JP2003306421A - メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤及びそれを含有してなる皮膚外用剤 - Google Patents

メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤及びそれを含有してなる皮膚外用剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メラノサイトのデンドライト伸長抑制作用を
機序とする、美白剤及び当該美白剤を含有する皮膚外用
剤を提供する。 【解決手段】 α−クルクメンからなるメラノサイトの
デンドライト伸長抑制剤を化粧料などの皮膚外用剤に含
有させる。α−クルクメンは精製した化合物の形で含有
させることもできるし、生薬の抽出物としても含有させ
ることができる。生薬の抽出物としては、カンラン科モ
ツヤクジュの抽出物が好ましく、抽出物としては、モツ
ヤクジュの幹乃至は樹脂を非極性溶剤で抽出し、極性部
分を液々抽出して取り除き、しかる後、減圧溜去により
溶剤を除去したものが好ましく例示できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に好適な皮
膚外用剤に関し、更に詳細には、デンドライト伸長抑制
剤を含有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】肌を白く美しく保つことは、女性であれ
ば誰しも願うことであり、この為多くの美白化粧料が開
発されている。例えば、アスコルビン酸やその誘導体、
コウジ酸やその誘導体、トラネキサム酸やその誘導体、
ハイドロキノン配糖体などを含有する化粧料が例示でき
る。しかしながら、これらの多くはチロシナーゼを阻害
し、メラニンの生合成を阻害する作用を機序とするもの
であり、自ずとその効果には限度があると言わざるを得
なかった。即ち、これらの成分を有効成分とする美白化
粧料においては、メラニンの産生の異常昂進に起因する
シミ、そばかす、色黒などの症状に対しては有効であっ
ても、メラニン産生量があまり寄与しない色素異常に対
しては今ひとつの効果と言わざるを得ない面があった。
【0003】一方、メラニン産生量があまり寄与しな
い、色素異常としては、例えば、メラノサイトのデンド
ライトからのメラニン顆粒の移動昂進に起因するものが
挙げられる。この様な、色素異常に関しては、メラノサ
イトがメラニン顆粒を移動させる時に伸長させるデンド
ライトの伸長を抑制することが考えられるが、この様な
メカニズムを機序とする美白剤は、そう多くは知られて
いない。即ち、この様なメカニズムを機序とする、美白
剤の開発が望まれているといえる。
【0004】一方、α−クルクメンはショウガ科キョウ
オウ中に存在するセスキテルペンとして知られている
が、この物質が美白作用を有することも、かかる美白作
用がメラノサイトのデンドライト伸長抑制によるもので
あることも全く知られていなかった。
【0005】更に、カンラン科モツヤクジュにα−クル
クメンが含有されていることも、カンラン科モツヤクジ
ュの抽出物が美白作用を有することも、前記美白作用が
メラノサイトのデンドライト伸長抑制によるものである
ことも全く知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、メラノサイトのデンドライト
伸長抑制作用を機序とする、美白剤及び当該美白剤を含
有する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は、メラノサイトのデンドライト伸長抑制作用を機序と
する、美白剤及び当該美白剤を含有する皮膚外用剤を求
めて、鋭意研究努力を重ねた結果、α−クルクメンに著
しいメラノサイトのデンドライト伸長抑制作用を認め、
前記α−クルクメンを主薬効成分として含有するカンラ
ン科モツヤクジュの抽出物を含有する皮膚外用剤が、美
白作用を有することを確認し、発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は以下に示す技術に関するものであ
る。 (1)α−クルクメンからなるメラノサイトのデンドラ
イト伸長抑制剤。 (2)(1)に記載のデンドライト伸長抑制剤を含有す
ることを特徴とする、皮膚外用剤。 (3)美白用であることを特徴とする、(2)に記載の
皮膚外用剤。 (4)モツヤクジュの抽出物の形態で請求項1に記載の
デンドライト伸長抑制剤を含有することを特徴とする、
請求項2又は3に記載の皮膚外用剤。 (5)α−クルクメンを含有することを特徴とする、皮
膚外用剤。 (6)美白用であることを特徴とする、(5)に記載の
皮膚外用剤。 (7)カンラン科モツヤクジュの抽出物として、α−ク
ルクメンを含有することを特徴とする、(5)又は
(6)に記載の皮膚外用剤。 (8)化粧料であることを特徴とする、(2)〜(7)
何れか1項に記載の皮膚外用剤。 以下、本発明について更に詳細に説明を加える。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明のメラノサイトのデ
ンドライト伸長抑制剤 本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤は、α
−クルクメンからなる。α−クルクメンは下式化1に表
される構造を有するセスキテルペンである。このもの
は、下式化2に構造を示す化合物と構造互変異体の関係
にあり、通常は化1と化2の化合物が混在した形で存在
する。本発明では、化1の化合物、化2の化合物、これ
らの混合物を総称してα−クルクメンと称する。又、前
記化合物においては何れも不斉炭素を有し、本発明に言
うα−クルクメンにおいては、l体、d体、dl体の何
れもを含み、これらの何れもが使用可能である。本発明
においては、化1の化合物、化2の化合物、これらの混
合物の何れもが、立体異性を含み、メラノサイトのデン
ドライト伸長抑制剤として使用することができる。かか
るα−クルクメンは、合成によって製造することもでき
るし、かかる化合物を含有する植物体より、抽出。精製
して用いることもできる。更には、前記α−クルクメン
の作用を他の共存物質が阻害しない範囲においては、抽
出物或いは抽出物の溶媒除去物をそのまま使用すること
もできる。この様な、α−クルクメンの作用を他の共存
物質が阻害しない、植物の抽出物としては、カンラン科
モツヤクジュの抽出物が好ましく例示できる。カンラン
科モツヤクジュの抽出物を得る、植物体の部位として
は、モツヤクジュの植物体全般にわたってクルクメンが
存在しているため、特段の限定はされないが、好ましく
は、樹脂、樹皮、木質などが例示でき、特に好ましく
は、樹脂が例示できる。モツヤクジュの抽出物として
は、極性の低い溶剤によって抽出された抽出物の溶剤除
去物が特に好ましく例示できる。極性の低い溶剤として
は、ノルマルヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類、
ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフランなどのエーテル類、塩化メチレン、クロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル、蟻酸メチ
ルなどのエステル類が好ましく例示できる。抽出は、植
物体に対して1〜10重量倍の溶剤を加え、室温であれ
ば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬すればよ
い。抽出後は、必要に応じて水を加え、液々抽出し、水
溶性成分を除去した後、減圧濃縮などして溶剤を除去す
ることが好ましい。本発明の皮膚外用剤に於ける、本発
明のデンドライト伸長抑制剤である、αークルクメン
は、皮膚外用剤全量に対して、0.001〜10重量%
含有することが好ましく、更に好ましくは、0.005
〜5重量%である。これは、少なすぎるとメラノサイト
のデンドライト伸長抑制効果を発揮しない場合があり、
多すぎても効果が頭打ちになり、いたずらに処方の自由
度を阻害する場合があるからである。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】(2)本発明のデンドライト伸長抑制剤の
製造例 以下に、本発明のデンドライト伸長抑制剤の製造例を示
す。 <製造例1>モツヤクジュの木幹0.5Kgを細かく粉
砕し、チップとし、これに3lのノルマルヘキサンを加
え、3時間加熱還流した。放冷後、濾過して不溶成分を
除去した後、30%メタノール水溶液500mlを加
え、液液抽出し、ノルマルヘキサン層を取り、減圧濃縮
し、抽出物1を31g得た。これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ノルマルヘキサン:イソプロピルエ
ーテル=100:0〜90:10)で精製し、4.2g
のα−クルクメン(化1の化合物と化2の化合物の1:
4の混合物であるとNMRより推定。)を得た。得られ
たα−クルクメンを標準サンプルとして、抽出物1中の
α−クルクメンの量を定量したところ(高速液体クロマ
トグラフィー;シリカゲルカラム250mm×4.6m
m、移動相:0.1%エタノール含有ノルマルヘキサ
ン、検知:紫外部220nm、カラム温度:40℃)1
8重量%であった。
【0012】<製造例2>モツヤクジュの木幹0.5K
gを樹脂100gに変えて、同様に処理し、53gの抽
出物2を得た。これより、28gのα−クルクメンを得
た。抽出物2には65%のαークルクメンが含まれてい
ることが同様の手技により明らかになった。
【0013】(3)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記本発明のメラノサイトのデ
ンドライト伸長抑制剤を含有することを特徴とする。本
発明に言う、皮膚外用剤とは、皮膚に外用で適用される
組成物の総称を意味し、医薬部外品を含む化粧料、皮膚
外用医薬、皮膚外用雑貨等が例示できる。これらの内、
特に好ましいものは化粧料である。これは、前記本発明
のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤が優れた安全
性を有しているため、化粧料のように連日、習慣的に使
用することができ、その様な使用形態で美白作用をより
遺憾なく発揮するためである。化粧料の剤形としては、
特に限定されないが、本発明のデンドライト伸長抑制剤
が極性の極めて低い物性を有しているため、クリームや
乳液などの乳化剤形で使用されることが好ましい。本発
明の皮膚外用剤には、前記メラノサイトのデンドライト
伸長抑制剤以外に、通常皮膚外用剤で使用される任意成
分を含有することができる。かかる任意成分としては、
例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等の
ような炭化水素類、ホホバ油やセチルイソオクタネート
等のエステル類、オリーブ油等のトリグリセライド類、
オクタデシルアルコールやオレイルアルコール等の高級
アルコール類、グリセリンや1,3−ブタンジオール、
1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、ジ
プロピレングリコール等の多価アルコール類、非イオン
界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性
剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増
粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤類等が例示でき
る。勿論、本発明のデンドライト伸長抑制剤と異なる機
序の美白剤、例えば、アスコルビン酸やその誘導体、コ
ウジ酸やその誘導体、トラネキサム酸やその誘導体、ハ
イドロキノン配糖体などを含有する化粧料が例示でき
る。しかしながら、これらの多くはチロシナーゼを阻害
し、メラニンの生合成を阻害する作用を機序とするもの
を含有することもでき、この様なものを含有した場合に
おいては、少なくとも相加効果は得られるので好まし
い。かかるデンドライト伸長抑制剤と異なる機序の美白
剤の好ましい含有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対し
て0.01〜5重量%である。本発明の皮膚外用剤は、
前記必須の成分と任意の成分を常法に従って処理するこ
とにより、製造することができる。
【0014】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について更に
詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0015】<実施例1>本発明のデンドライト伸長抑
制剤であるα−クルクメン(製造例1で得たもの)を用
いて、メラノサイトのデンドライト伸長抑制作用を調べ
た。即ち、メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤を用
いて、デンドライト伸長抑制作用を調べた。即ち、予め
常法に従い、マウス腹腔より、マクロファージを回収
し、10%FBS加イーグルの最少培地で希釈し、2×
106セル/mlの濃度のマクロファージ液を調整して
おいた。このものを90μlずつ35mmシャーレに分
注し、これに0.05mW/cm2で20分間の紫外線
照射を行った。これらのメラノサイトのデンドライト伸
長抑制剤であるα−クルクメンを0.005重量%とな
るようDMSOに溶かして加え37℃で1晩培養した。
又、他方マウスの尾を切り、尾の表皮を細かく刻みシャ
ーレに入れ0.5%トリプシンにて37℃で一晩処理
し、ピンセットを用いて、表皮と真皮に分離し、表皮の
みを回収し、0.5%トリプシンにて37℃で20分間
処理し、フィルター濾過でメラノサイトのみを濾液とし
て集めた。このメラノサイトを含む濾液を、イーグルの
最少培地に10%FBS、10−4MのIBMX及び1
0ng/mlのTPAを加えた培地で、37℃、48時
間培養した。これを同培地で懸濁させ、96穴ウェルに
1000セル/ウェルずつ分注し、37℃で一晩培養し
た。メラノサイトの培地を捨て、PBSで3回洗浄した
後、10%FBS加イーグルの最少培地35μlに置換
した。これに前記検体を含むマクロファージの培養上清
35μlずつ添加し、37℃で二晩培養し、光学顕微鏡
下写真撮影を行い、この写真よりデンドライトの長さを
測定した。写真を図1に示す。又、測定結果を図2に示
す。これより、本発明のメラノサイトのデンドライト伸
長抑制剤は優れたデンドライト伸長抑制作用を有してい
ることがわかる。
【0016】<実施例2>抽出物1について、用量を振
って、実施例1と同様にメラノサイトのデンドライト伸
長抑制効果を調べた。結果を表1に示す。これより、本
発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤は抽出物
の形でも使用可能であることがわかる。
【0017】
【表1】
【0018】<実施例3>抽出物3について、用量を振
って、実施例2と同様にメラノサイトのデンドライト伸
長抑制効果を調べた。結果を表2に示す。これより、本
発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤は抽出物
の形でも使用可能であることがわかる。
【0019】
【表2】
【0020】<実施例4>下記に示す処方に従って、本
発明の皮膚外用剤である化粧料を作成した。即ち、イ、
ロ、ハの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ロをハで中和
し、攪拌しながらイを徐々に加えて乳化し、ホモジナイ
ザーで均質化した後、攪拌冷却して乳液を得た。このも
ののαークルクメンをスクワランに置換した比較例1を
作成し、色黒に悩む人10人1群、計20名を用いて、
朝晩2回、連日30日使用の使用テストで色黒の改善度
を調べた。改善度は、30日使用後に、スコア5:著し
い改善、スコア4:明らかな改善、スコア3:改善、ス
コア2:やや改善、スコア1:改善せずのスコアで評価
してもらった。結果を表3に示す。これより、本発明の
皮膚外用剤である化粧料は、優れた美白効果を有するこ
とがわかる。 イ スクワラン 10 重量部 ソルビタンセスキステアレート 2 重量部 α−クルクメン 0.005重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30) 0.4重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 50 重量部 ハ 水酸化カリウム 0.2重量部 水 32.095重量部
【0021】
【表3】
【0022】<実施例5>下記に示す処方に従って、本
発明の皮膚外用剤である化粧料を作成した。即ち、イ、
ロ、ハの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ロをハで中和
し、攪拌しながらイを徐々に加えて乳化し、ホモジナイ
ザーで均質化した後、攪拌冷却して乳液を得た。このも
のの抽出物1をスクワランに置換した比較例1を作成
し、色黒に悩む人10人1群、計20名を用いて、朝晩
2回、連日30日使用の使用テストで色黒の改善度を調
べた。改善度は、30日使用後に、スコア5:著しい改
善、スコア4:明らかな改善、スコア3:改善、スコア
2:やや改善、スコア1:改善せずのスコアで評価して
もらった。結果を表4に示す。これより、本発明の皮膚
外用剤である化粧料は、優れた美白効果を有することが
わかる。 イ スクワラン 10 重量部 ソルビタンセスキステアレート 2 重量部 抽出物2 0.008重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30) 0.4重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 50 重量部 ハ 水酸化カリウム 0.2重量部 水 32.092重量部
【0023】
【表4】
【0024】<実施例6>下記に示す処方に従って、本
発明の皮膚外用剤である化粧料を作成した。即ち、イ、
ロ、ハの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ロをハで中和
し、攪拌しながらイを徐々に加えて乳化し、ホモジナイ
ザーで均質化した後、攪拌冷却して乳液を得た。このも
のの抽出物2をスクワランに置換した比較例1を作成
し、色黒に悩む人10人1群、計20名を用いて、朝晩
2回、連日30日使用の使用テストで色黒の改善度を調
べた。改善度は、30日使用後に、スコア5:著しい改
善、スコア4:明らかな改善、スコア3:改善、スコア
2:やや改善、スコア1:改善せずのスコアで評価して
もらった。結果を表5に示す。これより、本発明の皮膚
外用剤である化粧料は、優れた美白効果を有することが
わかる。 イ スクワラン 10 重量部 ソルビタンセスキステアレート 2 重量部 抽出物2 0.03重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30) 0.4重量部 メチルパラベン 0.1重量部 水 50 重量部 ハ 水酸化カリウム 0.2重量部 水 32.07重量部
【0025】
【表5】
【0026】<実施例7>下記に示す処方に従って、本
発明の皮膚外用剤である化粧料を作成した。即ち、イ、
ロ、ハの成分をそれぞれ70℃に加熱し、ロをハで中和
し、攪拌しながらイを徐々に加えて乳化し、ホモジナイ
ザーで均質化した後、攪拌冷却して乳液を得た。このも
ののαークルクメンをスクワランに置換した比較例2を
作成し、色黒に悩む人10人1群、計20名を用いて、
朝晩2回、連日30日使用の使用テストで色黒の改善度
を調べた。改善度は、30日使用後に、スコア5:著し
い改善、スコア4:明らかな改善、スコア3:改善、ス
コア2:やや改善、スコア1:改善せずのスコアで評価
してもらった。結果を表6に示す。これより、本発明の
皮膚外用剤である化粧料は、優れた美白効果を有するこ
とがわかる。又、従来の美白剤であるアルブチンとの相
加効果も見られた。 イ スクワラン 10 重量部 ソルビタンセスキステアレート 2 重量部 α−クルクメン 0.005重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 キサンタンガム 0.1重量部 アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30) 0.4重量部 メチルパラベン 0.1重量部 アルブチン 2 重量部 水 50 重量部 ハ 水酸化カリウム 0.2重量部 水 30.095重量部
【0027】
【表6】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、メラノサイトのデンド
ライト伸長抑制作用を機序とする、美白剤及び当該美白
剤を含有する皮膚外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のデンドライトの伸長の比較を示す
図である。(図面代用写真)
【図2】 実施例1のデンドライトの長さの測定結果を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AC022 AC122 AC442 AC482 AD092 AD352 AD392 AD531 AD532 BB51 CC05 DD23 DD27 DD31 EE16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−クルクメンからなるメラノサイトの
    デンドライト伸長抑制剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデンドライト伸長抑制
    剤を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 美白用であることを特徴とする、請求項
    2に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 モツヤクジュの抽出物の形態で請求項1
    に記載のデンドライト伸長抑制剤を含有することを特徴
    とする、請求項2又は3に記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 α−クルクメンを含有することを特徴と
    する、皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 美白用であることを特徴とする、請求項
    5に記載の皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】 カンラン科モツヤクジュの抽出物とし
    て、α−クルクメンを含有することを特徴とする、請求
    項5又は6に記載の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 化粧料であることを特徴とする、請求項
    2〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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