JP2003310245A - 有用微生物群の増殖方法およびその増殖装置 - Google Patents

有用微生物群の増殖方法およびその増殖装置

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JP2003310245A
JP2003310245A JP2002121621A JP2002121621A JP2003310245A JP 2003310245 A JP2003310245 A JP 2003310245A JP 2002121621 A JP2002121621 A JP 2002121621A JP 2002121621 A JP2002121621 A JP 2002121621A JP 2003310245 A JP2003310245 A JP 2003310245A
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liquid
water
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stirring
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JP2002121621A
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Teruo Higa
照夫 比嘉
Yoshiyasu Hirota
吉泰 廣田
Yutaro Fujitani
祐太郎 藤谷
Noboru Tsukamatsu
昇 塚松
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ASAKE SEIKO KK
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ASAKE SEIKO KK
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/12Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of temperature
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M27/00Means for mixing, agitating or circulating fluids in the vessel
    • C12M27/02Stirrer or mobile mixing elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EMの原液から大量にして有効な拡大活性液
を廉価に且つ簡単に造り出すことのできる有用微生物群
の増殖方法およびその増殖装置を提供する。 【解決手段】 第一タンク10内に貯留した液体を昇温
させる加熱手段Qと第一タンク内の液体を攪拌する攪
拌手段Fとを設けた第一段増殖機1と、前記第一タン
ク10の5倍〜50倍の容量をもつ第二タンク20を有
し、該第二タンク内に貯留した液体を昇温させる加熱手
段Qと第二タンク内の液体を攪拌する攪拌手段F
を設けた第ニ段増殖装置2と、を具備し、第一段増殖機
1内に貯留した水に有用微生物群の増殖原液91を給入
し、該有用微生物群を発育,増殖させて第一段拡大活性
液92とし、さらに該第一段拡大活性液を第二段増殖機
2内に貯留した水8に給入して第二段拡大活性液93へ
と二段階に発育,増殖させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有用微生物群を培
養,増殖させて大量の拡大活性液(増殖液)を造る有用
微生物群の増殖方法およびその増殖装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有用微生物群(Effective Micro-organi
sms)は5科10属80種類以上の微生物(光合成細
菌,乳酸菌,酵母菌,グラム陽性放射菌等)の多用な微
生物を共存させるよう液体培養されており、この有用微
生物群(以下、「EM]という。)を活用した自然農法
や環境浄化等への取組みが進んでいる。そして、自然農
法等ではEMの原液を施用するよりも発酵過程で増殖さ
せ、その密度を高め、拡大活性化させて施用する方法が
液量を増やせるだけでなくEMの定着を促すのに効果的
であるとされている。ここで、微生物にとって都合のよ
い温度やpH値にめぐり合ったときに微生物は増殖する
ので、EMの原液を単に薄めるだけでは菌体濃度を増大
するには至らないのが現状である。所定温度に調整し且
つ撹拌しながら、微生物細胞が均一に分散し栄養源や酸
素も均等に分散し、EMの活動が活発化する環境をこし
らえる必要がある。栄養源が枯渇したり有害な代謝物質
が蓄積したりすると増殖が停止するので、その増殖環境
を整えるのに多くの時間と手間を要していた。こうした
ことから、本出願人は有用微生物群の増殖装置及び有用
微生物群の増殖方法を開発,提供してきた(特開200
0−83648)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自然環境を回
復させる取り組みでは大量の拡大活性液を必要とした。
EMの原液使用による方法では勿論、前記公報の増殖方
法で得られた拡大活性液を用いてもコストがかかりす
ぎ、拡大活性液を大量に必要とする河川,湖,沼などの水
質浄化には経済的問題が立ちはだかっていた。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するもので、
EMの原液から大量にして有効な拡大活性液を廉価に且
つ簡単に造り出すことのできる有用微生物群の増殖方法
およびその増殖装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明の要旨は、(イ)第一タンク内に貯
留した約38℃の所定量の水に、糖質類を給入すると共
に、有用微生物群の増殖原液を〔増殖原液/水溶液〕の
体積割合が約1/100になるようにして給入し、しか
る後、第一タンクを密封状態で適宜攪拌しながら余剰圧
の発酵ガスは逆止弁から抜くようにして所定温度に保っ
て数日間放置することにより該増殖原液を含有する水溶
液のpH値を3.5付近に到達させて有用微生物群の第一
段拡大活性液とする第一工程、(ロ)前記第一タンク内
にできた第一段拡大活性液量に対し、5倍〜50倍の水
の量を第二タンク内に貯留して、その水温を約38℃に
設定し、続いて、糖質類液を第二タンク内に給入して水
と攪拌することにより糖質類含有水を造る第二工程、
(ハ)第一工程でできた第一段拡大活性液を第二タンク
内の前記糖質類含有水へ注入し、その後、第二タンクを
密封状態で適宜攪拌しながら余剰圧の発酵ガスは逆止弁
から抜くようにして所定温度に保って数日間放置するこ
とにより水溶液のpH値を3.5付近に到達させて有用微
生物群の第二段拡大活性液とする第三工程、の各工程を
含む結合からなる有用微生物群の増殖方法にある。ここ
で、「約38℃」とは33℃〜43℃の範囲内にある温
度をいう。「約1/100」とは1/50〜1/200
の範囲内にある値をいう。「3.5付近」とは2.5〜4
の範囲内にある値をいう。
【0006】請求項2記載の発明の要旨は、密封可能な
第一タンクを有し、該第一タンク内に貯留した液体を昇
温させる加熱手段と第一タンク内の液体を攪拌する攪拌
手段とを設けた第一段増殖機(1)と、前記第一タンク
の容量の5倍〜50倍の容量をもつ第二タンクを有し、
該第二タンク内に貯留した液体を昇温させる加熱手段と
第二タンク内の液体を攪拌する攪拌手段とを設けた第二
段増殖機(2)と、を具備し、第一段増殖機内に貯留し
た水に有用微生物群の増殖原液を給入し、該有用微生物
群を発育,増殖させて第一段拡大活性液とし、さらに該
第一段拡大活性液を第二段増殖機内に貯留した水に給入
して第二段拡大活性液へと二段階に発育,増殖させるよ
うにしたことを特徴とする有用微生物群の増殖装置にあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る有用微生物群
の増殖方法およびその増殖装置の実施形態について詳述
する。図1〜図4は本発明の有用微生物群の増殖方法お
よびその増殖装置の一形態を表し、図1はその増殖装置
の全体説明図、図2〜図4は図1の装置を用いて有用微
生物群の増殖方法の手順を示す説明概図を示す。
【0008】(1)有用微生物群の増殖装置 有用微生物群の増殖装置(以下、単に「増殖装置」とい
う。)は、第一段増殖機1と第二段増殖機2と小型タン
ク3とを具備する。
【0009】第一段増殖機1は第一タンク10と加熱手
段Qと攪拌手段Fとを備える。第一タンク10は上
面に注入口12を設けた所定容量(50〜500リット
ル)の筒形容器で、ここではその収容能力を約100リ
ットルとする。該注入口12から有用微生物群(EM)
の増殖原液91や熱水に溶かした糖蜜G等の糖質類を給
入できる。また第一タンク10内へは配管72,73,7
4が導通するよう弁77,79,78を操作して水供給源
71から水道水81の注入が可能になっている。前記注
入口12にキャップを取着すれば、第一タンク10は密
封された状態になる。符号14は第一タンク内の水溶液
中の有用微生物群が発育,増殖して密封状態にある第一
タンク10内の圧力が上昇したとき余剰圧の発酵ガスを
抜く逆止弁、符号Gは圧力計、符号11は第一タンク
10内の液面を管理するフロートスイッチを示す。
【0010】加熱手段Qは第一タンク10内の液体を
昇温,保温する手段で、本実施形態はヒータを採用し、
ヒータはタンク側壁からタンク内の下部に配される。ヒ
ータとタンク内に満たされた液体温度を計る検出器51
は加熱制御手段たる制御回路に接続されており、検出器
51の温度信号に基づいてヒータへの通電を制御する。
符号52は温度指示調節計52を示し、第一タンク10
内の液体は少なくとも60℃以上の液温調整が可能であ
る。第一タンク10に注入した水道水81を60℃以上
の熱水にもっていき、水道水81に含む塩素分の大半を
放散除去できる。
【0011】攪拌手段Fは第一タンク10内に貯留し
た液体を攪拌する手段で、ここではポンプPと循環系
配管15,16からなる。第一タンク底部から液体を抜
き取り、これをポンプPで第一タンク上部内へ流下さ
せて水流攪拌させる。詳しくは第一タンク10の底部か
ら第一タンク10内の液体を抜出し、配管15,ポンプ
を経由して第一タンク10の側壁に取着した図示し
ない液位計を通過させる分岐配管と共に第一タンク上部
へ移送して第一タンク10内へ戻す配管16を配設し
て、第一タンク10内に在る液体の混合,攪拌を行う。
また第一タンク10にはタンク内に貯留した液体のpH値
を自動測定するpH計(図示せず)が取付けられる。pH計
はEM菌や光合成菌の増殖状況を検出する。
【0012】第二段増殖機2は第二タンク20と加熱手
段Qと攪拌手段Fとを備える。第二タンク20は前
記第一タンク容量の5倍〜50倍の収容量をもつ密閉型
タンクである。ここでは約2m(第一タンク10の容
量の約10倍)の収容能力をもつ第二タンク20を採用
し、第二タンク20内へは配管72,76を導通させる
ように弁77,79を操作して水供給源71から水道水
81の注入が可能である。符号24は第二タンク20内
の溶液中の有用微生物群が発育,増殖して密封状態にあ
る第二タンク20内の圧力が上昇したとき余剰圧の発酵
ガスを抜く逆止弁、符号Gは圧力計、符号21は液面
管理するフロートスイッチを示す。
【0013】加熱手段Qは該第二タンク20内に貯留
した液体を昇温させる手段で、本実施形態ではヒータを
採用する。該ヒータはタンク側壁からタンク内の下部に
配されタンク内に満たされた液体を100℃程度まで加
熱できる。タンク内の液体温度を計る検出器61と前記
ヒータは加熱制御手段たる制御回路に接続されており、
検出器61の温度信号に基づいてヒータQへの通電を
制御する。符号62は温度指示調節計を示し、第二タン
ク20内の液体は100℃位まで液温調節が可能であ
る。
【0014】攪拌手段Fは第二タンク20内の液体を
攪拌する手段で、ポンプPと循環系配管25,26と
弁27,29からなる。第二タンク底から液体を抜き取
り、これをポンプPで第二タンク上部からタンク内へ
流下させて水流攪拌させる。詳しくは、第二タンク20
の底部から配管25a,弁27,配管25bを通りポン
プPを経由し配管26を通り、第二タンク上部から第
二タンク20内へ戻すことによって水流による混合,攪
拌を図る。第二タンク20にはタンク内に貯留した液体
のpH値を自動測定するpH計(図示せず)が取付けられ
る。
【0015】小型タンク3はタンク本体30と加熱手段
と攪拌手段たる攪拌機33を備える。タンク本体3
0は第二タンク20に送り込む糖質類液(糖蜜液)を造
るタンクで、上面注入口から糖蜜G等の糖質類を給入で
き、また小型タンク3内へは配管72,73,75が導通
するよう弁77,79,78を操作して水供給源71から
水道水81の注入が可能になっている。符号31は小型
タンク3内の液面管理するフロートスイッチを示す。
【0016】そして、前記第一タンク10の底部と小型
タンク3の底部からそれぞれ引き出された配管19,3
5は配管36,25bを介してポンプPの吸入側に連
結しさらにポンプ吐出側で配管26を介して第二タンク
20の上部に連結している。前記攪拌に供したポンプP
は第一タンク10内の液体と小型タンク3内の液体を
第二タンク20内に移送する移送ポンプでもある。第一
タンク10内の液体は弁18,38,27の切替により配
管19,36,25b,26を導通させ、ポンプP を起
動させて第二タンク20に移送できる。また小型タンク
3内の液体は弁37,38,27の切替により配管35,
36,25b,26を導通させ、ポンプPを起動させて
第二タンク20に移送できる。前記第一段増殖機1内に
貯留した水8に糖蜜等の糖質類を給入するとと共に有用
微生物群の増殖原液91を給入し、有用微生物群を発
育,増殖させて第一段拡大活性液92とし、さらに第二
段増殖機2内に貯留した水8に小型タンク3で作った糖
質類液を送液し攪拌して得られた糖蜜含有水GWに、前
記第一段拡大活性液92を給入して第二段拡大活性液9
3へと二段階に発育,増殖させるようにできる構成にあ
る。図中、符号V〜Vと符号29は液抜き出し弁を
示す。
【0017】(2)有用微生物群の増殖方法 前記有用微生物群の増殖装置を用いて、有用微生物群の
増殖方法の一例を説明する。まず、配管72,73,74
だけが導通するよう弁77,79,78を操作して水供給
源71から水道水81を第一タンク10へ供給する。第
一タンク10内へ所定量(ここでは95リットル)の水
8を注入し貯留する。次いで、ヒータQで加熱し、タ
ンク内の水8を38℃に加熱調節する(図1)。
【0018】その後、第一タンク10内に貯留した前記
水8が約38℃の温水38になったら糖質類Gを給入す
る。糖質類とは有機化合物のなかで炭素と水の化合物を
いい、単体である単糖類、これらの数個の縮合体である
オリゴ糖類、さらに多数の単糖からなる多糖類がある。
糖質類の具体的名称として、でんぷん,糖蜜G等がある
が、EMの基質(エサ)に適している糖質類としてはC
/N比(C:炭素分子,N:窒素分子)が高いものが良
好とされる。稲科の植物から抽出される糖質はC(炭
素)が多く含まれている。サトウキビ等から取れる糖蜜
GなどはC/N比が高く、EMの基質に適する。他にも
C/N比が高い糖質類はEMの基質に適して、EMを嫌
気発酵させる場合、同じような効果がみられる。ちなみ
に、糖蜜Gの成分は糖分,各種窒素体,灰分,水分等か
らなっており、40〜60%が糖分でC/N比が高く、
EMの基質に適していると考えられる。
【0019】本実施形態は糖質類として糖蜜Gを使用
し、糖蜜G2リットルを熱水2リットルでよく溶いて第
一タンク10内に給入する。そして、糖蜜Gの入った第
一タンク内の水溶液99リットルを5分ほど攪拌した
ら、有用微生物群の増殖原液91を〔増殖原液/(水+
熱水+糖蜜G+増殖原液)〕の体積割合が約1/100
になるようにして給入する。(水+熱水+糖蜜G+増殖
原液)が水溶液である。本実施形態は〔増殖原液/水溶
液〕の体積割合を約1/100としたが、その好ましい
範囲は1/50〜1/200である。ここでは第一タン
ク10内に増殖原液たるEM1号液91(製造社名:有
限会社サン興産業や株式会社EM研究所)を1リットル
給入する。こうして出来たEM1号液91と糖蜜Gを含
んだ水溶液100リットルをポンプPを駆動して5分
ほど攪拌したら、一日当たり数回の自動攪拌に切り替
え、これと相前後して、第一タンク10内に空気が入ら
ないよう注入口12に蓋をして密封状態にする。発酵過
程で余剰圧の発酵ガスは逆止弁14から抜けていく。斯
る状態を保って、pH計で適宜pHを自動計測し、EMの増
殖状況をチェックする。夏場は3日〜5日、冬場は5日
〜14日でpH値が約3.5(許容範囲は2.5〜4)とな
り、殆どの雑菌が死滅しEM菌を増殖させたEMの第一
段拡大活性液92が約100リットル出来上がる(第一
工程)。
【0020】次に、配管72,76だけが導通するよう
に弁77,79を操作して水供給源71から水道水81
を第二タンク20へ供給する。第二タンク20内に前記
第一段拡大活性液92の液量100リットルに対し5倍
〜50倍の水8の量(ここでは約20倍の水の量)を貯
留して、水温を加熱手段Qで約38℃に加熱調節する
(図2)。5倍未満だと第二拡大活性液の増加率が低く
て効果が上がらず、一方、50倍を越えると第二段増殖
機2で増殖を試みてもEM菌の活動が鈍く増殖が難しく
なるようである。本実施形態は第二タンク20内に貯留
する水の量を1820リットルとする。なお、第二工程
のここまでの操作は第一工程の終了に合わせ操作すると
(図2)、全体の増殖処理時間が短縮ができ好都合とな
る。また、これと相前後し、水道供給源71から配管7
2,73,75だけが導通するよう弁77,79,78を操
作し小型タンク3内に約40リットルの水8を供給し、
加熱手段Qで加熱する。そして小型タンク3内に糖蜜
Gを約40リットルを投入し(図2)、攪拌機33で攪
拌しながら約80℃に加熱調節する。約80℃に温度上
昇させることにより雑菌除去と糖蜜Gの熱水への溶解度
を高めた糖蜜液(糖質類液)ができる。しかる後、弁3
7,38,27を切替え配管35,36,25b,26だけ
が導通するようにし、該糖蜜液をポンプPで第二タン
ク20内に自動給入する。給入後、図3のごとく該糖蜜
液80リットルと1820リットルの水8の混合水を数
分攪拌して糖蜜含有水(糖質類含有水)GWを1900
リットル造る(第二工程)。
【0021】続いて、配管19,36,25b,26だけ
が導通するよう弁18,38,27を操作し、ポンプP
を起動させ第二タンク20内の該糖蜜含有水1900リ
ットルへ第一工程でできた第一段拡大活性液92の量1
00リットルを供給する(図4)。その後、配管25
a,25b,26だけが導通するよう弁27を切替操作
し、ポンプPを再び起動させる。ポンプPの起動に
より水流で第二タンク20内の前記糖蜜含有水GWと第
一段拡大活性液92との混合水K2000リットルを数
分攪拌したら、例えば一日数回、それぞれ約30分の自
動攪拌に切り替え、密封状態を確保する。かくのごと
く、密封状態で適宜攪拌しながら余剰圧の発酵ガスは逆
止弁24から抜くようにして加熱手段Qにより所定温
度に保って数日間放置することにより水溶液のpH値を
3.5付近(許容範囲は2.5〜4)に到達させてEMの
第二段拡大活性液93を約2m造る(第三工程)。こ
うして得られる第二段拡大活性液93はEM1号液91
が良好に拡大培養された状態にある。色,におい,味,
pH値等において適合し、フィールド試験使用でも良好な
結果が確認されている。
【0022】(3)効果 このように構成した有用微生物群の増殖方法およびその
増殖装置によれば、第一段拡大活性液92を造る過程
で、EM1号液91の液量(1リットル)の約100倍
(約100リットル)が得られ、さらに、この第一段拡
大活性液92の液量(100リットル)に対し5倍〜5
0倍(本実施形態は約20倍で約2m)の第二段拡大
活性液93が得られるので、本発明により当初のEM1
号液91の液量に対しては100倍×(5倍〜50
倍)、すなわち500倍から5000倍もの液量(本実
施形態は約2mで2000倍)の拡大活性液(第二段
拡大活性液93)を比較的容易に造ることができる。ち
なみに、本実施形態に関し、コスト試算すれば次のよう
になる。EM1号液91を2m(2トン)を使用すれ
ばその価格は4百万円(2000円/リットルとして)
になり、第一段増殖機1だけで2m(2トン)造ると
すると、EM1号液20リットル分が4万円で糖蜜Gの
40リットル分が約1万円で合計5万円程度になる。こ
れに対し、本発明(本実施形態のケース)によれば2m
(2トン)造るにあたって、EM1号液分が2千円
(1リットルで済む)で、糖蜜Gの42リットル分が約
1万5百円で合計1万2千5百円程度と格段に安くでき
る。EM1号液91を1リットル使用して第一段増殖機
1で約100倍に増やし、その後の第二段増殖機2で約
2000倍に増やすことができる。大量に拡大活性液を
必要とする河川,湖等の浄化に打ってつけとなる。しか
も、第一段増殖機1と第二段増殖機2とが機能的に組合
わさって、作業性,操作性の向上が図られ、更にpH管理
により拡大活性液を造れるので管理が楽で安全である。
糖質類に糖蜜Gを使えば冬季でもお湯で溶かすことがで
き、仕込みも簡単になる。また本増殖装置を用いること
によって、温度管理,自動攪拌による均一化,密封状態
を保って良好なEMの増殖環境を形成することができ
る。
【0023】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。第一段増殖機1,第二段増殖機2等の
形状,大きさ等は用途に合わせて適宜選択できる。
【0024】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の有用微生物群の
増殖方法およびその増殖装置は、EMの原液から大量に
して有効な拡大活性液を廉価に且つ簡単に造り出すこと
のでき、極めて有益となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有用微生物群の増殖装置の一形態
を表し、その増殖装置の全体説明図である。
【図2】図1の装置を用いて有用微生物群の増殖方法の
手順を示す説明概図である。
【図3】図2の状態から有用微生物群の増殖工程が進ん
だ状態を示す説明概図である。
【図4】図3より有用微生物群の増殖工程が進んだ状態
を示す説明概図である。
【符号の説明】
1 第一段増殖機 10 第一タンク 14 逆止弁 2 第二段増殖機 20 第二タンク 24 逆止弁 8 水 91 EM1号液(有用微生物群の増殖原液) 92 第一段拡大活性液 93 第二段拡大活性液 F 攪拌手段 F 攪拌手段 G 糖蜜(糖質類) GW 糖蜜含有水(糖質類含有水) P,P ポンプ Q 加熱手段 Q 加熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤谷 祐太郎 三重県三重郡川越町大字豊田1042の3 朝 明精工株式会社内 (72)発明者 塚松 昇 三重県三重郡川越町大字豊田1042の3 朝 明精工株式会社内 Fターム(参考) 4B029 AA02 BB02 BB03 BB07 BB08 CC01 DA01 DD01 DF05 DG08 4B065 AA01X AA72X BA22 BB15 BB26 BB40 BC02 BC03 BC18 CA54

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各工程を含む結合からなる有用微生
    物群の増殖方法。 (イ)第一タンク内に貯留した約38℃の所定量の水
    に、糖質類を給入すると共に、有用微生物群の増殖原液
    を〔増殖原液/水溶液〕の体積割合が約1/100にな
    るようにして給入し、しかる後、第一タンクを密封状態
    で適宜攪拌しながら余剰圧の発酵ガスは逆止弁から抜く
    ようにして所定温度に保って数日間放置することにより
    該増殖原液を含有する水溶液のpH値を3.5付近に到達
    させて有用微生物群の第一段拡大活性液とする第一工程 (ロ)前記第一タンク内にできた第一段拡大活性液量に
    対し、5倍〜50倍の水の量を第二タンク内に貯留し
    て、その水温を約38℃に設定し、続いて、糖質類液を
    第二タンク内に給入して水と攪拌することにより糖質類
    含有水を造る第二工程 (ハ)第一工程でできた第一段拡大活性液を第二タンク
    内の前記糖質類含有水へ注入し、その後、第二タンクを
    密封状態で適宜攪拌しながら余剰圧の発酵ガスは逆止弁
    から抜くようにして所定温度に保って数日間放置するこ
    とにより水溶液のpH値を3.5付近に到達させて有用微
    生物群の第二段拡大活性液とする第三工程
  2. 【請求項2】 密封可能な第一タンクを有し、該第一タ
    ンク内に貯留した液体を昇温させる加熱手段と第一タン
    ク内の液体を攪拌する攪拌手段とを設けた第一段増殖機
    (1)と、 前記第一タンクの容量の5倍〜50倍の容量をもつ第二
    タンクを有し、該第二タンク内に貯留した液体を昇温さ
    せる加熱手段と第二タンク内の液体を攪拌する攪拌手段
    とを設けた第二段増殖機(2)と、を具備し、第一段増
    殖機内に貯留した水に有用微生物群の増殖原液を給入
    し、該有用微生物群を発育,増殖させて第一段拡大活性
    液とし、さらに該第一段拡大活性液を第二段増殖機内に
    貯留した水に給入して第二段拡大活性液へと二段階に発
    育,増殖させるようにしたことを特徴とする有用微生物
    群の増殖装置。
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