JPH10135502A - 水上設置用太陽電池発電装置 - Google Patents

水上設置用太陽電池発電装置

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JPH10135502A
JPH10135502A JP8286305A JP28630596A JPH10135502A JP H10135502 A JPH10135502 A JP H10135502A JP 8286305 A JP8286305 A JP 8286305A JP 28630596 A JP28630596 A JP 28630596A JP H10135502 A JPH10135502 A JP H10135502A
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JP
Japan
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solar cell
guide frame
water
frame
power generation
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JP8286305A
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English (en)
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Hidekazu Funo
布野  秀和
Hiroshi Sagara
広 相樂
Shinji Kiyofuji
真次 清藤
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S20/00Solar heat collectors specially adapted for particular uses or environments
    • F24S20/70Waterborne solar heat collector modules
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S20/00Supporting structures for PV modules
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湖やダム、川などの水面上に敷設して、太陽光
により電力を生じさせる水上設置用太陽電池発電装置に
おいて、軽量化し、量産性、作業性等を向上させ、また
風波の影響を抑制する。 【解決手段】中空パイプからなり水面に浮遊するガイ
ドフレームが、ユニットフロートとユニットフレームと
天板と可撓性の太陽電池モジュールとを備える発電ユニ
ットを取り囲んだ構成とする。ガイドフレームが二重
に設けられ、内側のガイドフレームの内側に、例えば噴
水など給電が必要な施設が設置可能な開水面を有する。
可撓性太陽電池モジュールをシート上に載置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湖やダム、川など
の水面上に敷設して、太陽光により発電電力を生じさせ
る、水上設置用太陽電池発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は、その出力が面積にほぼ比例
するので、大電力を得るには、広大な設置面積が必要で
あり、人為的に活用していない、砂漠地、山腹地、有休
地などへの設置が一般的である。しかし、市街の遊休地
の利用に当たっては、土地代が高く、設置場所を広範囲
に確保ができず実用的ではない。また、住宅用・ビル用
としては、複数の太陽電池を直、並列に接続したユニッ
ト型の太陽電池モジュールが、普及しているが、モジュ
ールの設置場所は、屋根上あるいはビル屋上が一般的で
ある。このように従来、太陽電池発電装置は、陸地への
設置がほとんどであった。近年、都心に近い湖やダムな
どの水上への設置が注目されてきているが、水上への設
置の実例は数例のみである。
【0003】水上設置用の構造例は、特開昭57−62
572号や特開平8−167729号に見られる。図1
0、図11に構造の二例を示す。図10は、複数の太陽
電池10を直、並列に接続した太陽電池モジュール4を
発泡体のフロート1に取付け一体構造としたユニット型
の太陽電池発電装置である。3は他のユニットとの接続
用或いは係留用のフックである。従来の水上設置用の太
陽電池モジュール4は、太陽電池10をアルミニウムケ
ースなどに収納し、太陽光の照射面側をガラス板で構成
した平板形状である。全体の外形は例えば、1.5m
(幅)×10m(全長)×0.7m(高さ)と大型であ
る。図10は平面設置の例であるが、このような水平設
置では、雨水が表面に溜まり発電効率を下げることにな
る。
【0004】その対策として、図11は傾斜形状の例で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように従来
型の太陽電池モジュールは、アルミニウムケースとガラ
ス板で構成されており、大きさは小さいもので0.4m
(幅)×1.2m(長さ)×0.05m(厚さ)程度
で、ガラスやケース内の樹脂のため、重量は約20kg
である。そのようなモジュールは重量が重いために、そ
れを支える設置構造体およびフロートも、大型のものが
必要となって、材料費が嵩むばかりでなく、製作に当た
っての量産性も低い。特に、図11のような斜めの取り
付け構造は、風に対する強度を十分にするため、大きな
剛性を持つ構造にしなければならず、構造物全体の質量
が重くなる。
【0006】更に大型のモジュールでは、重いため、作
業が常時2人以上の取扱いとなる。また、モジュールは
表面がガラス板で構成されているため、破損しやすく、
その取扱いも注意を要する。このような太陽電池モジュ
ールを多数設置する作業には、多大な労力と時間を要す
る。また、現地への運搬・敷設用に重量物用の特殊荷役
機械が必要となることもある。
【0007】また、水上へ設置する上での問題点とし
て、風波及び紫外線に影響されない強度及び浮力を長期
にわたり維持できる浮揚体と、モジュールを長期に安定
し固定できる保持構造体が必要となる。特にユニット型
であると、風波によりユニットとユニットとが互いに離
れないように強固に連結する必要があるが、しかもなお
接近しすぎて互いに衝突し、破損したりしないような接
続構造としなければならない。
【0008】以上の問題に鑑み本発明の目的は、軽量
で、量産性に富み、取扱い、運搬等が容易でしかも風波
の影響をうけることの少ない水上設置用太陽電池発電装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明は、湖やダム、川などの水面上に敷設して太陽光によ
り電力を生じさせる太陽電池発電装置であって、中空パ
イプからなり水面に浮遊するガイドフレームが、水面上
に浮上させるためのユニットフロートと、そのユニット
フロートを固定し発電ユニットの骨格を形成するユニッ
トフレームと、そのユニットフレームに固定される天板
と、その天板に載置される可撓性の太陽電池モジュール
と、太陽電池モジュールを天板に固定するモジュール固
定板と、太陽電池モジュールからのリード線をまとめて
他の機器等へ接続するための端子とを備える発電ユニッ
トを取り囲むものとする。
【0010】そのようにすれば、ガイドフレームが、防
波堤の役目をするのでその内側の発電ユニットに対する
風波の影響を大幅に抑制でき、発電ユニットの構造や連
結構造を簡易化、軽量化できる。特に、天板がシートか
らなるものとすれば、発電ユニットの一層の軽量化に利
する。
【0011】また、中空パイプからなり水面に浮遊する
ガイドフレームに固定されるシートからなる天板と、そ
の天板に載置される可撓性の太陽電池モジュールと、太
陽電池モジュールを天板に固定するモジュール固定板
と、太陽電池モジュールからのリード線をまとめて他の
機器等へ接続するための端子とを備えるものであっても
良い。
【0012】そのように、シートからなる天板を、中空
パイプからなるフレームに固定すれば、簡易な構成とな
り軽量化に利する。特に、シートがユニットフレームま
たはフレームに弾性締め具で締結されているものとすれ
ば、シートがたるまず、太陽電池モジュールが平滑に載
置できる。また、ガイドフレームまたはフレームが、円
環状または多角形環状等の内部に水面を擁する閉じた形
状であることがよい。
【0013】そのようにすれば、防波堤の役目をするの
でその内側の発電ユニットに対する風波の影響を抑制で
きる。そして、ガイドフレームまたはフレームの一部に
取り外し可能の部分を設けるものとする。そのようにす
れば、内側の水面へのアクセスが容易になる。
【0014】また、ガイドフレームまたはフレームが二
重に設けられ、内側のガイドフレームの内側に開水面を
有するものとすれば、その内水面を利用して噴水等の他
の設備を設けられ、しかもその設備への風波の影響を抑
制できる。特に、内側のガイドフレームまたはフレーム
が水中に没しているものとすれば、ガイドフレームまた
はフレーム内の物へのアクセスが容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施例1]図1は、本発明にかかる第一の実施例の太
陽電池発電装置の斜視図である。四角形のガイドフレー
ム21が水上に浮かんでおり、そのガイドフレーム21
内のデッキフレーム22で分割された水面には、多数の
発電ユニット20が浮かべられている。ガイドフレーム
21の外側には、本発電装置を複数個連結するための連
結金具23を、またガイドフレーム21の下部にはチェ
ーン30を介して水底に配置したアンカー31に接続
し、係留固定するための係留フック29を備えている。
【0016】一方、発電ユニット20によって発電され
た電力は、インバーター32に集電し、水上に設置され
た施設例えば噴水等や、陸上の施設に給電する。また、
ガイドフレーム21の一部は、ガイドフレーム21内へ
の発電ユニット20の出し入れが容易にできるように取
り外し可能な構造としてある。出力900Wの発電ユニ
ット20を15個擁するこの発電装置は、約20m×2
0mの大きさである。
【0017】図3(a)は、発電ユニット20の一例の
斜視図、同図(b)は中央部での断面図である。図3
(a)において、水面へ浮揚させるための複数個の発泡
体のユニットフロート1の上に、50mm角の角型パイ
プ材で製作したユニットフレーム2が、ボルトなどによ
り締結されている。ユニットフレーム2は、ボルト、ナ
ットにより組立て、分解可能な枠体構造に製作し、その
周辺には、複数個の固定用ユニットフック3が形成され
ている。ユニットフレーム2の大きさは約5m×3mで
ある。ユニットフレーム2は、丸型や、異形などのパイ
プ材、あるいは軽量アングル・ミゾ型などの型材で製作
することもできる。
【0018】図3(b)に見られるように前記のユニッ
トフレーム2上には、アーチ状のアルミニウム合金の天
板5が取り付けられ、その天板5上に可撓性の太陽電池
モジュール4がモジュール固定板6と締結ボルト7によ
り固定されている。太陽電池モジュール4は、0.4m
×0.8mのシート状の可撓性の太陽電池10を12枚
含み、その両面を可撓性のある材料で防水処理した0.
9m×5mの大きさ、厚さ約1mmで、重量も1m2
たり約1kgと軽量化したものである。図の実施例では
この太陽電池モジュール4が3枚あり、約900Wの発
電ユニットである。アーチ状の曲率半径は7mとした。
モジュール固定板6は、比較的短いものを複数個使用
し、間隔をあけて取り付けられている。太陽電池モジュ
ール4からの出力ケーブルをまとめ、また他の装置との
接続のための端子を入れた端子ボックス8が天板5の側
板9に取り付けられている。端子ボックス8はユニット
フレーム2上に取り付けてもよい。
【0019】天板5はアーチ状としたので、薄い板でも
剛性を持つ。本実施例では、天板5を厚さ3mmのアル
ミニウム合金として、軽量化を図った。可撓性太陽電池
モジュール4は、可撓性であるので天板5上に直接載置
すると、天板5の形状に倣った形状となる。多少応力が
かけられても、従来の太陽電池モジュールのガラスのよ
うな破損の心配がなく、ユニットフレーム2の剛性もず
っと低いものでよい。
【0020】このように、軽量の可撓性太陽電池モジュ
ールを使用し、天板5をアルミニウムなどの軽量材で構
成したことにより、ユニットフレーム2もそれに合った
剛性をもてば良く更に、水上へ浮かべるユニットフロー
ト1も小型にできる。その結果、発電ユニット20全体
の質量を小さくでき、製作の量産性、作業性、運搬性等
を向上させる結果となる。本実施例においては、太陽電
池モジュール4が約20kg、天板が120kg、ユニ
ットフレーム2が80kgで総計220kgである。従
来同じ程度の大きさの太陽電池モジュールだけで、約5
00kgであったのに比べ大幅に軽量化されていること
がわかる。ユニットフレームが組立て可能な構造となっ
ているので、現地での組立もでき、設置性も改善されて
いる。
【0021】また、従来の太陽電池モジュールは平面状
であり、水平設置では、雨水が表面に溜まり発電効率を
下げることがあった。この対策として取られた表面傾斜
型のものでは、風に対する強度を必要にするため、十分
な剛性をもたせなければならず、構造物全体の質量が重
くなった。本実施例では、アーチ状として、雨水の排水
をしつつ、全体の高さを低め、風の影響を低減してい
る。前記のモジュール固定板6を断続的に取り付けてい
るのも、雨水流路確保のためでもある。雨水の排水の際
表面の塵埃等が洗い流される。発電ユニットの天板は、
屋根形、傾斜型でも良い。可撓性太陽電池モジュールを
載置するので、天板の形状に倣って傾斜面を自由に形成
でき、この結果雨水の排水が容易になり、発電効率を維
持できる。
【0022】図2(a)は発電装置の一部の拡大図であ
る。発電ユニット20は、ガイドフレーム21とデッキ
フレーム22とに縦横に連結されている。ガイドフレー
ム21は、150mm角のアルミニウム合金の角型パイ
プ28を溶接してなり、それ自体で浮力を有するが、更
にその周囲に浮力の大きい発泡材27で全体を包んだ構
造となっている。中間のデッキフレーム22も同様であ
り、かつ、その上面は平面で、組立時及びメンテナンス
時においては、ガイドフレーム21及びデッキフレーム
22上に作業者が乗り、容易に作業することができる。
【0023】図2(b)は図2(a)の一部の拡大図で
あり、ガイドフレーム21と発電ユニット20との結合
状態を示している。前記、ガイドフレーム21と図示さ
れないデッキフレームとの内側に連結フック25を備
え、連結チェーン26で発電ユニット20側に備えられ
たフック3と締結して、複数の発電ユニット20を固定
している。図のようにショックアブソーバを兼ねたアジ
ャスタ33を備えることもある。
【0024】このように、ガイドフレーム21を閉じた
環状に構成し、内側の水面に発電ユニツト20を浮かべ
ることによって、発電ユニット20およびその接続手段
への風波の影響が大幅に抑制される。従って、発電ユニ
ット20およびその接続手段は、一層の軽量化や構造の
簡易化ができる。ガイドフレーム21は、丸型や、異形
などのパイプ材、あるいは軽量アングル・ミゾ型などの
型材で製作することもできる。特に本実施例のようにパ
イプ材を溶接して構成し、それ自体で浮力をもつように
すれば、発泡材27は少なくて済む。
【0025】所要の発電電力に応じた数の発電ユニット
20を連結することにより、効率的な水上設置用太陽電
池発電装置とすることができるのはいうまでもない。 [実施例2]図4は本発明第二実施例の発電装置の平面
図である。この例は図1の第一の実施例の変形例であ
り、ガイドフレームが円形であり、しかも外側ガイドフ
レーム21aと内側ガイドフレーム21bとが二重に配
置されている。外側ガイドフレーム21aと内側ガイド
フレーム21bとは、接続フレーム24で複数箇所を接
続して一体化されている。外側ガイドフレーム21aと
内側ガイドフレーム21bとの間の水面に、実施例1と
同様の発電ユニット20が複数個、連結して配置されて
いる。図の下方のようにガイドフレーム間の一部には開
水面が残してある。またこの部分の外側ガイドフレーム
21aは、取り外し可能となっていて、そこを開けれ
ば、内側ガイドフレーム21bの内側の水面にもアクセ
スできる。
【0026】この例では、外側ガイドフレーム21aの
直径が140mであり、図3に示した発電ユニット20
を約350個配列した出力300kWの発電装置となっ
ている。そして、ドーナツ型の太陽電池発電装置の中央
部分は空きスペースとし、例えばダム・貯水池の水質保
全のための循環用噴水の噴水口34を浮揚設置して、そ
の動力としてインバータ32から電力を供給している。
【0027】図5(a)は発電装置の一部の拡大図であ
り、ガイドフレーム21a、21bと発電ユニット20
との結合状態を示している。ガイドフレーム21a、2
1b間に三連の発電ユニット20が連結フック、連結チ
ェーンおよびアジャスタで連結されている。円周方向は
かならずしも連結しなくてよい。ガイドフレーム21
a、21bは、直径150mmのアルミニウム合金のパ
イプ28を溶接してなり、それ自体で浮力を有するが、
更にその周囲に浮力の大きい発泡材27で全体を包んだ
構造となっている。
【0028】図5(b)は、図5(a)のX−X線に沿
った断面図である。外側ガイドフレーム21aと内側ガ
イドフレーム21bとが水中の接続フレーム24で接続
されている様子がわかる。二点鎖線は水面を表してい
る。設置後はアンカー等によりこの図のように、内側ガ
イドフレーム21b全体を水中に500mm程度に沈ま
せて、各発電ユニット20に容易にアクセスできるよう
にする。内側ガイドフレーム21bを静める深さは、発
電ユニット20の移動に差し支えない深さとすればよ
い。また外側ガイドフレーム21aの取り外し可能な部
分を通じて、発電ユニット20の設置もしくはメンテナ
ンスの際の交換作業等が容易にできる。
【0029】この実施例においても、可撓性太陽電池モ
ジュールの使用で大幅な軽量化、および設置性等の改善
がおこなわれただけでなく、外側ガイドフレーム21a
で囲まれた水面に発電ユニツト20を浮かべることによ
って、発電ユニット20およびその接続手段への風波の
影響を大幅に抑制されるので、軽量化や構造の簡易化が
できる。内水面に設置した設備についても、風波の影響
が大幅に抑制されるので、軽量化や構造の簡易化ができ
る。 [実施例3]図6(a)は本発明第三の実施例の発電装
置の斜視図である。
【0030】この例は図1の第一の実施例の変形例であ
り、四角形のガイドフレーム21内の水面に多数の発電
ユニット40が浮かべられている点は同じであるが、発
電ユニット40がやや違っている。出力900Wの発電
ユニット40を15個擁するこの発電装置は、約20m
×20mの大きさである。32はインバータである。図
6(b)は、発電ユニット40の斜視図である。水面へ
浮揚させるための複数個の発泡体のユニットフロート1
の上に、ユニットフレーム2が、ボルトなどにより締結
されている。そしてこの例では、ユニットフレーム2上
の天板5が布のシート13で製作されている。
【0031】ユニットフレーム2は、実施例1の発電ユ
ニツトと同様にボルト、ナットにより組立て、分解可能
な枠体構造に製作し、その周辺には、複数個の固定用フ
ック3が形成されている。ユニットフレームの大きさは
約5m×3mである。ユニットフレーム2は、丸型や、
異形などのパイプ材、あるいは軽量アングル・ミゾ型な
どの型材で製作することもできる。
【0032】太陽電池モジュールが軽量のため、天板と
して、シート材の使用が可能である。シート13は、例
えば厚さが約1mmの四ふっ化エチレンでコートしたポ
リエチレン布で、質量が1平方メートル当たり1kgと
軽く、引張強度は1000N/3cm幅以上あるフレキ
シビリティのある材料である。シート13は、傾斜用桟
15の上を通してユニットフレーム2に予め引張力を有
した複数の弾性支持具14により保持され、その弾性支
持具14の引張力により皺がなく、ピンと張られた状態
となる。従ってその上の太陽電池モジュール4も平らに
張られる。
【0033】可撓性太陽電池モジュール4の固定は、シ
ート13に予め、ハトメを固着させ、モジュール固定板
6とそのハトメの穴とにボルト7を通して固定する。ま
た、別な方法として、可撓性太陽電池モジュール4とシ
ート13とを、直接、一体としてかしめ止めすることも
できる。この実施例においても、ガイドフレーム21で
囲まれた水面に発電ユニツト40を浮かべることによっ
て、発電ユニット40およびその接続手段への風波の影
響を大幅に抑制することができる。また、1平方メート
ル当たり1kgと軽いシート13の使用により、実施例
1の発電ユニットの天板に比べて1/5〜1/6という
大幅な軽量化がなされ、一層軽量の発電ユニットとなっ
ている。そのため、発電ユニットのユニットフレーム2
や、ガイドフレーム21およびそれらの接続のためのフ
ック3、連結フック25、連結チェーン26等も軽量
化、或いは小型化が可能である。 [実施例4]図7(a)は本発明第四の実施例の発電装
置の斜視図である。
【0034】実施例3のように、太陽電池モジュール4
およびそれを支えるシート13が共に軽量化できると、
それらにフロートをつけた発電ユニットとして水上に浮
かべるまでもなく、ガイドフレームフレーム41に取付
けることもできる。太陽電池モジュール4を支えるシー
ト13が、ガイドフレーム41およびデッキフレーム4
2に取付けられている。シート13は、前の例のポリエ
チレン布である。ガイドフレーム41およびデッキフレ
ーム42は、150mm角のアルミニウム合金のパイプ
を溶接してなり、それ自体で浮力を有する。その上面は
平面で、組立時及びメンテナンス時においては、ガイド
フレーム41及びデッキフレーム42上に作業者が乗
り、容易に作業することができる。更に浮力を増したい
場合は、その周囲に浮力の大きい発泡材で全体を包んだ
構造とするとよい。32はインバータである。
【0035】図7(b)は発電装置の一部の拡大図であ
り、ガイドフレーム41とシート13との結合状態を示
している。シート13の端部と、ガイドフレーム41に
設けられたシート止め35との間が、引張力を付与され
た複数の弾性支持具14により結ばれ、シート13は皺
がなく張られた状態になる。そして、可撓性太陽電池モ
ジュール4は、シート13に予めあけられたハトメの穴
を通し、モジュール固定板6とボルト7とで固定され
る。別の方法としては、可撓性太陽電池モジュール12
とシート体13を直接、一体としてカシメ止めすること
もできる。ガイドフレーム41上に傾斜用桟15を設
け、この上部にシート13を設置して、シート13を傾
斜させ、この上に載置される可撓性太陽電池モジュール
4表面に雨水が溜まるのを防止している。
【0036】図7(c)は、図7(a)のY−Y線に沿
った断面図である。ガイドフレーム41上に設けた傾斜
用桟15により、シート13を傾斜させている様子が良
くわかる。シート13および太陽電池モジュール4が軽
いため、ガイドフレーム41上に直接設けた本実施例で
は、実施例3の発電ユニットを用いた場合よりも組立性
及びメンテナンス性が向上する。 [実施例5]図8は実施例4の変形例の本発明第五の実
施例の水上設置用太陽電池発電装置の平面図である。
【0037】ガイドフレームが円形であり、しかも外側
ガイドフレーム41aと内側ガイドフレーム41bとが
二重に配置されている。外側ガイドフレーム41aと内
側ガイドフレーム41bとは、接続フレーム44で複数
箇所を接続して一体化されている。外側ガイドフレーム
41a、内側ガイドフレーム41bおよび接続フレーム
44に、シート13がに取付けられており、そのシート
13上に太陽電池モジュール4が載置されている。32
はインバータ、34は噴水口である。
【0038】この例では、外側ガイドフレーム41aの
直径が140mであり、5m×3mの太陽電池モジュー
ル4を約370個配列した出力330kWの発電装置と
なっている。そして、ドーナツ型の太陽電池発電装置の
中央部分は、例えばダム・貯水池の水質保全用の噴水口
34を浮揚設置できるスペースとし、太陽電池発電装置
から給電している。
【0039】図9(a)は発電装置の一部の拡大図であ
り、接続フレーム44とシート13との結合状態を示し
ている。シート13の端部と、接続フレーム44に設け
られたシート止め35との間が、予め引張力を有した複
数の弾性支持具14により結ばれ、シート13は皺がな
く張られた状態になる。そして、可撓性太陽電池モジュ
ール4は、シート13に予めあけられたハトメの穴を通
し、モジュール固定板6とボルト7とで固定される。ガ
イドフレーム41a、41b上に傾斜用桟15を設け、
その上と接続フレーム44に設けられたシート止め35
とにかけてシート13を設置し、太陽電池モジュール4
を載置している。
【0040】図9(b)は、図9(a)のZ−Z線に沿
った断面図である。ガイドフレーム41a、41b上に
傾斜用桟15を設け、この上と接続フレーム44にかけ
てシート13を傾斜させ、雨水の溜まりを防止している
様子が良くわかる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、湖やダ
ム、川などの水面上に敷設して太陽光により電力を生じ
させる太陽電池発電装置において、可撓性の太陽電池モ
ジュールを載置せる発電ユニットを取り囲み、水面に浮
遊するガイドフレームを設けることによって、太陽電池
発電装置の構成部材の軽量化ができ、量産性、作業性を
向上させた水上設置用太陽電池発電装置を提供すること
ができる。また発電ユニットへの風波による作用力を抑
制できるので、構造体、係留装置等も簡略な構造にで
き、或いは、支持部分の信頼性が上がって長期的に安定
した水上設置用太陽電池発電装置を提供することができ
る。
【0042】特に、天板としてのシートの採用により、
より軽量化が可能となる。また、シートの採用により、
ガイドフレームにシートを取付け更に軽量化して、組立
等の操作性、運搬性等も大幅に改善することができる。
これらは全てコスト低減に寄与し、低価格の太陽電池発
電装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施例1の水上設置用太陽電池
発電装置の斜視図
【図2】(a)は実施例1の水上設置用太陽電池発電装
置の部分平面図、(b)は部分詳細図
【図3】発電ユニットの一例の斜視図
【図4】本発明にかかる実施例2の太陽電池発電装置の
平面図
【図5】(a)は実施例2の部分平面図、(b)はX−
X線部分の断面図
【図6】(a)は本発明にかかる実施例3の太陽電池発
電装置の斜視図、(b)は発電ユニットの斜視図
【図7】(a)は本発明にかかる実施例4の太陽電池発
電装置の斜視図、(b)は部分の拡大斜視図、(c)は
Y−Y線部分の断面図
【図8】本発明にかかる実施例5の太陽電池発電装置の
平面図
【図9】(a)は実施例5の部分平面図、(b)はZ−
Z線部分の断面図
【図10】従来の水上設置用太陽電池発電装置の斜視図
【図11】従来の別の水上設置用太陽電池発電装置の斜
視図
【符号の説明】
1 ユニットフロート 2 ユニットフレーム 3 フック 4 太陽電池モジュール 5 天板 6 モジュール固定板 7 ボルト 8 端子ボックス 9 側板 10 太陽電池 13 シート 14 弾性支持具 15 傾斜用桟 20、40 発電ユニツト 21、41 ガイドフレーム 21a、41a 外側ガイドフレーム 21b、41b 内側ガイドフレーム 22、42 デッキフレーム 23 連結金具 24、44 接続フレーム 25 連結フック 26 連結チェーン 27 発泡材 28 角パイプ 29 係留フック 30 チェーン 31 アンカー 32 インバータ 33 アジャスタ 34 噴水口 35 シート止め

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湖やダム、川などの水面上に敷設して太陽
    光により電力を生じさせる太陽電池発電装置であって、
    中空パイプからなり水面に浮遊するガイドフレームが、
    水面上に浮上させるためのユニットフロートと、そのユ
    ニットフロートを固定し発電ユニットの骨格を形成する
    ユニットフレームと、そのユニットフレームに固定され
    る天板と、その天板に載置される可撓性の太陽電池モジ
    ュールと、太陽電池モジュールを天板に固定するモジュ
    ール固定板と、太陽電池モジュールからのリード線をま
    とめて他の機器等へ接続するための端子とを備える発電
    ユニットを取り囲むことを特徴とする水上設置用太陽電
    池発電装置。
  2. 【請求項2】天板がシートからなることを特徴とする請
    求項1記載の水上設置用太陽電池発電装置。
  3. 【請求項3】湖やダム、川などの水面上に敷設して太陽
    光により発電電力を生じさせる、太陽電池発電装置であ
    って、中空パイプからなり水面に浮遊するガイドフレー
    ムと、そのガイドフレームに固定されるシートからなる
    天板と、その天板に載置される可撓性の太陽電池モジュ
    ールと、太陽電池モジュールを天板に固定するモジュー
    ル固定板と、太陽電池モジュールからのリード線をまと
    めて他の機器等へ接続するための端子とを備える水上設
    置用太陽電池発電装置。
  4. 【請求項4】シートがユニットフレームまたはガイドフ
    レームに弾性締め具で締結されていることを特徴とする
    請求項2または3に記載の水上設置用太陽電池発電装
    置。
  5. 【請求項5】ガイドフレームが、内部に水面を擁する閉
    じた形状であることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の水上設置用太陽電池発電装置。
  6. 【請求項6】ガイドフレームが、円環状または多角形環
    状であることを特徴とする請求項5記載の水上設置用太
    陽電池発電装置。
  7. 【請求項7】ガイドフレームの一部に取り外し可能の部
    分を設けたことを特徴とする請求項5または6に記載の
    水上設置用太陽電池発電装置。
  8. 【請求項8】ガイドフレームが二重に設けられ、内側の
    ガイドフレームの内側に開水面を有することを特徴とす
    る請求項7記載の水上設置用太陽電池発電装置。
  9. 【請求項9】内側のガイドフレームが水中に没している
    ことを特徴とする請求項8記載の水上設置用太陽電池発
    電装置。
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