JP2003303753A - 移動位置決め装置及びそれを備える露光装置 - Google Patents

移動位置決め装置及びそれを備える露光装置

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JP2003303753A
JP2003303753A JP2002105294A JP2002105294A JP2003303753A JP 2003303753 A JP2003303753 A JP 2003303753A JP 2002105294 A JP2002105294 A JP 2002105294A JP 2002105294 A JP2002105294 A JP 2002105294A JP 2003303753 A JP2003303753 A JP 2003303753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱伝達をなくし、位置決め精度を良くす
る。 【解決手段】 定盤面上のY方向に移動自由に案内され
たレチクルステージ2と、レチクルステージ2上に6自
由度に支持されたウエハステージ3と、レチクルステー
ジ2の移動自由方向の変位を測定するためのコーナーキ
ューブ10と、ウエハステージ3の移動自由方向の変位
を測定するためのX反射鏡15等と、ウエハステージ3
をその移動自由方向に移動させる駆動力を発生する第1
駆動系と、レチクルステージ2をその移動自由方向に移
動させる駆動力を発生する第2駆動系とを有し、第1駆
動系のレチクルステージ2の移動自由方向へのYリニア
モータYLM1,2が、レチクルステージ2とウエハス
テージ3との間に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置、
検査装置等に使用され、露光原版や被露光物、または被
検査物を所定の位置に位置決めする移動位置決め装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子製造に用いられる露光
装置として、ステッパと呼ばれる装置とスキャナと呼ば
れる装置が知られている。ステッパは、ステージ装置上
の半導体ウエハを投影レンズ下でステップ移動させなが
ら、レチクル上に形成されているパターン像を投影レン
ズでウエハ上に縮小投影し、1枚のウエハ上の複数箇所
に順次露光していくものである。スキャナは、ウエハス
テージ上の半導体ウエハとレチクルステージ上のレチク
ルとを投影レンズに対して相対移動させ、走査移動中に
スリット上の露光光を照射し、レチクルパターンをウエ
ハに投影するものである。スキャナは、解像度及び重ね
合わせ精度の性能面から露光装置の主流と見られてい
る。
【0003】図13はスキャナにおいて従来用いられて
いるレチクルステージの概観を示す斜視図である。レチ
クルステージ81本体は、レチクル定盤82の上面及び
側面との間に不図示の静圧案内が設けられており、Y方
向のみ運動自由に支持されている。レチクルステージ8
1本体には、不図示のレチクルチャックによりレチクル
が搭載される。レチクルステージ81上には、コーナー
キューブ83が設けられており、不図示のレーザ干渉計
からの計測光を反射し、レチクルステージ81のY方向
の位置が計測される。また、レチクルステージ81の両
側には磁石から構成される可動子が設けられ、コイル固
定子84がステージ定盤82と同じ構造体に取り付けら
れていて、前記可動子と該コイル固定子84とにより、
ローレンツ力を用いたリニアモータが構成されている。
これらのリニアモータにより、レチクルステージ81は
Y方向に駆動力が与えられる。不図示の位置制御系によ
り、レチクルステージ81は高精度に位置決め制御され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レチクルステージには
装置性能の向上のため、位置決めのより高精度化が求め
られている。従来のステージ構成においては次の点で問
題があった。コイルを並べた固定子と磁石を用いた可動
子を組み合わせたリニアモータでは、ステージの移動に
より電流を流すコイルを順次切り替える必要がある。こ
の切り替えの際、モータの推力にわずかながら変動が生
じる。この推力変動のため、ステージを走査した際に目
標値からのずれ(偏差)が生じ、露光精度の悪化となっ
てしまっている。また、レチクルをステージに固定する
ためのチャックには、負圧を用いた真空吸引チャックが
用いられ、このための配管をステージは引きずって動く
ことになる。この時、配管はばね性を有し、位置決め制
御系への外乱の伝達経路となる。ナノメータ次元での位
置決めにおいては、この配管の抵抗も影響して偏差の増
大をきたしてしまう。
【0005】本発明は、例えばリニアモータのような駆
動源を用いたり、且つ例えばステージに配管がなされた
りするような場合でも、これら外乱要因からの外乱伝達
の影響をなくすことができ、位置決め精度の良いレチク
ルステージ等の移動位置決め装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を克服するため
に、本発明に係る移動位置決め装置は、基準面上に置か
れた定盤と、前記定盤面上の一方向に移動自由に案内さ
れた第1移動体と、前記第1移動体上に6自由度に移動
自由に支持された第2移動体と、前記第2移動体を該第
2移動体の移動自由方向に移動させる駆動力を発生する
第1駆動系と、前記第1移動体を該第1移動体の移動自
由方向に移動させる駆動力を発生する第2駆動系と、前
記第2移動体を前記第1移動体の移動自由方向に移動さ
せる駆動力を発生する第3駆動系とを有し、前記第1駆
動系の少なくとも前記第1移動体の移動自由方向への駆
動手段が、前記第1移動体と前記第2移動体との間に設
けられていることを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る移動位置決め装置は、
基準面上に置かれた定盤と、前記定盤面上の一方向に移
動自由に案内された第1移動体と、前記定盤面上の平面
内3自由度に移動自由に案内された第2移動体と、前記
第2移動体を該第2移動体の移動自由方向に移動させる
駆動力を発生する第1駆動系と、前記第1移動体を該第
1移動体の移動自由方向に移動させる駆動力を発生する
第2駆動系と、前記第2移動体を前記第1移動体の移動
自由方向に移動させる駆動力を発生する第3駆動系とを
有し、前記第1駆動系の少なくとも前記第1移動体の移
動自由方向への駆動手段が、前記第1移動体と前記第2
移動体との間に設けられていることを特徴としてもよ
い。
【0008】本発明では、前記第2駆動系と前記第3駆
動系が基準面上に設けられた同一の固定部を有していて
もよく、前記第1駆動系が単相リニアモータを用いたも
のでもよく、前記第2駆動系と前記第3駆動系が多相リ
ニアモータを用いたものでもよく、更に前記第1移動体
の移動方向の変位を測定する第1計測系を有し、前記第
1計測系がレーザ干渉計を用いたものでもよく、更に前
記第2移動体の移動方向の変位を測定する第2計測系を
有し、前記第2計測系がレーザ干渉計を用いたものでも
よい。
【0009】また、本発明は、前記第2計測系の前記第
1移動体の移動方向と前記定盤面の平面内における直角
方向の計測手段が、前記第2移動体上に置かれた45度
の角度を有する反射面及び前記第2移動体上に置かれた
レーザ干渉計のどちらかと、外部に置かれた第2の反射
面とを備えることが望ましく、前記第2計測系の前記定
盤面の法線方向の計測手段が、前記第2移動体上に置か
れた45度の角度を有する反射面及びレーザ干渉計のど
ちらかと、外部に置かれた第2の反射面とを備えていて
もよく、更に前記第2移動体の移動方向の変位を測定す
る第2計測系を有し、前記第2計測系がレーザ干渉計と
近接位置センサを組み合わせたものであってもよく、前
記近接位置センサの相手が、前記定盤と前記第2移動体
の上方に設けられた部材とのどちらであってもよい。
【0010】また、本発明では、前記第1移動体の前記
定盤への案内が空気静圧案内を用いたものであることが
好ましく、前記第2移動体の前記定盤への案内が空気静
圧案内を用いたものであることが好ましく、前記第2移
動体の前記第1移動体への支持手段が、空気ばね、機械
的ばねまたは磁石のいずれを用いたものであってもよ
く、前記第2移動体へ外部から接続する配管及び配線が
前記第1移動体を経由することが好ましい。
【0011】また、本発明は、更に前記第1移動体の移
動方向の変位を測定する第1計測系と、前記第2移動体
の移動方向の変位を測定する第2計測系と、前記第1計
測系と前記第2駆動系とにより前記第1移動体を位置決
め制御する第1制御系と、前記第2計測系と前記第1駆
動系とにより前記第2移動体を位置決め制御する第2制
御系と、前記第3駆動系により前記第2移動体に所望の
加減速力を指令する第3制御系とを有することを特徴と
することも可能であり、平面方向に移動自由に案内され
た前記第2駆動系の可動部と前記第3駆動系の可動部と
対をなす駆動系の固定部と、前記固定部の移動自由方向
の変位を測定する第4計測系と、前記固定部に移動自由
方向の駆動力を与える第4駆動系とを有し、前記固定部
を第1移動体及び第2移動体と同期して位置決め制御す
ることが好ましい。
【0012】本発明では、次のような構成を用いること
ができる。レチクルステージは粗動ステージと微動ステ
ージからなり、レチクルは微動ステージに搭載される。
粗動ステージと微動ステージにはともに粗動リニアモー
タ可動子が設けられている。微動ステージは粗動ステー
ジに対して非常に低い固有振動数を持つ弾性支持系で保
持されている。粗動ステージ上にはコイルからなる単相
リニアモータの固定子が設けられ、微動ステージ上に設
けられた磁石からなる可動子と対をなして単相リニアモ
ータが構成されている。真空吸引チャックの配管は微動
ステージから一旦、粗動ステージで受けて外部と接続さ
れている。また、本発明は、上記いずれかの移動位置決
め装置を備える露光装置にも適用される。
【0013】また、本発明は、前記露光装置を含む各種
プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する工
程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって半
導体デバイスを製造する工程とを有する半導体デバイス
製造方法にも適用される。この場合、前記製造装置群を
ローカルエリアネットワークで接続する工程と、前記ロ
ーカルエリアネットワークと前記半導体製造工場外の外
部ネットワークとの間で、前記製造装置群の少なくとも
1台に関する情報をデータ通信する工程とをさらに有す
ることが望ましく、前記露光装置のベンダもしくはユー
ザが提供するデータベースに前記外部ネットワークを介
してアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保
守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半
導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデ
ータ通信して生産管理を行うことが好ましい。
【0014】また、本発明は、前記露光装置を含む各種
プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続するロ
ーカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネット
ワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能に
するゲートウェイを有し、前記製造装置群の少なくとも
1台に関する情報をデータ通信することを可能にした半
導体製造工場にも適用される。
【0015】また、本発明は、半導体製造工場に設置さ
れた前記露光装置の保守方法であって、前記露光装置の
ベンダもしくはユーザが、半導体製造工場の外部ネット
ワークに接続された保守データベースを提供する工程
と、前記半導体製造工場内から前記外部ネットワークを
介して前記保守データベースへのアクセスを許可する工
程と、前記保守データベースに蓄積される保守情報を前
記外部ネットワークを介して半導体製造工場側に送信す
る工程とを有することを特徴としてもよい。
【0016】また、本発明は、前記露光装置において、
ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、ネッ
トワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータとをさ
らに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネットワ
ークを介してデータ通信することを可能にしたことを特
徴としてもよい。前記ネットワーク用ソフトウェアは、
前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
能にすることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る移動位
置決め装置及びそれを備えた露光装置について、位置決
め対象が原版としてのレチクルである場合を例として、
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る移動位置決め装置の平面図である。図2
はステージ本体部のみを抜き出した三面図である。第1
移動体としての粗動ステージ2には定盤1の上面及び側
面との間に、静圧案内4,5が設けられており、粗動ス
テージ2はY方向のみ運動自由に定盤1上に支持されて
いる。この静圧案内4,5は多孔質の空気吹き出し部と
磁石与圧部からなり、非常に高い剛性を有している。第
2移動体としての微動ステージ3は粗動ステージ2に対
して3個所の空気ばね6により弾性支持されている。こ
の空気ばね6は、剛性が非常に小さく設計されており、
微動ステージ3は、粗動ステージ2に対して、X方向、
Y方向、及びZ方向、並びにその周りの回転方向のωx
方向、ωy方向、及びωz方向に非常に低い固有振動数
を持って支持されている。この弾性支持系は、空気ばね
6以外を用いてもよく、コイルばねや磁石による反発や
吸引を用いた支持系でもよい。非常に低い固有振動数と
言うのは、支持系の剛性を小さくし、粗動ステージ2の
振動を微動ステージ3に伝えない系、すなわち除振系を
構成していることを意味する。
【0019】粗動ステージ2にはレーザ干渉計用の粗動
ステージ測定コーナーキューブ10が設けられ、不図示
のレーザ干渉計計測基準からのレーザ光を反射し、計測
基準からの粗動ステージ2のY方向変位が計測される。
微動ステージ3には同様にY方向の位置を計測する2個
の微動Y測定コーナーキューブ11a,11bが設けら
れている。この二つのY方向計測値と微動Y測定コーナ
ーキューブ11a,11bの取り付け位置、及び微動ス
テージ3の重心座標から、微動ステージ重心位置のY方
向及びωz方向の変位が計測される。また、微動ステー
ジ3にはY方向から照射されたレーザ光を45度の角度
で水平に反射するX計測反射鏡15が設けられている。
不図示のXレーザ干渉計からのレーザ光はこのX計測反
射鏡15によってX方向に反射され、外部に設けられた
固定のX計測基準鏡16によりレーザ干渉計による位置
測定が行なわれる。この干渉計による計測値とX計測反
射鏡15の位置、微動ステージ重心座標、及び微動ステ
ージ重心位置のY方向変位から、微動ステージ重心位置
のX方向の変位が計測される。
【0020】図3(a)にレーザ光の光軸の概念図を示
す。X方向干渉計17の測定値としては、微動ステージ
3のX方向とY方向の位置の和が計測される。すなわ
ち、X方向変位測定値からY方向変位測定値を差し引け
ばよい。実際には、さらに重心位置におけるX方向変位
の算出のため、ωz方向変位の値も用いる。微動ステー
ジ3にはX計測反射鏡15と同様な構成をもつZ計測反
射鏡20a,20b,20cが設けられている。これら
の3つの反射鏡20a〜20cにより、Y方向からきた
レーザ光は一度Z方向に反射され、粗動ステージ2と微
動ステージ3からなるレチクルステージ上方に設けられ
た固定のZ計測基準鏡21に反射される。これらの3つ
のレーザ干渉計構成により、微動ステージ3の異なる3
点での計測が行われる。これらの計測値と、Z計測反射
鏡20の位置、微動ステージ重心座標、及び微動ステー
ジ重心位置のY方向変位から、微動ステージ重心位置の
Z方向及びωx、ωy方向変位が計測される。
【0021】図3(b)にZ方向変位計測の概念図を示
す。すなわち、微動ステージ3の重心位置は、図3
(a)に示したこれら6本の干渉計12a,12b,1
7,22a,22b,22cにより、X方向、Y方向、
Z方向、ωx方向、ωy方向、及びωz方向の6自由度
の変位が計測される。この計測方法はこの限りではな
い。例えば、Z計測反射鏡を一つにし、Z方向計測を1
本にすることが可能である。その代わり、Y方向計測に
おいて、Z方向に2本のレーザ干渉計を構成し、その差
分からωx方向の変位を計測することができる。同様に
してX方向計測においてZ方向に2本のレーザ干渉計を
構成し、その差分からωy方向の変位を計測することが
できる。これらのZ方向、ωx方向、及びωy方向計測
値から微動ステージ重心位置のZ方向、ωx方向、及び
ωy方向変位を算出してもよい。
【0022】図4はX方向計測干渉計を微動ステージ上
に構成した概念図である。この場合はX方向干渉計17
は直接にX方向変位を測定でき、Y方向変位を差し引く
必要が無い。微動ステージ3の大きさ、質量との兼ね合
いから図4の構成を用いても構わない。同様にして、Z
方向を計測する干渉計22a〜22cも微動ステージ3
上に構成することも可能である。
【0023】また、Z方向変位はレーザ干渉計でなく、
静電容量センサなどの近接位置センサを用いてもよい。
図5は近接位置センサを用いたときの概念図である。こ
の図では静圧案内などは省略してある。3個の近接位置
センサ24は同一直線上以外の位置に設けられている。
すなわち、3個の近接位置センサ24の取り付け箇所は
Z情報から見ると3角形を構成している。これらの近接
位置センサ24は、粗動ステージ2の孔を通して、定盤
1の上面とのZ方向の位置を計測する。図5に示す構成
の場合であると、レチクルステージの移動により定盤1
は荷重のかかる位置の変動を受け、上盤面1aがわずか
ながら変化してしまうことが考えられる。この上盤面1
aの変形はステージ位置との相関が強いので、ステージ
位置を基に計測されたセンサの値を補正することが可能
である。
【0024】図6はステージ移動による近接位置センサ
のターゲット面の変形をなくす方法の説明用図である。
近接位置センサ24のターゲットは、定盤1ではなく、
ステージ上方に設けられた構造物のZ計測基準面25を
用いる。この構成によると、ステージ移動によるZ計測
基準面25の変形がないため、Z方向計測の精度が向上
する。
【0025】レチクルステージの両横にはコイルを並べ
た粗動リニアモータ固定子27bが構成されている。こ
れらの粗動リニアモータ固定子27bは、定盤1を取り
付けているものと同じ構造物上に固定されている。粗動
ステージ2には磁石からなる可動子27aが設けられ、
粗動リニアモータ固定子27bと対をなし、粗動リニア
モータが構成される。この粗動リニアモータのコイルに
所定の電流を流すことにより、リニアモータはY方向に
推力を発生し、粗動ステージ2はY方向に駆動される。
粗動リニアモータの推力の作用する中心線(力線)のZ
方向位置は、粗動ステージ2のZ方向重心位置と極力合
わせるのが望ましい。力線と重心が合っていない場合、
駆動力を発生した際にωx方向のピッチングモーメント
が発生してしまうためである。粗動ステージ2の場合
は、多少ピッチングが生じても位置決め精度には影響は
ないが、この振動が計測系の外乱となりうるので、極力
ピッチングを抑えるのが望ましい。粗動ステージ2には
粗動ステージ位置制御系が構成されており、粗動ステー
ジのY方向変位を用いてフィードバック制御を行ない、
粗動ステージは高精度に位置決め制御される。
【0026】粗動ステージ2と微動ステージ3の間に
は、2個のX方向微動リニアモータXLM1,XLM2
と、2個のY方向微動リニアモータYLM1,YLM
2、及び4個のZ方向微動リニアモータZLM1〜ZL
M4として、それぞれ単相コイルの微動リニアモータが
構成されている。これらの単相コイルリニアモータは、
コイル1つと磁石ユニットで1対になっており、可動範
囲は少ないがコイルの切り替えの必要が無いため、推力
変動がほとんど無い。この単相コイルリニアモータを用
いると、コイルを並べた粗動リニアモータに比べてより
高精度の位置決め制御ができる。XY平面内ではX方向
2個、Y方向2個のリニアモータの力配分によりX方
向、Y方向、及びωz方向の駆動力を発生できる。Z方
向に関しては4つのZ単相リニアモータによって、Z方
向、ωx方向、及びωy方向に駆動力を発生できる。こ
こでは、重心設計のしやすさから、これらの単相リニア
モータを対称的に配置した結果、駆動方向に冗長性が表
れている。しかし、この単相リニアモータの配置はこの
限りではなく、粗動ステージ2に対して微動ステージ3
をX方向、Y方向、Z方向、ωx方向、ωy方向、及び
ωz方向の6自由度に駆動力を発生できるようになって
いればよい。
【0027】また、X方向と、Y方向の微動リニアモー
タの力線のZ方向位置は、微動ステージ3のZ方向重心
位置に極力合わせるのが望ましい。力線と重心が合って
いない場合、X方向、及びY方向に駆動力を発生した際
に、ωx方向と、ωy方向のピッチングと、ローリング
のモーメントが発生してしまう。これらのモーメントは
微動ステージ3のωx方向と、ωy方向の位置決め精度
の悪化の要因となる。力線と重心位置のずれ量からこれ
らのモーメントを相殺する指令をZ微動リニアモータに
与えることも出来るが、このような補正には誤差が生じ
るので、力線と重心を合わせた設計を行なうのが望まし
い。これらの8つの単相リニアモータは微動ステージ制
御系に接続され、前述した微動ステージ3の6自由度位
置計測系とにより、微動ステージ3は高精度に位置決め
制御される。また、微動ステージ3には磁石からなる加
減速用可動子28aが設けられており、前述した粗動リ
ニアモータ固定子27bとの間で加減速リニアモータが
構成されている。加減速リニアモータの力線のZ方向位
置は、微動ステージ3のZ方向重心位置と極力合わせる
のが望ましい。Z微動リニアモータの場合と同様に、力
線と重心のずれはピッチングモーメントを発生するため
である。
【0028】図7にレチクルステージの制御系の概念図
を示す。微動ステージ制御系(b)と粗動ステージ制御
系(a)には各々微動ステージ目標位置と粗動ステージ
目標位置が送られる。粗動ステージ2と微動ステージ3
は常に同じ駆動が行われるので、これらの目標位置は相
対的に同じである。同様に目標加速度も同じである。粗
動ステージ制御系(a)では粗動ステージ目標位置と前
述した粗動ステージY方向変位の差分(偏差)を基に、
フィードバック補償器32により適宜ゲインを乗じて粗
動ステージ系33の粗動リニアモータへ指令が送られ
る。このフィードバック制御系のみでは加減速時の偏差
が大きくなってしまう。そこで、目標加速度に粗動ステ
ージ質量を乗じた値である粗動ステージ加減速力を粗動
リニアモータへフィードフォワードを行なうフィードフ
ォワード補償器31が設けられている。このフィードフ
ォワードにより、加減速時の偏差を減少することが出来
る。微動ステージ制御系(b)へはX方向、Y方向、Z
方向、ωx方向、ωy方向、及びωz方向の6自由度方
向の各微動ステージ目標位置が送られる。これらの目標
位置は微動ステージ3の重心位置における値である。前
述した微動ステージ3の6自由度変位測定値と微動ステ
ージ目標位置との差分(微動ステージ6自由度変位偏
差)がフィードバック補償器37により算出される。微
動ステージ6自由度変位測定値も微動ステージ3の純真
位置における値となっている。微動ステージ6自由度変
位偏差に適宜ゲインを乗じ、6自由度方向制御力が算出
される。この制御力は微動ステージ3の重心に加えられ
るべき力を意味する。この6自由度方向制御力を微動ス
テージ系38の前述した微動リニアモータへ、各々の取
り付け位置、推力方向から適宜分配されて指令が送られ
る。加減速リニアモータへはフィードフォワード補償器
36により、微動ステージ目標加速度に微動ステージ質
量を乗じた値である微動ステージ加減速力の指令が送ら
れる。すなわち、ステージ駆動時に必要な加減速力は加
減速リニアモータにより発生され、微動リニアモータに
はこの加減速力は必要としない。従って、微動リニアモ
ータに必要な力は微少な位置決めに必要な分だけであ
り、小さな形状で構成が可能であり、発熱も非常に小さ
い。
【0029】図8に示すように、微動ステージ3上に設
けられる真空レチクルチャックの配管41は、一旦粗動
ステージ2で受けてから外部へと送られる。微動ステー
ジ3と粗動ステージ2は相対的にほとんど運動しないの
で、この間の配管41のばね性による外乱は生じない。
粗動ステージ2には配管41のばね性による抵抗力の外
乱が生じるが、粗動ステージ2自体には超精密な位置決
めは必要とされないので問題はない。この配管41と同
様に、微動ステージ3に外部から電線等を接続する必要
がある場合は、それらの電線等42は一旦粗動ステージ
2で受ける。以上のように粗動ステージと微動ステージ
とを分離し、共に主方向(Y方向)に駆動すると共に、
微動ステージの各方向微駆動用のアクチュエータの少な
くとも主方向駆動用のものが粗動ステージと微動ステー
ジとの間になるようにしているので、最終的な位置決め
は単相微動リニアモータのような微駆動用アクチュエー
タにより行なえるので、従来の多相リニアモータを用い
た場合より高精度な位置決めが行なえる。また、粗微動
の構成にし、微動ステージ系への配管、配線を一旦粗動
ステージで受けることにより微動ステージ系に配管、配
線からの外乱が伝達しない構造になっている。
【0030】(第2の実施形態)図9は本発明の第2の
実施形態に係る移動位置決め装置を示す平面図であり、
図10はステージ部分を抜き出した三面図である。レチ
クルステージのZ方向の位置決め精度の要求が緩やかな
ときには、このようにXY平面内のみの構成で本発明を
用いることが出来る。粗動ステージ2は、第1の実施形
態と同様に、定盤1の上面と側面との間に静圧案内を用
いてY方向に運動自由に支持されている。また、粗動ス
テージ2はY方向変位も同様にレーザ干渉計で計測され
る。レチクルステージの両横にはコイルを並べた粗動リ
ニアモータ固定子27bが構成されている。これらの粗
動リニアモータ固定子27bは定盤1を取り付けている
ものと同じ構造物上に固定されている。粗動ステージ2
には磁石からなる可動子27aが設けられ、粗動リニア
モータ固定子27bと対をなし、粗動リニアモータが構
成される。この粗動リニアモータは、コイルに所定の電
流を流すことにより、Y方向に推力を発生し、粗動ステ
ージ2はY方向に駆動される。微動ステージ3は底面の
みに静圧案内8が構成されており、定盤1上をXY平面
内に運動自由に支持されている。粗動ステージ2と微動
ステージ3の間には単相リニアモータで構成された2個
のY微動リニアモータYLM1,YLM2が設けられて
いる。これらの微動リニアモータYLMはY方向に微動
ステージ3を駆動することが出来る。微動ステージ3に
は磁石からなる加減速用可動子28aが設けられてお
り、前述した粗動リニアモータ固定子27bとの間で加
減速リニアモータが構成されている。さらに加減速用可
動子28aの先端にはX微動リニアモータ可動子磁石X
LMaが構成されている。この磁石に対応する粗動リニ
アモータ固定子27bの部分には細長いコイルにより構
成されたX微動リニアモータ固定子コイルXLMbがあ
る。これらの可動子と固定子とによりX微動リニアモー
タXLMが構成されている。このX微動リニアモータX
LMにより微動ステージ3はX方向に駆動力を受けるこ
とができる。よって、微動ステージ3は2個のY微動リ
ニアモータYLM1,YLM2とX微動リニアモータX
LMにより、X方向、Y方向、及びωz方向に駆動力を
受けることが出来る。微動ステージ3には2個のY方向
計測用コーナーキューブ11a,11bとX計測反射鏡
15が設けられており、第1の実施形態と同様にして微
動ステージ重心位置のX方向、Y方向、及びωz方向の
変位を計測することが出来る。X計測用のレーザ干渉計
は図4のように微動ステージに搭載しても構わない。ス
テージ制御系は基本的に第1の実施形態と同じである。
微動ステージ制御系が第1の実施形態では6自由度であ
ったのが、これに対して本実施形態はX方向、Y方向、
及びωz方向の3自由度に縮小された点のみが異なる。
この3自由度の目標位置は微動ステージ3の重心周りの
値として制御系に入力され、制御系内部では重心周りの
偏差情報を基に3自由度の制御指令を生成する。この3
自由度の制御指令を基に、2個のY微動リニアモータY
LM1,YLM2とX微動リニアモータXLMに適宜指
令が与えられる。第1の実施形態と同様に、微動ステー
ジ3への配管は一旦粗動ステージ2で受けることによ
り、配管のばね性による外乱を微動ステージ3に伝達し
ない構成が達成できる。
【0031】(第3の実施形態)図11は第3の実施形
態に係る移動位置決め装置を示す平面図である。図1の
構成のレチクルステージではステージの加減速時の反力
は固定子から基準構造物に伝わる。このときの振動がス
テージの位置決め精度に大きく影響する。図11の構成
では、粗動リニアモータ固定子27bの底面には静圧案
内が設けられており、粗動リニアモータ固定子27bは
基準面上をXY方向に自由に運動できるように支持され
ている。このため、粗動リニアモータ固定子27bは、
レチクルステージを加減速する際の粗動ステージ加減速
分、及び微動ステージ加減速分の反力を受け、ステージ
とは逆方向に基準面上を運動する。この時の粗動リニア
モータ固定子27bとレチクルステージ系の運動は各々
の質量の逆比で起こる。すなわち、ある時の加減速力を
Fとし、粗動リニアモータ固定子系の質量(簡単化のた
め、左右を一つで考える)をM、レチクルステージ系の
質量(粗動ステージ2と微動ステージ3を一つで考え
る)をm、各々の加速度をα、βとすると、次の関係が
成り立つ。 F=Mα=−mβ
【0032】しかし、実際には両者に加わる外乱により
上式が厳密には成立しない。よって、複数回ステージ移
動を繰り返すと、両者の相対的な位置関係が崩れ、ステ
ージの可動範囲が狭くなってしまうという結果となる。
この現象を防ぐため、粗動リニアモータ固定子27bに
はY方向位置計測用の干渉計用のコーナーキューブ13
a,13bが設けられ、粗動リニアモータ固定子27b
のY方向変位はレーザ干渉計により計測する。また、粗
動リニアモータ固定子27bのX方向変位は、X方向
に、ある距離を離して各々2個所に配置したリニアゲー
ジ51と52,53と54により計測する。粗動リニア
モータ固定子27bには単相リニアモータを構成するそ
れぞれ1つのY方向固定子リニアモータYb1,Yb2
と、それぞれ2つのX方向固定子リニアモータXb1,
Xb2及びXb3,X4bとが設けられており、各々の
方向に基準面に対して駆動力が与えられる。不図示の粗
動リニアモータ固定子制御系により、夫々の変位計測値
及び固定子リニアモータにより、粗動リニアモータ固定
子27bはX方向、Y方向、及びωz方向に位置決め制
御されるように構成されている。粗動リニアモータ固定
子制御系には、X方向と、ωz方向は常に一定の目標値
が、Y方向に関してはステージ移動に同期した目標値が
与えられる。この結果、粗動リニアモータ固定子27b
とレチクルステージは常に相対関係を保った動きとな
り、前述したようなステージの可動範囲の縮小は起こら
ない。固定子リニアモータYb1,Yb2,Xb1,X
b2,Xb3,Xb4の反力は基準面に伝わるが、これ
らの力は、わずかな外乱を補正する程度であるので、レ
チクルステージの位置決め精度を悪化させるほどの振動
にはならない。ここでは粗動リニアモータ固定子27b
の位置計測を干渉計とリニアゲージの組み合わせで示し
たが、他の組み合わせでも構わない。粗動リニアモータ
固定子の位置が計測できるセンサであれば種類は問わな
い。
【0033】(第4の実施形態)図12は第4の実施形
態に係る移動位置決め装置の平面図であって、図9及び
図10に示した第2の実施形態において図11に示した
第3の実施形態の構成を適用した場合を示している。図
12に示すこの移動位置決め装置は、レチクルステージ
の両横に、コイルを並べた粗動リニアモータ固定子27
bが構成されている。粗動リニアモータ固定子27bの
底面には静圧案内が設けられており、粗動リニアモータ
固定子27bは基準面上をXY方向に自由に運動できる
ように支持されている。このため、粗動リニアモータ固
定子27bは、レチクルステージを加減速する際の粗動
ステージ加減速分、及び微動ステージ加減速分の反力を
受け、ステージとは逆方向に基準面上を運動する。粗動
ステージ2には磁石からなる可動子が設けられ、粗動リ
ニアモータ固定子27bと対をなし、粗動リニアモータ
が構成される。この粗動リニアモータは、コイルに所定
の電流を流すことにより、Y方向に推力を発生し、粗動
ステージ2はY方向に駆動される。
【0034】また、粗動リニアモータ固定子27bには
Y方向位置計測用の干渉計用のコーナーキューブ13
a,13bが設けられ、粗動リニアモータ固定子27b
のY方向変位はレーザ干渉計により計測する。また、粗
動リニアモータ固定子27bのX方向変位は、X方向
に、ある距離を離して各々2個所に配置したリニアゲー
ジ51と52,53と54により計測する。粗動リニア
モータ固定子27bには単相リニアモータであるそれぞ
れ1つのY方向固定子リニアモータYb1,Yb2と、
それぞれ2つのX方向固定子リニアモータXb1,Xb
2及びXb3,X4bとが設けられており、各々の方向
に基準面に対して駆動力が与えられる。不図示の粗動リ
ニアモータ固定子制御系により、夫々の変位計測値及び
固定子リニアモータにより、粗動リニアモータ固定子2
7bは、X方向、Y方向、及びωz方向に位置決め制御
されるように構成されている。粗動リニアモータ固定子
制御系には、X方向と、ωz方向は常に一定の目標値
が、Y方向に関してはステージ移動に同期した目標値が
与えられる。この結果、粗動リニアモータ固定子27b
とレチクルステージは常に相対関係を保った動きとな
り、ステージの可動範囲の縮小は起こらない。
【0035】(第5の実施形態)次に、前述した実施形
態の移動位置決め装置をレチクルステージとして搭載し
た走査型露光装置の実施形態を、図14を用いて説明す
る。鏡筒定盤96は、床または基盤91からダンパ98
を介して支持されている。また、鏡筒定盤96は、レチ
クルステージ定盤94を支持すると共に、レチクルステ
ージ95とウエハステージ93の間に位置する投影光学
系97を支持している。
【0036】ウエハステージ93は、床または基盤91
から支持されたステージ定盤92上に支持され、ウエハ
を載置して位置決めを行う。また、レチクルステージ9
5は、鏡筒定盤96に支持されたレチクルステージ定盤
94上に支持され、回路パターンが形成されたレチクル
を搭載して移動可能である。レチクルステージ95上に
搭載されたレチクルをウエハステージ93上のウエハに
露光する露光光は、照明光学系99から発生される。
【0037】なお、ウエハステージ93は、レチクルス
テージ95と同期して走査される。レチクルステージ9
5とウエハステージ93の走査中、両者の位置はそれぞ
れ干渉計によって継続的に検出され、レチクルステージ
95とウエハステージ93の駆動部にそれぞれフィード
バックされる。これによって、両者の走査開始位置を正
確に同期させるとともに、定速走査領域の走査速度を高
精度で制御することができる。投影光学系97に対して
両者が走査している間に、ウエハ上にはレチクルパター
ンが露光され、回路パターンが転写される。
【0038】本実施形態では、前述の実施形態に係る移
動位置決め装置をレチクルステージとして用いているた
め、高精度の位置決めが可能となり、高速・高精度な露
光が可能となる。
【0039】(半導体生産システムの実施形態)次に、
本発明に係る装置を用いた半導体デバイス(ICやLS
I等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘ
ッド、マイクロマシン等)の生産システムの例を説明す
る。これは半導体製造工場に設置された製造装置のトラ
ブル対応や定期メンテナンス、あるいはソフトウェア提
供などの保守サービスを、製造工場外のコンピュータネ
ットワークを利用して行うものである。
【0040】図15は全体システムをある角度から切り
出して表現したものである。図中、101は半導体デバ
イスの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)の
事業所である。製造装置の実例としては、半導体製造工
場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例え
ば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッ
チング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装
置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査
装置等)を想定している。事業所101内には、製造装
置の保守データベースを提供するホスト管理システム1
08、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結
んでイントラネット等を構築するローカルエリアネット
ワーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム
108は、LAN109を事業所の外部ネットワークで
あるインターネット105に接続するためのゲートウェ
イと、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能
を備える。
【0041】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工
場102〜104は、互いに異なるメーカに属する工場
であっても良いし、同一のメーカに属する工場(例え
ば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっても良
い。各工場102〜104内には、夫々、複数の製造装
置106と、それらを結んでイントラネット等を構築す
るローカルエリアネットワーク(LAN)111と、各
製造装置106の稼動状況を監視する監視装置としてホ
スト管理システム107とが設けられている。各工場1
02〜104に設けられたホスト管理システム107
は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワーク
であるインターネット105に接続するためのゲートウ
ェイを備える。これにより各工場のLAN111からイ
ンターネット105を介してベンダの事業所101側の
ホスト管理システム108にアクセスが可能となり、ホ
スト管理システム108のセキュリティ機能によって限
られたユーザだけにアクセスが許可となっている。具体
的には、インターネット105を介して、各製造装置1
06の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブ
ルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダ側に
通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、ト
ラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソフ
トウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情
報などの保守情報をベンダ側から受け取ることができ
る。各工場102〜104とベンダの事業所101との
間のデータ通信および各工場内のLAN111でのデー
タ通信には、インターネットで一般的に使用されている
通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、
工場外の外部ネットワークとしてインターネットを利用
する代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュ
リティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利
用することもできる。また、ホスト管理システムはベン
ダが提供するものに限らずユーザがデータベースを構築
して外部ネットワーク上に置き、ユーザの複数の工場か
ら該データベースへのアクセスを許可するようにしても
よい。
【0042】さて、図16は本実施形態の全体システム
を図15とは別の角度から切り出して表現した概念図で
ある。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユ
ーザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外
部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介し
て各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報
をデータ通信するものであった。これに対し本例は、複
数のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装
置のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部
ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデー
タ通信するものである。図中、201は製造装置ユーザ
(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場
の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここで
は例として露光装置202、レジスト処理装置203、
成膜処理装置204が導入されている。なお図16では
製造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数の
工場が同様にネットワーク化されている。工場内の各装
置はLAN206で接続されてイントラネットを構成
し、ホスト管理システム205で製造ラインの稼動管理
がされている。
【0043】一方、露光装置メーカ210、レジスト処
理装置メーカ220、成膜装置メーカ230などベンダ
(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供給した
機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム21
1,221,231を備え、これらは上述したように保
守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備
える。ユーザの製造工場内の各装置を管理するホスト管
理システム205と、各装置のベンダの管理システム2
11,221,231とは、外部ネットワーク200で
あるインターネットもしくは専用線ネットワークによっ
て接続されている。このシステムにおいて、製造ライン
の一連の製造機器の中のどれかにトラブルが起きると、
製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラブルが起き
た機器のベンダからインターネット200を介した遠隔
保守を受けることで迅速な対応が可能であり、製造ライ
ンの休止を最小限に抑えることができる。
【0044】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例え
ば図17に一例を示す様な画面のユーザインタフェース
をディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理
するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機
種401、シリアルナンバー402、トラブルの件名4
03、発生日404、緊急度405、症状406、対処
法407、経過408等の情報を画面上の入力項目に入
力する。入力された情報はインターネットを介して保守
データベースに送信され、その結果の適切な保守情報が
保守データベースから返信されディスプレイ上に提示さ
れる。またウェブブラウザが提供するユーザインタフェ
ースはさらに図示のごとくハイパーリンク機能410〜
412を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報
にアクセスしたり、ベンダが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。ここで、保守データベースが提供する保守情報に
は、上記説明した本発明に関する情報も含まれ、また前
記ソフトウェアライブラリは本発明を実現するための最
新のソフトウェアも提供する。
【0045】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図18は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立
て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と後
工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場毎
に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされ
る。また前工程工場と後工程工場との間でも、インター
ネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装
置保守のための情報がデータ通信される。
【0046】図19は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造
機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
されているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしト
ラブルが発生しても迅速な復旧が可能であり、従来に比
べて半導体デバイスの生産性を向上させることができ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明は、第1駆動系の少なくとも第1
移動体の移動自由方向への微動位置決め用駆動手段が第
2駆動系、第3駆動系とは別に、第1移動体と第2移動
体との間に設けられていることにより、位置決め精度の
良いレチクルステージを提供することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る移動位置決め
装置を示す平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る移動位置決め
装置の要部を示す三面図であって、(a)が平面図、
(b)が正面図、(c)が側面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る微動ステージ
干渉計の構成図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係るX方向計測の
干渉計の例を示す図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係るZ方向計測の
近接位置センサの構成を示す図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係るZ方向計測の
近接位置センサの構成の他の例を示す図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態に係るレチクルステ
ージ制御系の構成図である。
【図8】 本発明の第1の実施形態に係る配管接続の概
念図である。
【図9】 本発明の第2の実施形態に係る移動位置決め
装置を示す平面図である。
【図10】 本発明の第2の実施形態に係る移動位置決
め装置の三面図であって、(a)が平面図、(b)が正
面図、(c)が側面図である。
【図11】 本発明の第3の実施形態に係る移動位置決
め装置の平面図である。
【図12】 本発明の第4の実施形態に係る移動位置決
め装置の平面図である。
【図13】 従来のレチクルステージの構成を示す斜視
図である。
【図14】 本発明の第5の実施形態に係る露光装置の
立面図である。
【図15】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイス
の生産システムをある角度から見た概念図である。
【図16】 本発明に係る装置を用いた半導体デバイス
の生産システムを別の角度から見た概念図である。
【図17】 ユーザインタフェースの具体例である。
【図18】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図である。
【図19】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1:定盤、2:粗動ステージ(第1移動体)、3:微動
ステージ(第2移動体)、4:静圧案内(定盤の上面と
の間)、5:静圧案内(定盤の側面との間)、6:空気
ばね、8:静圧案内(底面)、10:コーナーキューブ
(粗動用)、11a,11b:コーナーキューブ(微動
用)、12(12a,12b):Y方向干渉計、13
a,13b:コーナーキューブ、15:X計測反射鏡、
16:X計測基準鏡、17:X方向干渉計、20(20
a,20b,20c):Z計測反射鏡、21:Z計測基
準鏡、22(22a,22b,22c):Z方向干渉
計、24:近接位置センサ、25:Z計測基準面、27
a:粗動リニアモータ可動子、27b:粗動リニアモー
タ固定子、28a:加減速リニアモータ可動子、31:
フィードフォワード補償器、32:フィードバック補償
器、33:粗動ステージ系、36:フィードフォワード
補償器、37:フィードバック補償器、38:微動ステ
ージ系、41:配管、42:電線類、51〜54:Xリ
ニアゲージ、XLM1,XLM2(可動子aと固定子
b):X方向微動リニアモータ、YLM1,YLM2
(可動子aと固定子b):Y方向微動リニアモータ、Z
LM1〜ZLM4(可動子aと固定子b):Z方向微動
リニアモータ、Xb1〜Xb4:固定子Xリニアモー
タ、Yb1,Yb2:固定子Yリニアモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 503A Fターム(参考) 2F078 CA02 CB05 CB13 CC02 5F046 AA28 BA05 CC01 CC04 CC05 CC06 CC16 CC17 DB10

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面上に置かれた定盤と、 前記定盤面上の一方向に移動自由に案内された第1移動
    体と、 前記第1移動体上に6自由度に移動自由に支持された第
    2移動体と、 前記第2移動体を該第2移動体の移動自由方向に移動さ
    せる駆動力を発生する第1駆動系と、 前記第1移動体を該第1移動体の移動自由方向に移動さ
    せる駆動力を発生する第2駆動系と、 前記第2移動体を前記第1移動体の移動自由方向に移動
    させる駆動力を発生する第3駆動系とを有し、 前記第1駆動系の少なくとも前記第1移動体の移動自由
    方向への駆動手段が、前記第1移動体と前記第2移動体
    との間に設けられていることを特徴とする移動位置決め
    装置。
  2. 【請求項2】 基準面上に置かれた定盤と、 前記定盤面上の一方向に移動自由に案内された第1移動
    体と、 前記定盤面上の平面内3自由度に移動自由に案内された
    第2移動体と、 前記第2移動体を該第2移動体の移動自由方向に移動さ
    せる駆動力を発生する第1駆動系と、 前記第1移動体を該第1移動体の移動自由方向に移動さ
    せる駆動力を発生する第2駆動系と、 前記第2移動体を前記第1移動体の移動自由方向に移動
    させる駆動力を発生する第3駆動系とを有し、 前記第1駆動系の少なくとも前記第1移動体の移動自由
    方向への駆動手段が、前記第1移動体と前記第2移動体
    との間に設けられていることを特徴とする移動位置決め
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第2駆動系と前記第3駆動系が基準
    面上に設けられた同一の固定部を有することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の移動位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記第1駆動系が単相リニアモータを用
    いたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の移動位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記第2駆動系と前記第3駆動系が多相
    リニアモータを用いたものであることを特徴とする請求
    項3に記載の移動位置決め装置。
  6. 【請求項6】 更に前記第1移動体の移動方向の変位を
    測定する第1計測系を有し、前記第1計測系がレーザ干
    渉計を用いたものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の移動位置決め装置。
  7. 【請求項7】 更に前記第2移動体の移動方向の変位を
    測定する第2計測系を有し、前記第2計測系がレーザ干
    渉計を用いたものであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の移動位置決め装置。
  8. 【請求項8】 前記第2計測系の前記第1移動体の移動
    方向と前記定盤面の平面内における直角方向の計測手段
    が、前記第2移動体上に置かれた45度の角度を有する
    反射面及び前記第2移動体上に置かれたレーザ干渉計の
    どちらかと、外部に置かれた第2の反射面とを備えるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の移動位置決め装置。
  9. 【請求項9】 前記第2計測系の前記定盤面の法線方向
    の計測手段が、前記第2移動体上に置かれた45度の角
    度を有する反射面及びレーザ干渉計のどちらかと、外部
    に置かれた第2の反射面とを備えることを特徴とする請
    求項7に記載の移動位置決め装置。
  10. 【請求項10】 更に前記第2移動体の移動方向の変位
    を測定する第2計測系を有し、前記第2計測系がレーザ
    干渉計と近接位置センサを組み合わせたものであること
    を特徴とする請求項1に記載の移動位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記近接位置センサの相手が、前記定
    盤と前記第2移動体の上方に設けられた部材とのどちら
    かであることを特徴とする請求項10に記載の移動位置
    決め装置。
  12. 【請求項12】 前記第1移動体の前記定盤への案内が
    空気静圧案内を用いたものであることを特徴とする請求
    項1または2に記載の移動位置決め装置。
  13. 【請求項13】 前記第2移動体の前記定盤への案内が
    空気静圧案内を用いたものであることを特徴とする請求
    項2に記載の移動位置決め装置。
  14. 【請求項14】 前記第2移動体の前記第1移動体への
    支持手段が、空気ばね、機械的ばね及び磁石のいずれか
    を用いたものであることを特徴とする請求項1に記載の
    移動位置決め装置。
  15. 【請求項15】 前記第2移動体へ外部から接続する配
    管及び配線が前記第1移動体を経由することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の移動位置決め装置。
  16. 【請求項16】 更に前記第1移動体の移動方向の変位
    を測定する第1計測系と、 前記第2移動体の移動方向の変位を測定する第2計測系
    と、 前記第1計測系と前記第2駆動系とにより前記第1移動
    体を位置決め制御する第1制御系と、 前記第2計測系と前記第1駆動系とにより前記第2移動
    体を位置決め制御する第2制御系と、 前記第3駆動系により前記第2移動体に所望の加減速力
    を指令する第3制御系と、を有することを特徴とする請
    求項1または2に記載の移動位置決め装置。
  17. 【請求項17】 平面方向に移動自由に案内された前記
    第2駆動系の可動部と前記第3駆動系の可動部と対をな
    す駆動系の固定部と、 前記固定部の移動自由方向の変位を測定する第4計測系
    と、 前記固定部に移動自由方向の駆動力を与える第4駆動系
    と、を有し、 前記固定部を第1移動体及び第2移動体と同期して位置
    決め制御することを特徴とする請求項16に記載の移動
    位置決め装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれかに記載の移
    動位置決め装置を備えることを特徴とする露光装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の露光装置を含む各
    種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する
    工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって
    半導体デバイスを製造する工程とを有することを特徴と
    する半導体デバイス製造方法。
  20. 【請求項20】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項19に記載の半導体デバイス製造方法。
  21. 【請求項21】 前記露光装置のベンダもしくはユーザ
    が提供するデータベースに前記外部ネットワークを介し
    てアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守
    情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導
    体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデー
    タ通信して生産管理を行うことを特徴とする請求項20
    に記載の半導体デバイス製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載の露光装置を含む各
    種プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を接続する
    ローカルエリアネットワークと、該ローカルエリアネッ
    トワークから工場外の外部ネットワークにアクセス可能
    にするゲートウェイを有し、前記製造装置群の少なくと
    も1台に関する情報をデータ通信することを可能にした
    ことを特徴とする半導体製造工場。
  23. 【請求項23】 半導体製造工場に設置された請求項1
    8に記載の露光装置の保守方法であって、前記露光装置
    のベンダもしくはユーザが、半導体製造工場の外部ネッ
    トワークに接続された保守データベースを提供する工程
    と、前記半導体製造工場内から前記外部ネットワークを
    介して前記保守データベースへのアクセスを許可する工
    程と、前記保守データベースに蓄積される保守情報を前
    記外部ネットワークを介して半導体製造工場側に送信す
    る工程とを有することを特徴とする露光装置の保守方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項18に記載の露光装置におい
    て、ディスプレイと、ネットワークインタフェースと、
    ネットワーク用ソフトウェアを実行するコンピュータと
    をさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュータネッ
    トワークを介してデータ通信することを可能にしたこと
    を特徴とする露光装置。
  25. 【請求項25】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
    保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
    ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
    ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
    能にすることを特徴とする請求項24に記載の露光装
    置。
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