JP2003294622A - 光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法 - Google Patents

光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法

Info

Publication number
JP2003294622A
JP2003294622A JP2002100163A JP2002100163A JP2003294622A JP 2003294622 A JP2003294622 A JP 2003294622A JP 2002100163 A JP2002100163 A JP 2002100163A JP 2002100163 A JP2002100163 A JP 2002100163A JP 2003294622 A JP2003294622 A JP 2003294622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
light
coating film
glitter
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002100163A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiko Ayabe
紀彦 綾部
Kenji Ando
研司 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP2002100163A priority Critical patent/JP2003294622A/ja
Publication of JP2003294622A publication Critical patent/JP2003294622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光輝材含有塗膜の種類を有効に識別すること
ができる光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法を提供
する。 【解決手段】 塗膜の表面に光を所定の入射角で照射
し、複数の受光角でそれぞれ複数の波長の反射光を受光
して変角分光反射率を測定する。得られた変角分光反射
率データの反射率強度分布パターンに基づいて、塗膜に
含有される光輝材の種類または光輝材の含有の有無を識
別する。このとき、変角分光反射率データのうちの受光
角を変数とする変角反射率データを数値処理して求めた
変角指標および波長を変数とする分光反射率データを数
値処理して求めた分光指標の2つの指標の相関情報に基
づいて光輝材の種類を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝材含有塗膜の
光輝材種類の識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高意匠性塗色を得るために、アル
ミニウムフレーク顔料や干渉マイカ顔料等の光輝性顔料
(光輝材)を用いた光輝材含有塗膜が、自動車外板等に
多く使用されている。これらアルミニウム等のりん片状
の顔料が含まれた塗膜は、通常の顔料のみを含む塗膜と
は異なった反射光分布を有するために独特の光学的効果
が得られる。上記光輝性とは、この独特の光学的効果の
うちのひとつである光輝感、言い換えるときらきら感を
いう。
【0003】この光輝感は、光輝材粒子からの強い反射
光により生じ、光輝材の種類、粒子径等により変化す
る。いいかえると、光輝材の粒子径等を変化させると、
異なった種類の光輝材が同じような光輝感を与えること
もある。
【0004】このような光輝材含有塗膜の光輝材種類を
非破壊的計測方法で識別できることが望まれている。
【0005】例えば、特開平8−110301号公報に
よれば、以下の計測方法が提案されている。
【0006】まず、光輝材含有塗膜の微細単位面積での
所定の反射角における反射光を塗膜の所定範囲内の多数
点で測定する。そして、得られた反射率強度データにつ
いて、最大反射率強度から最小反射率強度までの反射率
強度について累積頻度を求め、反射率強度に対する対数
累積頻度分布の挙動から、塗膜中の光輝材の種類を判別
する。なお、この場合、微細単位面積は、人間の視感に
おける分解能に対応して0.2mm×0.2mmとさ
れ、また、所定範囲の面積は400mmとされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、昨今、光輝
材の種類が多種多様となり、これらの光輝材を含む光輝
材含有塗膜は、例えばクベルカームンクの光学濃度の理
論式を用いて分光反射率を予測計算することができない
ような特異な反射形態を示し、あるいは、塗膜に光輝材
とともに含まれる着色顔料の持つ色彩効果が光輝材との
相互作用の影響を強く受けることで色相が変化する等の
現象を生じている。このような特異な光学的効果を発揮
する光輝材含有塗膜については、上記特開平8−110
301号公報記載の方法によっても、種類を識別するこ
とは必ずしも容易ではない。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、光輝材含有塗膜の種類を有効に識別すること
ができる光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光輝材含有
塗膜の光輝材種類の識別方法は、塗膜の表面に光を所定
の入射角で照射し、複数の受光角でそれぞれ複数の波長
の反射光を受光して変角分光反射率を測定し、得られた
変角分光反射率データの反射率強度分布パターンに基づ
いて、塗膜に含有される光輝材の種類または光輝材の含
有の有無を識別することを特徴とする。
【0010】ここで、変角分光反射率は、変角と分光を
合わせて行ったときの反射率をいう。例えば、1つの受
光角で複数の波長の光、即ち分光した反射率を測定し、
さらに他の受光角についても同様の測定を行うことによ
り、あるいは、多数の受光角について1つの波長の光の
反射率を測定し、さらに他の波長についても同様の測定
を行うことにより、波長および受光角のマトリクスとし
て(波長および受光角を変数として)得られる反射率を
いう。得られた変角分光反射率データの反射率強度分布
パターンは、波長および受光角をX軸およびY軸とし、
反射率強度をZ軸としたときの立体座標空間中に曲面と
して表示することができる。そして、この曲面形状は、
光輝材の種類または光輝材の含有の有無によって識別可
能な程度に異なることが判明した。
【0011】本発明の上記の構成により、塗膜に含有さ
れる光輝材の種類または光輝材の含有の有無を有効に識
別することができる。
【0012】この場合、前記複数の受光角は、正反射角
に近いハイライト領域の角度であると、好適である。な
お、このとき、受光角として正反射角(法線を挟んで入
射光の反対側に得られる反射光のうち入射角と同一の角
度の反射角。一般的に単に反射角と呼ばれるものに相当
する。)を含むと光源の強い反射光を受けてしまって不
都合であるため、受光角としては、正反射角を除くこと
が当業者の常識である。ここで、受光角は、正反射角を
基準(受光角0°)として入射角方向側の反射角をい
い、正反射角との間に形成される角度の絶対値に負符号
を付して表示するものとする。この場合、ハイライト領
域の受光角は、凡そ−5〜−25°の範囲内のものをい
う。
【0013】また、この場合、前記複数の受光角は、前
記入射角に近いシェード領域の角度をさらに含むと、よ
り好適である。ここで、シェード領域の受光角は、一般
に凡そ−25°を超えるものをいい、ここでは−120
°までをいうものとする。
【0014】また、この場合、前記入射角が略45°で
あり、前記ハイライト領域の受光角が略−15°であ
り、前記シェード領域の受光角が略−75°であると、
好適である。
【0015】また、この場合、前記変角分光反射率デー
タのうちの受光角を変数とする変角反射率データを数値
処理(数値計算)して求めた変角指標に基づいて光輝材
の種類または光輝材の含有の有無を識別すると、好適で
ある。
【0016】また、この場合、前記変角分光反射率デー
タのうちの受光角を変数とする変角反射率データを数値
処理(数値計算)して求めた変角指標および該変角分光
反射率データのうちの波長を変数とする分光反射率デー
タを数値処理(数値計算)して求めた分光指標の2つの
指標の相関情報に基づいて光輝材の種類または光輝材の
含有の有無を識別すると、好適である。
【0017】また、この場合、前記複数の波長は、40
0〜700nmの範囲内から選択されると、好適であ
る。
【0018】また、この場合、前記光輝材の種類が、干
渉性光輝材顔料および非干渉性光輝材顔料であると、好
適である。
【0019】また、この場合、前記干渉性光輝材顔料が
干渉マイカ顔料であり、前記非干渉性光輝材顔料がアル
ミニウムフレーク顔料であると、好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る光輝材含有塗膜の光
輝材種類の識別方法の好適な実施の形態(以下、本実施
の形態例という。)について、図を参照して、以下に説
明する。
【0021】まず、識別対象である光輝材含有塗膜につ
いて説明する。
【0022】光輝材含有塗膜の材料である光輝性塗料
は、主材料のベース塗料とその他の添加剤とからなる。
【0023】ベース塗料は、ビヒクルと光輝材としての
光輝性顔料とを含む。
【0024】ビヒクルは、一般的な塗膜形成用樹脂が用
いられ、例えば、耐候性の観点からはアクリル樹脂やポ
リエステル樹脂が好適に用いられる。ビヒクルは、必要
に応じて適量の架橋剤を含む。
【0025】光輝性顔料は、干渉性光輝材顔料および非
干渉性光輝材顔料がある。前者の干渉性光輝材顔料とし
ては、干渉マイカ顔料、金属酸化物被覆アルミナフレー
ク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料、着色マイ
カ顔料、金属チタンフレーク顔料、金属酸化物被覆めっ
きガラスフレーク顔料、ホログラム顔料、コレステリッ
ク液晶ポリマーからなるフレーク状顔料等が用いられ
る。後者の非干渉性光輝材顔料としては、アルミニウム
フレーク顔料、グラファイト顔料、ステンレスフレーク
顔料、板状酸化鉄顔料、金属めっきガラスフレーク顔料
等が用いられる。必要に応じて光輝性顔料とともに適量
の通常の塗料用の着色顔料が加えられる。
【0026】ベース塗料は、上記の構成成分のほかに、
樹脂ワックス、硬化触媒、紫外線吸収剤、酸化防止剤そ
の他の添加剤が適宜添加される。
【0027】これらの成分を含むベース塗料は、通常、
溶剤に溶解または分散した態様で用いられる。
【0028】上記の光輝性塗料を用いた光輝材含有塗膜
の形成方法を説明する。
【0029】まず、金属類、無機材料、樹脂材料等で形
成された基材に光輝性塗料を塗布して光輝材含有塗膜を
形成する。このとき、通常は、基材に直接に、または下
地塗膜を介して光輝性塗料を塗布するが、基材が自動車
用車体あるいは部品の場合は、予め化成処理、電着塗装
等による下塗り塗装、必要によっては中塗り塗装等を施
しておく。この場合、下地塗装の上にウエットオンウエ
ット法、ウエットオンドライ法により光輝性塗料を塗布
することができる。光輝性塗料の塗布方法は、スプレー
法、ロールコート法等の適宜の方法を採用することがで
きる。
【0030】そして、光輝材含有塗膜の上に、クリヤー
トップ塗料を用いてクリヤートップ塗膜を少なくとも1
層形成する。さらにクリヤートップ塗膜を焼き付け処理
して塗膜が完成する。
【0031】なお、光輝材を含有しない塗膜(ソリッド
塗膜という。)は、一般的な塗料用の着色顔料をベース
顔料として用い、上記の方法に準じて塗膜が形成され
る。
【0032】つぎに、本実施の形態例に係る光輝材含有
塗膜の光輝材種類の識別方法に使用する装置について、
図1を参照して説明する。
【0033】本実施の形態例において、変角分光反射率
は、図1に示す変角分光測色装置(株式会社村上色彩技
術研究所製変角分光測光システムGC−MS4型)10
を用いて測定する。
【0034】変角分光測色装置10は、照光器12、試
料回転台14および分光器16で構成される。
【0035】照光器12は、光源としてのハロゲンラン
プ18、ハロゲンランプ18から放射された光の一部を
受けて反射して投光する第1および第2投光ミラー2
0、22、第1および第2投光ミラー20、22からの
光を案内する第1および第2投光レンズ24、26を有
する。
【0036】試料回転台14は、所定の位置に試料28
と白色拡散板(参照白板)30とが配置される。試料回
転台14は、図示しない駆動機構により三次元的に回転
可能である。
【0037】分光器16は、第1および第2減光板3
2、34、第1および第2受光ミラー36、38、セク
ター40、受光レンズ42、スリット44、回折格子4
6、受光素子48を有する。受光素子48の出力は、パ
ワーメータに接続され、さらに、出力表示機能を備えた
パソコンに接続される(いずれも図示せず。)。
【0038】上記のように構成された変角分光測色装置
10の作用を説明する。
【0039】ハロゲンランプ18から放射された光は、
一部が第1投光ミラー20に、他の一部が第2投光ミラ
ー22にそれぞれ入射する。そして、第1投光ミラー2
0で反射された光は、第1投光レンズ24を介して試料
回転台14に案内され、試料照明光R1として試料28
に照射される。同様に、第2投光ミラー22で反射され
た光は、第2投光レンズ26を介して試料回転台14に
案内され、白色拡散板照明光R2として白色拡散板30
に照射される。
【0040】試料28に照射された試料照明光R1の所
定の受光方向への反射光である試料反射光B1は分光器
16に導かれる。同様に、白色拡散板30に照射された
白色拡散板照明光R2の所定の受光方向への反射光であ
る白色拡散板反射光B2も分光器16に導かれる。
【0041】このとき、試料照明光R1および白色拡散
板照明光R2は、入射角を固定することができ、また自
在に可変することもできる。一方、試料反射光B1およ
び白色拡散板反射光B2は、受光角(反射角)を入射角
とは独立して自在に可変することができる。
【0042】試料反射光B1は、必要により第1減光板
32を介して第1受光ミラー36によりセクター40に
案内される。セクター40を通過した試料反射光B1は
受光レンズ42とスリット44とを介して回折格子46
に導かれ、所定の波長毎に分光された後、受光素子48
により光電変換される。同様に、白色拡散板反射光B2
も、第2減光板34、第2受光ミラー38、セクター4
0、受光レンズ42、スリット44、回折格子46、受
光素子48により光電変換される。そして、これらの信
号がパワーメータに入力されると、試料32の信号レベ
ルが白色拡散板34の信号レベルで補正されて、パワー
メータから試料32の反射率強度に応じた電力値が出力
される。得られる反射率強度データは、パソコンで演算
処理されあるいは出力処理される。
【0043】変角分光測色装置10の測定波長範囲は3
90〜730nm、測定波長間隔は10nm毎、波長精
度は1nm(580nmにおいて)、測色方式はダブル
ビーム方式である。また、変角分光測色装置を用いた本
実施例における測定条件は、光源がD65、照射面積が
600mm(15mm×40mm)、視野角度が10
°、受光面積が490mm(直径25mmの円形)で
ある。
【0044】変角分光測色装置10で得られる測色デー
タ(変角分光反射率データ)は、波長および受光角の各
変数によって規定されており、記憶媒体に、マトリクス
表形式に記述して格納し、適宜プリント出力することが
できる。また、測色データは、変角分光反射率分布に基
づいて3次元コンピュータグラフィックソフトウエアに
より3次元の形状曲面にレンダリングされた画像をディ
スプレイ出力することもでき、また、2次元の曲線画像
をディスプレイ出力することもできる。
【0045】つぎに、変角分光測色装置10を用いた本
実施の形態例に係る光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別
方法について、図2〜図21を参照して説明する。
【0046】まず、測色角度について図2を参照して説
明する。
【0047】図2中左上方から45°の入射角で光を入
射した場合を例にとって説明する。このとき、試料の表
面に入射して得られる反射光は、一般に反射角といわれ
る、この場合45°の角度の反射光に最大の反射率強度
を持ちながら、その前後の角度で急峻に反射率強度を減
衰しながら、広い角度で弱い反射率強度を持つ反射光と
して観測することができる。
【0048】ここでは、一般に反射角といわれるものを
正反射角よぶ。また、広い角度で反射光を観測するとき
の反射光を受光とよび、このときの反射角を受光角とよ
ぶ。また、受光角は、正反射角を基準として、この正反
射角に一致する受光角を0°として、正反射角以外の反
射角(受光角)については、図2中反時計回り方向につ
いて負の符号を付して角度を表示する。したがって、図
2において、例えば、受光角−15°とは、一般的な意
味の反射角でいえば30°であり、受光角−75°と
は、法線を基準として入射角側に30°の位置、すなわ
ち、正反射角に正の符号を付すのに対応させると法線を
基準として−30°となる。
【0049】一般に、正反射角(受光角0°)に近い−
5〜−25°の受光角の領域をハイライト領域といい、
−25°を超える受光角の領域をシェード領域という。
ここでは、シェード領域は−25〜−120°の受光角
の領域をいうものとする。
【0050】なお、塗膜を測色する本実施の形態例の方
法においては、人工光であるハロゲンランプの光をその
まま強い反射率強度で反射する受光角0°で受光を行う
ことは意味がなく、この受光角0°を除いた、反射率強
度の小さい領域でのみ受光を行って反射光データを採取
し、あるいは、受光角0°で受光した反射光データを除
いてデータ処理を行う。
【0051】つぎに、光輝材含有塗膜の光輝材種類の識
別方法について説明する。
【0052】識別対象の塗膜は、光輝材含有塗膜として
2種類を選定し、ここではメタリック塗膜およびマイカ
塗膜とよぶ。さらに光輝材を含まない塗膜として1種類
を選定し、ここではソリッド塗膜とよぶ。
【0053】上記3種類の塗膜は、各成分の配合条件を
凡そ以下のとおりに変えて多数の配合条件の異なる試料
を調製した。
【0054】メタリック塗膜は、ビヒクルとしてのアク
リル・メラミン樹脂と、非干渉性光輝性顔料としてのア
ルミニウムフレーク顔料とをベース塗料の主成分として
調製したものである。これに例えば青色としてのフタロ
シアニンブルー系顔料、赤色としてのキナクリドン系顔
料等の各色の着色顔料を配合して各色の色味を持たせる
とともに、アルミニウムフレーク顔料の配合率をアクリ
ル・メラミン樹脂(固形分)100質量部に対して0.
5〜30質量部の範囲内で変えて、光学的効果の異なる
多数のメタリック塗膜試料を調製した。
【0055】マイカ塗膜は、ビヒクルとしてのアクリル
・メラミン樹脂と、干渉性光輝性顔料としての干渉マイ
カ顔料とをベース塗料の主成分として調製したものであ
る。これに例えば青色としてのフタロシアニンブルー系
顔料、赤色としてのキナクリドン系顔料等の各色の着色
顔料を配合して各色の色味を持たせるとともに、干渉マ
イカ顔料の配合率をアクリル・メラミン樹脂(固形分)
100質量部に対して0.5〜30質量部の範囲内で変
えて、光学的効果の異なる多数のマイカ塗膜試料を調製
した。
【0056】ソリッド塗膜は、ビヒクルとしてのポリエ
ステル・メラミン樹脂をベース塗料の主成分として調製
したものである。これに例えば青色としてのフタロシア
ニンブルー系顔料、赤色としてのキナクリドン系顔料等
の各色の着色顔料を配合して各色の色味を持たせて、光
学的効果の異なる多数のソリッド塗膜試料を調製した。
【0057】そして、それぞれの試料について、受光角
を−10〜−120°の範囲でおよび波長を390〜7
30nmの範囲でそれぞれ変えて反射率強度データを得
た。
【0058】得られる反射率強度データを各種の表示方
式で整理した。各表示方式による表示内容について、メ
タリック(シルバーメタリック)塗膜の1試料の場合を
例にとって図3〜図6を参照して説明する。
【0059】図3は、得られる反射率強度データについ
て、波長を行におよび受光角を列にとって、反射率強度
を行列(マトリクス)表示したものである。なお、受光
角の−符号は、図3をはじめとして以下の他のデータ
(各図)において表示を省略している。ここで、反射率
強度の値は、参照白板の反射率に対する試料の反射率の
比率で定義される。これは、以下の他のデータにおいて
も同じである。この場合、反射率強度は、当然に、受光
角の小さい側に相対的に大きな値を示すとともに、この
場合、全波長域において略同じ値を示す。
【0060】図4は、図3の行列データに基づいて、反
射率強度分布を3次元的に表示したものである。この場
合10nmの波長間隔で求めた等波長線を連続化してみ
ると、曲面状の反射率強度分布パターンが得られる。
【0061】図5は、得られる反射率強度データについ
て、受光角を横軸に、および反射率強度を縦軸にとって
反射率強度分布(変角反射率強度分布)を平面的に表示
したものである。また、図6は、得られる反射率強度デ
ータについて、波長を横軸に、および反射率強度を縦軸
にとって反射率強度分布(分光反射率強度分布)を平面
的に表示したものである。
【0062】つぎに、各種類の塗膜の代表的な試料につ
いて、波長または受光角のうちのいずれか一方を固定し
て平面的に表示した反射率強度分布パターンを比較し
て、各塗膜ごとの反射率強度分布パターン特徴を考察す
る。
【0063】まず、波長と反射率強度との関係をみる。
ここでは、簡単化のために、−15°および−75°の
2つの受光角について比較した。
【0064】メタリック(ブルーメタリック)塗膜の場
合、図7に示すように、受光角−15°および受光角−
75°のいずれについても、波長450nm付近および
波長650nm付近の2箇所に反射率強度のブロードな
ピークが見られる。この、反射率強度パターンの挙動
は、非干渉性光輝材含有塗膜の場合、受光角を変えても
干渉効果としての光学的効果が得られないことから説明
できる。
【0065】マイカ(ブルーマイカ)塗膜の場合、図8
に示すように、反射率強度は、受光角−15°について
は波長440nm付近にピークが、また、波長600n
m付近にボトムピークが見られるのに対して、受光角−
75°については波長400nm付近にピークが見ら
れ、高波長側に750nmの波長まで続く直線的なテー
リングが見られる。この、反射率強度パターンの挙動
は、干渉性光輝材含有塗膜の場合、受光角をハイライト
領域とシェード領域とで違えてみたときに、干渉効果と
しての光学的効果により領域による色味の発現が顕著に
異なることから説明できる。
【0066】ソリッド(ブルー)塗膜の場合、図9に示
すように、反射率強度は、波長460nm付近に受光角
−15°および受光角−75°の両方とも重なったピー
クが見られる。また、反射率強度は、波長550nm付
近をボトムとしてその後略直線的に増加しているが、そ
の値は一般に反射率強度の大きくなる受光角−15°の
ものの方がここでも大きい。この、反射率強度パターン
の挙動は、光輝材を含まない塗膜はどの角度から見ても
同じ色合いに見え、反射率強度の受光角による変化が殆
どないことによるものと考えられる。
【0067】つぎに、波長を固定して、受光角と反射率
強度との関係をみる。ここでは、簡単化のために、各波
長の反射率強度を平均化したものについて比較した。
【0068】図10に示すように、同一の受光角におけ
る反射率強度の値は、塗膜の種類ごとに異なる。ここで
は、分布パターンを識別する観点から、反射率強度の絶
対値を無視して、図11に示すように、受光角−120
°において縦軸の反射率強度の高さを揃えて、3つの塗
膜の反射率強度分布を重ねて表示した。
【0069】低受光角側で略重なる3つの塗膜の反射率
強度分布は、ソリッド塗膜を基準にすると、メタリック
塗膜は受光角−80°付近から、また、マイカ塗膜は受
光角−45°付近から、それぞれ乖離しはじめ、受光角
−15°付近でソリッド塗膜から最も乖離することがわ
かった。
【0070】以上の知見に基づき、3つの塗膜の反射率
強度分布パターンを最も識別し易い条件として、以下に
説明する、変角指標および分光指標の2つの指標を設定
する。 ここで、変角指標とは、受光角を変数とする変
角反射率データを数値処理して求めた指標であり、分光
指標とは、波長を変数とする反射率データを数値処理し
て求めた指標である。
【0071】ソリッド(ブルー)塗膜の代表試料を例に
とり、図12〜図21を参照して数値処理手順を説明す
る。
【0072】まず、図12の行列表を元に反射率強度の
値を対数変換する。この場合、反射率強度の値は全て
1.0以下であり対数値は負となるため、簡単化のため
に負符号を外す(絶対値を求める。図13)。また、各
反射率強度の値は、小数点第2位以下の数字が省略され
ているが、数値計算は小数点第3位までを有効数字とし
て行っている。なお、図13を含む以下の各図では一部
の数値のみを抽出して示す。
【0073】ついで、1つの受光角での各波長における
反射率強度(対数の絶対値。以下、単に反射率強度とい
う。)のうちの最大値を求め(図14)、各波長におけ
る反射率強度の値をこの最大値で除して正規化する(図
15)。
【0074】ここでは、指標化を行うための以下の数値
処理を簡略化するために、受光角の値として2値を選択
する。探索的に種々の受光角の組み合わせ条件について
検討した結果、好ましい受光角としてハイライト領域の
−15°およびシェード領域の−75°を選択した。そ
して、各波長ごとに、受光角−75°の反射率強度の値
と受光角−15°の反射率強度の値の差の絶対値を求め
る(図16)。これにより、各波長における反射率強度
について、受光角の違いによる影響を相殺し(受光角依
存性を取り除き)、平均化あるいは規準化して、波長を
変数としたときの反射率強度分布、言い換えれば分光反
射率強度分布を抽出したことになる。
【0075】最後に、受光角−75°および受光角−1
5°のそれぞれについて反射率強度の値の絶対値の総和
を求める(図17)。そして得られた値(総和値)を分
光指標と定義する。ここでは、分光指標は0.6であ
る。
【0076】上記の分光指標と同様の考え方で変角指標
を求める。
【0077】この場合、数値処理を簡略化するために、
探索的に種々の受光角および波長の組み合わせ条件につ
いて検討した結果、代表的な受光角として−15°、−
25°、−45°、−75°および−110°を選択
し、代表的な波長として400nm、500nm、60
0nmおよび700nmを選択した。そして、各波長の
反射率強度の値を対数変換する(図18)。
【0078】ついで、各受光角ごとに各波長の反射率強
度の値(対数値)の平均値を求める(図19)。これに
より、反射率強度の値に対する波長の影響(波長依存
性)が取り除かれたことになる。すなわち、反射率強度
について塗膜の色味依存性が取り除かれたといってもよ
い。これにより、受光角を変数としたときの反射率強度
分布、言い換えれば変角反射率強度分布を抽出したこと
になる。
【0079】ついで、各受光角における反射率強度の値
(対数値)の平均値を受光角−110°の反射率強度の
値で除して、正規化する(図20)。
【0080】最後に、各受光角における反射率強度、言
い換えれば変角反射率強度の値の平均値(正規化済みの
値)の総和を求める(図21)。但し、この場合、受光
角−45°の値については7倍の重み付けを行う。そし
て得られた値(総和値)を変角指標と定義する。ここで
は、変角指標は10.2である。
【0081】全試料について、分光指標および変角指標
のそれぞれの値を求めて図22に一覧表で示すととも
に、その結果を図23に散布図で示した。
【0082】図23より、メタリック塗膜、マイカ塗膜
およびソリッド塗膜の3種類の塗膜種類ごとに試料のポ
ジションが略完全に分離していることがわかる。すなわ
ち、凡そ、メタリック塗膜の各試料は、変角指標が3〜
7、分光指標が0〜10の各範囲内に分布し、マイカ塗
膜の各試料は、変角指標が7〜10、分光指標が0〜2
0の各範囲内に分布し、ソリッド塗膜の各試料は、変角
指標が9〜12、分光指標が0〜4の各範囲内に分布し
ていることがわかる。したがって、分光指標および変角
指標に基づいて光輝材の種類あるいは光輝材の有無を識
別できることがわかる。特に、変角指標軸側において、
3種類の塗膜種類ごとに試料のポジションが略完全に分
離しているため、分光指標を用いることなく変角指標の
みを用いて光輝材の種類あるいは光輝材の有無を識別で
きることがわかる。
【0083】なお、各塗膜の試料群は、それぞれ色相が
大きくことなるものを含むが、図23の散布図において
アトランダムに分布していることが確認できた。すなわ
ち、分光指標は、上記の数値処理手順を経て色相依存性
を打ち消すように正規化されていることが確認できた。
【0084】以上説明した本実施の形態例に係る光輝材
含有塗膜の光輝材種類の識別方法における分光指標およ
び変角指標の算出方法は、一例に過ぎないことは言うま
でもない。必要に応じてさらに適宜の統計的処理手法等
を加えることができる。
【0085】また、本発明の光輝材含有塗膜の光輝材種
類の識別方法は、コンピュータカラーマッチング(CC
M)のプログラムの一部として用いる応用展開が可能で
ある。
【0086】
【発明の効果】本発明に係る光輝材含有塗膜の光輝材種
類の識別方法によれば、塗膜の表面に光を所定の入射角
で照射し、複数の受光角でそれぞれ複数の波長の反射光
を受光して変角分光反射率を測定し、得られた変角分光
反射率データの反射率強度分布パターンに基づいて、塗
膜に含有される光輝材の種類または光輝材の含有の有無
を識別するため、塗膜に含有される光輝材の種類または
光輝材の含有の有無を有効に識別することができる。
【0087】また、本発明に係る光輝材含有塗膜の光輝
材種類の識別方法によれば、変角分光反射率データのう
ちの受光角を変数とする変角反射率データを数値処理し
て求めた変角指標および変角分光反射率データのうちの
波長を変数とする分光反射率データを数値処理して求め
た分光指標の2つの指標の相関情報に基づいて光輝材の
種類または光輝材の含有の有無を識別するため、好適に
上記発明の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例に係る光輝材含有塗膜の光輝材
種類の識別方法において使用する変角分光測色装置の概
略構成を示す図である。
【図2】測色角度を説明するための図である。
【図3】波長および受光角を行列にとった反射率強度の
値の行列図の一例である。
【図4】波長、受光角および反射率強度を3軸にとって
反射率強度分布を3次元的に表示した図の一例である。
【図5】受光角および反射率強度を2軸にとって反射率
強度分布を2次元的に表示した図の一例である。
【図6】波長および反射率強度を2軸にとって反射率強
度分布を2次元的に表示した図の一例である。
【図7】メタリック塗膜の代表試料について、波長およ
び反射率強度を2軸にとって反射率強度分布を2次元的
に表示した図である。
【図8】マイカ塗膜の代表試料について、波長および反
射率強度を2軸にとって反射率強度分布を2次元的に表
示した図である。
【図9】ソリッド塗膜の代表試料について、波長および
反射率強度を2軸にとって反射率強度分布を2次元的に
表示した図である。
【図10】メタリック塗膜、マイカ塗膜およびソリッド
塗膜の角塗膜の代表試料について、受光角および反射率
強度を2軸にとって反射率強度分布を2次元的に表示し
た図である。
【図11】図10の反射率強度分布について、各代表試
料の受光角−120°における反射率強度の高さを揃え
て表示した図である。
【図12】本実施の形態例に係る光輝材含有塗膜の光輝
材種類の識別方法を説明するためのものであり、ソリッ
ド塗膜の代表試料を例にとり、波長および受光角を行列
にとった反射率強度の値を示す行列図である。
【図13】図12の行列図から、さらに反射率強度の値
を対数変換してその絶対値を求めた状態を示す行列図で
ある。
【図14】図13の行列図から、さらに1つの受光角で
の各波長における反射率強度のうちの最大値を求めた状
態を示す行列図である。
【図15】図14の行列図から、さらに各波長における
反射率強度の値をこの最大値で除して正規化した状態を
示す行列図である。
【図16】図15の行列図から、さらに各波長ごとに、
受光角−75°の反射率強度の値と受光角−15°の反
射率強度の値の差の絶対値を求めた状態を示す行列図で
ある。
【図17】図16の行列図から、最後に、受光角−75
°および受光角−15°のそれぞれについて分光反射率
強度の値の絶対値の総和を求めた状態を示す行列図であ
る。
【図18】本実施の形態例に係る光輝材含有塗膜の光輝
材種類の識別方法を説明するためのものであり、ソリッ
ド塗膜の代表試料を例にとり、各波長の反射率強度の値
を対数変換した状態を示す行列図である。
【図19】図18の行列図から、ついで、各受光角ごと
に各波長の反射率強度の値の平均値を求めた状態を示す
行列図である。
【図20】図19の行列図から、ついで、各受光角にお
ける反射率強度の値の平均値を受光角−110°の反射
率強度の値で除して、正規化した状態を示す行列図であ
る。
【図21】図20の行列図から、最後に、各受光角にお
ける反射率強度の値の平均値の総和を求めた状態を示す
行列図である。
【図22】分光指標および変角指標のそれぞれの値を求
めた結果を各塗膜種類毎にまとめて示す表図である。
【図23】全試料について、分光指標および変角指標の
それぞれの値を求めた結果をまとめて示す散布図であ
る。
【符号の説明】
10 変角分光測色装置 12 照光器 14 試料回転台 16 分光器 18 ハロゲンランプ 20 第1投光ミラー 22 第2投光ミラー 24 第1投光レンズ 26 第2投光レンズ 24、26を有する。 28 試料 30 白色拡散板 32 第1減光板 34 第2減光板 36 第1受光ミラー 38 第2受光ミラー 40 セクター 42 受光レンズ 44 スリット 46 回折格子 48 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA05 BB08 BB10 BB15 DD13 EE02 EE11 EE13 FF09 GG10 HH02 JJ05 JJ11 JJ13 JJ25 KK01 MM01 MM10 MM14 PP04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜の表面に光を所定の入射角で照射
    し、複数の受光角でそれぞれ複数の波長の反射光を受光
    して変角分光反射率を測定し、得られた変角分光反射率
    データの反射率強度分布パターンに基づいて、塗膜に含
    有される光輝材の種類または光輝材の含有の有無を識別
    することを特徴とする光輝材含有塗膜の光輝材種類の識
    別方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の受光角は、正反射角に近いハ
    イライト領域の角度であることを特徴とする請求項1記
    載の光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の受光角は、前記入射角に近い
    シェード領域の角度をさらに含むことを特徴とする請求
    項2記載の光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法。
  4. 【請求項4】 前記入射角が略45°であり、前記ハイ
    ライト領域の受光角が略−15°であり、前記シェード
    領域の受光角が略−75°であることを特徴とする請求
    項3記載の光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法。
  5. 【請求項5】 前記変角分光反射率データのうちの受光
    角を変数とする変角反射率データを数値処理して求めた
    変角指標に基づいて光輝材の種類または光輝材の含有の
    有無を識別することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方
    法。
  6. 【請求項6】 前記変角分光反射率データのうちの受光
    角を変数とする変角反射率データを数値処理して求めた
    変角指標および該変角分光反射率データのうちの波長を
    変数とする分光反射率データを数値処理して求めた分光
    指標の2つの指標の相関情報に基づいて光輝材の種類ま
    たは光輝材の含有の有無を識別することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の光輝材含有塗膜の光
    輝材種類の識別方法。
  7. 【請求項7】 前記複数の波長は、400〜700nm
    の範囲内から選択されることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の光輝材含有塗膜の光輝材種類の
    識別方法。
  8. 【請求項8】 前記光輝材の種類が、干渉性光輝材顔料
    および非干渉性光輝材顔料であることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の光輝材含有塗膜の光輝
    材種類の識別方法。
  9. 【請求項9】 前記干渉性光輝材顔料が干渉マイカ顔料
    であり、前記非干渉性光輝材顔料がアルミニウムフレー
    ク顔料であることを特徴とする請求項8記載の光輝材含
    有塗膜の光輝材種類の識別方法。
JP2002100163A 2002-04-02 2002-04-02 光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法 Pending JP2003294622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002100163A JP2003294622A (ja) 2002-04-02 2002-04-02 光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002100163A JP2003294622A (ja) 2002-04-02 2002-04-02 光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003294622A true JP2003294622A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29241255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002100163A Pending JP2003294622A (ja) 2002-04-02 2002-04-02 光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003294622A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008268190A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Byk-Gardner Gmbh 表面特性の決定
KR20150074172A (ko) * 2012-10-26 2015-07-01 피피지 인더스트리즈 오하이오 인코포레이티드 반사각 데이터를 이용한 도장면의 텍스처 분석
JP2016535851A (ja) * 2013-11-08 2016-11-17 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. ケプラーの惑星運動の法則を使用するコーティングされた表面のテクスチャ分析
JP2016535849A (ja) * 2013-11-08 2016-11-17 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. 静電計算を使用するコーティングされた表面のテクスッチャ分析
WO2017188085A1 (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 コニカミノルタ株式会社 光分析装置及び光分析方法
JP2018523816A (ja) * 2016-07-13 2018-08-23 サー、チャン−イル 材質認識照明システム及びそれを用いた材質認識方法
JP2019053092A (ja) * 2014-10-28 2019-04-04 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. 輝色を用いた複合コーティング混合物の色素識別
WO2020145023A1 (ja) * 2019-01-10 2020-07-16 コニカミノルタ株式会社 光学特性解析装置及びプログラム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9404858B2 (en) 2007-03-22 2016-08-02 Byk-Gardner Gmbh Method and apparatus for determination of surface properties of coatings by determining contrast of an evaluated image
JP2008268190A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Byk-Gardner Gmbh 表面特性の決定
KR101725700B1 (ko) * 2012-10-26 2017-04-10 피피지 인더스트리즈 오하이오 인코포레이티드 반사각 데이터를 이용한 도장면의 텍스처 분석
KR20150074172A (ko) * 2012-10-26 2015-07-01 피피지 인더스트리즈 오하이오 인코포레이티드 반사각 데이터를 이용한 도장면의 텍스처 분석
TWI497052B (zh) * 2012-10-26 2015-08-21 Ppg Ind Ohio Inc 使用鏡面角度資料之塗面質地分析之方法、系統、設備及非暫時性電腦可讀媒體
JP2018112563A (ja) * 2013-11-08 2018-07-19 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. ケプラーの惑星運動の法則を使用するコーティングされた表面のテクスチャ分析
JP2016535849A (ja) * 2013-11-08 2016-11-17 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. 静電計算を使用するコーティングされた表面のテクスッチャ分析
JP2016535851A (ja) * 2013-11-08 2016-11-17 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. ケプラーの惑星運動の法則を使用するコーティングされた表面のテクスチャ分析
US10545130B2 (en) 2013-11-08 2020-01-28 Ppg Industries Ohio, Inc. Texture analysis of a coated surface using electrostatics calculations
JP2019053092A (ja) * 2014-10-28 2019-04-04 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. 輝色を用いた複合コーティング混合物の色素識別
WO2017188085A1 (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 コニカミノルタ株式会社 光分析装置及び光分析方法
JPWO2017188085A1 (ja) * 2016-04-27 2019-02-28 コニカミノルタ株式会社 光分析装置及び光分析方法
US10648910B2 (en) 2016-04-27 2020-05-12 Konica Minolta, Inc. Optical analysis device and optical analysis method
JP2018523816A (ja) * 2016-07-13 2018-08-23 サー、チャン−イル 材質認識照明システム及びそれを用いた材質認識方法
US10451547B2 (en) 2016-07-13 2019-10-22 Deediim Sensors Inc. Illumination system for recognizing material and method of recognizing material using the same
WO2020145023A1 (ja) * 2019-01-10 2020-07-16 コニカミノルタ株式会社 光学特性解析装置及びプログラム
JPWO2020145023A1 (ja) * 2019-01-10 2021-11-18 コニカミノルタ株式会社 光学特性解析装置及びプログラム
JP7380596B2 (ja) 2019-01-10 2023-11-15 コニカミノルタ株式会社 光学特性解析装置及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1880196B1 (en) Measuring an appearance property of a surface using a spatially under-sampled bidirectional reflectance distribution function
Rosi et al. Recent trends in the application of Fourier Transform Infrared (FT-IR) spectroscopy in Heritage Science: From micro-to non-invasive FT-IR
CN104769419B (zh) 通过视觉和/或仪器技术对涂料表面进行多角度的颜色、不透明度、颜料表征和纹理分析
Fonseca et al. Seeing red: towards an improved protocol for the identification of madder-and cochineal-based pigments by fiber optics reflectance spectroscopy (FORS)
JP3631365B2 (ja) 変角分光反射率の測定方法
JP6185072B2 (ja) 反射角データを用いた塗装表面のテクスチャ分析
JP2000515636A (ja) 顔料添加された特殊効果の色調の色処方を算出する方法
JP6766875B2 (ja) 積層塗膜及び塗装物
Hébert et al. Fundamentals of optics and radiometry for color reproduction
US7990536B2 (en) System and method for measuring reflectance of object
JP2003294622A (ja) 光輝材含有塗膜の光輝材種類の識別方法
JP2006284601A (ja) コンピュータグラフィックス画像データから塗料配合を推定する方法
JPH1010045A (ja) メタリツク塗膜の光学的性質を決定する方法
Beuckels et al. Development of an image-based measurement instrument for gloss characterization
Seubert et al. The characterization and effects of microstructure on the appearance of platelet–polymer composite coatings
Cousins et al. The use of microspectrophotometry for the identification of pigments in small paint samples
Pointer et al. A new goniospectrophotometer for measuring gonio‐apparent materials
JP2004271467A (ja) メタリック塗色における意匠性の評価方法及び塗装物品
Agate et al. Polymer Color Intelligence: Effect of Materials, Instruments, and Measurement Techniques–A Review
Martínez Domingo et al. Spectral information to get beyond color in the analysis of water-soluble varnish degradation
Walker et al. Influence of image density and interfacial surfaces on ER-FTIR spectra of 19th century photographic print processes
Stoecklein The role of colour and microscopic techniques for the characterisation of paint fragments
JPH10227696A (ja) コンピュータグラフィックス画像データから塗料配合を推定する方法
JPH10246671A (ja) 測色用塗板の作成方法及び測色用塗板
Zou et al. Non-Destructive Prediction of the Mixed Mineral Pigment Content of Ancient Chinese Wall Paintings Based on Multiple Spectroscopic Techniques