JP2003304271A - 異種ネットワーク間の相互接続装置 - Google Patents

異種ネットワーク間の相互接続装置

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JP2003304271A JP2002107939A JP2002107939A JP2003304271A JP 2003304271 A JP2003304271 A JP 2003304271A JP 2002107939 A JP2002107939 A JP 2002107939A JP 2002107939 A JP2002107939 A JP 2002107939A JP 2003304271 A JP2003304271 A JP 2003304271A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トークン・パッシング・バス型FL-netLAN
とCSMA/CDイーサネット(登録商標)型LANと
を相互に接続する。 【解決手段】 相互接続装置100Aは、イーサネット
LAN回線50からのイーサネットパケットをFL-netL
AN回線40の空き時間を利用して送信する。この空き
時間は、FL-netLAN回線40の#41局が#42局に
トークンパケットを送ってから#42局からデータパケ
ットが出力されるまでの短い時間である。相互接続装置
100Bは、FL-netLAN回線40を伝送するイーサネ
ットパケットをイーサネットLAN回線60に送信す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、トークン
・パッシング・バスと称するアクセス制御方式が採用さ
れているバス型LANとCSMA/CDと称するアクセ
ス制御方式が採用されているバス型LANとを相互に接
続するための、異種ネットワーク間の相互接続装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車生産工場においては、生産
設備間の情報伝達のために工場内にバス型LANを構築
し、そのLANのアクセス制御方式としてCSMA/C
D方式を採用している。このCSMA/CD方式のバス
型LAN、いわゆるイーサネットLAN(一般的にはIE
EE802委員会が作成したIEEE802.3の規格であり、CSMA/C
D(Carrier Sense Multiple Access with Collision Det
ection)型LAN)は、通信負荷が一定の限度を超えるとそ
の通信負荷の増加に伴って情報伝達の遅延時間が急増す
るという特性があることから、リアルタイム性が要求さ
れる生産設備間の情報伝達には不向きである。
【0003】このイーサネットLANの欠点を解消する
ため、最近では、(社)日本自動車工業会が作成した要
求仕様を受け、(財)製造科学技術センター(MSTC)で産
学の協同により「FL-net(OPCN-2)」というLANのプ
ロトコル仕様書が策定された。この「FL-net(OPCN-
2)」LANの規格では、情報伝達のリアルタイム性を
保証し、イーサネットLANをFA(Factory Automati
on)でも使用できるようにしている。
【0004】FL-net(OPCN-2)LANでは、ハードウエア
およびソフトウエアの基盤としてイーサネットLANの
技術を用いている。そして、通信プロトコルにはコネク
ションレス型のUDP/IPを用い、UDP/IP層の
上位層に「FAリンクプロトコル」と称するトークンの
管理手順を設けている。FL-net(OPCN-2)LANでは、
「FAリンクプロトコル」により、参加する局間でトー
クンを絶えず巡回させ、CSMA/CD方式のバス型L
ANでは当然のように発生するコリジョン(衝突)を回
避して、一定時間内での情報伝達を保証する。したがっ
て、生産設備間での制御情報の交換は、リアルタイムに
かつ非常にスムースに行うことができる。
【0005】このように、FL-net(OPCN-2)LANは、ト
ークンを巡回させる方式のLANであるため、トークン
・パッシング・バスと称するアクセス制御方式が採用さ
れているバス型LANと言うことができる。
【0006】一方、最近の生産システムでは、生産設備
間で制御情報の交換を行うだけではなく、制御情報以外
の情報、例えば生産設備の稼動監視など生産管理に関す
る情報の伝送も行うようになってきている。通常、制御
情報以外の情報はリアルタイムに伝送する必要性に乏し
いので、このようなリアルタイム性の要求されない情報
は既存のイーサネットLANで伝送されている。
【0007】このため、現在では生産設備の制御情報は
FL-net(OPCN-2)LANによって、また、制御情報以外の
情報、例えば生産管理に関する情報は一般的なイーサネ
ットLAN、つまりCSMA/CD方式のバス型LAN
によって、それぞれ伝送している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の情
報伝送システムでは、1つの生産設備に制御情報とそれ
以外の情報とを伝送するために、FL-net(OPCN-2)LAN
回線と一般的なイーサネットLAN回線という、2つの
LAN回線を別々に配線しなければならない。このた
め、LAN回線の配線に多大の費用がかかるという問題
が指摘されている。
【0009】FL-net(OPCN-2)LANはイーサネットLA
Nの技術を基盤とするので、このLAN回線をイーサネ
ットLAN回線に物理的に接続することは可能である。
しかし、FL-net(OPCN-2)LANは、トークン・パッシン
グ・バスと称するアクセス制御方式が採用されているバ
ス型LANであり、また、イーサネットLANは、CS
MA/CDと称するアクセス制御方式が採用されている
バス型LANであり、双方のLANはアクセス制御方式
を異にする。
【0010】仮に、LANのセグメント内でトークンが
常に1局にしか与えられないFL-net(OPCN-2)LANに、
そのセグメント内にキャリアがなければいつでも送信が
可能なイーサネットLANが接続されると、トークンを
保持しているFL-net(OPCN-2)LANの局とイーサネット
LANの局との間で多重アクセスによるコリジョンが発
生することになる。このコリジョンの発生によって、FL
-net(OPCN-2)LAN側の局のCSMA/CDの機能が動
作し、FL-net(OPCN-2)LAN内のトークンの巡回が妨げ
られる。また、トークンを保持しているFL-net(OPCN-2)
LAN側の局がトークンを巡回させようとしたときに、
イーサネットLAN側の局が情報を送信していると、規
定時間内にトークンを送信することができなくなる。さ
らに、イーサネットLAN内にはFL-net(OPCN-2)LAN
側の局から送信されるトークンが流出することから、こ
のトークンが全体のLAN回線の通信負荷を増加させ、
コリジョンの発生頻度を上昇させてしまう。
【0011】これでは、情報伝達のリアルタイム性を追
及してFL-net(OPCN-2)というLANの規格を策定した意
味が根底から覆される。したがって、現在の技術では、
結果的にはFL-net(OPCN-2)LANとイーサネットLAN
とを単に物理的に相互に接続することはできない。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
て成されたものであり、アクセス方式の異なるLANで
あっても、それぞれのLANの特徴を生かしつつ、相互
に接続することが可能な、異種ネットワーク間の相互接
続装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、本発明にかかる相互接続装置は、
以下の構成を有する。 (1)トークン・パッシングと称するアクセス制御方式
が採用されている第1のLANとCSMA/CDと称す
るアクセス制御方式が採用されている第2のLANとを
相互に接続するための異種ネットワーク間の相互接続装
置であって、前記第1のLANを介して受信したパケッ
トが前記第2のLANに接続されている局に対するパケ
ットであるか否かを判断する第1判断手段と、受信した
パケットが前記第2のLANに接続されている局に対す
るパケットであると判断されたときにそのパケットを出
力する第1パケット出力手段と、出力されたパケットを
蓄積する第1蓄積手段と、蓄積されたパケットを前記第
2のLANのアクセス制御方式に従って前記第2のLA
Nに送信する第1送信手段と、を有することを特徴とす
る。 (2)トークン・パッシングと称するアクセス制御方式
が採用されている第1のLANとCSMA/CDと称す
るアクセス制御方式が採用されている第2のLANとを
相互に接続するための異種ネットワーク間の相互接続装
置であって、前記第2のLANを介して受信したパケッ
トが前記第2のLANと同種のLANに接続されている
局に対するパケットであるか否かを判断する第2判断手
段と、受信したパケットが前記第2のLANと同種のL
ANに接続されている局に対するパケットであると判断
されたときにそのパケットを出力する第2パケット出力
手段と、出力されたパケットを蓄積する第2蓄積手段
と、前記イーサネットパケット占有可能時間を記憶する
記憶手段と、前記第1のLANを介して受信したパケッ
トがトークンパケットであったときに送信トリガを出力
する送信トリガ出力手段と、前記送信トリガを入力した
ときに、蓄積されたパケットを前記イーサネットパケッ
ト占有可能時間の間前記第1のLANに送信する第2送
信手段と、を有することを特徴とする。 (3)トークン・パッシングと称するアクセス制御方式
が採用されている第1のLANとCSMA/CDと称す
るアクセス制御方式が採用されている第2のLANとを
相互に接続するための異種ネットワーク間の相互接続装
置であって、前記第1のLANを介して受信したパケッ
トが前記第2のLANに接続されている局に対するパケ
ットであるか否かを判断する第1判断手段と、受信した
パケットが前記第2のLANに接続されている局に対す
るパケットであると判断されたときにそのパケットを出
力する第1パケット出力手段と、出力されたパケットを
蓄積する第1蓄積手段と、蓄積されたパケットを前記第
2のLANのアクセス制御方式に従って前記第2のLA
Nに送信する第1送信手段と、前記第2のLANを介し
て受信したパケットが前記第2のLANと同種のLAN
に接続されている局に対するパケットであるか否かを判
断する第2判断手段と、受信したパケットが前記第2の
LANと同種のLANに接続されている局に対するパケ
ットであると判断されたときにそのパケットを出力する
第2パケット出力手段と、出力されたパケットを蓄積す
る第2蓄積手段と、前記イーサネットパケット占有可能
時間を記憶する記憶手段と、受信したパケットが前記第
2のLANに接続されている局に対するパケットであっ
たときに送信トリガを出力する送信トリガ出力手段と、
前記送信トリガを入力したときに、蓄積されたパケット
を前記イーサネットパケット占有可能時間の間前記第1
のLANに送信する第2送信手段と、を有することを特
徴とする。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の異種ネッ
トワーク間の相互接続装置によれば、トークン・パッシ
ングと称するアクセス制御方式が採用されている第1の
LANとCSMA/CDと称するアクセス制御方式が採
用されている第2のLANとを、それぞれのLANの特
徴を生かしつつ相互に接続することができる。
【0015】第2のLANから送信されるパケットは、
第1のLANの空き時間に伝送させることができるの
で、第1のLAN上を伝送するパケットとコリジョンを
起こすことがなく、トークンを正常に巡回させることが
できる。
【0016】第1のLANのみを伝送するパケットは、
第2のLANに流出することがないので、第2のLAN
のコリジョンの発生を抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明にかかる異種ネットワーク間の相互接続装置の好適な
実施の形態を詳細に説明する。本発明にかかる装置は、
具体的には、トークン・パッシング・バスと称するアク
セス制御方式が採用されているバス型LAN(FL-net(O
PCN-2)LAN)とCSMA/CDと称するアクセス制御
方式が採用されているバス型LAN(イーサネットLA
N)とを、それぞれのLANの特徴を生かしつつ、相互
に接続するための装置である。
【0018】本発明にかかる装置の詳細を説明する前
に、FL-net(OPCN-2)LANとイーサネットLANとのそ
れぞれの特徴を説明する。 (FL-net(OPCN-2)LANとイーサネットLANの特徴) (1)FL-net(OPCN-2)LAN このLANは、トークンという送信権を巡回させ、トー
クンを受け取った局だけが送信可能なLANである。
【0019】図1は、FL-net(OPCN-2)LANの概略構成
を示す図である。このLANは、FL-netLAN回線10
と、このLANの局(具体的にはPC(プログラマブル
コントローラ))#1〜#3とで構成される。#1局、
#2局、#3局のそれぞれは、FL-netLAN回線10に
図に示すように接続される。したがって、図1に示すL
ANは、バス型LANである。
【0020】トークンは、基本的にこのLANに1つだ
け存在する。トークンはトークンパケットという形で巡
回される。トークンパケットは、このトークンの宛先局
番(DNA)と、このトークンの送出局番(SNA)を
持つ。各局は、受信したトークンの宛先局番が自局の局
番と一致したときにトークン保持局となる。トークン保
持局のみが自局からデータパケットを送信することがで
きるため、CSMA/CD方式を採用するバス型LAN
のようなコリジョンは生じない。トークンは、FL-netL
AN回線10に接続されている局(正確に言えば参加し
ている局)の局番の若い順に巡回される。#1局の局番
が「1」、#2局の局番が「2」、#3局の局番が
「3」のように設定されていると、図1に示すLANで
は、トークンが#1局、#2局、#3局、#1局、#2
局、…の順に巡回する。
【0021】トークン保持局は、トークンを保持した
後、FL-netLAN回線10に他の全ての局宛てのデータ
パケットを連続して送信し、最後に次局宛てのトークン
パケットを送信する。各局では、トークンを保持してか
ら最初のデータパケットを送信するまでに内部処理など
のため数msecから数10msecの時間がかかる。
したがって、トークンを保持してから数msecから数
10msecの時間は、FL-netLAN回線10上にキャ
リア(信号)は存在しない。本発明にかかる装置は、こ
のキャリアの存在していない空き時間(後述するが、イ
ーサネットパケット占有可能時間という)を使ってイー
サネットLAN回線からFL-netLAN回線10上にパケ
ットを伝送させる。
【0022】FL-netLANでは、データパケットとトー
クンパケットとを少なくともトークン監視時間内に送信
を完了させることが決められている。トークン監視時間
とは、局離脱などによってトークンが送信されなかった
ときに、次にトークンを受け取るべき局がトークンを再
発行するまでの時間であり、この時間は局ごとに利用者
が設定する。したがって、トークンの巡回時間の最大値
は、全局のトークン監視時間の総和となり、FL-netLA
Nを構成する局数に増減がなければこの時間は一定とな
る。
【0023】図2は、図1のFL-net(OPCN-2)LANにお
いて、情報伝送のリアルタイム性を最大としたときのデ
ータパケットおよびトークンパケットの送信状況を示し
たタイミングチャートである。
【0024】まず、トークン保持局となった#1局から
FL-netLAN回線10に他の全ての局宛てのデータパケ
ットd1(SNA=1)を送信し、次局宛てのトークン
パケットt1(DNA=2、SNA=1)を送信する。
この結果、FL-netLAN回線10には図1に示すような
データパケットd1とトークンパケットt1が伝送され
る。
【0025】次に、#2局は自局宛てのトークンパケッ
トt1を受信し、受信したときの時刻(x)を記憶す
る。#2局はトークンを保持してから内部処理を行い、
データパケットd2(SNA=2)を送信し、次局宛て
のトークンパケットt2(DNA=3、SNA=2)を
送信する。この結果、FL-netLAN回線10には図2に
示すようなデータパケットd2とトークンパケットt2
が伝送される。
【0026】#2局はデータパケットd2の送信を開始
したときの時刻(y)を記憶する。#2局が内部処理に
要した時間Tb[2]は、時刻(y)−時刻(x)で計
算できる。本発明にかかる装置では、このTb[2]の
空き時間を使用してイーサネットLAN回線からパケッ
トを伝送させる。この空き時間は、FL-netLAN回線1
0上にキャリアの存在していない時間であり、イーサネ
ットパケット占有可能時間と称する。
【0027】そして、#3局は自局宛てのトークンパケ
ットt2を受信し、受信したときの時刻(x)を記憶す
る。#3局はトークンを保持してから内部処理を行い、
データパケットd3、d3(SNA=3)を連続し
て送信し、次局宛てのトークンパケットt3(DNA=
1、SNA=3)を送信する。この結果、FL-netLAN
回線10上には図1に示すようなデータパケットd3
、d3とトークンパケットt3が伝送される。
【0028】#3局はデータパケットd3、d3の
送信を開始したときの時刻(y)を記憶する。#3局が
内部処理に要した時間Tb[3]は、時刻(y)−時刻
(x)で計算でき、このときのイーサネットパケット占
有可能時間はTb[3]となる。
【0029】図3は、図1のFL-net(OPCN-2)LANにお
いて、情報伝送のリアルタイム性が許容限界にあるとき
のデータパケットおよびトークンパケットの送信状況を
示したタイミングチャートである。
【0030】情報伝送のリアルタイム性が許容限界にあ
るときとは、トークン保持局がトークン監視時間を最大
限使ってデータパケットおよびトークンパケットを送信
する場合である。図3に示すように、例えば、#2局は
自局宛てのトークンパケットt1を受信し、このトーク
ンを保持してから内部処理を行い、データパケットd2
とトークンパケットt2を送信する。
【0031】内部処理に時間がかかり、自局宛てのトー
クンパケットt1を保持してから次局宛てのトークンパ
ケットt2を送信し終えるまでに、#2局に設定したト
ークン監視時間TW[2]を要してしまったときには、
イーサネットパケット占有可能時間Tb[2]は、図3
に示すように通常(点線で示されるd2、t2)より長
い時間となる。
【0032】したがって、この場合には、イーサネット
LAN回線からより多くのパケットの伝送が可能とな
る。なお、トークン監視時間TW[2]内にトークンパ
ケットt2が#3局に受信されなければ、#3局がトー
クンを再発行する。
【0033】以上のように、FL-net(OPCN-2)LANで
は、トークンを定められた時間内で送信するようになっ
ているので、イーサネットLANのように情報の伝送時
間が予測困難となることがなく、局離脱などが生じなけ
れば、少なくとも各局のトークン監視時間の総和の時間
内には必ず情報が伝送される。なお、通常は、ある局が
トークンを受信してからデータパケットと次局宛てトー
クンとを送信するまでの時間は、その局のトークン監視
時間よりも十分小さな時間であるから、トークンの巡回
時間も、トークン監視時間の総和よりも十分小さくな
る。 (2)イーサネットLAN このLANは、早い者勝ちで送信権を獲得し、送信権を
獲得した局だけが送信可能なLANである。
【0034】図4は、イーサネットLANの概略構成を
示す図である。このLANは、イーサネットLAN回線
20と、このLANの局(具体的にはパーソナルコンピ
ュータ)#1〜#5とで構成される。#1局、#2局、
#3局、#4局、#5局のそれぞれは、イーサネットL
AN回線20に図に示すように接続される。したがっ
て、図4に示すLANは、バス型LANである。
【0035】イーサネットLANでは、図5のフローチ
ャートに示すように、データパケットを送信しようとす
る局、例えば#1局がイーサネットLAN回線20にキ
ャリアがあるか否かを判断する。つまり回線が空いてい
るか否かを判断する(S1)。回線が空いていなければ
空くまで待ち(S1:NO)、空いていれば(S1:Y
ES)、データパケットの送信を開始する(S2)。デ
ータパケットの送信を開始した後に、コリジョン(衝
突)が発生したか否かを監視する(S3)。データパケ
ットの送信中にコリジョンが発生しなければ(S3:N
O)、送信対象局、例えば#3局にデータパケットが伝
送されたのでデータパケットの送信が完了する。一方、
データパケットの送信中にコリジョンが発生したら(S
3:YES)、コリジョンの発生を検出した局は他の全
ての局にコリジョンの発生を知らせる(S4)。そし
て、ランダムなバックオフ時間だけ待って、再度S1の
ステップから処理を再開する。
【0036】したがって、イーサネットLANでは、通
信負荷の増加とともにコリジョンの発生の確率が大きく
なり、その結果送信待ち時間が長くなる。このため、リ
アルタイム性の要求される制御情報の伝送には不向きな
のである。
【0037】次に、本発明にかかる異種ネットワーク間
の相互接続装置を実施の形態1から実施の形態3でさら
に詳細に説明する。 (実施の形態1)図6は、FL-net(OPCN-2)LANとイー
サネットLANとを本発明にかかる装置を介して接続し
ている状態を示す図である。FL-netLAN回線40に
は、このLANのFL-net局となるPC(プログラマブル
コントローラ)#41〜#43が接続されている。ま
た、イーサネットLAN回線50には、このLANのイ
ーサネット局となるパーソナルコンピュータ#51〜#
55が接続され、イーサネットLAN回線60には、こ
のLANのイーサネット局となるパーソナルコンピュー
タ#61〜#65が接続されている。そして、イーサネ
ットLAN回線70には、このLANのイーサネット局
となるパーソナルコンピュータ#71が接続されてい
る。
【0038】FL-netLAN回線40とイーサネットLA
N回線50とは本発明の相互接続装置100Aを介して
接続され、FL-netLAN回線40とイーサネットLAN
回線60とは本発明の相互接続装置100Bを介して接
続される。また、FL-netLAN回線40とイーサネット
LAN回線70とは本発明の相互接続装置100Cを介
して接続される。
【0039】この実施の形態では、例えば、FL-netLA
N回線40を介して、イーサネットLAN回線50に接
続されているイーサネット局#51とイーサネットLA
N回線60に接続されているイーサネット局#61との
間で、イーサネットパケットを送受信する場合を例示し
て説明する。
【0040】図7は、本発明にかかる異種ネットワーク
間の相互接続装置の概略構成ブロック図である。相互接
続装置100Aは、FL-netLAN回線40に接続される
ポートAおよびイーサネットLAN回線50に接続され
るポートBを有している。相互接続装置100Aは、ポ
ートALANコントローラ102、ポートA受信制御部
104、スケジューリングパラメータ管理テーブル10
6、ポートA送信制御部108、ポートA送信パケット
バッファ110、ポートBLANコントローラ112、
ポートB受信制御部114、ポートB送信制御部11
6、ポートB送信パケットバッファ118で構成され
る。なお、図6に示してある相互接続装置100B、1
00Cも相互接続装置100Aと全く同一の構成を有し
ている。
【0041】ポートALANコントローラ102とポー
トA受信制御部104は、第1判断手段、第1パケット
出力手段、送信トリガ出力手段、計測手段、計測時間出
力手段、認識手段として機能する。
【0042】ポートB送信パケットバッファ118は、
第1蓄積手段として機能する。
【0043】ポートBLANコントローラ112とポー
トB送信制御部116は、第1送信手段、組み立て手
段、組み立てパケット送信手段として機能する。
【0044】ポートBLANコントローラ112とポー
トB受信制御部114は、第2判断手段、第2パケット
出力手段として機能する。
【0045】ポートA送信パケットバッファ110は第
2蓄積手段として機能する。
【0046】スケジューリングパラメータ管理テーブル
106は記憶手段として機能する。
【0047】ポートA送信制御部108は第2送信手
段、分割手段、分割パケット送信手段として機能する。
【0048】次に、相互接続装置100Aの各構成要素
の機能について説明する。 A.相互接続装置の各構成要素の機能 (1)ポートALANコントローラ102およびポート
BLANコントローラ112の機能 ポートAおよびポートBは、IEEE802.3またはこれに準
拠したイーサネットポートである。このため、各々のポ
ートに、回線制御部としてポートALANコントローラ
102およびポートBLANコントローラ112を設け
ている。各々のLANコントローラは、イーサネットの
基本的な回線制御を行う。例えば、各々のLAN回線上
を伝送するパケットを受信したり、送信要求を受けたと
きにCSMA/CDのアクセス制御方式に従ってLAN
回線上にパケットを送信したり、CS(Carrier Sense)
機能によりキャリアの存在が検出されたときにそのこと
を通知したりする。 (2)ポートA受信制御部104およびポートB受信制
御部114の機能 ポートA受信制御部104は、ポートALANコン
トローラ102を介してFL-netLAN回線40から受信
したパケットが、イーサネットパケット(イーサネット
LAN(第2のLAN)のTCP/IPパケット、また
はFL-netLAN以外のLAN(第2のLAN)のUDP
/IPパケット)であるか、FL-netパケット(FL-netL
AN(第1のLAN)のUDP/IPパケット)である
かを判断する。受信したパケットがイーサネットパケッ
ト(UDP/IPパケット)であったとき、このパケッ
トがFL-netLAN以外のUDP/IPパケットであるの
か、FL-netLANのUDP/IPパケットであるのかの
判別は、UDPヘッダ部のポート番号部の情報に基づい
て行う。
【0049】ポートB受信制御部114は、ポートBL
ANコントローラ112を介してイーサネットLAN回
線50から受信したパケットが、イーサネットLAN回
線50と同種の(同一のアクセス制御方式を採用してい
る)イーサネットLAN回線60(または70)に接続
されている局に対するイーサネットパケットであるか否
かを判断する。 ポートA受信制御部104は、イーサネットLAN
回線50に接続されている局に対するパケット(イーサ
ネットパケット)だけをポートB送信パケットバッファ
118に出力し、ポートB受信制御部114は、イーサ
ネットLAN回線60(または70)に接続されている
局に対するパケット(イーサネットパケット)だけをポ
ートB送信パケットバッファ118に出力する。 ポートA受信制御部104は、受信したパケットが
トークンパケットであるかデータパケットであるかを判
別する。そして、受信したパケットがトークンパケット
であれば、このトークンパケットに基づいてトークン保
持局の局番を認識する。 ポートA受信制御部104は、FL-netLAN回線4
0に接続されている(正確には参加している)FL-net局
#41〜#43の全てのイーサネットパケット占有可能
時間Tb[1]〜Tb[3](図2、図3参照)を計測
する。前述のように、各FL-net局ではトークンを保持し
てから最初のデータパケットを送信するまでに内部処理
などのため数msecから数10msecの時間がかか
る。この時間をイーサネットパケット占有可能時間と称
するが、一般的にこのイーサネットパケット占有可能時
間は各FL-net局毎に異なる。各FL-net局のイーサネット
パケット占有可能時間は次のようにして計測する。
【0050】イーサネットパケット占有可能時間Tb
[n]は、トークンパケットを認識した時の時刻(x)
とデータパケットの送信が開始された時の(キャリア検
出信号を認識した時の)時刻(y)とを記憶しておき、
データパケットがトークン保持局から最初に送信された
FL-netデータパケットであったときにこれらの時刻の差
を求めることによって計測できる。計測されたFL-net局
#41〜#43のイーサネットパケット占有可能時間T
b[1]〜Tb[3]は、認識されたトークン保持局の
局番とともにスケジューリングパラメータ管理テーブル
106に記憶させる。 ポートA受信制御部104は、FL-netLAN回線4
0から受信したパケットがトークンパケットであったと
きにポートA送信制御部108に送信トリガを出力す
る。送信トリガを出力する際には、ポートA送信制御部
108にイーサネットパケット占有可能時間の選択をさ
せるために、トークン保持局の局番もポートA送信制御
部108に通知する。 (3)スケジューリングパラメータ管理テーブル106
の機能 このテーブル106は、図8に示すように、ポートA受
信制御部104で計測されたイーサネットパケット占有
可能時間TbをFL-net局の局番に対応させて記憶する。
このテーブル106には、254局分のイーサネットパ
ケット占有可能時間を記憶させることができる。本実施
の形態の場合、FL-net局#41(局番1)のイーサネッ
トパケット占有可能時間Tb[1]は1500μS、FL
-net局#42(局番2)のイーサネットパケット占有可
能時間Tb[2]は1700μS、FL-net局#43(局
番3)のイーサネットパケット占有可能時間Tb[3]
は2300μSである。 (4)ポートA送信制御部108の機能 ポートA送信制御部108は、ポートA受信制御部
104から出力された送信トリガに基づいてポートA送
信パケットバッファ110に蓄積されているイーサネッ
トパケットをポートALANコントローラ102に出力
する。
【0051】ポートA送信制御部108は、送信トリガ
を出力する際にポートA受信制御部104から通知され
た、トークン保持局の局番に基づいて、スケジューリン
グパラメータ管理テーブル106から該当する局番のイ
ーサネットパケット占有可能時間Tbを読み取る。ポー
トA送信制御部108は、読み取ったイーサネットパケ
ット占有可能時間TbだけポートA送信パケットバッフ
ァ110に蓄積されているイーサネットパケットをポー
トALANコントローラ102に出力する。たとえば、
FL-net局#41(局番1)がトークン保持局であった場
合、この局のイーサネットパケット占有可能時間Tb
[1]は1500μSであるので、ポートA送信制御部
108は、1500μSの間、ポートA送信パケットバ
ッファ110に蓄積されているイーサネットパケットを
ポートALANコントローラ102に出力する。
【0052】ポートA送信パケットバッファ110に多
くのイーサネットパケットが蓄積されていたときには、
イーサネットパケット占有可能時間の間に全てのイーサ
ネットパケットを出力できないことも考えられる。そこ
で、ポートA送信制御部108は、次のように、イーサ
ネットパケットを分割する機能を備えている。 ポートA送信制御部108は、送信トリガを出力す
る際にポートA受信制御部104から通知された、トー
クン保持局の局番に基づいて、スケジューリングパラメ
ータ管理テーブル106から該当する局番のイーサネッ
トパケット占有可能時間Tbを読み取る。一方、ポート
A送信制御部108は、ポートA送信パケットバッファ
110に蓄積されているイーサネットパケットのデータ
量を算出する。イーサネットパケットのデータ量は、ポ
ートA送信パケットバッファ110におけるイーサネッ
トパケットの蓄積開始番地と蓄積終了番地を認識するこ
とによって算出できる。
【0053】ポートA送信制御部108は、自己の送信
能力(伝送速度)を勘案し、読み取ったイーサネットパ
ケット占有可能時間Tb内に、ポートA送信パケットバ
ッファ110に蓄積されている全てのイーサネットパケ
ットが出力可能か否かを判断する。このイーサネットパ
ケット占有可能時間Tb内には全てのイーサネットパケ
ットが出力できないと判断されたときには、このイーサ
ネットパケットを複数に分割し、次回以降のイーサネッ
トパケット占有可能時間も利用して分割出力するための
スケジュールを作成する。ポートA送信パケットバッフ
ァ110に蓄積されているイーサネットパケットは、こ
のスケジュールにしたがって出力する。 (5)ポートB送信制御部116の機能 ポートB送信制御部116は、ポートB送信パケットバ
ッファ118に蓄積されている未送信のイーサネットパ
ケットをポートBLANコントローラ112に出力す
る。なお、ポートB送信パケットバッファ118に蓄積
されるイーサネットパケットは、分割して出力されてき
たものもあるので、このようなフラグメント化したイー
サネットパケットを組み立てる機能も有している。ポー
トB送信制御部116は、この組み立てた後のイーサネ
ットパケットをポートBLANコントローラ112に出
力する。イーサネットパケットを出力するときには、C
SMA/CDのアクセス制御方式に従ってイーサネット
LAN回線50上にキャリアが存在していないことを確
認する。 (6)ポートA送信パケットバッファ110およびポー
トB送信パケットバッファ118の機能 ポートA送信パケットバッファ110は、ポートB受信
制御部114から出力されたイーサネットパケットを蓄
積し、それを先入れ先出し方式で出力する。ポートB送
信パケットバッファ118は、ポートA受信制御部10
4から出力されたイーサネットパケットを蓄積し、それ
を先入れ先出し方式で出力する。
【0054】本発明にかかる相互接続装置の概略の構成
は以上のとおりである。次に、相互接続装置の動作を説
明する。まず、図9および図10のフローチャートを参
照しながら、FL-netLAN回線40からイーサネットL
AN回線50にイーサネットパケットを伝送させる手順
を説明し、次に、図11および図12のフローチャート
を参照しながら、イーサネットLAN回線50からFL-n
etLAN回線40にイーサネットパケットを伝送させる
手順を説明する。
【0055】なお、FL-netLAN回線40を介して、イ
ーサネットLAN回線50に接続されているイーサネッ
ト局#51とイーサネットLAN回線60に接続されて
いるイーサネット局#61との間で、イーサネットパケ
ットを送受信する場合には、これから説明する2つの手
順(FL-netLAN回線からイーサネットLAN回線、イ
ーサネットLAN回線からFL-netLAN回線)がそれぞ
れの相互接続装置100Aと100Bとで同時に行われ
る。 B.相互接続装置の動作 (1)FL-netLAN回線からイーサネットLAN回線へ
の伝送 この場合のイーサネットパケットの伝送は、ポートA、
ポートALANコントローラ102、ポートA受信制御
部104、ポートB送信パケットバッファ118、ポー
トB送信制御部116、ポートBLANコントローラ1
12、ポートBの順に行われる。
【0056】図9のフローチャートに示すように、ポー
トA受信制御部104は、FL-netLAN回線40にトー
クンパケットが送信されるのを待つ(S11)。ポート
A受信制御部104は、トークンパケットを検出する
と、これを検出したときの時刻(x)をレジスタに記憶
させ(S12)、トークンパケットのヘッダ部の宛先局
番(DNA)nを記憶する(S13)。
【0057】ポートA受信制御部104は、ポートA送
信制御部108に送信トリガを出力するとともに、トー
クン保持局の局番を出力する。トークン保持局の局番
は、宛先局番nに等しい。例えば、FL-net局#41(局
番1)がトークンを出力すると、そのトークンには次の
局であるFL-net局#42(局番2)の局番が宛先局番と
して付加される。したがって、ポートA受信制御部10
4は、トークン保持局の局番2を出力する(S14)。
【0058】次に、ポートA受信制御部104は、FL-n
etLAN回線40に(例えばFL-net局#42(局番2)
から)データパケットが送信されるのを待つ。すなわ
ち、キャリアが検出されるのを待つ(S15)。ポート
A受信制御部104は、キャリアを検出すると、これを
検出したときの時刻(y)をレジスタに記憶させる(S
16)。ポートA受信制御部104は、ポートALAN
コントローラ102を介して受信したパケットが、イー
サネットパケットであるか否かを判別し(S17)、イ
ーサネットパケットであれば、そのパケットをポートB
送信パケットバッファ118に蓄積させる(S18)。
【0059】一方、受信したパケットがイーサネットパ
ケットでなく、FL-netデータパケットであれば、ポート
A受信制御部104は、レジスタから記憶した時刻
(y)と時刻(x)とを取り出してその差を計算し、ト
ークン保持局の局番のイーサネットパケット占有可能時
間Tb[n]を求め、求めたイーサネットパケット占有
可能時間Tb[n]をスケジューリングパラメータ管理
テーブル106に記憶させる。例えば、トークン保持局
がFL-net局#42(局番2)であった場合、この局から
FL-netデータパケットが出力されると、この局のイーサ
ネットパケット占有可能時間Tb[2]が計測され、そ
の計測されたイーサネットパケット占有可能時間Tb
[2]がFL-net局番2のイーサネットパケット占有可能
時間として記憶される(S19)。
【0060】図10のフローチャートに示すように、ポ
ートB送信制御部116は、ポートB送信パケットバッ
ファ118に未送信のイーサネットパケットが蓄積され
ているか否かを判断し(S21)、それが蓄積されてい
なければ(S21:NO)、蓄積されるのを待つ。ポー
トB送信制御部116は、未送信のイーサネットパケッ
トが蓄積されていれば(S21:YES)、一件分のイ
ーサネットパケットをロードし(S22)、ロードした
イーサネットパケットがフラグメント化されたパケッ
ト、すなわち分割されて出力されてきたパケットである
か否かを判断する(S23)。ロードしたパケットがフ
ラグメント化されたパケットでなければ(S23:N
O)、ポートB送信制御部116は、ロードした一件分
のイーサネットパケットをポートBLANコントローラ
112に渡す(S24)。
【0061】一方、ロードしたパケットがフラグメント
化されたパケットであれば(S23:YES)、ポート
B送信制御部116は、分割されているパケットを結合
して元の一件分のイーサネットパケットとするための復
元処理を行う(S25)。復元が完了しなければ(S2
6:NO)、S21のステップの処理に戻って後続のイ
ーサネットパケットを結合する。復元が完了したら(S
26:YES)、ポートB送信制御部116は、ロード
した一件分のイーサネットパケットをポートBLANコ
ントローラ112に渡す(S24)。
【0062】このように、FL-netLAN回線からイーサ
ネットLAN回線には、イーサネットパケットだけが伝
送され、イーサネットパケット以外のFL-netデータパケ
ットやトークンパケットは伝送されない。また、フラグ
メント化されて伝送されてきたイーサネットパケットは
復元されてから伝送される。
【0063】したがって、FL-netLAN回線とイーサネ
ットLAN回線との間での相互干渉を回避しながら、イ
ーサネットパケットをFL-netLAN回線上に伝送させる
ことができる。 (2)イーサネットLAN回線からFL-netLAN回線へ
の伝送 この場合のイーサネットパケットの伝送は、ポートB、
ポートBLANコントローラ112、ポートB受信制御
部114、ポートA送信パケットバッファ110、ポー
トA送信制御部108、ポートALANコントローラ1
02、ポートAの順に行われる。
【0064】図11のフローチャートに示すように、ポ
ートB受信制御部114は、イーサネットLAN回線5
0にイーサネットパケットが送信されるのを待つ(S3
1)。ポートB受信制御部114は、ポートBLANコ
ントローラ112を介して受信したイーサネットパケッ
トをポートA送信パケットバッファ110に蓄積させる
(S32)。
【0065】そして、図12のフローチャートに示すよ
うに、ポートA送信制御部108は、ポートA送信パケ
ットバッファ110に未送信のイーサネットパケットが
蓄積されているか否かを判断し(S41)、それが蓄積
されていなければ(S41:NO)、蓄積されるのを待
つ。ポートA送信制御部108は、未送信のイーサネッ
トパケットが蓄積されていれば(S41:YES)、例
えば、図8に示したような形で記憶されているデータ
を、スケジューリングパラメータ管理テーブル106か
らロードするとともに(S42)、ポートA送信パケッ
トバッファ110から一件分のイーサネットパケットを
ロードする(S43)。
【0066】ポートA送信制御部108は、ロードした
1件分のイーサネットパケットのデータ量を算出する。
イーサネットパケットのデータ量は、ポートA送信パケ
ットバッファ110におけるイーサネットパケットの蓄
積開始番地と蓄積終了番地を認識することによって算出
できる。ポートA送信制御部108は、入力したトーク
ン保持局の局番に基づいて次回のイーサネットパケット
占有可能時間Tbを求め、ロードした1件分のイーサネ
ットパケットがそのイーサネットパケット占有可能時間
Tb内に送信できるか否かを判断する(S44)。
【0067】ロードした1件分のイーサネットパケット
がそのイーサネットパケット占有可能時間Tb内に送信
できないと判断されたときには(S44:NO)、次回
以降のイーサネットパケット占有可能時間Tbを複数回
にわたって使用して、この1件分のイーサネットパケッ
トを送信するために、1件分のイーサネットパケットを
分割して細分化する(フラグメント化)。このときの分
割の仕方は、単に複数に分割したり、できるだけ少ない
回数で送信できるように分割する等の方法を用いる。例
えば、1件分のイーサネットパケットのデータ量が8M
バイトあり、イーサネットパケット占有可能時間Tb内
では3Mバイトのデータ量しか送信できない場合に、2
Mバイトずつ4つに分割して4回送信するようにしても
良いし、3Mバイト、3Mバイト、2Mバイトの順に3
回送信するようにしても良い(S45)。
【0068】一方、ロードした1件分のイーサネットパ
ケットがそのイーサネットパケット占有可能時間Tb内
に送信できると判断されたときには(S44:YE
S)、ポートA送信制御部108は、ポートA受信制御
部104からの送信トリガを入力したときに(S4
6)、ポートALANコントローラ102にイーサネッ
トパケット占有可能時間Tb内にそのイーサネットパケ
ットを送信する(S47)。S46、S47の処理は、
1件分のパケットが無くなるまで繰り返される(S4
8:YES)。一件分のパケットの送信が終了したら、
S41の処理に戻って、以上の処理を繰り返す(S4
8:NO)。
【0069】このように、イーサネットLAN回線から
FL-netLAN回線には、イーサネットパケットだけが伝
送され、イーサネットパケット以外のパケットは伝送さ
れない。また、データ量の大きいイーサネットパケット
は、FL-netLAN回線のイーサネットパケット占有可能
時間Tb内に伝送できるように分割して送信される。
【0070】したがって、イーサネットLAN回線とFL
-netLAN回線との間での相互干渉を回避しながら、リ
アルタイム性を最大限に維持しつつ、FL-netLAN回線
上にイーサネットパケットを伝送させることができる。
【0071】本発明にかかる相互接続装置の詳細な動作
は以上のとおりであるが、次に、図13および図14を
用いて、イーサネットパケットがFL-netLAN回線を介
してイーサネットLAN回線間をどのように伝送するの
かを説明する。
【0072】イーサネットLAN回線1にAで示すイー
サネットパケットが伝送されると、ポートB受信制御部
114はこのイーサネットパケットがイーサネットLA
N回線2に伝送させるべきものか否かを判断し、このイ
ーサネットパケットをポートA送信パケットバッファ1
10に記憶させる。ポートA送信制御部108はポート
A送信パケットバッファ110から記憶されている1件
分のイーサネットパケットを取り出して、それが次回の
イーサネットパケット占有可能時間Tb[3]内に送信
できるデータ量であるか否かを判断する。イーサネット
パケット占有可能時間Tb[3]内に送信できるデータ
量であれば、ポートA送信制御部108は、トークンパ
ケットt2の送信に基づきポートA受信制御部104か
ら出力される送信トリガを受けて、このイーサネットパ
ケットをFL-netLAN回線に送信する。
【0073】ポートA受信制御部104はこのイーサネ
ットパケットがイーサネットLAN回線2に伝送させる
べきものか否かを判断し、このイーサネットパケットを
ポートB送信パケットバッファ118に記憶させる。ポ
ートB送信制御部116は、ポートB送信パケットバッ
ファ118から記憶されているイーサネットパケットを
取り出して、イーサネットLAN回線2に送信する。
【0074】本発明にかかる装置を用いないで、イーサ
ネットLAN回線1、FL-netLAN回線、イーサネット
LAN回線2を接続したとすれば、イーサネットLAN
回線1にイーサネットパケットAが発生した時点(図1
3のZ点)で、これがFL-netデータパケットd2との間
でコリジョンを起こす。Z点よりも僅かに早くイーサネ
ットパケットAが発生したときにも同様の事が起こり、
この場合にはFL-netLAN回線におけるトークンの正常
巡回が妨げられる。
【0075】本発明にかかる装置を用いてこれらの回線
を接続すれば、上述のように、イーサネットパケットA
はFL-netLAN回線内のFL-netデータパケットd2およ
びトークンパケットt2の伝送の合間を縫って伝送でき
るので、FL-netLAN回線におけるトークンの正常巡回
が妨げられることは無い。また、イーサネットLAN回
線2にとっては不要なFL-netLAN回線内のパケットは
FL-netLAN回線内だけで伝送するので、イーサネット
LAN回線2内のトラフィックの増加やコリジョンの発
生頻度を抑えることができる。
【0076】一方、ポートA送信パケットバッファ11
0に記憶されている1件分のイーサネットパケットのデ
ータ量がイーサネットパケット占有可能時間Tb[3]
内に送信できるデータ量を超えているときには、ポート
A送信制御部108は、この1件分のイーサネットパケ
ットを2分割する。そして、この分割したイーサネット
パケットを、図14に示されているように、ポートA受
信制御部104から送信トリガが出力される度に、FL-n
etLAN回線に送信する。
【0077】ポートA受信制御部104はこのイーサネ
ットパケットがイーサネットLAN回線2に伝送させる
べきものか否かを判断し、このイーサネットパケットを
ポートB送信パケットバッファ118に送信順に記憶さ
せる。ポートB送信制御部116は、ポートB送信パケ
ットバッファ118に分割して記憶されているイーサネ
ットパケットを結合して元の1件分のイーサネットパケ
ットを組み立て、組み立てたパケットをイーサネットL
AN回線2に送信する。
【0078】したがって、イーサネットパケットAのデ
ータ量が大きい場合、またはイーサネットパケット占有
可能時間Tbが短い場合でも、イーサネットパケットA
を分割して伝送させることができるので、FL-netLAN
回線におけるトークンの正常巡回が妨げられることは無
い。また、分割して伝送されたイーサネットパケットA
は元に戻されてイーサネットLAN回線2に送信される
ので、イーサネットLAN回線2内のトラフィックの増
加やコリジョンの発生頻度を抑えることができる。(実
施の形態2)実施の形態1は、リアルタイム性を最大限
に維持するために、イーサネットパケット占有可能時間
Tbを優先してイーサネットパケットを送信する制御を
行ったが、本実施の形態は、リアルタイム性を許容値ま
で低下させても良い場合に、イーサネットパケット占有
可能時間Tbを故意に前述のトークン監視時間まで引き
伸ばして一度により大きなデータ量のイーサネットパケ
ットを送信するための制御を行うものである。
【0079】前述のように、トークン監視時間とは、局
離脱などによってトークンが送信されなかったときに、
次にトークンを受け取るべき局がトークンを再発行する
ための時間であり、局ごとに利用者が設定した時間であ
る。
【0080】本実施の形態における相互接続装置の構成
は、図7に示したものと全く同一であるが、その一部の
動作が異なる。具体的には、ポートA受信制御部104
とポートA送信制御部108の動作およびスケジューリ
ングパラメータ管理テーブル106に記憶してあるデー
タの内容が実施の形態1とは少し異なる。この異なる点
について以下に説明する。なお、その他の部分の動作は
実施の形態1の場合と全く同一である。
【0081】本実施の形態では、図3に示すように、ト
ークンパケットt1を受信したトークン保持局がトーク
ンパケットt2を出力し終わるまでの時間を、そのトー
クン保持局に設定されたトークン監視時間Tw[2]に
ほぼ等しくなるように制御する。換言すれば、実施の形
態1のイーサネットパケット占有可能時間Tbを故意に
トークン監視時間Twを超えない程度にまで引き伸ば
す。このようにすると、トークン保持局が本来データパ
ケットd2とトークンパケットt2とを送信する時点
(これらのパケットが点線で示されている時点)でも回
線を占有できるようになるので、データ量の大きなイー
サネットパケットでも分割することなく一度に送信でき
るようになる。
【0082】イーサネットパケット占有可能時間Tbを
引き伸ばすことができる最大限の時間を算出するため、
ポートA受信制御部104では、図3に示すように、デ
ータパケットd2の送信を開始したときの時刻(y)と
トークンパケットt2の送信が終了したときの時刻(x
´)とを計測する。そして、ポートA受信制御部104
は、時刻(x´)−時刻(y)を求めることによって、
データパケットd2とトークンパケットt2との送信を
するために必要となる時間を求める。さらに、ポートA
受信制御部104は、トークン監視時間Tw[2](あ
らかじめスケジューリングパラメータ管理テーブル10
6に記憶させておく)から(時刻(x´)−時刻
(y))を差し引き、トークン監視時間Tw[2]内に
最大限確保することができるイーサネットパケット占有
可能時間Tb[2]を求める。ポートA受信制御部10
4は、以上のようにして各FL-net局についてイーサネッ
トパケット占有可能時間Tbを求める。求めたイーサネ
ットパケット占有可能時間Tbは、スケジューリングパ
ラメータ管理テーブル106に出力する。
【0083】スケジューリングパラメータ管理テーブル
106には、利用者が設定したトークン監視時間Tw
[n]をFL-net局の局番に対応させて記憶させてある。
また、トークン監視時間を最大限使用してイーサネット
パケットの送信を行うことができるようにするためにポ
ートA受信制御部104から出力されたイーサネットパ
ケット占有可能時間TbもFL-net局の局番に対応させて
記憶させてある。
【0084】ポートA送信制御部108は、トークンパ
ケットを検出したときにポートA受信制御部104から
出力される送信トリガを入力し、この送信トリガととも
に送られたトークン保持局の局番に基づいて、スケジュ
ーリングパラメータ管理テーブル106から対応するイ
ーサネットパケット占有可能時間Tbを取り出す。そし
て、その時間を使ってイーサネットパケットの送信をす
る。
【0085】以上のように、本実施の形態によれば、図
3のようにイーサネットパケット占有可能時間Tbをト
ークン監視時間内で最大限に引き伸ばすことができ、イ
ーサネットパケットの分割の機会が減少するため、イー
サネットパケットの伝送速度を見かけ上増加させること
ができる。このため、イーサネットの伝送遅延を最小化
することができる。 (実施の形態3)本実施の形態は、実施の形態1の制御
と実施の形態2の制御とを選択的に切り替えることがで
きるようにするものである。
【0086】図15は、本実施の形態にかかる異種ネッ
トワーク間の相互接続装置の概略構成ブロック図であ
る。このブロック図は、図7に示したブロック図とは、
スケジューリングモード設定スイッチ120を設けてい
る点で相違するが、その他の部分の構成は、図7のブロ
ック図と全く同一である。
【0087】このスケジューリングモード設定スイッチ
120は、実施の形態1の制御、すなわち、リアルタイ
ム性を最大限に維持するために、イーサネットパケット
占有可能時間Tbを優先してイーサネットパケットを送
信する制御(FL-net優先モード)と、実施の形態2の制
御、すなわち、リアルタイム性を許容値まで低下させて
も良い場合に、イーサネットパケット占有可能時間Tb
を故意にトークン監視時間まで引き伸ばして一度により
大きなデータ量のイーサネットパケットを送信するため
の制御(イーサネット優先モード)とを切り替えるため
の手動スイッチである。
【0088】本実施の形態では、スケジューリングモー
ド設定スイッチ120を手動スイッチとしたが、これを
ソフト的に切り替えることができるソフトスッチを用い
ても良い。例えば、イーサネットパケットにこのスイッ
チを切り替えるための切替情報を付加しておき、この切
替情報に基づいて、優先モードの切替を行うようにして
も良い。
【0089】次に、図16に示したフローチャートに基
づいて、FL-netLAN回線40からイーサネットLAN
回線50にイーサネットパケットを伝送させる手順を想
定して、本実施の形態におけるポートA受信制御部10
4の動作を説明する。
【0090】まず、図15に示すように、ポートA受信
制御部104は、FL-netLAN回線40にトークンパケ
ットが送信されるのを待つ(S51)。ポートA受信制
御部104は、トークンパケットの送信の終了を検出す
ると、これを検出したときの時刻(x´)をレジスタに
記憶させる。例えば、図3に示すように、トークンパケ
ットt2が出力され終わった時点の時刻(x´)を記憶
させる(S52)。スケジューリングモード設定スイッ
チ120がイーサネット優先モードに設定されていれば
(S53:イーサネット優先)、ポートA受信制御部1
04は、トークン監視時間Twから(時刻(x´)−時
刻(y))を差し引き、トークン監視時間Tw内に最大
限確保することができるイーサネットパケット占有可能
時間Tb[n]を求める(S54)。一方、スケジュー
リングモード設定スイッチ120がFL-net優先モードに
設定されていれば(S53:FL-net優先)、トークンパ
ケットのヘッダ部の宛先局番(DNA)nを記憶する
(S55)。
【0091】ポートA受信制御部104は、ポートA送
信制御部108に送信トリガを出力するとともに、トー
クン保持局の局番を出力する(S56)。次に、ポート
A受信制御部104は、FL-netLAN回線40にデータ
パケットが送信されるのを待つ。すなわち、キャリアが
検出されるのを待つ(S57)。ポートA受信制御部1
04は、キャリアを検出すると、これを検出したときの
時刻(y)をレジスタに記憶させる。例えば、図3に示
すように、データパケットd2の送信が開始された時の
時刻(y)を記憶させる(S58)。ポートA受信制御
部104は、受信したパケットが、イーサネットパケッ
トであるかFL-netパケットであるかを判別し(S5
9)、イーサネットパケットであれば(S59:イーサ
ネットパケット)、そのパケットをポートB送信パケッ
トバッファ118に蓄積させる(S60)。一方、FL-n
etパケットであれば(S59:FL-netパケット)、スケ
ジューリングモード設定スイッチ120がイーサネット
優先モードに設定されているかFL-net優先モードに設定
されているかを判断する(S61)。イーサネット優先
モードであれば、(S61:イーサネット優先)、S5
1のステップの処理に戻り、FL-net優先モードであれば
(S61:FL-net優先)、トークンパケットt2が出力
され終わった時点の時刻(x)−データパケットの送信
が開始された時の時刻(y)を(図2または図3参照)
計算し、この計算結果をイーサネットパケット占有可能
時間Tb[n]とする(S62)。
【0092】以上のように、本発明にかかる相互接続装
置によれば、トークン・パッシングと称するアクセス制
御方式が採用されているLANとCSMA/CDと称す
るアクセス制御方式が採用されているLANとを、それ
ぞれのLANの特徴を生かしつつ相互に接続することが
できる。
【0093】また、CSMA/CD方式のLANから送
信されるパケットは、トークン・パッシング方式のLA
Nのイーサネットパケット占有可能時間に伝送させるこ
とができるので、CSMA/CD方式のLAN上を伝送
するパケットとコリジョンを起こすことがなく、トーク
ンを正常に巡回させることができる。
【0094】さらに、トークン・パッシング方式のLA
Nのみを伝送するパケットは、CSMA/CD方式のL
ANに流出することがないので、第2のLANのコリジ
ョンの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】FL-netLANの概略構成を示す図である。
【図2】図1のFL-net(OPCN-2)LANにおいて、情報伝
送のリアルタイム性を最大としたときのデータパケット
およびトークンパケットの送信状況を示したタイミング
チャートである。
【図3】図1のFL-net(OPCN-2)LANにおいて、情報伝
送のリアルタイム性が許容限界にあるときのデータパケ
ットおよびトークンパケットの送信状況を示したタイミ
ングチャートである。
【図4】イーサネットLANの概略構成を示す図であ
る。
【図5】イーサネットLANの操作説明に供するフロー
チャートである。
【図6】FL-net(OPCN-2)LANとイーサネットLANと
を本発明にかかる装置を介して接続している状態を示す
図である。
【図7】実施の形態1、2にかかる異種ネットワーク間
の相互接続装置の概略構成ブロック図である。
【図8】スケジューリングパラメータ管理テーブルに記
憶されているイーサネットパケット占有可能時間の一例
を示す図である。
【図9】ポートA受信制御部における処理を示すフロー
チャートである。
【図10】ポートB送信制御部における処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】ポートB受信制御部における処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】ポートA送信制御部における処理を示すフロ
ーチャートである。
【図13】イーサネットパケットがFL-netLAN回線を
介してイーサネットLAN回線間をどのように伝送する
のかを説明するための図である。
【図14】イーサネットパケットがFL-netLAN回線を
介してイーサネットLAN回線間をどのように伝送する
のかを説明するための図である。
【図15】実施の形態3にかかる異種ネットワーク間の
相互接続装置の概略構成ブロック図である。
【図16】実施の形態3にかかるパケットA受信制御部
の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、40…FL-netLAN回線、 20、50、60、70…イーサネットLAN回線、 100(110A、100B)…相互接続装置、 102…ポートALANコントローラ、 104…ポートA受信制御部、 106…スケジューリングパラメータ管理テーブル、 108…ポートA送信制御部、 110…ポートA送信パケットバッファ、 112…ポートBLANコントローラ、 114…ポートB受信制御部、 116…ポートB送信制御部、 118…ポートB送信パケットバッファ、 120…スケジューリングモード設定スイッチ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トークン・パッシングと称するアクセス
    制御方式が採用されている第1のLANとCSMA/C
    Dと称するアクセス制御方式が採用されている第2のL
    ANとを相互に接続するための異種ネットワーク間の相
    互接続装置であって、 前記第1のLANを介して受信したパケットが前記第2
    のLANに接続されている局に対するパケットであるか
    否かを判断する第1判断手段と、 受信したパケットが前記第2のLANに接続されている
    局に対するパケットであると判断されたときにそのパケ
    ットを出力する第1パケット出力手段と、 出力されたパケットを蓄積する第1蓄積手段と、 蓄積されたパケットを前記第2のLANのアクセス制御
    方式に従って前記第2のLANに送信する第1送信手段
    と、 を有することを特徴とする異種ネットワーク間の相互接
    続装置。
  2. 【請求項2】 前記第1判断手段は、 受信したパケットが前記第2のLANに接続されている
    局に対するパケットであったときに送信トリガを出力す
    る送信トリガ出力手段と、 前記第1のLANのトークンパケットを受信してから最
    初のデータパケットが送信されるまでのイーサネットパ
    ケット占有可能時間を計測する計測手段と、 計測されたイーサネットパケット占有可能時間を出力す
    る計測時間出力手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の異種
    ネットワーク間の相互接続装置。
  3. 【請求項3】 前記第1判断手段は、前記トークンパケ
    ットに基づいてトークン保持局の局番を認識する認識手
    段をさらに有し、 前記送信トリガ出力手段は、前記送信トリガとともに前
    記認識されたトークン保持局の局番を出力し、 前記計測時間出力手段は、前記イーサネットパケット占
    有可能時間とともに前記トークン保持局の局番を出力す
    ることを特徴とする請求項2に記載の異種ネットワーク
    間の相互接続装置。
  4. 【請求項4】 前記第1パケット出力手段は、イーサネ
    ットパケットのみを出力することを特徴とする請求項1
    に記載の異種ネットワーク間の相互接続装置。
  5. 【請求項5】 前記第1送信手段は、 蓄積されたパケットが分割されたパケットであるときに
    は、それらのパケットを組み立てる組み立て手段と、 組み立てたパケットを送信する組み立てパケット送信手
    段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の異種
    ネットワーク間の相互接続装置。
  6. 【請求項6】 トークン・パッシングと称するアクセス
    制御方式が採用されている第1のLANとCSMA/C
    Dと称するアクセス制御方式が採用されている第2のL
    ANとを相互に接続するための異種ネットワーク間の相
    互接続装置であって、 前記第2のLANを介して受信したパケットが前記第2
    のLANと同種のLANに接続されている局に対するパ
    ケットであるか否かを判断する第2判断手段と、 受信したパケットが前記第2のLANと同種のLANに
    接続されている局に対するパケットであると判断された
    ときにそのパケットを出力する第2パケット出力手段
    と、 出力されたパケットを蓄積する第2蓄積手段と、 前記イーサネットパケット占有可能時間を記憶する記憶
    手段と、 前記第1のLANを介して受信したパケットがトークン
    パケットであったときに送信トリガを出力する送信トリ
    ガ出力手段と、 前記送信トリガを入力したときに、蓄積されたパケット
    を前記イーサネットパケット占有可能時間の間前記第1
    のLANに送信する第2送信手段と、 を有することを特徴とする異種ネットワーク間の相互接
    続装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のLANを介して受信したパケ
    ットがトークンパケットであったときにそのトークンパ
    ケットに基づいてトークン保持局の局番を認識する認識
    手段をさらに有し、 前記記憶手段は、前記イーサネットパケット占有可能時
    間を前記トークン保持局の局番ごとに記憶し、 前記送信トリガ出力手段は、前記送信トリガとともに前
    記認識されたトークン保持局の局番を出力し、 前記第2送信手段は、前記送信トリガを入力したとき
    に、蓄積されたパケットを前記トークン保持局に対応す
    る前記イーサネットパケット占有可能時間の間、前記第
    1のLANに送信することを特徴とする請求項6に記載
    の異種ネットワーク間の相互接続装置。
  8. 【請求項8】 前記第2送信手段は、 蓄積されたパケットをイーサネットパケット占有可能時
    間内に送信することができないときには、前記蓄積され
    たパケットを分割する分割手段と、 分割したパケットを送信する分割パケット送信手段と、 を有することを特徴とする請求項6に記載の異種ネット
    ワーク間の相互接続装置。
  9. 【請求項9】 トークン・パッシングと称するアクセス
    制御方式が採用されている第1のLANとCSMA/C
    Dと称するアクセス制御方式が採用されている第2のL
    ANとを相互に接続するための異種ネットワーク間の相
    互接続装置であって、 前記第1のLANを介して受信したパケットが前記第2
    のLANに接続されている局に対するパケットであるか
    否かを判断する第1判断手段と、 受信したパケットが前記第2のLANに接続されている
    局に対するパケットであると判断されたときにそのパケ
    ットを出力する第1パケット出力手段と、 出力されたパケットを蓄積する第1蓄積手段と、 蓄積されたパケットを前記第2のLANのアクセス制御
    方式に従って前記第2のLANに送信する第1送信手段
    と、 前記第2のLANを介して受信したパケットが前記第2
    のLANと同種のLANに接続されている局に対するパ
    ケットであるか否かを判断する第2判断手段と、 受信したパケットが前記第2のLANと同種のLANに
    接続されている局に対するパケットであると判断された
    ときにそのパケットを出力する第2パケット出力手段
    と、 出力されたパケットを蓄積する第2蓄積手段と、 前記イーサネットパケット占有可能時間を記憶する記憶
    手段と、 受信したパケットが前記第2のLANに接続されている
    局に対するパケットであったときに送信トリガを出力す
    る送信トリガ出力手段と、 前記送信トリガを入力したときに、蓄積されたパケット
    を前記イーサネットパケット占有可能時間の間前記第1
    のLANに送信する第2送信手段と、 を有することを特徴とする異種ネットワーク間の相互接
    続装置。
  10. 【請求項10】前記第1判断手段は、 前記第1のLANのトークンパケットを受信してから最
    初のデータパケットが送信されるまでのイーサネットパ
    ケット占有可能時間を計測する占有可能時間計測手段
    と、 計測されたイーサネットパケット占有可能時間を出力す
    る計測時間出力手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の異種
    ネットワーク間の相互接続装置。
  11. 【請求項11】 前記第1判断手段は、 前記第1のLANのデータパケットを受信してからトー
    クンパケットの送信が終わるまでの時間を計測し、その
    計測した時間をトークンの再発行をするために設定され
    たトークン監視時間から差し引いて、最大のイーサネッ
    トパケット占有可能時間を計測する最大占有可能時間計
    測手段をさらに有することを特徴とする請求項10に記
    載の異種ネットワーク間の相互接続装置。
  12. 【請求項12】 前記第1判断手段には、モード設定ス
    イッチが接続され、 前記モードスイッチによって前記第1のLANの動作を
    優先するモードが選択されたときには、計測時間出力手
    段は、前記占有可能時間計測手段によって計測されたイ
    ーサネットパケット占有可能時間を出力し、 一方、前記モードスイッチによって前記第2のLANの
    動作を優先するモードが選択されたときには、計測時間
    出力手段は、前記最大占有可能時間計測手段によって計
    測された最大のイーサネットパケット占有可能時間を出
    力することを特徴とする請求項11に記載の異種ネット
    ワーク間の相互接続装置。
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