JP2003308995A - プッシュプルインバ−タ - Google Patents

プッシュプルインバ−タ

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JP2003308995A
JP2003308995A JP2003138385A JP2003138385A JP2003308995A JP 2003308995 A JP2003308995 A JP 2003308995A JP 2003138385 A JP2003138385 A JP 2003138385A JP 2003138385 A JP2003138385 A JP 2003138385A JP 2003308995 A JP2003308995 A JP 2003308995A
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transformer
voltage
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Seiichi Kijima
精一 木嶋
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Kijima Co Ltd
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Kijima Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧トランスの耐電圧を可能なるかぎり低く
し、トランス形態の薄形化と小形化に有利となるように
したプッシュプルインバ−タを提供すること。 【解決手段】 一端側と他端側とから各々のE形コア
を、中程にI形コアを各々ボビンに組付けてE−I−E
形成の磁路とすると共に、I形コアの一方側に形成した
第1の巻線部には、中間タップPから一方側となる入力
コイル部分31Pと第1出力コイル部分31Sとを
巻線し、I形コアの他方側に形成した第2の巻線部には
中間タップから他方側となる入力コイル部分31P
第2出力コイル部分31Sとを巻線した昇圧トランス
31を設け、第1、第2出力コイル部分31S、31
からなる直列回路体の両端を出力部とし、第1、第
2出力コイル部分31S、31Sの直列接続部Qを
直流電源36の負電位となるように接続する構成として
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、冷陰極
放電管や熱陰極放電管などのドライバ−として利用する
ところのプッシュプルインバ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は蛍光灯11のドライバ−として構
成されているインバ−タ回路の従来例を示す。このイン
バ−タ回路は、昇圧用トランス12、スイッチング動作
用のトランジスタ13、14などによって構成されたプ
ッシュプル回路を備えている。
【0003】すなわち、端子15よりLowレベルの始
動信号を送ると、電源スイッチ用のトランジスタ16が
ONし、端子17、18に接続されたDC電源より直流
電力が供給される。これより、抵抗19を通ってトラン
ジスタ13に、また、抵抗20を通ってトランジスタ1
4に各々ベ−ス電流が流れ込む。
【0004】このため、これらトランジスタ13、14
が共に導電する方向に移行するが、トランジスタ特性や
回路構成上いずれか一方のトランジスタが大きく導電状
態に進み、このトランジスタが先にONする。例えば、
トランジスタ13が先にONした場合、DC電源より送
られる電流がチョ−クコイル21を通ってトランス12
の一次コイル12Pに流れ、この一次コイル12Pには
図示実線向きの電圧が発生する。
【0005】また、三次コイル12Fには図示実線向き
の電圧が発生するため、トランジスタ13のベ−スに帰
還がかかり、コレクタ電流が急速に増加する。このと
き、二次コイル12Sには図示実線向きの誘導電圧が発
生し、蛍光灯11の点灯を開始させる。
【0006】トランジスタ13の電流増加はベ−ス電流
と増幅度とによって定まる飽和点に達した時点で抑制さ
れるから、その電流増加が少なくなるに連れて昇圧トラ
ンス12の一次コイル12Pには図示点線向きの電圧が
発生し、トランジスタ13がONからOFF、トランジ
スタ14がOFFからONに切換わる。
【0007】この結果、三次コイル12Fに発生した図
示点線向きの電圧によってトランジスタ14に帰還がか
かり、二次コイル12Sには図示点線向きの誘導電圧が
発生し、蛍光灯11の点灯を継続させる。以後はトラン
ジスタ13、14が同様にして交互にONを繰り返し、
二次コイル12Sに高い交流電圧が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したインバ−タの
昇圧用のトランス12は、一次コイル12P、二次コイ
ル12S、三次コイル12Fをボビンの巻線筒状部に重
ね巻きした後、その巻線筒状部内に一部を挿入するよう
にしてフエライトコアを組付けると共に、ボビンに植設
した端子ピンにコイル端部を止着した構成の小形トラン
スとなっている。
【0009】ところで、この種のインバ−タは、ワ−ド
プロセッサやパ−ソナルコンピュ−タなどに装備された
ディスプレ−のバックライト電源回路などとして使用さ
れる関係で、インバ−タの昇圧トランス12としては高
さを極力制限した薄形トランスが要請されている。
【0010】今日では開発が進むに連れて可成り薄形と
なった昇圧トランス12が提案されているが、しかし、
この種のトランス12では数千ボルト(例えば、200
0〜3000ボルト)の出力高電圧が必要であるため
に、耐電処理が困難となり、その薄形化と小形化が限度
に近い実情にある。
【0011】具体的に述べれば、上記構成のこの種の昇
圧トランス12では、二次コイル12S(出力コイル)
の低電圧側が零ボルト、高電圧側が数千ボルトとなるた
め、二次コイル12Sの高電圧部に対して、一次コイル
12P、三次コイル12F、端子ピン、グランドの間の
絶縁処理が薄形化するほど困難となる。
【0012】本発明は上記した実情にかんがみ、昇圧ト
ランスの耐電圧を可能なる限り低くし、トランス形態の
薄形化と小形化に有利となるようにしたプッシュプルイ
ンバ−タを開発することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1の発明として、少なくとも中間
タップを有する入力コイルと、第1、第2出力コイル部
分に分けてそれら出力コイル部分を直列接続した出力コ
イルとを有する昇圧トランスを備え、直流電源からの入
力電圧を昇圧して交流電圧に変換するプッシュプルイン
バ−タにおいて、一端側と他端側とから各々の脚付コア
を、中程に棒状コアを組付け、棒状コアの一方側に第1
の巻線部を、その他方側に第2の巻線部を各々形成した
ボビンを設け、第1の巻線部には中間タップから一方側
となる入力コイル部分と第1出力コイル部分を、第2の
巻線部には中間タップから他方側となる入力コイル部分
と第2出力コイル部分を各々巻線した昇圧トランスを設
け、さらに、この昇圧トランスは、第1、第2出力コイ
ル部分からなる直列回路体の両端を出力部とし、第1、
第2出力コイル部分の直列接続部を直流電源の負電位と
なるように接続する構成としたことを特徴とするプッシ
ュプルインバ−タを提案する。
【0014】第2の発明として、少なくとも中間タップ
を有する第1入力コイル及び第1入力コイルに並列接続
した第2入力コイル、直列接続した第1、第2出力コイ
ル部分からなる出力コイルを有する昇圧トランスを備
え、直流電源からの入力電圧を昇圧して交流電圧に変換
するプッシュプルインバ−タにおいて、一端側と他端側
とから各々の脚付コアを、中程に棒状コアを組付け、棒
状コアの一方側に第1の巻線部を、その他方側に第2の
巻線部を各々形成したボビンを設け、第1の巻線部には
第1入力コイルと第1出力コイル部分を、第2の巻線部
には第2入力コイルと第2出力コイル部分を各々巻線し
た昇圧トランスを設け、さらに、昇圧トランスは、第
1、第2出力コイル部分からなる直列回路体の両端を出
力部とし、第1、第2出力コイル部分の直列接続部を直
流電源の負電位となるように接続する構成としたことを
特徴とするプッシュプルインバ−タを提案する。
【0015】
【作用】上記した第1の発明のインバ−タは、昇圧トラ
ンスの第1出力コイル部分と第2出力コイル部分とに直
流電源の負電位、つまり、ア−ス接地電位(零ボルト)
に対して正負の電圧が発生する。
【0016】つまり、第1出力コイル部分には零ボルト
に対して正の出力電圧が発生したときは第2出力コイル
部分には零ボルトに対して負の出力電圧が発生する。そ
して、このように発生した正負の出力電圧が絶対値とし
て加算されて総和的な出力電圧として出力される。
【0017】また、昇圧トランスは、ボビンの第1の巻
線部に巻線された第1出力コイル部分の出力電圧と、ボ
ビンの第2の巻線部に巻線された第2出力コイル部分の
出力電圧とについて耐電可能な構成とする。
【0018】例えば、第1、第2出力コイル部分から同
じ電圧値の出力電圧を発生させる構成とすると、総和的
な出力電圧が各々の出力コイル部分の出力電圧の2倍と
なるが、耐電処理はボビンの第1の巻線部において第1
出力コイル部分の出力電圧に対して、ボビンの第2の巻
線部において第2出力コイル部分の出力電圧に対して耐
電する構成とすることができる。この結果、昇圧トラン
スを薄形化し、小形化する上に非常に有利となる。
【0019】第2の発明は、中間タップを有する第1入
力コイルと第1出力コイル部分とをボビンの第1の巻線
部に巻線し、上記入力コイルと並列接続した第2入力コ
イルと第2出力コイル部分とをボビンの第2の巻線部に
巻線する構成とし、第1、第2の巻線部において第1、
第2出力コイル部分の出力電圧を耐電圧処理する構成と
してあり、第1の発明と同じ作用効果を有するものとな
っている。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面に沿って説明する。図1は本発明を蛍光灯のドライ
バ−として実施したプッシュプルインバ−タの回路図
で、昇圧トランス31、スイッチング導通するトランジ
スタ32、33などによってプッシュプル回路が構成し
てある。
【0021】図示するように、昇圧トランス31は、タ
ップPより一方側をコイル31P、その他方側をコイ
ル31Pとして示した入力コイル(一次コイル)と、
直列接続した2つのコイル31S、31Sとからな
る出力コイル(二次コイル)と、帰還コイル(三次コイ
ル)31fとを備えている。
【0022】そして、入力コイルのタップPは、チョ−
クコイル34、電源スイッチ35を介して電池電源36
の正極側に接続し、このタップPより昇圧トランス31
に直流電流を入力させる。
【0023】また、入力コイル31Pの一端側はトラ
ンジスタ32のコレクタに、入力コイル31Pの一端
側はトランジスタ33のコレクタに各々接続し、トラン
ジスタ32、33が交互にONすることにより、これら
入力コイル31P、31P が電池電源36の負極側
に接続される。
【0024】そして、帰還コイル31fの一端側をトラ
ンジスタ32のベ−スに、その他端側をトランジスタ3
3のベ−スに各々接続し、このコイル31fに発生する
電圧の向きに応じた帰還電圧をトランジスタ32、33
のベ−スに交互に加える。
【0025】さらに、出力コイル31Sと31S
接続部Qは回路線37によって電池電源36の負極側に
接続してある。したがって、この接続部Qは回路線37
によってア−ス接地(グランド)したと同様となる。
【0026】また、出力コイル31Sは負荷電流制限
用コンデンサ(バラストコンデンサ)38を介して蛍光
灯40の一方電極に、出力コイル31Sは負荷電流制
限用コンデンサ39を介して蛍光灯40の他方電極に各
々接続してある。これにより、出力コイル31S、3
1Sに発生した誘導電圧が加算された総体的な出力電
圧が蛍光灯40に印加される構成となる。
【0027】その他、図示する抵抗41、42はトラン
ジスタ32、33のベ−ス入力用抵抗、コンデンサ43
は電源電圧安定用のものである。コンデンサ44は入力
コイルに並列接続して共振回路を形成するようにしたも
ので、出力電圧を正弦波形とするために有利なものとな
るが、本発明を実施する上に必ずしも必要となるもので
はない。
【0028】本実施形態のインバ−タは、電源スイッチ
35を投入することにより、電池電源36から流れる電
流が抵抗41、42を介してトランジスタ32、33の
ベ−スに入力する。これより、トランジスタ特性や回路
条件によっていずれか一方のトランジスタがONする。
【0029】トランジスタ32がONすれば、電源電流
がタップPより入力して入力コイル31Pとトランジ
スタ32のコレクタ〜エミッタを通って流れるから、入
力コイル31Pには実線矢印向きの電圧が発生する。
つまり、タップPがほぼ電源電圧まで上昇する。
【0030】また、入力コイル31Pに一次コイル電
流が流れることによって、入力コイル31Pには電磁
誘導により実線矢印向きの電圧が発生する。つまり、ト
ランジスタ33のコレクタ側が電源電圧の2倍程度に上
昇する。
【0031】このとき、帰還コイル31fにも同様にし
て実線矢印向きの電圧が発生し、トランジスタ32がこ
の帰還電圧を受けて大きく導通方向に移行し、入力コイ
ル31Pの電流が一挙に増加する。
【0032】上記の動作で出力コイル31S、31S
は実線矢印向きの誘導電圧E21、E22が発生し、
これら電圧の加算電圧(E21+E22)がコンデンサ
38、39を介して蛍光灯40に印加される。これよ
り、蛍光灯40が点灯を開始する。
【0033】トランジスタ32が飽和点に達すると、入
力コイル31Pの電流増加が少なくなり、この入力コ
イル31Pに点線矢印向きの電圧が発生し、これよ
り、トランジスタ32がOFF、トランジスタ33がO
Nに切換わる。これより、帰還コイル31fの電圧が点
線矢印向きとなり、トランジスタ33が大きく導通方向
に移行し、入力コイル31Pに流れる電源電流を一挙
に増加させる。
【0034】このとき、出力コイル31S、31S
には点線矢印向きの誘導電圧E21、E22が発生し、
21+E22が出力電圧として蛍光灯40に印加さ
れ、この蛍光灯40の点灯が続く。
【0035】以後は同様にしてトランジスタ32、33
が交互にONを繰り返し、出力コイル31S、31S
に発生する交流電圧が蛍光灯40に印加され、この蛍
光灯40の点灯が続くことになる。なお、電源スイッチ
35を開放させると、トランジスタ32、33の発振が
停止して昇圧トランス31の出力電圧が消失するため、
蛍光灯40が消灯する。
【0036】本実施形態のインバ−タは上記のように動
作するが、昇圧トランス31の出力と負荷との関係につ
いて今少し詳細に説明する。
【0037】図2は昇圧トランス31の出力コイル31
、31Sに接続されたコンデンサ38、39と蛍
光灯40とを示した説明図である。この図から分かる通
り、 E21=Vag E22=Vgb Vo=Vcd Vdb=Vc=Vc=Vac Vo=Vcg×2 Q=Sin−1(Vo/2E21) となり、この関係をベクトルで示せば図3のようにな
る。
【0038】ここで、出力コイル31S、31S
巻数をn21=n22、つまり、E 21=E22の場合
について検討する。なお、コンデンサ38、39の容量
をC、Cとし、(C×C)/(C +C)が
一定であること、つまり、θ=一定であるとする。
【0039】C=Cの条件では、蛍光灯40にかか
る電圧Voが図3の実線(c〜d)となる。C<C
の条件では、電圧Voが左方向に移り、図3の点線のよ
うになる。C>Cの条件では、電圧Voが右側に移
り、図3の2点鎖線のようになる。
【0040】この結果、C=Cとすれば、グランド
gに対する蛍光灯40の電圧がVo/2となる。C
、C>Cとした場合には、グランドgに対して
Vo/2より大きな電圧が蛍光灯40にかかることにな
る。
【0041】次に、出力コイル31S、31Sの巻
数をn21≠n22とした場合、つまり、E21≠E
22の場合について検討する。なお、θ=一定とする。
【0042】この場合には、 E21=Vag E22=Vgb Vo=Vcg+Vgd=Vcd Vc=Vac Vc=Vdb θ=Sin−1(Vo/E21+E22) となり、この関係をベクトルで示すと図4のようにな
る。
【0043】図4はC=Cとした場合を示してお
り、グランドgに対して蛍光灯40にかかる電圧がVo
/2より大きくなることが分かる。また、C>C2、
<Cとした場合は、図3同様にVoが左、右に移
ることからグランドgに対する蛍光灯40の電圧がVo
/2より大きくなる。
【0044】上記の検討にもとづいて本実施形態のイン
バ−タの特徴をまとめると次のようになる。負荷電流制
限用コンデンサ38、39(バラストコンデンサ)とし
て2個のコンデンサを使用しているが、これらの耐電圧
が1/2となるので、耐電圧の大きいコンデンサを1個
使用する場合に比べて不利益となることはない。耐電圧
の大きいコンデンサを1個使用することに比べて、耐電
圧の大きくないコンデンサを2個使用した方が安価とな
って有利である。
【0045】出力コイル31S、31Sの巻数をn
21=n22とすれば、これら出力コイル間の線間電圧
が1/2となる。また、入力コイル、帰還コイル31
f、グランドgに対する耐電圧が1/2となる。さら
に、グランドgに対する蛍光灯40の端子電圧が、C
=CとすることによりVo/2となる。
【0046】昇圧トランス31から考えてみると、出力
コイル31S、31Sに対して、入力コイル、帰還
コイル31f、グランドgなどの間の耐電圧が半分とな
るため、コイルの分布容量を通って流れるリ−ク電流が
減少し、その分トランスの銅損を少なくすることがで
き、また、出力コイル31S、31S各々が電圧E
21、E22のように下げることができるので、これに
よっても銅損を減少させることができる。
【0047】また、出力電圧がE21、E22のように
分けられるため、トランスコアに帯電する電圧量が半減
し、これより、端子ピンとトランスコアとの間の沿面距
離を少なくすることができる。
【0048】以上の結果、n21=n22、C=C
とすれば、グランドgに対して出力コイル31S、3
1Sの電圧が半減し、入力コイルと出力コイルの間の
電気絶縁などが容易となり、また、端子ピンの沿面距離
を少なくできることから、トランス形態の薄形化、小形
化には極めて有利となる。
【0049】出力コイル31S、31Sの巻数をn
21≠n22としたり、コンデンサ38、39をC
とすると、グランドgに対する蛍光灯40の電圧が
Vo/2より上がるが、従来のインバ−タに比較すれ
ば、その電圧を低く抑えることができる。
【0050】図5及び図6は、昇圧トランス31の実施
形態を示す。この昇圧トランスは、ボビン51の巻線筒
部51aに昇圧トランス31の入力コイル31P、出
力コイル31Sを巻線し、コイル52として装備し、
また、巻線筒部51bには、入力コイル31P、出力
コイル31Sを巻線し、コイル53として装備してあ
る。このような各コイルの端部はボビン51に植設した
端子ピン54、55、56に止着する。
【0051】フエライトコア57、58は同形のE形コ
アで、これらの中央脚をボビン51の巻線筒部51a、
51b内に挿入させるようにして組付け、また、これら
コア57、58の脚端面に接触させるようにしてI形の
フエライトコア59をボビン51の中鍔間51cに嵌合
してある。
【0052】このように構成した昇圧トランス31は、
グランドgに対する出力コイル31S、31Sの電
圧が総体的な出力電圧に比べて半減するので、耐電処理
が容易になると共に、リ−グ電流が防止できるため、高
さを5mm程度とした薄形トランスとして実施すること
ができる。
【0053】図7はI形のフエライトコアを使用せず
に、上記同様のE形フエライトコア60、61を使用し
た昇圧トランス31の構成例である。なお、昇圧トラン
ス31は上記した構成のものに限らず、種々の構成のト
ランスとして実施することができる。
【0054】図8は他の実施形態を示すインバ−タ回路
を示す。この実施形態は、昇圧トランス31の入力コイ
ル(第1の入力コイル)31P 、31Pに対して今
一つの入力コイル(第2の入力コイル)31Pを並列
に設け、入力コイル31P、31Pによって出力コ
イル(第1の出力コイル部分)31Sに誘導電圧を発
生させ、入力コイル31Pによって出力コイル(第2
の出力コイル部分)31Sに誘導電圧を発生させる構
成としてある。
【0055】このように実施する場合には、入力コイル
31P、31Pと出力コイル31Sをボビン51
の巻線筒部51aに巻線して第1の昇圧回路部を形成
し、入力コイル31Pと出力コイル31Sを巻線筒
部51bに巻線して第2の昇圧回路部を形成して図6、
図7に示したような昇圧トランス31を構成する。
【0056】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は蛍光灯のドライバ−に限らず、プッシュプ
ルインバ−タとして各種の電気機器に利用することがで
きる。
【0057】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係るインバ−タ
によれば、ボビンの一方の巻線部に巻線した第1出力コ
イル部分とその他方の巻線部に巻線した第2出力コイル
部分を直列接続し、かつ、その直列接続部を直流電源の
負電位となるように接続する構成としたので、昇圧トラ
ンスの入力コイルやグランドに対する出力コイルの耐電
圧を低く抑えることができるので、出力コイルの分布容
量を少なくしてリ−グ電流を可能なる限り減少させるこ
とができ、また、耐電処理が容易となる。この結果、昇
圧トランスの薄形化と小形化に適するプッシュプルイン
バ−タとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を蛍光灯のドライバ−として実施した一
実施形態を示すインバ−タ回路を示す図である。
【図2】上記したインバ−タ回路の動作を説明するため
の簡略した回路図である。
【図3】上記したインバ−タ回路の動作を説明するため
のベクトル図である。
【図4】上記したインバ−タ回路の動作を説明するため
のベクトル図である。
【図5】上記したインバ−タ回路に備える昇圧トランス
のボビンとフエライトコアの分解斜視図である。
【図6】昇圧トランスの断面図である。
【図7】2つのE形コアを使用して構成した昇圧トラン
スの断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す図1同様の回路図
である。
【図9】従来例として示したインバ−タ回路図である。
【符号の説明】
31 昇圧トランス 31P、31P 入力コイル 31S、31S 出力コイル 31f 帰還コイル 32、33 トランジスタ 37 回路線 38、39 コンデンサ 40 蛍光灯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも中間タップを有する入力コイ
    ルと、第1、第2出力コイル部分に分けてそれら出力コ
    イル部分を直列接続した出力コイルとを有する昇圧トラ
    ンスを備え、直流電源からの入力電圧を昇圧して交流電
    圧に変換するプッシュプルインバ−タにおいて、 一端側と他端側とから各々の脚付コアを、中程に棒状コ
    アを組付け、棒状コアの一方側に第1の巻線部を、その
    他方側に第2の巻線部を各々形成したボビンを設け、第
    1の巻線部には中間タップから一方側となる入力コイル
    部分と第1出力コイル部分を、第2の巻線部には中間タ
    ップから他方側となる入力コイル部分と第2出力コイル
    部分を各々巻線した昇圧トランスを設け、 さらに、この昇圧トランスは、第1、第2出力コイル部
    分からなる直列回路体の両端を出力部とし、第1、第2
    出力コイル部分の直列接続部を直流電源の負電位となる
    ように接続する構成としたことを特徴とするプッシュプ
    ルインバ−タ。
  2. 【請求項2】 少なくとも中間タップを有する第1入力
    コイル及び第1入力コイルに並列接続した第2入力コイ
    ル、直列接続した第1、第2出力コイル部分からなる出
    力コイルを有する昇圧トランスを備え、直流電源からの
    入力電圧を昇圧して交流電圧に変換するプッシュプルイ
    ンバ−タにおいて、 一端側と他端側とから各々の脚付コアを、中程に棒状コ
    アを組付け、棒状コアの一方側に第1の巻線部を、その
    他方側に第2の巻線部を各々形成したボビンを設け、第
    1の巻線部には第1入力コイルと第1出力コイル部分
    を、第2の巻線部には第2入力コイルと第2出力コイル
    部分を各々巻線した昇圧トランスを設け、 さらに、昇圧トランスは、第1、第2出力コイル部分か
    らなる直列回路体の両端を出力部とし、第1、第2出力
    コイル部分の直列接続部を直流電源の負電位となるよう
    に接続する構成としたことを特徴とするプッシュプルイ
    ンバ−タ。
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