JP2003296801A - 紙幣計数装置 - Google Patents

紙幣計数装置

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JP2003296801A
JP2003296801A JP2002100522A JP2002100522A JP2003296801A JP 2003296801 A JP2003296801 A JP 2003296801A JP 2002100522 A JP2002100522 A JP 2002100522A JP 2002100522 A JP2002100522 A JP 2002100522A JP 2003296801 A JP2003296801 A JP 2003296801A
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fluorescent
hopper
light
banknote
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JP2002100522A
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English (en)
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Tetsuhisa Kikuchi
哲央 菊地
Yoshihito Osada
佳人 長田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパ内にセットした紙幣束中から一枚ずつ
給紙搬送する過程で識別計数部にて金種、真贋判定を行
い、真正紙幣をスタッカへ排出する一方で、それ以外の
リジェクト媒体についてはリジェクトボックス等へ仕分
け搬送するようにした紙幣計数装置において、UVセン
サを用いて真正紙幣と偽造紙幣を正確に識別することが
できる。 【解決手段】 ホッパ1と、給紙手段2と、紙幣の計数
及び識別を夫々行う識別計数部4と、ホッパから送り出
された紙幣をスタッカに横搬送する搬送機構21を備え
た搬送経路20と、制御部と、を備え、記識別計数部を
構成するUVセンサ100は、UV発光素子100と、
2つの受光素子101、102と、各受光素子の受光面
に夫々配置された透過波長特性の異なる光学フィルタ1
05、106と、を備え、光学フィルタ105は、真正
紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射光のみを通過させる特
性を備え、光学フィルタ106は、偽造紙幣の素材に含
まれる蛍光剤からの蛍光反射光のみを通過させる特性を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大量の紙幣を取り扱
う金融機関等に設置されて、紙幣の金種や真贋を効率的
に識別しつつ計数することができる紙幣計数装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金融機関等、大量の紙幣を取り扱う業種
にあっては、紙幣を金種別に仕分けしつつ計数したり、
真贋を判定しつつ計数する作業を自動化するために紙幣
計数装置が使用される。最近では、異なった国、地域で
使用される異なったデザインの各種紙幣について、その
金種、真贋等を識別する機能を備えたマルチタイプの紙
幣計数装置の需要が伸びており、この種の紙幣計数装置
が出回っている。紙幣計数装置は、例えば図5に示すよ
うに、計数対象となる複数の紙幣Sをセットした状態で
一枚づつ送り出す給紙手段202を備えたホッパ201
と、ホッパ201から送り出された紙幣Sの枚数の計数
を行う計数部203と、紙幣の金種、真贋等の識別を行
う識別計数部204と、ホッパ201内に配置されてホ
ッパ内に紙幣がセットされたことを検知する紙幣セット
検知手段205と、ホッパ201から送り出された紙幣
を収容するスタッカ210と、スタッカ210内に紙幣
がスタックされていることを検知するスタッカセンサ2
11と、ホッパ201から送り出された紙幣をスタッカ
210に搬送する紙幣搬送機構221を備えた紙幣搬送
経路220と、スタッカ210の手前に配置されて紙幣
を一枚ずつスタッカ210に供給する羽根車225と、
各種操作キー等を備えた操作盤230と、LCD等から
成る表示部231と、各可動部品を駆動するためのモー
タ235と、センサ類からの検知信号や操作盤からの操
作指令信号等を受けたり、制御対象に制御信号を出力す
る制御部240と、を備えている。なお、ホッパ201
から送り出され偽札、金種違い等の理由によりリジェク
トされたリジェクト紙幣を収容する図示しないリジェク
トボックスを備えるタイプもある。この紙幣計数装置に
あっては、空のホッパ201内に紙幣Sがセットされた
ことが紙幣セット検知手段(透過型フォトセンサ、或い
は反射型フォトセンサ)205によって検知された時
に、制御部240からモータ235、或いは図示しない
クラッチに制御信号が出力されて給紙手段202を構成
する給紙ローラ202aや分離ローラ202bを作動さ
せてホッパ内の紙幣を一枚づつ分離しながら紙幣搬送経
路220に送り出す。紙幣の搬送方向は、処理速度を高
速化するために横搬送方向、即ち紙幣の短手方向に沿っ
た搬送方向が採用される。
【0003】ところで、識別計数部204には、イメー
ジセンサ、磁気センサ、UVセンサ等の識別用センサ類
を設けて紙幣の金種(通過の種別を含む)、真贋等を判
定するための情報を収集する。即ち、紙幣面には、金
種、真贋を識別するために、普通インクから成る絵模様
等の可視画像、磁気印刷情報、蛍光インクから成る蛍光
印刷情報等が形成されている。イメージセンサは、紙幣
面の可視画像パターンを読み込んで、記憶部に保持され
た基準パターンと比較するためのデータを得る手段であ
る。磁気センサは、紙幣面に印刷された磁気情報を読み
込んで、記憶部に保持された基準パターンと比較するた
めのデータを得る手段である。更に、UVセンサは、紙
幣面に印刷された蛍光印刷部のパターンを読み込んで、
記憶部に保持された基準パターンと比較するためのデー
タを得る手段である。UVセンサは、紫外線を出射する
UV発光素子と、紫外線には反応せず可視光のみに反応
する感度を備えた一つの受光素子とから構成されてい
る。紙幣面の蛍光印刷部にて反射した紫外線は可視光
(蛍光反射光)となり受光素子に受光され、受光素子か
ら蛍光印刷部についてのデータを入力した制御部は該デ
ータにもとづいて金種、真贋判定を行う。一般に真正紙
幣の素材として用いられる紙自体には蛍光剤が含まれて
いないため、蛍光印刷部の有無、及びそのパターンを検
知、判定することにより、紙幣の金種、真贋判定に役立
てることができる。例えば、日本円の紙幣には朱色の押
印部に蛍光インクが使用されている。また、外国の紙幣
には、広い範囲に渡って蛍光印刷部が種々の態様で印刷
されているタイプが多い。一方、最近のカラー複写機の
著しい性能向上により、カラー複写機を用いて偽造紙幣
を作成する犯罪が増加している。通常、偽造紙幣にはコ
ピー用紙(普通紙)が使用されることが多いが、普通紙
の素材中には白色を際立たせるために蛍光剤が混入され
ている。
【0004】本発明者の実験によれば、真正紙幣面の蛍
光印刷部を構成する蛍光インクからの蛍光反射光の波長
は、偽造紙幣の紙素材中の蛍光剤からの蛍光反射光の波
長とは異なっており、両者は識別可能なことが判明して
いるが、従来のUVセンサを構成する単一の受光素子の
感度は、特定の波長の反射光に絞って設定されていた訳
ではなく、両蛍光反射光の波長に対して共に反応可能な
広い感度に設定されていたため、偽造紙幣を構成するコ
ピー用紙の紙面からの蛍光反射光と、真正紙幣の蛍光印
刷部からの蛍光反射光を区別することができなかった。
即ち、例えば図6(a)は普通インクによる普通印刷部
250a、250cと、蛍光インクによる蛍光印刷部2
50bとが併存した構成の真正紙幣Sを示しており、こ
の真正紙幣Sを図5に示した搬送経路220に横搬送す
ると、搬送経路の幅方向に沿って配置された3つのUV
センサ251a、251b、251cは夫々普通印刷部
250a、蛍光印刷部250b、普通印刷部250cを
検知することとなる。この際、各UVセンサ251a、
251b、251cの相対的な移動経路は、点線で示し
た直線経路となる。また、各UVセンサ251a、25
1b、251cの出力は、図6(b)の如くになり、蛍
光印刷部250bに対応したUVセンサ251bのみか
ら出力が得られる。
【0005】次に、図7(a)は、偽造紙幣CFを示し
ており、蛍光剤を混入したコピー用紙から成る紙面上に
は、トナーから成る印刷部250a’、250b’、2
50c’が形成され、非印刷部252にはコピー用紙面
が露出している。このような偽造紙幣CFを図5に示し
た搬送経路220に横搬送すると、搬送経路の幅方向に
沿って配置された3つのUVセンサ251a、251
b、251cは、夫々トナー印刷部250a’、250
b’、250c’を検知することとなる。そして、2つ
のUVセンサ251a、251cに対応するトナー印刷
部部250a’、250c’が比較的濃度の高い画像で
あり、UVセンサ251bに対応するトナー印刷部25
0b’の濃度が薄い場合には、図7(b)に示したよう
に、2つのUVセンサ251a、251cは偽造紙幣の
地を構成するコピー用紙の蛍光剤を検知できない一方
で、UVセンサ251bだけがコピー用紙の蛍光剤を検
出する事態が発生する。この場合に、図7(b)に示し
た如く、UVセンサ251bが受光した蛍光反射光のパ
ターンが、図6(b)に示したUVセンサ251bが検
知した真正紙幣からの反射パターンと近似していると、
偽造紙幣を真正紙幣と判断してしまう事態が発生する。
従って、従来の如き単一の受光素子を備えた従来のUV
センサを用いて、紙素材中に蛍光剤を含んだ偽造紙幣
と、蛍光印刷部にのみ蛍光剤を含んだ真正紙幣とを識別
することは容易ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、ホッパ内にセットした紙幣束中か
ら一枚ずつ給紙搬送する過程で識別計数部にて金種、真
贋判定を行い、真正紙幣をスタッカへ排出する一方で、
それ以外のリジェクト媒体についてはリジェクトボック
ス等へ仕分け搬送するようにした紙幣計数装置におい
て、UVセンサを用いて真正紙幣と偽造紙幣を正確に識
別することを可能とした紙幣計数装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、計数対象となる複数枚の紙幣を
収容するホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一
枚づつ送り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙
幣の計数及び識別を夫々行う識別計数部と、ホッパから
送り出された真正紙幣を収容する少なくとも一つのスタ
ッカと、ホッパから送り出された紙幣をスタッカに横搬
送する搬送機構を備えた搬送経路と、制御部と、を備え
た紙幣計数装置において、前記識別計数部は、横搬送さ
れる紙幣に紫外線を照射して蛍光剤の有無やパターンを
検出するUVセンサを備え、前記UVセンサは、紫外線
を紙幣面に出射するUV発光素子と、紙幣面の蛍光部か
らの蛍光反射光を受光する2つの受光素子と、各受光素
子の受光面に夫々配置された透過波長特性の異なる光学
フィルタと、を備え、一方の光学フィルタは、真正紙幣
の蛍光印刷部からの蛍光反射光のみを通過させる特性を
備え、他方の光学フィルタは、偽造紙幣の素材に含まれ
る蛍光剤からの蛍光反射光のみを通過させる特性を備え
ていることを特徴とする。大量の紙幣を取り扱う金融機
関等の業種にあっては、偽造紙幣がしばしば発見される
が、最近の偽造紙幣はカラーコピー機等により制作され
るため、真正紙幣との間で外観上の違いを発見すること
が困難なものが多い。そのようなコピーによる偽造紙幣
と識別するために、真正紙幣の印刷部には蛍光インクか
ら成る特殊インクを使用した蛍光印刷部が含まれている
ことが多い。蛍光印刷部の形状、パターンは金種の違
い、通貨の種類の違いに応じて多種多様であるが、マル
チタイプの紙幣計数装置は、主要通貨に対応できるよう
に蛍光印刷部の印刷パターンを検知するUVセンサを備
えている。従来のUVセンサは、UV発光素子と受光素
子を一対一で配置した反射型センサであり、紫外線を蛍
光印刷部に照射した場合に反射してくる可視光である蛍
光反射光を受光素子にて受光することにより、蛍光印刷
部のパターンを検知していた。一方、カラーコピー機等
を用いて偽造紙幣を制作する場合には、コピー用紙を使
用するのが一般であるが、コピー用紙にはその紙素材自
体に蛍光剤が混入されている。このコピー用紙中の蛍光
剤に紫外線を照射したときの可視反射光である蛍光反射
光の波長は、前記真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射
光の波長とは明らかに峻別可能であるが、従来のUVセ
ンサにあっては、両蛍光反射光の波長を区別することが
できない感度を備えた受光素子を使用していたため、コ
ピー用紙を使用した偽造紙幣の地の部分、或いは印刷部
等から得られる反射光がコピー紙面からの蛍光反射光で
あるにも拘わらず、そのパターンが基準パターンと酷似
している場合には、真正紙幣と誤認識してしまう虞があ
った。そこで、この発明では、一つのUV発光素子に対
して、2つの受光素子を対向配置させ、一方の受光素子
の受光面には真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射光の
みを通過させる特性を備えた光学フィルタを配置し、他
方の光学フィルタの受光面には偽造紙幣の素材に含まれ
る蛍光剤からの蛍光反射光のみを通過させる受光フィル
タを配置した。このため、蛍光印刷部からの蛍光反射光
と、コピー用紙からの蛍光反射光を夫々識別し、コピー
用紙を用いた偽造紙幣についてはいかに紛らわしい印刷
部を備えていようとも偽造であることを確実に判別する
ことができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、前
記制御部は、前記一方の光学フィルタを介して一方の受
光素子が蛍光反射光を受光し、且つこの蛍光反射光から
得られた蛍光印刷部のパターンデータが基準パターンと
一致する場合には、真正紙幣であると判定することを特
徴とする。異なった波長を透過させる特性を備えた2つ
の光学フィルタを夫々各受光素子に配置した場合であっ
ても、いずれか一方の受光素子から得た蛍光反射光に基
づくデータのみに基づいて、真正紙幣であるか否かを判
定することも可能である。請求項2では、真正紙幣の蛍
光印刷部からの蛍光反射光のみを手掛かりとした真贋判
定も可能であることを明らかにしている。請求項3の発
明は、請求項1又は2において、前記制御部は、前記他
方の光学フィルタを介して他方の受光素子が蛍光反射光
を受光したときに、真正紙幣ではないと判定することを
特徴とする。請求項3の発明では、コピー用紙に含まれ
る蛍光剤からの蛍光反射光のみを手掛かりとした真贋判
定も可能であることを明らかにしている。請求項4の発
明は、計数対象となる複数枚の紙幣を収容するホッパ
と、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づつ送り出す
給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の計数及び識
別を夫々行う識別計数部と、ホッパから送り出された真
正紙幣を収容する少なくとも一つのスタッカと、ホッパ
から送り出された紙幣をスタッカに横搬送する搬送機構
を備えた搬送経路と、制御部と、を備えた紙幣計数装置
において、前記識別計数部は、横搬送される紙幣に紫外
線を照射して蛍光剤の有無やパターンを検出するUVセ
ンサを備え、前記UVセンサは、紫外線を紙幣面に出射
するUV発光素子と、紙幣面の蛍光部からの蛍光反射光
を受光する一つの受光素子と、該受光素子の受光面に配
置された光学フィルタと、を備え、前記光学フィルタ
は、真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射光のみを通過
させる特性、或いは、偽造紙幣の素材に含まれる蛍光剤
からの蛍光反射光のみを通過させる特性のいずれか一方
を備えていることを特徴とする。請求項1の発明では、
一つのUV発光素子に対して、透過波長特性の異なる光
学フィルタを用いた2つの受光素子を配置したが、この
ような構成を備えたUVセンサに代えて、一つのUV発
光素子に対して、何れか一方の光学フィルタを備えた一
つの受光素子を配置した構成であっても、請求項1とほ
ぼ同様の作用効果を達成可能である。
【0009】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4において、前記紙幣計数装置は、装置本体前面の下部
手前にホッパを有し、装置本体前面であってホッパの上
部後方位置にスタッカと、リジェクト紙幣を収容するリ
ジェクトボックスを順次配列したことを特徴とする。従
来の紙幣計数装置は、装置本体の最上部に入出金用のホ
ッパを配置し、ホッパの下方に順次スタッカ、リジェク
トボックスを配置していた。このため、装置本体を卓上
等に配置して椅子に座った作業者が作業を行う場合に
は、最も使用頻度の高いホッパに対する紙幣セット作業
に際して、装置最上部のホッパに手を伸ばす必要があり
不便であった。特に、金種別に仕分けした各紙幣を収容
するスタッカを上下位置関係にて配置した場合には装置
本体の全高が更に高くなって紙幣セット時の操作性が更
に悪化する。また、紙幣計数装置は、比較的重量が重
く、卓上等に一旦設置すると、操作面の向きを変える作
業が容易でなく、作業者が紙幣計数装置を操作する際に
は常に操作面と対面する位置に移動して作業行う必要が
あり不便であった。本発明では、使用頻度が最も高いホ
ッパを装置前面の下部に突出させて配置し、スタッカ、
リジェクトボックスを順次上方、且つ後方へ向けて配置
したので、ホッパは作業者の直近に位置することとな
り、操作する際に手を無理に伸ばす等の煩雑さが無くな
る。従って、誤セットも発生しにくくなる。また、装置
本体を台座によって水平方向へ回転自在に支持したの
で、作業者が装置前面に移動する代わりに、装置本体を
作業者に向けて回転させることが可能となり、操作性を
高めることが可能となった。請求項6の発明では、請求
項1、2、3、4又は5の紙幣計数装置において、前記
紙幣には、有価証券、チケット、その他のシート状、或
いはカード状の被計数対象物を含むことを特徴とする。
本発明の紙幣計数装置は、紙幣のみならず、計数と、種
類や真贋の識別を必要とされるシート状物、或いはカー
ド状物一般に適用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る紙幣計数装置の外観図、図2は図1に示した紙
幣計数装置の構成例を示す縦断面図である。この紙幣計
数装置は、装置本体Aと、装置本体Aの底部を回転自在
に支持する台座Bと、を備えている。装置本体Aは、計
数対象となる複数の紙幣Sをセットした状態で収容する
入出金用のホッパ1と、ホッパ1内にセットされた紙幣
束の最下部から一枚づつ送り出して装置本体内に送り出
す給紙手段(給送手段)2と、ホッパ1内に配置されて
紙幣がセットされたことを検知する反射型フォトセンサ
から成る紙幣セット検知手段(ホッパセンサ)3と、給
紙手段2によってホッパ1から送り出された紙幣Sの重
送検知、金種及び真贋識別、並びに枚数の計数を行う識
別計数部4と、ホッパ1から送り出された紙幣を収容す
る複数のスタッカ10、11と、各スタッカ10、11
内に紙幣がスタックされていることを検知する透過型フ
ォトセンサから成るスタッカセンサ12、13と、各ス
タッカ10、11の手前に配置されて紙幣を一枚ずつ各
スタッカ10、11に供給する羽根車14、15と、ホ
ッパ1から送り出され偽札、金種違い等の理由によりス
タッカ10、11にスタックできないリジェクト紙幣
(リジェクト媒体)を収容するリジェクトボックス25
と、リジェクトボックス25内に設けられてリジェクト
紙幣の有無を検知するリジェクトセンサ26と、ホッパ
1から送り出された紙幣を何れか一方のスタッカ10、
11、或いはリジェクトボックス25に選択的に切替え
搬送する紙幣搬送機構21を備えた紙幣搬送経路20
と、各種操作キー等を備えた操作盤30と、LCD等か
ら成る表示部31と、各可動部品を駆動するためのモー
タ35と、センサ類からの検知信号や操作盤からの操作
指令信号等を受けたり、或いは制御対象に制御信号を出
力する図示しない制御部と、電源スイッチ41を備えた
電源部40と、ACインレット42等を備えている。こ
の実施形態に係る紙幣計数装置は、従来例とは異なり、
装置本体Aが台座Bによって360度回転可能に支持さ
れている。従って、机上に設置して操作する際に、操作
者の位置に応じて装置本体Aの向きを任意に変更できる
ので、操作性を向上することができる。
【0011】また、2つのスタッカ10、11を上下位
置関係で配置すると共に、上方のスタッカ11を後方に
退避させ、更に上部にリジェクトボックス25を設けて
いるので、装置本体Aの高さが高くなる(約400m
m)。しかし、ホッパ1を装置本体Aの最下部に配置
し、且つ前方へ突出させたので、紙幣のセット作業を楽
に行うことができる。即ち、図3(a)及び(b)は本
発明の紙幣計数装置と従来の紙幣計数装置との比較図で
ある。図3(b)に示した従来装置にあっては、最上部
に入金用のホッパ1があり、順次スタッカ10、11、
リジェクトボックス25が下方に配置されているため、
400mm程度の高さを有する紙幣計数装置を机上に設
置したときに、最も使用頻度の多いホッパ1に紙幣をセ
ットするためには椅子に座った操作者は毎回手を伸ばし
てセットする必要があり、操作性の面から見て使い勝手
が極めて悪いばかりでなく、作業が連続する場合には疲
労度が高くなっていた。また、無理に手を延ばした状態
で紙幣束をセットすると、紙幣がばらばらになり易く、
安定した繰り出しが行われなくなる欠点があった。この
ような不具合を解消するためには、紙幣をセットするた
びに立ち上がるか、或いは立ったままで作業を行う必要
があり、不便であった。これに対して、本発明の紙幣計
数装置では、図3(a)に示したように、ホッパ1を最
下部手前側に突出配置したので、ホッパ1が操作者の手
が届きやすい最も近い位置となり、紙幣セットに際して
の操作性が向上して、繰り出し安定性も向上する。特
に、紙幣セット作業を連続して繰り返し行う場合におい
ても、座ったままで無理なく行えるので、疲労度が少な
くなる。更に、手を伸ばして取り出す頻度が最も少ない
リジェクトボックス25を手が届きにくい最上部に配置
したので、合理的なレイアウトとなっている。なお、上
記実施形態におけるホッパ、スタッカ、リジェクトボッ
クスについての配列構成は、本紙幣計数装置における一
つの独立した特徴的構成要件であり、他の実施形態に係
わる特徴的な構成に従属するものではない。
【0012】次に、装置本体Aを構成するホッパ1は、
各種の紙幣Sを短辺方向に沿って搬送(横搬送)するよ
うに構成されており、また紙幣のみならず各種サイズの
金券、チケット等をもセットして給送できるように構成
されている。給紙手段2は、ホッパ1内にセットされた
紙幣束の最下部に接して回転することにより一枚ずつ取
り出す給紙ローラ50と、給紙ローラ50により送り出
された紙幣が重送している場合にこれを分離するフリク
ションローラ51a及びストップローラ51bと、を備
えている。これらのローラは、モータ35からの駆動力
を図示しないクラッチ等を介して伝達されて駆動する。
紙幣セット検知手段3は、反射型フォトセンサであり、
LED等の発光素子からの出射光が紙幣にて反射してフ
ォトトランジスタ等の受光素子に受光されたときに、当
該反射光の受光量を光電変換、A/D変換した後の値が
所定のしきい値を満たしている場合に、制御部は紙幣の
セット完了を判定する。次に、識別計数部4は、給紙さ
れた紙幣の透過光量を、基準値として記憶部に記憶され
た一枚の紙幣についての透過光量と比較することにより
重送を検知する際に、当該給紙紙幣についての透過光量
データを得るための透過型フォトセンサから成る2枚検
知センサ55、紙幣面に印刷された可視データを収集し
て金種、真贋の識別判定を行うためのイメージセンサ5
6、紙幣に印刷された磁気データを収集して金種、真贋
の識別判定を行うための磁気センサ57、及び紙幣の特
定部位に印刷された蛍光インクからの蛍光反応(蛍光反
射光)を収集するUVセンサ58等を順次配置した構成
を備えている。
【0013】次に、紙幣搬送経路20は、複数のローラ
60aによってエンドレスに張設された複数のベルト6
0b(ベルト搬送手段60−1〜60−4)、通紙セン
サ62a、62b、62c、及び切替ゲート63、64
から成る紙幣搬送機構21を備えている。識別計数部4
を通過した紙幣は、各ベルト搬送手段60−1〜60−
4の協働により上向きに搬送される。第1切替ゲート6
3は第1スタッカ10への分岐部に配置されており、図
示しないソレノイドによって実線位置と点線位置との間
を回動し、実線位置にある時に紙幣を第1スタッカ10
へガイドする。第1切替ゲート63が点線で示した退避
位置にあるときには、紙幣は分岐部を上向きに通過して
行く。紙幣がベルト搬送手段60−1と60−3との接
触走行領域を通過している際に通紙センサ62aが紙幣
の先端の通過を検知すると、当該検知信号に基づいて制
御部は当該紙幣が第1スタッカ10にスタックすべき紙
幣である場合には第1切替ゲート63を実線位置に保持
して第1スタッカ10へ紙幣を導く。一方、当該紙幣
が、第1スタッカ10にスタックすべきでない紙幣、例
えば第2スタッカ11にスタックすべき紙幣や、リジェ
クトボックス25に収容すべき紙幣である場合には、第
1切替ゲート63を点線位置に退避させて紙幣の上方へ
の通過を許容する。ベルト搬送手段60−2と60−4
との間に配置された通紙センサ62bと第2切替ゲート
64は、第2スタッカ11への排出とリジェクトボック
ス25への搬送を切替え選択するための手段である。通
紙センサ62cは、リジェクトボックス25への排紙を
検知するための手段である。操作盤30には、各種操作
に必要なキースイッチ等が配置されている。表示部31
には、例えばLCDが用いられ、LCDの画面上には必
要に応じてタッチスイッチを設ける。
【0014】次に、図4(a)(b)及び(c)は本発
明の特徴的な構成を備えた実施形態に係るUVセンサ5
8の斜視図、正面図、及び側面図である。このUVセン
サ58は、紫外線を紙幣面に出射するUV発光素子(紫
外線発光ダイオード)100と、UV発光素子100か
ら出射され紙幣面の蛍光部から反射した可視光(蛍光反
射光)を受光する2つの受光素子101、102と、各
受光素子101、102の受光面の前面に夫々配置され
た透過波長特性の異なる光学フィルタ105、106
と、を備えている。符号107は、搬送経路20に沿っ
て配置したガラス板であり、ガラス板107上を通過す
る紙幣に対してUV発光素子100から紫外線を照射
し、紫外線が蛍光剤に反射することによって得られた蛍
光反射光を各受光素子101、102が受光する。な
お、UV発光素子100としては、UV蛍光管を使用し
ても良いが、温度変動による光量、波長変動の点で紫外
線発光ダイオードの方が優れている。また、UVセンサ
58は、搬送経路20の幅方向に沿って最低2組配置す
るのが好ましい。光学フィルタ105は、真正紙幣の蛍
光印刷部を構成する蛍光剤を含んだ特殊インクからの蛍
光反射光のみを通過させる透過波長特性を備えている。
また、他方の光学フィルタ106は、偽造紙幣の素材で
あるコピー用紙(普通紙)に含まれる蛍光剤からの蛍光
反射光のみを通過させる透過波長特性を備えている。
【0015】図4(c)は各受光素子101、102が
夫々蛍光反射光を受光した場合に、光電変換された信号
を処理するためのブロック回路を示しており、各受光素
子101、102は夫々アンプ108a、108b、A
/D変換部109a、109bを介して制御部110に
接続されている。制御部110では、受光素子101が
真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射光を受光し、その
印刷パターンが記憶部に保持された何れかの基準パター
ンと合致する場合には真正紙幣であることと、その金種
を判定する。また、その印刷パターンデータが記憶部に
保持されたいずれの基準パターンとも合致しない場合に
は偽造紙幣、或いはその他のリジェクト媒体であると判
定する。一方、制御部110は、受光素子102が紙幣
面からコピー用紙に含まれる蛍光剤からの蛍光反射光を
受光した場合には、当該紙幣を偽造紙幣であると判定す
る。仮に、受光素子102がコピー用紙に含まれる蛍光
剤からの蛍光反射光を受光しない場合には、制御部は受
光素子101からの蛍光反射光に基づいて真贋判断を行
う。従って、例えば図7(a)に示した如き偽造紙幣C
Fを本発明の構成を備えた3つのUVセンサにて識別す
る場合には、左右両側の濃度の高いトナー像250
a’、250c’については対応する各UVセンサは蛍
光反射光を検出しない一方で、中央部の濃度の薄い画像
250b’については対応するUVセンサはコピー用紙
に含まれる蛍光剤からの蛍光反射光を受光し、且つ本来
受光すべき蛍光印刷部からの蛍光反射光を受光しないの
で、制御部110は偽造紙幣であると判定することがで
きる。なお、図4の実施形態では、一つのUV発光素子
100から出射された紫外線が蛍光剤にて反射した蛍光
反射光を透過波長特性の異なる光学フィルタ105、1
06を夫々備えた2つの受光素子101、102により
受光することにより、両受光素子からの信号に基づいて
制御部が真贋、金種の判断を行ったため、精度の高い真
贋判定が可能となった。これによれば、蛍光剤を含まな
い用紙上に蛍光インクを用いて絵柄を描いた偽造紙幣に
も対応できることとなる。
【0016】本発明の変形実施形態として、単一のUV
発光素子100に対して、光学フィルタ105、或いは
106の何れか一方を備えた単一の受光素子を配置した
UVセンサ58を用いてもよい。即ち、例えば、蛍光イ
ンクを用いた蛍光印刷部からの蛍光反射光の波長のみを
透過させる光学フィルタ105を備えた受光素子のみ
を、蛍光反射光の反射経路に配置してこの蛍光反射光を
受光させるように構成すれば、真正紙幣の蛍光印刷部の
みを検知することができ、蛍光印刷部を有しない偽造紙
幣からは蛍光反射光を検知しないので、コピー用紙を用
いて作成した偽造紙幣についてはかなりの確率で偽造で
あることを検出可能である。一方、コピー用紙に混入さ
れた蛍光剤からの蛍光反射光の波長のみを透過させる光
学フィルタ106を備えた受光素子のみを、蛍光反射光
の反射経路に配置してこの蛍光反射光を受光させるよう
に構成すれば、コピー用紙に絵柄等をコピーした偽造紙
幣の紙面の蛍光剤のみを検出することができ、コピー用
紙を使用しない真正紙幣からは蛍光反射光を検知しない
ので、コピー用紙を用いて作成した偽造紙幣を検出する
ことができる。なお、上記各実施形態に係る紙幣計数装
置として図1、図2に図示した構成は一例に過ぎず、本
実施形態は、図3(b)に示した如きホッパを最上部に
配置したタイプの計数装置にも適用可能である。また、
本実施形態の紙幣計数装置は、紙幣のみならず、有価証
券、金券等の計数、識別にも利用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ホッパ内
にセットした紙幣束中から一枚ずつ給紙搬送する過程で
識別計数部にて金種、真贋判定を行い、真正紙幣をスタ
ッカへ排出する一方で、それ以外のリジェクト媒体につ
いてはリジェクトボックス等へ仕分け搬送するようにし
た紙幣計数装置において、UVセンサを用いて真正紙幣
と偽造紙幣を正確に識別することができる。即ち、請求
項1の発明では、一つのUV発光素子に対して、2つの
受光素子を対向配置させ、一方の受光素子の受光面には
真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射光のみを通過させ
る特性を備えた光学フィルタを配置し、他方の光学フィ
ルタの受光面には偽造紙幣の素材に含まれる蛍光剤から
の蛍光反射光のみを通過させる受光フィルタを配置し
た。このため、蛍光印刷部からの蛍光反射光と、コピー
用紙からの蛍光反射光を夫々識別し、コピー用紙を用い
た偽造紙幣についてはいかに紛らわしい印刷部を備えて
いようとも偽造であることを確実に判別することができ
る。請求項2の発明は、一方の光学フィルタを介して一
方の受光素子が蛍光反射光を受光し、且つこの蛍光反射
光から得られた蛍光印刷部のパターンデータが基準パタ
ーンと一致する場合には、真正紙幣であると判定する。
つまり、真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光反射光のみを
手掛かりとした真贋判定も可能である。請求項3の発明
は、他方の光学フィルタを介して他方の受光素子が蛍光
反射光を受光したときに、真正紙幣ではないと判定す
る。つまり、コピー用紙に含まれる蛍光剤からの蛍光反
射光のみを手掛かりとした真贋判定も可能である。請求
項4の発明は、一つのUV発光素子に対して、何れか一
方の光学フィルタを備えた一つの受光素子を配置した構
成であっても、請求項1とほぼ同様の作用効果を達成可
能である。請求項5の発明は、使用頻度が最も高いホッ
パを装置前面の下部に突出させて配置し、スタッカ、リ
ジェクトボックスを順次上方、且つ後方へ向けて配置し
たので、ホッパは作業者の直近に位置することとなり、
操作する際に手を無理に伸ばす等の煩雑さが無くなる。
従って、誤セットも発生しにくくなる。また、装置本体
を台座によって水平方向へ回転自在に支持したので、作
業者が装置前面に移動する代わりに、装置本体を作業者
に向けて回転させることが可能となり、操作性を高める
ことが可能となった。請求項6の紙幣計数装置によれ
ば、紙幣のみならず、計数と、種類や真贋の識別を必要
とされるシート状物、或いはカード状物一般に適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る紙幣計数装置の外観
図。
【図2】図1に示した紙幣計数装置の構成例を示す縦断
面図。
【図3】従来装置との操作方法の違いを示す比較図。
【図4】本発明の一実施形態に係るUVセンサの構成及
び動作説明図。
【図5】従来の紙幣計数装置の構成を示す略図。
【図6】従来のUVセンサにより真正紙幣を検知する方
法を説明する図。
【図7】従来のUVセンサにより偽造紙幣を検知する場
合の欠点を説明する図。
【符号の説明】
A 装置本体、B 台座、S 紙幣(計数対象物)、1
ホッパ、2 給紙手段、3 紙幣セット検知手段(ホ
ッパセンサ)、3a 発光素子、3b 受光素子、4
識別計数部、10、11 スタッカ、12、13 スタ
ッカセンサ、14、15 羽根車、20 紙幣搬送経
路、21 紙幣搬送機構、25 リジェクトボックス、
30 操作盤、31 表示部、35 モータ、36 ク
ラッチ、40 電源部、41 電源スイッチ、50 給
紙ローラ、51a フリクションローラ、51b スト
ップローラ、55 2枚検知センサ、56 イメージセ
ンサ、57 磁気センサ、58 UVセンサ、60a
ローラ、60b ベルト、60−1〜60−4 ベルト
搬送手段、62a、62b、62c 通紙センサ、63
第1切替ゲート、64 第2切替ゲート、100 U
V発光素子(紫外線発光ダイオード)、101、102
受光素子、105、106 光学フィルタ、107
ガラス板、107a、107b アンプ、108 A/
D変換部、110 制御部。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 AA01 BA15 FA03 FA09 FC03 FG03 FG14 FL01 3E041 AA02 AA03 AA04 BA09 BB02 BB03 BB05 BC05 CB03 DA01 EA04 EA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計数対象となる複数枚の紙幣を収容する
    ホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づつ送
    り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の計数
    及び識別を夫々行う識別計数部と、ホッパから送り出さ
    れた真正紙幣を収容する少なくとも一つのスタッカと、
    ホッパから送り出された紙幣をスタッカに横搬送する搬
    送機構を備えた搬送経路と、制御部と、を備えた紙幣計
    数装置において、 前記識別計数部は、横搬送される紙幣に紫外線を照射し
    て蛍光剤の有無やパターンを検出するUVセンサを備
    え、 前記UVセンサは、紫外線を紙幣面に出射するUV発光
    素子と、紙幣面の蛍光部からの蛍光反射光を受光する2
    つの受光素子と、各受光素子の受光面に夫々配置された
    透過波長特性の異なる光学フィルタと、を備え、 一方の光学フィルタは、真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍
    光反射光のみを通過させる特性を備え、 他方の光学フィルタは、偽造紙幣の素材に含まれる蛍光
    剤からの蛍光反射光のみを通過させる特性を備えている
    ことを特徴とする紙幣計数装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記一方の光学フィルタ
    を介して一方の受光素子が蛍光反射光を受光し、且つこ
    の蛍光反射光から得られた蛍光印刷部のパターンデータ
    が基準パターンと一致する場合には、真正紙幣であると
    判定することを特徴とする請求項1に記載の紙幣計数装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記他方の光学フィルタ
    を介して他方の受光素子が蛍光反射光を受光したとき
    に、真正紙幣ではないと判定することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の紙幣計数装置。
  4. 【請求項4】 計数対象となる複数枚の紙幣を収容する
    ホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づつ送
    り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の計数
    及び識別を夫々行う識別計数部と、ホッパから送り出さ
    れた真正紙幣を収容する少なくとも一つのスタッカと、
    ホッパから送り出された紙幣をスタッカに横搬送する搬
    送機構を備えた搬送経路と、制御部と、を備えた紙幣計
    数装置において、 前記識別計数部は、横搬送される紙幣に紫外線を照射し
    て蛍光剤の有無やパターンを検出するUVセンサを備
    え、 前記UVセンサは、紫外線を紙幣面に出射するUV発光
    素子と、紙幣面の蛍光部からの蛍光反射光を受光する一
    つの受光素子と、該受光素子の受光面に配置された光学
    フィルタと、を備え、 前記光学フィルタは、真正紙幣の蛍光印刷部からの蛍光
    反射光のみを通過させる特性、或いは、偽造紙幣の素材
    に含まれる蛍光剤からの蛍光反射光のみを通過させる特
    性のいずれか一方を備えていることを特徴とする紙幣計
    数装置。
  5. 【請求項5】 前記紙幣計数装置は、装置本体前面の下
    部手前にホッパを有し、装置本体前面であってホッパの
    上部後方位置にスタッカと、リジェクト紙幣を収容する
    リジェクトボックスを順次配列したことを特徴とする請
    求項1、2、3又は4の何れか一項に記載の紙幣計数装
    置。
  6. 【請求項6】 前記紙幣には、有価証券、チケット、そ
    の他のシート状、或いはカード状の被計数対象物を含む
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5のいずれ
    か一項に記載の紙幣計数装置。
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