JP2003306127A - ワイパー制御方法、およびワイパー制御装置 - Google Patents
ワイパー制御方法、およびワイパー制御装置Info
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Abstract
況に応じてワイパー動作を適切に制御するワイパー制御
方法、およびワイパー制御装置を提供する。 【解決手段】 検出部28は、A/Dコンバータ27か
らの出力信号に基づいて、所定時間あたりに検知面に付
着する雨滴の付着量を検出し、検知面に付着した雨滴の
大きさを推定する。判断部29は、検出部28が検出し
た雨滴の付着量と、推定した雨滴の大きさとに基づいて
降雨状況を推定し、ワイパーの払拭動作を的確に制御す
る。ここで、雨滴の付着量として、検知面への雨滴の付
着個数が用いられる。
Description
法、およびワイパー制御装置に関する。特に、様々な降
雨状況を識別し、それぞれの降雨状況に応じてワイパー
払拭動作を適切に制御することができるワイパー制御方
法、およびワイパー制御装置に関する。
検出する装置が数多く提案されている(例えば、特開平
10−186059号)。この装置は、例えば、発光素
子から発せられた光をウィンドシールドガラスに導入さ
せ、前記ウィンドシールドガラスの検知面にて反射さ
せ、この反射した光を受光素子で受光して雨滴の検出を
行う。このような検出装置を用いてワイパーの動作を制
御するためには、一定の基準にしたがってワイパーの払
拭動作を制御する必要がある。
ミングおよび速度で払拭するように制御するのがよい。
しかしながら、「払拭したいタイミングおよび速度」
は、個々のドライバーの感性にしたがう部分が多く、主
観的で個人差が大きい。したがって、これに基づいて一
律の基準を設定することは非常に困難である。
の雨滴の付着、あるいは付着個数は、客観的な事象とし
て捕らえることができるので、絶対的な判断基準の一つ
となり得る。例えば、本発明者らは、特開2001−1
80447公報において、検知面への雨滴の動的な付着
を捕らえることができる技術を開示している。この技術
によれば、検知面の汚れ,温度変化による受光素子の特
性変化等が発生した場合にも、精度良く雨滴の付着を検
出可能である。
付着量)を判断基準として、例えば以下の制御を行うこ
とができる。所定時間あたりの雨滴の付着個数が多けれ
ばワイパーの間欠時間を短くし、個数が少なければ間欠
時間を長くする。同様に、個数が多ければ払拭速度を速
くし、個数が少なければ払拭速度を遅くする。このよう
な制御によれば、降雨が強くなるにつれて、より頻繁
に、より高速でワイパーの払拭動作を行うことができ
る。したがって、降雨の増加に対する応答性がよく、特
に、雨の降り始め等において有用である。しかしなが
ら、以下の不都合を生じることがある。
ドシールドガラスに付着する場合には、検出される雨滴
の付着個数が非常に多くなる。例えば、霧雨が付着する
場合、先行車の巻き上げ水が付着する場合、または大粒
径の雨粒がウィンドシールドガラスに衝突して弾け、多
数の小雨滴が発生する場合である。付着個数の観点から
見ると、これらの場合は大雨の場合と区別できない。し
たがって、上記の制御によれば、強い雨が降っていない
にもかかわらず、大雨と同様のワイパー払拭動作を行っ
てしまうことになる。このような状況では、雨滴の付着
個数に基づいてワイパーの制御を行った場合、不必要な
払拭を発生させてしまうことがある。
は、検出される雨滴の付着個数は少なくなる。この降雨
状況においては、比較的短い時間でドライバーの視界が
悪くなるため、短い間欠時間での払拭が必要とされる。
しかしながら、上記の制御によればワイパーの払拭速度
が遅くなり、間欠時間が長くなってしまうことになる。
このような状況では、雨滴の付着個数に基づいてワイパ
ーの制御を行った場合、必要な払拭を得られないことが
ある。
し、識別したそれぞれの降雨状況に応じて適切な払拭速
度,間欠時間等となるようにワイパー動作を制御するワ
イパー制御方法、およびワイパー制御装置の提供を目的
とする。
ずに、上記の制御を行うワイパー制御方法、およびワイ
パー制御装置を提供する。
りに検知面に付着する雨滴の付着量を検出し、検知面に
付着した雨滴の大きさを推定し、検出した雨滴の付着量
と、推定した雨滴の大きさとに基づいて降雨状況を推定
し、ワイパーの払拭動作を的確に制御する。ここで、雨
滴の付着量として、検知面への雨滴の付着個数を用いる
と好適である。
ドガラスへの雨滴の付着量と、付着した雨滴の大きさと
に基づいて、ウィンドシールドガラスへの雨滴の付着状
況を判別し、降雨状況を推定できるという知見を得た。
すなわち、検知面へ付着した雨滴の量と大きさとに基づ
いて、雨滴が、ウィンドシールドガラス上に、どの程度
の大きさで付着しているのか、どの程度の量付着してい
るのか判別する。
た雨滴の付着量と推定される雨滴の大きさとの概念的な
関係を図1に示す。雨滴の付着量が多く、雨滴の大きさ
が比較的大きい場合には、大きい雨滴が多量に付着して
いると判別される(図1中のA)。雨滴の付着量が多
く、雨滴の大きさが比較的小さい場合には、小さい雨滴
が多量に付着していると判別される(図1中のB)。雨
滴の付着量が少なく、雨滴の大きさが比較的大きい場合
には、大きい雨滴が少量付着していると判別される(図
1中のC)。雨滴の付着量が少なく、雨滴の大きさが比
較的小さい場合には、小さい雨滴が少量付着していると
判別される(図1中のD)。
していると判別される場合には、強い雨が連続して降っ
ていると推定できる。小さい雨滴が多量に付着している
と判別される場合には、高密度の弱い雨が降っていると
推定できる。大きい雨滴が少量付着していると判別され
る場合には、大粒の雨がまばらに降っていると推定でき
る。小さい雨滴が少量付着していると判別される場合に
は、弱い雨がまばらに降っていると推定できる。本発明
は、このような知見に基づくものである。
即して適切な払拭速度,間欠時間でワイパーを動作させ
ることが望ましい。本発明によれば、より細かく降雨状
況を推定できるので、降雨状況に即して、より適切なワ
イパー動作を実現することができる。
られた光を、車両のウィンドシールドガラスのワイパー
払拭領域の一部に設けられた検知面で反射させ、前記反
射光を受光素子で受光して前記検知面の状態を検出する
ことにより、前記ワイパーを制御する方法であって、
(a)前記受光素子の出力信号から遅れ信号を生成し、
前記受光素子の出力信号と前記遅れ信号との差分を求
め、前記差分の発生を検出することにより、前記検知面
への雨滴の動的な付着を検出し、(b)前記検出された
雨滴の動的な付着を用いて、前記ワイパーの払拭動作を
決定し、(c)前記受光素子からの信号に基づいて、前
記検知面に付着した雨滴の大きさを推定し、(d)前記
推定された雨滴の大きさに基づいて、前記決定されたワ
イパーの払拭動作を調整する制御を行う、ワイパー制御
方法を含む。
しても成立する。また、上記発明は、ワイパーの制御装
置やコンピュータやマイクロコンピュータに所定の機能
を実現させるプログラムまたはそのプログラムを記録し
た記録媒体としても成立する。
ェア、ソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウ
ェアの組み合わせにより実現可能である。ハードウェア
およびソフトウェアの組み合わせによる実行は、例え
ば、所定のプログラムを有するコンピュータにおける実
行が該当する。
上のハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアお
よびソフトウェアの組み合わせにより実現されても、2
つ以上の手段の機能が1つのハードウェア、ソフトウェ
アまたはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ
により実現されても良い。
目にしたがって順次説明していく。 ・本発明に用い得る光学機構 ・ワイパー制御装置の構成 ・検出部の処理 ・判断部の処理 ・検知面への雨滴の付着の検出方法 ・付着した雨滴の大きさの推定方法
明に用い得る基本的な光学機構について説明する(図2
を参照)。
素子10から発せられた光は、プリズムガラス11等を
通じて、水滴の検出を行うべき透明性基板であるガラス
基板(ウィンドシールドガラス)2に導かれる。導かれ
た光は、検出対象面3にて全反射し、前記プリズムガラ
ス11を通じて、例えばフォトダイオード等の受光素子
12に入射する。
付着のない状態で、受光素子には最大の出力が発生する
ように配置構成されている。このとき、検出面に水滴等
の付着13があると、受光素子の出力は低下する。
ー制御装置の構成を図3を参照して説明する。図3はワ
イパー制御装置全体の構成を示した図である。便宜上、
ハードウェア部分20とソフトウェア部分21とに分け
ている。
(キャリア周波数)のパルス波形で駆動されているとよ
い。また発光素子10は温度により発光特性が変化する
ので、実際の発光光量を、モニター用受光素子23とモ
ニター用検出回路24を用いてモニターしておくことが
好ましい。さらにモニター結果をフィードバックしなが
ら、発光素子10を駆動回路22で駆動することが好ま
しい。
て、出力信号が発生する。このとき信号は、発光素子を
駆動時のキャリア波形を含んでいるので、まず信号検出
回路25にかけて、実信号のみを取り出す。
きな出力の信号を得ることができないことが多いので、
受光素子からの信号は増幅回路26にて増幅されること
が好ましい。
に入力されて、デジタル変換される。このとき、A/D
コンバータ27のダイナミックレンジは、上述した光学
機構の出力から適宜定められるとよい。
28に入力する。当該検出部28は、入力された信号か
ら、所定時間当たりの検知面への雨滴の付着量を検出す
る。また、検出部28は、入力された信号のゆらぎを検
出し、信号のゆらぎの変化パターンから雨滴の大きさを
推定する。
の付着量を検出する手段と、入力された信号のゆらぎを
検出し、信号のゆらぎの変化パターンから雨滴の大きさ
を推定する手段とを有する。
的な付着を検出し、その付着個数を積算する手段を備え
てもよい。この場合には、積算された付着個数が付着量
として用いられることとなる。さらに、検出部28は、
受光素子が受光する光量の低下度合による被覆率の変化
に基づいて付着量を検出する手段を備えてもよい。
ぎの大きさを検出する手段を備えた構成であれば、入力
された信号のゆらぎの大きさを検出することができる。
また、検出部28が、信号のゆらぎを検出してから当該
信号のゆらぎの大きさが所定の大きさに減衰したことを
検出するまでの時間を検出する手段を備えた構成であれ
ば、入力された信号のゆらぎの長さを検出することがで
きる。
の変化パターンから雨滴の大きさを推定する。例えば上
記例で言えば、信号のゆらぎの大きさの変化パターンを
解析したり、信号のゆらぎの長さの変化パターンを解析
して雨滴の大きさを推定する。
29に入力される。判断部29は、検出部28が検出し
た検知面への雨滴の付着量と、検出部28が推定した雨
滴の大きさとから、検知面への雨滴の付着状況を判別し
て降雨状況を推定し、ワイパー動作を適切に制御する。
8が積算した検知面への雨滴の付着個数に基づいてワイ
パーの払拭動作を決定し、この決定した払拭動作を、検
出部28が推定した雨滴の大きさに基づいて調整する。
(図示しない)へ制御信号を送信して、自動車制御用コ
ンピュータを介してワイパー動作を制御してもよい。ま
た、ワイパー駆動用モータを直接制御してもよい。
は、ソフトウエアにて構成することが可能である。
について、検知面へ付着した雨滴の付着量の検出処理
と、検知面へ付着した雨滴の大きさの推定処理に分けて
説明する。
着量、特に付着個数を検出するためには、後に詳述する
ような、検知面への雨滴の動的な付着を検出する方法を
用いることができる。ここでは、当該方法を用いる検出
部28の処理について説明する。なお、この方法は、本
発明者らによって特開2001−180447公報に開
示されたものである。
の信号を受信して図4に示される処理を行う。なお、A
/Dコンバータ27からの出力は、予めノイズカットフ
ィルタに通され、スパイク性のノイズ等が除去される。
ルフィルタ1(LPF1)に通され量子化ノイズ等が除
去される。なお、フィルタ1からの出力(F1)は、入
力された信号(DIN)に対する、1次遅れ信号と理解さ
れてもよい。
ルタ2(LPF2)に入力する。このフィルタ2によ
り、ノイズ除去された信号(F1)からその遅れ成分と
なる信号(F2)を発生させることができる。なお、フ
ィルタ2からの出力(F2)は、入力された信号(DI
N)に対する、2次遅れ信号と理解されてもよい。
の信号を、デジタルフィルタ3(HPF)に入力して、
前記F1とF2の差を求めて差分信号を発生させる。例
えば、F2信号からF1信号を差し引けばよい。
付着(衝突)を判断することができる。例えば、差分信
号をF2信号からF1信号を差し引いた値とすると、前
記差分値が正のとき、検知面に雨滴等の衝突があったと
判断すればよい。逆に、差分信号をF1信号からF2信
号を差し引いた値とするならば、前記差分値が負のと
き、検知面に水滴等の衝突があったと判断すればよい。
雨滴の付着個数を、所定のメモリに積算していく。な
お、雨滴の付着個数は、所定時間ごとに積算されて判断
部29へ出力される。したがって、判断部29へ出力さ
れるのは、所定時間あたりの付着個数である。付着個数
が判断部29へ出力された後は、メモリをクリアし、次
の所定の時間内の付着個数の積算を行うようにする。
出する方法)なお、検出面への雨滴の付着を検出する他
の方法として、受光素子の出力信号の変化(受光光量の
低下)と基準値との比較によって降雨を検出する周知の
方法(いわゆる閾値法)を用いることができる(例え
ば、特開平10−186059号)。
値を設定する方法(特開平10−186059号)、順
次基準値を置換更新する方法(特開平2−68248
号)を用いてもよい。
入射する光量の変化を一定の閾値と比較することによ
り、雨滴の付着を検出するようにすればよい。
面へ付着した雨滴の付着量を検出するためには、受光素
子12が受光する光量の低下度合により、すなわち、A
/Dコンバータ27からの信号のレベルにより付着量の
多少を判定する方法を用いることができる(例えば、特
開平10−186059号)。
は、受光素子12(またはA/Dコンバータ27)から
の信号のレベルを、複数の基準値と比較することによっ
て付着量を検出する処理を行う。
へ付着した雨滴の大きさを推定するためには、後に詳述
するような、雨滴の大きさの推定方法を用いることがで
きる。ここでは、当該方法を用いる検出部28の処理に
ついて説明する。
て、検知面に付着した雨滴の動的なゆらぎの変化の諸特
性と、雨滴の大きさとの関係が求められており、所定の
テーブルとしてメモリに記憶されている。検知面に付着
した雨滴の動的なゆらぎの変化の諸特性とは、ゆらぎの
長さ、ゆらぎの大きさ等である。なお、ゆらぎの大きさ
を表すパラメータとしては、ゆらぎ内の増減の変化回
数,増加の変化量,増減の方向が含まれる。
の信号を受信して図5に示される処理を行う。なお、A
/Dコンバータ27からの出力は、予めノイズカットフ
ィルタに通され、スパイク性のノイズ等が除去される。
の信号のゆらぎの長さを検出する。例えば、信号のゆら
ぎを検出してから当該信号のゆらぎの大きさが所定の大
きさに減衰したことを検出するまでの信号のゆらぎの時
間を検出する。信号のゆらぎの長さの検出には、信号の
圧縮率を用いてもよい。
の信号のゆらぎの大きさを検出する。例えば、信号の変
化の回数を検出し、変化の増減方向および変化量等を算
出する。
ゆらぎの長さ,ゆらぎの大きさに基づいて、上述したテ
ーブルを参照することにより、検知面に付着した雨滴の
大きさを推定する。
た、所定時間あたりの検知面への雨滴の付着量の検出結
果と、検知面へ付着した雨滴の大きさの推定結果とは、
判断部29に入力される。判断部29は、これらの入力
に基づいて以下の判断処理を行う。
着量または付着個数を基準として、ワイパーの払拭間欠
時間および払拭速度を決定する制御を行う。具体的に
は、雨滴の付着量もしくは付着個数が多くなれば、払拭
間欠時間をより短くする。あるいは、払拭速度をより速
くする制御を行う。反対に、雨滴の付着量もしくは付着
個数が少なくなれば、払拭間欠時間をより長くする。あ
るいは、払拭速度をより遅くする制御を行う。
定されたワイパーの払拭間欠時間および払拭速度を、推
定された雨滴の大きさに基づいて調整する。
定の閾値より小さい場合には、ワイパーの払拭間欠時間
を、検出された雨滴の付着量等を基準として決定される
払拭間欠時間より長くする。あるいは、ワイパーの払拭
速度を、検出された雨滴の付着量等を基準として決定さ
れる払拭速度より遅くする制御を行う。反対に、推定さ
れた雨滴の大きさが所定の閾値以上である場合には、ワ
イパーの払拭間欠時間を、検出された雨滴の付着量等を
基準として決定される払拭間欠時間より短くする。ある
いは、ワイパーの払拭速度を、検出された雨滴の付着量
等を基準として決定される払拭速度より速くする制御を
行う。
により、ワイパーの払拭動作を、雨滴の付着量を基準と
して決定する場合に比べて、より迅速に降雨状況の変化
に追従させることができ、降雨状況の変化前後の不適切
な払拭動作を減少させることができる。
の一例を説明する。ここで、図6は、判断部の処理を説
明するフローチャートである。なお、この説明において
は、雨滴の付着量の一例である付着個数を用いて説明す
る。
個数(積算付着個数)が所定の閾値th以上か否か判断
する(ステップ101)。付着個数が閾値th以上の場
合とは、大雨,霧雨,先行車の巻き上げ水等の高密度の
雨滴により、多数の雨滴がウィンドシールドガラスに付
着している場合を含む。
か識別することはできない。すなわち、車両が、高速か
つ連続の払拭を真に必要とする降雨状況に置かれている
のか否か識別することはできない。したがって、判断部
29は、例えばワイパーの払拭間欠時間を短くする、あ
るいは払拭速度を速くするように制御を仮決定する。
に、推定された雨滴の大きさが所定の閾値th以上か否
か判断する(ステップ102)。
には、図1に示されるAに該当することとなる。Aは、
大きな雨滴がウィンドシールドガラス上に多数付着して
いることを意味するので、車両が大雨の降雨状況下にあ
ることが推定される。したがって、例えば、ワイパーの
払拭速度が高速になるように制御する。
により、降雨が急激に強くなった状況を迅速に識別して
これに応答することができ、ドライバーの視界を速やか
に確保することができる。
値th未満の場合には、図1に示されるBに該当するこ
ととなる。Bは、小さな雨滴がウィンドシールドガラス
上に多数付着していることを意味するので、車両は大雨
の降雨状況下にはなく、高密度の弱い雨、例えば霧雨の
降雨状況下にあることが推定される。したがって、例え
ばワイパーの払拭間欠時間を、雨滴の付着量を基準とし
て決定されるものより長いモードに設定するよう制御す
る。
により、ウィンドシールドガラス上の雨滴の付着状況を
より正確に識別して適切な払拭頻度を実現することがで
き、無用な払拭動作を防止することができる。
が閾値th未満の場合には、判断部29は、例えばワイ
パーの払拭間欠時間を長くする、あるいは払拭速度を遅
くするように制御を仮決定する。そして、次に、推定さ
れた雨滴の大きさが所定の閾値th以上か否か判断する
(ステップ103)。
には、図1に示されるCに該当することとなる。Cは、
大きな雨滴がウィンドシールドガラス上に少数付着して
いることを意味するので、車両が大粒の雨がまばらに降
っている降雨状況下にあることが推定される。したがっ
て、例えばワイパーの間欠時間を、雨滴の付着量を基準
として決定されるものより短いモードに設定するよう制
御する。
により、ウィンドシールドガラス上の雨滴の付着状況を
より正確に識別して、必要な払拭動作を実現することが
できる。
値th未満の場合には、図1に示されるDに該当するこ
ととなる。Dは、小さな雨滴がウィンドシールドガラス
上に少数付着していることを意味するので、車両は、弱
い雨の状況下にあることが推定される。したがって、例
えばワイパーの間欠時間を、雨滴の付着量を基準として
決定されるものよりさらに長いモードにするか、または
待機モードに設定するよう制御する。
により、降雨が急激に弱くなった状況を迅速に識別して
これに対応することができ、無用な払拭動作を防止する
ことができる。
払拭動作を変化させることは有益であるが、上記ステッ
プ101〜103による一回の処理結果のみに基づいて
ワイパー動作を変更すると不都合が生じる場合がある。
例えば、小さい検知面に起因して、一回の処理では降雨
を捕らえきれない場合がある。あるいは、払拭動作の切
替が短時間内に頻発し、ドライバーに違和感を与えてし
まう。
かの結果が複数回連続した場合に、ワイパーの動作を切
り替えるようにすると好適である。
として、激しい雨の状況であるのか激しい雨の状況でな
いのかを識別し、適切なワイパー動作の制御を行う例に
ついて説明する。具体的には、本実施の形態は、雨滴の
大きさの推定に加えて、ウィンドシールドガラスに対す
る雨滴の当たり方の強さを判別して、激しい雨の状況か
否かを識別する方法である。
た降雨状況にしたがって、ウィンドシールドガラスへの
雨滴の当たり方が異なることが確認された。また、本発
明者らは、ウィンドシールドガラスへの雨滴の当たり方
によって雨滴の付着後の運動量が変化するという知見を
得た。具体的には、ウィンドシールドガラスへの雨滴の
当たり方が強くなればなるほど、付着後の雨滴の運動量
が大きくなるという知見を得た。
号のゆらぎの長さと大きさとによって表すことができ
る。ゆらぎの長さとは、雨滴が付着した後、ゆらぎの大
きさが所定の大きさに減衰するまでの時間である。一
方、ゆらぎの大きさは、ゆらぎ内の増減の変化回数,増
加の変化量,増減の方向等のパラメータによって表され
る。
くなると、ゆらぎの長さが長くなり、ゆらぎの大きさが
大きくなる。ゆらぎの大きさが大きくなるとは、増減の
変化回数,増加の変化量が多くなり、増減の方向に減少
が現れるというパラメータによって表すことができる。
ば、付着時における信号の減少方向への変化量は同一と
なる。しかし、より大きい運動エネルギーを有する雨滴
においては、付着後の増減の変化回数,増加の変化量が
より多くなり、ゆらぎの長さがより長くなる。このよう
な知見により、雨滴の当たり方の強さと、信号のゆらぎ
の長さと大きさとで特徴づけられる信号のゆらぎの変化
パターンとを関連付けることができる。
のゆらぎの変化パターンを求めておき、これを基準とし
てテーブル化することができる。検出部28は、このよ
うなテーブルを用いて、A/Dコンバータ27からの信
号のゆらぎを評価して、雨滴の当たり方の強さを判別す
る。そして、大粒の雨滴が強く当たると判別された場合
には、激しい雨の状況と推定できるので、判断部29
は、高速かつ連続になるようワイパー動作を制御する。
場合には、激しい雨の状況にはないと推定できる。した
がって、ワイパーが高速かつ連続モードで動作している
場合には、払拭速度および払拭頻度を落とすようにワイ
パー動作を制御する。あるいは、ワイパーが低速もしく
は間欠モードで動作している場合には、高速かつ連続に
ならないようにワイパー動作を制御する。
否かをより正確に識別することができる。また、降雨状
況に応じて、高速かつ連続の払拭動作を適切に実行させ
ることが可能となり、不要な払拭を防止することができ
る。
された雨滴の当たり方の強さと上述した雨滴の大きさの
推定結果とを合わせて、高速かつ連続の払拭動作の制御
を行ってもよく、雨滴の当たり方のみに基づいて制御を
行ってもよい。
は、風の影響および車両の走行速度等によって左右され
る。したがって、降雨が一定である場合に、車両の速度
によって雨滴の当たり方の強さが変化する。
合、すなわち車両の速度が低速か、または停車中と推定
される場合には、ワイパー動作を高速かつ連続にしない
よう制御することもできる。
上において、本発明の実施の形態について説明した。以
下においては、上記実施の形態に用いられた、雨滴の付
着の検出方法、および雨滴の大きさの推定方法について
さらに詳細に説明する。
ず、検知面への雨滴の動的な付着を検出する方法につい
て説明する。検知面への雨滴の動的な付着を検出する方
法としては、例えば、本発明者らによって特開2001
−180447公報に開示された手法を用いることがで
きる。以下にこの方法を具体的に説明する。
図7は、本方法の測定原理を説明する図である。検知面
に水滴が動的に付着した場合(水滴が衝突した場合)の
入力信号モデル例を図7の(a)に示す。受光素子12
からは、その出力信号が入力(DIN)されている。この
入力信号(DIN)から、その遅れ成分の信号(F1)を
生成させることができる。さらに、前記遅れ信号(F
1)から前記入力信号(DIN)を差し引いた差分信号
(Δ(F1−DIN))を生成させることができる。図7
の(b)に、前記差分信号を模式的に示した。
からt1の間で正の差分が発生しており、t1からt3の
間で負の差分が発生している。
の時点(t0)から水滴が検知面に衝突し始め、さらに
Δtの間で水滴がつぶれている状況に対応している。そ
の後の平坦な信号部分は、水滴が広がった様子を表して
いる信号モデルである。
がわかる。つまり、差分信号の発生を検知することで、
検知面への水滴の衝突を検出することができる。
前記入力信号を引いた値とすると、前記差分が正のと
き、検知面に水滴の衝突があったと判断することができ
る。ただしこの場合、負の差分の発生は、水滴の衝突検
出には用いないものとする。
ば、水滴の付着の有無、あるいは水滴の衝突個数を求め
て、その結果によりワイパーの動作を制御することが可
能になる。
ると、受光素子からの信号の低下は小さいものになって
しまう。基準値との比較による判定では、ノイズレベル
と同程度の信号に対しては、閾値を設定することが不可
能となる。つまり、基準値との比較では、付着(濡れ)
の程度が小さいと、水の付着が判別できなくなる。
できるので、ノイズレベルと区別がつかない程度の小さ
な水滴であっても、水滴の付着が的確に判断できる。つ
まり、小さな水滴の付着であっても、雨滴の付着を検出
することができる。
入力信号モデル(DIN)を差し引いた差分信号(Δ(F
1−DIN))の発生にて、判定する場合であった。しか
しさらに、F1信号から遅れ成分の信号(F2)を生成
し、F2とF1の差分、例えば(Δ(F2−F1))の
発生の検出により、雨滴の動的な付着を判断すること
が、好ましい(図7の(c)参照のこと)。
ち、AD変換されている入力信号は量子化誤差を含んで
いることと、差分信号を用いたパターン処理は、微小な
差異を捕らえるのに適しているが、一般的にノイズに弱
いからである。
からt2の間で正の差分が発生しており、t2からt4の
間で負の差分が発生している。
等の検出ロジックについて、ステップ毎に説明する(図
4参照のこと)。図4は、雨滴の検出ステップを説明す
る図である。
7からの出力は、例えば車内外から飛来するスパイク性
のノイズ等を除去するために、予めノイズカットフィル
タを通しておくことが好ましい。このノイズカットはソ
フトウエアで処理することができる。
ルフィルタ1(LPF1)に通される。このフィルタ1
は、前記A/Dコンバータ27のデジタル変換の際に発
生した量子化誤差や、回路ノイズ等を除去するために用
いられる。なお、フィルタ1からの出力(F1)は、入
力された信号(DIN)に対する、1次遅れ信号と理解さ
れてもよい。
のようにして行われる。順次入力される信号の所定のサ
ンプル数の合計を、サンプル数で除して平均化すること
である。なおこのLPF1においても、ある程度のスパ
イク性ノイズを除去できるように、前記所定のサンプル
数は決められるとよい。
めるとよい。まず、この回路において考えうる最大ノイ
ズを測定し、それに対応するディジット値を設定する。
この最大ノイズを除去できるように、つまり前記ディジ
ット値をあるサンプル数で除したときの値が「0」とな
るように、所定のサンプル数を定めればよい。
ることで取り除くことができる。なお本発明によるデー
タ処理は、高速処理のために、浮動点処理を行わず、小
数以下を切り捨てて処理することが好ましい。
に詳しく説明する。図8は、デジタルフィルタを説明す
る図である。入力されるデータ(Dn)があり、平均化
の対象となるデータセルを考える。例えば、平均化の対
象とするサンプル数を「8」とした場合、8個のデータ
セルに順次データが入力される。その合計をサンプル数
8で除して、平均化出力(F(1))が出力される。次に
D9が、データセルに入力され、D1が払い出される。ま
たその合計をサンプル数で除して、平均化出力(F
(2))が出力される。以下同様にして、順次平均化出力
(F(n))が出力される。
1)を、さらにデジタルフィルタ2(LPF2)に入力
する。このフィルタ2も、上記フィルタ1と同様に、順
次入力される信号の所定のサンプル数の合計を、サンプ
ル数で除して平均化している。このように入力信号を平
均化することにより、ノイズ除去された信号(F1)か
らその遅れ成分となる信号(F2)を発生させることが
できる。なお、フィルタ2からの出力(F2)は、入力
された信号(DIN)に対する、2次遅れ信号と理解され
てもよい。
波成分をカットするローパスフィルタとして理解されて
もよい。またこれは、アナログ回路でも実現可能であ
る。しかし、アナログ回路では、回路定数を簡単に変化
させることが困難なため、デジタルフィルタを用いるこ
とが好ましい。
の信号を、デジタルフィルタ3(HPF)に入力して、
前記F1とF2の差を求めて差分信号を発生させる。例
えば、F2信号からF1信号を差し引けばよい。差分の
生成を行うフィルタリングは、前記F1とF2の差の高
周波成分を抽出するハイパスフィルタとして理解されて
もよい。
付着(衝突)を判断することができる。例えば、差分信
号をF2信号からF1信号を差し引いた値とすると、前
記差分値が正のとき、検知面に雨滴等の衝突があったと
判断すればよい。逆に、差分信号をF1信号からF2信
号を差し引いた値とするならば、前記差分値が負のと
き、検知面に水滴等の衝突があったと判断すればよい。
(LPF1))は、n=8のデータの平均化により行
い、遅れ成分の生成(2次遅れ成分(LPF2))は、
n=4のデータの平均化により行っている。ここで、L
PF2のn数が少ないのは、LPF1でノイズが除去さ
れているためである。
理した結果を示した。図9(a)のグラフには、実際の
入力信号(DIN)、ノイズ等が除去された(1次遅れ)
信号(F1)、およびその(2次)遅れ信号(F2)を
示した。さらに図9(b)のグラフには、F2信号から
F1信号を差し引いた差分信号を示した。なお横軸は時
間軸である。なお図中、矢印(↓)のタイミングで、雨
滴が検知面に衝突し始めている。図9は、雨滴の衝突時
における信号、および処理した信号を示す図である。
応して、この場合正の差分信号(Δ(F2−F1))が
発生していることがわかる。
とが確認される。すなわち、ノイズ等が除去された信号
(F1)に対して、その遅れ信号(F2)を生成させた
とき、F1信号が急に変化している場合にはその遅れ量
が大きくなり、逆にF1信号があまり変化しない場合に
は、その遅れ量が小さなものになることである。
1)を生成させると、F1信号が急に変化している場合
には大きな差分が発生し、逆にF1信号があまり変化し
ない場合には、ほとんど差分が発生しないことも確認で
きる。
シフトしているような場合は、受光素子の出力もシフト
することになる。このような場合、閾値を用いた従来の
検出方法においては、閾値を固定したままでは正確な検
出が困難である。したがって、自ずと複雑な判断ロジッ
クが必要となってくる。
差分を検出する方法では、差分をとることにより、シフ
ト量をキャンセルすることができるので、雨滴の衝突に
対応して、的確な検出が可能である。またその判断ロジ
ックも、差分の発生の検出だけでよく、非常にシンプル
である。
号例を示した。図10は、小雨時における信号を示した
図であり、図11は、検出装置のノイズレベルを示す図
である。図10において、矢印(↓)のタイミングで、
雨滴が検知面に衝突している。なお横軸の時間軸は、図
9のそれとは異なっている。さらにこの具体的な検出装
置のノイズレベルは、図11に示したように、約25m
Vである。
23mVあるいは約30mVであり、ノイズレベルと大
差のない小さなものである。しかし、雨滴の衝突に対応
して、正の差分信号が発生していることが確認できた。
つまり本方法では、ノイズレベルの小雨であっても、そ
の衝突を的確に検出することができる。
に、雨滴の大きさの推定方法について説明する。本方法
は、検出面に付着した後の水滴等の動きを詳しく分析す
ることによりなされたものである。まず、上述した光学
機構からの信号において、以下のように、その信号ゆら
ぎの検出、その変化パターンの検出、および、付着物の
判断処理について詳しく解析した。
した。大きな雨滴が検出面に付着した場合、付着後の挙
動は図12(a)に示すように、信号パターンが大きく
変動しており、動きが収まるまでに時間を要しているこ
とがわかる。
は、信号パターンの変動は小さく、動きが収まるまでの
時間も短い。
較的大きく、そのゆらぎが収まるまでに比較的長い時間
を要し、一方、小さな雨滴は、検出面付着後のゆらぎが
比較的小さく、そのゆらぎは比較的短い時間で収まる。
この物理現象は自然法則に従って理解できる。例えば、
雨滴のゆらぎを抑える力としては、表面張力、内部摩擦
力、検出面との境界摩擦力などがあり、雨滴の場合、特
に表面張力の影響が大きいと考えることができる。表面
張力は表面積の大きさに反比例する力と捉えることがで
きる。一方、雨滴のゆらぎを維持する力としては、慣性
力、風などの外圧力などがある。慣性力は質量つまり雨
滴の体積に比例する力と捉えることができ、風などの外
圧力は表面積の大きさに比例する力と捉えることができ
る。結局、小さな雨滴は、大きな雨滴に比べ、ゆらぎを
抑える表面張力の影響が大きく働き、かつ、ゆらぎを維
持する慣性力が小さく、外圧力も小さい。結局、小さな
雨滴は大きな雨滴に比べて、そのゆらぎが収まる時間が
短いといえる。
ターンを認識し、識別することで、検出面の状況に関す
る情報を得ることを考えた。
くのハードウエア資源を要してしまう。そこで本方法
は、少ないハードウエア資源でも、信号パターンの認識
を可能とするようにしたものである。
いて説明する。大きな雨滴と小さな雨滴の場合を例にし
て、説明する。
を検出し、付着物を判断する処理を説明する。
数の値で区分された複数のセグメントを設定しておく。
サンプリング信号の並びにおいて、同一セグメントに属
する信号が連続している部分があれば、それら連続して
いる信号を圧縮して、記憶する。
す1つのイベント(検出対象が雨滴なら雨滴一滴が検出
面上で起こす変化の始まりから終わり)の所定時間を定
めておくとよい。例えば、圧縮前のサンプリング信号数
(N0)と圧縮後のサンプリング信号数(N)から圧縮
率を求める。この圧縮率から前記雨滴信号の特徴を推定
することができる。ここで圧縮率を、(N0−N)/N0
と定義すれば、例えば、圧縮率が大きいときは雨滴が小
さく、一方、圧縮率が小さいときは雨滴が大きい、と推
定すればよい。大きな雨滴であれば、検出面に付着後の
ゆらぎが大きく、図12(a)に示したように信号のゆ
らぎも大きいので、信号の並びにおいて信号があまり圧
縮されない。一方、小さな雨滴であれば、検出面に付着
後のゆらぎが小さく、図12(b)に示したように信号
のゆらぎも小さく、速やかに一定範囲に収まるので、信
号の並びにおいて信号が効率的に圧縮されるからであ
る。
出対象物のゆらぎが、収束するのに必要な時間とすれば
よい。
きデータ量が圧縮されるのでメモリー資源の使用が少な
くてすむという利点がある。
うのではなく、取り得る値が決まっているので、ラベル
符号を割り当てて、このラベル符号で扱うことによっ
て、さらにデータ量が圧縮されるのでメモリー資源を節
約することができる。
長さの変化パターンから付着物を判断する処理である。
ンを検出し、付着物を判断する処理を説明する。
大きな雨滴の場合は、信号パターンは大きく変動し、セ
グメントをまたがる変化も多く、また全体として信号レ
ベルの回復の度合が大きい。
は、信号パターンの変動は小さく、セグメントをまたが
る変化が少なく(特に減少することはまれである)、ま
た全体として信号レベルの回復の度合も小さい。
おいて、あるセグメントから他のセグメントに変化する
個所がある場合、所定時間あたりの当該変化の回数と、
増加と減少の方向をメモリーする。予め定められた1つ
のイベントの所定時間内に、上記変化した回数と、増加
と減少の方向とから、前記雨滴信号の特徴量づけを行う
ことができる。
回数が多く、増加と減少が多く混在しており、全体とし
て信号レベルの回復の度合が大きい場合は、大きな雨滴
の場合と推定できる。
数が少なく、増加と減少も少なく、全体として信号レベ
ルの回復の度合が小さい場合は、小さな雨滴と推定でき
る。
ーンから付着物を判断する処理である。
減少の度合いも、雨滴の大きさの推定に用いることがで
きる。
に、減少の度合いが大きいと雨滴も大きく、減少の度合
いが小さいと雨滴も小さいと推定できる。
で評価するのではなく、入力信号をセグメント化し、評
価すれば、必要なメモリーを少なくすることができる。
なお各セグメントには、ラベル符号を付与しておくとよ
い。
下に、本方法の特徴である信号のゆらぎの変化パターン
の評価について、詳しく説明する。
滴が検出面に付着した際の信号パターンの典型的な一例
である。
号値に対してセグメントを設けて置く。各セグメントに
は、ラベル符号を付与しておくとよい。
いて、各セグメントで区切られたブロック(タイル)を
考える。入力された信号パターンが通過するブロックを
用いて、パターンの認識処理を行う。
号のゆらぎの長さを評価する手段として、データの圧
縮、圧縮率の算出、圧縮率に基づく信号のゆらぎの変化
パターンの評価、付着物の判定について、具体的に説明
する。
ントが時間軸方向に連続しているときは、先頭のセグメ
ントに後続のセグメントを積み重ねていく。このこと
は、同一セグメントで連続するタイルを先頭のタイルに
積み重ねると理解されても良い。このようにして、信号
の並びにおいて、同一セグメントに属する信号が連続し
ている部分があれば、それら連続している信号を圧縮す
る。図13(b)に、これをモデル化した図を示す。
ントあったサンプリング信号が6セグメントのサンプリ
ング信号に圧縮されたことになる。
する。
たように、時間軸上で16セグメントのサンプリング信
号が6セグメントのサンプリング信号に圧縮されてい
る。
にする。雨滴の付着した瞬間に、信号の急激な減少が観
察される。
始とし、それから所定の時間内における圧縮を考えても
よい。例えば図13の場合、所定時間を1〜Fまで15
セグメントの期間とすれば、それが5セグメントのサン
プリング信号に圧縮されたことになる。つまり、圧縮率
は、(15−5)/15=0.67となる。
ンと、その信号をセグメント化処理した例を示す。ま
た、図15には、大きな雨滴の場合の信号パターンと、
その信号をセグメント化処理した例を示す。
トのサンプリング信号が2セグメントのサンプリング信
号に圧縮されたことになる。つまり、圧縮率は、(15
−2)/15=0.87となる。
トのサンプリング信号が6セグメントのサンプリング信
号に圧縮されたことになる。つまり、圧縮率は、(15
−6)/15=0.6となる。
ら、検出された雨滴信号に関する特徴は以下のようであ
る。
なように、大きな雨滴が検出面に付着した場合、その動
きが収まるまでに時間を要しており、信号の圧縮率は比
較的小さい。一方、小さな雨滴の場合は、その動きが収
まるまでの時間が短いので、信号の圧縮率は比較的大き
い。
て各雨滴信号に対して、雨滴の特徴と関連づければよ
い。
推定することができる。さらに具体的な雨滴の大きさを
求めるには、具体的な測定方法において実験的に換算係
数を求めるとよい。
変化パターン)次に、信号のゆらぎの大きさの変化パタ
ーンを評価する手段として、セグメントをまたがる信号
の変化の回数の検出、変化増減方向および変化量の算
出、変化方向および変化量に基づく信号のゆらぎの変化
パターンの評価、付着物の判定について、具体的に説明
する。
は、時間軸上の第6,第7,第8、および第E番目のセ
グメントのサンプリング信号において、先行するセグメ
ントのサンプリング信号よりその信号値が1セグメント
増加している。つまり信号値のセグメントをまたがる変
化回数は、4回で、変化量は4セグメント増加してい
る。また変化の増減の方向は、増加のみで4回である。
またがる変化回数が1回で、変化量は増加が1セグメン
トである。また変化の増減の方向は、増加のみで1回で
ある。
たがる変化回数が5回で、変化量は増加が4セグメント
で、減少が1セグメントである。また変化の増減の方向
は、増加が4回で、減少が1回である。
多いことは、雨滴が大きいと推定され、逆に変化回数が
少ないことは、雨滴が小さいと推定される。
雨滴が大きいと推定され、逆に増加が小さいことは雨滴
が小さいと推定される。
が存在することは、雨滴が大きいと推定され、減少が存
在しないことは、雨滴が大きくないと推定される。
2に示したテーブルに基づき、付着後の信号パターンの
変化量から、雨滴の大きさを推定することができる。さ
らに、具体的に雨滴の大きさを推定するには、具体的な
測定方法において実験的に換算係数を求めるとよい。
雨滴の付着時に関して、信号パターンの変化量の評価に
ついて説明する。
サンプリング信号から第2セグメントのサンプリング信
号において、その信号値が2セグメント低下している。
ントのサンプリング信号から第2セグメントのサンプリ
ング信号において、その信号値が5セグメント低下して
いる。
のセグメントをまたがる変化量(低下量)と雨滴の大き
さを、表3に示した対応テーブルに基づいて、推定する
ことができる。さらに、具体的に雨滴の大きさを推定す
るには、具体的な測定方法において実験的に換算係数を
求めるとよい。
める構成では、上述したデータ圧縮において圧縮された
サンプリング信号のセグメント数を別に求める必要がな
くなる。
含めて、付着後における信号の変化回数との合計が、圧
縮後のサンプリング信号のセグメント数に相当するから
である。表4に図13〜15における変化回数と圧縮後
のサンプリング信号のセグメント数を示した。この変化
回数の数値を、上述した圧縮率の算出に利用することが
できる。
パターンを組み合わせた例)以下に、上記の圧縮率を用
いた信号のゆらぎの長さに基づく評価、および、上記の
信号の変化方向と変化量を用いた信号のゆらぎの大きさ
に基づく評価の双方を用いた検出装置について説明す
る。この検出装置では、図3に示したハードウエアから
の信号を、図16に示すステップを実現するソフトウエ
アにて制御し、検出動作を行っている。
検出面に、小粒・中粒・大粒の雨滴が付着したときの信
号パターンの実例を、図17〜図19にそれぞれ示す。
まず、縦軸は出力電圧を示しており、1ドットが4.8
8mVに相当する。横軸は時間軸を示しており、1ドット
が0.5mSecに相当する。
mmの場合の例であり、中粒の雨滴は付着時の雨滴径で約
9mmの場合の例であり、大粒の雨滴は同じく雨滴径で約
11mmの場合の例である。
すくするために、横軸である時間軸は50ドット(25
mSec)単位にセグメント化している。また縦軸である出
力電圧は、20ドット(97.6mV)単位にセグメント
化している。この信号チャートから各特徴量を求め、そ
れを表5にまとめた。
は雨滴の大きさと変化回数、増加の変化量、増減の方
向、変化量から特徴づけられる特徴量には、ある関係が
認められる。
徴量から、付着した雨滴の大きさを推定することが可能
であることが分かる。
や特徴量の評価・判断を行い、その結果に基づいて雨滴
の大きさを推定する。さらに、雨滴の大きさを判断材料
の1つとしてワイパー制御(例えば、間欠時間)を決定
するとよい。
念で一元化し、評価することもできる。その傾向は表6
に示したような関係を有している。このゆらぎの大きさ
と長さによって、付着した雨滴の大きさを推定し、ワイ
パー制御に用いてもよい。そのステップの一例を図5に
示す。
の大きさを決定し、そのゆらぎの評価・判断を行い、そ
の結果を判断材料の1つとしてワイパー制御(例えば、
間欠時間)を決定するとよい。
一般に雨粒が大きく、強い雨が降っていることを意味す
るので、その場合は間欠時間をより短くするとか、ワイ
パーの駆動速度を速くするなどの制御を行うとよい。
般に雨粒が小さく、弱い雨が降っていることを意味する
ので、その場合は間欠時間をより長くするとか、ワイパ
ーの駆動速度を遅くするなどの制御を行うとよい。
るために、信号圧縮については、雨滴等の付着を起点と
して、あるイベントを考えていた。
置においては、適当な時間間隔で払拭要求信号を出力す
る必要があるので、雨滴等の付着を起点とはせずに、あ
る一定の時間間隔でデータの圧縮を考えるとよい。具体
的には、50〜100mSec単位で処理するとよい。
合の信号パターンの例を、図20と図21に示す。はね
上げ水とは、例えば対向車が水たまりの水をはね上げ
て、その水がウインドシールドにかかったようなものを
いい、このときは検出面が全面的に濡れるような場合で
ある。
の例である。この2つの例においても、図17〜図19
と同様に、時間軸:50ドット単位、出力電圧:20ド
ット単位にセグメント化してみた。
ント内で信号が上下しており、このままでは、信号パタ
ーンを正しく評価・分析することはできない。
ので、上記の単位でセグメント化してしまうと、霧の付
着がうまくとらえられていない。
いて、適当なセグメント化の単位があることが分かる。
また、時間セグメントについては、検出装置として適当
な時間間隔で払拭要求信号を出力する必要があることも
考慮する必要がある。
述した単位でセグメント化を行った。しかし実際には、
ソフトウエアで処理しているので、もっと細かなセグメ
ント化が可能であり、一具体例としては、時間セグメン
トは1ドット(0.5mSec)単位に短くし、出力電圧は
4ドット(19.52mV)単位にセグメント化するとよ
い。
位に短くし、出力電圧は4ドット単位にセグメント化す
れば、このはね上げ水と霧が付着した場合でも、十分に
信号パターンを正しく評価・分析することが可能とな
る。
製のCPU(H8S/2134,クロックスピード20
MHz)と4kBのメモリーの、少ないハードウエア資源
で、本発明による雨滴等の検出および推定を可能として
いる。
単位として時間セグメント(例えば1ドット0.5mSec
単位)、信号軸上の処理単位として信号値セグメント
(例えば4ドット19.52mV単位)を用いたが、本発
明の技術思想上、必ずしもこれらセグメント単位を用い
る実施形態に限定される必要はない。例えば、時間軸上
の処理単位として1サンプリング周期の任意の整数倍の
時間、信号値軸上の処理単位として1量子化単位の任意
の整数倍の値を用いることも可能である。
を説明してきたが、本発明による方法は、以下のような
形で把握することもできる。
れた光を透明板に導入し、前記透明板の検出面にて反射
させ、該反射光を受光素子で受光して検出面の状態を検
出する検出装置において、前記受光素子からの信号をサ
ンプリングするサンプリング部と、前記受光素子からの
信号のゆらぎを検出するゆらぎ検出部と、前記ゆらぎ検
出部が検出した前記信号のゆらぎの変化パターンから前
記付着物を判断する判断部を備えることを特徴とする検
出装置である。
物を通して得た受光素子の信号の動的なゆらぎによって
間接的に付着物の動的なゆらぎを検出することができ、
さらに、その信号のゆらぎの変化パターンによって間接
的に付着物の物性により決まる付着物のゆらぎの変化パ
ターンを検出し、付着物が何であるか、付着物がどのよ
うな状態であるかを判断することができる。
ができる。
いて、前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎを検出し
てから当該信号のゆらぎの大きさが所定の大きさに減衰
したことを検出するまでの信号のゆらぎの時間を検出す
る手段を備え、前記判断部が用いる前記信号のゆらぎの
変化パターンを、前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号
のゆらぎの時間の変化パターンとすることができる。
よって間接的に付着物のゆらぎの長さを検出することが
できる。例えば、付着物を雨滴とすると、その物性とし
て雨滴が大きいほどゆらぎが長く持続するので、検出し
たゆらぎの長さから雨滴の大きさを推定することができ
る。
置において、前記ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎの
大きさを検出する手段を備え、前記判断部が用いる前記
信号のゆらぎの変化パターンを、前記ゆらぎ検出部が検
出した前記信号のゆらぎの大きさの変化パターンとする
ことができる。
によって間接的に付着物のゆらぎの大きさを検出するこ
とができる。例えば、付着物を雨滴とすると、その物性
として雨滴が大きいほどゆらぎが大きいので、検出した
ゆらぎの大きさから雨滴の大きさを推定することができ
る。
することができる。
いて、入力信号に対して予め設定された複数の値で区分
された複数のセグメントが設定されており、前記ゆらぎ
検出部が、前記信号のゆらぎの時間を検出する手段とし
て、前記サンプリングされた信号の並びにおいて、同一
セグメントに属する信号が連続している部分があれば、
それら連続している信号を圧縮する手段と、前記圧縮手
段による圧縮前のサンプリング信号数と圧縮後のサンプ
リング信号数から圧縮率を求める手段を備え、前記判断
部が、前記圧縮率を前記信号のゆらぎの時間の変化パタ
ーンを表わすものとして用い、前記検出面の状態を判断
する構成である。
出できる。また、サンプリング信号の並びにおいて、実
質的な変化のない信号部分のデータ量を効果的に削減す
ることができる。さらに、検出処理において必要な信号
部分のデータは圧縮されないので、検出精度を低下させ
ることはない。
において、入力信号に対して、予め設定された複数の値
で区分された複数のセグメントが設定されており、前記
ゆらぎ検出部が、前記信号のゆらぎの大きさを検出する
手段として、前記サンプリングされた信号の並びにおい
て、あるセグメントから他のセグメントに変化する個所
がある場合、所定時間あたりの当該変化の回数を求める
手段と、前記変化の増減の方向およびその変化量を求め
る手段を備え、前記判断部が、前記回数、前記方向およ
び変化量を前記信号のゆらぎの大きさの変化パターンを
表わすものとして用い、前記検出面の状態を判断する構
成である。
検出することができる。サンプリング信号の並びにおい
て、検出面上の状態の変化を示す実質的な信号変化部分
のみに注目し、当該変化の解析を通じて検出面上の状態
の変化を捉えることができる。
ことも可能である。
いて、入力信号に対して予め設定された複数の値で区分
された複数のセグメントが設定されており、前記ゆらぎ
検出部が、前記サンプリングされた信号の並びにおい
て、同一セグメントに属する信号が連続している部分が
あれば、それら連続している信号を圧縮する手段と、前
記圧縮手段による圧縮前のサンプリング信号数と圧縮後
のサンプリング信号数から圧縮率を求める手段を備え、
当該圧縮率により前記信号のゆらぎを検出してから当該
信号のゆらぎの大きさが所定の大きさに減衰したことを
検出するまでの信号のゆらぎの時間を検出し、さらに、
前記ゆらぎ検出部が、前記サンプリングされた信号の並
びにおいて、あるセグメントから他のセグメントに変化
する個所がある場合、所定時間あたりの当該変化の回数
を求める手段と、前記変化の増減の方向およびその変化
量を求める手段を備え、当該変化の増減の方向およびそ
の変化量により前記信号のゆらぎの大きさを検出し、前
記判断部が用いる前記信号のゆらぎの変化パターンを、
前記ゆらぎ検出部が検出した前記信号のゆらぎの時間の
変化パターンとし、前記判断部が用いる前記信号のゆら
ぎの変化パターンを、前記ゆらぎ検出部が検出した前記
信号のゆらぎの大きさの変化パターンとする構成であ
る。
号のゆらぎの大きさを検出できる。また、サンプリング
信号において、実質的な変化のない信号部分のデータ量
を効果的に削減することができ、検出処理において必要
な信号部分のデータは圧縮されないので、検出精度を低
下させることはない。さらに、サンプリング信号の並び
において、検出面上の状態の変化を示す実質的な信号変
化部分のみに注目し、当該変化の解析を通じて検出面上
の状態の変化を捉えることができる。
装置において、前記受光素子からの信号のノイズを除去
する手段を備える構成とすれば、ノイズの影響を除去
し、精度の高い検出処理を行なうことができる。
れる信号が、予めスパイク性のノイズが除去されている
信号であれば、ノイズ除去の精度が向上する。
は、順次入力される信号の所定のサンプル数を平均化し
て行われる手段が挙げられる。
出装置において、検出対象を液滴とすることができる。
例えば、雨滴、水あるいは霧雨のいずれかなどである。
ば、発光手段から発せられた光を検出面で反射し、該反
射光を受光素子で受光して検出面の状態を検出する検出
装置において、信号のゆらぎの変化パターンを検出し、
当該変化パターンを解析することにより、付着物を検出
することができる。信号のゆらぎの変化パターンとし
て、信号のゆらぎの大きさ、信号のゆらぎの長さを用い
ることができる。
し、受光素子からのサンプリング信号について、信号の
並びにおいて、同一セグメントに属する信号が連続して
いる部分があれば、それら連続している信号を圧縮し、
さらに圧縮率を求めている。この圧縮率は、付着した雨
滴の挙動を反映しているので、より的確に付着した雨滴
の状態を推定することができる。
前記サンプリング信号について、変化回数、変化の増減
の方向、およびその変化量を求めている。これらのパラ
メータは、付着した雨滴の挙動を反映しているので、よ
り的確に付着した雨滴の状態を推定することができる。
いて、変化回数、変化の増減の方向、およびその変化量
から、一元的に雨滴の大きさに関する特徴量を求めてい
る。この一元的な特徴量も付着した雨滴の挙動を反映し
ているので、より簡単なロジックで検出面の状態を推定
し、ワイパー制御に利用することができる。
に雨滴の大きさに推定してもよい。このため、より簡単
なロジックで検出面の状態を推定し、ワイパー制御に利
用することも可能である。
状態を推定することができるので、高速処理が容易とな
る。またハードウエア資源に関しても、あまり多くを必
要としない検出装置とすることができる。
の付着量と、検知面に付着した雨滴の大きさとに基づい
て降雨状況を推定することができ、それぞれの降雨状況
に即して適切なワイパー動作(払拭速度,間欠時間等)
を実現することができる。
拭動作が必要か否か判別できる。特に、高密度の雨滴状
況下において、ワイパーの高速払拭動作の必要性を判別
できる。
を示す図である。
る。
である。
る。
号を示す図である。
を示す図である。
図である。
図である。
図である。
図である。
る。
る。
る。
る。
Claims (16)
- 【請求項1】発光素子から発せられた光を、車両のウィ
ンドシールドガラスのワイパー払拭領域の一部に設けら
れた検知面で反射させ、前記反射光を受光素子で受光し
て前記検知面の状態を検出することにより、前記ワイパ
ーを制御する方法であって、 (a)前記受光素子の出力信号から遅れ信号を生成し、
前記受光素子の出力信号と前記遅れ信号との差分を求
め、前記差分の発生を検出することにより、前記検知面
への雨滴の動的な付着を検出し、 (b)前記検出された雨滴の動的な付着を用いて、前記
ワイパーの払拭動作を決定し、 (c)前記受光素子からの信号に基づいて、前記検知面
に付着した雨滴の大きさを推定し、 (d)前記推定された雨滴の大きさに基づいて、前記決
定されたワイパーの払拭動作を調整する制御を行う、ワ
イパー制御方法。 - 【請求項2】前記検知面への雨滴の付着時の光量の低下
割合に基づく前記受光素子からの信号の変化パターンを
評価することにより、前記検知面に付着した雨滴の大き
さを推定する、請求項1に記載のワイパー制御方法。 - 【請求項3】前記検知面への付着後の雨滴の挙動に基づ
く前記受光素子からの信号のゆらぎの変化パターンを評
価することにより、前記検知面に付着した雨滴の大きさ
を推定する、請求項1または2に記載のワイパー制御方
法。 - 【請求項4】前記検出された雨滴の動的な付着から所定
時間当たりの雨滴の付着個数を求め、前記求められた雨
滴の付着個数に基づいて前記ワイパーの払拭動作を決定
する請求項1〜3のいずれかに記載のワイパー制御方
法。 - 【請求項5】前記決定されるワイパーの払拭動作は、ワ
イパーの払拭間欠時間であり、前記推定された雨滴の大
きさに基づいて、前記決定されたワイパーの払拭間欠時
間を調整する制御を行う、請求項4に記載のワイパー制
御方法。 - 【請求項6】前記決定されるワイパーの払拭動作は、ワ
イパーの払拭速度であり、前記推定された雨滴の大きさ
に基づいて、前記決定されたワイパーの払拭速度を調整
する制御を行う、請求項4に記載のワイパー制御方法。 - 【請求項7】前記求められた雨滴の付着個数が所定の閾
値以上であり、かつ、前記推定された雨滴の大きさが所
定の閾値以上である場合には、前記ワイパーの払拭速度
を高速に設定する制御を行う、請求項4に記載のワイパ
ー制御方法。 - 【請求項8】前記求められた雨滴の付着個数が所定の閾
値未満であり、かつ、前記推定された雨滴の大きさが所
定の閾値より小さい場合には、前記ワイパーの払拭動作
を、待機モードに設定する制御を行う、請求項4に記載
のワイパー制御方法。 - 【請求項9】前記推定された雨滴の大きさが所定の閾値
より小さい場合には、前記ワイパーの払拭間欠時間を、
前記雨滴の付着個数を基準として決定される払拭間欠時
間より長くする制御を行う、請求項5に記載のワイパー
制御方法。 - 【請求項10】前記推定された雨滴の大きさが所定の閾
値以上である場合には、前記ワイパーの払拭間欠時間
を、前記雨滴の付着個数を基準として決定される払拭間
欠時間より短くする制御を行う、請求項5に記載のワイ
パー制御方法。 - 【請求項11】発光素子から発せられた光を、車両のウ
ィンドシールドガラスのワイパー払拭領域の一部に設け
られた検知面で反射させ、前記反射光を受光素子で受光
して前記検知面の状態を検出することにより、前記ワイ
パーを制御する装置であって、前記受光素子の出力信号
から遅れ信号を生成し、前記受光素子の出力信号と前記
遅れ信号との差分を求め、前記差分の発生を検出するこ
とにより、前記検知面への雨滴の動的な付着を検出する
手段と、前記検出された雨滴の動的な付着を用いて、前
記ワイパーの払拭動作を決定する手段と、前記受光素子
からの信号に基づいて、前記検知面に付着した雨滴の大
きさを推定する手段と、前記推定された雨滴の大きさに
基づいて、前記決定されたワイパーの払拭動作を調整す
る制御を行う制御手段と、を備えるワイパー制御装置。 - 【請求項12】前記ワイパーの払拭動作を決定する手段
は、前記検出された雨滴の動的な付着から所定時間当た
りの雨滴の付着個数を求め、前記求められた雨滴の付着
個数に基づいて前記ワイパーの払拭動作を決定する請求
項11に記載のワイパー制御装置。 - 【請求項13】前記決定されるワイパーの払拭動作は、
ワイパーの払拭間欠時間であり、前記制御手段は、前記
推定された雨滴の大きさに基づいて、前記決定されたワ
イパーの払拭間欠時間を調整する制御を行う、請求項1
2に記載のワイパー制御装置。 - 【請求項14】前記決定されるワイパーの払拭動作は、
ワイパーの払拭速度であり、前記制御手段は、前記推定
された雨滴の大きさに基づいて、前記決定されたワイパ
ーの払拭速度を調整する制御を行う、請求項12に記載
のワイパー制御装置。 - 【請求項15】前記制御手段は、前記求められた雨滴の
付着個数が所定の閾値以上であり、かつ、前記推定され
た雨滴の大きさが所定の閾値以上である場合には、前記
ワイパーの払拭速度を高速に設定する制御を行う、請求
項12に記載のワイパー制御装置。 - 【請求項16】前記制御手段は、前記求められた雨滴の
付着個数が所定の閾値未満であり、かつ、前記推定され
た雨滴の大きさが所定の閾値より小さい場合には、前記
ワイパーの払拭動作を、待機モードに設定する制御を行
う、請求項12に記載のワイパー制御装置。
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2002
- 2002-04-15 JP JP2002112136A patent/JP4065713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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