JP2003297829A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置

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JP2003297829A JP2002094149A JP2002094149A JP2003297829A JP 2003297829 A JP2003297829 A JP 2003297829A JP 2002094149 A JP2002094149 A JP 2002094149A JP 2002094149 A JP2002094149 A JP 2002094149A JP 2003297829 A JP2003297829 A JP 2003297829A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極及びSi基板界面のラフネスが小
さく、誘電率の高い金属絶縁膜を備えた低リーク且つ高
信頼のMIS型半導体装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 シリコン酸化膜よりも熱的に安定な金属
酸化物を含むゲート絶縁膜を有するMIS型半導体装置
を製造するに際し、Si基板、ゲート絶縁膜、ポリSi
電極及び電極側壁絶縁膜中にHeまたはNeを添加する
ことで、シリサイド化の抑制と界面酸化膜厚増加の抑制
を両立することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係わり、特にMIS(MetalInsu
lator Semiconductor)構造のI
(Insulator)層に高誘電体絶縁膜を用いた半
導体装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体集積回路の微細化にとも
なって、MIS型半導体素子の寸法が微細化している。
ITRS(International Techno
logy Roadmap for Semicond
uctors)の2000年update版によると、
60nmのテクノロジー・ノードで、シリコン酸化膜換
算膜厚(Equivalent Physical O
xide Thickness; 以下、EOTと呼
ぶ)が0.8−1.2nmのゲート絶縁膜が必要とされ
ている。この膜厚でリーク電流の抑制されたゲート絶縁
膜を実現するためには、シリコン酸化膜若しくはシリコ
ン酸窒化膜では不十分であり、誘電率の高い絶縁膜、す
なわち高誘電体金属絶縁膜が必要とされている。
【0003】近年研究が活発に進められている次世代高
誘電体ゲート絶縁膜として、Ta、TiO、A
、ZrO、HfO、Zrシリケート(Zr
SiOx)及びHfシリケート(HfSiOx)が挙げ
られる。特にその中でもSi基板上での熱力学的安定性
が良く、誘電率及びバンドギャップが大きいZrO
HfO及びそれらのシリケートがsub−1nm世代
のゲート絶縁膜として有望視されている。
【0004】しかしM−Si−O(M=Zr,Hf)等
の3元系絶縁膜とSi基板界面の熱的安定性において、
以下の問題が指摘されている。一つは、これらの金属絶
縁膜中の酸化種(O、HO)の拡散が比較的早く、
各種熱処理工程において雰囲気中に微量に含まれる酸化
種が絶縁膜中を容易に通り抜け、絶縁膜/Si基板界面
に厚いSiO膜が形成されてしまう点である。これに
より膜全体の誘電率が低下し、EOT増加を招いてい
る。また逆に熱処理雰囲気中の酸化種分圧を下げた超高
真空中(Ultra High Vacuum; 以下
UHVと呼ぶ)の場合、900℃以上の加熱処理により
高誘電体絶縁膜とSi基板界面においてシリサイド(M
Six)反応が生じ、モフォロジーの劣化が起きること
が確認されている(2001 MRS Spring
Meeting, Symposium K, Gat
e Stack and Silicide Issu
esin Si Processing IIなど)。
この現象は金属絶縁膜/Si基板界面のみならず、po
ly−Si若しくはpoly−SiGeゲート電極との
界面においても同様の反応が起きる。これらの現象につ
いて、例えばZrO に関しては以下の反応が考えられ
ている。 ZrOx+(x+2)Si→ZrSi+xSiO↑(D. Wicaksan a et al.,MRS_K1.7) ・・・(1) Si+SiO+ZrO→ZrSi+ZrSi+SiO↑(M. A. G ribelyuk et al.,MRS_K2.8) ・・・(2) ZrO+6SiO↑→ZrSi+4SiO(T. S. Jeon et al.,Appl.Phys.Lett.78,368(2001).)・・ ・(3)
【0005】これらの反応はZrO2に限ったことでは
なく、HfO2及びそれらを含むシリケートにおいても
同様に起きる。またこれらの反応式から、絶縁膜/Si
基板界面でのSiOガスの発生がシリサイド形成のトリ
ガーになることが分かる。以上のことから、界面酸化膜
を増やさないためには雰囲気中の酸化種の分圧を下げな
ければならないが、逆に下げ過ぎるとシリサイドの形成
が起きてしまうという相反関係が存在する。酸化とシリ
サイド化を抑制する最適な酸化種分圧の範囲は非常に狭
く、活性化アニール等の高温熱工程を多く有する現状の
半導体プロセスにこれら高誘電体絶縁膜を適用する上
で、この酸化種分圧制御が大きな障害となっている。
【0006】近年、これらの問題を解決する手法として
He添加アニールが提案されている(村岡、特願200
1−295367)。これによれば高温熱処理雰囲気中
にHeを添加することで、拡散速度の大きいHeが絶縁
膜/Si基板界面まで到達し、界面から外方拡散しよう
とするSiOにHeが衝突することで、物理的に脱離を
押さえ込む効果がある。同時にHeが熱的に振動する界
面のSi−O結合を冷却するため、SiOの発生そのも
のを抑制している。この手法により、界面酸化膜増加抑
制とシリサイド化抑制を両立させる最適な酸化種分圧範
囲を広げることが可能となっている。
【0007】しかしながら、シリサイド化に関して新た
に以下の問題が明らかになっている。まず一つ目はシラ
ンガスを用いたポリSi堆積工程において、シランガス
が熱分解して発生する水素が金属絶縁膜表面を一部還元
し、シリサイド化し、局所的薄膜化及び欠陥形成による
リーク電流増加を引き起こすことが判明している。また
ポリSi堆積後に活性化アニールとしてHe添加アニー
ルを行っても、ポリSi層が厚く、He分圧が低い場
合、ポリSi/金属絶縁膜/Si基板の両界面に充分に
Heが拡散できず、ポリSi/金属絶縁膜界面での局所
的シリサイド化を完全に食い止めることは困難であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、金属絶
縁膜表面のポリSi堆積工程において、容易に金属酸化
膜表面が一部還元・シリサイド化し、局所的薄膜化及び
欠陥形成によるリーク電流増加を引き起こす。更にポリ
Si層形成後の活性化アニール時に、ポリSi/金属絶
縁膜界面でシリサイド化が局所的に起きるため、ラフネ
ス増加によりリーク電流バラツキが増大する。本発明は
これらの問題点を解決するためになされたものであり、
その目的は、ゲート電極形成中及び形成後の高温加熱に
も係らず、シリサイド化を抑制可能なMIS構造の半導
体装置および製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係わる半導体装置の第1の製造方法は、シ
リコン酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁
膜を有する半導体装置を製造するに際し、前記絶縁膜形
成前にシリコン基板中に窒素原子よりも原子半径の小さ
いHeまたはNeを導入する工程を備えることを特徴と
する。
【0010】第1の製造方法において、前記Heまたは
Ne導入工程は、HeまたはNe雰囲気中でシリコン基
板を加熱するか或いはシリコン基板中にHeまたはNe
をイオン注入する。またはシリコン基板中にHeまたは
Neをプラズマ照射により注入することが望ましい。
【0011】半導体装置の第2の製造方法は、シリコン
酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を有
する半導体装置を製造するに際し、前記絶縁膜中に窒素
原子よりも原子半径の小さいHeまたはNeを導入する
工程を備えることを特徴とする。
【0012】? 第2の製造方法においても、前記He
またはNe導入工程は、前記絶縁膜堆積中の雰囲気にH
eまたはNeを添加するか或いは前記絶縁膜中にHeま
たはNeをイオン注入する。または前記絶縁膜中にHe
またはNeをプラズマ照射により注入することが望まし
い。
【0013】半導体装置の第3の製造方法は、シリコン
酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を有
する半導体装置を製造するに際し、前記絶縁膜表面に窒
素原子よりも原子半径の小さいHeまたはNeを導入し
たシリコン層又はSiGe層のどちらかひとつを形成す
る工程を備えることを特徴とする。
【0014】第3の製造方法において、前記シリコン層
又はSiGe層のどちらかひとつを形成する工程は、昇
温、シランガスフロー或いは降温雰囲気中にHeまたは
Neを添加するか或いはシランガスを用いて堆積したシ
リコン層又はSiGe層中にHeまたはNeをイオン注
入する。またはシランガスを用いて堆積したシリコン層
又はSiGe層中にHeまたはNeをプラズマ照射によ
り注入することが望ましい。更に前記シランガスを用い
た堆積工程は、堆積初期に600℃より低い温度でシラ
ンガスを流すことが望ましい。
【0015】半導体装置の第4の製造方法は、シリコン
酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜と前
記絶縁膜上にシリコン層又はSiGe層のどちらかひと
つを有する半導体装置を製造するに際し、前記絶縁膜と
前記シリコン層又はSiGe層の側壁に窒素原子よりも
原子半径の小さいHeまたはNeを導入した絶縁膜を形
成する工程を備えることを特徴とする。
【0016】第4の製造方法において、前記側壁膜形成
工程は、前記側壁膜堆積雰囲気中にHeまたはNeを添
加するか或いは側壁膜堆積後にHeまたはNeをイオン
注入する。または側壁膜堆積後にHeまたはNeをプラ
ズマ照射により注入することが望ましい。
【0017】ゲート電極加工後の本発明に係わる半導体
装置の第5の製造方法は、シリコン酸化膜よりも熱的に
安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を有する半導体装置を製
造するに際し、前記絶縁膜上に窒素原子よりも原子半径
の小さいHeまたはNeを導入したシリコン層又はSi
Ge層のどちらかひとつを形成する工程と、前記絶縁膜
と前記シリコン層をエッチングしてゲート電極を形成す
る工程と前記シリコン層を窒素原子よりも原子半径の小
さいHeまたはNeを含んだ酸化ガス雰囲気中で酸化す
る工程を特徴とする。
【0018】半導体装置の第6の製造方法は、シリコン
酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を有
する半導体装置を製造するに際し、前記絶縁膜上に窒素
原子よりも原子半径の小さいHeまたはNeを導入した
シリコン層又はSiGe層のどちらかひとつを形成する
工程と、前記絶縁膜と前記シリコン層をエッチングして
ゲート電極を形成する工程と、前記シリコン層を酸化す
る工程と、前記シリコン酸化膜を窒素原子よりも原子半
径の小さいHeまたはNeを含んだプラズマを照射する
工程を特徴とする。
【0019】半導体装置の第7の製造方法は、シリコン
酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を有
する半導体装置を製造するに際し、前記絶縁膜上に窒素
原子よりも原子半径の小さいHeまたはNeを導入した
シリコン層又はSiGe層のどちらかひとつを形成する
工程と、前記絶縁膜と前記シリコン層をエッチングして
ゲート電極を形成する工程と、前記シリコン層を窒素原
子よりも原子半径の小さいHeまたはNeを含んだ酸化
ガスプラズマ雰囲気中で酸化する工程を特徴とする。
【0020】ここで前記第1及び第2及び第3及び第4
及び第5及び第6及び第7の製造方法において、前記金
属酸化膜を構成する金属はZr若しくはHfの少なくと
も1種であることが望ましい。
【0021】また本発明の第1の半導体装置は、シリコ
ン酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を
有する半導体装置において、前記絶縁膜下に窒素原子よ
りも原子半径の小さいHeまたはNeを含有するシリコ
ン基板を備えること特徴とする。第2の半導体装置は、
シリコン酸化膜よりも熱的に安定な金属酸化膜を含む絶
縁膜を有する半導体装置において、前記絶縁膜上に窒素
原子よりも原子半径の小さいHeまたはNeを含有する
シリコン層又はSiGe層のどちらかひとつを備えるこ
と特徴とする。
【0022】次にゲート電極加工後に形成する本発明の
第3の半導体装置は、シリコン酸化膜よりも熱的に安定
な金属酸化膜を含む絶縁膜とシリコンからなるゲート電
極と前記シリコンゲート電極側壁に酸化膜を有する半導
体装置において、窒素原子よりも原子半径の小さいHe
またはNeからなる0族元素を含有する前記シリコンゲ
ート電極側壁酸化膜を備えること特徴とする。
【0023】ここで前記第1及び第2及び第3の半導体
装置において、前記金属酸化膜を構成する金属は、Zr
若しくはHfの少なくとも1種であることが望ましい。
以上説明した本発明によれば、ゲート電極/金属絶縁膜
及び金属絶縁膜/Si基板界面のラフネスの低減と、金
属絶縁膜の誘電率低下抑制の両立が可能となり、リーク
電流の少ない高信頼MIS型半導体装置を提供すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下では、図面を参照しながら本
発明の具体的な実施例を基に、実施の形態を説明する。 (第1の実施例)本発明の概要を、MISトランジスタ
形成を例にして説明する。まず、図1に示すように、単
結晶のp型シリコン基板11の表面に、素子分離の役割
を果たす深い溝を形成し、CVD法によりシリコン酸化
膜で埋め込み、素子分離領域12を形成する。次に、図
2に示すように、ZrO膜14を形成する(前処理も
含めたZrO膜の形成方法は、後で詳細に述べる)。
次に、図3に示すように、ZrO膜14の上部にポリ
シリコン膜15をCVD法によって形成する(CVD法
についても詳細に述べる)。次に、図4に示すように、
ポリシリコン15上にフォトレジストパターン16を形
成する。次に、図5に示すように、フォトレジストパタ
ーン16をマスクとして、ポリシリコン膜15を反応性
イオンエッチングし、第1のゲート電極15を形成した
後、ゲート電極15のエッジ領域の丸め酸化を行う。次
に砒素のイオン注入を、例えば加速電圧40keV、ド
ーズ量2×1015cm−2の条件で行い活性化アニー
ルすることで、高不純物濃度のn型ゲート電極15、
型ソース領域17、n型ドレイン領域18を同時
に形成する(これについても後ほど詳細に述べる)。次
に、図6に示すように、全面に300nmのシリコン酸
化膜をCVD法により堆積し、ゲート電極側壁膜19及
び層間絶縁膜19を形成する。この後、層間絶縁膜19
上にコンタクトホール形成用のフォトレジストパターン
(不図示)を形成し、これをマスクとして反応性イオン
エッチング法により層間絶縁膜19をエッチングして、
コンタクトホールを開口する。最後に、全面にAl膜を
スパッタ法により形成した後、これをパターニングし
て、ソース電極110、ドレイン電極111、および第
2のゲート電極112を形成してn型MOSトランジス
タが完成する。なお、本実施例では、n型MOSトラン
ジスタの製造工程を示したが、p型MOSトランジスタ
では導電型がn型とp型で入れ替わる点が異なるだけで
あり、基本的な製造工程はまったく同じである。
【0025】ここでZrO膜14の形成工程の詳細を
説明する。まず、前処理としてシリコン・ウェハに対し
て表面汚染を効果的に除去するために、塩酸/オゾン水
処理を用いた。これによりSi表面に約1nmの化学的
に酸化膜(ChemicalOxide膜)が形成され
る(EOT低減のため、この後に希フッ酸処理を追加し
てもよい)。次に、前処理が終了したウェハをスパッタ
装置中へ搬送する。ウェハの温度を室温に保ち、ZrO
ターゲットを用いてAr/OガスRFプラズマ(4
00W)によるスパッタを行い、Chemical O
xide上に約2nmのZrO膜を形成した。
【0026】次にZrO膜14表面にシランガスを供
給してポリSi層15を堆積した。この時の堆積条件は
以下の通り。 バックグランド真空度:133×5.4×10−10
a ・UHV中で500℃まで昇温(8.0×10−10
orr) ・SiHガスフロー10分(SiH4=20scc
m、全圧1Torr) ・SiHガス停止→降温
【0027】ポリSi堆積前後でのZrO/SiO
積層膜の結合状態変化は、その場観察X線光電子分光法
(In−situ X−ray Photoelect
ron Spectroscopy; 以下In−si
tu XPSと呼ぶ)により導出している。図7に各種
堆積条件でのZr3dスペクトル変化を示す。X線源は
MgKα、光電子脱出角度は45°で測定を行ってい
る。比較のため、堆積温度600℃の結果も示す。Zr
3dスペクトルより、600℃以上ではZrSi が形
成されるが、500℃ではシリサイド化しないことが分
かる。これはシランガスがZrO表面で分解して水素
を形成し(SiH→SiH+H)、600℃以上
ではZrO膜を還元するとともにSiHによるシリ
サイド化反応が起きているためである。これより、シラ
ンガスを用いたポリSi堆積において、堆積初期は基板
温度を600℃よりも下げておく必要がある。一旦Zr
表面をSi層が覆えば、堆積温度を600℃以上に
しても界面でのシリサイド化反応は起きない。
【0028】前記ポリSi層15堆積後、パターニング
によりゲート電極構造を形成する。ここで砒素のイオン
注入の前にHeのイオン注入、例えば加速電圧40ke
V、ドーズ量2×1015cm−2の条件で行う。また
は更に加速電圧を高くして、ZrO膜14中までHe
を注入してもよい。これにより活性化アニール時にポリ
Si層15からZrO膜14中にHe原子を充分供給
することができ、界面でのSiO脱離・拡散を抑制でき
るため、poly−Si/ZrO界面でのシリサイド
化を抑制できる。
【0029】またHeイオン注入以外にも、Heプラズ
マ照射におけるpoly−Si層15中へのHeガスの
導入も可能である。その一例を示すと、たとえば容量結
合放電や誘導結合放電やECR放電などによりHeガス
プラズマを生成する。電子密度の高い領域では電子温度
は5eVとなり基板に照射されるイオンのエネルギーを
決定するシース電圧は15eV程度となるため、約15
eVの高エネルギーイオンがポリSi層15へ照射され
る。この手法を用いても同様の改善効果を確認してい
る。
【0030】加えてポリSi層15の堆積時にHeを導
入することも可能である。ゲート電極工程の一例を以下
に示す。 <ポリSi堆積工程> バックグランド真空度:133×5.4×10−10
a ・He中で500℃まで昇温(He=1slm、He圧
10Torr) ・SiHガス添加10分(SiH/He=20/1
20sccm、全圧3Torr) ・SiHガス停止→降温→Heガス停止 <活性化アニール工程> バックグランド真空度:5.4×10−10Torr ・He圧力:1Torr ・基板温度:920℃ ・加熱時間:10分
【0031】ポリSi堆積+活性化アニールによるZr
/SiO積層膜の結合状態変化についても、In
−situ XPSを用いて評価している。図8に各種
ゲート電極工程でのZr3dスペクトル変化を示す。比
較のため、堆積時にHeを添加しない場合(UHV下)
の結果も併せて示す。これより、ポリSi層越しでHe
アニールを行うとZrSi2ピークが増大し、シリサイ
ド化していることが分かる。これはポリSi層が厚く、
He圧力が低いため、ZrO膜中に充分な量のHeが
供給できないためで、この条件ではシリサイド化を完全
に抑制できない。しかしポリSi層堆積前、堆積中及び
堆積後の雰囲気にHeを添加することで、あらかじめ充
分な量のHeをZrO膜中に導入しておけば、その後
の高温アニール時における界面でのSiO脱離・拡散反
応を物理的に抑制することができ、界面劣化を抑えるこ
とが可能である。
【0032】以上のことから、ポリSi/ZrO/S
iO/Si構造においてシリサイド化を抑制する条件
として、シランガスを用いる場合、堆積初期温度を60
0度℃よりも低くし、更に活性化アニール前にHeをポ
リSi層中若しくはZrO膜中に導入しておくことが
必要となる。He添加によるシリサイド化抑制のメカニ
ズムについて図9を用いて説明する。従来方法では、S
i+SiO→2SiO↑反応により界面でSiOガス
を形成し、ZrO膜中を拡散するSiOガスがポリS
i層に到達することでシリサイド化反応を引き起こす。
それに対しポリSi層堆積前、堆積中、堆積後の雰囲気
中にHeを添加する本発明は、高温アニール前にポリS
i/ZrO/SiO /Si中に高濃度のHeが閉じ
込められているため、SiO/Si界面から拡散しよ
うとするSiOにHeが衝突し、物理的に拡散を押さえ
込む効果がある。同時にHeが熱的に振動する界面のS
i−O結合を冷却するため(クエンチ効果)、SiOの
発生そのものを抑制している。また原子半径が小さいこ
とがSiO中のHeの固溶限を大きくし、SiOのS
iO中拡散を更に抑制できる。加えてHeは不活性ガ
スであるため、添加ガスそのものによる酸化・還元反応
が起きないため、ゲート絶縁膜の膜質を劣化させること
がない。
【0033】上記結果は主にZrO膜に関して記載し
ているが、HfO膜でも同様の改善効果を確認してい
る。また本発明はポリSiゲートに限ることなく、ポリ
SiGe等のSi原子を含む全てのゲート電極材料にお
いても有効である。本実施例では、poly−Si/Z
rO/SiO/Si構造への導入元素としてHeを
用いた場合の結果を主に示したが、窒素原子よりも原子
半径の小さいNe及びそれらの混合ガスでも同様の改善
効果を確認している。更にこれらのHeまたはNeを窒
素ガス若しくは窒素原子よりも原子半径の大きい希ガス
(Ar、Kr、Xeなど)で希釈しても、その効果は維
持される。
【0034】本実施例では主にZrO膜及びHfO
膜について述べたが、それらのシリケート膜、酸窒化
膜、窒化膜、混合膜及び各種積層膜においても同様の効
果が得られる。加えてSiO膜よりも熱的に安定な金
属絶縁膜に全て適用可能である。なぜならばシリサイド
化はSiOの熱破壊に伴い発生したSiOガスをトリ
ガーとしているため、SiOよりも安定な絶縁膜であ
れば同様のメカニズムでシリサイド化を抑制できる。即
ち安定な金属絶縁膜として、BeO、MgO、CaO、
SrO、BaO、Y、CeO、PrxOy、N
、ThO 、RuO、IrO、Al
、Inなどにも本発明は適用可能であり、
それらのシリケート膜、酸窒化膜、窒化膜、混合膜及び
各種積層膜にも有効である。更にこれらの金属絶縁膜の
成膜手法に依らず、スパッタ以外にALCVD(Ato
mic Layer CVD)、蒸着及びプラズマCV
D等で形成した金属絶縁膜であっても同様の効果を得る
ことができる。
【0035】(第2の実施例)本発明の第2の実施例に
係わるMISトランジスタの素子構造は、第1の実施例
と同様なので詳細な説明は省略する。本実施例は、Zr
膜形成工程が第1の実施例と異なる。そこで、この
形成工程について図2を用いて説明する。まず、前処理
としてシリコン・ウェハに対して表面汚染を効果的に除
去するために、塩酸/オゾン水処理を用いた。これによ
りSi表面に約1nmのChemical Oxide
が形成される(EOT低減のため、この後に希フッ酸処
理を追加してもよい)。次に、前処理が終了したウェハ
をスパッタ装置中へ搬送する。次にウェハの温度を室温
に保ち、NeガスRFプラズマ照射(400W)により
Chemical oxide越しにSi基板11中へ
Neを注入する。続いてZrOターゲットを用いてN
e/OガスRFプラズマ(400W)によるスパッタ
を行い、Chemical Oxide上に約2nmの
ZrO膜14を形成した。
【0036】これにより、ZrO膜中及びZrO
SiO/Si基板界面に高濃度のNeを導入すること
ができ、高温アニール時のSiO脱離の抑制が可能とな
る。更にこれらの金属絶縁膜の成膜手法に依らず、スパ
ッタ以外にALCVD(Atomic Layer C
VD)、蒸着及びプラズマCVD等で形成した金属絶縁
膜であっても、成膜雰囲気中Ne添加による改善効果を
得ることができる。またZrO膜14形成後にNeプ
ラズマ照射を行ってもよい。但し本実施例で述べたプラ
ズマ照射における絶縁膜中へのHeまたはNeの導入に
関しては電子温度の非常に低いプラズマである事が望ま
しい。その一例を示すと、たとえば容量結合放電や誘導
結合放電やECR放電などによりHeまたはNeプラズ
マを生成する。電子密度の高い領域では電子温度は5e
Vとなり基板に照射されるイオンのエネルギーを決定す
るシース電圧は15eV程度となってしまい約15eV
の高エネルギーイオンが基板へ照射されダメージが生じ
てしまう。一方、その領域から十分離れた電子温度が1
eV以下の領域ではシース電圧が3eV程度となる。そ
こにおけるイオンのエネルギーは約3eVとなる。よっ
てその領域に基板を設置することで基板にダメージを与
えることなく表面近傍を活性化してHeまたはNeの注
入を行う事が可能となる。
【0037】加えてNeプラズマ照射の代わりにNeイ
オン注入、或いはNeアニールを行ってもよい。但しイ
オン注入を用いる場合は加速エネルギーを低くしてダメ
ージを低減すると共に、ポストアニールによる欠陥修復
が必要となる。これら一連の工程における作用は実施例
1の場合と基本的に同じであり、全ての半導体工程にお
いて実施例1で述べたのと同じ考え方に従い、特に金属
絶縁膜形成工程において有効である。
【0038】(第3の実施例)本発明の第3の実施例に
係わるMISトランジスタの素子構造は、第1及び第2
の実施例と同様なので詳細な説明は省略する。本実施例
は、ポリSi電極周辺工程が第1及び第2の実施例と異
なる。そこで、この形成工程について図4、図5及び図
6を用いて説明する。
【0039】まずZrO膜14上にポリSi層15を
堆積後、レジストパターン16を形成しゲート電極形成
のためのエッチングをHCl/Cl/Oのプラズマ
を用いて行う。その後TEOS/O系のCVDにより
ゲート電極周りに酸化膜19を形成する。この成膜中に
Heガスを添加することにより該酸化膜19にHeガス
が含まれる。これによりこの後にソースドレイン領域1
7,18の活性化アニールを行う場合にZrO膜14
とポリSi層15の界面と該酸化膜19とが接触する部
分でのSiOガスの発生・拡散が抑止され、それをトリ
ガーとするシリサイド化を防ぐ事が出来る。また別の電
極形成工程として以下の方法も挙げられる。ZrO
14上にポリSi層15を堆積後、レジストパターン1
6を形成しゲート電極形成のためのエッチングをHBr
系のプラズマを用いて行う。その後ZrO膜14とp
oly−Si層15の界面のポリSi層15側のエッジ
を丸めるために酸化を行う。その際にHeガスを添加す
ることにより丸まったエッジ部分の酸化膜層中にHeガ
スが添加される。たとえば具体的には酸素10%とHe
90%の圧力常圧下で温度800度30秒の酸化を行
う。これによりこの後の工程におけるソースドレイン領
域17,18の活性化アニール時に前記界面のエッジ部
分におけるシリサイド化を防ぐ事が出来る。
【0040】またゲート電極周辺の絶縁膜19及びエッ
ジ部分の酸化膜層へのHe添加は、Heプラズマ照射を
用いて行ってもよい。但し本実施例で述べたプラズマ照
射におけるゲート電極周辺へのHeまたはNeの導入に
関しては電子温度の非常に低いプラズマである事が望ま
しい。その一例を示すと、たとえば容量結合放電や誘導
結合放電やECR放電などによりHeまたはNeプラズ
マを生成する。電子密度の高い領域では電子温度は5e
Vとなり基板に照射されるイオンのエネルギーを決定す
るシース電圧は15eV程度となってしまい約15eV
の高エネルギーイオンが基板へ照射されダメージが生じ
てしまう。一方、その領域から十分離れた電子温度が1
eV以下の領域ではシース電圧が3eV程度となる。そ
こにおけるイオンのエネルギーは約3eVとなる。よっ
てその領域に基板を設置することで基板にダメージを与
えることなく表面近傍を活性化してHeまたはNeの注
入を行う事が可能となる。
【0041】加えてHeプラズマ照射の代わりにHeイ
オン注入、或いはHeアニールを行ってもよい。但しイ
オン注入を用いる場合は加速エネルギーを低くしてダメ
ージを低減すると共に、ポストアニールによる欠陥修復
が必要となる。これら一連の工程における作用は実施例
1の場合と基本的に同じであり、全ての半導体工程にお
いて実施例1で述べたのと同じ考え方に従い、特にゲー
ト電極周辺工程において有効である。
【0042】次に本発明の半導体装置について説明す
る。第1及び第2の実施例においてポリSi/ZrO
/SiO/Si中に高濃度のHe或いはNeが取り込
まれる。これらのHeまたはNeはポリSi/ZrO
/SiO/Siの両界面の歪んだネットワークを広
げ、応力を緩和すると共に、結合の熱的振動を冷却する
効果、加えてpoly−Si中の粒界に偏析することで
水素或いはボロン等の不純物の拡散を防止する効果があ
る。またSi基板中のHeも同様の効果を示すと共に、
基板の熱伝導効率を高めることで、モビリティーを向上
することもできる。更に第3の実施例においてゲート周
辺の堆積絶縁膜中に取り込まれたHe或いはNeは、堆
積絶縁膜からの水素及び炭素の等の不純物拡散を防ぐこ
とができる。これよりZrO膜周辺にHeを添加する
ことで界面準位及び固定電荷が低減されるだけでなく、
電気的ストレスにも強く、高信頼ゲート絶縁膜とするこ
とができる。以上のことから、界面酸化膜厚増加抑制と
シリサイド化抑制を両立させつつ高信頼ゲート絶縁膜を
得るためには、高温熱処理工程前に、金属絶縁膜を取り
囲む領域に窒素原子よりも原子半径の小さいHeまたは
Neを高濃度導入しておくことが効果的である。このよ
うなプロセス雰囲気及び膜構造の制御は、ゲート絶縁膜
がSiO膜よりも熱的に安定な金属酸化物を含む場合
に、特に有効性が高い。
【0043】なお、上記でも述べたように、希ガスの中
には、Ar、Xe、Krなどもあるが、本発明において
は、窒素原子よりも原子半径の小さいHeまたはNeガ
スが必要であり、Ar、Xe、Krを導入した場合、上
述した効果が期待できない。但し、HeまたはNeガス
とAr、Xe、Krガスを併用して用いることは可能で
ある。また、本発明において、特に金属絶縁膜/Si基
板界面のラフネスの低減でき、その界面におけるリーク
電流を少なくできるため、たとえば、上述したMIS構
造の半導体装置をメモリたとえば不揮発性メモリ所謂金
属絶縁膜中にフローティングゲートを設けてメモリ機能
を持たせたときは、その効果は絶大である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、ゲ
ート電極/金属絶縁膜及び金属絶縁膜/Si基板界面の
ラフネスの低減と、金属絶縁膜の誘電率低下抑制の両立
が可能となり、リーク電流の少ない高信頼MIS型半導
体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を示す断面
図。
【図1】本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を
示す断面図。
【図2】本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を
示す断面図。
【図3】本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を
示す断面図。
【図4】本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を
示す断面図。
【図5】本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を
示す断面図。
【図6】本発明のn型MOSトランジスタの製造工程を
示す断面図。
【図7】本発明の第1の実施例に係わる各種堆積条件で
のZr3dスペクトル変化を示す図。
【図8】本発明の第1の実施例に係わる各種ゲート電極
工程でのZr3dスペクトル変化を示す図。
【図9】本発明の第1の実施例に係わる作用の説明する
ための図。
【符号の説明】
11…p型シリコン基板 12…素子分離用の溝 13…シリコン酸化膜(素子分離領域) 14…ZrO2膜 15…ポリシリコン膜 16…フォトレジストパターン 17…n型ソース領域 18…n型ドレイン領域 19…シリコン酸化膜(層間絶縁膜) 110…ソース電極(金属電極) 111…ドレイン電極(金属電極) 112…ゲート電極(金属電極)
フロントページの続き Fターム(参考) 5F058 BA20 BC03 BC20 BE10 BF14 BJ01 5F140 AA00 AA19 AA24 AB03 BA01 BD01 BD04 BD05 BD11 BD13 BD17 BE01 BE05 BE09 BE10 BE15 BF01 BF04 BF38 BG08 BG12 BG28 BG31 BG38 BG42 BG43 BG44 BG50 BJ01 BJ05 BJ23 BK13 BK21 BK25 BK29 CB04 CC03 CC04 CC12 CF07

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上に、シリコン酸化膜よりも
    熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を形成してなる半
    導体装置を製造する際に、前記絶縁膜形成前に前記シリ
    コン基板中に窒素原子よりも原子半径の小さいHeまた
    はNeを導入する工程を備えることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記HeまたはNe導入工程は、Heまた
    はNe雰囲気中で前記シリコン基板を加熱することを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記HeまたはNe導入工程は、前記シリ
    コン基板中にイオン注入により行なうことを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記HeまたはNe導入工程は、シリコン
    基板中にプラズマ照射により注入することを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】シリコン基板上に、シリコン酸化膜よりも
    熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を形成してなる半
    導体装置を製造する際に、前記絶縁膜中に窒素原子より
    も原子半径の小さいHeまたはNeを導入する工程を備
    えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記HeまたはNe導入工程は、前記絶縁
    膜堆積中の雰囲気にHeまたはNeを添加することを特
    徴する請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記HeまたはNe導入工程は、前記絶縁
    膜中にイオン注入により行なうことを特徴とする請求項
    5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】?前記HeまたはNe導入工程は、前記絶
    縁膜中にHeまたはNeをプラズマ照射により注入する
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】シリコン基板上に、シリコン酸化膜よりも
    熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を形成してなる半
    導体装置を製造する際に、前記絶縁膜表面に、窒素原子
    よりも原子半径の小さいHeまたはNeを導入したシリ
    コン層又はSiGe層のどちらかひとつを形成する工程
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記シリコン層又はSiGe層のどちら
    かひとつを形成する工程は、昇温、シランガスフロー或
    いは降温雰囲気中にHeまたはNeを導入することを特
    徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記シリコン層又はSiGe層のどちら
    かひとつを形成する工程は、シランガスを用いて堆積し
    たシリコン層又はSiGe層中にHeまたはNeをイオ
    ン注入することを特徴とする請求項9記載の半導体装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】前記シリコン層又はSiGe層のどちら
    かひとつを形成する工程は、シランガスを用いて堆積し
    たシリコン層又はSiGe層中にHeまたはNeをプラ
    ズマ照射により注入することを特徴とする請求項9記載
    の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記シランガスを用いて前記シリコン層
    又はSiGe層のどちらかひとつを形成する工程は、堆
    積初期に600℃より低い温度でシランガスを流すこと
    を特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】シリコン基板上に、シリコン酸化膜より
    も熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を形成し、この
    絶縁膜上にシリコン層又はSiGe層のどちらかひとつ
    を形成してなる半導体装置を製造する際に、前記絶縁膜
    と前記シリコン層又はSiGe層の側壁に窒素原子より
    も原子半径の小さいHeまたはNeを導入した側壁絶縁
    膜を形成する工程を備えることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。?
  15. 【請求項15】前記側壁絶縁膜の形成工程は、前記側壁
    膜堆積雰囲気中にHeまたはNeを添加することを特徴
    とする請求項14の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】前記側壁の絶縁膜形成工程は、側壁膜堆
    積後にHeまたはNeをイオン注入することを特徴とす
    る請求項14の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】前記側壁絶縁膜の形成工程は、側壁膜堆
    積後にHeまたはNeをプラズマ照射により注入するこ
    とを特徴とする請求項14の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】シリコン基板上に、シリコン酸化膜より
    も熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を形成してなる
    半導体装置を製造する際に、前記絶縁膜上に窒素原子よ
    りも原子半径の小さいHeまたはNeを導入したシリコ
    ン層又はSiGe層のどちらかひとつを形成する工程
    と、前記絶縁膜と前記シリコン層をエッチングしてゲー
    ト電極を形成する工程と、前記シリコン層を窒素原子よ
    りも原子半径の小さいHeまたはNeを含んだ酸化ガス
    雰囲気中で酸化する工程を備えたことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】シリコン酸化膜よりも熱的に安定な金属
    酸化膜を含む絶縁膜を有する半導体装置において、前記
    絶縁膜上に窒素原子よりも原子半径の小さいHeまたは
    Neを導入したシリコン層又はSiGe層のどちらかひ
    とつを形成する工程と前記絶縁膜と前記シリコン層をエ
    ッチングしてゲート電極を形成する工程と前記シリコン
    層を酸化する工程と前記シリコン酸化膜を窒素原子より
    も原子半径の小さいHeまたはNeを含んだプラズマを
    照射する工程を特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】シリコン基板上に、シリコン酸化膜より
    も熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を形成してなる
    半導体装置を製造する際に、前記絶縁膜上に窒素原子よ
    りも原子半径の小さいHeまたはNeを導入したシリコ
    ン層又はSiGe層のどちらかひとつを形成する工程
    と、前記絶縁膜と前記シリコン層をエッチングしてゲー
    ト電極を形成する工程と、前記シリコン層を窒素原子よ
    りも原子半径の小さいHeまたはNeを含んだ酸化ガス
    プラズマ雰囲気中で酸化する工程を備えたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】シリコン基板上に、シリコン酸化膜より
    も熱的に安定な金属酸化膜を含む絶縁膜を設けてなる半
    導体装置において、前記絶縁膜下に窒素原子よりも原子
    半径の小さいHeまたはNeを含有するシリコン基板を
    備えること特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】シリコン酸化膜よりも熱的に安定な金属
    酸化膜を含む絶縁膜を有する半導体装置において、前記
    絶縁膜上に窒素原子よりも原子半径の小さいHeまたは
    Neを含有するシリコン層又はSiGe層のどちらかひ
    とつを備えること特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】シリコン酸化膜よりも熱的に安定な金属
    酸化膜を含む絶縁膜とシリコンからなるゲート電極と前
    記シリコンゲート電極側壁に酸化膜を有する半導体装置
    において、窒素原子よりも原子半径の小さいHeまたは
    Neを含有する前記シリコンゲート電極側壁酸化膜を備
    えること特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】前記金属酸化膜を構成する金属は、Zr
    若しくはHfの少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項21又は22又は23の半導体装置。
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JP2006108439A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Samsung Electronics Co Ltd 半導体装置

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