JP2003308469A - 電子マネー決済システムおよび端末 - Google Patents

電子マネー決済システムおよび端末

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JP2003308469A JP2002110649A JP2002110649A JP2003308469A JP 2003308469 A JP2003308469 A JP 2003308469A JP 2002110649 A JP2002110649 A JP 2002110649A JP 2002110649 A JP2002110649 A JP 2002110649A JP 2003308469 A JP2003308469 A JP 2003308469A
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Toshiaki Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支払い時に伝送されるデータ量が少ない電子
マネー決済システムを提供する。 【解決手段】 電子マネー決済システムに、電子マネー
を発行し、発行した電子マネーが支払いに用いられた場
合に、この電子マネーの正当性をチェックすると共に、
この電子マネーの使用履歴を管理する電子マネー発行管
理サーバ1と、この電子マネー発行管理サーバ1が発行
した電子マネーの支払いを受け取るAPサーバ4とを設
け、前記電子マネー発行管理サーバ1は、前記APサー
バ4が電子マネーの支払いを受け取ったら、支払いに用
いられた電子マネーの正当性をチェックするものとし、
前記電子マネー発行管理サーバ1が発行する電子マネー
は、支払いに用いられる可能性がある全ての種類の電子
コインを重複して含む重層構造を有するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーによる
支払いを可能にする電子マネー決済システムに関する。
本発明は、携帯電話を含む携帯端末を用いた課金を伴う
サービスの決済や、テーマパーク等の閉域内で使用する
専用端末による決済や、PC(パーソナルコンピュー
タ)を用いたインターネットにおける支払い(決済)等
に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】現在提案されている電子マネーには、暗
号技術によって正規の発行主体以外作れないデジタルデ
ータの塊を作り、このデジタルデータの塊によって支払
いを行う形式のものがある。このデジタルデータの塊に
含まれる金額のデータ等は、変更できないようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の電子マ
ネーは、デジタルデータの塊が支払い可能な最小単位に
なるので、支払い時に伝送されるデータ量が多いという
問題がある。さらに、支払いの前に、所持していた電子
コインを少額な電子コインに両替するためのデータ伝送
を行ったり、支払いの後に、おつりをもらうためのデー
タ伝送を行う必要がある場合がある。この場合には、支
払い時に伝送されるデータ量がさらに多くなる。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、支払い時に伝送されるデータ量が少ない
電子マネー決済システムおよび端末を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、 電子マネーを発行し、発行した電子マネーが支払
いに用いられた場合に、この電子マネーの正当性をチェ
ックすると共に、この電子マネーの使用履歴を管理する
電子マネー発行管理サーバと、この電子マネー発行管理
サーバが発行した電子マネーの支払いを受け取るAPサ
ーバとを有し、前記電子マネー発行管理サーバは、前記
APサーバが電子マネーの支払いを受け取ったら、支払
いに用いられた電子マネーの正当性をチェックすること
を特徴とする電子マネー決済システムである。
【0006】請求項2に記載の発明は、 前記電子マネ
ー発行管理サーバが発行する電子マネーは、支払いに用
いられる可能性がある全ての種類の電子コインを重複し
て含む重層構造を有することを特徴とする請求項1に記
載の電子マネー決済システムである。
【0007】請求項3に記載の発明は、 電子マネーに
よる支払いを行う利用者が使用する端末であって、支払
いに用いられる可能性がある全ての種類の電子コインを
重複して含む重層構造を有する電子マネーを格納し、格
納した電子マネーに含まれていた電子コインを支払いに
用いる際に、電子マネーに含まれていた電子コインのう
ち、支払いに用いることが可能な電子コインが、支払い
金額より高額の電子コインであった場合に、自身の内部
で両替処理を行い、前記電子コインを支払いに用いた後
に、支払いに用いた電子コインの下位に接続された同系
列の電子コインを消去することを特徴とする端末であ
る。
【0008】請求項4に記載の発明は、 電子マネーを
発行し、発行した電子マネーが支払いに用いられた場合
に、この電子マネーの正当性をチェックすると共に、こ
の電子マネーの使用履歴を管理する電子マネー発行管理
サーバと、この電子マネー発行管理サーバが発行した電
子マネーを格納し、格納した電子マネーによる支払いを
行う、利用者が使用する端末と、この端末からの電子マ
ネーの支払いを受け取るAPサーバとを有し、前記電子
マネー発行管理サーバは、前記APサーバが電子マネー
の支払いを受け取ったら、支払いに用いられた電子マネ
ーの正当性をチェックする電子マネー決済システムにお
いて、前記電子マネー発行管理サーバが発行する電子マ
ネーは、支払いに用いられる可能性がある全ての種類の
電子コインを重複して含む重層構造を有し、前記端末
は、格納した電子マネーに含まれていた電子コインを支
払いに用いる際に、電子マネーに含まれていた電子コイ
ンのうち、支払いに用いることが可能な電子コインが、
支払い金額より高額の電子コインであった場合に、自身
の内部で両替処理を行い、前記電子コインを支払いに用
いた後に、支払いに用いた電子コインの下位に接続され
た同系列の電子コインを消去することを特徴とする電子
マネー決済システムである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1 は、本発明の一実施形態に
おける電子マネー決済システムの構成を示す図である。
電子マネー発行管理サーバ1 は、電子マネーを発行
し、発行した電子マネーが支払いに使用された場合に、
使用された電子マネーの正当性をチェックすると共に、
発行した電子マネーの使用履歴を管理する。電子マネー
発行管理サーバ1が発行する電子マネーは、支払いに使
用される可能性がある全ての種類(金額)の電子コイン
を重複して含む重層構造を有する。また、電子マネー発
行管理サーバ1は、自身が発行した電子マネーの使用履
歴を管理するための発行電子マネーリストを内蔵してい
る。
【0010】入場ゲート端末2 は、テーマパーク等の
特定エリアの入場ゲートに設けられ、特定エリアに入場
する利用者に電子マネーを販売する。
【0011】携帯端末3 は、利用者が特定エリア内で
携帯する端末であり、具体的には、利用者が所持する携
帯電話またはPDA(Personal Digital Assistant)で
ある。携帯端末3には、入場ゲート端末2から購入した
電子マネーが格納される。
【0012】あるいは、携帯端末3は、特定エリアの運
営者が利用者に貸し出す、特定エリア内でのみ使用可能
な専用端末であってもよい。この場合には、利用者が購
入した電子マネーが、あらかじめ格納された専用端末
が、利用者に貸し出される。このようにすれば、利用者
が、携帯端末3に、購入した電子マネーをチャージ(格
納)する手間が省ける。
【0013】APサーバ4 は、特定エリア内の商店の
レジに相当するサーバであり、利用者が特定エリア内の
商店で商品またはサービスを購入した場合に、利用者が
支払う電子マネーを受け取る。
【0014】次に、本実施形態の動作を図1を参照して
説明する。まず、利用者は、特定エリアの入場ゲート
で、入場ゲート端末2から、所望の額の電子マネーを購
入し、自身が所持する携帯端末3内にチャージ(格納)
する(図中の(1)電子マネー・チャージ)。
【0015】利用者は、特定エリア内の商店で商品また
はサービスを購入した場合に、その代金を電子マネーで
支払う。具体的には、利用者が所持する携帯端末3から
APサーバ4に、代金に相当する額の電子マネーが送信
される(図中の(2)電子マネー支払い)。
【0016】APサーバ4は、携帯端末3から送信され
た電子マネーを電子マネー発行管理サーバ1に転送し、
携帯端末3から送信された(支払われた)電子マネーの
正当性のチェックを依頼する(図中の(3)電子マネー
・チェック依頼)。
【0017】電子マネー発行管理サーバ1は、APサー
バ4から転送された電子マネーの正当性をチェックす
る。具体的には、電子マネーを構成する各電子コインに
付加されたシリアル番号をチェックし、各電子コインが
二重使用されていないかどうかを確認する。また、各電
子コインに付加されたハッシュ値をチェックし、正しい
電子コインであるかどうかを確認する(図中の(4)シ
リアル番号チェック・ハッシュ値確認)。
【0018】このとき、同時に、電子マネー発行管理サ
ーバ1は、自身の内部にある発行電子マネーリストを更
新することにより、自身が発行した電子マネーの使用履
歴を管理する。
【0019】電子マネーの正当性が確認されたら、電子
マネー発行管理サーバ1は、APサーバ4に、転送され
た電子マネーの正当性が確認された旨を通知する(図中
の(5)照合確認)。
【0020】APサーバ4は、利用者の携帯端末3に、
支払われた電子マネーを受領した旨を通知する電子領収
書を送付する。
【0021】利用者は、携帯端末3に送付された電子領
収書を確認し、問題がなければ、了承した旨を携帯端末
3からAPサーバ4に返信する。このとき、支払った額
に相当する電子コインが、携帯端末3内から削除され
る。
【0022】そして、利用者に、商品またはサービスが
提供される(図中の(6)サービス提供)。
【0023】APサーバ4は、受領した電子マネーと、
発行した電子領収書の控えとを、自身の内部のDB(デ
ータベース)に保管する。そして、これに基づいて、電
子マネー発行管理サーバ1から、電子マネーの金額の支
払いを受ける。
【0024】利用者が特定エリアから出場する際には、
未使用の電子マネーの金額が利用者に返却される。すな
わち、電子マネー発行管理サーバ1は、自身が発行した
電子マネーの使用履歴を管理していて、利用者が特定エ
リアから出場する際に、自身が管理していた電子マネー
の使用履歴と、利用者が所持する携帯端末3内に残って
いた電子マネーとを照合する。そして、照合の結果、不
整合がなければ、未使用の電子マネーの金額が利用者に
返却される。
【0025】図2 は、本実施形態における電子マネー
に含まれる電子コインのフォーマットを示す図である。
本実施形態における電子マネーは、支払いに使用される
可能性がある全ての種類(金額)の電子コインを重複し
て含んでいる。各電子コインには、発行ID5 、金額
6 、階層数7 、シリアル番号8 、発行者ID9 、オ
プション10 、ハッシュ値11 の情報が付加されてい
る。
【0026】発行ID5は、複数または単数の電子コイ
ンを含む電子マネーが発行される度に付けられる、各電
子マネー間で相互に重複のないIDである。電子マネー
発行管理サーバ1は、この発行ID5を用いて、自身が
発行した電子マネーの使用履歴を管理する。金額6は、
各電子コインの単価を示す。階層数は、各電子コインが
属する階層を示す。シリアル番号8は、各電子コインに
付けられる、各電子コイン間で相互に重複のない番号で
ある。発行者ID9は、この電子マネーを発行した者の
IDである。オプション10は、この電子マネーの使用
期限等の情報を含む。ハッシュ値11すなわちH(C|
|S)は、電子マネーCと、電子マネー発行管理サーバ
1の秘密情報Sとから計算される。この計算は、ハッシ
ュ処理のみなので、その処理負荷は小さい。
【0027】図3 は、本実施形態における電子マネー
の支払いのプロトコルを示す図である。“Pay(Payment
ID, Charge, E-Money)”では、携帯端末3からAPサー
バ4に電子マネーが送信される。なお、Chargeとは、支
払い金額のことである。また、“Payment ID”とは、決
済ごとにふられるID番号のことである。
【0028】“Request(E-money, Server_Name, Charg
e)”では、APサーバ4が、電子マネー発行管理サーバ
1に、電子マネーの正当性のチェックを依頼する。な
お、Server_Nameとは、APサーバ4のサーバ名のこと
である。
【0029】“Check E-money”では、電子マネー発行
管理サーバ1が、電子マネーを構成する電子コインに付
加されていた金額6、発行者ID9、使用期限、ハッシ
ュ値11をチェックする。また、“Check E-money ID”
では、シリアル番号8、発行ID9をチェックする。
【0030】チェックの結果がOKであれば、“Respon
se(OK)”において、電子マネー発行管理サーバ1からA
Pサーバ4に、チェックの結果がOKであった旨が通知
される。
【0031】そして、“Response(OK, Receipt, Receip
t_name)”において、APサーバ4から携帯端末3に、
電子領収書(Receipt)が送付される。なお、Receipt_n
ameとは、電子領収書のファイル名のことである。
【0032】図4 は、電子マネー発行管理サーバ1
が、電子マネーの正当性すなわち電子マネーを構成する
各電子コインの正当性をチェック(検証)する処理の流
れを示すフローチャートである。まず、電子マネー発行
管理サーバ1は、電子マネーを構成する各電子コインの
金額を確認する(図中のステップS1)。
【0033】次に、各電子コインの発行ID5を確認す
る(図中のステップS2)。次に、電子マネー発行管理
サーバ1内の発行電子マネーリストを参照する(図中の
ステップS3)。すなわち、発行電子マネーリスト内の
各層を参照し(図中のステップS4)、各層に、前記ス
テップS2で確認した発行IDの電子コインがあるか否
かを確認する(図中のステップS5)。
【0034】上記のステップS2〜S5の処理と同時
に、ハッシュ処理を行い(図中のステップS6)、ハッ
シュ照合を行う(図中のステップS7)。
【0035】そして、エラーとなった電子コインを集計
し(図中のステップS8)、有効な電子コインの合計金
額すなわち有効な電子マネーの金額を集計する(図中の
ステップS9)。
【0036】電子マネーの正当性をチェックした後に、
電子マネー発行管理サーバ1は、発行電子マネーリスト
を更新し、発行した電子マネーの残高を計算する。
【0037】次に、本実施形態における電子マネーの構
造を、例を挙げて説明する。本実施形態における電子マ
ネーは、効率的な支払いを実現するため、支払いに使用
される可能性がある全ての種類(金額)の電子コインを
重複して含む重層構造を有する。
【0038】図5 は、その第1の例を示す図である。
この図は、金額が1000ポイントの電子マネー12
の内部構造を示している。電子マネー12の内部は、7
層すなわち第1層〜第7層に分かれている。第1層〜第
7層には、それぞれ、1000、500、100、5
0、10、5、1ポイントの電子コインが格納される。
なお、第1層に近い側の層を上位層と呼び、第7層に近
い側の層を下位層と呼ぶこととする。
【0039】入場ゲート端末2から携帯端末3へのチャ
ージの際には、全ての層における全ての電子コインがチ
ャージされる。具体的には、利用者が1000ポイント
の電子マネー12を購入した場合には、第1層における
1枚の1000ポイントコイン、第2層における2枚の
500ポイントコイン、第3層における10枚の100
ポイントコイン、第4層における20枚の50ポイント
コイン、第5層における100枚の10ポイントコイ
ン、第6層における200枚の5ポイントコイン、第7
層における1000枚の1ポイントコインの全て、すな
わち1+2+10+20+100+200+1000=
1333枚の電子コインがチャージされる。
【0040】ただし、支払い時には、同じ系列にある電
子コインのうち、最上位層の電子コインしか使用できな
い。ここで、「同じ系列にある電子コイン」とは、図5
において層間で直接接続された電子コインのことであ
る。最上位層の電子コインでは金額が多すぎる場合に
は、携帯端末3内で両替が行われる。これは、換言すれ
ば、ある系列における最上位層の電子コインを消去し、
その系列を複数の系列に分割することである。
【0041】例えば、5ポイントの電子コインC6を使
用する場合には、この電子コインC6の上位に接続され
た同系統の電子コインC1〜C5を消去してから(両替
を行ってから)使用する。また、5ポイントの電子コイ
ンC6を使用した後には、この電子コインC6の下位に
接続された同系統の電子コインC71〜C75は使用で
きなくなるので、これらの電子コインC71〜C75も
消去される。
【0042】この電子マネー12の中から支払いを行う
と、支払いに使用される可能性がある全ての種類(金
額)の電子コインが用意されているので、携帯端末3か
らAPサーバ4に支払われる電子コインの枚数、すなわ
ち支払い時に携帯端末3からAPサーバ4に伝送される
データ量を従来より少なくすることができる。上記の第
1の例における支払い時の最多支払い枚数は、999ポ
イントの金額を支払う場合であり、15枚となる。
【0043】図6 は、上記の第1の例における電子マ
ネー12を構成する各電子コインに付加される情報を示
す図である。各電子コインに付加されるシリアル番号
も、電子マネー12内の重層構造に対応して階層化され
ている。
【0044】以下の説明におけるX、Y、Zは、それぞ
れ、1バイトの数値であるものとする。1000ポイン
トコインのシリアル番号が、1バイト長のXであれば、
この1000ポイントコインと同じ系列にある500ポ
イントコインのシリアル番号は、XにYを付加した2バ
イト長のX−Yとなる。さらに、この500ポイントコ
インと同じ系列にある100ポイントコインのシリアル
番号は、X−YにZを付加した3バイト長のX−Y−Z
となる。
【0045】例えば、シリアル番号がXである1000
ポイントコインが消去され(両替が行われ)た後に、シ
リアル番号がX−Yである500ポイントコインが支払
いに使用されたとする。すると、このコインの下位に接
続された、このコインと同系列のコインが抽出される。
具体的には、シリアル番号がX−Yで始まるコイン(例
えば、シリアル番号がX−Y−Zのコイン)が抽出され
る。そして、抽出された下位の同系列のコインが全て消
去される。
【0046】なお、電子マネー発行管理サーバ1内の発
行電子マネーリストも、電子マネー12内の重層構造に
対応して階層化されている。発行電子マネーリストは、
電子マネー発行管理サーバ1が、携帯端末3からAPサ
ーバ4に支払われた電子マネーの正当性をチェックする
際に更新される(発行電子マネーリスト内にある電子コ
インの控えが消去される)が、このとき、携帯端末3内
での処理と同様に、両替処理と、消去した電子コインの
控えの下位に接続された同系列の電子コインの控えを消
去する処理とが行われる。
【0047】図7 は、上記の第1の例における、携帯
端末3内の支払いパターンテーブルを示す図である。こ
の支払いパターンテーブルには、支払い金額と、支払い
に使用される電子コインの組み合わせパターンと、支払
いに使用される電子コインの枚数と、分割最大回数とが
対応付けて記載されている。
【0048】図8 は、電子マネーの構造の第2の例を
示す図である。この図は、金額が1000ポイントの電
子マネー13 の内部構造を示している。電子マネー1
3の内部は、10層すなわち第1層〜第10層に分かれ
ている。第1層〜第10層には、それぞれ、1000、
500、300および200、100、50、30およ
び20、10、5、3および2、1ポイントの電子コイ
ンが格納される。この第2の例における支払い時の最多
支払い枚数は、999ポイントの金額を支払う場合であ
り、9枚となる。
【0049】図9 は、上記の第2の例における、携帯
端末3内の支払いパターンテーブルを示す図である。こ
の支払いパターンテーブルには、支払い金額と、支払い
に使用される電子コインの組み合わせパターンと、支払
いに使用される電子コインの枚数と、分割最大回数とが
対応付けて記載されている。支払いに使用される電子コ
インの組み合わせパターンが複数ある場合には、左側の
パターンが優先される。
【0050】図10 は、携帯端末3が、APサーバ4
へ支払いを行う際の処理を示すフローチャートである。
携帯端末3に支払い金額が入力されると、携帯端末3
は、支払い可能であるか、すなわち自身の内部に支払い
金額以上の電子マネーが残っているかどうかを確認する
(図中のステップS11)。支払い可能であれば、自身
の内部にある支払いパターンテーブルを参照し、支払い
に用いる電子コインの組み合わせパターンを検証する
(図中のステップS12)。次に、自身の内部に残って
いる電子マネーに含まれている電子コインの種類(金
額)を確認し(図中のステップS13)、この電子コイ
ンで支払いが可能かどうかを検証する(図中のステップ
S14)。この電子コインでは支払いが不可能(NG)
であれば、電子コインを自身の内部で両替(分割化処
理)する(図中のステップS15)。この両替(分割化
処理)は、より少額の電子コインから順番に行う。そし
て、再度、支払いが可能になったかどうかを検証する。
支払いが可能になったら、支払い処理を行う(図中のス
テップS16)。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、支払われる電子コイン
の枚数すなわち支払い時に伝送されるデータ量を軽減す
ることができる。
【0052】また、支払われる電子コインの枚数が従来
より少なくなるので、電子マネー発行管理サーバにおけ
る、支払いに用いられた電子マネーの正当性のチェック
作業の負荷も軽減される。
【0053】また、端末の内部で電子コインを両替する
ことができるので、支払い時に、両替のためのデータ伝
送を行ったり、おつりをもらうためのデータ伝送を行う
必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における電子マネー決
済システムの構成を示す図である。
【図2】 本発明の一実施形態における電子マネーに
含まれる電子コインのフォーマットを示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態における電子マネーの
支払いのプロトコルを示す図である。
【図4】 電子マネー発行管理サーバ1が、電子マネ
ーの正当性すなわち電子マネーを構成する各電子コイン
の正当性をチェック(検証)する処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】 本発明の一実施形態における電子マネーの
構造の第1の例を示す図である。
【図6】 第1の例における電子マネー12を構成す
る各電子コインに付加される情報を示す図である。
【図7】 第1の例における、携帯端末3内の支払い
パターンテーブルを示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態における電子マネーの
構造の第2の例を示す図である。
【図9】 第2の例における、携帯端末3内の支払い
パターンテーブルを示す図である。
【図10】 携帯端末3が、APサーバ4へ支払いを
行う際の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子マネー発行管理サーバ 2 入場ゲート端末 3 携帯端末 4 APサーバ 5 発行ID 6 金額 7 階層数 8 シリアル番号 9 発行者ID 10 オプション 11 ハッシュ値 12、13 電子マネー C1〜C6、C71〜C75 電子コイン
フロントページの続き (72)発明者 中尾 康二 埼玉県上福岡市大原2丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 (72)発明者 山田 明 埼玉県上福岡市大原2丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子マネーを発行し、発行した電子マ
    ネーが支払いに用いられた場合に、この電子マネーの正
    当性をチェックすると共に、この電子マネーの使用履歴
    を管理する電子マネー発行管理サーバと、 この電子マネー発行管理サーバが発行した電子マネーの
    支払いを受け取るAPサーバとを有し、 前記電子マネー発行管理サーバは、前記APサーバが電
    子マネーの支払いを受け取ったら、支払いに用いられた
    電子マネーの正当性をチェックすることを特徴とする電
    子マネー決済システム。
  2. 【請求項2】 前記電子マネー発行管理サーバが発行
    する電子マネーは、支払いに用いられる可能性がある全
    ての種類の電子コインを重複して含む重層構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネー決済シス
    テム。
  3. 【請求項3】 電子マネーによる支払いを行う利用者
    が使用する端末であって、 支払いに用いられる可能性がある全ての種類の電子コイ
    ンを重複して含む重層構造を有する電子マネーを格納
    し、 格納した電子マネーに含まれていた電子コインを支払い
    に用いる際に、電子マネーに含まれていた電子コインの
    うち、支払いに用いることが可能な電子コインが、支払
    い金額より高額の電子コインであった場合に、自身の内
    部で両替処理を行い、 前記電子コインを支払いに用いた後に、支払いに用いた
    電子コインの下位に接続された同系列の電子コインを消
    去することを特徴とする端末。
  4. 【請求項4】 電子マネーを発行し、発行した電子マ
    ネーが支払いに用いられた場合に、この電子マネーの正
    当性をチェックすると共に、この電子マネーの使用履歴
    を管理する電子マネー発行管理サーバと、 この電子マネー発行管理サーバが発行した電子マネーを
    格納し、格納した電子マネーによる支払いを行う、利用
    者が使用する端末と、 この端末からの電子マネーの支払いを受け取るAPサー
    バとを有し、 前記電子マネー発行管理サーバは、前記APサーバが電
    子マネーの支払いを受け取ったら、支払いに用いられた
    電子マネーの正当性をチェックする電子マネー決済シス
    テムにおいて、 前記電子マネー発行管理サーバが発行する電子マネー
    は、支払いに用いられる可能性がある全ての種類の電子
    コインを重複して含む重層構造を有し、 前記端末は、 格納した電子マネーに含まれていた電子コインを支払い
    に用いる際に、電子マネーに含まれていた電子コインの
    うち、支払いに用いることが可能な電子コインが、支払
    い金額より高額の電子コインであった場合に、自身の内
    部で両替処理を行い、 前記電子コインを支払いに用いた後に、支払いに用いた
    電子コインの下位に接続された同系列の電子コインを消
    去することを特徴とする電子マネー決済システム。
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