JP2014054131A - コンデンサ回路、dc−dcコンバータ回路、及び直流電源装置 - Google Patents

コンデンサ回路、dc−dcコンバータ回路、及び直流電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 4端子コンデンサを用いてより効果的にノイズを低減することが可能なDC−DCコンバータ回路を提供することを目的とする。
【解決手段】 DC−DCコンバータ回路20は、インダクタ素子21と、導通期間にインダクタ素子21を介して高電位側配線32から基準電位配線31に電流を流すスイッチング素子22と、スイッチング素子22が非導通の期間に、インダクタ素子21に蓄えられた電力を出力配線33を介してLED2に供給する整流素子23と、一方の電極241を共有する第1の一対のリード線24a,24b及び他方の電極242を共有する第2の一対のリード線24c,24dを有する4端子コンデンサ24とを備える。整流素子23と出力配線33とは4端子コンデンサ24の第1の一対のリード線24a,24bを介して接続され、スイッチング素子22と基準電位配線31とは第2の一対のリード線24c,24dを介して接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、4端子コンデンサを用いたコンデンサ回路、DC−DCコンバータ回路、及び直流電源装置に関する。
従来から、ノイズ対策部品として4端子コンデンサが用いられている。例えば特許文献1には、4端子コンデンサを用いたノイズフィルタが開示されている。このノイズフィルタ(4端子コンデンサ)は、交流入力部分の基準側配線とホット側配線との間に挿入される。すなわち、基準側配線が4端子コンデンサの一方の電極を共有する一対のリード線を介して配線され、ホット側配線が4端子コンデンサの他方の電極を共有する一対のリード線を介して配線される。さらに、4端子コンデンサのリード部分にフェライトビーズが設けられ、4端子コンデンサを含む回路にインダクタ成分が付与されている。
実開昭59−174716号公報
ところで、近年、例えばLED等の直流負荷を駆動するためのスイッチング電源装置として、AC電源入力を直流化する回路の後段に、直流化された電圧を所望の電圧に昇圧又は降圧するDC−DCコンバータ回路が搭載されたものが普及している。このようなスイッチング電源装置においては、より効果的にノイズ対策を施すことが望まれる。しかしながら、DC−DCコンバータ回路を含むスイッチング電源装置において、特許文献1に開示されているように4端子コンデンサを接続したとしても所望のノイズ低減効果を得ることが困難であることが分かってきた。そのため、4端子コンデンサを用いてより効果的にノイズを低減できる技術が望まれていた。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、4端子コンデンサを用いてより効果的にノイズを低減することが可能なコンデンサ回路、DC−DCコンバータ回路、及び直流電源装置を提供することを目的とする。
本発明に係るコンデンサ回路は、一方の電極を共有する第1の一対のリード線及び他方の電極を共有する第2の一対のリード線を有する4端子コンデンサを備え、入力配線から入力される直流電圧を変圧し、出力配線を介して負荷に供給するコンデンサ回路であって、一端が入力配線に接続されたインダクタ素子と、入力端子がインダクタ素子の他端に接続され、導通期間にインダクタ素子を介して入力配線から基準電位配線に電流を流すスイッチング素子と、一端がインダクタ素子の他端に接続され、スイッチング素子が非導通の期間に、インダクタ素子に蓄えられた電力を出力配線を介して負荷に供給する整流素子とを備え、整流素子の他端と出力配線とが4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、スイッチング素子の出力端子と基準電位配線とが4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることを特徴とする。
本発明に係るコンデンサ回路によれば、スイッチング素子の非道通状態時に、電流が4端子コンデンサの第1の一対のリード線を通って負荷側に流れる。その際に、4端子コンデンサによれば、上記リード線のESL(等価直列インダクタ)が低減されるため、挿入損失をより増大することができる。よって、4端子コンデンサによるノイズ低減作用を効果的に発揮させることが可能となる。また、この場合には、整流素子の後段に4端子コンデンサが接続されているため、スイッチング素子がスイッチング動作する際に瞬間的に発生する大電流を抑制することができる。
本発明に係るDC−DCコンバータ回路は、入力配線から入力される直流電圧を変圧し、出力配線を介して負荷に供給するDC−DCコンバータ回路であって、インダクタ素子と、導通期間にインダクタ素子を介して入力配線から基準電位配線に電流を流すスイッチング素子と、スイッチング素子が非導通の期間に、インダクタ素子に蓄えられた電力を出力配線を介して負荷に供給する整流素子と、一方の電極を共有する第1の一対のリード線及び他方の電極を共有する第2の一対のリード線を有する4端子コンデンサとを備え、整流素子と出力配線とが4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、スイッチング素子と基準電位配線とが4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることを特徴とする。
本発明に係るDC−DCコンバータ回路によれば、スイッチング素子の非道通状態時に、電流が4端子コンデンサの第1の一対のリード線を通って負荷側に流れる。その際に、4端子コンデンサによれば、リード線のESL(等価直列インダクタ)が低減されるため、挿入損失をより増大することができる。よって、4端子コンデンサによるノイズ低減作用を効果的に発揮させることが可能となる。また、この場合には、整流素子の後段に4端子コンデンサが接続されているため、スイッチング素子がスイッチング動作する際に瞬間的に発生する大電流を抑制することができる。
本発明に係るDC−DCコンバータ回路では、インダクタ素子が、一端が入力配線に接続されたチョークコイルであり、整流素子がダイオードであり、スイッチング素子の入力端子及びダイオードのアノード端子がチョークコイルの他端に接続され、ダイオードのカソード端子と出力配線とが4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、スイッチング素子の出力端子と基準電位配線とが4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることが好ましい。
このようにすれば、非絶縁型DC−DCコンバータの小型な特性を維持しつつ、昇圧型等の回路構成においてノイズ低減効果を得ることが可能となる。
本発明に係るDC−DCコンバータ回路では、インダクタ素子が、一次巻線の一端が入力配線に接続されたトランスであり、整流素子がダイオードであり、スイッチング素子の入力端子がトランスの一次巻線の他端に接続され、ダイオードのアノード端子がトランスの二次巻線の一端に接続され、ダイオードのカソード端子と出力配線とが4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、スイッチング素子の出力端子と基準電位配線とが4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることが好ましい。
このようにすれば、昇圧又は降圧可能で汎用性の高い絶縁型フライバックコンバータにおいてもノイズ低減効果を得ることが可能となる。
本発明に係る直流電源装置は、交流入力電圧を整流して入力配線に直流電圧を供給する入力回路と、上記いずれかのDC−DCコンバータ回路とを備えることを特徴とする。
本発明に係る直流電源装置によれば、上記いずれかのDC−DCコンバータ回路を備えているため、ノイズレベルの低い直流電源装置を提供することが可能となる。
本発明によれば、4端子コンデンサを用いてより効果的にノイズを低減することが可能となる。
実施形態に係るDC−DCコンバータ回路を含む直流電源装置の回路図である。 4端子コンデンサを説明する図である。 図1のDC−DCコンバータ回路の動作を説明するための図である。 図1のDC−DCコンバータ回路の動作を説明するための図である。 実施形態及び第3の比較例のコンデンサの挿入損失特性を示すグラフである。 第1の比較例に係る直流電源装置の回路図である。 第2の比較例に係る直流電源装置の回路図である。 第3の比較例に係る直流電源装置の回路図である。 第4の比較例に係る直流電源装置の回路図である。 実施形態、第1の比較例、及び第3の比較例の輻射ノイズレベルを示すグラフである。 第4の比較例を構成するスイッチング素子に流れる電流を示すグラフである。 第1の変形例に係る直流電源装置の回路図である。 第2の変形例に係る直流電源装置の回路図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、実施形態に係るコンデンサ回路を含む直流電源装置1の構成について説明する。図1は、直流電源装置1の回路図である。直流電源装置1は、入力交流電圧を整流して直流化する入力回路10、及び入力回路10からの入力電圧を降圧して負荷2に供給するDC−DCコンバータ回路20を含む。なお、本実施形態では負荷2としてLEDを用いたが、負荷2は直流駆動される負荷であればどのような負荷であってもよい。
入力回路10は、全波整流器11、平滑コンデンサ12、フィルタコイル13、及びフィルタコンデンサ14を含む。全波整流器11は入力端子T1及びT2から入力されるAC入力電圧を全波整流し、平滑コンデンサ12がその全波整流出力を平滑する。すなわち、全波整流器11及び平滑コンデンサ12によって入力AC電源が直流化され、基準電位配線31(グランド)及び高電位側配線(入力配線)32に直流電圧が供給される。フィルタコイル13及びフィルタコンデンサ14はノイズフィルタを形成し、主にノーマルモードノイズを減衰させる。
なお、平滑コンデンサ12の代わりに、フィルタコイル13及びフィルタコンデンサ14とのπ型フィルタの形成のためのコンデンサを接続してもよい。また、入力電源が直流電源である場合は入力回路10は不要であり、直流電源が直接DC−DCコンバータ回路20に接続されるようにすればよい。
DC−DCコンバータ回路20はチョークコイル21(インダクタ素子)、スイッチング素子22、整流素子23、4端子コンデンサ24、コンデンサ25、抵抗26、及びドライバ27等を含んで構成されている。チョークコイル21の一端は高電位側配線32に接続され、他端は、例えばMOS FETからなるスイッチング素子22のドレイン端子(特許請求の範囲に記載の入力端子に相当)に接続される。また、チョークコイル21の他端及びスイッチング素子22のドレイン端子には、ダイオードからなる整流素子23のアノード端子が接続される。
スイッチング素子22のソース端子(特許請求の範囲に記載の出力端子に相当)及び整流素子23のカソード端子はそれぞれ4端子コンデンサ24のリード線24c及び24aに接続され、4端子コンデンサ24のリード線24d及び24bはそれぞれ基準電位配線31及び出力配線33に接続される。即ち、整流素子23のカソード端子と出力配線33が一対のリード線24a及び24bを介して接続され、スイッチング素子22のソース端子と基準電位配線31が一対のリード線24c及び24dを介して接続される。
ここで、図2に、本実施形態で用いた4端子コンデンサ24の構成を示す。4端子コンデンサ24はセラミックコンデンサからなる本体部240、電極241、電極242、電極241に接続されてヘアピン状に屈曲されたリード線24a及び24b、並びに電極242に接続されてヘアピン状に屈曲されたリード線24c及び24dからなる。本体部240のセラミックコンデンサは、矩形に形成された複数の誘電体層と、矩形の薄膜状に形成された内部電極とが交互に積層されて形成される。上記誘電体層は、BaTiO、CaTiO、CaZrO等を主成分とする誘電体セラミックからなる。また、この誘電体層において、上記主成分に対してMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物等の副成分が添加されていてもよい。
なお、一般に、現実のコンデンサには、容量成分(ESC(Equivalent Series Capacitance))の他、等価直列インダクタンス(ESL(Equivalent Series Inductance)や等価直列抵抗(ESR(Equivalent Series Resistance))が存在する。そのため、インピーダンスは、共振周波数を境にして、低周波側では、ESCの影響により、周波数が高くなるに従って低くなるが、高周波側では、ESLの影響により、周波数が高くなるほど高くなる傾向を示す。特に、リード線付きコンデンサではESLが比較的大きいため、高周波帯域でのインピーダンスが増大する。4端子コンデンサは、このようなESLを低減するため、コンデンサの対向電極それぞれに2本のリード線を取り付け、これらのリード線を入力側と出力側とに分離することにより、コンデンサに直列に挿入されるインダクタンス成分(ESL)をなくすものである。
図1に戻り、コンデンサ25は整流素子23からの出力を必要に応じて平滑する。本実施形態においては、負荷2がLEDであり、光出力のリップルを低減するためにコンデンサ25が挿入されることが望ましいが、負荷2において出力リップルが問題とならない場合にはコンデンサ25は小容量のものとするか省略してもよい。抵抗26は、DC−DCコンバータ回路20の動作終了時にコンデンサ25に残存する電圧(LEDの合計Vf以下の電圧)を放電し、負荷2の取り外し時に出力端子T3−T4間に電圧が発生しないようにするためのものである。
次に、図3及び図4を参照して、DC−DCコンバータ回路2の動作について説明する。なお、スイッチング素子22のゲート端子にはドライバ27が接続されている。該ドライバ27は、スイッチング素子22を適切なオン幅及び駆動周波数(例えば数10k〜数100kHz)でPWM制御する。
まず、図3に示すように、スイッチング素子22の導通期間においては、主電流が、高電位側配線32→チョークコイル21→スイッチング素子22→4端子コンデンサ24のリード線24c→電極242(図2参照)→リード線24d→基準電位配線31に流れる。すなわち、この期間において、チョークコイル21を介して高電位側配線32から基準電位配線31に向けて電流が流れてチョークコイル21にエネルギーが蓄積される。なお、この期間においては、整流素子23は非導通状態となっている。
次に図4に示すように、スイッチング素子22が非導通の期間においては、主電流が、チョークコイル21に蓄えられたエネルギーを電源として、チョークコイル21→整流素子23→4端子コンデンサ24のリード線24a→電極241(図2参照)→リード線24b→出力配線33→負荷2→チョークコイル21に流れる。これにより、昇圧された直流電力が負荷2に供給される。図3及び図4の動作がドライバ27による駆動周波数で反復される。
上述したように、スイッチング素子22の導通期間においては、4端子コンデンサ24の一対のリード線24c及び24dに電流経路が形成される。また、スイッチング素子22の非導通期間においては、4端子コンデンサ24の一対のリード線24a及び24bに電流経路が形成される。これにより、4端子コンデンサ24のリード線24a〜24dに起因するESLを低減して、インピーダンスを下げることができる。そのため、出力配線33と基準電位配線31との間に4端子コンデンサ24を接続することによるノイズ低減効果をより発揮することが可能となる。
ここで、4端子コンデンサ24を用いた場合、及び図8に示される2端子コンデンサ124(比較例)を用いた場合それぞれのS21を図5に示す。図5に示されたグラフの横軸は周波数(MHz)であり、縦軸はSパラメータのS21(dB)である。なお、S21は、実施形態(図1)及び比較例(図8)において、A点(port1)に信号を入力したときにB点(port2)に伝達される割合、すなわち順方向の伝達係数である。よって、このS21が小さいほど、挿入損失が大きく、ノイズ対策効果が大きいと評価することができる。
図5に示すように、図8における2端子コンデンサ124のS21の共振点が10MHz弱であるのに対し、本実施形態に係る4端子コンデンサ24のS21の共振点は20MHzに上昇した。また、S21の共振点から高周波側では、同一周波数におけるS21の大きさは、図8における2端子コンデンサ124よりも本実施形態に係る4端子コンデンサ24の方が10dB以上小さい(すなわち挿入損失が大きい)ことが確認された。ここで、LED照明の輻射ノイズが観測されやすい周波数帯は30〜300MHzであるので、上記の共振点の上昇、及び共振点から高周波側におけるS21の低減は、輻射ノイズの低減において好ましいものとなる。
上述したように、本実施形態に係る4端子コンデンサ24の接続形態によると、DC−DCコンバータ回路20におけるノイズ低減効果を確実に得ることができる。
続いて、比較例の回路を用いて本実施形態のノイズ低減効果を確認した。図6〜図9それぞれに第1〜第4の比較例に係る直流電源装置を示す。図6に示すように、第1の比較例の直流電源装置101は、4端子コンデンサ(及び2端子コンデンサ)を有しない回路構成となっている。また、図7に示すように、第2の比較例に係る直流電源装置102では、DC−DCコンバータ回路122の前段の入力回路110に、より具体的には全波整流器11の出力端に4端子コンデンサ24が接続される。
図8に示すように、第3の比較例に係る直流電源装置103では、図1の回路(本実施形態)の4端子コンデンサ24の代わりに2端子コンデンサ124が接続されている。また、図9に示すように、第4の比較例の直流電源装置104では、整流素子23の入力側に4端子コンデンサ24が挿入されている。即ち、チョークコイル21とスイッチング素子22のドレイン端子との接続点と、整流素子23のアノード端子とが、リード線24a及び24bを介して接続されている。
本実施形態、第1の比較例(図6)、及び第3の比較例(図8)の輻射ノイズを測定した結果を図10に示す。図10に示すグラフの横軸は周波数(MHz)であり、縦軸はノイズレベル(dBμV/m)である。また、図10のグラフでは、本実施形態の測定結果をP、第1の比較例の測定結果をC1、第3の比較例の測定結果をC3で示す。なお、図示を省略しているが、第2の比較例(図7)の輻射ノイズは、後述する第1の比較例の輻射ノイズ(測定結果C1)と同等であった。
出力配線33と基準電位配線31の間に2端子コンデンサ124が接続されたことにより、測定結果C3のノイズレベルは、測定周波数のほぼ全域にわたって測定結果C1のノイズレベルよりも低減した。また、2端子コンデンサ124の代わりに4端子コンデンサ24を接続してコンデンサのESLを低減したことにより、測定結果Pのノイズレベルは、測定周波数のほぼ全域にわたって測定結果C3のノイズレベルよりも低減した。結果として、測定結果Pのノイズレベルは、測定周波数のほぼ全域にわたって測定結果C1のノイズレベルよりも大幅に低減することが確認された。
また、第4の比較例(図9)については、ノイズ特性以前にスイッチング動作上の問題があることが確認された。ここで、図11に、本比較例におけるスイッチング素子22のドレイン−ソース間に流れる電流の波形を示す。図11に示すグラフの横軸は時間(ms)であり、縦軸は電流(mA)である。図11中に破線で囲った部分Xに示されるように、本比較例では、瞬時的なスパイク電流がスイッチング素子22の導通開始毎に発生する。このスパイク電流はスイッチング素子22を破壊することがあるため、第4の比較例(図9)は採用することができない。
上述したように、DC−DCコンバータ回路20において、整流素子23のカソード端子と出力配線33とが4端子コンデンサ24の一対のリード線24a及び24bを介して接続され、スイッチング素子22のソース端子と基準電位配線31とが一対のリード線24c及び24dを介して接続されることによって、大幅なノイズ低減効果を得られることが確認された。このように、本実施形態によれば、4端子コンデンサ24をDC−DCコンバータ回路20において有効に機能させるコンデンサ回路を得ることができ、4端子コンデンサ24の追加のみでDC−DCコンバータ回路20の大幅なノイズ低減効果を得ることが可能となった。
なお、本発明の構成は、種々の方式のDC−DCコンバータ回路に適用することができる。例えば、第1の変形例として、昇圧型のDC−DCコンバータ回路に本発明を適用して、図12に示すような回路構成とすることもできる。同図に示す回路においては、スイッチング素子22の導通期間においては、主電流が高電位側配線32→チョークコイル21→リード線24c→電極242(図2参照)→リード線24d→基準電位配線31に流れる。一方、スイッチング素子22の非導通期間においては、主電流が、チョークコイル21に蓄えられたエネルギーを電源として、チョークコイル21→整流素子23→リード線24a→電極241(図2参照)→リード線24b→出力配線33→負荷2→基準電位配線31に流れる。これにより、チョークコイル21に発生するピーク電圧を高電位側配線と基準電位配線の電位差に加えた電圧が出力される。これにより、昇圧型コンバータにおいてもノイズ低減効果を得ることが可能となる。
また、第2の変形例として、絶縁型のフライバック型DC−DCコンバータ回路に本発明を適用して、図13に示すような回路構成とすることもできる。同図に示す回路においては、スイッチング素子22の導通期間においては、主電流が高電位側配線32→トランス28(インダクタ素子)の一次巻線28a→リード線24c→電極242(図2参照)→リード線24d→基準電位配線31に流れる。一方、スイッチング素子22の非導通期間においては、主電流が、トランス28に蓄えられたエネルギーを電源として、トランス28の二次巻線28b→整流素子23→リード線24a→電極241(図2参照)→リード線24b→出力配線33→負荷2→二次巻線28bに流れる(このとき、二次側には電流は流れず整流素子23は非導通状態である)。なお、本変形例は、トランス28の一次巻線28aと二次巻線28bの巻数比によって昇圧型又は降圧型となる。このように、昇降圧可能で汎用性の高い絶縁型フライバックコンバータにおいてもノイズ低減効果を得ることが可能となる。
いずれの変形例においても、上記実施形態と同様に、4端子コンデンサ24(リード線24a〜24d)のESLの低減によってインピーダンスを下げることができる。これにより、出力配線33と基準電位配線31との間に4端子コンデンサ24を接続することによるノイズ低減効果をより発揮することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態ではスイッチング素子22としてMOS FETを用いたが、例えばバイポーラトランジスタ等を用いてもよい。なお、スイッチング素子22としてバイポーラトランジスタを用いる場合には、コレクタ端子が入力端子に相当し、エミッタ端子が出力端子に相当し、ベース端子が制御端子となる。
1 直流電源装置
10 入力回路
20 DC−DCコンバータ回路
21 チョークコイル(インダクタ素子)
22 スイッチング素子
23 整流素子
24 4端子コンデンサ
24a、24b、24c、24d リード線
241、242 電極
28 トランス(インダクタ素子)
31 基準電位配線
32 高電位側配線(入力配線)
33 出力配線

Claims (5)

  1. 一方の電極を共有する第1の一対のリード線及び他方の電極を共有する第2の一対のリード線を有する4端子コンデンサを備え、入力配線から入力される直流電圧を変圧し、出力配線を介して負荷に供給するコンデンサ回路であって、
    一端が前記入力配線に接続されたインダクタ素子と、
    入力端子が前記インダクタ素子の他端に接続され、導通期間に前記インダクタ素子を介して前記入力配線から基準電位配線に電流を流すスイッチング素子と、
    一端が前記インダクタ素子の他端に接続され、前記スイッチング素子が非導通の期間に、前記インダクタ素子に蓄えられた電力を前記出力配線を介して負荷に供給する整流素子と、を備え、
    前記整流素子の他端と前記出力配線とは前記4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、前記スイッチング素子の出力端子と前記基準電位配線とは前記4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることを特徴とするコンデンサ回路。
  2. 入力配線から入力される直流電圧を変圧し、出力配線を介して負荷に供給するDC−DCコンバータ回路であって、
    インダクタ素子と、
    導通期間に前記インダクタ素子を介して前記入力配線から基準電位配線に電流を流すスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子が非導通の期間に、前記インダクタ素子に蓄えられた電力を前記出力配線を介して負荷に供給する整流素子と、
    一方の電極を共有する第1の一対のリード線及び他方の電極を共有する第2の一対のリード線を有する4端子コンデンサと、を備え、
    前記整流素子と前記出力配線とは前記4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、前記スイッチング素子と前記基準電位配線とは前記4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
  3. 前記インダクタ素子は一端が前記入力配線に接続されたチョークコイルであり、
    前記整流素子はダイオードであり、
    前記スイッチング素子の入力端子及び前記ダイオードのアノード端子は前記チョークコイルの他端に接続され、
    前記ダイオードのカソード端子と前記出力配線とは前記4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、前記スイッチング素子の出力端子と前記基準電位配線とは前記4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載のDC−DCコンバータ回路。
  4. 前記インダクタ素子は一次巻線の一端が前記入力配線に接続されたトランスであり、
    前記整流素子はダイオードであり、
    前記スイッチング素子の入力端子は前記トランスの一次巻線の他端に接続され、
    前記ダイオードのアノード端子は前記トランスの二次巻線の一端に接続され、
    前記ダイオードのカソード端子と前記出力配線とは前記4端子コンデンサの第1の一対のリード線を介して接続され、前記スイッチング素子の出力端子と前記基準電位配線とは前記4端子コンデンサの第2の一対のリード線を介して接続されていることを特徴とする請求項2に記載のDC−DCコンバータ回路。
  5. 交流入力電圧を整流して前記入力配線に直流電圧を供給する入力回路と、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ回路と、を備えることを特徴とする直流電源装置。
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