JP2003297935A - ばらつき補正機能付き回路 - Google Patents
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- H03B5/00—Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
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- H03B5/04—Modifications of generator to compensate for variations in physical values, e.g. power supply, load, temperature
-
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L1/00—Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
-
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03L—AUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
- H03L7/00—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
- H03L7/06—Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
- H03L7/08—Details of the phase-locked loop
- H03L7/099—Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
出力特性のばらつきを抑制し,所望値に近い特性の出力
を得ることができるばらつき補正機能付き回路を提供す
ること。 【解決手段】 実動作回路であるVCO回路11中の補
正対象キャパシタと同一構造のキャパシタを含むダミー
回路3により,基準信号frefに対し位相の異なる出力信
号fref'を得る。基準信号frefと出力信号fref'との位相
差は,補正対象キャパシタの製造ばらつきを反映してい
る。その位相差を位相比較回路14で検出し,その出力
信号vpd に応じて制御信号変換回路15で制御信号vsw1
〜vsw2を作成する。制御信号vsw1〜vsw2により,VCO
回路11中のスイッチを切り替え,補正対象キャパシタ
の容量を調節する。これにより,補正対象キャパシタの
製造ばらつきにかかわらず,その設計上の容量に近い容
量で動作するようにする。
Description
「IC」という)に関する。さらに詳細には,構成素子
の特性の製造ばらつきにかかわらず出力特性のばらつき
を抑制し,所望値に近い特性の出力を得ることができる
ばらつき補正機能付き回路に関するものである。例え
ば,発信回路を内蔵した,携帯電話その他の移動体通信
機器に用いて好適なものである。
表されるように,多くの電子機器分野で,部品数の減少
が求められている。例えば上述の移動体通信機器では,
発振回路をICに内蔵させれば,部品数の減少に寄与で
きる。このような発振回路の一例として,電圧制御発振
回路(以下,「VCO回路」という)を図16に示す。
図16のVCO回路は,インダクタ部101と容量部1
02とによる共振回路を含んでいる。その発振周波数f
は,インダクタ部101のインダクタンスLと,容量部
102の容量Cとにより,次式で与えられる。
2中のバリキャップの容量を変化させることができる。
このため,制御電圧VTによって発振周波数fを調節す
ることができる。そして,このようなVCO回路により
位相ロックループ(以下,「PLL」という)を構成す
る。これにより,VCO回路の発振周波数fをPLLの
設定周波数に一致させて使用するのである。
ようなVCO回路をICに内蔵すると,次のような問題
が生じる。すなわち,ICの製造プロセス上不可避的
に,内蔵される素子の特性値がばらついてしまう。この
ため,VCO回路の発振特性もばらついてしまうのであ
る。このことを,図17のグラフにより説明する。この
グラフは,図16のVCO回路について,制御電圧VT
を0.5Vから2.5Vまで振ったときの発振周波数fを
示している。このグラフではさらに,容量部102の容
量Cが仕様の−20%仕上がり,−10%仕上がり,±
0%仕上がり,+10%仕上がり,+20%仕上がり,
の5通りのものについての結果を示している。
zであることとする。すると図17のグラフから,次の
ようなことがわかる。まず,仕様通りのもの,すなわち
±0%仕上がりのものでは,設定周波数の出力を得るた
めの制御電圧VTは1.6Vである。これに対し−20
%仕上がりのものの場合には,その制御電圧VTは1.
0Vとなる。一方,+20%仕上がりのものの場合に
は,その制御電圧VTは2.2Vとなり,1.2Vもの差
異がある。このように,発振特性のばらつきは,PLL
ロック時の制御電圧VTのばらつきとして現れるのであ
る。
きかったり小さかったりした場合には,VCO回路の発
振周波数帯域がPLLのロックレンジから完全に外れて
しまうこともありうる。その場合には,PLLのロック
不良となり,所望の使用ができない。また,ロックレン
ジに入っていたとしても,制御電圧VTが正常値より極
端に高い場合や低い場合には,PLLのループ特性が通
常の特性と異なるものとなる。このため,フェーズノイ
ズ特性が劣化したり,設定周波数にロックされるまでの
ロックアップタイムが長くかかったりしてしまう。な
お,製造ばらつきによる同様の問題は,容量素子の容量
に限らず他の種類の素子にも存在する。
題点を解決するためになされたものである。すなわちそ
の課題とするところは,構成素子の特性の製造ばらつき
にかかわらず出力特性のばらつきを抑制し,所望値に近
い特性の出力を得ることができるばらつき補正機能付き
回路を提供することにある。
してなされた本発明のばらつき補正機能付き回路は,実
動作回路と補正回路とを同一チップ中に有するものであ
る。補正回路は,実動作回路とは別に構成された回路で
あって,実動作回路製造ばらつきを補正して動作させる
ものである。しかして実動作回路中には,補正の対象と
なる補正対象素子が含まれている。すなわち本発明のば
らつき補正機能付き回路では,補正回路により補正対象
素子の製造ばらつきの補正が行われている状態で実動作
回路が動作する。このため実動作回路は,補正対象素子
の製造ばらつきにかかわらず,ほぼ所望どおりの動作を
する。かくして本発明のばらつき補正機能付き回路で
は,構成素子の特性の製造ばらつきにかかわらず出力特
性のばらつきを抑制し,所望値に近い特性の出力を得る
ことができるのである。
ては,補正回路中にダミー回路と変換回路とを有すると
よい。ダミー回路は,補正対象素子と同一構造の素子を
含んで構成され,基準信号の入力を受けてこれに何らか
の変更を加えた信号を出力するものである。ここで「同
一構造の素子」とは,半導体基板や絶縁層,層間導体層
等の構成要素を共通にする素子のことである。例えば,
補正対象素子がキャパシタである場合には,電極板とし
て共通の導体層を使用しており,極間層として使用して
いる絶縁層も共通であるキャパシタが「同一構造の素
子」に該当する。ただし,極板面積による容量の違いは
「同一構造」を妨げない。このような素子は,補正対象
素子と同一チップ中の同一構造のものであるから,製造
ばらつきに関して同一の傾向を持つ。製造ばらつきは,
主として層間の位置合わせ精度に由来し,これは同一チ
ップ中の同一の構成要素については一定だからである。
したがって,ダミー回路の出力信号と基準信号との差異
には,補正対象素子の製造ばらつきが反映されるのであ
る。そして,この出力信号に基づいて変換回路が,補正
対象素子の補正に用いるための制御信号を出力するので
ある。このように,補正対象素子と同一構造の素子をダ
ミー回路に含んでいることにより,補正対象素子の製造
ばらつきを反映した制御信号を得ることができるのであ
る。
の動作信号とは無関係な信号を,基準信号として用いる
ことが望ましい。実動作回路の動作信号(出力信号や制
御信号等)を補正回路の基準信号として用いたのでは,
ダミー回路の出力信号が実動作回路の動作状況に影響さ
れてしまうからである。したがって,実動作回路の動作
信号と無関係な信号を補正回路の基準信号として用いる
ことにより,実動作回路の動作状況に左右されることな
く,補正対象素子の製造ばらつきを反映した制御信号を
得ることができるのである。
路の出力信号との差異に基づいて制御信号を生成するこ
ととするとよい。補正対象素子が例えばキャパシタのよ
うなリアクタンス素子である場合には,その特性値(容
量)による基準信号への影響が,単独では検出し難い形
態(位相)で現れる場合がある。そのような場合でも,
基準信号とダミー回路の出力信号との差異(位相差)を
とることにより,補正対象素子の製造ばらつきを適切に
反映した制御信号を得ることができるのである。
においては,実動作回路に,予備素子とスイッチとを有
するとよい。予備素子は,補正対象素子と同種の素子で
ある。スイッチは,補正回路から出力される制御信号に
より補正対象素子と予備素子との接続状況を変更するも
のである。すなわち,スイッチの断続により,補正対象
素子と予備素子との全体での特性値を切り替えられるよ
うにしておくのである。あるいは,スイッチの断続によ
り,補正対象素子の代わりに予備素子を用いるようにし
てもよい。そして,スイッチは補正回路から出力される
制御信号に従うこととするのである。これにより,補正
回路での製造ばらつきの検出に応じて,補正対象素子の
特性値を切り替えることができるのである。ここで「同
種の素子」は,補正対象素子がキャパシタなら予備素子
もキャパシタ,補正対象素子がインダクタなら予備素子
もインダクタ,といった具合におなじ機能を持つ素子と
いう意味である。ただし,前述の「同一構造の素子」に
は限られない。
有し,スイッチを,少なくとも予備素子の個数と同数有
するとよい。そして,各スイッチが,補正回路から出力
される制御信号に応じて,補正対象素子と予備素子との
全体での特性が,補正対象素子の特性の設計値に最も近
くなるように補正対象素子と予備素子とを接続させるこ
ととするのである。これにより,補正対象素子の製造ば
らつきにかかわらず,補正対象素子と予備素子との全体
での特性を,補正対象素子の特性の設計値にほぼ等しい
ものとすることができるのである。
パレータを予備素子の個数と同数有するとよい。このコ
ンパレータは,ダミー回路の出力信号を基準値と比較
し,その大小関係に応じて制御信号を生成するものであ
る。そして,各コンパレータが使用する基準値は互いに
異なることとするのである。このようにして,各コンパ
レータからの制御信号に基づいて各スイッチの接続状況
を切り替えることとするのである。これにより,補正回
路で検出された製造ばらつきに合わせて,補正対象素子
と予備素子との全体での特性値を変更することができる
のである。
形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1のブロック図により説明する。図1に示すばらつき
補正機能付き回路は,実動作回路1と補正回路2とによ
り構成されている。これらは,1チップ内に配置されて
いる。実動作回路1は,例えば図16に示したVCO回
路のような,何らかの入力(図16のVCO回路では制
御電圧VT)を受けて何らかの信号(図16のVCO回
路では周波数fの発振信号)を出力する機能回路であ
る。補正回路2は,実動作回路1中の素子の製造ばらつ
きを補正するための制御信号を出力するための回路であ
る。補正回路2はさらに,ダミー回路3と信号比較回路
4と制御信号変換回路5とにより構成されている。
象素子の特性が製造ばらつきにより仕様からどの程度ず
れているかを検出するための回路である。このためダミ
ー回路3は,補正対象素子(ここではキャパシタとす
る)と同一の構造の素子(以下,「ダミー素子」とい
う)で構成されている。1チップ内の同一の構造の素子
は,製造ばらつきに関して同一の傾向を持つからであ
る。このダミー回路3には,基準信号frefが入力される
ようになっている。そして,ダミー素子により基準信号
frefに対して何らかの変更(ここでは位相のずれ)が加
えられた信号fref' がダミー回路3から出力されるもの
である。信号fref' と基準信号frefとの差異(ここでは
位相差)は,当然,ダミー素子の製造ばらつき,すなわ
ち補正対象素子の製造ばらつきを反映している。
ef' とを受け,それらの差異(ここでは位相差)を表す
信号vpd を出力する回路である。制御信号変換回路5
は,信号vpdを制御信号vswに変換する回路である。この
制御信号vsw を実動作回路1に提供することにより,補
正対象素子の製造ばらつきを補正するのである。むろ
ん,実動作回路1中の補正対象素子は,制御信号vsw を
受けることによりその特性(ここでは容量)を切り替え
られるように構成されていなければならない。
補正機能付き回路について説明する。本実施の形態に係
るばらつき補正機能付き回路は,図2のブロック図のよ
うに構成されている。図2中のVCO回路11,補正回
路12はむろん,図1に示した実動作回路1,補正回路
2にそれぞれ対応する。よってこれらは1チップ内に配
置されている。さらに,図2の補正回路12中のダミー
回路13,位相比較回路14,制御信号変換回路15
は,図1の補正回路2中のダミー回路3,信号比較回路
4,制御信号変換回路5にそれぞれ対応する。
図3のVCO回路11は,インダクタ部111と容量部
112とによる共振回路を含んでいる。これにより,電
源電圧VCCと制御電圧VTとを与えられたときに,発
振信号VCOOUTを出力するようになっている。むろ
ん,制御電圧VTによってその発振周波数fを調節する
ことができる。
の違いは,容量部112中の固定容量部113が,製造
ばらつきの補正を受けるように構成されている点にあ
る。すなわち,固定容量部113は,等価回路を図4に
示すように,12個の単位キャパシタVC(以下,「V
C」は各単位キャパシタの容量をも意味するものとす
る)の並列接続である。12個の単位キャパシタVCの
うち図中8個は,スイッチを介さず互いに直接に接続さ
れている。残りの4個は,スイッチSW1〜SW4によ
り,それぞれ断続可能とされている。各単位キャパシタ
VC自体は互いに同じものである。標準状態では,スイ
ッチSW1,SW2が閉であり,スイッチSW3,SW
4が開である。このため,標準状態での固定容量部11
3の全容量は,VC×10である。そして,スイッチS
W1〜SW4の操作により,固定容量部113の全容量
を,標準状態に対して−20%,−10%,±0%,+
10%,+20%の5通りに切り替えることができる。
なお,スイッチSW1〜SW4自体は,実際にはトラン
スミッションゲートとして構成される。あるいはPMO
Sで構成してもよい。また,図4では,スイッチSW1
〜SW4を,それぞの対応する単位キャパシタVCの両
側に設けているが,片側だけでもよい。ただし,回路の
寄生容量の影響をより効果的に排除するためには,図4
のように両側に設けた方がよい。
について説明する。ダミー回路13は,図5に示すよう
に,RC構成のLPFである(図6参照)。これによ
り,入力信号frefに対して位相差pdのある出力信号fre
f' を出力するようになっている。むろん,入力信号fre
fと出力信号fref' との位相差pdには,ダミー回路13
中のキャパシタCの製造ばらつきが反映される。図6に
示したのは,キャパシタCの容量が仕様通りであるもの
の場合の例である。キャパシタCの容量が仕様より大き
ければ,位相差pdは図6の例示より大きいものとなる。
キャパシタCの容量が仕様より小さければ,位相差pdは
図6の例示より小さいものとなる。
は,PLLの基準信号として用いられる信号(以下,
「基準信号fref」という)を用いている。本実施の形態
での基準信号frefは,10MHzの信号である。この信
号は,VCO回路11をPLLの構成要素として使用す
る用途であればチップ時用に必ず存在するので便利であ
る。また,VCO回路11の発振周波数fとは無関係で
ある点でも有利である。すなわち,VCO回路11の動
作状況にかかわらず適切に位相差pdの検出ができるから
である。図5のダミー回路13中のキャパシタCは,図
4中の各単位キャパシタVCと同一の素子構造のもので
ある。すなわち,キャパシタCと各単位キャパシタVC
とは,電極板として共通の導体層を使用しており,極間
層として使用している絶縁層も共通である。したがっ
て,製造ばらつきに関して同一の傾向を持っている。そ
のため,基準信号frefと出力信号fref' との位相差pd
は,図4の固定容量部113の製造ばらつきと対応して
いる。ただし,キャパシタCの容量値そのものは,VC
もしくはVC×10と同一でなくてもかまわない。要
は,製造ばらつきによる位相差pdの変動が検出できる程
度の大きさがあればよい。
について説明する。位相比較回路14は,図7に示すよ
うに,排他的OR回路とLPFとで構成されている。こ
こでのLPFは,パルス平滑用のものである。図7中の
排他的OR回路には,基準信号frefと,ダミー回路13
の出力信号fref' とが入力される。このため,排他的O
R回路の出力信号fpdは,図8に示すように,基準信号f
refと出力信号fref'との位相のずれpdに相当する区間の
みオンであるパルス信号となる。この出力信号fpd は,
基準信号frefの周波数の2倍の周波数を持っており,そ
のパルス幅は基準信号frefと出力信号fref' との位相差
pdの大きさに比例する。図8に示したのは,キャパシタ
Cの容量が仕様通りであるものの場合の例(図6に相
当)である。キャパシタCの容量が仕様より大きけれ
ば,パルス幅は図8の例示より大きいものとなる。キャ
パシタCの容量が仕様より小さければ,パルス幅は図8
の例示より小さいものとなる。なお,基準信号frefや出
力信号fref' は必ずしも方形波ではないが,排他的OR
回路のしきい値を適切に設定しておくことにより十分に
出力信号fpd の出力が可能である。また,何となれば,
適当なバッファMOSを設けて波形を方形波に近づけて
から排他的OR回路に入力させるようにしてもよい。
化されることにより,パルス幅に応じたDC信号である
出力信号vpdが得られるのである。もちろん出力信号vpd
は,ダミー回路13中のキャパシタCの製造ばらつきを
反映している。すなわち図9に示すように,キャパシタ
Cの容量が大きいほど出力信号vpd も大きい。これは,
図4の固定容量部113の製造ばらつきと対応してい
る。
15について説明する。制御信号変換回路15は,図1
0に示すように,4つのコンパレータ151〜154に
より構成されている。ここにおけるコンパレータの個数
は,図4の固定容量部113におけるスイッチ付き単位
キャパシタVCの個数に合わせたものである。そして,
位相比較回路14の出力信号vpd が,各コンパレータ1
51〜154の−入力端子に入力されるようになってい
る。各コンパレータ151〜154の+入力端子にはそ
れぞれ,基準電圧Vref1〜Vref4が入力されるようになっ
ている。基準電圧Vref1〜Vref4は,電源電圧VCCから
の分圧によりいかようにも設定できるが,次のように設
定している。
様の+15%である場合の位相比較回路14の出力値で
ある。このため,位相比較回路14の出力値が,キャパ
シタの容量が仕様の+15%である場合の値を上回って
いる場合には,コンパレータ151の出力信号vsw1はオ
フである。位相比較回路14の出力値が,キャパシタの
容量が仕様の+15%である場合の値を下回っている場
合には,コンパレータ151の出力信号vsw1はオンであ
る。
様の+5%である場合の位相比較回路14の出力値であ
る。このため,位相比較回路14の出力値が,キャパシ
タの容量が仕様の+5%である場合の値を上回っている
場合には,コンパレータ151の出力信号vsw1はオフで
ある。位相比較回路14の出力値が,キャパシタの容量
が仕様の+5%である場合の値を下回っている場合に
は,コンパレータ151の出力信号vsw1はオンである。
様の−5%である場合の位相比較回路14の出力値であ
る。このため,位相比較回路14の出力値が,キャパシ
タの容量が仕様の−5%である場合の値を上回っている
場合には,コンパレータ151の出力信号vsw1はオフで
ある。位相比較回路14の出力値が,キャパシタの容量
が仕様の−5%である場合の値を下回っている場合に
は,コンパレータ151の出力信号vsw1はオンである。
様の−15%である場合の位相比較回路14の出力値で
ある。このため,位相比較回路14の出力値が,キャパ
シタの容量が仕様の−15%である場合の値を上回って
いる場合には,コンパレータ151の出力信号vsw1はオ
フである。位相比較回路14の出力値が,キャパシタの
容量が仕様の−15%である場合の値を下回っている場
合には,コンパレータ151の出力信号vsw1はオンであ
る。
出力信号vsw1〜vsw4が,図4の固定容量部113のスイ
ッチSW1〜SW4にそれぞれ入力されるようになって
いる。そして,スイッチSW1〜SW4は,対応する出
力信号vsw1〜vsw4がオンである場合に閉となり,オフで
ある場合に開となるのである。
らつき補正機能付き回路は,次のように動作する。補正
回路12においてまず,ダミー回路13により,基準信
号frefに対して位相差を有する出力信号fref' が作成さ
れる。そして,位相比較回路14により,基準信号fref
と出力信号fref'との位相差に応じた出力信号vpdが出力
される。すると制御信号変換回路15では,この出力信
号vpd に応じて出力信号vsw1〜vsw4が作成される。
容量が,仕様の±5%以内の範囲内であったとする。こ
の場合,表1の3段めに示すように,制御信号変換回路
15の出力信号vsw1,vsw2はオンであり,出力信号vsw
3,vsw4はオフである。このため,図4の固定容量部1
13では,スイッチSW1,SW2が閉となり,スイッ
チSW3,SW4が開となる。これが固定容量部113
の標準状態である。この状態での固定容量部113は,
10個の単位キャパシタVCの並列結合であるといえ
る。
仕様の+5〜+15%の範囲内であった場合には,表1
の2段めに示すように,標準状態と異なり出力信号vsw2
がオフである。このため,固定容量部113では,スイ
ッチSW2が開となる。この状態での固定容量部113
は,9個の単位キャパシタVCの並列結合であるといえ
る。ダミー回路13中のキャパシタCの容量が仕様の+
15%以上であった場合には,表1の1段めに示すよう
に,出力信号vsw1もオフである。このため,固定容量部
113では,スイッチSW1も開となる。この状態での
固定容量部113は,8個の単位キャパシタVCの並列
結合であるといえる。ダミー回路13中のキャパシタC
の容量が仕様の−15〜−5%の範囲内であった場合に
は,表1の4段めに示すように,標準状態と異なり出力
信号vsw3がオンである。このため,固定容量部113で
は,スイッチSW3が閉となる。この状態での固定容量
部113は,11個の単位キャパシタVCの並列結合で
あるといえる。ダミー回路13中のキャパシタCの容量
が仕様の−15%以下であった場合には,表1の5段め
に示すように,出力信号vsw4もオンである。このため,
固定容量部113では,スイッチSW4も閉となる。こ
の状態での固定容量部113は,12個の単位キャパシ
タVCの並列結合であるといえる。
パシタの容量が製造ばらつきによりばらついていたとし
ても,固定容量部113の全容量は補正回路12により
補正されることになる。キャパシタの容量が仕様の−2
0%,−10%,±0%,+10%,+20%であった
場合の固定容量部113の全容量は,次のようになる。
ここで「TVC」は,単位キャパシタVCの設計容量で
ある。 −20%の場合: 全容量=(TVC×0.8)×12=TVC×9.6 −10%の場合: 全容量=(TVC×0.9)×11=TVC×9.9 ±0%の場合: 全容量=(TVC×1.0)×10=TVC×10 +10%の場合: 全容量=(TVC×1.1)×9=TVC×9.9 +20%の場合: 全容量=(TVC×1.2)×8=TVC×9.6
補正が行われなかった場合の固定容量部113の全容量
を示す。 −20%の場合: 全容量=(TVC×0.8)×10=TVC×8 −10%の場合: 全容量=(TVC×0.9)×10=TVC×9 ±0%の場合: 全容量=(TVC×1.0)×10=TVC×10 +10%の場合: 全容量=(TVC×1.1)×10=TVC×11 +20%の場合: 全容量=(TVC×1.2)×10=TVC×12
すなわち,補正がない場合には,製造ばらつきが固定容
量部113の全容量にそのまま反映されている。一方,
補正がある場合には,+20%または−20%も仕様か
ら外れている場合でも,固定容量部113の全容量の正
常値からのずれは高々4%である。このことから,本実
施の形態では,製造ばらつきによる固定容量部113の
全容量の変動が効果的に抑えられていることがわかる。
図11に,補正がある場合のVCO回路11の発振特性
を示す。ここでは,制御電圧VTを0.5Vから2.5V
まで振ったときの発振周波数fを示している。このグラ
フは,あたかも太い線のカーブが1本描かれているよう
に見えるが,そうではない。5本のカーブが互いに近接
して描かれているのである。図11では,PLLの設定
周波数620MHzを得るための制御電圧VTの範囲
は,約1.55〜約1.7Vであり,その幅はわずか0.
15V程度に過ぎない。従来技術の図17の例ではこの
幅が1.2Vもあったことと比較すれば,本実施の形態
では補正によりばらつきが大幅に抑制されていることが
わかる。
%,−5%,+5%,+15%のいずれかの近辺であっ
た場合には,固定容量部113の全容量は次のようにな
る。 −16%の場合: 全容量=(TVC×0.84)×12 =TVC×10.01 −14%の場合: 全容量=(TVC×0.86)×11 =TVC×9.46 −6%の場合: 全容量=(TVC×0.94)×11 =TVC×10.34 −4%の場合: 全容量=(TVC×0.96)×10=TVC×9.6 +4%の場合: 全容量=(TVC×1.04)×10 =TVC×10.4 +6%の場合: 全容量=(TVC×1.06)×9=TVC×9.54 +14%の場合: 全容量=(TVC×1.14)×9 =TVC×10.26 +16%の場合: 全容量=(TVC×1.16)×8=TVC×9.28 このように,キャパシタの容量が仕様の−20%,−1
0%,±0%,+10%,+20%のいずれかであった
場合と比べれば,正常値からのずれがやや大きい場合が
ある。しかしそれでも,補正がない場合と比較すれば正
常値からのずれは小さい。製造ばらつきが固定容量部1
13の全容量にそのまま反映されることがないからであ
る。
12に示すのは,ダミー回路13の変形例である。図1
2のダミー回路は,RCフィルタではなくLCフィルタ
で構成されている。このダミー回路は,図3のVCO回
路11中のインダクタ部111を補正対象部分とする場
合に使用するものである。その場合のインダクタ部11
1は,図3中の左右両方のインダクタとも,図4の固定
容量部113のような,制御信号変換回路15からの出
力信号によって特性(この場合はインダクタンス)を切
り替えられるものを使用する。具体的には,図4の回路
の各キャパシタをインダクタで置き換えたものを使用す
る。あるいは,インダクタと容量とのトータルでのばら
つき補正を,容量のみもしくはインダクタのみで行うこ
ともできる。数1に示したように,発振周波数fはLと
Cとの積に依存するからである。
に別の例である。図13のダミー回路は,図5のダミー
回路のキャパシタCをバリキャップで置き換えたもので
ある。むろんこれは,図3のVCO回路11中のバリキ
ャップを補正対象部分とする場合に使用するものであ
る。
12’を有するばらつき補正機能付き回路である。この
ばらつき補正機能付き回路では補正回路が2つあるの
で,一方の補正回路でVCO回路11の固定容量部11
3を補正し,もう一方の補正回路でVCO回路11のバ
リキャップを補正するようにすることができる。そのた
めには,補正回路12のダミー回路13を図5に示した
ものとし,補正回路12'のダミー回路13'を図13に
示したものとすればよい。むろん,VCO回路11中の
補正対象箇所は,固定容量部113とバリキャップとの
組み合わせに限られない。インダクタ部111とバリキ
ャップとの組み合わせでもよいし,固定容量部113と
インダクタ部111との組み合わせでもよい。
は,VCO回路11と補正回路12とを同一チップ中に
設けている。そして,補正回路12中にダミー回路13
を設けるとともに,ダミー回路13を,VCO回路11
中の補正対象箇所である固定容量部113の各単位キャ
パシタVCと同一の構造のキャパシタCで構成してい
る。このダミー回路13により,固定容量部113の製
造ばらつきに対応した位相差pdを持つ出力信号fref'を
得ることができるのである。特に,出力信号fref'を得
るための基準信号frefとして,チップ上に必ず存在し,
VCO回路11の発振周波数fとは無関係なものを用い
ている。このため,VCO回路11の動作状況にかかわ
らずキャパシタの製造ばらつきを適切に反映した出力信
号fref' を得ることができるのである。そして,その位
相差pdに基づいて出力信号vsw1〜vsw4を出力する制御信
号変換回路15を補正回路12中に設けるとともに,出
力信号vsw1〜vsw4を受けるスイッチSW1〜SW4を固
定容量部113中に設けている。これにより,固定容量
部113の全容量を出力信号vsw1〜vsw4により切り替え
るようにしているのである。このようにして,キャパシ
タの製造ばらつきにかかわらず,固定容量部113の実
動作上の全容量がさほど変動しないばらつき補正機能付
き回路が実現されている。
き補正機能付き回路では,製造ばらつきに対する補正が
チップ中で行われるのである。このため,このばらつき
補正機能付き回路を利用して位相ロックループを構成す
ることにより次のような利点がある。すなわち,チップ
外に別に補正手段を設けることなく,所望の発振周波数
を確実に得ることができるのである。このため,部品数
の減少やコンパクト化の要求が特に厳しい移動体通信機
器等の分野に好適に用いることができる。
ず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本
発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良,変形が可能である。例えば,補正の対象とする素子
は,キャパシタやインダクタに限らない。半導体チップ
上に形成される素子であれば何でもよい。また,適用対
象たる回路も,VCO回路に限らず,他の種類の発振回
路や,GMCフィルタ等のフィルタ回路,遅延回路,増
幅回路その他,半導体チップ上に構成される回路であれ
ば何でもよい。また,補正回路の制御信号変換回路への
入力信号は,基準信号とダミー回路の出力信号との位相
差には限られない。例えば,他の種類の電磁気学的量ま
たはその差異でもよい。また,ダミー回路中にキャパシ
タがある場合には所定条件下でのその充放電に要する時
間でもよい。また,ダミー回路中に発振回路を構成して
その発振周波数を用いてもよい。
補正対象箇所において,スイッチを介して接続される単
位素子の個数を「4」とした。そして,制御信号変換回
路からの出力信号の数もそれに合わせて「4」とした。
しかしこれらは「4」に限られるわけではない。もっと
多くすれば,ばらつき補正のステップを細かくすること
ができる。あるいは,補正できる範囲を広くとることが
できる。
路15の各コンパレータ151〜154で使用する基準
電圧Vref1〜Vref4を,キャパシタの容量が仕様の+15
%,+5%,−5%,−15%である場合の位相比較回
路14の出力値とした。しかしこれに限らず,次のよう
に定めてもよい。例えば基準電圧Vref1 を,キャパシタ
の容量が仕様の+20%である場合の位相比較回路14
の出力値と,キャパシタの容量が仕様の+10%である
場合の位相比較回路14の出力値との平均値とするので
ある。同様に基準電圧Vref2 は,キャパシタの容量が仕
様の+10%である場合の位相比較回路14の出力値
と,キャパシタの容量が仕様の±0%である場合の位相
比較回路14の出力値との平均値とするのである。同様
に基準電圧Vref3 は,キャパシタの容量が仕様の±0%
である場合の位相比較回路14の出力値と,キャパシタ
の容量が仕様の−10%である場合の位相比較回路14
の出力値との平均値とするのである。同様に基準電圧Vr
ef4 は,キャパシタの容量が仕様の−10%である場合
の位相比較回路14の出力値と,キャパシタの容量が仕
様の−20%である場合の位相比較回路14の出力値と
の平均値とするのである。基準電圧Vref1〜Vref4をこの
ように定めても,ほぼ同様の効果を発揮することができ
る。
具体的構成として,図4のように,12個の互いに同一
の単位キャパシタの並列接続とした。しかし,このうち
スイッチを介さない8個の単位キャパシタは,大容量の
1つのキャパシタで置き換えてもよい。また,各キャパ
シタの容量を次のように設定してもよい。 スイッチを介さないキャパシタの合計 VC×8.3 スイッチSW1のキャパシタ VC×0.8 スイッチSW2のキャパシタ VC×0.9 スイッチSW3のキャパシタ VC×1.1 スイッチSW4のキャパシタ VC×1.4 このようにすると,次のように,製造ばらつきに対する
補正がより良好なものとなる。 +20%の場合: 全容量=(TVC×1.2)×8.3=TVC×9.96 +10%の場合: 全容量=(TVC×1.1)×(8.3+0.8) =(TVC×1.1)×9.1=TVC×10.01 ±0%の場合: 全容量=(TVC×1.0)×(9.1+0.9) =(TVC×1.0)×10=TVC×10 −10%の場合: 全容量=(TVC×0.9)×(10+1.1) =(TVC×0.9)×11.1=TVC×9.99 −20%の場合: 全容量=(TVC×0.8)×(11.1+1.4) =(TVC×0.8)×12.5=TVC×10.0
は,図4に示した並列接続型の他に,図15に示すよう
に素子を完全に使い分ける方式のものも考えられる。図
15に示すのは,少しずつインダクタンスの異なる複数
のインダクタを,制御信号を受けるスイッチにより,択
一的に選択して使用するタイプのものである。このよう
な場合の制御信号変換回路は,ダミー回路の出力に応じ
て,各制御信号のうちの1つだけがオンとなるように構
成しなければならない。他,直列接続型の構成の補正対
象箇所も考えられる。
路と,前記実動作回路とは別に構成された補正回路とを
同一チップ中に有し,前記補正回路から出力される制御
信号により前記実動作回路中の前記補正対象素子の製造
ばらつきを補正して動作させることを特徴とするばらつ
き補正機能付き回路。 (付記2) 付記1に記載するばらつき補正機能付き回
路において,前記補正回路中に,前記補正対象素子と同
一構造の素子を含んで構成され,基準信号の入力を受け
るダミー回路と,前記ダミー回路の出力信号に基づいて
制御信号を出力する変換回路とを有することを特徴とす
るばらつき補正機能付き回路。 (付記3) 付記2に記載するばらつき補正機能付き回
路において,前記補正回路は,前記実動作回路の動作信
号とは無関係な信号を,基準信号として用いることを特
徴とするばらつき補正機能付き回路。 (付記4) 付記2または付記3に記載するばらつき補
正機能付き回路において,前記変換回路は,基準信号と
前記ダミー回路の出力信号との差異に基づいて制御信号
を生成することを特徴とするばらつき補正機能付き回
路。 (付記5) 付記4に記載するばらつき補正機能付き回
路において,前記ダミー回路は,基準信号に対して位相
差のある信号を出力するものであり,前記変換回路は,
基準信号と前記ダミー回路の出力信号との位相差に基づ
いて制御信号を生成することを特徴とするばらつき補正
機能付き回路。 (付記6) 付記2から付記5までのいずれか1つに記
載するばらつき補正機能付き回路において,前記実動作
回路に,前記補正対象素子と同種の素子である予備素子
と,前記補正回路から出力される制御信号により前記補
正対象素子と前記予備素子との接続状況を変更するスイ
ッチとを有することを特徴とするばらつき補正機能付き
回路。 (付記7) 付記6に記載するばらつき補正機能付き回
路において,前記予備素子を複数有し,前記スイッチ
を,少なくとも前記予備素子の個数と同数有し,前記各
スイッチは,前記補正回路から出力される制御信号に応
じて,前記補正対象素子と前記予備素子との全体での特
性が,前記補正対象素子の特性の設計値に最も近くなる
ように前記補正対象素子と前記予備素子とを接続させる
ことを特徴とするばらつき補正機能付き回路。 (付記8) 付記7に記載するばらつき補正機能付き回
路において,前記変換回路に,前記ダミー回路の出力信
号を基準値と比較し,その大小関係に応じて制御信号を
生成するコンパレータを,前記予備素子の個数と同数有
し,前記各コンパレータが使用する基準値が互いに異な
り,前記各スイッチは,対応する前記コンパレータから
の制御信号に基づいて,対応する前記予備素子と前記補
正対象素子との接続状況を切り替えることを特徴とする
ばらつき補正機能付き回路。
よれば,構成素子の特性の製造ばらつきにかかわらず出
力特性のばらつきを抑制し,所望値に近い特性の出力を
得ることができるばらつき補正機能付き回路が提供され
ている。特に,補正対象素子と同一構造かつ同一チップ
中の素子によるダミー回路を有することにより,補正対
象素子補正対象素子の製造ばらつきを反映した制御信号
を補正対象素子に供給できるものである。また,実動作
回路の動作信号と無関係な信号を補正回路の基準信号と
して用いることにより,実動作回路の動作状況に左右さ
れることなく,補正対象素子の製造ばらつきを反映した
制御信号を得ることができるものである。また,補正対
象素子と同種の素子である予備素子とスイッチとを有す
ることにより,補正回路での製造ばらつきの検出に応じ
て,補正対象素子と予備素子との全体での特性値を切り
替えることができる。
ク図である。
構成を示すブロック図である。
作回路であるVCO回路の回路図である。
パシタ部分の構成を示す回路図である。
ー回路の構成を示す回路図である。
f'の波形を示すグラフである。
比較回路の構成を示す回路図である。
グラフである。
らつきごとに示すグラフである。
御信号変換回路の構成を示す回路図である。
ある。
る。
である。
の別の構成例を示すブロック図である。
る。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 補正対象素子を含む実動作回路と,前記
実動作回路とは別に構成された補正回路とを同一チップ
中に有し,前記補正回路から出力される制御信号により
前記実動作回路中の前記補正対象素子の製造ばらつきを
補正して動作させることを特徴とするばらつき補正機能
付き回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載するばらつき補正機能付
き回路において,前記補正回路中に,前記補正対象素子
と同一構造の素子を含んで構成され,基準信号の入力を
受けるダミー回路と,前記ダミー回路の出力信号に基づ
いて制御信号を出力する変換回路とを有することを特徴
とするばらつき補正機能付き回路。 - 【請求項3】 請求項2に記載するばらつき補正機能付
き回路において,前記補正回路は,前記実動作回路の動
作信号とは無関係な信号を,基準信号として用いること
を特徴とするばらつき補正機能付き回路。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載するばら
つき補正機能付き回路において,前記変換回路は,基準
信号と前記ダミー回路の出力信号との差異に基づいて制
御信号を生成することを特徴とするばらつき補正機能付
き回路。 - 【請求項5】 請求項4に記載するばらつき補正機能付
き回路において,前記ダミー回路は,基準信号に対して
位相差のある信号を出力するものであり,前記変換回路
は,基準信号と前記ダミー回路の出力信号との位相差に
基づいて制御信号を生成することを特徴とするばらつき
補正機能付き回路。 - 【請求項6】 請求項2から請求項4までのいずれか1
つに記載するばらつき補正機能付き回路において,前記
実動作回路に,前記補正対象素子と同種の素子である予
備素子と,前記補正回路から出力される制御信号により
前記補正対象素子と前記予備素子との接続状況を変更す
るスイッチとを有することを特徴とするばらつき補正機
能付き回路。 - 【請求項7】 請求項6に記載するばらつき補正機能付
き回路において,前記予備素子を複数有し,前記スイッ
チを,少なくとも前記予備素子の個数と同数有し,前記
各スイッチは,前記補正回路から出力される制御信号に
応じて,前記補正対象素子と前記予備素子との全体での
特性が,前記補正対象素子の特性の設計値に最も近くな
るように前記補正対象素子と前記予備素子とを接続させ
ることを特徴とするばらつき補正機能付き回路。 - 【請求項8】 請求項7に記載するばらつき補正機能付
き回路において,前記変換回路に,前記ダミー回路の出
力信号を基準値と比較し,その大小関係に応じて制御信
号を生成するコンパレータを,前記予備素子の個数と同
数有し,前記各コンパレータが使用する基準値が互いに
異なり,前記各スイッチは,対応する前記コンパレータ
からの制御信号に基づいて,対応する前記予備素子と前
記補正対象素子との接続状況を切り替えることを特徴と
するばらつき補正機能付き回路。
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