JP2003298093A - 太陽発電ユニット及び覆蓋一体型太陽発電装置 - Google Patents

太陽発電ユニット及び覆蓋一体型太陽発電装置

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JP2003298093A
JP2003298093A JP2002096717A JP2002096717A JP2003298093A JP 2003298093 A JP2003298093 A JP 2003298093A JP 2002096717 A JP2002096717 A JP 2002096717A JP 2002096717 A JP2002096717 A JP 2002096717A JP 2003298093 A JP2003298093 A JP 2003298093A
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power generation
cover
solar power
generation unit
resin foam
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JP2002096717A
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English (en)
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Shigetoshi Otaki
重俊 大滝
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Takiron Co Ltd
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Takiron Co Ltd
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    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules
    • F24S25/10Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules extending in directions away from a supporting surface
    • F24S25/11Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules extending in directions away from a supporting surface using shaped bodies, e.g. concrete elements, foamed elements or moulded box-like elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で既設の覆蓋に簡単に設置でき、設置後
の覆蓋の開閉作業等が容易であり、受光面積や受光量の
増大を図ることができる太陽発電ユニットと、これを用
いた覆蓋一体型太陽発電装置を提供する。 【解決手段】 覆蓋3の上面に設置される太陽発電ユニ
ットであって、10°〜30°の角度で傾斜する傾斜上
面1a,2aを備えた高発泡倍率の樹脂発泡ブロック1
b,2bと、このブロック1b,2bの傾斜上面全体に
取付けられた太陽電池モジュール1c,2cからなる太
陽発電ユニットとする。そして、この太陽発電ユニット
を、水処理施設の上方開口部4を覆う覆蓋3の上面に設
置して、覆蓋一体型太陽発電装置を構成する。高発泡倍
率の樹脂発泡ブロック1b,2bで軽量化及び覆蓋の開
閉作業の容易化を図り、傾斜上面1a,2aによって受
光面積や受光量野増大を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量で設置作業が
容易な太陽発電ユニットと、このユニットを水処理施設
の覆蓋上面に設置した覆蓋一体型太陽発電装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上下水道施設等の水処理施設は、日射条
件の良い場所に設けられているため、この水処理施設の
上方に太陽電池を配置して、太陽光エネルギーの有効利
用を図る試みが各所で行われている。
【0003】その一つの例として、水処理施設の上方開
口部を覆う床板の上面に、鋼材等を溶接して架台を組み
立て、この架台の上に太陽電池モジュールを取付けた太
陽発電装置が知られている。
【0004】また、最近新設される水処理施設等では、
最初から太陽電池モジュールを取付けた覆蓋を作製し、
この覆蓋で水処理施設の上方開口部を覆って太陽光エネ
ルギーを有効利用することもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼材等
を溶接して架台を組み立て、太陽電池モジュールを取付
けるようにしたものは、覆蓋を一旦取り外してから架台
の組み立てを行う必要があり、架台の組立作業を現場で
行うので面倒である。しかも、組み立てた金属製の架台
はかなりの重さがあるため、架台を移動させて覆蓋を水
処理施設の上方開口部に戻す作業や、点検等の際に覆蓋
を上方開口部から取り除く作業が大変になるという問題
に加え、重量に耐える蓋強度が一層要求され補強が必要
な場合もある。
【0006】一方、最初から太陽電池モジュールを取付
けた覆蓋は、新たに水処理施設を設ける場合には好都合
であるが、既設の水処理施設には使用できないという問
題がある。
【0007】本発明は上記の事情に対処すべくなされた
もので、その目的とするところは、軽量で既設の覆蓋に
簡単に設置でき、設置後の覆蓋の開閉作業等が容易であ
り、受光面積や受光量の効率化を計ることができる、太
陽発電ユニットと覆蓋一体型太陽発電装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、覆蓋の上面に設置される太陽発
電ユニットであって、10〜30°の角度で傾斜する傾
斜上面を備えた高発泡倍率の樹脂発泡ブロックと、この
ブロックの傾斜上面全体に取付けられた太陽電池モジュ
ールとからなることを特徴とする。
【0009】このような太陽発電ユニットは、太陽電池
モジュールを取付けるブロックが高発泡倍率の樹脂発泡
ブロックであるため、ユニット全体が軽量であり、運搬
作業や覆蓋への設置作業を簡単かつ容易に行うことがで
きる。しかも、太陽電池モジュールは、樹脂発泡ブロッ
クの10°〜30°の角度で傾斜する傾斜上面に取付け
られているので、水平な上面に太陽電池モジュールを取
付ける場合に比べて受光面積が大きくなり、且つ、太陽
電池モジュールに対する太陽光の平均的な照射角度が大
きくなって受光量も増加するため、発電量を増大させる
ことが可能となる。
【0010】次に、請求項2の発明は、上記請求項1の
太陽発電ユニットにおいて、その樹脂発泡ブロックの底
面が、覆蓋の水平な上面に対応する平坦面に形成されて
いることを特徴とする。
【0011】このような太陽発電ユニットは、水平な上
面を有する覆蓋の該上面に設置されて覆蓋一体型太陽発
電装置を構成する。
【0012】次に、請求項3の発明は、上記請求項1の
太陽発電ユニットにおいて、その樹脂発泡ブロックの底
面が、覆蓋のドーム状に凸湾曲した上面に対応する湾曲
面に形成されていることを特徴とする。
【0013】このような太陽発電ユニットは、ドーム状
に凸湾曲した上面を有する覆蓋の該上面に設置されて覆
蓋一体型太陽発電装置を構成する。
【0014】次に、請求項4の発明は、上記請求項1〜
3のいずれかの太陽発電ユニットにおいて、その樹脂発
泡ブロックに空洞部が形成されていることを特徴とす
る。
【0015】このような太陽発電ユニットは、空洞部に
よって樹脂発泡ブロックが更に軽量となるので、運搬作
業や覆蓋への設置作業などが更に容易となる。
【0016】次に、請求項5の発明は、上記請求項1〜
4のいずれかの太陽発電ユニットにおいて、その樹脂発
泡ブロックが外皮材によって被覆されていることを特徴
とする。
【0017】樹脂発泡ブロックは発泡倍率が高くなるほ
ど軽量になるが、その反面、強度が低下して脆弱にな
り、外部からの衝撃力を受けると損傷しやすくなる。け
れどもこの太陽発電ユニットのように樹脂発泡ブロック
が外皮材で被覆されていると、樹脂発泡ブロックが外皮
材で保護されて損傷し難くなるので、樹脂発泡ブロック
の発泡倍率を大きくして充分な軽量化を達成することが
可能となる。また、樹脂発泡ブロックに空洞部が形成さ
れている場合は、ゴミやホコリが該空洞部に侵入して溜
まるのを外皮材で阻止することができる。
【0018】次に、請求項6の発明は、上記請求項1〜
5のいずれかの太陽発電ユニットにおいて、その樹脂発
泡ブロックの底部に車輪、コロ、滑り材のいずれかが取
付けられていることを特徴とする。
【0019】このような太陽電池ユニットは、車輪、コ
ロ、滑り材によって略水平に移動させやすいため、太陽
電池ユニットを移動させる必要が生じた場合に便利であ
る。
【0020】次に、請求項7の発明は、上記請求項1〜
6のいずれかの太陽発電ユニットにおいて、該ユニット
が複数に分割して形成され、合体して覆蓋の上面に設置
されるものであることを特徴とする。
【0021】太陽発電ユニットは、それ単独で覆蓋の上
面全体に設置できる大きさとしてもよいが、この太陽発
電ユニットのように複数に分割して形成されていると、
それぞれの分割ユニットは嵩が小さく極めて軽量である
ため、運搬作業が極めて楽になり、合体して覆蓋へ設置
する作業も一層容易になる。
【0022】次に、請求項8の発明に係る覆蓋一体型太
陽発電装置は、上記請求項1〜7のいずれかの太陽発電
ユニットを、水処理施設の上方開口部を覆う覆蓋の上面
に設置したことを特徴とする。
【0023】このような覆蓋一体型太陽発電装置は、覆
蓋の上面に設置した太陽発電ユニットが上述したように
軽量であるため、水処理施設の点検等の際に覆蓋ごと持
ち上げて開口部から取り除くことができる。しかも、覆
蓋の上面に設置された太陽発電ユニットは、上述したよ
うに受光面積が大きく受光量が多いため、太陽光を効率
良く利用して大量に発電することができ、また、太陽発
電ユニットの樹脂発泡ブロックによって断熱効果も発揮
される。
【0024】次に、請求項9に係る覆蓋一体型太陽発電
装置は、上記請求項8の太陽発電装置において、その覆
蓋に点検窓が設けられ、この点検窓を露出させる凹欠部
が太陽発電ユニットの樹脂発泡ブロックに形成されてい
ることを特徴とする。
【0025】このような覆蓋一体型太陽発電装置は、覆
蓋の点検窓が樹脂発泡ブロックの凹欠部によって露出し
ているため、太陽発電ユニットを移動させることなく点
検窓を開けて槽内点検を行うことが可能となる。
【0026】次に、請求項10の発明に係る覆蓋一体型
太陽発電装置は、水処理施設の上方開口部を覆う覆蓋の
上面の凹部に高発泡倍率の樹脂発泡体を充填し、その上
から太陽電池モジュールを覆蓋の上面全体に取付けたこ
とを特徴とする。
【0027】このような覆蓋一体型太陽発電装置は、覆
蓋がその上面に凹部を有するものであっても、該凹部に
充填される樹脂発泡体によって覆蓋上面が平坦化され、
上面全体を有効に利用して太陽電池モジュールを取付け
ることができるので、発電量を増大させることができ
る。しかも、高発泡倍率の樹脂発泡体は軽量であるか
ら、重量増加を最小限に抑えることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の具
体的な実施形態を詳述する。
【0029】図1は本発明の一実施形態に係る太陽発電
ユニットの斜視図、図2は太陽電池モジュールを分離し
て示す同太陽発電ユニットの断面図、図3は同太陽発電
ユニットを設置した覆蓋一体型太陽発電装置の斜視図、
図4は図3のA−A線拡大断面図である。
【0030】図1,図2に示す太陽発電ユニットは二つ
に分割して形成され、図3,図4に示すように合体して
覆蓋の上面に設置される分割ユニット1,2から成る。
【0031】これらの分割ユニット1,2はいずれも、
同じ角度で傾斜する傾斜上面1a,2aを備えた高発泡
倍率の樹脂発泡ブロック1b,2bと、その傾斜上面1
a,2aの全体に取付けられた太陽電池モジュール1
c,2cとを有するものであって、樹脂発泡ブロック1
b,2bの底面1d,2dは覆蓋3の水平な上面に対応
する平坦面に形成されている。そして、これらの樹脂発
泡ブロック1b,2bはいずれも、外皮材1e,2eに
よって被覆されている。
【0032】分割ユニット1の樹脂発泡ブロック1b
は、傾斜上面1aを有する側面形状が直角三角形の三角
ブロックに形成され、その内部には空洞部1fが形成さ
れている。一方、分割ユニット2の樹脂発泡ブロック2
bは、傾斜上面2aを有する側面形状が横倒れした台形
の立方体ブロックに形成され、この内部にも空洞部2f
が形成されている。そして、これらの樹脂発泡ブロック
1b,2bの傾斜上面1a,2aには、図2に破線で示
すように、太陽電池モジュール1c,2cの配線を行う
ための配線溝1g,2gがそれぞれ形成されている。
【0033】上記の空洞部1f,2fは、樹脂発泡ブロ
ック1b,2bを更に軽量化するために形成されたもの
であって、樹脂発泡ブロック1b,2bの体積の40〜
80%を占めることが好ましい。空洞部1f,2fの占
める率が40%未満では、充分な軽量化を図ることが難
しく、一方、80%を越えると、樹脂発泡ブロック1
b,2bの強度不足を招く恐れがある。尚、この空洞部
1f,2fは省略してもよい。
【0034】樹脂発泡ブロック1b,2bとしては、2
0〜100倍程度の高発泡倍率を有するポリスチレン、
ポリアクリル、ポリウレタンなどの発泡ブロックが好適
であり、このような高発泡倍率の樹脂発泡ブロックは軽
量にして実用的な強度を備えている。発泡倍率が20倍
より低い樹脂発泡ブロックは、強度は大きいけれども重
すぎる欠点があり、一方、発泡倍率が100倍より高い
樹脂発泡ブロックは、きわめて軽量であるけれども強度
が劣る欠点を有するので、いずれも好ましくない。尚、
発泡樹脂ブロックの比重は、樹脂の種類や発泡倍率によ
って異なるが、0.03〜0.5程度の範囲内であるこ
とが適当である。
【0035】また、樹脂発泡ブロック1b,2bの傾斜
上面1a,2aの傾斜角度は10°〜30°の範囲に設
定する必要があり、この範囲で傾斜する傾斜上面に太陽
電池モジュール1c,2cを取付けると、水平な上面に
太陽電池モジュールを取付ける場合に比べて、受光面積
が略1.05〜1.2倍程度増加すると共に、太陽電池
モジュール1c,2cに対する太陽光の平均的な照射角
度も大きくなって受光量が多くなるため、発電量を増大
させることが可能となる。傾斜上面1a,2aの傾斜角
度が10°より小さい場合は、受光面積も受光量も殆ど
増加しないので発電量を増大させることが困難であり、
一方、傾斜角度が30°より大きい場合は、急傾斜のた
め分割ブロック1,2の高さが高くなりすぎて大きい風
圧を受けるようになり、また、受光量が殆ど増加しない
ので発電量を増大させることも困難である。傾斜上面1
a,2aの更に好ましい傾斜角度の範囲は15°〜25
°である。
【0036】樹脂発泡ブロック1b,2bを被覆する外
皮材1e,2eとしては、その厚さが0.5〜3.0m
m程度のFRPシートや、化学繊維製もしくは有機繊維
製の織布もしくは不織布などが好適に使用される。FR
Pシートを使用する場合は、樹脂発泡ブロック1b,2
bに接着して被覆すればよく、織布や不織布を使用する
場合は、袋状に縫製して樹脂発泡ブロック1b,2bを
包み込むように接着すればよい。このような外皮1e,
2eで樹脂発泡ブロック1b,2bが被覆され保護され
ていると、外部から衝撃力を受けても樹脂発泡ブロック
1b,2bが損傷し難くなり、また、ゴミやホコリが空
洞部1f,2fに侵入して溜まるのを外皮材1e,2e
によって阻止できる利点がある。
【0037】この実施形態では、樹脂発泡ブロック1
b,2bの周囲全体を外皮材1e,2eで被覆している
が、樹脂発泡ブロック1b,2bの底面1d,2dや傾
斜上面1a,2aは外皮材を省略してもよい。
【0038】太陽電池モジュール1c,2cはその両面
が防水処理され、方形のパネル枠1h,2hに支持され
て、樹脂発泡ブロック1b,2bの傾斜上面1a,2a
に取付けられている。この太陽電池モジュール1c,2
cの取付方法は特に制限がなく、例えば、樹脂発泡ブロ
ック1b,2bの傾斜上面1a,2aがFRPシートの
外皮材1e,2eで被覆されている場合には、太陽電池
モジュールのパネル枠1h,2hを外皮材1e,2eに
ビス等で固定すればよい。また、傾斜上面1a,2aが
織布や不織布の外皮材1e,2eで被覆されている場合
には、外皮材1e,2eと傾斜上面1a,2aとの間に
取付用の枠材(不図示)を介在させ、この枠材に太陽電
池モジュールのパネル枠1h,2hをビス等で固定すれ
ばよい。
【0039】図1に示すように、分割ユニット1の最大
高さHmax と分割ユニット2の最低高さHmin は実質的
に同一とされている。従って、図3,図4に示すよう
に、水処理施設の上方開口部4を覆う既設の覆蓋3の水
平な上面に双方の分割ユニット1,2を合体させて設置
すると、10°〜30°の傾斜角度で傾斜する太陽電池
モジュール1c,2cが段差なく連続した側面形状が直
角三角形の一つの大きな太陽発電ユニットになって、本
発明の覆蓋一体型太陽発電装置が構成される。
【0040】分割ユニット1,2の覆蓋3への固定方法
は特に制限がなく、例えば、各ユニットの樹脂発泡ブロ
ック1b,2bがFRPシートの外皮材1e,2eで被
覆されている場合には、図3に示すように固定用の金具
5の孔からビス等を外皮材1e,2eと覆蓋3にねじ込
んで固定すればよい。また、樹脂発泡ブロック1b,2
bが織布や不織布の外皮材1e,2eで被覆されている
場合は、樹脂発泡ブロック1b,2bの側面の下端部と
外皮材1e,2eとの間に枠材(不図示)を介在させ、
固定用の金具5の孔からビス等を該枠材と覆蓋3にねじ
込んで固定すればよい。
【0041】以上のような本発明の分割タイプの太陽発
電ユニットを覆蓋3の上面に設置して構成される本発明
の覆蓋一体型太陽発電装置は、太陽電池モジュール1
c,2cが10°〜30°の角度で傾斜して受光面積や
受光量が増加するため、太陽電池モジュール1c,2c
による発電量が多くなる。しかも、高発泡倍率の樹脂発
泡ブロック1b,2bを用いた分割ユニット1,2は軽
量であるため、水処理施設の上方開口部4に覆蓋3を被
せたまま状態で、分割ユニット1,2を覆蓋3の上に運
び上げ、既述したように固定用の金具5を用いてビス等
で固定することにより、簡単に設置することができる。
従って、従来のように鋼材を溶接することにより、太陽
電池モジュールを取付けるための架台を組立てる面倒な
作業が全く不要となり、作業性が大幅に向上すると共
に、溶接の火花で覆蓋3が焦げる問題も解消される。ま
た、この分割タイプの太陽発電ユニットを覆蓋3に設置
しても重量が大幅に増えることがないため、水処理施設
の点検時等における覆蓋の脱着作業も容易に行うことが
でき、更に、太陽発電ユニットの樹脂発泡ブロック1
b,2bによって断熱効果も発揮される。
【0042】上記の太陽発電ユニットは二分割タイプの
ものであるが、双方の分割ブロック1,2を一体化した
構造の太陽発電ユニットとしてもよく、また、覆蓋が大
きい場合には、三分割もしくはそれ以上の多分割タイプ
のものとしてもよい。
【0043】図5は本発明の他の実施形態に係る分割タ
イプの太陽発電ユニットの断面図である。
【0044】この太陽発電ユニットは、前述した分割ユ
ニット1,2のそれぞれの樹脂発泡ブロック1b,2b
の底部に、車輪1i,2iを取付けたものである。その
他の構成は前述した太陽発電ユニットの分割ユニット
1,2と同様であるので、図5において同一部材に同一
の符号を付し、説明を省略する。
【0045】このような太陽発電ユニットは、分割ユニ
ット1,2がそれぞれの車輪1i,2iによって略水平
に移動させやすいため、分割ユニット1,2を覆蓋3か
ら移動させて下ろしたり、覆蓋3の上へ戻したりする場
合に、移動作業がしやすいという利点があり、便利であ
る。
【0046】図6は本発明の更に他の実施形態に係る分
割タイプの太陽発電ユニットの断面図である。
【0047】この太陽発電ユニットは、前述した分割ユ
ニット1,2のそれぞれの樹脂発泡ブロック1b,2b
の底部に、滑り材1j,2jとしてソリを取付けたもの
である。その他の構成は前述した太陽発電ユニットの分
割ユニット1,2と同様であるので、図5において同一
部材に同一の符号を付し、説明を省略する。
【0048】このような太陽発電ユニットも、分割ユニ
ット1,2がそれぞれの滑り材1j,2jによって略水
平に移動させやすいため、該分割ユニット1,2を覆蓋
3から移動させて下ろしたり、覆蓋3の上へ戻したりす
る場合に、移動作業がしやすいという利点があり、便利
である。
【0049】図7は本発明の更に他の実施形態に係る太
陽発電ユニットを設置した覆蓋一体型太陽発電装置の断
面図である。
【0050】この覆蓋一体型太陽発電装置は、覆蓋3の
上面に前述した太陽発電ユニットの分割ユニット1,2
を設置したものであるが、覆蓋3には点検窓3aが設け
られており、これに対応して、分割ユニット2の樹脂発
泡体2bには、該点検窓3aを露出させるための凹欠部
2kが形成されている。その他の構成は前述した太陽発
電ユニットの分割ユニット1,2と同様であるので、図
7において同一部材に同一の符号を付し、説明を省略す
る。
【0051】このような太陽発電ユニットは、覆蓋3の
点検窓3aが分割ユニット2の樹脂発泡ブロック2bに
形成した凹欠部2kによって露出されているため、分割
ユニット2を移動させることなく点検窓3aを開けて槽
内点検を行うことが可能となる。
【0052】図8は本発明の更に他の実施形態に係る太
陽発電ユニットを設置した覆蓋一体型太陽発電装置の断
面図である。
【0053】この覆蓋一体型太陽発電装置の覆蓋30の
上面に設置されている太陽発電ユニットは、10°〜3
0°の傾斜角度で傾斜する傾斜上面6aを備えた高発泡
倍率(20〜100倍)の樹脂発泡ブロック6bと、こ
の樹脂発泡ブロック6bの傾斜上面に取付けられた太陽
電池モジュール6cと、この樹脂発泡ブロック6bを被
覆する被覆材6eとからなるものであって、この樹脂発
泡ブロック6bにも中空部6fが形成されている。そし
て、この樹脂発泡ブロック6bの底面6dは、覆蓋30
のドーム状に凸湾曲した上面に対応する湾曲面に形成さ
れている。この太陽発電ユニットの他の構成は、前述し
た太陽発電ユニットと実質的に同様であるので、説明を
省略する。
【0054】この太陽発電ユニットは、覆蓋30の凸湾
曲した上面の中央部から片側に設置され、固定用の金具
5を用いてビス等で覆蓋30に固定されている。そし
て、太陽発電ユニットの設置されていない覆蓋30の反
対側の上面には、太陽電池モジュール60cが樹脂発泡
ブロックの傾斜上面6aと同じ傾斜角度で配置され、こ
の太陽電池モジュール60cのパネル枠60hの片側
(樹脂発泡ブロック6b側)が樹脂発泡ブロック6bの端
部に載置されてビス等で固定されると共に、パネル枠6
0hの反対側が覆蓋上面の支持材60iにビス等で固定
されて、覆蓋一体型太陽発電装置が構成されている。
【0055】上記のような覆蓋一体型発電装置も、その
太陽電池モジュール6c,60cが10°〜30°傾斜
しているため、水平な場合に比べて受光面積や受光量が
多く、発電量を増大させることができる。そして、高発
泡倍率の樹脂発泡ブロック6bを採用した太陽発電ユニ
ットは軽量であるため、覆蓋30の上面への設置作業が
簡単であり、また、点検等の際には容易に覆蓋30の脱
着作業を行うことができる。
【0056】図9は本発明の更に他の実施形態に係る覆
蓋一体型太陽発電装置の断面図である。
【0057】この覆蓋一体型太陽発電装置は、上面に凹
部31aを有する覆蓋31を対象にして構築されるもの
であって、該覆蓋31の凹部31aには前述した樹脂発
泡ブロックと同様の高発泡倍率(20〜100倍)の樹
脂発泡体7が充填され、この樹脂発泡体7によって覆蓋
31の上面が平坦化されている。そして、この平坦化さ
れた覆蓋31の上面全体に太陽電池モジュール8が取付
けられ、この太陽電池モジュール8の配線を行うための
配線溝9が、覆蓋中央の凹部31aに充填された樹脂発
泡体に形成されている。
【0058】このような覆蓋一体型太陽発電装置は、覆
蓋31がその上面に凹部31aを有していても、該凹部
31aに充填される樹脂発泡体7によって覆蓋上面が平
坦化され、上面全体を有効に利用して太陽電池モジュー
ル8を取付けることができるので、発電量を増大させる
ことができる。しかも、高発泡倍率の樹脂発泡体7は軽
量であるから、重量増加を最小限に抑えることができ
る。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1〜9に係る太陽発電ユニット及び覆蓋一体型
太陽発電装置は、受光面積や受光量が増加するため発電
量が多く、しかも、高発泡倍率の樹脂発泡ブロックの採
用により軽量化されているため、太陽発電ユニットの覆
蓋への設置作業や、水処理施設の点検時等における覆蓋
一体型太陽発電装置の脱着作業を容易に行うことがで
き、特に、太陽発電ユニットが分割タイプの場合は作業
性等が一層向上するようになり、また、樹脂発泡ブロッ
クによって断熱作用も発揮されるといった効果を奏す
る。
【0060】そして、本発明の請求項10に係る覆蓋一
体型太陽発電装置は、上面に凹部を有する覆蓋でも樹脂
発泡体の充填によって覆蓋上面を平坦化し、上面全体を
有効に利用して太陽電池モジュールを取付けることによ
り発電量の増大を図ることができ、重量増加も最小限に
抑えることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る太陽発電ユニットの
斜視図である。
【図2】太陽電池モジュールを分離して示す同太陽発電
ユニットの断面図である。
【図3】同太陽発電ユニットを設置した本発明の覆蓋一
体型太陽発電装置の斜視図である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る太陽発電ユニット
の断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態に係る太陽発電ユニ
ットの断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係る覆蓋一体型太
陽発電装置の断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係る覆蓋一体型太
陽発電装置の断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態に係る覆蓋一体型太
陽発電装置の断面図である。
【符号の説明】
1,2 太陽発電ユニットの分割ユニット 1a,2a,6a 傾斜上面 1b,2b,6b 樹脂発泡ブロック 1c,2c,6c,60c,8 太陽電池モジュール 1d,2d,6d 底面 1e,2e,6e 外皮材 1f,2f,6f 空洞部 1g,2g 配線溝 1i,2i 車輪 1j,2j 滑り材(ソリ) 2k 凹欠部 3,30,31 覆蓋 4 水処理施設の上方開口部 7 樹脂発泡体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】覆蓋の上面に設置される太陽発電ユニット
    であって、10°〜30°の角度で傾斜する傾斜上面を
    備えた高発泡倍率の樹脂発泡ブロックと、このブロック
    の傾斜上面全体に取付けられた太陽電池モジュールとか
    らなることを特徴とする太陽発電ユニット。
  2. 【請求項2】樹脂発泡ブロックの底面が、覆蓋の水平な
    上面に対応する平坦面に形成されている請求項1に記載
    の太陽発電ユニット。
  3. 【請求項3】樹脂発泡ブロックの底面が、覆蓋のドーム
    状に凸湾曲した上面に対応する湾曲面に形成されている
    請求項1に記載の太陽発電ユニット。
  4. 【請求項4】樹脂発泡ブロックに空洞部が形成されてい
    る請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の太陽発電
    ユニット。
  5. 【請求項5】樹脂発泡ブロックが外皮材によって被覆さ
    れている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の太
    陽発電ユニット。
  6. 【請求項6】樹脂発泡ブロックの底部に車輪、コロ、滑
    り材のいずれかが取付けられている請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の太陽発電ユニット。
  7. 【請求項7】複数に分割して形成され、合体して覆蓋の
    上面に設置される請求項1ないし請求項6のいずれかに
    記載の太陽発電ユニット。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    された太陽発電ユニットを、水処理施設の上方開口部を
    覆う覆蓋の上面に設置したことを特徴とする覆蓋一体型
    太陽発電装置。
  9. 【請求項9】覆蓋に点検窓が設けられ、この点検窓を露
    出させる凹欠部が太陽発電ユニットの樹脂発泡ブロック
    に形成されている請求項8に記載の覆蓋一体型太陽発電
    装置。
  10. 【請求項10】水処理施設の上方開口部を覆う覆蓋の上
    面の凹部に高発泡倍率の樹脂発泡体を充填し、その上か
    ら太陽電池モジュールを覆蓋の上面全体に取付けたこと
    を特徴とする覆蓋一体型太陽発電装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006140420A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Fuji Electric Holdings Co Ltd 太陽電池モジュール及び設置構造
JP2012044162A (ja) * 2010-07-22 2012-03-01 Metawater Co Ltd 太陽電池装置およびその覆蓋ユニット
WO2012172296A1 (en) * 2011-06-15 2012-12-20 Hill Rania Gideon Improvement in or relating to three dimensional solar panel apparatus

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