JPH1080059A - 電圧制御方式及びそれを用いた端末装置 - Google Patents

電圧制御方式及びそれを用いた端末装置

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JPH1080059A
JPH1080059A JP8233161A JP23316196A JPH1080059A JP H1080059 A JPH1080059 A JP H1080059A JP 8233161 A JP8233161 A JP 8233161A JP 23316196 A JP23316196 A JP 23316196A JP H1080059 A JPH1080059 A JP H1080059A
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portable electric
terminal device
electric component
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JP8233161A
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Shinichi Shimoda
慎一 下田
Osamu Hasegawa
修 長谷川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの動作に関係するデータを持つ携帯
電気部品と、これに接続して動作電圧を供給する端末装
置とで動作するシステムにおいて、従来の方式では不可
能であった、端末装置が様々な動作電圧を持つ携帯電気
部品の全ての種類に自動的に対応した電圧供給を行い得
るようにすること。 【解決手段】 携帯電気部品1へ供給する動作電圧を低
い電圧から加え、携帯電気部品1に含まれるデータ保管
部11のデータを、入出力手段13,23や信号電圧変
換部22を経て、端末装置2内の切替手段21に読み込
み、このデータに従い携帯電気部品1に供給する電圧
を、供給電圧の切替手段21で切り替えることにより、
携帯電気部品の様々な動作電圧に自動的に対応できる様
になり、使用者が動作電圧を考慮して使用する手間が省
け、しかも、低電圧動作可能な携帯電気部品の場合は低
電圧・低消費電力の動作とすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末装置に接続す
る携帯電気部品への供給電圧の制御方式に係り、特に、
携帯電話等の端末装置に挿入・接続するICカード等の
携帯電気部品に対する供給電圧の制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−203083号
公報に開示されたシステムや、欧州の携帯電話の規格で
は、携帯電気部品である所有者のデータ等が入ったカー
ド(欧州方式(GSM方式)ではSIMカード)を、端
末装置である携帯電話本体に挿入・接続して使用するシ
ステムとなっており、携帯電気部品がICカード等より
なっている場合には、携帯電気部品の動作電圧は端末装
置より供給するようになっている。
【0003】図10は、上記した従来のシステムにおけ
る従来の電圧供給方式の1例を表すブロック図である。
同図において、1は携帯電気部品で、データ保管部1
1,入出力制御部12,入出力手段13等を具備する。
また、2は端末装置で、信号電圧変換部22,入出力手
段23,電圧レギュレータ24,データ処理部25等を
具備する。
【0004】携帯電気部品1と端末装置2とは、それぞ
れの入出力手段13,23で接続され、端末装置2の電
圧レギュレータ24で決定された供給電圧が、入出力手
段23,13を経由して、携帯電気部品1の各部に供給
される。データ処理部25は、入出力制御部12によっ
て制御されるデータ保管部11と、入出力手段13,2
3及び信号電圧変換部22を通してデータを入出力し、
また、必要に応じて電圧供給部である電圧レギュレータ
24をオン・オフして、携帯電気部品1の動作を制御す
る。信号電圧変換部22は、データ処理部25のデータ
入出力電圧と携帯電気部品1のデータ入出力電圧を、そ
れぞれの要求する電圧に変換する。
【0005】以上により、端末装置2から携帯電気部品
1に動作電圧を供給し、携帯電気部品1と端末装置2と
がデータを入出力して、システムは動作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、様々
な電気部品の低電圧動作化が進んでおり、様々な動作電
圧のものが製品化されている。そのため、2つ以上の電
気部品同志を接続して使用する場合、それぞれの動作電
圧が問題となる。図10に示し上述した従来の電圧供給
方式では、携帯電気部品と端末装置の動作電圧が同じ場
合は問題はないが、動作電圧が異なる場合は供給する電
圧を制御しなければ、以下のような問題を生じる。
【0007】すなわち、従来の電圧供給方式で、例え
ば、端末装置が3[V]で動作し、接続する携帯電気部品
が1,3,5[V]動作の3種類あったとすると、携帯電
気部品が3[V]動作の場合は、問題は生じない。しか
し、携帯電気部品が5[V]動作の場合は、携帯電気部品
の動作電圧が不足し、システムとして動作しない可能性
があり、また、1[V]動作の場合は、動作電圧よりも大
きい電圧が供給されるため、システムとして動作しない
ばかりか携帯電気部品側を破壊する可能性まで生じてく
る。よって、使用者は端末装置および携帯電気部品の動
作電圧を考えて使用する必要がある。
【0008】以上の様に、従来の方式では、端末装置
が、様々な動作電圧を持つ携帯電気部品の全ての種類に
対応できず、システムとして動作しない場合があるとい
う問題があり、さらに、システムが動作し、携帯電気部
品を破壊しないように、使用者は携帯電気部品および端
末装置の動作する電圧を考慮して使用しなければならな
いという利便性の悪さがあるという問題もあった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、端末装置が、様々な動作電圧
を持つ携帯電気部品の全ての種類に自動的に対応した電
圧供給を行い、使用者が動作電圧を全く考慮しないで済
む、利便性の高い電圧制御方式を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、システムの動作に関係するデータを持つ
携帯電気部品と、該携帯電気部品を接続してこれに動作
電圧を供給する端末装置とで構成するシステムの電圧制
御方式において、携帯電気部品から端末装置に入力され
たデータに従って、端末装置から携帯電気部品への供給
電圧を可変制御するように、構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、携帯電気部品と端末装置
とで構成される本発明の1実施形態に係るシステムの構
成を示すブロック図である。
【0012】図1において、1は携帯電気部品、2は端
末装置である。携帯電気部品1内において、11は、端
末装置2と携帯電気部品1よりなるシステムの動作に必
要なデータや、携帯電気部品の動作電圧情報である動作
電圧対応データなどを保管しているデータ保管部、12
は、データ保管部11のデータの入出力を制御する入出
力制御部、13は端末装置2に接続する入出力手段であ
る。また、端末装置2内において、21は、携帯電気部
品1からのデータに従い供給電圧を切り替えて出力させ
る切替手段、22は、携帯電気部品1と端末装置2との
信号のインタフェースにおいて、切替手段21からの可
変する電圧にあわせて携帯電気部品1と端末装置2の信
号の電圧を変換する信号電圧変換部、23は携帯電気部
品1に接続する入出力手段である。
【0013】次に、本実施形態の詳細について図1〜図
8を用いて説明する。まず、図8で電圧制御の処理の流
れの1例を説明する。
【0014】携帯電気部品1を端末装置2に接続してシ
ステムの電源をオンすると、端末装置2より携帯電気部
品1に電圧を供給する(ステップST1)。このとき、
携帯電気部品1の動作電圧より高い電圧を供給すると、
携帯電気部品1を破壊する可能性があるので、使用する
種々の携帯電気部品1を破壊しないような低い電圧に設
定する。すなわち、初期に供給する電圧値は、携帯電気
部品1の種々の動作電圧のうち、最低の動作電圧に設定
しておけばよい。
【0015】この後、端末装置2は、携帯電気部品1か
らデータを読み込み、データ読み込みがOKかどうか判
断をする(ステップST2)。データには、実際のデー
タの他、電圧も含まれる。このデータ読み込みが端末装
置2側で認識されれば(ステップST2でYesなら)
ステップST5の処理に進み、認識されなければ(ステ
ップST2でNoなら)供給電圧が低いと判断し、一
旦、電圧の供給を停止する(ステップST3)。電圧の
供給を停止した後、供給電圧を切り替えて少し高い電圧
を供給するようにし(ステップST4)、再度データの
読み込みを試みる。読み込みが成功するまで徐々に供給
電圧を上げて、この処理を繰り返す。
【0016】携帯電気部品1からのデータの読み込みが
成功すると、そのデータを判断し(ステップST5)、
携帯電気部品1の動作電圧を示したデータである動作電
圧対応データがない場合(ステップST5でNoの場
合)は、そのまま処理を続行し、システムとして動作さ
せる。動作電圧対応データがある場合(ステップST5
でYesの場合)は、一旦、電圧の供給を停止し(ステ
ップST6)、動作電圧対応データに基づいた供給電圧
に切り替えて(ステップST7)、再度電圧を供給し
て、システムとして動作させる。
【0017】なお、図8の処理フローには示していない
が、電圧対応データがあった場合でも、データ読み込み
が成功した時点での動作電圧で処理を続行すれば、低電
圧動作となり、低消費電力でシステムを動作させること
が可能である。以上が、電圧制御処理の流れの1例であ
る。
【0018】次に、図1〜図7を用いて、各部の動作に
ついて詳しく説明する。図1において、携帯電気部品1
を端末装置2に接続してシステムの電源をオンすると、
切替手段21は携帯電気部品1へ電圧を供給し、携帯電
気部品1から返ってくるデータに従って供給する電圧を
切り替える。これが先にも述べたように、全体の概略動
作である。
【0019】図2は、端末装置2中の前記切替手段21
の第1具体例を示すブロック図である。図2において、
24は電圧レギュレータで、データ処理部25からの動
作・非動作の信号と変換器211からの基準電圧信号と
を基にして、携帯電気部品1に電圧を供給する。211
は、データ処理部25から電圧レギュレータ24の基準
電圧を設定するデータを入力して、これを基に基準電圧
信号を出力する変換部であり、例えばディジタル/アナ
ログ変換器などである。25は、データの処理や制御信
号の入出力等をするデータ処理部であり、例えば演算処
理装置などである。
【0020】続いて、切替手段21の第1具体例の動作
を説明する。電源オンの時には、データ処理部25は、
変換器211に、携帯電気部品1の種々の動作電圧のう
ち最低の動作電圧を供給するようにデータを出力し、電
圧レギュレータ24には動作信号を出力し、動作させ
る。変換器211は、データ処理部25からのデータを
基に電圧レギュレータ24に基準電圧信号を出力する。
電圧レギュレータ24は、上記の動作信号や基準電圧信
号を基に電圧を出力する。例えば、電圧レギュレータ2
4がA[V]の電圧レギュレータで、変換器211から入
力される基準電圧信号がB[V]とすると、出力電圧は
(A+B)[V]となる。この電圧が、携帯電気部品1の
動作電圧として供給される。よって、供給電圧を切り替
える場合は、上記の電圧レギュレータ24への基準電圧
を変化させればよいことになる。
【0021】最初の電圧を携帯電気部品1に供給してシ
ステムとして動作させ、データ処理部25は、携帯電気
部品1からデータを入力してデータの読み込みが失敗で
あった場合は、動作電圧が不適当と判断し、電圧の切り
替えを行う。データは、実際のデータの他、電圧も含ま
れる。電圧の切り替えは、上述したように電圧レギュレ
ータ24への基準電圧を切り替えることで実現する。携
帯電気部品1の種々の動作電圧がC[V],D[V],E
[V],……(C<D<E……)と、ある程度決まってい
れば、その電圧を低い順番からC[V],D[V],E
[V],……と、携帯電気部品1に順番に供給できるよう
に、データ処理部25は電圧レギュレータ24への基準
電圧を設定するデータを切り替え、携帯電気部品1から
のデータの読み込みが成功するまで、これを繰り返す。
例えば、C[V]の電圧レギュレータ24を用いて、基準
電圧を最初の時は0[V]、以下電圧レギュレータ24へ
の基準電圧を(D−C)[V],(E−C)[V]と変えて
いけば、携帯電気部品1への供給電圧がC,D,E[V]
と変化することになる。
【0022】もし、携帯電気部品1の種々の動作電圧が
ある程度でも決まっていなければ、予め設定した電圧の
値づつ徐々に上げていき、データの読み込みが成功する
まで、これを繰り返せばよい。
【0023】携帯電気部品1からのデータの読み込みが
成功し、そのデータ内に携帯電気部品1の動作電圧を示
すデータが存在する場合は、そのデータに従って電圧の
切り替えを行う。電圧の切り替え方法は、前述の通り基
準電圧を切り替えることにより行う。携帯電気部品1の
動作電圧を示すデータが存在しない場合は、そのまま処
理を続行し、システムとして動作させる。動作電圧を示
すデータが存在する場合でも、データ読み込みが成功し
た時点の電圧で処理を続行すれば、低電圧動作・低消費
電力となる。
【0024】図3は、端末装置2中の前記切替手段21
の第2具体例を示すブロック図である。図3において、
24A,24B,……は複数の電圧レギュレータで、そ
れぞれ、データ処理部25からの動作・非動作の信号に
従って、異なる電圧を出力する。212は例えばスイッ
チやマルチプレクサ等よりなる選択手段で、データ処理
部25からの信号に従って、出力電圧の異なる電圧レギ
ュレータ24A,24B,……の出力を択一選択し、出
力する。25は、データの処理や制御信号の入出力等を
するデータ処理部であり、例えば演算処理装置などであ
る。
【0025】続いて、切替手段21の第2具体例の動作
を説明する。電源オンの時には、データ処理部25は、
出力電圧の異なる各電圧レギュレータ24A,24B,
……の出力のうち、携帯電気部品1の種々の動作電圧の
うち最低の動作電圧であるもの(例えば、電圧レギュレ
ータ24A)を選択するように、選択手段212へ信号
を出力する。それとともに、選択する電圧レギュレータ
24Aに動作信号を送って動作させ、携帯電気部品1に
電圧を供給する。以後、切替手段21の第1具体例の動
作でも説明したように、データの読み込みが成功するま
で、供給する電圧を徐々に上げていく様に切り替える。
【0026】データの読み込みが成功した後は、データ
に従って電圧の切り替えを行ったり、そのまま処理を続
行したりして、システムとして動作させる。供給電圧の
切り替えは、データ処理部25が、携帯電気部品1から
のデータを基に、選択手段212や各電圧レギュレータ
24A,24B,……へ信号を出力し、出力電圧の異な
る各電圧レギュレータ24A,24B,……の出力を択
一選択して、出力することで実現する。
【0027】図4は、端末装置2中の前記切替手段21
の第3具体例を示すブロック図である。図4において、
24は電圧レギュレータで、データ処理部25からの動
作・非動作の信号と選択手段212により設定された基
準電圧信号を基に、携帯電気部品1に電圧を供給する。
213および214A,214B,……は抵抗群で、電
圧レギュレータ24の出力から電圧を分圧して、種々の
電圧を選択手段212によって作るためのものである。
212は例えばスイッチやマルチプレクサ等よりなる選
択手段で、抵抗群214A,214B,……による設定
値を切り替えて、電圧レギュレータ出力から分圧して得
られる電圧を変化させる。25はデータの処理や制御信
号等の入出力をするデータ処理部であり、例えば演算処
理装置などである。
【0028】続いて、切替手段21の第3具体例の動作
を説明する。電源オンの時には、データ処理部25は、
電圧レギュレータ24が携帯電気部品1の種々の動作電
圧のうち最低の動作電圧を供給するように、選択手段2
12の抵抗の切り替えを設定する信号を選択手段212
へ出力して、電圧レギュレータ24への基準電圧を設定
し、電圧レギュレータ24には動作信号を出力して動作
させる。選択手段212は、データ処理部25からの信
号に従って抵抗214の抵抗値を選択・切り替えし(抵
抗214A,214B,……の1つを択一選択して)、
電圧レギュレータ24の出力から分圧する電圧値を設定
する。抵抗213,214は電圧レギュレータ24の出
力電圧を分圧し、選択手段212により種々の電圧をつ
くる。
【0029】つまり、電圧レギュレータ24の出力電圧
を分圧し、その電圧を電圧レギュレータの基準電圧とし
て帰還することによって、出力電圧を決定する。例え
ば、C[V]の電圧レギュレータでD[V]の電圧を出力す
るとすると、帰還する基準電圧は(D−C)[V]とな
り、分圧する抵抗213,214の抵抗値a[Ω],b
[Ω]との関係は、次式の通りとなる。
【0030】
【数1】
【0031】よって、抵抗値a,bの関係は、次式の通
りとなる。
【0032】
【数2】
【0033】以上の様に、分圧する抵抗値を設定し帰還
する基準電圧を決定して、電圧レギュレータ24に入力
することで、所望の供給電圧を得る。供給電圧の切り替
えは基準電圧を切り替えればよいので、抵抗214(2
14A,214B,……)を切り替えることによって、
分圧した電圧である基準電圧を切り替えることが可能と
なる。電源オン以後の処理は、前述の図2,図3の例と
同様である。
【0034】図5は、端末装置2中の前記切替手段21
の第4具体例を示すブロック図である。図5において、
24は電圧レギュレータで、データ処理部25からの動
作・非動作の信号に従って、携帯電気部品1に電圧を供
給する。215および216A,216B,……は抵抗
群で、電圧レギュレータ24の出力電圧を分圧し、種々
の電圧を作るためのものである。212は例えばスイッ
チやマルチプレクサよりなる選択手段で、データ処理部
25からの信号に従って、直列接続された抵抗群216
A,216B,……による抵抗長さを選択すること(各
抵抗の接続点と接地間の短絡ループを切り替えること)
により、それぞれ異なる電圧を選択して出力する。25
はデータの処理や制御信号の入出力等をするデータ処理
部であり、例えば演算処理装置などである。
【0035】続いて、切替手段21の第4具体例の動作
を説明する。電源オンの時には、データ処理部25は、
電圧レギュレータ24が携帯電気部品1の種々の動作電
圧のうち最低の動作電圧を供給するように、選択手段2
12の切り替えを設定する。以後、処理は前述の図2〜
図4の例と同様に、データが読み取れるまで徐々に電圧
を上げるように切り替え、データの読み込みが成功した
後は、データに従って電圧の切り替えを行ったり、その
まま処理を続行したりして、システムとして動作させ
る。電圧の切り替えは、選択手段212によって、抵抗
群で作られる種々の電圧を切り替えることによって行
う。
【0036】なお、切替手段21における他の変形例と
して、電圧レギュレータ24の代わりに、切替手段21
の命令で電圧をオン・オフするスイッチやトランジスタ
も考えられる。以上のように様々な構成例によって、切
替手段21は実現できる。
【0037】次に、端末装置2中の前記信号電圧変換部
22の構成例とその動作について説明する。先にも述べ
たように、信号電圧変換部22は、端末装置2内の切替
手段21の入出力電圧と携帯電気部品1の入出力電圧と
の違いを補償する回路で、例えば、図6や図7の回路で
実現できる。
【0038】図6は信号電圧変換部22の第1具体例を
示す回路図である。本第1具体例の信号電圧変換部22
は、抵抗217とインバータ221とダイオード222
からなる。
【0039】端末装置2から携帯電気部品1への経路
(図6の上側部分)で説明すると、端末装置2側よりも
携帯電気部品1側が電圧値が高い場合は、端末装置2側
が“L”であるとインバータ出力は“L”となり、抵抗
217を通って供給されている電圧は接地されるため、
携帯電気部品1への信号も“L”となり、端末装置2側
が“H”であるとインバータ出力は“H”となり、ハイ
インピーダンスなので抵抗217を通って供給されてい
る電圧信号がそのまま携帯電気部品1へ出力され“H”
となる。
【0040】逆に、端末装置2側よりも携帯電気部品1
側が電圧値が低い場合は、端末装置2側が“L”である
とインバータ出力は“L”となり、抵抗217を通って
供給されている電圧は接地されるため、携帯電気部品へ
の信号も“L”となり、端末装置2側が“H”であると
インバータ出力は“H”となり、ダイオード222があ
るため端末装置2側の高い電圧は出力されずに、抵抗2
17を通って供給されている電圧信号がそのまま携帯電
気部品1へ出力され“H”となる。
【0041】携帯電気部品1から端末装置2への経路で
も同様である。以上の様にして、信号電圧の変換が実現
できる。
【0042】また、図7は信号電圧変換部22の第2具
体例を示す回路図であり、携帯電気部品1側が入出力の
場合の例である。このように、このほか端末装置2側が
入出力の場合や、端末装置2側,携帯電気部品1側の両
方が入出力の場合などが考えられる。
【0043】なおまた、信号電圧変換部22のその他の
例を述べると、アナログ/ディジタル変換器,ディジタ
ル/アナログ変換器を用いたり、図6,7の構成でイン
バータのかわりにバッファを使用したりする等、様々な
方法で実現できる。
【0044】また、前記入出力手段13,23は、コネ
クタ,金属接触やケーブル線等が例として挙げられる。
携帯電気部品1は、名刺サイズのICカードや切手サイ
ズのICカード(メモリカード)などが例として挙げら
れ、内部の前記入出力制御部12は演算処理装置(MP
U)、前記データ保管部11はフラッシュメモリなどで
実現できる。
【0045】以上の様にして、携帯電気部品1の様々な
動作電圧に自動的に対応し、かつ、比較的低い電圧で動
作する携帯電気部品1には低消費電力となるように低い
電圧で動作させることが、端末装置2側の簡単な回路で
実現できる。
【0046】次に、本発明による電圧制御方式を、通信
装置に適用した場合の実施形態について説明する。
【0047】図9は、本発明による電圧制御方式を適用
した通信装置の構成を示すブロック図である。図9にお
いて、2は携帯電話等の通信装置(端末装置)であり、
31は通信装置にデータを入力するキー部、32は音声
を出力するレシーバ、33は音声を入力するマイク、2
9は、マイク33より入力された音声信号を伝送できる
形式に信号処理したり、高周波部からの信号を音声信号
に処理したり、全体の統括制御を行ったり等する信号処
理部、35は信号処理部29からの信号に従い使用者に
情報を表示する表示部、30は、信号処理部29からの
信号を伝送できる周波数へ変換したり、アンテナから受
信した信号を信号処理できる周波数に変換したりする高
周波部、34はアンテナである。なお、図9において、
点線で囲んだ部分が、図1に示し前述した構成と均等な
部分であり、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0048】上記した構成において、携帯電気部品1を
通信装置(端末装置)2と接続し、電源をオンすると、
前述したように、携帯電気部品1の様々な動作電圧に自
動的に対応して、携帯電気部品1への供給電圧を切り替
えて動作を行う。これにより、携帯電気部品1中のデー
タ保管部11に対するデータの読み出し・書き込みがで
きるようになる。
【0049】もし、通信装置(端末装置)2が携帯電気
部品1の動作電圧に対応する電圧を供給できないとき、
例えば、携帯電気部品1が7[V]動作で、通信装置(端
末装置)2が5[V]までしか出力できず、データ読み込
みが不可能な場合は、切替手段21の処理が全て終わっ
てもデータ読み込みができないことを、信号処理部29
に通知し、これを受けて信号処理部29は表示部35に
信号を送り、接続された携帯電気部品1は使用不可能で
あるという事を表示し、使用者に通報する。これによ
り、使用者は使用できない携帯電気部品を接続しても、
すぐに気付くことができる。
【0050】携帯電気部品1を接続してシステム動作で
きるようになった後は、キー部31より入力されたデー
タと携帯電気部品内のデータ保管部11にあるデータと
を照合して、同一でなければ、レシーバ32,マイク3
3,高周波部30の動作を停止し、また、同一であれ
ば、動作させる暗証番号の機能や、通信装置が電話機で
ある場合は、電話番号を携帯電気部品1のデータ保管部
11に入力・保管できる機能などが使用できる。
【0051】以上、本発明による電圧制御方式を通信装
置に適用した実施形態においては、通信装置2が携帯電
気部品1の様々な動作電圧に自動的に対応し、かつ、低
電圧動作可能な携帯電気部品1が接続された場合には、
低電圧動作に切り替えることが可能であり、低電圧・低
消費電力とした通信システムの動作が簡単に実現可能と
なる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、端末装置
に接続される携帯電気部品の様々な動作電圧に自動的に
対応できる様になり、使用者が動作電圧を考慮して使用
する煩わしさが省け、しかも、低電圧動作可能な携帯電
気部品の場合は、低電圧・低消費電力の動作とすること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯電気部品と端末装置とで構成される本発明
の1実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1中の切替手段の第1具体例の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図1中の切替手段の第2具体例の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図1中の切替手段の第3具体例の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図1中の切替手段の第4具体例の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図1中の信号電圧変換部の第1具体例の構成を
示す回路図である。
【図7】図1中の信号電圧変換部の第2具体例の構成を
示す回路図である。
【図8】図1のシステムにおける電圧制御処理の流れを
示すフローチャート図である。
【図9】本発明による電圧制御方式を通信装置に適用し
た実施形態の構成を示すブロック図である。
【図10】携帯電気部品と端末装置とで構成される従来
技術に係るシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯電気部品 11 データ保管部 12 入出力制御部 13 入出力手段 2 端末装置(通信装置) 21 切替手段 22 信号電圧変換部 23 入出力手段 24,24A,24B 電圧レギュレータ 25 データ処理部 29 信号処理部 30 高周波部 31 キー部 32 レシーバ 33 マイク 34 アンテナ 35 表示部 211 変換器 212 選択手段 213,214A,214B,215,216A,21
6B,217 抵抗 221 インバータ 222 ダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムの動作に関係するデータを持つ
    携帯電気部品と、該携帯電気部品を接続してこれに動作
    電圧を供給する端末装置とで構成するシステムにおい
    て、 上記携帯電気部品から上記端末装置に入力されたデータ
    に従って、上記端末装置から上記携帯電気部品への供給
    電圧を可変制御することを特徴とする電圧制御方式。
  2. 【請求項2】 システムの動作に関係するデータを持つ
    携帯電気部品と、該携帯電気部品を接続してこれに動作
    電圧を供給する端末装置とで構成するシステムにおい
    て、 上記端末装置と上記携帯電気部品を接続させ、データの
    入出力や上記端末装置側から上記携帯電気部品側への電
    圧供給を可能にするために、上記端末装置及び上記携帯
    電気部品にそれぞれ設けられた入出力手段と、 上記入出力手段を経由して入力された上記端末装置側か
    らの供給電圧で動作し、上記携帯電気部品のデータの入
    出力を制御するために、上記携帯電気部品に設けられた
    入出力制御部と、 データを保持したり、上記入出力制御部の信号に従って
    上記端末装置側からのデータを保管したり、保持してい
    るデータを上記端末装置側へ出力したりするために、上
    記携帯電気部品に設けられたデータ保管部と、 上記入出力手段を経由して上記データ保管部からのデー
    タを入力し、上記端末装置側の切替手段へ入力可能な電
    圧のデータに変換したり、上記切替手段からのデータを
    入力して上記携帯電気部品側へ入力可能な電圧のデータ
    に変換したりするために、上記端末装置に設けられた信
    号電圧変換部と、 上記信号電圧変換部からのデータに従って、上記端末装
    置側から上記携帯電気部品側へ供給する電圧を可変とす
    るために、上記端末装置に設けられた切替手段と、を具
    備し、上記端末装置から上記携帯電気部品へ出力する供
    給電圧を可変制御することを特徴とする電圧制御方式。
  3. 【請求項3】 システムの動作に関係するデータを持つ
    携帯電気部品と、該携帯電気部品を接続してこれに動作
    電圧を供給する端末装置とで構成するシステムにおい
    て、 上記端末装置から上記携帯電気部品に供給する電圧をあ
    らかじめ決めてある電圧のうち、低いほうから順次電圧
    を上げて供給し、上記携帯電気部品から上記端末装置に
    出力されるデータに従って動作させる電圧を決定するこ
    とを特徴とする電圧制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3に記載の電圧
    制御方式を備えたことを特徴とする端末装置。
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