JP2003303102A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
を簡単に実現できる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像処理のタスクに用いる処理部品と処
理部品間の結合情報とを記述したタスクシナリオ情報15
と、処理部品の情報16と、処理部品の実体17とを管理す
るタスク格納手段14と、コンテンツ識別子とタスク識別
子とが入力すると、タスク識別子に対応するタスクのタ
スクシナリオ情報15を解析し、タスクに用いる処理部品
と処理部品間を結合するソフトバスとを決定するタスク
解析管理手段11と、処理部品の生成/削除/制御を行な
う処理部品管理手段12と、ソフトバスを生成/削除し、
ソフトバスのデータの受渡しを制御するソフトバス管理
手段13とを設ける。タスクシナリオの書換えだけで、ユ
ーザのニーズに応じた機能を実現できる。
Description
行なう画像処理装置に関し、特に、ユーザのニーズや用
途に応じた画像処理機能を簡単に実現できるようにした
ものである。
クインフラの充実と共に、携帯端末やパソコン等の様々
なブラウザ上で、映像コンテンツをオンデマンドまたは
リアルタイムに閲覧する映像配信システムが普及しつつ
ある。これらのシステムでは、サーバが同時に複数の映
像を供給し、また、ネットワークの状況または端末の仕
様に応じて、映像コンテンツの解像度やビットレート等
を変更し、途切れのないスムーズな映像を提供するよう
に構成されている。
ーザの要望によっては、「映像の単なる配信だけのも
の」から、「映像中継ノードを介して他ネットワークに
配信するために、ビットレート調整やフォーマット変換
等を行なうもの」、また、「映像監視用途での画像認識
装置と連携する高度なもの」までレンジが広い。このた
め、様々なニーズに対し、短期間のシステム開発で迅速
に応えていくために、機能面での拡張性やカスタマイズ
が容易なシステムを構築していくことが望まれつつあ
る。
度変換、画像認識等の処理部品をそれぞれ独立したオブ
ジェクトとして扱い、全オブジェクト共通の入出力イン
ターフェースと状態遷移とを定義し、管理することで、
オブジェクトの再利用性を高めようという分散オブジェ
クト技術がある。この技術の一例として、OMG団体
(Object Management Group)が考案したCORBA(C
ommon Object Request Broker Architecture)やMic
rosoft社が開発したCOM(Component Object M
odel)が挙げられる。
クト間のやり取りを実現するためのメカニズムで、CO
RBA規約の上で作成したオブジェクトは、ネットワー
クを介したリモート環境下でも、お互いに協調して一つ
の機能を実現することができる。また、COMに関して
もCORBAと同程度の機能を実現しており、さらに、
選択したオブジェクトに結合可能なオブジェクトを自動
抽出し、オブジェクト間を次々と連結することで、一つ
の機能ソフトウェアを自動生成し、開発効率の向上を図
っている。例えば、圧縮映像をファイルから読み出すオ
ブジェクトを選択すると、その圧縮映像を復号するオブ
ジェクト、それをモニタに表示するオブジェクトを自動
抽出し、映像再生機能を持つソフトウェアを自動生成す
ることが可能である。
動生成する方法は、特開2000−56958号公報に
も開示されている。このソフトウェアの自動生成方法を
実施する装置は、図27に示すように、画像データに対
して処理を行なう入出力の各引数を持つ複数のソフトウ
ェア部品を格納する格納装置93と、処理手順が記述され
ている概略手順に従って格納装置93からソフトウェア部
品を抽出し、画像処理ソフトウェアを自動生成する自動
生成装置90とから成り、自動生成装置90は、先に実行さ
れるソフトウェア部品の引数とこのソフトウェア部品に
続いて実行されるソフトウェア部品の引数との入出力関
係を判断し、先に実行されるソフトウェア部品の引数が
出力で、このソフトウェア部品に続いて実行されるソフ
トウェア部品の引数が入力であれば、これらの各ソフト
ウェア部品同士を結合候補とする結合候補判定部91と、
結合候補判定部91により結合候補とされた各ソフトウェ
ア部品の各引数について、処理する画像データの種類が
一致するか否かを判断し、一致すれば各ソフトウェア部
品の各引数を結合する結合部92とを備えている。
体の欠陥を検査する画像処理ソフトウェアでのソフトウ
ェア部品の結合関係を示しており、位置合わせ、2値
化、マスク処理、膨張収縮の各画像処理ソフトウェア部
品と、特徴量抽出のソフトウェア部品と、判定のソフト
ウェア部品とが自動結合されている。こうした画像処理
ソフトウェアの自動生成機能を映像配信システムの画像
処理装置に設け、実現したい機能を概略手順に記述し
て、映像フォーマット変換、解像度変換、画像認識など
のソフトウェア部品を任意に組み合わせわることによ
り、ユーザのニーズや用途に応じた機能の生成が可能に
なる。
理ソフトウェアの自動生成方法を適用して配信映像等の
画像処理を行なう画像処理装置を構成する場合には、次
のような問題がある。 (課題1)同一の部品であっても、実現しようとする画
像処理装置の機能によって、各部品の振舞いが異なる。
例えば、映像の解像度を変更する部品を用いて、図23
(a)に示すように、ライブ映像を中継する映像中継ノ
ード上でリアルタイムに解像度を変更する場合は、リア
ルタイム性を重視して、ベストエフォート的にフレーム
を間引いて解像度を変更することが望まれる。一方、図
23(b)のように、カメラ映像等をファイルに蓄積
し、縦横比や解像度を変換して、オンデマンドにより映
像を提供するような場合には、コンテンツの品質維持を
重視して、フレームを間引かずに解像度を変更すること
が望まれる。
は、実現する機能毎に、各部品毎の処理の遅延や揺らぎ
を考慮した詳細な設計が必要になる。例えば、図23
(a)を例に用いると、ネットワークの帯域の揺らぎを
吸収できるように映像受信部品と解像度変更部品との間
にどの程度バッファを配置するか考慮する必要がある。
このバッファ量は、ネットワーク環境にも左右される。
これらの問題は、各部品固有のものではなく、画像処理
装置が実現しようとする機能に依存するものであり、各
部品間のバッファ量、フレームを間引く/間引かない等
のデータ受け渡し方法を別途定義し、それに応じて制御
できる機構を画像処理装置の中に設ける必要がある。
複数のユーザに解像度やフォーマットを変更して提供す
る場合を考えると、従来技術では、図24に示すよう
に、画像処理装置の中で、ユーザ端末1向けに、カメラ
の映像入力の解像度変換やフォーマット変換の処理を行
った後、ユーザ端末1に映像を提供し、また、ユーザ端
末2向けに、カメラの映像入力の解像度変換やフォーマ
ット変換の処理を行った後、ユーザ端末2に映像を提供
することになる。しかし、当然の事ながら、解像度変換
やフォーマット変換の画像処理は演算量が高いため、図
24のX(映像入力処理)、Y(解像度変換処理)、Z
(フォーマット変換処理)部分のように同じ処理につい
ては共有化して処理の最適化を図る必要がある。
は、画面合成や映像/音声の多重化等の統合処理、逆多
重化等の分離処理、処理部品のパラメータ変更などがあ
り、画像処理装置は、こうした処理についても、最適化
を図るための制御/管理機構を備える必要がある。
は、同一の部品群から機能を構成していても、時間軸に
沿って順次映像をベストエフォート的にフレームを間引
きながら再生するレート再生モードと、一コマずつフレ
ームを間引かずに再生するコマ送り再生モードとが存在
し、これらはユーザによって選択される。そのため、画
像処理装置は、ユーザの要求に応じて再生モードの切り
替えが可能な機構を備える必要がある。
機能を構成する部品点数が多いときに再生モードの切り
替えが行われると、モード切り替えに時間が掛かった
り、ユーザから見た再生フレームの順序が入れ替わった
りすると言う問題がある。図25は、この模様を具体例
で示している。図25(a)は、ディスクからバッファ
に順方向にフレームが読み込まれ、コマ送り再生が行わ
れている状態を示している。ディスクから読み込まれた
フレーム1、2は既にバッファから出力され、バッファ
内にはフレーム3、4、‥、8が溜まっている。図25
(b)に示すように、ユーザが3フレーム目で逆コマ送
りの再生を要求したとする。この要求に基づいて、ディ
スクからフレーム8の次にフレーム7が読み出される。
しかし、フレーム7がバッファから出力されるのは、フ
レーム4、‥、8の後であるため、バッファに溜まった
分だけ逆コマ送りへの切り替えが遅くなる。このとき、
図25(c)に示すように、コマンド切り替え時にバッ
ファをクリアする仕組みを取り入れたとしても、ユーザ
は、フレーム1→2→3までのコマ送りの後、フレーム
3→2→1を期待しているのに、フレーム7→6→5の
順で逆コマ送りになるため、不審に感じることになる。
ェアの自動生成方法では、入出力の各引数を持つソフト
ウェア部品(処理に必要なものを入力し、処理結果を出
力するソフトウェア部品)を組み合わせているため、例
えば、「画像認識」処理を行なう「非圧縮画像入力→認
識結果出力」というソフトウェア部品は、図26(a)
に示す機能には使用できる(「画像認識」のソフトウェ
ア部品から出力されるデータの種類が「認識結果記録」
のソフトウェア部品の入力データの種類と一致するた
め)が、図26(b)に示す機能には使用できなくなる
(「画像認識」のソフトウェア部品から出力されるデー
タの種類が「画像圧縮」のソフトウェア部品の入力デー
タの種類と一致しないため)。そのため、ソフトウェア
部品を広く活用できる組み合わせ方式が望まれる。
あり、ユーザのニーズや用途に応じた画像処理機能を簡
単に実現することができる画像処理装置を提供すること
を目的としている。
ンテンツの画像処理または蓄積再生処理のためのタスク
を行なう画像処理装置において、タスクに用いる処理部
品と処理部品間の結合情報とが記述されたタスクシナリ
オ情報と、処理部品の情報が記述されたコンポーネント
情報と、処理部品の実体が格納されたコンポーネントラ
イブラリとを管理するタスク格納手段と、コンテンツを
特定するコンテンツ識別子とタスクを特定するタスク識
別子とを入力すると、タスク識別子に対応するタスクの
タスクシナリオ情報を解析し、前記タスクに用いる処理
部品と処理部品間を結合するソフトバスとを決定し、前
記タスクの実行を管理するタスク解析管理手段と、タス
ク解析管理手段が決定した処理部品を生成または削除
し、処理部品の動作を制御するコンポーネント管理手段
と、タスク解析管理手段が決定したソフトバスを生成ま
たは削除し、ソフトバスのデータの受け渡しを制御する
ソフトバス管理手段とを設けている。
て各処理部品間でのデータの受け渡し(フレームを間引
く/間引かないなど)を制御する構成を採っているた
め、このデータ受け渡し方法などを定義するタスクシナ
リオを書き換えるだけで、ユーザのニーズや用途に応じ
た機能を持つ画像処理装置を実現することができる。
態では、本発明の画像処理装置の基本構成とその動作に
ついて説明し、また、処理の共有化について説明する。
この画像処理装置で扱うコンテンツには、そのコンテン
ツを識別するためのコンテンツ識別子が設定され、ま
た、このコンテンツに対して行われる画像処理(タス
ク)には、タスクを識別するためのタスク識別子が設定
される。
タスク格納手段14を備えており、ここでは、タスク識別
子毎にタスクを構成する映像系の処理部品(ソフトウェ
ア部品=コンポーネント)と処理部品間の結合情報とを
記述したタスクシナリオ情報15と、映像系の処理部品情
報を記述したコンポーネント情報16と、映像系の処理部
品の実体が格納されたコンポーネントライブラリ17とが
管理されている。
トを繋いで実現する機能や、コンポーネントを繋ぐ順
序、コンポーネント間を繋ぐバッファ(ソフトバス)と
のデータの受け渡し方法(フレームを間引くか間引かな
いか等)などが記述される。図8(a)にタスクシナリ
オ情報の一例を示している。また、コンポーネント情報
16には、コンポーネントの機能や、コンポーネントの実
体が格納されたコンポーネントライブラリ17の名前、コ
ンポーネントの入力データ、出力データ、コンポーネン
トのパラメータ情報などが記述される。図8(b)にコ
ンポーネント情報の一例を示している。
ンテンツのコンテンツ識別子とコンテンツに対するタス
クのタスク識別子とを入力するタスク入力手段18と、入
力されたタスク識別子のタスクシナリオ情報15を解析
し、指定されたタスクを実行する上で必要なコンポーネ
ント及びソフトバスを決定して、タスクを管理するタス
ク解析管理手段11と、タスク解析管理手段11が決定した
コンポーネントを生成または削除し、コンポーネントへ
の制御を行なうコンポーネント管理手段12と、タスク解
析管理手段11が決定したソフトバスを生成または削除
し、ソフトバスを用いたデータの受け渡しを制御する映
像ソフトバス管理手段13とを備えている。
ポーネント管理手段12及び映像ソフトバス管理手段13の
役割を模式的に示している。タスク解析管理手段11は、
タスク(図2(a))のタスクシナリオ情報15を解析
し、コンポーネント(図2(b))とソフトバス(図2
(c))とソフトバスを介したデータの受け渡し方法と
を決定する。コンポーネント管理手段12は、コンポーネ
ント情報16を参照し、タスク解析管理手段11が決定した
コンポーネントのコンポーネントライブラリ17上の格納
位置を確認し、該当するコンポーネントを生成し
て、その状態を制御する。映像ソフトバス管理手段13
は、タスク解析管理手段11が決定したソフトバス1、2
を生成し、コンポーネントとのデータの受け渡し
方法を制御する。
子で指定されたコンテンツに対してこのタスクでの画像
処理を実行し、タスクが終了すると、コンポーネント
及びソフトバス1、2の削除を指示する。これを受
けて、コンポーネント管理手段12はコンポーネント
を削除し、映像ソフトバス管理手段13はソフトバス
1、2を削除する。
うに、データ入力I/F(入力バスとのデータ受け渡し
方法)と、データ出力I/F(出力バスとのデータ受け
渡し方法)と、そのコンポーネントに対する制御手続き
とが規定される。コンポーネントの制御手続きは、例え
ば図4に示すように、“BIND(ソフトバスへのアク
セス開始)”“UNBIND(ソフトバスへのアクセス
停止)”“PARAMETER CHANGE(コンポ
ーネントのパラメータ変更)”“CTRL(制御コマン
ド:例えば再正系のPlay、Stop、Pauseコマンド)”で
規定され、コンポーネントは“BIND”を指定するこ
とによりIDLE状態からActive状態に状態遷移
(処理開始)し、“UNBIND”を指定することによ
りActive状態からIDLE状態に状態遷移する。
また、“CTRL”や“PARAMETER CHAN
GE”の指定でActive状態での処理を行なう。
このように、画像処理装置で扱う映像フォーマット変
換、解像度変換、画像認識などのコンポーネントに対
し、その構成、制御手続きとそれに伴う状態遷移を共通
に定義することにより、ユーザのニーズ/用途に応じ
て、任意のコンポーネントを自由に組み合わせることが
可能となる。
の内部構成を示している。映像ソフトバス管理手段13
は、1つのソフトバスとして、データ格納領域21を有す
る共有メモリ22を複数個循環構造として備えており、ま
た、共有メモリ22への書き込み/読み出し位置や排他制
御等を管理するアクセス管理部23を備えている。図6
は、共有メモリ22に記述されるデータのデータ構造フォ
ーマット例を示している。ここには、メディア形式(映
像/音声の別)、符号化方式、メディアの重要度、メデ
ィアのタイムコード、メディア識別子、格納最大サイ
ズ、実際のデータ格納サイズ、実データポインタ等、映
像系コンポーネントが画像処理を行なうために必要な全
情報が記述される。また、アクセス管理部23は、ソフト
バスの生成/終了、各コンポーネントの書き込み/読み
出し位置の管理、各コンポーネントのソフトバスへのデ
ータ受け渡し方法の管理等の制御管理を行なう。
御機構の仕様を示している。本仕様では、各ソフトバス
に対して、書き込むコンポーネントは1つ、読み出すコ
ンポーネントは複数可能とし、同一共有メモリデータ構
造に対しては、同時に書き込み/読み出しを許可しない
制御を行う。また、コンポーネントのデータ受け渡し制
御として、a.FIFO/LIOの読み出し、b.非同
期/同期型書き込み、c.非同期/同期型ACK、のモ
ードが設定可能である aのFIFO/LIOの読み出しは、ソフトバス内にあ
る複数のデータ構造をどのように読み出すかを規定した
もので、「FIFO読み出し=古いデータ構造から順に
渡す」、「LIO読み出し=常に最新のデータ構造を渡
す」となる。bの非同期/同期型書き込みは、共有メモ
リデータ構造へ再書き込みする場合の条件を規定したも
ので、「非同期書き込み=共有メモリデータ構造の読み
出しがなくても再書込み可能」「同期書き込み=共有メ
モリデータ構造の読み出しがあるまで再書込み禁止」と
なる。cの非同期/同期型ACKは、ソフトバスへの読
み出し/書き込みができない場合の応答方法を規定した
もので、「非同期ACK=読み出し/書き込みができな
い場合、その旨をコンポーネントに即伝える」「同期A
CK=読み出し/書き込みができない場合、処理ができ
るようになるまで応答を返さない」となる。以上のよう
に、コンポーネント毎の詳細なデータ受け渡し方法を設
定でき、また、このデータ受け渡し方法はアクセス管理
部23で制御するため、各コンポーネントはデータ受け渡
し方法の違いを意識する必要はない。また、タスク解析
管理手段11の制御コマンドとして、バスリセット(各コ
ンポーネントのアクセス位置を初期化し、指定パラメー
タ(FIFO/LIOの読み出し、非同期/同期型書き
込み、非同期/同期型ACK)で再設定する)、最新読
み出し位置取得(読み出しが行われた最新の共有メモリ
構造体の蓄積位置情報を取得する)を要求する。これに
より、タスク解析管理手段11から、各コンポーネントの
データ受け渡し方法の制御が可能となる。このように、
コンポーネント毎の詳細なデータ受け渡し方法が設定さ
れる。
ントは、アクセス管理部23に対して書き込み要求を出
し、アクセス管理部23から書き込み位置のポインタの通
知を受けて書き込みを開始する。また、ソフトバスから
データを読み出すコンポーネントは、アクセス管理部23
に対して読み出し要求を出し、アクセス管理部23から読
み出し位置のポインタの通知を受けて読み出しを開始す
る。こうした動作を行なう映像ソフトバス管理手段13が
存在するため、各コンポーネントは、それぞれのコンポ
ーネントで処理した結果をデータの入力に付加してデー
タの出力とすることが可能となり、様々なニーズに応え
る機能を実現することができる。
は、コンポーネント1について入力バスとのデータ受け
渡しモードを規定し、また、コンポーネント2について
出力バスのバッファ数及びデータ受け渡しモードを規定
しているが、もし、コンポーネントがコンポーネント1
と2の二つしか無い場合、あるいは、コンポーネント
1、2がタスクの両端のコンポーネントの場合には、こ
れらの規定は不要である。
を行なう方法について説明する。図9は、動作中のタス
ク1に続いて、同じカメラの映像を画像処理するタスク
2を新たに開始する場合に(図9(a))、共通に利用
できるコンポーネント“映像入力”及び“フォーマット
変換”をタスク間で共有化する例を示している。図9
(b)は、このときの画像処理装置の内部状態を表して
いる。タスク1及びタスク2で“映像入力”及び“フォ
ーマット変換”のコンポーネントが共有されており、フ
ォーマット変換コンポーネントの処理結果を出力するソ
フトバス2に対して、タスク1の解像度変換コンポーネ
ント及びタスク2の端末出力コンポーネントが入力を行
なう構成になっている。
化を自動的に行なうタスク解析管理手段11の構成を示し
ている。このタスク解析管理手段11は、動作中のタスク
情報32を参照し、新たに開始するタスクでの共有化が可
能なコンポーネントを判定するタスク共有化判定手段31
と、共有化が可能なコンポーネントを除いて、生成が必
要なコンポーネント及び映像ソフトバスを決定するタス
ク生成部品決定手段30とを備えている。
段18からコンテンツ識別子及びタスク識別子が入力する
と、動作中タスク情報32を参照し、入力されたコンテン
ツ識別子のコンテンツを処理しているタスクを動作中の
タスクの中から見つけ、そのタスクを構成する上流側の
コンポーネントから順に、コンポーネントとパラメータ
とが同一であるか判定し、同一であると判定したコンポ
ーネントまでをタスク間で処理の共有化が可能なコンポ
ーネントと判定する。また、タスク生成部品決定手段30
は、処理の共有化が不可能なコンポーネントに関しての
み、必要なコンポーネントと映像ソフトバスとの生成を
決定する。
ータ管理構造を表している。タスク解析管理手段11は、
「タスク管理」、「コンポーネント管理」及び「ソフト
バス管理」のデータ管理を行っている。「タスク管理」
では、画像処理装置内で動作中の各タスクの情報(入力
/入出力/出力コンポーネント(CMP)へのパス)を
管理する。入力/出力CMPは必ず一つ必要であるが、
入出力CMPは複数個(0〜N)存在しても良い。「コ
ンポーネント管理」では、タスクを構成する入力/入出
力/出力コンポーネントの情報(コンポーネント識別番
号、パラメータ、ソフトバス情報、参照カウンタ)を管
理する。ソフトバス情報は、ソフトバスへアクセスする
ための情報であり、参照カウンタは、コンポーネントを
使用しているタスクの個数を表す。「ソフトバス管理」
では、コンポーネント間で使用するソフトバス情報(参
照カウンタ、各コンポーネントのデータ受け渡し方法、
バッファ量)を管理する。参照カウンタは、ソフトバス
へアクセスしているコンポーネントの個数を表す。図1
1では、タスク1とタスク2とがコンポーネント入力C
MP1を共有する場合を示している。このとき、「タス
ク管理」のタスク1の入力CMPとタスク2の入力CM
Pには、共にコンポーネント入力CMP1の「CMP
ID」が記入される。
MP1のソフトバス情報(OUT)と、タスク1で使用
するコンポーネント入出力CMP1のソフトバス情報
(IN)と、タスク2で使用するコンポーネント入出力
CMP2のソフトバス情報(IN)とが同じになり、共
にソフトバス1の情報が記入される。このようにコンポ
ーネントを共有化することにより、画像処理装置全体の
演算量を減らすことができる。
成時の処理フローを説明する。 1.分岐位置の判定 新たに生成するタスク(新規タスク)の入力コンポーネ
ントが、「コンポーネント管理」に既に存在する場合に
は、同一の入力コンポーネントを持つタスク(動作中タ
スク)を「タスク管理」から抽出する。次に、新規タス
クと抽出した動作中タスクとの間で、入力コンポーネン
トから順に、同一の入出力コンポーネントが連続する数
(N:整数)を算出する。これを動作中タスクの個数分
判定を行ない、Nが最大となる箇所を新規タスクが動作
中タスクから分かれる分岐点と判定する。
ンテンツ識別番号が同じで、各コンポーネントとパラメ
ータとが同じであるときに同一とする。また、タスクに
よっては同一コンポーネントでも、コンポーネントの出
力するソフトバス情報(バッファ数、データ受け渡しモ
ード)が異なる場合がある。従って、コンポーネントの
出力するソフトバス情報の全情報或いは一部の情報を同
一かどうかの判定に追加することも可能である。 2.分岐点までのコンポーネントの参照カウンタを更新 分岐点までのコンポーネントを「コンポーネント管理」
から抽出し、各コンポーネントの参照カウンタをインク
リメントする。 3.分岐後のコンポーネント及びソフトバスの生成 分岐後のコンポーネントを「コンポーネント管理」へ追
加すると共に、コンポーネント間を繋ぐソフトバスを
「ソフトバス管理」へ追加する。次に、追加したコンポ
ーネント及びソフトバスを生成し、追加コンポーネント
のソフトバスへの接続を開始する。なお、分岐後のコン
ポーネントの参照カウンタは1となる。
る。 1.コンポーネントの削除が可能であるかの判定 終了するタスクの入力/入出力/出力コンポーネントに
対して、「コンポーネント管理」の参照カウンタをデク
リメントし、参照カウンタが0となったコンポーネント
を削除可能なコンポーネントと判定する。 2.ソフトバスへの接続終了及びソフトバスの削除 削除可能なコンポーネントに対して、ソフトバスの接続
を終了する。この後、「ソフトバス管理」の参照カウン
タをデクリメントし、参照カウンタが0となったソフト
バスを削除する。 3.コンポーネントの終了 「コンポーネント管理」の参照カウンタが0となったコ
ンポーネントを終了する。
ンポーネント間のバッファ量、フレームを間引く/間引
かないなどのデータ受け渡し方法をタスクシナリオ情報
で定義し、また、映像ソフトバス管理手段で各コンポー
ネント間のバスを制御する機構を設けているため、タス
クシナリオ情報の書き換えだけで、映像フォーマット変
換、解像度変換、画像認識等のコンポーネントを任意に
組み合わせて、所望の機能を、再コンパイル等を必要と
せずに、動的に実現することができる。
マット変換等の演算量が高いコンポーネントを使う場合
に、タスク間で処理の共通化が可能なコンポーネントを
自動的に共有化し、処理の最適化を図ることができ、そ
れにより全体の処理演算量を削減することができる。
スでのデータの受け渡しを管理することにより、コンポ
ーネントから出力されたデータの一部を選択して下流の
コンポーネントに渡すようなことが可能になる。そのた
め、各コンポーネントは、入力したデータに、コンポー
ネントで処理した結果を付加して出力することが可能に
なる。例えば図26(b)のタスクにおいて、画像認識
を行なうコンポーネントは、非圧縮伸長された画像デー
タを入力し、その画像認識処理を行ない、(非圧縮伸長
画像データ+画像認識結果)をソフトバスに出力する。
映像ソフトバス管理手段は、この出力の内、非圧縮伸長
画像データを次の画像圧縮のコンポーネントに出力し、
画像認識結果をその次の映像記録のコンポーネントに出
力する。画像圧縮のコンポーネントは、非圧縮伸長画像
データを圧縮して映像記録のコンポーネントに渡し、映
像記録のコンポーネントは、圧縮した画像データと画像
認識結果とをディスクに蓄積する。
けたことにより、あたかも製造ラインのように、データ
の必要な部分だけをピックアップし、上流の工程結果に
今回の結果を付加する仕組みが構築できる。
ーネントが、どのコンポーネントライブラリ17のどのオ
ブジェクト関数かをコンポーネント情報16に記述できる
ようにしているため、例えば、UNIX(登録商標)/
Linux系のロードライブラリやWindows(登録商
標)系のダイナミックロードライブラリ(DLL)を用
いて、新規にコンポーネントライブラリを作成し、コン
ポーネント情報を追加するだけで、画像処理装置の再コ
ンパイルは不必要のまま新規コンポーネントの登録がで
きる。
オ情報15を定期的に読み出し、タスクを構成するコンポ
ーネント間の繋がりが正しいか否かをチェックするよう
にすれば、人手で記述されたタスクシナリオ情報の誤り
を検出することができる。
画面合成や映像/音声の多重化等に伴うパスの統合処
理、逆多重化等に伴うパスの分離処理、部品のパラメー
タ変更処理等について説明する。
パスの統合処理は、図12に示すように、複数のカメラ
から入力した異なる映像を合成して一つの端末に出力し
たり、カメラとマイクとから入力した映像と音声とを多
重化して一つの端末に出力したりするような場合に可能
となる。
コンポーネントの共有化の例を示している。ここでは、
カメラ41の映像とカメラ42の映像とを合成して端末44に
出力し(タスク1)、カメラ42の映像を単独で端末45に
出力し(タスク2)、カメラ42の映像とマイク43の音声
とを多重化して端末46に出力する(タスク3)場合を示
しており、カメラ42に対する映像入力コンポーネントを
タスク2及びタスク3で共有し、また、カメラ42の映像
信号の解像度変換コンポーネントをタスク1及びタスク
2で共有している。
段11の管理では、図14(a)に示すように、パスを統
合処理した全体のタスクを親タスクとして扱う。親タス
クは、統合前の複数の子タスクと統合後の子タスクとか
ら構成される。
コンポーネントを共有化しながらパスの統合処理を行な
う場合の処理フローを示している。なお、この処理フロ
ーの中で「動作中タスク」とは、統合前後の子タスク、
パスの統合を行なわない通常のタスクのことを示してお
り、親タスクは含まない。 ステップ1:全ての結合前タスクに対して動作中タスク
と共有可能かをチェックする。 ステップ2:共有可能な結合前タスクが最低1つあると
きは、 ステップ3:全ての結合前タスクの全コンポーネントが
共有可能かを判別し、YESのときは、 ステップ4:更なる共有の可能性を求めて、動作中タス
ク内の統合後タスクと統合後タスクとが共有可能かをチ
ェックする。
成する。また、ステップ3において、NOのときは、 ステップ8:全ての結合前タスクの非共有コンポーネン
トを生成し、 ステップ9:結合後タスクの全コンポーネントを生成す
る。 また、ステップ5において、共有可能でないときも、結
合後タスクの全コンポーネントを生成する(ステップ
9)。
合前タスクが無いときは、 ステップ7:親タスク内の全コンポーネントを生成す
る。 ステップ10:最後に、映像ソフトバスの生成と結合とを
行なう。 なお、パス統合を行ったタスクの終了処理は、第1の実
施形態で説明した終了処理方法と同様に行なう。
パスの分離分割は、図15に示すように、多重化されて
いる映像と音声とを分離して、映像機器と音声機器とに
出力するような場合に行われる。
コンポーネントの共有化を示している。ここでは、多重
化されて入力する映像/音声信号から、映像と音声とを
分離してユーザ2の映像機器と音声機器とに出力し(タ
スク1)、入力信号から映像信号のみを分離してユーザ
1の映像機器に出力し(タスク2)、また、入力信号か
ら音声信号のみを分離してユーザ3の音声機器に出力す
る(タスク3)場合を示しており、多重化した信号を入
力する映像/音声入力コンポーネント、及び、多重化し
た映像信号と音声信号とを分離する非多重化のコンポー
ネントをタスク1、タスク2及びタスク3で共有し、ま
た、カメラ42の映像信号の解像度変換コンポーネントを
タスク1及びタスク2で共有している。また、タスクシ
ナリオ情報及びタスク解析管理手段11の管理では、図1
7(a)に示すように、パスを分割処理した全体のタス
クを親タスクとして扱う。親タスクは、分割前の複数の
子タスクと分割後の子タスクとから構成される。
タスク1と分割後の子タスク2とから構成するタスク
(例えば、映像/音声を逆多重化して、映像のみ解像度
変更して端末へ送信するタスク)に対しては、本画像処
理装置では、通常のタスクとしてではなく、パスの分割
処理を行なうタスクとして扱う。
パスの分割処理を行なう場合の処理フローを示してい
る。なお、この処理フローの中で「動作中タスク」と
は、統合前後あるいは分割前後の子タスク、パスの統合
を行なわない通常のタスクのことを示しており、親タス
クは含まない。 ステップ20:分割前タスクが動作中タスクと共有可能か
をチェックする。 ステップ21:分割前タスクが共有可能であるときは、 ステップ22:分割前タスクの全コンポーネントが共有可
能かを判別し、YESのときは、 ステップ23:各分割後タスクに対して動作中タスクとの
共有可能性をチェックし、 ステップ24:各分割後タスクの非共有コンポーネントを
生成する。
クするまで、ステップ23〜ステップ24の処理を繰り返
す。 ステップ22においてNOのときは、 ステップ26:分割前タスクの非共有コンポーネントを生
成し、 ステップ27:全分割後タスクの全コンポーネントを生成
する。また、ステップ21において、分割前タスクが共有
可能でないときは、 ステップ28:親タスク内の全コンポーネントを生成す
る。 ステップ29:最後に、映像ソフトバスの生成と結合とを
行なう。 なお、パス分割を行ったタスクの終了処理は、第1の実
施形態で説明した終了処理方法と同様に行なう。
ラメータの変更処理について説明する。パラメータに
は、解像度変換における画質精度を高めるときのよう
に、他のタスクに影響を与えても良いパラメータもあれ
ば、解像度変換における縦横比のように、他のタスクに
影響を与えずに、タスク単位で変更すべきパラメータも
存在する。タスク間で共有しているコンポーネントのパ
ラメータを変更する場合、「他のタスクに影響を与えて
も良いパラメータ」であれば、コンポーネントの共有化
を維持したままコンポーネントのパラメータを変更す
る。また、「タスク単位で変更すべき固有のパラメー
タ」の場合は、コンポーネントを新設しタスクを再生成
する必要がある。
式的に示している。図18(a)は、異なる端末に同じ
映像信号を出力するタスク1、タスク2、タスク3の処
理において、映像入力及び解像度変換を共通のコンポー
ネントで行っている状態を示している。この解像度変換
では、縦横比のパラメータが1/2、画質精度のパラメ
ータが中に設定されている。なお、ここでは、「他のタ
スクに影響を与えても良いパラメータ」が画質精度のパ
ラメータであり、「タスク単位で変更すべき固有のパラ
メータ」が縦横比のパラメータであるとする。
ラメータを1/4に変更する場合は、図18(b)に示
すように、タスク1の解像度変換を行なうコンポーネン
トを新たに生成し、そのパラメータを縦横比1/4、画
質精度中に設定する。タスク2及びタスク3の解像度変
換は、共有化したコンポーネントをそのまま使用して行
なう。
精度のパラメータを中から上に高める場合は、図18
(c)に示すように、共有化したコンポーネントの画質
精度のパラメータを中から上に変更する。その結果、タ
スク1、タスク2、タスク3の全ての画像処理における
画質が向上する。
うタスク解析管理手段11の構成を示している。このタス
ク解析管理手段11は、動作中のタスク情報32を参照して
パラメータを変更するコンポーネントがタスク間で共有
されているか否かを判定する処理部品共有化判定手段50
と、パラメータの変更処理を行なうパラメータ変更手段
51とを備えている。
入力手段18からタスク番号及びコンポーネントのパラメ
ータが入力すると、動作中のタスク情報32を参照して、
パラメータを変更するコンポーネントがタスク間で共有
されているか否かを判定する。パラメータ変更手段51
は、パラメータを変更するコンポーネントが処理部品共
有化判定手段50によりタスク間で共有されていると判定
された場合、そのパラメータの種類に応じて、共有され
ているコンポーネントのパラメータ値を変更し、また
は、タスクを再生成して、新たなコンポーネントに入力
されたパラメータ値を設定する。パラメータ変更手段51
によって変更されたパラメータは、コンポーネント管理
手段12や映像ソフトバス管理手段13に伝えられる。
合成や映像/音声の多重化等の統合処理、映像と音声と
を分離する分割処理、及び、コンポーネントのパラメー
タ変更処理に対しても、タスク間の処理の共通化を加味
した制御が可能である。
ユーザの要求に応じて再生モードを切り替え、スムーズ
な映像の再生を行なう処理について説明する。
析管理手段11の構成を示している。このタスク解析管理
手段11は、タスクを構成する全コンポーネントを一旦ア
イドル状態にしたり、全コンポーネントの動作を再開し
たりするコンポーネント停止再開手段60と、コンポーネ
ント間を結合する映像ソフトバスのバッファ量や、デー
タ受け渡し方法の変更を行なう映像ソフトバスモード変
更手段61とを備えている。 いま、図21で、コマ送り
再生中であるとする。コンポーネントは、ディスクか
ら読み出したデータを処理してソフトバス1に書き込
み、コンポーネントは、ソフトバス1から読み込んだ
データを処理してソフトバス2に書き込み、コンポーネ
ントは、ソフトバス2から読み込んだデータを処理し
て端末に出力している。端末には、フレーム5が届き、
ソフトバス2にはフレーム6及びフレーム7が、また、
ソフトバス1にはフレーム8及びフレーム9が書き込ま
れているとする。ユーザが再生方法を変更すると、タス
ク入力手段18から動作中のタスク番号と、ソフトバスの
バッファ量やデータ受け渡し方法を変更(「フレームを
間引かない」→「フレームを間引く」等)するバス変更
情報とが入力する。
る。タスク解析管理手段11は、動作中タスク情報32を参
照し、指定されたタスクのコンポーネントの動作を停止
するようにコンポーネント管理手段12に要求し、コンポ
ーネントの動作が停止する()。映像ソフトバ
スモード変更手段61は、映像ソフトバス管理手段13のソ
フトバス2にフレーム6が書き込まれていることを検出
して、現再生フレームがフレーム5であることを認識し
()、次いで、ソフトバス1、2のバスリセットを映
像ソフトバス管理手段13に指示する()。バスリセッ
トにより、ソフトバス1、2に対するアクセスが全て解
除され、ソフトバス1、2のデータの受け渡し方法がタ
スク入力手段18から入力された方法に変更され、ソフト
バス1、2のデータがクリアされる。
コンポーネント管理手段12にコンポーネントの動作の開
始を要求する()。コンポーネントの動作が開
始されると、映像ソフトバスモード変更手段61は、コン
ポーネントに現再生フレーム(フレーム5)を通知す
る()。コンポーネントが、現再生フレーム(フレ
ーム5)の次から、指定された動作を開始することによ
り、図21に示すように、ユーザの指示が逆コマ送りへ
の切り替えであった場合には、フレーム4、フレーム
3、‥の順で端末にデータが送られ、また、ユーザの指
示が2倍速再生への切り替えであった場合には、フレー
ム7、フレーム9、‥の順で端末にデータが送られる。
ザの再生モードの切り替え要求に応じて、映像ソフトバ
ス内の映像情報を全てクリアし、タスクの中で最下流に
あるコンポーネントが処理を施した最新のフレームの識
別子を取得して、最上流のコンポーネントに通知するこ
とにより、ユーザの要求通りの再生を実施することがで
きる。
ネットやイントラネット等のIPネットワークを介し
て、携帯端末やパソコン等の複数のブラウザへ様々な映
像コンテンツを配信する映像配信システムを始めとし、
放送システム、監視システムなど、各種のシステムでの
利用が可能である。
の画像処理装置は、タスクを構成するコンポーネントや
ソフトバスでのデータ受け渡し方法などを定義するタス
クシナリオを書き換えるだけで、ユーザのニーズや用途
に応じた機能を持たせることができる。
映像フォーマット変換、解像度変換、画像認識等の処理
部品を任意に組み合わせた機能を再コンパイル等の必要
なしに動的に実現することができる。また、複数の機能
で解像度変換やフォーマット変換等の演算量が高い部品
を使う場合に、機能間で処理の共通化ができる部品を自
動的に最適化することで、全体の処理演算量を削減する
ことができる。
統合処理、逆多重化等の処理の分離処理、処理部品のパ
ラメータ変更の機能に対しても、機能間で処理の共通化
を加味した制御が可能である。また、コンポーネント管
理手段で各コンポーネントの状態をアイドル状態にし、
続いて、映像ソフトバス管理手段でコンポーネント間の
バスのモードを変更することで、ユーザの要求に応じ
て、レート再生モードやコマ送り再生モード等の再生モ
ードを切替えることができる。
識別子を一番上流にある部品に通知することで、再生モ
ードの切り替えに掛かる時間を短縮し、且つ、スムーズ
な映像を再生することができる。
をピックアップし、上流の工程結果に今回の結果を付加
する仕組みを構築することで、様々なニーズに応えた機
能を実現することができる。
の構成を示すブロック図
割を示す図
を示す図
手続きと状態遷移を示す図
段の構成を示す図
造を示す図
管理の仕様を示す図
ポーネント情報のフォーマットを示す図
を説明する図
の構成を示す図
の管理テーブルを示す図
置のパスの統合処理を示す図
むコンポーネントの共有化を示す図
を示す図
す図
むコンポーネントの共有化を示す図
を示す図
理を示す図
理を行なうタスク解析管理手段の構成を示す図
管理手段の構成を示す図
処理を説明する図
処理手順を示す図
を説明する図
題を説明する図
する図
合わせ時の課題を説明する図
構成を示すブロック図
生成したソフトウェアを示す図
Claims (11)
- 【請求項1】 コンテンツの画像処理または蓄積再生処
理のためのタスクを行なう画像処理装置であって、 前記タスクに用いる処理部品と前記処理部品間の結合情
報とが記述されたタスクシナリオ情報と、前記処理部品
の情報が記述されたコンポーネント情報と、前記処理部
品の実体が格納されたコンポーネントライブラリとを管
理するタスク格納手段と、 コンテンツを特定するコンテンツ識別子とタスクを特定
するタスク識別子とを入力すると、前記タスク識別子に
対応するタスクの前記タスクシナリオ情報を解析し、前
記タスクに用いる処理部品と前記処理部品間を結合する
ソフトバスとを決定し、前記タスクの実行を管理するタ
スク解析管理手段と、 前記タスク解析管理手段が決定した前記処理部品を生成
または削除し、前記処理部品の動作を制御するコンポー
ネント管理手段と、 前記タスク解析管理手段が決定した前記ソフトバスを生
成または削除し、前記ソフトバスのデータの受け渡しを
制御するソフトバス管理手段とを備えることを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項2】 前記コンポーネントライブラリは、動的
にリンクして呼び出すことが可能であり、前記コンポー
ネント情報には、前記ライブラリにリンクするための必
要な情報が記述されていることを特徴とする請求項1に
記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 前記タスク解析管理手段は、新規タスク
に用いる前記処理部品及びソフトバスの内、動作中の既
存タスクで用いている前記処理部品及びソフトバスで共
用できるものは共用し、共用できない前記処理部品及び
ソフトバスのみを前記コンポーネント管理手段及びソフ
トバス管理手段に生成させることを特徴とする請求項1
に記載の画像処理装置。 - 【請求項4】 前記タスク解析管理手段が、共用できる
前記処理部品を検出するタスク共有化判定手段と、生成
すべき前記処理部品及びソフトバスを決定するタスク生
成部品決定手段とを備え、前記タスク共有化判定手段
は、前記新規タスクと同一のコンテンツを処理の対象と
している動作中の既存タスクを見つけ、前記新規タスク
及び既存タスクで用いている前記処理部品を上流側から
順に、前記処理部品のパラメータも含めて同一であるか
否かを比較し、同一でない処理部品が現れるまでの同一
である前記処理部品を共用できる処理部品として判定す
ることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 前記タスクシナリオ情報に、前記処理部
品の繋がりを表すパスの複数を統合するタスクを記述で
き、前記タスク解析管理手段が、前記タスクシナリオ情
報を解析して、前記タスクに用いる処理部品と前記処理
部品間を結合するソフトバスとを決定することを特徴と
する請求項3に記載の画像処理装置。 - 【請求項6】 前記タスクシナリオ情報に、前記処理部
品の繋がりを表すパスを複数のパスに分割するタスクを
記述でき、前記タスク解析管理手段が、前記タスクシナ
リオ情報を解析して、前記タスクに用いる処理部品と前
記処理部品間を結合するソフトバスとを決定することを
特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 【請求項7】 前記タスク解析管理手段が、動作中のタ
スクで用いている前記処理部品のパラメータの変更指示
が入力されたとき、前記処理部品を複数のタスクで共用
しているか否かを判定する処理部品共有化判定手段と、
前記処理部品共有化判定手段が共用していると判定した
前記処理部品のパラメータを変更するパラメータ変更手
段とを備え、前記パラメータ変更手段は、変更する前記
パラメータの種類に応じて、共用している前記処理部品
のパラメータを変更し、または、タスクで用いる処理部
品を再生成し、前記処理部品に指示されたパラメータを
設定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装
置。 - 【請求項8】 前記タスク解析管理手段が、動作中のタ
スクで用いている前記ソフトバスのバッファ量またはデ
ータ受け渡し方法の変更指示が入力されたとき、前記タ
スクで用いている全ての処理部品の動作を停止し、その
後、前記処理部品の動作を再開するコンポーネント停止
再開手段と、前記処理部品の動作が停止されていると
き、前記ソフトバスへのアクセスを解除して、前記ソフ
トバスのバッファ量またはデータ受け渡し方法の変更を
行なう映像ソフトバスモード変更手段とを備えることを
特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項9】 前記映像ソフトバス変更手段は、前記コ
ンポーネント停止再開手段が全ての処理部品の動作を停
止したとき、最下流の処理部品で処理された最新のフレ
ーム識別子を取得した後、前記ソフトバス内の映像情報
を全てクリアし、前記コンポーネント動作再開手段が全
ての処理部品の動作を再開したとき、最上流の処理部品
に前記フレーム識別子を通知することを特徴とする請求
項8に記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 前記コンポーネント管理手段により生
成された前記処理部品が、入力したデータに、前記処理
部品で処理した結果を付加して出力することを特徴とす
る請求項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項11】 前記タスク格納手段が、前記タスクシ
ナリオ情報を定期的に読み出し、前記タスクに用いた前
記処理部品の間の繋がりが正しいか否かをチェックする
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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