JP2003305408A - 導電性粒子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents

導電性粒子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板およびその製造方法

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JP2003305408A JP2002115753A JP2002115753A JP2003305408A JP 2003305408 A JP2003305408 A JP 2003305408A JP 2002115753 A JP2002115753 A JP 2002115753A JP 2002115753 A JP2002115753 A JP 2002115753A JP 2003305408 A JP2003305408 A JP 2003305408A
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芳春 杉本
Shinji Otsuka
真司 大塚
Junichi Inagaki
淳一 稲垣
Masaaki Yamashita
正明 山下
Masayasu Ueno
雅康 植野
Yukio Kimura
幸雄 木村
Yasuhiro Sotani
保博 曽谷
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス成形時に有機樹脂皮膜の剥離を防止で
きる、亜鉛めっき鋼板の表面に導電性微粒子を含有した
有機樹脂皮膜を有する亜鉛めっき鋼板とその製造方法を
提供する。 【解決手段】 亜鉛めっき鋼板上に導電性微粒子を含有
した有機樹脂皮膜を有する亜鉛めっき鋼板の製造方法に
おいて、亜鉛めっき鋼板の表面に固体微粒子を投射して
ディンプル状の表面凹凸を付与する工程と、ディンプル
状の表面凹凸が付与された亜鉛めっき鋼板上に平均粒径
15μm以下の導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜を
形成する工程と、を有する。投射する固体微粒子の平均
粒子径が20〜120μmである

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛めっき鋼板の
表面に導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜を有する亜
鉛めっき鋼板とその製造方法に関する。より具体的に
は、プレス成形時における樹脂皮膜の耐剥離性が改善さ
れた、亜鉛めっき鋼板の表面に導電性微粒子を含有した
有機樹脂皮膜を有する亜鉛めっき鋼板とその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車に対する耐食性向上ニーズ
は、急速に高まっている。そのため、自動車用防錆鋼板
が種々開発され、耐食性の向上が図られている。自動車
用防錆鋼板では、優れた溶接性が要求され、また自動車
車体の内板と外板とのつなぎ部などに見られる袋構造部
などの部分には化成処理皮膜や電着皮膜がほとんど成形
されないため、非常に高い耐食性が要求される。
【0003】このような要求に対応するため、亜鉛めっ
き鋼板上に導電性粒子を含有させた有機樹脂皮膜を形成
することで、溶接性を従来の亜鉛めっき鋼板に比べて大
きく低下させずに、耐食性、特に上記の化成処理皮膜、
電着皮膜が施されない部分の耐食性を向上させた溶接可
能型有機複合めっき鋼板が提案されている(特開平10
−44307号公報、特公平4−68139号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記めっき鋼
板では、導電性粒子が有機樹脂皮膜中に多量に含有され
ていることで、プレス成形性に問題がある。すなわち、
プレス成型時に樹脂皮膜の一部が剥離し、剥離した樹脂
がプレス金型に付着して次第に蓄積されることでめっき
鋼板に押しキズが発生するという問題、また、樹脂皮膜
の剥離により耐食性が低下するという問題がある。
【0005】本発明は、前記問題点を考慮し、プレス成
形時に有機樹脂皮膜の剥離を防止できる、亜鉛めっき鋼
板の表面に導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜を有す
る亜鉛めっき鋼板とその製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の手段は次のとおりである。 (1)亜鉛めっき鋼板上に導電性微粒子を含有した有機
樹脂皮膜を有する亜鉛めっき鋼板の製造方法において、
亜鉛めっき鋼板の表面に固体微粒子を投射してディンプ
ル状の表面凹凸を付与する工程と、ディンプル状の表面
凹凸が付与された亜鉛めっき鋼板上に平均粒径15μm
以下の導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜を形成する
工程と、を有することを特徴とする導電性微粒子を含有
した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0007】(2)投射する固体微粒子の平均粒子径が
20〜120μmであることを特徴とする前記(1)に
記載の導電性微粒子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき
鋼板の製造方法。
【0008】(3)固体微粒子の投射速度が30m/s
以上であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記
載の導電性微粒子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼
板の製造方法。
【0009】(4)固体微粒子の投射密度が0.2〜6
0kg/m2であることを特徴とする前記(1)〜
(3)のいずれかの項に記載の導電性微粒子を含有した
有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板の製造方法。
【0010】(5)前記(1)〜(4)のいずれかの項
に記載の方法で製造されたことを特徴とする導電性微粒
子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、亜鉛めっき鋼板上
に、導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜を形成した亜
鉛めっき鋼板を製造する際に、めっき表面に固体微粒子
を投射してその表面にディンプル状表面凹凸を付与し、
しかる後、導電性微粒子を含有した有機樹脂塗料をその
表面に塗布、乾燥して有機樹脂皮膜を形成すると、プレ
ス成形の際に、該有機樹脂皮膜の剥離を低減できるこ
と、すなわち耐剥離性を向上できることを見出した。
【0012】ここで、ディンプル状表面凹凸とは、固体
微粒子を投射することでめっき表面に形成されるクレー
ター凹部(表面凹部)と、固体微粒子がめっき表面に繰
り返して衝突することで形成されるクレーター凸状輪郭
部が分散、形成された微細凸部とが存在する特徴的な形
態の表面のことである。
【0013】めっき表面に固体微粒子を投射して、その
表面にディンプル状表面凹凸を付与することで、有機樹
脂層の耐剥離性を大きく向上できる理由は明確ではない
が以下のように考えられる。すなわち、固体微粒子を投
射することによりめっき表面に形成されたディンプル状
表面凹凸の凹部に樹脂皮膜中に含有されている導電性微
粒子が包まれるように存在することで、プレス成形の際
に起こる樹脂皮膜の剥離が抑制されるものと推定され
る。
【0014】なお、従来、亜鉛めっき鋼板には、その表
面に凹凸が付与された圧延ロールを用いて調質圧延が施
され、めっき表面に多数の凹凸が形成されている。例え
ば溶融亜鉛めっき鋼板では溶融めっきを施した後で調質
圧延が施され、電気亜鉛めっき鋼板では、電気めっき工
程の上流工程において調質圧延が施されている。
【0015】本発明においてめっき表面に形成される凹
凸の形態、すなわちディンプル状表面凹凸は、前記した
調質圧延によってめっき表面に形成される表面形態とは
異なる形態のものである。
【0016】すなわち、本発明において亜鉛めっき鋼板
の表面に固体微粒子を投射することで、鋼板表面の亜鉛
めっき皮膜に衝突した際に、より密度の大きい固体微粒
子の有する運動エネルギーによって、皮膜表面に圧痕を
形成させる。多数の固体微粒子が亜鉛めっき鋼板に衝突
することで、その表面に多数の凹凸が形成され、一定の
微視的凹凸の形態が付与されることになる。この凹凸の
深さや大きさ、隣接する凹凸のピッチなどは、噴射する
固体微粒子の衝突速度、固体微粒子の質量や粒子径、単
位面積当たりの固体微粒子の噴射量、亜鉛めっき皮膜の
硬度に応じて決定される。
【0017】固体微粒子を亜鉛めっき鋼板に投射するこ
とで形成される微視的凹凸の形態的な特徴は、亜鉛めっ
き鋼板の表面に主として凹部状の圧痕が形成される点で
ある。これに対して、調質圧延では、亜鉛めっき鋼板表
面に凹部状の形態を付与するためには、圧延ロールの表
面に微視的な凸部を主体とする表面形態を付与する必要
がある。しかし、圧延ロール表面に微視的な凸部を緻密
に加工することは、一般に困難であって、圧延ロール表
面のショットブラスト加工、放電加工、レーザー加工、
電子ビーム加工も、原理的には圧延ロールの表面に主と
して凹部形状を付与せざるを得ない。したがって、本発
明でめっき表面に形成される表面凹凸の形態は、従来技
術である調質圧延により付与されるめっき表面の表面凹
凸の形態とは、本質的に異なるものである。
【0018】本発明は、上記知見に基きなされた。以
下、本発明の実施の形態についてさらに説明する。
【0019】本発明では、亜鉛めっき鋼板のめっき表面
に固体微粒子を投射して、その表面にディンプル状表面
凹凸を付与し、しかる後、導電性微粒子を含有した有機
樹脂塗料をその表面に塗布、乾燥して有機樹脂皮膜を形
成する。
【0020】固体微粒子としては、通常、金属系材料も
しくはセラミックス系材料の固体微粒子を用いる。具体
的には、鋼球、鋼グリッド、ステンレス鋼、ハイス、ア
ルミナ、酸化けい素、ダイヤモンド、酸化ジルコニア、
タングステンカーバイドなどが挙げられる。衝突による
固体微粒子の破壊を抑制するために、セラミックスより
金属系の微粒子が好ましい。中でも、固体微粒子の腐
食、コストを考慮すると、ステンレス鋼が好適である。
【0021】投射する固体微粒子は、平均粒径が20〜
120μmであることが好ましい。20μm未満では、
鋼板表面にディンプル状表面凹凸が形成されにくく、ま
た、120μmを超えると、ディンプル状表面凹凸が平
滑すぎで、プレス成形の際に樹脂皮膜の剥離を防止する
効果が発現されにくくなる。
【0022】固体微粒子としては、粒子形状がほぼ球形
であるショットブラストあるいは角張った形状であるグ
リットブラストが知られている。めっき表面にディンプ
ル状表面凹凸を付与する観点からは、粒子形状はほぼ球
形であることがより好ましい。なお、「ほぼ球形」と
は、完全な球でなくても、社会通念上球とみなされるも
の、および長径と短径の平均径からの差がそれぞれ平均
径の20%以内の、楕円球状のものを含む意味である。
【0023】固体微粒子の投射速度は30m/s以上が
好ましい。30m/s未満では鋼板表面に明瞭なディン
プル状表面凹凸が形成されにくくなり、プレス成形の際
に樹脂皮膜の剥離を防止する効果が発現されにくくな
る。
【0024】投射密度は0.2〜60kg/m2である
ことが好ましい。0.2kg/m2未満では、ディンプ
ル状表面凹凸が明瞭に形成されず、また、60kg/m
2を超えると衝突粒子の数が多すぎることでディンプル
状表面凹凸の形状が崩れて、プレス成形の際に樹脂皮膜
の剥離を防止する効果が発現されにくくなる。
【0025】めっき表面に固体微粒子を投射して、その
表面にディンプル状表面凹凸を付与することで、有機樹
脂層の耐剥離性を大きく向上できる理由は、前記したと
おり、固体微粒子を投射することによりめっき表面に形
成されたディンプル状表面凹凸の凹部に樹脂皮膜中に含
有されている導電性微粒子が包まれるように存在するこ
とで、プレス成形の際に起こる樹脂皮膜の剥離が抑制さ
れるものと推定される。
【0026】めっき表面に被覆される有機樹脂は特に限
定されず、溶剤型、水溶性型いずれでも良く、例えばエ
ポキシ樹脂、アルキド樹脂、オイルフリーポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、アクリルエチレン樹脂、メラミン
樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂などが使用できる。必要に応じて硬化剤、着色顔
料、あるいはプレス加工性を一段と向上させる潤滑剤等
の各種添加剤を加えても良い。前記導電性微粒子を含有
した有機樹脂の被覆方法は、前記成分を含む塗料をロー
ルコート、スプレーコート、カーテンフローコートなど
の公知のいずれの方法で塗布してもよい。
【0027】有機樹脂皮膜の膜厚(乾燥膜厚)は、耐食
性の観点より、2μm以上が好ましく、また、樹脂皮膜
の耐剥離性の観点から、15μm以下が好ましい。
【0028】前記有機樹脂塗料中には導電性微粒子が含
有される。導電性微粒子としては、例えば、亜鉛粒子、
ニッケル粒子、ステンレス粒子などが挙げられるが、こ
れに限定されない。導電性微粒子の平均粒径は15μm
以下でなければならない。これは、15μmを超えると
めっき表面にディンプル状表面凹凸を付与したことによ
る効果が消失し、プレス成形の際に樹脂皮膜の剥離を防
止する効果が発現されなくなるためである。
【0029】樹脂皮膜中の導電性微粒子の含有量は、1
〜40vol%が好ましく、また、平均粒径が膜厚に対
し、50%程度以下の場合、導電性が低下する傾向を示
すため、平均粒径は膜厚の50%以上であることが好ま
しい。
【0030】亜鉛めっき鋼板上に導電性微粒子を含有し
た有機樹脂皮膜を有する亜鉛めっき鋼板において、前記
有機樹脂皮膜は、めっき皮膜上に直接形成されることも
あるが、めっき皮膜上に形成されたクロメート処理層や
クロムフリー処理層などの処理層を介して形成されるこ
ともある。有機樹脂皮膜が前記処理層を介して形成され
る場合、前記処理層が損傷を受けることを防止する観点
から、固体微粒子の投射は、前記処理を施す前に行う必
要がある。この場合においても、本発明の効果は損なわ
れない。
【0031】本発明が対象とする亜鉛めっき鋼板は、め
っき皮膜は、純亜鉛相であるη相を主体とするものが好
適である。これは、めっき皮膜が前記であると、プレス
成形時に導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜の剥離が
大きく、また本発明法によって前記樹脂皮膜の剥離を防
止する効果が大きいことによる。係る亜鉛めっき鋼板を
製造する方法としては、電気めっき法、溶融めっき法、
蒸着法などが挙げられる。
【0032】溶融亜鉛めっき鋼板では、めっき浴中にA
lが添加されていることが必要であるが、Al以外の添
加元素成分は特に限定されない。すなわち、Alの他
に、Pb、Sb、Si、Sn、Mg、Mn、Ni、T
i、Li、Cuなどが含有または添加されていても、本
発明の効果が損なわれるものではない。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例を示す。試験片とし
て、溶融亜鉛めっき鋼板(板厚0.7mm、片面あたり
亜鉛付着量:70g/m2)、ならびに電気亜鉛めっき
鋼板(板厚0.7mm、片面あたり亜鉛付着量:50g
/m2)準備した。
【0034】投射装置として遠心ローター式装置を用
い、前記試験片表面に、粒子形状がほぼ球形である固体
微粒子を投射して、めっき表面にディンプル状凹凸を付
与した。ローターから試験片までの距離は300mmと
した。
【0035】固体微粒子を投射後の試験片に、導電性微
粒子を含有する有機樹脂塗料を、膜厚(乾燥膜厚)が8
μmになるように塗布、乾燥した。一部はめっき表面に
塗布型クロメート処理(クロム金属換算で付着量50m
g/m2)を施した後、前記塗料を前記のように塗布、
乾燥した。
【0036】導電性微粒子を含有する有機樹脂塗料は、
ベースとなる樹脂として変性エポキシ樹脂を用い、導電
性微粒子として亜鉛粒子を使用した。亜鉛粒子は、塗料
不揮発分中に10vol%含有させた。
【0037】前記各処理を施して得た亜鉛めっき鋼板の
樹脂皮膜の加工時の耐剥離性を評価した。耐剥離性は、
ビード先端径0.5mmR、ビード高さ4mm、鋼板引
き抜き速度200mm/min、加圧力500kgfの
条件下でドロービード試験を施し、摺動部に接着テープ
を貼着、剥離して試験前後の鋼板の重量差を測定してこ
れを単位面積あたりの剥離量に換算し、下記の評点によ
り評価を行った。 ○+:5g/m2以下 ○ :5g/m2超え〜7g/m2 ○−:7g/m2超え〜9g/m2 △ :9g/m2超え〜11g/m2 × :11g/m2超え 評価結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】導電性微粒子径が本発明の範囲である本発
明の実施例1〜19は、比較例1〜3と比べて、良い耐
剥離性が得られており、特に噴射する固体微粒子の粒
径、投射速度、投射密度とも手段(2)〜(4)で規定
される範囲内にある場合、安定して、優れた耐剥離性が
得られている。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、亜鉛め
っき鋼板上に導電性微粒子を含有した有機樹脂皮膜を有
する亜鉛めっき鋼板について、プレス成形時の樹脂皮膜
の耐剥離性が大幅に改善される。
【0041】本発明法で製造された亜鉛めっき鋼板は、
プレス成形され、且つ高い防食性能が要求される自動車
の内外板等(ドア、ルーフ、フェンダー、フード、ピラ
ーなど)のボディー用途に使用することが好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 淳一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 植野 雅康 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 木村 幸雄 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 曽谷 保博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4D075 BB04X CA13 DA06 DB05 DC12 EA07 EB13 EB22 EB32 EB33 EB35 EB36 EB38 EC53 EC60 4K044 AA02 AB02 BA10 BA21 BB03 BB14 BC05 CA07 CA11 CA18 CA53

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛めっき鋼板上に導電性微粒子を含有
    した有機樹脂皮膜を有する亜鉛めっき鋼板の製造方法に
    おいて、 亜鉛めっき鋼板の表面に固体微粒子を投射してディンプ
    ル状の表面凹凸を付与する工程と、 ディンプル状の表面凹凸が付与された亜鉛めっき鋼板上
    に平均粒径15μm以下の導電性微粒子を含有した有機
    樹脂皮膜を形成する工程と、 を有することを特徴とする導電性微粒子を含有した有機
    樹脂被覆亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 投射する固体微粒子の平均粒子径が20
    〜120μmであることを特徴とする請求項1に記載の
    導電性微粒子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 固体微粒子の投射速度が30m/s以上
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の導電性
    微粒子を含有した有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 固体微粒子の投射密度が0.2〜60k
    g/m2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かの項に記載の導電性微粒子を含有した有機樹脂被覆亜
    鉛めっき鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の方
    法で製造されたことを特徴とする導電性微粒子を含有し
    た有機樹脂被覆亜鉛めっき鋼板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102630199A (zh) * 2009-11-26 2012-08-08 杰富意钢铁株式会社 镀锌系钢板
JP2016137418A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 日産自動車株式会社 自動車ボディの塗装乾燥方法
KR20170000964A (ko) * 2015-06-25 2017-01-04 주식회사 포스코 세라믹 입자 분사를 통해 가공성이 향상된 표면처리 강판 및 이의 제조방법

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