JP2003309014A - 油入電気機器 - Google Patents

油入電気機器

Info

Publication number
JP2003309014A
JP2003309014A JP2002111119A JP2002111119A JP2003309014A JP 2003309014 A JP2003309014 A JP 2003309014A JP 2002111119 A JP2002111119 A JP 2002111119A JP 2002111119 A JP2002111119 A JP 2002111119A JP 2003309014 A JP2003309014 A JP 2003309014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
tank
insulating
filled
insulating gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002111119A
Other languages
English (en)
Inventor
Masabumi Sugimoto
正文 杉本
Wataru Kawashima
亘 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002111119A priority Critical patent/JP2003309014A/ja
Publication of JP2003309014A publication Critical patent/JP2003309014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体のタンク高さを低減することによ
り、油入電気機器の低コスト化と、完全組立輸送ができ
る機種の拡大をはかる。 【解決手段】 機器本体1と絶縁油3とを収容し、か
つ、上部の空間に絶縁油3の熱膨張を吸収し得る絶縁ガ
ス5aを封入したタンク2を有するものにおいて、タン
ク2の上部の空間に通気管を連通させると共に、この通
気管を上記タンク2の外側面に設けた補助タンク51に
連通させるようにしたもので、上記絶縁ガス5aのため
に必要なタンクの上部空間の一部分をタンク2の外側面
に設けた絶縁ガス補助タンク51に分離することによ
り、タンクの高さを低減できる。これにより、完全組立
輸送できる機種を拡大することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据付けのために輸
送する際の制約条件に関係するような大形の油入電気機
器(例えば油入変圧器)において、特に、その油入電気
機器の高さに関係した構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の大形油入電気機器の市場において
は、大幅なコスト低減を要求されている。その一つとし
て、機器の完全組立輸送化による現地据付期間の短縮が
重要視されており、その実現化に向けて各メーカから種
々改善機構の提案がなされている。その際の一番の制約
条件は輸送高さであり、如何にして機器本体のタンク高
さを低減させるかが、実現に向けての重要ポイントであ
る。
【0003】図9及び図10は、従来の冷却装置を装備
した場合の油入電気機器の要部を示す構成図である。図
において、1は油入電気機器の中身である機器本体で、
変圧器の場合には鉄心及び巻線などである。2は機器本
体を収容するタンク、3は絶縁油、4は絶縁油3の冷却
装置、5はタンク2の上部空間に形成されたガス室、5
aは絶縁油3と外気の接触を無くするためにガス室5に
封入された絶縁ガスであり、例えば不活性の窒素ガス等
の絶縁ガスである。7はタンク2の上下に設けられた導
油管、3Lは絶縁油3の最低油面、3Hは絶縁油3の最
高低油面、3Rは絶縁油3の循環回路を示す。なお、図
9は、タンク2の外側面に冷却装置4を直接連結、図1
0は導油管7を設けて冷却装置4をタンク2と連結する
ことにより、絶縁油3の循環回路3Rを形成したもので
ある。また、上記構成において、絶縁ガス3は絶縁油3
の熱膨張を吸収するものであり、機器本体のタンク2の
高さは、冷却装置4が十分機能する油蜜最大高さを最低
油面3L、絶縁油3の最大熱膨張変動量を最高油面3H
として、その変動量を吸収し得るガス室5を確保して高
さが決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
入電気機器にあっては、タンク高さを低減させるには限
界があり、機器を完全組立状態で輸送できる機種が限定
される。当然、組立状態での輸送が実現できない機種
は、工場解体、分解輸送、現地再組立等により製作コス
トが高くなる。また、冷却設計においては、適用可能な
冷却装置が限定され組立輸送が実現できない等の問題点
があった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、従来装置と同じ性能で機器本
体のタンク高さを低減することができ、油入電気機器の
低コスト化と、完全組立輸送ができる機種の拡大を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の油入電気機器においては、機器本体と絶
縁油とを収容し、かつ、上部の空間に絶縁油の熱膨張を
吸収し得る絶縁ガスを封入したタンクを有するものにお
いて、タンクの上部の空間に連通すると共に、上記絶縁
ガスが連通封入された絶縁ガス補助タンクを上記タンク
の外側面に設けたものである。
【0007】また、熱膨張した絶縁油が所定の油面高さ
を超過したときにのみ絶縁油が流入するように構成され
た冷却装置を、タンクの外側面に設けたものである。
【0008】さらに、機器本体と絶縁油とを収容し、か
つ、上部の空間に上記絶縁油の熱膨張を吸収し得る絶縁
ガスを封入したタンクを有するものにおいて、上記タン
クの上部の空間に連通すると共に、絶縁ガスが連通封入
された絶縁ガス補助タンクと、熱膨張した絶縁油が所定
の油面高さを超過したときのみ絶縁油が流入する冷却装
置とを、上記タンクの外側面に設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.発明の実施の形態
1に関する油入電気機器を実施例にもとづき図面を参照
して説明する。図1,図2,図3において、1は油入電
気機器の中身である機器本体で、変圧器の場合には鉄心
及び巻線などである。2は機器本体を収容するタンクで
あり、外周は例えば機械的強度が高い鋼板を用いて構成
されている。3は絶縁油、4は絶縁油3の冷却装置、5
はタンク2の上部空間に形成されたガス室、5aは、絶
縁油3と外気の接触を無くするためにガス室5に封入さ
れた絶縁ガスであり、例えば不活性の窒素ガス等の絶縁
ガスである。これらは上記従来の機器とほぼ同様のもの
であるが、ガス室5は従来の機器に比較して、容積を小
さくした構成になされている。
【0010】51は絶縁ガス補助タンクであり、ガス室
5に通気管52を介して連結され、絶縁ガス5aが連通
封入されている。このため、ガス室5は上記のように容
積が小さく構成されているが、絶縁ガス5aの作用は従
来の機器と同様である。この絶縁ガス補助タンク51
は、タンク2と同様の機械的強度が高い鋼板を用いて構
成され、タンク2の外側面に溶接により設置されてい
る。従って、絶縁ガス補助タンク51はタンク2の外壁
の補強も兼用している。なお、図2は、タンク2の外側
面に冷却装置4を直接連結、図3は導油管7を設けて冷
却装置4をタンク2と連結することにより、絶縁油3の
循環回路3Rを形成したものである。この油入電気機器
においても、絶縁ガス補助タンク51は図1の機器と同
様の構成であり、絶縁ガス5aも同様に作用する。
【0011】実施の形態2.図4及び図5は、この発明
の請求項2に関する実施例を示すものである。図におい
て、1は油入電気機器の中身である機器本体で、変圧器
の場合には鉄心及び巻線などである。2は機器本体を収
容するタンクであり、外周は例えば機械的強度が高い鋼
板を用いて構成されている。3は絶縁油、3Rは絶縁油
3の循環回路を示す。4は絶縁油3の冷却装置、5はタ
ンク2の上部空間に形成されたガス室、5aは、絶縁油
3と外気の接触を無くするためにガス室5に封入された
絶縁ガスであり、例えば不活性の窒素ガス等の絶縁ガス
である。これらは上記従来の機器とほぼ同様のものであ
る。
【0012】図4において、タンク2に充填する絶縁油
3の量は、冷却装置4の働きが必要になる絶縁油3の温
度、即ち、絶縁油3が所定の温度よりも高温になったと
き、その高温により絶縁油3が熱膨張して所定の最高油
面高さ3H(冷却装置4に絶縁油3が流入する高さ)に
なるように常温での充填量を設定する。その常温での充
填量が最低油面高さ3Lになる。このように最高油面高
さ3Hになったときのみ冷却装置4が働くようにすれ
ば、絶縁油3の充填量が少なくなり、タンク2の高さが
低くなるように構成できる。なお、53は冷却装置用通
気管であり、ガス室5と冷却装置4を連結することによ
り、絶縁油3の循環回路を容易に形成させる。
【0013】実施の形態3.図6ないし図8は、この発
明の請求項3に関する実施例を示すものである。図にお
いて、1は油入電気機器の中身である機器本体で、変圧
器の場合には鉄心及び巻線などである。2は機器本体を
収容するタンクであり、外周は例えば機械的強度が高い
鋼板を用いて構成されている。3は絶縁油、3Rは絶縁
油3の循環回路を示す。4は絶縁油3の冷却装置、5は
タンク2の上部空間に形成されたガス室、5aは、絶縁
油3と外気の接触を無くするためにガス室5に封入され
た絶縁ガスであり、例えば不活性の窒素ガス等の絶縁ガ
スである。これらは上記従来の機器とほぼ同様のもので
あるが、ガス室5は従来の機器に比較して、容積を小さ
くした構成になされている。
【0014】51は絶縁ガス補助タンクであり、ガス室
5に通気管52を介して連結され、絶縁ガス5aが連通
封入されている。このため、ガス室5は上記のように容
積が小さく構成されているが、絶縁ガス5aの作用は従
来の機器と同様である。この絶縁ガス補助タンク51
は、タンク2と同様の機械的強度が高い鋼板を用いて構
成され、タンク2の外側面に溶接により設置されてい
る。従って、絶縁ガス補助タンク51はタンク2の外壁
の補強も兼用している。
【0015】図6ないし図8において、タンク2に充填
する絶縁油3の量は、冷却装置4の働きが必要になる絶
縁油3の温度、即ち、絶縁油3が所定の温度よりも高温
になったとき、その高温により絶縁油3が熱膨張して所
定の最高油面高さ3H(冷却装置4に絶縁油3が流入す
る高さ)になるように常温での充填量を設定する。その
常温での充填量が最低油面高さ3Lになる。このように
最高油面高さ3Hになったときのみ冷却装置4が働くよ
うにすれば、絶縁油3の充填量が少なくなり、タンク2
の高さが低くなるように構成できる。なお、図7及び図
8において、53は冷却装置用通気管であり、ガス室5
と冷却装置4を連結することにより、絶縁油3の循環回
路を容易に形成させる。また、図6及び図7は、タンク
2の外側面に冷却装置4を直接連結、図8は導油管7を
設けて冷却装置4をタンク2と連結することにより、絶
縁油3の循環回路3Rを形成したものである。この油入
電気機器においても、絶縁ガス補助タンク51は図1の
機器と同様の構成であり、絶縁ガス5aも同様に作用す
る。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0017】絶縁ガスのために必要なタンクの上部空間
の一部分を、タンクの外側面に分離することにより、タ
ンクの高さを低減できる。これにより、完全組立輸送で
きる機種を拡大することができる。また、上部空間のガ
ス室容積が低減されることにより、冷却設計において適
用可能な冷却装置の種類がふえる。さらに、タンクの外
側面に設けた絶縁ガス補助タンクは、タンクの外壁の補
強に兼用できるのでタンクの製作コストも低減可能にな
る。
【0018】また、タンク内に充填する絶縁油を、油温
度が高いときのみ冷却装置に流入するように設定するこ
とにより、絶縁油の充填量がすくなくなりタンクの高さ
が低減できる。従って、完全組立輸送できる機種を拡大
することができる。また、上部空間のガス室容積が低減
されることにより、冷却設計において適用可能な冷却装
置の種類がふえる。
【0019】さらに、請求項1及び2の構成を組合わせ
ることにより、更に、タンクの高さを低減できるので、
完全組立輸送できる機種が拡大され、適用可能な冷却装
置の種類も拡大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の油入電気機器の実施例を示す
構成図である。
【図2】 実施の形態1の油入電気機器の他の実施例を
示す構成図である。
【図3】 実施の形態1の油入電気機器の他の実施例を
示す構成図である。
【図4】 実施の形態2の油入電気機器の実施例を示す
構成図である。
【図5】 実施の形態2の油入電気機器の他の実施例を
示す構成図である。
【図6】 実施の形態3の油入電気機器の実施例を示す
構成図である。
【図7】 実施の形態3の油入電気機器の他の実施例を
示す構成図である。
【図8】 実施の形態3の油入電気機器の他の実施例を
示す構成図である。
【図9】 従来の油入電気機器の実施例を示す構成図で
ある。
【図10】 従来の油入電気機器の実施例を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 機器本体、2 タンク、3 絶縁油、3H 最高油
面、3L 最低油面、3R 絶縁油の循環回路、4 冷
却装置、5 ガス室、5a 絶縁ガス、7 導油管、5
1絶縁ガス補助タンク、52 通気管、53 冷却装置
の通気管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体と絶縁油とを収容し、かつ、上
    部の空間に上記絶縁油の熱膨張を吸収し得る絶縁ガスを
    封入したタンクを有する油入電気機器において、上記タ
    ンクの上部の空間に連通すると共に、上記絶縁ガスが連
    通封入された絶縁ガス補助タンクを上記タンクの外側面
    に設けたことを特徴とする油入電気機器。
  2. 【請求項2】 機器本体と絶縁油とを収容し、かつ、上
    部の空間に上記絶縁油の熱膨張を吸収し得る絶縁ガスを
    封入したタンクを有する油入電気機器において、熱膨張
    した上記絶縁油が所定の油面高さを超過したとき上記絶
    縁油が流入する冷却装置を、上記タンクの外側面に設け
    たことを特徴とする油入電気機器。
  3. 【請求項3】 機器本体と絶縁油とを収容し、かつ、上
    部の空間に上記絶縁油の熱膨張を吸収し得る絶縁ガスを
    封入したタンクを有する油入電気機器において、上記タ
    ンクの上部の空間に連通すると共に、上記絶縁ガスが連
    通封入された絶縁ガス補助タンクと、熱膨張した上記絶
    縁油が所定の油面高さを超過したとき上記絶縁油が流入
    する冷却装置とを、上記タンクの外側面に設けたことを
    特徴とする油入電気機器。
JP2002111119A 2002-04-12 2002-04-12 油入電気機器 Pending JP2003309014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111119A JP2003309014A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 油入電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002111119A JP2003309014A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 油入電気機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003309014A true JP2003309014A (ja) 2003-10-31

Family

ID=29394053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002111119A Pending JP2003309014A (ja) 2002-04-12 2002-04-12 油入電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003309014A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107464665A (zh) * 2017-09-25 2017-12-12 浙江工贸职业技术学院 一种高效散热的变压器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107464665A (zh) * 2017-09-25 2017-12-12 浙江工贸职业技术学院 一种高效散热的变压器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9445525B2 (en) Power supply device
JP2006127921A (ja) 電源装置
US11195648B2 (en) Electronic appliance and power conversion apparatus
JP2009076825A (ja) 変圧器盤
AU2007241948B2 (en) Constant-temperature burst-isolation cabinet
JP2006050742A (ja) 強制風冷式電力変換装置および電気車
RU2431088C2 (ru) Радиатор конденсатора
JP2003309014A (ja) 油入電気機器
JP4372633B2 (ja) 電力変換装置
KR101669903B1 (ko) 변압기 탱크의 냉각 장치
JP2006269695A (ja) 電力機器
JP2020092171A (ja) 静止誘導電器
JPH11283845A (ja) 屋内設置変圧器の冷却装置
KR100829820B1 (ko) 변압기용 히트파이프
CN211628863U (zh) 一种调容调压变压器
JPH10149922A (ja) 油入電気機器
JP2000068127A (ja) 油入電気機器
JP2009205807A (ja) 燃料電池装置
JP2005243666A (ja) 電力機器
JP2009074732A (ja) 冷蔵庫
CN215451087U (zh) 一种全密封干式变压器
WO2018092198A1 (ja) 室外機
JP2002184625A (ja) 窒素密封形油入式変圧器
KR20190117917A (ko) 변압기용 외함
CN219677009U (zh) 一种油浸式变压器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20050624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061212

A521 Written amendment

Effective date: 20070115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070213