JP2003297036A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

記録テープカートリッジ

Info

Publication number
JP2003297036A
JP2003297036A JP2002255104A JP2002255104A JP2003297036A JP 2003297036 A JP2003297036 A JP 2003297036A JP 2002255104 A JP2002255104 A JP 2002255104A JP 2002255104 A JP2002255104 A JP 2002255104A JP 2003297036 A JP2003297036 A JP 2003297036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
case
door
recording tape
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002255104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4012020B2 (ja
Inventor
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002255104A priority Critical patent/JP4012020B2/ja
Publication of JP2003297036A publication Critical patent/JP2003297036A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4012020B2 publication Critical patent/JP4012020B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライブ装置の小型化と強度面での向上が図
れる記録テープカートリッジの提供を課題とする。 【解決手段】 記録テープが巻装された単一のリールを
回転可能に収容する略矩形状のケースと、ケースのドラ
イブ装置への装填側角部を切り欠いて形成され、記録テ
ープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すた
めの開口と、スライド移動して開口を開閉する遮蔽部材
と、ケース内面に平行して設けられ、遮蔽部材の移動を
ガイドするガイド壁部と、遮蔽部材から突設され、ガイ
ド壁部のガイド面に当接して、遮蔽部材とガイド面との
摩擦を低減させる摩擦低減手段とを備えた記録テープカ
ートリッジとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にコンピュータ
ー等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記
録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容し
てなる記録テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピューター等のデータ記
録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリ
ールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁
気テープカートリッジが知られている。この磁気テープ
の先端には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダー
ブロックといったリーダー部材が設けられており、その
リーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が
磁気テープカートリッジの開口から引き出し、それに固
着された磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻
装させるようになっている。
【0003】また、磁気テープカートリッジの下面に穿
設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリ
ールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回
転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛
合することにより、リールが回転駆動するように構成さ
れている。したがって、磁気テープカートリッジのリー
ル及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させる
ことにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テ
ープに記録されたデータの再生ができる。
【0004】このような磁気テープカートリッジは、保
存時の収容スペースが小さくて済むとともに大容量の情
報を記録でき、図12乃至図14で示すように、リーダ
ー部材のタイプ毎に、開口位置及びその開口を開閉する
ドアのタイプが異なっている。すなわち、リーダーピン
110の場合には、図12で示すように、ドライブ装置
への装填方向(矢印P方向)と平行なケース112の側
壁114に開口118が形成されており、その装填方向
と同方向にスライド移動するドア116によって、その
開口118が開閉されるようになっている。
【0005】しかしながら、このようにケース112の
側壁114に開口118が設けられていると、ドライブ
装置側の引出手段は、ケース112の左右横方向から回
り込んでリーダーピン110を引き出さなければならな
いため、その引出手段が回り込むスペースをドライブ装
置側に確保しなければならず、かつ引出手段を回り込ま
せる機構が複雑になって、ドライブ装置が大型化してし
まう不具合がある。しかも、磁気テープ108の引出経
路が長くなるという問題もある。更に、ドア116はケ
ース112の内面に設けられたガイド溝117にその上
縁部及び下縁部が挿入された状態でスライド移動するの
で、そのガイド溝117部分のケース強度が脆弱になる
という不具合もある。
【0006】また、リーダーテープ120の場合には、
図13で示すように、ドライブ装置への装填方向(矢印
P方向)と直交するケース122の前壁124に開口1
28が形成され、この開口128を開閉するドア126
はケース122の角部近傍に支持された支軸125を中
心として前方に回動する回動式となっている。しかしな
がら、このようにケース122の前壁124に開口12
8が設けられていると、ドライブ装置側の引出手段が回
り込む必要はなくなるが、ドア126が大きく前方に開
くため、ドライブ装置側には、開口128を開放したと
きのドア126に干渉するものがないようにするスペー
スを確保しなければならず、ドライブ装置が大型化して
しまう不具合がある。
【0007】更に、リーダーブロック130の場合に
は、図14で示すように、ドライブ装置への装填方向前
側の角部134を斜めに切り欠いて開口138が形成さ
れ、この開口138をリーダーブロック130によって
直接開閉するようになっている。しかしながら、このよ
うにリーダーブロック130が開口138を開閉するよ
うになっていると、そのリーダーブロック130に傷や
汚れが生じやすくなる問題がある。つまり、リーダーブ
ロック130はドライブ装置側のリールハブ136に嵌
合されてそのリールハブ136の一部を構成するため、
通常ドアとして使用している分には問題のない傷や汚れ
でも、リールハブ136と嵌合し難くなったり、磁気テ
ープ108の走行に不具合をもたらすおそれがある。
【0008】また、このリーダーブロック130は開口
138縁部に係止されているだけなので、磁気テープカ
ートリッジを落下させたりすると、簡単に外れてしまう
という問題があり、かつリーダーブロック130はリー
ダーピン110と比較してサイズが大きいので、ケース
の形状に制約が多くなるという問題もある。そのため、
ドアを兼用するリーダーブロック130よりも、ドアと
機能分離されたリーダーピン110の方が優位性はあ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、開
口を開閉するドアと記録テープ引出用のリーダー部材と
を別部材とし、記録テープの引出経路が最短になる開口
と、少ないスペースでその開口を開閉できるスライド式
のドアとを備えて、ドライブ装置の小型化が図れるよう
にするとともに、強度面での向上も図れるようにした記
録テープカートリッジを得ることを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回転
可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースのドラ
イブ装置への装填側角部を切り欠いて形成され、前記記
録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出
すための開口と、スライド移動して前記開口を開閉する
遮蔽部材と、前記ケース内面に平行して設けられ、前記
遮蔽部材の移動をガイドするガイド壁部と、前記遮蔽部
材から突設され、前記ガイド壁部のガイド面に当接し
て、遮蔽部材とガイド面との摩擦を低減させる摩擦低減
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載の記録テープカート
リッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回転
可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースのドラ
イブ装置への装填側角部を切り欠いて形成され、前記記
録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出
すための開口と、スライド移動して前記開口を開閉する
遮蔽部材と、前記ケースの内面に平行して設けられ、前
記遮蔽部材の移動をガイドするガイド壁部と、を備え、
前記遮蔽部材の開口閉塞部分以外の高さを、その開口閉
塞部分の高さよりも低く形成したことを特徴としてい
る。
【0012】そして、請求項3に記載の記録テープカー
トリッジは、記録テープが巻装された単一のリールを回
転可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースのド
ライブ装置への装填側角部を切り欠いて形成され、前記
記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き
出すための開口と、スライド移動して前記開口を開閉す
る遮蔽部材と、前記ケースの内面に平行して設けられ、
前記遮蔽部材の移動をガイドするガイド壁部と、前記遮
蔽部材から突設され、前記ガイド壁部のガイド面に当接
して、遮蔽部材とガイド面との摩擦を低減させる摩擦低
減手段と、を備え、前記遮蔽部材の前記摩擦低減手段を
含む開口閉塞部分以外の高さを、前記摩擦低減手段を含
む開口閉塞部分の高さよりも低く形成したことを特徴と
している。
【0013】請求項1乃至3に記載の発明では、ケース
のドライブ装置への装填側角部が切り欠かれて開口が設
けられている。これにより、その開口の開放面はドライ
ブ装置への装填方向を向くことが可能になるので、ドラ
イブ装置側の引出手段はその前方側から進入することが
可能となり、記録テープを引き出す経路を最短にでき
る。したがって、ドライブ装置には記録テープを回り道
させるような複雑な機構が不要となり、コンパクトで製
造コストの安価なドライブ装置を設計することができ
る。しかも、最短経路を通ることにより、テープガイド
との接触による記録テープの摩耗も低減することができ
る。また、遮蔽部材は、ケース内面に平行に設けられた
ガイド壁部にガイドされてスライド移動するので、従来
のようにケース内面に溝等を設ける必要がなく、よって
ケース強度を充分に確保することができる。
【0014】そして、請求項1及び3に記載の発明で
は、遮蔽部材には、ガイド壁部のガイド面に当接して、
遮蔽部材とガイド面との摩擦を低減させる摩擦低減手段
が突設されているので、遮蔽部材は好適に摺動して開口
を開閉することができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、遮蔽部
材の開口閉塞部分以外の高さを、その開口閉塞部分の高
さよりも低く形成したので、遮蔽部材とガイド壁部との
接触面積をその分低減させることができる。したがっ
て、両者の摺動抵抗(摩擦)を低減することができる。
【0016】また更に、請求項3に記載の発明では、遮
蔽部材の摩擦低減手段を含む開口閉塞部分以外の高さ
を、摩擦低減手段を含む開口閉塞部分の高さよりも低く
形成したので、摩擦低減手段とガイド壁部との接触面積
をその分低減させることができる。したがって、両者の
摺動抵抗(摩擦)をより一層低減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
記録テープカートリッジ10を図1乃至図11に基づい
て説明する。まず、最初に、記録テープカートリッジ1
0の全体構成を簡単に説明し、次いで本発明に係る要部
について詳細に説明する。なお、説明の便宜上、記録テ
ープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢
印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方
向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方
向を右方向とする。
【0018】(記録テープカートリッジの全体構成)図
1には記録テープカートリッジ10の全体構成が斜視図
にて示されており、図2には記録テープカートリッジ1
0の概略分解斜視図が示されている。これらの図で示す
ように、記録テープカートリッジ10は、平面視で略矩
形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録テ
ープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール14
を回転可能に収容して構成されている。
【0019】ケース12は、ドライブ装置への装填方向
先頭側の1つの角部である右前角部がそれぞれ切り欠か
れた一対の上ケース16と下ケース18とを互いの周壁
16A、18Aを突き合せて接合することで構成されて
おり、内部に磁気テープTを巻装したリール14の収容
空間が設けられている。そして、上ケース16及び下ケ
ース18の周壁16A、18Aが切り取られた角部が磁
気テープTの引き出し用の開口20とされている。
【0020】この開口20から引き出される磁気テープ
Tの自由端には、ドライブ装置の引出手段によって係止
(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン22
が接続されている。リーダーピン22の磁気テープTの
幅方向端部より突出した両端部には、環状溝22Aが形
成されており、この環状溝22Aが引出手段のフック等
に係止される。これにより、磁気テープTを引き出す際
に、フック等が磁気テープTに接触して傷付けない構成
である。
【0021】また、ケース12の開口20の内側には、
ケース12内においてリーダーピン22を位置決め、保
持する上下一対のピン台24が設けられている。ピン台
24は、図3乃至図6で示すように、略半円筒形状をし
ており、その凹部24Aに直立した状態のリーダーピン
22の両端部が保持される。そして、ピン台24の外周
壁の磁気テープT引き出し側は開放しており、リーダー
ピン22が出入する出入口となっている。
【0022】ピン台24の近傍には、板ばね25が、前
壁12A(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印A方
向を向く部分)の内面に設けられたばね保持部27に、
その基部が挿入されて固定配置されるようになってお
り、この板ばね25がリーダーピン22の上下端部に係
合してリーダーピン22をピン台24に保持するように
なっている(図6参照)。なお、リーダーピン22がピ
ン台24に出入する際には、板ばね25は適宜弾性変形
してリーダーピン22の移動を許容する構成である。
【0023】更に、下ケース18の中央部には、リール
14の図示しないリールギアを外部に露出するためのギ
ア開口26が設けられており、リール14はリールギア
がドライブ装置の駆動ギアに噛合されてケース12内で
回転駆動されるようになっている。また、リール14
は、上ケース16及び下ケース18の内面にそれぞれ部
分的に突設されて、ギア開口26と同軸的な円形の軌跡
上にある内壁としての遊動規制壁28によってガタつか
ないように保持されている。
【0024】この遊動規制壁28の開口20近傍の端部
には、内部に位置規制用孔が形成された袋部28Aが連
設されている。また、ケース12の左前角部の内側にお
いては、長孔である位置規制用孔が形成された袋部28
Bが遊動規制壁28に連設されている。袋部28A、2
8Bは、矢印B方向に沿った一直線上に配置されてい
る。そして、袋部28Aが連設された端部を除いて、各
遊動規制壁28は、それぞれ端部がケース12の周壁1
6A又は周壁18Aと連設されることで、その外側とリ
ール14の設置空間とを仕切っている。
【0025】また、下ケース18の右後部には、各記録
テープカートリッジ10毎に、その各種情報を記憶され
たメモリーボードMが設置されるようになっており、下
面側から読み取るドライブ装置と、後壁側から読み取る
ライブラリー装置での検知が可能となるように、後部内
壁18Bが所定角度の傾斜面に形成され、メモリーボー
ドMが所定角度傾斜配置されるようになっている。ま
た、下ケース18の左後部には、その記録テープカート
リッジ10への記録可・不可が設定される図示しないラ
イトプロテクトが設けられるようになっている。
【0026】(開口及び開口近傍のケースの構成)上記
の通り、開口20は、右前角部が切り欠かれて形成され
ることで、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向
くため、ドライブ装置の引出手段が、矢印A方向、矢印
B方向、あるいは矢印A方向と矢印B方向との間からア
クセスしてリーダーピン22をチャックできる。これに
より、リーダーピン22を保持するピン台24を設置可
能なエリアが広がり、ドライブ装置の引出手段がリーダ
ーピン22をチャック可能な領域が広くなるため、矢印
A方向又は矢印B方向からチャックするドライブ装置の
仕様に合わせてピン台24の設置位置を設定できる。こ
のため、ドライブ装置の設計の自由度も広がる。
【0027】また、ケース12の前壁12Aの右端部に
は、開口20の前縁部を規定する上下一対の短い傾斜壁
部30が設けられている。傾斜壁部30は、開口20の
開放面に沿って屈曲されるとともに、前壁12Aよりも
壁厚が厚肉化されている。そして、この傾斜壁部30の
厚み方向の中央部には、後述するドア50の先端が入り
込む凹部30Aが形成されている。また、傾斜壁部30
の左方近傍の前壁12A内側には、上下一対のビスボス
32が連設されている。
【0028】一方、ケース12の右壁12B(周壁16
A、18Aのうち、外面が矢印B方向を向く部分)の前
端部内側には、平面視で、後述するドア50の外周面に
略沿った形状の上下一対の傾斜壁部34が設けられてい
る。この傾斜壁部34の前端面が開口20の後縁を規定
しており、その前端部には上下一対のビスボス36が設
けられている。そして、この傾斜壁部34の内面が、ド
ア50が摺動する際のドア50のガタつき防止用として
機能するようになっている。
【0029】また、ケース12の右壁12Bには、ケー
ス12の内外を連通する窓部としての所定長さのスリッ
ト40が設けられており、後述するドア50の操作突起
52の露出用とされている。このスリット40は、右壁
12Bを構成する上ケース16の周壁16Aの前側下部
を切り欠いて形成され、開口20側へも開放されてい
る。したがって、上ケース16におけるビスボス36の
外面は、そのスリット40から露出するようになってい
る(図1参照)。
【0030】また、このスリット40は、その上端が単
にケース12の天板(上ケース16の天板)にて規定さ
れてもよいが、周壁16Aの一部を上側に残すことによ
り、ケース12の剛性を維持させることができるので、
落下等における強度上好ましい。特に、スリット40を
規定する上側の壁が傾斜壁部34から一体に連設されて
いると、一層好ましい。
【0031】また、スリット40の後端を規定する周壁
16Aには、ケース12の内方に突出した凸部44が設
けられており、ケース12内への塵埃侵入防止用及びド
ア50のガタつき防止用とされている。そして、下ケー
ス18において、その凸部44よりも後方側には、周壁
18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース
12の内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方
へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部48が形成され
ている(図4参照)。
【0032】この凹部48は、ケース12の左壁にも形
成され、例えばドライブ装置の引き込み手段が係合する
係合部とされたり、その底面(下向きの面)がドライブ
装置内での位置決め用の基準面とされたりするようにな
っている。また、その凹部48の後方側にも周壁18A
の上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース12の
内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方へも凹
んだ(底板が切り欠かれた)凹部46が形成されてい
る。この凹部46は、ライブラリー装置の把持手段が係
合する係合部とされている。
【0033】また、このような凹部46、48を設ける
ことでケース12(下ケース18)の捩り強度が向上さ
れる。そして、凹部48を規定する右壁12B(周壁1
8A)の内側部分は、ドア50の外面に対応して湾曲さ
れ、開口20開閉時に摺動するドア50のガタつき防止
用のガイド面48Aとされている。なお、上ケース16
の左壁の凹部48と対応する部分にも、凹部47が形成
されているが、この凹部47は、開口20の開放時、ド
ア50の開放方向への移動に伴う回転モーメントをキャ
ンセルするための保持部材が係合する係合部とされてい
る。
【0034】また、上ケース16及び下ケース18にお
いて、開口20近傍から遊動規制壁28が最も右壁12
Bに接近する部位近傍まで(以下、前半という)と、ス
リット40の後端を規定する凸部44あるいは凹部48
から後壁の近傍まで(以下、後半という)、後述するド
ア50の凸部51を内面側及び外面側の両側方から挟み
込むように支持する所定高さ(例えば、1.0mm〜
1.5mm程度)のガイド壁部42が立設されている。
【0035】このガイド壁部42は、前半の外側後端部
が右壁12Bの内面に、内側後端部が遊動規制壁28の
外面にそれぞれ一体的に連設され、後半の外側前端部が
凸部44あるいは凹部48の内面に、内側前端部が遊動
規制壁28の外面にそれぞれ一体的に連設されている。
そして、上ケース16と下ケース18とではその長さが
異なっており、上ケース16側の方が下ケース18側よ
りも後半側が長く形成されている。
【0036】これは、下ケース18の後部内壁18Bが
所定角度の傾斜面になっており、その右壁12B側にメ
モリーボードMを配設しているからである。なお、後半
のガイド壁部42は、その後端部が平面視略円弧状に閉
塞されており、ドア50がそれ以上後方へ移動できない
ように、上下それぞれ最も後側の凸部51を規制するよ
うになっている。
【0037】一方、前半のガイド壁部42は、その前端
部がリーダーピン22の出入時に、そのリーダーピン2
2の出入を妨げないような位置(この図示のものはピン
台24よりも後方側で、開口20の開口幅の約半分程
度)まで延設されるとともに、上記と同様に閉塞されて
おり、ドア50がそれ以上前方へ移動できないように、
上下それぞれ最も前側の凸部51を規制するようになっ
ている。そして、この状態で、ドア50の先端が傾斜壁
部30の凹部30Aに入り込むように各部の寸法が決め
られている。
【0038】また、前半のガイド壁部42は後半のガイ
ド壁部42よりも若干低くなるように形成されている。
すなわち、例えば前半のガイド壁部42の高さは約1m
mに形成され、後半のガイド壁部42の高さは約1.5
mmに形成されている。これは、開口20に、リーダー
ピン22をチャックして引き出すドライブ装置側の引出
手段が入り込めるスペースを確保するためである。した
がって、後述するように、ガイド壁部42が低くなって
いる分、その前半部分(少なくとも開口20を閉塞する
部分)におけるドア50の板幅(高さ)が大きく(高
く)なるように形成されている。
【0039】更に、上ケース16内面及び下ケース18
内面には、その開口20から露出している外側のガイド
壁部42と一体になって平面視略台形状をなすリブ38
が、そのガイド壁部42と同等の高さになるように立設
されており、このリブ38によって開口20部分におけ
る上ケース16及び下ケース18の強度が確保されるよ
うになっている。なお、内側のガイド壁部42はピン台
24と一体になるように連設されているが、ピン台24
の高さは、一体に連設されたガイド壁部42の高さと略
同等か、それよりも高く形成されていることが望まし
い。
【0040】以上、説明した上ケース16と下ケース1
8とは、開口20の縁部の近傍に位置する各ビスボス3
2、36に下側から図示しないビスがねじ込まれて、固
定(接合)される構成である。これによって、傾斜壁部
30(前壁12A)及び傾斜壁部34(右壁12B)の
各自由端によって規定され、強度的に不利で落下によっ
て地面等に衝突しやすい開口20両端のコーナー部は強
固に接合され、ケース12を落しても、記録テープカー
トリッジ10全体の重量で、変形したり座屈して位置ズ
レしない構成である。
【0041】なお、ビスのネジ山径は一例として、φ
2.0mmで、ビスボス32及びビスボス36の外径を
φ4.0mmとしている。また、ビス止めに代えて、ビ
スボス32、36に相当する位置に上ケース16から突
起を突設するとともに、下ケース18にその突起と嵌合
する嵌合孔を設け、突起と嵌合孔とを互いに嵌合させて
もよいが、この場合、嵌合部位の半径30mm以内の箇
所において上ケース16と下ケース18とをビス止めす
ることが望ましい。更に、周壁16A、18Aの付き合
せ面(開口20両側のコーナー部)は溶着固定してもよ
いが、分解性やリサイクル性を考慮すると、ビス止めの
方が望ましい。
【0042】また、ピン台24が設置されるエリアは、
板厚が上ケース16及び下ケース18とも2mmとされ
て比較的厚肉となっており、ケース12(上ケース16
及び下ケース18)はポリカーボネート素材(PC)で
形成されている。これは、記録テープカートリッジ10
の機能上で最も重要な(記録テープを引き出す際に引出
手段に正しく係止されるべき)リーダーピン22の保持
(位置決め)位置であるピン台24付近の強度を上げ、
ケース12(記録テープカートリッジ10)の落下等に
よる衝撃でリーダーピン22の位置ズレが生じないよう
にするためである。なお、ケース12はポリカーボネー
ト素材(PC)に代えてアクリロニトリルブタジエート
スチレン(ABS)や金属材とすることもできる。
【0043】また、ピン台24の設置位置は、その保持
するリーダーピン22の軸心が開口20の前後の縁部を
結ぶ第1の仮想直線上又は第1の仮想直線よりもケース
12内側に位置するように決められており、より好まし
くは2つのビスボス32、36の軸心を結ぶ第2の仮想
直線上又は第2の仮想直線よりもケース12内側に位置
するように決められている。そして更に、本実施の形態
におけるピン台24は、図6で示すように、ビスボス3
6よりもビスボス32に近接した位置に配置されてい
る。これにより、ケース12の落下等に伴う天板及び底
板の振動によるリーダーピン22の位置ズレがより一層
防止される構成である。
【0044】一方、平面視において、開口20の開放面
の矢印A方向に対する傾斜角(開口20の上下を規定す
るケース12の天板及び底板の傾斜角)は、ライブラリ
ー装置における記録テープカートリッジ10の識別(認
識)の要求に応じて決められている。すなわち、ライブ
ラリー装置は、複数の記録テープカートリッジ10を収
容して記録テープカートリッジ10を自動的に(人手を
介在させないで)ドライブ装置に着脱するものである
が、その取り扱う記録テープカートリッジ10及びドラ
イブ装置が複数種となる場合、記録テープカートリッジ
10の世代や記録容量等を認識する必要があり、この認
識に開口20の開放面の傾斜角を利用することができ
る。
【0045】これにより、強度上の配慮がなされた磁気
テープT引き出し用の開口20が、その開放面の傾斜角
(具体的には、開口20の上下を規定する天板又は底板
の傾斜角)によってライブラリー装置での認識部を兼ね
るため、開口20と認識部とを別個に設けた場合(例え
ば、認識部としてケース12に1つ又は複数の貫通孔を
設けた場合)に懸念されるケース12の強度不足や防塵
性の低下、及び金型構造の複雑化を防止できる。なお、
ケース12は、上ケース16の周壁16Aと下ケース1
8の周壁18Aとが同等の高さとされているので、互い
の突き合せ部の加工精度(金型による樹脂成形の精度)
が同程度であり、組立性や耐落下衝撃性が良好になって
いる。
【0046】(ドアの構成)以上、説明した開口20
は、遮蔽部材としてのドア50によって開閉されるよう
になっている。ドア50は図5乃至図11で示すよう
に、前半のガイド壁部42を摺動する部分(少なくとも
開口20を閉塞する部分)の板幅(高さ)Wが開口20
の開口高さと略同一に形成され、それより後側(境界部
分Sより後側)の板幅(高さ)が若干(α=約1mm程
度)小さく(低く)形成されるとともに、その板長が開
口20の開口幅よりも充分大きく形成されている(図7
参照)。そして、所定の円周に沿って移動できるよう
に、板厚方向に湾曲した平面視略円弧状に形成されてい
る(図8参照)。
【0047】このドア50は、その先端部が傾斜壁部3
0の凹部30Aに入り込んだ状態で開口20を閉塞し
(図11(A)参照)、上記した所定の円周に沿って略
後方へスライド移動(回動)して開口20を開放し(図
11(B)参照)、その先端近傍の外周面がビスボス3
6近傍に達すると、開口20を完全に開放する(図11
(C)参照)構成になっている。また、ドア50は、開
口20を開放する際と反対方向にスライド移動(回動)
して開口20を閉塞するようになっている。
【0048】このように、ドア50は、その移動軌跡で
ある所定の円周に対応した円弧状に湾曲形成されてお
り、その回動中心は、本実施の形態では、左右方向の位
置がケース12の左端近傍に、前後方向の位置がスリッ
ト40の後端近傍に設定されている。これにより、ドア
50の移動軌跡は、スリット40の後端近傍において、
ケース12の右壁12Bに最も近接する。なお、ドア5
0の回転中心及び半径は、ドライブ装置からの要求によ
り決まる開口20前後の縁部(傾斜壁部30及びビスボ
ス36)の位置やライブラリー装置からの要求により決
まる開口20の開放面の角度等に応じて適宜決められれ
ばよい。
【0049】また、ドア50の湾曲した長手寸法は、そ
の後端部が開口20の閉塞状態において、ケース12の
凹部48よりも後方の(凹部46近傍の)右後角部内に
位置するように決められている(図11参照)。したが
って、ドア50は、開口20を開閉する全過程で、ケー
ス12の傾斜壁部34、凸部44、案内面48Aにガタ
つきを抑止されながら摺動するようになっている。な
お、ドア50の後下部は、下ケース18の後部内壁18
Bの傾斜面に配設されたメモリーボードMを回避するた
めに、斜めに切り欠かれている。
【0050】また、そのドア50の上面及び下面には、
ガイド壁部42のガイド面(互いに対向している内側の
面)と、ガイド壁部42間の上ケース16内面及び下ケ
ース18内面にそれぞれ当接して、ドア50を開口20
の開閉方向に案内する凸部51が突設されている。この
凸部51は、ガイド壁部42のガイド面並びにガイド壁
部42間の上ケース16内面及び下ケース18内面と、
ドア50との摺動抵抗(摩擦)を低減するためのもので
あり、図7乃至図10で示すように、ドア50の長手方
向に沿って長い平面視略楕円形状に形成され、上面及び
下面にそれぞれ4つずつ、最も後側の凸部51を除いて
上下対称に突設されている。この最も後側の凸部51が
上下対称でないのは、ドア50の後下部が斜めに切り欠
かれていることによる。
【0051】そして、その凸部51の高さは、図7で示
すように、ガイド壁部42の高さと略同等の高さ(例え
ば、ドア50の板幅が異なる境界部分Sより前側の凸部
51の高さH1は、ドア50の上面・下面からそれぞれ
約0.5mm、後側の凸部51の高さH2、H3、H4
は、ドア50の板幅が上・下約1.0mmずつ低いた
め、その部分におけるドア50の上面・下面からそれぞ
れ約1.5mm)になるように形成され、より好ましく
は、開口20から遠ざかるに従って徐々に低くなるよう
に(少なくとも開口20を閉塞する部分に突設された最
前の凸部51の高さH1より、それ以外の部分に突設さ
れた凸部51の高さH2、H3、H4が、板幅の違い分
であるα=約1.0mmを引いた上で低くなるように)
形成されている。
【0052】すなわち、例えば最前の凸部51の高さ
(ドア50の上面・下面からの高さ)H1が、それぞれ
H1=0.5mmであれば、前から2番目の凸部51の
高さH2は、その部分におけるドア50の板幅が、前側
の板幅Wより上・下約1.0mmずつ低いため、その分
を含めて、それぞれH2=1.4mm(H1に比べて
0.1mm低い高さ)に形成され、前から3番目の凸部
51の高さH3も同様に、その部分におけるドア50の
板幅が、前側の板幅Wより上・下約1.0mmずつ低い
ため、その分を含めて、それぞれH3=1.3mm(H
1に比べて0.2mm低い高さ)に形成され、最後の凸
部51の高さH4も、その部分におけるドア50の板幅
が、前側の板幅Wより上・下約1.0mm低いため、そ
の分を含めて、それぞれH4=1.25mm(H1に比
べて0.25mm低い高さ)に形成されるのが好まし
い。
【0053】このように、最前の凸部51の高さが、ガ
イド壁部42の高さと略同等の高さに形成されている
と、開口20の閉塞時、ガイド壁部42からドア50が
外れるのを防止できるとともに、ガイド壁部42とドア
50とのガタつきを抑止することができる。そして、ガ
イド壁部42との係合を最前の(開口20を閉塞する部
分に突設された)凸部51に比べて、それ程必要としな
い後側の凸部51の高さを低く形成したことにより、ガ
イド壁部42のガイド面との接触面積をその分低減させ
ることができるので、より一層摺動抵抗(摩擦)を低減
させることができる。
【0054】なお、上記したように、凸部51の高さは
後側に向かうに従って徐々に低く形成されるのが好まし
いが、少なくとも最前の凸部51の高さより、後側の凸
部51の高さが低く形成されていればよいため、例えば
H1=0.5mmであれば、ドア50の板幅の違い分で
あるα=約1.0mmを含めて、H2=1.3mm(H
1より0.2mm低い高さ)、H3=H4=1.25m
m(H1より共に0.25mm低い高さ)などとしても
よい。
【0055】また、この凸部51は、図9、図10で示
すように、その上面及び下面が、断面視(側面視)で幅
広(図10(A)参照)あるいは幅狭(図10(B)参
照)な略円弧状になるように形成され、更に、その両側
面には平面視略円弧状あるいは平面視略三角形状等の突
起51Aが上下方向に突設されている。したがって、凸
部51がガイド壁部42間に挿入されて摺動する際に
は、その凸部51の略円弧状の先端だけが上ケース16
内面及び下ケース18内面に接するので線接触となり、
かつ、ガイド壁部42の互いに対向しているガイド面に
対しては、突起51Aの略円弧状等の先端だけが接する
ので、同様に線接触となる。
【0056】これにより、上下の凸部51と、ガイド壁
部42間の上ケース16内面及び下ケース18内面並び
にガイド壁部42のガイド面との摺動抵抗(摩擦)を低
減することができ、ドア50を抵抗少なく、スムーズに
摺動させることが可能となる。なお、このような摩擦低
減手段は、図示のものに限定されるものではなく、ドア
50とガイド壁部42等との接触を面接触ではなく、線
接触あるいは点接触にするものであれば、例えば凸部5
1の両側面に略半球状の突起等を形成するなど、任意の
手段を採用して構わない。また、凸部51が平面視略楕
円形状に形成されていると、例えば平面視略円形状に形
成されているものよりも耐衝撃性に優れる。したがっ
て、落下等の衝撃により、ドア50に開閉方向以外から
力が加えられても、その凸部51が折れるような心配は
ない。
【0057】また、ドア50の長手方向中央部よりも若
干前方(ドア50の板幅が異なる境界部分近傍)におけ
る外周面には、操作部としての操作突起52がドア50
の径方向に沿って突設されている。操作突起52は、ス
リット40からケース12の外側に露出されるようにな
っており、開口20の閉塞状態ではビスボス36の後端
から僅かに離間して位置するとともに、スリット40の
前方へ開放された部分から操作可能とされている。
【0058】一方、開口20の開放状態では、操作突起
52は、スリット40の後縁の凸部44から僅かに離間
して位置するようになっている。なお、このとき、ガイ
ド壁部42の後端部に最後端側の凸部51が当接してお
り、この状態で、操作突起52の長手方向がケース12
の右壁12B(矢印A方向)と略直交するようにも各部
の寸法が決められている。
【0059】そして、この操作突起52露出用のスリッ
ト40によってケース12の内外が連通されるが、この
スリット40はビスボス36と、ケース12内の略全高
に亘るドア50と、ドア50を案内する凸部44とによ
って常時ほぼ閉塞され、かつ、内壁としての遊動規制壁
28によって、リール14に巻装された磁気テープTへ
の塵埃等の付着が防止されるようになっている。
【0060】また、ドア50の後端近傍の内周部には、
ばね保持部54が突設されている。このばね保持部54
には、コイルばね56の一端部が係止保持されており、
その他端部がケース12内の凹部48近傍に設けられた
ばね係止部55に係止されている。これにより、ドア5
0は、コイルばね56の付勢力F(図5参照)によって
開口20の閉塞方向に常時付勢され、通常開口20を閉
塞する構成である。なお、図示のばね保持部54は、側
面視で、ドア50の略中心線上に配設されているが、ば
ね保持部54は、操作突起52と略同一直線上に配設さ
れることが望ましい。
【0061】また、このような付勢手段としてのコイル
ばね56は、ドア50が開口20の閉塞状態でケース1
2の右後角部に至る長さであるため、右後角部における
遊動規制壁28と右壁12B(周壁16A、18A)と
の間の空間を有効利用して配設することができる。ま
た、ドア50の前端部内面には、開口20閉塞時におい
て、リーダーピン22の上端部側面及び下端部側面に当
接するストッパー58が突設されており、落下衝撃等に
よってリーダーピン22がピン台24から脱落するの
を、より一層防止できるようになっている(図6参
照)。
【0062】また、凹部30Aに入り込むドア50の前
端部内面及び/又は外面は、スムーズに入り込めるよう
にテーパー面に形成されることが好ましく、図示のドア
50は外面側にテーパー面50Aが形成されている。な
お、ドア50は、ポリカーボネート素材(PC)より成
るケース12に対して、耐摩耗性に優れるとともに低摩
擦係数である、例えばポリオキシメチレン(POM)樹
脂によって成形されているが、操作突起52やばね保持
部54は別体(別材料)にて構成してもよい。
【0063】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成の記録テープカートリッジ10では、非使
用時(保管時や運搬時等)には、開口20がドア50に
よって閉塞されている。具体的には、ドア50は、コイ
ルばね56の付勢力によって、その先端部(前端部)が
傾斜壁部30の凹部30Aに入り込むとともに、中間部
外周面が傾斜壁部34の内面に略接して開口20を閉塞
している。
【0064】一方、磁気テープTを使用する際には、記
録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿ってドライ
ブ装置へ装填する。この装填に伴って、図11(A)に
示されるように、ドライブ装置の開閉手段を構成する開
閉部材としての係合突起60が、前方へ開放しているス
リット40に進入し、ドア50の操作突起52に係合す
る。この状態で、記録テープカートリッジ10(ケース
12)を更に押し込むと、図11(B)に示されるよう
に、この押し込み力によってコイルばね56の付勢力に
抗しつつ、係合突起60が操作突起52を後方へ移動さ
せる(矢印A方向へ装填されるケース12に対して後方
へ相対移動させる)。
【0065】すると、その操作突起52が突設されてい
るドア50は、凸部51がガイド壁部42によって案内
され、かつ、その外周面が傾斜壁部34、凸部44、案
内面48Aによって規制されつつ、その湾曲方向に沿っ
て平面視時計方向に回動する。すなわち、ドア50は、
ガイド壁部42によって、その湾曲形状に沿った移動軌
跡からはみ出すことなく、ピン台24及びリール14の
外側を回り込むように略後方へ移動し、開口20を開放
する。そして、ケース12(記録テープカートリッジ1
0)がドライブ装置に所定深さ装填されると、図11
(C)に示されるように、開口20が完全に開放され
る。
【0066】この状態で記録テープカートリッジ10が
ドライブ装置内で位置決めされると、ドア50はそれ以
上の回動(略後方への移動)が規制され、開放された開
口20からはドライブ装置の引出手段がケース12内に
進入し、この引出手段がピン台24に位置決め保持され
たリーダーピン22を抜き出して図示しない巻取リール
に収容する。そして、その巻取リールとリール14とを
同期して回転駆動することにより、磁気テープTは、巻
取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出さ
れ、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッ
ド等によって情報の記録や再生が行われる。
【0067】一方、磁気テープTがリール14に巻き戻
されて、記録テープカートリッジ10をドライブ装置か
ら排出する際には、記録テープカートリッジ10は、位
置決め状態が解除され、コイルばね56の付勢力又は図
示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方
向に移動される。そして、ドア50は、その凸部51が
ガイド壁部42に案内され、かつ、その外周面が傾斜壁
部34、凸部44、案内面48Aに規制されつつ、コイ
ルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方向へ回動
する。そして、ドア50の先端部が傾斜壁部30の凹部
30Aに入り込むことにより、開口20が完全に閉塞さ
れ、初期状態に復帰する。
【0068】ここで、開口20は、矩形状のケース12
の装填側角部を切り欠いて形成されているため、その開
放面が矢印A方向及び矢印B方向に向いている(開放面
が矢印A方向に対して傾斜している)。換言すれば、ド
ライブ装置の引出手段がケース12の矢印A方向を向く
前面側からリーダーピン22にアクセスでき、矢印B側
の周壁(側壁)16A、18Aよりも外側(矢印B側)
からアクセスする必要がない。このため、ドライブ装置
では、磁気テープTを引き出すための経路を最短とで
き、また、引出手段がケース12の矢印B側から回り込
むようなドライブメカが不要となり、小型化及び低コス
ト化が図られる。
【0069】また、円弧状に湾曲形成されたドア50
が、その湾曲形状に沿った移動軌跡(リール14の外周
部に略沿うような軌跡)からはみ出すことなく、リール
14及びピン台24(リーダーピン22)の外側を回り
込むように回動して開口20を開閉するため、このドア
50は、開口20の開閉に際して、ケース12の外形領
域からはみ出すことがない。
【0070】このため、ドライブ装置内における記録テ
ープカートリッジ10の収容スペースを小さくでき、ド
ライブ装置の小型化並びにドライブ装置内でのスペース
の有効利用が図れる。そして、ドア50の移動軌跡がケ
ース12内のピン台24(リーダーピン22)やリール
14と干渉することがなく、かつ、ドア50を省スペー
スで構成することができるので、ケース12内でのスペ
ースの有効利用が図れる。
【0071】更に、ドライブ装置の係合突起60は、単
にスリット40に前方から進入してドア50の操作突起
52に係合可能に固定配置されていれば足りるので、そ
の構造が簡単で済む。また、ドア50は、コイルばね5
6の付勢力によって開口20を閉塞するため、ドライブ
装置側にはドア50を開口20の閉塞方向へ駆動するた
めの機構が不要であり、ドライブ装置の開閉手段(開閉
部材)の構造が一層簡素化される。
【0072】このように、本実施の形態に係る記録テー
プカートリッジ10では、磁気テープTの引き出し経路
を最短とできる構成の開口20を、記録テープカートリ
ッジ10のドライブ装置での収容スペースを小型化でき
るドア50がリール14及びリーダーピン22に干渉す
ることなく開閉でき、かつ、ドア50を操作して開口2
0を開閉する開閉手段(開閉部材)としての係合突起6
0を簡単な構造とすることができる。
【0073】また、上記の通りドア50の移動軌跡が円
周(曲線状)であるため、ケース12の角部を大きく切
り欠いて大きな開口20を形成することができる。すな
わち、例えば平板状の遮蔽部材で矢印A方向に対して傾
斜した開口20を開閉する場合、開口20の開放状態で
遮蔽部材をケース12の外形領域内に収容しようとする
と、遮蔽部材は直線運動及び回転運動によって姿勢を変
えつつ開口20を開閉する必要があり、その作動領域が
大きく、この遮蔽部材の作動領域をリーダーピン22や
リール14に干渉させないために、開口20を小さく
(開口20が形成されるケース12の角部の切り欠き部
分を小さく)せざるを得ないが、本実施の形態に係る記
録テープカートリッジ10では、上記の通り所定の円周
上をはみ出すことなく回動して開口20を開閉するドア
50を備えることで、開口20の大型化を図ることがで
きる。
【0074】特に、矢印A方向に対して開放面が傾斜し
た開口20を開閉するためのドア50の回動中心は、リ
ール14の軸心位置に対して独立して決めることができ
るため、開口20の開放面の矢印A方向に対する傾斜角
や開口20の大きさ(前後の縁部を結ぶ距離)等を任意
に設定でき、ドライブ装置等の要求に応じた任意の寸法
形状の開口20を開閉するドア50を得ることができ
る。すなわち、ドア50を備えた構成では、開口20
(記録テープカートリッジ10)の設計の自由度が向上
する。
【0075】また、上記したように、磁気テープTを引
き出すための経路を最短にすると、磁気テープTのパス
経路も必然的に短くなるので、磁気テープTとテープガ
イド(例えば、回転可能に支持されたローラー等)との
接触摩耗を低減することができる。更に、開口20はケ
ース12の角部を切り欠いて形成され、矢印A方向及び
矢印B方向を向き、引出手段(フック等)のリーダーピ
ン22へのアクセス方向の範囲が広がるため、ケース1
2内におけるリーダーピン22の設置可能位置が広が
る。そして、ドア50は、上記の通り、その動作軌跡が
リーダーピン22の現実的な設置可能位置とは干渉しな
いため、ドライブ装置の設計の自由度が向上する。
【0076】更にまた、ドア50は、ケース12から引
き出されるリーダーピン22とは別部材であるため、組
付状態でケース12からの取り外し不能な構成となって
いる。すなわち、ドア50は、記録テープカートリッジ
10を落下させた場合の衝撃等によってケース12から
外れることがない。一方、リーダーピン22は、磁気テ
ープTの非使用時にはドア50によって開口20が閉塞
された密閉状態のケース12内に収納されており、キズ
や汚れが付き難い。このため、ドライブ装置内での磁気
テープTの引き出しや走行に影響を与えず、磁気テープ
T自体を損傷することもない。
【0077】また、ドア50は平面視略楕円形状の凸部
51が、ケース12内面に平行に設けられたガイド壁部
42間に支持された状態で摺動して開口20を開閉する
ので、従来のようにケース12内面に溝等を設ける必要
がない。したがって、ケース12の剛性を損なうことが
ない。更に、この凸部51は平面視略楕円形状に形成さ
れているので、落下等によりドア50の開閉方向以外か
ら力を受けても、折れるような心配がない。
【0078】また、この凸部51を含むドア50の高さ
は、開口20を閉塞する部分より後側が、その開口閉塞
部分よりも若干低くなるように形成されているので(最
前の凸部51より、後側の凸部51の方が、ドア50の
板幅の違いを除いて、若干低く形成されているので)、
その分、ガイド壁部42に対する凸部51の接触面積を
低減させることができる。したがって、ガイド壁部42
との摺動抵抗(摩擦)をより一層低減させることができ
る。
【0079】また、この凸部51の上面及び下面は断面
視(側面視)略円弧状に形成され、かつ、その両側面に
は、先端が平面視略円弧状あるいは平面視略三角形状に
形成された小突起51Aが設けられているので、ケース
12の内面やガイド壁部42のガイド面と接触する部位
は線接触となり、凸部51が平面視略楕円形状に形成さ
れていても、その接触面積を低減することができる。し
たがって、ドア50を好適に摺動させることができ、開
口20をスムーズに開閉することができる。
【0080】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ケースのドライ
ブ装置への装填側角部が切り欠かれて開口が設けられて
いるので、その開口の開放面をドライブ装置へ向かせる
ことができ、ドライブ装置側の引出手段をその前方側か
ら進入させることが可能となって、記録テープを引き出
す経路を最短にすることができる。したがって、ドライ
ブ装置には記録テープを回り道させるような複雑な機構
が不要となり、コンパクトで製造コストの安価なドライ
ブ装置を設計することが可能となる。
【0081】また、遮蔽部材は、ケース内面に平行に設
けられたガイド壁部にガイドされてスライド移動するの
で、従来のようにケース内面に溝等を設ける必要がな
く、よってケース強度を充分に確保することができる。
更に、遮蔽部材には、ガイド壁部のガイド面に当接し
て、遮蔽部材とガイド面との摩擦を低減させる摩擦低減
手段が突設されているので、遮蔽部材は好適に摺動して
開口を開閉することができる。
【0082】また、遮蔽部材の(摩擦低減手段を含む)
開口閉塞部分以外の高さを、(摩擦低減手段を含む)開
口閉塞部分の高さよりも低く形成したので、遮蔽部材
(摩擦低減手段)とガイド壁部との接触面積をその分低
減させることができる。したがって、両者の摺動抵抗
(摩擦)をより一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録テープカートリッジの概略斜視図
【図2】記録テープカートリッジの概略分解斜視図
【図3】上ケースの概略平面図
【図4】下ケースの概略平面図
【図5】ドアの開口開放状態を示す上方から見た概略斜
視図
【図6】開口近傍の様子を示す説明図
【図7】ドアの側面図
【図8】ドアの平面図
【図9】ドアの凸部の形状を示す概略斜視図
【図10】ドアの凸部の形状を示す概略断面図
【図11】ドアの開口開放過程を示す概略説明図
【図12】従来のリーダーピンを備えた磁気テープカー
トリッジの概略斜視図
【図13】従来のリーダーテープを備えた磁気テープカ
ートリッジの概略斜視図
【図14】従来のリーダーブロックを備えた磁気テープ
カートリッジの概略平面図
【符号の説明】
10 記録テープカートリッジ 12 ケース 14 リール 16 上ケース 18 下ケース 20 開口 22 リーダーピン 40 スリット 42 ガイド壁部 50 ドア(遮蔽部材) 51 凸部(摩擦低減手段) 51A 突起(摩擦低減手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録テープが巻装された単一のリールを
    回転可能に収容する略矩形状のケースと、 前記ケースのドライブ装置への装填側角部を切り欠いて
    形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリー
    ダー部材を引き出すための開口と、 スライド移動して前記開口を開閉する遮蔽部材と、 前記ケースの内面に平行して設けられ、前記遮蔽部材の
    移動をガイドするガイド壁部と、 前記遮蔽部材から突設され、前記ガイド壁部のガイド面
    に当接して、遮蔽部材とガイド面との摩擦を低減させる
    摩擦低減手段と、 を備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 記録テープが巻装された単一のリールを
    回転可能に収容する略矩形状のケースと、 前記ケースのドライブ装置への装填側角部を切り欠いて
    形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリー
    ダー部材を引き出すための開口と、 スライド移動して前記開口を開閉する遮蔽部材と、 前記ケースの内面に平行して設けられ、前記遮蔽部材の
    移動をガイドするガイド壁部と、 を備え、 前記遮蔽部材の開口閉塞部分以外の高さを、その開口閉
    塞部分の高さよりも低く形成したことを特徴とする記録
    テープカートリッジ
  3. 【請求項3】 記録テープが巻装された単一のリールを
    回転可能に収容する略矩形状のケースと、 前記ケースのドライブ装置への装填側角部を切り欠いて
    形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリー
    ダー部材を引き出すための開口と、 スライド移動して前記開口を開閉する遮蔽部材と、 前記ケースの内面に平行して設けられ、前記遮蔽部材の
    移動をガイドするガイド壁部と、 前記遮蔽部材から突設され、前記ガイド壁部のガイド面
    に当接して、遮蔽部材とガイド面との摩擦を低減させる
    摩擦低減手段と、 を備え、 前記遮蔽部材の前記摩擦低減手段を含む開口閉塞部分以
    外の高さを、前記摩擦低減手段を含む開口閉塞部分の高
    さよりも低く形成したことを特徴とする記録テープカー
    トリッジ。
JP2002255104A 2002-02-01 2002-08-30 記録テープカートリッジ Expired - Lifetime JP4012020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002255104A JP4012020B2 (ja) 2002-02-01 2002-08-30 記録テープカートリッジ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025627 2002-02-01
JP2002-25627 2002-02-01
JP2002255104A JP4012020B2 (ja) 2002-02-01 2002-08-30 記録テープカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003297036A true JP2003297036A (ja) 2003-10-17
JP4012020B2 JP4012020B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=29404809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002255104A Expired - Lifetime JP4012020B2 (ja) 2002-02-01 2002-08-30 記録テープカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4012020B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4012020B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3710410B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710414B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710406B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710412B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710411B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4054236B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710413B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009146B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009147B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4237999B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4111758B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4011992B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4012020B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009171B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4179804B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009166B2 (ja) 記録テープカートリッジ及びドライブ装置
JP4156865B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4167033B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009139B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3881284B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2004047057A (ja) 記録テープカートリッジ
JP2004127341A (ja) 記録テープカートリッジ
JP2004046923A (ja) 記録テープカートリッジ
JP2004087096A (ja) 記録テープカートリッジ
JP2004213740A (ja) 記録テープカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061211

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4012020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term