JP2003307264A - ボールねじ式移動装置 - Google Patents

ボールねじ式移動装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付けが容易で、ねじ軸の軸方向と移動
(昇降)ユニットの移動(昇降)方向との平行を高精度
に維持できなくても支障なく使用することができるボー
ルねじ式移動装置を提供する。 【解決手段】 ボールねじナット部7に、ねじ軸6の軸
方向上方に向けて滑らかな凸曲面部72bを形成する。
昇降ユニット8は、ボールねじナット部7に固定される
ことなく、凸曲面部72bを介してボールねじナット部
7に支持された状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理炉に関する
移動装置として用いられるボールねじ式移動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】熱処理炉は、設置面積を小さくするため
に上下2段構成とされたものや、縦に長い構造のもの等
があり、かかる熱処理炉では被処理物を昇降させる昇降
装置が必要である。このような昇降装置としては、例え
ばボールねじ式昇降装置が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のボールねじ式昇
降装置では、ねじ軸の軸方向と、ボールねじナット及び
これと一体に昇降する昇降ユニットのガイドレールの案
内方向とが、高精度(例えば軸長1mあたり10μm程
度)に平行を維持している必要がある。しかしながら、
昇降ユニットとボールねじナットとが互いに固定されて
いる従来のボールねじ式昇降装置では、部品寸法の製造
誤差、取付誤差、偏荷重、重量物の昇降によるフレーム
の歪み等により、そのように高精度で組み付けを行うこ
とは容易でなかった。また、熱処理炉特有の問題とし
て、高温のため、部材が変形することもある。かかる理
由から十分な精度が得られていない状態すなわち、ねじ
軸とボールねじナットとの芯がずれている状態でボール
ねじ式昇降装置を使用すると、ねじ軸とボールねじナッ
トとの間にモーメントが生じてボールやねじ部が傷つ
き、寿命の低下や異音の発生という問題を生じる。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、容易に組み付けを行うことができ、かつ、ねじ軸の
軸方向と移動ユニットの移動方向との平行を高精度に維
持できなくても支障なく使用することができるボールね
じ式移動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱処理炉に関
する移動装置として用いられるボールねじ式移動装置で
あって、ねじ軸と、前記ねじ軸とボールねじを構成する
ボールねじナット部と、前記ねじ軸を貫通させる孔を有
し、前記ボールねじナット部と係合して駆動される移動
ユニットとを備え、前記ボールねじナット部と前記移動
ユニットとの係合部における前記ねじ軸の外周より径方
向外側の位置において、前記ねじ軸の軸方向一方側から
他方側へ向けて凸曲面が形成され、前記移動ユニットは
前記ボールねじナット部に固定されることなく前記凸曲
面を介して前記ボールねじナット部に支持されることを
特徴とする(請求項1)。上記のように構成されたボー
ルねじ式移動装置において、移動ユニットの現実の移動
方向がねじ軸の軸方向と高精度な平行を維持していない
場合でも、移動ユニットは凸曲面を介してボールねじナ
ット部に支持されているだけなので、ねじ軸とボールね
じナット部との間にモーメントは発生しない。従って、
当該ボールねじ式移動装置は、ねじ軸の軸方向と移動ユ
ニットの移動方向との平行を高精度に維持できなくても
支障なく使用することができる。
【0006】上記ボールねじ式移動装置(請求項1)に
おいて、ねじ軸の軸方向をY方向とするとき、凸曲面
は、Y軸を含む一平面上への射影が凸形状を成す第1の
凸曲面と、Y軸を含み当該一平面と交差する他の平面上
への射影が凸形状を成す第2の凸曲面とを、互いにY方
向にずらして配置したものであってもよい(請求項
2)。この場合、上記一平面又は他の平面に沿ったいず
れかの方向に移動ユニットが相対的に傾いても、ねじ軸
とボールねじナット部との間にモーメントが発生するこ
とを防止できる。
【0007】上記ボールねじ式移動装置(請求項1)に
おいて、ボールねじから偏心した位置にねじ軸に平行な
突起部が設けられ、この突起部は回転対称な先端形状を
有し、この先端形状が凸曲面を成すものであってもよい
(請求項3)。この場合、ねじ軸の軸方向と交差するい
かなる方向へ移動ユニットが相対的に傾いても、ねじ軸
とボールねじナット部との間にモーメントが発生するこ
とを防止できる。また、凸曲面を有する部材の構造が簡
素である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2はそれぞれ、ローラ
ハース炉等の熱処理炉において被処理物を昇降させるた
めに使用されるリフタの一例を示す正面図及び平面図で
ある(但し、説明上必要でない部分は省略してい
る。)。図において、当該リフタは、直方体状のフレー
ム1に、本発明の第1の実施形態によるボールねじ式昇
降装置2を備えたものである。このボールねじ式昇降装
置2は、モータ3(図2)及びその出力軸4と、出力軸
4の回転を直交方向(図のY方向)に変換するギヤボッ
クス5と、垂直に配置され、ギヤボックス5を介して回
転駆動されるねじ軸6と、このねじ軸6とボールねじを
構成するボールねじナット部7と、ボールねじナット部
7によって昇降駆動される昇降ユニット8と、昇降ユニ
ット8が水平を保って昇降し得るように案内する4つの
ガイドレール9(図2)とを備えている。昇降ユニット
8には、例えばガラス基板等の被処理物Wが載せられ
る。なお、この例では、モータ3等の駆動部を上部に配
置しているが、他の配置、例えば下部に配置してもよ
い。
【0009】図3は、上記ボールねじ式昇降装置の図1
におけるA部の拡大図であり、図4は、図3におけるIV
−IV線から見た図である。図において、ねじ軸6は、フ
レーム1(図1)に取り付けられた支持部材10に軸受
11を介して、軸周りに回転自在に取り付けられてい
る。ボールねじナット部7は、ボールねじナット71
(本体)と、ねじ軸6の軸方向上方側に向けて凸曲面を
有する支持プレート72とによって構成されている。
【0010】図5は、上記支持プレート72のみを示す
図であり、(a)は正面図、(b)は(a)における下
方から支持プレート72を見た図、(c)は(a)にお
ける右方から見た図である。図において、支持プレート
72の中央には、ねじ軸6を貫通させる孔72aが形成
されている。また、孔72aを挟む両側部、すなわち、
貫通するねじ軸6の外周より径方向外側の位置には、表
面が(b)に示すように円筒面状の凸曲面部72bが形
成されている。凸曲面部72bは、その表面に、耐摩耗
性向上のための表面硬化処理、例えば高周波焼き入れが
施されている。なお、孔72cはボールねじナット71
への取付用、孔72dは後述するフック12の取付用に
設けられている。
【0011】図4に戻り、昇降ユニット8は、その本体
部81の端部に、プレート82を備えている。プレート
82は、中心にねじ軸6を貫通させる丸孔82aが形成
された平板状の形態であり、昇降ユニット本体部81に
螺着されている。なお、この丸孔82aの内径は、ボー
ルねじナット部7の上部71aの外径より大きく、従っ
て、昇降ユニット8はボールねじナット部7に対して若
干の遊動が可能である。上記プレート82は、支持プレ
ート72の凸曲面部72bに乗った状態で支持されてい
る。プレート82と支持プレート72との接点(実際に
は接線)をPとすると、上記遊動の範囲内で、昇降ユニ
ット8はPを中心として図4の紙面(YZ平面)に沿っ
た方向への相対的な傾動が可能である。なお、プレート
82の下面にも、耐摩耗性向上のため、表面硬化処理、
例えば高周波焼き入れが施されている。
【0012】上記のようにして、昇降ユニット8は全体
として、ボールねじナット部7に係合してはいるが、固
定されることなく支持プレート72の凸曲面部72bに
乗った状態で支持され、ボールねじナット部7によって
駆動される。また、支持プレート72の側面にはコの字
状(図3参照)のフック12が取り付けられ、プレート
82の上面に引っかけるように取り付けられている。こ
れにより、ボールねじナット部7と昇降ユニット8との
一体下降動作が確保される。すなわち、ボールねじナッ
ト部7が下降すれば必ず、フック12を介して、昇降ユ
ニット8が追随下降する。
【0013】以上のように構成されたボールねじ式昇降
装置2を含むリフタでは、部品寸法の製造誤差、取付誤
差、偏荷重、重量物の昇降によるフレーム1の歪み、熱
処理炉の高温による部材変形等により、ねじ軸6の軸方
向(Y方向)と、昇降ユニット8がガイドレール9に支
持されて現実に昇降する方向とが高精度に平行を維持し
ていない場合がある。特に、昇降ユニット8はX方向に
長く、従って、X方向に対向するガイドレール9間でZ
方向へのずれが生じやすい。その結果、昇降ユニット8
の現実の昇降方向がYZ平面に沿ってY方向と高精度な
平行を維持していない場合がある。
【0014】この場合、昇降ユニット8が図4のP点を
中心として相対的に僅かにYZ平面上で傾動した位置関
係となる。しかし、その場合でも、プレート82はボー
ルねじナット部7にいわば乗っているだけで、昇降ユニ
ット8はボールねじナット部7と固定されていないの
で、昇降ユニット8の上記傾動の影響はボールねじナッ
ト部7に伝わらず、ねじ軸6とボールねじナット部7と
の間にモーメントは発生しない。従って、当該ボールね
じ式昇降装置2は、ねじ軸6の軸方向と昇降ユニット8
の昇降方向との平行を高精度に維持できなくても支障な
く使用することができ、その結果、ボールねじの寿命が
延び、メンテナンス周期が長くなる。特に、熱処理炉で
用いる場合には熱による部材の歪みの影響を排除でき、
便利である。また、高精度を要求されないことにより、
当該ボールねじ式昇降装置2においては容易に組み付け
を行うことができ、組立作業の工数も低減される。
【0015】図6は、第2の実施形態のボールねじ式昇
降装置の主要部を示す図であり、図示を省略したその他
の構成は第1の実施形態と同様である。図において、本
実施形態が第1の実施形態と異なる点は、一対の支持プ
レート72を2段重ねにすることにより、ねじ軸6の方
向(Y方向)に互いにずらして配置し、かつ、下の支持
プレート72の凸曲面部72bはY軸を含む一平面(例
えばYZ平面)上への射影が凸形状を成し、上の支持プ
レート72の凸曲面部72bはY軸を含み上記一平面と
交差する他の平面(例えばXY平面)上への射影が凸形
状を成すように、互いに位相を90度ずらして配置した
ものである。なお、上の支持プレート72はねじ軸6周
りに回転しないように回り止め(図示せず。)を施して
おく。
【0016】このようなボールねじ式昇降装置では、ね
じ軸6の軸方向(Y方向)と直交するX方向及びZ方向
のいずれかに昇降ユニット8が相対的に傾いても、ねじ
軸6とボールねじナット部7との間にモーメントが発生
することを防止できるので、ねじ軸6の軸方向と昇降ユ
ニット8との平行がX方向及びZ方向のいずれに高精度
に維持できなくても、何ら支障なく使用することができ
る。
【0017】図7は、第3の実施形態のボールねじ式昇
降装置の主要部を示す図であり、図示を省略したその他
の構成は第1の実施形態と同様である。本実施形態は、
第2の実施形態における一対の支持プレート72の機能
を一体にまとめたものである。すなわち、この支持プレ
ート72は、下面側の凸曲面部72bがYZ平面で下向
きの凸形状を成すように形成し、上面側の凸曲面部72
bがXY平面で上向きの凸形状を成すように形成したも
のである。この場合も、第2の実施形態と同様の作用効
果が得られる。また、上下に凸曲面部72bを有する支
持プレート72は、1つの部材として製作してもよい
し、又は2つの部材として製作してもよい。1つの部材
として製作すれば、当該ボールねじ式昇降装置は、組立
が容易である。
【0018】図8は、第4の実施形態のボールねじ式昇
降装置における支持プレート72を示す図であり、それ
以外の構成は、第1の実施形態と同様である。本実施形
態の特徴は、支持プレート72の表面72eが基本的に
平板状であり、孔72aの中心から偏心した位置すなわ
ち、ボールねじから偏心した位置にねじ軸6(図4)の
軸方向(図8の(a)の紙面に垂直な方向)に平行に突
起部72fを設け、その先端部72f1を、球面または
突起部72fの軸方向に対して回転対称な形状に仕上げ
たものである。この場合、突起部72fの先端部72f
1が第1の実施形態等における凸曲面部72bの役割を
し、この上にプレート82(図4)が乗った状態で、昇
降ユニット8(図4)はボールねじナット部7(図4)
に支持される。なお、表面72e上において突起部72
fを設ける位置は、図示の一例に限定されるものではな
い。
【0019】このような支持プレート72を備えたボー
ルねじ式昇降装置では、ねじ軸6の軸方向と交差するい
かなる方向へ昇降ユニット8が相対的に傾いても、突起
部72fの先端部72f1が軸周りに回転対称な凸曲面
であることから、ねじ軸6とボールねじナット部7との
間にモーメントが発生することを防止できる。従って、
ねじ軸6の軸方向と昇降ユニット8の昇降方向との平行
がいかなる方向に高精度に維持できていなくても、何ら
支障なく使用することができる。また、凸曲面を形成す
る部材(突起部72f)の構造が簡素で製造が容易であ
る。
【0020】なお、上記各実施形態では、ボールねじナ
ット部7側に凸曲面を設けたが、これに代えてプレート
81側すなわち昇降ユニット8側に同様な凸曲面を、ね
じ軸6の軸方向下方側に向けて設けてもよい。また、双
方に凸曲面を設けることも可能である。
【0021】また、上記各実施形態では、ボールねじナ
ット71に、これとは別部材である支持プレート72を
設けて両者でボールねじナット部7を構成したが、両者
を一体化して、ボールねじナット自体に支持プレートの
形態を形成してもよい。また、支持プレート72と同様
な形態の部材を昇降ユニット8側に一体に形成してもよ
い。また、凸曲面は、上記各実施形態で挙げた円筒面、
球面に限らず、ねじ軸6の軸方向上方又は下方に向けて
滑らかな凸曲面であればよい。但し、第4の実施形態の
突起部72fの先端部72f1形状は前述のように軸周
りに回転対称な形態であることが好ましい。
【0022】また、例えば第1の実施形態における支持
プレート72の上面全体を球面状(中央に孔72a)に
し、この上に、孔72aより大きい直径を有する丸孔8
2a(図4参照)を備えたプレート82を乗せて両者を
互いに摺動的な関係とすることもできるが、この場合、
両者の接触部位がねじ軸6を囲む円形になって接触抵抗
が少なくないので、あまり好ましくない。
【0023】また、上記各実施形態では、ボールねじに
よる案内方向が上下方向であるボールねじ式昇降装置に
ついて説明したが、上記のように凸曲面を介してボール
ねじナット部により支持する構造は、上下に限らずあら
ゆる方向へのボールねじ式移動装置の移動ユニットに適
用することができる。
【0024】なお、図1に示すボールねじ式昇降装置2
の構造の細部に関して、昇降ユニット8とボールねじナ
ット部7とは互いに、図1の左右のいずれか一方では固
定され、他方ではボールねじナット部7が昇降ユニット
8を受けるように係合している。これにより、昇降ユニ
ット8の微小な製造誤差や変形等がボールねじに与える
影響を緩和している。
【0025】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1のボールねじ式移動装置によれ
ば、移動ユニットの現実の移動方向がねじ軸の軸方向と
高精度な平行を維持していない場合でも、移動ユニット
は凸曲面を介してボールねじナット部に支持されている
だけなので、ねじ軸とボールねじナット部との間にモー
メントは発生しない。従って、当該ボールねじ式移動装
置は、ねじ軸の軸方向と移動ユニットの移動方向との平
行を高精度に維持できなくても支障なく使用することが
でき、その結果、ボールねじの寿命が延び、メンテナン
ス周期が長くなる。特に、熱処理炉で用いる場合には熱
による部材の歪みの影響を排除でき、便利である。ま
た、高精度を要求されないことにより、当該ボールねじ
式移動装置においては、容易に組み付けを行うことがで
きる。
【0026】請求項2のボールねじ式移動装置によれ
ば、一平面又は他の平面に沿ったいずれかの方向に移動
ユニットが相対的に傾いても、ねじ軸とボールねじナッ
ト部との間にモーメントが発生することを防止できるの
で、ねじ軸の軸方向と移動ユニットとの平行が上記いず
れの方向に高精度に維持できなくても、何ら支障なく使
用することができる。
【0027】請求項3のボールねじ式移動装置によれ
ば、ねじ軸の軸方向と交差するいかなる方向へ移動ユニ
ットが相対的に傾いても、ねじ軸とボールねじナット部
との間にモーメントが発生することを防止できるので、
ねじ軸の軸方向と移動ユニットの移動方向との平行がい
かなる方向に高精度に維持できていなくても、何ら支障
なく使用することができる。また、凸曲面を有する部材
の構造が簡素で製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラハース炉等の熱処理炉において被処理物
を昇降させるために使用されるリフタの正面図である。
【図2】図1に示すリフタの平面図である。
【図3】図1のリフタにおける、本発明の第1の実施形
態によるボールねじ式昇降装置のA部の拡大図である。
【図4】図3におけるIV−IV線からボールねじ式昇降装
置を見た図である。
【図5】図3におけるボールねじ式昇降装置の支持プレ
ートのみを示す図である。
【図6】第2の実施形態によるボールねじ式昇降装置の
主要部を示す図である。
【図7】第3の実施形態によるボールねじ式昇降装置の
主要部を示す図である。
【図8】第4の実施形態によるボールねじ式昇降装置の
支持プレートを示す図である。
【符号の説明】
2 ボールねじ式昇降装置(ボールねじ式移動装置) 6 ねじ軸 7 ボールねじナット部 8 昇降ユニット(移動ユニット) 72b 凸曲面部 72f1 先端部(凸曲面部) 82a 丸孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 義政 大阪府貝塚市新井1番地 宮崎鉄工株式会 社内 (72)発明者 山田 哲哉 大阪府貝塚市新井1番地 宮崎鉄工株式会 社内 Fターム(参考) 3J062 AA51 AB22 AC07 BA33 CD02 CD22 CD57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理炉に関する移動装置として用いられ
    るボールねじ式移動装置であって、ねじ軸と、 前記ねじ軸とボールねじを構成するボールねじナット部
    と、 前記ねじ軸を貫通させる孔を有し、前記ボールねじナッ
    ト部と係合して駆動される移動ユニットとを備え、 前記ボールねじナット部と前記移動ユニットとの係合部
    における前記ねじ軸の外周より径方向外側の位置におい
    て、前記ねじ軸の軸方向一方側から他方側へ向けて凸曲
    面が形成され、前記移動ユニットは前記ボールねじナッ
    ト部に固定されることなく前記凸曲面を介して前記ボー
    ルねじナット部に支持されることを特徴とするボールね
    じ式移動装置。
  2. 【請求項2】前記ねじ軸の軸方向をY方向とするとき、
    前記凸曲面は、Y軸を含む一平面上への射影が凸形状を
    成す第1の凸曲面と、Y軸を含み前記一平面と交差する
    他の平面上への射影が凸形状を成す第2の凸曲面とを、
    互いにY方向にずらして配置したものである請求項1記
    載のボールねじ式移動装置。
  3. 【請求項3】前記ボールねじから偏心した位置に前記ね
    じ軸に平行な突起部が設けられ、この突起部は回転対称
    な先端形状を有し、この先端形状が前記凸曲面を成す請
    求項1記載のボールねじ式移動装置。
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