JP2003312227A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003312227A JP2002117589A JP2002117589A JP2003312227A JP 2003312227 A JP2003312227 A JP 2003312227A JP 2002117589 A JP2002117589 A JP 2002117589A JP 2002117589 A JP2002117589 A JP 2002117589A JP 2003312227 A JP2003312227 A JP 2003312227A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/0073Control systems or circuits characterised by particular algorithms or computational models, e.g. fuzzy logic or dynamic models
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房始動直後のウォームアップ時における、
内気センサの追従遅れに起因する空調フィーリングの悪
化を抑制する。 【解決手段】 空調環境条件の情報を検出するセンサの
検出信号、および乗員により操作され、車室内の空調状
態を設定する操作手段の操作信号に基づいて車室内の空
調状態を自動制御する車両用空調装置において、センサ
として車室内の内気温を検出する内気センサを少なくと
も備え、車室内の空調状態を自動制御する制御手段はス
テップS130にて内気センサの検出温度TRを、暖房
始動直後のウォームアップ時に高くする方向に補正し、
この補正後の補正内気温TRaを用いて目標吹出空気温
度TAOを算出し、空調状態の自動制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の空調状態
を自動制御するために内気センサを備える車両用空調装
置において、内気センサの検出温度の補正に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、一般
に、空調操作パネルを車両計器盤(インストルパネル)
の幅方向中央部付近に搭載し、そして、空調操作パネル
の裏面側に、内気温(車室内温度)を検出する内気セン
サを配置している。これにより、内気センサを空調操作
パネルと一体的に取り扱って車室内へ簡単に搭載できる
利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その反面、空
調操作パネルの裏面側は車室内乗員着座部周辺の空気と
の循環が起こりにくい場所であるため、内気センサの検
出温度が実際の内気温の変化に対して追従しない「追従
遅れ」の問題が発生しやすい。このため、従来では、内
気センサ周囲に内気(車室内空気)を強制的に吸引する
アスピレータを設けている。
【0004】しかし、冬期の暖房時には空調吹出モード
としてフットモードが選択され、空調室内ユニット部か
ら温風が乗員足元部に向かって吹き出されるので、この
温風吹出部位と内気センサの配置部位は大きく離れてい
る。そのため、アスピレータを設けても、冬期の暖房始
動直後のウォームアップ時のように、空調室内ユニット
部からの温風吹出により内気温が上昇する過渡期におい
ては、温風吹出により昇温した内気が内気センサ配置部
位に十分流れ込まないので、内気センサの検出温度の追
従遅れが発生して空調フィーリングを悪化させる。
【0005】この従来技術の問題点を図8により具体的
に説明すると、図8の横軸は暖房始動後における経過時
間であり、図8(a)は内気センサの検出温度と実際の
内気温(室温)の変化を示す。内気センサの検出温度は
上記理由にて実際の代表的内気温の上昇に対して図中の
斜線部に示す追従遅れを発生する。すなわち、内気セン
サは実際の平均的内気温より低い温度を検出する。
【0006】ところで、車室内空調の自動制御を行う空
調用制御装置においては、内気センサの検出温度等に基
づいて車室内への吹出空気の目標吹出温度TAOを算出
するのであるが、内気センサの検出温度が実際の平均的
内気温より低いので、空調用制御装置は、目標吹出温度
TAOとして実際に必要な温度より高めの温度を算出す
る。その結果、図8(b)に示すように、温度調整用の
エアミックスドア開度が最大(100%)となって、最
大暖房状態の維持時間が長くなる。これに伴って、送風
機風量を決定するブロワ電圧レベルが最大値となる時
間、すなわち、風量が最大となる時間も長くなる。
【0007】以上の結果、内気温が図8のa部に示すよ
うに過剰に上がりすぎ、乗員が顔部に火照りを感じて、
空調フィーリングを悪化させる。また、内気温が図8の
a部に示すように過剰に上昇した後に、内気センサの検
出温度の上昇に基づいて空調用制御装置は上がりすぎた
内気温を設定温度に戻そうとして、目標吹出温度を引き
下げるので、内気温のオーバシュートbが起こる。
【0008】本発明は上記点に鑑みて、暖房始動直後の
ウォームアップ時における、内気センサの追従遅れに起
因する空調フィーリングの悪化を抑制することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内の空調状態に関
係する環境条件の情報を検出するセンサ(39〜43)
の検出信号、および乗員により操作され、車室内の空調
状態を設定する操作手段(34〜38)の操作信号に基
づいて車室内の空調状態を自動制御する車両用空調装置
において、センサ(39〜43)として車室内の内気温
を検出する内気センサ(39)を少なくとも備え、車室
内の空調状態を自動制御する制御手段(30)は内気セ
ンサ(39)の検出温度を補正する内気温補正手段(S
130)を有し、内気温補正手段(S130)により補
正した補正内気温を用いて空調状態の自動制御を行うよ
うになっており、内気温補正手段(S130)は、暖房
始動直後のウォームアップ時に、内気センサ(39)の
検出温度を高くする方向に補正することを特徴とする。
【0010】これによると、暖房始動直後のウォームア
ップ時に内気温の上昇に対して、内気センサ(39)の
検出温度に追従遅れがあっても、この追従遅れを解消す
るように内気センサ検出温度を補正し、この補正内気温
に基づいて車室内の空調状態を自動制御できる。その結
果、暖房始動直後のウォームアップ時における、内気セ
ンサの追従遅れに起因する乗員顔部の火照りといった空
調フィーリングの悪化を抑制できる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、内気温補正手段(S130)は、内気センサ(3
9)の検出温度に対する補正量を外気温が低下するほど
大きくすることを特徴とする。
【0012】本発明者の実験検討によると、内気センサ
(39)の検出温度の追従遅れは後述の図6に示すよう
に外気温が低下するほど拡大するという相関がある。そ
こで、この相関関係に基づいて請求項2のように内気セ
ンサ検出温度の補正量を外気温が低下するほど大きくす
ることにより、内気センサの追従遅れをより適切に解消
できる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、制御手段(30)は、少なくとも、内気
センサ(39)の検出温度および操作手段(34〜3
8)からの設定温度信号に基づいて車室内吹出空気の目
標吹出空気温度を算出し、目標吹出空気温度に基づいて
車室内吹出空気の温度調整手段(18)の作動および車
室内吹出空気の風量を制御することを特徴とする。
【0014】これにより、暖房始動直後のウォームアッ
プ時に車室内吹出空気の目標吹出空気温度を補正内気温
に基づいて適切に算出して、ウォームアップ時における
温度調整手段(18)の作動および車室内吹出空気の風
量を適切に制御することができる。
【0015】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図に基
づいて説明する。図1は本実施形態の全体システム構成
を示すもので、車両用空調装置の空調室内ユニット10
は、図示しない車両計器盤の内側に搭載されるものであ
って、空調室内ユニット10の空気流れ最上流側には外
気導入口11aと内気導入口11bを有する内外気切替
箱11が配置され、この内外気切替箱11内に内外気切
替ドア12が回動自在に設置されている。
【0017】この内外気切替ドア12はサーボモータを
用いたアクチュエータ12aにより駆動されて、空調ユ
ニット10に導入する空気を内気と外気に切り替えた
り、あるいは内気と外気の吸入割合を調整する。
【0018】送風機13は内外気切替箱11内に空気を
吸い込んで空調ユニット10の下流側に送風するもので
あり、ブロワモータ14と、その回転軸に連結された遠
心式送風ファン15を有している。送風ファン15の下
流には蒸発器16とヒータコア17が設けられている。
【0019】蒸発器16は冷却用熱交換器であって、図
示しない車両エンジンにより駆動される圧縮機等と結合
されて冷凍サイクルを構成し、その内部の低圧冷媒が空
気から吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。ま
た、ヒータコア17は加熱用熱交換器であって、図示し
ない車両エンジンからの温水(エンジン冷却水)が内部
を循環し、この温水を熱源として空気を加熱する。
【0020】ヒータコア17の上流側には、吹出空気温
度調整手段としてのエアミックスドア18が回動自在に
設けられ、エアミックスドア18の開度はサーボモータ
を用いたアクチュエータ18aにより駆動されて調節さ
れる。これによって、ヒータコア17を通過する空気
(温風)とヒータコア17をバイパスする空気(冷風)
の風量割合が調整され、車室内に吹き出す空気の温度が
調整される。
【0021】空調ユニット10の最下流には、デフロス
タ(DEF)吹出口19を開閉するデフロスタドア2
0、フェイス(FACE)吹出口21を開閉するフェイ
スドア22、およびフット(FOOT)吹出口23を開
閉するフットドア24が設けられている。
【0022】これら各ドア20、22、24は吹出モー
ド切替手段を構成するもので、サーボモータを用いたア
クチュエータ25により駆動されて各吹出口19、2
1、23を開閉する。これによって、各種の吹出モード
(フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、
フットデフモード、デフロスタモード等)が設定され
る。そして、各吹出モードに応じて開口した吹出口か
ら、温度調整された空気が車室内へ吹き出される。
【0023】空調制御装置30は本発明の制御手段であ
り、マイクロコンピュータ31を有し、送風量はマイク
ロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路
32を介してブロワモータ14の印加電圧(ブロワ電
圧)を調整してモータ回転数を調整することにより制御
される。なお、その他のアクチュエータ12a、18
a、25も、マイクロコンピュータ31からの出力信号
に基づいて駆動回路32にて制御される。
【0024】マイクロコンピュータ31には、車室内計
器盤に設置された空調操作パネル33から操作信号が入
力される。この空調操作パネル33には、空調装置の自
動制御状態を設定するAUTOスイッチ34、内外気吸
入モードを手動で切替設定するための内外気切替スイッ
チ35、吹出モードを手動で切替設定するための吹出モ
ード切替スイッチ36、ファン15の送風量を手動で切
替設定するための送風量切替スイッチ37、車室内温度
を乗員の好みの温度に設定するための温度設定スイッチ
38等が設けられている。
【0025】また、マイクロコンピュータ31には、車
室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件を検出する各種
センサからの信号が入力される。具体的には、内気温度
(車室内空気温度)TRを検出する内気センサ39、外
気温度(車室外空気温度)TAMを検出する外気センサ
40、車室内に入射する日射量TSを検出する日射セン
サ41、蒸発器吹出空気温度TEを検出する蒸発器温度
センサ42、ヒータコア17を循環する温水温度(エン
ジン水温)TWを検出する水温センサ43等からの各信
号がマイクロコンピュータ31に入力される。
【0026】図2は空調操作パネル33の具体例を示す
ものであり、空調操作パネル33は横長の箱状の形状に
形成され、その前面に、上記の各種操作スイッチ34、
35、36等の操作ノブが配置されている。空調操作パ
ネル33の前面にスリット状の内気吸い込み口44を形
成し、また、箱状の空調操作パネル33の裏面にアスピ
レータホース45の一端部を内気吸い込み口44と対向
するように配置して、アスピレータホース45の一端部
を空調操作パネル33の内部空間に連通させている。そ
して、箱状の空調操作パネル33の内部において、アス
ピレータホース45の一端部と内気吸い込み口44との
間に内気温センサ39を配置している。
【0027】アスピレータホース45の他端部はベンチ
ュリー機構による負圧発生部に接続してある。この負圧
発生部は、空調室内ユニット10内の空気流れの一部が
導入されるベンチュリー機構を有し、このベンチュリー
機構の絞りにより負圧を発生する。従って、内気はスリ
ット状の内気吸い込み口44から空調操作パネル33内
部の内気温センサ39配置部位の周辺に吸入され、更
に、内気はアスピレータホース45を通過してベンチュ
リー機構による負圧発生部に吸い込まれる。
【0028】図3はマイクロコンピュータ31により実
行される本実施形態の空調制御のフローチャートであ
り、車両エンジンのイグニッションスィッチオンととも
に図3の制御をスタートする。まず、ステップS100
にて各種変換、フラグ等の初期値を設定する。次のステ
ップS110では空調操作パネル33の各種スィッチ3
4〜38の操作信号を読み込む。次のステップS120
では各種センサ39〜43からのセンサ検出信号(環境
条件信号)を読み込む。
【0029】次のステップS130では、ステップS1
20で読み込まれる内気センサ39の検出温度(生値)
TRに対して所定の補正処理を行って、補正内気温TR
aを算出する。この補正内気温TRaは、暖房始動直後
のウォームアップ時における内気センサ39の検出温度
の追従遅れを解消するための補正量を内気センサ39の
検出温度に加えることにより算出できる。具体的には、
補正内気温TRaは下記数式1により算出される。
【0030】
【数1】TRa=(TR’−TR)×K+TR 以下、数式1による補正内気温TRaの算出方法の考え
方を具体的に説明すると、数式1において、TR’は、
図4(a)に示すように、内気センサ39の検出温度T
Rに対応して設定される適正内気温であって、基準外気
温における内気センサ39の検出温度TRに追従遅れ分
の温度を加えることによりTR’は算出できる。
【0031】本例では、基準外気温を0℃とし、この基
準外気温=0℃における内気センサ39の検出温度TR
に対応する適正内気温TR’を実験等により予め設定
し、この適正内気温TR’を図4(b)のように検出温
度TRに対応して一義的に決定するマップを作成し、こ
のマップをマイクロコンピュータ31の記憶手段(RO
M)に記憶保持する。
【0032】次に、数式1において、Kは外気温によっ
て決まる補正係数であり、基準外気温=0℃として適正
内気温TR’を設定しているので、図5に示すように外
気温=0℃の時にK=1としている。そして、外気温が
0℃より低下すると、Kを1より増大し、逆に、外気温
が0℃より上昇すると、Kを1より減少させている。
【0033】これは、図6のように内気センサ39の検
出温度の追従遅れ量、すなわち、実際の内気温と内気セ
ンサ39の検出温度との温度差が、低外気温になるほ
ど、拡大する関係にあるからである。すなわち、図6は
内気センサ39の検出温度の追従遅れと外気温との相関
を示すものであり、冬期に車両を長時間放置した後に、
車両エンジンを起動して車室内の暖房を始動する当初に
は、内気温が外気温まで低下している。従って、低外気
温になるほど、車室内の暖房始動後における内気温の上
昇幅が大きくなる。そのため、低外気温になるほど、内
気センサ39の検出温度の追従遅れ量、すなわち、実際
の内気温と内気センサ39の検出温度との温度差が拡大
する関係となる。
【0034】上記相関関係を考慮して、補正係数Kを図
5のように外気温が低下するにつれて増大するように設
定する。なお、ステップS130は本発明の内気温補正
手段を構成する。
【0035】次のステップS140では、ステップS1
10、S120で読み込んだ設定温度TSETおよび環
境条件信号等に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹
出温度TAOを下記数式2により算出する。ここで、T
AOは環境条件(車両熱負荷条件)の変化にかかわらず
車室内を設定温度TSETに維持するために必要な吹出
空気温度である。
【0036】
【数2】TAO=KSET×TSET−KR×TRa−
KAM×TAM−KS×TS+C 但し、KSET、KR、KAM、KSは係数、Cは定数
であり、TSET、TAM、TSはそれぞれ前述した設
定温度、外気温度、日射量である。そして、TRaはス
テップS130で補正処理をした補正内気温である。
【0037】次のステップS150では、送風量を決め
るブロワ電圧(送風機モータ14への印加電圧)を上記
TAOに基づいて決定する。ここで、ブロワ電圧は周知
のように上記TAOの低温側および高温側で最大とな
り、上記TAOの中間温度域で最小となるように決定さ
れ、上記TAOの変化に連動して多段階に変化する。
【0038】次のステップS160ではTAOに基づい
て吹出モードドア20、22、24の開閉による吹出モ
ードを決定する。すなわち、TAOが低温側から高温側
へと変化するにつれて、フェイスモード→バイレベルモ
ード→フットモードと切替設定する。
【0039】次のステップS170では、TAOに対す
るエアミックスドア18の開度SWを下記数式3に基づ
いて算出する。
【0040】
【数3】SW={(TAO−TE)/(TW−TE)}
×100(%) ここで、TEは蒸発器吹出空気温度で、TWはヒータコ
ア17の温水温度である。
【0041】次のステップS180では、内外気切替ド
ア12による内外気吸込モードをTAOに基づいて決定
する。すなわち、TAOが低温側から高温側へと変化す
るにつれて、内気モード→半内気モード→外気モードと
切替設定する。また、半内気モードを廃止して内気モー
ドから直接、外気モードへ切り替えるようにしてもよ
い。
【0042】次のステップS190では、上記各ステッ
プS150〜S180で決定された各種制御信号を駆動
回路32を介して送風機モータ14、および各アクチュ
エータ12a、18a、25に加えて、ブロワモータ1
4の回転数および各アクチュエータ12a、18a、2
5の作動を制御する。
【0043】次のステップS200では、制御周期であ
るt秒経過したか判定し、t秒経過後にステップS11
0に戻り、上記処理を繰り返す。
【0044】ところで、ステップS140で算出される
目標吹出温度TAOは、上記各ステップS150〜S1
80の各種制御信号を決定するための、空調自動制御の
基本目標値である。従って、目標吹出温度TAOは車室
内の空調熱負荷条件の変化に対応して適切に算出する必
要がある。
【0045】しかし、冬期の暖房始動直後のウォームア
ップ時のように、空調室内ユニット10からの温風吹出
により内気温が上昇する過渡期においては、温風吹出に
より昇温した内気が内気センサ39に十分流れ込まない
ので、内気センサ39の検出温度TRの追従遅れ(図8
(a)の斜線部)が発生し、内気センサ39の検出温度
TRが実際の平均的内気温より低い値となる。
【0046】しかるに、従来技術では、数式2において
補正内気温TRaでなく、内気センサ39の検出温度
(生値)TRをそのまま用いて、目標吹出温度TAOを
算出しているため、ウォームアップ時にTAOとして実
際に必要な温度より高めの温度を算出してしまう。その
結果、内気温が図8(a)のa部に示すように過剰に上
がりすぎ、乗員の顔部が火照るという不具合が発生し、
また、図8(a)のb部に示す内気温のオーバシュート
が起こり、空調フィーリングを悪化させる。
【0047】これに対し、本実施形態においては、ウォ
ームアップ時における、内気センサ39の検出温度TR
の追従遅れを解消した補正内気温TRaを数式1により
算出し、この補正内気温TRaに基づいて目標吹出温度
TAOを算出しているため、ウォームアップ時における
目標吹出温度TAOを、ウォームアップ時の実際の内気
温上昇に的確に追従した値として算出できる。
【0048】図7は本実施形態による作用効果を示すも
のであり、横軸の時間は車室内の暖房始動後の経過時間
である。本実施形態によると、補正内気温TRaが図7
(a)の1点鎖線に示すように実際の内気温(実線)の
上昇に近似した値となる。その結果、目標吹出温度TA
Oが実際の内気温上昇に的確に追従して低下するので、
エアミックスドア18の開度が開度100%の最大暖房
位置(図1の破線位置)から減少し始める時点t1が従
来技術による制御の時点t2より確実に早めることがで
きる。同様に、送風機13の風量を決めるブロワ電圧レ
ベルも、最大値から減少し始める時点t3が従来技術に
よる制御の時点t4より確実に早めることができる。
【0049】以上の結果、空調室内ユニット10による
車室内暖房能力を、ウォームアップ時における実際の内
気温上昇に的確に追従して減少させることができるの
で、図7(a)の斜線部cに示す内気温のオーバシュー
トを解消して、ウォームアップ時に乗員顔部の火照りを
解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体システム構成の概要
図である。
【図2】本発明の一実施形態における内気センサ取付位
置を示す空調操作パネルの一部破断斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態の制御フローチャ−トであ
る。
【図4】本発明の一実施形態による適正内気温TR’の
設定方法の説明図である。
【図5】本発明の一実施形態による補正係数Kの設定方
法の説明図である。
【図6】外気温による内気センサ検出温度への影響を示
すグラフである。
【図7】本発明の一実施形態による作用効果の説明図で
ある。
【図8】従来技術による問題点の説明図である。
【符号の説明】
30…空調制御装置(制御手段)、34〜38…操作ス
イッチ(操作手段)、39…内気センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の空調状態に関係する環境条件の
    情報を検出するセンサ(39〜43)と、 乗員により操作され、車室内の空調状態を設定する操作
    手段(34〜38)と、 前記センサ(39〜43)の検出信号および前記操作手
    段(34〜38)の操作信号に基づいて車室内の空調状
    態を自動制御する制御手段(30)とを備える車両用空
    調装置において、 前記センサ(39〜43)として車室内の内気温を検出
    する内気センサ(39)を少なくとも備え、 前記制御手段(30)は前記内気センサ(39)の検出
    温度を補正する内気温補正手段(S130)を有し、前
    記内気温補正手段(S130)により補正した補正内気
    温を用いて前記空調状態の自動制御を行うようになって
    おり、 前記内気温補正手段(S130)は、暖房始動直後のウ
    ォームアップ時に、前記内気センサ(39)の検出温度
    を高くする方向に補正することを特徴とする車両用空調
    装置。
  2. 【請求項2】 前記内気温補正手段(S130)は、前
    記内気センサ(39)の検出温度に対する補正量を外気
    温が低下するほど大きくすることを特徴とする請求項1
    に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(30)は、少なくとも、
    前記内気センサ(39)の検出温度および前記操作手段
    (34〜38)からの設定温度信号に基づいて車室内吹
    出空気の目標吹出空気温度を算出し、 前記目標吹出空気温度に基づいて車室内吹出空気の温度
    調整手段(18)の作動および車室内吹出空気の風量を
    制御することを特徴とする請求項1または2に記載の車
    両用空調装置。
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