JP2003305289A - 刺繍機の釜駆動装置 - Google Patents

刺繍機の釜駆動装置

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JP2003305289A
JP2003305289A JP2003067088A JP2003067088A JP2003305289A JP 2003305289 A JP2003305289 A JP 2003305289A JP 2003067088 A JP2003067088 A JP 2003067088A JP 2003067088 A JP2003067088 A JP 2003067088A JP 2003305289 A JP2003305289 A JP 2003305289A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は磁力により非接触式に釜を回転させ
ることによって、定期的にグリース等の注入しなければ
ならないという面倒をなくすことができる刺繍機の釜駆
動装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、刺繍機の釜駆動装置に関し、
釜の回転軸と、前記回転軸に動力を伝達して釜を回転さ
せるための下軸とを有する刺繍機の釜駆動装置におい
て、前記回転軸に第１の磁石を設置し、前記下軸に前記
第１の磁石に対応する第２の磁石を設置する。前記第１
の磁石は、前記回転軸が挿入固定され得るように軸挿入
ホールを形成した円筒状のものであり、前記第２の磁石
は、前記下軸が挿入固定され得るように軸挿入ホールを
形成した円筒状のものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は刺繍機の釜駆動装置
に関し、特に磁力により非接触式に釜を回転させる動力
を伝達するようにして永久的な使用が可能で、低騒音の
釜駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、刺繍機は上下に駆動する針棒
と、該針棒と相互駆動し、縫い目を形成する釜を有す
る。従来の繍機機を挙げて一般的な釜駆動装置を説明す
ると、次の通りである。
【０００３】図４は、従来の一般的な刺繍機の外観図で
ある。従来のこのような刺繍機は、長方形のテーブル
(図示せず)と、このテーブルの上部に設置され、布地を
固定する刺繍枠（図示せず）とを備える。前記刺繍枠の
上部には、多数個の針を備えた複数個のヘッド１が設置
され、前記テーブルの下部には、前記ヘッド１とは対向
して位置し、下糸を供給する釜２ａ（図５参照）を含む
複数個の釜装置２が設置される。
【０００４】また、刺繍機は、複数個の前記ヘッド１の
列に貫設された上軸３と、前記釜装置２の列に貫設され
た下軸４と、前記上軸３及び下軸４に連結され主軸駆動
モーター６の回転力を伝達する回転力伝達機構５とを備
える。
【０００５】図５は、従来の釜駆動装置の内部を示す平
面図であり、図６は、従来の刺繍機の釜駆動装置を示す
斜視図であって、従来の釜駆動装置は、釜２ａの回転軸
２ｂの後方端部に固着された従動ベベルギア２ｃと、前
記従動ベベルギア２ｃに噛合って結合された下軸４の駆
動ベベルギア４ａとを備える。
【０００６】このように構成された従来の刺繍機の動作
を説明すれば、次の通りである。
【０００７】まず、操作部（図示せず）を通して刺繍作
業の内容が入力されれば、コントロール部（図示せず）
はＸ軸及びＹ軸の駆動モーターと主軸駆動モーター６に
命令を伝達する。
【０００８】前記コントロール部から伝達された命令に
基づいて、前記Ｘ軸及びＹ軸の駆動モーターは刺繍枠を
Ｘ軸及びＹ軸の方向へ移動させ、前記主軸駆動モーター
６は回転力伝達機構５を介して上軸３及び下軸４を駆動
させる。
【０００９】すると、上軸３はヘッド１を駆動させ、下
軸４は釜装置２の釜２ａを回転させるようになり、ヘッ
ド１と釜装置２とにより織り目が形成される。
【００１０】ここで、釜装置２の釜２ａの回転は、図５
及び図６に示しているように、下軸４の回転により前記
下軸４に設置された駆動ベベルギア４ａと共に該駆動ベ
ベルギア４ａに噛合っている従動ベベルギア２ｃが回転
し、該従動ベベルギア２ｃが回転することによって行わ
れるのである。
【００１１】しかし、このような従来の刺繍機の釜駆動
装置はギア方式であるため、下軸４の駆動ベベルギア４
ａ及び釜２ａの従動ベベルギア２ｃに定期的にグリース
等を注入しなければならないため不便だった。
【００１２】また、動力の伝達がギア方式により行われ
ることから前記駆動ベベルギア４ａと従動ベベルギア２
ｃに摩耗が発生し、寿命が短縮する問題点があった。
【００１３】なお、釜に過負荷がかかる場合、下軸４と
釜２ａの回転軸２ｂとがギア方式により噛合っているこ
とから下軸４に過度な力が加わると釜の強制回転が行わ
れ、釜が破損する問題点があった。
【００１４】また、噛合って回転する時に騷音が発生
し、作業環境が悪くなる問題点があった。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前記
の問題点を解決するために案出したものであって、本発
明は磁力により非接触式に釜を回転させることによっ
て、定期的にグリース等の注入しなければならないとい
う面倒をなくすことができる刺繍機の釜駆動装置を提供
することにその目的がある。
【００１６】本発明の他の目的は、釜を駆動させる装置
に摩耗が発生せず、永久的に機械を使用することができ
る刺繍機の釜駆動装置を提供することにある。
【００１７】本発明の更に他の目的は、非接触式に回転
させることによって、機械的な振動及び騷音を防止する
ことができる刺繍機の釜駆動装置を提供することにあ
る。
【００１８】本発明の更に他の目的は、磁力により釜を
駆動させることによって、釜に適正水準以上の負荷がか
かっても下軸と釜の回転軸とが分離されて回転している
ため、釜の破損を事前に防止することができる刺繍機の
釜駆動装置を提供することにある。
【００１９】本発明の更に他の目的は、メンテナンスが
容易であり、メンテナンスサイクルを飛躍的に伸ばすこ
とが可能な刺繍機の釜駆動装置を提供することにある。
【００２０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の刺繍機の釜駆動装置は、釜の回転軸と、該回
転軸に動力を伝達して釜を回転させるための下軸とを有
する刺繍機の釜駆動装置において、前記回転軸に第１の
磁石を設置し、前記下軸に前記第１の磁石に対応する第
２の磁石を設置することを特徴とする。
【００２１】前記構成においては、前記第１の磁石は、
前記回転軸が挿入固定され得るように軸挿入ホールを形
成した円筒状のものであり、前記第２の磁石は、前記下
軸が挿入固定され得るように軸挿入ホールを形成した円
筒状のものである構成を採用することができる。
【００２２】また、前記構成においては、前記第１の磁
石と第２の磁石は相互交差して設置され、前記第１の磁
石と第２の磁石はそれぞれ極性を持つ複数個の分割部で
構成される構成を採用することができる。
【００２３】この場合、前記分割部は極性が交互に配列
される構成であることが好ましい。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施の形
態を添付図面に基づき詳しく説明する。
【００２５】図１は、本発明の釜駆動装置を示すもので
あって、本発明は、釜２１の回転軸２２と、前記回転軸
２２に動力を伝達して釜２１を回転させるための下軸４
０と、を有する刺繍機の釜駆動装置において、前記回転
軸２２に第１の磁石２３を設置し、前記下軸４０に前記
第１の磁石２３に対応する第２の磁石４１を設置する。
即ち、前記下軸４０には、釜装置２０内の釜２１の回転
軸２２と交差する位置に第２の磁石４１が設置され、前
記釜装置２０の回転軸２２には、前記第２の磁石４１と
交差する位置に第１の磁石２３が設置される。
【００２６】前記第１の磁石２３は、前記回転軸２２が
挿入固定され得るように軸挿入ホールを形成した円筒状
のものであり、前記第２の磁石４１は、前記下軸４０が
挿入固定され得るように軸挿入ホールを形成した円筒状
のものである。
【００２７】図２は、本発明による釜駆動装置を示す斜
視図であって、前記第１の磁石２３と第２の磁石４１と
はそれぞれ回転軸が相互直角に交差して設置される。
【００２８】図３に示しているように、前記第１の磁石
２３と第２の磁石４１は、それぞれが極性を持つ複数個
の分割部２３ａ、４１ａで構成されている。前記分割部
２３ａ、４１ａは（回転軸に沿って）螺旋状であり、隣
接した分割部は、相互異極性を持つように極性が交互に
配列されたＮ極-Ｓ極-Ｎ極形の極性配列の構造を有す
る。
【００２９】前記第１の磁石２３と第２の磁石４１の分
割部２３ａ、４１ａは所定間隔に離隔された状態で相互
交差して設置されるため、前記第１の磁石２３と第２の
磁石４１との間には常に磁力が存在する。
【００３０】このように構成された本発明の釜駆動装置
の動作を説明すれば、次の通りである。
【００３１】まず、釜装置２０の下軸４０が回転すれ
ば、該下軸４０に備えられた第２の磁石４１が共に回転
する。前記第１の磁石２３に形成された分割部２３ａが
Ｎ極とＳ極の交互に配列された極性配列の構造であり、
前記第２の磁石４１に形成された分割部４１ａも同様に
Ｎ極とＳ極の交互に配列された極性配列の構造であるた
め、第２の磁石４１の回転中、同極同士となる時は反発
しあう力（斥力）が作用し、異極同士となる時は引き合
う力（引力）が作用する。
【００３２】従って、前記下軸４０の回転時、斥力と引
力の作用により、即ち、相互対向する分割部２３ａ、４
１ａ間に引力または斥力の状態を保持しようとする磁石
固有の性質により釜２１の回転軸２２が回転するように
なる。
【００３３】従って、前記第１の磁石２３と第２の磁石
４１との磁力により前記下軸４０の回転力が前記釜２１
に伝達され、釜２１が回転するようになるのである。
【００３４】このように、前記下軸４０と釜２１の回転
軸２２は磁力により非接触式に釜を回転させることか
ら、釜２１に過負荷がかかっても下軸４０の過度な力が
前記釜２１の回転軸２２に直接的に伝達されないため、
釜２１の破損を防止することができる。
【００３５】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明のこうした実施の形態に何ら限定されるも
のでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【００３６】例えば、上記実施形態においては、下軸４
０と回転軸２２とが相互直角に交差して設置されるた
め、第１の磁石２３と第２の磁石４１とが相互直角に交
差して設置されるのであるが、第１の磁石２３と第２の
磁石４１との交差角は直角に限定されない。
【００３７】また、回転軸２２の円滑な回転を実現する
ために、磁石２３、４１の周方向で分割された分割部２
３ａ、４１ａは、分割区分線が螺旋状となっているが、
これに限定されるものでもない。例えば、分割部２３
ａ、４１ａの分割区分線は、軸に平行となっていてもよ
い。
【００３８】
【発明の効果】以上のように、本発明は磁力により非接
触式に釜を回転させることによって、定期的にグリース
等を注入しければならない面倒をなくすことができると
いう効果がある。
【００３９】また、釜を駆動させる装置に摩耗が発生せ
ず、永久的に機械を使用でき、寿命を伸ばすことができ
るという効果がある。
【００４０】なお、非接触式に回転させることによっ
て、機械的な振動及び騷音の発生を防止することができ
る。
【００４１】また、磁力により下軸と釜の回転軸が非接
触式に回転して釜を駆動させることによって、釜に適正
水準以上の負荷がかかっても釜の破損を事前に防止する
ことができる。
【００４２】また、メンテナンスが容易であり、メンテ
ナンスサイクルを飛躍的に伸ばすことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による釜駆動装置を示す平面図である。
【図２】本発明による釜駆動装置を示す斜視図である。
【図３】図２における磁石部材の相互で磁力が作用する
状態を示す図である。
【図４】従来の一般的な多頭刺繍機を示す正面図であ
る。
【図５】従来の刺繍機の釜駆動装置を示す平面図であ
る。
【図６】従来の刺繍機の釜駆動装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
２１ … 釜 ２２ … 回転軸 ２３ … 第１の磁石 ２３ａ … 分割部 ４０ … 下軸 ４１ … 第２の磁石 ４１ａ … 分割部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 釜の回転軸と、該回転軸に動力を伝達し
    て釜を回転させるための下軸とを有する刺繍機の釜駆動
    装置において、 前記回転軸に第１の磁石を設置し、 前記下軸に前記第１の磁石に対応する第２の磁石を設置
    することを特徴とする刺繍機の釜駆動装置。
  2. 【請求項２】 前記第１の磁石は、前記回転軸が挿入固
    定され得るように軸挿入ホールを形成した円筒状のもの
    であり、前記第２の磁石は、前記下軸が挿入固定され得
    るように軸挿入ホールを形成した円筒状のものであるこ
    とを特徴とする請求項１に記載の刺繍機の釜駆動装置。
  3. 【請求項３】 前記第１の磁石と第２の磁石は相互交差
    して設置され、前記第１の磁石と第２の磁石はそれぞれ
    極性を持つ複数個の分割部で構成されることを特徴とす
    る請求項１に記載の刺繍機の釜駆動装置。
  4. 【請求項４】 前記分割部は極性が交互に配列されるこ
    とを特徴とする請求項３に記載の刺繍機の釜駆動装置。
JP2003067088A 2002-03-12 2003-03-12 刺繍機の釜駆動装置 Pending JP2003305289A (ja)

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