JP2003300332A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003300332A
JP2003300332A JP2002107604A JP2002107604A JP2003300332A JP 2003300332 A JP2003300332 A JP 2003300332A JP 2002107604 A JP2002107604 A JP 2002107604A JP 2002107604 A JP2002107604 A JP 2002107604A JP 2003300332 A JP2003300332 A JP 2003300332A
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JP
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ink
recording head
tank
main tank
recording apparatus
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Application number
JP2002107604A
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English (en)
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Koji Ikeda
浩二 池田
Hiroyuki Matsuo
浩之 松尾
Masaharu Oyama
正治 大山
Koichi Baba
弘一 馬場
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、自由な設
置姿勢をとっても安定的にインク吐出を行えるようにす
る。 【解決手段】 ノズルからインクを吐出して記録を行う
記録ヘッドと、メインタンクからのインク36が貯留さ
れる貯留室32a、および貯留室32aに面して形成さ
れて記録ヘッドへと向かうインク36が流出する流出口
32bを備えた予備タンク32とを有している。そし
て、予備タンク32の流出口23bは、貯留室32aを
構成する空間Sの重心を含む位置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、イ
ンクが収容されたインクタンク(インク貯留手段)と、
このインクタンクからインクの供給を受けてノズルから
インクを吐出させる記録ヘッドとを備えている。そし
て、記録ヘッドは、アクチュエータの変位により圧力室
の容積を変化させ、これによりノズルからインクを吐出
させるように構成されている。
【0003】ここで、インクジェット記録装置に対する
ユーザの要求として、任意の姿勢に設置して使用したい
という要求がある。また、インクカートリッジの交換も
容易に行いたいという要求もある。
【0004】これを実現するためには、インク供給方式
としては、インクタンクからチューブを介してインクを
ヘッドに供給する方式が好ましく、また印字特性の安定
性の観点から予備タンクを備えた方式が好ましい。さら
に、装置がどのような姿勢になっても、ノズルには常に
印字に適した負圧が印加されるようになっていることが
必要となる。
【0005】そして、この負圧の印加手段としては、記
録ヘッドとインクタンクとの水頭差を利用するもの、例
えば特開平6−226993号公報のようにバネ等の弾
性体を用いるもの、スポンジ等でインクを吸引するもの
などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術においては、インクジェット記録装置を任意の姿勢
に設置可能とすることに対して、十分な配慮がなされて
いるとはいえない。
【0007】すなわち、装置の設置姿勢によっては、イ
ンクタンクから記録ヘッドにインク供給ができなるおそ
れがある。
【0008】また、ノズルへの負圧印加についても、印
加制御が非常に困難で、且つそのための機構が非常に大
がかりになる。
【0009】そこで、本発明は、自由な設置姿勢をとっ
ても安定的にインク吐出を行うことのできるインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、ノズルからイ
ンクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、インクが貯留
される貯留室、および貯留室に面して形成されて記録ヘ
ッドへと向かうインクが流出する流出口を備えたインク
貯留手段とを有し、インク貯留手段の流出口は、当該流
出口が形成されている面の重心を含む位置に設けられて
いるものである。
【0011】また、この課題を解決するために、本発明
のインクジェット記録装置は、ノズルからインクを吐出
して記録を行う記録ヘッドと、インクが貯留される貯留
室、および貯留室に面して形成されて記録ヘッドへと向
かうインクが流出する流出口を備えたインク貯留手段と
を有し、インク貯留手段の流出口は、貯留室を構成する
空間の重心を含む位置に設けられているものである。
【0012】これにより、自由な設置姿勢をとっても安
定的にインク吐出を行うことが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ノズルからインクを吐出して記録を行う記録ヘッド
と、インクが貯留される貯留室、および貯留室に面して
形成されて記録ヘッドへと向かうインクが流出する流出
口を備えたインク貯留手段とを有し、インク貯留手段の
流出口は、当該流出口が形成されている面の重心を含む
位置に設けられているインクジェット記録装置であり、
インクジェット記録装置の姿勢を二次元的に変えても安
定的にインク吐出を行うことが可能になるという作用を
有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、ノズル
からインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、インク
が貯留される貯留室、および貯留室に面して形成されて
記録ヘッドへと向かうインクが流出する流出口を備えた
インク貯留手段とを有し、インク貯留手段の流出口は、
貯留室を構成する空間の重心を含む位置に設けられてい
るインクジェット記録装置であり、インクジェット記録
装置の姿勢を三次元的に変えても安定的にインク吐出を
行うことが可能になるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、流出口には、インクを
濾過するフィルタが設置されているインクジェット記録
装置であり、インク中の異物が記録ヘッドに進入し、ノ
ズル等の目詰まりになるのを防止することができるとい
う作用を有する。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、記録ヘッド
のノズルにインク残量に応じて可変的に負圧を印加する
負圧印加手段が設けられているインクジェット記録装置
であり、インク残量によらず記録ヘッドのノズルに常に
一定の負圧を印加することが可能になるという作用を有
する。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の発明において、負圧印加手段は、インク貯留手
段の周囲の空間を可変的に負圧にするインクジェット記
録装置であり、インク貯留手段に対して膨らむ方向の力
を与える負圧印加手段となっているので、簡単な構成で
記録ヘッドのノズルに負圧を印加することが可能になる
という作用を有する。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
5記載の発明において、インクジェット記録装置の姿勢
を検知する姿勢検知手段を備え、負圧印加手段は姿勢検
知手段の姿勢検知結果に応じてインク貯留手段に負圧を
印加するインクジェット記録装置であり、インクジェッ
ト記録装置の姿勢を変えても安定的にインク吐出を行う
ことが可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、インク貯留手段は記録ヘッドの
近傍に配置されてメインタンクから記録ヘッドに向かう
インク流路上に位置する予備タンクであり、姿勢検知手
段は、予備タンクに設置された圧力検知手段およびメイ
ンタンクに設置された圧力検知手段で構成され、予備タ
ンクの圧力検知値とメインタンクの圧力検知値との比較
からインクジェット記録装置の姿勢を検知するインクジ
ェット記録装置であり、簡単な構成でインクジェット記
録装置の姿勢検知を行うことが可能になるという作用を
有する。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜7の何れか一項に記載の発明において、インク貯留
手段は記録ヘッドの近傍に配置されてメインタンクから
記録ヘッドに向かうインク流路上に位置する予備タンク
であり、メインタンクと予備タンクとの間のインク流路
には、当該インク流路を開閉するインク供給弁が設置さ
れ、インクの初期充填時において、インク供給弁を閉位
置にして記録ヘッドから吸引することによりインク供給
弁より記録ヘッド側に負圧を印加し、その後にインク供
給弁を開位置にしてメインタンク内のインクを予備タン
ク内に供給するインクジェット記録装置であり、インク
の初期充填時に予備タンク内にインクが十分に供給され
るので、インク吐出不良による印字品質の劣化が防止さ
れるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
1〜7の何れか一項に記載の発明において、インク貯留
手段は記録ヘッドの近傍に配置されてメインタンクから
記録ヘッドに向かうインク流路上に位置する予備タンク
であり、メインタンクと予備タンクとの間のインク流路
には、当該インク流路を開閉するインク供給弁が設置さ
れ、インクの初期充填時において、インク供給弁を開位
置にして予備タンク内にメインタンク内のインクを供給
した後にインク供給弁を閉位置にしてメインタンクの周
囲に負圧を印加し、さらにインク供給弁を開位置にして
メインタンク内のインクを予備タンク内に再度供給する
インクジェット記録装置であり、インクの初期充填時に
予備タンク内にインクが十分に供給されるので、インク
吐出不良による印字品質の劣化が防止されるという作用
を有する。
【0022】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1〜6の何れか一項に記載の発明において、インク貯
留手段は、インクジェット記録装置のメインタンク、ま
たは記録ヘッドの近傍に配置されたインクジェット記録
装置の予備タンクであるインクジェット記録装置であ
り、インクジェット記録装置の姿勢を変えても安定的に
インク吐出を行うことが可能になるという作用を有す
る。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図8を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0024】図1は本発明の一実施の形態であるインク
ジェット記録装置の全体概略構成を示す斜視図、図2は
図1のインクジェット記録装置の設置姿勢の一例を示す
説明図、図3は図1のインクジェット記録装置に設置さ
れた予備タンクの内部構造の一例を示す断面図、図4は
図1のインクジェット記録装置に設置された予備タンク
の内部構造の他の一例を示す断面図、図5は図1のイン
クジェット記録装置に備えられた姿勢検知手段を示す説
明図、図6は図1のインクジェット記録装置におけるメ
インタンクに設置された圧力検知手段を示す説明図、図
7は図1のインクジェット記録装置における予備タンク
に設置された圧力検知手段を示す説明図、図8は図1の
インクジェット記録装置における予備タンクの変形例を
示す説明図である。
【0025】図1に示すインクジェット記録装置40
は、圧電素子の変位を利用して記録を行う記録ヘッド4
1を備え、この記録ヘッド41のノズル部から吐出した
インク滴を紙等の記録媒体42に着弾させて、記録媒体
42に記録を行うものである。記録ヘッド41は、主走
査方向Xに配置したキャリッジ軸43に設けられたキャ
リッジ44に搭載されていて、キャリッジ44がキャリ
ッジ軸43に沿って往復動するのに応じて、主走査方向
Xに往復動する。さらに、インクジェット記録装置40
は、記録媒体42を記録ヘッド41の幅方向(すなわ
ち、主走査方向X)と略垂直方向の副走査方向Yに移動
させる複数個のローラ(移動手段)45を備える。
【0026】このようなインクジェット記録装置40に
は、インクが収容されたメインタンク(インク貯留手
段)30と、記録ヘッド41の近傍に配置されてメイン
タンク30とチューブ31を介して連通された予備タン
ク(インク貯留手段)32とが設けられている。なお、
メインタンク30および予備タンク32には、イエロー
インク、シアンインク、マゼンタインクおよびブラック
インクの4色のインクが収容されている。
【0027】メインタンク30は密封手段34で密封さ
れている。そして、密封手段34とメインタンク30と
の間の空間を負圧吸引して、記録ヘッド41のノズルの
圧力をたとえば−100〜−2000Pa程度にするパ
ージポンプ(負圧印加手段)35が備えられている。こ
のパージポンプ35は、インク残量に応じて可変的に密
封手段34とメインタンク30との間の空間、つまりメ
インタンク30の周囲の空間を負圧にしている。
【0028】そして、このように記録ヘッド41のノズ
ルにインク残量に応じて可変的に負圧を印加すること
で、インク残量によらずノズルに常に一定の負圧を印加
されるようになる。さらに、メインタンク30に対して
膨らむ方向の力を与えるようにして、簡単な構成で記録
ヘッド41のノズルに負圧を印加できるようにしてい
る。
【0029】さらに、インク流路を形成するチューブ3
1には、メインタンク30と予備タンク31との間のイ
ンク流路を開閉するインク供給弁33が設置されてい
る。
【0030】ここで、インクの初期充填時において、イ
ンク供給弁33を閉位置にして記録ヘッド41のノズル
面から吸引することにより、インク供給弁33から記録
ヘッド41側に負圧を印加し、その後にインク供給弁3
3を開位置にしてメインタンク30内のインクを予備タ
ンク32内に供給するようにしている。これにより、イ
ンクの初期充填時に予備タンク32内にインクが十分に
供給されるので、インク吐出不良による印字品質の劣化
が防止される。
【0031】なお、インク供給弁33を開位置にしてお
いて予備タンク32内にメインタンク30内のインクを
供給した後にインク供給弁33を閉位置にしてメインタ
ンクの周囲に負圧を印加し、さらにインク供給弁33を
開位置にしてメインタンク30内のインクを予備タンク
32内に再度供給するようにしてもよい。
【0032】なお、本実施の形態のインクジェット記録
装置は、このようにキャリッジ44が移動するシリアル
式であるが、本発明は、ライン式のインクジェット記録
装置にも適用することができる。また、本実施の形態で
は、メインタンク30の他に記録ヘッド41の近傍に予
備タンク32が設けられているが、予備タンク32を設
けずに、メインタンク30のみとしてもよい。
【0033】ここで、本実施の形態のインクジェット記
録装置40は、図2(a)に示すように、予備タンク3
2がメインタンク30より上方に位置する設置姿勢や、
図2(b)に示すように、図2(a)の姿勢からキャリ
ッジシャフト43が水平となる状態を維持して装置を立
てた設置姿勢など、設置姿勢を二次元的に変化させても
安定的にインク吐出が行われるように配慮されたもので
ある。
【0034】すなわち、予備タンク32は、インク36
が貯留される貯留室32aと、貯留室32aに面して形
成されている記録ヘッド41へと向かうインク36が流
出する流出口32bとから構成されている。そして、流
出口32bには、インク36を濾過するフィルタ37が
取り付けられている。ここで、流出口32bは、この流
出口32bが形成されている面Aの重心を含む位置に設
けられている。これにより、面Aが底面に位置するよう
に設置されたインクジェット記録装置40の姿勢を二次
元的に変えて面Aが側面に位置するようにしたときで
も、貯留室32a内のインク36は確実に流出口32b
から流れ出るようになるので、記録ヘッド41により安
定的にインク吐出を行うことが可能になる。
【0035】なお、流出口32bが形成されている面A
に段差や傾斜が設けられている場合には、流出口32b
が形成されている面を投影したときに得られる面がここ
でいう面Aになる。したがって、流出口32bが形成さ
れている面は平面でなくてもよい。
【0036】ここで、インクジェット記録装置の設置姿
勢を三次元的に変化させても安定的にインク吐出が行わ
れるようにするには、図4に示す構造とする。
【0037】すなわち、予備タンク32の流出口32b
を、貯留室32aを構成する空間Sの重心を含む位置に
設ける。このようにすれば、インクジェット記録装置4
0の姿勢を三次元的に変えても流出口32bは常に空間
Sの重心位置になるので、貯留室32a内のインク36
は確実に流出口32bから流れ出て、記録ヘッド41に
より安定的にインク吐出を行うことが可能になる。
【0038】なお、以上説明した2種類の予備タンク3
2の構造は、メインタンク30にも採用することができ
る。つまり、予備タンク32を設けない場合には、メイ
ンタンク30をこのような構造にすることができる。
【0039】図5に示すように、インクジェット記録装
置40には、このインクジェット記録装置40の姿勢
(図2参照)を検知する姿勢検知手段38が備えられて
いる。そして、前述したパージポンプ35は、インク残
量に加え、さらに姿勢検知手段38の姿勢検知結果に応
じてメインタンク30に負圧を印加するようになってい
る。したがって、インクジェット記録装置40の姿勢を
変えても、安定的にインク吐出が行われる。
【0040】ここで、本実施の形態において、姿勢検知
手段38はメインタンク30および予備タンク32にそ
れぞれ設置された圧力検知手段38a,38bで構成さ
れており、予備タンク32の圧力検知値とメインタンク
30の圧力検知値との比較からインクジェット記録装置
40の姿勢が検知されるようになっている。
【0041】すなわち、メインタンク30に設置された
圧力検知手段38aは、図6に示すように、密封手段3
4とメインタンク30との間の空間の圧力を測定するも
のである。この圧力検知手段38aは、密封手段34と
メインタンク30との間の空間の圧力が反映される空気
室62と、空気室62を形成するハウジングの一部を構
成する板バネ構造体65上に取り付けられ、密封手段3
4とメインタンク30との間の空間の圧力に応じて変位
する変位部63と、変位部63の変位量を測定する測定
部64とからなる。変位部63は、その長さ方向に次第
に濃度が変化するような色づけがされており、測定部6
4により変位部63の所定位置の濃度を測定することに
よって圧力が検出される。
【0042】また、予備タンク32に設置された圧力検
知手段38bは、図7に示すように、予備タンク32に
接着されて予備タンク32内の圧力変動により内外方に
変位する板バネ構造体66と、板バネ構造体66に取り
付けられて板バネ構造体66の変位により変位する変位
部67と、変位部67の変位量を測定する測定部68と
からなる。メインタンク30に設けられた変位部63と
同様に、変位部67には、その長さ方向に次第に濃度が
変化するような色づけがされており、測定部68により
変位部67の所定位置の濃度を測定することによって圧
力が検出される。
【0043】そして、このような圧力検知手段38a,
38bにより、高価な圧力測定器具を取り付けることな
く、簡単な構成でインクジェット記録装置40の姿勢検
知を行うことが可能になる。
【0044】なお、予備タンク32はヘッド41近傍に
配置するとしたが、予備タンク32はヘッドに近ければ
近いほど好ましく、シリアル方式の場合、キャリッジに
のるのが好ましく、ライン方式の場合、ヘッドから50
mm以内に配置するのが好ましい。
【0045】また、フィルタ37は図3、図4および図
7に示すように平面状のみならず、図8に示すように、
面積を増加させるために曲率を持ったものも好ましく用
いることができる。
【0046】なお、本実施の形態では、姿勢検知手段3
8はインクジェット装置40の2箇所箇所に設けられた
構成となっているが、3箇所以上、あるいは1箇所のみ
に設けられるものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、インク
ジェット記録装置の姿勢を二次元的あるいは三次元的に
変えても安定的にインク吐出を行うことが可能になると
いう有効な効果が得られる。
【0048】負圧印加手段を設ければ、インク残量によ
らず記録ヘッドのノズルに常に一定の負圧を印加するこ
とが可能になるという有効な効果が得られる。
【0049】負圧印加手段を姿勢検知手段の姿勢検知結
果に応じて負圧を印加するようにすれば、インクジェッ
ト記録装置の姿勢を変えても安定的にインク吐出を行う
ことが可能になるという有効な効果が得られる。
【0050】メインタンクと予備タンクとの間のインク
流路に設置されたインク供給弁の閉開動作、あるいは開
閉開動作を行うようにすれば、インクの初期充填時に予
備タンク内にインクが十分に供給されるので、インク吐
出不良による印字品質の劣化が防止されるという有効な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるインクジェット記
録装置の全体概略構成を示す斜視図
【図2】図1のインクジェット記録装置の設置姿勢の一
例を示す説明図
【図3】図1のインクジェット記録装置に設置された予
備タンクの内部構造の一例を示す断面図
【図4】図1のインクジェット記録装置に設置された予
備タンクの内部構造の他の一例を示す断面図
【図5】図1のインクジェット記録装置に備えられた姿
勢検知手段を示す説明図
【図6】図1のインクジェット記録装置におけるメイン
タンクに設置された圧力検知手段を示す説明図
【図7】図1のインクジェット記録装置における予備タ
ンクに設置された圧力検知手段を示す説明図
【図8】図1のインクジェット記録装置における予備タ
ンクの変形例を示す説明図
【符号の説明】
30 メインタンク(インク貯留手段) 32 予備タンク(インク貯留手段) 32a 貯留室 32b 流出口 33 インク供給弁 34 密封手段 35 パージポンプ(負圧印加手段) 36 インク 37 フィルタ 38 姿勢検知手段 38a,38b 圧力検知手段 40 インクジェット記録装置 41 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 正治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 馬場 弘一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 EB20 EB21 EB29 EB34 EB52 EB54 EC18 EC19 EC20 EC32 FA02 FA10 JA13 JC06 JC20 KB04 KB08 KB15 KB27 KB37 KC14 KC16 KC27 KD06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルからインクを吐出して記録を行う記
    録ヘッドと、 前記インクが貯留される貯留室、および前記貯留室に面
    して形成されて前記記録ヘッドへと向かうインクが流出
    する流出口を備えたインク貯留手段とを有し、 前記インク貯留手段の前記流出口は、当該流出口が形成
    されている面の重心を含む位置に設けられていることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】ノズルからインクを吐出して記録を行う記
    録ヘッドと、 前記インクが貯留される貯留室、および前記貯留室に面
    して形成されて前記記録ヘッドへと向かうインクが流出
    する流出口を備えたインク貯留手段とを有し、 前記インク貯留手段の前記流出口は、前記貯留室を構成
    する空間の重心を含む位置に設けられていることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記流出口には、前記インクを濾過するフ
    ィルタが設置されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録ヘッドのノズルにインク残量に応
    じて可変的に負圧を印加する負圧印加手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】負圧印加手段は、前記インク貯留手段の周
    囲の空間を可変的に負圧にすることを特徴とする請求項
    4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記インクジェット記録装置の姿勢を検知
    する姿勢検知手段を備え、前記負圧印加手段は前記姿勢
    検知手段の姿勢検知結果に応じて前記インク貯留手段に
    負圧を印加することを特徴とする請求項5記載のインク
    ジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記インク貯留手段は前記記録ヘッドの近
    傍に配置されてメインタンクから前記記録ヘッドに向か
    うインク流路上に位置する予備タンクであり、 前記姿勢検知手段は、前記予備タンクに設置された圧力
    検知手段および前記メインタンクに設置された圧力検知
    手段で構成され、 前記予備タンクの圧力検知値と前記メインタンクの圧力
    検知値との比較から前記インクジェット記録装置の姿勢
    を検知することを特徴とする請求項6記載のインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】前記インク貯留手段は前記記録ヘッドの近
    傍に配置されてメインタンクから前記記録ヘッドに向か
    うインク流路上に位置する予備タンクであり、 前記メインタンクと前記予備タンクとの間のインク流路
    には、当該インク流路を開閉するインク供給弁が設置さ
    れ、 インクの初期充填時において、前記インク供給弁を閉位
    置にして前記記録ヘッドから吸引することにより前記イ
    ンク供給弁より前記記録ヘッド側に負圧を印加し、その
    後に前記インク供給弁を開位置にして前記メインタンク
    内の前記インクを前記予備タンク内に供給することを特
    徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  9. 【請求項9】前記インク貯留手段は前記記録ヘッドの近
    傍に配置されてメインタンクから前記記録ヘッドに向か
    うインク流路上に位置する予備タンクであり、 前記メインタンクと前記予備タンクとの間のインク流路
    には、当該インク流路を開閉するインク供給弁が設置さ
    れ、 インクの初期充填時において、前記インク供給弁を開位
    置にして前記予備タンク内に前記メインタンク内の前記
    インクを供給した後に前記インク供給弁を閉位置にして
    前記メインタンクの周囲に負圧を印加し、さらに前記イ
    ンク供給弁を開位置にして前記メインタンク内のインク
    を前記予備タンク内に再度供給することを特徴とする請
    求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】前記インク貯留手段は、前記インクジェ
    ット記録装置のメインタンク、または前記記録ヘッドの
    近傍に配置された前記インクジェット記録装置の予備タ
    ンクであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項
    に記載のインクジェット記録装置。
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