JP2003309915A - 電線加工方法及び加工装置及びこれに用いる電線曲がり矯正装置 - Google Patents

電線加工方法及び加工装置及びこれに用いる電線曲がり矯正装置

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JP2003309915A
JP2003309915A JP2002113681A JP2002113681A JP2003309915A JP 2003309915 A JP2003309915 A JP 2003309915A JP 2002113681 A JP2002113681 A JP 2002113681A JP 2002113681 A JP2002113681 A JP 2002113681A JP 2003309915 A JP2003309915 A JP 2003309915A
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electric wire
wire
bending
terminal
gripping
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JP2002113681A
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Kazuhiko Asami
和彦 浅見
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Parts Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Parts Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧着装置に供給される電線端末に生じる捩れ
癖や曲がり癖を矯正し、正しい端子位置に電線端末を位
置決めして圧着不良を防止する電線加工方法及び加工装
置を提供する。 【解決手段】 電線端末の絶縁をストリップした電線5
0に端子を圧着して取り付ける電線加工装置1であっ
て、絶縁ストリップ前もしくはストリップ後に電線端末
部を把持する把持手段11,12と把持した電線を左右
に回転させる回転手段13〜19とを具備した電線加工
装置を用いて、絶縁ストリップ前もしくはストリップ後
の把持された電線端末部を左右に回転させることで電線
の捩れ癖や曲がり癖を矯正しながら電線端末の絶縁をス
トリップした電線に端子を圧着して取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,電線端末に端子を
圧着する電線加工方法及び電線加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電気機器や自動車等の電気配線に使用さ
れるワイヤハーネスは一般に、図5及び図6に示すよう
に、電線50の端末に端子60が接続される。この端子
接続のしかたについて説明すると、まず、図5に示すよ
うに電線端末の絶縁部52a(図中、二点鎖線)を剥離
して導体部51を露出させる。そして、この導体部51
と絶縁部52に端子60を加締めることで端子60を電
線50の端末部に接続している。端子60は、例えば雌
型接続継ぎ手63、ワイヤバレル61、及びインシュレ
ーションバレル62を有し、ワイヤバレル61の部分で
導体51を加締め、インシュレーションバレル62の部
分で電線絶縁部52を加締めることで電線50の端末部
にしっかりと接続される。
【0003】このような端子接続を行う為に、例えば図
7に示すようなサブアッセンブリ機100が開発されて
おり、電線端末の絶縁部皮剥ぎ(ストリップ)から端子
圧着及び電線に圧着した端子をコネクタに挿入するまで
を連続して自動的に行えるようになっている。
【0004】以下、このサブアッセンブリ機100の作
業工程について説明する。
【0005】図7において、まず電線50が、送線機1
10によって電線把持切断装置120に送られる。電線
把持切断装置120は、送られた電線の端末を図8に示
すような巡回する搬送チェーン101に等間隔に設けら
れた第1の把持片102に把持させ、電線50をU字状
にループさせ(図7参照)、隣接する第1の把持片10
2が把持して把持片102から定められた寸法で切断す
る。
【0006】次いで、切断された電線50は第1の把持
片102に再び把持され、搬送チェーン101によって
皮剥ぎユニット130の真前に送給され、電線把持装置
140によって第1の把持片102から図示されていな
い第2の把持片に把持替えされる。そして、把持した電
線の先端部を皮剥ぎユニット130の皮剥ぎ刃型131
に挿入して絶縁皮剥ぎを行う。図9は電線把持装置内部
の概略側面図であって、この図から分かるように電線把
持装置140は、第1の把持片102、第2の把持片1
03、シリンダ141,142、搬送チェーン101を
備えている。そして、第2の把持片103は電線把持装
置140の内部にあるシリンダ141,142によって
縦横に移動できるようになっている。また、上述の通
り、第1の把持片102は搬送チェーン101上に取り
付けられており、第2の把持片103を下降させること
で第1の把持片102に把持された電線50(二点鎖線
で図示)を第2の把持片103に把持替えする。そし
て、第2の把持片103を皮剥ぎ刃型中心位置(図示せ
ず)まで上昇させる。然る後、第2の把持片103を図
中矢印方向に前進させ、皮剥ぎ刃型(図示せず)に電線
50の先端を挿入し、当該刃型を閉じた状態で第2の把
持片103を後退させて電線50の端末を皮剥ぎする。
【0007】次いで図7に示すように、端末皮剥ぎされ
た電線50を第1の把持片102に再び把持替えして隣
接する端子圧着ユニット150の真前に移動し、皮剥ぎ
された電線端末を電線把持装置160によって電線50
に接続する端子上に位置決めする。そして、この電線端
末に端子60を圧着接続する。接続する端子60は連鎖
状に巻き込まれた連鎖端子供給装置151から端子圧着
ユニット150に供給されて圧着後連鎖部が切り離され
るようになっている。
【0008】続いて、端子60が取り付けられた電線5
0の端末は、隣接する端子挿入ユニット170の真前ま
で搬送される。そして、コネクタ供給装置200からコ
ネクタ(図示せず)が供給され、電線端末に圧着された
端子60が電線把持装置180によって当該コネクタ
(図示せず)の端子挿入室に挿入される。
【0009】端子部がコネクタに挿入された電線50
は、図示されていないロボットアームによってピックア
ップされ、次工程に送られる。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような連続自動サブアッセンブリ機や単体の自動圧着機
では加締め作業がうまくいかずに加工能率を慢性的に下
げることが多い。これは、供給するリール巻きもしくは
束取り電線自体に捩れ癖や曲り癖があることによる。こ
のような電線癖があると、電線供給装置に曲り矯正ロー
ラを設けても実際に端子圧着装置に供給する段階では図
10に示すように把持片103から延在した電線先端部
が曲ったままの状態になる。この状態で端子圧着ユニッ
ト150(図10では図示せず)に供給された端子60
に向かって図中矢印のように前進して位置決めされるの
で、導体51もしくは電線50の絶縁部52を加締め損
ねる場合が生じることがあるためである。そして、この
ことが加工能率を慢性的に下げる大きな原因となってい
る。
【0010】また、このような加締め損ねによる圧着不
良の他にコネクタ内で電線捻じれ癖による端子回転によ
り、端子がコネクタ内壁と引っかかって挿入ミスを起こ
し、これによる不良品が発生することもある。
【0011】本発明の目的は、圧着装置に供給される電
線端末に生じる捩れ癖や曲がり癖を矯正し、正しい端子
位置に電線端末を位置決めして圧着不良を防止する工程
を含んだ電線加工方法及び加工装置を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1に記載の電線加工方法は、電
線端末の絶縁部をストリップした電線に端子を圧着して
取り付ける電線加工方法であって、絶縁ストリップ前も
しくはストリップ後に端末部近傍が把持された電線の端
末部を把持して少なくとも一方向に所定量だけ回転させ
る工程を含んだことを特徴としている。
【0012】また、かかる電線加工方法を実施するため
の請求項2に記載の電線加工装置は、電線端末の絶縁部
をストリップした電線に端子を圧着して取り付ける電線
加工装置であって、絶縁ストリップ前もしくはストリッ
プ後に端末部近傍が拘束された電線の端末部を把持する
把持手段と、把持した電線を少なくとも一方向に所定量
だけ回転させる回転手段とを具備したことを特徴として
いる。
【0013】把持された電線端末部を所定量だけ強制的
に回転させることで、電線が持つ捩れ癖や曲がり癖を矯
正することができる。その結果、電線端末を端子に正し
く位置決めすることが可能となるので電線位置ずれによ
る圧着不良を減少する。
【0014】また、本発明の請求項3に記載の電線加工
方法は、請求項1に記載の電線加工方法において、電線
端末部の曲がり具合を検知し、予め定められた値以上の
電線曲りが発生した時にのみ電線端末部を把持して少な
くとも一方向に所定量だけ回転させる工程を含んだこと
を特徴としている。
【0015】また、かかる電線加工方法を実施するため
の請求項4に記載の電線加工装置は、請求項2に記載の
電線加工装置において、電線端末部の曲がり具合を検知
する電線曲がり検知手段と、この検知手段の検出値から
予め定められた値以上の電線曲りが発生したか否かを判
断する判断手段とを備え、この判断手段の判断結果に基
づき把持手段が電線端末部を把持すると共に回転手段が
当該電線端末部を少なくとも一方向に所定量だけ回転さ
せることを特徴としている。
【0016】電線に発生した曲り具合を検知し、予め定
められた許容曲がり値と比較して圧着不良が発生する曲
りが発生した時のみ矯正機構を働かせるようにしたの
で、電線端部を不必要に矯正することがなく、端子圧着
作業の能率を向上させる。
【0017】また、請求項5に記載の電線曲がり矯正装
置は、請求項2の電線加工装置において使用する矯正装
置である。
【0018】同様に、請求項6に記載の電線曲がり矯正
装置は、請求項4の電線加工装置において使用する矯正
装置である。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
具体的に説明する。なお、従来例と同様の構成部材には
同一の符号を用い、詳細な説明を省略する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態にかかる電線
曲り矯正装置1の斜視図である。
【0020】電線曲り矯正装置1は自動サブアッシー機
内で上流の加工ステーションに配置される。即ち、電線
曲り矯正装置は、図7において、皮剥ぎユニット130
の直前の設置位置Aに設置されるか、端子圧着ユニット
150の直前の設置位置Bに設置されている。
【0021】この電線曲り矯正装置1は、電線端末部を
把持する第3の把持片11、当該把持片11を開閉する
電線端末チャック12、電線端末チャック12に連結し
たシャフト13、シャフト13を支承する支持部14、
支持部14が取り付けられたベース15、ベース15を
被取付部に摺動自在に取り付けるレール16、シャフト
13を正転・逆転可能に回転させるモータ17、及びベ
ース15を一方向に付勢するバネ18等を備えている。
【0022】なお、レール16はこの場合、端子圧着ユ
ニット150の真前の設置位置B(図7)に取り付けら
れている。同様にモータ17、バネ18の他端もこの設
置位置の適所にブラケット17a,18aを介して固定
されている。
【0023】また、第3の把持片11はその電線端末チ
ャック12内の電磁機構(図示せず)によって開閉でき
るようになっている。また、シャフト13は支持部14
に取り付けられた軸受け14aを介して支持部14に対
して回動自在であるとともに、モータ17とはスプライ
ンカップリング19を介して連結されている。
【0024】第3の把持片11は第2の把持片103に
よって把持替えされた電線50の先端を把持するもので
あり、電線端末チャック12によって電線端末部をしっ
かりと挟持できるようになっている。一方、カップリン
グ19はモータ17の回転力を第3の把持片11に伝達
するためのものである。モータ17はカップリング19
を介して第3の把持片11を時計方向及び反時計方向
(左右方向)に自在に回動させ、これによって第3の把
持片11及びこれに把持された電線端末を回転させる。
【0025】レール16は電線曲り矯正装置1自体を電
線50の長手方向前後に移動させるためのものである。
なお、バネ18は、その一端がベース15に接続され、
その他端が上述の通り電線曲り矯正装置1の被取付部に
接続されている。そして、ベース15がレール上を前後
方向に移動した際、バネ18の付勢力によってこの偏移
を吸収する役目を果たしている。
【0026】ここで、第3の把持片11と電線端末チャ
ック12とで把持手段を構成し、シャフト13、支持部
14、ベース15、レール16、モータ17、バネ1
8、スプラインカップリング19で回転手段を構成して
いる。
【0027】なお、本発明の電線曲げ矯正装置1は、電
線先端の曲り具合が実験的に確認された許容される曲が
り状態を超えた時にのみ作動するようになっている。す
なわち、図3に示す電線先端の曲り具合を測定する実施
例から明らかなように、電線50の軸線方向両側、例え
ば位置検出スポットp,q,r,s,t,uに光電スイ
ッチの投受光ファイバ端部を配置して、電線50の曲り
具合でそれぞれの検出光を遮光する位置を確認して曲り
具合を判定するようになっている。
【0028】具体的には、図1の第3の把持片11の近
傍であって上記位置検出スポットp〜uに対応する位置
に光電センサの光ファイバ端部21〜26が位置決めさ
れている。そして、光電センサの検出結果に基づき判断
装置のCPUがメモリ内の閾値と比較し、電線の曲りを
矯正すべきと判断したときは、電線曲り矯正装置1と第
2の把持片移動装置を駆動させる。なお、ここでいう第
2の把持片移動装置は、上述したシリンダ141,14
2に対応する電線把持装置160のシリンダ161,1
62である。また、図3ではこれらをアクチュエータ駆
動装置として包括的に図示している。
【0029】勿論、使用する電線によって導体の太さ、
絶縁材料、絶縁厚が異なるため、その硬さや曲げ癖のつ
き方も異なるので、電線の種類別に矯正する判定基準が
判断装置のメモリ内に個別に記憶されている。
【0030】なお、これとは異なりイメージセンサー等
によって予め決められた曲がり不良パターンと比較して
判定する方法等を用いて電線先端の曲り具合を判別して
も良い。
【0031】続いて、かかる電線曲り矯正装置1の作用
について説明する。
【0032】まず最初に、図9に示すように第1の把持
片102によって把持された電線50が縦シリンダ16
1の駆動によって第2の把持片103に把持替えされ
る。その後、第2の把持片103は横シリンダ162の
駆動によって図中矢印方向に移送され、図1に示すよう
に電線50の先端を電線曲り矯正装置の第3の把持片1
1によって把持する。
【0033】次いで、電線曲り矯正装置のモータ17を
駆動することで第3の把持片11を正転方向及び逆転方
向に一定角度づつ回転させ、これによって電線端末を左
右(時計方向及び反時計方向)に回転させる。この回転
は正転方向に数回転行い、その後逆転方向に数回転行
う。これによって、曲り癖の生じた電線50は左右に強
制的に回転されて電線内部の応力が平均化され、電線端
部の歪や癖が解放されて曲り癖や捩れ癖が矯正される。
併せて電線の整直化も図られる。
【0034】なお、電線曲り矯正装置1自体は、上述の
通りレール16上で電線50の軸線方向前後に自在に移
動でき、かつこの偏移はバネ18で吸収されるようにな
っている。すなわち、バネ18は電線端末をねじったと
きにこれに応じて前後移動する電線曲り矯正装置1の移
動量を吸収する役目を果たしている。また、バネ18は
その不勢力(引張力)によって第3の把持片11に把持
された電線1の端部に常にある程度の張力をかけて電線
の曲り矯正を助けている。
【0035】実際の実験では、曲り癖のある0.5mm
〜1.25mm導体のPVC絶縁電線を使用して本
発明による装置で端末回転を試みた時に左右各1回転を
与えることで、ほぼ電線曲り癖が矯正された。この場
合、図1における第3の把持片11に把持された電線
は、第3の把持片側に引張り気味にしたほうが好ましい
ことが分かった。
【0036】図2は、曲げ癖のある電線先端を電線曲り
矯正装置1で把持する状態を段階的に示したもので、図
2(a)のように第2の把持片103に把持された電線
50の先端に曲げ癖がついていた場合、図2(b)のよ
うに第3の把持片11が開片した状態で電線50の端末
が接近し、電線50の端末が開片内にきた時点で図2
(c)に示すように第3の把持片11を閉じて電線50
の先端を把持し、電線50の先端を左右に回転させる。
【0037】なお、第3の把持片11が電線端末を把持
するタイミングは、図8における第2の把持片103が
電線50を把持した状態で説明したが、第1の把持片1
02が電線50を把持した状態であっても良い。
【0038】図4は、前述の電線曲げ矯正装置の作動を
含んだ電線加工装置の作動手順を示したフローチャート
である。
【0039】なお、このフローチャートは、図7におけ
る設置位置Aに矯正装置を設置した場合について説明し
ている。
【0040】まず最初に電線切断端末を第1の把持片1
02でクリンプする(ステップS1)。続いて、電線切
断端末をチェーン101で搬送し(ステップS2)、第
2の把持片103で把持換えした後、前述の如き光電セ
ンサを用いた測定方法で電線端部の曲り具合を測定する
(ステップS3)。そして、この曲り具合が許容される
規定範囲内か否かを判断手段によって判定する(ステッ
プS4)。
【0041】ここで、曲り具合が許容される規定範囲内
である場合は、電線端末の曲がりを矯正せずに通常の加
工方法と同様に電線先端の皮剥ぎを行い(ステップS
5)、電線端部に端子を圧着し(ステップS6)、端子
をコネクタに挿入し(ステップS7)、搬出する(ステ
ップS8)。
【0042】一方、曲り具合が許容される規定範囲外と
判定された場合は電線曲がり矯正装置1が電線先端を把
持して(ステップS11)、線種別に規定回転数だけ電
線端部を左右に回転させ(ステップS12)、そして、
第3の把持片11による電線先端の把持を解放する(ス
テップS13)。
【0043】このように電線端部の曲り癖を矯正した
後、上述したステップS5からステップS8からなる次
工程に搬送する。即ち、電線端部の曲がり矯正後、電線
先端の皮剥ぎを行う(ステップS5)。具体的には横シ
リンダ142の駆動で第2の把持片103をさらに前進
させ、皮剥ぎ刃型131(図7)に電線50の先端を挿
入し、当該刃型を閉じた段階で第2の把持片103を後
退させて、電線50の端末を皮剥ぎする。
【0044】そして、電線端部への端子圧着を行う(ス
テップS6)。具体的には端末皮剥ぎされた電線50を
第1の把持片102に把持替えして隣接する端子圧着ユ
ニット150の真前に移動させ、電線把持装置160に
よって皮剥ぎ電線端末を端子上に位置決めする。そし
て、この電線端末に端子60を圧着接続する。接続する
端子60は連鎖状に巻き込まれた連鎖端子供給装置15
1から端子圧着ユニット150に供給されて圧着後連鎖
部が切り離される。
【0045】続いて、端子をコネクタに挿入する(ステ
ップS7)。具体的には隣接する端子挿入ユニット17
0の真前まで端子60が取り付けられた電線50の端末
を搬送する。そして、コネクタ供給装置200からコネ
クタ(図示せず)を同様に供給し、電線把持装置180
によって電線端末に圧着された端子60を当該コネクタ
(図示せず)の端子挿入室に挿入する。
【0046】最後に、上述のように組付けた電線サブア
ッシーを搬出する(ステップS8)。具体的には、コネ
クタに端子部を挿入した電線50を図示しないロボット
アームによってピックアップして次工程に送る。
【0047】なお、上述した電線曲げ矯正装置は実験的
に確認された許容される曲がり状態以外の時にのみ作動
されるようになっているが、これとは異なり常時作動型
であっても良い。しかしながら、上述の実施形態のよう
に適宜作動させるタイプの方が装置作動時間の短縮化や
電線端末処理のタクトタイム低減等の点で効率的であ
る。
【0048】また、電線曲げ矯正装置は自動サブアッシ
ー機内で上流の加工ステーションであればいかなるとこ
ろにも設置可能である。従って、上述の実施形態のよう
に皮剥ぎユニット11の直前の設置位置Aや圧着ユニッ
ト12の直前の設置位置Bに限定されることはない。
【0049】また、上述の実施形態では電線曲げ矯正装
置が電線の端部を時計廻りと反時計廻りに回転させた
が、予め電線の曲り癖が決まっているのであれば、回転
方向は一方向であってもかまわない。しかしながら、両
方向に回転させた方が電線曲り癖をより確実に除去する
ことができる。
【0050】また、本実施形態では、電線の皮剥ぎから
端子圧着、端子をコネクタに挿入するまで連続的に行う
サブアッセンブリ機において本発明にかかる電線曲げ矯
正装置の実施形態を説明したが、本発明は、通常使用さ
れている端子圧着機単体に使用してもその効果を実現す
ることができることはいうまでもない。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の電線加工方法及びこれに使用する請求項2に記
載の電線加工装置は、把持された電線端末部を所定量だ
け強制的に回転させることで、電線が持つ捩れ癖や曲が
り癖を矯正することができる。その結果、電線端末を端
子に正しく位置決めすることが可能となるので電線位置
ずれによる圧着不良を減少する。
【0051】具体的には圧着不良や端子挿入ミスによる
不良品発生を低減し製品の品質向上を図るとともに関連
設備の一時停止を低減することができる。
【0052】また、本発明の請求項3に記載の電線加工
方法及びこれに使用する請求項4に記載の電線加工装置
は、電線に発生した曲り具合を検知し、予め定められた
許容曲がり値と比較して圧着不良が発生する曲りが発生
した時のみ矯正機構を働かせるようにしたので、電線端
部を不必要に矯正することがなく、端子圧着作業の能率
を向上させる。
【0053】その結果、無駄に矯正機構を動かすことな
く、矯正機構付き圧着装置の作業能率を上げることが可
能となり、本装置取り付けによる加工能率の低下を最小
限にすることができる。即ち、上述と同様に、圧着不良
や端子挿入ミスによる不良品発生を低減し製品の品質向
上を図るとともに関連設備の一時停止を低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる電線曲げ
矯正装置の斜視図。
【図2】図2は、曲げ癖のある電線端末を把持する方法
を示す図1の装置の部分上面図、
【図3】図3は、電線曲げ癖の程度の判定のしかたを説
明する図。
【図4】図4は、判定された電線先端の曲り具合によっ
て電線曲げ矯正装置を作動させる手順を含んだ、電線加
工方法に関するフローチャートの一例。
【図5】図5は、接続端子及び皮剥ぎ電線端末の斜視
図。
【図6】図6は、接続端子に電線端末を加締めた状態の
斜視図。
【図7】図7は、従来及び本発明に使用する電線加工装
置の斜視図。
【図8】図8は、把持片を有する搬送チェーンの部分側
面図。
【図9】図9は、電線把持装置内部の部分側面図。
【図10】図10は、曲げ癖のある電線端末とこれに供
給される接続端子の位置関係を示す上面図である。
【符号の説明】
1 電線曲り矯正装置 11 第3の把持片 12 電線端末チャック 13 シャフト 14 支持部 15 ベース 16 レール 17 モータ 18 バネ 19 スプラインカップリング 21〜26 光ファイバ端部 50 電線 51 導体 52,52a 絶縁部 60 端子 100 サブアッセンブリ機 101 搬送チェーン 102 第1の把持片 103 第2の把持片 110 送線機 120 電線把持切断装置 130 皮剥ぎユニット 140 電線把持装置 141 縦シリンダ 142 横シリンダ 150 端子圧着ユニット 160 電線把持装置 161 縦シリンダ 162 横シリンダ 170 端子挿入ユニット 180 電線把持装置 200 コネクタ供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E063 CB03 CB14 CC05 5G355 AA03 BA01 BA08 CA06 CA11 5G375 AA02 CA02 CA13 CC07 DA36 EA17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線端末の絶縁部をストリップした電線
    に端子を圧着して取り付ける電線加工方法において、絶
    縁ストリップ前もしくはストリップ後に端末部近傍が拘
    束された電線の端末部を把持して少なくとも一方向に所
    定量だけ回転させる工程を含んだことを特徴とする電線
    加工方法。
  2. 【請求項2】 電線端末の絶縁部をストリップした電線
    に端子を圧着して取り付ける電線加工装置において、絶
    縁ストリップ前もしくはストリップ後に端末部近傍が拘
    束された電線の端末部を把持する把持手段と、把持した
    電線を少なくとも一方向に所定量だけ回転させる回転手
    段とを有したことを特徴とする電線加工装置。
  3. 【請求項3】 電線端末部の曲がり具合を検知し、予め
    定められた値以上の電線曲りが発生した時にのみ電線端
    末部を把持して少なくとも一方向に所定量だけ回転させ
    る工程を含んだことを特徴とする請求項1に記載の電線
    加工方法。
  4. 【請求項4】 電線端末部の曲がり具合を検知する電線
    曲がり検知手段と、前記検知手段の検出値から予め定め
    られた値以上の電線曲りが発生したか否かを判断する電
    線曲り判断手段とを有し、前記電線曲り判断手段の判断
    結果に基づき前記把持手段が電線端末部を把持すると共
    に前記回転手段が当該電線端末部を少なくとも一方向に
    所定量だけ回転させることを特徴とする請求項2に記載
    の電線加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項2における把持手段と回転手段と
    を備えたことを特徴とする電線曲がり矯正装置。
  6. 【請求項6】 請求項4における把持手段と電線曲がり
    検知手段と電線曲り判断手段と回転手段とを備えたこと
    を特徴とする電線曲がり矯正装置。
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