JP2003306648A - アルミニウムホイールの防汚処理方法及び防汚処理したアルミニウムホイール - Google Patents

アルミニウムホイールの防汚処理方法及び防汚処理したアルミニウムホイール

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JP2003306648A
JP2003306648A JP2002113955A JP2002113955A JP2003306648A JP 2003306648 A JP2003306648 A JP 2003306648A JP 2002113955 A JP2002113955 A JP 2002113955A JP 2002113955 A JP2002113955 A JP 2002113955A JP 2003306648 A JP2003306648 A JP 2003306648A
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coating film
antifouling
aluminum wheel
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JP2002113955A
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Nobuhiko Momose
信彦 百瀬
Katsumi Kunugi
克己 椚
Masashi Takahashi
正志 高橋
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムホイールの表面を清浄に維持す
ること。 【解決手段】 アルミニウムホイール基材の表面を塗装
した後、前記表面上に形成された塗装表面を、光触媒を
含有する塗布液で処理し、乾燥膜厚0.01〜2μmの
防汚塗膜を形成することを特徴とするアルミニウムホイ
ールの防汚処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムホイ
ールの防汚処理方法及び防汚処理したアルミニウムホイ
ールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明を解決しようとする課題】自動車
の車輪は、軽量化や美観のためアルミニウムホイールが
使用される。雨の日のドライブ、舗装されていない道路
を走ったりすると、アルミニウムホイールは、汚れてく
る。特に凹凸の意匠を有するものは甚だしい。そこで、
アルミニウムホイールは汚れ難いことが所望される。
【0003】一方、光触媒は、太陽光や照明器具などの
光エネルギーを受けることで、自分自身の周辺に存在す
る酸素や水蒸気などに高い反応性を与える(活性酸素種
に変化する)触媒効果を持っていると言われている。こ
れらの活性酸素種が有機化合物に繰り返し接触すること
で、有機化合物の分解が行われ、最終的には二酸化炭素
・水等にまで分解・反応が進行する。このようにして、
クリーンなエネルギーである"光"を用い、常温・常圧で
光分解反応等を起こすことが可能になる。
【0004】光媒体の有効な利用法として、ホルムアル
デヒドや悪臭物質の分解除去、カビ・藻・O−157・
MRSAの防止、建築物の汚れ分解除去、NOx・SO
xの分解除去による大気浄化等については既に実用化レ
ベルにまで達している。
【0005】工業的に利用される酸化チタンには、結晶
構造の違いからルチル型とアナターゼ型の2種類があ
り、アナターゼ型の酸化チタンの方が一般的に光化学活
性が強いと言われている。
【0006】塗料分野では、白色顔料としての酸化チタ
ンが大量に使用されているにもかかわらず、そのほとん
どが耐候性の点から表面処理の施されたルチル型の酸化
チタンを使用していた。
【0007】酸化チタンは食品添加物としてアメリカで
1968年、日本では1983年に認定されており、塗
料分野だけではなく食品、化粧品に数多く採用されてい
て安全性が高く、また、ほとんどの酸や塩基、有機溶媒
に対して化学的に安定している。
【0008】また光触媒が発生する活性酸素種の安全性
に付いては、大学、企業、国の研究機関において実験が
行われており、次のようなことが判ってきている。
【0009】「活性酸素は大気中に存在しており、人間
の体内においても常に生成されている。この活性酸素を
多量に体内に取りこんだ場合には、人体に悪影響がでる
可能性があるが、光触媒酸化チタン表面で生成される活
性酸素種は寿命が非常に短く、空気中に浮遊して出てく
ることがない。また人体に取り込まれることもない。」
【0010】身近にある強力な活性酸素として、消毒薬
のオキシドール(過酸化水素水)は、皮膚表面で活性酸
素を精製することにより雑菌を消毒する働きがあり、生
活に役立っている。
【0011】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、光触媒を用いることによ
り、アルミニウムホイールの表面を汚れ難くすることに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために本発明においては、アルミニウムホイールに
通常の塗装を行った上で、光触媒を含む防汚塗膜を被覆
することを特徴とする。
【0013】より具体的には、本発明は以下のようなも
のを提供する。
【0014】(1) アルミニウムホイール基材の表面
を塗装した後、前記表面上に形成された塗装表面を、光
触媒を含有する塗布液で処理し、乾燥膜厚0.01〜2
μmの防汚塗膜を形成することを特徴とするアルミニウ
ムホイールの防汚処理方法。
【0015】(2) 前記塗装表面は、平均粒径d50
が10μm〜50μmの真球状樹脂粒子を塗膜形成用樹
脂固形分100質量部に対して5〜60質量部含有する
クリヤー塗料を乾燥塗膜厚10〜50μmとなるように
塗装、焼付して梨地調塗装膜が形成されたものである上
記に記載のアルミニウムホイールの防汚処理方法。
【0016】(3) 前記塗布液が、平均粒子径が50
〜120nm、結晶粒径が6〜18nmのアナターゼ型
酸化チタン0.1〜10質量%を含有することを特徴と
する上記に記載のアルミニウムホイールの防汚処理方
法。
【0017】(4) 前記塗布液は、シリカ化合物を二
酸化珪素に換算して0.1〜10質量%含有しているこ
とを特徴とする上記に記載のアルミニウムホイールの防
汚処理方法。
【0018】(5) 上記の何れかの方法で防汚処理が
施されていることを特徴とするアルミニウムホイール。
【0019】(6) 塗装膜が形成された表面上に、光
触媒を含有し、かつ、乾燥膜厚0.01〜2μmの防汚
塗膜を積層することを特徴とする防汚処理されたアルミ
ニウムホイール。
【0020】(7)前記塗装膜が形成された表面は、平
均粒径d50が10μm〜50μmの真球状樹脂粒子を
塗膜形成用樹脂固形分100質量部に対して5〜60質
量部含有するクリヤー塗料を乾燥塗膜厚10〜50μm
となるように塗装、焼付した梨地調塗装膜の表面である
アルミニウムホイール。
【0021】(8) 前記防汚塗膜は、平均粒子径が5
0〜120nm、結晶粒径が6〜18nmのアナターゼ
型酸化チタンを1〜99質量%含有することを特徴とす
る上記に記載の防汚処理されたアルミニウムホイール。
【0022】(9) 前記防汚塗膜は、二酸化珪素1〜
99質量%を含有していることを特徴とする上記に記載
の防汚処理されたアルミニウムホイール。
【0023】(10) 前記塗装膜と前記防汚塗膜の間
に保護膜が形成されていることを特徴とする、防汚処理
されたアルミニウムホイール。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】本発明においては、アルミニウムホイール
基材の表面に通常の塗装が行われる。アルミニウムホイ
ール基材に特に制限はなく、一般にアルミニウムホイー
ルと呼ばれるものが用いられる。アルミニウムホイール
基材は、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成さ
れる。
【0026】[前処理]アルミニウムホイール基材は、
まずアルカリ脱脂を行い、次に、化成処理が行われるの
が一般的である。アルカリ脱脂とは、水酸化ナトリウム
のような強塩基と、ケイ酸、炭酸、リン酸等のアルカリ
塩からなるアルカリビルダーと、界面活性剤とを主成分
にしたアルカリ脱脂剤で金属表面の防錆油、切削油、圧
延油等の油脂性の汚れを除去し、清浄にすることをい
う。化成処理とは、金属表面、本件ではアルミニウムホ
ィール表面に化学的に非金属の化成皮膜を形成すること
の総称をいう。化成処理は、クロム系処理剤、ジルコニ
ウム系処理剤等の処理剤を用いることができる。
【0027】[プライマー塗膜]次に、プライマー塗膜
を形成する。プライマー塗膜では、溶剤プライマー系を
用いてもよいし、粉体プライマー系を用いてもよいし、
ゾル系を用いてもよい。溶剤プライマー系では、10乃
至30μmの膜厚にするのが好ましい。そして、焼付け
した後かW/Wで中塗り塗装か、或いは、中塗り塗装を
省略してカラーベース塗装を行うのが好ましい。
【0028】一方、粉体プライマー系は、ほとんどが不
揮発分の粉末状塗料を被塗面上に分布させ、これを粉体
の融点以上の温度で焼き付け、溶融、流展、硬化させて
連続塗膜を形成させる方法をいう。粉体塗装では、高度
な塗膜性能が期待でき、防食性が強い。粉体塗装として
は、例えば、流動浸漬法、静電粉体塗装法、静電流動浸
漬法等が挙げられ、本発明では何れを用いてもよい。そ
して、焼付けした後に、中塗り塗装か、或いは、中塗り
塗装を省略してカラーベース塗装を行うのが好ましい。
【0029】粉体プライマーに用いる塗料については制
限がなく、公知の粉体塗装用塗料を適宜、選択して用い
ることができる。粉体塗料に用いられる樹脂は、熱硬化
性樹脂であってもよいし、熱可塑性樹脂であってもよ
い。例えば、エポキシ樹脂系、ポリエステル樹脂系、ア
クリル樹脂系等がある。例えば、日本ペイント製、パウ
ダックスP200、パウダックスP250、ビリューシ
ア2000、パウダックスA400等を用いることがで
きる。
【0030】[中塗り塗膜]プライマー塗装等の下地工
程を経た後、その面を平らにし、かつ上塗り塗料の吸込
みを防ぎ、仕上がりを良くするための塗料をいう。一般
的にはポリエステルメラミン型、アルキドメラミン型が
あるが、中塗り塗装は省略することもできる。
【0031】[カラーベース塗膜]プライマー塗膜又は
中塗り塗膜の上にカラーベース塗膜を形成する。カラー
ベース塗膜には、特に制限がない。例えば、アクリル−
メラミン型カラーベースや、ポリエステルメラミン型カ
ラーベース等を用いることができる。
【0032】[ビヒクル]カラーベース塗膜又は中塗り
塗膜に含まれるビヒクルは、塗膜成分が分散するもので
あって、塗膜形成用樹脂と必要に応じて架橋剤とから構
成される。
【0033】上記ビヒクルを構成する塗膜形成用樹脂と
しては、例えば、(a)アクリル樹脂、(b)ポリエス
テル樹脂、(c)アルキド樹脂、(d)エポキシ樹脂、
(e)ポリエーテル樹脂等が挙げられ、特に、アクリル
樹脂およびポリエステル樹脂が好ましく用いられる。こ
れらは、2種以上を組み合わせて使用することができ
る。また、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を有するタ
イプとラッカータイプとがあるが、通常、硬化性を有す
るタイプのものが使用される。硬化性を有するタイプの
場合には、メラミン樹脂や(ブロック)ポリイソシアネ
ート化合物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン酸
等の架橋剤と混合して使用に供され、加熱または常温で
硬化反応を進行させることができる。また、硬化性を有
しないタイプの塗膜形成用樹脂を、硬化性を有するタイ
プと併用することも可能である。
【0034】(a)アクリル樹脂 上記アクリル樹脂の例としては、アクリル系モノマーと
他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体を挙げるこ
とができる。
【0035】(b)ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂としては、飽和ポリエステル樹脂や不
飽和ポリエステル樹脂等が挙げられ、例えば、多塩基酸
と多価アルコールを加熱縮合して得られた縮合物が挙げ
られる。
【0036】(c)アルキド樹脂 上記アルキド樹脂の例としては、前記多塩基酸と多価ア
ルコールにさらに油脂・油脂脂肪酸(大豆油、アマニ
油、ヤシ油、ステアリン酸等)、天然樹脂(ロジン、コ
ハク等)等の変性剤を反応させて得られた変性アルキド
樹脂を挙げることができる。
【0037】(d)エポキシ樹脂 上記エポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールとエピ
クロルヒドリンの反応によって得られる樹脂を挙げるこ
とができる。またこれらを適当な鎖延長剤を用いて鎖延
長したものも用いることができる。
【0038】(e)ポリエーテル樹脂 上記ポリエーテル樹脂の例としては、エーテル結合を有
する重合体または共重合体を挙げることができ、カルボ
キシル基含有ポリエーテル樹脂も使用できる。
【0039】上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形
成用樹脂と架橋剤の割合としては、固形分換算で塗膜形
成用樹脂が90〜50質量%、架橋剤が10〜50質量
%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60質量
%であり、架橋剤が15〜40質量%である。架橋剤が
10質量%未満では(塗膜形成用樹脂が90質量%を超
えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤が
50質量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50質量%未
満では)、塗料組成物の貯蔵安定性が低下するとともに
硬化速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くなる。
【0040】[光輝性顔料]カラーベース塗膜には光輝
性顔料を使用することができる。このようなものとし
て、例えば、アルミニウム箔顔料、金属酸化物被覆アル
ミナフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔
料、グラファイト顔料、金属チタンフレーク顔料、ステ
ンレスフレーク顔料、板状酸化鉄顔料、金属めっきガラ
スフレーク顔料、金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料、
ホログラム顔料、およびコレステリック液晶ポリマーか
らなるフレーク状顔料を挙げることができる。
【0041】[着色顔料]カラーベース塗膜には着色顔
料を使用する。このようなものとして、従来から塗料用
として常用されているものが挙げることができ、有機顔
料としては、例えば、アゾレーキ系顔料、フタロシアニ
ン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、キノフタ
ロン系顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料、および金属錯体顔料が挙
げられ、また、無機顔料としては、例えば、黄色酸化
鉄、ベンガラ、酸化チタン、およびカーボンブラックが
挙げられる。
【0042】カラーベース塗膜には、上記各成分の他
に、脂肪族アミドの潤滑分散体であるポリアミドワック
スや酸化ポリエチレンを主体としたコロイド状分散体で
あるポリエチレンワックス、沈降防止剤、硬化触媒、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、シリコンや有
機高分子等の表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡
剤、滑剤、架橋性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜添
加することができる。これらの添加剤は、通常、上記ビ
ヒクル100質量部(固形分基準)に対して15質量部
以下の割合で配合することにより、塗料や塗膜の性能を
改善することができる。
【0043】カラーベース塗膜または中塗り塗膜を基材
上に塗装する方法は特に限定されないが、スプレー法が
好ましく、また、複数回塗装することも可能である。乾
燥膜厚は、中塗り塗膜が20〜40μm、カラーベース
塗膜が10〜30μmの範囲であることが好ましい。
【0044】[クリヤー塗膜]このようにして形成され
たカラーベースコート層上にトップコート層として、ク
リヤー塗膜を少なくとも1層形成することが好ましい。
上記カラーベースコート層中に光輝性顔料が多く含まれ
る場合には、クリヤー塗料を2層以上塗装することが好
ましい。
【0045】クリヤー塗膜を形成する塗料としては、上
塗り用として一般に使用されているものを用いることが
でき、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂およびこれらの変性樹
脂等から選ばれた少なくとも1種の熱硬化性樹脂と前述
の架橋剤とを混合したもの、例えばアクリル−メラミン
樹脂系、ポリエステルメラミン樹脂系を用いることがで
きる。また、これらのクリヤー塗料には、必要に応じ
て、その透明性を損なわない範囲で、着色顔料、体質顔
料、改質剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、分散剤、消
泡剤等の添加剤を配合することが可能である。
【0046】さらに、クリヤー塗料中に真球状樹脂微粒
子を加えると、独特な金属感を与える梨地調の塗膜表面
を形成することができる。この真球状樹脂微粒子は平均
粒径d50(中央値)が10〜50μmであり、これを
塗膜形成用樹脂固形分(熱硬化性樹脂固形分と架橋剤固
形分の合計)100質量部に対して5〜60質量部、よ
り好ましくは10〜50質量部加える。
【0047】カラーベース塗膜上へのクリヤー塗料の塗
装は、上記カラーベース層、(および中塗り層)を硬化
させてから行うことができるが、未硬化状態または半硬
化状態のカラーベース層に対して、W/W法を用いて塗
装し硬化させることもできる。また、クリヤー塗料を複
数回塗装する場合には、最終のクリヤー塗料を塗装した
後で同時に焼き付ければよく、初期にクリヤー塗料を塗
装した段階では完全に硬化させなくてもよい。このよう
にW/W法により形成したクリヤー塗膜は、カラーベー
ス層、および必要に応じて、下地塗膜とともに120〜
160℃で所定時間焼き付けられ、塗膜を得ることがで
きる。なお、クリヤー塗膜層の乾燥膜厚は、2回塗りを
例にすると、1回目が15〜20μm、2回目が20〜
40μmであることが好ましい。
【0048】[光触媒塗布液]本発明では、アルミニウ
ムホイールに上記塗装を行った上で、光触媒を含有する
塗布液で処理する。
【0049】上記光触媒成分としては、例えば、酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸
ストロンチウム等の金属化合物半導体を挙げることがで
きるが、光触媒能、化学的安定性および毒性の観点か
ら、酸化チタンが好ましい。このような酸化チタンとし
ては、さらに高い光触媒能を発現するために、その表面
および/または内部にバナジウム、鉄、コバルト、ニッ
ケル、パラジウム、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、鉛、
銀、白金および金からなる群より選ばれる少なくとも1
種類の金属および/またはその金属からなる金属化合物
を有する酸化チタンを挙げることができる。以下、光触
媒が酸化チタンの場合を中心に説明するが、光触媒は酸
化チタンに限定されるものではない。
【0050】酸化チタンは、平均粒子径50nm〜12
0nmの粒子、より好ましくは70nm〜100nmの
粒子が好ましい。平均粒子径は、レーザーを利用した散
乱法によって測定できる。平均粒子径が50nm未満の
粒子では、塗膜の透明性は高くなるが、成膜時にひび割
れやすくなるため、膜厚を増加させることが困難な場合
がある。一方、平均粒子径が120nmより大きい場合
は、元来酸化チタンが白色顔料であるため、隠蔽性が高
くなり、塗膜を白濁化させることがある。また、塗布液
組成によっては、保管中に沈殿物を生成する可能性があ
る。
【0051】酸化チタンはアナターゼ型酸化チタンを主
成分とするものであるが、若干のルチル型酸化チタンが
混在していてもよい。また、結晶子径6nm〜18n
m、更に好ましくは8nm〜12nmの酸化チタンが
0.1〜10質量%含まれていることが好ましい。結晶
子径が6nm未満では光触媒効果が充分でない場合があ
るだけでなく、この様な微結晶は膜のひび割れの原因と
なることがある。また18nmを上廻ると、それに伴っ
て酸化チタンの平均粒子径も大きくなり、厚膜にすると
白濁化し、透明性を必要とする用途に適応できないこと
がある。
【0052】このような平均粒子径及び結晶子径を有す
る酸化チタンは塗布液を製造する際にいかなる方法でこ
れを導入しても良いが、塗布液中で沈殿や凝集を起こす
ことなく均一に分散していることが必要である。
【0053】通常、粉体の酸化チタンを塗布液中に均質
に分散することは困難であるため、酸化チタンゾルの方
法で導入することが望ましい。酸化チタンゾルの製造方
法は特に限定されないが、平均粒子径や結晶子径を自由
に制御できる製造方法が好ましい。
【0054】この様な酸化チタンの製造方法としては、
粉末のアナターゼ型酸化チタンを酸やアルカリの存在下
で解こうさせてもよいし、粉砕によって粒子径を制御し
ても良い。また、硫酸チタンや塩化チタンを熱分解ある
いは中和分解して得られる含水酸化チタンを物理的、化
学的な方法で結晶子径、粒子径の制御を行っても良い。
ゾル溶液中での分散安定性を付与するために、分散安定
剤を使用してもよい。
【0055】分散安定剤としては、特に限定されること
なく各種の分散安定剤が使用できるが、酸性またはアル
カリ性の分散安定剤が好ましく使用される。酸性の分散
安定剤としては硝酸、塩酸などの鉱酸、カルボン酸、オ
キシカルボン酸、ポリカルボン酸などの有機酸などが挙
げられる。アルカリ性の分散安定剤としてはカルボン
酸、ポリカルボン酸類のアルカリ金属塩やアンモニア、
1〜4級のアミン類およびそれらにヒドロキシ基を付加
したアルカノールアミン類が好例として挙げられる。こ
れら分散安定剤は単独または併用して使用することがで
きる。酸性とアルカリ性の分散剤を同時に用いることも
できる。分散安定剤として有機酸を使用すると、後述す
る有機溶媒との混和性が良好であることに加えて、pH
が極端に低下せず且つ製造時に使用する設備を腐食しに
くいので特に好ましい。有機酸の種類としては酢酸、シ
ュウ酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエ
ン酸などが特に好ましい。有機酸の量は、塗布液中に於
いて0.005〜5質量%で有ることが好ましく、酸化
チタンゾル製造時にこれを含有させても良いし、一部を
塗布液調製時に添加しても良いが前者の態様がより望ま
しい。0.005質量%未満であると、酸化チタンが凝
集して沈降し易くなり、5質量%よりも多いと塗膜中に
有機酸が残存して塗膜の密着性、透明性を阻害すること
がある。また、有機酸を利用しても塗布液のpHは2以
上に調整されるべきである。pHが2以下になると金属
を腐食させる恐れがある。
【0056】酸化チタンの塗布液中に於ける濃度はTi
として0.1〜10質量%であるように調製する。
塗布液中の濃度が0.1質量%未満であると一回塗りで
は塗膜の膜厚が薄く、重ね塗りが必要であり経済的では
ない。一方、10質量%を超える場合は塗布液の粘度が
高くなり、ハンドリング性が悪くなるため好ましくな
い。より好ましくは1〜5質量%である。
【0057】塗布液は、シリカ化合物を含有しているこ
とが好ましい。シリカ化合物としては、アルコキシシラ
ン、その縮合物、または加水分解物、シリコーンワニ
ス、二酸化珪素等が使用できる。3官能のアルコキシシ
ランは一般的にはシランカップリング剤と呼ばれること
も多いが、本発明ではシリコン1分子に1つ以上のアル
コキシ基が結合している化合物をアルコキシシランと称
する。具体的に例示すると4官能アルコキシシランとし
てはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テ
トラプロポキシシラン、3官能のアルコキシシランとし
てはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、グリシドプロポキシトリメトキシシラン、アミノ
プロピルトリエトキシシラン、アミノエチルアミノプロ
ピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、2官能のアルコキシシランとしてはジメチ
ルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、グリシドプロピルメチルジエトキシシランなどがあ
る。縮合物としてはシリケート40、シリケート48、
シリケート51等の4官能アルコキシシランの縮合物が
挙げれられる。
【0058】また加水分解物としてはアルコキシシラン
類を有機溶媒と水及び触媒を使用して加水分解させたも
のが使用できる。上記シリカ化合物の内、特にテトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、シリケート4
0、シリケート48、シリケート51およびそれらの加
水分解生成物であるアルコール性シリカゾルが、膜を強
固に基材上に固定でき、且つ比較的安価であることから
好適である。
【0059】上記アルコール性シリカゾルの製造方法は
特に限定されることはなく、塗布液中でアルコキシシラ
ンの加水分解反応を行っても良いし、アルコキシシラン
を加水分解または部分加水分解し、既にアルコール性シ
リカゾルとなったものを酸化チタン液に添加しても良
い。本発明に於いてはシリカ化合物を塗布液中にSiO
として0.1〜10質量%、より好ましくは1〜5質
量%含ませることによって密着性の優れた塗膜を形成す
ることができる。シリカ化合物含有量が0.1質量%未
満では、塗膜の密着性が極端に悪化し、好ましくない。
また10質量%以上では塗布液の粘度が高くなりハンド
リング性が悪くなるばかりでなく、塗布液が保管中に温
度の影響でゲル化する場合がある。
【0060】これらのシリカ化合物は酸化チタン等の光
触媒と混合して塗布液に調製される。そして、塗布液に
は、アルコール溶媒を使用することが好ましい。使用す
るアルコール溶媒としてはメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールなどの一価低級アルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコールなどの多価ア
ルコール類およびそれらのエステルであるセロソルブな
どが好例として挙げられる。これらアルコール溶媒の量
は塗布液中60質量%以上である。60質量%未満で
は、高い透明性を有し、ひび割れのない厚い塗膜を得る
ことはできない。
【0061】塗布液にはバインダーが含有していること
が好ましい。バインダーとしては、上述のシリカ化合物
の他、金属アルコキシド、アクリルシリコン樹脂等が用
いられる。
【0062】光触媒とバインダーの配合比は、固形分換
算で、光触媒が50質量%以上90質量%以下、バイン
ダーが50質量%以下10質量%以上であることが好ま
しい。
【0063】本発明の塗布液の製造方法については、特
に限定されることはないが、例えば、上記の酸化チタ
ン、シリカ化合物、アルコール溶媒を所定の割合で混合
することにより容易に製造することができる。混合の順
序も任意で良く、全成分が均質に混合されるまで撹拌す
る。塗布液の調整は、各種基材に本発明の塗布液を塗布
する直前でもよいし、塗布液として保管して於いても良
い。塗布液のpHを調整する必要がある場合は、塗布液
製造時、または塗布直前に酸またはアルカリで所望のp
Hに調整することもできる。本発明の塗布液のpH調整
には、上述の有機酸、アミン類が特に好ましくpH2〜
12の範囲で任意の値に調整される。pH2以下では設
備を腐食させる可能性があるので好ましくない。また、
pH12以上では酸化チタンやシリカ化合物が沈殿した
り、塗布液が極端に増粘したりするので好ましくない。
酸化チタンゾルを使用する場合は、酸化チタンゾルの調
整時に事前にpHを調整しておくこともできる。
【0064】さらに、塗布液には、必要に応じて、粘性
調整剤、表面調整剤、界面活性剤等を含むことができ
る。
【0065】塗布液を基材であるアルミニウムホイール
の塗装表面に塗布して防汚塗膜を形成させる方法として
は、スプレー塗布、スピンコート、ディップコート、刷
毛塗りなど各種の塗布方法を選択できる。塗布液の乾燥
は基材の種類によって異なるが、通常200℃以下で熱
処理される。
【0066】防汚塗膜の乾燥膜厚は厚い程光触媒効果は
高くなるが、2μm以上になると膜厚の増加と光触媒効
果は必ずしも比例しなくなるので、これ以上の膜厚は一
般的には経済的でない。また膜厚があまりに厚いとひび
割れの可能性があるので、実用的には0.01〜2μm
が好ましく、0.2〜2μmが更に好ましい。
【0067】基材と防汚塗膜との密着性を更に高めるた
めに、基材塗装表面と防汚塗膜との間に保護膜を設ける
ことができる。保護膜としては基材塗装表面と防汚塗膜
組成の両方に親和性の高いものが好ましく、アクリル樹
脂とシリコンを同時に含むものは、密着性の高い強靭な
保護膜を形成でき、本発明塗布液によって形成される防
汚塗膜のひび割れ防止に優れた効果を発現し特に好適で
ある。保護膜は上記成分を含む塗料組成物を本発明塗布
液と同様の方法で塗布することによって容易に形成させ
ることができる。保護膜の膜厚は限定されないが、0.
2μm程度以上であれば十分な密着性を付与できる。本
発明に於ける保護膜を形成する塗料組成物としては上記
の通りアクリル樹脂とシリコンを同時に含むものが望ま
しく、塗料組成物中のシリコン含有量は、SiO換算
で、全乾燥固形分量に対して5〜50質量%であること
が好ましい。この範囲が最も高い密着力とひび割れ防止
効果を発揮する。このシリコン含有量(SiO)の測
定方法はJIS K 5400−8に記載の加熱残分中
の灰分の測定方法に準じて測定する。
【0068】上記の保護膜形成の塗料組成物は、例えば
シリカゾルやシリコーン樹脂、アルコキシシランなどの
有機シリコン化合物をアクリル樹脂溶液に混合すること
により容易に製造することができる。また、アクリル樹
脂に替えて、あるいはアクリル樹脂とともにアクリル分
子内に共有結合でシリコンを含むアクリル変性シリコン
樹脂、シリコン変性アクリル樹脂も使用できる。塗料組
成物製造の溶媒としては、トルエン、キシレン、ケト
ン、アルコールなどが挙げられるが水系のエマルション
タイプでもよい。本発明の光触媒塗布液は、既述のよう
に構成されているから、これを各種基材に塗布したとき
は高い透明性を有するひび割れのない高性能の光触媒防
汚塗膜を形成させることができる。
【0069】なお保護膜は、数平均分子量が1000〜
50000である水酸基を有するアクリル樹脂を含んで
いてもよい。水酸基を有することで後述の4官能シリコ
ン化合物および/またはその縮合物との膜内部での分離
を抑制し、また、硬化性を与えることによって得られる
塗膜の強度、耐久性等を向上させることができる。上記
数平均分子量が1000未満である場合、得られる塗膜
の強度が不充分になる恐れがあり、50000を超える
場合、樹脂の取扱が困難になるばかりでなく、後述の4
官能シリコン化合物および/またはその縮合物との相溶
性が低下し、得られる膜内部で分離またはミクロドメイ
ン構造を形成して、保護膜自体の耐久性が低下する恐れ
がある。
【0070】また、上記アクリル樹脂の水酸基価は10
〜200であることが好ましく、20〜150であるこ
とがさらに好ましい。上記水酸基価が10未満である場
合、硬化性が不充分になり得られる保護膜自体の耐久性
が低下する恐れがある。また、200を超える場合、得
られる保護膜の耐水性および耐久性が低下する恐れがあ
る。
【0071】上記アクリル樹脂は、さらに、アルコキシ
シリル基を有していることが好ましい。アルコキシシリ
ル基を有することによって得られる塗膜の硬化性を高
め、塗膜の耐久性をさらに向上することができる。
【0072】このようにアルコキシシリル基を有する場
合のアクリル樹脂のアルコキシシリル基価としては、例
えば、5〜600であり、25〜300であることがよ
り好ましい。上記アルコキシシリル基価が5未満である
場合、硬化性が不充分になり、得られる保護膜の耐久性
が低下する恐れがある。また、600を超える場合、得
られる保護膜の可撓性が低下する恐れがある。本明細書
において、アルコキシシリル基価とは、樹脂固形分1g
中に含まれるケイ素原子に結合しているアルコキシル基
と同モルの水酸化カリウムのmg数を意味する。
【0073】このようなアクリル樹脂を得る方法として
は、不飽和二重結合を有する水酸基含有モノマー、必要
に応じて不飽和二重結合を有するアルコキシシリル基含
有モノマー、および、不飽和二重結合を有するその他の
モノマーとを原料として、常法により重合する方法を挙
げることができる。上記不飽和二重結合を有する水酸基
含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプ
ロピルを、また、上記不飽和二重結合を有するアルコキ
シシリル基含有モノマーとしては、例えば、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシランを挙
げることができる。また、上記不飽和二重結合を有する
その他のモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、
(メタ)アクリル酸n−へキシル、スチレン、α−メチ
ルスチレンダイマーを挙げることができる。
【0074】保護膜形成用塗料は、さらに、一般式1:
【0075】
【化1】
【0076】で表される4官能シリコン化合物および/
またはその縮合物を含んでいてもよい。なお、式中、R
は同一または異なり、炭素数1〜10のアルキル基また
はアルコキシアルキル基であり、安定性および加水分解
性の観点から、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコ
キシアルキル基であることが好ましい。上記炭素数が1
0を超える場合、塗料の安定性が低下したり、防汚塗膜
との密着性が低下する恐れがある。また、式中、nは1
〜20の整数である。上記nが20を超える場合、塗料
の安定性が低下したり、防汚塗膜との密着性が低下する
恐れがある。
【0077】このような4官能シリコン化合物および/
またはその縮合物で市販されているものとしては、MK
CシリケートMS−51(Rがメチル基、nの平均値=
5)、MKCシリケートMS−56(Rがメチル基、n
の平均値が10)(いずれも三菱化学社製)、エチルシ
リケート40(Rがエチル基、nの平均値が5)、エチ
ルシリケート48(Rがエチル基、nの平均値が10)
(いずれもコルコート社製)等を挙げることができる。
【0078】保護膜形成用塗料に含まれる、上記アクリ
ル樹脂と上記4官能シリコン化合物および/またはその
縮合物との固形分質量比は、1000/1〜1/3であ
り、100/1〜1/3がより好ましく、100/5〜
1/3であることがさらに好ましい。上記固形分質量比
が1/3未満である場合、得られる保護膜と有機基材と
の密着性が低下したり、最終的に得られる光触媒構造物
の可撓性が低下してクラックが発生する恐れがあり、1
000/1を超える場合、得られる保護膜と防汚塗膜と
の密着性が低下する恐れがある。
【0079】なお、本明細書中における上記4官能シリ
コン化合物および/またはその縮合物の固形分質量と
は、加水分解を起こす前の有効成分の質量を意味するも
のである。
【0080】保護膜形成用塗料には、硬化剤を含むこと
ができる。上記硬化剤を含むことによって保護膜の耐久
性をさらに向上させることができる。このような硬化剤
としては、例えば、アミノ樹脂およびポリイソシアネー
トを挙げることができる。上記アミノ樹脂として具体的
には、メラミン樹脂を挙げることができ、市販されてい
るものとしては、サイメルシリーズ(三井サイテック社
製)等を例示することができる。また、ポリイソシアネ
ートとしては、例えば、ジイソシアネートの多量体を挙
げることができる。ポリイソシアネートとして、具体的
には、2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタン−4,4'−ジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメ
チルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシル
ジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n−ペン
タン−1,4−ジイソシアネート、ノルボルネンジイソ
シアネート等のジイソシアネートおよび多量体、これら
のアダクト体やビュレット体、これらの重合体で2個以
上のイソシアネート基を有するものや、リジントリイソ
シアネート等のトリイソシアネート、さらに、これらの
イソシアネート基をアルコール類またはオキシム類等で
ブロック化したもの等を挙げることができる。
【0081】保護膜形成用塗料には、上記成分の他、触
媒や着色顔料を加えることができる。触媒は、上記4官
能シリコン化合物および/またはその縮合物の加水分解
を促進し、防汚塗膜との密着性を向上することができ
る。このような触媒としては、例えば、塩酸、硝酸、リ
ン酸、ホウ酸等の無機酸や酢酸、ギ酸、マレイン酸、安
息香酸等の有機酸、ジブチルスズラウレート、ジブチル
スズオクチエート、ジブチルスズアセテート、ジオクチ
ルスズラウレート等の有機スズ化合物類、モノメチルホ
スフェート等のリン酸エステル類、テトラブチルチタネ
ート、テトラブトキシチタネート等の有機チタン化合
物、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−
アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等のシラ
ンカップリング剤、トリス(アセチルアセトナート)ア
ルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム等の有機アルミニウム化合物類、テトラブチルジ
ルコネート、ブトキシトリス(アセチルアセトナート)
ジルコニウム等の有機ジルコニウム類、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、ジエタノールアミン等のア
ミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩
基、エポキシ化合物を挙げることができる。上記触媒を
含む場合、その含有量としては、上記アクリル樹脂と4
官能シリコン化合物および/またはその縮合物との樹脂
固形分合計100質量部に対して、固形分で0.01〜
30質量部であることが好ましい。上記含有量が0.0
1質量部未満である場合、加水分解が充分でなく、得ら
れる保護膜の耐久性が低下する恐れがあり、30質量部
を超える場合、アルミニウムホイール塗装表面との密着
性が低下し、最終的に得られる防汚塗膜の耐久性が低下
したり、得られる保護膜が白濁し仕上がり性が低下する
恐れがある。
【0082】また、上記着色顔料としては特に限定され
ず、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック等の無機
系顔料、フタロシアニン系、ベンズイミダゾロン系、イ
ソインドリノン系、アゾ系、アンスラキノン系.キノフ
タロン系、アンスラピリジニン系、キナクリドン系、ト
ルイジン系、ピラスロン系、ペリレン系等の有機系顔料
を挙げることができる。
【0083】さらに、保護膜形成用塗料には、有機溶
剤、顔料分散剤、体質顔料、表面調整剤、消泡剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防かび剤、防藻剤等の
塗料用添加剤等、当業者によってよく知られているその
他成分を含有することができる。また、微粒子シリカを
艶消し材的に含んでいてもよい。
【0084】
【実施例】以下に、これまで述べてきた発明の詳細を具
体的に例を挙げて説明するが、本発明はそれらの実施例
によって限定されるものではない。また特に断らない限
り%は全て質量%を示す。
【0085】(実施例1) [被塗基材の調製]アルミニウムホイール切断片(スポ
ーク部、1/5にカット)を、クロム酸クロメートを使
用して化成処理した後、プライマーとしてパウダックス
A−400クリヤー(日本ペイント)社製を乾燥膜厚が
50乃至150μmとなるように静電塗装した。次い
で、被塗物表面温度、160℃で20分間焼き付けた。
【0086】次いで、光輝性顔料入りのスーパーラック
5000AS−33シルバー(日本ペイント社製)を乾
燥膜厚が10〜20μmとなるようにエアースプレー塗
装し、140℃にて20分間焼付け、次いでトップクリ
ヤーとしてスーパーラック5000AW−10クリヤー
(日本ペイント社製)を乾燥膜厚20〜30μmになる
ように塗装し、被塗物表面温度140℃にて20分間焼
付けた。こうして金属光沢を有するメタリック調表面を
有するアルミニウムホイールを形成した。
【0087】[保護膜形成用塗料]反応容器にて、γ−
メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン10部、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル5部、メタクリル酸
メチル17.5部、アクリル酸n−ブチル10部、スチ
レン7.5部、キシレン47部、t−ブチルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート3部を常法により重合さ
せ、水酸基を有するアクリル樹脂を合成した。得られた
樹脂は、固形分50質量%、ガラス転移温度35℃、ア
ルコキシシリル基価135、水酸基価48、数平均分子
量10000であった。
【0088】上記で得られた水酸基を有するアクリル樹
脂100質量部、MKCメチルシリケートMS−56
(三菱化学社製テトラメチルシリケート部分加水分解物
縮合物、nの平均値=10)50質量部、ジブチルスズ
ラウリレート1質量部、キシレン700質量部、イソプ
ロピルアルコール150質量部を混合、撹拌して、固形
分10質量%の保護膜形成用塗料を調製した。
【0089】保護膜形成用塗料をスプレー塗装にて、上
記メタリック調アルミニウムホイール上に、乾燥膜厚が
10μmとなるように塗装した後、温度20℃、湿度6
0%で1日乾燥させ保護膜を得た。なお、得られた保護
膜をX線光電子分光計(ESCA−3200、島津製作
所製)でアルゴンによってエッチングしながら炭素原子
数とケイ素原子数とを測定し、その和を100%とし
て、表面のケイ素原子数の割合および有機基材に接する
面のケイ素原子数の割合を算出したところ、それぞれ7
5%および8%であった。
【0090】[防汚塗膜]アナターゼ型TiO6%の
多木化学(株)製酸化チタンゾルA−6を酸化チタン
(TiO)含有量が3.5%になるまでイオン交換水
で希釈した後、140℃で5h水熱処理した。このゾル
液にpH3.0になるまでクエン酸1水和物を加えた
後、限外櫨過膜を用いて洗浄、濃縮し、結晶子径10.
2nm、平均粒子径82nmの酸化チタンを15%、ク
エン酸1.5%を含有するpH3.3の乳白色ゾル
(A)を得た。このゾル(A)333部にエタノール6
16部、キシダ化学(株)製テトラメトキシシラン(S
iO=39.5%)51部を添加混合して、酸化チタ
ン含有量5%、シリカ化合物(SiO)含有量2%、
アルコール溶媒量62%、クエン酸含有量0.5%の塗
布液を得た。この塗布液のpHは4.2、粘度は3.6
mPa・sで、乳白色のコロイド溶液であった。この液
を保護膜が形成されたアルミニウムホイールに厚さ0.
5μmとなるようにスピンコーティングした。
【0091】(実施例2)実施例1では保護膜を塗布
し、その後防汚塗膜を形成した。これに対して、実施例
2では、保護膜を形成することなく、クリヤー上塗り塗
装上に防汚塗膜を形成した。
【0092】(比較例1)比較例1では、保護膜も防汚
層も形成しなかった。実施例1、2及び比較例1の結果
を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】[屋外暴露結果]得られたアルミニウムホ
イールを日本ペイント株式会社、品川事業所屋上にて屋
外暴露した。表1に示したように、実施例1及び2のア
ルミニウムホイールは12ヶ月経過後であっても、表面
に汚染がなかった。これに対して、比較例1のアルミニ
ウムホイールは1.5ヶ月ですでに汚れが付着し、6ヶ
月後には汚染が顕著となった。
【0095】(実施例3、比較例2)テストピースをア
ルミニウムホイールからJIS A5052Pのアルミ
板(0.8mm厚、70mm×150mm)に代え、実
施例1に記載のプライマー(パウダックスA−400ク
リヤー)を焼付けた上に、カラーベースとしてスーパー
ラック5000 AS−70ベースブラック(日本ペイ
ント社製)を乾燥膜厚が20〜30μmとなるようにエ
アースプレー塗装して140℃で20分間焼付け、さら
にその上に、めっき調のスーパーラック5000 スウ
ォードシルバー(日本ペイント社製)を乾燥膜厚が0.
5〜1μmとなるようにエアー塗装し、140℃にて2
0分間焼付け、次いでトップクリヤーとして、真球状樹
脂微粒子[d50が20±2μmのラブコロール230
(F)(大日精化工業社製)]をスーパーラック 50
00AW-10クリヤー(日本ペイント社製)100質
量部に対して20質量部添加したものを使用した以外は
実施例1と同様の方法で梨地調の意匠を有するアルミニ
ウム試験板を形成した。そして保護塗膜と防汚処理をア
ルミ試験板の半分に行なって各種評価を実施した(保護
塗膜と防汚処理を行なった部分が実施例3であり、残り
1/2の未処理部が比較例2である)。この結果を下記
表2および表3に示す。
【0096】
【表2】
【0097】表2中、光沢度についてはBYK社のマイ
クログロス光沢計を使用し、60度鏡面反射率を測定し
た。防汚処理により光沢度の数値が上がると梨地調の意
匠が不明瞭となる。したがって光沢度は60を超えない
ことが好ましい。意匠性については目視の評価であり、
上記光沢度を含めた種々の要因が意匠性に影響を及ぼ
す。ここでは、十分な意匠性のあるもの、すなわち独特
な金属感を与える梨地調の意匠を顕わすものを○、それ
ほどではないが実用上問題ないものを△とした。色相差
についてはミノルタ社製の色差計CR−331を使用
し、防汚処理を行なわなかったホイール塗装面を基準と
してΔEを測定した。色差が少ないほど防汚処理の影響
による塗装面の着色が少ないことになる。しかし、通常
ΔE<1であればその差はほとんど目立たない。暴露評
価については実施例1と同様である。
【0098】(実施例4〜10、比較例3〜9)真球性
樹脂微粒子の添加量、その種類、保護塗膜の有無、防汚
塗膜の有無を変えた以外は実施例3及び比較例2と同様
にして各種アルミ試験板塗装物を作り、評価を行なっ
た。これらの結果を表2および表3に示す。なお、実施
例4は比較例3に対応し(同一アルミ試験板の半分づ
つ)、実施例5は比較例4に対応し、以下、同様に対応
している。
【0099】
【表3】
【0100】トップクリヤー塗料に真球性樹脂微粒子を
添加して梨地調の意匠とすると、アルミニウムイールの
表面には微小な凹凸が形成され、比較例2〜9に示した
ように汚れやすくなる。しかし、本発明の防汚処理を行
なって防汚塗膜を形成しておけば、実施例3〜10に示
すように凹凸塗装面であっても汚れが付着しない。ま
た、防汚塗膜を設けたために塗装面が光って梨地調の意
匠を台無しにしたり、防汚塗膜の色がアルミニウムホイ
ールの彩色に影響を与えることもない。
【0101】
【発明の効果】本発明では、アルミニウムホイールの塗
装表面を光触媒含有の塗布液で処理し、防汚塗膜を設け
たため表面が汚染されにくい。塗装表面が微小凹凸を持
つ梨地調意匠を有するアルミニウムホイールであって
も、同様に表面の汚れ付着を防ぐことができる。また、
塗装表面と防汚塗膜との間に保護膜を形成すれば、防汚
塗膜に含まれる光触媒の攻撃から、塗装表面のクリヤー
塗膜等を保護することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正志 東京都品川区南品川4丁目1番15号 日本 ペイント株式会社東京事業所内 Fターム(参考) 4J038 CG001 CJ011 DB011 DD001 DD121 DD181 DF001 GA06 HA216 HA446 KA08 NA05 PC02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムホイール基材の表面を塗装
    した後、前記表面上に形成された塗装表面を、光触媒を
    含有する塗布液で処理し、乾燥膜厚0.01〜2μmの
    防汚塗膜を形成することを特徴とするアルミニウムホイ
    ールの防汚処理方法。
  2. 【請求項2】 前記塗装表面は、平均粒径d50が10
    μm〜50μmの真球状樹脂粒子を塗膜形成用樹脂固形
    分100質量部に対して5〜60質量部含有するクリヤ
    ー塗料を乾燥塗膜厚10〜50μmとなるように塗装、
    焼付して梨地調塗装膜が形成されたものである請求項1
    に記載のアルミニウムホイールの防汚処理方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布液が、平均粒子径が50〜12
    0nm、結晶粒径が6〜18nmのアナターゼ型酸化チ
    タン0.1〜10質量%を含有することを特徴とする請
    求項1又は2に記載のアルミニウムホイールの防汚処理
    方法。
  4. 【請求項4】 前記塗布液は、シリカ化合物を二酸化珪
    素に換算して0.1〜10質量%含有していることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のアルミニウ
    ムホイールの防汚処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかの方法で防汚処理
    が施されていることを特徴とするアルミニウムホイー
    ル。
  6. 【請求項6】 塗装膜が形成された表面上に、光触媒を
    含有し、かつ、乾燥膜厚0.01〜2μmの防汚塗膜を
    積層することを特徴とする防汚処理されたアルミニウム
    ホイール。
  7. 【請求項7】 前記塗装膜が形成された表面は、平均粒
    径d50が10μm〜50μmの真球状樹脂粒子を塗膜
    形成用樹脂固形分100質量部に対して5〜60質量部
    含有するクリヤー塗料を乾燥塗膜厚10〜50μmとな
    るように塗装、焼付した梨地調塗装膜の表面である請求
    項6に記載のアルミニウムホイール。
  8. 【請求項8】 前記防汚塗膜は、平均粒子径が50〜1
    20nm、結晶粒径が6〜18nmのアナターゼ型酸化
    チタンを1〜99質量%含有することを特徴とする請求
    項6又は7に記載の防汚処理されたアルミニウムホイー
    ル。
  9. 【請求項9】 前記防汚塗膜は、二酸化珪素1〜99質
    量%を含有していることを特徴とする請求項6〜8のい
    ずれか1項記載の防汚処理されたアルミニウムホイー
    ル。
  10. 【請求項10】 前記塗装膜と前記防汚塗膜の間に保護
    膜が形成されていることを特徴とする、請求項6〜9の
    いずれか1項記載の防汚処理されたアルミニウムホイー
    ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007187795A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 反射シート及び反射板
JP2014218205A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 株式会社レイズエンジニアリング 車両用ホイール

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