JP2003298535A - 電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラム - Google Patents
電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラムInfo
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Abstract
するための最適測定ルートを算出して測定者に提供する
ための電波遮蔽エリア測定ルート算出装置及び方法なら
びにプログラムを提供する。 【解決手段】 サーバ1は、電波発信源位置データベー
ス11に記憶されている電波発信源位置データと、建造
物位置データベース12に記憶されている建造物位置デ
ータから電波遮蔽エリアを算出し、この算出した電波遮
蔽エリアと地図データベース14に記憶されている地図
データから、電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する
ための測定ルートを算出して、測定ルートデータベース
15に記憶する。サーバ1は、携帯端末30の要求によ
り算出した測定ルートを送信する。
Description
波が遮蔽されるエリア付近の電波強度を実測するのに最
適な測定ルートを算出するための電波測定ルート算出装
置及び方法ならびにプログラムに関する。
物が相次いで建設されており、これら高層の建造物によ
り電波が遮蔽されることに起因して、近隣ではテレビ電
波を受信できない、いわゆる難視聴エリアが発生するこ
とがあり、この難視聴エリアを測定することが必要とな
っている。
空写真をもとに作成した地形の高度データを用い、計算
によって求めていた。国土地理院の発行する電子データ
によれば、50m四方を1単位として分割した平面
(「メッシュ」とよぶ)での平均高度についてのデータ
を得ることができるようになっている。すなわち、所望
の位置に配置した電波発信源から電波の進む方向に向け
たベクトルの各地点での高度を計算し、地形の高度と比
較することによって、電波と各地点との衝突を求め、電
波が到達するか否かを評価していた。
には、電波の発信源から自由空間上で電波が到達する範
囲の空間を座標点によって示した3次元データから、電
波遮蔽物の立体形状を座標点によって示した3次元デー
タとの重複空間を除いた部分を、実電波到達空間として
算出する電波到達範囲評価装置が記載されている。
とに作成した地形の高度データを用い、計算によって求
める方法では、多大な労力とコストがかかることに加
え、新たに構造物などが電波発信源近傍に設置された場
合、この構造物による影響を受けて電波到達範囲がどの
ように変化するかについて確認することができなかっ
た。
電波到達空間の算出結果は概念的なものであり、実際に
は、電波強度のデータを取得したいエリアの電波強度の
実測は不可欠であった。しかし、この電波到達範囲評価
装置の算出した実電波到達空間の情報を用いた場合、実
測する際の測定ルートを決定するのは人手によるもので
あり、煩雑であった。
されたもので、その目的は、障害物により電波が遮蔽さ
れるエリア付近を実測するための最適測定ルートを算出
して測定者に通知するための、電波測定ルート算出装置
及び方法ならびにプログラムを提供することにある。
を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明
は、入力された電波発信源及び建造物の緯度・経度及び
高さからなる位置情報と、平面の地図情報とを記憶する
第一の記憶手段と、前記電波発信源及び建造物の位置情
報を基に電波遮蔽エリアを算出する遮蔽エリア算出手段
と、算出された前記電波遮蔽エリアと前記平面の地図情
報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測す
る道順である測定ルートを算出する測定ルート算出手段
と、携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信
し、前記測定ルートを前記携帯端末へ送信する測定ルー
ト通知手段と、を備えることを特徴とする電波測定ルー
ト算出装置である。
の電波測定ルート算出装置であって、前記測定ルート算
出手段は、前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ
直線が地面と交わるポイントであり、前記測定ルートの
開始の目標となるポイントであるポイントSの位置情報
を算出し、平面視において、前記電波発信源と反対方向
から前記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後
は、前記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面
が地面と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠
い方の端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向
へ曲がるように、前記測定ルートの開始方向を決定する
ことを特徴とする。
請求項2に記載の電波測定ルート算出装置であって、携
帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の情
報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の天
候情報とからなる実測情報を記憶する第二の記憶手段を
備えることを特徴とする。
項3のいずれかの項に記載の電波測定ルート算出装置で
あって、携帯端末から前記地図情報の送信の要求を受信
し、前記携帯端末へ前記第一の記憶手段内の地図情報を
送信する地図情報通知手段を備えることを特徴とする。
発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報と
を基に電波遮蔽エリアを算出する処理と、前記電波発信
源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポイ
ントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイン
トであるポイントSの位置情報を算出し、平面視におい
て、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに近
づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面のう
ち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の片
端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発信
源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記測
定ルートの開始方向を決定する処理と、前記測定ルート
の開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、前記地図情報と
を基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道
順である測定ルートを算出する処理と、を有することを
特徴とする電波測定ルート算出方法である。
の電波測定ルート算出方法であって、携帯端末から受信
した、電波強度を実測した測定位置の情報と前記測定位
置における電波強度の情報と測定時の天候情報とからな
る実測情報を記憶する処理を有することを特徴とする。
請求項6に記載の電波測定ルート算出方法であって、携
帯端末から前記地図情報の送信の要求を受信し、前記携
帯端末へ地図情報を送信する処理を有することを特徴と
する。
発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報と
を基に電波遮蔽エリアを算出するステップと、前記電波
発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わる
ポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポ
イントであるポイントSの位置情報を算出するステップ
と、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前
記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前
記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面
と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の
端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲が
るように、前記測定ルートの開始方向を決定するステッ
プと、前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリ
アと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の
電波強度を実測する道順である測定ルートを算出するス
テップと、携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を
受信し、前記携帯端末へ送出するステップと、携帯端末
から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前
記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報
とからなる実測情報を記憶するステップと、をコンピュ
ータに実行させるための電波測定ルート算出プログラム
である。
発信源の位置情報と、建造物の位置情報と、地図情報と
を基に電波遮蔽エリアを算出するステップと、前記電波
発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わる
ポイントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポ
イントであるポイントSの位置情報を算出するステップ
と、平面視において、前記電波発信源と反対方向から前
記ポイントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前
記建造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面
と接する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の
端と前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲が
るように、前記測定ルートの開始方向を決定するステッ
プと、前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリ
アと、前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の
電波強度を実測する道順である測定ルートを算出するス
テップと、携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を
受信し、前記携帯端末へ送出するステップと、携帯端末
から受信した、電波強度を実測した測定位置の情報と前
記測定位置における電波強度の情報と測定時の天候情報
とからなる実測情報を記憶するステップと、の各処理を
コンピュータに実行させる電波測定ルート算出プログラ
ムを記録する記録媒体である。
実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実
施の形態による電波測定ルート算出装置を用いた電波遮
蔽エリア計測管理システムの構成を示すブロック図であ
り、この図において、1は本発明の一実施形態によるサ
ーバ(電波測定ルート算出装置)、30は携帯端末であ
る。放送電波タワーなどの電波塔からの電波が建造物に
よって遮蔽されているエリアを測定する会社はサーバ1
を保有し、電波の遮蔽エリアを実測する計測員は携帯端
末30を保有する。
11、建造物位置データベース12、電波遮蔽エリアデ
ータベース13、地図データベース14、測定ルートデ
ータベース15及び実測データベース16からなるデー
タベースを備える。また、サーバ1は、データ書込部2
4、電波遮蔽エリア算出部25、測定ルート算出部2
6、データ送信部27及び計測データ収集部28を有し
ている。
塔Rの電波発信源R1の緯度・経度及び高さからなる電
波発信源位置データを記憶する。
ンションなどの電波を遮蔽する建造物Pの建造物位置デ
ータを記憶する。建造物位置データは、建造物を1個ま
たは複数の直方体に近似させたときの、この直方体の底
面の各頂点が存在する緯度と経度及び高さの情報からな
る。図2は図1に示した建造物位置データベース12の
データの一例を示す図である。まず、建造物Pを底面P
1P2P3P4が地上面に存在するように直方体P1P
2P3P4−P5P6P7P8に近似たとする。このと
き、建造物位置データは、点P1、P2、P3、P4の
存在する緯度及び経度と、高さP1P5(=P2P6=
P3P7=P4P8)の情報からなる。なお、電波塔R
方向に向いている側面をP1P2P6P5として、電波
塔Rから遠い方の底面の点をP1、近い方の底面の点を
P2とする。
物Pによって電波発信源R1からの電波が遮蔽される平
面視上のエリアを示す電波遮蔽エリアデータを記憶す
る。図3は、図1に示した電波遮蔽エリアデータベース
13の記憶する電波遮蔽エリアデータの一例を示す図で
ある。この図は、電波塔R及び建造物Pを上方向から投
影している。電波遮蔽エリアは建造物Pの底面の点P
1,P3と建造物の後方の点A、Bを含む4つの点で囲
まれた四角形で近似される。電波遮蔽エリアデータは、
それぞれの点の緯度及び経度の情報からなる。さらに、
遮蔽エリアデータベース13は、建造物Pによる電波遮
蔽エリア付近の電波強度を実測するときに、最も効率よ
く測定を開始するための目標ポイント等を記憶する。
平面の地図データを記憶する。道路情報は、交差点を緯
度・経度情報を持つ1つのノード、道路を交差点間すな
わちノード間を結合する直線としてモデル化される。図
4は図1に示した地図データベース14の記憶する地図
データが含む道路情報の一例を示す図である。丸で示さ
れているノードが交差点、ノード間を結ぶ直線が道路を
示している。
エリア付近の電波強度を実測するための最も効率的な道
順である測定ルートを記憶する。実測データベース16
は、電波強度実測時の緯度・経度からなる測定位置情
報、電波強度実測値及び実測時の天候情報からなる実測
データを記憶する。
力手段から入力された電波発信源位置データを電波発信
源位置データベース11に、建造物位置データを建造物
位置データベース12に書き込む機能を実現する。電波
遮蔽エリア算出部25は、電波発信源位置データベース
11と建造物位置データベース12を参照して建造物P
によって電波が遮蔽される平面視上の電波遮蔽エリアデ
ータとポイントS位置データを算出して電波遮蔽エリア
データベース13に書き込む機能を実現する。測定ルー
ト算出部26は、電波遮蔽エリアデータベース13と地
図データベース14を参照し、電波遮蔽エリアを実測す
るための最適な測定ルートを算出して、測定ルートデー
タベース15に書き込む機能を実現する。データ送信部
27は、測定ルートデータベース15に記憶されている
電波遮蔽エリアを実測するに最適な測定ルートや、実測
データベース16に記憶されている過去の実測データな
どを読み出し、携帯端末30に送信する機能を実現す
る。計測データ収集部28は、携帯端末30が送信する
実測データを受信し、実測データベース16に記憶させ
る機能を実現する。
ning system)により緯度・経度情報からなる位置情報
を取得する手段と、移動体通信網及びインターネットか
らなるネットワークを介してサーバ1と信号を送受信す
る手段と、ボタンやファンクションキーなどによりサー
バ1へ送信するデータを入力する手段と、入力されたデ
ータを信号として送出する手段と、サーバ1から受信し
た信号に含まれる情報をLCD(Liquid Crystal Displ
ay)などのディスプレイにデータを表示する手段とを備
える。
発明の一実施の形態による電波遮蔽エリア推定及び測定
ルート算出の動作を示すフローチャートである。ステッ
プS51において、サーバ1の操作者は、キーボードな
どの入力手段により、電波塔Rの電波発信源R1の緯度
・経度及び高さからなる電波発信源位置データをサーバ
1に入力する。すると、データ書込部24は、この入力
された電波発信源位置データを電波発信源位置データベ
ース11に書き込む。続いてステップS52において、
サーバ1の操作者は、キーボードなどの入力手段によ
り、電波を遮蔽する建造物Pの建造物位置データをサー
バ1に入力する。すると、データ書込部24は、この入
力された建造物位置データを建造物位置データベース1
2に書き込む。
エリア算出部25は、ステップS51で入力された電波
発信源R1から発信される電波が、ステップS52で入
力された建造物Pで電波が遮蔽される電波遮蔽エリア付
近の電波強度を実測するときのポイントSのポイントS
位置データを算出し、電波遮蔽エリアデータベース13
に記憶する。図6の本実施の形態によるポイントSの算
出方法を示す図を用いて説明する。図6は、電波塔R及
びポイントSを算出する対象の建造物Pを横方向から投
影した図であり、線gは地上面、P9は直方体に近似さ
せた建造物Pの電波塔Rのある側とは反対側の面の最上
部の中間点であり、すなわちP7とP8の中間点であ
る。ポイントSは、R1及びP9を通る直線が線gと交
わる点として算出される。
蔽エリア算出部25は、ステップS51で入力された電
波発信源R1の電波発信源位置データと、ステップS5
2で入力された建造物P建造物位置データから、電波発
信源R1から発信される電波が建造物Pにより電波が遮
蔽される電波遮蔽エリアを算出し、電波遮蔽エリアデー
タベース13に記憶する。この電波遮蔽エリアデータの
算出方法、すなわち、図3における点A,点Bの算出の
方法については後述する。
位置データの入力が終了したか否かが判断され、操作者
による入力終了のキー操作が行われなければ、再びステ
ップS52へ戻り、ステップS52〜S54を繰り返
す。そして、操作者が建造物位置データの入力終了のキ
ー操作を行った場合は、ステップS56へ進む。
対象となる電波遮蔽エリアが選択されたか、あるいは、
操作終了が選択されたかが判断され、操作者が測定ルー
トを算出したい電波遮蔽エリアの選択を行った場合に
は、ステップS57に進み、サーバ1はステップS53
で算出したポイントS位置データ、ステップS54で算
出した電波遮蔽エリアデータ、及び、地図データベース
14に記憶されている地図情報を用いて測定ルート算出
を実行する。そして、算出された測定ルートは測定ルー
トデータベース15に記憶される。なお、測定ルート算
出の方法については後述する。そして、ステップS56
に戻り、再び操作者が次の測定ルートを算出したい電波
遮蔽エリアを選択した場合には、サーバ1はステップS
57の測定ルート算出を繰り返し、操作者が終了キーを
操作した場合は電波遮蔽エリア推定及び測定ルート算出
の動作を終了する。
ローチャートと、図8の電波塔R及び建造物Pを横方向
から投影した図と、図9の座標平面上に電波塔Rを算出
する対象の建造物Pを上方向から投影した図とを用い
て、図5のステップS54で電波遮蔽エリア算出部25
が、電波発信源R1から発信される電波が建造物Pで遮
蔽される電波遮蔽エリアの電波遮蔽エリアデータを算出
する方法を説明する。
4−3にかけて、電波遮蔽エリアを特定する点A、Bを
算出するための算出補助点Eを求める。まず、ステップ
S54−1では、ポイントSと電波塔Rの距離dを算出
する。図8を参照して説明する。図8において、電波発
信源R1の高さをRh、建造物Pの高さをPh、地上面
を線gとする。そして、建造物Pの電波塔Rのある側と
は反対側の面の最上部の中間点P9から線gに下ろした
垂線の足と電波塔Rとの距離をcとすると、距離dは、 d=(Rh*c)/(Rh−Ph) …(1) により算出される。これは距離dは、電波塔Rと建造物
Pの緯度・経度及び高さのデータから算出できることを
示している。
て、上方向から電波塔Rと建造物Pを投影して、電波発
信源R1と建造物Pの上面P5P6P7P8の中心点P
10を通る直線と垂直に交わり、かつR1を通る線をy
座標とするxy座標平面を考える。図9においては、電
波発信源R1と建造物Pの上面の中心点P10を通る直
線と垂直に交わり、かつR1を通る線をy座標、点R1
と点P10を通る直線と平行、すなわちy座標と直交す
る任意の直線をx座標としている。このとき、点P1の
座標をP1(p1x,p1y)、点P3の座標をP3
(p3x,p3y)とおく。
出補助点Eの座標を求める。図9を用いて説明する。ま
ず、x軸と平行であり、点P1を通る直線である線mを
ひく。線mは、y=p1yと表される。そして、線m上
にある、y座標からステップS54−1で求めた距離d
にある点が、算出補助点Eである。このとき、算出補助
点Eの座標をE(ex,ey)とおくと、|ex|=d
と表すことができる。ここでは、点Eは第三象現にある
ため、 ex=−d …(2) となる。そして、点Eは、線m:y=p1y上の点であ
るため、 ey=p1y …(3) となる。これは点Eが、電波塔Rと建造物Pの緯度・経
度及び高さのデータから算出されるdと、建造物PのP
1の座標から算出できることを示している。
て、点Aを求める。図9を用いて説明すると、点P3と
点Eを通る直線である線lに対して、点P1から下ろし
た垂線の延長上にあり、直線lから点P1と同じ距離に
あり、かつ、点P1と反対側にある点が点Aである。こ
のとき、点Aの座標をA(ax,ay)とおくと、a
x,ayは、 ax={2*ex*(p1y−p3y)^2}/{ex^2+(p1y−p3y) ^2} …(4) ay={2*ex^2*(p1y−p3y)}/{ex^2+(p1y−p3y) ^2} …(5) により算出される。これは点Aが、算出補助点Eの座標
と、建造物PのP1及びP2の座標から算出できること
を示している。
て、点Bを求める。点Bは点A及び点Eの中間点であ
る。よって、点Bの座標をB(bx,by)とおくと、
bx,byは、 bx=(ax+ex)/2 …(6) by=(ay+ey)/2 …(7) により算出される。これは点Bは、算出補助点Eの座標
と、点Aの座標から算出できることを示している。
Bの緯度・経度を求める。式1〜式7により、式4〜式
7で求められた点Aと点Bの座標は全て、電波送信部位
置データ及び建造物位置データ、及び、建造物PのP
1、P3の座標で表すことができることを示している。
さらに、電波送信部位置データ及び建造物位置データの
緯度・経度情報と、図9上の座標との関係から、点A及
び点Bの緯度・経度を算出することができる。そして、
点A、点B、点P1、点P3を結んだ四角形が電波遮蔽
エリアであり、この算出された点A、点B、点P1、点
P3の緯度・経度情報からなる電波遮蔽エリアデータは
前述する図5のステップS54に従い、電波遮蔽エリア
データベース13に記憶される。
図を用いて、図5のステップS57で測定ルート算出部
26が、電波遮蔽エリアを測定するための最適ルートを
算出する方法を説明する。
から投影した図である。測定ルート算出部26は、電波
遮蔽エリアデータから操作者が選択した建造物Pの電波
遮蔽エリアデータとポイントSデータを読み出す。そし
て、電波送信部R1及び建造物Pの点P1を通る直線を
線k、ポイントSから線kへ引いた垂線を線h、ポイン
トSを通り線kに平行かつ線hに垂直な直線を線j、線
kと線hの交点を点Fとする。そして、ポイントS位置
データ及び電波遮蔽エリアデータの緯度・経度情報か
ら、この緯度・経度が含まれる地図情報を読み出し、電
波遮蔽エリアデータが示す点と重ね合わせる。
に、ポイントSに最も近いノード(交差点)N1を選択
する。次に、線j上を電波塔Rとは反対の方向からポイ
ントSへ近づくようなルートに最も近い、ノードN1を
通る道路を選択する。そして、この選択された道路を電
波塔Rと反対側の方向からノードN1へ到着するよう
に、測定ルートの開始部分を決定する。次に、点Fに最
も近いノードN2を選択してノードN1からノードN2
に向かう道路を選択する。次に、点Bに最も近いノード
N4を選択し、ノードN2からノードN4へ向かう道路
を選択する。ここでは、ノードN2からノードN4まで
直接の道路がないために、ノードN2から1ノード分電
波塔R方向へ近づいたN3を経由した道路を選択する。
次に、点Aに最も近い電波遮蔽エリア外のノードN5を
選択し、ノードN4からノードN5までの道路を選択す
る。
N5を選択した後は、以下のように道路を選択してい
く。まず、現在選択されている電波遮蔽エリア外のノー
ドが線A−P3側にあれば、このノードに到着するまで
に通過したノードのうち、最も直前に通過した線B−P
1側の電波遮蔽エリア外のノードから電波塔Rに近い電
波遮蔽エリア外のノードを次ノードとして選択する。ま
た、現在選択されている電波遮蔽エリア外のノードが線
B−P1側にあれば、このノードに到着するまでに通過
したノードのうち、最も直前に通過した線A−P3側の
電波遮蔽エリア外のノードから電波塔Rに近い電波遮蔽
エリア外のノードを次ノードとして選択する。そして、
現在選択されているノードから電波遮蔽エリアを通過し
て次ノードに到着する道路を選択する。
の道路の選択に適用して説明する。ノードN5は線A−
P3側にあるため、ノードN5に到着するまでに、すで
に選択したノードのうち、最も直前に通過した線B−P
1側の電波遮蔽エリア外のノードであるノードN3か
ら、1つ電波塔Rへ近づいたノードN7を次ノードとし
て選択し、ノードN5から電波遮蔽エリアを通過し次ノ
ードN7へ向かう道路を選択する。このとき、これまで
に選択した道路を使わずかつ最短となる、ノードN6を
経由した道路を選択する。次に、ノードN7は線B−P
1側にあるため、ノードN7に到着するまでに、最も直
前に通過した線A−P3側の電波遮蔽エリア外のノード
であるN6から1ノード分電波塔Rへ近づいたノードN
8を次ノードとして選択し、ノードN7から電波遮蔽エ
リアを通過しノードN8へ向かう道路を選択する。
ルートの開始方向を決定し、電波遮蔽エリア内を通って
電波塔R方向に向かって蛇行しながら建造物Pに近づく
ように、地図データの交差点を示すノードを選択し、そ
れらノードをつなぐ道路を選択することで測定ルートを
決定する。そして、この計測ルートをステップS56で
示すように測定ルートデータベース15へ記憶する。
ダウンロードする動作を示す。
したいときには、携帯端末30より携帯電話網及びイン
ターネット網を介してサーバ1に地図情報を要求する。
このとき、携帯端末30は、GPSにより取得した携帯
端末の位置を示す緯度・経度情報からなる携帯端末位置
情報をこの地図情報の要求に含める。すると、サーバ1
のデータ送信部27は、地図データベース14から、携
帯端末30から受信した携帯端末位置情報をキーに、該
当する地域の地図情報を読み出し携帯端末30へ送信す
る。携帯端末30は、受信した地図データをディスプレ
イに表示する。
に関する情報を知りたいときには、この携帯端末30の
ディスプレイに表示された地図上のアイコンをクリック
する。すると、携帯端末30は、表示していた地図情報
の緯度・経度情報を含んだ実測に関する情報の要求をデ
ータ送信部27に送信し、データ送信部27はこの要求
を受信すると、受信した地図情報の緯度・経度情報を基
に建造物位置データベース12及び電波遮蔽エリアデー
タベース13を検索して、周辺の建造物Pの情報、電波
遮蔽エリアの情報などを取得し、また、実測データベー
ス16を検索して、過去に同じ位置で電波を実測したと
きの実測データがあれば、あわせて携帯端末30に送信
する。携帯端末30は、これらの情報を受信すると、デ
ィスプレイに表示する。
携帯端末30との動作について説明する。
測定ルートを入手したいときには携帯端末30より携帯
電話網及びインターネット網を介してサーバ1に測定ル
ート情報の要求を送信する。このとき、携帯端末30
は、GPSにより取得した携帯端末位置情報を要求に含
める。すると、データ送信部27は、携帯端末30の位
置情報をキーに該当する地域の測定ルートデータベース
15から測定ルート情報を読み出し、携帯端末30へ送
信する。携帯端末30は、受信した測定ルート情報をデ
ィスプレイに表示する。
された地図情報から建造物Pを選択してデータ送信部2
7に送信することで、選択した建造物Pの測定ルート情
報を要求してもよい。このとき、携帯端末は、選択した
建造物Pの緯度・経度情報を含む測定ルート情報の要求
をサーバ1に送信する。データ送信部27は、建造物P
の緯度・経度情報をキーに該当する地域の測定ルートデ
ータベース15から測定ルート情報を読み出し携帯端末
30へ送信する。
末30に現在位置における電波強度測定の実測値と天候
情報を入力し、これらのデータを計測データ収集部28
へ送信する。このとき、携帯端末30は、GPSにより
取得した携帯端末位置情報も含める。計測データ収集部
28は、受信した携帯端末位置情報を測定位置情報と
し、電波強度実測値及び実測時の天候情報を実測データ
として実測データベース16に記憶する。
部に、コンピュータシステムを有している。そして、上
述した各種動作の過程は、プログラムの形式でコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプ
ログラムをコンピュータが読み出して実行することによ
って、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取
り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等を
いう。また、このコンピュータプログラムを通信回線に
よってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピ
ュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラ
ムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行すること
により各種動作を行っても良い。なお、ここでいう「コ
ンピュータシステム」とは、オペレーティングシステム
や周辺機器等を含むものとする。
W(World Wide Web)システムを利用している場合であ
れば、WWWサーバ環境あるいはWWW表示環境を含む
ものとする。
媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、
ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシス
テムにおけるハードディスク等の記憶装置のことをい
う。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」と
は、電気通信回線を介してプログラムが伝送される場合
のコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(半導体リ
ードライトメモリ)などのように、少なくとも一定時間
プログラムを保持するものをも含むものとする。
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから電気
通信回線の伝送媒体を介して他のコンピュータシステム
に伝送されるものであっても良い。ここで電気通信回線
の伝送媒体とは、電気あるいは電磁波等による信号を伝
える物理的性質を持つ、金属線、光ファイバ、電磁場等
のことをいう。
一部を実現するものであっても良い。さらに、前述した
機能をコンピュータシステム上に既に記録されているプ
ログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差
分プログラムであっても良い。
遮蔽されるエリアを算出することが可能となることで、
この算出された電波が遮蔽されるエリア付近の電波強度
を実測するための道順である測定ルートを効率的に算出
することが可能となる。また、計画中あるいは建設中の
建造物であっても、当該建造物により電波が遮蔽される
エリアを算出することができる。
強度の実測にあたっては、地図情報や測定ルート情報を
携帯端末を用いて実測現場で取得することが可能になる
ため、実測作業の効率化を図ることができる。さらに、
実測した電波情報を実測現場から逐次システムへ転送す
ることにより、効率的な実測データの収集が可能にな
る。また、収集した実測データをディスプレイなどに表
示させることで、実測データを確認したり、あるいは、
コンピュータ上で動作する各種アプリケーションに実測
データを活用できるという利点がある。
算出装置を用いた電波遮蔽エリア計測管理システムの構
成を示すブロック図である。
データの一例を示す図である。
3の記憶する電波遮蔽エリアデータの一例を示す図であ
る。
る地図データが含む道路情報の一例を示す図である。
推定及び測定ルート算出の動作を示すフローチャートで
ある。
出方法を示す図である。
ローチャートである。
を示す電波塔R及び建造物Pの横方向からの投影図であ
る。
を示す座標平面上への電波塔Rと建造物Pの上方向から
の投影図である。
示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 入力された電波発信源及び建造物の緯度
・経度及び高さからなる位置情報と、平面の地図情報と
を記憶する第一の記憶手段と、 前記電波発信源及び建造物の位置情報を基に電波遮蔽エ
リアを算出する遮蔽エリア算出手段と、 算出された前記電波遮蔽エリアと前記平面の地図情報と
を基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強度を実測する道
順である測定ルートを算出する測定ルート算出手段と、 携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前
記測定ルートを前記携帯端末へ送信する測定ルート通知
手段と、 を備えることを特徴とする電波測定ルート算出装置。 - 【請求項2】 前記測定ルート算出手段は、前記電波発
信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面と交わるポ
イントであり、前記測定ルートの開始の目標となるポイ
ントであるポイントSの位置情報を算出し、平面視にお
いて、前記電波発信源と反対方向から前記ポイントSに
近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建造物の面の
うち最も前記電波発信源に近い面が地面と接する線分の
片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と前記電波発
信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるように、前記
測定ルートの開始方向を決定することを特徴とする請求
項1に記載の電波測定ルート算出装置。 - 【請求項3】 携帯端末から受信した、電波強度を実測
した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の
情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶する
第二の記憶手段を備えることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の電波測定ルート算出装置。 - 【請求項4】 携帯端末から前記地図情報の送信の要求
を受信し、前記携帯端末へ前記第一の記憶手段内の地図
情報を送信する地図情報通知手段を備えることを特徴と
する請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の電波測
定ルート算出装置。 - 【請求項5】 入力された電波発信源の位置情報と、建
造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを
算出する処理と、 前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面
と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標
となるポイントであるポイントSの位置情報を算出し、
平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポ
イントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建
造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接
する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と
前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるよ
うに、前記測定ルートの開始方向を決定する処理と、 前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、
前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強
度を実測する道順である測定ルートを算出する処理と、 を有することを特徴とする電波測定ルート算出方法。 - 【請求項6】 携帯端末から受信した、電波強度を実測
した測定位置の情報と前記測定位置における電波強度の
情報と測定時の天候情報とからなる実測情報を記憶する
処理を有することを特徴とする請求項5に記載の電波測
定ルート算出方法。 - 【請求項7】 携帯端末から前記地図情報の送信の要求
を受信し、前記携帯端末へ地図情報を送信する処理を有
することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の
電波測定ルート算出方法。 - 【請求項8】 入力された電波発信源の位置情報と、建
造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを
算出するステップと、 前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面
と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標
となるポイントであるポイントSの位置情報を算出する
ステップと、 平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポ
イントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建
造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接
する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と
前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるよ
うに、前記測定ルートの開始方向を決定するステップ
と、 前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、
前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強
度を実測する道順である測定ルートを算出するステップ
と、 携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前
記携帯端末へ送出するステップと、 携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の
情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の
天候情報とからなる実測情報を記憶するステップと、 をコンピュータに実行させるための電波測定ルート算出
プログラム。 - 【請求項9】 入力された電波発信源の位置情報と、建
造物の位置情報と、地図情報とを基に電波遮蔽エリアを
算出するステップと、 前記電波発信源及び前記建造物の上部を結ぶ直線が地面
と交わるポイントであり、前記測定ルートの開始の目標
となるポイントであるポイントSの位置情報を算出する
ステップと、 平面視において、前記電波発信源と反対方向から前記ポ
イントSに近づき、前記ポイントSに到着後は、前記建
造物の面のうち最も前記電波発信源に近い面が地面と接
する線分の片端のうち前記電波発信源から遠い方の端と
前記電波発信源を結ぶ直線に垂直となる方向へ曲がるよ
うに、前記測定ルートの開始方向を決定するステップ
と、 前記測定ルートの開始方向と、前記電波遮蔽エリアと、
前記地図情報とを基に前記電波遮蔽エリア付近の電波強
度を実測する道順である測定ルートを算出するステップ
と、 携帯端末から前記測定ルートの送信の要求を受信し、前
記携帯端末へ送出するステップと、 携帯端末から受信した、電波強度を実測した測定位置の
情報と前記測定位置における電波強度の情報と測定時の
天候情報とからなる実測情報を記憶するステップと、 の各処理をコンピュータに実行させる電波測定ルート算
出プログラムを記録する記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002094181A JP3560957B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 電波測定ルート算出装置及び方法ならびにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2003298535A true JP2003298535A (ja) | 2003-10-17 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010505298A (ja) * | 2006-09-26 | 2010-02-18 | ポラリス ワイアレス,インク. | 場所に依存する無線周波数データを収集するためのモバイル・テスト・ユニットの効率な展開配置 |
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-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002094181A patent/JP3560957B2/ja not_active Expired - Fee Related
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