JP2003314714A - コントロールバルブ - Google Patents

コントロールバルブ

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JP2003314714A
JP2003314714A JP2002113763A JP2002113763A JP2003314714A JP 2003314714 A JP2003314714 A JP 2003314714A JP 2002113763 A JP2002113763 A JP 2002113763A JP 2002113763 A JP2002113763 A JP 2002113763A JP 2003314714 A JP2003314714 A JP 2003314714A
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啓一 大友
Muneyasu Kurita
宗保 栗田
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Iwaki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小流量の流量自動制御が可能で、安全性能
に優れ、小型化・軽量化を実現するコントロールバルブ
を提供する。 【解決手段】 コントロールバルブ1は、バルブヘッド
本体部2と駆動部3とを備えている。バルブヘッド本体
部2は、内部に円筒状空間11が形成されたシリンダ2
1と、このシリンダ21の円筒状空間11に同軸配置さ
れ、外側に作動液体が満たされる作動液体室25と、内
側に移送流体が通過するバルブ室24とを形成するチュ
ーブフラム22と、このチューブフラム22の一端側に
配置された導入管31と、他端側に配置された排出管4
1とを有する。駆動部3は、プランジャ71を有するブ
ラケット50と、エンドプレート51とを備え、ブラケ
ット50の前面にはダイアフラム52が装着され、この
ダイアフラム52がバルブヘッド本体10の凹部13に
作動液体室12を形成しつつブラケット50の前面がバ
ルブヘッド本体10の後端面に結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スラリー(Slur
ry)液等の移送に適したチューブフラムを用い、移送流
量を制御するコントロールバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】チューブフラムを用いて移送流体の制御
をするものとして、ピンチバルブ(Pinch Valve:P
V)が知られている。ピンチバルブは、その方式の違い
や用途により、大きく分けて手動式、エア駆動式、電磁
駆動式及び電動駆動式等の形態がある。手動式ピンチバ
ルブは、手動によりチューブフラムを径方向に伸縮させ
て移送流体の移送流量を制御するものであり、微小流量
の制御をすることができるものである。これに対し、エ
ア駆動式、電磁駆動式及び電動駆動式ピンチバルブは、
エア圧力や電磁石及びモータ等によりチューブフラムを
径方向に伸縮させて移送流体の移送流量を制御するもの
であり、いわゆるオン/オフ制御をすることができるも
のである。これらの方式のピンチバルブは、半導体用、
研究用及びプラント用と、様々な用途で用いられてい
る。これらのうち、例えばエア駆動式ピンチバルブは、
円筒状で可撓性のチューブフラムの外側を作動流体空間
とすると共に内側を移送流体空間とし、その一端に移送
流体の注入管、他端に注出管を配置したもので、作動流
体空間に作動流体としてエアを送り込むことによってチ
ューブフラムを径方向に伸縮させ、移送流体の移送流量
を制御するものである。チューブフラムを用いることに
より、移送流路を円筒状で真っ直ぐな構造とすることが
できるので、移送流体が滞留することがなく、移送流体
の移送を円滑にすることができる。このため、この種の
ピンチバルブは、スラリー液等の移送に適すると共に移
送流体の適切な流量制御を行うことができるという利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
半導体用に用いられる手動式、エア駆動式、電磁駆動式
及び電動駆動式ピンチバルブでは、チューブフラムが破
損したときには移送流体が液漏れ(飛散)すると共に、
流量制御を電気信号により自動化することは困難であ
る。殊に、エア駆動式、電磁駆動式及び電動駆動式ピン
チバルブでは、オン/オフ制御にしか適用できないた
め、微小流量の調節等の流量制御には適さない。これら
半導体用のピンチバルブでは、移送流体として強酸やガ
ス化し易い薬液(過酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム)
等を移送するため、安全性の確保は重大な課題である。
これに対し、プラント用のピンチバルブでは、移送流量
の自動制御が可能な完全密封式のものが市販されている
が、ピンチバルブ自体が大型となると共にバルブボディ
が鋳鉄であるため、酸の雰囲気等に非常に弱く半導体用
に適用し難いという問題がある。
【0004】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、微小流量の流量自動制御が可能
となると共に、安全性能に優れ、小型化・軽量化を図る
ことができるコントロールバルブを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコントロ
ールバルブは、内側に移送流体が通過する移送流体空間
を形成してなるチューブフラムと、このチューブフラム
を内部に収容すると共に前記チューブフラムの一端と連
通して前記チューブフラムの内側に移送流体を導入する
導入口及び前記チューブフラムの他端と連通して前記チ
ューブフラムの内側から移送流体を排出する排出口が形
成され、前記チューブフラムの外側に作動液体を充填す
る作動液体室を形成するバルブヘッド本体と、前記作動
液体室の容積を可変する作動液体駆動手段とを備え、前
記作動液体駆動手段で作動液体室の容量を可変して前記
作動液体によって前記チューブフラムの径を制御するこ
とにより前記チューブフラム内を通過する移送流体の流
量を制御することを特徴とする。
【0006】この発明によれば、チューブフラムの周囲
が作動液体で満たされている、いわゆる液封構造のた
め、チューブフラムの内圧が高くてもチューブフラムが
膨張し難く、もしチューブフラムが破損しても移送流体
が周囲に飛散しないため、高い安全性を確保することが
できると共に、作動液体室の作動液体の容量を可変させ
チューブフラムの径を制御して移送流体の流量を制御す
ることができるため、例えば流量計やPID調節計と組
み合わせて流量フィードバック制御をすることができる
と共に、圧力センサと組み合わせて圧力フィードバック
制御をすることができ、移送流体の微小流量制御を容易
に実行することができる。また、既存のチューブフラム
を適用することができるため、部品単価を安くすること
ができ、コストの低減を図ることができる。
【0007】なお、コントロールバルブに備えられる作
動液体駆動手段は、バルブヘッド本体と共に作動液体室
を形成するダイアフラムと、このダイアフラムを作動液
体室に対して突出及び後退する方向に駆動するダイアフ
ラム駆動手段とを備えたものであることが好ましく、こ
の場合、ダイアフラム駆動手段は、ダイアフラムをエア
圧によって作動液体室に対して突出及び後退する方向に
駆動するものであることが好ましく、例えば電空レギュ
レータや空圧レギュレータ等が考えられる。このような
構成にすれば、コントロールバルブと電空レギュレータ
等とを別々の場所に設置することができ、コントロール
バルブの小型化・軽量化を促進することができると共
に、エア圧によりダイアフラムを駆動すれば、循環圧力
制御から複数分岐して、各々異なる微小流量の制御に適
用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、こ
の発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一
実施形態に係るコントロールバルブを示す断面図であ
る。このコントロールバルブ1は、チューブフラムを内
蔵したバルブヘッド本体部2と、これを駆動するプラン
ジャを内蔵した駆動部3とを備えて構成され、駆動部3
のプランジャを駆動するための、コントロールバルブ1
とは別の場所に設置されたプランジャ駆動手段としての
エア供給部4が連結された構造からなる。
【0009】バルブヘッド本体部2は、中央部に垂直方
向に延びる円筒状空間11が形成されたバルブヘッド本
体10と、このバルブヘッド本体10の円筒状空間11
に着脱自在に装着された円筒状のシリンダユニット20
と、このシリンダユニット20の下端部と連通するよう
にバルブヘッド本体10の下端部に取り付けられた導入
ユニット30と、シリンダユニット20の上端部と連通
するようにバルブヘッド本体10の上端部に取り付けら
れた排出ユニット40とを備えて構成されている。
【0010】バルブヘッド本体10の駆動部3側の壁に
は、後述する駆動部3のダイアフラム52と共に作動液
体室12を形成する、ダイアフラム52の形状に沿った
凹部13と、この凹部13と円筒状空間11とを連通す
る縦方向に並んだ2つの作動液体通路14a,14bと
が形成されている。また、バルブヘッド本体10の駆動
部3とは反対側の壁には、円筒状空間11と連通する作
動液体注入口15及びエア排出口16が形成されてお
り、これらは栓17,18によりそれぞれ塞がれてい
る。
【0011】シリンダユニット20は、円筒状のシリン
ダ21と、このシリンダ21の内側に同軸的に装着され
た円筒状で可撓性のチューブフラム22と、このチュー
ブフラム22の両端をシリンダ21に固定するためのチ
ューブ押さえ23a,23bとを備えて構成されてい
る。チューブフラム22は、その外径がシリンダ21の
内径よりも小さく形成されており、その内側が移送流体
が通過する移送流体空間としてのバルブ室24、外側が
作動液体が充填される作動液体空間としての作動液体室
25を形成している。チューブフラム22の両端部に
は、径方向外側に広がる形状の鍔部221a,221b
が形成され、シリンダ21の両端に形成された段部に鍔
部221a,221bがそれぞれ嵌合した状態となって
いる。チューブ押さえ23a,23bは、先端部がチュ
ーブフラム22の内側に挿入される凸部をなし、基端部
がシリンダ21の両端の段部との間でチューブフラム2
2の鍔部221a,221bを挟み込む円盤状部を形成
する。また、チューブ押さえ23aは、チューブフラム
22の内側から移送流体を排出する排出口43を形成
し、チューブ押さえ23bは、チューブフラム22の内
側に移送流体を導入する導入口33を形成する。この円
盤状部の外側端面にオーリング(Oリング)26a,2
6bがそれぞれ装着され、シリンダ21の両端近傍の外
周部にオーリング27a,27bがそれぞれ装着されて
いる。これにより、シリンダユニット20がバルブヘッ
ド本体10の円筒状空間11及び排出ユニット40と液
密に結合される構造となっている。
【0012】シリンダ21は、両端部を除く部分の外径
がバルブヘッド本体10の円筒状空間11の内径よりも
小さく設定され、円筒状空間11の内面とシリンダ21
の外面との間に作動液体が充満される空間が形成されて
いる。また、シリンダ21には、作動液体通路14a,
14bに対応する位置にシリンダ21の内外を連絡する
連通孔211a,211bが形成されると共に、これら
連通孔211a,211bと径方向に対向する位置に連
通孔212a,212bが形成されている。これら作動
液体室25を除く作動液体室12、作動液体通路14
a,14b、作動液体注入口15、エア排出口16及び
連通孔211a,211b,212a,212bにより
バルブヘッド本体10の封止空間が形成されている。
【0013】導入ユニット30は、バルブヘッド本体1
0の下端部にバルブ室24の下端部と連通するように設
けられた導入管31と、この導入管31を支持すると共
にバルブヘッド本体10の下端部に取り付けるための螺
子が形成された継手32とから構成されている。また、
排出ユニット40は、バルブヘッド本体10の上端部に
バルブ室24の上端部と連通するように設けられた排出
管41と、この排出管41を支持すると共にバルブヘッ
ド本体10の上端部に取り付けるための螺子が形成され
た継手42とから構成されている。
【0014】一方、駆動部3は、作動流体駆動手段(ダ
イアフラム駆動手段)を構成するもので、プランジャ7
1を有するブラケット50と、このブラケット50に固
定された固定部60と、ブラケット50に接続されるエ
ンドプレート51とを備えて構成されている。ブラケッ
ト50の前面には、可撓性のダイアフラム52が装着さ
れ、このダイアフラム52がバルブヘッド本体10の凹
部13に作動液体室12を形成しつつ収容された状態で
ブラケット50の前面がバルブヘッド本体10の後端面
に結合されている。
【0015】ダイアフラム52は、棒状のプランジャ7
1の先端部に、ダイアフラム支持体72を介して結合さ
れている。プランジャ71は、固定部60を構成する固
定コア61の中心孔にスラスト軸受62を介して軸方向
に移動自在に支持されている。固定部60は、この例で
は空圧室64を備え、この空圧室64に圧入される圧縮
空気によりプランジャ71が押し出され、ダイアフラム
52を変形させる。また、ダイアフラム52と固定部6
0との間には、リテーナ63が介挿されており、このリ
テーナ63により、ダイアフラム52の後端位置を規制
している。エンドプレート51の中心には、空圧室64
と連通する空気通路53が形成されており、エア供給部
4から供給される圧縮空気がこの空気通路53を通って
空圧室64に送られる。エア供給部4は、例えば電空レ
ギュレータや空圧レギュレータからなるものであるが、
電空レギュレータ等については公知であるため、ここで
は説明を省略する。なお、例えばエア供給部4として空
圧レギュレータを用いた場合、いわゆる配管ブロックと
してのバルブヘッド本体10に手を入れる必要のない遠
隔手動操作での流量調整弁としてコントロールバルブ1
を使用することができる。
【0016】次に、このように構成されたコントロール
バルブ1の動作を説明する。エア供給部4から供給さ
れ、エンドプレート51の空気通路53を通り固定部6
0の空圧室64に圧入された圧縮空気により、プランジ
ャ71は先端に突出する。このプランジャ71の突出動
作によってダイアフラム52が前に押し出される(往動
作する)ので、作動液体室12内の作動液体が作動液体
通路14a,14b及びシリンダ21の連通孔211
a,211bを介してチューブフラム22の周囲に押し
出される。これにより、チューブフラム22の内側のバ
ルブ室24が収縮し、導入管31からバルブ室24を通
って排出管41に移動する移送流体の流量が減少方向に
制限される。反対に、エア供給部4からの圧縮空気の供
給が止まれば、バルブ室24の内圧によりチューブフラ
ム22の周囲に押し出された作動液体がシリンダ21の
連通孔211a,211b及び作動液体通路14a,1
4bを介して作動液体室12に押し戻されるため、ダイ
アフラム52が後ろに押し戻される(復動作する)の
で、プランジャ71は元の位置に戻り、導入管31から
バルブ室24を通って排出管41に移動する移送流体の
流量は増加方向に移行する。
【0017】このコントロールバルブ1によれば、プラ
ンジャ71が突出及び後退動作することにより、これと
連動してプランジャ71の先端に備えられたダイアフラ
ム52が駆動され、作動液体室25及び上記封止空間内
に充満された作動液体がチューブフラム22のバルブ室
24を収縮したり元の大きさの径に戻したりするように
移動する。このような動作により、導入管31からバル
ブ室24を通って排出管41に移動する移送流体の流量
を制御することができるので、従来のピンチバルブ方式
のコントロールバルブに比べて微小な流量の制御が可能
となる。
【0018】また、このコントロールバルブ1は、バル
ブヘッド本体部2のバルブヘッド本体10のシリンダユ
ニット20に備えられたチューブフラム22の周囲が作
動液体により封止される液封構造を採用するため、バル
ブ室24の内圧が高くなってもチューブフラム22は膨
張し難く、万が一チューブフラム22が破損した場合で
も移送流体がバルブヘッド本体部2や駆動部3の周囲に
液漏れしたり飛散したりすることはない。このため、移
送流体として強酸やガス化し易い過酸化水素、次亜塩素
酸ナトリウム等の薬液を用いる半導体用のコントロール
バルブとして最適である。
【0019】また、従来のピンチバルブ方式のコントロ
ールバルブと比較してこのコントロールバルブ1は、バ
ルブヘッド本体部2と駆動部3とから構成されるコント
ロールバルブ1と電空レギュレータ等で構成されるエア
供給部4とを離れた場所に設置することができるため、
コントロールバルブ1自体の小型化・軽量化を促進する
ことができると共に、例えば循環圧力制御から複数分岐
して各々異なる流量制御に応用することが可能となる。
【0020】即ち、例えばこのコントロールバルブ1を
用いて図2に示すようなコントロールシステムを構成す
ることにより、薬液を複数の使用場所(ユースポイン
ト)で、各々異なる微小流量で注入・噴霧・混合させ
る、各ユースポイントでランダムにバルブを開閉して
も他のユースポイントには影響を与えない、ガスロッ
クし易い薬液でも微小流量で移送する、危険な薬液
(強酸・強アルカリ等)でも、液漏れのない自動ピンチ
バルブ方式のコントロールバルブなので安全性を確保す
ることができる、微小流量でもポンプの脈動を除去し
て安定した流量で注入することができる、等の効果を得
ることができ、複数の微小な流量制御を実現することが
できる。
【0021】このコントロールシステム80は、薬液A
が貯留された薬液タンク81と、薬液Bが貯留された薬
液タンク82とを備えて構成され、薬液Aと薬液Bとを
混合することができるシステムである。薬液タンク81
に貯留されている薬液Aは、エア駆動ベローズポンプ
(FS)83で循環される。このエア駆動ベローズポン
プ83の薬液吐出先には、ダンパー(D)84が設けら
れており、このダンパー84でエア駆動ベローズポンプ
83の脈動を吸収する。エア駆動ベローズポンプ83の
圧力は、圧力センサ(PT)85で検出され、圧力制御
コントローラ(PIC/FS)86により圧力の一定制
御が行われる。
【0022】エア駆動ベローズポンプ83から吐出され
た薬液Aは、循環ライン88を流れ、チューブフラムを
内蔵するコントロールバルブ(FV)1a及び1cに分
岐されて注入される。一方、薬液Bは、コントロールバ
ルブ1bに流入される。各コントロールバルブ1a〜1
cの注出側に設けられた背圧弁(BV)89a〜89c
は、循環ライン88から全注入点までの距離・揚程によ
る末端での圧力差を補正し、いわゆるオーバーフィード
現象を防止する。
【0023】コントロールバルブ1a,1cから注出さ
れた薬液Aの流量は、流量センサ(FT)87a,87
cで検出され、流量制御コントローラ(FIC/FV)
90a,90cにより上述したような流量(微小流量)
の制御が行われる。同じくコントロールバルブ1bから
注出された薬液Bの流量は、流量センサ87bで検出さ
れ、流量制御コントローラ90bにより流量の制御が行
われる。エアオペレイトバルブ(AV)91a〜91c
は、薬液の注入時のみに開かれるものである。コントロ
ールバルブ1cにおいては、薬液Aの単独微小流量制御
が行われ、流量制御された薬液Aが吐出口95から吐出
される。
【0024】コントロールバルブ1aにおいて微小流量
制御された薬液Aは、コントロールバルブ1bにおいて
微小流量制御された薬液Bとインラインミキサ(MX)
93で混合された後、吐出口96から吐出される。な
お、逆止弁(CV)92a,92bは、インラインミキ
サ93での薬液Aと薬液Bの混合液の循環ライン88へ
の逆流を防止する。このようなコントロールシステム8
0においては、以下〜のような特徴がある。
【0025】即ち、エア駆動ベローズポンプ83の圧
力を一定に制御することにより、各分岐ラインがランダ
ムに開閉しても配管内圧力を復旧することができる。配
管内圧力(バルブ一次側圧力)が変動すると、分岐流量
が変化するからである。背圧弁89a〜89cとコン
トロールバルブ1a〜1cによる各分岐ラインの流量制
御により、広範囲(15〜1000ml/min、但
し、流量センサ87a〜87cの精度による。)での流
量調節が可能である。これは、ダンパー84とコントロ
ールバルブ1a〜1cと背圧弁89a〜89cとで3段
階の脈動制御を行い、これらの組み合わせが配管前後の
差圧が変化しても流量を維持する、いわゆる「定流量
弁」として機能するからである。
【0026】例えば、図3に示すように、コントロール
システム80の立上り時は供給エア圧力0.00MPa
で、この時点では各流量はエア駆動ベローズポンプ83
の脈動の影響を受けるが、24秒後から流量センサ87
aでは15ml/min、流量センサ87bでは30m
l/minの流量目標で制御を開始すると、供給エア圧
力が高くなり、40秒後より脈動が低減されることが分
かる。これにより、インラインミキサ93での混合(イ
ンライン混合)で他方の流量が変化しても注入量に影響
を与えない構造とすることができる。
【0027】ここで、インライン混合時に最も問題とな
るのは、注入量を制御しようとするときに合流点で他の
移送流体流量が変化すると、混合点の圧力が変化(例え
ば、他方の流量が増加すると圧力が上昇し、他方の流量
が止まると圧力が最低に変化)することである。この場
合、何ら対策をしなければ注入側の流量が変動してしま
い、流量制御が追従できなくなることがある。図3のグ
ラフで24秒から40秒までの間は、流量センサ87b
で検出された流量が60ml/minから40ml/m
inに低下するので混合点での圧力、即ち、圧力センサ
83で検出される圧力が0.3MPaから0.22MP
aに低下するため、流量センサ87aでの検出流量が2
0ml/minから40ml/minに上昇してしま
う。この問題を解決するために、上記「定流量弁」が必
要となる。
【0028】一般的に、チューブフラムを用いたバルブ
は、機構的にはピンチバルブであり、流量調節機能を備
えていても単独では二次圧力が変化すると流量も変化す
るため、本出願人は、チューブフラムを備えたコントロ
ールバルブ1と背圧弁89a〜89cとを組み合わせる
ことで、「定流量弁」としての性能を得られることに着
目してこのコントロールシステム80を考え出した。そ
こで、このコントロールシステム80においては、背
圧弁89a〜89cが各ユースポイントまでの距離・揚
程差を補正する、チューブフラムを備えたコントロー
ルバルブ1により微小流量のフィードバック制御をす
る、ということも特徴としている。
【0029】図4は、背圧弁89a〜89cの二次側に
手動弁を取り付けて二次圧力を変化させたときの流量変
化を1秒毎にプロットしたグラフである。このグラフに
おいて、「ピンチ開放」は、背圧弁単独の特性と考える
ことができ、200〜650ml/minの間で大きく
変化し、且つバックラッシュ(手動弁を全開→全閉、全
閉→全開と操作したときに同じ二次圧力での流量の違
い。)も大きくなる。これに対し、「0.25MPa
(スプリング強/1秒毎)」は、手動弁全開時にコント
ロールバルブ1の流量を20ml/minに調節して固
定し、手動弁により二次圧力を変化させたときの特性で
ある。これにより、二次圧力が変化しても流量が殆んど
変化せず、「定流量弁」としてコントロールバルブが機
能していることが把握できる。
【0030】図5は、コントロールバルブ1の供給エア
圧力を固定した「MAN」状態を示すグラフであり、図
6は、各流量をフィードバック制御した「AUTO」状
態を示すグラフである。これら図4及び図5のグラフで
は、1分サイクルで40秒通水、20秒停止を繰り返
し、30分毎に1分サイクルを重ね書きして表したもの
である。このうち、図6(d)は、コントロールバルブ
1が流量制御されているときの供給エア圧力の変化を、
パーセント表示で示したものである。これら図5及び図
6では、各流量が30分毎にどのように変化していくか
を読み取ることができる。両図を比較した場合、明らか
に「AUTO」状態の方が優れていることが把握でき
る。
【0031】例えば、図5(b)と図6(b)とを比較
した場合、図5(b)では、立上りピーク値・安定流量
が経過時間と共に低下して収束するのに対し、図6
(b)では、初めから安定している。また、図5(b)
では、流量が落ちる時間が長くなっているのに対し、図
6(b)では、流量が落ちる時間にバラツキがない結果
となっている。更に、図6(c)では、図5(c)に比
べ、背圧弁二次側圧力にバラツキがない結果となってい
る。このように、コントロールバルブ1を用いたコント
ロールシステム80では、微小流量のフィードバック制
御を容易に行うことができ、且つ液漏れのない安全構造
を実現することができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
チューブフラムの周囲が作動液体で満たされる液封構造
のため、チューブフラムの内圧が高くてもチューブフラ
ムが膨張し難く、もしチューブフラムが破損しても移送
流体が周囲に飛散しないため、高い安全性を確保するこ
とができると共に、作動液体室の作動液体の容量を可変
させチューブフラムの径を制御して移送流体の流量を制
御することができるため、例えば流量計やPID調節計
と組み合わせて流量フィードバック制御をすることがで
きると共に、圧力センサと組み合わせて圧力フィードバ
ック制御をすることができ、移送流体の微小流量制御を
容易に実行することができる。また、既存のチューブフ
ラムを適用することができるため、部品単価を安くする
ことができ、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るコントロールバ
ルブを示す断面図である。
【図2】 同コントロールバルブを用いたコントロール
システムの構成を示すシステム構成図である。
【図3】 同システムにおけるコントロールバルブの流
量−時間特性を示すグラフである。
【図4】 同システムにおける背圧弁二次圧力−流量特
性を示すグラフである。
【図5】 同システムにおけるコントロールバルブの供
給エア圧力を固定した状態を示すグラフである。
【図6】 同システムにおけるコントロールバルブの各
流量をフィードバック制御した状態を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…コントロールバルブ、2…バルブヘッド本体部、3
…駆動部、4…エア供給部、10…バルブヘッド本体、
11…円筒状空間、12,25…作動液体室、13…凹
部、14…作動液体通路、15…作動液体注入口、16
…エア排出口、17,18…栓、20…シリンダユニッ
ト、21…シリンダ、22…チューブフラム、23…チ
ューブ押さえ、24…バルブ室、26,27…オーリン
グ、30…導入ユニット、31…導入管、32,42…
継手、40…排出ユニット、41…排出管、50…ブラ
ケット、51…エンドプレート、52…ダイアフラム、
53…空気通路、60…固定部、61…固定コア、62
…スラスト軸受、63…リテーナ、64…空圧室、71
…プランジャ、72…プランジャ支持体、80…コント
ロールシステム、81,82…薬液タンク、83…エア
駆動ベローズポンプ、84…ダンパー、85…圧力セン
サ、86…圧力制御コントローラ、87…流量センサ、
88…循環ライン、89…背圧弁、90…流量制御コン
トローラ、91…エアオペレイトバルブ、92…逆止
弁、93…インラインミキサ、95,96…吐出口、2
11,212…連通孔、221…鍔部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H077 AA01 AA08 AA14 CC04 CC09 DD09 DD15 5H307 AA20 BB01 BB18 DD11 DD17 EE02 EE08 EE20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に移送流体が通過する移送流体空間
    を形成してなるチューブフラムと、 このチューブフラムを内部に収容すると共に前記チュー
    ブフラムの一端と連通して前記チューブフラムの内側に
    移送流体を導入する導入口及び前記チューブフラムの他
    端と連通して前記チューブフラムの内側から移送流体を
    排出する排出口が形成され、前記チューブフラムの外側
    に作動液体を充填する作動液体室を形成するバルブヘッ
    ド本体と、 前記作動液体室の容積を可変する作動液体駆動手段とを
    備え、 前記作動液体駆動手段で作動液体室の容量を可変して前
    記作動液体によって前記チューブフラムの径を制御する
    ことにより前記チューブフラム内を通過する移送流体の
    流量を制御することを特徴とするコントロールバルブ。
  2. 【請求項2】 前記作動液体駆動手段は、前記バルブヘ
    ッド本体と共に前記作動液体室を形成するダイアフラム
    と、 このダイアフラムを前記作動液体室に対して突出及び後
    退する方向に駆動するダイアフラム駆動手段とを備えた
    ものであることを特徴とする請求項1記載のコントロー
    ルバルブ。
  3. 【請求項3】 前記ダイアフラム駆動手段は、前記ダイ
    アフラムをエア圧によって前記作動液体室に対して突出
    及び後退する方向に駆動するものであることを特徴とす
    る請求項2記載のコントロールバルブ。
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