JP2003311635A - 自在スパナ - Google Patents

自在スパナ

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JP2003311635A JP2002126998A JP2002126998A JP2003311635A JP 2003311635 A JP2003311635 A JP 2003311635A JP 2002126998 A JP2002126998 A JP 2002126998A JP 2002126998 A JP2002126998 A JP 2002126998A JP 2003311635 A JP2003311635 A JP 2003311635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直線運動が困難な狭所で、スパナの方向を変
えず、ボルトなどからスパナを外さず、連続的に締め付
けまたは緩められる自在スパナを提供する。 【解決手段】 自在スパナ10のスパナ本体11の把持
部に、この把持部を握り込むことにより、可動顎13を
スパナ本体11に固定する固定手段14を設けたので、
直線的な運動を行うには狭い場所でも、スパナ本体11
の方向を変えず、ボルトやナットからスパナ本体11を
外すことなく、連続動作でこれを締め付けまたは緩める
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自在スパナ、詳し
くは狭隘な場所での操作を可能とした自在スパナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自在スパナとしては、以
下のものが知られている。特開平7−186058号公
報には、スパナ本体の前端部に、固定顎と係合部に対向
する前端壁とが設けられるとともに、係合部を固定顎と
の間に挟持可能な可動顎が取り付けられ、係合部に当接
可能なスライド部材が、前端壁から突出した前進位置な
らびに前端壁内にほぼ収納される後退位置間での前後移
動を可能としてスパナ本体に配設されるとともに、前進
位置に向けてばねによりばね付勢され、スライド部材お
よび可動顎は、スライド部材が前進位置にあるときに可
動顎を挟持解除位置とする状態からスライド部材の後退
位置への移動に応じて可動顎を挟持位置に回動せしめる
ことを可能としてカム係合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のは、ばね付勢によりスライド部材が突出した状態が挟
持解除位置で、スライド部材をばね力に対抗して押し込
んだ状態が挟持位置となる。よって、ボルトまたはナッ
トを締め付け、緩めるときは、スパナ本体をボルト、ナ
ットに押し込むとともに、揺動させなければならなかっ
た。この結果、スパナ本体の操作が難しく実際の締結、
非締結作業の効率が悪かった。
【0004】そこで、発明者は鋭意研究の結果、スパナ
本体の操作についてはスパナ本体を握ることに着目し、
堅く握った状態で回動させ、緩く握った状態で次の回動
のために元の回動位置までスパナ本体を戻した方が操作
性を高められることを知見し、この発明を完成させた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、直線的な運動がしにくい狭
い場所で、スパナの方向を変えず、しかもボルトまたは
ナットからスパナを外すことなく、連続動作により締め
付けることまたは緩めることができる自在スパナを提供
することを、その目的としている。この発明は、口径が
大きく異なるボルトまたはナットに対しても、1本の自
在スパナで対処することができる自在スパナを提供する
ことを、その目的としている。この発明は、可動顎を交
換可能な自在スパナを提供することを、その目的として
いる。この発明は、自在スパナの操作性を高めることが
できる自在スパナを提供することを、その目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一端部が把持部となるスパナ本体と、このスパナ本
体の他端部に形成された固定顎と、この固定顎に対向す
るようスパナ本体の他端部に回動自在に支持され、固定
顎との間でボルトまたはナットを挟持・協働して、この
ボルトまたはナットを締め付けまたは緩める可動顎とを
有する自在スパナであって、上記把持部を握り込むこと
により、上記可動顎をスパナ本体に固定する固定手段を
有する自在スパナである。固定手段の構造は限定されな
い。要は、握ったときの把持力を、スライド部材の直線
運動や曲線運動などに変換できる構造であればよい。
【0007】請求項2に記載の発明は、上記可動顎と上
記固定顎とは接近離隔動自在に設けられた請求項1に記
載の自在スパナである。
【0008】請求項3に記載の発明は、上記固定手段
は、上記可動顎に当接してこれをスパナ本体に固定する
固定位置と、上記可動顎から脱合してこの可動顎をスパ
ナ本体に対して可動状態にする可動位置との2つの位置
間を移動するスライド部材と、握り込むことでこのスラ
イド部材を固定位置に保持するグリップ部材とを有する
請求項1または請求項2に記載の自在スパナである。グ
リップ部材の形状は限定されない。例えば厚肉な板形状
でもよい。
【0009】請求項4に記載の発明は、上記グリップ部
材は、上記把持部に設けられた請求項3に記載の自在ス
パナである。
【0010】請求項5に記載の発明は、上記スライド部
材は、戻りばねにより可動位置に向かって付勢されてい
る請求項3または請求項4に記載の自在スパナである。
【0011】請求項6に記載の発明は、上記可動顎は着
脱自在に設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載
の自在スパナである。
【0012】請求項7に記載の発明は、上記可動顎の固
定顎側の面およびまたは固定顎の可動顎側の面には、前
記ボルトまたはナットの角部が係合される凹部が形成さ
れた請求項1〜6のいずれか1項に記載の自在スパナで
ある。凹部が形成される面としては、可動顎の固定顎側
の面、固定顎の可動顎側の面が挙げられる。また、これ
らの両方の面にそれぞれ凹部を形成してもよい。凹部の
形状は、例えばボルトまたはナットの角部に応じた断面
V字形などである。その凹部の長さ方向は、スパナ本体
の回動方向と直交する方向である。
【0013】
【作用】この発明によれば、可動顎の固定解除状態で、
ボルトまたはナットにスパナ本体の挟持部を挿着する。
これにより、固定顎と可動顎との間にボルトまたはナッ
トを配置する。この状態で把持部を堅く握ることによ
り、固定手段によって可動顎をスパナ本体に固定する。
この状態のまま、スパナ本体をボルトまたはナットを中
心にして締め付け側に回動する。これにより、ボルトま
たはナットが締め付けられる。その後、把持部の握りを
緩めると、固定手段による可動顎の固定状態が解除され
る。この状態で、スパナ本体を元の回動位置まで戻し、
次の回動を行う。このような構成および使用方法である
ので、直線的な運動がしにくい狭い場所で、スパナの方
向を変えず、しかもボルトまたはナットからスパナを外
すことなく、連続動作により締め付けまたは緩めること
ができる。
【0014】特に、請求項2の発明によれば、可動顎と
上記固定顎とが接近離隔動自在に設けられているので、
口径が大きく異なるボルトまたはナットに対しても、1
本の自在スパナで対処することができる。
【0015】また、請求項6の発明によれば、可動顎が
着脱自在に設けられているので、可動顎を部品交換する
ことにより、口径の異なるボルトまたはナットを締め付
け、緩めることができる。
【0016】さらに、請求項7の発明によれば、可動顎
の固定顎側の面およびまたは固定顎の可動顎側の面に凹
部が形成されているので、ボルトまたはナットを締め付
けまたは緩める際に、このスパナ本体を、凹部が形成さ
れていないときの略半分の回動ピッチで操作することが
できる。これにより、自在スパナの操作性が高まる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。なお、説明の都合上、文中に記載さ
れた方向は、図1の図面上での方向とする。図1は、こ
の発明の一実施例に係る自在スパナの正面図である。図
2は、この発明の一実施例に係る自在スパナのボルトま
たはナットの挟持側の部分の背面図である。図3は、こ
の発明の一実施例に係る自在スパナの挟持側を除く部分
の平面図である。図4は、この発明の一実施例に係るス
ライド部材の背面図である。図5は、この発明の一実施
例に係る自在スパナのグリップ部材の底面図である。図
6は、この発明の一実施例に係る自在スパナに組み込ま
れたスライド部材のスライドガイド部の側面図である。
図7は、この発明の一実施例に係る自在スパナに組み込
まれた可動顎の固定用ピンである。図8(a)は、大口
径用のボルトまたはナット用の可動顎を示す背面図であ
る。図8(b)は、小口径用のボルトまたはナット用の
可動顎を示す背面図である。図9は、固定顎側の面に凹
部が形成された可動顎を示す正面図である。図10は、
モンキースパナ構造を有する自在スパナの挟持側の部分
の要部を示す正面図である。
【0018】図1において、10はこの発明の一実施例
に係る自在スパナで、この自在スパナ10は、主に、一
端部が把持部となるスパナ本体11と、このスパナ本体
11の他端部(挟持部)に形成された固定顎12と、こ
の固定顎12に対向するようスパナ本体11の他端部に
回動自在に支持され、固定顎12との間でボルトまたは
ナットを挟持・協働して、このボルトまたはナットを締
め付けまたは緩める可動顎13と、把持部を握り込むこ
とにより、可動顎13をスパナ本体11に固定する固定
手段14とを備えている。
【0019】以下、各構成部品を詳細に説明する。スパ
ナ本体11は、把持部側に向かって徐々に先細り化した
厚肉な鋼製の板材である。スパナ本体11の把持部側の
端部には、その上縁面から把持部側の端に向かって徐々
に内方傾斜した平面視して長孔形状の深いスリット溝1
1fが形成されている。このスリット溝11fは、スパ
ナ長さ方向に長い溝である。また、スパナ本体11の上
端面には、その長さ方向の中間部から挟持部付近までの
間に、浅くて長尺なスライド溝11cが刻設されてい
る。このスライド溝11cの把持部側の端部には、その
底面を掘り下げて断面U字形のローラ収納溝11dが連
通状態で形成されている。このローラ収納溝11dに
は、大径なガイドローラ18が、回転ピン18aを中心
にして回転自在に収納されている。ローラ収納溝11d
の深さは、収納したガイドローラ18の外周面とスライ
ド溝11cの底面との高さが略一致する深さである。ま
た、このスライド溝11cの挟持部側の端部の底面に
は、この底面をさらに掘り下げて小径なガイドローラ2
0を収納するローラ収納凹部11eが形成されている。
ローラ収納凹部11eの深さは、収納されたガイドロー
ラ20の外周面とスライド溝11cの底面との高さが略
揃う深さである。
【0020】固定顎12は、スパナ本体11の他端部の
下側に一体形成されている。また、可動顎13は、スパ
ナ本体11の他端部の上側に一体形成された厚肉で若干
先細り化した突片11aに、回動ピン15(図7)を介
して、回動自在に軸支されている。この突片11aに
は、回動ピン15用のピン孔11bが形成されている
(図2)。回動ピン15は、軸本体15aの一端面に大
径なビス15bを螺合した着脱自在な構造を有してい
る。この回動ピン15を介して、可動顎13は突片11
aに交換自在に装着される。突片11aの厚さは、スパ
ナ本体11の挟持部側の厚さの略半分である。可動顎1
3は、上嘴形状を有する爪先部13aと、前面に突片1
1aの嵌合凹部13bが形成された中間部と、爪先部1
3aより小さい上嘴形状の元部13cとを一体形成した
部材である。この可動顎13の高さhは、固定時の爪先
部13aと固定顎12との間に、30mmの挟持隙間が
現出される高さである。可動顎13の嵌合凹部13bの
形成部には、回動ピン15のピン孔13d(図8)が形
成されている。嵌合凹部13bの深さは、突片11aの
厚さと略同じである。したがって、可動顎13を突片1
1aに軸支したとき、突片11aを含めた可動顎13の
厚さは、そのスパナ長さ方向の全長にわたって略同じに
なる。
【0021】次に、前記固定手段14を具体的に説明す
る。固定手段14は、主に、可動顎13に当接して、こ
の可動顎13をスパナ本体11に固定する挟持部側の固
定位置aと、可動顎13から脱合してこの可動顎13を
スパナ本体11に対して可動状態にする可動位置bとの
2つの位置間を移動するスライド部材16と、握り込む
ことでこのスライド部材16を固定位置aに保持するグ
リップ部材17とから、構成されている。スライド部材
16は細長い角形のロッドで、スライド溝11cに収納
されている。その全長は、スライド溝11cより若干短
い。したがって、スライド部材16は、そのスライド溝
11cとの長さの差分だけ、この溝内をスパナ長さ方向
に向かって移動できる。このスライド部材16は、スパ
ナ本体11のスライド溝11c形成部のうち、その長さ
方向の両側部上に立設された1対のスライドガイド部1
9(図6)と、挟持部側のスライドガイド部19より若
干スパナ中間部側に固定されたリング片25とにより、
スライド自在に保持されている。
【0022】これらのスライドガイド部19は、スライ
ド部材16を外方から跨ぐ小さな門型ピン19aと、門
型ピン19aの中間部に回転自在に外挿された短尺な小
径リング19bとから構成されている。この小径リング
19bが、スライド部材16の上面に転動自在に押し付
けられる。また、リング片25は、スライド部材16の
中間部を構成する断面円形のロッド部16aの挟持部側
の端部に遊挿される。スライド部材16の中間部は、細
長い断面円形状のロッド部16aである。前記リング片
25と、このロッド部16aの把持部側の端部との間に
は、スライド部材16を可動位置bに向かって付勢する
戻りばね(コイルスプリング)21が外挿されている。
さらに、スライド部材16の把持部側の端部には、上方
に隆起した肉盛り部22が一体形成されている。肉盛り
部22の挟持部側の端部は、裾広がり形状に傾斜カット
されている。一方、スライド部材16の挟持部側の端部
上には、固定位置aで可動顎13の元部13cとスパナ
本体11との間に差し込まれ、可動顎13を固定する固
定爪23が一体形成されている。この固定爪23は、ス
ライド部材16のスライドに伴い、スパナ本体11の上
縁面に沿ってスパナ長さ方向にスライドする。
【0023】次に、グリップ部材17を詳細に説明す
る。グリップ部材17は、略円弧形状に湾曲した厚肉な
部材である。グリップ部材17の元部の端部には、スリ
ット溝11fに遊挿される連結片17aが突設されてい
る。この連結片17aは、このスリット溝11fにおい
て、軸線方向がスパナ厚さ方向に向いた回動ピン26を
介して、スパナ長さ方向を含む面内で、若干角度だけ回
動自在に軸支されている。また、グリップ部材17の先
端部には、その先端面の中間部にローラ溝17bが形成
されている。このローラ溝17bには、軸線方向がスパ
ナ厚さ方向に向いた回転ピン26aを介して、大径な押
し込みローラ27がスパナ長さ方向を含む面内で軸支さ
れている。この押し込みローラ27は、グリップ部材1
7を掌に包み込んで把持部を強く握ることで、スライド
部材16の肉盛り部22の傾斜面に強く押し付けられ
る。この際、戻りばね21のばね力に抗して、スライド
部材16が固定位置a側に移動する。
【0024】次に、一実施例の自在スパナ10の使用方
法を説明する。図1に示すように、まずグリップ部材1
7を含む把持部の把持力を緩めた状態で、ボルトまたは
ナットにスパナ本体11の挟持部を挿着する。これによ
り、固定顎12の爪先部12aと可動顎13の爪先部1
3aとの間に、ボルトまたはナットが配置される。この
状態でグリップ部材17を堅く握ると、押し込みローラ
27が肉盛り部22の傾斜面に強く押し付けられる。そ
の結果、戻りばね21のばね力に抗して、スライド部材
16が固定位置a側に移動する。よって、固定爪23が
固定位置aまで達し、可動顎13の元部13cとスパナ
本体11との間に差し込まれる。これにより可動顎13
が固定される。そして、この状態のまま、スパナ本体1
1をボルトまたはナットを中心にして締め付け側に回動
する。こうして、ボルトまたはナットが締め付けられ
る。締め付けの終了後は、グリップ部材17の握りを緩
めることで、戻りばね21のばね力によりスライド部材
16が可動位置b側に押し戻され、固定爪23が可動顎
13の元部13cとスパナ本体11との間から引き抜か
れる。これにより、可動顎13の固定状態が解除され
る。その状態で、スパナ本体11を元の締め付け開始位
置まで回動して戻し、次の締め付け動作を行う。このよ
うな操作を繰り返す。一方、ボルトまたはナットを緩め
る場合には、スパナ本体11の回動方向を緩め方向とす
る以外は、略同じ操作を行う。
【0025】一実施例の自在スパナ10は、このような
構成および使用方法であるため、直線的な運動がしにく
い狭い場所で、スパナ本体11の方向を変えず、しかも
ボルトまたはナットからスパナ本体11を外すことな
く、連続動作により締め付けまたは緩めることができ
る。また、図8(a),(b)に示すように、可動顎1
3が着脱自在に設けられているので、回動ピン15を外
して、適用されるボルトまたはナットの口径に応じて、
それぞれ高さが異なる爪先部13aを有する可動顎(高
さはh1)13Aまたは可動顎(高さはh2)13Bに
交換することができる。さらに、図9および図10に示
すように、可動顎13Cの固定顎側の面または固定顎1
2Aの可動顎側の面に断面V字形状の凹部26をそれぞ
れ形成すれば、ボルトまたはナットを締め付けまたは緩
める場合に、スパナ本体11を、凹部26がない場合の
略半分の回動ピッチで回動操作することができる。これ
により、自在スパナ10の操作性が高まる。さらにま
た、図10に示すように、スパナ本体11の挟持部に、
ウォームとウォームホイルとを有するモンキースパナ構
造30を組み込めば、可動顎13と固定顎12Aとが接
近離隔動自在となり、口径が大きく異なるボルトまたは
ナットに対しても、1本の自在スパナ10で対処するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】この発明に係る自在スパナにあっては、
スパナ本体の把持部に、この把持部を握り込むことによ
り、可動顎をスパナ本体に固定する固定手段を設けたの
で、直線的な運動を行うには狭い場所でも、スパナの方
向を変えず、ボルトやナットからスパナを外すことな
く、連続動作でこれを締め付けまたは緩めることができ
る。
【0027】特に、請求項2の発明によれば、可動顎と
上記固定顎とを接近離隔動自在に設けたので、口径が大
きく異なるボルトまたはナットに対しても、1本の自在
スパナで対処することができる。
【0028】また、請求項6の発明によれば、可動顎を
着脱自在に設けたので、可動顎を交換することにより、
口径の異なるナットなどを締め付け、緩めることができ
る。
【0029】さらに、請求項7の発明によれば、可動顎
の固定顎側の面およびまたは固定顎の可動顎側の面に、
ボルトまたはナットの角部が係合される凹部を形成した
ので、ボルトまたはナットを締め付けまたは緩める際
に、スパナ本体を、凹部が形成されていないときの略半
分の回動ピッチで操作することができる。これにより、
自在スパナの操作性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自在スパナの正面図
である。
【図2】この発明の一実施例に係る自在スパナのボルト
またはナットの挟持側の部分の背面図である。
【図3】この発明の一実施例に係る自在スパナの挟持側
を除く部分の平面図である。
【図4】この発明の一実施例に係るスライド部材の背面
図である。
【図5】この発明の一実施例に係る自在スパナのグリッ
プ部材の底面図である。
【図6】この発明の一実施例に係る自在スパナに組み込
まれたスライド部材のスライドガイド部の側面図であ
る。
【図7】この発明の一実施例に係る自在スパナに組み込
まれた可動顎の固定用ピンである。
【図8】(a)は、大口径用のボルトまたはナット用の
可動顎を示す背面図である。(b)は、小口径用のボル
トまたはナット用の可動顎を示す背面図である。
【図9】固定顎側の面に凹部が形成された可動顎を示す
正面図である。
【図10】モンキースパナ構造を有する自在スパナの挟
持側の部分の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
10 自在スパナ、 11 スパナ本体、 12 固定顎、 13 可動顎 14 固定手段、 16 スライド部材、 17 グリップ部材、 21 戻りばね、 26 凹部、 a 固定位置、 b 可動位置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部が把持部となるスパナ本体と、 このスパナ本体の他端部に形成された固定顎と、 この固定顎に対向するようスパナ本体の他端部に回動自
    在に支持され、固定顎との間でボルトまたはナットを挟
    持・協働して、このボルトまたはナットを締め付けまた
    は緩める可動顎とを有する自在スパナであって、 上記把持部を握り込むことにより、上記可動顎をスパナ
    本体に固定する固定手段を有する自在スパナ。
  2. 【請求項2】 上記可動顎と上記固定顎とは接近離隔動
    自在に設けられた請求項1に記載の自在スパナ。
  3. 【請求項3】 上記固定手段は、 上記可動顎に当接してこれをスパナ本体に固定する固定
    位置と、上記可動顎から脱合してこの可動顎をスパナ本
    体に対して可動状態にする可動位置との2つの位置間を
    移動するスライド部材と、 握り込むことでこのスライド部材を固定位置に保持する
    グリップ部材とを有する請求項1または請求項2に記載
    の自在スパナ。
  4. 【請求項4】 上記グリップ部材は、上記把持部に設け
    られた請求項3に記載の自在スパナ。
  5. 【請求項5】 上記スライド部材は、戻りばねにより可
    動位置に向かって付勢されている請求項3または請求項
    4に記載の自在スパナ。
  6. 【請求項6】 上記可動顎は着脱自在に設けられた請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の自在スパナ。
  7. 【請求項7】 上記可動顎の固定顎側の面およびまたは
    固定顎の可動顎側の面には、前記ボルトまたはナットの
    角部が係合される凹部が形成された請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の自在スパナ。
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