JP2003297320A - 集合電池およびその製造方法ならびに電池システム - Google Patents

集合電池およびその製造方法ならびに電池システム

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JP2003297320A
JP2003297320A JP2002101184A JP2002101184A JP2003297320A JP 2003297320 A JP2003297320 A JP 2003297320A JP 2002101184 A JP2002101184 A JP 2002101184A JP 2002101184 A JP2002101184 A JP 2002101184A JP 2003297320 A JP2003297320 A JP 2003297320A
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housing
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hole
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Tomokazu Yamauchi
友和 山内
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立が容易な集合電池を提供する。 【解決手段】 集合電池は、凹部55を規定する外表面
53と第1の空孔35を規定する内表面33とを有する
第1の筐体61と、第2の空孔36を規定する内表面3
4を有する第2の筐体62と、第1の筐体61と第2の
筐体62とを接続する撓み部材38とを備える。凹部5
5を規定する第1の筐体61の外表面53が第2の筐体
62の外表面54に接触して、凹部55と第2の筐体6
1の外表面54で取り囲まれる間隙31a〜31cが形
成されるように第1の筐体61が位置決めされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集合電池および
電池システムに関し、より特定的には、電気自動車など
の電動機を駆動源として用いる車両に搭載される集合電
池および電池システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電動機を駆動源とした電気自動車
や、電動機とガソリンエンジンなど複数種類の駆動源を
有する、いわゆるハイブリッドカーが実用化されてきて
いる。このような電気自動車などには、電動機などにエ
ネルギーである電気を供給するための電池が搭載されて
いる。この電池としては、繰返し充放電が可能なニッカ
ド電池(Ni−Cd電池)やニッケル−水素電池などの
二次電池が用いられる。このような電池を含む電池シス
テムの例を、図11〜15を参照して説明する。
【0003】図11は、自動車に搭載された従来の電池
システムを示す斜視模式図である。図12は、図11に
示した電池システムを構成するバッテリパックの展開模
式図である。図13は、図11の線分XIII−XII
Iにおけるバッテリパックの断面模式図である。図14
は、図13の線分XIV−XIVにおけるバッテリパッ
クの断面模式図である。図15は、図13の線分XV−
XVにおけるバッテリパックの断面模式図である。
【0004】図11に示すように、自動車の駆動用エネ
ルギー源として利用される従来の電池システムは、自動
車の車両の後部タイヤの間に配置され、複数の電池モジ
ュールを積層したモジュール集合体を含むバッテリパッ
ク105、このバッテリパック105に電池冷却用の冷
却風を送風するブロアファン131、バッテリパック1
05から排気される冷却風を車外に排出するための排気
ダクト130、電池システムを制御するためのバッテリ
コンピュータ(図示せず)などを備える。
【0005】図11に示した電池システムのバッテリパ
ック105は、図12に示すように、バッテリカバー1
06およびロワーケース112からなる外装部材の内部
にモジュール集合体111が収容された構造となってい
る。モジュール集合体111は複数の電池モジュール1
22を積層して形成されている。なお、積層された電池
モジュール122の間には、冷却風を流通させることが
できるように、冷却風流路としての間隙が形成されてい
る。電池モジュール122において隣接する他の電池モ
ジュール122と対向する側壁には、上記間隙を形成す
るためのスペーサとして作用するスペーサ用凸部121
a〜121e(図13参照)が形成されている。モジュ
ール集合体111の両端部には拘束プレート110aお
よび110bが配置されている。拘束プレート110a
および110bは、拘束パイプ108aおよび108b
により互いに接続・固定されている。なお、拘束プレー
ト110aおよび110bはロワーケース112に固定
されている。また、個々の電池モジュール122もロワ
ーケース112に固定されている。
【0006】モジュール集合体111を構成する電池モ
ジュールのそれぞれの側面には電池モジュールにおいて
電流の充放電を行なうための端子116が形成されてい
る。この電池モジュールの端子116を互いに接続する
ため、モジュール集合体111の側面上にはバスバーモ
ジュール109aおよび109bが配置されている。バ
スバーモジュール109aおよび109bが電池モジュ
ール122のそれぞれの端子116に接続されることに
より、モジュール集合体111では電池モジュール12
2が電気的に直列接続されている。
【0007】モジュール集合体111の上部表面上に
は、電池モジュール122から排気される水素ガスなど
をバッテリパック105の外部へと排出するための排気
ホース107が設置されている。排気ホース107は電
池モジュール122の排気端子115に接続されてい
る。また、モジュール集合体111の上部表面上には、
モジュール集合体111の温度を測定するための温度セ
ンサ113が配置されている。この温度センサ113の
出力に応じて、モジュール集合体111の温度を所定の
範囲に保持するため、バッテリパック105へブロアフ
ァン131(図11参照)を用いて冷却風が供給され
る。冷却風の供給方法としては、図14に示すようにモ
ジュール集合体111の下部表面側から上部表面側へと
冷却風を流している。
【0008】なお、図14に示すように、モジュール集
合体111においては、上述のように電池モジュールの
間に冷却風流路としての間隙134が形成されている。
そのため、バッテリパック105の下側において矢印1
35の方向から供給された冷却風は、モジュール集合体
111における電池モジュール122の間の間隙134
を介して、矢印136に示すようにモジュール集合体1
11の下部表面側から上部表面側へ流通する。その後、
モジュール集合体111の上部表面上では、矢印135
に示した方向に冷却風が排出される。
【0009】図15に示すように、モジュール集合体1
11は、電池モジュール122を積層することにより形
成される。電池モジュール122は、複数個の空孔14
1を有し、各々の空孔141には、正電極と負電極を重
ねて構成され、充放電を行う発電要素142が充填され
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電池シ
ステムでは、以下のような問題があった。
【0011】従来の電池システムでは、図15から分か
るように、モジュール集合体111は、複数の電池モジ
ュール122から構成される。そのため、複数のモジュ
ール122からモジュール集合体111を組み立てる工
程が煩雑である。
【0012】組み立て工程を簡略化するため、モジュー
ル集合体111を一体成形することも考えられる。しか
しながら、間隙134の幅は約2mmであり、幅が狭い
ため、間隙134を一体成形することが困難である。
【0013】そこで、この発明は、上記のような課題を
解決するためになされたものであり、この発明の目的
は、組み立てが容易な集合電池および電池システムを提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に従った集合電
池は、凹部を規定する外表面と第1の空孔を規定する内
表面とを有する第1の筐体と、第2の空孔を規定する内
表面を有する第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体と
を接続する撓み部材とを備える。第1の筐体の外表面が
第2の筐体の外表面に接触して、凹部と第2の筐体の外
表面で取り囲まれる第3の空孔が形成されるように第1
の筐体が位置決めされている。
【0015】このように構成された集合電池は、凹部と
第2の筐体の外表面で取り囲まれる第3の空孔を有す
る。そのため、この第3の空孔を冷却風の通路として用
いることで、集合電池を冷却することができる。さら
に、第1の筐体と第2の筐体とは、撓み部材で接続され
ている。そのため、第1の筐体と第2の筐体とを一体成
形することができるので、組み立てが容易となる。
【0016】好ましくは、撓み部材は、第1および第2
の筐体の外側端部にのみ形成されており、撓み部材は、
第1および第2の筐体から遠ざかる方向に折り曲げられ
てヒンジ状に変形可能である。この場合、撓み部材が第
1および第2の筐体の外側短部にのみ設けられて、第1
および第2の筐体から遠ざかる方向に折り曲げられてヒ
ンジ状に変形するため、第1と第2の筐体の間に撓み部
材が介在せず、第1の筐体の外表面と第2の筐体の外表
面とを確実に接触させることができる。
【0017】好ましくは、第2の筐体は、凹部を規定す
る外表面を有し、第1の筐体の凹部と第2の筐体の凹部
とに取り囲まれて第3の空孔が形成されている。この場
合、第1の筐体の凹部と第2の筐体の凹部とにより第3
の空孔が形成されるため、大きな第3の空孔を形成する
ことができる。
【0018】この発明に従った電池システムは、上述の
いずれかの集合電池を含む。好ましくは、電池システム
は、自動車に搭載されるものである。
【0019】この発明に従った集合電池の製造方法は、
凹部を規定する外表面と第1の空孔を規定する内表面と
を有する第1の筐体と、第2の空孔を規定する内表面を
有する第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体とを接続
する撓み部材とを含む成形体を準備する工程と、凹部を
規定する第1の筐体の外表面が第2の筐体の外表面に接
触するように撓み部材を変形させることにより、凹部と
第2の筐体の外表面とで取り囲まれる第3の空孔を形成
する工程とを備える。
【0020】このような工程を備えた集合電池の製造方
法に従えば、第1の筐体と第2の筐体との間の距離を十
分大きくすることで、第3の空孔となる凹部を有する成
形体を一体成形することが可能となる。組み立て時に、
第1の筐体の外表面と第2の筐体の外表面とを接触させ
ることで、冷却風の通路となる第3の空孔を形成するこ
とができる。そのため、集合電池を容易に組み立てるこ
とができる。
【0021】好ましくは、成形体を準備する工程は、凹
部を規定する外表面を有する第2の筐体を含む成形体を
準備する工程を含み、第3の空孔を形成する工程は、第
1の筐体の凹部と第2の筐体の凹部とで取り囲まれる第
3の空孔を形成する工程を含む。この場合、第1の筐体
の凹部と第2の筐体の凹部とにより第3の空孔が形成さ
れるため、大きな第3の空孔を形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0023】(実施の形態1)図1は、本発明による電
池システムの実施の形態を構成するバッテリパックを示
す斜視模式図である。図2は、図1に示したバッテリパ
ックを含む電池システムを用いた自動車の構成を示すブ
ロック図である。図3は、図1に示したバッテリパック
の構成を説明するための展開模式図である。図4は、図
1の線分IV−IVにおける断面模式図である。図5
は、図4の線分V−Vにおける断面模式図である。図1
〜図5を参照して、本発明による電池システムの実施の
形態を説明する。
【0024】本発明による電池システムは、自動車の車
両に搭載される電池システムであって、図1に示すよう
なバッテリパック5と、このバッテリパック5に冷却風
を供給するためのファンおよび冷却風を自動車の外部へ
と排出する排気ダクト、電池システムのメンテナンスな
どのために用いられる安全装置、さらには電池システム
を制御するためのバッテリコンピュータなどを備える。
【0025】図2に示すように、本発明による電池シス
テムを適用した自動車1は、制御部2と、本発明による
電池システムを含む電池部3と、駆動部4とを備える。
制御部2は電池部3および駆動部4を制御する。駆動部
4は、電池部3から供給される電流によって駆動するモ
ータなどの電動機を備える。なお、駆動部4は電動機以
外にガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃
機関を備えていてもよい。すなわち、自動車1としては
電池部3から供給される電流によって駆動するモータな
どの電動機のみを駆動源とする電気自動車のみではな
く、駆動源としてガソリンエンジンなど電動機以外の駆
動手段を備えたいわゆるハイブリッドカーも含まれる。
【0026】図1に示したバッテリパック5は、図3に
示すように複数の部材から構成される。図3を参照し
て、バッテリパック5は、バッテリカバー6およびロワ
ーケース12からなる外装部材の内部に、箱型の電池モ
ジュール対43を複数個積層して構成される、集合電池
としてのモジュール集合体11が配置されている。電池
モジュール対43は、2つの電池モジュール41および
42ににより構成される。2つの電池モジュール41お
よび42は、撓み部材38により接続される。
【0027】電池モジュール41および42として、た
とえばニッケル―水素電池を用いることができる。な
お、電池モジュール41および42としては充放電可能
な二次電池であれば他の種類の電池を用いてもよい。電
池モジュール41および42はいわゆる角型平板状の外
形を有している。
【0028】モジュール集合体11の両端部には、積層
された電池モジュールを固定するための拘束プレート1
0aおよび10bが配置されている。拘束プレート10
aおよび10bは、拘束部材としての拘束パイプ8aお
よび8bにより互いに接続固定されている。なお、拘束
プレート10aおよび10bはロワーケース12に固定
されている。また、個々の電池モジュール41および4
2もロワーケース12に固定されている。拘束パイプ8
aおよび8bは、それぞれモジュール集合体11の上部
表面上および下部表面上に配置される。
【0029】モジュール集合体11の上部表面では、電
池モジュール41および42内部から放出される水素ガ
スなどの気体を放出するための排気端子15がそれぞれ
の電池モジュール41および41に形成されている。排
気端子15上には、それぞれの排気端子15に接続さ
れ、上記排気端子15から排出されるガスをバッテリパ
ック5の外部へ排出するための排気ホース7が設置され
ている。また、モジュール集合体11の温度を検出する
ための温度センサ13がモジュール集合体11の上部表
面上に配置されている。
【0030】モジュール集合体11の側面側において
は、電池モジュール41および42の側面上に電池モジ
ュール41および42へ充放電を行うための端子16が
配置されている。電池モジュール41および42のそれ
ぞれの端子16を接続するため、バスバーモジュール9
aおよび9bが配置されている。このバスバーモジュー
ル9aおよび9bによって電池モジュール41および4
2のそれぞれの端子16が接続されることにより、モジ
ュール集合体11を構成する複数の電池モジュール41
および42は電気的に直列接続された状態となってい
る。
【0031】図4および5で示すように、電池モジュー
ル41および42の間には、冷却風を流通させるための
間隙31a〜31cが形成されている。電池モジュール
41および42の上記間隙31a〜31cに面する側面
(モジュール集合体11において電池モジュール41お
よび42を積層した積層方向に対してほぼ垂直な方向に
延びる面)には、スペーサ用凸部21a〜21dが形成
されている。スペーサ用凸部21a〜21dは、電池モ
ジュール41および42の側壁面から所定の高さだけ突
出した状態になっている。なお、電池モジュール41お
よび42は複数の電池セルを組合わせたものである。
【0032】そして、電池モジュール41および42を
複数個積層する際、電池モジュール41および42のス
ペーサ用凸部21a〜21dが存在することにより、隣
接して配置された電池モジュール41および42の間に
は間隙31a〜31cが形成されることになる。この間
隙31a〜31cを介して、図1および図4に示した矢
印14のように、冷却材としての冷却風がモジュール集
合体11の上部表面側に位置する流路25(図4参照)
からモジュール集合体11を構成する電池モジュール4
1および42の間の間隙を通ってモジュール集合体11
の下側の流路24(図4参照)へと流れる。このとき、
モジュール集合体11の熱が冷却風により除去される。
流路25へ冷却風を送風するためのファン、流路24お
よび25、冷却風を外部へ排出するため流路24に接続
された排気ダクトなどから冷却材供給手段が構成され
る。
【0033】なお、図4に示すように、流路25はバッ
テリカバー6とモジュール集合体11の上部表面とによ
り囲まれた領域である。また、流路24は、モジュール
集合体11の下部表面とロワーケース12との間に形成
された空間である。ロワーケース12に形成された凸部
26aおよび26bがそれぞれモジュール集合体11の
下部表面の両端部に接触した状態となっている。凸部2
6aおよび26bは、図4の紙面垂直方向(モジュール
集合体11において電池モジュール41および42が積
層した積層方向)に延在するように形成されている。ま
た、バッテリカバー6に形成された凹部27aおよび2
7bの底壁面はモジュール集合体11の上部表面の両端
部にそれぞれ接触するように配置されている。凹部27
aおよび27bも、モジュール集合体11の電池モジュ
ール41および42が積層した方向に沿って延在するよ
うに形成されている。つまり、流路24および25は、
モジュール集合体11において電池モジュール41およ
び42が積層した積層方向において、モジュール集合体
11に沿って延在するように形成されている。
【0034】また、凹部27aおよび27bならびに凸
部26aおよび26bがモジュール集合体11の表面と
接触しているため、流路25から電池モジュール41お
よび42の間の間隙を介して(図4の矢印14に示す方
向に流れて)流路24へと流れる冷却風は、モジュール
集合体11の側壁面上に形成された間隙23aおよび2
3bにほとんど流入しない。
【0035】図4で示すように、複数本のスペーサ用凸
部21a〜21dは、それぞれ互いに距離を隔てて一方
向に延びるように形成される。スペーサ用凸部21a〜
21dの各々の間の間隔はほぼ等しい。スペーサ用凸部
21a〜21dの間の空間が冷却風の通路としての間隙
31a〜31cである。各々の間隙31a〜31cに
は、矢印14で示す方向に冷却風が流れる。なお、矢印
14で示す方向と反対側の方向に冷却風を流してもよ
い。各々のスペーサ用凸部21a〜21dはリブ状に形
成されている。スペーサ用凸部21aおよび21dに接
触するように、撓み部材38が設けられている。撓み部
材38は、その厚みが薄いために電池モジュール41お
よび42に比べて強度が小さい。そのため、撓み部材3
8は可撓性を有する。撓み部材38は、電池モジュール
41および42から突出する方向に変形している。
【0036】図5で示すように、集合電池としてのモジ
ュール集合体11は、複数個の電池モジュール対43を
有する。電池モジュール対43は、電池モジュール41
および42を有する。
【0037】電池モジュール41は、ベース体となる第
1の筐体61を有している。第1の筐体61は、内表面
33を有し、内表面33が、第1の空孔35を規定して
いる。第1の空孔35は、紙面の手前側から奥側へ延び
るように形成されている。第1の空孔35内に発電要素
59が充填されている。発電要素59は、正極板とセパ
レータと負極板とを積層し、これらを電解液に浸したも
のであり、放電および充電を行なう。電池モジュール4
1を構成する第1の筐体61は外表面を有し、その外表
面が間隙31a〜31cを規定している。
【0038】電池モジュール42は、ベース体となる第
2の筐体62を有している。第2の筐体62は、撓み部
材38により第1の筐体61に接続されている。第2の
筐体62は、内表面34を有し、内表面34が、第2の
空孔36を規定している。第2の空孔36は、紙面の手
前側から奥側へ延びるように形成されている。第2の空
孔36内に発電要素59が充填されている。第2の筐体
62は外表面を有し、その外表面が間隙31a〜31c
を規定している。
【0039】隣り合う第1および第2の筐体61および
62が冷却材の通路としての間隙31a〜31cを規定
する。間隙31a〜31cは紙面の手前側から奥側へ延
びる。また、間隙31a〜31cの面積は、第1および
第2の空孔35および36の面積よりも小さい。間隙3
1a〜31cの幅W2は、第1および第2の空孔35お
よび36の幅W1よりも小さい。
【0040】図6〜図8は、図5で示すモジュール集合
体の製造方法を説明するための断面図である。図6を参
照して、まず樹脂により構成される成形体63を準備す
る。成形体63は、第1の筐体61と、第2の筐体62
と、第1の筐体61と第2の筐体62とを接続する撓み
部材38とを有する。第1の筐体61は、凹部55を規
定する外表面53と第1の空孔35を規定する内表面3
3とを有する。第2の筐体62は、凹部56を規定する
外表面54と、第2の空孔36を規定する内表面34と
を有する。
【0041】撓み部材38は、第1および第2の筐体6
1および62の外側端部にのみ形成されている。撓み部
材38は、第1および第2の筐体61および62から遠
ざかる方向に折り曲げられてヒンジ状に変形可能であ
る。
【0042】第1の筐体61、第2の筐体62および撓
み部材38は、それぞれ同一の樹脂により構成される。
第1の筐体61、第2の筐体62および撓み部材38を
構成する樹脂としては特に制限されるものではないが、
自動車の集合電池として用いられるという観点からは、
機械的強度に優れ、化学的に安定であり、放熱性が高く
かつ射出成形などで成形することが容易な材質であるこ
とが好ましい。なお、成形体63は、射出成形で一体成
形される。撓み部材38は第1の筐体61および第2の
筐体62と同一の材料により構成されるが、厚みが薄い
部分が存在するため、この部分が特に撓みやすい。
【0043】なお、第1の筐体61、第2の筐体62お
よび撓み部材38をそれぞれ別々の材質で構成してもよ
い。第1の筐体61および第2の筐体62に設けられる
第1の空孔35および第2の空孔36は、それぞれ矩形
状である。第1の空孔35および第2の空孔36は、図
6ではそれぞれ3つずつ設けられているが、第1の空孔
35および第2の空孔36の数はこれに制限されるもの
ではなく、さらに多くの第1の空孔35および第2の空
孔36を設けてもよい。
【0044】図6において、第1の筐体61および第2
の筐体62の各々の外表面53および54に凹部を形成
したが、必ずしも第1および第2の筐体61および62
の各々に凹部55および56を形成する必要はなく、第
1の筐体61および第2の筐体62のいずれか一方に凹
部を形成すればよい。
【0045】図7で示すように、第1の筐体61および
第2の筐体62に矢印44で示す方向に力を加える。こ
れにより、撓み部材38が、第1の筐体61および第2
の筐体62から遠ざかる方向に折れ曲がってヒンジ状に
変形する。第1の筐体61と第2の筐体62との距離が
近づく。
【0046】図8で示すように、さらに第1の筐体61
と第2の筐体62とを近づけることにより、第1の筐体
61の外表面53と第2の筐体62の外表面54とが接
触する。つまり、第1の筐体61の外表面53が第2の
筐体62の外表面54に接触するように撓み部材38を
変形させることにより、凹部55と第2の筐体62の外
表面54で取り囲まれる第3の空孔としての間隙31a
〜31cを形成する。間隙31a〜31cは、凹部55
および56で取り囲まれる。
【0047】各々の間隙31a〜31cは、第1の筐体
61の凹部55と、第2の筐体62の凹部56とにより
構成される。第1の空孔35および第2の空孔36の各
々に発電要素59を挿入することで電池モジュール41
および42が形成される。電池モジュール41および4
2により構成される電池モジュール対43を複数個積層
することにより、図5で示すモジュール集合体11を得
ることができる。
【0048】このような集合電池としてのモジュール集
合体11は、図6で示すように、第1および第2の筐体
61および62ならびに撓み部材38を有する成形体6
3を一体成形する。この一体成形された成形体63を図
7および図8で示す工程に従って変形させることで冷却
風を流すための間隙31a〜31cを有する電池モジュ
ール対43を得ることができる。そのため、従来のよう
に、電池モジュールを別々に製造し、これらを組合せる
ようなモジュール集合体と比べて、本発明では、複数の
電池モジュール41および42が接続されているため、
電池モジュールの組立の手間が少なくなる。その結果、
容易にモジュール集合体11を組立てることができ、製
造コストを低下させることができる。
【0049】本発明では、複数個の電池モジュールを集
合させてモジュール集合体を構成する場合に製造工程を
削減することができるので、複数の電池モジュールによ
り構成される電池、たとえば自動車用の電池を製造する
場合に特に効果がある。
【0050】なお、上述の実施の形態では、成形体63
は、第1の筐体61と第2の筐体62を有していたが、
成形体63が3つ以上の筐体を有していてもよい。この
場合、3つ以上の筐体はそれぞれ撓み部材によって接続
される。3つ以上の筐体を撓み部材で接続すれば、さら
に多くの筐体を有する成形体から電池モジュールの集合
体を製造することができるので、さらに組立の手間が少
なくなる。
【0051】(実施の形態2)図9および図10は、こ
の発明の実施の形態2に従ったモジュール集合体の製造
方法を説明するための断面図である。図9を参照して、
まず、成形体63を準備する。この図9で示す成形体6
3は、撓み部材38を1つしか有しない点で、実施の形
態1に従った成形体63と異なる。1つの撓み部材38
により、第1の筐体61と第2の筐体62とが接続され
ている。
【0052】図10を参照して、第1の筐体61と第2
の筐体62が互いに近づくように第1の筐体61および
第2の筐体62に力を加える。これにより撓み部材38
は、第1の筐体61および第2の筐体62から遠ざかる
方向に折り曲げられてヒンジ状に変形する。その結果、
実施の形態1と同様に、第1の筐体61と第2の筐体6
2が接触することにより、第1の筐体61と第2の筐体
62との間には、第1の筐体61の外表面に形成された
凹部55と、第2の筐体62の外表面54により構成さ
れる凹部56とにより規定される間隙31a〜31cが
構成される。
【0053】第1の空孔35および第2の空孔36内に
発電要素59を充填することにより、電池モジュール4
1および42が構成される。電池モジュール41および
42により構成される電池モジュール対43を複数個積
層することにより、モジュール集合体11を構成するこ
とができる。
【0054】このように構成された、この発明の実施の
形態2に従ったモジュール集合体でも、実施の形態1で
示したモジュール集合体と同様の効果がある。
【0055】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形する
ことが可能である。まず、本発明の実施の形態では、冷
却材として気体を用いる場合を説明したが、冷却材とし
て気体以外の状態の物質、たとえば液体の冷却材を用い
てもよい。この場合であっても、間隙31a〜31c内
を液体の冷却材が通過する。
【0056】さらに、第1の空孔35、第2の空孔36
および間隙31a〜31cの数、寸法などは必要に応じ
て適宜変更することができる。
【0057】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0058】
【発明の効果】この発明に従えば、組立が容易な集合電
池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電池システムの実施の形態を構
成するバッテリパックを示す斜視模式図である。
【図2】 図1に示したバッテリパックを含む電池シス
テムを用いた自動車の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示したバッテリパックの構成を説明す
るための展開模式図である。
【図4】 図1の線分IV−IVにおける断面模式図で
ある。
【図5】 図4の線分V−Vにおける断面模式図であ
る。
【図6】 図5で示すモジュール集合体の製造方法の第
1工程を示す断面図である。
【図7】 図5で示すモジュール集合体の製造方法の第
2工程を示す断面図である。
【図8】 図5で示すモジュール集合体の製造方法の第
3工程を示す断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に従ったモジュール
集合体の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に従ったモジュー
ル集合体の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図11】 自動車に搭載された従来の電池システムを
示す斜視模式図である。
【図12】 図11に示した電池システムを構成するバ
ッテリパックの展開模式図である。
【図13】 図11中の線分XIII−XIIIにおけ
るバッテリパックの断面模式図である。
【図14】 図13中の線分XIV−XIVにおけるバ
ッテリパックの断面模式図である。
【図15】 図13中の線分XV−XVにおけるバッテ
リパックの断面模式図である。
【符号の説明】
1 自動車、2 制御部、3 電池部、4 駆動部、5
バッテリパック、6バッテリカバー、7 排気ホー
ス、8a,8b 拘束パイプ、9a,9b バスバーモ
ジュール、10a,10b 拘束プレート、11 モジ
ュール集合体、12 ロアケース、13 温度センサ、
14 矢印、15 排気端子、16 端子、21a〜2
1d スペーサ用凸部、31a〜31c 間隙、33,
34 内表面、35 第1の空孔、36 第2の空孔、
38 撓み部材、41,42 電池モジュール、43
電池モジュール対、53,54 外表面、55,56
凹部、61 第1の筐体、62 第2の筐体、63 成
形体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部を規定する外表面と、第1の空孔を
    規定する内表面とを有する第1の筐体と、 第2の空孔を規定する内表面を有する第2の筐体と、 前記第1の筐体と前記第2の筐体とを接続する撓み部材
    とを備え、 前記第1の筐体の外表面が前記第2の筐体の外表面に接
    触して、前記凹部と前記第2の筐体の外表面で取り囲ま
    れる第3の空孔が形成されるように前記第1の筐体が位
    置決めされている、集合電池。
  2. 【請求項2】 前記撓み部材は、前記第1および第2の
    筐体の外側端部にのみ形成されており、前記撓み部材
    は、前記第1および第2の筐体から遠ざかる方向に折り
    曲げられてヒンジ状に変形可能である、請求項1に記載
    の集合電池。
  3. 【請求項3】 前記第2の筐体は、凹部を規定する外表
    面を有し、前記第1の筐体の凹部と前記第2の筐体の凹
    部とに取り囲まれて前記第3の空孔が形成されている、
    請求項1または2に記載の集合電池。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の集
    合電池を含む電池システム。
  5. 【請求項5】 上記電池システムは自動車に搭載される
    ものである、請求項4に記載の電池システム。
  6. 【請求項6】 凹部を規定する外表面と第1の空孔を規
    定する内表面とを有する第1の筐体と、第2の空孔を規
    定する内表面を有する第2の筐体と、前記第1の筐体と
    前記第2の筐体とを接続する撓み部材とを含む成形体を
    準備する工程と、 前記凹部を規定する前記第1の筐体の外表面が前記第2
    の筐体の外表面に接触するように前記撓み部材を変形さ
    せることにより、前記凹部と前記第2の筐体の外表面と
    で取り囲まれる第3の空孔を形成する工程とを備えた、
    集合電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記成形体を準備する工程は、凹部を規
    定する外表面を有する前記第2の筐体を含む成形体を準
    備する工程を含み、前記第3の空孔を形成する工程は、
    前記第1の筐体の凹部と前記第2の筐体の凹部とで取り
    囲まれる前記第3の空孔を形成する工程を含む、請求項
    6に記載の集合電池の製造方法。
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