JP2003306760A - マスキングピン、高温部材のコーティング方法 - Google Patents

マスキングピン、高温部材のコーティング方法

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JP2003306760A
JP2003306760A JP2002115424A JP2002115424A JP2003306760A JP 2003306760 A JP2003306760 A JP 2003306760A JP 2002115424 A JP2002115424 A JP 2002115424A JP 2002115424 A JP2002115424 A JP 2002115424A JP 2003306760 A JP2003306760 A JP 2003306760A
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masking pin
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pin
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Taiji Torigoe
泰治 鳥越
Kazutaka Mori
一剛 森
Koji Takahashi
孝二 高橋
Tadao Ichikawa
忠男 市川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/60Efficient propulsion technologies, e.g. for aircraft

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、部材に穿設された孔を閉塞するこ
となく、部材の表面にコーティング層を形成することの
できるマスキングピンを提供することを目的とする。 【解決手段】 高温にさらされ、かつその表面に孔(貫
通孔)11を形成した基材12に金属結合層21とジル
コニアセラミックス層22とからなるコーティング層を
形成する際に、孔11を封止するマスキングピン30
は、コーティング層を形成する際に、ジルコニアセラミ
ックス層22と結合することなくその全部または一部が
消失する材料で構成される。マスキングピン30の材料
としては、黒鉛31、炭素繊維強化プラスチック32、
ポリエチレン被覆金属芯材、またはフッ素コーティング
金属芯材を用いることができる。マスキングピン30
は、コーティング層を形成する際に、基材12に穿設さ
れた孔11が閉塞されるのを防止すると共に、コーティ
ング層にもこの孔11と同径の孔23を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶射法によって例
えばガスタービンの翼を遮熱コーティングする場合にお
いて、当該翼に穿設された孔を閉塞することなくコーテ
ィング層を形成することのできるマスキングピン等に関
する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンまたはジェットエンジン等
の内燃機器の運転時には、これらの機器内部の動翼、燃
焼器および分割環等の部品(部品を形成する部材)の表
面温度は1000℃以上となる。各々の部品の表面が高
温となると、当該部品の表面が酸化、または劣化するお
それがある。そこで、これらの部品には、当該部品を形
成する材料(以下、基材とする)の表面の酸化を抑制す
るためのコーティング、および基材の表面温度の上昇を
抑制するためのコーティングが施される。
【0003】また、高温となる部品においては、各々の
部品に穿設された孔から冷却用の空気を噴出して部品の
表面に空気の膜を形成し、表面温度の上昇を抑制する。
この空気供給路としての孔は、放電加工を用いることに
より小径かつ正確に穿設することができる。
【0004】高温となる部品の製造工程をガスタービン
の動翼を例に示すと、まず、動翼の基材に空気噴出用の
小径の孔が穿設される。そして基材の表面には、基材の
酸化を抑制する金属結合層が溶射法によってコーティン
グされる。さらに金属結合層の表面には、基材への熱伝
導を抑制するセラミックス層が溶射法によってコーティ
ングされる。セラミックス層は電気を通さないため、放
電加工による基材への孔の穿設はコーティング前に行う
必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したコーティング
層のうち金属結合層は、酸化を抑制することができれば
良いので薄く形成することができる。一方、セラミック
ス層は、基材への熱伝導を抑制するのに十分な厚さを確
保するために厚く形成しなければならない。そうする
と、特にセラミックス層をコーティングすることによっ
て、基材に穿設された孔の径が小さくなる、または孔が
閉塞してしまう場合がある。
【0006】基材に穿設された孔は、部品の表面温度の
上昇を抑制する空気の膜を形成することを目的としてい
るが、孔の径が小さくなると、この効果が低減してしま
う。また、孔が閉塞した場合には、空気の膜を形成する
ことができず、部品の表面温度の上昇を抑制することが
できなくなる。
【0007】そこで、セラミックス層のコーティングに
より基材の孔が小径となった、若しくは基材の孔が閉塞
した場合には、基材の孔のおおよその位置を予測して、
ドリル等で再び孔を穿設する。孔の位置の予測は、コー
ティング層の表面を斜めから目視して、窪んでいる位置
を孔の位置として推測する等、人手に頼らざるを得な
い。このような目視による推測では、基材の孔の位置と
コーティング層の孔の位置とがずれてしまうことがあ
る。また、人手によりドリル等を用いて孔を穿設する場
合には、複雑な形状の孔を形成することは困難である。
そうすると、これらの問題によって歩留まりが低下して
しまうことが考えられる。
【0008】そこで、本発明は、基材に穿設された孔を
閉塞することなく、基材の表面にセラミックス層を形成
することのできるマスク部材を提供することを目的とす
る。また、本発明は、基材に穿設された孔を閉塞するこ
となく基材の表面にコーティング層を形成することので
きるコーティング方法を提供することを他の目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、以下のような材料で構成されたことを特徴とす
るマスキングピンを提供する。すなわちこのマスキング
ピンは、高温にさらされ、かつその表面に貫通孔を形成
した部材にコーティング層を形成する際に、この貫通孔
を封止するマスキングピンであって、コーティング層を
形成する際に、このコーティング層と結合することなく
その全部または一部が消失する材料で構成される。コー
ティング層は、例えば、部材の表面に金属結合層を形成
し、この金属結合層の表面に所定量のY23が添加され
て部分安定化されたZrO2からなるジルコニアセラミ
ックス層を積層することにより、プラズマ溶射によって
形成される。マスキングピンはこのコーティング層を形
成する際に、部材に穿設された貫通孔が閉塞されるのを
防止すると共に、コーティング層にもこの貫通孔とほぼ
同径の貫通孔を形成する。
【0010】本発明のマスキングピンを形成する材料と
して、少なくとも4つの態様がある。そのうちの1つ
は、マスキングピンが黒鉛によって形成される態様であ
る。黒鉛はコーティング層と結合しにくいので、コーテ
ィング層を形成した後に貫通孔から容易に引き抜くこと
ができる。また、800℃程度以上で加熱されることに
より酸素と結合して二酸化炭素となって消失する。2つ
めは、マスキングピンが炭素繊維強化プラスチックによ
って形成される態様である。この炭素繊維強化プラスチ
ックに含まれるプラスチックは、プラズマ溶射または他
の方法によって400℃程度以上に加熱されることによ
り消失する。そうすると炭素繊維だけが残るので、貫通
孔から容易に引き抜くことができる。さらに部材が80
0℃程度以上となるように加熱すれば、炭素繊維も消失
する。さらに3つめは、マスキングピンが、金属芯材
と、この金属線を被覆するポリエチレン樹脂とによって
構成される形態である。金属芯材を被覆するポリエチレ
ンのうち、貫通孔内部に挿入された部分以外に被覆され
たコーティング層は、コーティングにともなう加熱によ
り消失する。また、部材が400℃程度以上まで加熱さ
れれば、貫通孔内部に挿入された部分のポリエチレン樹
脂も消失する。そうするとマスキングピンは金属線だけ
が残ることになるため、貫通孔から容易に引き抜くこと
ができる。またさらに4つめは、マスキングピンが、金
属芯材と、この金属芯材をコーティングするフッ素樹脂
とによって構成される形態である。フッ素樹脂は、コー
ティング層と結合しにくい。また貫通孔内部に挿入され
た部分のフッ素樹脂は、部材が400℃程度以上となる
ように加熱することにより消失する。そうするとマスキ
ングピンは金属芯材だけとなり、貫通孔から容易に引き
抜くことができる。
【0011】また本発明は、以下のような機能を有する
ことを特徴とするマスキングピンを提供する。このマス
キングピンは、高温にさらされ、かつその表面に貫通孔
を形成した部材にコーティング層を形成する際に、部材
に穿設された貫通孔に挿入され、この貫通孔がコーティ
ング層によって閉塞されるのを防止し、コーティング層
が形成された後に部材に穿設された貫通孔から除去され
ることにより、コーティング層にこの貫通孔と連続する
貫通孔を形成する。
【0012】さらに本発明は、高温に加熱される部材の
表面を耐熱層でコーティングする高温部品のコーティン
グ方法であって、部材に穿設された貫通孔に所定の形状
のピンを挿入するステップと、ピンが挿入された状態に
て耐熱層を形成するステップと、貫通孔に挿入されたピ
ンを除去するステップとを備えた高温部材のコーティン
グ方法を提供する。部材に穿設された貫通孔とほぼ同じ
形状(かつ同じ大きさ)のピンを貫通孔に挿入すること
により、耐熱層の材料によって貫通孔が閉塞されるのを
防止することができる。そしてこのピンを除去すること
により耐熱層には部材の貫通孔と連続する貫通孔が形成
される。また、この高温部材のコーティング方法におい
て、ピンを除去するステップは、耐熱層を形成する過程
または形成した後に部材が所定温度以上に加熱されるこ
とにより、貫通孔に挿入されたピンの全部または一部が
消失されることによりピンを除去する。ピンの除去方法
としては、耐熱層の形成後に、この耐熱層から抜き取っ
ても構わない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す本実施の形
態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本実施
の形態において金属結合層およびセラミックス層がコー
ティングされるガスタービンの動翼10を示す図であ
る。動翼10は、プラットフォーム10a上に翼部10
bが備えられた構成となっている。本実施の形態におけ
る動翼10には、動翼10内部から供給される空気を噴
出する複数の空気噴出用の孔(貫通孔)11が穿設され
ている。図示するように動翼10の上部には、所定の間
隔をおいて孔11が穿設されている。また、動翼10の
前縁部および中央部には、複数列の孔11が穿設されて
いる。
【0014】図2は、図1に示した動翼10のA−A矢
視断面図である。図2に示すA−A矢視断面図では、各
部の厚さが目視できるように拡大して示す。図示するよ
うに動翼10の基材12には、膜厚約0.1mmの金属
結合層21が成膜されている。金属結合層21として
は、耐食性および耐酸化性に優れたMCrAlY合金が
用いられる。MCrAlY合金のMは、Ni、Co、F
e等の単独元素または2種類以上の元素の組み合わせで
ある。金属結合層21の表面には、膜厚約0.3〜0.
5mmのジルコニアセラミックス層22が積層されてい
る。ジルコニアセラミックス層22としては、Y2
3(添加量8wt%)等の安定化材で部分安定化された
熱伝導率の低いZrO2が用いられる。金属結合層21
は、基材12とジルコニアセラミックス層22との線膨
張係数の差を小さくして熱応力を緩和し、ジルコニアセ
ラミックス層22が基材12から剥離するのを防止す
る。ジルコニアセラミックス層22は、高温のガス等が
吹き付けられた際にも基材12に熱を伝えにくいので、
基材12の表面温度が上昇するのを防止することができ
る。また、金属結合層21とジルコニアセラミックス層
22とからなるコーティング層(耐熱層)には、基材1
2に穿設された孔11と同径の孔(貫通孔)23が形成
されている。
【0015】金属結合層21は、真空または減圧アルゴ
ン雰囲気において低圧プラズマ溶射法を用いて溶射され
る。低圧プラズマ溶射における溶射温度は、約700〜
900℃である。ジルコニアセラミックス層22は、大
気雰囲気において大気圧プラズマ溶射法を用いて溶射さ
れる。大気圧プラズマ溶射における溶射温度は、約10
0〜500℃である。
【0016】本実施の形態では、上述したような溶射を
行い、金属結合層21およびジルコニアセラミックス層
22を積層し、コーティング層を形成する。そして、こ
のコーティング層においても基材12に穿設された孔1
1と同径の孔23を形成することができるように、基材
12に放電加工によって孔11を穿設した後に、動翼1
0に対して以下のような処理を施して溶射を行う。
【0017】図3は、低圧プラズマ溶射を行って金属結
合層21を成膜した後、大気圧プラズマ溶射を行う直前
の、動翼10の前縁部の部分拡大図である。図3(a)
に動翼10前縁部の腹側の状態を、図3(b)に動翼1
0前縁部の背側の状態をそれぞれ示す。図示するよう
に、動翼10に穿設された孔11には、動翼10の外周
側に突出するようにマスキングピン30が挿入されてい
る。そして、図示した状態にて大気圧プラズマ溶射を行
い、ジルコニアセラミックス層22を積層する。
【0018】図4は、図3(a)に示した動翼10のB
−B矢視断面図であり、図4(a)〜図4(e)は、基
材12に孔11が穿設されてからジルコニアセラミック
ス層22が積層されるまでの過程を示す。動翼10の基
材12には、放電加工によって、図4(a)に示すよう
な孔11が穿設される。孔11が穿設された基材12の
表面には、低圧プラズマ溶射によって、図4(b)に示
すような金属結合層21が成膜される。この金属結合層
21の膜厚は、上述したように約0.1mmと極薄いの
で、径が約0.8mmの孔11を閉塞することはない。
また金属結合層21が成膜される際に、孔11の径が小
さくなることもない。
【0019】金属結合層21が成膜された後に、基材1
2に穿設された孔11には、図4(c)に示すように、
動翼10の表面(外周面)を形成する金属結合層21か
ら基材12の内周面へと突き抜けるようにしてマスキン
グピン30が挿入される。マスキングピン30は、一方
の端が動翼10の外周面に突出するような状態で挿入さ
れる。マスキングピン30の材料としては、例えば黒鉛
31を用いることができる。また黒鉛31の他にも、C
FRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics:炭素繊維
強化プラスチック)32を用いることができる。黒鉛3
1およびCFRP32の特性については後述する。マス
キングピン30の径は、孔11の径とほぼ同一か、若し
くは孔11の径よりも若干大きくなるように形成する。
マスキングピン30の径と孔11の径とが同一の場合
は、マスキングピン30を孔11に挿入した際に隙間な
く挿入(嵌装)される。マスキングピン30の径が孔1
1の径よりも若干大きい場合には、マスキングピン30
を孔11に挿入する際にマスキングピン30の外周が削
られるので、隙間なく挿入することができる。
【0020】そして図4(c)に示す、金属結合層21
が成膜され、孔11にマスキングピン30が挿入された
状態にて大気圧プラズマ溶射が行われる。そうすると図
4(d)に示すように、金属結合層21の表面にはジル
コニアセラミックス層22が積層される。大気圧プラズ
マ溶射を行う際には、動翼10を載せたターンテーブル
と溶射を行うガンとが連動して動く。その際に動翼10
は傾斜した状態となるが、マスキングピン30が孔11
に対して隙間なく挿入されているので、ジルコニアセラ
ミックス層22の積層途中にマスキングピン30が孔1
1から抜け落ちることはない。
【0021】以下、マスキングピン30の材料として黒
鉛31を用いた場合について説明する。黒鉛31は塗れ
性が悪く、大気圧プラズマ溶射において積層されるジル
コニアセラミックス層22の被膜と結合しにくい。大気
圧プラズマ溶射時には、被膜の表面は約500℃まで加
熱されるが、黒鉛31はこの熱にも耐えることができ
る。黒鉛31は、以上のような特性を有するので、ジル
コニアセラミックス層22の積層後に、積層されたコー
ティング層より容易に引き抜くことができる。そうする
とジルコニアセラミックス層22には、図4(e)に示
すように、基材12に穿設された孔11と同径の孔23
が形成される。また、黒鉛31は、約800℃まで加熱
すると空気中の酸素と結合して二酸化炭素となる。そこ
で、孔11内部が約800℃となるまで加熱することに
より、黒鉛31を酸化させて消失させることも可能であ
る。
【0022】以下、マスキングピン30の材料としてC
FRP32を用いた場合について説明する。CFRP3
2は、炭素繊維とプラスチックとから構成されている。
大気圧プラズマ溶射時には、溶射の熱によってCFRP
32のプラスチックが消失する。さらに、孔11内部が
約400℃となるまで加熱すれば、孔11内部に残った
プラスチックも消失する。そうするとCFRP32にて
形成されていたマスキングピン30は、炭素繊維だけが
残されたスカスカの状態になるので、コーティング層よ
り容易に引き抜くことができる。また、孔11内部が約
800℃となるまで加熱することにより、炭素繊維を酸
化させて消失させることも可能である。いずれかの方法
にてマスキングピン30を除去することにより、基材1
2に穿設された孔11と同径の孔23を形成することが
できる。
【0023】図5は、動翼10のB−B矢視断面図であ
り、図5(a)〜図5(f)は、基材12に孔11が穿
設されてからジルコニアセラミックス層22が積層され
るまでの過程を示す。図5(a)および図5(b)の過
程は、上述した図4(a)および図4(b)の過程と同
様なので説明を省略する。
【0024】基材12に穿設された孔11には、図5
(c)に示すように、マスキングピン30が挿入され
る。マスキングピン30は、図4(c)にて示したのと
同様に、一方の端が動翼10の外周面に突出するような
状態で挿入される。マスキングピン30としては、金属
芯材33aにポリエチレン樹脂33bを被覆したもの
(ポリエチレン被覆金属芯材33)を用いることができ
る。ポリエチレン樹脂33bは、金属芯材33a全体に
被覆されていなくても、少なくとも孔11に挿入される
部分およびジルコニアセラミックス層22が積層される
部分に被覆されていれば良い。その他にも金属芯材34
aにポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂34b
がコーティングされたもの(フッ素コーティング金属芯
材34)を用いることができる。フッ素樹脂34bもポ
リエチレン樹脂33bと同様に、金属芯材34a全体に
コーティングされていなくても構わない。ポリエチレン
被覆金属芯材33およびフッ素コーティング金属芯材3
4の特性については後述する。また、このマスキングピ
ン30の径は、図4にて説明したのと同様に孔11の径
とほぼ同一か、若しくは孔11の径よりも若干大きくな
るように形成する。そして図5(c)に示す、金属結合
層21が積層され、孔11にマスキングピン30が挿入
された状態にて大気圧プラズマ溶射が行われ、金属結合
層21の表面には、図5(d)に示すジルコニアセラミ
ックス層22が積層される。
【0025】以下、マスキングピン30としてポリエチ
レン被覆金属芯材33を用いた場合について説明する。
大気圧プラズマ溶射時には、溶射の熱によって孔11か
ら突出した部分のポリエチレン樹脂33bが消失し、図
5(d)に示すように金属芯材33aが残る。この金属
芯材33aは、図5(e)に示すようにポリエチレン樹
脂33bを孔11内部に残した状態で容易に引き抜くこ
とができる。そして、孔11内部が約400℃となるま
で加熱することにより、残りのポリエチレン樹脂33b
は消失する。以上のようにしてポリエチレン被覆金属芯
材33を除去することにより、図5(f)に示すよう
に、基材12に穿設された孔11と同径の孔23を形成
することができる。
【0026】以下、マスキングピン30としてフッ素コ
ーティング金属芯材34を用いた場合について説明す
る。フッ素樹脂34bは塗れ性が特に悪いので、大気圧
プラズマ溶射時においてフッ素コーティング金属芯材3
4とジルコニアセラミックス層22の被膜とは付着しに
くい。図5(d)に示すように、ジルコニアセラミック
ス層22が積層された後に、孔11内部が約400〜8
00℃となるまで加熱すると、フッ素樹脂34bが分解
する。そうすると孔11と金属芯材34aの間には隙間
ができるので、金属芯材34aを容易に引き抜くことが
できる。以上のようにしてフッ素コーティング金属芯材
34を除去することにより、図5(f)に示すように、
基材12に穿設された孔11と同径の孔23を形成する
ことができる。
【0027】また、動翼10の中央部および後縁部にも
前縁部について説明したのと同様に、金属結合層21積
層後に、図6(a),図6(b)および図7(a),図
7(b)に示すようにしてマスキングピン30が挿入さ
れる。この状態で大気圧プラズマ溶射を行うことによ
り、ジルコニアセラミックス層22を積層した際にも、
孔23を容易に形成することができる。
【0028】図8(a)および図8(b)は、基材12
にコーティング層が形成された状態の動翼40と、動翼
40に穿設された孔41の断面図である。上述したよう
に、マスキングピン30を用いれば、図8(a)に示
す、噴出される空気の流路を妨げることのない孔41を
形成することができる。この孔41からは、矢印で示す
方向(真直の方向)に空気が噴出される。しかしなが
ら、動翼40の特定の位置では、図8(b)に矢印で示
す方向(拡散する方向)に空気を噴出することが要求さ
れる場合がある。このような場合には、動翼40にテー
パ面40aが設けられた形状としなければならない。そ
こで特定の位置においては、以下のようにしてコーティ
ング層を形成する。
【0029】図8(c)〜図8(g)は、図3(a)に
示した動翼10のC−C矢視断面図であり、基材12に
孔11が穿設されてからジルコニアセラミックス層22
が積層されるまでの過程を示す。図8(c)に示すよう
に動翼10の基材12には、基材12の端部がテーパ面
12aを有する形状となるように放電加工によって孔1
1が穿設される。孔11が穿設された基材12の表面に
は、図8(d)に示すような金属結合層21が低圧プラ
ズマ溶射によって積層される。このとき、基材12のテ
ーパ面12a上には、金属結合層21にて被膜されたテ
ーパ面21aが形成される。
【0030】金属結合層21が積層された後に孔11に
は、図8(e)に示すように、テーパ面35aを有する
マスキングピン35が挿入される。マスキングピン35
は、一方の端が動翼10の外周面に突出するような状態
で挿入される。マスキングピン35の材料としては、上
述した種々のものを用いることができる。そして図8
(e)に示す状態にて、大気圧プラズマ溶射が行われ
る。そうすると図8(f)に示すように、金属結合層2
1の表面にはジルコニアセラミックス層22が積層され
る。その後マスキングピン35を引き抜くことにより、
ジルコニアセラミックス層22には、図8(g)に示す
ように、孔11の径と同径の孔23が形成される。以上
のようにすれば、動翼10(動翼40)にテーパ面21
a(テーパ面40a)を有する孔11および孔23(孔
41)を形成することができる。
【0031】以上のように、本実施の形態によれば、マ
スキングピン30を用いてコーティング層の形成を行う
ので、基材12に穿設された孔11を閉塞することな
く、基材12の表面に金属結合層21およびジルコニア
セラミックス層22を積層することができる。またマス
キングピン30は、コーティング層の形成後に孔11か
ら容易に引き抜くことができる。そうすることにより、
基材12の孔11と同径の孔23を容易に形成すること
ができる。このような方法を用いれば、コーティング層
の積層後にジルコニアセラミックス層22に形成された
孔23に対して特別な仕上げ処理を行わなくても良い。
また本実施の形態では、コーティング層に対しても簡単
に空気供給路を形成することができるので、セラミック
コーティングが要求される部品の製作にあたってのコス
トを抑えることができる。また、安定した品質の空気供
給路を形成することができるようになるので、部品の信
頼性の向上をも得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基材に穿設された孔を閉塞することなく、基材の表面に
セルミックス層を積層することのできるマスク部材を提
供することができる。このマスク部材を用いれば、真直
に穿設された孔ばかりでなくテーパ面を有する孔であっ
ても、この孔を閉塞することなく、セラミックス層を積
層することができる。
【0033】また、本発明によれば、放電加工により基
材に孔を穿設し、当該孔を閉塞することなく基材の表面
にコーティング層を形成することのできるコーティング
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態において金属結合層およびセラ
ミックス層がコーティングされるガスタービンの動翼1
0を示す図である。
【図2】 動翼10のA−A矢視断面図である。
【図3】 動翼10の前縁部にマスキングピン30が挿
入された状態を示す図である。
【図4】 動翼10のB−B矢視断面図である。
【図5】 動翼10のB−B矢視断面図である。
【図6】 動翼10の中央部にマスキングピン30が挿
入された状態を示す図である。
【図7】 動翼10の後縁部にマスキングピン30が挿
入された状態を示す図である。
【図8】 動翼10にC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
10…動翼、10a…プラットフォーム、10b…翼
部、11…孔、12…基材、12a…テーパ面、21…
金属結合層、21a…テーパ面、22…ジルコニアセラ
ミックス層、23…孔、30…マスキングピン、31…
黒鉛、32…CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plas
tics:炭素繊維強化プラスチック)、33…ポリエチレ
ン被覆金属芯材、33a…金属芯材、33b…ポリエチ
レン樹脂、34…フッ素コーティング金属芯材、34a
…金属芯材、34b…フッ素樹脂、35…マスキングピ
ン、35a…テーパ面、40…動翼、40a…テーパ
面、41…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01D 9/02 102 F01D 9/02 102 F02C 7/00 F02C 7/00 D (72)発明者 高橋 孝二 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 市川 忠男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3G002 AA13 AB05 AB07 AB08 BA08 BA09 BA10 BB04 BB05 CA13 CA14 CA15 CB07 EA05 EA08 EA09 GA07 GA10 GB03 GB04 4K031 AA02 AA08 AB03 AB08 AB09 BA06 BA08 CB22 CB26 CB27 CB42 DA04 EA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温にさらされ、かつその表面に貫通孔
    を形成した部材にコーティング層を形成する際に、当該
    貫通孔を封止するマスキングピンであって、 前記コーティング層を形成する際に、当該コーティング
    層と結合することなくその全部または一部が消失する材
    料で構成されたことを特徴とするマスキングピン。
  2. 【請求項2】 前記マスキングピンは、 黒鉛によって形成されることを特徴とする請求項1に記
    載のマスキングピン。
  3. 【請求項3】 前記マスキングピンは、 炭素繊維強化プラスチックによって形成されることを特
    徴とする請求項1に記載のマスキングピン。
  4. 【請求項4】 前記マスキングピンは、 金属芯材と、当該金属芯材を被覆するポリエチレン樹脂
    とを備えることを特徴とする請求項1に記載のマスキン
    グピン。
  5. 【請求項5】 前記マスキングピンは、 金属芯材と、当該金属芯材をコーティングするフッ素樹
    脂とを備えることを特徴とする請求項1に記載のマスキ
    ングピン。
  6. 【請求項6】 高温にさらされ、かつその表面に貫通孔
    を形成した部材にコーティング層を形成する際に、当該
    部材に穿設された貫通孔に挿入され、当該貫通孔が当該
    コーティング層によって閉塞されるのを防止し、 前記コーティング層が形成された後に前記部材に穿設さ
    れた前記貫通孔から除去されることにより、当該コーテ
    ィング層に当該貫通孔と連続する貫通孔を形成すること
    を特徴とするマスキングピン。
  7. 【請求項7】 高温に加熱される部材の表面を耐熱層で
    コーティングする高温部材のコーティング方法であっ
    て、 前記部材に穿設された貫通孔に所定の形状のピンを挿入
    するステップと、 前記ピンが挿入された状態にて前記耐熱層を形成するス
    テップと、 前記貫通孔に挿入された前記ピンを除去するステップと
    を備えたことを特徴とする高温部材のコーティング方
    法。
  8. 【請求項8】 前記ピンを除去するステップは、 前記耐熱層を形成する過程または形成した後に前記部材
    が所定温度以上に加熱されることにより、前記貫通孔に
    挿入された前記ピンの全部または一部が消失されること
    により当該ピンを除去することを特徴とする請求項7に
    記載の高温部材のコーティング方法。
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