JP2003304586A - マイクロホン装置 - Google Patents

マイクロホン装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクユニットに特性のバラツキがあって
も、振動ノイズ除去効果を低減させることのないマイク
ロホン装置を得る。 【解決手段】 第1及び第2の無指向性マイクユニット
31、32を、それぞれの振動板が互いに向かい合うよ
うに対向させて同軸上に配置し、その第1及び第2のマ
イク出力信号の和信号を出力するようにしたマイクロホ
ン装置において、第1及び第2のマイク出力信号のいず
れか一方のレベルを制御するレベルコントロール手段4
0と、第1及び第2のマイク出力信号それぞれの低周波
数成分のレベル差を検出するレベル差検出手段41とを
有し、そのレベル差検出手段41からのレベル差検出信
号によって、レベルコントロール手段40を制御するよ
うにしたマイクロホン装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の無指向性マ
イクユニットを、それぞれの振動板が互いに向かい合う
ように対向させて同軸上に配置し、その一対の無指向性
マイクユニットそれぞれからのマイク出力信号の和信号
を出力するようにしたマイクロホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図1を参照して、第1及び第2の
無指向性マイクユニットを、それぞれの振動板が互いに
向かい合うように対向させて同軸上に配置し、その第1
及び第2の無指向性マイクユニットからの第1及び第2
のマイク出力信号の和信号を出力するようにしたマイク
ロホンの構造及びその動作を説明する。
【0003】図1Aを参照して、このマイクロホンの構
造(特開平1−73898号公報参照)を説明する。2
個の無指向性マイクユニット、即ち、第1及び第2の無
指向性マイクユニット(マイクロホンユニット)1、2
が、それぞれの振動板9、10、即ち、それぞれの受音
面が所定の空間を介して互いに向かい合うように対向さ
せて同軸上に配置され、これらマイクユニット1、2が
それぞれの周囲に共通に設けられた円筒状の結合子3に
よって結合されている。結合子3には、1個または複数
個の孔もしくは隙間4が設けられ、この1個または複数
個の孔もしくは隙間4を通じて、外部からの音が、その
結合子3内に入り、第1及び第2の無指向性マイクユニ
ット1、2それぞれの振動板9、10を振動させる。こ
の振動板9、10の振動は、それぞれ電気信号に変換さ
れて、それぞれの各一対の出力端子5、6及び7、8よ
り出力される。
【0004】次に、図1Bを参照して、このマイクロホ
ンに音声が入る場合の動作を説明する。音声は疎密波と
して結合子3に設けられた孔または隙間4を通じて、マ
イクユニット1、2のそれぞれの受音面の間に設けられ
た空間内に入り、その音声レベルに応じて、マイクユニ
ット1、2それぞれの振動板9、10を振動させる。こ
のときのマイクユニット1、2のそれぞれの受音面の空
間の各部の長さは、可聴帯域の音波の波長より十分小さ
く設定されている。そのため、音波によって、振動板
9、10は同位相で互いに逆方向に振動せしめられる。
したがって、マイクユニット1、2それぞれの+、−の
出力端子5、6及び7、8間には、図示したように、た
とえば振動板9、10が実線のように振動した場合に
は、実線で示した波形の電気信号が出力され、振動板
9、10が破線のように振動した場合には、破線で示し
た波形の電気信号が出力され、マイクユニット1、2よ
りの電気信号は互いに同相になることが分かる。
【0005】次に、図1Cを参照して、このマイクロホ
ンにノイズによる振動が伝わる場合の動作を説明する。
たとえば振動が矢印で示した方向、即ち、マイクユニッ
ト1、2の軸と平行な方向に発生した場合、マイクユニ
ット1、2のそれぞれの振動板9、10は、その振動に
ついていけず、加えられた振動レベルに比例した大きさ
で振動するために、マイクユニット1、2それぞれの
+、−の出力端子5、6及び7、8間には、ノイズ信号
が出力される。しかし、結合子3はマイクロホンユニッ
ト1、2を強固に結合しているために、振動板9及び1
0は同位相で同方向に振動し、したがって+、−の出力
端子5、6及び7、8間には、図示したように、振動板
が実線のように振動した場合には、実線で示した波形の
電気信号が出力され、振動板が破線のように振動した場
合には、破線で示した波形の電気信号が出力され、マイ
クユニット1、2よりの電気信号は互いに逆相になるこ
とが分かる。
【0006】ここで、図2を参照して、近接配置される
2つのマイクユニットの動作について説明する。まず、
距離間隔dをもって配置されるマイクユニットMIC
1、MIC2に音源A方向から振幅aの余弦波の音波が
到来した場合に、その音波は、間隔dに対して十分長い
距離だけ離れた音源Aから2つのマイクユニットMIC
1、MIC2に到来するため、振幅aの余弦波の音波は
マイクユニットMIC1、MIC2にはそれぞれ平行に
到来するものと考えられる。さらに、間隔dが音源Aの
波長よりも十分に短いとすれば、マイクユニットMIC
1、MIC2からそれぞれ出力される電気信号(1)、
(2)は、次の数1、2に示す式で表わされる。
【0007】
【数1】信号(1)=a・cos(ωt)
【0008】
【数2】信号(2)=a・cos(ωt−φ)
【0009】ここでφは、マイクユニットMIC2及び
音源Aの方向を結ぶ直線及びこの直線に対し、マイクユ
ニットMIC1から下ろした垂線が交わる点cと、マイ
クユニットMIC2との間の距離に相当する位相差であ
る。したがって、信号(2)は信号(1)に対して位相
φだけ遅れた同じ振幅aの信号となる。当然、位相φは
間隔dの関数になり、間隔dが小さいほど位相φは小さ
くなる。信号(1)と信号(2)は同位相となるため、
図1Aに示したマイクロホンの構造図におけるマイクユ
ニット1、2間の間隔dは数mm程度である。
【0010】次に、図3を参照して、図1Aのマイクロ
ホンを用いたマイクロホン装置としての、振動ノイズ低
減回路の従来例を説明する。21、22は、図1Aに示
したマイクユニット1、2にそれぞれ対応するマイクユ
ニットである。尚、図3では、結合素子3の図示は省略
されている。マイクユニット21、22それぞれの−側
の出力端子は共に接地され、それぞれの+側の出力端子
はそれぞれ増幅器(AMP)23、24のそれぞれの入
力側に接続されている。増幅器23、24の出力側が、
加算器25の2つの+側入力端子に接続され、その出力
端子よりの出力信号が、出力端子26に出力される。
【0011】図1Bで説明したように、マイクロホンに
音声が到来するときは、互いに同相の電気信号がマイク
ロホンから得られるので、図3の場合には、これらの電
気信号が加算器25によって加算される。また、図1C
で説明したように、マイクロホンにノイズによる振動が
伝わる場合は、互いに逆相の電気信号がマイクロホンか
ら得られるので、図3の場合には、これらの電気信号が
加算器25によって減算される。したがってマイクユニ
ット21、22の特性と、増幅器23、24のゲインと
をそれぞれ揃えることによって、出力端子26からは、
ノイズ信号がキャンセルされ、音声信号だけが+6dB
だけ増幅されて出力されるので、振動ノイズが低減され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで図3のマイクロ
ホン装置において、マイクユニット21、22と、増幅
器23、24とはそれぞれ互いに特性が揃っていること
を前提にして説明して来た。しかし、実際にはマイクユ
ニットに製造上のバラツキがあり、また、オペアンプ等
のアナログ回路で構成される増幅器に、内部素子や外付
け抵抗等の定数バラツキに起因する特性やゲインのバラ
ツキがあるため、マイクユニット21、22と、増幅器
23、24とはそれぞれ互いに特性の不揃いが生じるこ
とになる。たとえば、マイクユニットでは通常±2〜±
4dB程度、増幅器では±0.5dB程度のバラツキが
ある(特に、振動雑音の帯域となる低周波数領域でのバ
ラツキが顕著である)ため、+側の上限品と、−側の下
限品ではレベル差が拡大するため、ノイズ低減効果を低
下させる要因になり、特に微少レベルの振動ノイズはキ
ャンセルされ難いという不具合が生じる。
【0013】従来はこのバラツキを取り除くために、2
個のマイクユニットの選別を行い、ペアリングすること
により特性を合わせていたが、これはマイクロホン装置
の価格の上昇につながるという欠点があった。
【0014】かかる点に鑑み、本発明は、一対の無指向
性マイクユニットを、それぞれの振動板が互いに向かい
合うように対向させて同軸上に配置し、その一対の無指
向性マイクユニットそれぞれからのマイク出力信号の和
信号を出力するようにしたマイクロホン装置において、
マイクユニットに特性のバラツキがあっても、振動ノイ
ズ除去効果を低減させることのないマイクロホン装置を
提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1及び
第2の無指向性マイクユニットを、それぞれの振動板が
互いに向かい合うように対向させて同軸上に配置し、そ
の第1及び第2の無指向性マイクユニットからの第1及
び第2のマイク出力信号の和信号を出力するようにした
マイクロホン装置において、第1または第2の無指向性
マイクユニットからのマイク出力信号のいずれか一方の
レベルを制御する第1のレベルコントロール手段と、第
1及び第2の無指向性マイクユニットからの第1及び第
2のマイク出力信号それぞれの低周波数成分のレベル差
を検出するレベル差検出手段とを有し、そのレベル差検
出手段からのレベル差検出信号によって、第1のレベル
コントロール手段を制御するようにしたマイクロホン装
置である。
【0016】第1の発明によれば、第1のレベルコント
ロール手段によって、第1または第2の無指向性マイク
ユニットからのマイク出力信号のいずれか一方のレベル
を制御し、レベル差検出手段によって、第1及び第2の
無指向性マイクユニットからの第1及び第2のマイク出
力信号それぞれの低周波数成分のレベル差を検出し、そ
のレベル差検出手段からのレベル差検出信号によって、
第1のレベルコントロール手段を制御する。
【0017】第2の発明は、第1の発明のマイクロホン
装置において、第1及び第2の無指向性マイクユニット
からの第1及び第2のマイク出力信号それぞれの低周波
数成分のいずれか一方のレベルを制御する第2のレベル
コントロール手段を、レベル差検出手段に設けてなり、
レベル差検出手段からのレベル差検出信号によって、第
2のレベルコントロール手段を制御するようにしたマイ
クロホン装置である。
【0018】第3及び第4の発明は、第1及び第2の発
明のマイクロホン装置において、第1または第2の無指
向性マイクユニットからのマイク出力信号のいずれか一
方の低周波数成分のレベルが所定レベル以下であるか否
かを判定するレベル判定手段と、そのレベル判定手段に
よって、第1または第2の無指向性マイクユニットから
のマイク出力信号のいずれか一方の低周波数成分のレベ
ルが所定レベル以下であると判定されたときは、第1及
び第2の無指向性マイクユニットからのいずれか一方の
マイク出力信号同士の低周波数成分のレベル差を検出す
るように、信号切換えを行う信号切換え手段とを、レベ
ル差検出手段に設けたマイクロホン装置である。
【0019】第5の発明は、第1の発明のマイクロホン
装置において、レベル差検出手段は、第1及び第2の無
指向性マイクユニットからの第1及び第2のマイク出力
信号それぞれの低周波数成分のレベル差を算出する減算
手段と、その減算手段よりの減算出力に応じて制御信号
を生成する制御信号生成手段と、減算手段の減算出力が
所定範囲外か否かを判定する減算出力判定手段と、その
減算出力判定手段によって、減算手段の減算出力が所定
範囲外であると判定されたときは、制御信号生成手段よ
りの制御信号を保持する保持手段とを備え、制御信号生
成手段よりの制御信号によって、第1のレベルコントロ
ール手段を制御するようにしたマイクロホン装置であ
る。
【0020】第6の発明は、第2の発明のマイクロホン
装置において、レベル差検出手段は、第1及び第2の無
指向性マイクユニットからの第1及び第2のマイク出力
信号それぞれの低周波数成分のレベル差を算出する減算
手段と、その減算手段よりの減算出力に応じて制御信号
を生成する制御信号生成手段と、減算手段の減算出力が
所定範囲外か否かを判定する減算出力判定手段と、その
減算出力判定手段によって、減算手段の減算出力が所定
範囲外であると判定されたときは、制御信号生成手段よ
りの制御信号を保持する保持手段とを備え、制御信号生
成手段よりの制御信号によって、第1及び第2のレベル
コントロール手段を制御するようにしたマイクロホン装
置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、図4を参照して、本発明
の実施の形態のマイクロホン装置の一例を説明する。ま
ず、31、32は、図1Aで説明したマイクロホンを構
成する第1及び第2のマイクユニットである。なお、図
4では、図1Aにおける結合子3の図示を省略してい
る。マイクユニット31、32のそれぞれの−側出力端
子は接地され、それぞれの+側端子は、増幅器(AM
P)33、34それぞれの入力側に接続されている。
【0022】増幅器33、34それぞれよりの出力信号
が、A/D変換器35、36に供給されて、それぞれデ
ジタル信号に変換される。A/D変換器35、36のい
ずれか一方、たとえば、A/D変換器36よりの出力信
号が、レベルコントロール手段(可変ゲイン増幅器)4
0に供給される。41はレベル差検出回路(レベル差検
出手段)で、このレベル差検出回路41によって、A/
D変換器35及びレベルコントロール手段40の両デジ
タル出力信号の低周波成分のレベル差が検出され、その
レベル差検出出力42がレベルコントロール手段40に
供給されて、A/D変換器36の出力信号のレベルが制
御される。
【0023】A/D変換器35の出力信号及びA/D変
換器36の出力信号のレベルコントロール手段40によ
ってレベルが制御された出力信号が、加算器37の2つ
の+側入力端子に供給されて加算され、その出力端子か
らノイズの低減された加算出力が得られる。
【0024】ここで、図4のマイクロホン装置の動作を
説明する。まず、マイクユニット31、32の特性と、
増幅器33、34のゲインとがそれぞれ等しく設定され
た場合には、増幅器33、34それぞれの出力信号を加
算することにより振動によるノイズ信号がキャンセルさ
れ、音声信号が+6dBだけ増幅された出力信号が得ら
れる。しかし、前述したように、実際のマイクユニット
31、32及び増幅器33、34の特性には、アナログ
回路であるがゆえに、必ずバラツキが発生するため、各
素子の無選別、無調整のままでは、比較的大レベルのノ
イズ信号入力に対してはある程度のノイズキャンセル効
果が見込めるが、振動が比較的微少レベルの信号に対し
ては、ほとんどノイズキャンセル効果は見込めない。
【0025】したがって、図4のマイクロホン装置にお
いては、常に増幅器33の出力信号のレベルと、増幅器
34の出力信号のレベルとが同じになるように自動調整
しながら両者の出力信号を加算することで、各素子の選
別や調整によるコストアップを避けながら、振動が微少
レベルの入力信号に対しても、ノイズキャンセル効果を
最大限発揮することができる。
【0026】そこで、図4のマイクロホン装置において
は、まず、増幅器33の出力信号をレベル差検出回路4
1の一方の入力端に入力し、他方の入力端にはレベルコ
ントロール手段40の出力信号を入力し、さらにレベル
差検出回路41のレベル差検出出力42がレベルコント
ロール手段40に供給されて、A/D変換器36よりの
出力信号のレベルが制御されるように、帰還ループが掛
けられる。これによって、常に、レベルコントロール手
段40の出力信号のレベルをレベル差検出回路41に入
力する増幅器33の出力レベルに等しくすることができ
る。
【0027】以下に、図5を参照して、本発明の実施の
形態のマイクロホン装置の他の例を説明する。図4のマ
イクロホン装置は、レベルコントロール手段40の出力
信号をレベル差検出41に入力するフィードバック方式
であり、これはチャンネル間のレベル差を常に監視し、
最小になるように帰還動作するため、レベル差の誤差が
少なくできる利点がある反面、一旦誤差を検出して帰還
をかけるために、収束する前にレベル差が後段に出力さ
れる欠点がある。
【0028】そこで、図5のマイクロホン装置では、レ
ベルコントロール方式として、レベルコントロール手段
40への入力信号をレベル差検出回路41に入力するよ
うにしたフィードフォワード方式を採用している。この
方式はチャンネル間のレベル差を、事前に監視して吸収
できるために、収束時のレベル差を後段に出力しない利
点がある反面、レベル差検出回路41やレベルコントロ
ール手段40の合わせ込みが必要であり、レベル差の誤
差が出やすい欠点がある。
【0029】次に、図6を参照して、図4及び図5のマ
イクロホン装置におけるレベル差検出回路41の具体回
路の例を説明する。まず入力端子111、112に、た
とえば、図4におけるA/D変換器35及びゲインコン
トロール手段40の出力信号が入力され、それぞれの信
号はローパスフィルタ(LPF)101、102によっ
て帯域制限される。これらローパスフィルタ101、1
02は、上述した図2に示したマイク間隔dに対して、
入力する音波の波長が十分に長い、つまり周波数が低い
帯域を抽出するために設けられており、これにより入力
端子111、112から入力した信号の振幅を等しくす
ることができる。ローパスフィルタ101、102から
の出力信号は、それぞれ絶対値化回路103、104に
供給されて、正値に絶対値化される。絶対値化回路10
3、104の出力は、ピーク検波回路105、106に
供給されてピークレベルが検出される。ピーク検波回路
105、106それぞれによって検出されたピークレベ
ルは、加算器(減算器)107の+側の入力端子及び−
側の入力端子に入力されて、前者から後者が減算され
る。
【0030】加算器(減算器)107の出力が符号検出
回路108に供給されて、加算器(減算器)107の出
力の符号、即ち、+、−、0の別が検出される。その検
出された符号を制御信号生成回路109に入力する。制
御信号生成回路109は、たとえばアップダウンカウン
タで構成され、入力した符号に応じてアップカウントも
しくはダウンカウントを繰り返すことにより制御信号を
生成する。この制御信号は、時定数付加回路110を介
して出力端子113からレベル制御信号として出力され
る。このレベル制御信号は図4及び図5における制御信
号42に相当する。なお時定数付加回路110は、たと
えばローパスフィルタ(LPF)で構成され、前段の制
御信号生成回路109を構成するアップダウンカウンタ
で生成された制御信号を、通常デジタル処理におけるク
ロック周期に同期して階段的に変化する信号を補間する
ことで変化を滑らかにしている。
【0031】次に、図7を参照して、図6のレベル差検
出回路におけるピーク検波回路105、106によるピ
ーク検波について説明する。まず、図6における入力端
子111には、例えば、図4のA/D変換器35からの
入力信号が入力し、図6における入力端子112には、
図4のA/D変換器36からの入力信号が入力し、それ
ぞれローパスフィルタ(LPF)101、102によっ
て帯域制限されることによって、図7A、Bそれぞれの
左側の波形の信号が得られる。このとき、図7Bの左側
の波形の信号が、図7Aの左側の波形の信号に対し、マ
イク間隔d(図2参照)に対応する遅延時間Td(=T
0−T1)だけ遅れている。ローパスフィルタ(LP
F)101、102の各出力は、絶対値化回路103、
104により、図7A、Bの右側の実線で示した波形に
絶対値化され、その後、ピーク検波回路105、106
によって、図7A、Bの右側に破線で示したようにピー
クレベルが検出される。ここで時点T2において、図7
A、Bの右側の波形の信号を比較すると、実線の絶対値
化後ではレベル差が存在するが、破線のピーク検波後で
はほとんどレベル差が生じないことが分かる。そして、
ピーク検波後に存在するレベル差は、図4に示したマイ
クユニット31、32と、増幅器(AMP)33、34
によるものが殆ど全てである。
【0032】次に、図8のフローチャートを参照して、
図6のレベル差検出回路におけるレベル差検出の動作を
説明する。入力端子111から入力した信号は、図6及
び図7について詳述したように、ローパスフィルタ(L
PF)101、絶対値化回路103、ピーク検波回路1
05を介して、図7Aの右側の波形の信号において、囲
み破線枠で囲まれた加算器(減算器)107及び符号検
出回路108に入力される。同様に、入力端子112か
ら入力した信号も、ローパスフィルタ(LPF)10
2、絶対値化回路104、ピーク検波回路106を介し
て、図7Bの右側の波形の信号において、囲み破線枠で
囲まれた加算器107(減算器)及び符号検出回路10
8に入力される。
【0033】加算器107及び符号検出回路108にお
いては、まず判断ステップ120のように信号A−信号
B>0か否かが判断され、yesであれば符号は正値と
判断されるため、次の制御信号生成回路109における
処理ステップ122に移行し、noであれば判断ステッ
プ121に移行して、信号A−信号B<0か否かが判断
される。判断ステップ121の判断がyesであれば符
号は負値と判断されるため、次の制御信号生成回路10
9の処理ステップ123に移行し、noであれば信号A
−信号B=0であるから、信号ゼロと判断されて制御信
号生成回路109の処理ステップ124に移行する。
【0034】そして、制御信号生成回路109では、処
理ステップ122でアップダウンカウンタをアップカウ
ントし、処理ステップ123でダウンカウントし、処理
ステップ124で前カウント値をホールドし、それぞれ
の処理ステップの後、時定数付加回路110を介して出
力端子113から信号が出力される。
【0035】したがって、この出力端子113よりの出
力を、たとえば、図4におけるレベル制御信号42とし
てレベルコントロール手段40に入力し、レベルコント
ロール手段40の出力レベルが、レベル制御信号42の
値がアップカウントされて増加する方向で増加するとす
れば、A/D変換器35の出力レベルに対してレベルコ
ントロール手段40の出力が小さい時には、レベル制御
信号42の値がアップカウントされてレベルコントロー
ル手段40の出力レベルを大きくし、逆にA/D変換器
35の出力レベルに対してレベルコントロール手段40
の出力が大きい時には、レベル制御信号42の値がダウ
ンカウントされてレベルコントロール手段40の出力レ
ベルを小さくし、A/D変換器35の出力レベルとレベ
ルコントロール手段40の出力が同じになって、前カウ
ント値をホールドしたところで制御が停止される。そし
てこの制御は信号が入力した時点で行われ、以後ホール
ドされるため、常に信号レベルが等しくなる。
【0036】次に、図9を参照して、図4及び図5にお
けるレベル検出回路41の他の具体例を説明する。尚、
図9において、図6と対応する部分には、同一符号を付
して説明する。まず、入力端子111、112にそれぞ
れ供給される、たとえば図4のA/D変換器35及びレ
ベルコントロール手段40よりの各出力信号は夫々ロー
パスフィルタ(LPF)101、102に供給されて、
それぞれ所定の周波数以下に帯域制限され、その後絶対
値化回路103、104に供給されてそれぞれ絶対値化
処理される。
【0037】絶対値化回路103の出力は、ピーク検波
回路105に供給されて所定のピーク検波が成され後、
加算器(減算器)107の+側の入力端子に入力され
る。また、絶対値化回路104の出力は、レベルコント
ロール手段120に入力されてレベル制御され、その後
ピーク検波回路106に入力されてピーク検波された
後、加算器(減算器)107の−側の入力端子に入力さ
れる。
【0038】加算器(減算器)107では、ピーク検波
回路105の検波出力から、ピーク検波回路106の検
波出力が減算され、その減算出力が符号検出回路108
に供給されて、その減算出力の符号が検出される。符号
検出回路108の出力は、制御信号生成109、時定数
付加110を経てレベル制御信号113として出力され
る。ここでレベル制御信号113が、レベルコントロー
ル手段120にレベル制御信号として供給されるため
に、たとえば入力端子111側の入力信号が、入力端子
112側の入力信号よりもレベルが大きい場合には、符
号検出回路108によって、+符号が検出され、これに
よりレベル制御信号113をレベルコントロール手段1
20に供給して、ピーク検波回路106側のピーク検波
出力のレベルが大きくなるように、レベルコントロール
手段120を制御することにより、ピーク検波回路10
5、106の各ピーク検波出力のレベルが等しくなるよ
うなレベル制御信号113を得ることが出来る。
【0039】したがって、例えば、図5のマイクロホン
装置において、図9のレベル差検出回路で生成したレベ
ル制御信号113を、レベル制御信号42としてレベル
コントロール手段40に供給することで、レベルコント
ロール手段40はフィードフォワード方式で制御され、
レベルコントロール手段120はフィードバック方式で
制御されていることになり、フィードフォワード方式の
応答性の良さとフィードバック方式のレベル誤差の少な
さの両者の利点を併せ持つ。また、このときレベルコン
トロール手段40、120は同様に構成され、両者の回
路バラツキを最小にすることが必要条件であるが、すべ
てデジタル回路で構成すればこの回路バラツキを皆無に
することができる。
【0040】次に、図10を参照して、図4及び図5に
おけるレベル検出回路41の他の具体例を説明する。
尚、図10において、図6及び図9と対応する部分に
は、同一符号を付して説明する。図10のレベル差検出
回路では、図9のレベル差検出回路との相違点のみを述
べる。まず、レベル判定手段121は、入力端子11
1、112にそれぞれ入力される信号のいずれかが微少
レベルになった時の誤動作の防止を目的としており、絶
対値化回路103、104の出力信号のレベルを常時判
定し、どちらかの信号レベルが所定のレベルよりも小さ
い場合には出力する信号を、それまでの絶対値化回路1
04の出力側から絶対値化回路103の出力側に切替え
る処理を行い、入力信号を同一化(モノラル化)するこ
とにより、レベルコントロール手段120の入出力ゲイ
ンを0dBに初期化することができる。したがって、使
用するシステムの電源投入時等における入力信号の不安
定時にも大きな誤動作を防ぐことが出来る。
【0041】次にホールド判定手段125について述べ
る。加算器(減算器)107の減算出力には、入力端子
111、112に入力される信号のチャンネル間レベル
差が常時出力されるが、レベルコントロール手段120
でレベル制御処理が進み、ピーク検波回路105、10
6の両ピーク検波出力の信号レベルが等しくなると、加
算器(減算器)107はわずかなノイズに対してもレベ
ル差を出力し、そのレベル差の符号は、+、−を交互に
頻繁に繰り返してしまい、不安定動作の一因になってし
まう。また、逆に、一対のマイクユニットに風雑音が入
力した場合には、チャンネル間に大きなレベル差が発生
する場合があり、これにより本来のチャンネル間レベル
差を越えて誤動作する場合もある。したがって、ホール
ド判定手段125は、加算器(減算器)107の出力が
所定のレベル範囲の外、すなわち、所定のレベル範囲よ
り小さい場合や大きい場合を判定し、その場合には制御
信号生成手段109で生成するレベル制御信号を前値ホ
ールドするようにして、上述した大きな誤動作を防ぐよ
うにしている。
【0042】尚、図10のレベル差検出回路におけるレ
ベル判定手段121及びホールド判定手段125は、互
いに独立な信号処理手段であるが、図10に図示した如
く両者を併用することも、又、いずれか一方を省略する
ことも可能である。
【0043】
【発明の効果】第1の発明によれば、第1及び第2の無
指向性マイクユニットを、それぞれの振動板が互いに向
かい合うように対向させて同軸上に配置し、その第1及
び第2の無指向性マイクユニットからの第1及び第2の
マイク出力信号の和信号を出力するようにしたマイクロ
ホン装置において、第1または第2の無指向性マイクユ
ニットからのマイク出力信号のいずれか一方のレベルを
制御する第1のレベルコントロール手段と、第1及び第
2の無指向性マイクユニットからの第1及び第2のマイ
ク出力信号それぞれの低周波数成分のレベル差を検出す
るレベル差検出手段とを有し、そのレベル差検出手段か
らのレベル差検出信号によって、第1のレベルコントロ
ール手段を制御するようにしたので、使用する第1及び
第2の無指向性マイクユニットに特性ばらつきがあって
も、振動ノイズ除去効果を低減させることがなく、しか
も、ペアリングのためのマイクユニットの選別によるコ
ストアップの生じないマイクロホン装置を得ることがで
きる。
【0044】第2の発明によれば、第1の発明のマイク
ロホン装置において、第1及び第2の無指向性マイクユ
ニットからの第1及び第2のマイク出力信号それぞれの
低周波数成分のいずれか一方のレベルを制御する第2の
レベルコントロール手段を、レベル差検出手段に設けて
なり、レベル差検出手段からのレベル差検出信号によっ
て、第2のレベルコントロール手段を制御するようにし
たので、第1の発明の効果に加えて、フィードフォワー
ド方式のレベルコントロールにおける応答性の良さと、
フィードバック方式のレベルコントロールにおけるレベ
ル誤差の少なさを兼ね備えたマイクロホン装置を得るこ
とができる。
【0045】第3及び第4の発明によれば、第1及び第
2の発明のマイクロホン装置において、第1または第2
の無指向性マイクユニットからのマイク出力信号のいず
れか一方の低周波数成分のレベルが所定レベル以下であ
るか否かを判定するレベル判定手段と、そのレベル判定
手段によって、第1または第2の無指向性マイクユニッ
トからのマイク出力信号のいずれか一方の低周波数成分
のレベルが所定レベル以下であると判定されたときは、
第1及び第2の無指向性マイクユニットからのいずれか
一方のマイク出力信号同士の低周波数成分のレベル差を
検出するように、信号切換えを行う信号切換え手段と
を、レベル差検出手段に設けたので、第1及び第2の発
明の効果に加えて、第1及び第2のマイクユニットに入
力する音声レベルが微少レベルである場合や、電源投入
時等の不安定時に、レベルコントロール手段が誤動作す
るおそれのないマイクロホン装置を得ることができる。
【0046】第5の発明によれば、第1の発明のマイク
ロホン装置において、レベル差検出手段は、第1及び第
2の無指向性マイクユニットからの第1及び第2のマイ
ク出力信号それぞれの低周波数成分のレベル差を算出す
る減算手段と、その減算手段よりの減算出力に応じて制
御信号を生成する制御信号生成手段と、減算手段の減算
出力が所定範囲外か否かを判定する減算出力判定手段
と、その減算出力判定手段によって、減算手段の減算出
力が所定範囲外であると判定されたときは、制御信号生
成手段よりの制御信号を保持する保持手段とを備え、制
御信号生成手段よりの制御信号によって、第1のレベル
コントロール手段を制御するようにしたので、第1の発
明の効果に加えて、レベル補正が収束した後に、第1の
レベルコントロール手段がレベル変動を起こしたり、風
雑音が第1及び第2のマイクユニットに入力したとき
に、第1のレベルコントロール手段が誤動作するおそれ
のないマイクロホン装置を得ることができる。
【0047】第6の発明によれば、第2の発明のマイク
ロホン装置において、レベル差検出手段は、第1及び第
2の無指向性マイクユニットからの第1及び第2のマイ
ク出力信号それぞれの低周波数成分のレベル差を算出す
る減算手段と、その減算手段よりの減算出力に応じて制
御信号を生成する制御信号生成手段と、減算手段の減算
出力が所定範囲外か否かを判定する減算出力判定手段
と、その減算出力判定手段によって、減算手段の減算出
力が所定範囲外であると判定されたときは、制御信号生
成手段よりの制御信号を保持する保持手段とを備え、制
御信号生成手段よりの制御信号によって、第1及び第2
のレベルコントロール手段を制御するようにしたので、
第2の発明の効果に加えて、レベル補正が収束した後
に、第1及び第2のレベルコントロール手段がレベル変
動を起こしたり、風雑音が第1及び第2のマイクユニッ
トに入力したときに、第1及び第2のレベルコントロー
ル手段が誤動作するおそれのないマイクロホン装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】A マイクロホンの構造を示す断面図である。 B マイクロホンにおける音声が入力したときの振動板
の動きと出力波形を示す図である。 C マイクロホンにおける振動が入力したときの振動板
の動きと出力波形を示す図である。
【図2】近接配置されたマイクユニットの動作説明を示
す説明図である。
【図3】従来のマイクロホン装置を示すブロック線図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態のマイクロホン装置の例を
示すブロック線図である。
【図5】本発明の実施の形態のマイクロホン装置の他の
例を示すブロック線図である。
【図6】レベル差検出回路の例を示すブロック線図であ
る。
【図7】ピーク検波の説明のための波形図である。
【図8】図6のレベル差検出回路の動作説明のためのフ
ローチャートである。
【図9】レベル差検出回路の他の例を示すブロック線図
である。
【図10】レベル差検出回路の他の例を示すブロック線
図である。
【符号の説明】
31、32 第1及び第2の無指向性マイクユニット、
33、34 増幅器、35、36 A/D変換器、37
加算器、40 レベルコントロール手段、41 レベ
ル差検出回路、42 レベル差検出出力、101、10
2 ローパスフィルタ、103、104 絶対値化回
路、105、106 ピーク検波回路、107 加算器
(減算器)、108 符号検出回路、109 制御信号
生成回路、110 時定数付加回路、111、112
入力端子、113 出力端子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の無指向性マイクユニット
    を、それぞれの振動板が互いに向かい合うように対向さ
    せて同軸上に配置し、該第1及び第2の無指向性マイク
    ユニットからの第1及び第2のマイク出力信号の和信号
    を出力するようにしたマイクロホン装置において、 上記第1または第2の無指向性マイクユニットからのマ
    イク出力信号のいずれか一方のレベルを制御する第1の
    レベルコントロール手段と、 上記第1及び第2の無指向性マイクユニットからの第1
    及び第2のマイク出力信号それぞれの低周波数成分のレ
    ベル差を検出するレベル差検出手段とを有し、 該レベル差検出手段からのレベル差検出信号によって、
    上記第1のレベルコントロール手段を制御するようにし
    たことを特徴とするマイクロホン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマイクロホン装置にお
    いて、 上記第1及び第2の無指向性マイクユニットからの第1
    及び第2のマイク出力信号それぞれの低周波数成分のい
    ずれか一方のレベルを制御する第2のレベルコントロー
    ル手段を、上記レベル差検出手段に設けてなり、 上記レベル差検出手段からのレベル差検出信号によっ
    て、上記第2のレベルコントロール手段を制御するよう
    にしたことを特徴とするマイクロホン装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマイクロホン装置にお
    いて、 上記第1または第2の無指向性マイクユニットからのマ
    イク出力信号のいずれか一方の低周波数成分のレベルが
    所定レベル以下であるか否かを判定するレベル判定手段
    と、 該レベル判定手段によって、上記第1または第2の無指
    向性マイクユニットからのマイク出力信号のいずれか一
    方の低周波数成分のレベルが上記所定レベル以下である
    と判定されたときは、上記第1及び第2の無指向性マイ
    クユニットからのいずれか一方のマイク出力信号同士の
    低周波数成分のレベル差を検出するように、信号切換え
    を行う信号切換え手段とを、 上記レベル差検出手段に設けたことを特徴とするマイク
    ロホン装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のマイクロホン装置にお
    いて、 上記第1または第2の無指向性マイクユニットからのマ
    イク出力信号のいずれか一方の低周波数成分のレベルが
    所定レベル以下であるか否かを判定するレベル判定手段
    と、 該レベル判定手段によって、上記第1または第2の無指
    向性マイクユニットからのマイク出力信号のいずれか一
    方の低周波数成分のレベルが上記所定レベル以下である
    と判定されたときは、上記第1及び第2の無指向性マイ
    クユニットからのいずれか一方のマイク出力信号同士の
    低周波数成分のレベル差を検出するように、信号切換え
    を行う信号切換え手段とを、 上記レベル差検出手段に設けたことを特徴とするマイク
    ロホン装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のマイクロホン装置にお
    いて、 上記レベル差検出手段は、 上記第1及び第2の無指向性マイクユニットからの第1
    及び第2のマイク出力信号それぞれの低周波数成分のレ
    ベル差を算出する減算手段と、 該減算手段よりの減算出力に応じて制御信号を生成する
    制御信号生成手段と、 上記減算手段の減算出力が所定範囲外か否かを判定する
    減算出力判定手段と、 該減算出力判定手段によって、上記減算手段の減算出力
    が上記所定範囲外であると判定されたときは、上記制御
    信号生成手段よりの制御信号を保持する保持手段とを備
    え、 上記制御信号生成手段よりの制御信号によって、上記第
    1のレベルコントロール手段を制御するようにしたこと
    を特徴とするマイクロホン装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のマイクロホン装置にお
    いて、 上記レベル差検出手段は、 上記第1及び第2の無指向性マイクユニットからの第1
    及び第2のマイク出力信号それぞれの低周波数成分のレ
    ベル差を算出する減算手段と、 該減算手段よりの減算出力に応じて制御信号を生成する
    制御信号生成手段と、 上記減算手段の減算出力が所定範囲外か否かを判定する
    減算出力判定手段と、 該減算出力判定手段によって、上記減算手段の減算出力
    が上記所定範囲外であると判定されたときは、上記制御
    信号生成手段よりの制御信号を保持する保持手段とを備
    え、 上記制御信号生成手段よりの制御信号によって、上記第
    1及び第2のレベルコントロール手段を制御するように
    したことを特徴とするマイクロホン装置。
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