JP2003306826A - 合成樹脂製繊条体及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製繊条体及びその製造方法

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JP2003306826A
JP2003306826A JP2002109138A JP2002109138A JP2003306826A JP 2003306826 A JP2003306826 A JP 2003306826A JP 2002109138 A JP2002109138 A JP 2002109138A JP 2002109138 A JP2002109138 A JP 2002109138A JP 2003306826 A JP2003306826 A JP 2003306826A
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JP
Japan
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molten resin
synthetic resin
mold
straight
filamentary material
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JP2002109138A
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Inventor
Tadaki Morimura
忠樹 森村
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Morimura Kousan KK
Original Assignee
Morimura Kousan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩高性を備えているが、ストレートな部位も
有していて、多様な用途が可能な有用性の高い合成樹脂
製繊条体を提供すること、及びその繊条体を容易に効率
良く製造できる方法を提供すること。 【解決手段】 溶融樹脂9を押出機5から金型8の内部
に注入して、その金型8に設けたノズル13から溶融樹
脂9を連続的に押し出すことによりストレートな繊条主
体部2を形成する工程中において、金型内部の溶融樹脂
9を間欠的に波動させることにより上記のストレートな
繊条主体部2に適宜な間隔で瘤部3を一体的に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な用途を有し
て有用性の高い合成樹脂製繊条体と、その製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、捲縮加工等により嵩高性を備えた
糸が存在する。このような糸は全体が嵩高になっていて
伸縮性やクッション性が良い等のメリットがあるが、反
面、ストレートな部位が存在しないので緊張性がなく用
途が限定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、嵩高
性を備えているが、ストレートな部位も有していて、多
様な用途が可能な有用性の高い合成樹脂製繊条体を提供
すること、及びその繊条体を容易に効率良く製造できる
製造方法の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の合成樹脂製繊条体は、ストレートな繊条主
体部2に適宜な間隔で瘤部3を一体的に形成したことを
特徴とする、という構成にしたものである。
【0005】また、本発明の合成樹脂製繊条体の製造方
法は、溶融樹脂9を押出機5から金型8の内部に注入し
て、その金型8に設けたノズル13から溶融樹脂9を連
続的に押し出すことによりストレートな繊条主体部2を
形成する工程中において、金型内部の溶融樹脂9を間欠
的に波動させることにより上記のストレートな繊条主体
部2に適宜な間隔で瘤部3を一体的に形成することを特
徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。まず、図1は本発明の合成樹脂
製繊条体1の単糸状態を示したものである。この繊条体
1は、その繊条主体部2がストレートになっていて、そ
の繊条主体部2の所要個所に瘤部3、すなわち突起状の
節部を一体的に形成した構造になっている。なお、繊条
体1の素材は自由であり、例えばポリプロピレン等の熱
可塑性合成樹脂を使用可能である。また、ストレートな
繊条主体部2の線径、つまり太さも自由であり、例えば
ミクロン単位のものから数ミリメートル程度のものまで
可能である。また、各瘤部3の間隔も自由であり、数ミ
リメートル間隔ないし数センチメートル間隔が可能であ
る。
【0007】本発明の繊条体1は織物や編物に使用する
ことができ、また、多数本を集束してロープや紐などに
することもできる。織物や編物にした場合は、瘤部3の
存在により嵩高性を得ることができる。また、瘤部3は
各繊条体1を織ったり編んだりした場合に、その各繊条
体1を互いに係止することができるので、例えば平織布
とした場合の裁断端末部等の解れを防止することがで
き、又、粗目の織物とした場合の引っかき等による布目
の片寄りなども防止することができる。また、集束して
ロープや紐などにして結束した場合に、その弛みを防止
できるというメリットもある。また、織物や編物にした
場合に、瘤部3の存在によってザラツキ感が生まれ、独
得の風合と通気性を有することになる。
【0008】また、本発明の繊条体1は、図2に示すよ
うに、多数本を並列させたり集束した場合に、各繊条体
1が瘤部3の存在によって互いに密着することがなく、
各繊条体1の間に細長い空隙部4が生じることになる。
すなわち、瘤部3がスペーサの役割を果たすことにな
る。したがって、本発明の繊条体1は多数本を並列又は
集束して、汚水等の濾過装置などに用いるフィルターな
どとして使用することも可能である。
【0009】次に、図3ないし図5は、本発明繊条体1
の製造装置の一部を示したものであり、以下、この図面
を用いて本発明の製造方法について説明する。本発明の
繊条体1は押出機5を用いて、すなわち押出成形により
製造する。図中、符合6は押出機のスクリューを示し、
又、符号7は加熱用のヒータを示している。押出機5に
は金型8が連結され、加熱されて溶融した樹脂9は金型
8の内部に適宜な圧力で注入される。金型8の内部に流
入した溶融樹脂9はスクリーン10及びブレーカプレー
ト11を通過して樹脂溜まり12に入る。また、金型8
のヘッドには下向きの複数のノズル13を設けている。
樹脂溜まり12の溶融樹脂9はノズル13から連続的に
押し出されて細長いストレートな繊条主体部2を形成す
る。なお、金型7の下方には冷却装置や引取装置などを
配しているが、これらの図は省略した。
【0010】ところで、本発明の繊条体1は上記のよう
にストレートな繊条主体部2の所要個所に瘤部3を有す
るものである。この瘤部3は金型内部の溶融樹脂9を間
欠的に波動させることによって形成することができる。
【0011】金型内部の溶融樹脂を間欠的に波動させる
には、例えば図3に示すように、金型8を間欠的に上下
動させる方法を採ることができる。すなわち、金型8を
固定プレート14に対し上下方向へスライド自在に組み
付け、中間部をピン15で回動自在に支持して両端部を
それぞれ上下動自在とした揺動桿16の一端に金型8の
上端部を連結して、その揺動桿16の他端を上下動させ
れば金型8を間欠的に上下動させることができる。
【0012】また、金型内部の溶融樹脂9を波動させる
他の方法としては、例えば図4に示すように、ピストン
17を用いて溶融樹脂9を間欠的に加圧する方法も可能
である。すなわち、金型内部と連通するシリンダ18を
設けて、そのシリンダ内部を上下方向に摺動自在なピス
トン17を設け、そのピストンロッド19の上端部をク
ランク20などに連結して、そのクランク20を回転さ
せる等により、ピストンロッド19及びピストン17を
シリンダ内部で上下動させれば、金型内部の溶融樹脂を
間欠的に加圧することができる。
【0013】なお、図4に示した装置では、ピストン1
7及びシリンダ18を金型8の上部に取り付けている
が、これらの設置場所は自由であり、図は省略するが、
例えば金型8における樹脂溜まり12のサイド方向に設
置することも可能である。
【0014】上記のように金型内部の溶融樹脂9を間欠
的には波動させると、その波動を与えた瞬間の圧力が高
くなって、ノズル13からの溶融樹脂9の吐出量が瞬間
的に増大するので、瘤部3の形成が可能となる。そし
て、瘤部3と瘤部3の間隔は、金型8やピストン17の
上下動する周期や、引取速度を変えることによって容易
に変更することができる。
【0015】ところで、図3や図4に示す装置では、複
数のノズル13の高さが同一なので、瘤部3が形成され
る高さも同一となって、複数本の繊条体1を集束する
と、瘤部3が同一個所に集中して、その部分だけ太くな
ってしまうという不都合が生じる。そこで、瘤部3を全
体的に均一に分散させることが好ましいが、そのように
するには、図5に示すように金型8のヘッド部分を斜め
に傾けて、各ノズル13の高さを互いに相違させればよ
い。
【0016】
【発明の効果】本発明の合成樹脂製繊条体1は上記のよ
うに、織物や編物の材料として使用でき、又、集束して
ロープや紐などを形成する材料としても使用でき、さら
に、並列させたり集束して、汚水等の濾過装置における
フィルターなどとしても使用できるので、用途が広く有
用性が極めて高い。そして、織物や編物に使用すると、
その瘤部3が各繊条体1を互いに係止するので、裁断端
末部の解れや、引っかけによる布目の片寄り等を防止す
ることができ、また、集束してロープなどにして使用す
る場合も、結束したときの弛みを防止できる等のメリッ
トがある。また、濾過装置のフィルターなどに用いた場
合は、瘤部3が適度な空隙部4を生じさせるので、液体
と固体を分離させるのに都合がよくフィルターとして好
適である。また、本発明の合成樹脂製繊条体の製造方法
は、押出機に溶融樹脂の波動発生装置を付加するだけ
で、上記の繊条体1を容易に効率良く製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】単糸状態の繊条体の側面図である。
【図2】繊条体を並列させた状態の側面図である。
【図3】製造装置の一部を示す断面図である。
【図4】製造装置の一部を示す断面図である。
【図5】製造装置の金型を傾斜させた状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 繊条体 2 ストレートな繊条主体部 3 瘤部 4 空隙部 5 押出機 6 スクリュー 7 ヒータ 8 金型 9 溶融樹脂 10 スクリーン 11 ブレーカプレート 12 樹脂溜まり 13 ノズル 14 固定プレート 15 ピン 16 揺動桿 17 ピストン 18 シリンダ 19 ピストンロッド 20 クランク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレートな繊条主体部2に適宜な間隔
    で瘤部3を一体的に形成したことを特徴とする合成樹脂
    製繊条体。
  2. 【請求項2】 溶融樹脂9を押出機5から金型8の内部
    に注入して、その金型8に設けたノズル13から溶融樹
    脂9を連続的に押し出すことによりストレートな繊条主
    体部2を形成する工程中において、金型内部の溶融樹脂
    9を間欠的に波動させることにより上記のストレートな
    繊条主体部2に適宜な間隔で瘤部3を一体的に形成する
    ことを特徴とする合成樹脂製繊条体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244371A (ja) * 2006-02-20 2007-09-27 Aomori Hakuyo Kk ブレードロープ及びその製造方法
CN103975875A (zh) * 2014-04-25 2014-08-13 中国科学院南海海洋研究所 一种水泥结式香港牡蛎固着基制作及其应用方法

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