JP2003303317A - Icカード電源供給装置 - Google Patents

Icカード電源供給装置

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JP2003303317A
JP2003303317A JP2002108716A JP2002108716A JP2003303317A JP 2003303317 A JP2003303317 A JP 2003303317A JP 2002108716 A JP2002108716 A JP 2002108716A JP 2002108716 A JP2002108716 A JP 2002108716A JP 2003303317 A JP2003303317 A JP 2003303317A
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card
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voltage
circuit
control unit
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JP2002108716A
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Atsushi Hasegawa
淳 長谷川
Akira Takeda
晃 武田
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UMC Electronics Co Ltd Japan
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UMC Electronics Co Ltd Japan
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 電源昇圧部1は、直流電源をICカード
6への動作電圧供給経路で発生する電圧降下を補償する
電圧分だけ昇圧し、電圧切替部2は、R/W制御部5の
制御に基づいてICカード6の動作電圧を生成すべく昇
圧後の直流電源を分圧し、電流制限部3は、ICカード
6の短絡時に生じる短絡電流の大きさを制限する。 【効果】 上位機器から一定電圧の直流電源を受け入れ
て上記ICカードに供給するに至るまでの経路で発生す
る電圧降下を補償できるため動作電圧5V±10%を求
めるICカードの動作を不安定にすることが無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーシステ
ム等に用いられるICカードの電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化社会におけるカードの役割
は極めて大きい。金融機関における通帳の役割、流通過
程における現金の役割、特定のオフィス等への入出時に
おける身分証明書の役割、等々多岐に渡っている。その
結果、一人で何枚ものカードを持ち歩くことが当たり前
の社会になっている。この状態を少しでも改善すべく記
録容量の大きいICカードの普及が進んでいる。
【0003】ICカードには内部に格納するプログラム
によって判断機能や演算機能を発揮させるためのメモリ
やマイクロコンピュータが内蔵されている。このメモリ
やマイクロコンピュータを駆動するための電源は、IC
カード自体に内蔵されることが望ましい。しかし、現在
の電池では、まだ内蔵は困難である。
【0004】そこで、利用者がICカードをICカード
リーダライタに装着すると、ICカードリーダライタが
自己の内部に備えるインタフェース部を介してICカー
ドに動作電圧を供給している。しかし、この動作電圧が
ICカードの種類によって異なる場合がある。
【0005】通常5Vと3Vの2種類のみであるが、I
Cカードリーダライタは、いずれの動作電圧を採用する
ICカードとも交信しなければならない。そこで、IC
カードリーダライタは、以下に説明する構成と方法とに
よってICカードに対応する動作電圧を供給している。
【0006】図6は、従来の構成のブロック図である。
図6より、従来のICカード電源供給装置は、5V電源
回路101と、3V電源回路102と、スイッチ部10
3と、インタフェース部104と、R/W制御部105
とを備える。これらの部分は全てICカードリーダライ
タ106に内蔵されている。
【0007】5V電源回路101は、ICカードリーダ
ライタの基準電源Vin=5V±10%から5Vの動作
電圧を生成する部分である。この基準電源Vin=5V
±10%は、図示していない上位機器(パーソナルコン
ピュータ等)から供給される場合が多い。
【0008】3V電源回路102は、ICカードリーダ
ライタの基準電源Vin=5V±10%から3Vの動作
電圧を生成する電源回路である。この基準電源Vin=
5V±10%は、図示していない上位機器(パーソナル
コンピュータ等)から供給される場合が多い。ここで2
種類の電源を備えるのは上記のようにICカードの動作
電圧がICカードの種類によって5Vと3Vの2種類に
分かれているからに他ならない。
【0009】スイッチ部103は、利用者がICカード
リーダライタ106に装着したICカード6の必要とす
る動作電圧をR/W制御部105の制御に従って選択す
るスイッチである。インタフェース部104は、ICカ
ードリーダライタ106とICカード6との間に直接接
触で、又は、ICカード6を接近させると途中に電磁波
を介在させて通信経路及び電源経路を構成する部分であ
る。近年ICカードシステムには利便性が求められ非接
触型の利用範囲がどんどん拡大されている。
【0010】R/W制御部105は、図示していない上
位機器の制御に基づいて、上記3V電源回路102と、
5V電源回路101と、スイッチ部103と、インタフ
ェース部104とを制御してICカード6に所望の動作
電圧を供給させる部分である。次に、上記上位機器の制
御に基づいてICカード6が必要とする動作電圧を選択
して供給する動作の概要について説明する。
【0011】ステップS1 R/W制御部105は、上位機器の制御に基づいてIC
カード6を活性化する。ここで、活性化とは、RS23
2Cコネクタ(一例)の各端子を所定の電位に設定する
ことである。しかし、上記の通りICカード6の動作電
圧は5V及び3Vの2種類に分かれている。
【0012】そこで、R/W制御部105は、ICカー
ド6がICカードリーダライタ106に装着されたこと
を感知すると最初にスイッチ部103を3V電源回路1
02に接続させる。スイッチ部103が3V電源回路1
02に接続されると、インタフェース部104を介して
動作電圧3VがICカード6に供給される。
【0013】ステップS2 このICカード6の所望している動作電圧が3Vである
場合にはICカード6は、内部回路をリセットして動作
を開始する。即ち、まず最初に、自己が従っている通信
プロトコル等が示されているデータパケットをインタフ
ェース部104を介してR/W制御部105に送信す
る。R/W制御部105は、このデータパケットを図示
していない上位機器に転送する。上位機器がこのデータ
パケットを受け入れてICカード6との交信手順を整え
て、以後交信を開始する。
【0014】ステップS3 もし、ICカード6の所望している動作電圧が5Vであ
る場合には、ICカード6は、活性化されないので上記
自己が従っている通信プロトコル等が示されているデー
タパケットを送信できない。R/W制御部105は、こ
のデータパケットの受信を待って待機する。しかし所定
の時間(通常1秒間)受信できなかったとき、ICカー
ド6の所望している動作電圧が5Vであると判断する。
【0015】R/W制御部105は、スイッチ部103
を5V電源回路101に接続させる。スイッチ部103
が5V電源回路101に接続されると、インタフェース
部104を介して動作電圧5VがICカード6に供給さ
れる。ICカード6は、内部回路をリセットして動作を
開始する。
【0016】自己が従っている通信プロトコル等が示さ
れているデータパケットをインタフェース部104を介
してR/W制御部105に送信する。R/W制御部10
5は、このデータパケットを図示していない上位機器に
転送する。上位機器がこのデータパケットを受け入れて
ICカード6との交信手順を整えて、以後交信を開始す
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術には、
以下のような未解決の問題が残されていた。 ・課題1 上記のように、1台のICカードリーダライタで動作電
圧5VのICカードと動作電圧3VのICカードに対応
するために、5V電源回路101と3V電源回路102
の2種類の電源回路を内蔵していた。従って回路構成が
大規模になり部品点数、実装面積とも大きくなった。そ
の結果装置のコストアップにも繋がっていた。
【0018】・課題2 上位機器から供給される供給電圧(Vin)は、通常5
V±10%である。又、5VのICカードの動作電圧も
通常5V±10%である。従って、ICカードリーダラ
イタ106内部で電圧降下が生じることは好ましくな
い。しかし、実際には上記スイッチ部103等での電圧
降下を無視することはできない。その結果、ICカード
6の動作電圧5V±10%を満たすことができなくな
り、ICカード6の動作が不安定になる場合もあった。
【0019】・課題3 ICカード6に何らかの不都合が発生して短絡状態にな
った場合に短絡電流が過大になりすぎる。その結果、I
Cカード6の内部回路はもとより、ICカードリーダラ
イタ106や上位機器にも被害を及ぼす場合も発生して
いた。本発明の目的は、上記課題を解決して安全、且
つ、安定な動作電圧をICカード6に供給可能なICカ
ード電源供給装置の実現にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉動作電圧の相違するICカードが装着される
と、該ICカードの動作電圧を判定する制御部を有し、
ICカードとの間でデータの送受を行う上位機器から受
け入れる直流電源を利用して上記ICカードに対応する
動作電圧を供給するICカード電源供給装置において、
上記直流電源を上記ICカードへの動作電圧供給経路で
発生する電圧降下を補償する電圧分だけ昇圧する電源昇
圧部と、上記制御部の制御に基づいて上記ICカードの
動作電圧を生成すべく上記昇圧後の直流電源を分圧して
出力する電圧切替部とを含むことを特徴とするICカー
ド電源供給装置。
【0021】〈構成2〉構成1に記載のICカード電源
供給装置において、上記電源昇圧部と上記ICカードと
の間に配置され、上記ICカードの短絡時に生じる短絡
電流の大きさを制限する電流制限部を更に含むことを特
徴とするICカード電源供給装置。
【0022】〈構成3〉構成1に記載のICカード電源
供給装置において、上記電源昇圧部は、その内部に上記
上位機器から受け入れる直流電源をオン・オフするスイ
ッチング回路を備え、上記制御部が、上記スイッチング
回路のオン・オフ繰り返し周波数を変化させることによ
って昇圧電圧を増減することを特徴とするICカード電
源供給装置。
【0023】〈構成4〉構成1に記載のICカード電源
供給装置において、上記電源昇圧部は、その内部に上記
上位機器から受け入れる直流電源をオン・オフするスイ
ッチング回路を備え、上記制御部が、上記スイッチング
回路のオン・オフのデューティ比を変化させることによ
って昇圧電圧を増減することを特徴とするICカード電
源供給装置。
【0024】〈構成5〉構成1に記載のICカード電源
供給装置において、上記電圧切替部は、複数個の抵抗素
子からなる分圧負荷と所定の抵抗素子を上記制御部の制
御に基づいて短絡するスイッチング回路とを備えること
を特徴とするICカード電源供給装置。
【0025】〈作用〉上記電源昇圧部が、上位機器から
一定電圧の直流電源を受け入れて上記ICカードに供給
するに至るまでの経路で発生する電圧降下を補償するに
足る電圧昇圧させるため、動作電圧5VのICカードに
供給される電源電圧が、動作電圧5V±10%以下にな
ることが無くなり、ICカードの動作に不安定さを来す
ことが無くなる。
【0026】又、上記電源昇圧部と上記ICカードとの
間に、電流制限部が配置されるので、ICカードに何ら
かの不都合が発生して短絡状態になった場合であっても
短絡電流が過大になることは無くなる。その結果、IC
カードの内部回路はもとより、ICカードリーダライタ
や上位機器にも被害を及ぼす場合も無くなる。
【0027】更に、電圧切替部が所定の電源電圧を受け
入れて、上記制御部の制御に基づいて、上記ICカード
が要求している基準電源電圧の直流電源を分圧して出力
するので、動作電圧5VのICカードと動作電圧3Vの
ICカードに対応するために、5V電源回路と3V電源
回路の2種類の電源回路を内蔵する必要が無くなる。従
って回路構成が大規模になり部品点数、実装面積とも大
きくなることも無くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。図1は、本発明の構成のブロック
図である。図1より、本発明によるICカード電源供給
装置は、電源昇圧部1と、電圧切替部2と、電流制限部
3と、インタフェース部4と、R/W制御部5とを備え
る。
【0029】電源昇圧部1は、上位機器7から一定電圧
の直流電源を受け入れてICカード6に供給するに至る
までの経路で発生する電圧降下を補償するに足る電圧分
昇圧する部分である。通常上位機器7は、パーソナルコ
ンピュータである。この場合に受け入れる直流電圧は、
Vin=5V±10%が標準である。
【0030】直流電源を受け入れてICカード6に供給
するに至るまでの経路で発生する電圧降下とは、図示の
電圧切替部2と、電流制限部3と、インタフェース部4
と、R/W制御部5において発生する電源電圧の電圧降
下を指している。本実施例では、電源昇圧部1は、5V
±10%を受け入れて6Vに昇圧して出力する。尚、本
発明は、上位機器7のみからICカード電源供給装置の
直流電源が供給されることを前提としている。
【0031】図2は、電源昇圧部の一例を示す回路図で
ある。昇圧部の一回路例を示している。図2より、電源
昇圧部1は、スイッチング回路11と、チョークコイル
12と、ダイオード13と、平滑コンデンサ14−1及
び14−2と、ノイズ除去コンデンサ15とを備える。
【0032】スイッチング回路11は、上記上位機器7
から受け入れる一定電圧の直流電源をR/W制御部5の
制御に基づいてオン・オフする部分である。通常はトラ
ンジスタスイッチング回路が採用されるが、必ずしもこ
の例に限定されるものではない。即ち、他のスイッチン
グ素子(例えばサイリスタ等)を用いる場合、あるいは
又専用のICであっても良い。
【0033】チョークコイル12は、スイッチング回路
11のオン・オフ時に磁気エネルギを内部に蓄積する部
分である。ダイオード13は、チョークコイル12と後
記平滑コンデンサ14−1及び14−2とで形成される
ループを流れるループ電流を整流する部分である。
【0034】平滑コンデンサ14−1及び14−2は、
スイッチング回路11のオン・オフ時に静電エネルギを
内部に蓄積する部分である。ノイズ除去コンデンサ15
は、スイッチング回路11のオン・オフによって発生す
るスイッチングノイズを吸収するコンデンサである。
【0035】図2の回路をチョッパー回路として動作さ
せる場合にはオン・オフの繰り返し周波数とオン・オフ
のデューティ比を変化させることによって出力電圧を増
減することができる。あるいは又上記チョークコイル1
2と平滑コンデンサ14−1及び14−2とを共振コイ
ル及び共振コンデンサに変更して使用しても良い。この
場合には共振コイル及び共振コンデンサの共振周波数を
オン・オフの繰り返し周波数近傍に設定する必要があ
る。オン・オフの繰り返し周波数を少し増減することに
よって出力電圧を増減することができる。
【0036】再度図1に戻って本発明によるICカード
電源供給装置の説明を続ける。電圧切替部2は、所定の
電源電圧を受け入れて、後記R/W制御部5の制御に基
づいて、ICカードリーダライタ10に挿入されたIC
カード6が要求している動作電圧の直流電源に分圧して
出力する部分である。この電圧切替部2が所定の電源電
圧(図上では5V)を受け入れて、R/W制御部5の制
御に基づいて、上記ICカード6が要求している動作電
圧の直流電源を出力する。即ち、動作電圧5VのICカ
ードと動作電圧3VのICカードへの対応を簡単にする
役割を分担する。
【0037】他の図を用いて上記電圧切替部2について
詳細に説明する。図3は、電圧切替部の一例を示す回路
図である。ここでは一例としてIC化された定電圧電源
回路ブロックを用いて構成した場合について説明する。
図3より、電圧切替部2の回路(一例)は、定電圧電源
回路ブロック16と、スイッチング回路17と、ノイズ
除去コンデンサ18と、平滑コンデンサ19と、分圧抵
抗R1と、分圧抵抗R2と、分圧抵抗R3とを備える。
【0038】定電圧電源回路ブロック16は、上記電源
昇圧部1(図1)から昇圧された電源Vccを受け入れ
て、分圧抵抗R1と、分圧抵抗R2と、分圧抵抗R3と
の接続分離によって定められる分圧比でICカード6
(図1)へ所定の動作電圧を供給する部分である。多数
のIC化ブロックが市販されている。ここでは一例とし
て株式会社リコー製のUTCLP2951を用いて構成した。内
部回路はカタログ等で公開されているので説明を割愛す
る。
【0039】スイッチング回路17は、R/W制御部5
の制御に基づいて分圧抵抗R1を短絡して上記分圧比を
変更する部分である。分圧比の変更によってICカード
6(図1)の動作電圧(5Vと3V)を切り替えること
は記すまでもない。ノイズ除去コンデンサ18は、スイ
ッチング回路17のスイッチングによって発生するノイ
ズを吸収するコンデンサである。平滑コンデンサ19
は、出力電圧を平滑化するコンデンサである。
【0040】再度図1に戻って本発明によるICカード
電源供給装置の説明を続ける。電流制限部3は、上記電
源昇圧部1と上記ICカード6との間に配置され、上記
装着されたICカード6の短絡時に流れる短絡電流の大
きさを制限する部分である。ICカード6に何らかの不
都合が発生して短絡状態になった場合であっても短絡電
流が過大になることを防ぐことが可能である。
【0041】図4は、電流制限部を備える電圧切替部の
一例を示す回路図である。図に示すように、一例として
定電圧電源回路ブロック16とノイズ除去コンデンサ1
8との間に電流制限部20が配置されている。電流制限
部20の一回路例について以下に記す。図5は、電流制
限部の一例を示す回路図である。図よりトランジスタT
r2は、正常状態ではカットオフされている。異常電流
が流れてIoが増加する。ついに、Io×Rhがトラン
ジスタTr2のベースエミッタ電圧Vbeを越えるとト
ランジスタTr2が動作を開始する。トランジスタTr
2が動作を開始すると、トランジスタTr1のベース電
流ibの一部がトランジスタTr2に分流する。その結
果Ioの増加を抑えることになる。
【0042】再度図1に戻って本発明によるICカード
電源供給装置の説明を続ける。R/W制御部5は、上位
機器7の制御に基づいてICカードリーダライタ10に
ICカード6が装着されたときに、上記各部分を制御し
て所定の電源供給を実行させる部分である。以下にその
動作の概要について説明する。尚、このR/W制御部5
が請求項1における制御部の役割を果たす部分である。
【0043】ステップP1 R/W制御部5は、上位機器7の制御に基づいてICカ
ード6を活性化する。活性化とは、RS232Cコネク
タ(一例)の各端子を所定の電位に設定することであ
る。しかし、上記の通りICカード6の動作電圧は5V
及び3Vの2種類に分かれている。
【0044】そこで、R/W制御部5は、ICカード6
がICカードリーダライタ10に装着されたことを感知
すると最初に電圧切替部2を3Vに切り替える。即ち図
3におけるスイッチング回路17を動作させて分圧抵抗
R1を短絡させる。分圧抵抗R1が短絡されると、電圧
切替部2の出力電圧は3Vになる。これによりインタフ
ェース部4を介して動作電圧3VがICカード6に供給
される。
【0045】ステップP2 このICカード6の所望している動作電圧が3Vである
場合にはICカード6は、内部回路をリセットして動作
を開始する。まず最初に、自己が従っている通信プロト
コル等を示すデータパケットをインタフェース部4を介
してR/W制御部5に送信する。R/W制御部5は、こ
のデータパケットを上位機器7に転送する。上位機器7
がこのデータパケットを受け入れてICカード6との交
信手順を整えて、以後交信を開始する。
【0046】ステップP3 もし、ICカード6の所望している動作電圧が5Vであ
る場合には、ICカード6は、活性化されないので上記
自己が従っている通信プロトコル等を示しているデータ
パケットを送信できない。R/W制御部5は、このデー
タパケットの受信を待って待機する。しかし所定の時間
(通常1秒間)受信できなかったとき、ICカード6の
所望している動作電圧が5Vであると判断する。
【0047】R/W制御部5は、スイッチング回路17
をオフにして電圧切替部2を5Vに切り替える。電圧切
替部2が5Vに切り替えられると、インタフェース部4
を介して動作電圧5VがICカード6に供給される。I
Cカード6は、内部回路をリセットして動作を開始す
る。
【0048】自己が従っている通信プロトコル等が記載
されているデータパケットをインタフェース部4を介し
てR/W制御部5に送信する。R/W制御部5は、この
データパケットを上位機器7に転送する。上位機器7が
このデータパケットを受け入れてICカード6との交信
手順を整えて、以後交信を開始する。
【0049】以上の説明では、ICカード6の動作電圧
を3Vと5Vの2種類に限定して説明したが本発明は、
この例に限定されるものではない。即ち、他の種類の電
圧であっても本発明によって十分対応することが可能で
ある。又、電流制御部の一例を図5に示して説明したが
本発明は、この例に限定されるものではない。即ち、短
絡電流をICカード6を損傷しない範囲の一定電流以下
に制限できる回路構成であればどんな回路であっても良
い。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明によるICカード電
源供給装置は以下の効果を有する。 (1)上位機器から一定電圧の直流電源を受け入れて上
記ICカードに供給するに至るまでの経路で発生する電
圧降下を補償するに足る電圧分昇圧させる電源昇圧部を
備えることにより動作電圧5V±10%を求めるICカ
ードの動作を不安定にすることが無くなる。 (2)上記電源昇圧部と上記電圧切替部との間に、電流
制限部が配置されるので、ICカードに何らかの不都合
が発生して短絡状態になった場合であっても短絡電流が
過大になることは無くなる。その結果、ICカードの内
部回路はもとより、ICカードリーダライタや上位機器
にも被害を及ぼす場合も無くなる。 (3)電圧切替部が所定の電源電圧を受け入れて、上記
R/W制御部の制御に基づいて、上記ICカードが要求
している動作電圧の直流電源に分圧して出力するので、
動作電圧5VのICカードと動作電圧3VのICカード
に対応するために、5V電源回路と3V電源回路の2種
類の電源回路を内蔵する必要が無くなる。従って回路構
成が大規模になり部品点数、実装面積とも大きくなるこ
とも無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成のブロック図である。
【図2】電源昇圧部の一例を示す回路図である。
【図3】電圧切替部の一例を示す回路図である。
【図4】電流制限部を備える電圧切替部の一例を示す回
路図である。
【図5】電流制限部の一例を示す回路図である。
【図6】従来の構成のブロック図である。
【符号の説明】
1 電源昇圧部 2 電圧切替部 3 電流制限部 4 インタフェース部 5 R/W制御部 6 ICカード 7 上位機器 10 ICカードリーダライタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 晃 埼玉県さいたま市大和田町2丁目1260番地 ユー・エム・シー・エレクトロニクス株 式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA33 QA15 5B011 DB05 DB21 EA06 5B058 CA02 CA22 KA12 KA40 5H730 AA11 AS01 BB02 BB14 CC25 DD02 DD05 DD13 EE07 FG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作電圧の相違するICカードが装着さ
    れると、該ICカードの動作電圧を判定する制御部を有
    し、ICカードとの間でデータの送受を行う上位機器か
    ら受け入れる直流電源を利用して前記ICカードに対応
    する動作電圧を供給するICカード電源供給装置におい
    て、 前記直流電源を前記ICカードへの動作電圧供給経路で
    発生する電圧降下を補償する電圧分だけ昇圧する電源昇
    圧部と、 前記制御部の制御に基づいて前記ICカードの動作電圧
    を生成すべく前記昇圧後の直流電源を分圧して出力する
    電圧切替部とを含むことを特徴とするICカード電源供
    給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のICカード電源供給装
    置において、 前記電源昇圧部と前記ICカードとの間に配置され、前
    記ICカードの短絡時に生じる短絡電流の大きさを制限
    する電流制限部を更に含むことを特徴とするICカード
    電源供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のICカード電源供給装
    置において、 前記電源昇圧部は、 その内部に前記上位機器から受け入れる直流電源をオン
    ・オフするスイッチング回路を備え、 前記制御部が、前記スイッチング回路のオン・オフ繰り
    返し周波数、を変化させることによって昇圧電圧を増減
    することを特徴とするICカード電源供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のICカード電源供給装
    置において、 前記電源昇圧部は、 その内部に前記上位機器から受け入れる直流電源をオン
    ・オフするスイッチング回路を備え、 前記制御部が、前記スイッチング回路のオン・オフのデ
    ューティ比を変化させることによって昇圧電圧を増減す
    ることを特徴とするICカード電源供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のICカード電源供給装
    置において、 前記電圧切替部は、 複数個の抵抗素子からなる分圧負荷と所定の抵抗素子を
    前記制御部の制御に基づいて短絡するスイッチング回路
    とを備えることを特徴とするICカード電源供給装置。
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