JP2003300841A - ヒトのケラチン繊維の成長を刺激又は誘発し及び/又はその喪失を遅延させるためのピリジンジカルボン酸誘導体又はその塩の一つの用途 - Google Patents

ヒトのケラチン繊維の成長を刺激又は誘発し及び/又はその喪失を遅延させるためのピリジンジカルボン酸誘導体又はその塩の一つの用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン繊維、特にヒトの毛髪の成長を誘発
し、刺激し、脱毛を遅延させ、毛の密度を増大させる化
合物を提供する。 【解決手段】 次の一般式(I): 【化1】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
-C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
複素環を表す]のピリジンジカルボン酸誘導体又はその
塩を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の主題事項は、ヒトの
ケラチン繊維、特にヒトの毛髪及び睫毛の成長を誘発し
及び/又は刺激し及び/又はその喪失を遅延させるため
の組成物中における有効量のピリジンジカルボン酸誘導
体又はその塩の一つの使用である。また、本発明はヒト
のケラチン繊維、例えばヒトの毛髪及び睫毛の成長を刺
激し及び/又はその喪失を遅延させるための美容処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】毛髪の
成長と再生は、主として毛包の活動とその毛母基(毛母
細胞)の環境によって決まる。その活動は周期的で、本
質的に3相、つまり成長期、退行期及び休止期からな
る。成長期(活動あるいは成長相)は、数年間続いてそ
の間に毛髪が長くなるが、その次の非常に短く一時的で
ある退行期は数週間続き、ついで、休止期又は休止相に
なり、これが数カ月続く。
【0003】休止期間の終わりに、毛髪は抜け落ちて別
の周期が始まる。毛髪はこのように絶えず生え替わって
おり、頭髪が含む約150000本の毛の約10%が休
止していて数カ月で生え替わる。自然の脱毛は、正常な
生理学的状態では平均して一日当たり数百本の髪の毛で
あると推定できる。この絶え間ない身体的再生過程は加
齢と共に自然の変化を受け、髪はより細くなり、その周
期はより短くなる。
【0004】また、一時的であれ確定的であれ、様々な
原因によりかなりの抜毛が生じうる。脱毛、特に脱毛症
は、本質的に毛髪の生え替わりにおける障害による。こ
れらの障害は、最初は毛髪の質が犠牲になってサイクル
周期が加速され、次には毛髪の量が犠牲になる。毛球は
徐々に小さくなる一方、毛包周囲のコラーゲン基質と外
部結合組織性毛包が徐々に厚くなることによって毛球が
分離する。従って、周期が来るたびに毛包の周りの血管
再生がより難しくなる。個々の髪は退行し、細くなって
無色のうぶ毛しかなくなり、この現象により頭髪が徐々
に薄くなる。早く影響を受ける領域があり、特に、男性
では側頭部ないしは前頭部の領域で、女性では頭頂部に
散らばった脱毛症がみられる。
【0005】「脱毛症」という用語は、また、最終的な
結果として、部分的であれ全体的であれ、永久的脱毛と
なる毛胞のあらゆる種類の病状を全てカバーする。脱毛
症はより詳細には男性ホルモン性脱毛症に関する。非常
に多くの場合、早期の脱毛が、遺伝的に起こりやすい患
者で生じている。これはその場合はアンドロクロノ発生
(androchronogenetic)脱毛症であり;脱毛症のこの形態
は特に男性に関係している。更に、ある種の要因、例え
ばホルモンのアンバランス、生理学的ストレス又は栄養
不良がその現象を増幅させうることが知られている。ま
た、脱毛又は有害な変化は季節性の現象に関係しうる。
一般に、これらの過程、すなわちサイクル周期の加速
化、毛球の大きさの漸次の減少、毛包周囲のコラーゲン
基質の漸次の肥厚化、外部結合組織性毛包の漸次の肥厚
化及び血管再生の低減に、影響を及ぼすあらゆる因子が
毛包の成長に効果を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
出願人会社は、ピリジンジカルボン酸とこれらピリジン
ジカルボン酸のある種の誘導体、特にエステルとアミド
が、驚いたことに、ヒトのケラチン繊維、特に男性の毛
の密度を維持し及び/又は改善し及び/又はケラチン繊
維、より詳細には男性の頭髪の直径の変動を低減するの
に好ましい活性を有していることを見出した。ケラチン
繊維、特に毛髪繊維の密度を増加させることは、皮膚、
特に頭皮1cm当たりの、ケラチン繊維、特に頭髪の
本数を増加させることを意味するものと理解される。
【0007】従って、本発明の主題事項は、ケラチン繊
維のケア及び/又はメークアップ用の化粧品組成物にお
ける、又はケラチン繊維のケア及び/又は処理(トリー
トメント)用の組成物の調製における、ヒトのケラチン
繊維の成長を誘発し及び/又は刺激し及び/又はその喪
失を遅延させ及び/又はその密度を増大させるための、
又はそれを意図した、次の一般式(I):
【化7】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
-C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
複素環を表す]の少なくとも一のピリジンジカルボン酸
誘導体又はその塩の一つの使用である。
【0008】本発明の更なる主題事項は、化粧品組成物
における、ヒトのケラチン繊維の成長を誘発し及び/又
は刺激し及び/又はその喪失を遅延させ及び/又はその
密度を増大させる薬剤としての、上述の式(I)の少な
くとも一のピリジンジカルボン酸誘導体又はその塩の一
つの美容的使用である。本発明が適用されるヒトのケラ
チン繊維は、特に髪、眉、睫毛、顎髭、口髭及び脇毛、
恥毛(pubic hairs)である。より詳細には、本発明はヒ
トの髪及び/又は睫毛に適用される。
【0009】従って、本発明は、また、男性ホルモン性
脱毛症を治療するための、ヒトの毛髪のケア用化粧品組
成物における、式(I)の少なくとも一のピリジンジカ
ルボン酸誘導体又はその塩の一つの美容的使用、並びに
男性ホルモン性脱毛症の治療を意図したヒトの毛髪のケ
ア用組成物の調製における、式(I)の少なくとも一の
ピリジンジカルボン酸誘導体又はその塩の一つの使用に
関する。よって、この組成物により、頭髪を良好な状態
に維持し及び/又は男性の自然の脱毛に対処することが
可能になる。
【0010】本発明の更なる主題事項は、ヒトの睫毛の
ケア及び/又はメークアップ用化粧品組成物における、
又はヒトの睫毛のケア及び/又はメークアップ用組成物
の調製における、睫毛の成長を誘発し及び/又は刺激し
及び/又はその密度を増加させるための、又はそれを意
図した、上述の式(I)の少なくとも一のピリジンジカ
ルボン酸誘導体又はその塩の一つの美容的使用である。
よって、この組成物により、睫毛を良好な状態に維持し
及び/又はその状態及び/又はその外観を改善すること
が可能になる。本発明において、「少なくとも一」の誘
導体とは一又は複数(2、3又はそれ以上)の誘導体を
意味する。本発明が適用される誘導体はそれ自体公知の
ものである;それらは公知の方法で製造することができ
る。
【0011】しかして、ピリジン-2,4-ジカルボン酸
とピリジン-2,5-ジカルボン酸はプロリンヒドロキシ
ラーゼの非常に弱い阻害剤として記載されている(K. M
ajamaa等, Eur. J. Biochem., 138, 1984, 239-245)。
Sharir等は外科的創傷の治癒を遅延させるためのピリジ
ン-2,4-ジカルボン酸の使用を示唆している(Current
Eye Research, vo. 12(6), 1993, 553-559)米国特許第
4717727号は、ピリジン-2,4-ジカルボン酸の
エステルとピリジン-2,5-ジカルボン酸のエステルが
一方ではコラーゲン代謝に関与する病理状態の治療に、
他方では免疫抑制薬として使用できることを教示してい
る。本出願人会社の知る限りでは、如何なる先行技術文
献も、本発明が対象とするピリジンジカルボン酸誘導体
又はその塩の一つがヒトのケラチン繊維、特にヒトの毛
髪及び睫毛の成長を誘発し及び/又は刺激し及び/又は
その喪失を遅延させ及び/又はその密度を増大させると
いう性質を有していることを教示も示唆もしていない。
【0012】C-C18アルキル基は好ましくは1〜
10の炭素原子を有する飽和又は不飽和のアルキル、例
えばメチル、エチル、tert-ブチル、イソプロピル、ヘ
キシル等々である。アルキルは少なくとも一の炭素-炭
素二重結合又は一の炭素-炭素三重結合、例えば-CH=
CH、-CH-CH=CH-CH、又は-CH-C≡
CHを含むことができる。本発明において、「アルコキ
シ」という用語は、Rが上述したC-C18アルキル
基である-O-R基を意味するものと理解される。「アシ
ルオキシ」という用語は、Rが上述したC-C18
ルキル基である-O-CO-R基を意味するものと理解さ
れる。「アルキルアミノ」という用語はRが上述したC
-C18アルキル基である-NH-R基を意味するもの
と理解される。アリール基はフェニル又はナフチル基を
表し得る。
【0013】R'とR"が共同して複素環を表す場合、そ
れらは、O、S又はNから選択される1から4のヘテロ
原子を含む、4から7の原子、更に好ましくは5から6
の原子の環を表すことができ、この環は飽和していても
不飽和でもよい。複素環として挙げることができるもの
はピペリジン、モルホリン、イミダゾール、ピラゾー
ル、ピペラジン、ピロリジン又はチアゾリジン環であ
る。特に、R'とR"はアルコキシ又はアシルオキシ基で
置換されていてもよいC-C18、より好ましくはC
-C10アルキル基を表す。
【0014】RとRは好ましくは、互いに独立し
て、次の基:
【化8】 を表す。CORとCORは、好ましくはそれぞれ、
ピリジン環の2位と3位又は2位と4位にある。しか
し、それらは2位と5位にあってもよい。
【0015】本発明の好適な実施態様では、次のピリジ
ンジカルボン酸誘導体が使用される: − ピリジン-2,4-ジカルボン酸又はその亜鉛又はナ
トリウム塩、 − ピリジン-2,3-ジカルボン酸又はその亜鉛又はナ
トリウム塩、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジメチル、 − ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチル、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル、 − ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジエチル、 − ピリジン-2,5-ジカルボン酸ジエチル、 − ピリジン-2,5-ジカルボン酸ジメチル、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジイソプロピル、 − 2,4-ジ(n-プロピルアミド)ピリジン(R=R
=NH-(CH)-CHの式(I)の誘導体)、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジ(アセチルオキシメ
チル)(RとRがO-CH-O-COCHの式(I)
の誘導体)、 − 2,4-ジ(2-ヒドロキシエチルアミド)ピリジン、 − 2,4-ジ(3-ヒドロキシプロピルアミド)ピリジ
ン。
【0016】良好な皮膚浸透性を有することから、好適
にはピリジンジカルボン酸のエステル、特にピリジン-
2,4-ジカルボン酸ジエチルが使用される。式(I)の
化合物の塩は、本発明では式(I)の化合物の有機又は
無機塩を意味するものと理解され、該塩は生理学的に許
容可能である。本発明において使用することができる無
機塩としては、ナトリウム又はカリウムの複塩及び亜鉛
(Zn2+)、カルシウム(Ca2+)、銅(C
2+)、鉄(Fe2+)、ストロンチウム(S
2+)、マグネシウム(Mg2+)もしくはマンガン
(Mn2+)塩;水酸化物、炭酸塩又は塩化物を挙げる
ことができる。本発明において使用することができる有
機塩は、例えばトリエタノールアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、
N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エ
チレンジアミン又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン塩である。よって、本明細書において、特記しない
限り、式(I)の化合物という用語の使用は、塩化又は
非塩化形態での式(I)の化合物を意味するものと理解
されなければならない。
【0017】式(I)の化合物又はその塩の一つの有効
量は、勿論、所望の結果を得る(すなわちケラチン繊
維、特に頭髪の密度を増加させ又はその成長を促進す
る)のに必要な量に相当する。従って、当業者であれば
この有効量を評価することができ、それは使用される化
合物の種類とそれが適用されるヒトに依存する。目安を
述べると、本発明において、式(I)の化合物又はその
塩の一つは組成物の全重量に対して10−3〜10重量
%を表す量、好ましくは組成物の全重量に対して10
−2〜5重量%、例えば0.5〜2重量%の量で使用す
ることができる。
【0018】また、組成物はヒトの頭皮及び瞼を含む皮
膚、あるいはケラチン繊維に塗布できる非毒性の生理学
的に許容可能な媒体を含んでいなければならない。「化
粧品」という用語は、本発明において、心地よい外観、
心地よい香り及び心地よい感触を持つ組成物を意味する
ものと理解される。本発明に係る組成物は化粧品用途又
は製薬用途のものでありうる。好ましくは本発明に係る
組成物は化粧品用途のものである。
【0019】式(I)の化合物又はその塩の一つは、
(治療される身体及び繊維の任意の皮膚領域に対して)
皮膚又はケラチン繊維に適用され、注入され又は摂取さ
れなければならない組成物に使用できる。本発明におい
て、式(I)の化合物又はその塩の一つは1日0.1〜
300mgの量、例えば5〜10mg/dで経口経路で
使用することができる。本発明の好適な組成物は、皮膚
及びケラチン繊維、より詳細には頭皮、髪及び睫毛に局
所適用するための化粧用途の組成物である。
【0020】適用方法に応じて、この組成物は化粧品及
び医薬の分野で通常使用されている任意の製薬投与形態
で提供することができる。頭皮を含む皮膚への局所適用
のためには、組成物は、特に、水性、アルコール性又は
水性/アルコール性溶液又は懸濁液、油性懸濁液又は溶
液、水相に脂肪相を分散させて得られる(O/W)か又
は逆(W/O)の液状又は半液状のコンシステンシーの
ディスパージョン又はエマルション、ソフトなコンシス
テンシーのエマルション又はディスパージョン、水性又
は水性/アルコール性又は油性(無水)ゲル、そのまま
使用されるか、生理学的に許容可能な媒体(賦形剤)に
導入されるフリー又は圧密化パウダー、あるいはまたマ
イクロカプセル又は微小粒子、あるいはイオン性及び/
又は非イオン性の小胞分散体の形態をとることができ
る。
【0021】またフォームの形態あるいは別に加圧噴霧
剤をまた含有するエアゾールの形態の組成物を考えるこ
ともできる。特に、頭皮又は毛髪への適用のための組成
物はヘアーケアローション、例えば毎日もしくは毎週2
回の適用用のもの、シャンプー又はヘアーコンディショ
ナー、特に毎週2回又は毎週適用のもの、毎日適用され
る頭皮を洗浄するための液状もしくは固形石鹸、整髪の
ための製品(ラッカー、ヘアーセット用製品、スタイリ
ングゲル)、トリートメントマスク、クリーム又は洗髪
用のフォーミングゲルの形態で提供することができる。
またそれはブラシ又は櫛を用いて適用されるマスカラ又
はヘアーダイの形態で提供することもできる。
【0022】更に、睫毛又は髪への適用のために、本発
明が適用される組成物は、ブラシで睫毛に適用されるか
あるいは顎髭又は口髭に適用される、顔料が入った(pig
mented)又は顔料が入っていない(nonpigmented)マスカ
ラの形態で提供することができる。注射による使用のた
めには、組成物は水性ローション又は油性懸濁液の形
態、例えばセラム形態で提供することができる。摂取又
は経口経路での使用のためには、経口的に摂取されるカ
プセル、顆粒、シロップ又は錠剤の形態で提供すること
ができる。
【0023】特定の実施態様では、本発明が適用される
組成物はヘアークリーム又はローション、シャンプー、
ヘアーコンディショナー、ヘアーマスカラ又は睫毛のマ
スカラの形態で提供される。本発明に係る組成物の様々
な成分の量は当該分野で一般的に使用されるものであ
る。また、この組成物は一般的な方法に従って調製され
る。しかして、それはローション、セラム、ミルク、O
/W又はW/Oクリーム、ゲル、軟膏、ポマード、パウ
ダー、バルム、パッチ、含浸パッド、石鹸、バー又はフ
ォームの形態で提供できる。
【0024】組成物がエマルションである場合、脂肪相
の割合は、組成物の全重量に対して2〜80重量%、好
ましくは5〜50重量%の範囲とできる。水性相は、脂
肪相と化合物(I)の量と100重量%とするための可
能な更なる成分の量に応じて調整される。実際には、水
性相は5〜99.9重量%を占める。脂肪相は一般に油
として知られている雰囲気温度(25℃)と大気圧(7
60mmHg)で液状の脂肪又は油性化合物を含むこと
ができる。これらの油は互いに相容性であってもなくて
もよく、肉眼検査で均一な液状脂肪相を形成しても2相
又は3相系を形成してもよい。
【0025】脂肪相は、油に加えて、ロウ、ガム、親油
性ポリマー、あるいは固形部分と液体部分を含有する
「ペースト状」又は粘性製品を含むことができる。水性
相は、水と、場合によっては水と任意の割合で混和可能
な成分、例えば低級C〜Cアルコール、例えばエタ
ノールあるいはイソプロパノール、ポリオール、例えば
プロピレングリコール、グリセロール又はソルビトー
ル、あるいはアセトン又はエーテルを含有する。エマル
ションの形態の組成物に使用される乳化剤及び共乳化剤
は、化粧品又は医薬の分野で従来から使用されているも
のから選択される。乳化剤及び共乳化剤は、組成物中
に、組成物の全重量に対して0.1〜30重量%、好ま
しくは0.5〜20重量%、更に好ましくは1〜8重量
%の範囲の割合で存在する。また、その種類はエマルシ
ョンの意味に依存する。また、エマルションは脂質ベジ
クル、特にリポソームを含有することができる。
【0026】組成物が油性溶液又はゲルである場合、脂
肪相は組成物の全重量の90%以上占めることができ
る。好適には、毛髪への適用に対しては、組成物は、水
性、アルコール性又は水性/アルコール性溶液又は懸濁
液、更に好ましくは水/エタノール溶液又は懸濁液であ
る。アルコールの割合は5〜99.9%、より好ましく
は8〜80%を占め得る。マスカラの適用のためには、
組成物は水中ロウ又は油中ロウディスパージョン、ゲル
化油又は水性ゲルで、顔料を伴うか伴わないものであ
る。
【0027】本発明が適用される組成物はまた親水性又
は親油性のゲル化剤又は増粘剤、親水性又は親油性添加
剤、保存料、抗酸化剤(カロテノイド)、溶媒、香料、
フィラー、臭気吸収剤、電解質、中和剤、紫外線阻止
剤、例えばサンスクリーン剤、皮膜形成ポリマー、皮膚
又はケラチン繊維に有益な効果を持つ化粧品用及び医薬
活性成分(例えばビタミン)及び着色物質で、媒体に可
溶性でも可溶性でなくてもよいものから選択される、化
粧品又は医薬の分野で一般的なアジュバントを含有して
もよい。これらの様々なアジュバントの量は、化粧品の
分野で従来から使用されている量、例えば、組成物の全
重量に対して0.01%〜20%、より好ましくは0.
1〜10%である。これらのアジュバントは、その種類
に応じて、脂肪相、水性相及び/又は脂質小胞体、特に
リポソーム中に導入することができる。
【0028】本発明において使用可能な油又はロウとし
ては、鉱物性油(流動パラフィン、硬化イソパラフィ
ン)、植物性油(カリテバターの液状留分、ヒマワリ
油、大豆油、小麦胚芽油)、動物性油(ペルヒドロスク
アレン)、合成油(プルセリン(purcellin)油、脂肪酸
エステル)、シリコーン油又はロウ(線形又は環状ポリ
ジメチルシロキサン、シクロメチコーン、フェニルトリ
メチコーン)、フッ化油(ペルフルオロポリエーテ
ル)、ミツロウ、キャンデリラロウ、コメロウ、カルナ
ウバロウ、パラフィンロウ又はポリエチレンロウを挙げ
ることができる。脂肪アルコール及び脂肪酸(ステアリ
ン酸、リノール酸、リノレン酸)をこれらの油及びロウ
に加えることができる。
【0029】本発明において使用可能な乳化剤として
は、例えばラウリン酸又はステアリン酸グリセリル、ポ
リオキシエチレン化ソルビトールステアレート又はオレ
アート(例えばポリソルベート60及びガッテフォセ(G
attefosse)からテフォース(Tefose)(登録商標)63の名
で販売されているPEG-6/PEG-32/ステアリン
酸グリコール混合物)又は(アルキル)ジメチコーンコポ
リオールを挙げることができる。本発明において使用可
能な溶媒としては、低級アルコール、特にエタノール及
びイソプロパノール、プロピレングリコール又はある種
の化粧品用軽質油を挙げることができる。
【0030】本発明において使用することができる親水
性ゲル化剤としては、カルボキシビニルポリマー(カル
ボマー)、アクリルコポリマー、例えばアクリレート/
アクリル酸アルキルコポリマー、ポリアクリルアミド、
多糖類、例えばヒドロキシプロピルセルロース、クレー
及び天然ガムを挙げることができ、親油性ゲル化剤とし
ては変性クレー、例えばベントーン、脂肪酸の金属塩、
例えばステアリン酸アルミニウム、疎水性処理シリカ、
エチルセルロース並びにその混合物を挙げることができ
る。
【0031】本組成物は、親水性のもの、例えばタンパ
ク質又はタンパク質加水分解物、アミノ酸、ポリオー
ル、尿素、アラントイン、糖及び糖誘導体、水溶性ビタ
ミン、又は植物エキス(アヤメ科(Iridaceae)又は大
豆)で、これらエキスはイソフラボンを含有していても
していなくてもよいもの;又は親油性のもの、例えばレ
チノール(ビタミンA)とその誘導体、特にエステル
(パルミチン酸エステル)、トコフェロール(ビタミン
E)とその誘導体、特にエステル(酢酸エステル、パル
ミチン酸エステル)、必須脂肪酸、例えばエイコサテト
ラエン酸及びエイコサトリエン酸又はそのエステル及び
アミド、セラミド、精油、ヒドロキシ酸のエステル、又
はリン脂質、例えばレシチン;あるいはアルコール溶媒
に可溶性のもの、例えばラクトン(カワイン(kawai
n));あるいはその混合物でありうる、式(I)のもの
以外の他の活性成分を含有することができる。
【0032】本発明においては、特に、式(I)の化合
物又はその塩の一つを、特にヒトのケラチン繊維の再成
長を促進し及び/又はその喪失を制限する他の付加的な
活性化合物と組み合わせることができる。これらの付加
的な化合物は特に次のものから選択される: − ホルモン、特に植物由来のもの、例えばエストリオ
ール又はその類似体、チロキシンとその塩、又はプロゲ
ステロン; − 抗菌剤、例えば、マクロライド、ピラノシド及びテ
トラサイクリン、特にエリスロマイシン; − カルシウムアンタゴニスト剤、例えば、シンナリジ
ン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル及びニフェ
ジピン; − 微生物エキス、特に細菌エキス; − 皮膚の分化及び/又は増殖を調節する薬剤、例えば
レチノイン酸とその誘導体、レチノールとそのエステ
ル、ビタミンDとその誘導体、又はエストロゲン、例え
ばエストラジオール; − 皮膚及び/又は粘膜への細菌の付着を調節する薬
剤、例えばハチミツ、特にアカシアのハチミツ、及びあ
る種の糖誘導体; − 寄生虫に抗する薬剤、特にメトロニダゾール、クロ
タミトン又はピレスロイド; − 抗真菌剤、特にイミダゾールクラスに属する化合
物、例えばエコナゾール、ケトコナゾール又はミコナゾ
ール又はその塩、ニコチン酸エステルで、特に、ニコチ
ン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジル及びニコチン
酸C-Cアルキル、例えばニコチン酸メチル又はニ
コチン酸ヘキシルを含むもの;ポリエン化合物、例えば
アンホテリシンB、アリルアミンファミリーの化合物、
例えばテルビナフィン、又はオクトピロックス、セレン
誘導体又はアントラリン; − 抗ウィルス剤、例えばアシクロビル; − ステロイド系抗炎症剤、例えばコルチコステロイ
ド、例えばヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメタゾン又は
プロピオン酸クロベタゾール、又は非ステロイド系抗炎
症剤、例えば、イブプロフェンとその塩、ジクロフェナ
クとその塩、アセチルサリチル酸、アセトアミノフェン
又はグルシルレチン酸又はα-ビサボロール; − 麻酔剤、例えば、塩酸リドカインとその誘導体; − 止痒剤、例えば、テナルジン、トリメプラジン又は
シプロヘプタジン; − 角質溶解剤、例えばα-及びβ-ヒドロキシカルボン
酸又はβ-ケトカルボン酸、それらの塩、アミド又はエ
ステル、ラクトンとその対応する塩、より詳細には、ヒ
ドロキシ酸、例えば、グリコール酸、乳酸、サリチル
酸、クエン酸、及び 一般に果実酸、又はサリチル酸誘導体、例えばベンゼン
環の5位に2〜12の炭素原子を有するアルカノイル基
を担持するもの、例えば5-(n-オクタノイル)サリチル
酸; − 抗フリーラジカル剤、例えばα-トコフェロール又
はそのエステル、スーパ ーオキシドジスムターゼ、ある種の金属キレート剤又は
アスコルビン酸とそのエステル; − 抗脂漏剤、例えばプロゲステロン; − 抗フケ剤、例えばオクトピロックス又はジンクピリ
チオン; − 抗ざ瘡剤、例えばレチノイン酸又は過酸化ベンゾイ
ル; − 血管拡張剤、例えばピリミジン誘導体、例えば米国
特許第4139619号及び同第4596812号に記
載されている「ミノキシジル」、すなわち2,4-ジアミ
ノ-6-ピペリジノピリミジン-3-オキシド、又はジアゾ
キシド; − 脱毛を減少させる薬剤、例えば、アミネクシル(ami
nexil)、つまり6-O-[(9Z,12Z)-オクタデカ-9,
12-ジエノイル]ヘキサピラノース; − 抗アンドロゲン剤、例えば、オキセンドロン、スピ
ロノラクトン、ジエチルスチルベストロール及びフルタ
ミド; − ステロイド系又は非ステロイド系の5α-レダクタ
ーゼ阻害剤、例えばフィナステライド; − カリウムチャネルアゴニスト、例えばクロマカリン
及びニコランジル; − FPレセプター(タイプFのプロスタグランジンに
対するレセプター)アゴニスト、例えば、ラタノプロス
ト(latanoprost)、ビマトプロスト(bimatoprost)、トラ
ボプロスト(travoprost)又はウノプロストン(unoprosto
ne); − それらの混合物。
【0033】本発明に係る組成物はまたサブスタンス
P、CGRP又はブラジキニンアゴニスト又はNO-シ
ンターゼ阻害剤、敏感肌の治療に活性があり、特に組成
物中に存在しうる刺激性化合物に対して、抗痒み効果を
示すと記載されている化合物のような物質を含有するこ
とができる。本発明に係る組成物は好適にはアミネクシ
ル、FPレセプターアゴニスト及び血管拡張剤から選択
され、より詳細にはアミネクシル、ミノキシジル、ラタ
ノプロスト及びトラボプロストから選択される、ヒトの
ケラチン繊維の再成長を促進し、及び/又はその喪失を
制限する少なくとも1種の更なる活性成分を含有する。
また、特にアンチ・キャンサー社(Anti Cancer Inc.)に
より1994年10月13日に出願された国際公開第9
4/22468号に開示されているようなリポソームの
形態で式(I)の化合物又はその塩の一つを少なくとも
含有する組成物を考えることもできる。しかして、リポ
ソームに封入した化合物は毛包に選択的に送達せしめ得
る。
【0034】本発明に係る組成物、特に化粧品組成物
は、各人の頭皮及び毛髪の脱毛症領域に適用され得、場
合によっては数時間接触状態に保たれ、場合によっては
すすがれる。例えば、有効量の式(I)の化合物又はそ
の塩の一つを含有する組成物を夕方適用し、一晩中接触
したまま保ち、場合によっては、朝、シャンプーするこ
ともできる。これらの適用は、各人に応じて一又は数カ
月の間、毎日繰り返すことができる。
【0035】よって、本発明の他の主題事項は、ヒトの
ケラチン繊維及び/又は該繊維が発毛する頭皮を含む皮
膚の美容処理方法において、式(I)の少なくとも一の
誘導体又はその塩の一つを含有する化粧品組成物を、ケ
ラチン繊維及び/又は該繊維が発毛する頭皮を含む皮膚
に適用し、該組成物をケラチン繊維及び/又は該繊維が
発毛する皮膚に接触させたまま放置し、場合によっては
該繊維及び/又は皮膚をすすぐことからなることを特徴
とする方法である。
【0036】この処理方法は、実際に、ヒトのケラチン
繊維の魅力を、それに大なる強さと改善された外観を付
与することによって改善することを可能にする限り、美
容プロセスの特徴を示す。また、医薬の処方箋がなくて
も数ヶ月の間、毎日使用することができる。より詳細に
は、本発明の主題事項は、その状態及び/又は外観を改
善する目的での、ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮の美
容ケア方法において、式(I)の少なくとも一の化合物
又はその塩の一つを含有する化粧品組成物を毛髪及び/
又は頭皮に適用し、該組成物を毛髪及び/又は頭皮に接
触させたまま放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭
皮をすすぐことからなることを特徴とする方法である。
【0037】本発明の更なる主題事項は、ヒトの睫毛
を、その状態及び/又は外観を改善する目的でケアし及
び/又はメークアップする美容方法において、式(I)
の少なくとも一の化合物又はその塩の一つを含有するマ
スカラ組成物を適用し、該組成物を睫毛に接触させたま
ま放置することからなることを特徴とする方法にある。
このマスカラ組成物は単独で又は一般的な顔料が入った
(pigmented)マスカラのベースコートとして塗布するこ
とができ、一般的な顔料が入ったマスカラのように除去
することができる。
【0038】本発明の更なる主題事項は、生理学的に許
容可能な媒体、特に化粧品用媒体中に、上述の式(I)
の少なくとも一の誘導体又はその塩の一つと、アミネク
シル、FPレセプターアゴニスト及び血管拡張剤から選
択され、より詳細にはアミネクシル、ミノキシジル、ラ
タノプロスト及びトラボプロストから選択される、ヒト
のケラチン繊維の再成長を促進し及び/又は喪失を制限
する少なくとも一の更なる活性成分とを含有する、ケラ
チン繊維のケア又はメークアップのための組成物であ
る。
【0039】
【実施例】本発明を決して限定するものではない実施例
を例証のために以下に記載する。これらの組成物は、化
粧品又は医薬の分野で一般的に使用される通常の方法に
よって得られる。 実施例1:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル 0.80g − プロピレングリコール 10.00g − イソプロピルアルコール 全体を100.00gにする量 1mlのこのローションを一日に一回から二回の割合で
頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージして活性成分
を表皮中に浸透させる。つづいて頭の毛髪を開放空気中
で乾燥させる。このローションは脱毛を減少させ、髪の
外観と状態を改善する。
【0040】 実施例2:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル 2g − プロピレングリコール 30.00g − エチルアルコール 40.00g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージす
る。つづいて頭の毛髪を開放空気中で乾燥させる。
【0041】 実施例3:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル 2g − エチルアルコール 40.00g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージす
る。つづいて毛髪を開放空気中で又はヘアードライヤー
を使用して乾燥させる。
【0042】 実施例4:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジイソプロピル 2g − プロピレングリコール 30.00g − エチルアルコール 40.00g − 水 全体を100.00gにする量 1mlのこのローションを一日に一回から二回の割合で
頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージする。つづい
て毛髪を開放空気中で又はヘアードライヤーを使用して
乾燥させる。
【0043】 実施例5:増粘したヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジメチル 0.50g − カワイン(Kawain) 2.00g − クルーセル(Klucel)G(登録商標)* 3.50g − エチルアルコール 全体を100.00gにする量 この増粘したローションを一日に一回から二回、一回に
つき1mlの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッ
サージする。つづいて毛髪を開放空気中で又はヘアード
ライヤーを使用して乾燥させる。
【0044】 実施例6:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジメチル 1.00g − ドワノール(Dowanol)PM(登録商標)** 20.00g − クルーセル(Klucel)G(登録商標)* 3.00g − エチルアルコール 40.00g − 水 全体を100.00gにする量 この増粘したローションを一日に一回から二回、一回に
つき1mlの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッ
サージする。つづいて毛髪を開放空気中で又はヘアード
ライヤーを使用して乾燥させる。
【0045】 実施例7:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸のナトリウム塩 5.00g − エチルアルコール 20.00g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布される。
【0046】 実施例8:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル 2g − エチルアルコール 50.00g − アミネクシル 1.50g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージす
る。つづいて毛髪を開放空気中で又はヘアードライヤー
を使用して乾燥させる。
【0047】 実施例9:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル 2g − アミネクシル 1.5g − プロピレングリコール 30.00g − エチルアルコール 40.00g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージす
る。つづいて頭の毛髪を開放空気中で又はヘアードライ
ヤーを使用して乾燥させる。
【0048】実施例10:経口経路用組成物 次の組成を持つソフトカプセルを当業者に常套的な方法
で調製する。 − 硬化大豆油 40mg − 小麦胚芽油 95mg − 大豆レシチン 20mg − 天然トコフェロール 5mg − アスコルビン酸 30mg − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジメチル 10mg この組成物を一日に一回から二回、一回の吸収につき一
カプセルの割合で使用する。*:ハーキュレス(Hercule
s)社から販売されているヒドロキシプロピルセルロース **:ダウケミカル社から販売されているプロピレングリ
コールモノメチルエーテ ル
【0049】 実施例11:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸のNa塩 2g − アミネクシル 1.5g − エチルアルコール 40.00g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージす
る。つづいて頭の毛髪を開放空気中で乾燥させる。
【0050】実施例12:ヘアーローション − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル 2g − ラタノプロスト 0.005g − プロピレングリコール 30g − エチルアルコール 40g − 水 全体を100.00gにする量 このローションを一日に一回から二回、一回につき1m
lの割合で頭皮に塗布し、頭皮をやさしくマッサージす
る。つづいて頭の毛髪を開放空気中で乾燥させる。
【0051】実施例13:インビボ活性 第一実験:ピリジン-2,4-ジカルボン酸を、ハミルト
ン分類に従ってステージIII〜Vの男性ホルモン性脱
毛症を示す25名の男性に対してインビボで試験した。
プロピレングリコール、エタノール及び水に基づく三成
分ローションに処方して、2%の濃度で試験した。各志
願者に対して、3ヶ月間、一週間に5日につき、一日一
回、処置を施し、活性成分を含有する30μlのローシ
ョンを頭皮の一領域に塗布し、他の領域にビヒクルだけ
(プラシーボ)を塗布した。処置の効能の評価を、フォ
トトリコグラム法を用いて1cm当たりの髪の全密度
(DE)を測定することにより実施した。この検査を処
置前(M0)と処置の3ヶ月後(M3)に実施した。
【0052】結果(平均値±標準偏差)とM0に対する
変動を次表に示す。
【表1】 この結果は、ピリジン-2,4-ジカルボン酸で処置した
領域では全密度が増加する一方、プラシーボを塗布した
領域では変化がないことを示している。
【0053】第二実験:水/アルコール性ローションに
5%の濃度で処方したNa複塩の形態のピリジン-2,4
-ジカルボン酸を試験した。実験は、ハミルトン分類に
従ってステージIII〜Vの男性ホルモン性脱毛症を示
す22名の男性に対してプラシーボとの比較で実施し
た。各志願者に対して、3ヶ月間、一週間に5日につ
き、一日一回、処置を施し、活性成分を含有する30μ
lのローションを頭皮の一領域に塗布し、他の領域にビ
ヒクルだけを塗布した。処置の効能の評価を、フォトト
リコグラム法を用いて1cm当たりの髪の全密度(D
E)を測定することにより実施した。この検査を処置前
(M0)と処置の3ヶ月後(M3)に実施した。
【0054】結果(平均値±標準偏差)とM0に対する
変動を次表に示す。
【表2】 この結果は、プラシーボが塗布された領域にわたって全
密度が減少していることを示している。この脱毛は、ピ
リジン-2,4-ジカルボン酸のNa複塩を塗布した領域
では4倍少ない。脱毛症の個人に対してインビボで実施
した上記2組の実験から、プラシーボと比較して、ピリ
ジン-2,4-ジカルボン酸とそのNa複塩は、毛髪の密
度の増加又は維持に対して活性を持っていることが分か
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4409 A61K 31/4409 31/506 31/506 31/5575 31/5575 31/7004 31/7004 45/00 45/00 A61P 17/14 A61P 17/14 (72)発明者 ジュヌヴィエーヴ ルスーアルン フランス国 92110 クリシー,アレ レ オン ガンベッタ 20 (72)発明者 シャルル エル ラワディ フランス国 92500 リュエイユ−マルメ ゾン,リュ ギィ ドゥ モーパッサン 5 (72)発明者 クリストフ ブール フランス国 77400 ラニー−シュール− マルヌ,リュ ガンベッタ 22 (72)発明者 ブリュノ ベルナール フランス国 92200 ヌイイ シュール セーヌ,アヴェニュー ドゥ ブレットヴ ィル 13 Fターム(参考) 4C083 AA122 AC102 AC122 AC182 AC342 AC851 AC852 AD202 AD282 AD572 AD642 AD662 BB21 BB41 BB46 BB47 BB53 CC14 CC33 CC37 CC38 DD14 DD27 DD28 DD39 EE22 4C084 AA19 MA02 MA17 MA22 MA23 MA37 MA52 MA63 NA14 ZA922 4C086 AA01 AA02 BC17 BC38 DA02 EA03 GA07 MA01 MA02 MA17 MA22 MA23 MA28 MA37 MA52 MA63 NA14 ZA92

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトのケラチン繊維のケア及び/又はメ
    ークアップ用の化粧品組成物における、ヒトのケラチン
    繊維の成長を誘発し及び/又は刺激し及び/又はその喪
    失を遅延させ及び/又はその密度を増大させるための、
    次の一般式(I): 【化1】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
    NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
    いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
    -C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
    ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
    シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
    て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
    複素環を表す]の少なくとも一のピリジンジカルボン酸
    誘導体又はその塩の一つの有効量の使用。
  2. 【請求項2】 ヒトのケラチン繊維のケア及び/又は処
    置用の組成物の調製における、ヒトのケラチン繊維の成
    長を誘発し及び/又は刺激し及び/又はその喪失を遅延
    させ及び/又はその密度を増大させるための、次の一般
    式(I): 【化2】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
    NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
    いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
    -C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
    ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
    シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
    て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
    複素環を表す]の少なくとも一のピリジンジカルボン酸
    誘導体又はその塩の一つの有効量の使用。
  3. 【請求項3】 化粧品組成物における、ヒトのケラチン
    繊維の成長を誘発し及び/又は刺激し及び/又はその喪
    失を遅延させ及び/又はその密度を増大させる薬剤とし
    ての、次の一般式(I): 【化3】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
    NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
    いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
    -C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
    ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
    シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
    て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
    複素環を表す]の少なくとも一のピリジンジカルボン酸
    誘導体又はその塩の一つの使用。
  4. 【請求項4】 ケラチン繊維が髪、眉、睫毛、顎髭、口
    髭、脇毛、恥毛であることを特徴とする請求項1ないし
    3の何れか1項に記載の使用。
  5. 【請求項5】 ヒトの毛髪のケア用組成物における、男
    性ホルモン性脱毛症を治療するための、次の一般式
    (I): 【化4】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
    NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
    いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
    -C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
    ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
    シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
    て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
    複素環を表す]の少なくとも一のピリジンジカルボン酸
    誘導体又はその塩の一つの有効量の使用。
  6. 【請求項6】 ヒトの睫毛のケア及び/又はメークアッ
    プ用組成物における、睫毛の状態及び/又は外観を改善
    し及び/又はその状態を維持するための、次の一般式
    (I): 【化5】 [上式中、RとRは互いに独立してOH、OR'、-
    NH、-NHR'又は-NR'R"を表し、R'とR"は互
    いに独立して飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC
    -C18アルキル基もしくはアリール基を表し、このア
    ルキル又はアリール基は少なくとも一のOH、アルコキ
    シ、アシルオキシ、アミノ又はアルキルアミノ基によっ
    て置換されていてもよく、あるいはR'とR"は共同して
    複素環を表す]の少なくとも一のピリジンジカルボン酸
    誘導体又はその塩の一つの有効量の使用。
  7. 【請求項7】 RとRが、互いに独立して、次の
    基: 【化6】 を表すことを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項
    に記載の使用。
  8. 【請求項8】 RとRが、それぞれ、ピリジン環の
    2位と3位又は2位と4位にあることを特徴とする請求
    項1ないし7の何れか1項に記載の使用。
  9. 【請求項9】 式(I)の誘導体の塩が、ナトリウム又
    はカリウムの複塩、亜鉛(Zn2+)、カルシウム(C
    2+)、銅(Cu2+)、鉄(Fe2+)、ストロン
    チウム(Sr2+)、マグネシウム(Mg2+)及びマ
    ンガン(Mn 2+)塩、トリエタノールアミン、モノエ
    タノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルア
    ミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピ
    ル)エチレンジアミン又はトリス(ヒドロキシメチル)ア
    ミノメタン塩、水酸化物、炭酸塩及び塩化物から選択さ
    れる塩であることを特徴とする請求項1ないし8の何れ
    か1項に記載の使用。
  10. 【請求項10】 ピリジンジカルボン酸誘導体が、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸又はその亜鉛又はナ
    トリウム塩、 − ピリジン-2,3-ジカルボン酸又はその亜鉛又はナ
    トリウム塩、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジメチル、 − ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジメチル、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジエチル、 − ピリジン-2,3-ジカルボン酸ジエチル、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジイソプロピル、 − 2,4-ジ(n-プロピルアミド)ピリジン、 − ピリジン-2,4-ジカルボン酸ジ(アセチルオキシメ
    チル)、 − ピリジン-2,5-ジカルボン酸ジエチル、 − ピリジン-2,5-ジカルボン酸ジメチル、 − 2,4-ジ(2-ヒドロキシエチルアミド)ピリジン、 − 2,4-ジ(3-ヒドロキシプロピルアミド)ピリジ
    ン、 から選択されることを特徴とする請求項1ないし9の何
    れか1項に記載の使用。
  11. 【請求項11】 誘導体がエステル形態であることを特
    徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載の使
    用。
  12. 【請求項12】 誘導体がピリジン-2,4-ジカルボン
    酸ジエチルであることを特徴とする請求項1ないし11
    の何れか1項に記載の使用。
  13. 【請求項13】 式(I)の誘導体が組成物の全重量に
    対して10−3%〜10%、好ましくは10−2%〜5
    %の量で使用されることを特徴とする請求項1ないし1
    2の何れか1項に記載の使用。
  14. 【請求項14】 組成物が局所適用用組成物であること
    を特徴とする請求項1ないし13の何れか1項に記載の
    使用。
  15. 【請求項15】 組成物が、ヘアークリーム又はローシ
    ョン、シャンプー又はヘアーコンディショナー、あるい
    は睫毛用又はヘアー用マスカラの形態で提供されること
    を特徴とする請求項1ないし14の何れか1項に記載の
    使用。
  16. 【請求項16】 組成物が、水性、アルコール性又は水
    /アルコール性溶液もしくは懸濁液の形態であることを
    特徴とする請求項1ないし15の何れか1項に記載の使
    用。
  17. 【請求項17】 組成物が、親水性又は親油性ゲル化剤
    又は増粘剤、親水性又は親油性添加剤、保存料、抗酸化
    剤、溶媒、香料、フィラー、臭気吸収剤、電解質、中和
    剤、サンスクリーン剤等のUV阻止剤、皮膜形成ポリマ
    ー、皮膚又はケラチン繊維に有益な効果を持つ化粧品用
    又は医薬用活性成分、着色物質で、媒体に可溶性でも可
    溶性でなくてもよいもの、サブスタンスP、CGRP又
    はブラジキニンアンタゴニスト及びNO-シンターゼ阻
    害剤から選択されるアジュバントを含有することを特徴
    とする請求項1ないし16の何れか1項に記載の使用。
  18. 【請求項18】 組成物が、ヒトのケラチン繊維の再成
    長を促進し、及び/又はその喪失を制限する更なる活性
    化合物を含有することを特徴とする請求項1ないし17
    の何れか1項に記載の使用。
  19. 【請求項19】 更なる活性化合物が、 − ホルモン; − 抗菌剤; − カルシウムアンタゴニスト剤; − 微生物エキス; − 皮膚の分化及び/又は増殖を調節する薬剤; − 皮膚及び/又は粘膜への細菌の付着を調節する薬
    剤; − 抗寄生虫剤; − 抗真菌剤; − 抗ウイルス剤; − ステロイド系又は非ステロイド系抗炎症剤; − 麻酔剤; − 止痒剤; − 角質溶解剤; − 抗フリーラジカル剤; − 抗脂漏剤; − 抗フケ剤; − 抗座瘡剤; − 血管拡張剤; − 脱毛減少剤; − 抗アンドロゲン剤; − ステロイド系又は非ステロイド系の5αレダクター
    ゼ阻害剤; − カリウムチャネルアゴニスト; − FPレセプターアゴニスト; − それらの混合物; から選択されることを特徴とする請求項18に記載の使
    用。
  20. 【請求項20】 ヒトのケラチン繊維の再成長を促進
    し、及び/又はその喪失を制限する活性成分が、アミネ
    クシル、ミノキシジル、ラタノプロスト及びトラボプロ
    ストから選択されることを特徴とする請求項19に記載
    の使用。
  21. 【請求項21】 ヒトのケラチン繊維及び/又は該繊維
    が発毛する頭皮を含む皮膚の美容処理方法において、式
    (I)の少なくとも一の化合物又はその塩の一つを含有
    する化粧品組成物を、ケラチン繊維及び/又は該繊維が
    発毛する皮膚に適用し、該組成物をケラチン繊維及び/
    又は該繊維が発毛する皮膚に接触させたまま放置し、場
    合によっては該繊維及び/又は皮膚をすすぐことからな
    ることを特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 ヒトの毛髪及び/又はヒトの頭皮の美
    容ケア方法において、請求項1、3、4、5及び6ない
    し20の何れか1項に記載の化粧品組成物を毛髪及び/
    又は頭皮に適用し、該組成物を毛髪及び/又は頭皮に接
    触させたまま放置し、場合によっては毛髪及び/又は頭
    皮をすすぐことからなることを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 ヒトの睫毛を、その状態及び/又は外
    観を改善する目的でケアし及び/又はメークアップする
    美容方法において、式(I)の少なくとも一の誘導体又
    はその塩の一つを含有するマスカラ組成物を睫毛に適用
    し、該組成物を睫毛に接触させたまま放置することから
    なることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 生理学的に許容可能な媒体中に、請求
    項5ないし13の何れか1項に記載の式(I)の少なく
    とも一の誘導体又はその塩の一つと、アミネクシル、F
    Pレセプターアゴニスト及び血管拡張剤から選択される
    ヒトのケラチン繊維の再成長を促進し及び/又は喪失を
    制限する少なくとも一の更なる活性成分とを含有する、
    ケラチン繊維のケア又はメークアップのための組成物。
  25. 【請求項25】 更なる活性成分が、アミネクシル、ミ
    ノキシジル、ラタノプロスト及びトラボプロストから選
    択されることを特徴とする請求項24に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 ヘアークリーム又はローション、シャ
    ンプー、ヘアーコンディショナー、又はヘアー用マスカ
    ラ又は睫毛用マスカラの形態で提供されることを特徴と
    する請求項24又は25に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 局所適用用の組成物であることを特徴
    とする請求項24又は25に記載の組成物。
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