JP2003303716A - 消磁方法及び装置 - Google Patents

消磁方法及び装置

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JP2003303716A JP2002107304A JP2002107304A JP2003303716A JP 2003303716 A JP2003303716 A JP 2003303716A JP 2002107304 A JP2002107304 A JP 2002107304A JP 2002107304 A JP2002107304 A JP 2002107304A JP 2003303716 A JP2003303716 A JP 2003303716A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励磁コイルを大きくしなくても、従来技
術に比べ、優れた消磁効果を生じさせることにある。 【解決手段】 励磁方法及び装置は、商用交流電源の周
波数より低い周波数の電流部分を含む交流励磁電流を励
磁コイルに供給して、商用交流電源の周波数より低い周
波数の交番磁界により消磁するようにしたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流励磁電流が供
給される励磁コイルによって発生された磁界内に磁性体
を通すことにより、その磁性体の磁気を消去する消磁方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性体が励磁コイルで発生された交番磁
界内を通過することにより、その磁性体の磁気を消去す
る従来の消磁技術においては、一般に、50Hz又は6
0Hzの商用交流電流を励磁コイルに供給している。
【0003】しかし、そのような消去技術では、被消磁
物である磁性体が励磁コイルで発生される磁界内に存在
するとき、励磁コイルのインダクタンスLと、このイン
ダクタンスL及び抵抗Rの比で決まるτ=L/Rとが増
加して、電流値が減少するため、発生する磁界も減少
し、その結果十分な消磁効果が得られない場合があると
いう問題を有している。
【0004】上記問題を解消すべく交流励磁電流の電圧
を上げて、電流値を増加させると、使用電力量が著しく
増大するから、励磁コイルの発熱が大きくなり、装置の
安定な運転が妨げられる。
【0005】励磁コイルの発熱を小さくするためには、
励磁コイルを大きくしなければならないが、そのように
すると、消磁装置が大型化する。また、電流値が常に大
きいと、磁性体に作用する磁気的吸引力が常に大きくな
るから、磁性体を磁界内に通すための操作が難しくな
る。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、励磁コイル
を大きくしなくても、従来技術に比べ、優れた消磁効果
を生じさせることにある。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明に係る消磁方法は、励
磁コイルによって発生される磁界内に磁性体を通過させ
ることによりその磁性体の磁気を消去する消磁方法であ
って、商用交流電源の周波数より低い周波数の電流部分
を含む交流励磁電流を発生し、その交流励磁電流を前記
励磁コイルに供給することを含む。
【0008】本発明に係る消磁装置は、消磁のための交
番磁界を発生する励磁コイルと、交流を整流し平滑する
整流平滑手段と、整流・平滑された電流を基に、商用交
流電源の周波数より低い周波数の電流部分を含む交流励
磁電流発生し、その交流励磁電流を前記励磁コイルに供
給する通電手段とを含む。
【0009】商用交流電源の周波数より低い周波数を有
する交流励磁電流は、励磁コイルのインダクタンスLが
大きく、したがってインダクタンスLと抵抗Rとの比に
よって定まる時定数τ=L/Rが大きい場合であって
も、商用交流電源の周波数を使用する従来技術に比べ、
励磁コイルに流れる電流を大きな電流とすることができ
る。
【0010】それゆえに、本発明によれば、励磁コイル
の発生起磁力が大きくなり、従来技術に比べ、優れた消
磁効果を達成することができる。
【0011】前記交流励磁電流を前記励磁コイルに間欠
的に供給することができる。そのようにすれば通電停止
期間が、交流励磁電流の通電パターンに挿入されるか
ら、使用電力量の平均値が減少し、それにより消磁領域
内で磁性体に作用する磁気的吸引力が平均的に減少する
から、磁性体を磁界内に通過させる操作が容易になる。
【0012】前記交流励磁電流の周波数は2Hz以上で
30Hz以下の一定の周波数を有することができる。し
かし、前記交流励磁電流の周波数は5Hz以上で20H
z以下とすることが好ましい。周波数が低すぎると、励
磁コイルによって発生された磁界内に磁性体を通過させ
る速度を遅くしない限り、優れた消磁効果を得ることが
できなくなり、作業能率が低下する。周波数が高すぎる
と、励磁コイルに流れる電流が減少し、優れた消磁効果
を得ることができない。
【0013】前記交流励磁電流が最低周波数と最高周波
数との間で周波数スイープを繰り返す電流部分を含む電
流の場合、前記最低周波数は商用交流電源の周波数より
低い値を有し、前記最高周波数は商用交流電源の周波数
より高い値を有することができる。そのようにすれば、
交流励磁電流の平均値、すなわち電力の平均値がより小
さくなり、使用電力量がより減少する。また、消磁領域
内で磁性体に作用する磁気的吸引力の平均値がより減少
し、磁性体を磁界内に通過させる操作がより容易にな
る。
【0014】前記周波数スイープは前記最低周波数から
前記最高周波数に向かって行うことができる。そのよう
にすれば、より安定した消磁効果が得られる。周波数ス
イープを前記のように行う場合、周期の減衰比(直前の
周期に対する直後の周期の比)は、必ずしも一定である
必要はないが、0.8以上から0.9以下の範囲とする
ことがより好ましい。終期の比が小さすぎると、消磁効
果が不十分になり、大きすぎると、一回のスイープに時
間がかかりすぎる。
【0015】前記交流励磁電流は、繰り返される周波数
スイープ毎に電流の休止期間を有することができる。そ
のようにすれば、周波数スイープに加えて、電流の停止
期間が存在するから、使用電力量の平均値がより減少
し、それにより消磁領域内で磁性体に作用する磁気的吸
引力が平均的により減少するから、磁性体を磁界内に通
過させる操作がより容易になる。
【0016】好ましい実施例においては、前記通電手段
は、整流・平滑された電流を間欠的な電流の変換する間
欠通電回路及び該間欠通電回路を制御する間欠通電ドラ
イバーを備える間欠通電手段と、該間欠通電手段の出力
信号の極性を切り換えて前記励磁コイルに供給する極性
切換回路及び該極性切換回路を制御する極性切換ドライ
バーを含む極性切換手段と、間欠通電信号及び極性切換
指令を、それぞれ、前記間欠通電ドライバー及び前記極
性切換ドライバーに供給する信号処理手段とを含む。
【0017】好ましい他の実施例においては、前記通電
手段は、複数のトランジスタを用いたブリッジ回路を備
える間欠通電切換回路であって整流・平滑された電流を
間欠的な電流に変換すると共に極性を切り換えて前記励
磁コイルに供給する間欠通電切換回路と、前記複数のト
ランジスタを制御する間欠通電切換ドライバーと、間欠
通電切換指令を前記間欠通電切換ドライバーに供給する
信号処理手段とを含む。そのようにすれば、間欠通電手
段を間欠通電回路の機能と極性切換回路の機能とを備え
た一体的な手段として構成することができるし、間欠通
電切換ドライバーを間欠通電ドライバーと極性切換ドラ
イバーを備えた一体的な手段として構成することができ
る。
【0018】前記信号処理手段は、消磁開始指令を受け
たことにより動作を開始し、消磁停止指令を受けたこと
により動作を停止するようにしてもよい。
【0019】前記信号処理手段は、前記交流励磁電流の
間欠通電時間及び周波数の少なくとも一方を設定する設
定器を備えることができる。そのようにすれば、消磁す
べき磁性体に応じて、間欠通電位置サイクル毎の通電停
止時間のような間欠通電条件を設定することができる
し、極性切換周波数を設定することができる。そのよう
な通電停止時間や極性切換周波数に基づく動作のため
に、信号処理手段は、さらに、パルス発生器のようなタ
イマーを備えることができる。
【0020】前記信号処理手段は、前記交流励磁電流の
通電方向を指定する複数の動作指定信号と前記交流励磁
電流の周波数を指定する複数の通電時間指定信号とを記
憶しているメモリー回路と、前記複数の動作指定信号及
び前記複数の通電時間指定信号のためのアドレスを前記
メモリー回路に、初期アドレスから最終アドレスまでそ
の順次指定すると共にそのようなアドレス順次指定を繰
り返すアドレス指定信号を発生するアドレス指定回路と
を含むことができる。そのようにすれば、メモリー回路
に記憶されている複数の動作指定信号及び複数の通電時
間指定信号からなる少なくとも1つの通電パターンが繰
り返し発生されて、磁性体がより効果的に消磁される。
【0021】前記メモリー回路は、さらに、前記交流励
磁電流を前記励磁コイルに間欠的に供給するための通電
停止時間を指定する通電停止時間指定信号を記憶してい
てもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3を参照して、
本発明で用いる消磁パターン、すなわち通電パターンの
例について説明する。いずれの通電パターンも交流励磁
電流を、数サイクルずつ通電するように示しているが、
さらに多くのサイクルずつ通電するようにしてもよい。
【0023】図1に示す通電パターンは、商用交流電源
の周波数より低い一定周波数の交流励磁電流Iaを、通
電停止期間をおいて励磁コイルに複数サイクルずつ間欠
的に供給する例である。交流励磁電流Iaの通電期間T
aと通電停止期間Tbとは、消磁すべき磁性体の種類に
応じて、実験により適宜な値、例えば、消磁効果を損な
わない短時間の値に設定される。
【0024】交流励磁電流Iaの周波数は、商用交流電
源の周波数より低い周波数範囲、例えば、2Hz以上で
30Hz以下、好ましくは5Hz以上で20Hz以下の
範囲内の一定周波数に設定されている。そのような周波
数を有する間欠的な交流励磁電流Iaを用いると、励磁
コイルの発生起磁力が大きくなり、従来技術に比べて優
れた消磁効果を確実に達成することができるし、磁性体
を磁界内に通過させる操作が容易になる。
【0025】図1に示す通電パターンにおいて、交流励
磁電流Iaの周波数を商用周波数より低い周波数範囲内
で又はそのような周波数範囲を超えて変化させてもよ
い。また、商用周波数より低い周波数を有する交流励磁
電流を、通電停止期間Tbをおくことなく、励磁コイル
に連続的に供給してもよい。
【0026】図2に示す通電パターンは、交流励磁電流
Ibをその周波数スイープをさせて繰り返して、励磁コ
イルに供給される例である。一回の周波数スイープの期
間Tcは、消磁すべき磁性体の種類に応じて、実験によ
り例えば消磁効果を損なわない短時間の値に設定され
る。
【0027】交流励磁電流Ibは、許容値内の最低周波
数から最高周波数に向けてスイープされる。少なくとも
最低周波数は、商用交流電源の周波数より低い値に設定
されている。しかし、最高周波数は、商用交流電源の周
波数より高い値に設定されている。
【0028】周波数スイープをされる交流励磁電流Ib
の周波数は、周波数スイープのたびに、最低周波数から
最高周波数に向けて変化される。低い周波数において
は、高い周波数に比べ、周期が長くなるから、多くの電
流が励磁コイルに供給される。このため、磁性体を磁界
内に通過させる操作が容易であるにもかかわらず、より
安定した消磁効果が得られる。
【0029】スイープの間における周期の減衰比(直前
の周期T1に対する直後の周期T2の比T2/T1)は、一
定であってもよいが、0.8以上から0.9以下の範囲
とすることができる。それにより、一回のスイープが短
時間で行われるにもかかわらず、十分な消磁効果が得ら
れる。繰り返しの周期は、消磁すべき磁性体の種類に応
じて、実験により適宜な値に設定される。
【0030】図3に示す通電パターンは、図2に示すパ
ターンにおいて、繰り返される周波数スイープ毎に励磁
電流の通電停止期間Tbをおいた例である。交流励磁電
流Icは、許容範囲内の最低周波数から最高周波数に向
けてスイープされる。少なくとも最低周波数は、商用交
流電源の周波数より低い値に設定されている。しかし、
最高周波数は、商用交流電源の周波数より低い値及び高
い値のいずれに設定してもよい。
【0031】交流励磁電流Icは、周波数スイープに加
えて、励磁電流の通電停止期間Tbが存在するから、使
用電力量の平均値がより減少し、それにより消磁領域内
で磁性体に作用する磁気的吸引力が平均的により減少
し、磁性体を磁界内に通過させる操作がより容易にな
る。
【0032】次に、図4、図5及び図6を参照して、消
磁装置の実施例について説明する。
【0033】図4を参照するに、消磁装置10は、入力
端子12に供給される商用交流電流を基に交流励磁電流
を発生し、その交流励磁電流を消磁用の励磁コイル14
に供給する。
【0034】消磁装置10は、端子12に供給される交
流を整流平滑回路16において整流して平滑し、整流・
平滑された直流を間欠通電回路18、電流検出回路2
0、極性切換回路22及び電圧検出回路24をその順に
介して消磁用の交流励磁電流として励磁コイル14に供
給する。
【0035】消磁装置10は、前記の各回路16〜24
のほかに、極性切換回路22を制御するための極性切換
信号と励磁電圧を調整するためのパルス信号とを発生す
る信号処理回路26と、極性切換信号を用いて極性切換
回路22を作動させる極性切換ドライバー30と、パル
ス状の間欠通電信号を用いて間欠通電回路18を作動さ
せる間欠通電ドライバー32とを含む。
【0036】整流平滑回路16は、端子12に供給され
る交流をダイオードのような適宜な電子部品から構成さ
れたブリッジ回路34で整流し、その整流出力をブリッ
ジ回路34の出力端子に並列に接続されたコンデンサ3
6で平滑する既知の回路である。
【0037】間欠通電回路18は、パワートランジスタ
38を整流平滑回路16の出力に直列的に接続し、ダイ
オード40を整流平滑回路16の出力に並列的に接続し
ている。パワートランジスタ38は間欠通電ドライバー
32によりオン・オフ制御をされ、それにより励磁電圧
は所定の電圧とゼロ電圧とに切り換えられる。
【0038】励磁電圧とは励磁電流を励磁コイル14に
供給するための電圧であり、ゼロ電圧とは励磁コイル1
4への励磁電流の通電を停止することを意味する。
【0039】電流検出回路20は、整流平滑回路16の
出力電流の実際値を抵抗器42により検出する既知の回
路であり、また抵抗器42の端子間電圧を電流検出信号
として信号処理回路26へ供給する。
【0040】極性切換回路22は、励磁コイル14への
励磁電流の通電方向(極性)を脱磁すなわち消磁のため
に切り換える既知の回路であり、リレーの一対の接点4
4により構成されている。両接点44は、極性切換ドラ
イバー30により同期して駆動される。
【0041】極性切換ドライバー30は、信号処理回路
26から出力される極性切換信号を基に、所定の周波数
を有する励磁電流を励磁コイル14に供給させるべく接
点44に対応するリレーへの通電を制御する。この例に
おいては、極性切換信号は、商用交流電源の周波数より
低い所定の周波数を有している。
【0042】電圧検出回路24は、正側端子が極性切換
回路22から励磁コイル14への励磁電流の供給路に接
続された一対のダイオード46,48と、両ダイオード
46,48の負側端子とアースとの間に直列に接続され
た一対の抵抗器50,52と、一方の抵抗器52に並列
に接続されたコンデンサ54とを備える。電圧検出回路
24は、一方の抵抗器52の端子間電圧を電圧検出信号
として信号処理回路26に供給する。
【0043】信号処理回路26は、励磁電流の最大許容
値と目標電圧とを設定する基準値設定器56とを備え
る。信号発生回路58は消磁開始指令S1が入力したこ
とにより動作を開始し、消磁停止指令S2が入力したこ
とにより動作を終了する。消磁開始指令S1及び消磁停
止指令S2は、作業者が所定のスイッチを操作したこと
により発生される。しかし、消磁開始指令S1及び消磁
停止指令S2を制御装置から自動的に発生するようにし
てもよい。
【0044】基準値設定器56は、励磁電流の最大許容
値を設定する電流設定部と、励磁電流の目標電圧を設定
する電圧設定部とを有する。設定された最大許容値及び
目標電圧は、信号処理回路26内の信号発生回路58に
供給される。
【0045】最大許容値及び目標電圧は、それぞれ、信
号発生回路58が動作している間、信号発生回路58か
ら電流比較回路60及び電圧比較回路62に供給され、
比較回路60及び62において電流検出回路20からの
電流検出信号及び電圧検出回路24からの電圧検出信号
と比較される。
【0046】これにより、励磁コイル14に供給される
電流及び電圧が基準値設定器56に設定された電流及び
電圧を超えないように、過剰の励磁電流及び電圧がそれ
ぞれ比較器60及び62でチェックされる。
【0047】電流比較回路60は、電流検出信号が最大
許容値以上になったときに異常信号をパルス幅制御回路
64に出力する。これに対し、電圧比較回路62は、目
標電圧と電圧検出信号との差に対応する信号をパルス幅
制御回路64に出力する。
【0048】パルス幅制御回路64は、間欠通電回路1
8のトランジスタ38のオン・オフを制御するパルス信
号を発生する回路であり、常時は電圧比較回路62の出
力信号に応じたパルス幅のパルス信号を間欠通電ドライ
バー32に出力し、電流比較回路60から異常信号が入
力したときはパルス信号の発生を阻止する信号を間欠通
電ドライバー32に出力する。
【0049】間欠通電ドライバー32は、パルス信号が
パルス幅制御回路64から供給されるたびに、そのパル
ス幅に対応する時間だけトランジスタ38をオンにさせ
る間欠通電信号を出力する。その結果、トランジスタ3
8は、パルス幅制御回路64からのパルス信号のパルス
幅に比例した時間だけオンにされ、励磁電流は、その実
際値が最大許容値以下となり、電圧の実際値が目標値と
なるように、制御される。
【0050】上記の結果、商用交流電源の周波数より低
い周波数範囲内の一定周波数を有する交流励磁電流が励
磁コイル14に供給され、それにより交番磁界が励磁コ
イル14から発生される。そのような交番磁界中を磁性
体が通過するとき、交番磁界が磁性体に作用する。磁性
体に作用する交番磁界は、磁性体が励磁コイル14から
離れるにしたがって、弱くなる。
【0051】上記のように商用交流電源の周波数より低
い周波数を有する交流励磁電流を用いると、供給励磁コ
イル14の発生起磁力が大きくなり、従来技術に比べ、
優れた消磁効果を得ることができる。その結果、磁性体
は、見かけ上減衰性交番磁界が磁性体に作用することと
あいまって、確実に消磁される。
【0052】図1に示す通電パターンを有する交流励磁
電流Iaを励磁コイル14に供給する消磁装置10の場
合、信号処理回路26は、さらに、極性切換回路22に
おける極性切換時間、すなわち交流励磁電流の周波数を
設定する周波数設定器66と、励磁電流の通電時間及び
通電停止時間を間欠通電条件として設定する間欠通電条
件設定器68とを備えることができる。設定器66,6
8に設定された値は、信号発生回路58に供給される。
【0053】信号発生回路58は、タイマーを備えてお
り、動作している間、周波数設定器66及び間欠通電条
件設定器68に設定された極性切換時間及び間欠通電条
件に応じた信号を、それぞれ、極性切換ドライバー30
及びPWM制御回路64に供給する。
【0054】極性切換ドライバー30は、信号発生回路
58から供給される極性切換時間に応じた周波数を有す
る極性切換信号を極性切換ドライバー30に供給する。
PWM制御回路64は、電圧比較回路62の出力信号と
信号発生回路58から供給される間欠通電条件に応じた
パルス信号を間欠通電ドライバー32に供給する。
【0055】上記のようにして、商用交流電源の周波数
より低い周波数範囲内の一定周波数を有する交流励磁電
流が励磁コイル14に間欠的に供給され、それにより交
番磁界が励磁コイル14から間欠的に発生される。その
結果、使用電力量の平均値が減少するから、消磁領域内
で磁性体に作用する磁気的吸引力が平均的に減少し、磁
性体を交番磁界内に通過させる操作が容易になる。
【0056】図5を参照するに、消磁装置80は、図4
に示す消磁装置10における間欠通電回路18と極性切
換回路22とを合わせて間欠通電切換回路82として一
体的に構成していると共に、図4に示す消磁装置10に
おける極性切換ドライバー30と間欠通電ドライバー3
2とを合わせて間欠通電切換ドライバー86として一体
的に構成している。
【0057】間欠通電切換回路82は、4つのトランジ
スタ84a,84b,84c,84dと4つのダイオー
ドとを用いてブリッジ回路とされた無接点の回路に構成
されている。間欠通電切換回路82のトランジスタは、
間欠通電切換ドライバー86によりオン・オフを制御さ
れて、励磁電圧を目標電圧に調整すると共に、励磁電流
が最大許容値を越えないように調整する。
【0058】間欠通電切換ドライバー86は、設定器5
6,66,68に設定された設定値に応じた極性切換信
号を信号発生回路58から受け、間欠通電切換回路82
のトランジスタのオン・オフを制御する。これにより、
消磁装置10と同様の交番磁界が励磁コイル14から発
生される。
【0059】消磁装置80は、市販されている絶縁型直
流電流センサ(DCCT)を電流検出回路88として用
い、その電流検出回路88を間欠通電切換回路82の出
力側に配置しており、また互いに直列に接続された一対
の抵抗器50,52を用いた電圧検出回路90を整流平
滑回路16と間欠通電切換回路82との間に配置してい
る。
【0060】消磁装置80は、さらに、間欠通電切換回
路82と励磁コイル14との間に配置された出力有無検
出回路92と、断線検出回路94とを含む。出力有無検
出回路92は間欠通電切換回路82の出力の正側に接続
され、断線検出回路94は間欠通電切換回路82の負側
に接続されている。
【0061】両回路92,94は、互いに直列に接続さ
れた一対の抵抗器を用いた同じ回路構成とされている。
このため、消磁時、間欠通電切換回路82の出力の正側
と負側とは極性切換動作により交代するが、その場合両
回路92,94はその役割を交代する。
【0062】出力有無検出回路92に出力電圧が得られ
ると間欠通電切換回路82の出力ありとなり、断線検出
回路94にも出力が得られると励磁コイル14に断線が
ないことになる。両回路92及び94の出力有無検出信
号及び断線検出信号は、エラー検出判定回路96に供給
されて、エラーの判定に用いられる。
【0063】上記の検出信号が出力有無検出信号である
か、断線検出信号であるかについての判定は、エラー検
出判定回路96において信号発生回路58からの極性切
換信号を用いて極性切換信号と同期して行われる。
【0064】エラー検出判定回路96においてエラーと
判定されると、エラー信号がエラー検出判定回路96か
ら報知装置98に供給されて、報知装置98によりブザ
ーの鳴動、ランプの点灯等によりエラーの報知が行われ
る。
【0065】電流検出回路88及び電圧検出回路90の
電流検出信号及び電圧検出信号もエラー検出判定回路9
6に供給されて、過電流エラー及び過電圧エラーの判定
に用いられる。過電流エラー及び過電圧エラーのいずれ
も場合も、エラー発生信号がエラー報知装置98におい
て報知される。
【0066】消磁装置80は、間欠通電切換回路82に
よる励磁電流のオン・オフにともなって発生する回生電
圧を吸収する回生電圧吸収回路100を含む。回生電圧
吸収回路100は、電圧検出回路90と間欠通電切換回
路82との間に配置されており、また互いに直列に接続
された抵抗器102及びトランジスタ104により構成
されている。
【0067】抵抗器102及びトランジスタ104の直
列接続回路は、整流平滑回路16に対して並列に接続さ
れている。トランジスタ104はドライバー106によ
り制御され、ドライバー106はエラー検出判定回路9
6からのエラー発生信号を受ける信号発生回路58によ
り制御される。
【0068】高電圧の回生電圧が発生すると、電圧検出
信号が電圧検出回路90からエラー検出判定回路96に
供給され、エラー信号がエラー検出判定回路96から出
力される。これにより、信号発生回路58は、オン指示
信号をドライバー106に出力し、ドライバー106は
トランジスタ104をオンにする。
【0069】トランジスタ104がオンになると、電流
が抵抗器102及びトランジスタ104に流れるから、
回生電圧が抵抗器102及びトランジスタ104に吸収
されて、回生電圧による整流平滑回路16のコンデンサ
36の破壊が防止される。
【0070】エラー信号がエラー検出判定回路96から
発生されたときは、そのエラー信号を信号発生回路58
に供給して消磁を一時中断させることが好ましい。
【0071】図5において、丸印の中の符号は、同じ符
号の箇所が電気的に互いに接続されることを意味する。
【0072】消磁装置80は、回路82,86,88,
90,92,94,96,100,106及び報知装置
98が上記のように作動することを除いて、図4に示す
消磁装置10と同様に作動する。
【0073】図6を参照するに、消磁装置110は、図
5に示す消磁装置80における周波数設定器66及び間
欠通電条件設定器68の代わりに、1以上の間欠通電パ
ターンが記憶されたメモリー回路112と、メモリー回
路112のアドレスを指定するアドレス指定回路114
と、初期アドレスが設定される初期アドレス設定器11
6とを信号処理回路26に配置している。
【0074】各間欠通電パターンは、時間幅(パルス
幅)が漸次減少しかつ極性が交互になる複数のパルス信
号がメモリー回路112から出力されるパターンであ
り、第1項から第x項(最終項)までの励磁状態を有す
る。
【0075】間欠通電パターンの各項(半サイクルの期
間)は、励磁コイル14への通電方向(極性)を指定す
る動作指定信号と、励磁コイル14への通電時間を指定
する時間指定信号との組合せからなる。各間欠通電パタ
ーンの最終項xは、さらに、アドレス指定回路114の
指定アドレスを初期アドレス設定器116に設定されて
いるアドレスに戻すことを指令する繰り返し指令を含
む。
【0076】各間欠通電パターンの信号は、メモリー回
路112の連続するアドレスに記憶されており、対応す
るアドレスがアドレス指定回路114により指定された
とき、メモリー回路112から信号発生回路58に出力
される。
【0077】アドレス指定回路114から出力される最
初のアドレスは、初期アドレス設定器116に設定され
た初期アドレスである。また、アドレス指定回路114
は、アドレス変更指令が信号発生回路58から供給され
るたびに、出力するアドレスを変更する。アドレス変更
指令は、信号発生回路58が所定の信号をPWM制御回
路64及び間欠通電ドライバー86に出力するたびに、
発生される。
【0078】アドレス指定回路114におけるアドレス
の変更は、消磁停止信号S2がアドレス指定回路114
に供給されるまで、信号発生回路58から出力されるア
ドレス変更指令を受けるたびに行われる。アドレス指定
回路114は、繰り返し指令がメモリー回路112から
供給されると、アドレスを初期アドレス設定器116に
設定されているアドレスに戻す。
【0079】初期アドレス設定器116に設定される初
期アドレスは、間欠通電パターン中の消磁を開始すべき
任意な項、例えば第i項に対応するアドレスであり、消
磁対称物に応じて作業者により予め設定される。
【0080】消磁時、先ず、消磁開始指令S1がアドレ
ス指定回路114に入力される。これにより、アドレス
指定回路114は、初期アドレス設定器116に設定さ
れた初期アドレスを取り込み、その初期アドレスをメモ
リー回路112に出力する。初期アドレスが初期アドレ
ス設定器116に設定されていないと、アドレス指定回
路114は、間欠通電パターンの第1項のアドレスを初
期アドレスとして出力する。
【0081】次いで、初期アドレスに対応する間欠通電
パターンの項の動作指定信号及び時間指定信号がメモリ
ー回路112から信号発生回路58に出力され、信号発
生回路58は供給された動作指定信号及び時間指定信号
に対応する間欠通電切換信号を間欠通電切換ドライバー
86に出力する。
【0082】これにより、間欠通電切換ドライバー86
は、励磁コイル14への通電方向を間欠通電切換信号に
より指定された方向に切り換えると共に、間欠通電切換
信号により指定された時間だけその状態に維持する。そ
の結果、励磁電流が励磁コイル14に所定の方向に所定
時間供給される。
【0083】次いで、アドレス変更指令が信号発生回路
58からアドレス指定回路114に供給されたことによ
り、アドレス指定回路114は次のアドレスをメモリー
回路112に指定して次のアドレス内の動作指定信号及
び時間指定信号をメモリー回路112から信号発生回路
58に出力させる。
【0084】これにより、信号発生回路58は、供給さ
れた動作指定信号及び時間指定信号に対応する新たな間
欠通電切換信号を間欠通電切換ドライバー86に出力
し、間欠通電切換ドライバー86は励磁コイル14への
通電方向を新たな間欠通電切換信号により指定された方
向に切り換えて新たな間欠通電切換信号により指定され
た時間だけその状態に維持する。その結果、励磁電流が
励磁コイル14に前回と逆の方向に所定時間供給され
る。
【0085】上記の過程が複数回繰り返されることによ
り、励磁コイル14は、通電時間が漸次減少しかつ極性
が交互になる励磁電流を受けて、漸次減衰する交番磁界
を発生する。それにより、消磁対象物は漸次消磁され
る。
【0086】消磁装置110において、図2に示すよう
に周波数スイープをされる交流励磁電流を繰り返し励磁
コイル14に供給する場合は、通電停止時間がゼロのパ
ターンをメモリー回路112に記憶しておき、そのパタ
ーンを繰り返し出力すればよい。
【0087】また、図3に示すように、繰り返される周
波数スイープ毎に励磁電流の通電停止期間Tbをおいた
通電パターンを有する交流励磁電流を励磁コイル14に
供給する場合は、繰り返される周波数スイープ毎に励磁
電流の通電停止期間Tbをおいたパターンをメモリー回
路112に記憶しておき、そのパターンを繰り返し出力
すればよい。
【0088】消磁装置110のように消磁動作を間欠通
電パターンの第1項のみならず、任意な第i項から開始
することができると、同じ消磁パターンを複数種類の消
磁で共通に使用することができるから、小容量のメモリ
ー回路で多種類の工作物の消磁をすることができる。
【0089】消磁装置10.80,110において、回
路18,22,82がパルス信号により駆動されるにも
かかわらず、励磁コイル14に流れる電流が図1から図
3に示すように変化する理由は、主として、励磁コイル
14のインダクタンスLに起因する応答速度の遅延によ
るものと考えられる。
【0090】次に、図7を参照して、上記消磁装置1
0,80,110の応用例について説明する。
【0091】図7(A)を参照するに、消磁器120
は、搬送ベルト122により矢印方向へ連続して搬送さ
れる複数の磁性体124を消磁器120で発生する交番
磁界内に通すことにより、それらの磁性体124の磁気
を消去する。
【0092】消磁装置10,80又は110は、商用交
流電源126の交流電流を受け、励磁コイルで発生する
磁界が磁界発生用磁極128により磁性体124の搬送
路に生じるように消磁器120内に収容されている。
【0093】消磁器120において、磁性体124は、
励磁コイルで発生する磁界内を通過することにより、消
磁される。
【0094】図7(B)を参照するに、消磁器130
は、工具として用いられるドリルのような棒状の磁性体
132を矢印方向へ移動させて消磁装置10,80又は
110の励磁コイル14内に通すことにより、その磁性
体132の磁気を消去する。消磁装置10,80又は1
10は、磁性体132が励磁コイル14内を通過するよ
うに、適宜な指示部材に配置される。
【0095】消磁器130においても、消磁装置10,
80又は110は、いずれも、商用交流電源126の交
流電流を受け、交番磁界を励磁コイル14から発生す
る。これにより、磁性体132は、励磁コイル14で発
生する磁界内を通過することにより、消磁される。
【0096】いずれの消磁器120及び130において
も、磁性体124及び132は、交番磁界内を1回以上
通過することにより消磁される。したがって、磁性体1
24及び132を一回往復移動させてもよい。
【0097】本発明は、上記実施例に限定されず、その
趣旨を逸脱しない限り種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる通電パターンの一実施例を示す
図である。
【図2】本発明で用いる通電パターンの第2の実施例を
示す図である。
【図3】本発明で用いる通電パターンの第3の実施例を
示す図である。
【図4】本発明に係る消磁装置の一実施例を示す電気回
路のブロック図である。
【図5】本発明に係る消磁装置の第2の実施例を示す電
気回路のブロック図である。
【図6】本発明に係る消磁装置の第3の実施例を示す電
気回路のブロック図である。
【図7】本発明に係る消磁装置の応用例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10,80 消磁装置 12 交流の入力端子 14 励磁コイル 120,130 消磁器 122 搬送ベルト 124,132 磁性体 126 商用交流電源

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルによって発生される磁界内に
    磁性体を通過させることによりその磁性体の磁気を消去
    する消磁方法であって、 商用交流電源の周波数より低い周波数の電流部分を含む
    交流励磁電流を発生し、その交流励磁電流を前記励磁コ
    イルに供給することを含む、消磁方法。
  2. 【請求項2】 前記交流励磁電流を前記励磁コイルに間
    欠的に供給する、請求項1に記載の消磁方法。
  3. 【請求項3】 前記交流励磁電流の周波数は2Hz以上
    で30Hz以下の一定の周波数を有する、請求項1又は
    2に記載の消磁方法。
  4. 【請求項4】 前記交流励磁電流は最低周波数と最高周
    波数との間で周波数スイープを繰り返す電流部分を含む
    交流励磁電流であり、 前記最低周波数は商用交流電源の周波数より低い値を有
    し、前記最高周波数は商用交流電源の周波数より高い値
    を有する、請求項1,2又は3に記載の消磁方法。
  5. 【請求項5】 前記周波数スイープは前記最低周波数か
    ら前記最高周波数に向かって行われる、請求項4に記載
    の消磁方法。
  6. 【請求項6】 前記交流励磁電流は、繰り返される周波
    数スイープ毎に電流の休止期間を有する、請求項4又は
    5に記載の消磁方法。
  7. 【請求項7】 消磁のための交番磁界を発生する励磁コ
    イルと、 交流を整流し平滑する整流平滑手段と、 整流・平滑された電流を基に、商用交流電源の周波数よ
    り低い周波数の電流部分を含む交流励磁電流発生し、そ
    の交流励磁電流を前記励磁コイルに供給する通電手段と
    を含む、消磁装置。
  8. 【請求項8】 前記通電手段は、 整流・平滑された電流を間欠的な電流の変換する間欠通
    電回路及び該間欠通電回路を制御する間欠通電ドライバ
    ーを備える間欠通電手段と、 該間欠通電手段の出力信号の極性を切り換えて前記励磁
    コイルに供給する極性切換回路及び該極性切換回路を制
    御する極性切換ドライバーを含む極性切換手段と、 間欠通電信号及び極性切換指令を、それぞれ、前記間欠
    通電ドライバー及び前記極性切換ドライバーに供給する
    信号処理手段とを含む、請求項7に記載の消磁装置。
  9. 【請求項9】 前記通電手段は、 複数のトランジスタを用いたブリッジ回路を備える間欠
    通電切換回路であって整流・平滑された電流を間欠的な
    電流の変換すると共に極性を切り換えて前記励磁コイル
    に供給する間欠通電切換回路と、 前記複数のトランジスタを制御する間欠通電切換ドライ
    バーと、 間欠通電切換指令を前記間欠通電切換ドライバーに供給
    する信号処理手段とを含む、請求項7に記載の消磁装
    置。
  10. 【請求項10】 前記信号処理手段は、消磁開始指令を
    受けたことにより動作を開始し、消磁停止指令を受けた
    ことにより動作を停止する、請求項8又は9に記載の消
    磁装置。
  11. 【請求項11】 前記信号処理手段は、前記交流励磁電
    流の間欠通電時間及び周波数の少なくとも一方を設定す
    る設定器を備える、請求項8,9又は10に記載の消磁
    装置。
  12. 【請求項12】 前記信号処理手段は、 前記交流励磁電流の通電方向を指定する複数の動作指定
    信号と前記交流励磁電流の周波数を指定する複数の通電
    時間指定信号とを記憶しているメモリー回路と、 前記複数の動作指定信号及び前記複数の通電時間指定信
    号のためのアドレスを前記メモリー回路に、初期アドレ
    スから最終アドレスまでその順次指定すると共にそのよ
    うなアドレス順次指定を繰り返すアドレス指定信号を発
    生するアドレス指定回路とを含む、請求項8,9,10
    又は11に記載の消磁装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリー回路は、さらに、前記交
    流励磁電流を前記励磁コイルに間欠的に供給するための
    通電停止時間を指定する通電停止時間指定信号を記憶し
    ている、請求項12に記載の消磁装置。
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