JP2003296784A - 紙幣計数装置 - Google Patents

紙幣計数装置

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JP2003296784A
JP2003296784A JP2002095457A JP2002095457A JP2003296784A JP 2003296784 A JP2003296784 A JP 2003296784A JP 2002095457 A JP2002095457 A JP 2002095457A JP 2002095457 A JP2002095457 A JP 2002095457A JP 2003296784 A JP2003296784 A JP 2003296784A
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Japan
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hopper
banknote
bill
counting
banknotes
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Application number
JP2002095457A
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English (en)
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Toshihiko Hashijiri
敏彦 橋尻
Yoshihito Osada
佳人 長田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパ部に紙幣がセットされたことを検知し
た際に自動的に給紙、計数を開始する自動スタート機能
を備えた紙幣計数装置において、紙幣のセット検知と同
時に給紙、計数を開始する従来装置の不具合を解決す
る。 【解決手段】 ホッパ1と、給紙手段2と、計数部及び
識別判定部4と、少なくとも一つのスタッカ10と、紙
幣搬送機構21を備えた紙幣搬送経路20と、ホッパに
紙幣がセットされたことを検知する紙幣セット検知手段
と、制御部と、を備えた紙幣計数装置において、紙幣セ
ット検知手段が紙幣のセットを検知してから給紙手段の
給紙動作を開始するまでの時間を選択する給紙開始時間
選択手段72を備え、制御部は、前記紙幣セット検知手
段が紙幣のセットを検知してから、給紙開始時間選択手
段により設定された給紙開始時間が経過したときに、給
紙手段を駆動開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大量の紙幣を取り扱
う金融機関等に設置されて、紙幣の金種や真贋を効率的
に識別しつつ計数することができる紙幣計数装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金融機関等、大量の紙幣を取り扱う業種
にあっては、紙幣を金種別に仕分けしつつ計数したり、
真贋を判定しつつ計数する作業を自動化するために紙幣
計数装置が使用される。紙幣計数装置は、例えば図6に
示すように、計数対象となる複数の紙幣Sをセットした
状態で一枚づつ送り出す給紙手段202を備えたホッパ
201と、ホッパ201から送り出された紙幣Sの枚数
の計数を行う計数部203と、紙幣の金種、真贋等の識
別を行う識別判定部204と、ホッパ201内に配置さ
れてホッパ内に紙幣がセットされたことを検知する紙幣
セット検知手段205と、ホッパ201から送り出され
た紙幣を収容するスタッカ210と、スタッカ210内
に紙幣がスタックされていることを検知するスタッカセ
ンサ211と、ホッパ201から送り出された紙幣をス
タッカ210に搬送する紙幣搬送機構221を備えた紙
幣搬送経路220と、スタッカ210の手前に配置され
て紙幣を一枚ずつスタッカ210に供給する羽根車22
5と、各種操作キー等を備えた操作盤230と、LCD
等から成る表示部231と、各可動部品を駆動するため
のモータ235と、センサ類からの検知信号や操作盤か
らの操作指令信号等を受けたり、制御対象に制御信号を
出力する制御部240と、を備えている。なお、ホッパ
201から送り出され偽札、金種違い等の理由によりリ
ジェクトされたリジェクト紙幣を収容する図示しないリ
ジェクトボックスを備えるタイプもある。この紙幣計数
装置にあっては、空のホッパ201内に紙幣Sがセット
されたことが紙幣セット検知手段(透過型フォトセン
サ、或いは反射型フォトセンサ)205によって検知さ
れた時に、制御部240からモータ235、或いは図示
しないクラッチに制御信号が出力されて給紙手段102
を構成する給紙ローラ202aや分離ローラ202bを
作動させてホッパ内の紙幣を一枚づつ分離しながら紙幣
搬送経路220に送り出す。
【0003】紙幣計数装置にあっては、一般的に、計数
を開始するに際してホッパ201内に計数対象となる紙
幣束をセットした後で、操作盤230に設けた計数開始
スイッチを操作することによって、任意の時期に給紙及
び計数を開始するようにしたマニュアル計数開始モード
が装備されているが、大量の紙幣についての計数作業を
複数回に分けて連続して行う場合に、所要枚数の紙幣の
セットが完了する都度計数開始スイッチをONする操作
が必要とされるこのモードは操作の煩雑化をもたらし、
作業性を低下させていた。このような所から、ホッパ2
01内に紙幣セット検知手段205を設け、紙幣束のセ
ットを検知した時点で、自動的に給紙及び計数を開始す
る自動計数開始モードが装備されている。しかし、従来
の紙幣計数装置による自動計数開始モードにおいては、
紙幣セット検知手段205による紙幣束のセット検知
後、直ちに給紙手段202を駆動開始するよう制御され
るため、種々の不具合が発生している。即ち、操作者に
よっては、作業手順の都合等の種々の理由から、これか
ら計数しようとする複数の紙幣を全て一挙にホッパ20
1にセットするのではなく、数枚ずつ順次セットしてゆ
き、ある程度の枚数のセットが完了してから計数を開始
する方法が好まれることがある。また、数枚ずつの紙幣
をホッパ201内に順次不整列状態に投入してからホッ
パ内で紙幣を整列させ、その直後に計数開始を行う方法
が好まれることもある。しかし、このような場合に最初
の数枚をホッパ内に投入しただけで計数が開始されてし
まうと、操作者の意に沿った効率的な計数作業ができな
くなり、不便であるばかりか、指が給紙ローラに巻き込
まれる、セット不良に起因したスキュー、ジャムが発生
する等の危険があった。また、操作に慣れていない人が
不用意にホッパ内に指を差し入れた状態でセットする
と、セットと同時に給紙ローラが回転を開始して指を痛
めることもあり、この点の改善が求められていた。次
に、ホッパ内に紙幣をセットすることにより、給紙及び
計数を自動的に開始する自動計数開始モードにあって
は、ホッパ201内にセットされる紙幣面の印刷内容や
地色の濃淡、明暗の違いに起因して、紙幣検知タイミン
グにズレが発生するという問題がある。即ち、最近で
は、主要国、主要地域の通貨に対応したマルチタイプの
紙幣計数装置が流通しており、このタイプの紙幣計数装
置にあっては、国、地域毎に異なる紙幣を計数する国
別、地域別の計数モードが選択可能となっている。
【0004】ところで、紙幣の地色や印刷内容の濃淡、
明暗は、それが通用する国、地域毎に異なっており、紙
幣面に白色部分が多い明度の高い紙幣、濃度の濃い部分
や暗色部分が多い明度の低い(暗い)紙幣、その中間段
階の紙幣等々、種々の紙幣が存在している。このような
状況に対応してホッパにセットされる紙幣の検知精度を
安定させるために、従来のマルチタイプの紙幣計数装置
にあっては、最も明度の低い紙幣に合わせて反射型フォ
トセンサから成る紙幣セット検知手段205の受光感度
(見かけ上の受光感度)を設定し、暗い、或いは濃度の
高い紙幣をホッパ201にセットした場合に、紙幣セッ
ト検知手段が当該紙幣を検知できないために給紙が行わ
れなくなる不具合を解消している。しかし、このように
紙幣セット検知手段205の受光感度を、最も暗い面を
有した紙幣に合わせて設定すると、明度の高い面を有し
た紙幣をホッパ201に近づけただけで、紙幣セット検
知手段205が紙幣を検知し、自動スタートモードが設
定されている場合には、紙幣が未セットの状態で給紙及
び計数動作を開始してしまう、という不具合があった。
一方、明度の高い紙幣に合わせて紙幣セット検知手段2
05の受光感度を設定すると、自動スタートモードにお
いても、明度の低い紙幣をホッパにセットしても検知さ
れず、給紙、計数が開始されない不具合を発生する。な
お、上記不具合は同じ国、地域にて使用されている紙幣
あっても、金種、デザインの違いによって生じることも
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、ホッパ部に紙幣がセットされたこ
とを検知した際に自動的に給紙、計数を開始する自動ス
タート機能を備えた紙幣計数装置において、紙幣のセッ
ト検知と同時に給紙、計数を開始する従来装置の不具合
を解決した紙幣計数装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ホッパ部に紙幣がセットされたことを
検知した際に自動的に給紙、計数を開始する自動スター
ト機能を備えた紙幣計数装置において、紙幣面の地色、
印刷内容等の明度の違いに合わせて紙幣セット検知手段
の見かけ上の受光感度を多段階に切替え可能に構成し
て、紙幣の明度の違いに応じた正確なセット検知を行い
得るようにした紙幣計数装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明は、計数対象となる複数枚の紙幣を収容
するホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づ
つ送り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の
計数及び識別を夫々行う計数部及び識別判定部と、ホッ
パから送り出された紙幣を収容する少なくとも一つのス
タッカと、ホッパから送り出された紙幣をスタッカに搬
送する紙幣搬送機構を備えた紙幣搬送経路と、ホッパに
配置されて紙幣がセットされたことを検知する紙幣セッ
ト検知手段と、制御部と、を備えた紙幣計数装置におい
て、前記紙幣セット検知手段が紙幣のセットを検知して
から前記給紙手段の給紙動作を開始するまでの時間を選
択する給紙開始時間選択手段を備え、前記制御部は、前
記紙幣セット検知手段が紙幣のセットを検知してから、
前記給紙開始時間選択手段により設定された給紙開始時
間が経過したときに、前記給紙手段を駆動開始すること
を特徴とする。
【0007】紙幣計数装置により紙幣を計数、識別する
作業を頻繁に行う業種、例えば金融機関等にあっては、
当該計数装置の使い易さは日常の業務遂行上重要なファ
クターである。例えば、紙幣計数装置に通常装備されて
いる自動スタート機能は、紙幣がホッパにセットされた
ことを検知して、検知と同時に直ちに給紙手段を作動さ
せて給紙を開始させる機能であり、この機能は一々スタ
ートスイッチを手動操作する必要をなくするので、予め
紙幣束をきれいに揃えた状態でホッパにセットする作業
手順を踏む限りは作業性を向上させる上でこの上なく便
利な機能である。しかし、紙幣を少数枚ずつ順次ホッパ
内に順次投入し、ある程度の枚数がセットされた時点で
給紙を開始するという作業手順を経る場合には、自動ス
タート機能を用いることができず、自動スタート機能を
解除して、スタートスイッチを手動操作するしか方法が
なく煩雑且つ不便であった。また、従来の自動スタート
モードにおいては、紙幣束をホッパ内にセットする際に
紙幣束を保持した指を離脱させる前に給紙が開始される
こともあり、この場合には指が給紙ローラに巻き込まれ
ることもある。本発明では、自動スタートのタイミン
グ、即ち最初の紙幣をセットしてから給紙が開始される
までの時間を任意の時間幅に設定することを可能とした
ことにより、最初の紙幣をセットしてから計数しようと
する全ての紙幣のセットが完了するまでの待機時間を確
保することが可能となり、操作者は自ら設定した任意の
待機時間内に余裕をもって作業を進めることが可能とな
る。
【0008】請求項2の発明は、計数対象となる複数枚
の紙幣を収容するホッパと、ホッパにセットされた紙幣
束から一枚づつ送り出す給紙手段と、ホッパから送り出
された紙幣の計数及び識別を夫々行う計数部及び識別判
定部と、ホッパから送り出された紙幣を収容する少なく
とも一つのスタッカと、ホッパから送り出された紙幣を
スタッカに搬送する紙幣搬送機構を備えた紙幣搬送経路
と、ホッパに配置されて紙幣がセットされたことを検知
する反射型フォトセンサとしての紙幣セット検知手段
と、制御部と、を備えた紙幣計数装置において、前記ホ
ッパにセットされる紙幣面の明暗の違いに応じて異なる
紙幣セット検知手段の受光量に対応させて、紙幣のセッ
ト完了の有無を判定する基準となる受光光量値を複数値
保持した記憶部と、該記憶部に保持した受光光量値の内
の何れか一つを選択する受光光量選択手段と、を備え、
前記制御部は、ホッパに対して紙幣がセットされたこと
を、前記受光光量選択手段により選択された受光光量値
に相当する反射光を前記紙幣セット検知手段が受光した
時に判定し、前記給紙手段を駆動開始することを特徴と
する。
【0009】紙幣計数装置により紙幣を計数、識別する
作業を頻繁に行う業種、例えば金融機関等にあっては、
当該計数装置の使い易さは日常の業務遂行上重要なファ
クターである。ホッパ内に紙幣がセットされているか否
かを検知するために反射型フォトセンサから成る紙幣セ
ット検知手段が配置されるが、紙幣の地色や印刷内容に
よっては明暗、濃度が著しく異なる場合がある。特に、
異なった国、地域の通貨にあっては、明暗、濃度が著し
く異なるため、発光素子から出射され紙幣から反射して
きた光を受光する受光素子の受光量も大きく異なってく
るために、紙幣セット検知手段を構成する受光素子の見
かけ上の感度を一定に設定しておいた場合には、明暗等
の違いによる受光光量の変動に対応できず、誤検知、検
知不能状態が発生する。このため、適正なタイミングで
給紙が開始されず、作業性が大幅に低下する事態が発生
していた。そこで、本発明では、給紙対象としての紙幣
の印刷面の明暗、濃度の違いに対応して予め紙幣セット
検知手段の感度、特に受光感度を可変に構成しておき、
常に紙幣面の明暗、濃度に適合した感度にてセット検知
を行うことができるように構成した。このため、常に操
作者の意図に沿ったタイミングにて給紙が開始されるこ
ととなり、作業性を向上できる。指を給紙手段によって
痛める虞もなくなる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記紙幣計数装置は、装置本体前面の下部手前にホ
ッパを有し、装置本体前面であってホッパの上部後方位
置にスタッカを備えていることを特徴とする。従来の紙
幣計数装置は、装置本体の最上部に入出金用のホッパを
配置し、ホッパの下方に順次スタッカ、リジェクトボッ
クスを配置していた。このため、装置本体を卓上等に配
置して椅子に座った作業者が作業を行う場合には、最も
使用頻度の高いホッパに対する紙幣セット作業に際し
て、装置最上部のホッパに手を伸ばす必要があり不便で
あった。特に、金種別に仕分けした各紙幣を収容するス
タッカを上下位置関係にて配置した場合には装置本体の
全高が更に高くなって紙幣セット時の操作性が更に悪化
する。また、紙幣計数装置は、比較的重量が重く、卓上
等に一旦設置すると、操作面を向きを変える作業が容易
でなく、作業者が紙幣計数装置を操作する際には常に操
作面と対面する位置に移動して作業行う必要があり不便
であった。本発明では、使用頻度が最も高いホッパを装
置前面の下部に突出させて配置し、スタッカ、リジェク
トボックスを順次上方、且つ後方へ向けて配置したの
で、ホッパは作業者の直近に位置することとなり、操作
する際に手を無理に伸ばす等の煩雑さが無くなる。従っ
て、誤セットも発生しにくくなる。また、装置本体を台
座によって水平方向へ回転自在に支持したので、作業者
が装置前面に移動する代わりに、装置本体を作業者に向
けて回転させることが可能となり、操作性を高めること
が可能となった。
【0011】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の紙幣計数装置において、前記紙幣には、有価証券、チ
ケット、その他のシート状、或いはカード状の被計数対
象物を含むことを特徴とする。本発明の紙幣計数装置
は、紙幣のみならず、計数と、種類や真贋の識別を必要
とされるシート状物、或いはカード状物一般に適用する
ことができる。請求項5の発明は、計数対象となる複数
枚の紙幣を収容するホッパと、ホッパにセットされた紙
幣束から一枚づつ送り出す給紙手段と、ホッパから送り
出された紙幣の計数及び識別を夫々行う計数部及び識別
判定部と、ホッパから送り出された紙幣を収容する少な
くとも一つのスタッカと、ホッパから送り出された紙幣
をスタッカに搬送する紙幣搬送機構を備えた紙幣搬送経
路と、を備えた紙幣計数装置において、装置本体前面の
下部手前にホッパを有し、装置本体前面であってホッパ
の上部後方位置にスタッカを備えていることを特徴とす
る。この発明によれば、操作する際にホッパに手を無理
に伸ばす等の煩雑さが無くなる。請求項6の発明は、請
求項5において、前記装置本体の底部に、装置本体を回
転自在に支持する台座を備えたことを特徴とする。装置
本体を台座によって水平方向へ回転自在に支持したの
で、作業者が装置前面に移動する代わりに、装置本体を
作業者に向けて回転させることが可能となり、操作性を
高めることが可能となった。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態に係る紙幣計数装置の外観図、図2は図1に示した紙
幣計数装置の構成例を示す縦断面図、図3は従来装置と
の操作方法の違いを示す比較図、図4は本発明の一実施
形態を実現するための回路図である。この紙幣計数装置
は、装置本体Aと、装置本体Aの底部を回転自在に支持
する台座Bと、を備えている。装置本体Aは、計数対象
となる複数の紙幣Sをセットした状態で収容する入出金
用のホッパ1と、ホッパ1内にセットされた紙幣束の最
下部から一枚づつ送り出して装置本体内に送り出す給紙
手段(給送手段)2と、ホッパ1内に配置されて紙幣が
セットされたことを検知する反射型フォトセンサから成
る紙幣セット検知手段(ホッパセンサ)3と、給紙手段
2によってホッパ1から送り出された紙幣Sの重送検
知、金種及び真贋識別、並びに枚数の計数を行う識別計
数部4と、ホッパ1から送り出された紙幣を収容する複
数のスタッカ10、11と、各スタッカ10、11内に
紙幣がスタックされていることを検知する透過型フォト
センサから成るスタッカセンサ12、13と、各スタッ
カ10、11の手前に配置されて紙幣を一枚ずつ各スタ
ッカ10、11に供給する羽根車14、15と、ホッパ
1から送り出され偽札、金種違い等の理由によりスタッ
カ10、11にスタックできないリジェクト紙幣を収容
するリジェクトボックス25と、リジェクトボックス2
5内に設けられてリジェクト紙幣の有無を検知するリジ
ェクトセンサ26と、ホッパ1から送り出された紙幣を
何れか一方のスタッカ10、11、或いはリジェクトボ
ックス25に選択的に切替え搬送する紙幣搬送機構21
を備えた紙幣搬送経路20と、各種操作キー等を備えた
操作盤30と、LCD等から成る表示部31と、各可動
部品を駆動するためのモータ35と、センサ類からの検
知信号や操作盤からの操作指令信号等を受けたり、或い
は制御対象に制御信号を出力する図示しない制御部と、
電源スイッチ41を備えた電源部40と、ACインレッ
ト42等を備えている。
【0013】この実施形態に係る紙幣計数装置は、従来
例とは異なり、装置本体Aが台座Bによって360度回
転可能に支持されている。従って、机上に設置して操作
する際に、操作者の位置に応じて装置本体Aの向きを任
意に変更できるので、操作性を向上することができる。
また、2つのスタッカ10、11を上下位置関係で配置
すると共に、上方のスタッカ11を後方に退避させ、更
に上部にリジェクトボックス25を設けているので、装
置本体Aの高さが高くなる(約400mm)。しかし、
ホッパ1を装置本体Aの最下部に配置し、且つ前方へ突
出させたので、紙幣のセット作業を楽に行うことができ
る。即ち、図3(a)及び(b)は本発明の紙幣計数装
置と従来の紙幣計数装置との比較図である。図3(b)
に示した従来装置にあっては、最上部に入金用のホッパ
1があり、順次スタッカ10、11、リジェクトボック
ス25が下方に配置されているため、400mm程度の
高さを有する紙幣計数装置を机上に設置したときに、最
も使用頻度の多いホッパ1に紙幣をセットするためには
椅子に座った操作者は毎回手を伸ばしてセットする必要
があり、操作性の面から見て使い勝手が極めて悪いばか
りでなく、作業が連続する場合には疲労度が高くなって
いた。また、無理に手を延ばした状態で紙幣束をセット
すると、紙幣がばらばらになり易く、安定した繰り出し
が行われなくなる欠点があった。このような不具合を解
消するためには、紙幣をセットするたびに立ち上がる
か、或いは立ったままで作業を行う必要があり、不便で
あった。これに対して、本発明の紙幣計数装置では、図
3(a)に示したように、ホッパ1を最下部手前側に突
出配置したので、ホッパ1が操作者の手が届きやすい最
も近い位置となり、紙幣セットに際しての操作性が向上
して、繰り出し安定性も向上する。特に、紙幣セット作
業を連続して繰り返し行う場合においても、座ったまま
で無理なく行えるので、疲労度が少なくなる。更に、手
を伸ばして取り出す頻度が最も少ないリジェクトボック
ス25を手が届きにくい最上部に配置したので、合理的
なレイアウトとなっている。
【0014】次に、装置本体Aを構成するホッパ1は、
各種の紙幣Sを短辺方向に沿って給送するように構成さ
れており、また紙幣のみならず金券、チケット等をもセ
ットして給送できるように構成されている。給紙手段2
は、ホッパ1内にセットされた紙幣束の最下部に接して
回転することにより一枚ずつ取り出す給紙ローラ50
と、給紙ローラ50により送り出された紙幣が重送して
いる場合にこれを分離するフリクションローラ51a及
びストップローラ51bと、を備えている。これらのロ
ーラは、モータ35からの駆動力を図示しないクラッチ
等を介して伝達されて駆動する。紙幣セット検知手段3
は、反射型フォトセンサであり、LED等の発光素子か
らの出射光が紙幣にて反射してフォトトランジスタ等の
受光素子に受光されたときに、当該反射光の受光量を光
電変換、A/D変換した後の値が所定のしきい値を満た
している場合に、制御部は紙幣のセット完了を判定す
る。後述するように、本発明の一つの実施形態では、発
光素子からの発光量が一定である場合に、紙幣にて反射
した光を受光する受光素子の受光量の値を、予め制御部
の記憶部内に比較値(しきい値)として多段階に分けて
記憶しておく。そして、操作盤に設けたキーにより作動
する受光光量選択手段により特定の受光光量値を選択可
能に構成しておき、選択した特定の受光光量値に相当す
る反射光を受光素子が受光した時に紙幣のセット完了を
制御部が判定し、給紙手段2を駆動開始するように構成
されている。次に、識別計数部4は、給紙された紙幣の
透過光量を、基準値として記憶部に記憶された一枚の紙
幣についての透過光量と比較することにより重送を検知
する際に、当該給紙紙幣についての透過光量データを得
るための透過型フォトセンサから成る2枚検知センサ5
5、紙幣面に印刷された可視データを収集して金種、真
贋の識別判定を行うためのイメージセンサ56、紙幣に
印刷された磁気データを収集して金種、真贋の識別判定
を行うための磁気センサ57、及び紙幣の特定部位に印
刷された蛍光物質からの蛍光反応を収集するUVセンサ
58等を順次配置した構成を備えている。
【0015】次に、紙幣搬送経路20は、複数のローラ
60aによってエンドレスに張設された複数のベルト6
0b(ベルト搬送手段60−1〜60−4)、通紙セン
サ62a、62b、62c、及び切替ゲート63、64
から成る紙幣搬送機構21を備えている。識別計数部4
を通過した紙幣は、各ベルト搬送手段60−1〜60−
4の協働により上向きに搬送される。第1切替ゲート6
3は第1スタッカ10への分岐部に配置されており、図
示しないソレノイドによって実線位置と点線位置との間
を回動し、実線位置にある時に紙幣を第1スタッカ10
へガイドする。第1切替ゲート63が点線で示した退避
位置にあるときには、紙幣は分岐部を上向きに通過して
行く。紙幣がベルト搬送手段60−1と60―3との接
触走行領域を通過している際に通紙センサ62aが紙幣
の先端の通過を検知すると、当該検知信号に基づいて制
御部は当該紙幣が第1スタッカ10にスタックすべき紙
幣である場合には第1切替ゲート63を実線位置に保持
して第1スタッカ10へ紙幣を導く。一方、当該紙幣
が、第1スタッカ10にスタックすべきでない紙幣、例
えば第2スタッカ11にスタックすべき紙幣や、リジェ
クトボックス25に収容すべき紙幣である場合には、第
1切替ゲート63を点線位置に退避させて紙幣の上方へ
の通過を許容する。ベルト搬送手段60−2と60−4
との間に配置された通紙センサ62bと第2切替ゲート
64は、第2スタッカ11への排出とリジェクトボック
ス25への搬送を切替え選択するための手段である。通
紙センサ62cは、リジェクトボックス25への排紙を
検知するための手段である。操作盤30には、各種操作
に必要なキースイッチ等が配置されている。表示部31
には、例えばLCDが用いられ、LCD上には必要に応
じてタッチスイッチを設ける。また、LCD画面のバッ
クライトが点灯した状態で、一定時間以上計数動作やス
イッチ操作等が行われない場合には、LCD画面のバッ
クライトを消灯し、消費電力を抑える省電力機能を付与
するように構成してもよい。この際、スイッチ操作によ
り、省電力モードを無効にしたり、或いは省電力モード
に移行するのに要する時間を選択できるように構成する
ことが好ましい。なお、この省電力モードから通常モー
ドに復帰させるには、いずれかのスイッチ、例えば計数
スタートスイッチをONすることにより復帰させるよう
に構成すればよい。
【0016】図4は本発明の一つの実施形態に対応する
機能を実現するための要部構成を示すブロック図であ
り、装置本体Aを構成する各制御対象を制御する制御部
70は、操作盤30上の各種キーからの操作指令信号、
装置本体内の各種センサからの検知信号を受けて上記各
種制御対象を制御する。図4に示した例では、制御部7
0は、給紙手段2を構成するローラ類50、51aを、
クラッチ36や、モータ35を制御することによって所
定のタイミングにて駆動させて給紙を行う。本発明で
は、操作盤30に、紙幣セット検知手段3が紙幣のセッ
トを検知してから給紙手段2が給紙動作を開始するまで
の時間を複数段階で選択可能にする給紙開始時間選択手
段72を備えている。制御部70は、紙幣セット検知手
段3が紙幣のセット完了を検知してから、給紙開始時間
選択手段72により設定された給紙開始時間が経過した
ときに、給紙手段2を駆動開始する。なお、給紙開始時
間選択手段72は、操作盤30ではなく、LCDから成
る表示部31にタッチスイッチとして設けても良い。こ
れを更に詳述すると、制御部70と接続された記憶部7
1内には、紙幣セット検知手段3が紙幣のセットを検知
してから給紙手段2が給紙動作を開始するまでの時間を
複数段階で選択可能にする給紙開始時間についての情報
(例えば20秒、30秒、40秒・・・、1分、・・・
等々)が記憶されており、操作部に設けたキースイッチ
等から成る給紙開始時間選択手段72を操作者が操作し
て所望の給紙開始時間を選択することにより、紙幣がホ
ッパ1内にセットされたことが紙幣セット検知手段3に
よって検知されてから当該選択された時間が経過したと
きに紙幣の給紙が開始されることとなる。或いは、1秒
単位で任意の時間を設定できるように構成しても良い。
従って、操作者は、給紙開始時間選択手段72による簡
単な操作により、作業状況に応じて最も適した給紙開始
タイミングを選択することができ、制御部70は紙幣セ
ット検知から選択された給紙開始時間が経過したときに
ホッパ内の紙幣を給紙開始するので、給紙開始までの時
間を利用して、ホッパ内へ紙幣を順次セットする作業、
一旦ホッパ内に投入した紙幣の整列等々の任意の作業を
余裕をもって行うことができる。その結果、自分のペー
スにて安心して計数作業を行うことが可能となる。計数
作業の過程において、当初設定した給紙開始時間が長す
ぎる、或いは短か過ぎる場合には、給紙開始時間選択手
段72を操作して時間設定を変更すればよいし、設定し
た給紙開始時間が経過するまえにセットが完了して直ち
に給紙を開始したい場合には、計数スタートスイッチを
ONすればよい。なお、上記実施形態に係る紙幣計数装
置として図1、図2に図示した構成は一例に過ぎず、本
実施形態は、図3(b)に示した如きホッパを最上部に
配置したタイプの計数装置にも適用可能である。また、
本実施形態の紙幣計数装置は、紙幣のみならず、有価証
券、金券等の計数、識別にも利用可能である。このこと
は、以下の実施形態についても同様である。
【0017】次に、図5は本発明の他の実施形態に係る
機能を実現するための紙幣計数装置の回路構成を示した
ブロック図であり、この実施形態に係る紙幣計数装置の
基本構成は図1、図2に示した上記実施形態と同じであ
るが、計数対象となる紙幣面の明暗の違いに応じて、紙
幣セット検知手段を構成する反射型フォトセンサの見か
け上の感度を調整可能にした点が異なっている。本実施
形態に係る紙幣計数装置の特徴的な構成は、ホッパ1に
セットされる紙幣面の明暗の違いに応じて紙幣セット検
知手段3が受光する反射光量が異なってくることに対応
させて、紙幣のセットの有無を判定する基準となる受光
量値を複数値保持した記憶部73と、該記憶部73に保
持した受光光量値の内の何れか一つを選択する受光光量
選択手段75と、を備えた点にある。制御部70は、受
光光量選択手段75により選択された受光光量値に相当
する反射光を紙幣セット検知手段3の受光部3bが受光
した時に、ホッパ1内に紙幣Sがセット完了されたこと
を判定し、給紙手段2を駆動開始する。即ち、従来の技
術中において説明した如く、グローバルな通貨に対応可
能なマルチタイプの紙幣計数装置にあっては、明暗、濃
度が多様に異なる各種紙幣を取り扱う必要があるため、
紙幣セット検知手段3を構成する受光素子3bの見かけ
上の受光感度が一定である場合には、異なった明暗、濃
度を備えた各種紙幣に対応して正確なセット検知を行う
ことが不可能である。そこで、本実施形態では、受光素
子3bの見かけ上の受光感度を多段階に設定変更可能に
構成することによって、検出対象となる紙幣の明暗、濃
度に見合った受光感度により正確なセット検知を実現す
るようにしている。
【0018】図5に示すように発光素子3aから出射さ
れて紙幣Sにて反射した反射光は受光素子3bに受光さ
れ、光電変換された電気信号はアンプ80、A/D変換
部81を経て制御部70に入力される。制御部70に接
続された記憶部73には、受光素子3bにより受光され
た反射光の受光光量値を複数段階(例えば、10段階)
に渡ってしきい値として保持したテーブルが設けられて
おり、操作盤30に設けたキースイッチ、或いはLCD
から成る表示部31に設けられたタッチスイッチから成
る受光光量選択手段75によって、この多段階に渡る受
光光量値中から何れか一つを選択することによって、制
御部70では、選択された受光光量値をしきい値とした
紙幣セット完了有無の判定を行う。従って、従来のよう
に受光光量値を選択する余地がない場合には、最も暗い
印刷面を有した紙幣に合わせて受光素子の見かけ上の最
大限に高く感度を設定しておく必要があり、その結果明
るい印刷面を有した紙幣について検知タイミングが早く
なる、或いは誤検知を起こす虞があったが、本発明では
例えば明度の高い印刷面を有した紙幣を計数する際に
は、予め受光光量選択手段75により低いレベルの受光
光量値を選択しておくことにより、受光素子3bの見か
け上の感度を低下させて、ホッパ内に紙幣をセットし終
わる前段階で紙幣を誤検知して給紙を開始するという不
具合を解消できる。逆に、明度の低い印刷面を有した紙
幣を計数する際には、当該明度に適合した高いレベルの
受光光量値を選択しておくことにより、受光素子3bの
見かけ上の感度を高めて、紙幣セット検知時の応答性を
高めることが可能となる。なお、実際には、受光光量選
択手段75を構成するキースイッチ、パネルスイッチを
備えた操作盤30、表示部31等には、計数しようとす
る通貨の種類、即ち、円、ウォン、米ドル、ユーロ、ポ
ンド等々の通貨名を表示しておき、スイッチを用いて通
貨名を選択、決定することによって、計数しようとする
紙幣の種類に見合った最適の受光光量値を選択できるよ
うに構成するのが好ましい。このようにすれば、煩わし
い選択作業を伴わずに紙幣の種類別の検知感度設定が可
能となる。なお、同じ種類の通貨であっても、検知感度
を微調整できるようにするために、微調整スイッチを設
けても良い。
【0019】この実施形態に係る紙幣計数装置によれ
ば、ホッパにセットされる紙幣の種類、特に通貨の種類
の違いによって差が顕著となる印刷内容等の明暗、濃度
の違いによって、紙幣セット時に誤検知、検知不良が発
生する虞を無くすることができ、適正に給紙、識別判定
を行うことが可能となる。しかも、紙幣の明暗等の違い
に応じて検知感度(見かけ上の感度)を微調整可能にす
る一方で、通貨の種類別にワンタッチ操作によって感度
を変更設定できるようにしたので、マルチタイプの紙幣
計数装置における計数作業性を大幅に向上させることが
できる。なお、図5に示した実施形態に係る回路構成が
実現せんとする機能は、図4の回路構成によって実現し
ようとする給紙開始時間を選択機能と組合せることが可
能である。即ち、紙幣をホッパにセットした直後に直ち
に給紙を開始する自動スタートモードのみならず、セッ
ト完了後、任意の時間が経過したときに給紙が開始され
るモードにおいても、紙幣の明暗に応じて紙幣セット検
知手段の見かけ上の感度を適正に設定しておくことによ
り、紙幣セットに際しての誤検知を防止することができ
ることとなる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ホッパ部
に紙幣がセットされたことを検知した際に自動的に給
紙、計数を開始する自動スタート機能を備えた紙幣計数
装置において、紙幣のセット検知と同時に給紙、計数を
開始する従来装置の不具合を解決することができる。ま
た、本発明によれば、ホッパ部に紙幣がセットされたこ
とを検知した際に自動的に給紙、計数を開始する自動ス
タート機能を備えた紙幣計数装置において、紙幣面の地
色、印刷内容等の明度の違いに合わせて紙幣セット検知
手段の見かけ上の受光感度を多段階に切替え可能に構成
して、紙幣の明度の違いに応じた正確なセット検知を行
うことができる。即ち、請求項1の発明では、自動スタ
ートのタイミング、即ち最初の紙幣をセットしてから給
紙が開始されるまでの時間を任意の時間幅に設定するこ
とを可能としたことにより、最初の紙幣をセットしてか
ら計数しようとする全ての紙幣のセットが完了するまで
の待機時間を確保することが可能となり、操作者は自ら
設定した任意の待機時間内に余裕をもって作業を進める
ことが可能となる。設定した給紙開始時間経過前にセッ
トを完了してすぐにでも計数を開始したい場合には、ス
タートスイッチを操作すればよく、計数作業性が低下す
ることはない。当初設定した給紙開始時間が、短か過ぎ
る、或いは長すぎる場合には、更に適切な給紙開始時間
に設定変更すればよい。請求項2の発明では、給紙対象
としての紙幣の印刷面の明暗、濃度の違いに対応して予
め紙幣セット検知手段の感度、特に受光感度を可変に構
成しておき、常に紙幣面の明暗、濃度に適合した感度に
てセット検知を行うことができるように構成した。この
ため、常に操作者の意図に沿ったタイミングにて給紙が
開始されることとなり、作業性を向上できる。指を給紙
手段によって痛める虞もなくなる。請求項3の発明で
は、使用頻度が最も高いホッパを装置前面の下部に突出
させて配置し、スタッカ、リジェクトボックスを順次上
方、且つ後方へ向けて配置したので、ホッパは作業者の
直近に位置することとなり、操作する際に手を無理に伸
ばす等の煩雑さが無くなる。従って、誤セットも発生し
にくくなる。また、装置本体を台座によって水平方向へ
回転自在に支持したので、作業者が装置前面に移動する
代わりに、装置本体を作業者に向けて回転させることが
可能となり、操作性を高めることが可能となった。請求
項4の発明では、紙幣のみならず、計数と、種類や真贋
の識別を必要とされるシート状物、或いはカード状物一
般に適用することができる。請求項5の発明によれば、
操作する際にホッパに手を無理に伸ばす等の煩雑さが無
くなる。請求項6の発明によれば、装置本体を台座によ
って水平方向へ回転自在に支持したので、作業者が装置
前面に移動する代わりに、装置本体を作業者に向けて回
転させることが可能となり、操作性を高めることが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る紙幣計数装置の外観
図。
【図2】図1に示した紙幣計数装置の構成例を示す縦断
面図。
【図3】従来装置との操作方法の違いを示す比較図。
【図4】本発明の一実施形態の特徴的な機能を実現する
ための構成図。
【図5】本発明の他の実施形態の特徴的な機能を実現す
るための構成図。
【図6】従来装置の構成を示す断面図。
【符号の説明】
A 装置本体、B 台座、S 紙幣(計数対象物)、1
ホッパ、2 給紙手段、3 紙幣セット検知手段(ホ
ッパセンサ)、3a 発光素子、3b 受光素子、4
識別計数部、10、11 スタッカ、12、13 スタ
ッカセンサ、14、15 羽根車、20 紙幣搬送経
路、21 紙幣搬送機構、25 リジェクトボックス、
30 操作盤、31 表示部、35 モータ、36 ク
ラッチ、40 電源部、41 電源スイッチ、50 給
紙ローラ、51a フリクションローラ、51b スト
ップローラ、55 2枚検知センサ、56 イメージセ
ンサ、57 磁気センサ、58 UVセンサ、60a
ローラ、60b ベルト、60−1〜60−4 ベルト
搬送手段、62a、62b、62c 通紙センサ、63
第1切替ゲート、64 第2切替ゲート、70 制御
部、71 記憶部、72 給紙開始時間選択手段、73
記憶部、75 受光光量選択手段、80 アンプ、8
1 A/D変換部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 AA01 BA15 CA02 FA03 3F048 AA06 AB03 BA05 CB03 CC11 DA01 3F343 FA04 FB07 FC03 FC18 FC30 HA33 HB02 JA00 KB02 KB05 KB20 MA02 MA23 MC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計数対象となる複数枚の紙幣を収容する
    ホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づつ送
    り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の計数
    及び識別を夫々行う計数部及び識別判定部と、ホッパか
    ら送り出された紙幣を収容する少なくとも一つのスタッ
    カと、ホッパから送り出された紙幣をスタッカに搬送す
    る紙幣搬送機構を備えた紙幣搬送経路と、ホッパに配置
    されて紙幣がセットされたことを検知する紙幣セット検
    知手段と、制御部と、を備えた紙幣計数装置において、 前記紙幣セット検知手段が紙幣のセットを検知してから
    前記給紙手段の給紙動作を開始するまでの時間を選択す
    る給紙開始時間選択手段を備え、 前記制御部は、前記紙幣セット検知手段が紙幣のセット
    を検知してから、前記給紙開始時間選択手段により設定
    された給紙開始時間が経過したときに、前記給紙手段を
    駆動開始することを特徴とする紙幣計数装置。
  2. 【請求項2】 計数対象となる複数枚の紙幣を収容する
    ホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づつ送
    り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の計数
    及び識別を夫々行う計数部及び識別判定部と、ホッパか
    ら送り出された紙幣を収容する少なくとも一つのスタッ
    カと、ホッパから送り出された紙幣をスタッカに搬送す
    る紙幣搬送機構を備えた紙幣搬送経路と、ホッパに配置
    されて紙幣がセットされたことを検知する反射型フォト
    センサとしての紙幣セット検知手段と、制御部と、を備
    えた紙幣計数装置において、 前記ホッパにセットされる紙幣面の明暗の違いに応じて
    異なる紙幣セット検知手段の受光量に対応させて、紙幣
    のセット完了の有無を判定する基準となる受光光量値を
    複数値保持した記憶部と、該記憶部に保持した受光光量
    値の内の何れか一つを選択する受光光量選択手段と、を
    備え、 前記制御部は、ホッパに対して紙幣がセットされたこと
    を、前記受光光量選択手段により選択された受光光量値
    に相当する反射光を前記紙幣セット検知手段が受光した
    時に判定し、前記給紙手段を駆動開始することを特徴と
    する紙幣計数装置。
  3. 【請求項3】 前記紙幣計数装置は、装置本体前面の下
    部手前にホッパを有し、装置本体前面であってホッパの
    上部後方位置にスタッカを備えていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の紙幣計数装置。
  4. 【請求項4】 前記紙幣には、有価証券、チケット、そ
    の他のシート状、或いはカード状の被計数対象物を含む
    ことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか一項に
    記載の紙幣計数装置。
  5. 【請求項5】 計数対象となる複数枚の紙幣を収容する
    ホッパと、ホッパにセットされた紙幣束から一枚づつ送
    り出す給紙手段と、ホッパから送り出された紙幣の計数
    及び識別を夫々行う計数部及び識別判定部と、ホッパか
    ら送り出された紙幣を収容する少なくとも一つのスタッ
    カと、ホッパから送り出された紙幣をスタッカに搬送す
    る紙幣搬送機構を備えた紙幣搬送経路と、を備えた紙幣
    計数装置において、 装置本体前面の下部手前にホッパを有し、装置本体前面
    であってホッパの上部後方位置にスタッカを備えている
    ことを特徴とする紙幣計数装置。
  6. 【請求項6】 前記装置本体の底部に、装置本体を回転
    自在に支持する台座を備えたことを特徴とする請求項5
    に記載の紙幣計数装置。
JP2002095457A 2002-03-29 2002-03-29 紙幣計数装置 Pending JP2003296784A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011522338A (ja) * 2008-06-03 2011-07-28 ビョンチョル ムン ベルト型紙幣計数機
JP2016009295A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 ローレル精機株式会社 現金処理システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011522338A (ja) * 2008-06-03 2011-07-28 ビョンチョル ムン ベルト型紙幣計数機
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