JP2003305332A - 湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御方法及び装置 - Google Patents

湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御方法及び装置

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JP2003305332A JP2002109515A JP2002109515A JP2003305332A JP 2003305332 A JP2003305332 A JP 2003305332A JP 2002109515 A JP2002109515 A JP 2002109515A JP 2002109515 A JP2002109515 A JP 2002109515A JP 2003305332 A JP2003305332 A JP 2003305332A
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hydrocyclone
liquid
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清仁 大坪
Yasuyo Kawamura
耕世 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素や重金属類等が脱硫装置系内に蓄積さ
れることを防いで吸収剤活性低下現象の発生を防止し
得、吸収塔内における吸収液のpHを設定pH値に保持
して脱硫性能を確保することができ、且つ吸収剤活性低
下現象に伴う吸収剤過剰率の上昇を抑制し得、無駄をな
くすことができる湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 二次オーバーフロー液ライン27a途中
から分岐して排水処理装置18へ通じる抜出ライン28
を設けることにより、吸収剤活性低下現象の発生時に二
次ハイドロサイクロン23の二次オーバーフロー液25
を脱硫排水として排水処理装置18へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式排煙脱硫装置
の脱硫排水制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電所等においては、石炭焚ボ
イラ等から排出される排ガスからSO 2(硫黄酸化物)
を吸収除去するために、吸収剤として炭酸カルシウム
(CaCO3)を用いた湿式排煙脱硫装置が設けられる
が、該湿式排煙脱硫装置は、通常、図2に示されるよう
に、下部に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部に
多数のスプレーノズル2が配設された吸収塔3を備えて
なる構成を有している。
【0003】前記吸収塔3には、液溜部1aの吸収液1
を汲み上げ前記スプレーノズル2から噴霧させて循環さ
せる循環ポンプ4と、液溜部1aに酸化空気を供給する
酸化空気ブロワ5とが設けられると共に、吸収剤スラリ
ーピット6で調合された吸収剤スラリー7が吸収剤スラ
リーライン8を介して供給されるようになっている。
【0004】又、前記吸収塔3には、液溜部1aから抜
き出される吸収液1より固形分としての石膏を遠心分離
するための一次ハイドロサイクロン9が吸収液ライン1
0を介して接続され、該一次ハイドロサイクロン9に
は、遠心分離により石膏を含む固形分濃度が高められた
吸収液に苛性ソーダ(NaOH)等の中和剤を添加する
中和剤添加槽11が遠心分離ライン12を介して接続さ
れ、該中和剤添加槽11には、中和された吸収液13中
の固形分を含むスラリーを真空ポンプ14による真空タ
ンク15を介しての吸引作動により脱水して石膏を分離
するベルトフィルタ型の脱水装置16が中和吸収液ライ
ン17を介して接続され、前記真空タンク15には、石
膏が分離された濾液の排水処理を行うための排水処理装
置18が排水ライン19を介して接続されている。
【0005】一方、前記一次ハイドロサイクロン9に
は、該一次ハイドロサイクロン9で固形分濃度を低下さ
せた一次オーバーフロー液20を貯留する一次オーバー
フロー液貯留槽21が一次オーバーフロー液ライン22
aを介して接続され、該一次オーバーフロー液貯留槽2
1には、一次オーバーフロー液20に残存する固形分を
更に遠心分離する二次ハイドロサイクロン23が一次オ
ーバーフロー液ライン22bを介して接続されている。
【0006】前記二次ハイドロサイクロン23には、遠
心分離により残存する吸収剤の濃度が高められた二次遠
心分離液を前記吸収塔3へ戻すための戻しライン24が
接続されると共に、該二次ハイドロサイクロン23で固
形分濃度を更に低下させた二次オーバーフロー液25を
貯留する二次オーバーフロー液貯留ピット26が二次オ
ーバーフロー液ライン27aを介して接続され、該二次
オーバーフロー液貯留ピット26には、二次オーバーフ
ロー液25を吸収剤スラリー7調合用の水の一部として
吸収剤スラリーピット6へ送給するための二次オーバー
フロー液ライン27bが接続されている。
【0007】前述の如き湿式排煙脱硫装置の場合、吸収
液1が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から
噴霧されつつ循環しており、図示していない石炭焚ボイ
ラ等から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレ
ーノズル2から噴霧される吸収液1と接触することによ
り、SO2(硫黄酸化物)が吸収除去された後、外部へ
排出される。
【0008】一方、前記排ガスからSO2を吸収した吸
収液1は、液溜部1aに滴下し、酸化空気ブロワ5の作
動によって液溜部1a内へ供給される酸化空気により強
制的に酸化され、石膏(硫酸カルシウム(CaS
4))が生成され、該石膏を含む液溜部1a内の吸収
液1の一部は、吸収液ライン10を介して一次ハイドロ
サイクロン9へ導かれ、該一次ハイドロサイクロン9に
おいて遠心分離により石膏を含む固形分濃度が高めら
れ、遠心分離ライン12を介して中和剤添加槽11へ送
り込まれ、該中和剤添加槽11において苛性ソーダ(N
aOH)等の中和剤により中和され、該中和剤添加槽1
1で中和された吸収液13は、中和吸収液ライン17を
介して脱水装置16へ導入され、該脱水装置16におい
て、真空ポンプ14による真空タンク15を介しての吸
引作動により脱水され、石膏と濾液に分離され、石膏が
回収される。
【0009】前記石膏が分離された濾液は、排水ライン
19を介して排水処理装置18へ排出され、該排水処理
装置18において硝化菌の作用により有害な窒素化合物
が分解され、且つCOD(化学的酸素要求量)で表わさ
れる還元性物質が高分子材料からなる吸着樹脂により吸
着除去された後、外部へ放流される。
【0010】又、前記一次ハイドロサイクロン9で固形
分濃度を低下させた一次オーバーフロー液20は、一次
オーバーフロー液ライン22aを介して一次オーバーフ
ロー液貯留槽21に貯留された後、一次オーバーフロー
液ライン22bを介して二次ハイドロサイクロン23へ
導かれ、該二次ハイドロサイクロン23において一次オ
ーバーフロー液20に残存する固形分が更に遠心分離さ
れ、該遠心分離により残存する吸収剤の濃度が高められ
た二次遠心分離液が戻しライン24を介して前記吸収塔
3へ戻されると共に、前記二次ハイドロサイクロン23
で固形分濃度を更に低下させた二次オーバーフロー液2
5は、二次オーバーフロー液ライン27aを介して二次
オーバーフロー液貯留ピット26に貯留された後、二次
オーバーフロー液ライン27bを介して吸収剤スラリー
ピット6へ送給され、吸収剤スラリー7調合用の水の一
部として使用され、吸収剤スラリーライン8を介し吸収
剤スラリー7として前記吸収塔3へ戻される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如き
従来の湿式排煙脱硫装置の場合、吸収塔3内における吸
収液1のpHを設定pH値となるよう一定に制御し、排
ガス中の硫黄分と吸収剤中のカルシウムとが正常に略一
対一で反応している限りは、未反応な吸収剤は、排ガス
中のSO2に対する吸収剤過剰率に見合うだけの僅かな
量となり、排ガスの脱硫が確実に行われる。
【0012】しかしながら、排ガスからSO2を吸収し
た吸収液1には煤塵も含まれ、該煤塵中には、ボイラの
燃料石炭中に含まれるフッ素(F)や重金属類等も混入
しており、これらのフッ素や重金属類等は石膏等と比べ
粒径が非常に小さく、一次ハイドロサイクロン9で遠心
分離して脱水装置16の濾液と一緒に排水処理装置18
へ排出することが難しいため、脱硫装置系内に蓄積され
てしまうことがあり、このようにフッ素や重金属類等が
脱硫装置系内に蓄積されてしまうと、排ガス中の硫黄分
と吸収剤とが反応しなくなる、いわゆる吸収剤活性低下
現象が発生し、脱硫性能が確保できなくなり、これに伴
って吸収剤が必要以上に吸収塔3へ供給されてしまい、
排ガス中のSO2に対する吸収剤過剰率が一定値を越
え、無駄が多くなると共に生成石膏の純度も低下すると
いう欠点を有していた。
【0013】本発明は、斯かる実情に鑑み、フッ素や重
金属類等が脱硫装置系内に蓄積されることを防いで吸収
剤活性低下現象の発生を防止し得、吸収塔内における吸
収液のpHを設定pH値に保持して脱硫性能を確保する
ことができ、且つ吸収剤活性低下現象に伴う吸収剤過剰
率の上昇を抑制し得、無駄をなくすことができる湿式排
煙脱硫装置の脱硫排水制御方法及び装置を提供しようと
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収塔で排ガ
スの脱硫を行った吸収液中に含まれる固形分をハイドロ
サイクロンで遠心分離し、脱水装置で脱水して回収し、
脱水した濾液を排水処理装置で処理すると共に、ハイド
ロサイクロンで固形分濃度を低下させたオーバーフロー
液を吸収塔へ戻すようにした湿式排煙脱硫装置の脱硫排
水制御方法であって、吸収剤活性低下現象の発生時に、
ハイドロサイクロンのオーバーフロー液を脱硫排水とし
て排水処理装置へ排出することを特徴とする湿式排煙脱
硫装置の脱硫排水制御方法にかかるものである。
【0015】前述の如く、吸収剤活性低下現象の発生時
に、ハイドロサイクロンのオーバーフロー液を脱硫排水
として排水処理装置へ排出すると、石膏等と比べ粒径が
非常に小さい重金属類等やフッ素が脱硫装置系内に蓄積
されなくなり、吸収剤活性低下現象が収まり、吸収塔内
における吸収液のpHを設定pH値に保持して脱硫性能
を確保することが可能となり、これに伴って吸収剤が必
要以上に吸収塔へ供給されてしまうことがなくなり、排
ガス中のSO2に対する吸収剤過剰率が一定値を越え
ず、無駄もなくなる。
【0016】前記湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御方法
においては、吸収剤活性低下現象の発生を、吸収塔入口
および出口SO2濃度と、吸収塔内における吸収液のp
Hとに基づいて検知することができる。
【0017】又、本発明は、吸収塔で排ガスの脱硫を行
った吸収液中に含まれる固形分をハイドロサイクロンで
遠心分離し、脱水装置で脱水して回収し、脱水した濾液
を排水処理装置で処理すると共に、ハイドロサイクロン
で固形分濃度を低下させたオーバーフロー液を吸収塔へ
戻すようにした湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御装置で
あって、吸収剤活性低下現象の発生時にハイドロサイク
ロンのオーバーフロー液を脱硫排水として排水処理装置
へ排出するための抜出ラインを設けたことを特徴とする
湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御装置にかかるものであ
る。
【0018】前述の如く構成すると、吸収剤活性低下現
象の発生時には、煤塵を多く含むハイドロサイクロンの
オーバーフロー液が抜出ラインから脱硫排水として排水
処理装置へ排出されるため、石膏等と比べ粒径が非常に
小さい重金属類等やフッ素が脱硫装置系内に蓄積されな
くなり、吸収剤活性低下現象が収まり、吸収塔内におけ
る吸収液のpHを設定pH値に保持して脱硫性能を確保
することが可能となり、これに伴って吸収剤が必要以上
に吸収塔へ供給されてしまうことがなくなり、排ガス中
のSO2に対する吸収剤過剰率が一定値を越えず、無駄
もなくなる。
【0019】前記湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御装置
においては、抜出ライン途中に設けられた抜出バルブ
と、吸収塔入口および出口SO2濃度を検出する吸収塔
入口および出口SO2濃度計と、吸収塔内における吸収
液のpHを検出するpH計と、前記吸収塔入口および出
口SO2濃度計で検出された吸収塔入口および出口SO2
濃度と、前記pH計で検出された吸収塔内における吸収
液のpHとに基づいて吸収剤活性低下現象の発生を検知
し、前記抜出バルブを開く信号を出力する制御装置とを
備えるようにすることができ、このようにすると、制御
装置において、吸収塔入口および出口SO2濃度計で検
出された吸収塔入口および出口SO2濃度と、pH計で
検出された吸収塔内における吸収液のpHとに基づいて
吸収剤活性低下現象の発生が検知され、抜出バルブを開
く信号が出力され、煤塵を多く含むハイドロサイクロン
のオーバーフロー液が抜出ラインから脱硫排水として排
水処理装置へ排出される形となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0021】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、二次オーバーフロー液ライン27a途中から分
岐して排水処理装置18へ通じる抜出ライン28を設け
ることにより、吸収剤活性低下現象の発生時に二次ハイ
ドロサイクロン23の二次オーバーフロー液25を脱硫
排水として排水処理装置18へ排出するよう構成した点
にある。
【0022】本図示例の場合、前記抜出ライン28途中
に抜出バルブ29を設け、吸収塔3に、吸収塔入口およ
び出口SO2濃度を検出する吸収塔入口および出口SO2
濃度計30a,30bと、吸収塔3内における吸収液1
のpHを検出するpH計31とを設け、前記吸収塔入口
および出口SO2濃度計30a,30bで検出された吸
収塔入口および出口SO2濃度と、前記pH計31で検
出された吸収塔3内における吸収液1のpHとに基づい
て吸収剤活性低下現象の発生を検知し、前記抜出バルブ
29を開く信号32を出力する制御装置33を装備する
ようにしてある。
【0023】又、本図示例の場合、前記排水処理装置1
8のスラリー処理能力(単位時間当りの受入固形分量)
を考慮し、排水ライン19途中に排水バルブ34を設
け、前記制御装置33から抜出バルブ29を開く信号3
2を出力する際には、排水バルブ34を閉じる信号35
を出力し、抜出バルブ29と排水バルブ34とを交互に
開閉することにより、前記排水処理装置18のスラリー
処理能力を越えて二次ハイドロサイクロン23からの二
次オーバーフロー液25や脱水装置16からの濾液が排
水処理装置18へ排出されないようにしてある。尚、前
記排水処理装置18へ排出されるトータル流量は予め決
められているため、単位時間当りに抜出バルブ29を開
いて二次オーバーフロー液25を抜き出す時間について
は、排水処理装置18のスラリー処理能力(最大)と、
二次ハイドロサイクロン23からの二次オーバーフロー
液25のスラリー濃度(最大)と、脱水装置16からの
濾液のスラリー濃度(最大)とに基づいて算出すること
ができ、この算出される時間を計画値として設定し、試
運転時における各濃度の実測値に基づいて適宜調整する
ようにしてある。
【0024】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0025】運転時には、吸収塔入口および出口SO2
濃度計30a,30bにより吸収塔入口および出口SO
2濃度が検出されると共に、pH計31により吸収塔3
内における吸収液1のpHが検出され、前記吸収塔入口
SO2濃度計30aで検出された吸収塔入口SO2濃度を
基準として、前記吸収塔出口SO2濃度計30bで検出
された吸収塔出口SO2濃度が設定値を越えて上昇した
場合に、吸収剤活性低下現象が発生したと検知され、制
御装置33から抜出バルブ29を開く信号32が出力さ
れる。
【0026】同時に、前記制御装置33からは排水バル
ブ34を閉じる信号35が出力され、排水処理装置18
のスラリー処理能力を越えて二次ハイドロサイクロン2
3からの二次オーバーフロー液25や脱水装置16から
の濾液が排水処理装置18へ排出されないように、抜出
バルブ29と排水バルブ34とが所定時間ずつ交互に開
閉される形となる。
【0027】これにより、吸収剤活性低下現象の発生時
には、煤塵を多く含む二次ハイドロサイクロン23の二
次オーバーフロー液25が抜出ライン28から脱硫排水
として排水処理装置18へ排出されるため、石膏等と比
べ粒径が非常に小さい重金属類等やフッ素が脱硫装置系
内に蓄積されなくなり、吸収剤活性低下現象が収まり、
吸収塔3内における吸収液1のpHを設定pH値に保持
して脱硫性能を確保することが可能となり、これに伴っ
て吸収剤が必要以上に吸収塔3へ供給されてしまうこと
がなくなり、排ガス中のSO2に対する吸収剤過剰率が
一定値を越えず、無駄もなくなる。
【0028】こうして、フッ素や重金属類等が脱硫装置
系内に蓄積されることを防いで吸収剤活性低下現象の発
生を防止し得、吸収塔3内における吸収液1のpHを設
定pH値に保持して脱硫性能を確保することができ、且
つ吸収剤活性低下現象に伴う吸収剤過剰率の上昇を抑制
し得、無駄をなくすことができる。
【0029】尚、本発明の湿式排煙脱硫装置の脱硫排水
制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定されるも
のではなく、ハイドロサイクロンが一次と二次の二段に
設けられているものに限らず、一段のみ或いは三段以上
設けられているものにも適用可能なこと、又、排水処理
装置18のスラリー処理能力に充分な余裕がある場合に
は、必ずしも排水ライン19途中に排水バルブ34を設
ける必要はなく、吸収剤活性低下現象の発生時に抜出バ
ルブ29のみを開けるようにすればよいこと等、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の湿式排煙
脱硫装置の脱硫排水制御方法及び装置によれば、フッ素
や重金属類等が脱硫装置系内に蓄積されることを防いで
吸収剤活性低下現象の発生を防止し得、吸収塔内におけ
る吸収液のpHを設定pH値に保持して脱硫性能を確保
することができ、且つ吸収剤活性低下現象に伴う吸収剤
過剰率の上昇を抑制し得、無駄をなくすことができると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
【図2】従来例の概要構成図である。
【符号の説明】
1 吸収液 1a 液溜部 3 吸収塔 9 一次ハイドロサイクロン(ハイドロサイクロン) 16 脱水装置 18 排水処理装置 19 排水ライン 23 二次ハイドロサイクロン(ハイドロサイクロ
ン) 25 二次オーバーフロー液(オーバーフロー液) 28 抜出ライン 29 抜出バルブ 30a 吸収塔入口SO2濃度計 30b 吸収塔出口SO2濃度計 31 pH計 32 信号 33 制御装置 34 排水バルブ 35 信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 耕世 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AC01 BA02 CA01 DA05 DA16 EA07 EA12 EA20 FA03 GA02 GA03 GB02 GB07 GB09 HA04 4D020 AA06 BA02 BA09 BB05 BC06 CB25 CC12 CD04 DA01 DA02 DB03 DB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収塔で排ガスの脱硫を行った吸収液中
    に含まれる固形分をハイドロサイクロンで遠心分離し、
    脱水装置で脱水して回収し、脱水した濾液を排水処理装
    置で処理すると共に、ハイドロサイクロンで固形分濃度
    を低下させたオーバーフロー液を吸収塔へ戻すようにし
    た湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御方法であって、 吸収剤活性低下現象の発生時に、ハイドロサイクロンの
    オーバーフロー液を脱硫排水として排水処理装置へ排出
    することを特徴とする湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御
    方法。
  2. 【請求項2】 吸収剤活性低下現象の発生を、吸収塔入
    口および出口SO2濃度と、吸収塔内における吸収液の
    pHとに基づいて検知するようにした請求項1記載の湿
    式排煙脱硫装置の脱硫排水制御方法。
  3. 【請求項3】 吸収塔で排ガスの脱硫を行った吸収液中
    に含まれる固形分をハイドロサイクロンで遠心分離し、
    脱水装置で脱水して回収し、脱水した濾液を排水処理装
    置で処理すると共に、ハイドロサイクロンで固形分濃度
    を低下させたオーバーフロー液を吸収塔へ戻すようにし
    た湿式排煙脱硫装置の脱硫排水制御装置であって、 吸収剤活性低下現象の発生時にハイドロサイクロンのオ
    ーバーフロー液を脱硫排水として排水処理装置へ排出す
    るための抜出ラインを設けたことを特徴とする湿式排煙
    脱硫装置の脱硫排水制御装置。
  4. 【請求項4】 抜出ライン途中に設けられた抜出バルブ
    と、 吸収塔入口および出口SO2濃度を検出する吸収塔入口
    および出口SO2濃度計と、 吸収塔内における吸収液のpHを検出するpH計と、 前記吸収塔入口および出口SO2濃度計で検出された吸
    収塔入口および出口SO2濃度と、前記pH計で検出さ
    れた吸収塔内における吸収液のpHとに基づいて吸収剤
    活性低下現象の発生を検知し、前記抜出バルブを開く信
    号を出力する制御装置とを備えた請求項3記載の湿式排
    煙脱硫装置の脱硫排水制御装置。
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