JP2003301423A - 標識板 - Google Patents

標識板

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JP2003301423A
JP2003301423A JP2002104412A JP2002104412A JP2003301423A JP 2003301423 A JP2003301423 A JP 2003301423A JP 2002104412 A JP2002104412 A JP 2002104412A JP 2002104412 A JP2002104412 A JP 2002104412A JP 2003301423 A JP2003301423 A JP 2003301423A
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JP
Japan
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substrate
sign
sign board
front surface
film sheet
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JP2002104412A
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English (en)
Inventor
Kikiyo Inokuchi
貴教 井ノ口
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TOKUDEN COSMO KK
Original Assignee
TOKUDEN COSMO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ丈夫な標識板を提供する。 【解決手段】 EVA樹脂を用いて、平坦な前面部とそ
の周縁の補強リブ4とを備える基板12を成形する。こ
の基板12の前面部の表面に図柄等を表示するフィルム
シート13をおき、その上に透明なカバー部材15を被
せる。そして、基板12の周縁の補強リブ14とカバー
部材15との端縁部同士を加熱して溶着させることで標
識板10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路標識、規制標
識、看板などに用いる標識板に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば道路工事等で交通規制をするとき
に使用される標識(道路標識)には、丈夫さと共に運搬
・設置・回収作業時の取り扱いに便利なように軽量であ
ることが求められる。この種の標識は標識板をポール等
の支持部材に取り付ける構造であり、標識板の材料とし
て、アルミニウム合金、アルポリック(三菱化学産資製
の製品の商品名)、FRP、ポリカーボネイト等が使用
されている。そして、標識板の表面に図柄や文字をペイ
ントで描くか、または、印刷済みのシールを接着材を介
して貼り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の各材料で形成さ
れた標識板は、以下のような問題点があった。アルミニ
ウム合金製では、重く、折れ曲がりやすく、しかも廃棄
処理の際、シートやペイントとの分離が困難であった。
アルポリックは、アルミニウムと樹脂との複合材である
が、アルポリック製の標識板は、折れ曲がりやすいとと
もに、廃棄処理の際、シート又はペイントとの分離が困
難であり、さらに、アルポリック内にサンドされたポリ
エチレン樹脂との分離が困難であった。FRP製では、
割れたり、ガラス繊維が刺さったり、廃棄処理の際、シ
ート又はペイントとの分離が困難であり、アルミレール
が埋め込みとなっているため、分離が困難であった。さ
らに、最終処理の際には、ガラス繊維が残るため、焼却
や粉砕後埋めたて処理しなければならず、廃棄上の問題
を生じるおそれがある。ポリカーボネイト製は、耐候性
のある材質であっても、約1年で変形や劣化が生じ、表
面にひびが入るなど低寿命であった。また、転倒時に破
損が酷く、破片が周囲に飛散するという問題があった。
さらに、耐薬品性が低いため、排気ガス等の汚れがつい
た場合には、清掃が困難であった。加えて、廃棄処理の
際、シート又はペイントとの分離が困難であった。
【0004】また、資源の有効利用の観点からは、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)の使用が望まれる。
しかしながら、PET製は、耐候性の材質であっても、
約1年で変形ないし劣化を生じ、表面にひびが入り、低
寿命であった。
【0005】すなわち、現在までにおいて、道路工事等
の現場において、運搬、設置、回収作業時の取り扱いが
容易な程度に軽量で、しかも、耐久性や廃棄処理の容易
性を備えた標識板が提供されていなかった。そこで、本
発明の目的は、軽量でかつ耐久性を有する標識板を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、EVA(エ
チレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂を標識板の材料とし
て利用することを着目し、EVA樹脂で成形した標識板
を用いることにより、上記した課題を解決できることを
見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明によれ
ば、以下の手段が提供される。 (1) 平坦な前面部を有するエチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂製基板と、この基板の表面に付与される図柄を
表示する表層部、とを備える、標識板。 (2) 前記表層部は、図柄を表示するフィルムシート
が前記基板の前面部に貼着されたものである、請求項1
記載の標識板。 (3) 平坦な前面部を有するエチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂製基板と、該基板の前面側に被せるエチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂製透明カバー部材と、前記基
板と前記透明カバー部材との間に挟み込まれる図柄を表
示するフィルムシート、とを備える、標識板。 (4)前記基板の前記前面部の周縁に補強リブを有す
る、(1)〜(3)のいずれかに記載の標識板。
【0007】これらの標識板において、EVA樹脂製基
板は、軽量で、しかも、耐候性に優れるため劣化が抑制
されており、長寿命を備えている。このため、軽量と耐
久性を兼ね備えた標識板を提供することができる。
【0008】この標識板の表層部は、例えばペイントの
塗布により形成される。接着性が良くない(塗料や接着
材が融着し難い)というEVA樹脂の特性を活かして、
塗布したペイントを、剥がしたいときに容易に剥がし得
る状態にすることができる。したがって、EVA樹脂と
付着物との分別が簡単かつ確実にできるのでリサイクル
するのに適する。なお、ここでいう標識板は、主として
道路標識として用いる比較的大形のものであって、道路
標識には、規制標識、指示標識、警戒標識、案内標識、
補助標識等が含まれる。
【0009】また、表層部を、図柄を表示するフィルム
シートを貼着することにより形成することができる。か
かるシートとしては、図柄や文字が印刷されたフィルム
シートの裏面に粘着材が付着する、いわゆるシールを利
用するのが好ましい。標識の表面が汚れたり傷ついたり
する場合には比較的簡単に貼り直すことができ、また、
異なる図柄のものに貼り替えれば、別の標識として容易
に転用できる。
【0010】さらに、前記基板とそれを覆う透明カバー
部材との間に図柄を表示するフィルムシートを挟み込ん
で保持させることもできる。この場合、接着剤を使う必
要がないので組立て易く、フィルムシートの交換も可能
である。
【0011】これらの標識板の前記基板において、前面
部の周縁に補強リブを備えることにより、前面部の平坦
性を容易に保つことができるとともに、取り扱い性に優
れた標識板を提供できる。特に、補強リブがEVA樹脂
で成形されているため、取り扱い性に優れている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は標識板の正面図、図2はその標識
板の断面図である。両図に示すように、標識板1の基板
2はEVA樹脂で板状に成形され、平坦な前面部に、図
柄等を表示するフィルムシート3が貼着されたものであ
る。基板2の周縁は表面側に凸状に湾曲する断面形状の
補強リブ4が一体に形成されており、これにより基板2
に対して所要の剛性が付加され上記の前面部が平坦な状
態を維持し易いようになっている。
【0013】この基板2の素材にはEVA樹脂を使用す
る。例えば、シート状のEVA樹脂に適宜添加剤を配合
し、これを圧縮成型して、平坦状の前面部とその周縁に
補強リブ4を有する基板2を得る。
【0014】なお、EVA樹脂は、軽量性や耐久性の
他、リサイクル性に優れている点において好ましい。さ
らに、転倒時に変形することはあっても元の形状に復帰
し、しかも、割れることはなく、破片が飛散することが
ない点、転倒などにより作業者に接触することがあった
としても、安全である点から、工事現場等に持ち運んで
設置し、また撤収するといった用途においてこのような
作業を安全に行えるという点において好ましい標識板と
なっている。さらに、耐薬品性に優れているため、清掃
が容易である、硬化の起こる温度が−75℃であるた
め、寒冷地での使用に適しているというメリットも有し
ている。
【0015】本発明において使用するのに好ましいEV
A樹脂は、例えば、酢酸ビニル含有量が約5wt%以上約
10wt%以下のものを使用することができる。なお、酢
酸ビニル含有量は、JIS K6730−1981に記
載の試験方法により測定することができる。
【0016】前記フィルムシート3は、EVA樹脂ある
いはその他の適宜なプラスチックフィルムの表面に標識
としての図柄が印刷されるとともに、裏面に適宜な接着
剤又は粘着材が塗布されたもの(シールともいう)であ
る。フィルム材料は、PET樹脂などの再生樹脂とする
のが資源リサイクルの観点からいって好ましい。また、
上記のプラスチックフィルムは、ガラス粉等の反射材を
混入して光を反射できるようにすることができ、反射材
のないものより標識の視認性が向上させることができ
る。
【0017】なお、基板2の表層部をコーティングやラ
ミネートによって形成することも可能である。また、基
板2の前面部にフィルムシート3を貼着するのではな
く、直接ペイントを塗布して図柄等を表示するようにし
ても構わない。EVA樹脂の滑らかな表面はペイントや
接着剤が融着し難いので、貼着されたフィルムシート3
や塗布されたペイントを所定の接着力で保持し、しか
も、剥がしたいときには簡単に剥がすことができるとい
う程度の接着特性を得ることができる。
【0018】次に、標識板1の標準的な支持構造につい
て説明する。上記の標識板1は、図3に示すように、基
板2の裏面側に設けた補強リブを兼用する取付用レール
6と、取付用レール6に係合させる略U字型の固定金具
7と、ボルト8aと、ナット8bとによりポール9に固
定されるようになっている。すなわち、各固定金具7の
差込片7aとボルト8aの頭部を取付用レール6の溝内
に差し込んでそれぞれ取付用レール6の適宜位置に係合
させ、そのボルト8aの先端を固定金具7の取付孔7b
に貫通させたうえナット8bをねじ込むことでポール9
を締めつけるようになっている。ここでは、取付用レー
ル6を3本使用しているが、標識板1の大きさに合わせ
て増減するのが良い。
【0019】この取付用レール6は図示断面形状のアル
ミニウム合金の押し出し材であり、基板2の裏面側にリ
ベット6aを介して固着される。基板2はEVA樹脂の
板材であるからドリルで孔開け加工をしてもひび割れ
(亀裂発生)がない。このリベット6aに代えて、アル
ミニウム合金とEVA樹脂とを高い接着強度で接着でき
る接着材を使用しても良い。また、EVA樹脂の押し出
しあるいは引き抜きにて取付用レールを形成することに
し、EVA樹脂同士の溶着により取付用レール6を基板
2に固定すれば、軽量化とコストダウンが可能になる。
さらに、上記の取付用レールに代わる適宜な取付座を前
記基板2と一体成形することにしても良い。
【0020】上記の標識板1は、基板2がEVA樹脂で
あるから、軽量で落としても破損しないという優れた特
長がある。したがって、例えば高速道路での工事のよう
に大量の案内標識を必要とする場合に、運搬・設置・回
収作業時の取り扱いが容易になり、倉庫での保管作業も
容易になる。また、標識板1においては、EVA樹脂で
一体成形された前面部の周縁の補強リブ4において十分
な強度が確保される。このため、前面部の剛性も保証す
ることができ、かつリブからの破損により基板2が使用
不可能となることも回避できる。さらに、基板2にEV
A樹脂を用いることにより、基板2に優れた耐候性を付
与することができる。
【0021】次に、標識板の別例について説明する。図
4は、挟み込み方式の標識板10を説明する断面図であ
る。標識板10は、同図に示すように、基板12とカバ
ー部材15とでフィルムシート13を挟み込む構造とさ
れている。基板12及びフィルムシート13の構成は前
述の基板2と同様であるので説明を省略する。
【0022】基板12に前面側に被せるカバー部材15
は、透明なEVA樹脂製で基板12に倣う形状に成形さ
れたものである。この例では、基板12の板厚は1.0
mm、カバー部材15の板厚は0.5mmとした。挟み込み
方式であるからフィルムシート13を接着するための接
着剤は不要であり、比較的強度の低い紙材等であっても
そのまま使用できる利点がある。
【0023】標識板10を組み立てるときには、基板1
2とカバー部材15とでフィルムシート13を挟み込
み、基板12の補強リブ14とカバー部材15の端縁部
同士を溶着する。このほか、適宜なファスナーを利用し
て基板12とカバー部材15とを結合しても良い。こう
して組み立てた標識板10は、前述した標識板1と同様
にポール9に固定して利用する。
【0024】上述した標識板1及び10は、塗料やフィ
ルムシートを剥離することができるので分別が容易であ
り、EVA樹脂のリサイクル使用に向いている。
【0025】ところで、図1の標識板1は最高速度を規
制する標識の例であるが、標識の種別としてはこのよう
な規制標識に限定されるものではなく、このほか、図5
に示すような補助標識20,図6に示すような警戒標識
30、図7に示すような表示板40等であっても本発明
を同様に実施し得る。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、EVA樹脂を使用する
ことにより、軽量で破損し難い標識板を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る標識板の正面図である。
【図2】実施形態に係る標識板の断面図である。
【図3】標識板の取付構造を説明する分解斜視図であ
る。
【図4】別例に係る標識板の構成を説明する断面図であ
る。
【図5】補助標識の一例を示す図である。
【図6】警戒標識の一例を示す図である。
【図7】他の表示板の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 標識板 2 基板 3 フィルムシート 4 補強リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な前面部を有するエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体樹脂製基板と、 この基板の表面に付与される図柄を表示する表層部、と
    を備える、標識板。
  2. 【請求項2】 前記表層部は、図柄を表示するフィルム
    シートが前記基板の前面部に貼着されたものである、請
    求項1記載の標識板。
  3. 【請求項3】 平坦な前面部を有するエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体樹脂製基板と、 該基板の前面側に被せるエチレン−酢酸ビニル共重合体
    樹脂製透明カバー部材と、 前記基板と前記透明カバー部材との間に挟み込まれる図
    柄を表示するフィルムシート、とを備える、標識板。
  4. 【請求項4】前記基板の前記前面部の周縁に補強リブを
    有する、請求項1〜3のいずれかに記載の標識板。
JP2002104412A 2002-04-05 2002-04-05 標識板 Pending JP2003301423A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101198606B1 (ko) * 2012-06-08 2012-11-09 윤형철 도로표지판 제조방법
EP3010006A1 (en) 2011-08-01 2016-04-20 Adnetgoal, S.L. Advertising device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3010006A1 (en) 2011-08-01 2016-04-20 Adnetgoal, S.L. Advertising device
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