JP2003314199A - ケーブルボルトの定着装置 - Google Patents

ケーブルボルトの定着装置

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JP2003314199A JP2002119689A JP2002119689A JP2003314199A JP 2003314199 A JP2003314199 A JP 2003314199A JP 2002119689 A JP2002119689 A JP 2002119689A JP 2002119689 A JP2002119689 A JP 2002119689A JP 2003314199 A JP2003314199 A JP 2003314199A
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Seiichi Teranaka
誠一 寺中
Tomoaki Miyauchi
智昭 宮内
Hiroshi Yagi
弘 八木
Shigekazu Seki
茂和 関
Hisayoshi Oshima
久芳 大志万
Takeshi Onaka
猛 大中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネルの天端面から上方に向かって打設し
ているケーブルボルトの定着装置であって、トンネル掘
削壁面から突出しているケーブルボルトの突出端部に対
して下方に脱落することなく常に確実且つ安全に装着し
ておくことができる定着装置を提供する。 【解決手段】 ケーブルボルトBの突出端部にアンカー
プレート1とソケット体2とを配設し、ソケット体2に
設けているテーパ孔3に楔体4を挿入して該楔体4の中
央に設けている挟着孔を縮径させることによりケーブル
ボルトBの突出端部を挟着させるように構成した定着装
置において、上記楔体4の下面をソケット体2又はケー
ブルボルトBに取付けた押え部材5によって楔体4が不
測に脱落することがないように支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてトンネル
を構築する際に、トンネル天端部の地山を補強するため
に用いられるケーブルボルトの定着装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】岩盤にトンネルを構築する場合、地山自
体が持っている支保機能を活用してトンネルを構築す
る、所謂、NATM工法が広く採用されており、掘削さ
れたトンネル掘削壁面部分の地山を補助的に支保するた
めに、トンネル掘削壁面から地山にロックボルトを打ち
込んだり、トンネル掘削壁面に吹き付けコンクリートを
施すことが行われている。
【0003】また、上記トンネル構築方法において、掘
削されるトンネルの断面形状が大きい場合には、図3に
示すように、まず、この大断面のトンネルTの掘削に先
行してトンネル掘削機(TBM)により導坑T1を掘削
し、この導坑T1を拡幅して本坑となる上記トンネルTを
構築している。そして、このような工法では、導坑T1の
掘削壁面を支保を行う期間は、該導坑T1の掘削後、トン
ネルTを掘削するまでの間であるから、該導坑T1の周辺
地山の緩みや崩落を防止するには、ロックボルトではな
くケーブルボルトBを導坑T1内から上方に向けて放射状
に打設することが行われている。
【0004】この際、本坑となるトンネルTの側壁等を
ケーブルボルトによって補強する場合には、半永久的な
補強構造とする必要があるために、地山に打設したケー
ブルボルトをトンネル内からセンターホールジャッキ等
を用いて張引することによりプレストレスを与えてお
き、この状態でトンネル掘削壁面から突出しているケー
ブルボルトの端部を定着金具によってトンネル掘削壁面
に固定して地山を圧密状態に支保する必要があるが、上
記のような先進導坑T1内から地山に打設するケーブルボ
ルトBの場合には、本坑となるトンネルTが掘削される
までの間の地山の補強であり、また、天端側の地山が導
坑T1内側へと多少変動してこの変動によりケーブルボル
トBに自然と多少のプレストレスが付与されるので、手
間のかかる上記のような強制的なプレストレスの付与は
通常、行われていない。
【0005】そして、このようなケーブルボルトBをト
ンネル掘削壁面に定着させるには、従来から図6に示す
ように楔作用を利用した定着金具Aや図7に示すように
圧締めにより定着する定着金具A1が用いられている。
【0006】前者の定着金具Aは、中央部にケーブルボ
ルトBの挿通孔21a を設けたアンカープレート21と、複
数の楔片24a を組み合わせて中央にケーブルボルトの端
部挟着孔27を形成するように構成している楔体24と、中
央部に基端面から先端面に向かって徐々に拡径したテー
パ孔23を貫設してなるソケット体22とからなり、アンカ
ープレート21をトンネル掘削壁面tに当てがってその挿
通孔21a に掘削壁面tから突出しているケーブルボルト
Bの端部bを挿通させると共に、アンカープレート21の
挿通孔21a からトンネル内に突出したケーブルボルトB
の端部bをアンカープレート21の下面に重ね合わせたソ
ケット体22のテーパ孔23に嵌め込んでいる楔体24のケー
ブルボルト挟着孔27に挿通させた状態にして該楔体24を
ソケット体22のテーパ孔23に打ち込むことによりケーブ
ルボルトBの端部bを挟着させ、ソケット体22とアンカ
ープレート21を介してケーブルボルトBの端部bをトン
ネル掘削壁面tに定着させるように構成している。
【0007】また、後者の定着金具A1は、上記アンカー
プレート21と、中央部にケーブルボルトBの挿通孔31を
有し且つカシメにより変形する筒状の圧締め金具30とか
らなり、アンカープレート21をトンネル掘削壁面tに当
てがって該トンネル掘削壁面tから突出しているケーブ
ルボルトBの端部bをアンカープレート21のケーブルボ
ルト挿通孔21a から圧締め金具30の挿通孔31を通じて挿
通させ、この圧締め金具30を外周面側からカシメてその
挿通孔31を縮径させることによりケーブルボルトBの端
部bを挟着させるように構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
定着金具Aによれば、楔体24はハンマー等の叩打によっ
てソケット体22のテーパ孔23に食い込んで係止状態を保
持しているが、本坑となるトンネルTを発破等によって
掘削する時にその振動で楔体24に緩みが発生し、ケーブ
ルボルトBは上述したようにトンネル天端面からに上方
に向けて打設されていてその端部bがトンネル内に向か
って下向きに突出しているため、楔体24はケーブルボル
トBの端部bから外れて下方に落下し、ソケット体22や
アンカープレート21も順次落下して作業員等に危害を及
ぼす虞れがあって危険であると共に楔体24が離脱すると
地山を支保する機能がなくなるという問題点があった。
【0009】一方、後者によれば、地山が振動しても圧
締め金具30がカシメによって強固にケーブルボルトBに
固着しているために上述したような問題点は生じない
が、圧締め金具30をカシメてケーブルボルトBを定着さ
せるには大型の工具を必要となり、その取扱いに困難を
きたして作業能率が低下するばかりでなく、上述した先
進導坑T1のような狭い坑内では圧締め金具30のカシメに
よるケーブルボルトBの定着作業が困難であるという問
題点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、地山に打設したケ
ーブルボルトの端部を簡単に定着させることができると
共に振動等によってその定着が解消される虞れもなく、
確実にケーブルボルトの定着を保持しておくことができ
るケーブルボルトの定着装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のケーブルボルトの定着装置は、請求項1に
記載したように、中央部に上端面から下端面に向かって
徐々に拡径したテーパ孔を貫設してなるソケット体と、
中央部にケーブルボルト挟着孔を設けてなる楔体とから
なり、地山に穿設したボルト孔内に挿入、固定している
ケーブルボルトにおける上記ボルト孔の開口端からの突
出端部に、上記ソケット体のテーパ孔に嵌め込んだ楔体
のケーブルボルト挟着孔を挿通させた状態にして該楔体
をソケット体内に打ち込むことにより、ケーブルボルト
の突出端部を上記孔の開口端面に定着させるように構成
したケーブルボルトの定着装置において、上記ソケット
体又はケーブルボルトに楔体の下面を押圧して該楔体が
ソケット体のテーパ孔から抜け出るのを防止する押え部
材を取付けた構造としている。
【0012】このように構成したケーブルボルトの定着
装置において、請求項2に係る発明は上記押え部材を、
ソケット体に螺合し且つ中央にケーブルボルト挿通孔を
設けているキャップ体と、このキャップ体と楔体との対
向面に圧入したスプリングワッシャとから構成している
ことを特徴とし、請求項3に係る発明は上記押え部材
を、ケーブルボルトの端部に固着した受け金具と、この
受け金具と楔体との対向面に圧入したスプリングワッシ
ャとから構成していることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項2及び請求項3に係る発明
において、請求項4に記載したように、スプリングワッ
シャに代えてコイルスプリングを用いてもよく、また、
請求項5に記載したように、スプリングワッシャを用い
ることなくキャップ体又は受け金具によって楔体を抑え
た構造としておいてもよい。
【0014】一方、ケーブルボルトの端部が突出してい
る孔壁の開口端面に着座させて該開口端面に定着力を支
持させるソケット体においては、その基端面を直接、孔
壁の開口端面に受止させた定着構造としておいてもよい
が、請求項6に係る発明においては、孔壁の開口端面に
対する着座面積がソケット体の基端面よりも大きい平面
十字形状に形成しているアンカープレートをソケット体
に重ね合わせておき、このアンカープレートを介してソ
ケット体を孔壁の開口端面に受止させるように構成して
いる。この場合、請求項7に記載したように、ソケット
体とアンカープレートとを一体に固着しておくことが望
ましい。
【0015】
【作用】大断面のトンネルを構築するに先立って掘削さ
れた先進導坑の天端面等におけるケーブルボルト打設位
置にボルト孔を穿設し、このボルト孔にケーブルボルト
を挿入して孔内に充填したモルタル等の定着材の固化に
よって固定する。しかるのち、孔の開口端から坑内に向
かって突出しているケーブルボルトの突出端部にソケッ
ト体のテーパ孔を挿通させることによって該ソケット体
の基端面をボルト孔の開口端周囲の掘削壁面に当接、受
止させる。
【0016】この場合、ソケット体の基端面に、中央に
ケーブルボルト挿通孔を有し且つソケット体よりもボル
ト孔の開口端周囲の掘削壁面に対する着座面積が大きい
アンカープレートを一体的に固着しておけば、ソケット
体とアンカープレートとを同時に作業性よく配設するこ
とができると共に着座面積の大きいアンカープレートに
よって掘削壁面に安定的に且つ強固に定着、支持させる
ことができる。
【0017】次いで、このソケット体のテーパ孔内に楔
体を挿入し、該楔体の中央部に設けているケーブルボル
ト挟着孔にケーブルボルトの上記突出端部を挿通させた
状態にして楔体をソケット体のテーパ孔内に打ち込む
と、楔体がソケット体のテーパ孔のテーパ面によって截
頭円錐形状の外周面が押圧されて縮径し、ケーブルボル
ト挟着孔が縮小してケーブルボルトの突出端部を挟着す
る。この状態にすると、ソケット体又はこのソケット体
に一体に固着しているアンカープレートがケーブルボル
トの突出端部の周囲の掘削壁面に着座した状態を保持す
る。さらに、地山に緩み等が生じようとしても、その緩
み方向が掘削壁面をトンネル内に向かって変位させる方
向であるから、掘削壁面に着座しているソケット体がケ
ーブルボルトの突出端側に押し進められ方向に押圧力を
受け、その押圧力によって楔体がソケット体のテーパ孔
内に一層強固に食い込む方向に作用して地山の緩み等を
確実に抑止した状態を保持する。
【0018】しかしながら、トンネルを掘削する際の発
破時の振動や、地震の発生による震動がアンカープレー
トを定着させている上記定着装置に作用すると、ソケッ
ト体のテーパ孔に対する楔体の摩擦係止力が解かれて楔
体に緩みが生じ、一旦、楔体が緩むと、ソケット体のテ
ーパ孔がその大径側を下向きに開口させているので、楔
体が再びソケット体のテーパ孔に食い込むことなく直ち
に、アンカープレートを下向き突出端部を伝って落下
し、同時にソケット体とアンカープレートも落下するこ
とになる。
【0019】このため、本発明においては、ソケット体
又はケーブルボルトに押え部材を取付け、この押え部材
によって楔体の下面に頂面を受止して楔体がソケット体
のテーパ孔から抜け出るのを防止している。従って、こ
の押え部材により楔体がソケット体から離脱するのを確
実に防止することができ、この楔体やソケット体、アン
カープレートがトンネル内に落下することなくケーブル
ボルトの突出端部に装着した状態を保持し得ると共に、
楔体を上方、即ち、ソケット体のテーパ孔内に向かって
移動させようとする振動時や地山の緩みの発生時には、
楔体が上述したようにソケット体のテーパ孔内に食い込
んで、再び、ケーブルボルトを定着させた状態に復帰す
るものである。
【0020】上記押え部材としては、ソケット体に螺合
し且つ中央にケーブルボルト挿通孔を設けているキャッ
プ体と、このキャップ体と楔体との対向面に圧入したス
プリングワッシャとから構成しておくことによって、ソ
ケット体のテーパ孔に楔体を打ち込んでケーブルボルト
を定着させた後に、キャップ体をソケット体の外周面に
螺合させれば、或いは、予め、ソケット体と楔体、スプ
リングワッシャ、キャップ体を一体に組み込んでおき、
この定着装置をケーブルボルトに突出端部に挿着したの
ちキャップ体を螺合させれば、楔体がスプリングワッシ
ャを介してキャップ体に受止されて抜け止めが確実に防
止された構造となるのは勿論、スプリングワッシャの弾
性力によって楔体が常にソケット体のテーパ孔に対して
食い込む方向に押圧されてソケット体との係止状態を保
持し、ケーブルボルトを強固に且つ安定した状態で定着
させておくことができる。
【0021】この場合、楔体はソケット体のテーパ孔内
に打ち込むことなく挿入した状態にしてキャップ体をソ
ケット体に締め込むことにより、該楔体をソケット体の
テーパ孔に食い込ませることができる。なお、スプリン
グワッシャに代えて、コイルスプリングを用いてもよ
い。
【0022】また、上記押え部材としては、ソケット体
側に固定させることなく、ケーブルボルトの突出端部に
固着させた構造としておいてもよい。即ち、ケーブルボ
ルトの突出端部に固着させる受け金具と、この受け金具
と楔体との対向面に圧入したスプリングワッシャ又はコ
イルスプリングとから構成しておいてもよい。この場
合、上記押え部材の作用に加えて、連続的な振動により
万一、楔体がソケット体のテーパ孔に対する瞬間的な離
脱を繰り返しても楔体がソケット体がケーブルボルトを
伝って下方に移動することなく常に所定の位置に保持し
ておくことができる。
【0023】なお、上記いずれの押え部材においても、
キャップ体や受け金具と共にスプリングワッシャやコイ
ルスプリングを使用しているが、このようなスプリング
ワッシャやコイルスプリングを用いることなく楔体の頂
面を受止する部分を弾性的に受止するように形成したキ
ャップ体や受け金具を使用してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1、図2において、トンネル
掘削機で掘削されたトンネルT1の周辺地山の岩盤を補強
するために、トンネル掘削壁面tの天端面から地山内に
放射状に埋入、固定しているケーブルボルトBにおける
トンネル掘削壁面tの天端面からトンネルT1内に突出し
ている突出端部bをトンネル掘削壁面tに固定するため
の定着装置Aは、アンカープレート1と、中央部に上端
面(基端面)と下端面(先端面)間に亘って貫通してい
るテーパ孔3を有するソケット体2と、このソケット体
2のテーパ孔3内に打ち込むことによってトンネル掘削
壁面tからトンネルT1内に突出している上記ケーブルボ
ルトBの突出端部bを挟着、固定する楔体4と、この楔
体4の下端面(頂面)を受止して楔体4がソケット体2
のテーパ孔3から抜け出るのを防止する押え部材5とか
ら構成している。
【0025】詳しくは、上記アンカープレート1は、一
定厚みを有する平面十字形状に形成されていてその中央
部にケーブルボルトBの挿通孔1aを上下面間に亘って貫
通した状態で設けてある。また、この平面十字形状のア
ンカープレート1の面積は従来の正方形状のアンカープ
レートの面積と略同じ面積に形成している。このアンカ
ープレート1を平面十字形状に形成した理由は、トンネ
ル掘削壁面tから岩盤にケーブルボルトBを打設した
後、トンネル掘削壁面tに吹き付けコンクリートを施工
する場合に、該アンカープレート1の周辺部に隙間
(巣)ができ難くするためである。
【0026】ソケット体2はケーブルボルトBを挿入、
打設するためにトンネル掘削壁面tから岩盤地山に穿設
したボルト孔Cよりも大径の筒形状に形成されてあり、
その中央部に上端面から下端面に向かって徐々に拡径し
た截頭円錐形状のテーパ孔3を貫通状態で設けていると
共に下部外周面に雄螺子部6を刻設している。このテー
パ孔3の上端開口部の径は上記アンカープレート1のケ
ーブルボルト挿通孔1aと同径もしくはやや大径に形成さ
れている。また、ソケット体2はアンカープレート1と
別体にしておいてソケット体2の上端面に重ね合わせて
もよいが、取扱性、施工性を容易にするために、アンカ
ープレート1のケーブルボルト挿通孔1aにそのテーパ孔
3の上端開口部を連通させた状態でアンカープレート1
の下面中央部上に該ソケット体2の上端面を溶接によっ
て一体に固着している。
【0027】楔体4は図2に示すように、複数個(図に
おいては3個)の楔片4a、4a、4aを組み合わせることに
よって上記ソケット体2のテーパ孔3と同一形状の截頭
円錐形状に形成してあり、これらの組み合わした状態に
おいてはその中央部に上下端面間に亘って貫通した断面
円形状のケーブルボルト挟着孔7を形成するように構成
している。なお、隣接する楔片4a、4a間の対向面間を連
結片(図示せず)によぇて互いに拡縮可能に連結してお
いてもよい。
【0028】一方、押え部材5は、内周面に上記ソケッ
ト体2の螺子部6に螺合させる雌螺子部8を設けたキャ
ップ体5Aと、このキャップ体5Aの天板部内面と上記楔体
4の下面(頂面)との間に介在させるスプリングワッシ
ャ9とからなり、さらに、キャップ体5Aの天板部中央
に、ケーブルボルトBの上記突出端部bを挿通させる挿
通孔10を設けている。
【0029】このように構成したケーブルボルトの定着
金具の使用態様を説明すると、まず、上記図3において
説明したように、掘削されるトンネルTの断面形状が大
きい場合には、この大断面のトンネルTの掘削に先行し
てトンネル掘削機(TBM)により小径のトンネル(導
坑)T1を掘削する。この際、このトンネルT1の天端部の
地山を補強するために、該トンネルT1内から上方に向け
て複数本のケーブルボルトBを放射状に打設する。
【0030】地山に対するケーブルボルトBの打設手順
は、まず、ケーブルボルトBの打設位置に穿孔機(図示
せず)によって所定深さまでケーブルボルトBよりも大
径のボルト孔Cを穿設したのち、該ボルト孔C内に注入
ホースを使用してモルタル等の定着材Dを充填し、この
定着材Dが固化する前にケーブルボルトBをボルト孔C
内に挿入する。上記ケーブルボルトBは施工前にはドラ
ムに巻回されてあり、このドラムから所定長引き出しな
がら、上記ボルト孔C内に挿入して該ボルト孔Cからト
ンネル内に所望長、突出した部分を切断することによ
り、ボルト孔Cに打設される。なお、ボルト孔C内に注
入ホースとケーブルボルトBとを同時に挿入して注入ホ
ースをボルト孔Cから引き抜きながら定着材を充填して
もよい。また、違う方法として、ボルト孔C内にケーブ
ルボルトと併せて注入ホースおよびエア抜きホースを同
時に挿入してエア抜きホースから空気を抜きながら注入
してもよい。エア抜きホースから定着材が吐出するまで
空気を注入することにより確実に定着材が充填される。
この方法ではホースを埋め殺す。
【0031】次いで、ボルト孔CからトンネルT1内に突
出しているケーブルボルトBの口元をモルタルで仕上げ
ると共に、該ケーブルボルトBが充填材Dの固化によっ
て固定されたのち、ケーブルボルトBの突出端部bに定
着装置Aを装着してケーブルボルトBの突出端部bをト
ンネル掘削壁面tに定着、支持させる。
【0032】この定着装置Aの装着は、まず、上端面に
アンカープレート1を一体に固着させているソケット体
2を、アンカープレート1に設けている挿通孔1aから該
ソケット体2のテーパ孔3にケーブルボルトBの突出端
部bを挿通させることによりアンカープレート1の上端
面がボルト孔Cの開口端周辺のトンネル掘削壁面tに当
接、受止させた状態に着座させる。
【0033】この状態にしてソケット体2のテーパ孔3
内に楔体4をそのケーブルボルト挟着孔7にケーブルボ
ルトBの突出端部bを挿通させながら挿入し、該楔体4
の外周テーパ面をソケット体2のテーパ孔3に押し付け
てケーブルボルト挟着孔7を縮径させることによりケー
ブルボルトBを挟着させると共に楔体4の外周テーパ面
とソケット体2のテーパ孔3との摩擦力により楔体4を
ソケット体2に係止させ、引き続いて押え部材5のキャ
ップ体5Aをソケット体2の下端部に被せて雌雄螺子部
6、8を螺合させることにより、キャップ体5Aの天板部
内面上に予め配設しておいたスプリングワッシャ9を楔
体4の下端面に押接させ、このスプリングワッシャ9の
弾発力によって楔体4を上方に押圧してソケット体2の
テーパ孔3に食い込ませた状態にする。
【0034】なお、定着装置Aの装着手順としては、ケ
ーブルボルトBの突出端部bに、上記のようにソケット
体2と楔体4及び定着装置Aのキャップ体5Aを順次、配
設することは、先に、ケーブルボルトBの突出端部の周
囲に配設したソケット体2を保持しておく必要があって
その作業が一人の作業員では困難であるので、ソケット
体2と楔体4と押え部材5とを予め一体に組み込んでお
き、これらを同時に装着することが望ましく、本発明に
おいては同時装着が可能に構成している。
【0035】即ち、アンカープレート1を一体に固着し
ているソケット体2のテーパ孔3内に、予め、楔体4を
挿入しておくと共に、天板内面上にスプリングワッシャ
9を載置しているキャップ体5Aの雌螺子部8の上端部の
みをソケット体2の下端部外周に刻設している雄螺子部
6の下端部に螺合させてスプリングワッシャ9上に載置
している楔体4の外周テーパ面がソケット体2のテーパ
孔3から僅かに離間させた状態、又は、楔体4の外周テ
ーパ面がソケット体2のテーパ孔3に軽く接した状態に
して楔体4のケーブルボルト挟着孔7がケーブルボルト
Bよりも大径にしておく。
【0036】このように、ソケット体2と楔体4及び押
え部材5とを一体に組み込んだ状態にしてソケット体2
の上端面に固着しているアンカープレート1のケーブル
ボルト挿通孔1aをトンネル掘削壁面tから下方に向かっ
て突出しているケーブルボルトBの突出端部bに合わせ
て該突出端部bを挿通孔1aからソケット体2のテーパ孔
3及び楔体4のケーブルボルト装着孔7に挿通させてキ
ャップ体5Aの中央挿通孔10から下方に突出させ且つアン
カープレート1をボルト孔Cの開口端周縁部のトンネル
掘削壁面tに着座させた状態とし、この状態にしてキャ
ップ体5Aを回動操作してソケット体2に螺進させること
により楔体4をスプリングワッシャ9を介してソケット
体2のテーパ孔3に圧接させ、楔体4をテーパ孔3に接
して押し上げることによりケーブルボルト装着孔7を縮
径させてケーブルボルトBを挟着させるものである。
【0037】この状態にすると、アンカープレート1が
ケーブルボルトBの突出端部の周囲のトンネル掘削壁面
tに着座し且つ楔体4を介してケーブルボルトBをトン
ネル掘削壁面tに定着させた状態を保持する。ソケット
体に一体に固着しているアンカープレート1がケーブル
ボルトBの突出端部bの周囲のトンネルT1掘削壁面tに
着座した状態を保持する。
【0038】さらに、トンネル掘削壁面tの周辺の地山
に緩み等が生じようとしても、ボルト孔C内に定着材D
によって固着されているケーブルボルトBの打設先端部
(ボルト孔Cの奥底部)が緩みが生じない岩盤中に固定
されているから、こケーブルボルトBはトンネルT1側に
移動することなく、トンネル掘削壁面tの周辺の地山の
みがトンネルT1側に向かって変位しようとし、その変位
しようとする圧力がアンカープレート1に作用してソケ
ット体2のテーパ孔3とケーブルボルトBの突出端部b
を挟着した楔体4がソケット体2のテーパ孔3内に一層
食い込む方向に移動しようとし、従って、定着装置Aを
常にトンネル掘削壁面tに着座した状態にして地山の緩
みを確実に防止することができるものである。
【0039】また、トンネル掘削時の発破により振動や
地震動が定着装置Aに作用しても、ソケット体2に取付
けているキャップ体5Aによってスプリングワッシャ9を
介して楔体4がソケット体2から離脱するのを防止する
ことができると共に、楔体4がスプリングワッシャ9の
弾発力によって常にソケット体2のテーパ孔3に係止し
た状態を保持して定着装置A全体が下方に落下するのを
防止することができるものである。
【0040】図4は本発明の別な実施の形態を示すもの
で、上記実施の形態においては、押え部材5をキャップ
体5Aとスプリングワッシャ9とから構成し、キャップ体
5Aをソケット体2の外周面に螺合させることによって楔
体4をソケット体2のテーパ孔3に係止させると共に該
楔体4を縮径させてそのケーブルボルト挟着孔7により
ケーブルボルトBの突出端部bを挟着させるように構成
しているが、この図4に示す実施の形態においては、押
え部材5としてケーブルボルトBの突出端部bに挿通状
態で固定する受け金具5Bと、この受け金具5Bと楔体4と
の対向面に圧入するスプリングワッシャ9とから構成し
ている。その他の構造については上記実施の形態と同様
であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0041】上記押え部材5を構成している受け金具5B
は、図5に示すように円板形状に形成している金属板の
中央部にケーブルボルトBの突出端部bが挿通可能な中
央孔11を設けていると共に、この中央孔11の周縁に内方
に向かって複数片の弾性突片12を一体に形成してなり、
これらの弾性突片12を下方に向かった緩やかに傾斜させ
ていると共にその突出端で囲まれた孔部の径をケーブル
ボルトBの径よりも僅かに小径に形成している。
【0042】そして、この押え部材5によって楔体4を
ソケット体2のテーパ孔3に食い込ませてケーブルボル
トBの端部bをトンネル掘削壁面tに定着させるには、
ソケット体2と一体のアンカープレート1を上記実施の
形態と同様に、ボルト孔Cから突出しているケーブルボ
ルトBの端部bにその挿通孔1aを挿通させてボルト孔C
の開口端周辺のトンネル掘削壁面tに当接、受止させる
と共にソケット体2のテーパ孔3からこのソケット体2
に挿入している楔体4のケーブルボルト装着孔7に上記
ケーブルボルトBの端部bを挿通させた状態にする。
【0043】そして、押え部材5を構成している受け金
具5B上にスプリングワッシャ9を載置した状態で、受け
金具5Bの中央孔11にケーブルボルトBの突出端部bを挿
通させて該受け金具5BをケーブルボルトBの突出端部b
に沿って上方に押し上げる。この際、受け金具5Bの中央
孔11の周縁に突設している複数片の弾性突片12はその先
端をケーブルボルトBの突出端部bの外周面に押接させ
てさらに下方に弾性的に屈曲し、ケーブルボルトBの突
出端部bに係止しながら受け金具5Bが上方に移動する。
【0044】この受け金具5Bの上動によって楔体4がス
プリングワッシャ9を介してソケット体2のテーパ孔3
に食い込む方向に押圧され、ケーブルボルト挟着孔7が
縮径してケーブルボルトBを強固に挟着することができ
るものである。なお、この定着装置Aにおいても、ソケ
ット体2のテーパ孔3に楔体4を打ち込んで該楔体4の
ケーブルボルト挟着孔7を縮径させることによりケーブ
ルボルトBの突出端部bを挟着させたのち、受け金具5B
をケーブルボルトBの突出端部bに装着してもよく、或
いは、アンカープレート1と一体のソケット体2のテー
パ孔3内に楔体4を挿入した状態にし、且つこの楔体4
の下面にスプリングワッシャ9を介して上記受け金具5B
を配設した状態にしてケーブルボルトBの突出端部bに
アンカープレート1のケーブルボルト挿通孔1aから受け
金具5Bの中央孔11を挿通させ、しかるのち、受け金具5B
を突出端部bに沿って上動させることによりソケット体
2に楔体4を食い込ませ、ケーブルボルトBの突出端部
bをトンネル掘削壁面tに定着させてもよい。
【0045】さらに、受け金具5Bはその中央孔11の周縁
に突設している複数片の弾性突片12をケーブルボルトB
の周面に係止させてケーブルボルトBからの抜け止めを
行っているが、中央孔をケーブルボルトBよりもやや大
径に形成しているリング形状の受け金具を使用してこの
受け金具をボルトによりケーブルボルトBに固定するよ
うに構成しておいてもよい。
【0046】また、以上のいずれの実施の形態において
も、スプリングワッシャ9を採用しているが、このスプ
リングワッシャ9に代えて一定高さのコイルスプリング
を使用してもよく、さらにまた、このようなスプリング
ワッシャ9やコイルスプリングを使用することなく、キ
ャップ体5Aや受け金具5Bによって直接、楔体4の下面を
押圧するように構成しておいてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明のケーブルボルトの
定着装置によれば、請求項1に記載したように、中央部
に上端面から下端面に向かって徐々に拡径したテーパ孔
を貫設してなるソケット体と、中央部にケーブルボルト
挟着孔を設けてなる楔体とからなるケーブルボルトの突
出端部を上記孔の開口端面に定着させるように構成した
ケーブルボルトの定着装置において、上記ソケット体又
はケーブルボルトに楔体の下面を押圧して該楔体がソケ
ット体のテーパ孔から抜け出るのを防止する押え部材を
取付けてた構造としているので、地山に穿設したボルト
孔内に挿入、固定しているケーブルボルトにおける上記
ボルト孔からの突出端部に対して、トンネル内の狭い空
間部においても容易に装着することができると共に不測
に楔体がソケット体のテーパ孔に対して緩みが生じて
も、押え部材によって楔体がケーブルボルトの突出端部
から下方に脱落するのを確実に防止することができ、常
に、ケーブルボルトの突出端部に装着した状態を保持し
てケーブルボルトの確実な定着とと共に安全性を高める
ことができる。
【0048】さらに、請求項2に係る発明によれば、上
記押え部材として、ソケット体に螺合し且つ中央にケー
ブルボルト挿通孔を設けているキャップ体と、このキャ
ップ体と楔体との対向面に圧入したスプリングワッシャ
とから構成しているので、ソケット体のテーパ孔に楔体
を打ち込んでケーブルボルトを定着させた後にキャップ
体をソケット体の外周面に螺合させることによって、或
いは、予め、ソケット体と楔体、スプリングワッシャ、
キャップ体を一体に組み込んでおき、この定着装置をケ
ーブルボルトに突出端部に挿着したのちキャップ体を螺
合させることによって、楔体をスプリングワッシャを介
してキャップ体に受止させてケーブルボルトの突出端部
からの抜け止めを確実に防止したケーブルボルトの定着
構造を簡単に形成することができると共に、スプリング
ワッシャの弾性力によって楔体が常にソケット体のテー
パ孔に対して食い込む方向に押圧されてソケット体との
係止状態を保持し、ケーブルボルトを強固に且つ安定し
た状態で定着させておくことができる。
【0049】また、請求項3に係る発明によれば、上記
押え部材として、ソケット体に取付けることなくケーブ
ルボルトの突出端部に装着、固定した受け金具と、この
受け金具と楔体との対向面に圧入したスプリングワッシ
ャとから構成しているので、この受け金具を介してケー
ブルボルトの突出端部に楔体やソケット体が支持された
構造となり、従って、ソケット体の上端面又は該上端面
に重ね合わせているアンカープレートを常にボルト孔の
開口端周辺の掘削壁面に座着させておくことができ、安
全性と共により確実なケーブルボルトの定着を行うこと
ができる。
【0050】なお、請求項4に記載したように、スプリ
ングワッシャに代えてコイルスプリングを採用しても上
記同様の作用効果を奏することができ、また、このよう
なスプリングワッシャやコイルスプリングを用いること
なく、請求項5に記載したように、上記キャップ体又は
受け金具の上面によって楔体の下面を直接、受止させて
おいても、楔体をソケット体のテーパ孔に抜け止め状態
で係止させておくことができる。
【0051】また、上記アンカープレートとして、請求
項6に記載したように、中央部にケーブルボルトの挿通
孔を設けている平面十字形状に形成しておくことによっ
て、岩盤地山にケーブルボルトを打設した後、トンネル
掘削壁面に吹き付けコンクリートを施工する場合に、該
アンカープレートの周辺部に隙間(巣)ができ難くする
ことができるものであり、その上、このアンカープレー
トをソケット体の上端面に一体に固着しているので、ト
ンネル掘削壁面から下方に突出しているケーブルボルト
の突出端部に対するアンカープレートとソケット体との
装着が同時に行うことができ、ケーブルボルトの定着作
業が能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブルボルトを定着させている定着装置の縦
断側面図、
【図2】その分割斜視図、
【図3】ケーブルボルトを打設しているトンネルの簡略
縦断正面図、
【図4】本発明の定着装置の別な実施の形態を示す縦断
側面図、
【図5】その受け金具の平面図、
【図6】従来例を示す縦断側面図、
【図7】別な従来例を示す縦断側面図。
【符号の説明】
A 定着装置 B ケーブルボルト C ボルト孔 T1 トンネル 1 アンカープレート 2 ソケット体 3 テーパ孔 4 楔体 5 押え部材 5A キャップ体 9 スプリングワッシャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺中 誠一 静岡県掛川市長谷1413−3 日本道路公団 静岡建設局掛川工事事務所内 (72)発明者 宮内 智昭 静岡県掛川市長谷1413−3 日本道路公団 静岡建設局掛川工事事務所内 (72)発明者 八木 弘 静岡県静岡市御幸町11−30 エクセルワー ド静岡ビル 日本道路公団静岡建設局内 (72)発明者 関 茂和 静岡県静岡市御幸町11−30 エクセルワー ド静岡ビル 日本道路公団静岡建設局内 (72)発明者 大志万 久芳 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 大中 猛 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番2 号 株式会社奥村組内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に上端面から下端面に向かって徐
    々に拡径したテーパ孔を貫設してなるソケット体と、中
    央部にケーブルボルト挟着孔を設けてなる楔体とからな
    り、地山に穿設したボルト孔内に挿入、固定しているケ
    ーブルボルトにおける上記ボルト孔の開口端からの突出
    端部に、上記ソケット体のテーパ孔に嵌め込んだ楔体の
    ケーブルボルト挟着孔を挿通させた状態にして該楔体を
    ソケット体内に打ち込むことにより、ケーブルボルトの
    突出端部を上記孔の開口端面に定着させるように構成し
    たケーブルボルトの定着装置において、上記ソケット体
    又はケーブルボルトに楔体の下面を押圧して該楔体がソ
    ケット体のテーパ孔から抜け出るのを防止する押え部材
    を取付けていることを特徴とするケーブルボルトの定着
    装置。
  2. 【請求項2】 押え部材はソケット体に螺合し且つ中央
    にケーブルボルト挿通孔を設けているキャップ体と、こ
    のキャップ体と楔体との対向面に圧入したスプリングワ
    ッシャとからなることを特徴とする請求項1に記載のケ
    ーブルボルトの定着装置。
  3. 【請求項3】 押え部材はケーブルボルトの端部に固着
    した受け金具と、この受け金具と楔体との対向面に圧入
    したスプリングワッシャとからなることを特徴とする請
    求項1に記載のケーブルボルトの定着装置。
  4. 【請求項4】 スプリングワッシャに代えてコイルスプ
    リングを用いていることを特徴とする請求項2又は請求
    項3に記載のケーブルボルトの定着装置。
  5. 【請求項5】 スプリングワッシャを用いることなくキ
    ャップ体又は受け金具によって楔体を抑えていることを
    特徴とする請求項2又は請求項3に記載のケーブルボル
    トの定着装置。
  6. 【請求項6】 ソケット体の上端面に、ケーブルボルト
    が挿入、固定した孔壁の開口端面に受止させる平面十字
    形状のアンカープレートを重ね合わせていると共にこの
    アンカープレートの中央部にソケット体のテーパ孔と連
    通したケーブルボルト挿通孔を設けていることを特徴と
    する請求項1に記載のケーブルボルトの定着装置。
  7. 【請求項7】 アンカープレートをソケット体の上端面
    に一体に固着していることを特徴とする請求項1又は請
    求項6に記載のケーブルボルトの定着装置。
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