JP2003310117A - 電動リール及びその診断システム - Google Patents

電動リール及びその診断システム

Info

Publication number
JP2003310117A
JP2003310117A JP2002124550A JP2002124550A JP2003310117A JP 2003310117 A JP2003310117 A JP 2003310117A JP 2002124550 A JP2002124550 A JP 2002124550A JP 2002124550 A JP2002124550 A JP 2002124550A JP 2003310117 A JP2003310117 A JP 2003310117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
electric reel
diagnostic
reel
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002124550A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Furomoto
儀幸 風呂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2002124550A priority Critical patent/JP2003310117A/ja
Publication of JP2003310117A publication Critical patent/JP2003310117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不具合が生じた場合に迅速にメンテナンスを
行える電動リールを提供する。 【解決手段】 電動リールは、釣り竿に装着され、供給
される電力により動作するリールであって、釣り竿に装
着されるリール本体と、スプールと、モータ12、制御
部20と、記憶部28と、赤外線送受信部31とを備え
ている。スプールは、釣り糸巻き取り用のものであり、
リール本体に回転自在に装着されている。モータは、ス
プールを回転駆動するものである。制御部は、モータを
制御するものである。記憶部28は、制御部20に関連
する制御情報、及び各種の履歴情報を含む電動リールを
診断するための診断情報を記憶するものである。赤外線
送受信部は、記憶部に記憶された診断情報を外部通信端
末41と通信可能なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動リール及び電
動リールの状態を外部機器から診断可能な電動リールの
診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】巻き上げ時のスプールの回転をモータで
行う電動リールは、たとえば、50m以上の水深を回遊
する魚を船の上から釣るときによく使用される。この種
の電動リールは、リール本体と、リール本体に回転自在
に支持されたスプールと、スプールを回転させるハンド
ルと、スプールを巻き上げ方向に駆動するモータとを備
えている。また、電動リールには、通常、仕掛けの水深
を表示する液晶表示器などから構成される水深表示装置
が搭載されており、仕掛けの位置を瞬時に認識できるよ
うにしている。液晶表示器やモータを制御するために、
通常、マイクロコンピュータを含む制御装置が搭載され
ており、制御プログラムなどのソフトウェアにより各機
器が制御されている。
【0003】この種の電動リールはモータでスプールを
回すため、定格以上の力がモータや動力伝達機構に作用
することもある。また、モータを使用する分だけ機構が
複雑であるとともに、電気部品が多用されている。これ
らのことから、海水が飛び散る船上の腐食雰囲気で使用
される電動リールでは、電気的又は機械的な不具合が生
じるおそれがある。不具合が生じるとリールメーカや釣
具店でメンテナンスを行うことになる。また、制御プロ
グラムの更新等のためのメンテナンスも必要になること
がある。
【0004】従来、このような電動リールのメンテナン
スを行う場合、ユーザは、釣具店またはリールメーカに
リールを送る。送られたリールは、釣具店又はリールメ
ーカでリール内部の機構の状態、モータの状態、または
制御プログラムを診断して、不具合箇所の修理や制御プ
ログラムの書き換えなどの処置を行っている。メンテナ
ンスが終了したリールは、リールメーカ又は釣具店から
ユーザに送られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電動リール
をメンテナンスする場合、リールの現在の状態はメーカ
や釣具店などで判断できる。しかし、たとえば不具合に
至る経過がメーカや釣具店ではわからない。このため、
不具合が生じる原因を突き止めるのに手間がかかり、メ
ンテナンスに長時間を要することがある。
【0006】本発明の課題は、不具合が生じた場合に迅
速にメンテナンスを行える電動リールを提供することに
ある。本発明の別の課題は、電動リールの迅速なメンテ
ナンスが容易な電動リールの診断システムを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る電動リール
は、釣り竿に装着され、供給される電力により動作する
リールであって、釣り竿に装着されるリール本体と、ス
プールと、モータ、モータ制御手段と、診断情報記憶手
段と、通信手段とを備えている。スプールは、釣り糸巻
き取り用のものであり、リール本体に回転自在に装着さ
れている。モータは、スプールを回転駆動するものであ
る。モータ制御手段は、モータを制御するものである。
診断情報記憶手段は、モータ制御手段に関連する制御情
報、及び各種の履歴情報を含む電動リールを診断するた
めの診断情報を記憶するものである。通信手段は、診断
情報記憶手段に記憶された診断情報を外部機器と通信可
能なものである。
【0008】この電動リールでは、モータ制御手段に関
連する制御情報や各種の履歴情報を含む診断情報が診断
情報記憶手段に記憶されている。この記憶された診断情
報は、通信手段を介して外部機器と通信可能である。こ
のため、外部機器で診断情報を呼び出しそれを表示する
ことができる。この診断情報を参考にすると、不具合が
生じるまでの経過がわかりやすくなり、不具合の原因を
迅速に突き止めやすくなる。このため、不具合が生じて
も迅速なメンテナンスを行うことができる。
【0009】発明2に係る電動リールは、発明1に記載
のリールにおいて、通信手段は診断情報を外部機器と無
線通信可能な無線通信手段を含む。この場合には、無線
により外部機器と通信できるので、外部に露出する通信
端子が不要になり、腐食雰囲気で使用される電動リール
の耐食性を有線による通信に比べて確保しやすい。発明
3に係る電動リールは、発明2に記載のリールにおい
て、無線通信手段は赤外線により診断情報を外部機器と
通信可能な赤外線通信手段を含む。この場合には、比較
的簡便で規格化され一部のコンピュータにも搭載されて
いる赤外線通信手段により通信するので耐食性を確保し
て汎用性が高くなる。
【0010】発明4に係る電動リールは、発明1から3
のいずれかに記載のリールにおいて、釣り糸の先端に装
着される仕掛けの水深を含む各種情報を表示可能な表示
器と、表示器を制御する表示制御手段とをさらに備え、
表示制御手段は、外部機器と通信される診断情報を前記
表示器に表示させる。この場合には、リール側でも診断
情報を確認できるので、リール側でも不具合の原因を探
求しやすくなる。
【0011】発明5に係る電動リールは、発明1から4
のいずれかに記載のリールにおいて、過負荷によるモー
タの焼損を防止するためのブレーカー手段をさらに備
え、診断情報は、ブレーカー手段の作動履歴、モータを
制御する制御プログラム及びそのバージョン情報、電動
リールのサービス履歴、並びに電動リールを使用する釣
り人の情報の少なくともいずれか一つを含む。この場合
には、種々の不具合が生じたときに原因をより究明しや
すくなる。
【0012】発明6に係る電動リールは、発明1から5
のいずれかに記載のリールにおいて、外部機器は通信網
を介してサーバに接続可能な情報端末であり、通信手段
は、情報端末を介してサーバから診断情報を含む各種の
情報を獲得可能である。この場合には、たとえばインタ
ーネットなどの通信網に接続可能なサーバで得られた、
たとえば最新の制御プログラムや水深表示に用いる釣り
糸のデータや診断情報などの各種の情報を情報端末を介
して電動リールで獲得できるので、最新の情報で電動リ
ールを動作させることができる。
【0013】発明7に係る電動リールは、発明6に記載
のリールにおいて、通信手段は、情報端末としての携帯
端末又はパーソナルコンピュータと通信可能である。こ
の場合には、携帯端末又はパーソナルコンピュータを介
してサーバと通信できるので、たとえばインターネット
のHTTPやFTP等のプロトコルを利用した各種のサ
ービスによって得られた、たとえば釣りに関する情報や
リールに関する情報を電動リールで簡単に獲得できる。
【0014】発明8に係る電動リールは、発明1から7
のいずれかに記載のリールにおいて、記憶手段は、電動
リールを診断する診断プログラムを記憶し、診断プログ
ラムを実行する診断実行手段をさらに備える。この場合
には、診断プログラムを実行することにより電動リール
で自身の診断を行えるので、診断結果の診断情報を参照
することで不具合発生時の対応を迅速に行える。
【0015】発明9に係る電動リールの診断システム
は、電動リールの状態を外部機器から診断可能なシステ
ムであって、電動リールは、電動リールを診断するため
の診断情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶され
た診断情報を外部機器に出力可能な第1通信手段とを備
え、外部機器は、第1通信手段から出力された診断情報
を入力可能な第2通信手段と、第2通信手段を介して入
力された診断情報を表示する表示部とを備える。
【0016】この診断システムでは、電動リールの記憶
手段に記憶された診断情報が第1通信手段及び外部機器
の第2通信手段を介して外部機器の表示手段に表示され
る。このため、診断情報を確認して不具合の原因を迅速
に突き止めやすくなる。このため、不具合が生じても迅
速なメンテナンスを行うことができる。発明10に係る
電動リールの診断システムは、発明9に記載のシステム
において、電動リールの第1通信手段及び外部機器の第
2通信手段は、各種の情報を双方向に通信可能であり、
外部機器は、通信網を介してサーバと接続可能な情報端
末である。また、外部機器は、電動リールを制御する制
御プログラムを含む各種情報をサーバから通信網を介し
て獲得する情報獲得手段をさらに備える。この場合に
は、インターネットなどの通信網を介してサーバで得ら
れた各種の情報を電動リールが獲得できるので、最新の
制御プログラムや水深表示に用いる各種の釣り糸のデー
タや診断情報などの各種の情報を電動リールに取り込む
ことができる。
【0017】発明11に係る診断システムは、発明10
に記載のシステムにおいて、情報端末は、通信網を介し
てサーバと通信可能な通信機能を有する携帯端末又はパ
ーソナルコンピュータである。この場合には、携帯端末
又はパーソナルコンピュータを介してサーバと通信でき
るので、たとえばインターネットのHTTPやFTP等
のプロトコルを利用した各種のサービスによって得られ
た、たとえば釣りに関する情報やリールに関する情報を
電動リールで簡単に獲得できる。
【0018】発明12に係る電動リールの診断システム
は、発明9から11のいずれかに記載のリールにおい
て、記憶手段は、制御プログラムを診断する診断プログ
ラムを記憶し、電動リールは、診断プログラムを実行す
る診断実行手段をさらに備える。この場合には、診断プ
ログラムを実行することにより電動リールで自身の診断
を行えるので、診断結果の診断情報を参照することで不
具合発生時の対応を迅速に行える。また、この診断結果
を外部機器側に取り込んで分析することにより、より精
密な不具合発生原因を究明しやすくなる。
【0019】発明13に係る電動リールの診断システム
は、発明9から12のいずれかに記載のリールにおい
て、電動リールは、過負荷によるモータの焼損を防止す
るためのブレーカー手段をさらに備え、診断情報は、ブ
レーカー手段の作動履歴、モータを制御する制御プログ
ラム及びそのバージョン情報、電動リールのサービス履
歴、並びに電動リールを使用する釣り人の情報の少なく
ともいずれか一つを含む。この場合には、種々の不具合
が生じたときに原因をより究明しやすくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1において、本発明の一実施形
態による診断システムで診断される電動リールは、表示
器5を有し、外部機器と通信可能なリールである。電動
リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置
されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリ
ール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ
3と、リール本体1の上部に設けられた開閉式の表示装
置4とを主に備えている。
【0021】リール本体1は、釣り竿に装着されるもの
であり、左右1対の側板7a、7bとそれらを連結する
複数の連結部8とからなるフレーム7と、フレーム7の
左右を覆う左右の側カバー9a、9bとを有している。
ハンドル2側の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸
(図示せず)が回転自在に支持されている。後部の連結
部8の側板7a側には外部電源接続用のコネクタコード
19が設けられている。コネクタコード19は、たとえ
ば1mくらいの長さを有しており、先端に電源コード接
続用のコネクタ19aが設けられている。下部の連結部
8には釣り竿装着用の竿取付脚8aが取り付けられてい
る。
【0022】リール本体1の内部には、ハンドル2に連
結されたスプール10が回転自在に支持されている。ス
プール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向
に回転駆動するモータ12が配置されている。また、側
カバー9bのハンドル2側側面には図示しないクラッチ
機構を操作するためのクラッチレバー11とモータ12
のオンオフや変速や各種の通信操作等を行うための4方
向スイッチ及びプッシュスイッチ付きのジョイスティッ
ク13とが配置されている。ジョイスティック13は、
通常は中心のプッシュスイッチに位置している。ジョイ
スティック13は、後述する釣りモードのときには、モ
ータ12のオンオフや速度の増減の操作のために使用さ
れる。また通信モードのときには、カーソルの移動によ
るメニューの選択及び選択項目の確定の際に使用され
る。
【0023】表示装置4は、リール本体1の上部に開閉
自在に配置されたカウンターケース4aを有している。
カウンターケース4aは、図1に示すように、アルミニ
ウム合金製のケースであり、内部の空間に各種の電気部
品が収納されている。表示装置4は、図2に示すよう
に、水深表示制御やモータ駆動制御等を行うCPU,R
AM,ROM,I/Oインターフェイス等を含むマイク
ロコンピュータからなる制御部20を有している。制御
部20は通信モード時に、リール内部の状態を診断する
制御を行う。制御部20には、複数のタイマ25と、ジ
ョイスティック13と、操作キー部6の各種キーと、ス
プール10の回転位置及び方向を検出するためのスプー
ルセンサ21と、モータ12に供給された電流値を検出
するための電流検出センサ23と、温度センサ24と、
外部機器と無線通信するための赤外線送受信部31を制
御するための通信制御部30とが接続されている。ま
た、制御部20には、各種の警報を出力するためのブザ
ー26と、各種の表示を行うための表示器5と、モータ
12をPWM駆動するFET等を含むPWM駆動回路2
7と、モータ制御及び表示制御に関連する制御情報、並
びに各種の診断情報を含む各種のデータを記憶する記憶
部28と、読出部29と、他の入出力部とが接続されて
いる。
【0024】複数のタイマ25には、後述する図8に示
す危険条件に合致するか否かを判断するときに使用され
るものや、危険条件になってモータ12がOFFの状態
で凍結された後に所定時間でこの凍結を解除させるとき
に使用されるもの等が含まれる。これらのタイマ25
は、制御部20からの指令により作動し、随時その時間
の情報を制御部20に送る。
【0025】操作キー部6は、カウンターケース4aの
裏面において表示器5の下方に配置されている。操作キ
ー部6は、は図1右側に配置されたモード切換キーCO
Mと、上下に2段に分けて配置された10個のテンキー
TNとを有している。モード切換キーCOMは、表示モ
ードを通信モードと釣りモードとに切り換える。ここ
で、通信モードとは、通信制御部30に接続された赤外
線送受信部31と通信可能な赤外線送受信部40が接続
された、リールを制御可能なコンピュータ等の外部通信
端末41に接続して診断を行うときや、インターネット
接続機能を有するコンピュータや携帯電話等のインター
ネット接続機能を有する外部通信端末41を介してイン
ターネット通信網42に接続されたサーバ43にアクセ
スするときに使用されるモードである。この通信モード
では、通常のインターネットによる通信のほかに、記憶
部28に記憶された診断情報に基づき電動リールの診断
を外部通信端末41から行うこともできる。釣りモード
とは、釣りをするときに水深表示やスプール10の速度
表示等の各種の情報を表示するモードである。
【0026】テンキーTNは、釣りモードのときには、
棚メモ設定や各種の学習モードの切り換え等の操作に使
用され、通信モードときには、数字、文字、記号の入力
等の操作に使用される。スプールセンサ21は、スプー
ル10の回転方向に並べて配置された2つのリードスイ
ッチを有しており、リードスイッチのパルスによりスプ
ール回転位置及び速度を検出し、いずれのリードスイッ
チが先にパルスを発したかにより回転方向を検出可能で
ある。電流検出センサ23は、PWM駆動回路27に用
いられるモータ駆動素子であるFETの両端の分圧を検
出することで、モータ12に供給された電流を検出す
る。なお、電流検出機能付のFETを用いる場合には、
電流検出センサ23は不要である。温度センサ24は、
FETの温度を検出することによりモータ12の温度を
間接的に検出する。ここで、電流検出センサ23と温度
センサ24とは、制御部20とともにカウンターケース
4a内に配置されている。
【0027】赤外線送受信部31は、データに応じてた
とえばIrDAで規格で変調された赤外線データを送受
信可能なユニットであり、カウンターケース4aの側部
に装着されている。表示器5は、仕掛けの水深や棚位置
等の情報に加えて外部機器から取り込んだ情報を表示す
るためのドットマトリックス方式のカラーTFT液晶デ
ィスプレイ(LCD)により構成されている。表示器5
は、カウンターケース4aの閉じたとき隠れる裏面から
視認可能な位置に配置されており、外側に透明樹脂製の
図示しないレンズカバーを有している。表示器5には、
後述する釣りモードのときには、図3に示すように、仕
掛けの水深や棚位置やスプール10の速度が表示され
る。通信モードのときには、図4に示すような通信モー
ド時の各種のメニューやメニュー操作に基づく釣り情報
が表示されるとともに、図5に示すようなリールの診断
情報が表示される。また、FETを有するPWM駆動回
路27にはモータ12が接続されている。
【0028】記憶部28には、図7に示すように、棚位
置等の表示データを記憶する表示データ記憶エリア32
と、実際の糸長とスプール回転数との関係を示す学習デ
ータを記憶する学習データ記憶エリア33と、PWM駆
動回路27で用いられるFETの温度及びモータ12に
供給された電流値等に応じて電子ブレーカを働かせる
(オンする)ための危険条件を記憶する危険条件テーブ
ル記憶エリア34と、PWM駆動回路27で用いられる
変速段に応じた最大デューティー比DSUを記憶するデュ
ーティーテーブル記憶エリア35と、リールに診断に用
いられる電子ブレーカ作動履歴や制御プログラムのバー
ジョン情報などの診断データを記憶する診断データ記憶
エリアと36と、リールを診断する際の診断プログラム
を記憶する診断プログラム記憶エリア37と、種々のデ
ータを記憶するデータ記憶エリア38とが設けられてい
る。
【0029】危険条件テーブル記憶エリア34には、図
8に示すようなモータ12をOFFさせる複数の条件か
ら成る危険条件のテーブルが記憶されている。ここに
は、FETの温度の範囲とモータ12に供給された電流
値の範囲との2要素から成る7つの条件が並列に存在し
ており、それぞれの条件には、その条件に合致する状態
がどれだけの時間継続したらモータ12をOFFさせる
のかという時間の要素が加えられている。例えば、FE
Tの温度が60゜以上の範囲にあって且つ電流値が8A
以上にある状態が15秒以上継続したときには、危険条
件になっていると判断され電子ブレーカがオンしてモー
タ12がOFFされる。また、FETの温度が80゜以
上になれば、電流値の大きさにかかわらず電子ブレーカ
がオンして、即座にモータ12がOFFされる(後述す
るステップS63参照)。
【0030】デューティーテーブル記憶エリア35に
は、例えば、低速側の段である1〜2速では50%、3
〜5速では70%、6速では90%、電動リールに接続
された蓄電池などの外部電源の供給電圧における最高速
である7速では100%の最大デューティー比DSUが記
憶されている。このように、変速段が高くなるに従って
最大デューティー比DSUが大きくなるように設定されて
いる。また、各変速段SCそれぞれに設定されている巻
き上げ速度も、このデューティーテーブル記憶エリア3
5に記憶されている。
【0031】診断データ記憶エリア36には、図5に示
すような制御プログラムのバージョン情報や電子ブレー
カ履歴情報などの診断情報が記憶されている。ここで、
診断情報は、制御プログラムのバージョン情報、電子ブ
レーカ履歴情報、サービス履歴情報などであり、電子ブ
レーカ履歴情報は、図6に示すような電子ブレーカがオ
ンしたときの日時の情報である。サービス履歴情報は、
釣具店などで修理したときの情報であり、修理日時や部
位の情報などが記録されている。読出部29には、実際
にセットされたPWM駆動のデューティー比D、デュー
ティーテーブル記憶エリア35から読み出された最大デ
ューティー比DSU、セットされた変速段SC、変速段S
Cに対応して設定されている目標の巻き上げ速度等が記
憶される。
【0032】次に、制御部20によって行われる主な制
御処理を図9以降に示す制御フローチャートに従って説
明する。電動リールに外部電源が接続されると、図9に
示すステップS1において初期設定が行われる。ここで
は各種のフラグをリセットや表示モードを釣りモードに
設定する。
【0033】ステップS2では、表示器5に対する表示
処理を行う。ここでは、表示モードに応じて釣りモード
のときには、図3に示すように算出された水深表示や速
度表示を行う。また、通信モードのときには、図4
(a)に示すように、インターネット機能付き外部通信
端末に接続した場合の通信モードの初期画面を表示す
る。この通信モードの初期画面では、通信メニューとし
て、たとえば「internetメニュー」,「ホー
ム」,「URL入力」,「ブックマーク」,「メール」
「診断情報」「その他」の7つのメニューが表示され
る。
【0034】ここで、internetメニューとは、
たとえば携帯電話の通信会社が用意したインターネット
接続用のホームページをアクセスする処理を行うもので
ある。ホームとは、リールメーカが用意したホームペー
ジをアクセスする処理を行うものであり、ここから図4
(b)に示すように、釣りを行う場所の釣り情報を得る
ことができる。URL入力は、テンキーTNを利用して
釣り人が好みのホームページをアクセスにするためUR
Lを入力するためのものである。ブックマーク及びメー
ルは、お気に入りのホームページの登録及びメールの送
受信に使用されるものである。これらのメニューは、接
続された外部通信端末のインターネット接続機能を利用
して行われる。また、診断情報は、図5に示すような電
子ブレーカがオンしたときの履歴情報やバージョン情報
等の診断情報を表示するものである。
【0035】ステップS3では、操作キー部6の各種キ
ー及びジョイスティック13の操作によるキー入力の割
り込みがなされたか否かを判断する。ステップS3にお
いてキー入力がなされると、ステップS10に移行し、
図10に示すキー入力処理を行う。ステップS4では、
スプール10が回転したか否かを判断する。この判断
は、スプールセンサ21の出力により判断する。スプー
ル10が回転していると判断すれば、ステップS4から
ステップS11に移行する。ステップS11では、通信
モードであるか否かの判断を行い、通信モードのときに
はステップS12に移行して、表示モードを通信モード
から釣りモードに切り換える。すなわち、スプール10
が回転すると通信モードはキャンセルされる。通信モー
ドではないとき、及びステップS12の処理が終了する
と、ステップS13に移行して図11に示す各動作モー
ド処理に移行する。
【0036】ステップS5では、外部通信端末41から
診断情報などの送信要求がなされたか否かを判断する。
送信要求がなされるとステップS5からステップS14
に移行し、要求された情報を外部通信端末41に向けて
送信する。このとき、通信制御部30で赤外線送受信部
31での通信プロトコルに合わせて情報を変調して送信
する。
【0037】ステップS6では、モータ12がオンして
いるか否かを判断する。モータ12がオンしていると判
断すると、ステップS6からステップS15に移行して
モータ12の増減速処理を行う。ステップS16では、
図12に示す電子ブレーカ処理を実行する。ステップS
7では、その他の指令がなされたか否かを判断する。そ
の他の指令がなされるとステップS7からステップS1
7に移行し、指令に応じたその他の処理を行う。
【0038】ステップS10のキー入力処理では、図1
0のステップS21でモード切換キーCOMが操作され
たか否かを判断する。ステップS22では、ジョイステ
ィック13が操作されたか否かを判断する。ステップS
23では他のキーが操作されたか否かを判断する。モー
ド切換キーCOMが操作されと判断するとステップS2
1からステップS25に移行し、表示モードが釣りモー
ドか否かを判断する。釣りモードのときにはステップS
26に移行し、表示モードを通信モードに切り換える。
通信モードのときにはステップS27に移行し表示モー
ドを釣りモードに切り換える。表示モードが通信モード
に切り換えられると、通信制御部30により赤外線送受
信部31を制御して外部通信端末41との接続が可能に
なり、図9のステップS2での表示処理で図4(a)に
示す初期画面が表示される。
【0039】ジョイスティック13が操作されるとステ
ップS22からステップS28に移行する。ステップS
28では、表示モードが釣りモードか否かを判断する。
釣りモードと判断するとステップS29に移行し、ジョ
イスティック13の操作されたキーに応じたモータ制御
処理を行う。たとえば,ジョイスティック13が中心で
押圧操作するとモータ12をオンオフし、前側に倒され
るとその間だけ増速処理し、後側に倒されるとその間だ
け減速処理する。ここでは左右のスイッチは無効にな
る。
【0040】通信モードのときには、ステップS30に
移行し、カーソルの移動によりメニューを制御するメニ
ュー制御処理を実行する。ここでは、図4(a)に示す
メニュー画面でカーソルを操作して中心で押圧操作され
るとカーソルで選択されたメニューの処理を行う。ステ
ップS20のメニュー制御処理では、ジョイスティック
13の4方向のスイッチにより表示器5上でカーソルの
移動を行い、中央のスイッチの押圧によりメニューの選
択を行う。たとえば、図4(a)の通信メニューでは、
ジョイスティック13を上下に倒すと、カーソルがメニ
ューの項目を上下に移動して中央のスイッチの押圧操作
によりメニューが選択され、赤外線送受信部31,40
を介して外部通信端末41に情報が送信され、次の処理
に移る。前述したようにホームを選択すると、リールメ
ーカのホームページがアクセスされ、そのホームページ
でジョイスティック13によりカーソルを上下左右に移
動していくつかの選択処理を行うと、表示処理で図4
(b)に示すような特定の釣り場での釣り情報を表示可
能になる。
【0041】また、診断情報を選択すると、表示処理で
図5に示すような診断情報の画面が表示され、さらにブ
レーカ情報を選択すると、図6に示すような電子ブレー
カ履歴情報が表示処理で表示される。ステップS13の
各動作モード処理では、図11のステップS41でスプ
ール10の回転方向が糸繰り出し方向か否かを判断す
る。この判断は、スプールセンサ21のいずれのリード
スイッチが先にパルスを発したか否かにより判断する。
スプール10の回転方向が糸繰り出し方向と判断すると
ステップS41からステップS42に移行する。
【0042】ステップS42では、スプールセンサ21
の所定パルス毎に減少するスプールカウンタ(図示せ
ず)の値から記憶部28に記憶されたデータを読み出
し、繰り出された糸長を算出しさらに糸長から水深LX
を算出する。この得られた水深LXがステップS2の表
示処理で表示される。このときの表示器5の画面例を図
3に示す。この釣りモードの各動作モード処理では、仕
掛けの水深や棚位置やスプール10の速度などの情報が
表示器5に表示される。また、表示器5の右部に縦に並
べられた12個の四角で表示されたスプール速度は、た
とえば、高速・中速・低速で異なる色で表示されてい
る。
【0043】ステップS43では、得られた水深LXが
棚位置に一致したか、つまり、仕掛けが棚に到達したか
否かを判断する。ステップS44では、他の釣りモード
か否かを判断する。他の釣りモードではない場合には、
各動作モード処理を終わりメインルーチンに戻る。水深
が棚位置に一致するとステップS43からステップS4
5に移行し、仕掛けが棚に到達したことを報知するため
にブザー26を鳴らす。他の釣りモードの場合には、ス
テップS44からステップS46に移行し、指定された
他の釣りモードを実行する。
【0044】スプール10の回転が糸巻取り方向と判断
するとステップS41からステップS49に移行する。
ステップS49では、スプールセンサ21の所定パルス
毎に増加するスプールカウンタの値から記憶部28に記
憶されたデータを読み出し、繰り出された糸長を算出し
さらに糸長から水深LXを算出する。この得られた水深
LXもステップS2の表示処理で表示される。
【0045】ステップS50では、水深が船縁停止位置
に一致したか否かを判断する。船縁停止位置まで巻き取
っていない場合にはメインルーチンに戻る。船縁停止位
置に到達するとステップS50からステップS51に移
行する。ステップS51では、仕掛けが船縁にあること
を報知するためにブザー26を鳴らす。ステップS52
では、モータ12をオフする。これにより魚が釣れたと
きに取り込みやすい位置に魚が配置される。この船縁停
止位置は、たとえば水深6m以内で所定時間以上スプー
ル10が停止しているとセットされる。
【0046】ステップS16の電子ブレーカ処理では、
まず図12のステップS61において、電流検出センサ
23により検出されている電流値、温度センサ24によ
り検出されているFETの温度、及びタイマ25により
検知されるこれらの条件が図8に示す範囲に継続してい
る時間の3要素が読み出され、電動リールが図8に示す
危険条件のいずれかになっているか否かが判断される。
そして、これらの3要素の組み合わせが図8の危険条件
に当てはまらない場合には、モータ12やFETが焼損
する恐れはないとして、次のステップS6に移行する。
これらの3要素の組み合わせが図8の危険条件に当ては
まる場合(電子ブレーカオンの場合)には、ステップS
62に移行して診断データ記憶エリア36にその履歴、
具体的には電子ブレーカがオンした日時を書き込む。ス
テップS63では、モータ12をOFFさせ、ステップ
S64において、モータ12のON操作を受け付けない
ようにジョイスティック(JS)13を凍結状態とす
る。そして、モータ12等の冷却のために設定されてい
るジョイスティック(JS)13の凍結状態を持続させ
る最小の時間である凍結解除時間taの経過を検出する
ために、ステップS65においてタイマ25のひとつを
ONさせる。これにより、時間taの間モータ12の起
動が制限され、モータ12の焼損を防止できるととも
に、電子ブレーカオンの履歴を自動的に書き込むことが
できる。
【0047】ステップS29のモータ制御処理では、図
13のステップS71でモータ12がONの状態である
か否かを判断する。モータ12が既にONしている場合
にはステップS78に移行しモータ12を停止させる。
モータ12がOFFの場合には、ステップS72に移行
して、ジョイスティック13が凍結状態であるか否かを
判断する。これが凍結状態でなければ、ステップS77
に移行してモータ12をONさせる。ジョイスティック
13が凍結状態の場合には、ステップS73に移行し
て、ステップS65でONされたタイマ25の時間tが
所定の凍結解除時間ta(例えば、30秒)を超えてい
るか否かが判断される。ここで、まだ時間tが凍結解除
時間taを超えていなければ、モータ12をOFFの状
態としたまま図10のステップS23に移行する。時間
tが凍結解除時間taを超えている場合には、ステップ
S74に移行して、温度センサ24により検出されたF
ETの温度Tが80゜に設定されている上限温度TMを
超えているか否かが判断される。ここで、温度Tが上限
温度TMを上回っている場合は、モータ12等の焼損の
恐れが解消されていないとして、ジョイスティック13
の凍結状態は解除されない。温度Tが上限温度TMを下
回っている場合には、ステップS75でジョイスティッ
ク13の凍結状態が解除され、ステップS76でタイマ
25がOFFされた後に、ステップS77においてモー
タ12をONする。
【0048】一方、釣具店などに持っていってそこにあ
る外部通信端末41でリールの診断を行う場合、外部通
信端末41に赤外線送受信部40を装着する。この状態
では、診断メニューを実行すると、図14に示す診断メ
ニューが表示される。この診断メニューでは、電動リー
ルの制御プログラムのバージョン情報、電子ブレーカ履
歴情報、サービス履歴情報、ユーザ登録及びリール診断
プログラムを実行のメニューが表示される。ここで、リ
ール診断プログラムは、リールに記憶された診断プログ
ラムを起動してリール内部に記憶された全ての診断デー
タを読み出す処理を行うものである。これらのいずれか
の処理を実行すると、外部通信端末41から赤外線送受
信部40,31及び通信制御部30を介して制御部20
に診断情報を送信を要求する命令を送信する。送信要求
を送信すると、図9のステップS5でそれを受け付け、
電動リールから外部通信端末41に診断情報が送信され
る。外部通信端末41でバージョン情報を選択した場
合、図14(b)に示すような画面が外部情報端末41
にも表示され、制御プログラムを外部通信端末41でイ
ンターネット通信網42経由でバージョンアップ(更
新)することも可能である。
【0049】さらに外部通信端末41でユーザ登録も行
える。ユーザ登録を行う際は、外部通信端末41でイン
ターネット通信網42を介してリールメーカのサーバ4
3と接続し、そこにユーザ情報を登録すればよい。ま
た、サーバ43にある種々の情報を獲得して電動リール
にセットすることもできる。たとえば、電動リールにセ
ットされていない種々の糸巻データ(釣り糸の糸巻き量
とスプール回転数との関係を示すデータ)をリールメー
カでサーバ43に登録しておけば、外部通信端末41で
それをダウンロードし、さらに電動リールにセットする
ことができる。具体的には、たとえば、リールメーカの
ホームページにアクセスした後、必要な釣り糸のバーコ
ードを入力すると、その糸のデータをダウンロードでき
るようにしてもよい。なお、電動リールと外部通信端末
41とを接続すれば、これらの情報を電動リールで直接
操作してダウンロードすることも可能である。
【0050】ここでは、通信モードのときには、インタ
ーネット接続機能付きのコンピュータや携帯電話等の外
部通信端末41を接続することによりジョイスティック
13の操作によりインターネット情報を表示器5に表示
させることができる。また、診断情報も表示可能であ
る。さらに、外部通信端末41の操作によりリールの診
断を行うこともできる。釣りモードのときには、表示器
5にリールに設けられた検出手段からの情報により仕掛
けの水深や棚位置やスプールの速度などを情報を表示で
きる。このように、赤外線送受信部31を介して接続可
能にして外部通信端末41で得られた情報を表示器5に
表示可能にしたので、リールに設けられたスプールセン
サ21などの検出手段に基づく情報以外の種々の情報を
釣り人が容易に得ることができる。
【0051】また、外部通信端末41を介して電動リー
ルの診断情報を参照して診断できるので、釣具店などで
簡単に専門家がこの診断情報を参考にすると、不具合が
生じるまでの経過がわかりやすくなり、不具合の原因を
迅速に突き止めやすくなる。このため、不具合が生じて
も迅速なメンテナンスを行うことができる。また、赤外
線通信により電動リールと通信しているので、電動リー
ルの防水性を維持でき、腐食による通信トラブルを解消
できる。 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、インターネット通信網42
に接続可能な外部通信端末41としてコンピュータや携
帯電話を例示したが、リールの診断だけを行う場合に
は、インターネット通信網との接続機能を外部通信端末
が有していなくてもよい。
【0052】(b) 前記実施形態では、カラーTFT
方式のLCDを表示器5に使用したが、モノクロLCD
を使用してもよい。 (c) 前記実施形態では、外部通信端末41により釣
り糸の種類やプログラムのバージョンアップを行った
が、リール自体でそれらの処理を行うようにしてもよ
い。また、診断プログラムの実行などもリール自体で行
ってもよい。
【0053】(d) 前記実施形態では、釣り用リール
として電動リールを例に説明したが、釣り用リールとし
ては表示部を有するものであれば、手巻きの両軸受リー
ル等のどのようなものでもよい。 (e) 前記実施形態では、ブレーカをソフトウェアに
て実現したが、専用のハードウェアにてブレーカを構成
してもよい。
【0054】(f) 前記実施形態では、記憶部28に
記憶された診断プログラムを外部通信端末41側から実
行したが、リール側で診断プログラムを実行して診断情
報をリールの表示器5に表示するあるいは、外部通信端
末41に送信して表示するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、制御情報や各種の履歴
情報を含む診断情報が診断情報記憶手段に記憶されてい
るとともに、外部機器で診断情報を呼び出しそれを表示
することができる。この診断情報を参考にすると、不具
合が生じるまでの経過がわかりやすくなり、不具合の原
因を迅速に突き止めやすくなる。このため、不具合が生
じても迅速なメンテナンスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣り用リールの
斜視図。
【図2】その制御系の構成を示すブロック図。
【図3】釣りモードのときの表示画面の一例を示す図
【図4】通信モード時の表示画面の一例を示す図。
【図5】診断情報の表示画面の一例を示す図。
【図6】電子ブレーカ履歴情報の表示画面の一例を示す
図。
【図7】記憶部の記憶内容の一例を示す図。
【図8】危険条件テーブルの一例を示す図。
【図9】メインルーチンの処理内容を示すフローチャー
ト。
【図10】キー入力処理の内容を示すフローチャート。
【図11】各動作モード処理の内容を示すフローチャー
ト。
【図12】電子ブレーカ処理の内容を示すフローチャー
ト。
【図13】モータ制御処理のない用を示すフローチャー
ト。
【図14】外部通信端末の表示画面の一例を示す図。
【符号の説明】
1 リール本体 4 水深表示装置 5 表示器 10 スプール 12 モータ 20 制御部 28 記憶部 31 赤外線送受信部 41 外部通信端末

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に装着される電動リールであって、 前記釣り竿に装着されるリール本体と、 前記リール本体に回転自在に装着された釣り糸巻き取り
    用のスプールと、 前記スプールを回転駆動するモータと、 前記モータを制御するモータ制御手段と、 前記モータ制御手段に関連する制御情報、及び各種の履
    歴情報を含む前記電動リールを診断するための診断情報
    を記憶する診断情報記憶手段と、 前記診断情報記憶手段に記憶された前記診断情報を外部
    機器と通信可能な通信手段と、を備えた電動リール。
  2. 【請求項2】前記通信手段は前記診断情報を前記外部機
    器と無線通信可能な無線通信手段を含む、請求項1に記
    載の電動リール。
  3. 【請求項3】前記無線通信手段は赤外線により前記診断
    情報を前記外部機器と通信可能な赤外線通信手段を含
    む、請求項2に記載の電動リール。
  4. 【請求項4】前記釣り糸の先端に装着される仕掛けの水
    深を含む各種情報を表示可能な表示器と、 前記表示器を制御する表示制御手段とをさらに備え、 前記表示制御手段は、前記外部機器と通信される前記診
    断情報を前記表示器に表示させる、請求項1から3のい
    ずれかに記載の電動リール。
  5. 【請求項5】過負荷による前記モータの焼損を防止する
    ためのブレーカー手段をさらに備え、 前記診断情報は、前記ブレーカー手段の作動履歴、前記
    モータを制御する制御プログラム及びそのバージョン情
    報、前記電動リールのサービス履歴、並びに前記電動リ
    ールを使用する釣り人の情報の少なくともいずれか一つ
    を含む、請求項1から4のいずれかに記載の電動リー
    ル。
  6. 【請求項6】前記外部機器は通信網を介してサーバに接
    続可能な情報端末であり、 前記通信手段は、前記情報端末を介して前記サーバから
    前記診断情報を含む各種の情報を獲得可能である、請求
    項1から5のいずれかに記載の電動リール。
  7. 【請求項7】前記通信手段は、前記情報端末としての携
    帯端末又はパーソナルコンピュータと通信可能である、
    請求項6に記載の電動リール。
  8. 【請求項8】前記記憶手段は、前記電動リールを診断す
    る診断プログラムを記憶し、 前記診断プログラムを実行する診断実行手段をさらに備
    える、請求項1から7のいずれかに記載の電動リール。
  9. 【請求項9】電動リールの状態を外部機器から診断可能
    な電動リールの診断システムであって、 前記電動リールは、 前記電動リールを診断するための診断情報を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記診断情報を前記外部機器
    に出力可能な第1通信手段とを備え、 前記外部機器は、 前記第1通信手段から出力された前記診断情報を入力可
    能な第2通信手段と、 前記第2通信手段を介して入力された診断情報を表示す
    る表示部と、を備える電動リールの診断システム。
  10. 【請求項10】前記電動リールの第1通信手段及び前記
    外部機器の第2通信手段は、各種の情報を双方向に通信
    可能であり、 前記外部機器は、通信網を介してサーバと接続可能な情
    報端末であり、 前記電動リールを制御する制御プログラムを含む各種情
    報を前記サーバから前記通信網を介して獲得する情報獲
    得手段をさらに備える、請求項9に記載の電動リールの
    診断システム。
  11. 【請求項11】前記情報端末は、前記通信網を介して前
    記サーバと通信可能な通信機能を有する携帯端末又はパ
    ーソナルコンピュータである、請求項10に記載の電動
    リールの診断システム。
  12. 【請求項12】前記記憶手段は、前記電動リールを診断
    する診断プログラムを記憶し、 前記電動リールは、前記診断プログラムを実行する診断
    実行手段をさらに備える、請求項9から11のいずれか
    に記載の電動リールの診断システム。
  13. 【請求項13】前記電動リールは、過負荷による前記モ
    ータの焼損を防止するためのブレーカー手段をさらに備
    え、 前記診断情報は、前記ブレーカー手段の作動履歴、前記
    モータを制御する制御プログラム及びそのバージョン情
    報、前記電動リールのサービス履歴、並びに前記電動リ
    ールを使用する釣り人の情報の少なくともいずれか一つ
    を含む、請求項9から12のいずれかに記載の電動リー
    ルの診断システム。
JP2002124550A 2002-04-25 2002-04-25 電動リール及びその診断システム Pending JP2003310117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002124550A JP2003310117A (ja) 2002-04-25 2002-04-25 電動リール及びその診断システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002124550A JP2003310117A (ja) 2002-04-25 2002-04-25 電動リール及びその診断システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003310117A true JP2003310117A (ja) 2003-11-05

Family

ID=29539561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002124550A Pending JP2003310117A (ja) 2002-04-25 2002-04-25 電動リール及びその診断システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003310117A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174825A (ja) * 2004-11-26 2006-07-06 Daiwa Seiko Inc 魚釣用電動リール
JP2006313492A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Shimano Inc 釣り用品のメンテナンス費用見積もりシステムおよび釣り用品のメンテナンス費用見積もりプログラム
JP2009178118A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Shimano Inc 電動リールのモータ制御装置
JP2011524591A (ja) * 2008-06-17 2011-09-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ インテリジェント電子装置の保守を予測するためのシステムおよび方法
JP2017163886A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 山田電器工業株式会社 釣り糸情報設定方法、および、釣り糸情報設定プログラム
CN113439718A (zh) * 2020-03-24 2021-09-28 古洛布莱株式会社 钓鱼用绕线轮和具有该钓鱼用绕线轮的历史数据管理系统
KR20230112069A (ko) 2022-01-19 2023-07-26 글로브라이드 가부시키가이샤 단말기 제어 프로그램, 단말 장치 및 릴 정보 관리 시스템
KR20230112070A (ko) 2022-01-19 2023-07-26 글로브라이드 가부시키가이샤 단말기 제어 프로그램, 단말 장치 및 릴 정보 관리 시스템

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006174825A (ja) * 2004-11-26 2006-07-06 Daiwa Seiko Inc 魚釣用電動リール
JP2006313492A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Shimano Inc 釣り用品のメンテナンス費用見積もりシステムおよび釣り用品のメンテナンス費用見積もりプログラム
JP2009178118A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Shimano Inc 電動リールのモータ制御装置
JP2011524591A (ja) * 2008-06-17 2011-09-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ インテリジェント電子装置の保守を予測するためのシステムおよび方法
JP2017163886A (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 山田電器工業株式会社 釣り糸情報設定方法、および、釣り糸情報設定プログラム
CN113439718A (zh) * 2020-03-24 2021-09-28 古洛布莱株式会社 钓鱼用绕线轮和具有该钓鱼用绕线轮的历史数据管理系统
EP3884773A1 (en) 2020-03-24 2021-09-29 Globeride, Inc. Fishing reel and history data management system equipped with the reel
KR20210119268A (ko) 2020-03-24 2021-10-05 글로브라이드 가부시키가이샤 낚시용 릴 및 이것을 구비한 이력 데이터 관리 시스템
US12032348B2 (en) 2020-03-24 2024-07-09 Globeride, Inc. Fishing reel and history data management system equipped with the reel
KR20230112069A (ko) 2022-01-19 2023-07-26 글로브라이드 가부시키가이샤 단말기 제어 프로그램, 단말 장치 및 릴 정보 관리 시스템
KR20230112070A (ko) 2022-01-19 2023-07-26 글로브라이드 가부시키가이샤 단말기 제어 프로그램, 단말 장치 및 릴 정보 관리 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7523881B2 (en) Fishing reel, fishing information display device, and fishing information display system
JP2003310117A (ja) 電動リール及びその診断システム
JP2017163886A (ja) 釣り糸情報設定方法、および、釣り糸情報設定プログラム
CN105766835A (zh) 钓鱼用渔线轮
TW200946017A (en) Fishing information display apparatus
TWI444135B (zh) Fishing information display device
JP2003000111A (ja) 釣り用リール
JP3793169B2 (ja) 釣り用リール及び釣り情報表示システム
JP3793134B2 (ja) 釣り情報表示装置及び釣り情報表示システム
JP4553855B2 (ja) 釣り用リール及び釣り情報表示システム
KR100687897B1 (ko) 낚시용 릴의 표시장치
JP4500438B2 (ja) 釣り用リール
US20240215558A1 (en) Fishing tackle management system and fishing tackle management program
JPH05123088A (ja) 釣糸巻取装置
JPH1148802A (ja) 作業車の警報装置
JP2005229925A (ja) 釣り用リールの表示装置
KR20020048909A (ko) 낚시용 릴 및 낚시 정보 전송 시스템
JP2003274821A (ja) 魚釣用リール
TW202425802A (zh) 釣魚關聯資訊處理系統、釣魚用捲線器、釣魚用釣竿及釣魚關聯資訊處理程式
JP2000004735A (ja) 魚釣用リール
JP2004305067A (ja) 釣り情報表示システム、釣り情報表示装置及び釣り用リール
JP2007319143A (ja) 魚釣用リール
JP2000194413A (ja) プラント監視制御装置
JP2001161234A (ja) 電動リールのモータ制御装置
JPH04258239A (ja) 釣り用リール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050309

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02