JP2003309277A - 光起電力モジュールの特性検査方法及び装置 - Google Patents

光起電力モジュールの特性検査方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光起電力モジュールの簡便で安価な特性検査
方法及び装置を提供する。 【解決手段】 光起電力素子を複数直列接続して構成し
た光起電力モジュール101の受光面上で特性検査用の
光の照射領域を前記直列接続の方向に相対的に移動さ
せ、得られた連続する光起電圧特性から良否判定を行う
ようにしたことを特徴とする光起電力モジュールの特性
検査方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光起電力モジュー
ルの特性検査方法及び装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】光起電力素子を応用した太陽電池は、火
力発電、水力発電などの既存発電方法の問題を解決する
代替エネルギー源として注目されている。とりわけ、ア
モルファスシリコン太陽電池は結晶系の太陽電池に比較
して低コストで、大面積の太陽電池が製造できるため、
各種の研究がなされている。
【0003】このアモルファスシリコン太陽電池を実用
化するに当たり重要な技術課題は、光電変換効率を向上
させることと、生産上の歩留まりを向上させること、更
には屋外などで使用する場合、長期信頼性を確保するこ
とであり各種の検討がなされている。そしてこれらを改
善するために、各種特性の測定技術が検討されている。
中でも生産管理上、光起電力素子の検査方法を確立する
ことが必要とされている。特に、太陽電池特性の良否以
外にアモルファスシリコン太陽電池のように巨視的な欠
陥と極微な欠陥が混在する光起電力素子の場合、シャン
ト位置を把握する検査方法を生産工程に導入し、光起電
力素子の初期及び長期信頼性に関する情報を逐次把握す
ることが、良好な特性の太陽電池を作成する際の鍵であ
る。
【0004】モジュール化される前の光起電力素子の良
否を判定する最も簡便な方法としては、暗状態での漏れ
電流を測定し、シャント抵抗を算出することで行える。
シャント抵抗は、前記漏れ電流を表す数値であり、同時
に光起電力素子として成膜された膜質の良否、製造工程
での不具合の有無等を判定することが可能である。光起
電力素子のシャント抵抗の測定方法及び装置について
は、特開平9−186212号公報に開示されている。
この方法は、蛍光灯を使用した低い照度の光をモジュー
ル化前の光起電力素子に照射し、そのときに発生する光
起電圧を測定し、シャント抵抗値を判断する方法であ
る。
【0005】次に、光起電力素子やモジュールの電圧・
電流特性を調べる場合に最も正確な方法としてはキセノ
ンランプ等を光源とするソーラーシミュレーターを用い
て、光起電力素子やモジュールに接続される電子負荷を
連続的に可変することにより、前記特性を測定する方法
がある。また、暗状態での比較的簡便な特性測定方法と
してはダイオードやトランジスタ等の電圧・電流特性を
観測するカーブトレーサーを用いて前記特性をブラウン
管上に映し出し、この輝線から特性を読み取る方法等が
行われている。
【0006】アモルファスシリコン太陽電池について
は、大面積化が可能なため屋根材一体型モジュール等に
好適に利用されている。屋根材と一体化することにより
従来の施工方法が使用できまた施工費用の増加も押さえ
られる。前記モジュールは、屋根材としての機能を兼ね
備えるため大型化する傾向にある。このような大型の光
起電力モジュールの測定を行う方法としては、晴天時に
屋外で電子負荷を接続し電圧・電流特性を測定する方法
やメタルハライドランプやキセノンランプを連ねた擬似
太陽光光源下での電圧・電流特性を測定する方法、特開
平11−340488号公報に開示されているような分
割測定等の方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、光起
電力モジュールの特性測定方法は、幾つか提案及び実施
されている。しかし、前述したような光源を用いる特性
測定方法では、光起電力モジュールが大型化するにつれ
て出荷形態に合致した大型の光源が必要となった。さら
に、大型モジュールの特性測定を実現するためには、複
数の拡散板付きの光源を連ねた擬似太陽光光源を使用す
ることになるが、大面積の光照射面の光量バラツキ管
理、スペクトル管理、光源用ランプの劣化等の維持管
理、ランプからの発熱に対応するための冷却設備や光隔
壁等が必要となった。その結果、設備費用や電気料金、
保守点検費用が莫大なものとなり生産コストの上昇を伴
った。また、1kW/m2もの光量下で人間が作業を行
う場合、網膜保護のためにサングラス等の保護具の常着
が前提となり、実際の生産現場では好ましくない作業形
態であった。また、クリーンルーム等の特殊作業を除き
隔壁に囲まれた密室である作業場を設けることは、工場
の生産現場管理上において好ましくない作業形態であっ
た。
【0008】晴天時に屋外へモジュールを持ち出し測定
する屋外測定も特性測定方法の一つとして考えられる
が、当然のごとく、この特性測定方法は天候に左右され
るため生産計画として盛り込むことには難点があった。
また、大量生産される大型モジュールを屋内外に搬出搬
入する作業には大変な手間がかかり、実験的測定を除き
実際の生産現場で実施されることは無かった。
【0009】大型モジュールの正確な特性測定方法とし
ては、特開平11−340488号公報に開示されてい
るようなソーラーシミュレーターを用いた分割測定方法
があるが、光起電力素子の電圧・電流特性を測定してい
る間は、光源と光起電力素子との相対的な移動が停止し
ている必要があり生産タクトが低下してしまうという課
題があった。さらに特性測定には、個々あるいは複数の
光起電力素子の受光面と光源との位置決めが必要となる
が、短い間隔で直列接続されモジュール化された光起電
力素子の境界を検出し確実に位置決めを行うことは、装
置的に困難であった。
【0010】生産工程管理上、工程の状態及び製品の状
態を把握する方法としては、前述した特開平9−186
212号公報に開示されている低照度下でのシャント抵
抗測定が非常に簡単で効果的であるが、直列接続され樹
脂等で封止されているモジュールでは個々の光起電力素
子に対しプローブ等を用いて光起電力を測定することは
不可能なため、樹脂封止後の光起電力素子単体の良否判
定が不可能であった。
【0011】さらに、前述した大型モジュールの特性測
定方法でも、個々の光起電力素子がすでに直列化されて
いること及び1kW/m2の定常光量下で測定するため
光起電力素子の簡便な良否判定を行うための暗状態での
シャント抵抗を測定することは不可能であった。
【0012】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、光起電力モジュールの簡便で安価な特性検
査方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために鋭意研究した結果、以下の特性検査方法及び装置
を発明するに到った。
【0014】第1に、光起電力素子を複数直列接続して
構成した光起電力モジュールの特性検査方法において、
特性検査用の光の照射領域を前記光起電力モジュールの
少なくとも受光面上で前記直列接続の方向に相対的に移
動させ、得られた連続する光起電圧特性から良否判定を
行うことを特徴とする。
【0015】また、前記良否判定は、得られた連続する
光起電圧特性に現れる複数の極小値、及び前記極小値の
間隔を利用して求めた光起電力モジュール両端の光起電
力素子の光起電圧値とのうちの最小値と、予め定めた閾
値とを比較することによって行うことを特徴とする。
【0016】第2に、光起電力素子を複数直列接続して
構成した光起電力モジュールの特性検査方法において、
測定補助用光起電力モジュールを、前記光起電力モジュ
ールの陽極と陰極に1つずつ直列接続すると共に前記光
起電力モジュール両端の光起電力素子に隣接して配置
し、特性検査用の光の照射領域を前記光起電力モジュー
ル及び前記測定補助用光起電力モジュールの少なくとも
受光面上で前記直列接続の方向に相対的に移動させ、得
られた連続する光起電圧特性から良否判定を行うことを
特徴とする。
【0017】また、前記良否判定は、得られた連続する
光起電圧特性の極小値の最小値と、予め定めた閾値とを
比較することによって行うことを特徴とする。
【0018】さらに、前記第1から第2の特性検査方法
において、前記特性検査用の光の光照射領域は、光照射
領域の進行方向長さをA、単一の光起電力素子の直列方
向長さをCとした時に、 A ≦ C なる関係を満たす形状であることを特徴とする。
【0019】次に、上記特性検査方法を実現する為の装
置としては、第3として、光起電力素子を複数直列接続
して構成した光起電力モジュールの特性検査装置におい
て、特性検査用の光照射器と、前記光照射器からの光の
照射領域を前記光起電力モジュールの少なくとも受光面
上で前記直列接続の方向に相対的に移動させる駆動手段
と、前記光照射領域の移動により得られた連続する光起
電圧特性から良否判定を行う制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0020】また、前記制御手段は、得られた連続する
光起電圧特性に現れる複数の極小値、及び前記極小値の
間隔を利用して求めた光起電力モジュール両端の光起電
力素子の光起電圧値とのうちの最小値と、予め定めた閾
値とを比較して、良否判定を行うものであることを特徴
とする。
【0021】第4に、光起電力素子を複数直列接続して
構成した光起電力モジュールの特性検査装置において、
前記光起電力モジュールの陽極と陰極に1つずつ直列接
続すると共に前記光起電力モジュール両端の光起電力素
子に隣接して配置された測定補助用光起電力モジュール
と、特性検査用の光照射器と、前記光照射器からの光の
照射領域を前記光起電力モジュール及び前記測定補助用
光起電力モジュールの少なくとも受光面上で前記直列接
続の方向に相対的に移動させる駆動手段と、前記光照射
領域の移動により得られた連続する光起電圧特性から良
否判定を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】また、前記制御手段は、得られた連続する
光起電圧特性の極小値の最小値と、予め定めた閾値とを
比較して、良否判定を行うものであることを特徴とす
る。
【0023】さらに、前記第3から第4の特性検査装置
において、前記光照射器からの光照射領域は、光照射領
域の進行方向長さをA、単一の光起電力素子の直列方向
長さをCとした時に、 A ≦ C なる関係を満たす形状であることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係わる光起電力モジュー
ルの特性検査方法及び装置の実施の形態を図を用いて説
明する。図1及び図2は、本発明の光起電力モジュール
の特性検査方法を行うに好適な装置を示す模式図であ
り、これらの図に示す装置は本発明の特性検査装置の具
体的な実施形態でもある。
【0025】図1において、101は光起電力モジュー
ル、102は光源部、103は遮光部、104はガイド
レール、105は駆動装置、106はローラーコンベ
ア、107は動力伝達手段、108は外装箱、109は
コネクター、110はA/D変換器、111はコンピュ
ーター、112はスプロケット、113及び114はリ
ミットセンサー、115は固定装置である。光源部10
2、遮光部103は本発明の光照射器の一実施形態を構
成するものであり、コンピューター111は本発明の制
御手段の一実施形態である。
【0026】以下、各構成部材のより詳細な説明と、動
作の説明を示す。
【0027】まず、光起電力モジュールの特性検査装置
内への配置までの動作を説明する。
【0028】検査対象である光起電力モジュール101
は、ローラーコンベア106の上を転がりながら外装箱
108に搬入される。光起電力モジュール101は、図
1の右側から装置搬入され、特性測定後、図1の左側に
搬出される。光起電力モジュール101の装置への搬入
搬出の方向は、製造ラインの組み方により、前記の右か
ら左へ搬入搬出する方式や右から搬入し右に搬出する方
式を適時選択する。
【0029】ローラーコンベア106は、作業者が光起
電力モジュール101を手で引きながら、あるいは押し
ながら搬送できる単なるコロでも自動搬送用のベルトコ
ンベアやシフター等でもよい。一般的に光起電力モジュ
ール101の裏面にはジャンクションボックスや接続ケ
ーブルが配備されているため、ローラーコンベア106
はこれの部位が通過する個所を避けて配置する。自動搬
送の場合は、エアシリンダー等で上下する突き当てピン
等を設け搬送される光起電力モジュール101が突き当
たるようにし、光起電力モジュール101が測定位置に
到着した場合、搬送を自動停止するようにする。
【0030】外装箱108は、光起電力モジュール10
1に室内光が入射しないようにするための暗箱であり、
内外装及び内装部材を艶消しの黒色塗料等で塗装し反射
光が発生しないようにしておくことが好ましい。また、
外装箱108の光起電力モジュール101の搬入搬出口
と側面の一部は、光起電力モジュール101の搬入の確
認や光源部102の光量確認や位置合わせ等の作業を考
慮して開口しており、特性測定時には開口部を暗幕等を
使用したカーテン状のもの等で遮光し迷光が入射しない
ようにすることが好ましい。
【0031】光起電力モジュール101を特性測定位置
に搬入後、磁気吸着や真空吸着等による固定装置115
で固定し、光起電力モジュール101の陽・陰極端子と
A/D変換器110の入力端子をコネクター109で接
続する。
【0032】例えば、10直列の光起電力素子で構成さ
れる光起電力モジュール101を測定する場合、光源部
102の光照射部を光起電力モジュール101の1直列
目の光起電力素子上に位置決めする(本明細書中では、
直列接続した光起電力素子のそれぞれを、端から順に1
直列目、2直列目と呼ぶこととする)。これは手動で行
っても良いし、自動でリミットセンサー113によって
行っても良い。
【0033】本発明における光照射器は、特性検査に適
した照度を与え、その光照射領域の進行方向長さが、単
一の光起電力素子の直列方向長さよりも短いものであれ
ば特に制限無く使用することができる。
【0034】図12を用いて光照射領域を説明する。図
12は、10直列の光起電力モジュール上を、光の照射
領域(斜線部)が左から右に移動していく様子を表して
おり、図中Aは光照射領域の進行方向長さ、Bは光照射
領域の進行方向幅、Cは単一の光起電力素子の直列方向
長さ、Dは単一の光起電力素子の直列方向幅を示してい
る。ここで、光照射領域は、A≦Cの関係を満たせば、
特に制限無く使用することができるが、単一の光起電力
素子全体の光起電圧をデータとして取得する意味では、
A=CかつB≧Dであることが好ましい。
【0035】図12には、光照射領域と単一の光起電力
素子(各光起電力素子には1〜10の番号を付してい
る。)の大きさ関係を数例示したものであるが、図中
(a)から(d)は光起電力素子が非晶質や多結晶のよ
うな四角形状の場合を示したものであり、(e)は単結
晶のような円形の場合を示している。
【0036】また光照射領域に関しては、(a)はA<
CかつB<Dの場合、(b)はA<CかつB>Dの場
合、(c)はA=CかつB=Dの場合、(d)はA<C
かつB<Dで、円形の場合、(e)はA=C、B>Dの
場合を表している。このように、光照射領域に関して
は、上記条件を満たしていれば、様々なバリエーション
のものを用いることが可能である。
【0037】光源部102の光照射開口部は、暗幕や黒
色のブラシ等で形成される遮光部103により、隣接す
る光起電力素子への漏れ光を防止する。光源部102
は、図3に示すように、光漏れを防止する外箱304、
蛍光灯等の光源301、白色のアクリル樹脂等からなる
拡散板302、隣接する光起電力素子への漏れ光を防止
する遮光部303により構成する形態が好ましい形態と
して挙げられる。外箱304は、艶消しの黒色塗料等で
塗装し反射光が発生しないようにしておく。光源301
は、蛍光灯や白熱電球等の一般的で安価な光源が使用で
きるが、部品寿命や経時変化及び発熱等を考慮して蛍光
灯を使用するほうが望ましい。使用する蛍光灯は、その
スペクトル特性が太陽光に比較的近くショールームの商
品照明等で使用されている白色光の色調見本用がより望
ましい。光源301は光照射部への光量斑が最小となる
よう、図3に示すように2つ以上配置することが望まし
い。また、光源301の上部に反射板305を配置して
もよい。光源301は、光量の微調整ができるようにイ
ンバーター等で調光できるようにする。また、前記光源
301は直流点灯にしてもよい。拡散板302は、白色
のアクリル樹脂やスリガラス等の板を用い光源301か
らの光を光照射面に対し均一になるよう拡散させる。ま
た、拡散板は、複数枚重ねることにより大まかな光量調
整にも利用できる。
【0038】次に、光源部102からの光により光起電
力モジュール101が発生する連続する光起電圧の特性
測定動作について説明する。
【0039】作業者が操作するコンピューター111か
らの指令により駆動される駆動装置105の動力をチェ
ーンやベルト等の動力伝達手段107を介して光源部1
02に伝達することにより、光源部102は図1の光起
電力モジュール101上を左から右に一定の速度で掃引
する。なお、動力伝達手段107がチェーンであれば1
12はスプロケットであるが、107がベルトであれば
112はプーリーとなる。
【0040】ガイドレール104は、光源部102の掃
引動作を保持するための部材である。
【0041】光源部102の光起電力モジュール101
の受光エリア上での掃引動作終了はリミットセンサー1
14にて検知し、コンピューター111に通知する。リ
ミットセンサー114は、光起電力モジュール101の
最右端の光起電力素子の真上に光源部102が到達した
場合に動作するようあらかじめ設置しておく。
【0042】コンピューター111は、リミットセンサ
ー114からの通知により光源部102の掃引動作終了
を認識し駆動装置105を停止する。光源部102の移
動中に光起電力モジュール101から発生する光起電圧
は、A/D変換器110を介してデジタルデーターに変
換されコンピューター111の記憶装置に記録すると同
時に表示装置に図4に示すようなグラフにして表示し作
業者の確認用にする。前記デジタルデーターは、工程検
査記録として、光磁気ディスク等の記録媒体に保存保管
してもよいし、表示装置に表示されるグラフを、プリン
ター等により紙面上に印刷し保存保管してもよい。
【0043】ここで、本発明の光起電力モジュールの特
性検査方法の主要部分を説明する。
【0044】図4は、10直列の光起電力素子で構成さ
れる光起電力モジュール101を、単一の光起電力素子
形状と同じ照射領域を有する光源を用いて特性測定した
結果である。図4(a)は、光照射領域を1直列目の真
上から10直列目の真上まで掃引した場合、図4(b)
は、(a)よりも少し長い距離を掃引した場合を示して
いる。図4のグラフにおいて、横軸は光源部102の移
動距離あるいは移動時間を示し、縦軸は光源部102か
らの光照射により光起電力モジュール101が発生した
連続する光起電圧を示す。図4のグラフにおいてA点
は、光源部102が光起電力モジュール101に内蔵さ
れる1つの光起電力素子の真上に存在する状態、言い換
えると1つの光起電力素子のみに光照射されている状態
で、前記1つの光起電力素子の光起電圧が出力されてい
る状態を示す。B点は光源部102が光起電力モジュー
ル101に内蔵される隣接する2つの光起電力素子を跨
いで存在している状態、言い換えると2つの光起電力素
子に光照射されている状態で、前記2つの光起電力素子
の光起電圧が加算されて出力されている状態を示す。こ
のように光源部102の掃引動作により、光起電力モジ
ュール101からの光起電圧出力は、図4に示すように
交互に電圧の高低が発生する滑らかな連続する電圧波形
となる。
【0045】光源部102が、光起電力モジュール10
1上を定速度で掃引すると、図4に示す電圧波形のピー
クであるA点は、両端の光起電力素子以外は極小値とし
て一定間隔で現れる。これは、光起電力モジュール10
1が、同型の光起電力素子同士で直列配列されているこ
とに起因する。つまり、前記一定の間隔は、光起電力素
子の長さを現していることになる。また、電圧波形のX
軸(横軸)上のピーク位置は、電圧波形を微分すること
で得られる。言い換えると、前記デジタルデーターをコ
ンピューター111で数値計算処理することにより前記
一定間隔の値を求めることができる。よって、特性測定
によって得られたデジタルデーターから、コンピュータ
ー111のプログラムで、前記光起電力素子の長さを算
出すると、ピークとして現れなかった両端の光起電力素
子の光起電圧値を前記デジタルデーターから検索するこ
とができ、よっては全ての光起電力素子の光起電圧値を
算出することができる。
【0046】この場合の良否判定としては、掃引動作に
よって得られた複数の極小値、及び極小値間隔を利用し
て求めた両端の光起電力素子の光起電圧値とのうちの最
小値と、予め定めた閾値とを比較すればよい。
【0047】閾値はシャント抵抗値から決まる光起電圧
値で、図6に示すような光起電力素子のシャント抵抗対
光起電圧特性を実験等によりあらかじめ求めておき、必
要なシャント抵抗値から必要な光起電圧値を求め、閾値
を決定する。図6は異なる照度の光照射条件下におい
て、様々なシャント抵抗値を持つ非晶質系光起電力素子
に対する光起電圧値をプロットした特性である。
【0048】光源部102により光起電力モジュール1
01へ照射される光の照度は、特開平9−186212
号公報(特に図6参照)に開示されている照度対光起電
圧特性や、一般的に入手可能で安価な光源102の種類
や発熱及び放熱等を考慮して50乃至5000Luxが
好ましい。光源部102の照度は、特性測定する結晶系
や多結晶系及び非晶質系等の光起電力素子の種類や感度
等によって前記照度の範囲内で適時設定すればよいが、
暗すぎる場合は前記電圧波形が平坦となり、明るすぎる
場合は測定される各光起電力素子の光起電圧が飽和状態
となり、個々の光起電力素子の光起電圧値である極小値
の判別や比較が困難になるので注意が必要である。ま
た、光起電力モジュール101を構成する光起電力素子
が非晶質系の場合、光源102の照度が150Lux以
下では光起電圧値が低いこと、300Lux以上では光
起電圧の変化が急激であることから電圧測定の分解能が
低下する。このため、光起電力モジュール101を構成
する光起電力素子が非晶質系の場合は、光源102の照
度は150乃至300Luxであることがより好まし
い。
【0049】コンピューター111は、上記のようにし
て求めた光起電圧値やそれらの最小値を前記閾値と比較
し光起電力モジュール101の良否判定を行い、その結
果を表示装置に表示し、作業者に通知する。
【0050】図1において、特性測定終了後、コンピュ
ーター111は、駆動装置105を動作させ、光源部1
02をリミットセンサー113で指示される初期位置に
復帰させ、次の測定に備える。作業者はコネクター10
9を取り外し、固定装置115を開放し、光起電力モジ
ュール101を図1の左方向へ搬出する。
【0051】また、以下に述べるような方法を用いる
と、光起電力モジュールの全ての光起電力素子の光起電
圧値が極小値として現れる為、光起電力素子の間隔等を
測定する必要がなく、処理時間を短縮し、タクトを向上
することができる。
【0052】この方法に関しては、図2を用いて説明す
る。図2において、201は光起電力モジュール、20
2は光源部、203は遮光部、204はガイドレール、
205は駆動装置、206はローラーコンベア、207
は動力伝達手段、208は外装箱、209はコネクタ
ー、210はA/D変換器、211はコンピューター、
212はスプロケット、213及び214はリミットセ
ンサー、215及び216は測定補助用光起電力モジュ
ール、217は固定装置である。
【0053】図2に示すように測定補助用光起電力モジ
ュール215、216を特性測定する光起電力モジュー
ル201の両端に来るように設置し、さらに光起電力モ
ジュール201と測定補助用光起電力モジュール21
5、216とをコネクター209を介して直列接続す
る。リミットセンサー213、214は、光源部202
が測定補助用光起電力モジュール215、216も掃引
できる位置にセットする。光源部202の初期位置は、
測定補助用光起電力モジュール215と光起電力モジュ
ール201端部の光起電力素子を跨ぐ状態にする。
【0054】前記の状態から、光源部202を掃引させ
ると図5に示すような連続する電圧波形が得られる(図
5においては、測定補助用光起電力モジュールをX、Y
で示している)。図5に示す連続する電圧波形は、10
直列の光起電力素子で構成された光起電力モジュール2
01の両端に、測定補助用光起電力モジュールX、Yを
追加し合計12直列とした場合の電圧波形である。特性
測定の原理は、図1を用いて説明したものと同様であ
り、単純に10直列が12直列に増えただけである。図
5において光起電力モジュール201の1直列目と10
直列目の光起電力素子の光起電圧は、それぞれC点とD
点になる。C点は最初に出現するピークであり、D点は
10番目に出現するピークである。これらピークのX軸
上の位置は、前述したようにコンピューター211のプ
ログラムでデジタルデーターを微分することで得られる
ので容易に各光起電力素子の光起電圧が検索できる。こ
のように、測定補助用光起電力モジュール215、21
6を使用することにより光起電力モジュール201両端
の光起電力素子の光起電圧を測定可能となる。
【0055】この場合、取得した前記デジタルデーター
と閾値との最も簡便な比較方法としては、前記デジタル
データーの最小値を求め閾値と比較すればよい。この方
法では、大量のデジタルデーターを記憶保存しておく必
要は無く、A/D変換器210から順次送られてくる光
起電圧値をコンピューター211のプログラムにより逐
次比較し、N回目のサンプリングタイミングで得た値と
(N+1)回目のサンプリングタイミングで得た値の低
い方の光起電圧値を記憶し、測定動作終了後に閾値と比
較するだけでよい。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0057】(実施例1)大きさ24cm×35cmの
光起電力素子20直列で構成される光起電力モジュール
101の特性測定を実施した。
【0058】図1に示す光源部102の光照射開口部
は、光起電力素子の大きさと同じ24cm×35cmと
し、光源部102内に配置した光源である色調見本用白
色蛍光灯を点灯させ、照度を安定させるため約30分間
保持した。光源部102は、図3に示す構成とした。約
30分後、照度計を用いて光源部102の照度を測定し
ながら、照射面全域が約200Luxになるようインバ
ーターを用いて調整した。
【0059】本装置の制御用コンピューター111の電
源を投入し、特性検査プログラムを起動させた。検査規
格は、0.5Vとし特性検査プログラムに閾値として入
力した。
【0060】光起電力モジュール101を手動で本発明
の装置に搬入し、電磁石を用いた固定装置115にて装
置内に固定した。光起電力モジュール101とA/D変
換器110をコネクター109で接続した。光源部10
2を光起電力モジュール101の1直列目の光起電力素
子の真上にくるように手動で位置決めした。外装箱10
8に付属の暗幕カーテンで外装箱108の開口部を遮光
した。
【0061】特性検査プログラムを操作し、駆動装置1
05及び動力伝達手段107で光源部102を掃引動作
させ特性を測定した。測定終了と同時にビープ音をコン
ピューター111が発し、測定が終了したことを告げ
た。また、測定終了と同時に光源部102は、駆動装置
105及び動力伝達手段107により自動的に初期位置
に戻った。外装箱108に付属の遮光用暗幕カーテンを
開放し、コネクター109を取り外した。電磁石を用い
た固定装置115の電源を遮断し、光起電力モジュール
101の固定を解除した。ローラーコンベア106上の
光起電力モジュール101を手動で外装箱108の外へ
搬送し、検査を終了した。
【0062】コンピューター111の表示装置に表示さ
れた測定結果は、図7に示すような結果となり20個の
光起電力素子の光起電圧値は、すべて0.5Vを上回り
良品との判定がなされた。また、光起電力モジュール1
01の装置への搬入搬出を含めた測定作業時間は約3分
であった。
【0063】(実施例2)実施例1と同様に大きさ24
cm×35cmの光起電力素子20直列で構成される光
起電力モジュール101の特性測定を実施した。
【0064】本例においては、リミットセンサー113
と114は、光起電力モジュール101の受光エリアの
両端よりも10cmづつ外側にずらして設置し、初期の
位置合わせにおいて光源部102の光照射部が光起電力
モジュール101の1直列目の光起電力素子の10cm
程度外側にくるように手動で置いた以外は、実施例1と
同様にして実施した。
【0065】コンピューター111は、得られた光起電
圧のデジタルデーターをもとに2直列目から19直列目
の光起電力素子の位置と光起電力素子単体の長さを求
め、1直列目と20直列目の光起電力素子の光起電圧値
を検索した。この検索結果と2直列目から19直列目の
光起電圧値の結果から最小の光起電圧値を選択した。
【0066】コンピューター111の表示装置に表示さ
れた測定結果は、図8に示すような結果となり20個の
光起電力素子の光起電圧値は、すべて0.5Vを上回り
良品との判定がなされた。
【0067】(実施例3)図2に示す構成の特性検査装
置を用いて実施例1と同様に大きさ24cm×35cm
の光起電力素子20直列で構成される光起電力モジュー
ル201の特性測定を実施した。
【0068】実施例1と同様に光源部202の照度を約
200Luxになるように設定した。また、本装置の制
御用コンピューター211の電源を投入し、特性検査プ
ログラムを起動させた。検査規格値0.5Vと光起電力
モジュール201の光起電力素子の直列数20を特性検
査プログラムに入力した。
【0069】測定補助用光起電力モジュール215と2
16を図2に示すように光起電力モジュール201の両
端に配置されるように、あらかじめ設置した。
【0070】光起電力モジュール201を手動で本発明
の装置に搬入し、電磁石を用いた固定装置217にて装
置内に固定した。光起電力モジュール201とA/D変
換器210をコネクター209で接続した。光源部20
2を光起電力モジュール201の1直列目の光起電力素
子と測定補助用光起電力モジュール215を跨ぐ位置に
手動で置いた。外装箱208に付属の暗幕カーテンで外
装箱208の開口部を遮光した。
【0071】特性検査プログラムを操作し、駆動装置2
05及び動力伝達手段207で光源部202を掃引動作
させ特性を測定した。測定終了と同時にビープ音をコン
ピューター211が発し、測定が終了したことを告げ
た。また、測定終了と同時に光源部202は、駆動装置
205及び動力伝達手段207により自動的に初期位置
に戻った。外装箱208に付属の遮光用暗幕カーテンを
開放し、コネクター209を取り外した。電磁石を用い
た固定装置217の電源を遮断し、光起電力モジュール
201の固定を解除した。ローラーコンベア206上の
光起電力モジュール201を手動で外装箱208の外へ
搬送し、検査を終了した。
【0072】コンピューター211は、得られた光起電
圧のデジタルデーターをもとに1直列目から20直列目
の光起電圧値の中で最小の光起電圧値を選択した。
【0073】コンピューター211の表示装置に表示さ
れた測定結果は、図9に示すような結果となり20個の
光起電力素子の光起電圧値は、すべて0.5Vを上回り
良品との判定がなされた。
【0074】(実施例4)実施例1と同様に光起電力モ
ジュール101の特性測定を実施した。
【0075】測定終了と同時に警告音をコンピューター
111が発し、測定が終了したこと及び検査結果がNG
であることを告げた。
【0076】コンピューター111の表示装置に表示さ
れた測定結果は、図10に示すような結果となり5直列
目の光起電力素子の光起電圧値が0.1Vであり検査規
格値である0.5Vを下回り不良品との判定がなされ
た。
【0077】この光起電力モジュール101を分解確認
したところ5直列目の光起電力素子に取り付けられたバ
イパスダイオードが短絡していることが判明した。工程
を調査したところ原因は工程内の半田付け作業における
半田ブリッジであることがわかり直ちに対策を実施し
た。
【0078】(実施例5)実施例2と同様に光起電力モ
ジュール101の特性測定を実施した。
【0079】コンピューター111は、得られた光起電
圧のデジタルデーターをもとに2直列目から19直列目
の光起電力素子の位置と光起電力素子単体の長さを求
め、1直列目と20直列目の光起電力素子の光起電圧値
を検索した。この検索結果と2直列目から19直列目の
光起電圧値の結果から最小の光起電圧値を選択した。演
算終了と同時に警告音をコンピューター111が発し、
検査結果がNGであることを告げた。
【0080】コンピューター111の表示装置に表示さ
れた測定結果は、図11に示すような結果となり10直
列目の光起電力素子の光起電圧値が0.1Vであり検査
規格値である0.5Vを下回り不良品との判定がなされ
た。
【0081】この光起電力モジュール101を分解確認
したところ10直列目の光起電力素子のシャント抵抗が
低いことが判明した。シャント個所を特定するために光
起電力素子に通電し発熱させ赤外線カメラで確認したと
ころ、発熱個所には、微小な傷が発見された。工程を調
査したところ、前工程の製造装置に不具合が発生した時
の生産品が混入したことがわかり直ちに対策を実施し
た。
【0082】
【発明の効果】本発明の光起電力モジュールの特性検査
方法及び装置により光起電力モジュールの簡便で安価な
特性検査が実現できる。また、生産工程での早期不良発
見が可能となり、その結果、安価な太陽電池を安定に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光起電力モジュールの特性検査方法を
行うに好適な装置を示す模式図である。
【図2】本発明の光起電力モジュールの特性検査方法を
行うに好適な装置を示す模式図である。
【図3】本発明の光起電力モジュールの特性検査方法を
行うに好適な装置の光源部を示す模式図である。
【図4】本発明の光起電力モジュールの特性検査装置で
の検査結果を示すグラフである。
【図5】本発明の光起電力モジュールの特性検査装置で
の検査結果を示すグラフである。
【図6】実施例に係わる光起電力素子の光起電圧とシャ
ント抵抗の関係を示したグラフである。
【図7】実施例1に係わる光起電力モジュールの特性検
査装置での検査結果を示すグラフである。
【図8】実施例2に係わる光起電力モジュールの特性検
査装置での検査結果を示すグラフである。
【図9】実施例3に係わる光起電力モジュールの特性検
査装置での検査結果を示すグラフである。
【図10】実施例4に係わる光起電力モジュールの特性
検査装置での検査結果を示すグラフである。
【図11】実施例5に係わる光起電力モジュールの特性
検査装置での検査結果を示すグラフである。
【図12】光照射領域と単一の光起電力素子の大きさと
の関係を表す図である。
【符号の説明】
101,201 光起電力モジュール 102,201 光源部 103,203,303 遮光部 104,204 ガイドレール 105,205 駆動装置 106,206 ローラーコンベア 107,207 動力伝達手段 108,208 外装箱 109,209 コネクター 110,210 A/D変換器 111,211 コンピューター 112,212 スプロケット 113,114,213,214 リミットセンサー 115,217 固定装置 215,216 測定補助用光起電力モジュール 301 光源 302 拡散板 303 遮光部 304 外箱 305 反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 豪人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 KA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光起電力素子を複数直列接続して構成し
    た光起電力モジュールの特性検査方法において、 特性検査用の光の照射領域を前記光起電力モジュールの
    少なくとも受光面上で前記直列接続の方向に相対的に移
    動させ、得られた連続する光起電圧特性から良否判定を
    行うことを特徴とする光起電力モジュールの特性検査方
    法。
  2. 【請求項2】 前記良否判定は、得られた連続する光起
    電圧特性に現れる複数の極小値、及び前記極小値の間隔
    を利用して求めた光起電力モジュール両端の光起電力素
    子の光起電圧値とのうちの最小値と、予め定めた閾値と
    を比較することによって行うことを特徴とする請求項1
    に記載の光起電力モジュールの特性検査方法。
  3. 【請求項3】 光起電力素子を複数直列接続して構成し
    た光起電力モジュールの特性検査方法において、 測定補助用光起電力モジュールを、前記光起電力モジュ
    ールの陽極と陰極に1つずつ直列接続すると共に前記光
    起電力モジュール両端の光起電力素子に隣接して配置
    し、 特性検査用の光の照射領域を前記光起電力モジュール及
    び前記測定補助用光起電力モジュールの少なくとも受光
    面上で前記直列接続の方向に相対的に移動させ、得られ
    た連続する光起電圧特性から良否判定を行うことを特徴
    とする光起電力モジュールの特性検査方法。
  4. 【請求項4】 前記良否判定は、得られた連続する光起
    電圧特性の極小値の最小値と、予め定めた閾値とを比較
    することによって行うことを特徴とする請求項3に記載
    の光起電力モジュールの特性検査方法。
  5. 【請求項5】 前記特性検査用の光の照射領域は、光照
    射領域の進行方向長さをA、単一の光起電力素子の直列
    方向長さをCとした時に、 A ≦ C なる関係を満たす形状であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項に記載の光起電力モジュールの特
    性検査方法。
  6. 【請求項6】 光起電力素子を複数直列接続して構成し
    た光起電力モジュールの特性検査装置において、 特性検査用の光照射器と、 前記光照射器からの光の照射領域を前記光起電力モジュ
    ールの少なくとも受光面上で前記直列接続の方向に相対
    的に移動させる駆動手段と、 前記光照射領域の移動により得られた連続する光起電圧
    特性から良否判定を行う制御手段と、を備えたことを特
    徴とする光起電力モジュールの特性検査装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、得られた連続する光起
    電圧特性に現れる複数の極小値、及び前記極小値の間隔
    を利用して求めた光起電力モジュール両端の光起電力素
    子の光起電圧値とのうちの最小値と、予め定めた閾値と
    を比較して、良否判定を行うものであることを特徴とす
    る請求項6に記載の光起電力モジュールの特性検査装
    置。
  8. 【請求項8】 光起電力素子を複数直列接続して構成し
    た光起電力モジュールの特性検査装置において、 前記光起電力モジュールの陽極と陰極に1つずつ直列接
    続すると共に前記光起電力モジュール両端の光起電力素
    子に隣接して配置された測定補助用光起電力モジュール
    と、 特性検査用の光照射器と、 前記光照射器からの光の照射領域を前記光起電力モジュ
    ール及び前記測定補助用光起電力モジュールの少なくと
    も受光面上で前記直列接続の方向に相対的に移動させる
    駆動手段と、 前記光照射領域の移動により得られた連続する光起電圧
    特性から良否判定を行う制御手段と、を備えたことを特
    徴とする光起電力モジュールの特性検査装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、得られた連続する光起
    電圧特性の極小値の最小値と、予め定めた閾値とを比較
    して、良否判定を行うものであることを特徴とする請求
    項8に記載の光起電力モジュールの特性検査装置。
  10. 【請求項10】 前記光照射器からの光の照射領域は、
    光照射領域の進行方向長さをA、単一の光起電力素子の
    直列方向長さをCとした時に、 A ≦ C なる関係を満たす形状であることを特徴とする請求項6
    乃至9のいずれか一項に記載の光起電力モジュールの特
    性検査装置。
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