JP2003303527A - 押ボタンスイッチ - Google Patents

押ボタンスイッチ

Info

Publication number
JP2003303527A
JP2003303527A JP2002108776A JP2002108776A JP2003303527A JP 2003303527 A JP2003303527 A JP 2003303527A JP 2002108776 A JP2002108776 A JP 2002108776A JP 2002108776 A JP2002108776 A JP 2002108776A JP 2003303527 A JP2003303527 A JP 2003303527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push button
contact
spring
state
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002108776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3899281B2 (ja
Inventor
Atsushi Matsumoto
敦 松本
Masaji Fujimoto
正司 藤本
Takashi Ishii
崇 石井
Shigetoshi Fujitani
繁年 藤谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idec Izumi Corp filed Critical Idec Izumi Corp
Priority to JP2002108776A priority Critical patent/JP3899281B2/ja
Priority to CN 03109839 priority patent/CN1220999C/zh
Publication of JP2003303527A publication Critical patent/JP2003303527A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3899281B2 publication Critical patent/JP3899281B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチが破損しても第1、第2の接点が接触
もしくは近接状態に戻ることを防止可能な押ボタンスイ
ッチを提供する。 【解決手段】押ボタン5の非押込状態では、ばね55に
より押ボタン5を円筒体45と共に下方に付勢し、各移
動部材37の上傾斜面41が各突起57の下傾斜面59
に当接し、押ボタン5を非押込状態に保持する。一方、
押ボタン5が押込操作されると、円筒体45が下動して
円筒体45の各突起57の下傾斜面59が各移動部材3
7の上傾斜面41に摺接して各移動部材37をばね39
に抗して両凹状部35内に押し込み、接触していた第
1、第2の接点17,21が開離される。このとき、押
込状態ではばね31の付勢力は押込操作前よりも小さい
ため、第1、第2の接点17,21は開離したままとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、押ボタンスイッ
チに関し、特に非常停止用に好適な押ボタンスイッチに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば工作機械の制御パネルに
は、安全装置として非常停止用の押ボタンスイッチが配
設され、非常時にこの押ボタンスイッチを押込操作する
ことにより、機械の主回路への電源供給を遮断してその
動作を停止できるようになっている。そして、図19に
示すように、この種の非常停止用押ボタンスイッチ20
1は、スイッチケース202と押ボタン203とを備え
ている。
【0003】スイッチケース202は、接点収容部20
4とボタン収容部205とを備え、例えばボタン収容部
205が図示しない制御パネル等に着脱自在に取り付け
られ、接点収容部204が裏面側からボタン収容部20
5に接合されるようになっている。
【0004】接点収容部204は断面凹字状を成し、こ
の接点収容部204の内側ほぼ中央部には、接点収容部
204の内部を上下に仕切る仕切板207が一体に形成
され、この仕切板207の中央には透孔208が透設さ
れている。
【0005】更に、L字状を成す一対の導電部材209
の水平部分が仕切板207の下面に沿って配設され、両
導電部材209の垂直部分の下端部が接点収容部204
の底面を貫通して外部に導出されている。そして、両導
電部材209の水平部分の先端下面にはそれぞれ固定接
点211が固着され、接点収容部204の内部であって
導電部材209の水平部分の下方には導電板212が配
設され、この導電板212の両端上面に両固定接点21
1に接離自在に可動接点213が固着されている。
【0006】このとき、導電板212は、ばね215に
より接点収容部204の底面に対して上方に付勢され、
両固定接点211に両可動接点213がそれぞれ適当な
接圧で接触されている。
【0007】ところで、導電板212の上面中央に操作
体217が位置するように設けられ、透孔208を介し
て操作体217の上部が接点収容部204の仕切板20
7の上方に導出されている。
【0008】ボタン収容部205は円筒状を有し、その
下端部が接点収容部204の上端部内側に挿入されて接
合されている。このボタン収容部205内側の中央部や
や下寄りの位置には、所定間隔を隔てて1組の内側フラ
ンジ219,220が形成され、両内側フランジ21
9,220間の凹部には複数個の可動体221が配設さ
れてばね222により中心軸に向かう方向に付勢され、
これらの可動体221の上端部には斜め下向きの傾斜面
223が形成されている。
【0009】また、ボタン収容部205の内側には円筒
体225が押ボタン203と一体となって上下に移動自
在に収容され、ばね227が円筒体225の外周に巻回
され、円筒体225の下端面には操作体217の上端が
当接している。そして、円筒体225の外周上端部には
外側フランジ226が形成され、この外側フランジ22
6とその下方に位置するボタン収容部205側の内側フ
ランジ219とにばね227の両端が配設され、このば
ね227の付勢力により外側フランジ226を介して円
筒体225が上方に付勢されている。
【0010】更に、円筒体225の外周下端部の各可動
体221それぞれにほぼ対向する位置には、突起229
が形成され、各突起229の下面に斜め上向きの傾斜面
230が形成され、押ボタン203の非押込時には、各
突起229の傾斜面230は各可動体221の傾斜面2
23から少し離間しているが、押ボタン203の押込時
に、各突起229の傾斜面230が各可動体221の傾
斜面223に摺接するようになっている。
【0011】そして、押ボタン203の円筒状を成す軸
部233が円筒体225の上端に配設され、ボタン収容
部205の上端部内周に沿って円筒体225と一緒に軸
部233が上下するようになっている。そして、押ボタ
ン203を押込操作することにより、円筒体225がボ
タン収容部205内を下方に押し込まれる。
【0012】ところで、押ボタン203を押込操作して
いない状態では、円筒体225に対してばね227の上
方への付勢力がかかるように、外側フランジ226とボ
タン収容部205側の内側フランジ219との間隔、及
びばね227の長さが設定されている。そして、ばね2
27に抗して押ボタン203が押込操作されると、この
押込操作によりばね227に抗して押ボタン203と共
に円筒体225が下動し、これにより各可動体221の
傾斜面223に各突起229の傾斜面230が摺接し、
各可動体221がばね222に抗して両内側フランジ2
19,220間の凹部内に押し込まれ、円筒体225が
さらに下動する。
【0013】このような円筒体225の下動によって、
操作体217がばね215に抗して下方に押され、それ
まで接触していた固定、可動接点211,213が開離
すると共に、図20に示すように、各可動体221が各
突起229の傾斜面230を乗り越え、各可動体221
がばね222により中心軸に方向に押し出されるように
付勢され、各可動体221の下面に円筒体225の各突
起229の上面が係合する。
【0014】このとき、押ボタン203の押込操作に伴
う円筒体225の下動により、ばね227が圧縮されて
円筒体225に対する上方への付勢力は増加するが、上
記したように、各可動体221の下面に各突起229の
上面が係合することで、ばね227の上方への付勢力に
よる円筒体225の上動が阻止されて押ボタン203が
円筒体225と共に押込状態にロックされ、円筒体22
5外周のばね227及び導電板212下側のばね215
は共に、大きな付勢エネルギを保った状態のまま、固
定、可動接点211,213が開離したまま押ボタン2
03が押込状態にロックされる。
【0015】こうして、固定、可動接点211,213
が開離したまま押ボタン203が押込状態にロックされ
ることで、機械の回路を開路する。
【0016】尚、このロック状態を解除するには、例え
ば押ボタン203と共に円筒体225を所定方向に少し
回転することで、各可動体221の下面への各突起22
9の上面の係合状態が解除され、ばね227の付勢力が
円筒体225に作用し、ばね227の上方への付勢力に
より円筒体225と共に押ボタン203が押し込み前の
状態にまで上動するようになっている。
【0017】ここで、円筒体225には、例えばこのよ
うなロック状態を解除するための回転方向と反対方向へ
の付勢力が、ねじりコイルばねなどの付勢手段により与
えられており、ロック解除後にはこの付勢手段による回
転力によって、円筒体225と共に押ボタン203が自
動的に押し込み前の回転状態に戻るようになっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の押ボタンスイッチ201の場合、上記したように、押
ボタン203を完全に押し込んだときには、円筒体22
5外周のばね227及び導電板212下側のばね215
は共に、大きな付勢エネルギを保った状態のまま、押ボ
タン203が円筒体225と共に押込状態にロックされ
るため、何らかの原因で押ボタンスイッチ201のいず
れかの部分が破損したり、接点収容部204が外れたり
すると、固定,可動接点211,213が接触し、工作
機械等の回路が閉路されてしまうおそれがあった。
【0019】即ち、従来の押ボタンスイッチ201で
は、ばね215によって固定、可動接点211,213
が接触する方向に付勢されており、しかも円筒体225
外周のばね227が円筒体225を介して押ボタン20
3を押し込み方向と反対方向に付勢しているため、押ボ
タンスイッチ201のいずれかの部分が破損したとき
に、ロック状態が勝手に解除されて固定、可動接点21
1,213が接触するという問題点があった。また、接
点収容部204がボタン収容部205から外れた場合に
は、押ボタン203の押込状態のロックは解除されない
ものの、接点収容部204が外れることによって、ばね
215の付勢力が作用して固定、可動接点211,21
3が勝手に接触状態に戻ることもあった。
【0020】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、第1、第2の接点を開離方向に付勢し
てスイッチが破損したり、スイッチの一部が外れたりし
ても第1、第2の接点が接触もしくは近接状態に戻るこ
とを防止できるようにした押ボタンスイッチを提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明は、スイッチケース内に押し込み可能に収
容された押ボタンの押込操作により、前記ケース内に収
納された第1の接点と第の2接点との接触状態が解除さ
れる押ボタンスイッチにおいて、接触状態の前記第1、
第2の接点を非接触となる開離方向に付勢する開離付勢
手段を備えていることを特徴としている(請求項1)。
【0022】このような構成によれば、開離付勢手段に
より、接触状態の第1、第2の接点が非接触となる開離
方向に付勢されるため、スイッチが破損したり、スイッ
チの一部(特に、接点を収容する部分)が外れたりした
ときに、第1、第2の接点が接触状態に戻るのを防止す
ることができる。
【0023】また、本発明は、前記押ボタンの押込操作
後の前記開離付勢手段による付勢力が、前記押ボタンの
押込操作がないときの付勢力よりも小さくなるように設
定されていることを特徴としている(請求項2)。
【0024】このような構成によれば、押ボタンの押込
操作後は、押込操作前に比べて開離付勢手段による付勢
力が小さく設定されているため、スイッチが破損した
り、スイッチの一部(特に、接点を収容する部分)が外
れたりしても、第1、第2の接点が近接状態に戻るのを
確実に防止することができる。
【0025】ここで、前記開離付勢手段の付勢力を受け
前記押ボタンの押込操作により前記押ボタンに連動して
移動する連動体と、前記連動体の前記押ボタンの押込操
作に伴う移動により前記第1、第2の接点を開離する操
作体とを備えているのが望ましい。
【0026】こうすれば、押ボタンを押込操作すると、
押ボタンの押込操作に伴って連動体が移動し、操作体に
より第1、第2の接点が開離されるため、スイッチが破
損したり、スイッチの一部(特に、接点を収容する部
分)が外れたりしても、第1、第2の接点の接触或いは
近接状態への戻りを防止することが可能なスローアクシ
ョンタイプのスイッチを実現することができる。
【0027】また、前記開離付勢手段の付勢力を受け前
記押ボタンの押込操作により前記押ボタンに連動して移
動する連動体と、前記スイッチケース内に配設された常
開接点と、一端部が他端部を中心に回転可能に前記スイ
ッチケース内に配設された可動体と、前記押ボタンの押
し込みに伴う前記連動体の移動に連動して一端部が他端
部を中心に回転可能に前記ケース内に配設された作動体
と、両端が前記可動体の一端部及び前記作動体の一端部
に係止され前記可動体の一端部及び前記作動体の一端部
を同時に一方向に付勢する作動付勢手段とを備え、前記
第1、第2の接点のうち一方が前記可動体の他端部に設
けられ、前記押ボタンを押し込みに伴い、前記作動付勢
手段の前記一方向への付勢に抗した前記作動体の一端部
の回転量が、前記作動付勢手段による前記可動体及び前
記作動体への付勢方向を一方向から他方向に切り換える
デッドポイントに達したときに、前記可動体に設けられ
た前記第1、第2の接点のうちの一方が他方に接触した
状態から前記常開接点に接触する状態に切り換わると共
に、前記開離付勢手段の付勢力により切り換った状態に
保持されるようにしてもよい。
【0028】こうすると、押ボタンを押込操作すると、
押ボタンの押込操作に伴って連動体が移動し、この連動
体の移動により作動体の一端部が回転し、作動付勢手段
に抗した作動体の一端部の回転量がデッドポイントに達
すると、可動体に設けられた第1、第2の接点のうちの
一方が他方に接触した状態から常開接点に接触する状態
に切り換わると共に、開離付勢手段の付勢力により切り
換った状態に保持される。
【0029】そのため、スイッチが破損したり、スイッ
チの一部が外れたりしても、第1、第2の接点の接触或
いは近接状態への戻りを防止することが可能なスナップ
アクションタイプのスイッチを実現することができる。
【0030】ここで、前記第1、第2の接点は、タクト
スイッチタイプのものであってもよい。更に、前記開離
付勢手段は、ばねまたは磁石を備えていても構わない。
【0031】また、前記スイッチケース内に設けられ前
記押ボタンを押込方向に移動可能に支持する支持手段
と、前記押ボタンの非操作時に前記押ボタンを非押込方
向に付勢し、前記押ボタンの押込操作があれば前記押ボ
タンを押込方向に付勢する反転付勢手段とを備え、前記
反転付勢手段の付勢により前記押ボタンを押込状態に保
持するようにしてもよい。
【0032】こうすれば、支持手段と反転付勢手段との
組み合わせによって、押ボタンの非操作時には押ボタン
を非押込状態に保持し、反転付勢手段による押込方向へ
の付勢により押ボタンの押込操作時には押ボタンを押込
状態に保持することができる。ここで、反転付勢手段に
は、ばねのほか磁石等を用いることができる。
【0033】また、本発明は、前記スイッチケース内に
設けられ前記押ボタンを押込方向に付勢するボタン付勢
手段と、前記押ボタンの非操作時に前記押ボタンを前記
ボタン付勢手段に抗して非押込状態に保持し、前記押ボ
タンの押込操作があれば前記ボタン付勢手段の付勢力に
より前記押ボタンの押込状態への移行を許容する保持手
段とを備えていることを特徴としている(請求項3)。
【0034】このような構成によれば、保持手段によ
り、押ボタンの非操作時には押ボタンがボタン付勢手段
に抗して非押込状態に保持され、押ボタンの押込操作時
にはボタン付勢手段の付勢力により押ボタンの押込状態
への移行が許容されるため、スイッチが破損したり、ス
イッチの一部(特に、接点を収容する部分)が外れたり
したときに、第1、第2の接点の接触或いは近接状態へ
の復帰を、より確実に防止することができる。
【0035】更に、前記保持手段が、前記スイッチケー
ス内に中心軸方向に向かって移動自在に配設され前記中
心軸方向への移動時に前記押ボタンに係止する移動部材
と、前記移動部材を中心軸方向に付勢する中心付勢手段
とを備え、前記押ボタンの押込操作時に、前記押ボタン
の押し込みに伴って前記移動部材が前記中心付勢手段に
抗して前記中心軸方向と反対方向に移動するものであっ
てもよい。
【0036】このとき、前記保持手段は、前記押ボタン
に外方に向かって移動自在に配設され前記中心軸方向へ
の移動時に前記押ボタンに係止する移動部材と、前記移
動部材を外方に付勢する外方付勢手段とを備え、前記押
ボタンの押込操作時に、前記押ボタンの押し込みに伴っ
て前記移動部材が前記外方付勢手段に抗して前記中心軸
方向に移動するものであってもよく、外方に向かって移
動自在に前記押ボタンの内側に配設され外方への移動時
に前記押ボタンに係止する移動部材と、前記移動部材を
外方に付勢する外方付勢手段とを備え、前記押ボタンの
押込操作時に、前記押ボタンの押し込みに伴って前記移
動部材が前記外方付勢手段に抗して前記中心軸方向に移
動するものであってもよい。
【0037】こうすると、中心付勢手段或いは外方付勢
手段による移動部材の付勢により、押ボタンの非操作時
には移動部材が中心軸方向或いは外方に向かって移動し
て押ボタンやスイッチケースに係止するため、これによ
り押ボタンをボタン付勢手段に抗して非押込状態に保持
することができる。一方、押ボタンの押込操作時には、
移動部材が中心付勢手段或いは外方付勢手段に抗して外
方或いは中心軸方向に移動するため、ボタン付勢手段の
付勢力により押ボタンの押込状態への移行を許容するこ
とができる。
【0038】また、押込操作される操作部と、前記第
1、第2の接点の開閉を行う開閉部とを備え、前記操作
部と前記開閉部とが一体化されていてもよい。
【0039】こうすると、操作部と開閉部とが一体化さ
れて成る押ボタンスイッチであって、スイッチが破損し
たり、スイッチの一部が外れたりしても、第1、第2の
接点の接触或いは近接状態への戻りを防止できる押ボタ
ンスイッチを提供することができる。
【0040】更に、押込操作される操作部と、前記第
1、第2の接点の開閉を行う開閉部と、前記操作部と前
記開閉部とを連結する連結部とを備えていても構わな
い。
【0041】こうすれば、操作部と開閉部とが連結部に
より連結されて成る押ボタンスイッチであって、スイッ
チが破損したり、スイッチの一部が外れたりしても、第
1、第2の接点の接触或いは近接状態への戻りを防止で
きる押ボタンスイッチを提供することができる。
【0042】ここで、前記連結部は、前記操作部と前記
開閉部とを直結するものであってもよく、前記操作部及
び前記開閉部の双方に係脱自在に係合し、係合時に前記
操作部と前記開閉部とを互いに位相をずらした回転位置
で連結保持する係合部材とを備え、前記操作部及び前記
開閉部の回転により前記係合部材による前記操作部と前
記開閉部との係合を解除するものであってもよい。
【0043】更に、前記連結部は、ケースと、このケー
ス内に磁石により浮上可能に配設され浮上時に前記操作
部及び前記開閉部の双方に係脱自在に係合して前記操作
部と前記開閉部とを連結する係合部材と、前記係合部材
の係合を解除する解除部材とを備えていてもよく、ケー
スと、このケース内に配設されたばねと、前記ケース内
に配設され前記ばねにより付勢されたレール部材と、前
記レール部材のレールに沿って移動可能に前記ケース内
に配設され前記操作部及び前記開閉部の双方に係脱自在
に係合して前記操作部と前記開閉部とを連結する係合部
材と、前記ばねの付勢に抗して前記係合部材の係合を解
除する解除部材とを備えていても構わない。
【0044】このような連結構造を採用することによ
り、操作部及び開閉部を簡単に分離することができるた
め、押ボタンスイッチのメンテナンス作業を容易に行う
ことができる。
【0045】また、前記第1、第2の接点が外部装置の
通電回路中に配線され、前記第1、第2の接点の接触時
には前記通電回路が閉路され、前記押ボタンの押込操作
による前記第1、第2の接点の非接触時には前記通電回
路が開路されるものであってもよい。
【0046】このようにすれば、第1、第2の接点の開
離により、外部装置の通電回路が開路されるが、開離付
勢手段の付勢により、スイッチが破損したり、スイッチ
の一部が外れたりしても、第1、第2の接点の接触状態
への戻りが防止されるため、外部装置の通電回路を開路
したままにすることができる。
【0047】更に、前記第1の接点及び前記第2の接点
により構成されるスイッチ構造が、被検知部及び被検知
部を検知してオンまたはオフする検知部から成る非接触
式であり、前記開離付勢手段により前記検知部及び前記
被検知部のいずれか一方を開離方向に付勢するものであ
ってもよい。
【0048】こうすると、開離付勢手段により、近接状
態の検知部及び被検知部が開離されるため、スイッチが
破損したり、スイッチの一部が外れたりしても、検知部
及び被検知部が近接状態に戻るのを防止することができ
る。このとき、前記検知部が外部装置の通電回路中に配
線され、前記検知部のオン時には前記通電回路が閉路さ
れ、前記押ボタンの押込操作による前記検知部のオフ時
には前記通電回路が開路されるようにしてもよく、こう
すれば外部装置の通電回路を開路したままにできて安全
である。
【0049】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)この発明におけ
る押ボタンスイッチを非常停止用に適用した場合の第1
実施形態について図1及び図2を参照して説明する。但
し、図1及び図2はそれぞれ押ボタンの押し込み前後に
おける断面図である。
【0050】図1,2に示すように、この種の非常停止
用押ボタンスイッチ1は、スイッチケース3と押ボタン
5とを備えている。
【0051】スイッチケース3は、いずれも樹脂製の接
点収容部7とボタン収容部9とを備え、例えばボタン収
容部9が図示しない制御パネル等に着脱自在に取り付け
られ、接点収容部7が裏面側からボタン収容部9に接合
されるようになっている。ここで、接点収容部7とボタ
ン収容部9とは一体的に構成されていても構わない。
【0052】接点収容部7は断面凹字状を成し、この接
点収容部7の内側ほぼ中央部には、接点収容部7の内部
を上下に仕切る仕切板11が一体に形成され、この仕切
板11の中央には透孔13が透設されている。
【0053】更に、L字状を成す一対の導電部材15の
水平部分が仕切板11の下面に沿って配設され、両導電
部材15の垂直部分の下端部が接点収容部7の底面を貫
通して外部に導出されている。そして、両導電部材15
の水平部分の先端下面にはそれぞれ第1の接点17が固
着され、接点収容部7の内部であって導電部材15の水
平部分下方には導電板19が配設され、この導電板19
の両端上面に両第1の接点17に接離自在に第2の接点
21が固着されている。
【0054】ところで、接点収容部7内には、開閉部で
あるほぼ柱状の連動体23が上下動自在に配設され、こ
の連動体23の上部が透孔13に遊挿されて仕切板11
の上方に導出され、連動体23の下端部は、接点収容部
7の底面に透設された透孔25を介して接点収容部7の
下方へ突出するようになっている。但し、連動体23の
下端部は接点収容部7の下方へ突出する構成でなくても
よく、接点収容部7内で上下動できる構成であっても構
わない。
【0055】このとき、連動体23の下端には係合突起
27が一体的に形成される一方、接点収容部7の底面で
あって透孔25の周縁の一部には、接点収容部7の内方
つまり上方に向かって立設するL字状の係合部29が一
体的に形成され、開離付勢手段としてのばね31の両端
が、接点収容部7の係合部29の上端と連動体23の係
合突起27とに係止され、このばね31により連動体2
3が下方に付勢されている。尚、係合部29はL字状に
限定されるものではない。
【0056】更に、連動体23のほぼ中央部には、導電
板19の厚みより若干大なる溝幅の水平方向への凹状溝
33が形成され、この凹状溝33に導電板19が嵌挿さ
れて連動体23と一緒に導電板19が上下に移動するよ
うになっており、連動体23及び導電板19を介して、
上記したばね31の付勢より第1の接点17に接触して
いる第2の接点21が非接触となる開離方向(ここで
は、下方)に付勢されているのである。
【0057】ボタン収容部9はほぼ円筒状を有し、その
下端部が接点収容部7の上端部内側に挿入されて接合さ
れている。このボタン収容部9の中央部やや下寄りの内
周には、所定間隔を隔てて中心軸方向に向かって開口し
た凹状部35が形成され、この凹状部35には移動部材
37が中心軸方向に移動自在に配設され、中心付勢手段
であるばね39により各移動部材37が中心軸方向に付
勢されており、これらの移動部材37の上端部及び下端
部には、それぞれ斜め下向き及び斜め上向きの傾斜面4
1,43が形成されている。尚、本実施形態では移動部
材37を2個設けた場合を例示しているが1個或いは3
個以上であってもよく、その個数は限定されるものでは
ない。
【0058】また、ボタン収容部9の内側には本発明に
おける操作部である円筒体45が上下に移動自在に収容
され、この円筒体45の下端には水平方向への延出片4
7が一体に形成され、連動体23の上端に形成された凹
状の係止溝49にこの延出片47の先端が嵌挿して係止
し、これによって円筒体45と連動体23が一緒に上下
に移動する。ここで、延出片47及び係止溝49によ
り、本発明における連結部が構成されている。
【0059】そして、円筒体45の外周下端部には外側
フランジ51が一体に形成され、外側フランジ51の上
方位置においてボタン収容部9に内側フランジ53が一
体に形成され、ボタン付勢手段としてのばね55が円筒
体45の外周に巻回されると共に、両フランジ51,5
3にばね55の両端が配設され、このばね55の付勢力
により外側フランジ51を介して円筒体45が下方、つ
まり押ボタン5の押込方向に付勢されている。
【0060】更に、円筒体45の外周下端部の各移動部
材37それぞれにほぼ対向する位置には、突起57が形
成され、各突起57の下面及び上面に、それぞれ斜め上
向き及び斜め下向きの傾斜面59,61が形成され、各
移動部材37の上、下の傾斜面41,43それぞれに、
各突起57の下、上の傾斜面59,61それぞれが摺接
するようになっている。ここで、各移動部材37、各ば
ね39及び各突起57により、本発明における保持手段
が構成されている。
【0061】そして、押ボタン5の円筒状を成す軸部6
3が円筒体45の上端に配設され、ボタン収容部9の上
端部内周に沿って円筒体45と一緒に軸部63が上下す
るようになっている。そして、押ボタン5を押込操作す
ることにより、係止フランジ65を介して円筒体45が
ボタン収容部9内を下方に押し込まれる。尚、軸部63
と円筒体45とは、ねじ構造により接合されていてもよ
い。また、押ボタン5の操作に若干の遊びを持たせて誤
操作防止をしたり、いわゆるなぞり操作を可能にするた
めに、軸部63の下端面と係止フランジ65の上面との
間にばねを介挿した構造であってもよい。
【0062】ところで、押ボタン5を押込操作していな
い状態では、ばね55は圧縮されて大きなエネルギを保
持した状態にあり、円筒体45に対してばね55の下方
への付勢力が強く作用し、押ボタン5が円筒体45と共
に押込方向である下方に付勢された状態にあるが、各移
動部材37の上傾斜面41に各突起57の下傾斜面59
が当接し、この当接により円筒体45の下方への移動が
規制されるため、押ボタン5が円筒体45と共に非押込
状態に保持される。
【0063】尚、この非押込状態では、図1に示すよう
に、連動体23は上動している状態に保持されるため、
第1、第2の接点17,21は接触状態に保持されてい
る。
【0064】このような非押込状態から押ボタン5が押
込操作されると、この押込操作に円筒体45が下動し、
これにより円筒体45の各突起57の下傾斜面59が各
移動部材37の上傾斜面41に摺接し、円筒体45の下
動に伴って各移動部材37がばね39に抗して両凹状部
35内に押し込まれるため、円筒体45の各突起57の
下傾斜面59が各移動部材37の上傾斜面41を乗り越
えるようにして円筒体45が押ボタン5と共に更に下動
する。
【0065】そして、円筒体45の下動に連動して連動
体23が下動し、それまで接触していた第1、第2の接
点17,21が強制的に開離され、やがて図2に示すよ
うに、各突起57が各移動部材37を完全に乗り越えて
しまうと、各突起57の上傾斜面61が各移動部材37
の下傾斜面43の下方に位置する状態となり、ばね55
により、押ボタン5が円筒体45と共に押込状態に維持
され、第1、第2の接点17,21が開離したままとな
る。ここで、ばね55は圧縮されて大きなエネルギを保
った状態から解放されてエネルギの小さな状態になる。
円筒体45の各突起47の上傾斜面61と移動部材37
の下傾斜面43は、押ボタン5の上方への遊びを防止す
る役目を有している。
【0066】こうして、第1、第2の接点17,21が
開離したままとなることで、外部装置である工作機械等
の回路を開路することができるのである。
【0067】このとき、押ボタン5の押込操作に伴う円
筒体45の下動初期には、それまで圧縮されて大きなエ
ネルギを保っていた開離付勢手段であるばね31が、圧
縮状態から解放されるため、連動体23、円筒体45及
び第2の接点21が開離方向である下方に付勢される。
このとき、ばね55の付勢力が同時に作用して連動体2
3、円筒体45及び第2の接点21が開離方向である下
方に付勢される。
【0068】そして、押ボタン5を完全に押し込んで円
筒体45の下動が完了すれば、ばね31,55は圧縮状
態から解放されてそのエネルギが小さくなるため、連動
体23、円筒体45及び第2の接点21に対するばね3
1,55の付勢力は小さい状態となる。
【0069】尚、この押込状態を解除するには、例えば
押ボタン5をスイッチケース3から引き抜く方向に少し
引っ張り、または、押ボタン5を回転することにより円
筒体45を引き上げ、これにより押込時とは逆に、円筒
体45の各突起57の上傾斜面61が各移動部材37の
下傾斜面43に摺接しつつ円筒体45が押ボタン5と共
に上動し、各移動部材37がばね39に抗して凹状部3
5内に押し込まれ、やがて各突起57が各移動部材37
を完全に乗り越えるまで上動すると、各移動部材37が
ばね39の付勢により凹状部35から押し出され、円筒
体45の各突起57の下傾斜面59が各移動部材37の
上傾斜面41に摺接しつつ円筒体45が押ボタン5と共
に更に上動し、押ボタン5が元の非押込状態に復帰され
る。
【0070】また、押ボタン5の押込時に、移動部材3
7を円筒状にし、この円筒状の移動部材37の内周に傾
斜面を有する内側突起を設けると共に、この内側突起を
ねじりコイルばねで円周方向に付勢しておき、円筒体4
5の外側に設けた外側突起を、押ボタン5の押し込みに
より、移動部材37側の内側突起の傾斜面に摺接させて
円筒状移動部材37をねじりコイルばねに抗して回転さ
せ、これによりボタン5の押込操作を許容するようにし
てもよい。更に、内周がカム面を成す凹部と、この凹部
の内周に摺接する凸部との組み合わせにより、押ボタン
5を元の非押込状態に容易に戻すために押ボタン5を回
転させる際のガイドとしても構わない。
【0071】以上のような構成において、開離付勢手段
であるばね31により、接触状態の第1、第2接点1
7,21が非接触となる開離方向に付勢され、押ボタン
5の押込操作後におけるばね31による付勢力が押込操
作前よりも小さくなるように設定されているため、押ボ
タンスイッチ1のいずれかの部分が破損しても、第1、
第2の接点17,21が接触状態に戻ることはなく、外
部装置の通電回路を開路したままとなる。また、接点収
容部7がボタン収容部9から外れた場合でも、ばね31
の付勢力により、第1、第2の接点17,21が接触状
態に戻ることはない。
【0072】従って、第1実施形態によれば、押ボタン
スイッチ1のいずれかの部分が破損したときに、第1、
第2の接点17,21が接触状態に戻るのを防止するこ
とができ、外部装置の通電回路を開路したままに保持し
ておくことができる。
【0073】また、各移動部材37、ばね39及び各突
起57により、押ボタン5の非操作時には押ボタン5が
ばね55に抗して非押込状態に保持され、押ボタン5の
押込操作時にはばね55の付勢力により押ボタン5の押
込状態への移行が許容されるため、押ボタンスイッチ1
のいずれかの部分が破損しても、押ボタン5が非操作状
態に戻ることを防止でき、第1、第2の接点17,21
の接触状態への復帰をより確実に防止することができ
る。
【0074】更に、保持手段としての各移動部材37、
各ばね39及び各突起57により、押ボタン5を非押込
状態に保持し、押ボタン5の押込状態への移行を許容す
るため、押ボタン5の押込操作により、連動体23、円
筒体45及び第2の接点21に対するばね31,55の
付勢力が押込操作前よりも小さい状態で、第1、第2の
接点17,21が開離したままとすることができる。
【0075】また、延出片47及び係止溝49により、
円筒体45及び連動体23を連結しているため、円筒体
45及び連動体23を簡単に分離することができ、押ボ
タンスイッチ1のメンテナンス作業を容易に行うことが
できる。
【0076】なお、第1実施形態の変形例として、連動
体23に形成する凹状溝33の溝幅を導電板19の厚み
よりもかなり大きくし、凹状溝33の内下面と導電板1
9の下面との間にばねを介挿し、このばねにより導電板
19を上方に付勢して、接触状態にある第1、第2の接
点17,21を最適な接圧で接触するようにしても構わ
ない。
【0077】また、第1、第2の接点17,21は、い
わゆるタクトスイッチタイプを構成していてもよい。具
体的には、ラバー部材を介して第1の接点17を両導電
部材15に取り付け、このラバー部材の可撓性により、
第1、第2の接点17,21の最適な接圧を得るように
構成するのが好ましい。
【0078】一方、ラバー部材を介して第2の接点21
を導電板19に取り付け、ばね31に代えてこのラバー
部材を開離付勢手段として使用し、その弾性力を利用し
て第2の接点21に対して非接触となる開離方向(図
1,2では下方)への付勢力を与えるようにしてもよ
い。ここで、ラバー部材の弾性力が不足する場合には、
ばねや磁石を併用して第2の接点21に対する開離方向
への付勢力を与えるようにしてもよい。
【0079】更に、連動体23の上半部に空間を形成
し、開離付勢手段としてのばね31をこの空間内に収容
し、スイッチケース3側に固着した作動片によりこのば
ね31の付勢力を連動体23に対して開離方向である下
方に与えるようにしてもよい。
【0080】このとき、ばねに代えて一対の磁石の反発
力を利用してこのような開離付勢手段としての付勢力を
連動体23に与えるようにしてもよい。
【0081】また、第1実施形態のその他の変形例とし
て、保持手段を構成する各移動部材37、各ばね39及
び各突起57を、ボタン付勢手段であるばね55よりも
上位に配設してもよく、ばね55の付勢力に代えて磁石
の反発力を利用してもよい。
【0082】更に、各移動部材37及び各ばね39に相
当する弾性部材をスイッチケース3のボタン収容部9側
に設けても構わない。
【0083】また、各移動部材37に相当する移動部材
を180゜対向する位置に一対設け、両移動部材の両端
それぞれを一対のばねより接合し、これら両ばねのばね
力により両移動部材間に連動体23を挟持するように
し、連動体23の下動時に突起57により両移動部材を
押し広げるような構成としてもよい。
【0084】更に、各移動部材37に相当する移動部材
を180゜対向する位置に一対設け、両移動部材に外側
からばね性を有するC−リングやリング状ゴムを装着
し、C−リングやリング状ゴムのばね力により両移動部
材間に連動体23を挟持するようにし、連動体23の下
動時に突起57により両移動部材を押し広げるような構
成としても構わない。
【0085】また、円筒体45と連動体23との連結
は、延出片47及び係止溝49によるもの以外に、磁力
を利用して連結したり、E−リングと称される補強部材
を用いて着脱自在に連結するようにしてもよい。
【0086】(第2実施形態)この発明の第2実施形態
について図3及び図4を参照して説明する。但し、図3
及び図4はそれぞれ押ボタンの押し込み前後における接
点周辺部分の断面図である。尚、本実施形態における押
ボタンスイッチの基本的な構成は上記した第1実施形態
とほぼ同じであるため、以下では図1,2も参照しつ
つ、主として第1実施形態と相違する点について説明す
る。
【0087】図3,4に示すように、本実施形態におけ
る押ボタンスイッチ1は、いわゆるスナップアクション
タイプであり、スイッチケース3の接点収容部7内に
は、開閉部であるほぼ柱状の連動体71が上下動自在に
配設され、この連動体71の上部が透孔13に遊挿され
て仕切板11の上方に導出され、連動体71の下端部
は、接点収容部7の底面ほぼ中央に当接された透孔25
を介して接点収容部7の下方へ突出するようになってい
る。
【0088】このとき、連動体71の下端部に一体に形
成された突起73と仕切板11の下面とにその両端がそ
れぞれ係止されて開離付勢手段としてのばね75が配設
され、このばね75により連動体71が開離方向である
下方に付勢されている。尚、連動体71の上端には、上
記した円筒体45の延出片47の先端が嵌挿して係止す
る凹状の係止溝77が形成され、これによって円筒体4
5と連動体71が一体となって上下に移動する。この係
止溝77及び延出片47により、本発明における連結部
が構成される。
【0089】そして、図3,4に示すように、L字状を
成す導電部材79の水平部分が仕切板11の下面に沿っ
て配設され、この導電部材79の垂直部分の下端部が接
点収容部7の底面を貫通して外部に導出され、導電部材
79の水平部分の先端下面には第1の接点に相当する常
閉接点81が固着されている。
【0090】また、L字状を成すもう一つの導電部材8
3が、接点収容部7の底面に貫設されて下端部が外部に
導出され、接点収容部7内における導電部材83の水平
部分が接点収容部7の底面に沿って配設され、導電部材
83の水平部分の先端上面に常開接点85が固着されて
いる。
【0091】更に、接点収容部7の底面であって導電部
材83と透孔25との間には支持部材87が貫設され、
接点収容部7内部の支持部材87の先端には、作動体8
9の左端部及び可動体91の右端部が回転自在に支持さ
れ、可動体91の右端部の上下面には第2の接点に相当
する可動接点93が固着され、作動体89の右端部及び
下動体91の左端部には、作動付勢手段としてのばね9
5の両端がそれぞれ係止され、このばね95の付勢力に
より、作動体89の右端部及び可動体91の左端部が共
に上方(本発明における一方向に相当)に付勢され、作
動体89の右端部は、連動体71に形成された突起99
の下面に当接している。
【0092】そして、図3に示すように、押ボタン5の
押込操作により連動体71が下動すると、作動体89の
右端部が下方に押されて作動体89がばね95に抗して
回転する。
【0093】やがて、押ボタン5を押し込みに伴う作動
体89の右端部の回転量が、ばね95による作動体89
及び可動体91への付勢方向をそれまでの上方から下方
に反転するデッドポイントに達すると、図4に示すよう
に、可動接点93が常閉接点81との接触状態から常開
接点85との接触状態に切り換わり、常閉接点81、可
動接点93が開離したままとなる。尚、この押ボタン5
の非押込状態への復帰は、第1実施形態と同様に行えば
よい。
【0094】従って、第2実施形態によれば、第1実施
形態と同様に、押ボタン5を押込操作すると、押ボタン
5の押込操作に伴って連動体71が移動し、この連動体
71の移動により作動体89の右端部が回転し、ばね9
5に抗した作動体89の右端部の回転量が、ばね95に
よる可動体89への付勢方向を上方から下方に切り換え
るデッドポイントに達した後は、可動接点93を常閉接
点81に接触した状態から常開接点85に接触した状態
にして、押ボタンスイッチ1のいずれかの部分が破損し
ても、常閉接点81及び可動接点93の接触状態への戻
りを防止することが可能なスナップアクションタイプの
スイッチを得ることができる。
【0095】なお、第2実施形態の変形例として、図
3,4では作動体89の右端部及び可動体91の左端部
が共に上方に付勢されて上向きの“く”字状を形成する
ようにばね95を配設した場合ついて説明したが、作動
体89及び可動体91が下向きの“く”字状を形成する
ようにばね95を配設してもよい。
【0096】また、第2実施形態において、ばね75に
代えて、第1実施形態におけるばね31と同様にばねを
設けてもよく、逆に第1実施形態において、ばね31に
代えて、第2実施形態におけるばね75と同様にばねを
設けてもよい。
【0097】(第3実施形態)この発明の第3実施形態
について図5を参照して説明する。但し、本実施形態に
おける押ボタンスイッチの基本的な構成は上記した第1
実施形態とほぼ同じであるため、以下では図1ないし図
4も参照しつつ、主として第1実施形態と相違する点に
ついて説明する。
【0098】図5に示すように、本実施形態における押
ボタンスイッチ1は、近接スイッチなどの非接触型の接
点構造を有するタイプであり、連動体23に被検知部と
してのマグネット101を取り付けると共に、スイッチ
ケース3の接点収容部7内にマグネット101の磁気を
検知してオンする検知部としてのリードスイッチ103
を配設し、リードスイッチ103の両端を接点収容部7
の底面から外部に導出して図示しない外部装置である工
作機械等の通電回路に接続する。
【0099】このとき、押ボタン5を押し込んでいない
状態では、リードスイッチ103がマグネット101に
近接してオン状態になり、押ボタン5を押し込むと、リ
ードスイッチ103がマグネット101から開離してオ
フ状態になるようにリードスイッチ103及びマグネッ
ト101の位置関係を設定しておく。尚、連動体23が
ばね31により開離方向である下方に付勢されているの
は第2実施形態と同様である。尚、検知部は、磁気素子
やホール素子であってもよい。
【0100】従って、第3実施形態によれば、第1実施
形態と同様、押ボタンスイッチ1のいずれかの部分が破
損しても、リードスイッチ103及びマグネット101
が近接状態に戻るのを防止することができる。
【0101】なお、検知部であるリードスイッチ103
を連動体23に取り付け、被検知部であるマグネット1
01を接点収容部7内に固定しておき、連動体23の移
動に伴うリードスイッチ103の移動によって、リード
スイッチ103がオン、オフするようにしても構わな
い。但し、この場合には、リードスイッチ103の移動
により外部装置の通電回路との接続不良が発生しない対
策をとっておくのが望ましい。
【0102】(第4実施形態)この発明の第4実施形態
について図6及び図7を参照して説明する。但し、図6
及び図7はそれぞれ押ボタンの押し込み前後における押
ボタン部分の断面図である。尚、本実施形態における押
ボタンスイッチの基本的な構成は上記した第1実施形態
とほぼ同じであるため、以下では図1ないし図4も参照
しつつ、主として第1実施形態と相違する点について説
明する。
【0103】本実施形態における押ボタンスイッチ1で
は、押ボタン5をスイッチケース3に対して押込可能に
収容する構造が第1実施形態と相違している。より詳細
には、図6に示すように、スイッチケース3のボタン収
容部9の上端部内周における180゜の対向位置に一対
の凹部105を形成し、これら両凹部105内に反転付
勢手段としてのばね107を介して摺動体109をそれ
ぞれ収容すると共に、押ボタン5及び円筒部45を一体
化した構造にし、一対の連結体111の両端を押ボタン
5と両摺動体109とにそれぞれ回転自在に枢支する。
尚、両摺動体109及び両連結体111が、本発明にお
ける支持手段に相当する。
【0104】このとき、押ボタン5の下端は連動体23
の上端部に連結しておき、この連結状態で、図6に示す
ように、両ばね107の付勢力が両摺動体109及び両
連結体111を介して押ボタン5に対して非押込方向で
ある上方への押上力として作用するように設定してお
き、押ボタン5を非押込状態に保持する。
【0105】一方、押ボタン5の押込操作時には、押ボ
タン5の押し込みに伴う下動によって、両連結体111
それぞれにより両ばね107に抗して両摺動体109を
両凹部105内にそれぞれ押し込み、やがて図7に示す
ように、押ボタン5の押し込みが完了すると、両ばね1
07の付勢力が両摺動体109及び両連結体111を介
して押ボタン5に対して押込方向である下方への押込力
として作用し、このときのばね107の付勢力によって
押ボタン5が押込状態に保持され、第1、第2の接点1
7,21が開離したままとなる。このとき、特に非押込
状態における付勢力は押込状態よりも大きくて押ボタン
5を非押込状態に保持できるように、各ばね107の付
勢力を設定しておくのが望ましい。本実施形態では、凹
部105、ばね107、摺動体109、連結体111を
それぞれ2個として説明したが、これらは1個或いは3
個以上であってもよく、その個数は限定されるものでは
ない。
【0106】従って、第4実施形態によれば、上記した
第1実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
のこと、支持手段としての摺動体109及び連結体11
1、並びに、反転付勢手段としてのばね107の組み合
わせによって、押ボタン5の非操作時には押ボタン5を
非押込状態に保持し、押ボタン5の押込操作時には押ボ
タン5を押込状態に保持することができる。
【0107】なお、第4実施形態の変形例として、支持
手段として上下面が異なる磁極に着磁されたリング状の
磁石を押ボタン5の外周に埋設すると共に、反転付勢手
段として上下面が異なる磁極に着磁されたリング状の磁
石をボタン収容部9の上端部内周に埋設し、押ボタン5
側の磁石の下面側の磁極と、ボタン収容部9側の上面側
の磁極とが同じになり、かつ、押ボタン5の非押込状態
時に押ボタン5側の磁石がボタン収容部9側の磁石より
も上位に位置するように配設し、これら磁石の磁気的な
反発力を利用して押ボタン5を非押込状態に保持するよ
うにしても構わない。
【0108】(第5実施形態)この発明の第5実施形態
について図8及び図9を参照して説明する。但し、図8
は一部の断面図、図9は異なる一部の概略図である。
尚、本実施形態における押ボタンスイッチの基本的な構
成は上記した第1実施形態とほぼ同じであるため、以下
では図1ないし図4も参照しつつ、主として第1実施形
態と相違する点について説明する。
【0109】本実施形態における押ボタンスイッチ1で
は、押ボタン5をスイッチケース3に対して押込可能に
収容する構造が第1実施形態と相違している。より詳細
には、第1実施形態で用いた各移動部材37、各ばね3
9及び各突起57から成る保持手段に代えて、図8及び
図9に示すように、円筒体45を介して押ボタン5を押
込方向に付勢するばね55の上位であって係止フランジ
65よりも下位位置における円筒体45の上端部外周の
複数箇所に、上下方向の2条ずつのスリット113を形
成し、両スリット113間に外方に向かって山状に突出
した弾性を有する複数の突部115を、樹脂成型により
円筒体45に一体形成し、ボタン収容部9に形成された
内側フランジ53の先端の上下面に、各突部115が摺
接する傾斜面117,119を形成している。
【0110】ここで、各突部115は、自身の弾性力に
よって突部115自身を外方に付勢するものであるた
め、各突部115が本発明における移動部材及び保持手
段、並びに、外方付勢手段に相当する。
【0111】そして、押ボタン5の非押込状態では、各
突部115の下面側が内側フランジ53の先端上面に当
接し、各突部115のばね力により、ばね55に抗して
押ボタン5の非押込状態に保持できるように、各突部1
15及びばね55のばね力を設定しておく。
【0112】一方、押ボタン5の押込操作すれば、各突
部115が自身のばね力に抗して内側に押し込まれなが
ら、各突部115が内側フランジ53の先端上面の傾斜
面117を摺接し、やがて各突部115が内側フランジ
53の先端を乗り越え、押ボタン5の押し込みが完了す
ると、各突部115の上面側が内側フランジ53の先端
下面の傾斜面119の下方に位置し、第1、第2の接点
17,21が開離したままとなる。尚、ここでは突部1
15を複数として説明したが、その個数は限定されるも
のではない。
【0113】従って、第5実施形態によれば、上記した
第1実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
のこと、各突部115の外方への付勢により、押ボタン
5の非操作時には突部115が外方に向かって移動して
ボタン収容部9の内側フランジ53の先端上面の傾斜面
117に係止するため、これにより押ボタン5をばね5
5に抗して非押込状態に保持することができる。
【0114】一方、押ボタン5の押込操作時には、各突
部115が自身の弾性力に抗して中心軸方向に移動する
ため、押ボタン5の押込状態への移行を許容することが
できる。
【0115】なお、第5実施形態の変形例として、各突
部115に代えて、円筒体45の上端部外周に出没自在
に移動部材を複数設け、これら各移動部材をばね等の外
方付勢手段により外方に付勢するようにしてもよい。
【0116】(第6実施形態)この発明の第6実施形態
について一部の断面を表わす図10を参照して説明す
る。但し、本実施形態における押ボタンスイッチの基本
的な構成は上記した第1実施形態とほぼ同じであるた
め、以下では図1ないし図4も参照しつつ、主として第
1実施形態と相違する点について説明する。
【0117】本実施形態における押ボタンスイッチ1で
は、押ボタン5をスイッチケース3に対して押込可能に
収容する構造が第1実施形態と相違している。より詳細
には、第1実施形態で用いた各移動部材37、各ばね3
9及び各突起57から成る保持手段に代えて、図10に
示すように、押ボタン5の軸部63の内側に、中心付勢
手段であるねじりコイルばね121により外方に向かっ
て回動自在に一対の移動部材123が配設され、両移動
部材123の上面には斜め下向きの傾斜面125が形成
されると共に、押ボタン5の軸部63の下端部内周に一
対の突起127が形成され、押ボタン5の非押込時に、
これら両突起127の下面に形成された斜め上向きの傾
斜面129に両移動部材123の傾斜面125が摺接す
るようになっている。
【0118】このとき、ねじりコイルばね121の中央
の支点部は、例えばスイッチケース3の内側に設けられ
て押ボタン5の軸部63内に導入された係合部に係合さ
れ、これにより押ボタン5の押込動作に対して、両移動
部材123はスイッチケース3と同様の相対動作をす
る。尚、ねじりコイルばね121及び両移動部材123
両突起127により、本発明における保持手段が構成さ
れている。
【0119】そして、押ボタン5の非押込状態では、図
10(a)に示すように、両突起127の傾斜面129
に両移動部材123の傾斜面125が当接し、ばね12
1によって両移動部材123が外方へ押し広げられるよ
うに付勢されることにより、両移動部材123が両突起
127に係止して押ボタン5が非押込状態に保持され
る。
【0120】この状態から、押ボタン5が押込操作され
ると、図10(b)に示すように、両突起127の傾斜
面129に両移動部材123の傾斜面125が摺接し、
両移動部材123がばね121に抗して互いに接近する
方向に押し縮められ、押ボタン5が次第に下動してい
き、やがて両突起127が両移動部材123を乗り越え
ると、図10(c)に示すように、両移動部材123に
対してばね121による外方へ押し広げる付勢力が作用
して、両移動部材123が互いに離れる方向に押し広げ
られ、両移動部材123の下面が両突起127の上面の
上方にそれぞれ位置した状態となり、第1、第2の接点
17,21が開離したままとなる。尚、押ボタン5を非
押込状態に復帰するには、押ボタン5を回転して両移動
部材123を両突起127それぞれの上方位置からずら
してから引っ張るか、或いは、両移動部材123の下面
及び両突起127の上面にそれぞれ摺接可能な傾斜面を
形成し、これらの傾斜面を摺接させつつ押ボタン5を引
っ張るか、または、回転動作を用いて引っ張ればよい。
ここでは、移動部材123、突起127をそれぞれ2個
として説明したが、これらは1個或いは3個以上であっ
てもよく、その個数は限定されるものではない。
【0121】従って、第6実施形態によれば、上記した
第1実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
のこと、ねじりコイルばね121による両移動部材12
3の外方への付勢により、押ボタン5の非操作時には両
移動部材123が外方へ押し広げられて両突起127そ
れぞれに当接するため、これにより押ボタン5をボタン
付勢手段に抗して非押込状態に保持することができる。
【0122】一方、押ボタン5の押込操作時には、両移
動部材123がねじりコイルばね121に抗して内方に
押し縮められるため、押ボタン5の押込状態への移行を
許容することができる。
【0123】なお、第6実施形態の変形例として、ねじ
りコイルばね121に代えて、周知の圧縮コイルばねや
磁石を外方付勢手段として用いても構わない。
【0124】(第7実施形態)この発明の第7実施形態
について一部の断面を表わす図11及び図12を参照し
て説明する。但し、図11は一部の分解状態における斜
視図、図12は図11の一部の底面図である。尚、本実
施形態における押ボタンスイッチの基本的な構成は上記
した第1実施形態とほぼ同じであるため、以下では図1
ないし図4も参照しつつ、主として第1実施形態と相違
する点について説明する。
【0125】本実施形態における押ボタンスイッチ1で
は、連動体23と円筒体45とを連結する構造が第1実
施形態と相違している。より詳細には、図11に示すよ
うに、操作部である円筒体45の下端に一対の翼状片1
31を形成すると共に、連動体23の上端にも同様の一
対の翼状片133を形成し、これら円筒体45側の翼状
片131と連動体23側の翼状片133の位相を90゜
ずらして配設する。尚、このときの位相のずれは90゜
に限定されるものではない。
【0126】また、図12に示すように、中空円柱状の
係合部材135の上下面に互いに90゜位相をずらして
挿入孔137,139を透設し、図11に示すように、
上側の挿入孔137から円筒体45側の翼状片131を
係合部材135の内側に挿入すると共に、下側の挿入孔
139から連動体23側の翼状片133を挿入し、翼状
片131,133が挿入孔137,139から抜けない
ように係合部材135を回転し、これにより円筒体45
と連動体23とを連結している。尚、挿入孔137,1
39の位相のずれも90゜に限定されるものではない。
ここで、翼状片131,133及び係合部材135によ
り、本発明における連結部が構成されている。
【0127】このとき、係合部材135を係合時とは逆
方向に回転して翼状片131,133を挿入孔137,
139から抜き出せるようにすることで、円筒体45と
連動体23との連結が解除される。
【0128】従って、第7実施形態によれば、上記した
第1実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
のこと、円筒体45及び連動体23を簡単に分離するこ
とができることから、押ボタンスイッチ1のメンテナン
ス作業を容易に行うことができる。
【0129】なお、第7実施形態の変形例として、挿入
孔137及びこれに嵌挿される翼状片131をなくして
円筒体45と係合部材135とを一体的に接合し、係合
部材135の挿入孔139に連動体23の翼状片133
を嵌挿するようにしてもよく、これとは逆に、挿入孔1
39及びこれに嵌挿される翼状片133をなくして連動
体23と係合部材135とを一体的に接合し、係合部材
135の挿入孔137に円筒体45の翼状片131を嵌
挿するようにしてもよい。
【0130】(第8実施形態)この発明の第8実施形態
について一部の断面を表わす図13及び図14を参照し
て説明する。但し、図13は一部の分解状態における斜
視図、図14は動作説明図である。尚、本実施形態にお
ける押ボタンスイッチの基本的な構成は上記した第1実
施形態とほぼ同じであるため、以下では図1ないし図4
も参照しつつ、主として第1実施形態と相違する点につ
いて説明する。
【0131】本実施形態における押ボタンスイッチ1で
は、連動体23と円筒体45とを連結する構造が第1実
施形態と相違している。より詳細には、図13に示すよ
うに、円筒体45の全体或いは下端の一部を柱状体4
5’にすると共に、連動体23も柱状にし、立方体状の
中空ケース141の一内側面に磁石143を固着し、ケ
ース141内に磁石143と対向する側面の反対側面に
凹部145が形成された係合部材147を配設し、この
係合部材147の磁石141に対向する側面に磁石14
3と反発する磁石149を埋設する。
【0132】そして、柱状体45’の下端及び連動体2
3の上端に切欠部151,153を形成して鈎状にして
おき、図14(a),(b)に示すように、ケース14
1の上下面からそれぞれ柱状体45’の下端及び連動体
23の上端を挿入して、両磁石141,149の反発力
を利用して柱状体45’及び連動体23の切欠部15
1,153に係合部材147の凹部145の先端部分を
係脱自在に嵌挿、係合して柱状体45’及び連動体23
を連結する。
【0133】このとき、切欠部151,153は凹部1
45に対峙する向きに形成されている。尚、ケース14
1、磁石143、係合部材147及び後述する解除部材
155により、本発明における連結部が構成されてい
る。
【0134】一方、柱状体45’及び連動体23の連結
を解除するために、ケース141に解除部材155を貫
設し、ケース141の外部にこの解除部材155の先端
を導出し、解除部材155をケース141内に押し込む
ことによって係合部材147を磁石143方向に押し込
んで切欠部151,153から凹部145の先端部分を
外し、これにより柱状体45’及び連動体23の連結を
解除する。
【0135】従って、第8実施形態によれば、上記した
第1実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
のこと、上記した第7実施形態と同様、柱状体45’及
び連動体23を簡単に分離することができることから、
押ボタンスイッチ1のメンテナンス作業を容易に行うこ
とができる。
【0136】また、係合部材147が磁石143に摺接
することがないため、摺接によって、係合部材147や
柱状体45’、連動体23等の摩耗や破損が発生するお
それは全くない。
【0137】なお、第8実施形態の変形例として、図1
3,14に示す係合部材147に代えて、図15に示す
ように、柱状体45’及び連動体23の切欠部151,
153を磁石143と対向する向きと反対向きに形成し
ておき、先端がケース141の外部に導出された解除部
材157と一体化された磁性材から成る係合部材159
を切欠部151,153に係合することにより、柱状体
45’及び連動体23を連結すると共に、磁石143に
よる吸引力により係合部材159を吸引してこの連結状
態を保持するようにしてもよい。
【0138】ここで、柱状体45’及び連動体23の連
結を解除するには、解除部材157をケース141から
引き抜くように引っ張れば、係合部材159が切欠部1
51,153から外れて柱状体45’及び連動体23の
連結が解除される。尚、本実施形態では、柱状体45’
に代えて円筒体を用いてもよく、その形状も特定のもの
に限定されるものではない。
【0139】(第9実施形態)この発明の第9実施形態
について一部の断面を表わす図16及び図17を参照し
て説明する。但し、図16は一部の分解状態における正
面図、図17は図16の一部の斜視図である。尚、本実
施形態における押ボタンスイッチの基本的な構成は上記
した第1、第8実施形態とほぼ同じであるため、以下で
は図1ないし図4並びに図13及び図14も参照しつ
つ、主として第1、第8実施形態と相違する点について
説明する。
【0140】本実施形態における押ボタンスイッチ1で
は、連動体23と柱状体45’とを連結する構造が第1
実施形態と相違している。より詳細には、図16,17
に示すように、立方体状の中空ケース161の一内側面
にばね163の一端を固着すると共に、ばね163と対
向する側面を反対側面に2条のレール165が形成され
たレール部材167をケース161内に配設してばね1
63の他端をこのレール部材167に固着し、レール部
材167のレール165に沿って移動自在に係合部材1
69を配設すると共に、係合部材169のレール165
に対向する側面の反対側面に凹部171を形成し、柱状
体45’の下端及び連動体23の上端に切欠部151,
153に係合部材169の凹部171の先端部分を係脱
自在に嵌挿、係合して柱状体45’及び連動体23を連
結する。尚、レール165は1条でもよく、更にレール
165はなくても構わない。
【0141】一方、柱状体45’及び連動体23の連結
を解除するために、ケース161に解除部材173を貫
設し、ケース161の外部にこの解除部材173の先端
を導出し、解除部材173をケース161内に押し込む
ことによって係合部材169をばね163に抗して押し
込んで切欠部151,153から凹部171の先端部分
を外し、これにより柱状体45’及び連動体23の連結
を解除する。尚、ケース161、ばね163、レール部
材167、係合部材169及び解除部材173により、
本発明における連結部が構成されている。ここで、本実
施形態では、柱状体45’に代えて円筒体を用いてもよ
く、その形状も特定のものに限定されるものではない。
【0142】従って、第9実施形態によれば、上記した
第1実施形態と同等の効果を得ることができるのは勿論
のこと、上記した第8実施形態と同様、柱状体45’及
び連動体23を簡単に分離することができることから、
押ボタンスイッチ1のメンテナンス作業を容易に行うこ
とができる。
【0143】また、本発明は上記した各実施形態に限定
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおい
て上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。
【0144】例えば、押ボタン5、円筒体45または柱
状体45’及び連動体23は別個に形成されたものを一
体化可能に構成されていてもよく、押ボタン5、円筒体
45または柱状体45’及び連動体23はひとつの部材
により構成されていても構わない。
【0145】また、上記したようにスイッチケース3の
接点収容部7とボタン収容部9とは接合される構造であ
り、特に接点収容部7には第1、第2の接点等が収容さ
れ、ボタン収容部9には円筒体45または柱状体45’
や押ボタン5が収容された後に接合されるため、例えば
図1に示されるように、接合前にはばね31は伸びた状
態にあって接点収容部7内における第1、第2の接点1
7,21は開離している。この状態から接点収容部7を
ボタン収容部9に接合して第1、第2の接点17,21
を接触状態にするには、何らかの手段により連動体23
をばね31に抗して押ボタン5側に引き込む必要があ
る。
【0146】そこで、図18(a)に示すように、連動
体23の上端を筒状にし、円筒体45または柱状体4
5’の下端に連動体23の上端内側に挿脱自在の挿入部
181を設け、この挿入部181の外周に少なくとも1
個の突起183を設け、連動体23の上端には、例えば
“し”字状のガイド溝185を形成しておき、接合時に
接点収容部7をボタン収容部9方向に押し込むことで、
挿入部181を連動体23の上端に嵌挿させて突起18
3をガイド溝185上部に嵌挿させ、その後同図(b)
に示すように、接点収容部7を回転して突起183をガ
イド溝185の奥部にまで移動させて係止させ、これに
よりばね31に抗して連動体23を円筒体45または柱
状体45’側に引き込むのが望ましい。
【0147】但し、連動体23は接点収容部7と一緒に
回転するようにしておく。こうすれば、接点収容部7を
ボタン収容部9に接合する際に、簡単に第1、第2の接
点17,21を接触した状態にすることができる。この
場合、接点収容部7とボタン収容部9を嵌合させるよう
にしてもよい。尚、接点収容部7を回転させて外すと、
円筒体45または柱状体45’と連動体23(ガイド溝
185と挿入部181の係合)が外れる。
【0148】また、接点が非接触式であっても同様であ
り、ガイド溝185と突起183との形成部位は逆であ
ってもよい。更に、必ずしもガイド溝に限定されるもの
ではなく、カム構造にしてもよく、円筒体45または柱
状体45’に連動体23が係止される構造であればよ
い。また、接点収容部7を回転させずに連動体23だけ
を回転させることができる構造にしてもよい。
【0149】更に、上記した各実施形態では、非常停止
用に用いる押ボタンスイッチ1の例を示しているが、非
常停止用に限らず、常閉の第1,第2の接点を押込操作
により開離するいわゆる常閉スイッチとして使用するこ
とも勿論可能であって、上記した各実施形態と同等の効
果を得ることができる。また、押ボタンを押込方向に付
勢するばね55も省略してもよい。なお、操作部は、円
筒体でも柱状体でもよく、その形状は特定のものに限定
されることはない。
【0150】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、開離付勢手段により、接触状態の第1、第2の
接点が非接触となる開離方向に付勢されるため、スイッ
チが破損したり、スイッチの一部(特に、接点を収容す
る部分)が外れたりしたときに、第1、第2の接点が接
触状態に戻るのを防止することが可能になる。
【0151】また、請求項2に記載の発明によれば、押
ボタンの押込操作後は、押込操作前に比べて開離付勢手
段による付勢力が小さく設定されているため、スイッチ
が破損したり、スイッチの一部(特に、接点を収容する
部分)が外れたりしても、第1、第2の接点が近接状態
に戻るのを確実に防止することが可能になる。
【0152】また、請求項3に記載の発明によれば、保
持手段により、押ボタンの非操作時には押ボタンがボタ
ン付勢手段に抗して非押込状態に保持され、押ボタンの
押込操作時にはボタン付勢手段の付勢力により押ボタン
の押込状態への移行が許容されるため、スイッチが破損
したり、スイッチの一部(特に、接点を収容する部分)
が外れたりしたときに、第1、第2の接点の接触或いは
近接状態への復帰を、より確実に防止することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態のある状態における断
面図である。
【図2】この発明の第1実施形態の異なる状態における
断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態における一部のある状
態における断面図である。
【図4】この発明の第2実施形態における一部の異なる
状態における断面図である。
【図5】この発明の第3実施形態のにおける一部の断面
図である。
【図6】この発明の第4実施形態における一部のある状
態における断面図である。
【図7】この発明の第4実施形態における一部の異なる
状態における断面図である。
【図8】この発明の第5実施形態における一部の断面図
である。
【図9】この発明の第5実施形態における異なる一部の
断面図である。
【図10】この発明の第6実施形態における一部の断面
図である。
【図11】この発明の第7実施形態における一部の分解
状態の斜視図である。
【図12】図11の一部の底面図である。
【図13】この発明の第8実施形態における一部の分解
状態の斜視図である。
【図14】この発明の第8実施形態の動作説明図であ
る。
【図15】この発明の第8実施形態の変形例の説明図で
ある。
【図16】この発明の第9実施形態における一部の分解
状態の正面図である。
【図17】図16の一部の斜視図である。
【図18】この発明のその他の実施形態の動作説明図で
ある。
【図19】従来例の動作説明図である。
【図20】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 押ボタンスイッチ 3 スイッチケース 5 押ボタン 17 第1の接点 21 第2の接点 23,71 連動体(開閉部) 31,75 ばね(開離付勢手段) 37 移動部材(保持手段) 39 ばね(中心付勢手段、保持手段) 45 円筒体(操作部) 45’ 柱状体(操作部) 47 延出片(連結部) 49,77 係止溝(連結部) 55 ばね(ボタン付勢手段) 57 突起(保持手段) 81 常閉接点(第1の接点) 85 常開接点 89 作動体 91 可動体 95 ばね(作動付勢手段) 87 支持部材 93 可動接点(第2の接点) 101 マグネット(被検知部) 103 リードスイッチ(検知部) 107 ばね(反転付勢手段) 109 摺動体(支持手段) 111 連結体(支持手段) 115 突部(移動部材、外方付勢手段、保持手段) 121 ねじりコイルばね(外方付勢手段、保持手段) 123 移動部材(保持手段) 127 突起(保持手段) 131,133 翼状片(連結部) 135 係合部材(連結部) 141 ケース(連結部) 143,149 磁石(連結部) 147,159 係合部材(連結部) 155,157 解除部材(連結部) 161 ケース(連結部) 163 ばね(連結部) 165 レール 167 レール部材(連結部) 169 係合部材(連結部) 173 解除部材(連結部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 崇 大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉 電気株式会社内 (72)発明者 藤谷 繁年 大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉 電気株式会社内 Fターム(参考) 5G006 AA02 AB38 AC02 BA01 BA02 BB01 BC01 CB01 CD01 EA01 NB01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチケース内に押し込み可能に収容
    された押ボタンの押込操作により、前記ケース内に収納
    された第1の接点と第の2接点との接触状態が解除され
    る押ボタンスイッチにおいて、 接触状態の前記第1、第2の接点を非接触となる開離方
    向に付勢する開離付勢手段を備えていることを特徴とす
    る押ボタンスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記押ボタンの押込操作後の前記開離付
    勢手段による付勢力が、前記押ボタンの押込操作がない
    ときの付勢力よりも小さくなるように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の押ボタンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記スイッチケース内に設けられ前記押
    ボタンを押込方向に付勢するボタン付勢手段と、 前記押ボタンの非操作時に前記押ボタンを前記ボタン付
    勢手段に抗して非押込状態に保持し、前記押ボタンの押
    込操作があれば前記ボタン付勢手段の付勢力により前記
    押ボタンの押込状態への移行を許容する保持手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1または2に記載の押
    ボタンスイッチ。
JP2002108776A 2002-04-11 2002-04-11 押ボタンスイッチ Expired - Lifetime JP3899281B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108776A JP3899281B2 (ja) 2002-04-11 2002-04-11 押ボタンスイッチ
CN 03109839 CN1220999C (zh) 2002-04-11 2003-04-11 按钮开关

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002108776A JP3899281B2 (ja) 2002-04-11 2002-04-11 押ボタンスイッチ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006326535A Division JP3909082B1 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 押ボタンスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003303527A true JP2003303527A (ja) 2003-10-24
JP3899281B2 JP3899281B2 (ja) 2007-03-28

Family

ID=28786540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002108776A Expired - Lifetime JP3899281B2 (ja) 2002-04-11 2002-04-11 押ボタンスイッチ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3899281B2 (ja)
CN (1) CN1220999C (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007086882A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Taiko Device Techno & Co Ltd 無線センサ
EP1801830A1 (de) 2005-12-20 2007-06-27 Siemens Aktiengesellschaft Befehlsgerät mit Schaltelementüberwachung
EP1801827A1 (en) 2005-12-20 2007-06-27 Siemens Aktiengesellschaft A system with a control device and a switching element
WO2011062124A1 (ja) 2009-11-20 2011-05-26 Idec株式会社 操作スイッチ
US8115122B2 (en) 2008-10-27 2012-02-14 Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. Push button switch
US8853579B2 (en) 2011-06-17 2014-10-07 Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. Bearing mechanism for compact rotary member
WO2021032572A1 (de) * 2019-08-17 2021-02-25 Kostal Automobil Elektrik Gmbh & Co. Kg Elektrischer tastschalter

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102446646B (zh) * 2010-10-14 2014-12-03 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电连接器组件
CN108511243B (zh) * 2018-06-05 2019-02-15 东莞毓华电子科技有限公司 一种基于pc的安全性控制装置
TW202343496A (zh) * 2022-04-11 2023-11-01 日商Idec股份有限公司 按鈕開關
JP2024058506A (ja) * 2022-10-15 2024-04-25 Idec株式会社 非常停止スイッチおよびこれを備えたコントローラ

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007086882A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Taiko Device Techno & Co Ltd 無線センサ
EP1801830A1 (de) 2005-12-20 2007-06-27 Siemens Aktiengesellschaft Befehlsgerät mit Schaltelementüberwachung
EP1801827A1 (en) 2005-12-20 2007-06-27 Siemens Aktiengesellschaft A system with a control device and a switching element
US7605337B2 (en) 2005-12-20 2009-10-20 Siemens Aktiengesellschaft System
US7943872B2 (en) 2005-12-20 2011-05-17 Siemens Aktiengesellschaft Command device with switching element monitoring
US8115122B2 (en) 2008-10-27 2012-02-14 Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. Push button switch
WO2011062124A1 (ja) 2009-11-20 2011-05-26 Idec株式会社 操作スイッチ
US8766126B2 (en) 2009-11-20 2014-07-01 Idec Corporation Operation switch
US8853579B2 (en) 2011-06-17 2014-10-07 Fuji Electric Fa Components & Systems Co., Ltd. Bearing mechanism for compact rotary member
WO2021032572A1 (de) * 2019-08-17 2021-02-25 Kostal Automobil Elektrik Gmbh & Co. Kg Elektrischer tastschalter
US20220165518A1 (en) 2019-08-17 2022-05-26 Kostal Automobil Elektrik Gmbh & Co. Kg Electric Push-Button Switch
US11830686B2 (en) 2019-08-17 2023-11-28 Kostal Automobil Elektrik Gmbh & Co. Kg Electric push-button switch

Also Published As

Publication number Publication date
CN1220999C (zh) 2005-09-28
CN1450579A (zh) 2003-10-22
JP3899281B2 (ja) 2007-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3909082B1 (ja) 押ボタンスイッチ
US20190024413A1 (en) Electronic cabinet lock and control method
KR20220005621A (ko) 자기 버클링 어셈블리
JP2003303527A (ja) 押ボタンスイッチ
US7530245B2 (en) Door lock
CN109509651B (zh) 开关装置和相关联的开关
JP4823874B2 (ja) 電気錠
TWM541496U (zh) 可上鎖的鎖蓋總成
JP4132978B2 (ja) ドアのロック装置
KR101524775B1 (ko) 다중 래치 통합 배치형 멀티 록 장치 및 설치 방향 선택장치
KR101666764B1 (ko) 푸시풀형 도어락
JP4624828B2 (ja) スイッチ付き錠装置
JP2012221956A (ja) 防護ロックを備えた不正操作防止安全スイッチ装置
CN109585191B (zh) 转换开关及包括其的双电源自动转换开关
KR100856683B1 (ko) 도어 잠금장치의 이중 안전장치
TWI588343B (zh) Vehicle lock cover assembly
JP4434877B2 (ja) 押ボタンスイッチ
TW201823567A (zh) 可上鎖的鎖蓋總成
JPH03110278A (ja) ラッチ方法及びラッチ装置
KR102362325B1 (ko) 안전 손잡이 잠금 장치
CA2603172C (en) Door lock
JP2018145731A (ja) 建具用錠
JP5311912B2 (ja) 遊技機
JP2006046052A (ja) サムターン装置
JPS6239342Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20060306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060530

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20060612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3899281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term