JP2003297226A - 片口金型管球および投光装置 - Google Patents

片口金型管球および投光装置

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JP2003297226A
JP2003297226A JP2002096967A JP2002096967A JP2003297226A JP 2003297226 A JP2003297226 A JP 2003297226A JP 2002096967 A JP2002096967 A JP 2002096967A JP 2002096967 A JP2002096967 A JP 2002096967A JP 2003297226 A JP2003297226 A JP 2003297226A
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tube
arc tube
metal sleeve
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JP2002096967A
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English (en)
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Koji Tanabe
浩二 田邉
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品を2点としても光源部と口金との寸
法位置関係が高精度であるとともに発光管の支持が確実
で、しかも管球製造の口金組立工程での位置調整作業が
容易な構造を有する片口金型管球およびこの管球を装着
した投光装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 両端部を閉塞した透光性容器1の空間部
11内に光源部3,3を封装した発光管Lと、この発光
管Lの一方の端部を囲繞して緊締固定するとともに囲繞
部から発光管軸と交差方向に3か所以上に延出した複数
個の舌片54,…を有する金属套体5と、この金属套体
5の複数個の舌片を54,…当接して溶接により固定す
る載置面62が形成された固定部材6と、この固定部材
6を装着して固定する凹部76および端子部78,79
が設けられた口金7とを備えた片口金型管球L1および
この管球L1を装着した投光装置8である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性容器の空間
部内に光源部を封装した発光管の一端に金属製の套体お
よび固定部材を介し口金部を構成してなる片口金型の管
球およびこの管球を装着した照明用や光学用の投光装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧放電ランプの中にあっても、特に点
光源に近く、配光制御が容易なショートアークタイプの
高圧放電ランプ、たとえばショートメタルハライドラン
プやキセノンランプ等は、最近普及がめざましい自動車
等の前照灯装置としてあるいは液晶プロジェクタ装置や
大画面TV装置等のバックライトとして多く用いられて
いる。
【0003】これら装置の光源用の管球は、投光装置等
においてソケットに口金を基準として装着され反射鏡等
との光学的結合において光源部位置が重要で、光源部と
口金との寸法位置関係に高精度が要求され、また、熱的
条件等のことから封止済みランプと口金との固着を接着
剤を用いずにメカニカル的な構造としてある。
【0004】たとえばこの固着の一手段としては、放電
ランプを形成する発光管の透光性容器の封止部を囲繞し
て抱持部材を取付け、中央の穿孔した周縁に切起片を起
立した平板状のホルダの孔内に上記抱持部材を嵌合させ
るとともに一端側の周辺にフランジ部を形成した筒状の
リング状部材の上にこのホルダが載置されている。
【0005】そして、上記ホルダ孔内の抱持部材を上下
に移動させて放電ランプの光源中心の垂直(高さ)方向
の位置合せを行い、位置が確定したところで抱持部材と
切起片とを溶接により固定する。つぎに、フランジ部上
のホルダを前後左右に移動させて放電ランプの光源中心
の水平方向の位置合せを行い、位置が確定したところで
ランジ部とホルダとを溶接により固定し、さらに、この
リング状部材を合成樹脂製の口金本体内に装着すること
により口金が取着されている。
【0006】しかし、このように抱持部材、ホルダおよ
びリング状部材の3部品を介し口金に組付けるものでは
部品点数が多いとともに組立作業が複雑で大量生産には
適さないという問題がある。
【0007】また、上記3部品に変えて2部品により、
発光管に口金を組付けるものとして、たとえば特開平6
−60803号公報に記載された手段がある。
【0008】この公報には、ガラスランプ容器(透光性
容器)の一方の頸部(封止部)に緊締により保持させた
金属套管(金属套体)と、この金属套管(金属套体)に
舌片を溶接した金属固定部材(固定部材)と、この金属
固定部材(固定部材)を内部に固定した口金とを備えた
ランプが記載されている。
【0009】そして、この公報の記載によれば、ガラス
ランプ容器(透光性容器)を保持させた金属套管(金属
套体)と固定部材(固定部材)との固定が、金属套管
(金属套体)がガラスランプ容器(透光性容器)と隙間
を形成した部位の側面において金属固定部材(固定部
材)の舌片を溶接するようにしたもので、両者間の高さ
関係を調整する位置出しについては何等配慮されていな
い。
【0010】すなわち、金属套管(金属套体)は、金属
固定部材(固定部材)の複数個の舌片間に囲まれている
がその接触状態は不明であり、両者が溶接されるまで両
者間の同軸方向への移動は自由であり位置合せの精度が
悪いと推測される。
【0011】また、金属套管(金属套体)と金属固定部
材(固定部材)との溶接部がランプ容器(容器)と隔て
ているとはいえその隙間は僅かで、溶接軸がランプ容器
(容器)に向いているのでランプ容器(容器)に与える
熱的衝撃は侮れない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、自動
車等の前照灯あるいは液晶プロジェクタ装置や大画面T
V装置等のバックライトとして用いられる片口金型管球
の発光管と口金との接続部構造および接続に際し、構成
部品が多かったり、また、部品点数を低減しても、その
構造が複雑となり、大量生産が難しく生産性が低くなる
問題があった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、構成部品を2点としても光源部と口金との寸法位置
関係が高精度であるとともに発光管の支持が確実で、し
かも管球製造の口金組立工程での位置調整作業が容易な
構造を有する片口金型管球およびこの管球を装着した投
光装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の片口金型管球は、両端部を閉塞した透光性容器の空間
部内に光源部を封装した発光管と、この発光管の一方の
端部を囲繞して緊締固定するとともに囲繞部から発光管
軸と交差方向に3か所以上に延出した複数個の舌片を有
する金属套体と、この金属套体の複数個の舌片を当接し
て溶接により固定する載置面が形成された固定部材と、
この固定部材を装着して固定する凹部および端子部が設
けられた口金とを具備していることを特徴とする。
【0015】発光管容器の一方の端部周囲に嵌められた
金属套体の端部の耳片を互いに接近する方向に押圧する
と、各辺が撓んだ突出部によつて引っ張られ容器の表面
と弾性的に接した抱持が行われ、この容器とは離れてい
る耳片相互をレーザ溶接等により接合固定するので、発
光管を所定高さ位置に支持できる。
【0016】また、囲繞部から発光管軸と交差方向に延
出した複数個の舌片を固定部材の上面と面接触で均等に
当接でき、この当接部をレーザ溶接等により接合して両
者を固定するので、発光管と口金との水平位置関係に曲
りの少ない固定ができる。
【0017】そして、上記の耳片相互や舌片と固定部材
との溶接に際し、溶接軸方向には気密容器等ガラスから
なる部材が存在していないので気密容器に熱的損傷を及
ぼすことがない。
【0018】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味はつぎによ
る。
【0019】発光管を形成する透光性容器とは通常バル
ブと呼ばれているもので、その材料としては、石英ガラ
スや硬質ガラスの他、アルミナ等からなる透光性セラミ
ックスの使用が可能であり、発光管の両端部に形成され
る封止部の形態は、ガラスの場合は圧潰封止やシュリン
ク(焼き絞り)封止等が、また、セラミックスの場合は
ディスクやキャップによる封止を採用することができ
る。また、容器の空間部形状は円筒形、長円形、球形等
の単一形や複合形のものからなる。
【0020】また、透光性容器は、内部容器が気密封止
されていることはもちろんではあるが、一重管構造であ
っても発光管を透光性外管内に収容し、その両者の端部
において接合した二重管等の多重管の容器や発光管と外
管との間に保護管を設ける場合にも適用できる。また、
発光管を収容した外管内は内部が真空状態または不活性
ガス雰囲気であってもあるいは外気と連通する非気密雰
囲気であってもよい。
【0021】すなわち、発光管または発光管を囲む外管
容器の両端部が保持される構成で、最外側容器の一方の
端部に金属套体を囲繞して緊締固定できればよい。
【0022】また、本発明は発光管の空間部内に封装し
た光源部を、相対する放電電極を有する放電ランプまた
はコイル状のフィラメントを有する電球とすることがで
きる。
【0023】放電電極を備えた管球としては、ショート
アーク水銀ランプ、ショートアークメタルハライドラン
プ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプや一般の放電ラ
ンプ等の高圧放電ランプや超高圧放電ランプに適用が可
能である。
【0024】また、放電ランプの場合、気密容器内に封
入される放電媒体は、エネルギーが付勢されて発光する
ものであればよく、水銀やハロゲン化金属等の発光金属
および希ガスを使用することができ、上記発光管の材質
および封入する放電媒体は、高圧放電ランプの種類に応
じて適宜選択することができる。
【0025】また、コイル状のフィラメントを備えた管
球としては、ハロゲン電球やガス入り電球等の管型電球
に適用が可能で、フィラメントの配設は気密容器軸と同
軸であっても交差した方向であってもよい。
【0026】また、金属套体およびこの金属套体を固定
する固定部材は、ステンレス等の金属板から成形され、
後述する実施の形態の構造に限定されない。
【0027】すなわち金属套体は、気密容器の端部外周
を弾性的に囲繞して緊締固定できるバンド状のもので、
容器を破損するような強い応力が加わらない構造をなし
ていればよい。また、金属套体の囲繞部から延出した複
数個の舌片は、発光管軸と交差する方向に折曲して、固
定部材に載置される状態で当接し、その重合部をレーザ
溶接や抵抗溶接等の手段で接合しているので両者の位置
決めが容易で確実に保持できる。
【0028】このとき囲繞部から延出する舌片を、囲繞
部の全周からフランジ状に形成してあってもよいが、複
数か所を溶接するときに一様な押圧力を加えることが難
しいので、フランジ部に変形を生じ高精度の位置出しが
行えない虞があり、舌片は分割してあった方がよい。こ
の舌片の数は、1〜2か所であると固定部材への載置が
不安定であり、間隔角度が約120°以下の3か所以上
であれば発光管を抱持した金属套体の支持を安定して高
精度の固定が行える。
【0029】また、固定部材は、後述する口金の凹部内
に後から装着して固定されるものであっても、口金の製
造時に同時に固定されているものであってもよい。
【0030】また、金属套体の舌片と、この舌片が当接
載置される固定部材上面の載置面との重合部相互は、互
いの接触面が平面状の方が安定していて好ましいが、平
面状に限らず曲面状をなしていても差支えない。
【0031】さらに、口金は本体を形成する材料として
ポリフェニルアミドやポリエーテルイミド等の熱可塑性
合成樹脂またはセラミックスあるいは電気的絶縁を考慮
すれば金属製であってもよい。
【0032】本発明の請求項2に記載の片口金型管球
は、両端部を閉塞した透光性容器の空間部内に光源部を
封装した発光管と、この発光管の一方の端部を囲繞し、
空間部内の光源部中心と高さ合わせをして緊締固定され
るとともに囲繞部から発光管軸と交差方向に3か所以上
に延出した複数個の舌片を有する金属套体と、この金属
套体の複数個の舌片が当接されるとともに空間部内の光
源部中心の水平方向の合わせをして、舌片が溶接により
固定される載置面を形成した固定部材と、この固定部材
を装着して固定する凹部および端子部が設けられた口金
とを具備していることを特徴とする。
【0033】発光管の空間部内に設けられた光源部、す
なわち放電電極の先端部位置やコイル状フィラメントの
端部や中心位置をCCD等で検出し、その縦横位置が所
定の許容範囲内に入るよう発光管または金属套体を移動
調整し、許容範囲内にある状態で所定箇所の溶接を行っ
て完成した管球で、上記請求項1に記載したと同様な作
用を奏する。
【0034】なお、光源部の垂直(高さ)方向や水平方
向の位置検出、特に水平方向の位置検出は角度を変えた
2か所以上の複数か所の方が高い精度が得られ好まし
い。また、この検出や調整は人手によらず自動化して行
うのが生産性や精度の点からもよい。
【0035】本発明の請求項3に記載の投光装置は、反
射鏡と、この反射鏡に対応して設けられたソケットと、
このソケットに装着された請求項1または2に記載の片
口金型管球と、この管球の点灯回路装置とを具備してい
ることを特徴とする。
【0036】上記請求項1または2に記載の作用を有す
る片口金型管球を用いた投光装置は、管球の光源部配設
位置の精度が高いので、所定の配光特性を容易に実現で
きる。
【0037】また、本発明の投光装置は、屋内外の一般
照明用、店舗照明用、スポットライト用、プロジェクタ
のバックライト用等の照明器具、あるいは自動車や鉄道
車両の前照灯用等に広く使用できる。また、放射光は可
視光域はもちろん紫外線域から赤外線域までの広い波長
域の光放射を行うことができる。さらに、反射鏡の前面
には、レンズや保護カバー等が設けられていてもよい。
【0038】さらに、点灯回路装置は、光源部を構成す
る高圧放電ランプの始動および点灯を安定に行わせた
り、電球を定電圧で安定点灯するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1および図2を参照して説明する。図1はたとえば
高圧放電ランプからなる発光管を外管内に封装した二重
管構造の片口金型管球L1を示す正面図、図2は図1の
高圧放電ランプL1の口金部組付け前の各部材を分解し
た拡大斜視図である。
【0040】この高圧放電ランプL1はたとえば定格ラ
ンプ電力が150Wのショートアーク形の小形メタルハ
ライドランからなる発光管Lを外管4内に封装してい
る。
【0041】図中、1は石英ガラスからなる透光性容器
(バルブ)で、中央に膨出した略球形や略長円形状をな
す空間部11を有し、この空間部11の両端部にガラス
管部を溶融圧潰して形成した封止部12,12が形成し
てある。
【0042】各封止部12,12内には一対のモリブデ
ン等からなる金属箔21,21が気密封着されていて、
この金属箔21,21の一端側にはそれぞれ空間部11
内に延出するモリブデン等からなる内部導線を兼用する
電極棒22,22が、また、他端側にはそれぞれ容器1
外に導出するモリブデン等からなる外部導線23,23
が溶接等の手段で接続されている。
【0043】上記電極棒22,22の先端には、タング
ステンとレニウムやトリウム等の高融点金属合金からな
る線材を数回巻回して形成したコイル状の放電電極3,
3が所定の放電間隙を隔て対向配設されている。また、
空間部11内には放電媒体として、ハロゲン化金属およ
び所定の希ガスが封入してある。
【0044】また、外管4は円筒状の石英ガラスからな
り、その両端部を内部に収容した上記発光管1の端部と
外管4側を加熱収縮させる等の手段で一体的に溶着した
接合部41を有している。なお、この接合は気密接合で
外管4内を真空または希ガス雰囲気等としても、外気と
連通した非気密接合であってもよい。
【0045】5はステンレス板からなる金属套体で、上
方からみて各辺51,…が反ったほぼ四角形状をなし各
辺51,…が接する各角部が外方へ膨らんだ突出部5
2,…を有するとともに一角部において対向するよう外
方へ折曲げられた耳片53,53がある弾性状に成形さ
れ、各辺51,…の下方側から延出し先端側においてほ
ぼ直角に折曲した複数個、ここでは4個の舌片54,…
が形成されている。なお、55,…は切欠部である。
【0046】また、6はステンレス板からなる固定部材
で、中央に透孔61を設けた平板状の上面62から等間
隔で複数個、ここでは4個の下方に折曲げた足部63,
…を有する。また、64,…は足部63,…の先端に形
成した係止部である。
【0047】また、7は口金で、ポリフェニルアミドや
ポリエーテルイミド等の耐熱・電気絶縁性の合成樹脂材
料からなる3段の外径を有する本体71が、上段には大
径のフランジ部72を、中段には側面に一対の突出した
係止用突起を有する本体部73を、下段には小径の端子
形成部74を設けている。そして、本体71内の凹部7
5には、上記固定部材6の各足部63,…が装着される
4個の係止孔76,…が隔壁により形成されている。
【0048】なお、77はリード線25の案内孔、7
8,79は端子部で、上記フランジ部72には位置合せ
用の切欠部(図示しない)等が形成されている。
【0049】そして、上記外管4の円筒状をなす一方
(図において下方)の端部には、ほぼ四角形状をなす金
属套体5の各辺51,…が囲繞して配設され、耳片5
3,53相互を溶接することにより金属套体5を抱持し
て取付けられている。また、この金属套体5に設けられ
た4個の舌片54,…が、固定部材6の上面62に当接
載置された状態で溶接し固定してある。
【0050】この固定部材6は下方に折曲げた4個の足
部63,…が、口金7本体71内の凹部75に設けた4
個の係止孔76,…内に装着され、先端の係止部64,
…を係止孔76,…の奥の切欠に係止させることにより
抜け出るのが防止できる。
【0051】また、上記外管4の他方(図において上
方)の端部から導出した外部導線23は、リード線25
と接続され、このリード線25は口金7の案内孔77を
挿通して端子形成部74に形成した板状の端子部78と
接続してあり、また、一方(図において下方)の端部か
ら導出した外部導線23は、口金7の端子形成部74内
に設けられたピン状の端子部79と接続してある。な
お、図中26はリード線25の露出部を覆うセラミック
ス管等からなる絶縁管である。
【0052】さらに、この口金7部材を外管4の一方の
端部に組付ける作業工程について詳述する。
【0053】上記外管4の一方(図において下方)の端
部に、ほぼ四角形状をなす金属套体5を嵌めて各辺5
1,…で端部の外周面を囲繞させるとともに金属套体5
に設けられた4個の舌片54,…を、固定部材6の上面
62に当接載置するよう配設されている。なお、このと
き上記外管4、金属套体5および固定部材6のそれぞれ
は、たとえば固定部材6を基準として高い精度の寸法位
置関係で設備の保持部材に支持されている。
【0054】また、外管4内部の発光管L空間部11内
に対設された放電電極3,3とほぼ同等高さでたとえば
90度隔てた異なる位置に、放電電極3,3に対向して
2台のCCDカメラ等を配置する。
【0055】まず、少なくとも1台のCCDカメラを用
い放電電極3,3を撮像し、その高さ位置を検出する。
たとえば、検出された放電電極3,3の先端位置が予め
設定してある許容横範囲(図3中の点線U,S,H,M
の内側)内にあるか否かをパターンにより検出し、許容
範囲内にあれば良品として次のステップに進む。
【0056】もし、許容横範囲内から逸脱している場
合、たとえば図3(a)に示すように放電電極3,3先
端の撮像パターン3U,3Sが許容横範囲線Uを外れた
上方にある場合には、放電電極3,3の撮像パターン3
U,3Sが図3(b)に示す許容横範囲線U−S内に至
るまで外管4の保持部材を下降させ、放電電極3,3の
高さを規制位置内に収める。逆に、放電電極3,3先端
の撮像パターン3U,3Sが許容横範囲線Sから外れた
下方にある場合には、放電電極3,3の撮像パターン3
U,3Sが許容横範囲線U−S内に至るまで外管4の保
持部材を上昇させ、放電電極3,3の高さを規制位置内
に収める。
【0057】そして、ここで金属套体5に設けられた4
個の舌片54,…が、固定部材6の上面62に当接載置
された状態で、辺51,51端部の外方へ折曲げられた
耳片53,53相互を接近させ重合してレーザ溶接等の
手段で固定してもよい。このとき金属套体5は、各角部
の外方に膨らんだ突出部52,…の弾性変形により各辺
51,…が外管4を押圧して、外管4を緊締する。
【0058】つぎに、撮像方向が異なる2台のCCDカ
メラを用い放電電極3,3の水平方向の位置を検出す
る。すなわち放電電極3,3先端の撮像パターン3U,
3Sが、予め設定してある許容縦範囲線H−M内にある
か否かを上記と同様にパターンにより検出する。
【0059】すなわち、放電電極3,3の水平方向の位
置が、所定位置よりずれている場合、たとえば図3
(b)に示すように放電電極3,3が右方にずれて許容
縦範囲線Mを外れているときは、放電電極3,3先端の
撮像パターン3U,3Sが許容縦範囲線H−M内に至る
まで金属套体5を左方に移動させ、放電電極3,3の水
平(横)方向のずれを図3(c)に示すように規制位置
内に収める。なお、この水平(横)方向のずれは一方向
からの撮像検出のみでは正確度が低いので、正対しない
複数か所からの撮像検出が好ましい。
【0060】そして、上記放電電極3,3の水平(横)
方向の位置出しが終了したら、固定部材6の上面62に
載置されている金属套体5の4個の舌片54,…に向け
レーザを照射し、上面62と溶接により固定する。
【0061】なお、上記の放電電極3,3の高さ(縦)
方向の位置出し後に、金属套体5の耳片53,53相互
の接合が行われなかった場合は、水平(横)方向の位置
出しが終了したら、まず、外管4の一方の端部に仮止め
してある金属套体5の耳片53,53相互を接合し、つ
いで、固定部材6の上面62に載置されている金属套体
5の4個の舌片54,…をこの上面62に接合し固定す
るようにしてもよい。
【0062】この後、上記固定部材6は下方に折曲げた
4個の足部63,…を、口金7本体71内の凹部75に
設けた4個の係止孔76,…内に装着し、先端の係止部
64,…を係止孔76,…の奥の切欠に係止させること
により抜け出るのが防止できる。
【0063】また、上記外管4の他方(図において上
方)の端部から導出した外部導線23に、リード線25
の一端を接続し、他端を口金7の案内孔77を挿通して
端子形成部74に形成した板状の端子部78と接続して
ある。また、一方(図において下方)の端部から導出し
た外部導線23は、口金7の端子形成部74内に設けら
れたピン状の端子部79と接続して小形メタルハライド
ランからなる発光管Lを外管内に封装した二重管構造の
片口金型管球L1が得られる。
【0064】なお、上記において予め固定部材6を口金
7内に装着固定しておいて、金属套体5の取付作業を行
うようにしてもよい。
【0065】この実施の形態に示す片口金型管球L1
は、安定器等を有する点灯回路装置に接続したソケット
(図示しない。)に口金7部を装着し通電すると、端子
部78,79に電気的に接続した(一方はリード線25
を介し)外部導線23,23−金属箔21,21−内部
導線を兼ねる電極棒23,23を介し放電電極3,3に
所定の電圧が印加される。
【0066】この電圧の印加によって、発光管1内にあ
る電極3,3間に放電が生起し、点灯回路装置によって
安定した点灯を行わせることができる。
【0067】そして、この片口金型管球L1は、発光管
L容器1の一方の端部周囲に嵌められた金属套体5端部
の耳片53,53を互いに接近する方向に押圧すると、
各辺51,…が撓んだ突出部52,…によつて引っ張ら
れ容器1の表面と弾性的に接した抱持が行われ、この耳
片53,53相互をレーザ溶接等により接合固定するの
で、発光管Lを所定高さ位置に支持できる。
【0068】また、囲繞部から発光管L軸と交差方向に
延出した複数個の舌片54,…を固定部材6の上面62
と面接触で均等に当接でき、この当接部をレーザ溶接等
により接合して両者を固定するので、発光管Lと口金7
との位置関係に曲りの少ない固定ができる。
【0069】そして、上記の耳片53,53相互や舌片
54,…と固定部材6の上面62,…との溶接に際し、
溶接軸方向にはガラス等からなる容器1が存在していな
いので容器1に熱的損傷を及ぼすことがない。
【0070】このような金属套体5および固定部材6で
構成することにより、発光管Lの容器1と口金7部材と
の組付け時、容器1に機械的にも熱的にも強い応力を与
えずに確実、容易に行うことができ、完成した片口金型
管球L1は発光源となる光源部と口金7との寸法位置関
係の精度が高く、投光装置に組込んだときに所定の配光
分布特性を得ることができる。
【0071】本発明の上記実施の形態では、小形メタル
ハライドランからなる発光管Lを外管4内に封装した二
重管構造の片口金型管球L1について述べたか、外管4
を用いない発光管Lの端部を金属套体5で直接に支持す
るようにしてもよい。
【0072】すなわち、上記ではメタルハライドランか
らなる発光管Lについて説明したが、たとえば図4に概
略の正面図で示すように管状の石英ガラス管からなる透
光性気密容器1内に、光源部として放電電極に変えてタ
ングステン線を巻回したコイル状のフィラメント3Fを
配設するとともにハロゲン化物と不活性ガスとを封装し
たハロゲン電球を発光管Lとしたものである。なお、図
中13は排気管である。
【0073】この図4のように、一重管構成である透光
性気密容器1の一端部側の外周に直接に金属套体5を囲
繞して取着し、この金属套体5を固定部材6に固定して
た構成であっても、上記実施の形態と同様の作用効果を
奏する管球L2が得られる。
【0074】また、図5は本発明に適用される金属套体
5と固定部材6との接続部を示す要部の断面図で、図
中、図1および図2と同一部分には同一の符号を付して
その説明は省略する。
【0075】上記実施の形態に示す金属套体5の舌片5
4,…と、固定部材6の上面62との当接は平面的な重
合で安定して行われたが、図4に示すものは両者が曲率
をもって形成されている。
【0076】すなわち、金属套体5の舌片54,…の固
定部材6上面62との当接面が発光管軸に対し外方に9
0°以下の曲面をなし、これに対応する固定部材6上面
62も曲面をなしている。このような形状であっても位
置出しは可能で、その接触面の幅が少なくとも1mm以
上あるのが好ましい。要するに、固定部材6の上面62
と当接する金属套体5の舌片54,…は、互いの接触面
がある程度の幅をもったものであれば確実な位置出しと
接合が行われる。
【0077】つぎに、本発明の投光装置の実施の形態を
図6を参照して説明する。この図6の投光装置は自動車
等の車両前照灯用の灯具8で、その一部を切欠して示す
縦断側面図で、図中、図1ないし図5と同一部分には同
一符号を付してその説明は省略する。
【0078】図6中、81は反射鏡で、耐熱性合成樹
脂、硬質ガラスまたは金属板等で成形した反射体82の
内面にアルミニウム等の光反射膜(図示しない。)を形
成したものからなり、この反射鏡81の前面開口部には
所定の配光特性を呈するよう設計されたレンズに代表さ
れる制光体83が設けられている。
【0079】そして、反射体82背面中央に設けたホル
ダ84の貫通孔内に上記実施の形態に示す管球L1のフ
ランジ部72が挿入され位置決めされると、フランジ部
72は背面からばね部材85によりホルダ84に保持さ
れ灯具8として完成する。
【0080】そして、このような構成の灯具8は、光源
部と口金7との寸法位置関係の精度が高い片口金型管球
L1を用いているので、口金7にソケット9を接続して
点灯回路装置を介し点灯したとき、所定のばらつきの小
さい配光分布特性を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、光源部と口金
との寸法位置関係の精度が高いとともに発光管(高圧放
電ランプや電球)の容器と口金部材との組付作業が容易
で容器等への損傷もない片口金型管球を提供できる。ま
た、発光管を構成する透光性容器が一重管でも二重管等
の多重管であっても適用できる。
【0082】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、より光源部と口金との寸法位置関係の
精度が高い片口金型管球を提供することができる。
【0083】請求項3の発明によれば、上記請求項1お
よび2に記載の効果を有する片口金型管球を用いている
ので、管球の光源部配設位置の精度が高く、所定のばら
つきの小さい配光分布特性を呈する投光装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、高圧放電ランプか
らなる発光管を外管内に封装した二重管構造の片口金型
管球の正面図である。
【図2】図1の片口金型管球の口金部組付け前の各部材
を分解して示す拡大斜視図である。
【図3】(a)〜(c)は放電電極(光源部)の位置の
撮像パターンを示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す、ハロゲン電球
からなる片口金型管球の概略正面図である。
【図5】本発明に適用される金属套体と固定部材との接
続部の他の実施の形態を示す、要部の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す、自動車等の車両前
照灯用の投光装置(灯具)の一部を切欠した縦断側面図
である。
【符号の説明】
L1:片口金型管球(二重管構造の高圧放電ランプ) L2:片口金型管球(ハロゲン電球) L:発光管 1:透光性容器 3:光源部(放電電極) 3F:光源部(コイル状フィラメント) 4:外管 5:金属套体 6:固定部材 7:口金 8:投光装置(灯具) 81:反射鏡 9:ソケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部を閉塞した透光性容器の空間部内
    に光源部を封装した発光管と;この発光管の一方の端部
    を囲繞して緊締固定するとともに囲繞部から発光管軸と
    交差方向に3か所以上に延出した複数個の舌片を有する
    金属套体と;この金属套体の複数個の舌片を当接して溶
    接により固定する載置面が形成された固定部材と;この
    固定部材を装着して固定する凹部および端子部が設けら
    れた口金と;を具備していることを特徴とする片口金型
    管球。
  2. 【請求項2】 両端部を閉塞した透光性容器の空間部内
    に光源部を封装した発光管と;この発光管の一方の端部
    を囲繞し、空間部内の光源部中心と高さ合わせをして緊
    締固定されるとともに囲繞部から発光管軸と交差方向に
    3か所以上に延出した複数個の舌片を有する金属套体
    と;この金属套体の複数個の舌片が当接されるとともに
    空間部内の光源部中心の水平方向の合わせをして、舌片
    が溶接により固定される載置面を形成した固定部材と;
    この固定部材を装着して固定する凹部および端子部が設
    けられた口金と;を具備していることを特徴とする片口
    金型管球。
  3. 【請求項3】 反射鏡と;この反射鏡に対応して設けら
    れたソケットと;このソケットに装着された上記請求項
    1または2に記載の片口金型管球と;を具備しているこ
    とを特徴とする投光装置。
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WO2012056787A1 (ja) * 2010-10-25 2012-05-03 ハリソン東芝ライティング株式会社 放電ランプおよび放電ランプ装置
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KR101434589B1 (ko) 2014-03-25 2014-08-26 (주)대영전장시스템 견고한 램프 지지 구조를 가진 야외용 조명 장치

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