JP2003312458A - ストロークシミュレータ - Google Patents

ストロークシミュレータ

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JP2003312458A
JP2003312458A JP2002123002A JP2002123002A JP2003312458A JP 2003312458 A JP2003312458 A JP 2003312458A JP 2002123002 A JP2002123002 A JP 2002123002A JP 2002123002 A JP2002123002 A JP 2002123002A JP 2003312458 A JP2003312458 A JP 2003312458A
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pedal
elastic member
operation amount
reaction force
stroke simulator
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JP2002123002A
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English (en)
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Masahiro Kubota
正博 久保田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストを図り、コンパクト化を図りながらペ
ダル反力特性を任意に変更できるストロークシミュレー
タを提供する。 【解決手段】ブレーキペダル6に伸縮方向の一端が回転
可能に連結している弾性部材16と、この弾性部材の伸
縮方向の他端を回転可能に連結しているスライダ部18
aと、弾性部材を伸縮自在としながらスライダ部を直線
移動可能に支持するスライド支持部18bと、スライダ
部をスライド支持部上の所定位置まで移動制御する直動
アクチュエータ18と、ブレーキペダルのペダル操作量
を検出するペダル操作量検出手段14とを備え、スライ
ダ部の移動方向と弾性部材の伸縮方向とが略垂直になる
ように配置し、ペダル操作量検出手段で検出したペダル
操作量に基づいて、前記直動アクチュエータを制御する
ようにしたストロークシミュレータ2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ペダル等に
適用でき、運転者に良好な操作感を与えることが可能な
ストロークシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブレーキペダルと、ブレーキペダ
ルとは独立した制動力発生装置とを有し、ブレーキペダ
ルの操作量を電気的に検出し、この操作量に応じて制動
力発生装置を制御して制動力を発生させる車両用のブレ
ーキ装置が開発されている。このブレーキ装置には、操
作感を運転者に与えるために、ブレーキペダルに連結さ
れて該ブレーキペダルに操作に対する反力(ペダル反力
と称する)を与えるストロークシミュレータが備えられ
ている。
【0003】前記ストロークシミュレータとして、例え
ば特開2000-280872号公報に記載された先願技術が知ら
れている。この先願技術のストロークシミュレータは、
回転モータやリニアモータ等の電動アクチュエータの駆
動力でブレーキペダルにペダル反力を与えるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
願技術のストロークシミュレータは、ブレーキペダルの
操作量に応じたペダル反力の全てを、電動アクチュエー
タの駆動力により発生させている。このため、出力(駆
動力)の大きな大型の電動アクチュエータが必要とな
り、ブレーキ装置と合わせたストロークシミュレータの
スペースが大きくなってしまうので、車両搭載のレイア
ウトの面で問題がある。また、大型の電動アクチュエー
タとなることで、ストロークシミュレータのコストが高
騰するおそれもある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、低コストを図り、車両搭載が容易となるようにコ
ンパクト化を図りながらブレーキペダル、アクセルペダ
ル、クラッチペダル等のペダル反力特性を任意に変更で
きるストロークシミュレータを提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ペダルに連結され、当該ペダルの操作量に応じてペダル
反力を与えるストロークシミュレータであって、前記ペ
ダルに伸縮方向の一端が回転可能に連結している弾性部
材と、この弾性部材の伸縮方向の他端を回転可能に連結
しているスライダ部と、前記弾性部材を伸縮自在としな
がら前記スライダ部を直線移動可能に支持するスライド
支持部と、前記スライダ部を前記スライド支持部上の所
定位置まで移動制御する直動アクチュエータと、前記ペ
ダルのペダル操作量を検出するペダル操作量検出手段と
を備え、前記スライダ部の移動方向と前記弾性部材の伸
縮方向とが略垂直になるように配置し、ペダル操作量検
出手段で検出したペダル操作量に基づいて、前記直動ア
クチュエータを制御する装置である。
【0007】また、請求項2記載の発明は、ペダルに連
結され、当該ペダルの操作量に応じてペダル反力を与え
るストロークシミュレータであって、前記ペダルに伸縮
方向の一端が回転可能に連結している弾性部材と、この
弾性部材の伸縮方向の他端を回転可能に連結しているス
ライダ部と、前記弾性部材を伸縮自在としながら前記ス
ライダ部を直線移動可能に支持するスライド支持部と、
前記スライダ部を前記スライド支持部上の所定位置まで
移動制御する直動アクチュエータと、前記ペダルのペダ
ル操作量を検出するペダル操作量検出手段とを備え、前
記スライダ部の移動方向と前記弾性部材の伸縮方向と
が、前記ペダルの非操作状態では鋭角になるように配置
し、ペダル操作量検出手段で検出したペダル操作量に基
づいて、前記直動アクチュエータを制御する装置であ
る。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載のストロークシミュレータにおいて、前記弾性
部材と前記ペダルとの間に、該ペダルのペダル操作力を
検出するペダル操作力検出手段を配置し、前記ペダル操
作力と、前記ペダル操作量検出手段で検出した前記ペダ
ル操作量に基づいて、前記直動アクチュエータを制御す
るようにした。
【0009】さらに、請求項4記載の発明は、前記直動
アクチュエータをリニアモータで構成している。
【0010】
【発明の効果】請求項1、2の発明によると、ペダル反
力は弾性部材及び直動アクチュエータで発生しており、
直動アクチュエータはペダル反力の一部を発生するだけ
なので、小型の直動アクチュエータとすることができ、
ストロークシミュレータのコストダウンを図ることがで
きる。
【0011】また、これらの発明は、スライダ部をスラ
イド支持部上の所定位置に移動制御することで、ペダル
反力を任意に減少、または増加させることができるの
で、任意のペダルの特性を実現することができる。ま
た、請求項3の発明によれば、上述した効果に加えて、
検出したペダル操作力及びペダル操作量をフィードバッ
クして直動アクチュエータの動作を行っているので、ペ
ダル反力を高精度に設定して細やかな任意のペダル特性
を実現することができる。
【0012】さらに、請求項4の発明によれば、上述し
た効果に加えて、簡便な構造で直動アクチュエータを構
成することができるので、さらに、ストロークシミュレ
ータのコストダウンを図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のストロークシミュ
レータの実施形態を図面を用いて説明する。第1実施形
態のストロークシミュレータの構成について、図1及び
図2を参照して説明する。本実施形態では、運転者によ
り踏み込まれるペダル部としてブレーキペダルを例とし
て説明する。本実施形態のストロークシミュレータ2
は、ペダル部4を備えたブレーキペダル6と、ブレーキ
ペダル6に固定された回転軸8と、回転軸8を車両の車
体10に軸周りに回転可能に支持する支持部材12と、
回転軸8及び支持部材12の間に配置され、ブレーキペ
ダル6及び支持部材12の相対角度を検出するストロー
クセンサ14と、ブレーキペダル6に一端16aが回転
可能に連結している弾性部材としてのコイルスプリング
16と、このコイルスプリング16の他端16bが連結
しているリニアモータ18と、ストロークセンサ14の
検出情報に基づいたブレーキペダル6のペダル操作状態
に応じてリニアモータ18を駆動制御する駆動制御部2
0とから構成されている。
【0014】コイルスプリング16は、その伸縮方向が
ブレーキペダル6側の一端16aのペダル操作中の接線
方向の軌跡とほぼ一致するように配置されている。リニ
アモータ18は、コイルスプリング16の他端16bを
回転可能に連結しているテーブル18aと、このテーブ
ル18aをコイルスプリング16の伸縮方向に対し略垂
直に並進可能となるようにガイドするリニアレール18
bと、このリニアレール18bを支持してリニアモータ
18全体を車体10に固定する固定部材18cと、テー
ブル(10)と一定の距離で離間するように固定部材1
8c上に配置したマグネットベース18dと、テーブル
18aに内蔵されたコイルユニット(図示せず)と、テ
ーブル18aのマグネットベース18dに対する位置を
検出し、駆動制御部20に検出情報を出力する一対のリ
ニアセンサ18e,18fとで構成されている。
【0015】次に、本実施形態のストロークシミュレー
タ2の動作について、図3から図6を参照して説明す
る。なお、図3及び図5は、ストロークシミュレータ2
を簡略化して示しており、図4は、テーブル18aが移
動するときのペダルストロークの変化に対するペダル反
力の変化を示したグラフである。リニアモータ18のテ
ーブル18aの位置が同じ位置(例えば図3の位置A)
に保持されていると、ペダルストロークに応じてコイル
スプリング16が圧縮されていき、このコイルスプリン
グ16の弾性復元力の増大によって徐々にペダル反力が
大きくなっていく(例えば図4の実線で示す位置Aのペ
ダル反力の変化)。
【0016】ここで、テーブル18aの位置を図3の矢
印Y方向(車両の下方側)へ移動させていくと、テーブ
ル18aとブレーキペダル6との間に配置されているコ
イルスプリング16の自然長が変化し、ペダル反力も変
化していく。つまり、テーブル18aが車両の下方側へ
移動していくと、コイルスプリング16の自然長が長く
なっていき、同じペダルストロークであっても、ペダル
反力が減少していく。図4に具体的に示すと、テーブル
18aの位置が位置Aから位置Dに変化すると、位置A
(実線)、位置B(破線)、位置C(一点鎖線)、位置
D(二点鎖線)の線で示すように、同じペダルストロー
クであってもペダル反力が減少していく。
【0017】このことから、ペダル操作状態(ペダルス
トローク)に応じて、または、車両状態等に応じて、テ
ーブル18aの位置を変更することで、図4に示す位置
Aから位置Dまでの任意のペダル反力を作成することが
できる。一方、コイルスプリング16のペダル反力F
は、コイルスプリング16の圧縮方向に対して所定の角
度θを持っているため、リニアモータ18の移動方向へ
平行な反力(Fsinθ)と、リニアモータ18の移動方
向に対して垂直な方向の反力(Fcosθ)とに分解され
る。
【0018】これにより、ペダル反力Fを発生させるた
めにリニアモータ18に必要な推力Wは、以下の(1)
式に示すように、リニアモータ18の移動方向へ平行な
反力(Fsinθ)と、リニアモータ18の移動方向に対
して垂直な方向の反力(Fcosθ)にテーブル18aの
摩擦係数μをかけた値との和になる。 W = Fsinθ +μ×Fcosθ ………(1) そして、前述した駆動制御部20は、ストロークセンサ
14の検出情報に基づいてペダルストロークと、ペダル
反力Fとを算出し、これらペダルストローク及びペダル
反力に基づいてリニアモータ18に必要な推力Wを算出
し、リニアセンサ18e,18fの検出情報を参照しな
がらテーブル18aのコイルユニットに制御電流を出力
し、テーブル18aを所定位置に移動させる。
【0019】ここで、図6は、テーブル18aが移動す
るときのペダルストロークの変化に対するペダル反力の
変化と、リニアモータ18に必要な推力Wを示したグラ
フである。なお、本実施形態のストロークシミュレータ
2を構成する各部材の位置、特性は以下のとおりであ
る。すなわち、回転軸8の軸を原点とし、車両の進行方
向を−X方向、車両上方向をY方向とする。そして、回
転軸8の座標=(0mm、0mm)、ブレーキペダル6の非
操作時の座標=(100mm、−400mm)、非操作時の
コイルスプリング16の一端16aの座標=(10mm、
−100mm)、非操作時のコイルスプリング16の自然
長=100mm、コイルスプリング16の剛性=5.5k
g・f/mm、非操作時のコイルスプリング16の取付け
角度=180°(X方向に対する角度)、非操作時のテ
ーブル18aの位置A=(−90mm、−100mm)、テ
ーブル18aの移動方向=90°(X方向に対する角
度)、テーブル18aの摩擦係数μ=0.1とした。た
だし、本発明は、上記の数値に限定されるものではな
く、目標となるペダル特性、或いは車両のレイアウトか
ら当然変更されるものである。
【0020】また、図6では、弾性体の反力方向と電動
アクチュエータの駆動方向が一致しているストロークシ
ミュレータの電動アクチュエータの推力を、比較例の推
力として示した。図6から明らかなように、本実施形態
のリニアモータ18が発生する推力は、比較例の推力と
比較して小さくて済む。
【0021】そして、前述した図4から明らかなよう
に、テーブル18aを移動させるだけでコイルスプリン
グ16の自然長を変化させ、ペダル反力を任意に減少或
いは増大させることが可能となる。したがって、本実施
形態のストロークシミュレータ2は、リニアモータ18
が発生する推力が小さくて済むことから、小型のリニア
モータ18とすることができ、車両搭載のレイアウトを
容易に行うことができるとともに、ストロークシミュレ
ータ2のコストダウンを図ることができる。
【0022】そして、駆動制御部20は、ペダルストロ
ークを検出するストロークセンサ14と、テーブル18
aの位置を検出するリニアセンサ18e,18fからの
検出情報に基づいてリニアモータ18のテーブル18a
を移動制御しているので、ペダル反力を任意に減少或い
は増大させて、細やかな任意のペダル特性を実現するこ
とができる。
【0023】さらに、ブレーキペダル6の車両前方にエ
ンジンを搭載した車両の場合、エンジンとプレーキペダ
ル6との間には車体10に固定したリニアモータ18以
外には他の部品が存在しないので、例えば車両前側が衝
突した際にエンジンが後退してもブレーキペダル6の戻
りが減少するので、運転者に対する接触障害を抑制する
ことができる。
【0024】図7は第2実施例の構成と配置を示すもの
である。第一実施例と同一の部位の説明は省略する。な
お、第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付し
てその説明を省略する。本実施形態のコイルスプリング
16も、その伸縮方向がブレーキペダル6側の一端16
aのペダル操作中の接線方向の軌跡とほぼ一致するよう
に配置されている。
【0025】また、本実施形態のリニアモータ18は、
車両の前後方向に傾斜した車体10の壁面にリニアレー
ル18bが固定されており、このリニアレール18b
が、コイルスプリング16の伸縮方向に対し鋭角に並進
可能となるようにテーブル18aをガイドしている。本
実施形態のストロークシミュレータ2は、リニアモータ
18のテーブル18aの位置が同じ位置に保持されてい
ると、ペダルストロークに応じてコイルスプリング16
が圧縮されていき、このコイルスプリング16の弾性復
元力の増大によって徐々にペダル反力が大きくなってい
く。
【0026】一方、テーブル18aの位置を図7の矢印
Y1方向(車両の斜め上方)へ移動させると、テーブル
18aとブレーキペダル6により支持されたコイルスプ
リング16の長さが短くなり、ブレーキペダル6を押し
戻そうとする。逆に、テーブル18aの位置を、図7の
矢印Y2方向(車両の斜め下方)へ移動させると、テー
ブル18aとブレーキペダル6により支持されたコイル
スプリング16の長さが長くなり、ブレーキペダル6を
引張ることになる。
【0027】つまり、テーブル18aの位置がY2方向
(位置G、位置H)へ移動するにつれペダル反力が増加
し、矢印Y1方向(位置E、位置F)へ移動するにつれ
ペダル反力が減少する。そして、ペダル操作状態(ペダ
ルストローク)に応じて、または、車両状態等に応じて
テーブル18aの位置を変更することで、図8に示す位
置Fと位置Hの間の特性まで、任意のペダル反力を作成
することができる。
【0028】ここで、本実施形態のコイルスプリング1
6のペダル反力Fも、コイルスプリング16の圧縮方向
に対して所定の角度θを持っているため、リニアモータ
18の移動方向へ平行な反力(Fsinθ)と、リニアモ
ータ18の移動方向に対して垂直な方向の反力(Fcos
θ)とに分解される。これにより、ペダル反力Fを発生
させるためにリニアモータ18に必要な推力Wは、以下
の(1)式に示すように、リニアモータ18の移動方向
へ平行な反力(Fsinθ)と、リニアモータ18の移動
方向に対して垂直な方向の反力(Fcosθ)にテーブル
18aの摩擦係数μをかけた値との和になる。
【0029】 W = Fsinθ +μ×Fcosθ ………(1) そして、前述した駆動制御部20が、ストロークセンサ
14の検出情報に基づいてペダルストロークと、ペダル
反力Fとを算出し、これらペダルストローク及びペダル
反力に基づいてリニアモータ18に必要な推力Wを算出
し、リニアセンサ18e,18fの検出情報を参照しな
がらテーブル18aのコイルユニットに制御電流を出力
し、テーブル18aを所定位置に移動させる。
【0030】ここで、図10は、本実施形態のテーブル
18aが移動するときのペダルストロークの変化に対す
るペダル反力の変化と、リニアモータ18に必要な推力
Wを示したグラフである。また、このグラフでも、弾性
体の反力方向と電動アクチュエータの駆動方向が一致し
ているストロークシミュレータの電動アクチュエータの
推力を、比較例の推力として示した。なお、本実施形態
のストロークシミュレータ2を構成する各部材の位置、
特性も、第1実施形態の各部材の位置、特性と同様であ
る。
【0031】図10から明らかなように、本実施形態の
リニアモータ18が発生する推力は、比較例の推力と比
較して小さくて済む。したがって、本実施形態のストロ
ークシミュレータ2も、リニアモータ18が発生する推
力が小さくて済むことから、小型のリニアモータ18と
することができ、車両搭載のレイアウトを容易に行うこ
とができるとともに、ストロークシミュレータ2のコス
トダウンを図ることができる。また、ペダル反力を任意
に減少或いは増大させて、細やかな任意のペダル特性を
実現することができる。
【0032】さらに、ブレーキペダル6の車両前方にエ
ンジンを搭載した車両の場合、エンジンとプレーキペダ
ル6との間には車体10に固定したリニアモータ18以
外には他の部品が存在しないので、例えば車両前側が衝
突した際にエンジンが後退してもブレーキペダル6の戻
りが減少するので、運転者に対する接触障害を抑制する
ことができる。
【0033】次に、図11は、第3実施例の構成と配置
を示すものである。本実施形態も、第1実施形態と同一
構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
また、本実施形態のリニアモータ18は、上下方向に延
在する車体10の壁面にリニアレール18bが固定され
ており、このリニアレール18bは、テーブル18aを
コイルスプリング16の伸縮方向に対し鋭角に並進可能
となるようにガイドしている。
【0034】そして、本実施形態のストロークシミュレ
ータ2も、図12に示すように、テーブル18aの位置
がY2方向(位置G、位置H)へ移動するにつれペダル
反力が増加し、矢印Y1方向(位置E、位置F)へ移動
するにつれペダル反力が減少し、ペダル操作状態(ペダ
ルストローク)に応じて、または、車両状態等に応じて
テーブル18aの位置を変更することで、位置Fと位置
Hの間の特性まで、任意のペダル反力を作成することが
できる。
【0035】ここで、本実施形態のコイルスプリング1
6のペダル反力Fも、図13に示すように、コイルスプ
リング16の圧縮方向に対して所定の角度θを持ってい
るため、リニアモータ18の移動方向へ平行な反力(F
sinθ)と、リニアモータ18の移動方向に対して垂直
な方向の反力(Fcosθ)とに分解されるので、ペダル
反力Fを発生させるためにリニアモータ18に必要な推
力Wは、前述した(1)式に示すように、リニアモータ
18の移動方向へ平行な反力(Fsinθ)と、リニアモ
ータ18の移動方向に対して垂直な方向の反力(Fcos
θ)にテーブル18aの摩擦係数μをかけた値との和に
なる。
【0036】そして、図14では、弾性体の反力方向と
電動アクチュエータの駆動方向が一致しているストロー
クシミュレータの電動アクチュエータの推力を、比較例
の推力として示したが、この図から明らかなように、本
実施形態のリニアモータ18が発生する推力も、比較例
の推力と比較して小さくて済む。したがって、本実施形
態も、第1及び第2実施形態と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0037】次に、図15は、第4実施例の構成と配置
を示すものである。本実施形態では、コイルスプリング
16とブレーキペダル6との間に、それらの間で発生す
る圧縮、或いは引張り力を計測する軸力計22が配置さ
れている。そして、前述した駆動制御部20は、ストロ
ークセンサ14の検出情報に基づいてペダルストローク
と、ペダル反力Fとを算出し、これらペダルストローク
及びペダル反力に基づいてリニアモータ18に必要な推
力Wを算出するとともに、軸力計22及びリニアセンサ
18e,18fの検出情報を参照しながらテーブル18
aのコイルユニットに制御電流を出力し、テーブル18
aを所定位置に移動させる。
【0038】本実施形態も、ペダル操作状態(ペダルス
トローク)に応じて、または、車両状態等に応じて、テ
ーブル18aの位置を変更することで、図16に示す位
置Aから位置Dまでの任意のペダル反力を作成すること
ができる。本実施形態のコイルスプリング16のペダル
反力Fも、図17に示すように、リニアモータ18の移
動方向へ平行な反力(Fsinθ)と、リニアモータ18
の移動方向に対して垂直な方向の反力(Fcosθ)とに
分解されるので、ペダル反力Fを発生させるためにリニ
アモータ18に必要な推力Wは、リニアモータ18の移
動方向へ平行な反力(Fsinθ)と、リニアモータ18
の移動方向に対して垂直な方向の反力(Fcosθ)にテ
ーブル18aの摩擦係数μをかけた値との和になる。
【0039】そして、図18で明らかなように、本実施
形態のリニアモータ18が発生する推力も、比較例の推
力と比較して小さくて済む。なお、比較例の推力は、他
の実施形態と同様に、弾性体の反力方向と電動アクチュ
エータの駆動方向が一致しているストロークシミュレー
タの電動アクチュエータの推力である。本実施形態も、
他の実施形態と同様の効果を得ることができるととも
に、コイルスプリング16とブレーキペダル6との間
に、それらの間で発生する圧縮、或いは引張り力を計測
する軸力計22を配置したことで、駆動制御部20によ
るテーブル18aの細かな移動制御が可能となり、目標
とするペダル特性を達成することができる。以上、上記
実施形態ではブレーキペダルについて説明をしたが、ア
クセルペダル、クラッチペダル等のペダル類にも適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のストロークシミュ
レータを車両の幅方向から示した概略図である。
【図2】第1実施形態のストロークシミュレータを車両
前後方向の後方側から示した概略図である。
【図3】第1実施形態の直動アクチュエータの移動を示
した図である。
【図4】第1実施形態のペダルストロークとペダル反力
の関係を示したグラフである。
【図5】第1実施形態においてペダル反力が作用する方
向を示す図である。
【図6】第1実施形態において直動アクチュエータの移
動により直動アクチュエータに必要な推力の変化を示す
グラフである。
【図7】本発明に係る第2実施形態のストロークシミュ
レータを車両の幅方向から示した概略図である。
【図8】第2実施形態のペダルストロークとペダル反力
の関係を示したグラフである。
【図9】第2実施形態においてペダル反力が作用する方
向を示す図である。
【図10】第2実施形態において直動アクチュエータの
移動により直動アクチュエータに必要な推力の変化を示
すグラフである。
【図11】本発明に係る第3実施形態のストロークシミ
ュレータを車両の幅方向から示した概略図である。
【図12】第3実施形態のペダルストロークとペダル反
力の関係を示したグラフである。
【図13】第3実施形態においてペダル反力が作用する
方向を示す図である。
【図14】第3実施形態において直動アクチュエータの
移動により直動アクチュエータに必要な推力の変化を示
すグラフである。
【図15】本発明に係る第4実施形態のストロークシミ
ュレータを車両の幅方向から示した概略図である。
【図16】第4実施形態のペダルストロークとペダル反
力の関係を示したグラフである。
【図17】第4実施形態においてペダル反力が作用する
方向を示す図である。
【図18】第4実施形態において直動アクチュエータの
移動により直動アクチュエータに必要な推力の変化を示
すグラフである。
【符号の説明】
2 ストロークシミュレータ 4 ペダル部 6 ブレーキペダル(ペダル) 10 車体 14 ストロークセンサ(ペダル操作量検出手段) 16 コイルスプリング(弾性部材) 16a コイルスプリングの一端(弾性部材の一端) 16b コイルスプリングの他端(弾性部材の他端) 18 リニアモータ(直動アクチュエータ) 18a テーブル(スライダ部) 18b リニアレール(スライド支持部) 18c 固定部材 18d マグネットベース 18e,18f リニアセンサ 20 駆動制御部 22 軸力計(ペダル操作力検出手段) F ペダル反力 W リニアモータの推力

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペダルに連結され、当該ペダルの操作量
    に応じてペダル反力を与えるストロークシミュレータで
    あって、 前記ペダルに伸縮方向の一端が回転可能に連結している
    弾性部材と、この弾性部材の伸縮方向の他端を回転可能
    に連結しているスライダ部と、前記弾性部材を伸縮自在
    としながら前記スライダ部を直線移動可能に支持するス
    ライド支持部と、前記スライダ部を前記スライド支持部
    上の所定位置まで移動制御する直動アクチュエータと、
    前記ペダルのペダル操作量を検出するペダル操作量検出
    手段とを備え、前記スライダ部の移動方向と前記弾性部
    材の伸縮方向とが略垂直になるように配置し、ペダル操
    作量検出手段で検出したペダル操作量に基づいて、前記
    直動アクチュエータを制御することを特徴とするストロ
    ークシミュレータ。
  2. 【請求項2】 ペダルに連結され、当該ペダルの操作量
    に応じてペダル反力を与えるストロークシミュレータで
    あって、 前記ペダルに伸縮方向の一端が回転可能に連結している
    弾性部材と、この弾性部材の伸縮方向の他端を回転可能
    に連結しているスライダ部と、前記弾性部材を伸縮自在
    としながら前記スライダ部を直線移動可能に支持するス
    ライド支持部と、前記スライダ部を前記スライド支持部
    上の所定位置まで移動制御する直動アクチュエータと、
    前記ペダルのペダル操作量を検出するペダル操作量検出
    手段とを備え、前記スライダ部の移動方向と前記弾性部
    材の伸縮方向とが、前記ペダルの非操作状態では鋭角に
    なるように配置し、ペダル操作量検出手段で検出したペ
    ダル操作量に基づいて、前記直動アクチュエータを制御
    することを特徴とするストロークシミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材と前記ペダルとの間に、該
    ペダルのペダル操作力を検出するペダル操作力検出手段
    を配置し、前記ペダル操作力と、前記ペダル操作量検出
    手段で検出した前記ペダル操作量に基づいて、前記直動
    アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1又
    は2記載のストロークシミュレータ。
  4. 【請求項4】 前記直動アクチュエータは、リニアモー
    タであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記
    載のストロークシミュレータ。
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