JP2003302916A - 電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器及び投写型表示装置 - Google Patents

電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器及び投写型表示装置

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JP2003302916A
JP2003302916A JP2003032787A JP2003032787A JP2003302916A JP 2003302916 A JP2003302916 A JP 2003302916A JP 2003032787 A JP2003032787 A JP 2003032787A JP 2003032787 A JP2003032787 A JP 2003032787A JP 2003302916 A JP2003302916 A JP 2003302916A
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interlayer insulating
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electro
insulating film
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JP2003032787A
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Yukiya Hirabayashi
幸哉 平林
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素選択用トランジタの素子領域を作り込ん
だ半導体基板の上に層間絶縁膜とメタル層を交互に繰り
返して成膜した積層膜構造を有する液晶パネル用基板に
おいて、被研磨膜に係る層間絶縁膜を厚膜化せずに、研
磨レートの均一化を達成できる構造を実現する。 【解決手段】 液晶パネル用基板は、画素領域において
第2のメタル層からなる遮光膜12に開けた開口部12
aを通して遮光膜下の第2の層間絶縁膜11を挟んで第
1のメタル層からなる配線膜10と遮光膜上の第3の層
間絶縁膜13を挟んで第3のメタル層からなる画素電極
とを導電接続する接続プラグ15を備えている。非画素
領域の入力端子パッド26の周囲に、第1のメタル層か
らなる下層ダミーパターンAと第2のメタル層からなる
上層ダミーパターンBが積み重ね形成されている。ダミ
ーパターンA,B上の第3の層間絶縁膜13の成膜表面
レベルが底上げされるため、その部分での過研磨を解消
できる。そのため、CMP処理において一様の研磨レー
トが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶パネル
用基板等の電気光学装置用基板に関し、特に、画素選択
用素子領域の上に画素領域を積層した電気光学装置用基
板に関する。
【0002】
【関連の技術】本出願人は、1996年10月22日付
出願に係る特願平8−279388号を以て、以下に述
べる液晶パネル用基板,液晶パネル及び投写型表示装置
の構成を開示した。反射型液晶パネルをライトバルブと
して用いた投写型表示装置(液晶プロジェクタ)は、図
17に示すように、システム光軸L0 に沿って配置した
光源部110、インテグレータレンズ120、及び偏光
変換素子130から概略構成される偏光照明装置100
と、偏光照明装置100から射出されたS偏光束をS偏
光束反射面201により反射させる偏光ビームスプリッ
タ200と、偏光ビームスプリッタ200のS偏光束反
射面201から反射された光のうち青色光(B)の成分
を分離するダイクロイックミラー412と、分離された
青色光(B)を変調する反射型液晶ライトバルブ300
Bと、ダイクロイックミラー412によって青色光が分
離された後の光束のうち赤色光(R)の成分を反射させ
て分離するダイクロイックミラー413と、分離された
赤色光(R)を変調する反射型液晶ライトバルブ300
Rと、ダイクロイックミラー413を透過する残りの緑
色光(G)を変調する反射型液晶ライトバルブ300G
と、3つの反射型液晶ライトバルブ300R,300
G,300Bにて変調された光を光路逆進させてダイク
ロイックミラー413,412,偏光ビームスプリッタ
200にて合成し、この合成光をスクリーン600へ投
写する投写レンズからなる投写光学系500とから構成
されている。各反射型液晶ライトバルブ300R,30
0G,300Bには、それぞれ図18の断面図に示すよ
うな反射型液晶パネル30が用いられている。
【0003】この反射型液晶パネル30は、ガラス又は
セラミック等からなる支持基板32上に接着剤で固着さ
れた反射型液晶パネル用基板31と、この反射型液晶パ
ネル用基板31上をシール材36で枠形状に囲み、間隔
をおいて対向配置した透明導電膜(ITO)からなる対
向電極(共通電極)33を持つ光入射側のガラス基板3
5と、反射型液晶パネル用基板31とガラス基板35と
の間のシール材36で封止された隙間内において充填さ
れた周知のTN(Twisted Nematic )型液晶又は電圧無
印加状態で液晶分子が略垂直配向するSH(Super Home
otropic )型液晶37とを有している。
【0004】この反射型液晶パネル30に用いられる反
射型液晶パネル用基板31の拡大した平面レイアウトを
図19に示す。反射型液晶パネル用基板31は、図18
に示す多数の画素電極14がマトリクス状に配置された
矩形の画素領域(表示領域)20と、画素領域20の左
右辺の外側に位置し、ゲート線(走査電極,行電極)を
走査するゲート線駆動回路(Yドライバ)22R,22
Lと、画素電極14の上辺の外側に位置し、データ線
(信号電極,列電極)についてのプリチャージ及びテス
ト回路23と、画素電極14の下辺の外側に位置し、デ
ータ線に画像データに応じた画像信号を供給する画像信
号サンプリング回路24と、ゲート線駆動回路22R,
22L,プリチャージ及びテスト回路23,及び画像信
号サンプリング回路24の外側には前述したシール材3
7が位置決めされる枠形状のシール領域27と、下側端
に沿って配列されており、異方性導電膜(ACF)38
を介してフレキシブルテープ配線39に固着接続される
複数の端子パッド26と、この端子パッド26の列とシ
ール領域27との間に位置し、データ線に対し画像デー
タに応じた画像信号を供給するデータ線駆動回路(Xド
ライバ)21と、そのデータ線駆動回路21の両脇に位
置し、ガラス基板35の対向電極33に給電するための
中継端子パッド(いわゆる銀点)29R,29Lとから
構成されている。
【0005】なお、シール領域27の内側に位置する周
辺回路(ゲート線駆動回路22R,22L,プリチャー
ジ及びテスト回路23,及び画像信号サンプリング回路
24)にも、光が入射するのを防止するため、最上層の
画素電極14と同層の遮光膜25(図18参照)が設け
られている。
【0006】図20は反射型液晶パネル用基板31の画
素領域20の一部を拡大して示す平面図で、図21は図
20中のA−A′に沿って切断した状態を示す切断図で
ある。図20において、1は単結晶シリコンのP--型半
導体基板(N--型半導体基板でも良い)で、20mm角の
大形サイズである。2はこの半導体基板1のうち素子
(MOSFETなど)形成領域の表面(主面)側に形成
されたP型ウェル領域、3は半導体基板1の素子非形成
領域における素子分離用に形成されたフィールド酸化膜
(いわゆるLOCOS)である。図21に示すP型ウェ
ル領域2は、例えば画素数768×1024というよう
な画素がマトリクス状に配置された画素領域20の共通
ウェル領域として形成されており、周辺回路(ゲート線
駆動回路22R,22L,プリチャージ及びテスト回路
23,画像信号サンプリング回路24,及びデータ駆動
回路21)を構成する素子を作り込む部分のP型ウェル
領域2′(図22参照)とは分離されている。
【0007】フィールド酸化膜3には1画素毎の区画領
域に2つの開口部が形成されている。一方の開口部の内
側中央にゲート絶縁膜4bを介して形成されたポリシリ
コン又はメタルシリサイド等からなるゲート電極4a
と、このゲート電極4aの両側のP型ウェル領域2の表
面に形成されたN+ 型ソース領域5a,N+ 型ドレイン
領域5bとは画素選択用のNチャネル型MOSFET
(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を構成してい
る。行方向に隣接する複数の画素の各ゲート電極4aは
走査線方向(画素行方向)に延在してゲート線4を構成
している。
【0008】また、他方の開口部の内側のP型ウェル領
域2の表面に形成された行方向共通のP型容量電極領域
8と、このP型容量電極領域8の上に絶縁膜(誘電膜)
9bを介して形成されたポリシリコン又はメタルシリサ
イド等からなる容量電極9aとは画素選択用MOSFE
Tで選択された信号を保持するための保持容量Cを構成
している。
【0009】ゲート電極4a及び容量電極9aの上には
第1の層間絶縁膜6が形成され、この絶縁膜6上にはア
ルミニウムを主体とする第1のメタル層が形成されてい
る。第1のメタル層には、列方向に延在するデータ線7
(図20参照),データ線7から櫛歯状に突出してコン
タクトホール6aを介してソース領域4bに導電接触す
るソース電極配線7a,コンタクトホール6bを介して
ドレイン領域5bに導電接触すると共にコンタクトホー
ル6cを介して容量電極9aに導電接触する中継配線1
0とが含まれる。
【0010】データ線7,ソース電極配線7a及び中継
配線10を構成する第1のメタル層の上には第2の層間
絶縁膜11が形成され、この第2の層間絶縁膜11上に
はアルミニウムを主体とする第2のメタル層が形成され
ている。この第2のメタル層は画素領域20の一面を覆
う遮光膜12が含まれる。なお、この遮光膜12を構成
する第2のメタル層は、画素領域20の周囲に形成され
る周辺回路(ゲート線駆動回路22R,22L,プリチ
ャージ及びテスト回路23,画像信号サンプリング回路
24,及びデータ駆動回路21)において素子間の接続
用配線12b(図22参照)を構成する。
【0011】遮光膜12の中継配線10に対応する位置
にはプラグ貫通用開口部12aが開けられている。遮光
膜12の上には第3の層間絶縁膜13が形成され、この
第3の層間絶縁膜13の上に略1画素分に対応した矩形
状の反射電極としての画素電極14が形成されている。
遮光膜12の開口部12aに対応してその内側に位置す
るように、第3,第2の層間絶縁膜13,11を貫通す
るコンタクトホール16が設けられている。このコンタ
クトホール16内にはタングステン等の高融点金属をC
VD法により埋め込んだ後、第3の層間絶縁膜13の上
に堆積した高融点金属層と第3の層間絶縁膜13の表面
側をCMP(化学的機械研磨)法で削り込んで鏡面様に
平坦化する。次いで、例えば低温スパッタ法によりアル
ミニウム層を成膜し、パターニングにより一辺が15〜
20μm程度の矩形状の画素電極14を形成する。中継
配線10と画素電極14とは柱状の接続プラグ(層間導
電部)15で電気的に接続されている。そして、画素電
極14の上にはパッシベーション膜17が全面的に形成
されている。
【0012】なお、接続プラグ15の形成方法として
は、CMP法で第3の層間絶縁膜13を平坦化した後、
コンタクトホールを開口し、その中にタングステン等の
高融点金属を埋め込む方法もある。
【0013】このような第3の層間絶縁膜13に対する
CMP法による平坦化処理は、その上に成膜される反射
電極としての表面鏡面様の画素電極14を画素毎に成膜
するための必須プロセスである。また、画素電極14の
上に保護膜を介して誘電体ミラー膜を形成する場合でも
必要となる。このCMP法は、スクライブ前のウエハを
化学的なエッチングと機械的な研磨とを併せて進行せし
める成分からなるスラリー(砥液)を用いて研磨する手
法である。
【0014】ところが、画素領域20では、画素選択用
MOSFETや保持容量Cの電極配線7a,10や遮光
膜12が下地層として形成されており、また、図22に
示すように、周辺回路領域(ゲート線駆動回路22R,
22L,プリチャージ及びテスト回路23,画像信号サ
ンプリング回路24,及びデータ駆動回路21)では、
画素選択用MOSFETの電極配線7a,素子相互間の
配線12bが下地層として形成されており、更に、端子
パッド26の領域では第1のメタル層からなる下層膜6
a,第2のメタル層からなる上層膜26bが積み重ね形
成されているため、第3の層間絶縁膜13の成膜直後で
は図22の点線で示す表面レベル13aは画素領域,周
辺回路領域及び端子パッド領域で盛り上がっている。か
かる表面起伏の大きな第3の層間絶縁膜13の被研磨面
をCMP法で研磨処理すると、図22の実線で示す研磨
仕上がりレベル13bも必然的に点線で示す表面起伏が
反映したものとなる。本願の発明者による鋭意研究によ
れば、このような研磨処理を施した液晶パネル用基板3
1においては、特に、画素領域20上の第3の層間絶縁
膜13の表面の平坦化が重要であることが判明した。
【0015】この画素領域20上の第3の層間絶縁膜1
3を平坦化する技術として、特開平9−68718号公
報には、中継配線10等の第1のメタル層と第2のメタ
ル層(遮光膜)12との間に画素毎の孤立したメタル層
のダミーパターンを予め介在させて底上げし、遮光膜1
2の全表面の起伏を抑える構造が採用されている。しか
し、このような画素毎の底上げのためだけに中間メタル
層を成膜すると、層間絶縁膜の成膜工程も追加せざるを
得ない。また、研磨前の層間絶縁膜の表面起伏が抑えら
れてるいと、却ってCMP処理の初期研磨レートが低く
なり、層間絶縁膜13の表面を鏡面様に平坦化するため
に必要な研磨時間が長くなり、砥液の消費も増大する。
従って、画素領域20の画素毎にダミーパターンを成膜
する構造は、製造プロセス上のデメリットがあり、製造
コスト高を招く。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図23は第3の層間絶
縁膜13を膜厚約24000Åで成膜した後、その画素
領域20の中心部の第3の層間絶縁膜13の残膜厚が約
12000ÅになるまでCMP処理を施した液晶パネル
用基板31における研磨後の第3の層間絶縁膜13の膜
厚分布を示す等膜厚線図である。また、図24中のプロ
ット×印を連ねるグラフは図23中のa−a′線に沿う
シール左辺縦方向の残膜厚の分布を示し、図25中のプ
ロット×印を連ねるグラフは図23中のb−b′線に沿
う画素中央縦方向の残膜厚の分布を示し、図26中のプ
ロット×印を連ねるグラフは図23中のc−c′線に沿
うシール上辺横方向の残膜厚の分布を示し、図27中の
プロット×印を連ねるグラフは図23中のd−d′線に
沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示し、図28中の
プロット×印を連ねるグラフは図23中のe−e′線に
沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示す。
【0017】図23〜図28から判るように、画素領域
20及びシール領域27での最大膜厚差は約6120Å
もあり、画素領域20及びシール領域27を含め基板全
体に亘る平坦性はまだ不十分なものである。また、端子
パッド26の周囲領域やシール領域27の上下辺の中央
部が過研磨状態となっている一方、シール領域27の左
右辺の中央部が研磨不足状態となっている。
【0018】図22に示すように、端子パッド26の領
域ではスポット状孤立高の端子パッド26が離散的に列
状に配されているため、第3の層間絶縁膜13で覆われ
た孤立高13cの部分に易研磨性が現れる。従って、端
子パッド26の領域は画素領域20よりも初期研磨レー
トが大きくなるため、画素領域20がまだ充分平坦化さ
れないのに、端子パッド26の領域が過剰研磨されて下
地層(上層膜26b)が露出してしまう危険性がある。
【0019】このような端子パッド26での過剰研磨状
態を解消する手段として、予め第3の層間絶縁膜13を
厚く堆積する方法が挙げられる。この方法によれば、端
子パッド26の領域の研磨が速く進行しても、下地層が
露出する前にこの領域での第3の層間絶縁膜13の平坦
化がほぼ完了するので、それ以降の研磨レートは初期研
磨レートに比べて著しく低下し、画素領域20の平坦化
のために研磨時間を増やしても、下地層の露出を防ぐこ
とができる。
【0020】しかし、厚い第3の層間絶縁膜13を形成
した場合、接続プラグ15のためのコンタクトホール1
6が却って深くなり、アスペクト比が大きくなるため、
接続プラグ15を構成する高融点金属でコンタクトホー
ル16を埋め難くくなる。特に、接続プラグ15は第2
の層間絶縁膜11と遮光膜15を貫通してから第3の層
間絶縁膜13を貫通して画素電極14に繋げるための飛
び越し層間導電部であり、コンタクトホール16自身は
元々深くなり易い。また画素電極14間の隙間から入射
する光が開口部12aを介してMOSFET等の素子に
極力進入し難くするためには、開口部12aをできるだ
け小さくする必要上、コンタクトホール16の孔径も細
くせねばならない。このため、必然的にコンタクトホー
ル16のアスペクト比は大きくなる。それ故、被研磨層
の第3の層間絶縁膜13の薄膜化が強く要請される。し
かし、上述したように、端子パッド26の領域では第3
の層間絶縁膜13のCMP法による平坦化処理の過研磨
が顕在化してしまう。
【0021】他方、シール領域27の上下辺の中央部の
膜厚は端子パッド26の領域での過研磨に引きずられて
画素領域20の膜厚に比べ相対的に薄くなっているた
め、図26及び図28に示すように、画素領域20の上
下縁又はシール領域27の上下辺は中央部が過研磨状態
である。また、シール領域27の左右辺の四隅部付近も
端子パッド26の領域での過研磨に引きずられて膜厚が
薄くなり易いが、シール領域27の左右辺の中央部は研
磨前のシール領域27の平坦性の故に却って初期研磨レ
ートが落ち研磨し難くなっている。このため、図24に
示すように、シール領域27の左右辺や画素領域20の
左右縁は中央部が研磨不足状態である。このように、画
素領域20の周囲縁やシール領域27が勾配面を有して
いると、研磨後の第3の層間絶縁膜13上に形成される
画素電極14の反射効率の低下や液晶パネル組立の際の
セルギャップ調整の困難やシール材の密着性不具合をも
たらし、また、接続プラグ15のコンタクトホール16
をCMP処理後に穴明けする場合は、膜厚不均一により
コンタクトホールのエッチング時間の最適化が困難とな
る。
【0022】そこで、反射型液晶パネル用基板における
遮光膜と画素電極との間に形成される研磨処理を要する
層間絶縁膜についての二律背反した上述の問題点に鑑
み、本発明の第1の課題は、素子領域が形成された基板
の上に層間絶縁膜と導電層を交互に繰り返して成膜した
積層膜構造を有する電気光学装置用基板において、成膜
工数の追加を招かず、上記の研磨すべき層間絶縁膜も厚
膜化せずに、その層間絶縁膜の研磨レートを均一化でき
る構造を持つ液晶パネル用基板等の電気光学装置用基板
を提供することにある。
【0023】また本発明の第2の課題は、シール領域も
画素領域と同様に層間絶縁膜の研磨面が平坦面となり、
画素電極の反射効率の向上,セルギャップ調整の容易
化,シール材の密着性向上,コンタクトホールのエッチ
ング時間の最適化を実現できる液晶パネル用基板等の電
気光学装置用基板を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明の講じた第1の手段は、研磨前の層間絶
縁膜の成膜表面レベルを少なくとも画素領域内でできる
だけ全面均一に平坦化するべく、上記研磨処理の層間絶
縁膜の底上げ用のダミーパターンを画素領域内の空き間
に作り込むのではなく、既成配線層を援用して画素領域
外に略一面的に形成する点にある。即ち、本発明は、各
画素に対応するスイッチング素子が基板上に配置される
画素領域において、複数の層間絶縁膜と複数の導電層と
が交互に積層された積層膜構造を有しており、該複数の
導電層のうちの最上層の導電層より下層の少なくとも一
層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平坦化されて成る電気
光学装置用基板であり、前記基板上の非画素領域におい
て形成された少なくとも端子パッドの近傍には、前記研
磨処理の層間絶縁膜よりも下層の前記導電層からなる単
層又は複層のダミーパターンを有して成ることを特徴と
する。ここに、端子パッドとしては、基板縁近傍に配置
される入力端子パッドやそれよりも基板内方に配置され
る中継端子パッドが含まれる。
【0025】このようなダミーパターンを端子パッドの
近傍に配置した構造においては、端子パッドの近傍でも
ダミーパターン上の研磨の層間絶縁膜の成膜表面レベル
が底上げされるため、画素領域での研磨処理の層間絶縁
膜の成膜表面レベルと略同等レベルになり、表面レベル
が全体に亘り均一化する。このように、被研磨面を均一
化すると、CMP(化学的機械研磨)等の研磨を施した
際、端子パッド領域の近傍・周囲の研磨レートが徒に速
くならず、全体的に一様の研磨レートが得られて、研磨
処理の層間絶縁膜の研磨面が従前に比し平坦化する。こ
のため、画素領域の平坦化も一層良好となり、対向基板
等を用いたセル組立時のセルギャップの制御性を改善で
きると共に、研磨後の画素領域の層間導電部等のコンタ
クトホールのエッチング時間を決定し易くなる。
【0026】このような研磨面の一様平坦化が得られる
と、端子パッド部の過研磨により下地の端子パッド層の
露出が起こり難くなり、また研磨処理に係る層間絶縁膜
の薄膜化も実現できる。この薄膜化により、画素領域に
ある層間導電部のコンタクトホールのアスペクト比を改
善できるので、コンタクトホールの細径化により開口部
の細径化に結び付けることができる。それ故、遮光性能
を改善できる。
【0027】なお、この層間導電部は、スイッチング素
子に電気的に接続する第1の前記導電層と前記研磨処理
の層間絶縁膜の上に成膜された上層の前記導電層とを電
気的に接続するものであるが、前記ダミーパターンは、
第1の導電層からなる第1のダミーパターン、及び第1
の導電層と遮光膜等の上層の導電層との中間にある第2
の導電層からなる第2のダミーパターンのいずれか又は
両者の積み重ねとすることができる。
【0028】そして、画素領域外の端子パッドの近傍域
にも導電層のダミーパターンが敷き詰められていると、
このダミーパターンも遮光膜となるため、迷光が画素領
域外から基板に作り込んだ素子領域に入り難くなり、光
電流を抑制でき、スイッチング素子特性の改善に役立
つ。
【0029】ところで、通常、入力端子パッドと外部配
線との接続においては異方性導電膜を熱圧着するように
しているので、ダミーパターン領域を覆う研磨後の比較
的薄い前記層間絶縁膜が導電性粒子で傷つけられ、入力
端子パッドとショートを引き起こす新たな危惧が生じ
る。入力端子パッドの近傍に配置されたダミーパターン
が引出し配線の領域を除いて四方一面に略連続して形成
されて成る場合、このダミーパターンを介して隣接する
入力端子パッド間がショートする虞れがある。
【0030】しかし、本発明においては、入力端子パッ
ドの周囲に配置されたダミーパターンが平面的に細分化
された複数の小分けダミーパターンからなるため、成膜
直後の研磨処理すべき層間絶縁膜の表面レベルを均一化
しながら、隣接の端子パッド間のショートを防止でき
る。小分けダミーパターンの数を増やす程に、ショート
確率はより僅少になる。
【0031】ここで、相隣り合う入力端子パッドの間は
非ダミーパターン領域であることが好ましい。この非ダ
ミーパターン領域には熱圧着時に強い押し付け力が加わ
るフレキシブルテープ配線の導電線に隣接している。仮
にダミーパターンが連続して形成されていると、異方性
導電膜中の導電性微粒子によって端子パッドとショート
する確率が高く、またダミーパターンとのショートを介
して入力端子パッド間のショートを招く危険性もある。
非ダミーパターン領域とするのは、このような危険性の
高いショートを確実に防止するためである。
【0032】この入力端子パッドとその周囲に配置され
た小分けダミーパターンとの間隔は、配線とその近傍の
ダミーパターンとの間隔よりも広く設定されてなる。異
方性導電膜の導電性粒子による入力端子パッドと小分け
ダミーパターンとの架橋が起こり難くなり、ショートを
極力防止するためである。
【0033】また、中継端子パッドとその周囲に配置さ
れたダミーパターンとの間隔は、配線とその近傍のダミ
ーパターンとの間隔よりも広く設定されてなる。中継端
子パッド上では通常銀ペーストで導通が図られるように
なっているが、銀ペーストが中継端子パッドから若干は
み出しても、その近傍のダミーパターンに極力ショート
しないようにしている。
【0034】上記第2の課題を解決するため、本発明の
第2の手段は、端子パッドの近傍域に限らず、画素領域
の周囲に形成されるシール領域に、前記研磨処理の層間
絶縁膜よりも下層の導電層からなる単層又は複層のダミ
ーパターンを有して成ることを特徴とする。シール領域
にダミーパターンが敷設されていないと、画素領域の前
記研磨処理の層間絶縁膜表面は、特にその周辺部分にお
いて勾配面となり易く、この後に形成されるべき上層の
導電層の遮光膜の反射効率の低下や、前記研磨処理の層
間絶縁膜の膜厚不均一によるホールのエッチング時間最
適化の困難を招来する。このような問題を解消するため
には、シール領域にダミーパターンを設けると良い。こ
れによって画素領域の周辺に近い領域はシール領域も含
め前記研磨処理すべき層間絶縁膜の表面レベルはほぼ均
一となるので、研磨処理を施しても画素領域における研
磨処理の層間絶縁膜に勾配面や膜厚不均一は生じ難い。
【0035】しかし、ダミーパターンを設けたシール領
域の更に外側にダミーパターンが設けられていないと、
研磨処理によってシール領域上の層間絶縁膜が勾配面と
なってしまう。これは、電気光学装置の組立において、
対向基板と貼り合わせる際の基板間ギャップ(セルギャ
ップとも言う)の制御に支障を来たしたり、シール材の
密着性に不具合を生じたりする。
【0036】これを解決するために、シール領域の更に
外側の外周領域にも、ダミーパターンを設けることが好
ましい。
【0037】なお、このダミーパターンは、スイッチン
グ素子に電気的に接続する第1の導電層からなる第1の
ダミーパターン、及び第1の導電層と遮光膜等の前記上
層の導電層との中間にある第2の導電層からなる第2の
ダミーパターンのいずれか又は両者の積み重ねとするこ
とができる。
【0038】更に、このシール領域及びシール領域の外
周領域に設けるダミーパターンは、スイッチング素子の
制御配線層と同層で孤立したパターンの上に積み足され
て成ることが好ましい。また、必要があれば、端子パッ
ドの近傍域のダミーパターンも、スイッチングの制御配
線層と同層で孤立したパターンの上に積み足されて成る
ことが好ましい。このパターンをも底上げ用の台板とし
て利用すると、前記研磨処理の層間絶縁膜の表面レベル
の平坦化を更に微細に調節できる。
【0039】そしてまた、本発明においては、画素領域
の周辺に配置されスイッチング素子に信号を供給する駆
動回路の近傍領域には、前記研磨処理の層間絶縁膜より
も下層の導電層からなる単層又は複層のダミーパターン
を有して成ることを特徴とする。シール領域と画素領域
との中間領域などにも、ダミーパターンを形成すること
により、前記研磨処理の層間絶縁膜の平坦化等に役立
つ。なお、このダミーパターンは、前記第1の導電層か
らなる第1のダミーパターン及び前記第2の導電層から
なる第2のダミーパターンのいずれか又は両者の積み重
ねとすることができる。
【0040】更に、本発明においては、画素領域の周囲
に形成されるシール領域の隅部領域には、該シール領域
の辺領域又は当該隅部の周辺領域よりも密度の低い分布
であり、前記研磨処理の層間絶縁膜よりも下層の前記導
電層からなる単層又は複層のダミーパターンを有して成
ることを特徴とする。シール領域の隅部領域内では、シ
ール辺部又は当該隅部の周辺領域のダミーパターンの様
な広い連続拡張面(いわゆるベタ)ではなく、複数の小
分けダミーパターンの分散的集合となっている。このた
め、シール四隅部における研磨前の層間絶縁膜の表面は
離散的な複数の小分けダミーパターンによる凹凸が反映
した面粗さを呈しており、研磨処理を施すと、四隅部を
連続拡張面で形成する場合よりも、初期研磨レートが速
くなり、四隅部の研磨レート並びにシール領域内側の研
磨レートと略平等化する傾向で進行するので、画素領域
及びシール領域の残膜厚バラツキが抑制される。
【0041】また、画素領域の周囲に形成されるシール
領域には、その隅部領域を除き、前記研磨処理の層間絶
縁膜よりも下層の前記導電層からなる単層又は複層のダ
ミーパターンを有して成る場合、即ち、四隅部において
全くダミーパターンがない(パターン密度ゼロ)場合で
も、隅部が落ち込みその境界部分が立ち上がっている
(角ばっている)ため、研磨初期ではその境界部分が易
研磨状態になって勾配面が形成され、除々に画素領域及
びシール領域の内方へ勾配面が波及する。このため、画
素領域及びシール領域の全体的な平坦化を得ることがで
きる。
【0042】なお、このようなダミーパターンは、前記
第1の導電層からなる第1のダミーパターン及び前記第
2の導電層からなる第2のダミーパターンのいずれか又
は両者の積み重ねとすることができる。
【0043】そしてまた、本発明においては、非画素領
域に連続拡張面(いわゆるベタ)のダミーパターンを形
成するではなく、基板上の非画素領域において前記研磨
処理の層間絶縁膜よりも下層の前記導電層を含む複数の
擬似画素凹凸パターンを有して成ることを特徴とする。
このような擬似画素凹凸パターンを具える基板では、研
磨処理前の層間絶縁膜の画素領域以外の表面にも、画素
の表面凹凸模様と略類似の表面凹凸模様が形成されてい
るため、研磨レートが初期から基板のどの部分でも略等
しくなり、少なくとも画素領域及びシール領域では高精
度の表面平坦性を実現できる。
【0044】複数の擬似画素凹凸パターンを非画素領域
に非規則的に配置するよりも、基板上の2次元方向に繰
り返し展開形成し、空間規則性を持たせる方が好まし
い。画素領域に画素凹凸パターンがマトリクス状などの
空間規則性を有していることに対応させるためである。
画素領域及びシール領域での表面平坦性が顕著になる。
この擬似画素凹凸パターンは、前記第1の導電層からな
る第1のダミーパターン及び前記第2の導電層からなる
第2のダミーパターンのいずれか又は両者の積み重ねで
構成できるが、層間絶縁膜のパターンをも含ませること
により擬似度合いを一層高めることができる。
【0045】そして、この擬似画素凹凸パターンとして
は、少なくとも擬似ゲート線及び擬似データ線で構成す
ることが好ましい。これらが画素の凹凸の顕著な(代表
的)部分であり、また画素領域の凹凸規則性に最も関与
するからである。
【0046】なお、上記の電気光学装置用基板を用いて
電気光学装置が組立られるが、このような電気光学装置
は各種電子機器の表示部に用いるに適している。例え
ば、投写型表示装置のライトバルブに好適である
【0047】
【発明の実施の形態】次に、本発明の各実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0048】〔実施形態1〕図1は本発明の実施形態1
に係る反射型液晶パネルの反射型液晶パネル用基板のレ
イアウト構成例を示す平面図、図2は図1中のB−B′
線に沿って切断した状態を示す切断図である。
【0049】図1に示す本例の反射型液晶パネル用基板
131は、従来の液晶パネル用基板を示す図18及び図
19の基板31と同様に、図18に示す画素電極14が
マトリクス状に配置された矩形の画素領域(表示領域)
20と、画素領域20の左右辺の外側に位置し、ゲート
線(走査電極,行電極)を走査するゲート線駆動回路
(Yドライバ)22R,22Lと、画素電極14の上辺
の外側に位置し、データ線(信号電極,列電極)につい
てのプリチャージ及びテスト回路23と、画素電極14
の下辺の外側に位置し、データ線に画像データに応じた
画像信号を供給する画像信号サンプリング回路24と、
ゲート線駆動回路22R,22L,プリチャージ及びテ
スト回路23並びに画像信号サンプリング回路24の外
側には前述したシール材36(図18参照)が位置決め
されるシール領域127と、下側端に沿って配列されて
おり、異方性導電膜を介してフレキシブルテープ配線に
固着接続される複数の入力端子パッド26と、この端子
パッド26の列とシール領域127の下辺との間に位置
し、画像信号サンプリング回路24にサンプリング信号
を供給するデータ線駆動回路(Xドライバ)21と、そ
のデータ線駆動回路21の両脇に位置し、入力端子パッ
ド26から液晶交流駆動の振幅中心電圧を図18に示す
ガラス基板35の対向電極33に給電するための中継端
子パッド(いわゆる銀点)29R,29Lとから構成さ
れている。ゲート線駆動回路22R,22Lとデータ線
駆動回路21は各々シフトレジスタを有し、シフトレジ
スタでのシフトデータの転送に応じて、走査信号をゲー
ト線に、サンプリング信号を画像信号サンプリング回路
24に各々供給する。信号サンプリング回路24はサン
プリング信号を受けて画像信号をデータ線に供給する。
【0050】特に、本例では、画素領域20を取り囲む
枠形状(額縁状)のシール領域127はハッチングで示
すような孤立した連続拡張面(いわゆるベタ)のダミー
パターン領域となっている。また、入力端子パッド2
6,中継端子パッド29R,29Lやデータ線駆動回路
21の周囲もハッチングで示すような連続拡張面のダミ
ーパターン領域となっている。
【0051】このパネル基板131の画素領域20の平
面構造及び断面構造は図20及び図21に示す構造と同
じである。即ち、図2に示すように、大形サイズ(約2
0mm角)で単結晶シリコンのP--型半導体基板(N--
半導体基板でも良い)1の表面(主面)側にはP型ウェ
ル領域2が形成されており、その上にはフィールド酸化
膜(いわゆるLOCOS)3が形成されている。このP
型ウェル領域2は、例えば画素数768×1024とい
うような画素がマトリクス状に配置された画素領域20
の共通ウェル領域として形成されており、周辺回路(ゲ
ート線駆動回路22R,22L,プリチャージ及びテス
ト回路23,画像信号サンプリング回路24及びデータ
線駆動回路21)を構成する素子を作り込む部分のP型
ウェル領域2′とは分離されている。
【0052】フィールド酸化膜3の1画素毎の区画領域
には2つの開口部が形成されており、一方の開口部の内
側中央にゲート絶縁膜4bを介して形成されたポリシリ
コン又はメタルシリサイド等からなるゲート電極4a
と、このゲート電極4aの両側のP型ウェル領域2の表
面に形成されたN+ 型ソース領域5a,N+ 型ドレイン
領域5bとはスイッチング素子,即ち画素選択用のNチ
ャネル型MOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタ)を構成している。図20に示すように、行方向に
隣接する複数の画素の各ゲート電極4aは走査線方向
(画素行方向)に延在してゲート線4を構成している。
【0053】図2では不図示であるが、図21に示す如
く、他方の開口部の内側のP型ウェル領域2の表面に形
成された行方向共通のP型容量電極領域8と、このP型
容量電極領域8の上に絶縁膜(誘電膜)9bを介して形
成されたポリシリコン又はメタルシリサイド等からなる
保持電極9aとは画素選択用MOSFETを介して画素
電極14に供給された画像信号を保持するための保持容
量(蓄積容量とも言う)Cを構成している。
【0054】ここに、容量電極9aは画素選択用MOS
FETのゲート電極4aを構成するポリシリコン又はメ
タルシリサイド層の成膜プロセスを援用して形成でき
る。また容量電極9a下の絶縁膜(誘電膜)9bもゲー
ト絶縁膜4bを構成する絶縁膜成膜プロセスを援用して
形成できる。絶縁膜9b,4bは熱酸化法で400〜8
00Å程度の膜厚である。容量電極9a,ゲート電極4
aは、ポリシリコン層を1000〜2000Å程度の厚
さで形成し、その上にMo又はWのような高融点金属の
シリサイド層を1000〜3000Å程度の厚さに重ね
た複層構造である。ソース,ドレイン領域5a,5b
は、上記のゲート電極4aをマスクとしてその両側の基
板表面にN型不純物をイオン打ち込みで自己整合的に注
入して形成される。
【0055】P型容量電極領域8は、例えば、専用のイ
オン打ち込みと熱処理(ドライブイン)によるドーピン
グ処理で形成でき、ゲート電極形成工程前にイオン注入
を施しても良い。つまり、絶縁膜9bの形成後にPウェ
ル2と同型の不純物を注入し、P型ウェル2の表面はそ
の深部よりも高不純物濃度領域に成し、低抵抗層を形成
する。P型ウェル2の好ましい不純物濃度は1×1017
cm3 以下で、1×10 16〜5×1016程度が望ましい。
ソース,ドレイン領域5a,5bの好ましい表面不純物
濃度は1×1020〜3×1020cm3 、P型容量電極領域
8の好ましい表面不純物濃度は1×1018〜5×1019
cm3 であるが、保持容量Cを構成する絶縁膜9bの信頼
性及び耐圧の観点からは、1×1018〜1×1019cm3
が望ましい。
【0056】ゲート電極4a及び容量電極9aの上には
第1の層間絶縁膜6が形成され、この絶縁膜6上にはア
ルミニウムを主体とする第1の導電層(以下,第1のメ
タル層と言う)が形成されている。第1のメタル層に
は、列方向に延在するデータ線7(図20参照),デー
タ線7から櫛歯状に突出してコクタクトホール6aを介
してソース領域4bに導電接触するソース電極配線7
a,コクタクトホール6bを介してドレイン領域5bに
導電接触すると共にコクタクトホール6cを介して容量
電極9aに導電接触する中継配線10とが含まれる。
【0057】ここに、第1の層間絶縁膜6は、例えばH
TO膜(高温CVD法により形成される酸化シリコン
膜)を1000Å程度堆積した上に、BPSG(ボロン
及びリンを含むシリケートガラス膜)を8000〜10
000Å程度の厚さで堆積して形成される。ソース電極
配線7a及び中継配線10を構成する第1のメタル層
は、例えば下層からTi/TiN/Al/TiNで積層
された4層構造とされる。最下層のTiは膜厚が100
〜600Å程度、2層目のTiN層は1000Å程度、
3層目のAl層は4000〜10000Å程度、最上層
のTiN層は300〜600Å程度とされる。
【0058】この第1のメタル層の上には第2の層間絶
縁膜11が形成され、この第2の層間絶縁膜11上には
アルミニウムを主体とする第2の導電層(以下、第2の
メタル層と言う)が形成されている。この第2のメタル
層は画素領域20の大部分を覆い、隣接する画素電極1
4の間隔部を遮光する遮光膜12が含まれる。なお、こ
の遮光膜12を構成する第2のメタル層は、画素領域2
0の周囲に形成される周辺回路(ゲート線駆動回路22
R,22L,プリチャージ及びテスト回路23,画像信
号サンプリング回路24,及びデータ線駆動回路21)
において素子間の接続用配線12b(図2参照)として
も用いられる。
【0059】ここに、第2の層間絶縁膜11は、例えば
TEOS(テトラエチルオルソシリケート)を材料とし
プラズマCVD法により形成される酸化シリコン膜(以
下、TEOS膜と称する)を3000〜6000Å程度
堆積した上に、SOG膜(スピン・オン・ガラス膜)を
堆積し、それをエッチバックで削ってから更にその上に
第2のTEOS膜を2000〜5000Å程度の厚さに
堆積して形成される。遮光膜12等を構成する第2のメ
タル層は、第1のメタル層と同様にしても良く、例えば
下層からTi/TiN/Al/TiNで積層された4層
構造とされる。最下層のTiは膜厚が100〜600Å
程度、2層目のTiN層は1000Å程度、3層目のA
l層は4000〜10000Å程度、最上層のTiN層
は300〜600Å程度とされる。
【0060】遮光膜12の中継配線10に対応する位置
にはプラグ貫通用開口部12aが開けられている。遮光
膜12の上には第3の層間絶縁膜13が形成され、この
第3の層間絶縁膜13の上に略1画素に対応した矩形状
の反射電極としての画素電極14が形成されている。こ
こに、第3の層間絶縁膜13も、第2の層間絶縁膜11
と同様にしても良く、TEOS膜を3000〜6000
Å程度堆積した上に、SOG膜を堆積し、それをエッチ
バックで削ってから更にその上に第2のTEOS膜を1
6000〜24000Å程度の厚さに堆積して形成され
る。或いは、TEOS膜の間にSOG膜を堆積せず、T
EOS膜のみで第3の層間絶縁膜を構成することも可能
である。このときの膜厚は16000〜24000Å程
度が好ましい。また、TEOS膜の下に窒化シリコン膜
を形成したり、TEOS膜の上に窒化シリコン膜を形成
したりすることにより、耐湿性を向上させた構成にして
も良い。なお、窒化シリコン膜が上層となる場合はこの
窒化シリコン膜を堆積する前にTEOS膜をCMP法等
により平坦化するか、窒化シリコン膜そのものをCMP
法等により平坦化することになる。
【0061】遮光膜12の開口部12aに対応してその
内側に位置するように、第3,第2の層間絶縁膜13,
11を貫通するコンタクトホール16が設けられてい
る。このコンタクトホール16内にはタングステン等の
高融点金属をCVD法により埋め込んだ後、第3の層間
絶縁膜13の上に堆積した高融点金属層と第3の層間絶
縁膜13の表面側をCMP(化学的機械研磨)法で削り
込んで鏡面様に平坦化する。このときの層間絶縁膜13
の残りの膜厚は、最も薄い部分で約4000〜1000
0Åとなるように研磨量を調整する。
【0062】次いで、例えば低温スパッタ法によりアル
ミニウム層を300〜5000Å程度の厚さに成膜し、
パターニングにより一辺が15〜20μm程度の矩形状
の画素電極14を形成する。高融点金属の接続プラグ
(層間導電部)15は、遮光膜12のメタル層1層分を
飛び越し中継配線10と画素電極14とを導通させてい
る。なお、接続プラグ15の形成方法としては、CMP
法で第3の層間絶縁膜13を平坦化した後、コンタクト
ホールを開口し、その中にタングステン等の高融点金属
を埋め込む方法もある。また、第2のメタル層12の開
口部12aを大きくし、この開口部12a内に第2のメ
タル層12からなる第2の中継配線を例えば矩形状に形
成し、第1の中継配線10とこの第2の中継配線を接続
し、第2の中継配線と画素電極14とを接続プラグ15
を介して接続するようにしても良い。そして、画素電極
14の上には厚さ500〜2000Å程度の酸化シリコ
ン等のパッシベーション膜17が全面的に形成されてい
る。なお、パッシベーション膜17上には、液晶パネル
を構成する際に配向膜が全面に形成され、ラビング処理
が施される。本例では、画素電極14が第3の導電層
(以下、第3のメタル層と言う)により形成されるが、
メタル層をより多層化できるプロセスで基板形成する場
合は、より上層で形成しても良い。いずれにしても、画
素電極14は複数のメタル層の最上層で形成される。
【0063】なお、画素領域20を覆うパッシベーショ
ン膜17としては上述のように酸化シリコン膜が用いら
れるが、周辺回路領域,シール領域,スクライブ部では
2000〜10000Å程度の厚さの窒化シリコン膜が
用いられる。パッシベーション膜17の上に誘電体ミラ
ー膜を成膜しても良い。
【0064】図1に示すように、矩形の半導体基板1の
大部分を占める画素領域20の周りには枠状にシール領
域127が取り囲んでいる。このシール領域127は、
画素領域20と液晶が封入されない非画素領域(周辺回
路領域,端子パッド領域,スクライブ領域)との境界領
域であるが、本例ではシール領域127内に周辺回路の
一部(ゲート線駆動回路22R,22L,プリチャージ
及びテスト回路23,画像信号サンプリング回路24)
が含まれており、データ線駆動回路21のみがシール領
域127の外側に配置されている。なお、データ線駆動
回路21をシール領域127の内側に配置しても良いこ
とは言う迄もない。
【0065】そして、本例のシール領域127の断面構
造は、図2に示す如く、フィールド酸化膜3上にゲート
電極4aとは孤立したポリシリコン又はメタルシリサイ
ド等から成る連続拡張面のパターン127aと、第1の
メタル層からなる孤立した連続拡張面の下層ダミーパタ
ーンAと、第2のメタル層からなる孤立した連続拡張面
の上層ダミーパターンBとが含まれている。パターン1
27aはゲート電極4aの形成プロセスを援用して形成
できる。またダミーパターンA,Bも第1のメタル層と
第2のメタル層でのプロセス援用で形成できる。これら
パターン127a,ダミーパターンA,Bの層厚の分だ
け、第3の層間絶縁膜13の成膜直後ではその表面レベ
ルが一様に底上げされており、画素領域や周辺回路領域
の表面レベルに略等しくなっている。
【0066】シール領域127の外側に配されたデータ
線駆動回路21の周囲は勿論のこと、図4〜図6及び図
9のハッチングで示す如く、中継端子パッド29R,2
9Lや入力端子パッド26の領域の周囲は配線領域を除
いて電気的に浮遊又は電源電圧にクランプされたダミー
パターン領域となっている。即ち、本例の入力端子パッ
ド26も第1のメタル層からなる下層26aと第2のメ
タル層からなる上層26bとを積み重ねた構造となって
いるが、ダミーパターン領域の断面構造においては、フ
ィールド酸化膜3上の第1の層間絶縁膜6上に形成され
た第1のメタル層からなる孤立した連続拡張面の下層ダ
ミーパターンAと、第2の層間絶縁膜11上に形成され
た第2のメタル層からなる孤立した連続拡張面の上層ダ
ミーパターンBとが含まれている。これらのダミーパタ
ーンA,Bもメタル層のプロセス援用で形成できる。そ
して、これらダミーパターンA,Bの層厚の分だけ、第
3の層間絶縁膜13の成膜直後ではその表面レベルが積
み足されており、その積み足し効果が近傍領域へ反映す
るため、入力端子パッド26の真上部分のレベルは、画
素領域や周辺回路領域の表面レベルと略等しくなってい
る。
【0067】また、図4及び図5に示す如く、シール領
域127下辺とデータ線駆動回路21との間の挾間領域
Xにおいても、データ線駆動回路21から延び出た複数
の配線LOUT 間に孤立縦長の配線間ダミーパターンMが
敷き詰められている。この配線間ダミーパターンMもメ
タル層を援用して形成される。
【0068】しかし、入力端子パッド26の形成法は、
下層26aの上の第2の層間絶縁膜11に開けた大きな
開口に上層26bを埋め込むものであるから、上層26
bに大きな中央窪みが形成されるため、その真上の第3
の層間絶縁膜13にも窪みが必然的に形成されてしま
う。第3の層間絶縁膜13の成膜において前述したよう
にSOG膜の形成が含まれる場合は、上層26bの窪み
をある程度浅くできる。ただ、入力端子パッド26の占
有面積は配線電極のコンタクトホールに比し大規模であ
るため、SOG膜の形成工程の追加だけでは、端子パッ
ド26真上の第3の層間絶縁膜13の窪みを充分解消で
きない。
【0069】図3は入力端子パッドの別の構造を示す断
面図である。図3においては、下層26aの上に複数の
細径のコンタクトホールを開けてから、上層26b′を
埋め込んで端子パッド26′が形成される。かかる構造
では、コンタクトホール内への上層26b′の材料の落
ち込み量が少なくなり、且つ微細な窪みが分散するた
め、上層26b′表面は平坦化される。このため、その
上に第3の層間絶縁膜13を成膜した表面には窪みが反
映し難く、平坦化し易い。
【0070】このように、本例では画素領域や周辺回路
領域の外部の殆どの領域において、パターン密度が10
0%に近づくように、連続拡張面のダミーパターン領域
(ダミーパターンA,B)が積み重ね形成されているた
め、第3の層間絶縁膜13の成膜直後でも、その表面レ
ベルが基板全面に亘って略一様レベルになる。それ故、
この後、CMP研磨処理を施すと、第3の層間絶縁膜1
3の研磨面は図2又は図3の実線で示すレベルになる。
特に、入力端子パッド26,26′の領域では研磨前の
第3の層間絶縁膜13の表面が孤立高とはなっていない
ので、その領域では初期研磨レートが速すぎず、入力端
子パッド26,26′が露出し難く、研磨レートが均一
化する。このため、CMP研磨処理時間、即ち、研磨量
を従前量(約4000Å)よりも増やすことが可能とな
る。このように研磨レートを均一化できる利益は、結
局、研磨後の第3の層間絶縁膜13の膜厚を薄くできる
ことをもたらす。そして、画素領域20の遮光膜12の
開口部12aに開けたコンタクトホール16のアスペク
ト比を改善でき、接続プラグ15の細径化に寄与するの
で、開口部12aの開口面積を縮小でき、遮光性能を高
めることができる。また、研磨量を増やすことができる
利益は、第3の層間絶縁膜13がTEOS膜のみからな
る場合に生じる開口部12aの段差が深くても、SOG
膜を成膜せずに、CMP研磨で段差を緩和できる利益に
繋がる。故に、第3の層間絶縁膜13の成膜プロセスを
簡略化でき、生産性の向上に資する。
【0071】本例のダミーパターン領域の平面レイアウ
トは、図1のハッチングで示すように、シール領域12
7の外側のうちデータ線駆動回路21,信号配線,電源
配線,入力端子パッド26,中継端子パッド29R.2
9Lを除いて余すことなく略全面に敷き詰められてい
る。データ線駆動回路(シフトレジスタとその出力に基
づきサンプリング信号を生成する論理回路とから成る)
21とシール領域127との挾間領域Xには、図4又は
図5に示すように、配線LOUT 間に形成された孤立縦長
の配線間ダミーパターンMと基板の左右端側のダミーパ
ターンNR ,NLとが敷き詰められている。配線LOUT
と配線間ダミーパターンMとの間隔は5μm程度であ
る。データ線駆動回路(シフトレジスタ及び論理回路)
21から画像信号サンプリング回路24へはサンプリン
グ信号を出力する出力配線LOUT が延び出ているため、
配線間ダミーパターンMが規則的に敷き詰められてい
る。また、図6に示すように、入力端子パッド26の領
域から基板の内方へ向かう配線は、データ線駆動回路2
1に入力する配線(DXIN(データ信号),電源V
ddx,Vssx ,クロック信号,反転クロック信号等)L
INと、ゲート線駆動回路22R,22L,プリチャージ
及びテスト回路23に入力する配線(DYIN(データ
信号),電源Vddy ,Vssy ,クロック信号,反転クロ
ック信号等)とに大別できるため、入力端子パッド26
から一旦列方向(図示縦方向)に引き出された各配線L
は中途の行方向配線領域(図示横方向)Wでデータ線駆
動回路21に入力すべき配線LINとそれ以外の配線とに
行く手が別れる。このため、入力端子パッド26の領域
とデータ線駆動回路21との挾間領域Yには、入力端子
パッド26及びそこからの入力配線の間に形成された孤
立矩形の複数の小分けダミーパターンS1 〜S3 と、デ
ータ線駆動回路21に入力する配線LIN間に形成された
孤立矩形の配線間ダミーパターンTとが敷き詰められて
いる。なお、図6では入力端子パッド26はその数を減
らして図示されている。
【0072】入力端子パッド26の平面形状は、その略
全体を占める矩形状の導電接触部261とそこから左右
いずれの側に寄せて基板内方(列方向)へ細幅状に張り
出した配線引出し部262とから成る。基板の左右中央
線から右側に位置する入力端子パッド26の配線引出し
部262は導電接触部261の左側に寄せて位置してお
り、基板の左右中央線から左側に位置する入力端子パッ
ド26の配線引出し部262は導電接触部261の右側
に寄せて位置している。配線引出し部262間には孤立
横長の小分けダミーパターンS2 が配置されている。更
に、配線引出し部262の先部間とそこから引き出され
た配線L間には孤立矩形の小分けダミーパターンS3
跨がって形成されている。そしてまた、入力端子パッド
26の基板縁には孤立矩形の小分けダミーパターンS1
が配置されている。
【0073】前述した基板の左右端側のダミーパターン
R ,NL は入力端子パッド26の位置まで及んで形成
されており、左右の最外側の入力端子パッド26の配線
引出し部262との間の空き領域には孤立した小分けダ
ミーパターンS2 ′が配置されている。また、ダミーパ
ターンNR ,NL の先端は入力端子パッド26の先端に
揃っているが、ダミーパターンNR ,NL の先端側の基
板縁隅部には孤立した小分けダミーパターンS0 が配置
されている。なお、小分けダミーパターンの平面形状
は、矩形(正方形,長方形)に限らず、種々の形状(三
角形,多角形,曲線形など)を選択できる。例えば、六
角形(正六角形)状の小分けダミーパターンを蜂の巣状
に敷き詰めて配置しても良い。
【0074】複数の入力端子パッド26は図18に示す
如く異方性導電膜(ACF)38を介してフレキシブル
テープ配線39に熱圧着で接続される。図6の破線は異
方性導電膜38の占める領域の縁を示す。フレキシブル
テープ配線39は、図7及び図8に示す如く、絶縁性の
フレキシブルテープ39aと、この上に被着された複数
本のストライプ状の導電線39bとからなる。このフレ
キシブルテープ39aの端部と入力端子パッド26の列
との間には異方性導電膜38が挟まれている。異方性導
電膜38は粒径5〜10μm程度の導電性粒子38aと
接着用絶縁樹脂材38bとからなる。その膜厚が2〜1
0μm程度にまで押し潰されるまでフレキシブルテープ
39aを圧着する。端子パッド26とフレキシブルテー
プ配線39の導電線39bとは押し潰されて離散的に分
布する導電性粒子38aを介して導電接続するため、異
方性導電膜38はその厚み方向にのみ導電性を有してい
る。なお、図7及び図8でも入力端子パッド26はその
数を減らして図示されている。
【0075】入力端子パッド26の周囲にダミーパター
ン領域(ダミーパターンA,B)を積み足すと、前述し
たように入力端子パッド26上の成膜直後の第3の層間
絶縁膜13の表面レベルが孤立高ではなく画素領域20
のそれと略同等になるので、研磨工程では入力端子パッ
ド26の領域でも初期研磨レートが下がり、入力端子パ
ッド26自身の研磨を防止できると共に、第3の層間絶
縁膜13の薄膜化を実現できる。ここで、仮に各入力端
子パッド26の周囲にダミーパターン領域が連続一面に
形成されていると、異方性導電膜38を熱圧着する場
合、導電性微粒子38aとダミーパターンを介して入力
端子パッド26間がショートする虞れがある。
【0076】しかし、本例では、入力端子パッド26間
にはダミーパターンを設けず、非ダミーパターン領域E
となっており、入力端子パッド26の周囲は小分けダミ
ーパターンS1 〜S3 で敷き詰められている。このた
め、入力端子パッド26間のショートを防止できる。入
力端子パッド26と小分けダミーパターンS0 〜S3
の間隔や、小分けダミーパターンS0 〜S3 間の間隔
は、配線LとダミーパターンS4 との間隔(約5μm)
よりも広く設定されている。異方性導電膜38を介した
ショートを防止するためである。
【0077】なお、入力端子パッド26の領域において
成膜直後の第3の層間絶縁膜13の孤立高を更に低減す
るため、入力端子パッド26間にもダミーパターンを形
成しても良いが、入力端子パッド26間のショートを防
止すためには、入力端子パッド26間に形成されるダミ
ーパターンも小分けダミーパターンとする。小分けダミ
ーパターンの小分け数を増やす程に、ショート確率はよ
り僅少になる。ただ、小分け数が増せば増すほど、ダミ
ーパターン領域上の成膜直後の第3の層間絶縁膜13の
表面に起伏が顕在化するため、適度の数を選定すること
が好ましい。小分けダミーパターンの平面形状は、矩形
(正方形,長方形)に限らず、種々の形状(三角形,多
角形,曲線形など)を選択できる。例えば、六角形(正
六角形)状の小分けダミーパターンを蜂の巣状に敷き詰
めて配置しても良い。
【0078】図9は中継端子パッド29Rの周辺を示す
部分平面図である。中継端子パッド29R(29L)
は、データ線駆動回路21の脇で最外側の端子パッド2
6からの配線(液晶の交流駆動における液晶印加電圧の
極性反転の基準となる電位の供給配線)Lに繋がった矩
形パッドであり、銀ペーストを着けてガラス基板35の
対向電極33に導電接続される。この中継端子パッド2
9R(29L)の周囲にはダミーパターンNR ,NL
形成されている。このため、中継端子パッド29R(2
9L)においても端子パッド26と同様に、成膜直後の
第3の層間絶縁膜13の表面レベルを均一化できる。」 本例では中継端子パッド29RとダミーパターンNR
の間隔を例えば70μmに設定してあり、銀ペーストを
付着させた際のはみ出しが多少起こっても、ショートし
難い間隔に設定してある。即ち、中継端子パッド29R
とダミーパターンNR との間隔は、配線とその近傍のダ
ミーパターンとの間隔より広く設定されている。なお、
中継端子パッド29R周囲のダミーパターンも小分けダ
ミーパターンとしても良い。
【0079】図10は、実施形態1において第3の層間
絶縁膜13を膜厚約24000Åで成膜した後、その画
素領域20の中心部の第3の層間絶縁膜13の残膜厚が
約12000ÅになるまでCMP処理を施した液晶パネ
ル用基板131における研磨後の第3の層間絶縁膜13
の膜厚分布を示す等膜厚線図である。また、図24中の
プロット△印を連ねるグラフは図10中のa−a′線に
沿うシール左辺縦方向の残膜厚の分布を示し、図25中
のプロット△印を連ねるグラフは図10中のb−b′線
に沿う画素中央縦方向の残膜厚の分布を示し、図26中
のプロット△印を連ねるグラフは図10中のc−c′線
に沿うシール上辺横方向の残膜厚の分布を示し、図27
中のプロット△印を連ねるグラフは図10中のd−d′
線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示し、図28
中のプロット△印を連ねるグラフは図10中のe−e′
線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示す。
【0080】これらの図から判るように、画素領域20
及びシール領域127での最大膜厚差は約2720Åで
あり、等厚線の間隔(膜厚差1000Å)が図23のそ
れに比し相当広くなっている。画素領域20の平坦性が
2倍以上も改善されている。基板(チップ)全体での最
大膜厚差は約2910Åに抑制されている。シール領域
127の上辺の中央部が低い勾配は略1/2以下に減少
し、シール領域127の下辺の中央部が低い勾配は略1
/4以下にも減少している。更に、シール領域127の
左右辺は上隅部が最も薄く、中央部が高い勾配が解消さ
れており、勾配は略1/4以下にも減少している。この
ような顕著な改善は、画素領域20や周辺回路領域の外
部の殆どの領域において、連続拡張面(ベタ)のダミー
パターン領域(ダミーパターンA,B)が敷き詰められ
ているためである。
【0081】しかし、画素領域20の最大膜厚差を10
00Å以下に抑えることが望まれる。画素領域20の膜
厚分布には画素中央縦線が膜厚の谷線となっており、入
力端子パッド26の領域における中央部の膜厚が最大膜
厚(約14500Å)となっている。これは、図23の
従来例とは逆に入力端子バッド26の領域が研磨不足に
なったものと考えられる。
【0082】〔実施形態2〕図11は本発明の実施形態
2に係る反射型液晶パネル用基板においてシール領域の
四隅部の近辺を示す部分平面図、図12は図11中のC
−C′線に沿って切断した状態を示す断面図である。な
お、図11において、散点模様の領域は第1のメタル層
を、一様斜線のハッチング領域は第2のメタル層をそれ
ぞれ表し、第3のメタル層は不図示である。また、以下
に説明する内容以外の構成は、実施形態1に係る反射型
液晶パネル用基板と同様である。
【0083】本例の反射型液晶パネル用基板231も実
施形態1の反射型液晶パネル用基板131と略同様の構
成を有しており、画素領域20を取り囲むシール領域1
27は孤立した連続拡張面(いわゆるベタ)のダミーパ
ターン領域(第1のメタル層のダミーパターンAと第2
のメタル層のダミーパターンB)となっていると共に、
入力端子パッド26,中継端子パッド29R,29Lや
データ線駆動回路21の周囲も連続拡張面のダミーパタ
ーン領域(第1のメタル層のダミーパターンAと第2の
メタル層のダミーパターンB)となっている。実施形態
1のダミーパターン形成態様と異なる点は、シール領域
127のシール四隅部127Cの矩形領域内では、第1
のメタル層のダミーパターンは、シール辺部の配線L
OUT 間に敷き詰めたダミーパターンAの様な広い連続拡
張面(いわゆるベタ)ではなく、複数の小分けダミーパ
ターンaの分散的集合となっている。即ち、矩形又は短
冊状の面積の異なる複数の小分けダミーパターンaが間
隔をおいてそれぞれ縦横方向に揃えて分散的に敷き詰め
られており、50%以下のパターン密度になっている。
複数の小分けダミーパターンaの面積はそれぞれ異なる
が、入力端子パッド26の面積よりも皆小さい。シール
四隅部127Cにおける第2のメタル層のダミーパター
ンB′は矩形状の連続拡張面である。このため、シール
四隅部127Cにおける研磨前の第3の層間絶縁膜13
の表面は図12の点線で示すように離散的な複数の小分
けダミーパターンaによる凹凸が反映した面粗さを呈し
ている。シール四隅部127Cに密度の低い分布の小分
けダミーパターンaを設けた基板において、第3の層間
絶縁膜13の表面をCMP処理すると、シール領域12
7の辺部の平坦に近い起伏に比し四隅部127Cの初期
研磨レートが速くなるため、これに引きずられる形で四
隅部127aの4部位で囲まれたシール領域127及び
その内側領域の研磨レートが略平等化する傾向で進行す
るので、画素領域20及びシール領域127の残膜厚バ
ラツキが抑制される。特に、4部位のシール四隅部12
7aのうちでも、シール領域127の下辺の左右隅部に
予め粗さ度を付与した意義は大きいと言える。
【0084】ここで、シール四隅部127Cにおける複
数の小分けダミーパターンaの島状面積を略等しくし
て、均等分散的ないしランダムに分布していると仮定
し、パターン密度(単位面積においてダミーパターンの
面積の総和が占める割合)を低くすることは、ダミーパ
ターンa間が空くので小分けダミーパターンaが粗く分
布する。このため、第3の層間絶縁膜13の初期研磨レ
ートはシール四隅部127Cの周辺に比べて速くなり、
シール四隅部127Cの境界部分が速く勾配面となり易
く、この勾配面は除々に研磨されて内方へ波及する。パ
ターン密度が同じ場合、小分けダミーパターンaの数を
減らし、面積を大きくすると、孤立高の傾向が強くな
り、初期研磨レートは速くなる。このため、シール四隅
部127Cの境界部分は速く勾配面となり易く、上記と
同等に、この勾配面は除々に研磨されて内方へ波及す
る。本例では、シール四隅部127Cの初期研磨レート
をその周囲よりも高めるダミーパターン分布を採用する
ことにより、4部位のシール四隅部127Cで囲まれた
シール領域127の辺部や画素領域20での残膜厚を基
準たるシール四隅部127Cの残膜厚に引きずられて合
わせ易くなる。シール領域127及び画素領域20の平
坦制御化が実現されている。
【0085】図11に示すように、シール四隅部127
Cでは、シール辺の左右辺には縦方向に離散配列した複
数の短冊状小分けダミーパターンaが隣接しており、シ
ール辺の上下辺には横方向に離散配列した複数の短冊状
小分けダミーパターンaが隣接している。縦方向の短冊
状小分けダミーパターンaの存在はその長辺部分(縦方
向部分)で初期研磨レートが最も速いのでシール上下辺
方向の平坦化に寄与し、また横方向の短冊状小分けダミ
ーパターンaの存在はその長辺部分(横方向部分)で初
期研磨レートが最も速いのでシール左右辺方向の平坦化
に寄与するものと考えられる。縦方向の短冊状小分けダ
ミーパターンaがシール上下辺に隣接すると共に横方向
の短冊状小分けダミーパターンaがシール左右辺に隣接
しているのではなく、本例では、縦方向の短冊状小分け
ダミーパターンaがシール左右辺に隣接しており、また
横方向の短冊状小分けダミーパターンaがシール上下辺
に隣接しているため、シール四隅部127C内での縦方
向と横方向の初期研磨レートが交錯し、結果的にこの部
分での初期研磨レートが速くなるものと考えられる。な
お、小分けダミーパターンaの形状,配列及びパターン
密度を種々変えることにより、シール領域127及びそ
の内側領域の平坦化が一層改善できるものと考えられ
る。
【0086】また、シール四隅部127Cにおいて全く
ダミーパターンがない(パターン密度ゼロ)場合でも、
隅部がその周囲に比べ落ち込んで窪み状になり、その境
界部分が立ち上がっているため、研磨初期ではその境界
部分が易研磨状態になって勾配面が形成され、除々に画
素領域及びシール領域の内方へその勾配面が波及する。
このため、画素領域20及びシール領域127の全体的
な平坦化を得ることができる。
【0087】図13は、実施形態2において第3の層間
絶縁膜13を膜厚約24000Åで成膜した後、その画
素領域20の中心部の第3の層間絶縁膜13の残膜厚が
約12000ÅになるまでCMP処理を施した液晶パネ
ル用基板231における研磨後の第3の層間絶縁膜13
の膜厚分布を示す等膜厚線図である。また、図24中の
プロット□印を連ねるグラフは図13中のa−a′線に
沿うシール左辺縦方向の残膜厚の分布を示し、図25中
のプロット□印を連ねるグラフは図13中のb−b′線
に沿う画素中央縦方向の残膜厚の分布を示し、図26中
のプロット□印を連ねるグラフは図13中のc−c′線
に沿うシール上辺横方向の残膜厚の分布を示し、図27
中のプロット□印を連ねるグラフは図13中のd−d′
線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示し、図28
中のプロット□印を連ねるグラフは図13中のe−e′
線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示す。
【0088】これらの図から判るように、画素領域20
及びシール領域127での最大膜厚差は約1380Åで
あり、等厚線の間隔(膜厚差1000Å)が図10のそ
れに比し更に間延びしている。実施形態1に比し、本例
では画素領域20の平坦性が2倍以上も改善されてい
る。基板(チップ)全体での最大膜厚差は約2500Å
であるが、これは入力端子パッド26の領域でダミーパ
ターンが連続拡張面であるため、研磨不足でなおも膜厚
が厚いからである。シール領域127の上辺の中央部が
低い勾配も実施形態1に比し略1/2以下に減少しい
る。また、シール領域127の左右辺は略平坦になって
いる。これはシール領域127の下辺の左右隅部のダミ
ーパターンaのパターン密度を低くしたことで、研磨し
易くなったからである。
【0089】しかし、図13から理解できるように、シ
ール領域127の下辺の左右隅部の周辺の膜厚はまだ厚
く、画素領域20及びシール領域127での最大膜厚差
は100Å以下とはなっていない。四隅部127Cのダ
ミーパターンaを全く無くした(パターン密度ゼロ)場
合は、画素領域20内側はより平坦化するものの、四隅
部127Cの境界部分は急勾配となるおそれがある。下
辺の左右隅部127Cから左右辺の上方へ向かうにつれ
パターン密度が漸減するダミーパターンaを形成し、又
は、下辺の左右隅部127Cから下辺の中央へ向かうに
つれパターン密度が漸減するダミーパターンaを形成し
ても良い。かかる場合、画素領域20及びシール領域1
27の両領域の更なる平坦化を実現できる。
【0090】〔実施形態3〕図14は本発明の実施形態
3に係る反射型液晶パネル用基板においてシール領域の
四隅部の近辺を示す部分平面図、図15は図14中のC
−C′線に沿って切断した状態を示す断面図である。な
お、図14において、散点模様の領域は第1のメタル層
を、一様斜線のハッチング領域は第2のメタル層をそれ
ぞれ表し、第3のメタル層は不図示である。また、以下
に説明する内容以外の構成は実施形態1に係る反射型液
晶パネル用基板と同様である。
【0091】本例の反射型液晶パネル用基板331は、
画素領域20を取り囲むシール領域227及びその外側
領域においてマトリクス状(2次元周期状)に敷き詰め
られたダミーパターンとしての擬似画素凹凸パターンP
を有している。この擬似画素凹凸パターンPは、データ
線駆動回路21や中継端子パッド29R,29Lの周囲
や入力端子パッド26の周囲にも余すことなく縦横方向
へ展開拡張して形成されている。この擬似画素凹凸パタ
ーンPは画素領域20を構成する画素の構成要素のボリ
ュウムを模して第3の層間絶縁膜13の表面に画素表面
と類似の凹凸形状模様を得るためのものである。
【0092】本例では、擬似画素凹凸パターンPの構成
要素として、画素の最下層配線のゲート線4に見立てた
略同線幅の第1のメタル層の擬似ゲート線4p と、画素
の第1のメタル層のデータ線7,ソース電極配線7a及
び中継配線10に見立てた略同線幅の第1のメタル層の
擬似データ線7p ,擬似ソース電極配線7ap 及び擬似
中継配線10p と、画素部分の第2のメタル層の遮光膜
12に見立てた連続拡張面(いわゆるベタ)の第2のメ
タル層の擬似遮光膜12p とが存在する。各画素では最
下層配線及び第1のメタル層からなるパターン密度は約
25%であるため、擬似画素凹凸パターンPでの第1の
メタル層及び第2のメタル層からなるパターン密度もそ
れに略合わせてある。
【0093】上下のシール領域(辺部)237や挾間領
域X′においては、データ線駆動回路21から画素信号
サンプリング回路24へ第1のメタル層の信号配線L
OUT がそのまま擬似データ線7p として利用されてい
る。このため、第1のメタル層の擬似ゲート線4p ′や
擬似ソース電極配線7ap ′は擬似データ線7p とは接
続されていない。
【0094】擬似画素凹凸パターンPが基板の縦横2次
元方向に繰り返し展開されて形成されているが、本例で
は擬似画素凹凸パターンPの行列は画素領域20の行列
とは若干食い違っている。データ線駆動回路21,画素
信号サンプリング回路24,及びゲート線駆動回路22
R,22L等の周辺回路領域の素子レイアウトや信号配
線LOUT のレイアウトを設計変更することで、擬似画素
凹凸パターンPの行列と画素領域20の行列とを揃える
ことができる。
【0095】このような擬似画素凹凸パターンPを具え
る基板331では、CMP処理前の第3の層間絶縁膜1
3の画素領域20以外の表面にも、画素の表面凹凸模様
と殆ど類似の表面凹凸模様が空間周期的に拡がっている
ため、研磨レートが初期から基板331のどの部分でも
略等しくなり、少なくとも画素領域20及びシール領域
227では高精度の表面平坦性を実現できる。
【0096】図16は、実施形態3において第3の層間
絶縁膜13を膜厚約24000Åで成膜した後、その画
素領域20の中心部の第3の層間絶縁膜13の残膜厚が
約12000ÅになるまでCMP処理を施した液晶パネ
ル用基板331における研磨後の第3の層間絶縁膜13
の膜厚分布を示す等膜厚線図である。また、図24中の
プロット○印を連ねるグラフは図16中のa−a′線に
沿うシール左辺縦方向の残膜厚の分布を示し、図25中
のプロット○印を連ねるグラフは図16中のb−b′線
に沿う画素中央縦方向の残膜厚の分布を示し、図26中
のプロット○印を連ねるグラフは図16中のc−c′線
に沿うシール上辺横方向の残膜厚の分布を示し、図27
中のプロット○印を連ねるグラフは図16中のd−d′
線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示し、図28
中のプロット○印を連ねるグラフは図16中のe−e′
線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布を示す。
【0097】これらの図から判るように、画素領域20
及びシール領域227(シール四隅部227Cを含む)
での最大膜厚差は約850Åであり、基板全体での最大
膜厚差は約950Åであった。画素領域20及びシール
領域227での平坦性は充分であった。なお、入力端子
パッド26の周囲領域では多少研磨不足ぎみであるた
め、入力端子パッド26の周囲領域での擬似画素凹凸パ
ターンPのパターン密度を更に下げれば、更なる平坦化
も実現できる。
【0098】画素での凹凸形状模様に影響する構成要素
としては、フィールド酸化膜3に開けた2つの開口部、
最下層配線のゲート線4、第1のメタル層のデータ線
7,ソース電極配線7a及び中継配線10、第2のメタ
ル層の遮光膜12やプラグ貫通用開口部12aである。
本例の擬似画素凹凸パターンPでは、最下層配線のゲー
ト線4を第1のメタル層の擬似ゲート線4p に見立てて
いるが、画素領域20と同様に、擬似ゲート線4p を最
下層配線で形成しても良い。また、擬似画素凹凸パター
ンPの構成要素にフィールド酸化膜3に開けた2つの開
口部に見立てた擬似開口部やプラグ貫通用開口部12a
に見立てた擬似プラグ貫通用開口部を形成を含ませても
良い。プロセス援用ができるので工数追加を招かず、画
素領域20の外側に一層リアルな擬似画素凹凸パターン
を形成でき、画素領域20及びシール領域227の更な
る平坦化を実現できる。
【0099】ところで、CMP処理においては、被研磨
面の凸部が密であると初期研磨し難く、逆に被研磨面の
凸部が粗であると初期研磨し易い。孤立突起は速く研磨
されるからである。また、同等大きさの突起が密にラン
ダム分布している領域と粗にランダム分布している領域
とが存在する場合、粗の領域の方が初期研磨レートが速
いため、研磨仕上がりでは両者領域に跨がる勾配面が形
成され得る。粗の領域では結果としてパターン密度が低
い。他方、被研磨面のどの部分のパターン密度が略等し
くても、突起の平面規模(島状面積)が小さい領域の方
が初期研磨レートが速い。島状面積に比し島状周囲(輪
郭)長さが長くなるためである。従って、突起の島状面
積が大きく且つ密にランダム分布している領域が一番初
期研磨し難い。その極限例が領域全体に連続拡張面(い
わゆるベタ)が形成されている場合である。逆に、突起
の島状面積が小さく且つ粗にランダム分布している領域
は一番初期研磨し易い。その極限例が領域全体に突起が
ない(ダミーパターンがない)場合である。しかし、突
起の島状面積が大きく且つ粗にランダム分布している領
域や突起の島状面積が小さく且つ密に分布している領域
は、上記の最高研磨レートと最低研磨レートとの中間の
初期研磨レートであろうが、突起の島状面積が大きく且
つ粗にランダム分布している領域と、突起の島状面積が
小さく且つ密にランダム分布している領域とは、いずれ
の方が速い初期研磨レートであるか否かは、研磨液や他
の条件(分布の規則性,突起形状,突起配列,突起配置
など)にも起因しているため、判然としない。ただ、実
際のCMP処理では砥液が画素領域20の凹凸の規則的
分布によりある程度規則的な流動分布を引き起こしてい
るものと考えられるため、非画素領域でも同様な流動分
布となるように工夫する必要もある。
【0100】実際、反射型液晶パネル用基板のチップサ
イズ内においては、入力端子パッド26が最も広い島状
突起でその1次元配列の間隔からして粗の分布と考えら
れるので、この入力端子パッド26を含む領域が最高研
磨レートとなる。ところが、画素領域20では画素凹凸
パターンが縦横2次元にマトリクス状に展開された明瞭
な空間周期性を呈している。従って、画素領域20の凹
凸分布には、画素凹凸パターンの空間周期性という高次
の規則性と画素凹凸パターン内の低次の規則性とから成
る階層的規則が存在する。画素凹凸パターンは、100
0Å〜10000Å程度の微細な線幅に代表される微視
的な各種の基本(1次)凹凸部(フィールド酸化膜3に
開けた2つの開口部,最下層配線のゲート線4,第1の
メタル層のデータ線7,ソース電極配線7a,及び中継
配線10,第2のメタル層の遮光膜12やプラグ貫通用
開口部12a)の分布と、画素中でこれら基本凹凸部の
偏りにより生じる凹凸密集部(2次凹凸部)とから成る
階層構造と考えられる。本例の擬似画素凹凸パターンP
では、この基本凹凸部に逐一忠実に対応させた原始的な
基本凹凸部をそのまま模する代わりに、マクロ的な凹凸
密集部を見立てるように、擬似ゲート線4p ,擬似デー
タ線7p ,擬似ソース電極配線7ap 及び擬似中継配線
10p のみを形成したものである。本例の凹凸密集部と
しては、ゲート線4とデータ7との重なり部分や容量電
極9aと中継配線10の重なり部分が考えられる。この
ため、擬似画素凹凸パターンPは擬似ゲート線4p ,擬
似データ線7p 及び擬似中継配線10p を含むことが好
ましい。典型的な凹凸部分を擬似画素凹凸パターンPの
要素とすれば良い。擬似画素凹凸パターンPの中での典
型的な凹凸部分の位置と実際の画素の中の典型的な凹凸
部分位置とが正確に対応していなくても構わない。
【0101】ここで例えば、画素凹凸パターンが3次以
上の階層構造と考えられる場合、基本凹凸部の細密なデ
ットコピーまでは必要でなく、巨視的な階層から3次又
は2次凹凸部までを模するだけでも充分であろう。た
だ、このような画素内の凹凸パターンの階層構造が明瞭
でない場合、基本凹凸部のデッドコピーを擬似画素凹凸
パターンPとする方がマスク設計上の煩雑さを回避でき
る利点がある。また、最大膜厚差が1000Å以下とな
るような更なる高精度の平坦化を企画する場合は、画素
のデッドコピーを擬似画素凹凸パターンPとする方が良
い。
【0102】なお、上記の実施形態の液晶パネル基板は
反射型液晶パネルに用いるに好適であるが、その反射型
液晶パネルは前述した液晶プロジェクタのライトバルブ
は勿論のこと、腕時計型電子機器、ワードプロセッサ,
パーソナルコピュータ等の携帯型情報処理機、携帯電話
機の表示部やその他各種の電子機器の表示部に適用する
ことができる。
【0103】また、上記実施形態の液晶パネル基板は半
導体基板の主面にスイッチング素子を作り込んだもので
あるが、半導体基板に限らず、基板としてはガラス基板
や石英基板等の絶縁性基板を用いることができる。スイ
ッチング素子として絶縁性基板上に薄膜トランジスタ
(TFT)などを形成する場合でも、本発明を適用でき
ることは言う迄もない。
【0104】更に、本発明は液晶パネル基板に限らず、
他のフラットディスプレイ用基板に適用できるものであ
る。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、画素領
域の空き間にダミーパターンを割り込ませて形成するの
ではなく、逆に、非画素領域において既成導電層層を援
用して被研磨層の上層の層間絶縁膜の底上げ用のダミー
パターンを略一面的に形成した点を特徴とするものであ
る。画素領域においてダミーパターンを形成する場合
は、底上げのための中間導電層と層間絶縁膜との成膜工
程を追加せねばならず、また、研磨前の層間絶縁膜の表
面起伏が抑えられていると、却って初期研磨レートが低
くなるので、層間絶縁膜表面を鏡面様に平坦化するため
に必要な研磨時間が長くなり、砥液の消費も増大する。
しかしながら、本発明は上記の不都合を解消できるばか
りか、次のような効果を奏する。
【0106】(1) 端子パッドの近傍に、単層又は複
層のダミーパターンを有する場合、端子パッドの近傍の
上層の層間絶縁膜の成膜表面レベルが画素領域での成膜
表面レベルと略同等レベルになり、表面レベルが全体と
して均一化するため、研磨処理において一様の研磨レー
トが得られる。このため、従前の成膜表面レベルが均一
化されていない状態で問題となっていた端子パッド部の
易研磨性が改善され、端子パッド部の下地が露出するこ
とがない。これは画素領域表面の更なる鏡面様の平坦化
に役立ち、且つ研磨処理前の層間絶縁膜の薄膜化も実現
できる。この薄膜化により、画素領域にある層間導電部
のコンタクトホールのアスペクト比を改善できるので、
コンタクトホールの細径化により開口部の細径化に結び
付けることができる。それ故、遮光性能が向上し、スイ
ッチング素子特性を改善できる。勿論、成膜工数の追加
を招かずに済む。
【0107】そして、画素領域外の端子パッドの近傍域
にも導電層のダミーパターンが敷き詰められていると、
このダミーパターンも遮光膜となるため、迷光が画素領
域外から基板に作り込んだ素子領域に入り難くなり、光
電流を抑制でき、スイッチング素子の改善に役立つ。
【0108】(2) 入力端子パッドの周囲に配置され
たダミーパターンが平面的に細分化された複数の小分け
ダミーパターンからなる場合、成膜直後の層間絶縁膜の
表面レベルを均一化しながら、隣接の端子パッド間のシ
ョートを防止できる。
【0109】(3) 相隣り合う入力端子パッド間が非
ダミーパターン領域である場合、入力端子パッド間のシ
ョートを確実に防止できる。
【0110】(4) この入力端子パッドとその周囲に
配置された小分けダミーパターンとの間隔が、配線とそ
の近傍のダミーパターンとの間隔よりも広く設定されて
なる場合、異方性導電膜の導電性粒子による入力端子パ
ッドと小分けダミーパターンとの架橋が起こり難くな
り、ショートを極力防止できる。
【0111】(5) 中継端子パッドとその周囲に配置
されたダミーパターンとの間隔が、配線とその近傍のダ
ミーパターンとの間隔よりも広く設定されている場合、
中継端子パッド上では通常銀ペーストで導通が図られる
ようになっているが、銀ペーストが中継端子パッドから
若干はみ出しても、その近傍のダミーパターンにショー
トし難くなる。
【0112】(6) 端子パッドの近傍域に限らず、画
素領域の周囲を取り囲むシール領域に、ダミーパターン
が形成されている場合、その部分の研磨処理前の層間絶
縁膜の表面は画素領域のそれと略同等になるので、研磨
処理によって平坦化を行う際、画素領域はその周辺部ま
で均一なレートで研磨が進行する。このため、従前に比
べ画素領域の平坦性が一層良好となり、反射率が向上す
るだけでなく、研磨後のコンタクトホールのエッチング
時間が決定し易くなる。
【0113】(7) 更に、ダミーパターンをシール領
域の外周部にも設けることにより、この領域はシール領
域部分の上層の層間絶縁膜の表面のレベルと同等にな
る。従って研磨した場合、シール領域の層間絶縁膜表面
が勾配面となることはなく、シール材の密着性を改善す
ることができる。
【0114】(8) シール領域のダミーパターンがス
イッチング素子の制御配線層と同層で孤立したパターン
の上に積み足されて成る場合、研磨処理の層間絶縁膜の
表面レベルの平坦化を更に微細に調節できる。
【0115】(9) そして、画素領域の周辺に配置さ
れ、スイッチング素子に信号を供給する駆動回路の近傍
領域に、ダミーパターンを積み重ねて成る場合、研磨処
理の層間絶縁膜の平坦化等に役立つ。
【0116】(10) 更に、本発明においては、画素領
域を取り囲むシール領域の隅部領域には、シール領域の
辺領域又は当該隅部の周辺領域よりも密度の低い分布で
ダミーパターンが形成されている。このため、シール四
隅部における研磨前の層間絶縁膜の表面は離散的な複数
のダミーパターンによる凹凸が反映した面粗さを呈して
おり、研磨処理を施すと、シール領域の辺部の平坦に近
い起伏に比し四隅部の初期研磨レートが速くなるため、
これに引きずられる形で四隅部で囲まれたシール領域内
側の研磨レートが略平等化する傾向で進行し、画素領域
及びシール領域の残膜厚バラツキが抑制される。
【0117】(11) また、シール四隅部において全く
ダミーパターンがない(パターン密度ゼロ)場合でも、
隅部領域が落ち込みその境界部分が立ち上がっているた
め、研磨初期ではその境界部分が勾配面となり、その勾
配面が次第に内方へ波及する。従って、画素領域及びシ
ール領域の全体的な平坦化を得ることができる。
【0118】(12) そしてまた、本発明においては、
非画素領域に連続拡張面(いわゆるベタ)のダミーパタ
ーンを形成するではなく、画素の凹凸を模した複数の擬
似画素凹凸パターンを形成した構成を採用できる。研磨
処理前の層間絶縁膜の画素領域以外の表面にも、画素の
表面凹凸模様と殆ど類似の表面凹凸模様が拡がっている
ため、研磨レートが初期から基板のどの部分でも略等し
くなり、少なくとも画素領域及びシール領域では高精度
の表面平坦性を実現できる。
【0119】(13) 複数の擬似画素凹凸パターンを非
画素領域上に2次元方向に繰り返し展開形成した構成で
は、画素領域のマトリクス状などの空間規則性も対応す
ることになるため、画素領域及びシール領域での表面平
坦性が顕著になる。
【0120】(14) この擬似画素凹凸パターンが少な
くとも擬似ゲート線,及び擬似データ線で構成されて成
る場合、画素の凹凸の顕著な(代表的)部分や画素領域
の凹凸規則性に最も酷似するパターンとなるので、画素
領域及びシール領域での層間絶縁膜を高精度に平坦化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る反射型液晶パネルの
反射型液晶パネル用基板のレイアウト構成例を示す平面
図である。
【図2】図1中のB−B′線に沿って切断した状態を示
す切断図である。
【図3】図2の断面構造に対し端子パッドの構造を変え
た状態を示す断面図である。
【図4】実施形態1の反射型液晶パネル用基板において
画素領域とシール領域の近辺を示す部分平面図である。
【図5】実施形態1の反射型液晶パネル用基板において
データ線駆動回路の近辺を示す部分平面図である。
【図6】実施形態1の反射型液晶パネル用基板において
端子パッドの近辺を示す部分平面図である。
【図7】実施形態1の反射型液晶パネル用基板における
端子パッドとフレキシブルテーブ電線との接続状態を示
す部分平面図である。
【図8】図7中のA−A′線に沿って切断した状態を示
す切断図である。
【図9】実施形態1の反射型液晶パネル用基板において
中継端子パッドの近辺を示す部分平面図である。
【図10】実施形態1において第3の層間絶縁膜を膜厚
約24000Åで成膜した後、その画素領域の中心部の
第3の層間絶縁膜の残膜厚が約12000Åになるまで
CMP処理を施した液晶パネル用基板における研磨後の
第3の層間絶縁膜の膜厚分布を示す等膜厚線図である。
【図11】本発明の実施形態2に係る反射型液晶パネル
用基板においてシール領域の四隅部の近辺を示す部分平
面図である。
【図12】図11中のC−C′線に沿って切断した状態
を示す断面図である。
【図13】実施形態2において第3の層間絶縁膜を膜厚
約24000Åで成膜した後、その画素領域の中心部の
第3の層間絶縁膜の残膜厚が約12000Åになるまで
CMP処理を施した液晶パネル用基板における研磨後の
第3の層間絶縁膜の膜厚分布を示す等膜厚線図である。
【図14】本発明の実施形態3に係る反射型液晶パネル
用基板においてシール領域の四隅部の近辺を示す部分平
面図である。
【図15】図14中のC−C′線に沿って切断した状態
を示す断面図である。
【図16】実施形態3において第3の層間絶縁膜を膜厚
約24000Åで成膜した後、その画素領域の中心部の
第3の層間絶縁膜の残膜厚が約12000Åになるまで
CMP処理を施した液晶パネル用基板における研磨後の
第3の層間絶縁膜の膜厚分布を示す等膜厚線図である。
【図17】反射型液晶パネルをライトバルブとして用い
た投写型表示装置の一例としてビデオプロジェクタを示
す概略構成図である。
【図18】反射型液晶パネルを示す断面図である。
【図19】従来の反射型液晶パネルに用いる反射型液晶
パネル用基板を示す平面図である。
【図20】図19の反射型液晶パネル用基板の画素領域
を示す部分平面図である。
【図21】図13中のA−A′線に沿って切断した状態
を示す切断図である。
【図22】図12中のB−B′線に沿って切断した状態
を示す切断図である。
【図23】図19に示す従来の反射型液晶において第3
の層間絶縁膜を膜厚約24000Åで成膜した後、その
画素領域の中心部の第3の層間絶縁膜の残膜厚が約12
000ÅになるまでCMP処理を施した液晶パネル用基
板における研磨後の第3の層間絶縁膜13の膜厚分布を
示す等膜厚線図である。
【図24】図23の従来例,図10の実施形態1,図1
3の実施形態2及び図16の実施形態3において、a−
a′線に沿うシール左辺縦方向の残膜厚の分布をそれぞ
れ示すグラフである。
【図25】図23の従来例,図10の実施形態1,図1
3の実施形態2及び図16の実施形態3において、b−
b′線に沿う画素中央縦方向の残膜厚の分布をそれぞれ
示すグラフである。
【図26】図23の従来例,図10の実施形態1,図1
3の実施形態2及び図16の実施形態3において、c−
c′線に沿うシール上辺横方向の残膜厚の分布をそれぞ
れ示すグラフである。
【図27】図23の従来例,図10の実施形態1,図1
3の実施形態2及び図16の実施形態3において、d−
d′線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布をそれぞれ
示すグラフである。
【図28】図23の従来例,図10の実施形態1,図1
3の実施形態2及び図16の実施形態3において、e−
e′線に沿う画素中央横方向の残膜厚の分布をそれぞれ
示すグラフである。
【符号の説明】
1…P--型半導体基板 2,21′…P型ウェル領域 3…フィールド酸化膜 4…ゲート線 4a…ゲート電極 4b…ゲート絶縁膜 4p …擬似ゲート線 5b…N+ 型ドレイン領域 6…第1の層間絶縁膜 6a,6b,6c,16…コンタクトホール 7…データ線 7a…ソース電極配線 7p …擬似データ線 7ap …擬似ソース電極配線 8…P型容量電極領域 9a…容量電極 9b…絶縁膜(誘電膜) 10…中継配線 11…第2の層間絶縁膜 12…遮光膜 12a…プラグ貫通用開口部 12b…接続用配線 12p …擬似遮光膜 13…第3の層間絶縁膜 14…画素電極 15…接続プラグ(層間導電部) 17…パッシベーション膜 20…画素領域(表示領域) 21…データ線駆動回路(Xドライバ) 22R,22L…ゲート線駆動回路(Yドライバ) 23…プリチャージ及びテスト回路 24…画像信号サンプリング回路 25…遮光膜 26,26′…入力端子パッド 26a…下層 26b,26b′…上層 27,127,227…シール領域 29R,29L…中継端子パッド(銀点) 30…反射型液晶パネル 31,131,231,331…反射型液晶パネル用基
板 32…支持基板 33…対向電極(共通電極) 35…ガラス基板 37…液晶 38…異方性導電膜(ACF) 38a…導電性粒子 38b…接着用絶縁樹脂材 39…フレキシブルテープ配線 39a…フレキシブルテープ 39b…導電線 100…偏光照明装置 110…インテグレートレンズ 127a…パターン 127C,227C…四隅部 130…偏光変換素子 200…偏光ビームスプリッタ 201…S偏光束反射面 261…導電接触部 262…配線引出し部 412,413…ダイクロイックミラー 300B,300R,300G…反射型液晶ライトバル
ブ 500…投写光学系 600…スクリーン L0 …システム光軸 A…下層ダミーパターン B,B′…上層ダミーパターン a…小分けダミーパターン X,X′,Y…挟間領域 W…行方向配線領域 L,LIN,LOUT …配線 M,T…配線間ダミーパターン NR ,NL …ダミーパターン S0 ,S1 ,S2 ,S2 ′,S3 …小分けダミーパター
ン P…擬似画素凹凸パターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3205 H01L 29/78 612C 21/336 612D 29/786 21/88 S Fターム(参考) 2H088 EA15 EA20 HA08 HA13 HA24 HA28 MA16 2H092 GA50 GA59 JA23 JA25 JA29 JA48 NA19 NA27 NA29 PA13 RA05 5C094 AA55 BA43 CA19 DA13 EA01 EB01 FA02 5F033 HH04 HH08 HH14 HH18 HH28 HH29 HH33 JJ01 JJ08 JJ18 JJ19 JJ33 KK01 KK04 KK08 KK18 KK28 KK29 KK33 LL04 MM07 MM08 MM13 NN06 NN07 NN38 NN40 PP06 PP15 PP26 QQ08 QQ09 QQ10 QQ31 QQ37 QQ48 QQ58 QQ59 QQ65 RR04 RR06 RR09 RR15 SS04 SS11 SS15 SS21 VV02 VV10 VV15 XX00 XX01 XX03 XX04 XX31 XX32 5F110 AA18 AA21 AA26 BB02 CC02 DD02 DD03 EE05 EE09 EE14 FF02 FF23 GG02 GG12 HJ04 HJ13 HJ23 HL01 HL03 HL04 HL12 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN33 NN35 NN36 NN40 NN42 NN45 NN46 NN47 NN62 NN66 NN73 QQ01 QQ11 QQ19

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素に対応するスイッチング素子が基
    板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁膜
    と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有し
    ており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より下
    層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平坦
    化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記基板上の非画素領域において形成された少なくとも
    端子パッドの近傍には、前記研磨処理の層間絶縁膜より
    も下層の前記導電層からなる単層又は複層のダミーパタ
    ーンを有して成ることを特徴とする電気光学装置用基
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記端子パッドは基
    板縁近傍に配置された入力端子パッドであり、前記入力
    端子パッドの周囲に配置された前記ダミーパターンは平
    面的に細分化された複数の小分けダミーパターンから成
    ることを特徴とする電気光学装置用基板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、相隣り合う前記入力
    端子パッドの間は非ダミーパターン領域であることを特
    徴とする電気光学装置用基板。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記入力端子パッド
    とその周囲に配置された前記小分けダミーパターンとの
    間隔は、配線とその近傍の前記ダミーパターンとの間隔
    よりも広く設定されて成ることを特徴とする電気光学装
    置用基板。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記端子パッドは基
    板内方側に配置された中継端子パッドであり、前記中継
    端子パッドとその周囲に配置された前記ダミーパターン
    との間隔は、配線とその近傍の前記ダミーパターンとの
    間隔よりも広く設定されて成ることを特徴とする電気光
    学装置用基板。
  6. 【請求項6】 各画素に対応するスイッチング素子が基
    板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁膜
    と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有し
    ており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より下
    層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平坦
    化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記画素領域の周囲に形成されるシール領域には、前記
    研磨処理の層間絶縁膜よりも下層の前記導電層からなる
    単層又は複層のダミーパターンを有して成ることを特徴
    とする電気光学装置用基板。
  7. 【請求項7】 各画素に対応するスイッチング素子が基
    板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁膜
    と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有し
    ており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より下
    層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平坦
    化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記画素領域の周囲に形成されるシール領域の外側の外
    周領域には、前記研磨処理の層間絶縁膜よりも下層の前
    記導電層からなる単層又は複層のダミーパターンを有し
    て成ることを特徴とする電気光学装置用基板。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7において、前記ダ
    ミーパターンは、前記スイッチング素子の制御配線層と
    同層で形成された孤立パターンの上に積み足されて成る
    ことを特徴とする電気光学装置用基板。
  9. 【請求項9】 各画素に対応するスイッチング素子が基
    板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁膜
    と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有し
    ており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より下
    層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平坦
    化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記画素領域の周辺に配置され前記スイッチング素子に
    信号を供給する駆動回路の近傍領域には、前記研磨処理
    の層間絶縁膜よりも下層の前記導電層からなる単層又は
    複層のダミーパターンを有して成ることを特徴とする電
    気光学装置用基板。
  10. 【請求項10】 各画素に対応するスイッチング素子が
    基板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁
    膜と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有
    しており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より
    下層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平
    坦化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記画素領域の周囲に形成されるシール領域の隅部領域
    には、該シール領域の辺領域又は当該隅部の周辺領域よ
    りも密度の低い分布であり、前記研磨処理の層間絶縁膜
    よりも下層の前記導電層からなる単層又は複層のダミー
    パターンを有して成ることを特徴とする電気光学装置用
    基板。
  11. 【請求項11】 各画素に対応するスイッチング素子が
    基板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁
    膜と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有
    しており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より
    下層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平
    坦化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記画素領域の周囲に形成されるシール領域には、その
    隅部領域を除き、前記研磨処理の層間絶縁膜よりも下層
    の前記導電層からなる単層又は複層のダミーパターンを
    有して成ることを特徴とする電気光学装置用基板。
  12. 【請求項12】 各画素に対応するスイッチング素子が
    基板上に配置される画素領域において、複数の層間絶縁
    膜と複数の導電層とが交互に積層された積層膜構造を有
    しており、該複数の導電層のうちの最上層の導電層より
    下層の少なくとも一層の前記層間絶縁膜が研磨処理で平
    坦化されて成る電気光学装置用基板であって、 前記基板上の非画素領域において前記研磨処理の層間絶
    縁膜よりも下層の前記導電層を含む複数の擬似画素凹凸
    パターンを有して成ることを特徴とする電気光学装置用
    基板。
  13. 【請求項13】 請求項15において、前記擬似画素凹
    凸パターンは前記基板上の2次元方向に繰り返し展開形
    成されて成ることを特徴とする電気光学装置用基板。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13において、
    前記スイッチング素子に電気的に接続する第1の前記導
    電層と前記研磨処理の層間絶縁膜の上に成膜された上層
    の前記導電層とが電気的に接続されており、前記第1の
    導電層と前記上層の前記導電層との中間に第2の前記導
    電層を含み、 前記擬似画素凹凸パターンは、前記第1の導電層からな
    る第1のダミーパターン及び前記第2の導電層からなる
    第2のダミーパターンのいずれか又は両者の積み重ねで
    あることを特徴とする電気光学装置用基板。
  15. 【請求項15】 請求項17において、前記擬似画素凹
    凸パターンは少なくとも擬似ゲート線及び擬似データ線
    で構成されて成ることを特徴とする電気光学装置用基
    板。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項15のいずれか一
    項に規定する電気光学装置用基板とこれに対向する透明
    基板との間隔に電気光学材料を挟持して成ることを特徴
    とする電気光学装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に規定する電気光学装置を
    表示部に用いて成ることを特徴とする電子機器。
  18. 【請求項18】 請求項16に規定する電気光学装置を
    ライトバルブに用いて成ることを特徴とする投写型表示
    装置。
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