JP2003294776A - 移動速度計測方法及び移動速度計測装置 - Google Patents

移動速度計測方法及び移動速度計測装置

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JP2003294776A
JP2003294776A JP2002099098A JP2002099098A JP2003294776A JP 2003294776 A JP2003294776 A JP 2003294776A JP 2002099098 A JP2002099098 A JP 2002099098A JP 2002099098 A JP2002099098 A JP 2002099098A JP 2003294776 A JP2003294776 A JP 2003294776A
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Shunji Otani
俊二 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上基準点の有無に左右されることなく、撮
像センサにより地表上の対象物を撮像して当該対象物の
移動速度を計測することのできる移動速度計測方法及び
移動速度計測装置を提供する。 【解決手段】 移動速度計測装置10は、互いに視線方
向の異なるリニアセンサ16a及び16bが設けられた
撮像装置12と、リニアセンサ16aによる対象物Sの
撮像の際及びリニアセンサ16bによる対象物Sの撮像
の際に撮像装置12の空間位置データを取得するGPS
22と、同撮像の際に撮像装置12と地表との間の距離
データを取得するレーザ距離計24と、GPS22及び
レーザ距離計24により取得されたデータ、リニアセン
サ16a及び16bの視線方向データ並びにリニアセン
サ16aとリニアセンサ16bとの撮像時間間隔に基づ
いて対象物Sの移動速度を算出するデータ解析装置30
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機や人工衛星
等の移動体に搭載された撮像センサにより地表上の対象
物を撮像して当該対象物の移動速度を計測する移動速度
計測方法及び移動速度計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等、地表上の対象物の移動速度を
計測する方法として、航空機に搭載された撮像装置を用
いて異なる時刻における対象物を含む2次元画像シーン
を取得し、取得した2つの2次元画像シーンに共通して
撮像されている建物等の地上基準点と対象物との間の距
離に基づいて対象物の移動距離を求め、この移動距離と
撮像時間間隔とから対象物の移動速度を算出するという
方法が知られている。なお、上記地上基準点は、1つの
画像シーンに対して最低3個以上設けることが望まし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような方法にあっては、移動速度を計測すべき対象物
と共に地上基準点をも含む2次元画像シーンを取得する
ことが必要であるため、地上基準点となる建物等が存在
しないような場所では実施することができないという問
題がある。また、そのような場所には地上基準点となる
ものを予め設置しておくことも考えられるが、例えば船
舶を対象物とするような場合に、海上に地上基準点とな
るものを設置するのは極めて困難である。
【0004】また、撮像装置として1つのエリアセンサ
を用い、道路上を走行する自動車等、多数の対象物を撮
影する場合には、互いにオーバーラップした多数の画像
シーンを撮影する必要があり、さらに、エリアセンサを
搭載した航空機と反対方向に移動する対象物は、同方向
に移動する対象物に比べ、より早くエリアセンサの撮影
エリアから出てしまうので、非常に短い時間間隔で撮影
しないと、対象物が1つの画像シーンにしか映らないと
いうような場合が生じ得る。
【0005】したがって、非常に短い時間間隔で撮影す
る必要があり、且つ、より多数のオーバーラップした画
像シーンを撮影し、これらの中から同一の対象物が映っ
ている画像シーンを探し出した上で対象物の位置を検出
しなければならず、極めて煩雑な作業を要する。
【0006】そこで、本発明は、このような事情に鑑み
てなされたものであり、地上基準点の有無に左右される
ことなく、撮像センサにより地表上の対象物を撮像して
当該対象物の移動速度を計測することのできる移動速度
計測方法及び移動速度計測装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る移動速度計測方法は、移動体に搭載さ
れた、互いに視線方向の異なる第1の撮像センサ及び第
2の撮像センサが設けられた撮像手段により、地表上の
対象物を撮像して対象物の移動速度を計測する移動速度
計測方法であって、第1の撮像センサにより対象物を撮
像し、撮像時における撮像手段の空間位置データ及び撮
像手段と地表との間の距離データを取得する第1の取得
工程と、第2の撮像センサにより対象物を撮像し、撮像
時における撮像手段の空間位置データ及び撮像手段と地
表との間の距離データを取得する第2の取得工程と、第
1の取得工程及び第2の取得工程にて取得したデータ、
第1の撮像センサ及び第2の撮像センサの視線方向デー
タ並びに第1の撮像センサと第2の撮像センサとの撮像
時間間隔に基づいて対象物の移動速度を算出する算出工
程とを備えることを特徴とする。
【0008】この移動速度計測方法によれば、互いに視
線方向の異なる第1の撮像センサと第2の撮像センサと
により異なる時刻に対象物を撮像し、各撮像時における
撮像手段の空間位置データ及び撮像手段と地表との間の
距離データを取得することで、これらの取得したデー
タ、第1の撮像センサ及び第2の撮像センサの視線方向
データ並びに第1の撮像センサと前記第2の撮像センサ
との撮像時間間隔に基づいて対象物の移動速度を算出す
ることができる。したがって、地上基準点の有無に左右
されることなく、撮像センサにより地表上の対象物を撮
像して当該対象物の移動速度を計測することが可能とな
る。そして、第1の撮像センサ及び第2の撮像センサと
いう2つの撮像センサを用いるため、1つの撮像センサ
(エリアセンサ)を用いる場合に比べ、撮影する時間間
隔を短縮しなくても、同一の対象物を2つの画像シーン
に移し込む可能性を高めることができる。ここで、地表
とは、地球の表面の意味であり、地面に限らず海や河川
等の水面等も含む意味である。また、移動体とは、航空
機や人工衛星等の飛行体の意味である。
【0009】上述した移動速度計測方法において、撮像
センサはリニアセンサであることが好ましい。第1の撮
像センサとして第1のリニアセンサを用い、第2の撮像
センサとして第2のリニアセンサを用いれば、異なる視
線方向からの対象物の撮像を簡易に行うことができる。
そして、この場合、各画像シーンはそれぞれ連続的であ
り、第1のリニアセンサと第2のリニアセンサとの2つ
の方向に対応する2種類の画像シーンだけであるため、
同一の対象物を探すのが容易となる。また、1つの導光
光学系(カメラ)の焦点面に複数のリニアセンサを設置
することができるため、導光光学系が1つですみ、撮像
装置の簡略化を図ることができる。
【0010】また、上述した移動速度計測方法におい
て、第1の取得工程及び第2の取得工程では、地表に対
して光を出射してから地表に反射された光を受光するま
でに要する時間を測定することにより距離データを取得
することが好ましい。これによれば、撮像手段と地表と
の間の距離データを高い精度で取得することができる。
【0011】ところで、上記目的を達成するために、本
発明は移動速度計測装置にも係り、移動体に搭載され
た、互いに視線方向の異なる第1の撮像センサ及び第2
の撮像センサが設けられた撮像手段により地表上の対象
物を撮像して対象物の移動速度を計測する移動速度計測
装置であって、第1の撮像センサにより対象物が撮像さ
れた際及び第2の撮像センサにより対象物が撮像された
際の撮像手段の空間位置データを取得する空間位置デー
タ取得手段と、第1の撮像センサ対象物が撮像された際
及び第2の撮像センサにより対象物が撮像された際の撮
像手段と地表との間の距離データを取得する距離データ
取得手段と、空間位置データ取得手段及び距離データ取
得手段により取得されたデータ、第1の撮像センサ及び
第2の撮像センサの視線方向データ並びに第1の撮像セ
ンサと第2の撮像センサとの撮像時間間隔に基づいて対
象物の移動速度を算出する算出手段とを備えることを特
徴とする。
【0012】上述した移動速度計測装置において、撮像
センサはリニアセンサであることが好ましい。
【0013】また、上述した移動速度計測装置におい
て、距離データ取得手段は、地表に対して光を出射して
から地表に反射された光を受光するまでに要する時間を
測定することにより距離データを取得することが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の好適な
実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明に
おいて同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する
説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のもの
と必ずしも一致していない。
【0015】本実施形態の移動速度計測装置10につい
て、図1を参照して説明する。図1は、移動速度計測装
置10の構成を示すブロック図である。移動速度計測装
置10は、航空機(移動体)に搭載され上空から地表上
の対象物Sを撮像して当該対象物Sの移動速度を計測す
るものである。対象物Sとしては、地面では自動車や鉄
道、動物等があり、水面では船舶や漂流物等がある。
【0016】移動速度計測装置10は、対象物Sを撮像
するための撮像装置(撮像手段)12と、対象物Sから
撮像装置12に入射する光に対して撮像装置12の前段
に設けられた導光光学系14とを備えている。
【0017】撮像装置10には、所定の時間間隔での撮
像が可能な撮像センサとして、1次元の画像データを取
得するリニアセンサ16a及び16bが設けられてい
る。リニアセンサ16a及び16bは、1次元に配列さ
れた多数の画素が航空機の進行方向に対し直交するよう
配置されている。リニアセンサ16aの視線方向(撮像
する方向)は、導光光学系14の光軸方向に対してθa
だけ進行方向前側に傾いており、リニアセンサ16bの
視線方向は、導光光学系14の光軸方向に対してθbだ
け進行方向後側に傾いている。このようにリニアセンサ
16a及び16bを用いれば、異なる視線方向からの対
象物Sの撮像を簡易に行うことができる。
【0018】移動速度計測装置10はさらに、撮像装置
12の姿勢を計測して当該姿勢データを取得する姿勢計
測装置18と、撮像装置12の姿勢を安定させるスタビ
ライザ20と、撮像装置12の空間位置を計測して当該
空間位置データを取得するGPS(空間位置データ取得
手段)22と、撮像装置12と地表との間の距離を計測
して当該距離データを取得するレーザ距離計(距離デー
タ取得手段)24と、各種データの処理を行う処理装置
26とを備えている。
【0019】姿勢計測装置18は、鉛直方向に対する導
光光学系14の光軸方向の傾きを撮像装置12の姿勢と
して計測して姿勢データを取得し、当該姿勢データを処
理装置26に送信する。姿勢データは、撮像センサ(リ
ニアセンサ16a及び16b)の視線方向の角度補正に
使うことができる。
【0020】スタビライザ20は、姿勢計測装置18か
ら受信した姿勢データに基づいて処理装置26が送信す
る制御信号を受信して、導光光学系14の光軸方向が鉛
直方向となるよう撮像装置12の向きを補正すると共
に、航空機の振動や揺れを吸収する機能も有している。
【0021】GPS22は、リニアセンサ16a及び1
6bによる撮像に同期して撮像装置12の空間位置を計
測して空間位置データを取得し、当該空間位置データを
処理装置26に送信する。なお、空間位置データは、3
次元のX座標、Y座標及びZ座標として取得される。
【0022】レーザ距離計24は、地表に対して鉛直方
向にレーザ光を出射し地表に反射されたレーザ光を受光
して、出射から受光までに要する時間を測定することに
より撮像装置12と地表との間の距離を計測する。レー
ザ距離計24は、リニアセンサ16a及び16bによる
撮像に同期して上記距離を計測して距離データを取得
し、当該距離データを処理装置26に送信する。このよ
うにレーザ距離計24を用いれば、撮像装置12と地表
との間の距離データを高い精度で取得することができ
る。
【0023】処理装置26には、リニアセンサ16a及
び16b、GPS22並びにレーザ距離計24から送信
された各データ(すなわち、画像データ、空間位置デー
タ、姿勢データ及び距離データ)を受信して記録する記
録装置28が設けられている。なお、記録装置28に
は、上述したリニアセンサ16a及び16bの視線方向
の傾きであるθa及びθbが視線方向データとして予め
記録されている。なお、ニアセンサ16a及び16bの
視線方向の傾きθa及びθbの取り方は、それぞれ同じ
回転方向に取る。
【0024】移動速度計測装置10は、さらにデータ解
析装置(算出手段)30を備えている。データ解析装置
30は、上述した各データを取得した後に、対象物Sが
撮像された2つの画像データ、その際の空間位置データ
及び距離データ並びに視線方向データを記録装置28か
ら読み出して、当該2つの画像データの撮像時間間隔と
に基づいて対象物Sの移動速度を算出する。
【0025】上述した移動速度計測装置10の動作と共
に、移動速度計測装置10のデータ解析装置30による
移動速度の算出原理について、図2〜3を参照して説明
する。図2〜3は、移動速度の算出原理を説明するため
の模式図であり、図2にはY軸方向、図3にはZ軸方
向、図4にはX軸方向から見た状態が示されている。な
お、航空機の進行方向を含む鉛直平面と地表との交線を
X軸とし、鉛直方向にZ軸、X軸とZ軸とに直交する方
向にY軸をとる。
【0026】図2及び3に示すように、移動速度計測装
置10を搭載した航空機が点C1から点C2の向きにこ
の両点を結ぶ直線上を進行し、対象物Sが点S1から点
S2の向きにこの両点を結ぶ直線上を移動するものとす
る。このとき、移動速度計測装置10においては、撮像
装置12に設けられたリニアセンサ16a及び16b
が、所定の時間間隔で地表を撮像して1次元の画像デー
タを取得し、当該画像データを記録装置28に送信す
る。
【0027】また、このリニアセンサ16a及び16b
による撮像に同期して、GPS22が、撮像装置12の
空間位置を計測して空間位置データを取得し、当該空間
位置データを記録装置28に送信すると共に、レーザ距
離計24が、撮像装置12と地表との間の距離を計測し
て距離データを取得し、当該距離データを記録装置28
に送信する。
【0028】なお、リニアセンサ16a及び16bによ
る撮像中は、スタビライザ20により、導光光学系14
の光軸方向が鉛直方向となるよう撮像装置12の向きが
補正される共に、航空機の振動や揺れが吸収されるた
め、図1に示すように、鉛直方向に対するリニアセンサ
16a及び16bの視線方向の傾きを一定(すなわちθ
a及びθb)に保つことができる。
【0029】上述したようにリニアセンサ16a及び1
6b、GPS22並びにレーザ距離計24により各デー
タが取得され記録装置28に記録されると、データ解析
装置30は、以下に示す算出原理により対象物Sの移動
速度を算出する。
【0030】図2に示すように、時刻T1に、点C1に
位置する撮像装置12においてリニアセンサ16aが点
S1に位置する対象物Sを撮像し、時刻T2に、点C2
に位置する撮像装置12においてリニアセンサ16bが
点S2に位置する対象物Sを撮像した場合に、図3に示
すように、対象物SのX軸方向の移動距離をΔX、X−
Y平面において対象物Sの移動方向がX軸となす角度を
αとすると、対象物Sの移動速度Vは次の式(1)によ
り算出することができる。 V=(ΔX/cosα)/(T2−T1)…(1)
【0031】ここで、時刻T1,T2における空間位置
データをC1(XC1,YC1,ZC1),C2(XC2
C2,ZC2)とし、距離データをH1,H2とし、さら
に対象物SのY軸座標をYS1,YS2すると、ΔX及びco
sαは次の式(2)及び(3)により算出することがで
きる。ただし、実際には、リニアセンサ16a及び16
bのライン毎の撮影時間間隔に対し、GPS22による
位置計測の時間間隔は1/100程度であるため、航空
機の軌道に基づいて対象物Sが撮影された時刻の撮像装
置12の空間位置を補間することが望ましい。 ΔX=XC2−XC1+H2・tanθb−H1・tanθa…(2) tanα=(YS2−YS1)/ΔX…(3) なお、より正確には、飛行体(航空機)の揺れの影響を
考慮する必要があり、θa、θbの値については、姿勢
データを用いて補正することが望ましい。
【0032】ここで、時刻T1,T2における撮像装置
12の導光光学系14の焦点距離をfとし、結像面での
対象物Sの像のY軸座標をyS1,yS2とすると、YS1
びY S2は次の式(4)及び(5)により算出することが
できる。 YS1=yS1・H1/f…(4) YS2=yS2・H2/f…(5)
【0033】なお、焦点距離fと対象物Sの像のY軸座
標yS1及びyS2とは、リニアセンサ16a及び16bに
より取得された画像データに基づいて算出することがで
きる。
【0034】以上説明したように本実施形態の移動速度
計測装置10によれば、互いに視線方向の異なるリニア
センサ16aとリニアセンサ16bとにより異なる時刻
に対象物Sを撮像し、各撮像時における画像データ、撮
像装置12の空間位置データ及び撮像装置12と地表と
の間の距離データを取得することで、これらの取得した
データ、リニアセンサ16a及び16bの視線方向デー
タ並びにリニアセンサ16aとリニアセンサ16bとの
撮像時間間隔に基づいて対象物Sの移動速度を算出する
ことができる。したがって、地上基準点の有無に左右さ
れることなく、リニアセンサ16a及びリニアセンサ1
6bにより地表上の対象物Sを撮像してその移動速度を
計測することが可能となる。
【0035】なお、リニアセンサ16a及び16bに代
えてエリアセンサを用いる場合は、同一の対象物Sが映
っている2つの異なる画像シーンを選び出し、各画像シ
ーン上の対象物Sの画素位置を探し出すことになるが、
各エリアセンサの視野方向から対象物Sが見える方向ま
での角度のずれが生じるため、データ解析装置30にお
ける対象物Sの移動速度の算出にあたっては、視線方向
データθa及びθbの値を上記角度のずれの分だけ補正
する必要がある。
【0036】また、移動速度計測装置10を搭載した航
空機の進行方向と地表上の対象物Sの移動方向とが平行
でない場合(逆となるような場合も含む)であっても、
対象物Sを撮像してその移動速度を計測することができ
る。
【0037】以上、本発明の一実施形態について詳細に
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないこと
はいうまでもない。
【0038】例えば、上記実施形態では、撮像装置12
と地表との間の距離データをレーザ距離計24により取
得したが、次のようにレーザ距離計24を用いずに距離
データを求めてもよい。すなわち、撮像装置12の撮影
時刻から地球の自転の位置を求め、その同一時刻におけ
る撮像装置12の位置からセンサの視線方向に伸ばした
直線と地表面との交点の位置を求めることにより、撮像
装置12と地表との間の距離を算出する方法がある。地
表面としては、簡便にはジオイドを用いることもできる
が、標高データベースを用いたほうが高い精度で算出す
ることができる。
【0039】本実施形態では、対象物Sは道路上の自動
車や、海上の船舶等を想定しているため、地表面を水平
面として取り扱っているが、陸上の対象物Sの場合に
は、標高データを用いて道路等の勾配角を算出し、この
勾配角から対象物Sの移動距離を補正すれば、より正確
な対象物Sの移動速度を計測することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、互
いに視線方向の異なる第1の撮像センサと第2の撮像セ
ンサとにより異なる時刻に対象物を撮像し、各撮像時に
おける撮像手段の空間位置データ及び撮像手段と地表と
の間の距離データを取得することで、これらの取得した
データ、第1の撮像センサ及び第2の撮像センサの視線
方向データ並びに第1の撮像センサと前記第2の撮像セ
ンサとの撮像時間間隔に基づいて対象物の移動速度を算
出することができる。したがって、地上基準点の有無に
左右されることなく、撮像センサにより地表上の対象物
を撮像して当該対象物の移動速度を計測することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動速度計測装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】移動速度の算出原理を説明するためのY軸方向
から見た模式図である。
【図3】移動速度の算出原理を説明するためのZ軸方向
から見た模式図である。
【図4】移動速度の算出原理を説明するためのX軸方向
から見た模式図である。
【符号の説明】
10…移動速度計測装置、12…撮像装置、16a、1
6b…リニアセンサ、22…GPS、24…レーザ距離
計、30…データ解析装置、S…対象物。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に搭載された、互いに視線方向の
    異なる第1の撮像センサ及び第2の撮像センサが設けら
    れた撮像手段により、地表上の対象物を撮像して前記対
    象物の移動速度を計測する移動速度計測方法であって、 前記第1の撮像センサにより前記対象物を撮像し、撮像
    時における前記撮像手段の空間位置データ及び前記撮像
    手段と地表との間の距離データを取得する第1の取得工
    程と、 前記第2の撮像センサにより前記対象物を撮像し、撮像
    時における前記撮像手段の空間位置データ及び前記撮像
    手段と地表との間の距離データを取得する第2の取得工
    程と、 前記第1の取得工程及び前記第2の取得工程にて取得し
    たデータ、前記第1の撮像センサ及び前記第2の撮像セ
    ンサの視線方向データ並びに前記第1の撮像センサと前
    記第2の撮像センサとの撮像時間間隔に基づいて前記対
    象物の移動速度を算出する算出工程と、を備えることを
    特徴とする移動速度計測方法。
  2. 【請求項2】 前記撮像センサはリニアセンサであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の移動速度計測方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の取得工程及び前記第2の取得
    工程では、地表に対して光を出射してから地表に反射さ
    れた前記光を受光するまでに要する時間を測定すること
    により前記距離データを取得することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の移動速度計測方法。
  4. 【請求項4】 移動体に搭載された、互いに視線方向の
    異なる第1の撮像センサ及び第2の撮像センサが設けら
    れた撮像手段により地表上の対象物を撮像して前記対象
    物の移動速度を計測する移動速度計測装置であって、 前記第1の撮像センサにより前記対象物が撮像された際
    及び前記第2の撮像センサにより前記対象物が撮像され
    た際の前記撮像手段の空間位置データを取得する空間位
    置データ取得手段と、 前記第1の撮像センサにより前記対象物が撮像された際
    及び前記第2の撮像センサにより前記対象物が撮像され
    た際の前記撮像手段と地表との間の距離データを取得す
    る距離データ取得手段と、 前記空間位置データ取得手段及び前記距離データ取得手
    段により取得されたデータ、前記第1の撮像センサ及び
    前記第2の撮像センサの視線方向データ並びに前記第1
    の撮像センサと前記第2の撮像センサとの撮像時間間隔
    に基づいて前記対象物の移動速度を算出する算出手段
    と、を備えることを特徴とする移動速度計測装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像センサはリニアセンサであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の移動速度計測装置。
  6. 【請求項6】 前記距離データ取得手段は、地表に対し
    て光を出射してから地表に反射された前記光を受光する
    までに要する時間を測定することにより前記距離データ
    を取得することを特徴とする請求項4又は5に記載の移
    動速度計測装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010014491A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 洋上監視システムおよび方法
JP2017528376A (ja) * 2014-10-27 2017-09-28 ▲広▼州▲極飛▼科技有限公司 回転翼機及びその自動着陸システム及び方法

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