JP2003312183A - 綴じ込み具、ファイル - Google Patents

綴じ込み具、ファイル

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JP2003312183A
JP2003312183A JP2002119971A JP2002119971A JP2003312183A JP 2003312183 A JP2003312183 A JP 2003312183A JP 2002119971 A JP2002119971 A JP 2002119971A JP 2002119971 A JP2002119971 A JP 2002119971A JP 2003312183 A JP2003312183 A JP 2003312183A
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pressing plates
pair
rod
coupling mechanism
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JP2002119971A
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Tatsuya Tabata
竜也 田畑
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の文書等を綴じ込むための道具であるファ
イルの使い勝手をより向上させることを目的とし、その
ために用いられる綴じ込み具2を提供する。 【解決手段】一対の押さえ板21、22と、各押さえ板
21、22より突出し互いに嵌合する綴り桿23とを具
備し、両押さえ板21、22間にシートを綴じ込むこと
が可能な綴じ込み具2において、両押さえ板21、22
の分離を防止するともに、前記綴り桿23が嵌合する嵌
合位置と抜脱する抜脱位置とを含む範囲で綴り桿23の
突出方向に対し略平行な方向に伸縮し得る結合機構3
を、一対の押さえ板21、22間に介在させて設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の文書等を綴
じ込むための道具であるファイル、並びにファイルに設
けられる綴じ込み具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のファイルとして、着脱自在な一
対の押さえ板を具備し、そのうち一方より突出する棒状
体を他方より突出する管状体に挿入してなる綴り桿を利
用して両押さえ板間にシートを綴じ込むことが可能な綴
じ込み具をファイル本体に取り付けたもの、いわゆるチ
ューブファイルが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既存のチューブファイ
ルでは、シートを綴じ込んだり既に綴じ込んであるシー
トを取り外したりするために綴り桿を構成する筒状体よ
り棒状体を抜き出すとき、一方の押さえ板がファイルか
ら完全に脱離してしまうようになっている。従って、シ
ートの綴じ込みあるいは取り外しの後脱離させてある押
さえ板を元の位置に装着すべく、筒状体と棒状体との相
対的な位置関係を調整しながら筒状体に棒状体を挿入し
なくてはならないという点において、必ずしも使い勝手
が良好であるとは言えない。特に、一般的なチューブフ
ァイルは、上下方向に沿って離間して配置される複数の
綴り桿を有しているため、これら綴り桿の各々について
筒状体と棒状体との相対的な位置関係を調整なくてはな
らず、押さえ板の装着作業は煩雑である。勿論、シート
の綴じ込みあるいは取り外しの最中に脱離させた押さえ
板を紛失してしまう可能性もある。
【0004】以上の問題に鑑みて、本発明は、種々の文
書等を綴じ込むための道具であるファイルの使い勝手を
より向上させることを目的とし、そのために用いられる
綴じ込み具を提供することを所期の課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決すべ
く、本発明では、一対の押さえ板と、各押さえ板より突
出し互いに嵌合する綴り桿とを具備し、両押さえ板間に
シートを綴じ込むことが可能な綴じ込み具であって、両
押さえ板の分離を防止するともに、前記綴り桿が嵌合す
る嵌合位置と抜脱する抜脱位置とを含む範囲で綴り桿の
突出方向に対し略平行な方向に伸縮し得る結合機構を、
一対の押さえ板間に介在させて設けたものを構成した。
【0006】即ち、一対の押さえ板が互いに分離してし
まわないような構成とし、かつ一方の押さえ板の他方の
押さえ板に対する相対移動を、伸縮する結合機構により
綴り桿の突出方向に対し略平行な方向にガイドさせるこ
とができるようにしたのである。このようなものである
ならば、各種文書等のシート状体を綴じ込んだり取り外
したりするために綴り桿を嵌合あるいは抜脱する操作を
より円滑に行うことができるようになる。加えて、綴り
桿の嵌合を解除した場合にあっても押さえ板を紛失して
しまうというようなことがない。従って、該綴じ込み具
を採用することによりファイルの使い勝手をより向上さ
せることができる。
【0007】さらに、前記結合機構の伸張可能範囲を、
前記綴り桿の嵌合が略解消するように前記一対の押さえ
板を綴り桿の突出方向に対し略平行な方向に離間する大
きさに限定すれば、綴り桿の一方の先端部と他方の先端
部とを速やかに接近させることができる。よって、綴り
桿を嵌合させて押さえ板を元の位置に装着する操作をよ
り簡便に行うことが可能となる。
【0008】綴り桿を複数箇所に設けることで、シート
を綴じ込んだときの安定性や綴じ込み具自体の構造の頑
健性を確保することができるが、前記結合機構が、前記
一対の押さえ板の、前記複数の綴り桿の各々に対し略直
交する方向を成分に含む方向への相対的な移動を禁止す
るものであれば、前記綴り桿を複数箇所に設けてある場
合にあっても、綴り桿を嵌合あるいは抜脱する操作を円
滑に行うことができる。
【0009】前記一対の押さえ板のうち少なくとも一方
と前記結合機構との間にヒンジ機構を構成し、該一方の
押さえ板を結合機構に対して相対的に回動させ得るよう
にしたものであれば、抜脱した綴り桿の互いの先端部の
間を大きく広げることができるため、シートを綴じ込ん
だり既に綴じ込んであるシートを取り外したりする作業
の際に極めて便利である。
【0010】前記結合機構がテレスコピック機構であれ
ば、綴り桿と干渉しないものとできるため好ましい。
【0011】前記結合機構が、少なくとも二つの部材
と、前記綴り桿の突出方向に対し略垂直な軸を中心に一
の部材を他の部材に対して相対的に回動させ得るように
部材間に介在するヒンジ機構とを具備するものであれ
ば、押さえ板の可動範囲が広がり操作性が増す。
【0012】ストッパーを設けた保持ベースと前記一対
の押さえ板のうち一方との間にヒンジ機構を構成し、保
持ベースを該一方の押さえ板に対して相対的に回動させ
得るようにして、前記綴り桿を嵌合させた状態で保持ベ
ースを回動させそのストッパーを他方の押さえ板の所定
部位と係わり合わせて一対の押さえ板の離間を禁止でき
るようにすれば、構造を徒に複雑化させることなく両押
さえ板をロックして文書等の収容状態を好適に保つこと
ができる。
【0013】前記ヒンジ機構が、前記保持ベースと前記
一方の押さえ板との分離を不能とする態様で構成したも
のであれば、綴じ込み具自体の構造並びにファイル本体
と綴じ込み具との取付構造を簡略化することが可能であ
る。
【0014】前記一対の押さえ板のうち少なくとも一方
に、人の手指によって把持される操作部を設ければ、よ
り容易に押さえ板を操作することが可能となる。あるい
は、前記一対の押さえ板のうち少なくとも一方と前記結
合機構との境界部に、人の手指を差し入れることができ
る空隙を設けてもよい。
【0015】このような綴じ込み具を、中間に背板を具
備するファイル本体に取り付ければ、より使い勝手の良
好なファイルを構成することができる。綴じ込み具とフ
ァイル本体との取り付けは、前記綴じ込み具の保持ベー
スを前記背板の内向面に接合することによって行うこと
が望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。本実施形態におけるファイル
は、図1及び図2に示すように、ファイル本体1と綴じ
込み具2とを主要な構成要素とする。
【0017】ファイル本体1は、背板11と、該背板1
1に連なる表表紙12、裏表紙13を具備する。例え
ば、表表紙12、背板11並びに裏表紙13を一体に成
形してなるものであり、背板11の両縁と表表紙12、
裏表紙13との境界部分で屈曲可能であるように加工を
施してある。勿論、背板11と表表紙12、裏表紙13
とが別体をなすものであっても構わない。
【0018】綴じ込み具2は、一対の押さえ板21、2
2と、各押さえ板21、22より突出し互いに嵌合する
綴り桿23とを具備してなり、該綴り桿23を用いて両
押さえ板21、22間にシートを綴じ込むことが可能と
なっている。かつ、両押さえ板21、22の分離を防止
するともに、前記綴り桿23が嵌合する嵌合位置X(図
3及び図4に示す)と抜脱する抜脱位置Y(図5及び図
6に示す)とを含む範囲で綴り桿23の突出方向に対し
略平行な方向に伸縮し得る結合機構3を、一対の押さえ
板21、22間に介在させて設けてある。
【0019】本実施形態に係る綴じ込み具2について詳
述する。但し、以降の説明中の上下左右、水平/鉛直、
手前/奥等の方向の概念は、表表紙12を手前にしてフ
ァイルを立てている状態におけるものに準じて便宜上設
定したに過ぎず、本発明の実施の態様を限定するもので
はない。図3ないし図6に示すように、一対の押さえ板
21、22は、各々略平板形状をなしており、綴り桿2
3はこれらの面板部分より垂直に突出して前記背板11
の幅寸法に略対応する長さ寸法を有する。図示例では、
一方の押さえ板21より突出する筒状体231と、他方
の押さえ板22より突出し前記筒状体231の内周には
まり込む棒状体232との組によって綴り桿23を構成
している。棒状体232の抜き差しの柔軟性を高めるべ
く、筒状体231の先端面は斜めに(図示例では左側、
言い換えるならば背板11側が右側よりも短くなるよう
に)カットしてある。加えて、このような綴り桿23を
上下方向に離間させて複数(図示例では、二本)設けて
いる。図1に示すようなファイルを立てている状態にあ
って、一対の押さえ板21、22は水平方向に対向す
る。そして、綴り桿23は、これら一対の押さえ板2
1、22より水平方向に突出する。因みに、手前側にあ
る押さえ板22(図示例において、棒状体232を突設
している側の押さえ板)は、その端部を綴り桿23より
離れる方向に延伸させてあり、この延伸部分を人の手指
によって把持される操作部221としてある。図示例で
は、該押さえ板22の下端部を下方向に延伸させて操作
部221を設けている。
【0020】結合機構3は、外アーム31、内アーム3
2並びに線部材33を要素とし、外アーム31の内方に
内アーム32を、内アーム32の内方に線部材33を、
それぞれ収容可能なテレスコピック機構をなすものであ
る。因みに、内アーム32、線部材33が外アーム31
の内方に収容されている状態を図3及び図4に、内アー
ム32、線部材33が引き出されている状態を図5及び
図6に、それぞれ示している。外アーム31、内アーム
32はともに平板状のものであり、内アーム32と外ア
ーム31とは互いに略相似する形状を有する。外アーム
31には、その上下縁部を内側に曲げ加工して、水平方
向に伸び内方に内アーム32の板厚程度の幅で開口する
ダクトを設けている。このダクトには、内アーム32の
上下縁部が収容される。内アーム32にもまた、外アー
ム31のものと同様のダクトを設けている。さらに、外
アーム31、内アーム32には、その側縁部に人の手指
を入れることができる程度の寸法の切り欠き部311、
321を形成してある。線部材33は、水平方向に延伸
する針金状のもので、その先端部(図示しない)を上下
方向に折り曲げている。この線部材33は、結合機構3
の上下縁部に配置してあり、外アーム31、内アーム3
2に設けたダクト内に収容され得るようになっている。
そして、内アーム32は外アーム31に対し、線部材3
3は内アーム32に対し、それぞれ水平方向に相対的に
摺動可能となっている。一方で、該結合機構3は、鉛直
方向成分の外力に対しては剛性を有する。なお、結合機
構3の伸張可能範囲はストッパーその他の制限手段によ
り所定の大きさに制限している。より具体的には、図5
及び図6に示しているような、綴り桿23の嵌合が略解
消するように一対の押さえ板21、22を離間する大き
さに限定してある。
【0021】しかして、上記の結合機構3の両側を、一
対の押さえ板21、22の各々に着脱不能に取り付けて
いる。図示例では、奥側にある押さえ板21と外アーム
31の側縁部とをヒンジ機構41を介して結合してい
る。かつ、手前側にある押さえ板22と線部材33の先
端部とをヒンジ機構42を介して結合している。因み
に、手前側にある押さえ板22と線部材33の先端部と
の間に介在するヒンジ機構42は、上下方向に折り曲げ
た線部材33の先端部を軸として利用するものである。
このような構成により、一方の押さえ板22を操作し
て、図3及び図4に示す綴り桿23が嵌合する位置より
図5及び図6に示す綴り桿23の嵌合が略解消する位置
まで、綴り桿23の突出方向に平行に移動させることが
できる。加えて、上記のヒンジ機構41、42は、綴り
桿23の突出方向に対して略垂直な軸、言い換えるなら
ば鉛直軸を中心に押さえ板21、22を結合機構3に対
して相対的に回動させ得るものである。よって、図5及
び図6に示しているような、綴り桿23の嵌合が略解消
するように一対の押さえ板21、22を離間した状態か
ら、押さえ板21、22あるいは結合機構3を相対回動
させれば、図7に示すように、綴り桿23の両先端部間
の距離を広げることができる。逆に、抜脱した状態にあ
る綴り桿23を再び嵌合させる場合には、結合機構3を
伸張可能範囲の限界付近まで伸張してから押さえ板2
1、22あるいは結合機構3を相対回動させることで、
複数ある綴り桿23の各々について一方の先端部と他方
の先端部とを速やかに向き合わせることができる。因み
に、奥側にある押さえ板21の面板部分、ヒンジ機構4
1の近傍に、ストッパー211を垂直に突き出して設け
ている。このストッパー211は、抜脱した状態にある
綴り桿23を再び嵌合させるべく結合機構3を奥側にあ
る押さえ板21に対して適切な位置、即ち図5に示して
いる位置に相対回動させたとき、該結合機構3の外アー
ム31と当接するように設定している。つまり、ストッ
パー211を利用して、押さえ板21、22と結合機構
3とを綴り桿23を嵌合させるために適切な相対位置に
位置決めすることが可能である。
【0022】また、抜脱した綴り桿23を再び嵌合させ
ようとする場合にあって、例えば、ファイル本体1を
(図2等に示しているように)デスク上等に開放して置
き、両押さえ板21、22を対向させてその綴り桿23
をファイル本体1に略平行な状態で向き合わせ、棒状体
232の先端を筒状体231の先端にわずかに挿入させ
た後にファイル本体1の表表紙12(あるいは、裏表紙
13)を持ち上げてファイルを閉じるようにすれば、一
方の押さえ板22(あるいは、押さえ板21)が持ち上
がり、該押さえ板22より突出する棒状体232(ある
いは、押さえ板21より突出する管状体231)が下方
に摺動しながら押さえ板21、22同士が接近して綴り
桿23が嵌合する、というような、やや大雑把な使い方
をも許容する柔軟性を有している。
【0023】さらに、本実施形態における綴じ込み具2
は、一対の押さえ板21、22のうち一方にヒンジ機構
43を介して設けた保持ベース5を具備する。図示例で
は、奥側にある押さえ板21の左側縁部と保持ベース5
と間にヒンジ機構43を介在させている。ヒンジ機構4
3は、綴り桿23の突出方向に対して略垂直な軸を中心
に保持ベース5を押さえ板21に対して相対的に回動さ
せ得るものである。また、このヒンジ機構43は、保持
ベース5と奥側にある押さえ板21との分離を不能とす
る態様で構成してある。保持ベース5は、平板状をな
し、その幅寸法は綴り桿23を完全に嵌合させた状態に
おける一対の押さえ板21、22の離間距離に略対応す
る大きさに設定してある。かつ、保持ベース5の手前側
の縁部より右方向にストッパー51を突き出して設けて
いる。この結果、図8に示すように、綴り桿23を嵌合
させた状態で保持ベース5を奥側にある押さえ板21に
対して相対的に回動させ、そのストッパー51を手前側
にある押さえ板22の所定部位と係わり合わせて一対の
押さえ板21、22の離間を禁止することができる。
【0024】上述のように構成した綴じ込み具2をファ
イル本体1に取り付けることで、本実施形態のファイル
は成立している。図示例では、保持ベース5を背板11
の内向面に接合して、綴じ込み具2をファイル本体1に
取り付けている。
【0025】従って本実施形態によれば、一対の押さえ
板21、22と、各押さえ板21、22より突出し互い
に嵌合する綴り桿23とを具備し、両押さえ板21、2
2間にシートを綴じ込むことが可能な綴じ込み具2であ
って、両押さえ板21、22の分離を防止するともに、
前記綴り桿23が嵌合する嵌合位置Xと抜脱する抜脱位
置Yとを含む範囲で綴り桿23の突出方向に対し略平行
な方向に伸縮し得る結合機構3を、一対の押さえ板2
1、22間に介在させて設けたものを構成したことによ
り、一方の押さえ板22の他方の押さえ板21に対する
相対移動を綴り桿23の突出方向に対し略平行な方向に
ガイドさせることができる。よって、各種文書等のシー
ト状体を綴じ込んだり取り外したりするために綴り桿2
3を嵌合あるいは抜脱する操作をより円滑に行うことが
できるようになる。加えて、綴り桿23の嵌合を解除し
た場合にあっても押さえ板21、22を紛失してしまう
というようなことがない。
【0026】さらに、前記結合機構3の伸張可能範囲
を、前記綴り桿23の嵌合が略解消するように前記一対
の押さえ板21、22を綴り桿23の突出方向に対し略
平行な方向に離間する大きさに限定してあるため、煩雑
な位置調整を要することなく綴り桿23の一方の先端部
と他方の先端部とを接近させることができる。よって、
綴り桿23を嵌合させて押さえ板21、22を元の位置
に装着する操作をより簡便に行うことが可能となる。
【0027】前記結合機構3が、鉛直方向成分の外力に
対して剛性を有し、前記一対の押さえ板21、22の、
前記複数の綴り桿23の各々に対し略直交する方向を成
分に含む方向への相対的な移動を禁止するものであるた
め、前記綴り桿23を複数箇所に設けてある場合にあっ
ても、綴り桿23を嵌合あるいは抜脱する操作を円滑に
行うことができる。特に、抜脱した状態にある綴り桿2
3を再び嵌合させる場合において、複数の綴り桿23の
各々について一方の先端部と他方の先端部とを容易に向
き合わせることができる。
【0028】前記一対の押さえ板21、22のうち少な
くとも一方と前記結合機構3との間にヒンジ機構41、
42を構成し、該一方の押さえ板21、22を結合機構
3に対して相対的に回動させ得るようにしたものであれ
ば、抜脱した綴り桿23の互いの先端部の間を大きく広
げることができるため、シートを綴じ込んだり既に綴じ
込んであるシートを取り外したりする作業の際に極めて
便利である。
【0029】前記結合機構3がテレスコピック機構であ
れば、綴り桿23と干渉しないものとできる。また、綴
り桿23に綴じてあるシートとも干渉しにくいものとな
る。
【0030】ストッパー51を設けた保持ベース5と前
記一対の押さえ板21、22のうち一方との間にヒンジ
機構43を構成し、保持ベース5を該一方の押さえ板2
1に対して相対的に回動させ得るようにして、前記綴り
桿23を嵌合させた状態で保持ベース5を回動させその
ストッパー51を他方の押さえ板22の所定部位と係わ
り合わせて一対の押さえ板21、22の離間を禁止でき
るようにすれば、構造を徒に複雑化させることなく両押
さえ板21、22をロックして文書等の収容状態を好適
に保つことができる。
【0031】前記ヒンジ機構43が、前記保持ベース5
と前記一方の押さえ板21との分離を不能とする態様で
構成したものであれば、綴じ込み具2自体の構造を簡略
化できる。
【0032】前記一対の押さえ板21、22のうち少な
くとも一方に、人の手指によって把持される操作部22
1を設ければ、より容易に押さえ板を操作することが可
能となる。
【0033】加えて、本実施形態では、外アーム31及
び内アーム32の側縁部に人の手指を入れることができ
る程度の寸法の切り欠き部311、321を形成して、
図4に示すような結合機構3を縮めた状態にあっても、
押さえ板22と外アーム31、内アーム32との間に人
の手指を差し入れることが可能である。即ち、押さえ板
22と結合機構3との境界部に人の手指を差し入れるこ
とができる空隙Sが存在しており、押さえ板22の操作
性を高めている。
【0034】このような綴じ込み具2を、中間に背板1
1を具備するファイル本体1に取り付ければ、より使い
勝手の良好なファイルを構成することができる。しか
も、綴じ込み具2とファイル本体1との取り付けを、前
記綴じ込み具2の保持ベース5を前記背板11の内向面
に接合することによって行うこととすれば、ファイル本
体1と綴じ込み具2との取付構造を簡略化することが可
能である。
【0035】なお、本発明は以上に詳述した実施形態に
限られるものではない。特に、綴じ込み具2に設けるべ
き結合機構は上述したような態様のものには限られな
い。以下、結合機構の変形例の一に関して、図9ないし
図15を参照して述べる。但し、押さえ板21、22、
綴り桿23並びに保持ベース5の構成は上述したものと
概ね同一であるため、ここでは説明を略す。
【0036】本例における結合機構3Eは、少なくとも
二つの部材と、綴り桿23の突出方向に対し略垂直な軸
を中心に一の部材を他の部材に対して相対的に回動させ
得るように部材間に介在するヒンジ機構とを具備するも
のである。図に示すものは、第一アーム3E1、第二ア
ーム3E2並びに線部材3E3の三つの部材を構成要素
として内包する。第一アーム3E1、第二アーム3E2
はともに平板状のものである。線部材3E3は、コの字
型に形成した針金状のもので、かつその両先端部(図示
しない)を上下方向に折り曲げている。そして、第一ア
ーム3E1と第二アーム3E2との間、並びに第二アー
ム3E2と線部材3E3との間に、それぞれヒンジ機構
3E4、3E5を介在させてある。上記のヒンジ機構3
E4、3E5は、綴り桿23の突出方向に対して略垂直
な軸、言い換えるならば鉛直軸を中心に、各々の部材を
相対的に回動させ得るものである。即ち、この結合機構
3Eは、図9及び図10に示す綴り桿23が嵌合する嵌
合位置Xと図11及び図12に示す抜脱する抜脱位置Y
とを含む範囲で綴り桿23の突出方向に対し略平行な方
向に伸縮し得るものである。一方で、鉛直方向成分の外
力に対しては剛性を有する。なお、結合機構3Eの伸張
可能範囲を図9及び図10に示しているような綴り桿2
3の嵌合が略解消するように一対の押さえ板21、22
を離間する大きさに限定するように、各部材の幅寸法を
設定する。
【0037】しかして、上記の結合機構3Eの両側を、
一対の押さえ板21、22の各々に着脱不能に取り付け
ている。図示例では、奥側にある押さえ板21と第一ア
ーム3E1の側縁部とをヒンジ機構41を介して結合し
ている。かつ、手前側にある押さえ板22と線部材3E
3の先端部とをヒンジ機構42を介して結合している。
因みに、手前側にある押さえ板22と線部材3E3の先
端部との間に介在するヒンジ機構42は、上下方向に折
り曲げた線部材3E3の先端部を軸として利用するもの
である。このような構成により、一方の押さえ板21、
22を操作して、図9及び図10に示す綴り桿23が嵌
合する位置より図11及び図12に示す綴り桿23の嵌
合が略解消する位置まで、綴り桿23の突出方向に平行
に移動させることができる。加えて、上記のヒンジ機構
41、42は、綴り桿23の突出方向に対して略垂直な
軸、言い換えるならば鉛直軸を中心に押さえ板を結合機
構3Eに対して相対的に回動させ得るものである。よっ
て、図11及び図12に示しているような、綴り桿23
の嵌合が略解消するように一対の押さえ板21、22を
離間した状態から、押さえ板21、22あるいは結合機
構3Eを相対回動させれば、図13に示すように、綴り
桿23の両先端部間の距離を広げることができる。逆
に、抜脱した状態にある綴り桿23を再び嵌合させる場
合には、結合機構3Eを伸張可能範囲の限界付近まで伸
張してから押さえ板21、22あるいは結合機構3Eを
相対回動させることで、複数ある綴り桿23の各々につ
いて一方の先端部と他方の先端部とを速やかに向き合わ
せることができる。
【0038】しかも、本例の結合機構3Eはその中間部
にヒンジ機構3E4、3E5を具備するものであること
から、図14に示すように、該ヒンジ機構3E4、3E
5を利用して綴り桿23の両先端部間の距離を広げた
り、あるいは狭めたりすることができる。従って、押さ
え板21、22の相対的な可動範囲が広がり操作の柔軟
性が増す。
【0039】因みに、本例では、線部材3E3を構成要
素に用いていることにより、結合機構3Eと押さえ板2
2との境界部分に人の手指を差し入れることができる空
隙Sが設けてある。さらに、線部材3E3の先端部近傍
は、線部材3E3と押さえ板とによって包囲される空隙
Sを広げるように上下方向に凸となるように曲げてあ
る。このようにして、押さえ板22の操作性を高めてい
る。
【0040】加えて、本例の綴じ込み具2においても、
図15に示すように、綴り桿23を嵌合させた状態で保
持ベース5を奥側にある押さえ板21に対して相対的に
回動させ、そのストッパー51を手前側にある押さえ板
22の所定部位と係わり合わせて一対の押さえ板21、
22の離間を禁止することができる。
【0041】以上に詳述した結合機構3Eは、少なくと
も二つの部材3E1、3E2、3E3と、前記綴り桿2
3の突出方向に対し略垂直な軸を中心に一の部材を他の
部材に対して相対的に回動させ得るように部材間に介在
するヒンジ機構3E4、3E5とを具備するものである
ため、押さえ板21、22の可動範囲が広がり操作性が
増す。
【0042】その他、各部の具体的構成は上記実施形態
には限られず、種々変形が可能である。例えば、綴り桿
23の本数は2本には限られない。さらには、綴り桿2
3が筒状体231と棒状体232との組により構成され
るとも限られない。即ち、いわゆるリングファイルのよ
うな、綴り桿23の一方が他方に完全に挿し入れられな
いような綴じ込み具2に対して、本発明を適用すること
も可能である。
【0043】
【発明の効果】以上に詳述した本発明によれば、種々の
文書等を綴じ込むための道具であるファイルの使い勝手
をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるファイルを示す斜
視図。
【図2】同実施形態のファイル並びに綴じ込み具を示す
部分斜視図。
【図3】同実施形態の綴じ込み具を示す上面図。
【図4】同右側面図。
【図5】同実施形態の綴じ込み具を示す上面図。
【図6】同右側面図。
【図7】同実施形態の綴じ込み具を示す上面図。
【図8】同実施形態の綴じ込み具を示す上面図。
【図9】綴じ込み具の変形例を示す上面図。
【図10】同右側面図。
【図11】同変形例を示す上面図。
【図12】同右側面図。
【図13】同変形例を示す上面図。
【図14】同変形例を示す上面図。
【図15】同変形例を示す上面図。
【符号の説明】
1…ファイル本体 11…背板 2…綴じ込み具 21、22…押さえ板 23…綴り桿 3、3E…結合機構 5…保持ベース 51…ストッパー X…嵌合位置 Y…抜脱位置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の押さえ板と、各押さえ板より突出し
    互いに嵌合する綴り桿とを具備し、両押さえ板間にシー
    トを綴じ込むことが可能な綴じ込み具であって、両押さ
    え板の分離を防止するともに、前記綴り桿が嵌合する嵌
    合位置と抜脱する抜脱位置とを含む範囲で綴り桿の突出
    方向に対し略平行な方向に伸縮し得る結合機構を、一対
    の押さえ板間に介在させて設けた綴じ込み具。
  2. 【請求項2】前記結合機構の伸張可能範囲を、前記綴り
    桿の嵌合が略解消するように前記一対の押さえ板を綴り
    桿の突出方向に対し略平行な方向に離間する大きさに限
    定した請求項1記載の綴じ込み具。
  3. 【請求項3】前記綴り桿を複数箇所に設けてなり、前記
    結合機構が、前記一対の押さえ板の、前記複数の綴り桿
    の各々に対し略直交する方向を成分に含む方向への相対
    的な移動を禁止する請求項1又は2記載の綴じ込み具。
  4. 【請求項4】前記一対の押さえ板のうち少なくとも一方
    と前記結合機構との間にヒンジ機構を構成し、該一方の
    押さえ板を結合機構に対して相対的に回動させ得るよう
    にした請求項1、2又は3記載の綴じ込み具。
  5. 【請求項5】前記結合機構がテレスコピック機構である
    請求項1、2、3又は4記載の綴じ込み具。
  6. 【請求項6】前記結合機構が、少なくとも二つの部材
    と、前記綴り桿の突出方向に対し略垂直な軸を中心に一
    の部材を他の部材に対して相対的に回動させ得るように
    部材間に介在するヒンジ機構とを具備するものである請
    求項1、2、3又は4記載の綴じ込み具。
  7. 【請求項7】ストッパーを設けた保持ベースと前記一対
    の押さえ板のうち一方との間にヒンジ機構を構成し、保
    持ベースを該一方の押さえ板に対して相対的に回動させ
    得るようにして、前記綴り桿を嵌合させた状態で保持ベ
    ースを回動させそのストッパーを他方の押さえ板の所定
    部位と係わり合わせて一対の押さえ板の離間を禁止でき
    るようにした請求項1、2、3、4、5又は6記載の綴
    じ込み具。
  8. 【請求項8】前記ヒンジ機構が、前記保持ベースと前記
    一方の押さえ板との分離を不能とする態様で構成したも
    のである請求項7記載の綴じ込み具。
  9. 【請求項9】前記一対の押さえ板のうち少なくとも一方
    に、人の手指によって把持される操作部を設けた請求項
    1、2、3、4、5、6、7又は8記載の綴じ込み具。
  10. 【請求項10】前記一対の押さえ板のうち少なくとも一
    方と前記結合機構との境界部に、人の手指を差し入れる
    ことができる空隙を設けた請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8記載の綴じ込み具。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9又は10記載の綴じ込み具を中間に背板を具備す
    るファイル本体に設けてなるファイル。
  12. 【請求項12】請求項7又は8記載の綴じ込み具を中間
    に背板を具備するファイル本体に設けたものであって、
    前記綴じ込み具の保持ベースを前記背板の内向面に接合
    してなるファイル。
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