JP2003314370A - 開閉弁の弁体およびその製造方法 - Google Patents

開閉弁の弁体およびその製造方法

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    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
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    • F16K1/34Cutting-off parts, e.g. valve members, seats
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉弁の弁体に設けた弾性高分子材料製弁部
片が取扱う流体により膨潤して開閉特性を狂わせること
を最小限にとどめ、所定の開閉動作が維持できるように
する。 【解決手段】 弁体の弁基体1の取付孔6に孔底に小径
孔部7による空間を残して弾性高分子材料製弁部片12
の基端部13を嵌め込み、取付孔6の先端開口部分に形
成した縮径部10を食い込ませて固定した。弁部片12
の膨潤による軸方向の伸びは縮径部10による固定個所
を挟んで前方への伸びと後方への伸びとに分散され、当
り面15を有する先端部14の軸方向伸びが小さいもの
となって開閉のタイミングの設定値からのずれを小さく
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弁体が閉鎖面に対し
て直角の方向に動作することにより弁座と協働して流体
通路を開閉する開閉弁における弁体、殊にエンジンに供
給する液体燃料のように当り面を形成する弾性弁部片を
膨潤させる流体の流れを制御するのに適した弁体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】弁体を閉鎖面に対して直角の方向に動作
させることにより弁座と協働して流体通路を開閉する開
閉弁の内で、自動車用エンジンや汎用エンジンに供給す
る液体燃料を制御する開閉弁の弁体は、耐久性に加えて
エンジン性能維持のため高い密閉性と寸法精度とが要求
されている。
【0003】エンジンに供給する液体燃料を制御する開
閉弁の代表的なものは、気化器の浮子式またはダイヤフ
ラム式の定燃料室に燃料ポンプから送られてくる液体燃
料を定燃料室の入口部分で制御する入口弁であって、そ
の弁体は浮子の昇降またはダイヤフラムの変位に応じて
回動するレバーに追従して直線動し、燃料通路に設けた
弁座と協働して液体燃料の流れを制御する。
【0004】前記の気化器の内で、殊に小排気量の汎用
エンジン向け気化器は微少流量の液体燃料を取扱うもの
であり、燃料流量の僅かな狂いがエンジン性能に大きな
影響を与えるので、入口弁は閉弁時に燃料通路を完全に
閉鎖すること、浮子やダイヤフラムの動き、即ち定燃料
室の燃料減少に忠実に反応して開弁することが必要であ
る。そのために、弁体の弁座への当り面を形成する部分
を耐油性にすぐれた弾性高分子材料、例えばフッ素ゴム
で作り膨潤が小さいように考慮したうえで耐久性と密閉
性とを両立させるようにしている。
【0005】図4(A),(B)はダイヤフラム式定燃
料室の入口弁に現在使用されている弁体を示す図であっ
て、(A)は金属製の縦溝付き丸軸状弁基体51の先端
部に注入孔52を設け、この注入孔52にフッ素ゴム製
の弁部片53の基端部54を充填するとともに前方へ突
出している先端部55を円錐形としたものである。ま
た、(B)は前記同様の金属製の縦溝付き丸軸状弁基体
57の先端に短軸58および截頭円錐形の頭体59を一
体に突出形成し、フッ素ゴム製の円錐形弁部片60を頭
体59に嵌装密着させたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の弁体はいずれも
円錐形の当り面を形成する金型を用いて射出成形法によ
り弁部片53,60を成形し、次に当り面となる部分を
研磨仕上げによって所定頂角の円錐形とするため、大が
かりな製造設備を必要としている。
【0007】加えて、液体燃料として周知のガソリン、
エタノール混合ガソリンのほかに排ガス規制対応のため
に調整された燃料や、気化器製造時に検査調整のために
使用する燃料が弁体の周囲を流れ、従って弁部片53,
60は多様な液体燃料に長時間接触して膨潤することを
避けられない。
【0008】図5(A),(B)はダイヤフラム式定燃
料室の入口弁に図4(A)の弁体を用いた場合の膨潤前
と膨潤後の状況を説明する図であって、ピン65に回動
自由に支持させたレバー66の先端に丸軸状本体51の
基端部を取り付け、レバー66に作用させた閉弁ばね6
7のばね力によって弁部片53を弁座68に密着させて
燃料通路69を閉鎖している。レバー66の基端部とダ
イヤフラム70の中心部とは(A)に示すように僅かな
間隙aを有するように調整されている。
【0009】定燃料室71の燃料が減少するとダイヤフ
ラム70が定燃料室71の方へ変位してレバー66を図
示時計方向へ回動させることにより弁部片53が弁座6
8から離間し、燃料が定燃料室71に導入される。定燃
料室71の燃料が増加するとダイヤフラム70が前記と
反対方向へ変位し、レバー66が反時計方向へ回動して
弁部片53を弁座68に着座させる。従って、定燃料室
71に正確に所定量の燃料を保有させてエンジンに適正
流量の燃料を供給するには、前記の間隙aと閉弁ばね6
7の荷重特性とを適切に設定することが必要であり、間
隙aは高精度の調整が必要である。
【0010】ところが、弁部片53の膨潤は軸方向の伸
びとなって現われ、膨潤前の(A)に比べて(B)に示
す膨潤後の弁部片53が軸方向にcだけ伸びたとき、こ
の伸びcはレバー66の基端部をレバー比L2/L1に
応じてダイヤフラム70から引き離し、間隙aをbに拡
げるとともに閉弁ばね67を圧縮して荷重特性を変化さ
せる。このため、定燃料室71の燃料が膨潤前よりも大
量に減少するまで燃料通路69を閉鎖し、また膨潤前よ
りも少量の燃料が導入された時点で燃料通路69を閉鎖
することとなって、エンジンに供給される燃料流量が減
少しエンジン性能更に排気状態に悪影響を与える。
【0011】前記の現象は図4(B)に示した弁体にお
いても発生するが、弁部片53の軸方向長さが(B)の
弁部片60よりも長い(A)の方が膨潤によって受ける
影響が大きい。
【0012】本発明は弁基体の先端にフッ素ゴムなどの
弾性高分子材料製の弁部片を設けてなる従来の弁体がも
っている、弁部片の形成を金型を用いた射出成形によっ
て行なっているため大がかりな製造設備を必要とし製造
が面倒であり、従ってまた高価格となるのを避けられな
い、という前記課題、および弁部片の膨潤による軸方向
の伸びがそのまま流体流量に影響を与える、という前記
課題を解決するためになされたものであって、金型を用
いることなく簡単容易に製造できるとともに、膨潤によ
る流体流量の制御性能低下という悪影響を大幅に低減で
きる弁体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は弁座への当り面
を形成する高分子材料製の弁部片を弁基体の先端に具え
ている開閉弁の弁体がもっている、殊に膨潤が制御性能
に与える悪影響が大きいという前記の課題を解決するた
めに、弁部片は基端部が弁基体の先端部に設けた取付孔
に孔底に空間を残して嵌め込み固定されているととも
に、取付孔の前方へ突出した先端部に当り面が形成され
ているものとした。
【0014】弁部片が膨潤したとき、膨潤による軸方向
の伸びは基端部の孔底空間に向かう伸びと先端部の前方
に向かう伸びとに分けられ、その結果先端部の伸びは全
体の伸びよりも小さくなって開閉のタイミングの設定値
からのずれを小さくし、膨潤による悪影響を低減すると
いう目的を達成させることができる。
【0015】また、本発明は弁座への当り面を形成する
弾性高分子材料製の弁部片を金属製または硬質合成樹脂
製の弁基体の先端に具えている開閉弁の弁体がもってい
る、殊に製造設備面での前記の課題を解決するために、
先端面に開口した取付孔を先端部に設けた弁基体と、取
付孔にほぼ隙間なく嵌め込まれる高分子材料製の弾性部
片とを準備すること;弾性部片を取付孔に孔底に空間を
残し且つ前方へ突出させて嵌め込むこと;取付孔の少な
くとも先端開口部分を縮径させることにより、弾性部片
を弁基体に固定すること;弾性部片の取付孔から前方へ
突出している部分に所要の当り面を切削加工により形成
すること;を包含してなる工程によって製造するものと
した。
【0016】即ち、弁部片となる弾性部片を取付孔に嵌
め込んで圧縮固定し突出部分を切削加工する、という金
型を用いない簡単な製造設備で膨潤による悪影響が低減
される弁体を製造するという目的を達成させることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1はダイヤフラム式定燃料室の入口弁
に使用される弁体に本発明を適用した形態を示す図であ
って、弁基体1は金属、一般にはアルミニウムで作られ
表面に無電解ニッケルメッキが施されている。この弁基
体1は燃料通路の定燃料室への開口部分にほぼ隙間なく
差し込まれる丸軸状であってその外側周面に弁座を通過
した液体燃料を定燃料室に導入させる複数の縦溝3を有
する案内部2と、その基端に一体に設けられダイヤフラ
ムの変位に追従して回動するレバーの先端に取り付ける
ための頸部と頭体とからなる係合部4と、先端から突出
させた円筒部5とを有しており、円筒部5は縦溝3の底
とほぼ等しい外径とされている。
【0018】円筒部5の内部は先端に開口した取付孔6
を形成しており、その奥端には段部8を経て小径孔部7
が延長形成されている。
【0019】取付孔6にはフッ素樹脂、ナイロン、ポリ
プロピレン、NBR、フッ素ゴムなどの弾性ある高分子
材料、一般にはフッ素ゴムで作られた弁部片12の短円
柱状の基端部13が基端面を段部8に重ねてほぼ密に嵌
め込まれ、円筒部5の先端部分、即ち取付孔6の先端開
口部分の周壁を絞り加工により圧縮して形成した縮径部
10を食い込ませることによって固定されている。弁部
片12の取付孔6から前方へ突出した先端部14は所定
頂角の円錐形に形成され、その外側周面は弁座への当り
面15を形成している。
【0020】この弁体が燃料通路の開閉を行なうと、液
体燃料によって弁部片12が経時的に膨潤することを避
けられない。殊に、本実施の形態における弁部片12は
直径に比べて軸方向長さが大きく、膨潤による軸方向の
伸びを無視することができない。しかし、本実施の形態
では図1に見られるように弁部片12を中間よりも先端
に近い個所で縮径部10によって固定しており、この固
定個所を挟んで先端側である円錐形の先端部14は前方
へ伸び、基端側である円柱形の基端部13は後方へ伸び
て空間である小径孔部7に進入する。
【0021】このように、膨潤による軸方向の伸びは縮
径部10を挟んで前方への伸びおよび後方への伸びとな
り、且つ縮径部10の前方は後方よりも軸方向長さが短
いことによって、先端部14の伸びはきわめて小さいも
のとなり、図5(A),(B)で説明したような開閉特
性への悪影響を大幅に低減することができる。
【0022】図2は弁体の異なる実施の形態を示すもの
であって、弁基体1および弁部片12の基本構成は図1
に示したものと同じであるが、本実施の形態では取付孔
6の周面に雌ねじまたは環凹凸条からなる凹凸9が設け
られており、円筒部5の先端部分の圧縮により形成され
た縮径部11に設けられている凹凸9が基端部13に深
く食い込むことによって、弁部片12はより強固に固定
されることとなる。
【0023】尚、縮径部10,11は図1および図2の
実施の形態におけるように円筒部5の先端の狭い領域に
形成することなく、円筒部5の先端から基端に向かって
広い領域に形成して弁部片12を更に強固に固定するよ
うにしてもよいが、狭い領域で固定した本実施の形態に
よると後方への伸びの比率を大きくして開閉弁としての
機能に直接影響を与える先端部14の伸びをきわめて小
さいものとすることができる。
【0024】また、本実施の形態は接着剤の使用を禁止
するものではなく、基端部13の縮径部10,11が食
い込む部分の外側周面に接着剤を塗布して固定力を高め
させることができる。この場合、接着剤の塗布はきわめ
て容易であるので、面倒な工程を経ることなく弁体を製
造することができる。更に、縮径部10,11と接着剤
との併用によることなく、接着剤のみの使用で固定する
ことができる。この場合は、基端部13の取付孔6先端
開口部分に位置する外側周面に接着剤を塗布して固定す
るものである。
【0025】図3は図1に示した弁体を製造する形態を
示す図であって、(A)に示す弁基体1と弾性部片17
とが準備される。弁基体1は金属製であって、図1で説
明したように複数の縦溝3を外側周面に有する丸軸状の
案内部2と、その基端に一体に設けられた係合部4およ
び先端から突出させた円筒部5と、円筒部5の内部であ
る取付孔6およびその奥端の小径孔部7とを有してい
る。弾性部片17はフッ素ゴム製であって、取付孔6の
径と等しいかまたはこれよりも僅かに小さい径であって
取付孔6の深さよりも長い円柱体である。
【0026】そして、まず弾性部片17を取付孔6に挿
入して(B)に示すように基端面が取付孔6の奥端であ
る段部8に重なった状態に嵌め込む。この場合、取付孔
6が奥端から更に小径孔部7を有しないものとした弁基
体1を用い、取付孔6の奥端部分を残して或る深さに弾
性部片17を嵌め込むことができるが、本実施の形態に
よると弾性部片17を常に一定深さ嵌め込み、従って常
に一定長さの先端部分を前方に突出させることができて
後述する当り面15の形成を適確に行なわせる、という
利点がある。
【0027】次に、(C)に示すように締付け工具21
を用いて円筒部5の先端部分、即ち取付孔6の先端部分
の周壁を絞り加工により圧縮し、縮径部10を形成して
弾性部片17に食い込ませる。この工程によって弾性部
片17は基端側が取付孔6に嵌め込まれ先端側が弁基体
1の前方に突出した状態に固定されることとなる。
【0028】そして、(D)に示すように研削砥石を用
いる研削と研磨布紙を用いる研磨との併用またはそのい
ずれかを使用する切削工具22によって、弾性部片17
の弁基体1前方へ突出している部分を所定頂角の円錐形
に成形する。
【0029】以上の工程により、フッ素ゴム製の弾性部
片17から取付孔6に嵌め込まれた基端部13と、外側
周面が弁座への当り面15を形成する円錐形の先端部1
4とからなる弁部片12が形成される。
【0030】前述の製造工程は弁基体1が金属製のもの
についての実施の形態であるが、金属製に限らず硬質合
成樹脂製のものについても本発明を適用することができ
る。弁基体1が硬質合成樹脂製である弁体は、例えば弁
基体1を図3(A)に示したものと同じ形状、構造と
し、その取付孔6に弾性部片17を挿入して図3(B)
に示す状態としてから、円筒部5の先端部分に電気抵抗
熱による加熱または高周波振動による加熱を加えて熱収
縮させることによって縮径部10を形成して弾性部片1
7に食い込ませ、そして図3(D)に示す切削工具22
を用いて所定の当り面15を形成することによって製造
される。
【0031】尚、弾性部片17は接着剤を用いて弁基体
1に固定することができる。接着剤は弾性部片17の取
付孔6先端開口部分に位置する外側周面に塗布し、縮径
部10と協働して或いは円筒部5を縮径することなくそ
れのみで弁基体1に固定する。
【0032】弾性部片17は長尺のものを準備してお
き、取付孔6に嵌め込んでから或る長さ突出させた個所
で切断することを順次繰り返すことにより本体1に取り
付けることもできるが、予め所定長さに切断して準備し
ておくことにより、多数個の本体1に能率よく嵌め込む
ことができ、或いは手作業による嵌め込みと専用の組付
機による自動嵌め込みのいずれを利用しても嵌め込みが
できることから、製造手段の選択肢が多くなるという利
点がある。
【0033】また、弾性部片17は円柱状のものに限ら
れるものではなく、弁座のシート面に対応して形成され
る截頭円錐形、球形などの表面からなる当り面、弁体動
作方向に直角の平面からなる当り面、その他多様な形状
の当り面を少ない研削、研磨作業で形成するのに適した
形状、例えば取付孔6に嵌め込まれて基端部13となる
部分を円柱形とし前方に突出する部分を截頭円錐形、球
形、台形などとした弾性部片17を準備して使用するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、弾性高分子材料製弁部片
の膨潤による軸方向の伸びが前方および後方の両方に分
散されるようにした本発明によると、弁座への当り面を
形成する部分の伸びが小さいものとなり、膨潤による開
閉特性の変化が最小限に押さえられて開閉のタイミング
の設定値からのずれをきわめて小さいものとし、許容範
囲内で開閉動作を行なって流体流量を安定して制御する
ことを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弁体の実施の形態を示す一部切截
した正面図。
【図2】本発明に係る弁体の異なる実施の形態を示す一
部切截した正面図。
【図3】(A),(B),(C),(D)は本発明に係
る弁体の製造方法の実施の形態を示す工程図。
【図4】(A),(B)は異なる従来例を示す一部切截
した正面図。
【図5】(A),(B)は膨潤前と膨潤後の開閉特性の
差異を説明する図。
【符号の説明】
1 弁基体,5 円筒部,6 取付孔,7 小径孔部,
9 凹凸,10,11縮径部,12 弁部片,13 基
端部,14 先端部,15 当り面,17弾性部片,

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座への当り面を形成する弾性高分子材
    料で作られた弁部片を弁基体の先端に具えている開閉弁
    の弁体において、 前記弁部片は基端部が前記弁基体の先端部に設けた取付
    孔に孔底に空間を残して嵌め込み固定されているととも
    に、前記取付孔の前方へ突出した先端部に前記当り面が
    形成されている、 ことを特徴とする開閉弁の弁体。
  2. 【請求項2】 前記取付孔の先端開口部分を縮径させる
    ことにより前記基端部が固定されている請求項1に記載
    した開閉弁の弁体。
  3. 【請求項3】 前記取付孔の周面に凹凸が設けられてお
    り、前記基端部が前記取付孔の先端開口部分で前記凹凸
    に食い込むことによって固定されている請求項1に記載
    した開閉弁の弁体。
  4. 【請求項4】 前記弁部片が前記取付孔の先端開口部分
    に接着剤により固定されている請求項1に記載した開閉
    弁の弁体。
  5. 【請求項5】 弁体への当り面を形成する弾性高分子材
    料で作られた弁部片を弁基体の先端に具えている開閉弁
    の弁体を製造する方法であって、 先端面に開口した取付孔を先端部に設けた弁基体と、前
    記取付孔にほぼ隙間なく嵌め込まれる高分子材料製の弾
    性部片とを準備すること、 前記弾性部片を前記取付孔に孔底に空間を残し且つ前方
    へ突出させて嵌め込むこと、 前記取付孔の少なくとも先端開口部分を縮径させること
    により、前記弾性部片を前記弁基体に固定すること、 前記弾性部片の前記取付孔から前方へ突出している部分
    に所要の当り面を切削加工により形成すること、 を包含してなることを特徴とする製造方法。
  6. 【請求項6】 前記取付孔の奥端に前記弾性部片を嵌め
    込ませない小径孔部を有する弁基体を用い、前記弾性部
    片を前記取付孔に嵌め込んだとき前記小径孔部によって
    前記空間を形成させる請求項5に記載した開閉弁の弁体
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記弁基体を金属製とし、前記取付孔の
    先端開口部分をその周壁に絞り加工を施して縮径させる
    ことにより前記弾性部片を固定する請求項5に記載した
    開閉弁の弁体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記弁基体を硬質合成樹脂製とし、前記
    取付孔の先端開口部分をその周壁を加熱して縮径させる
    ことにより前記弾性部片を固定する請求項5に記載した
    開閉弁の弁体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載した製造方法において、
    前記弾性部片をその前記取付孔先端開口部分に位置する
    外側周面に接着剤を塗布して前記取付孔に嵌め込み、前
    記の縮径と接着剤とによって固定する、 ことを特徴とする開閉弁の弁体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載した製造方法におい
    て、前記弾性部片の前記取付孔先端開口部分に位置する
    外側周面に接着剤を塗布してこの弾性部片を前記取付孔
    に嵌め込み、前記縮径に代えて前記接着剤によって固定
    する、 ことを特徴とする開閉弁の弁体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記切削加工が固定砥粒による研削お
    よび/または研磨である請求項5,9または10に記載
    した開閉弁の弁体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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