JP2003294595A - 塗抹棒及び塗抹棒付き採検体管 - Google Patents

塗抹棒及び塗抹棒付き採検体管

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JP2003294595A
JP2003294595A JP2002099041A JP2002099041A JP2003294595A JP 2003294595 A JP2003294595 A JP 2003294595A JP 2002099041 A JP2002099041 A JP 2002099041A JP 2002099041 A JP2002099041 A JP 2002099041A JP 2003294595 A JP2003294595 A JP 2003294595A
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Sadao Sato
貞夫 佐藤
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TOYO KIZAI KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗抹部に検体が一様に付着する塗抹棒及び塗
抹棒付き採検体管を提供する。 【解決手段】 検体を付着させて該付着した検体を培地
に塗抹する塗抹棒において、前記検体が付着する塗抹部
24と、塗抹部24を一端に配置した支持棒部23とを
備え、塗抹部24の表面は親水性を有する塗抹棒。塗抹
部の表面は親水性を有するので、塗抹部に検体が一様に
付着する。検体は典型的には水溶性である。また、塗抹
部24は、プラズマ照射を行うことにより親水性を付与
されたものとしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗抹棒及び塗抹棒
付き採検体管に関し、特に検体が付着する塗抹部を備え
た塗抹棒及び検体を収納する容器と検体が付着する塗抹
棒を備える塗抹棒付き採検体管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の便の中に存在する菌を検査する
際、検体としての便を採取するには、従来から、塗抹棒
を備えた採便管が用いられていた。このような採便管で
は、塗抹棒に便を付着させ、これを容器に収納してい
た。この便の収納された採便管は検査場に運ばれ、そこ
で容器から塗抹棒が取り出される。
【0003】取り出された塗抹棒の先端にある塗抹部
が、寒天等によって固められた平板状培地に接するよう
にして、塗抹棒を一気に所定の塗抹パターンで摺動しつ
つ擦り付ける。このようにして、塗抹棒に付いた検体に
より培地の表面に塗抹パターンが描かれ、そのパターン
跡に分離コロニーが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の塗
抹棒によれば、ややもすると塗抹部に便が一様に付着せ
ず図1(a)に示すように、塗抹部にまだらに付着する
ことがあった。このように付着すると、採便量が一定に
定まらず、また培地の表面に形成される分離コロニーが
きれいなパターンにならないという問題があった。
【0005】そこで本発明は、塗抹部に検体が一様に付
着する塗抹棒及び塗抹棒付き採検体管を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による塗抹棒21は、例えば図
1に示すように、検体を付着させて該付着した検体を培
地に塗抹する塗抹棒において;前記検体が付着する塗抹
部24と;塗抹部24を一端に配置した支持棒部23と
を備え;塗抹部24の表面は、親水性を有する。
【0007】前記支持棒部23の他端に配置されたつま
み部25を備えるようにしてもよい。検体は典型的には
水溶性である。あるいは水溶液中に存在する。水溶液中
に存在するとは、コロイド液、ゲル中に存在する場合も
含む。
【0008】このように構成すると、塗抹部の表面は親
水性を有するので、塗抹部に検体が一様に付着する。
【0009】また請求項2に記載のように、請求項1に
記載の塗抹棒では、塗抹部24は、プラズマ照射を行う
ことにより親水性を付与されたものとしてもよい。
【0010】前記目的を達成するために、請求項3に係
る発明による塗抹棒は、例えば図1、図5に示すよう
に、検体を付着させて該付着した検体を培地に塗抹する
塗抹棒21において;前記検体が付着する塗抹部24
と;塗抹部24を一端に配置した支持棒部23とを備
え;塗抹部24の表面には、親水基が形成される。
【0011】支持棒部23の他端に配置されたつまみ部
25を備えるようにしてもよい。親水基は、例えば水酸
基(−OH)、カルボキシル基(−COOH)である。
【0012】前記目的を達成するために、請求項4に係
る発明による塗抹棒は、検体を付着させて該付着した検
体を培地に塗抹する塗抹棒21において;前記検体が付
着する塗抹部24と;塗抹部24を一端に配置した支持
棒部23とを備え;塗抹部24は、親水性樹脂により形
成される。
【0013】さらに支持棒部23の他端に配置されたつ
まみ部25を備えるものとしてもよい。
【0014】このように構成すると、塗抹部24は、親
水性樹脂により形成されるので、塗抹部に検体が一様に
付着する。
【0015】前記目的を達成するために、請求項5に係
る発明による採検体管は、例えば図2に示すように、請
求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の塗抹棒21
と;一端が開口し他端に底部13が形成されて閉じた円
筒状の、塗抹棒21が前記開口された一端から挿入さ
れ、塗抹部24を収納する容器11と;容器11に収納
され、塗抹棒21が容器11に挿入されたとき、塗抹部
24を浸漬するキャリブレア31とを備える。
【0016】前記目的を達成するために、請求項6に係
る発明による採検体管は、例えば図2に示すように、検
体を付着させて該付着した検体を培地に塗抹する塗抹棒
21であって、前記検体が付着する塗抹部24と、塗抹
部24を一端に配置した支持棒部24とを有する塗抹棒
21と;一端が開口し他端に底部13が形成されて閉じ
た円筒状の、塗抹棒21が前記開口された一端から挿入
され、塗抹部24を収納する容器11と;容器11に収
納され、塗抹棒21が容器11に挿入されたとき、塗抹
部24を浸漬するキャリブレア31とを備え;塗抹部2
4は、キャリブレア31により親水性を付与される。
【0017】塗抹棒21は、支持棒部23の他端に配置
されたつまみ部25を有するものとしてもよい。キャリ
ブレア31は、例えば、寒天で構成され、その中に界面
活性剤を含んで構成される。寒天はウルトラ寒天(商品
名)を用いるとよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。図1の(a)は、
従来の塗抹棒の塗抹部に検体がまだらに付着している状
態を示す正面図である。(b)は、本発明による実施の
形態の塗抹部に検体が一様に付着した状態を示す正面図
である。
【0019】発明者は、研究の結果、塗抹部に検体が一
様に付着しないのは、塗抹部が疎水性(撥水性(はっす
いせい)ともいう)を有する場合であり、検体を一様に
付着させるには、塗抹部に親水性を持たせればよいとの
知見を得た。
【0020】図2の断面図を参照して、塗抹棒及び塗抹
棒付き採検体管を説明する。(a)は、容器を断面して
示した、採検体管としての採便管10の正面図である。
採便管10は、容器11の底部13を下にして垂直方向
に立てた状態で示されている。図中、一端が開口端部1
2として上方に開口し、他端が底部13として形成され
て閉じた円筒状の容器11中に、塗抹棒21が挿入され
ている。塗抹棒21は、装着部22と装着部22を伸延
する支持棒部23と支持棒部23の先端に形成された塗
抹部24を含んで構成されている。図中、装着部22の
上方には、つまみ部25が形成されている。また本実施
の形態では、つまみ部25、装着部22、支持棒部2
3、塗抹部24は、一つの材料で一体に形成されてい
る。
【0021】つまみ部25、装着部22、容器11の装
着状態を示すために、開口端部12近傍を拡大して
(b)に示す。(b)では、容器11の開口部の肩部1
1aが分かりやすいように、つまみ部25の一部を切り
欠いて示している。また容器11だけを断面して示して
いる。また塗抹部24の拡大図を(c)に示す。塗抹部
24の先端の丸みが分かりやすいように先端部を断面し
て示している。
【0022】つまみ部25は、塗抹棒21を操作する際
に、指でつまむ部分である。つまみ部25は、円筒形状
をしており、つまむ際に滑らないように、また操作し易
いように、周囲にローレットが切ってある。即ち、本実
施の形態では、円筒の中心軸線AXに平行な方向に細か
な溝が切ってある。
【0023】装着部22は、円筒形状をしており、容器
11の開口端部12の内側に僅かなクリアランスをもっ
てしっくりと嵌合されるように形成されている。またつ
まみ部25の開口端部12と接する箇所には、軸線AX
に直交する平面を有する肩部25aが形成されている。
また開口端部12にも、軸線AXに直交する平面を有す
る肩部11aが形成されており、両肩部25aと11a
とが密着することにより、容器11内部を外部から密閉
することができる。ここで肩部25aは、装着部22の
延長であり、本発明で言う装着部22の一部とみる。
【0024】また、装着部22には、肩部25aから軸
線AX方向に一定の距離の位置に装着部22の周囲を巻
くように突起部22aが設けられている。容器11の内
側の、突起部22aに対応する位置には、溝11bが形
成されている。肩部25aから突起部22aまでの距離
よりも、肩部11aから溝11bまでの距離の方が、僅
かに長く形成されているので、塗抹棒21がスナップ動
作により容器11に装着されたときに、突起部22aと
溝11bとが”せる”ことになる。突起部22aと溝1
1bとが”せる”ことによって、肩部25aは肩部11
aに押しつけられ、両肩部がしっかりと密着する。
【0025】なお、突起部22a、22a’は、図1
(a)(b)及び後述の(d)に示すように、装着部2
2の全周に渡って形成されているわけではなく、複数箇
所で途切れている。途切れの数は、2箇所から8箇所が
適切であるが、3箇所から6箇所、例えば4箇所とす
る。このように途切れているので、塗抹棒21を容器1
1に装着する際に、無理なく挿入することができる。こ
のように形成すると、装着部22の硬度が比較的高くて
も無理なく挿入することができる。
【0026】別の形態として、図1(e)に示すよう
に、突起部22a”は、装着部22の全周に渡って形成
されていてもよい。この構造は、装着部22の硬度が比
較的低い場合に適する。特に、装着部22と容器11と
の硬度差が大きい場合に適する。装着部22の硬度が低
いので、突起部22a”が、装着部22の全周に渡って
形成されていても、塗抹棒21を容器11に無理なく挿
入することができる。またこのような構造にすれば、装
着部22が軟らかくても、装着部22が容器11にしっ
かりと装着できる。この構造の突起部22a”は、
(b)に示す場合、(d)に示す場合のいずれについて
も、突起部22a又は突起部22a’と置きかえること
ができる。
【0027】(d)を参照して、実施の形態の変形例を
説明する。これは(b)に対応する部分の部分拡大図で
ある。装着部22’は、円筒形状をしており、容器1
1’の開口端部の内側に僅かなクリアランスをもって嵌
合されるように形成されている。また円筒形の装着部2
2’と支持棒部23の遷位部には、軸線AXに直交する
平面を有する肩部25a’が形成されている。また開口
端部12にも、軸線AXに直交する平面を有する肩部1
1a’が形成されており、両肩部25a’と11a’と
が密着することにより、容器11’内部を外部から密閉
することができる。ここで肩部25a’は、装着部22
の一部である。
【0028】また、装着部22’には、肩部25a’か
ら軸線AX方向に一定の距離の位置に装着部22’の周
囲を巻くように突起部22a’が設けられている。容器
11’の内側の、突起部22a’に対応する位置には、
肩部11b’が形成されている。肩部25a’から突起
部22a’までの距離よりも、肩部11a’から肩部1
1b’までの距離の方が、僅かに短く形成されているの
で、塗抹棒がスナップ動作により容器11’に装着され
たときに、突起部22a’と肩部11b’とが”せる”
ことになる。突起部22a’と肩部11b’とが”せ
る”ことによって、肩部25a’は肩部11a’に押し
つけられ、両肩部がしっかりと密着する。
【0029】但し、肩部11a’は第1の実施の形態と
同様に溝部11aとして形成しても同様の効果が得られ
る。しかしながら、(d)のように肩部として方が、塗
抹棒を容器に挿入し易い。したがって、逆に第1の実施
の形態の容器を変形例のように肩部11b’を形成した
形にしてもよい。
【0030】容器11の材料としては、比較的硬度の高
い例えば、硬質プラスチック、なかでも例えば高密度ポ
リエチレン、高密度ポリプロピレンが用いられる。容器
11に適度な固さがあるので、採便管10を輸送中でも
検体を保護することができる。
【0031】また塗抹棒21の材料としては、容器11
の材料よりも硬度の低い材料が使われる。例えば柔軟性
のあるエラストマーとする。このようにすると、硬度の
高い容器11の肩部11aに軟らかい塗抹棒21の肩部
25aがしっくりと馴染んで、高いシール性を実現でき
る。したがって、採便管10を郵送しても液漏れがなく
定型便で郵送が可能である。
【0032】エラストマーとしては、ポリスチレン系
(硬質層:ポリスチレン、軟質層:ポリブタジエン、ポ
リイソプレン、水素添加ポリブタジエン)、ポリオレフ
ィン系(硬質層:ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質
層:EPDM、ブチルゴム)、PVC系(硬質層:結晶
ポリ塩化ビニル、軟質層:NBR)、ポリエステル系
(硬質層:ポリエステル、軟質層:ポリエーテル)、ポ
リウレタン系(硬質層:ウレタン構造、軟質層:ポリエ
ステル、ポリエーテル)、ポリアミド系(硬質層:ポリ
アミド、軟質層:ポリエステル、ポリエーテル)、ふっ
素ポリマー系(硬質層:ふっ素樹脂、軟質層:ふっ素ゴ
ム)、ホモポリマー系(ポリマー構造;トランスP1)
(硬質層:トランス−1.4−ポリイソプレン、軟質
層:非結晶ポリイソプレン)、ホモポリマー系(ポリマ
ー構造;1,2−PB)(硬質層:シンジオタクチック
1,2ポリブタジエン、軟質層:非結晶ポリイソプレ
ン)、ホモポリマー系(ポリマー構造;修飾ポリマー)
(硬質層:結晶ポリエチレン、軟質層:塩素系ポリエチ
レン)、アイオノマー系(硬質層:金属カルボキシレー
トイオンクラスター、軟質層:非結晶ポリエチレン)、
アロイ系(硬質層:ポリ塩化ビニル ナイロン樹脂、軟
質層:ウレタンエラストマー、NBR)がある。このう
ち、塗抹棒の材料として特に適しているものは、ポリエ
ステル系(硬質層:ポリエステル、軟質層:ポリエーテ
ル)であるが、これに限らない。
【0033】塗抹棒21の材料としては、上記のような
エラストマーに限らず、軟質プラスチック、なかでも例
えば、低密度ポリエチレン、低密度ポリプロピレンとし
てもよい。
【0034】これらの材料に親水性処理を施す。親水性
は、例えば、材料の表面に親水基を形成すること、表面
の汚れ特に油脂分を除去することによって得られる。親
水基としては、典型的には水酸基(−OH)があるが、
カルボキシル基(−COOH)であってもよい。親水性
処理としては、後述するプラズマ照射処理が適してい
る。また表面に界面活性剤を付着させてもよい。界面活
性剤を付着させるには、界面活性剤をキャリブレアに混
入することによって行うのがよい。
【0035】またもともと親水性を有する樹脂を用いる
とよい。親水性樹脂は、コンタクトレンズ用の樹脂、特
にソフトコンタクトレンズ用の材料が適している。例え
ば、PHEMA(ポリハイドロキシエチルメタクリレー
ト)、PVP(ポリビニルピロリドン)である。以上
は、ソフトコンタクト用の樹脂である。
【0036】またシリコン樹脂(有機ポリシロキサンの
総称)、フッ素化合物、PMMA(ポリメチルメタクリ
レート樹脂)、アクリルディグリコールカーボネートを
用いてもよい。以上ハードコンタクトレンズ用の樹脂で
ある。
【0037】容器11の材料の硬度は、比較的高くする
のが好ましい。容器11の硬度が低すぎると、輸送等の
際に内容物を保護できない虞がある。また塗抹棒21の
硬度は、容器11の硬度よりも低くするのが好ましい。
塗抹棒21の硬度が低すぎると、培地を傷つける恐れは
低いが、塗抹棒の腰が弱すぎて塗抹作業がやりにくい。
また硬度が高すぎると、未熟練者による塗抹作業の際に
培地を傷つける虞がある。
【0038】また本発明の実施の形態では、塗抹棒2
1、ひいては装着部22が容器11よりも硬度の低い材
料で作る。
【0039】塗抹棒21の装着部22と容器11との硬
度差が小さすぎると、両者間のシール性の向上を図りに
くい。硬度差をつけることにより、両者間のシール性を
改善することができる。
【0040】装着部22から支持棒部23への遷移部分
22bは、テーパ形状をしており、塗抹棒21を容器1
1に挿入する際の案内として作用し、挿入がスムーズに
行われる。
【0041】テーパ部22bから細い支持棒部23が、
軸線AXに沿って延伸している。また支持棒部23の先
端には塗抹部24が形成されている。塗抹部24は、支
持棒部23との境界である根元24cからゆるいテーパ
で広がり、中央部24bで最も太くなり再度ゆるいテー
パで今度はすぼまり、先端部24aで終わっている。先
端部24aは丸みをおびている。本実施の形態では、す
ぼまるテーパと滑らかにつながる半径Rの球形の一部
(ほぼ半球)に形成されている。半径Rは、支持棒部2
3の太さ半径よりも多少大きい半径となっている。この
ように、塗抹部24は全体として紡錘形をしている。
【0042】なお容器11中には、キャリブレアと呼ば
れる保護液31が、底部13から容器11の深さのほぼ
半ばまで充填されている。保護液31は、検体を保護す
るものであり、寒天をゲル状にしたもの、またはグリセ
リン等が用いられる。キャリブレア31には、栄養分は
含ませない。但し、安定剤として塩化ナトリウム、チオ
グリコール酸ナトリウム、無水燐酸等を加え、PH変動
を抑えるようにする。
【0043】このキャリブレアに界面活性剤を混入し
て、塗抹部に付着させることにより塗抹部に親水性を与
えるとよい。界面活性剤としては、比較的殺菌性がない
ものを用いるのがよい。その点で非イオン系のものが好
ましい。界面活性剤としては、 ポリオキシエチレン ソルビタンオレエート(商品
名:ニューコール82)、 ナトリウム高級アルコールエトキシサルフェート(商
品名:ティカポールNE1270)、ポリオキシエチ
レンオレイルセチルエーテル(商品名:エマルミン7
0)石鹸が挙げられる。このような界面活性剤を寒天
等に均一に混入する。寒天としては、ウルトラ寒天(商
品名)とよばれる製品を用いるとよい。実施例として
ニューコール82をキャリブレアに添加してテストした
が、塗抹部に十分な親水性を付与することができた。ま
た、これをキャリブレアに添加しなかったものと比較し
て、培養結果には差が認められなかった。
【0044】図3を参照して、本実施の形態の採便管1
0の塗抹棒21を用いて培地32に検体を塗抹する方法
を説明する。塗抹部24には、便が薄く一様に付着し
て、キャリブレア31中に突っ込まれて保護され、検査
場に運ばれてくる。検査場では、検査者は、まずつまみ
部25を指でつまんで、容器11から抜き出す。このと
き塗抹棒21を容器11にスナップ動作で嵌合している
場合は、単につまみ部25を容器11から強く引けば抜
き出せる。塗抹棒21を容器11にねじ込んで嵌合して
いる場合は、つまみ部25を容器11に対して相対的に
回転して、ねじを開放し塗抹棒21を容器から抜き出
す。
【0045】培地32は、検体中の微生物を選択的に繁
殖させ検出する栄養源ともいうべきものである。典型的
には、弾性を有する固形状のものであり、シャーレ中に
寒天やゼラチン等で必要な成分を固めて作る。このよう
な平板状の固形培地を、塗抹棒21である程度押しつけ
て、その表面を破損しないように摺動する。本発明の実
施の形態では、特にこの固形平板培地を用いて分離コロ
ニーを形成する場合に有効である。培養は、培地に検体
を塗抹した後24時間程度放置して行う。
【0046】培地組成(成分)は微生物の種類によって
異なるので、検体中の病原菌等の微生物が何であるかを
予知し、事前チェックしてその種類を選ぶことになる。
例えば細菌に対しては、肉汁を混入した寒天又はゼラチ
ン培地等、酵母ではポテト・グルコース寒天培地等、放
線菌ではイースト・麦芽寒天培地、オートミール寒天培
地等である。
【0047】培地では、2〜3種類の微生物が同時的に
繁殖する場合が多い。しかしこのような繁殖状況でも、
形成されるコロニーが分離乃至は単離していれば、色や
その着き方、形状等に差をもって現れるので、判断がし
やすい。
【0048】塗抹は、所定のパターンでもって、培地表
面を摺動する。摺動の圧力、回数、距離については、適
正な分離コロニーが形成されるように決定されるが、特
に圧力は、重要である。これは適正な分離コロニー形成
への影響が大きいからである。
【0049】容器11から抜き出した塗抹棒21のつま
み部25を指でつまんで、塗抹部24を培地32の表面
の塗抹スタート点に押しつける。そのときの押しつけ圧
力は、培地表面の凹みが適正な深さとなるような値とす
る。適正な深さは、培地の種類によっても異なるが、要
は塗抹部24を培地32の表面に摺動させたときに、培
地32が傷つかないで、かつ適正な量の検体が倍地32
の表面に塗抹されるに適した深さとする。
【0050】図3(b)に示すように、支持棒部23は
軟質プラスチックで作られており、また適度な細さに形
成されているので、つまみ部25を指でつまんで、塗抹
部24を培地32の表面に力Fで押しつけると鉛直方向
にHだけ撓む。撓んだときのつまみ部25の中心軸線A
Xと塗抹部24の中心軸線AX1とは、角度θをなす。
このとき軸線AXと培地32表面は角度αをなす。もち
ろん塗抹棒21が容器11に納められているときは、軸
線AXとAX1とは一致している。確認的に言えば、こ
のときは、装着部22、支持棒23、容器11の中心軸
線も軸線AXと一致している。
【0051】角度αは、45度程度が適している。塗抹
棒21の撓み方は、材料の固さ、支持棒部23の太さ、
長さ、塗抹部24の先端の丸み(球状であれば半径Rの
大きさ)、塗抹部24の長さによる。
【0052】塗抹棒21、特に支持棒部23をそのよう
に形成すると、塗抹部24の先端が丸みをおびているこ
ととあいまって、塗抹部24を培地32に押しつけたと
き、培地32を傷つけないだけでなく、塗抹部24を培
地32に摺動させたときも摺動力に逆らわないように、
適度にしなうので、未熟練者が塗抹作業をしたとして
も、倍地32を傷つけることがない。
【0053】本発明の実施の形態の塗抹棒21によれ
ば、塗抹部24に検体が一様に付着しているので、培地
32の表面に細く一様な軌跡をもって検体が塗抹される
ので、倍地32上にきれいな分離コロニーを形成するこ
とができる。
【0054】図4を参照して、疎水性(撥水性)と親水
性について説明する。サンプルの疎水性、親水性を調べ
るには、評価対象の固体サンプルの表面41、42に一
般には液滴、ここでは水滴を滴下して、それを横から観
察する。その水滴の盛り上がりの角度(液を挟む側の角
度)φが接触角と呼ばれる。接触角の値が濡れ性を表わ
す。
【0055】(a)の場合は、接触角φが90度をこえ
ているので、一般にこのサンプル表面41は液滴51に
対して疎水性を有するという。また(b)の場合は、接
触角φが90度より小さいので、一般にこのサンプル表
面42は液滴51に対して親水性を有するという。
【0056】本発明で言う親水性のある表面は、接触角
φが90度以下であり、好ましくは60度以下、さらに
好ましくは30度以下、最も好ましくは10度以下とす
る。
【0057】図5を参照して、疎水性を有する表面と親
水性を有する表面の例を説明する。(a)は、高分子炭
化水素化合物の表面を模式的に示した断面図である。こ
の化合物の表面43には元素の水素が表れているので、
水に対してどちらかといえば疎水性を有し、ここに水滴
53を滴下すると、表面43に対して接触角が90度よ
りも大きくなっている。すなわち疎水性を有する。
【0058】(b)は、高分子炭化水素化合物の水素の
一部が水酸基(−OH)に置き換わった場合の表面を模
式的に示した断面図である。もちろん表面に表れる水素
の全てが水酸基に置き換わっててもよい。この化合物の
表面44には水酸基(−OH)が表れているので、水に
対して親水性を有し、ここに水滴54を滴下すると、表
面44に対して接触角が90度よりも小さくなってい
る。すなわち親水性を有する。水酸基(−OH)のかわ
りに、カルボキシル基(−COOH)であっても、表面
は親水性を表わす。高分子炭化水素化合物に、後述のプ
ラズマ照射をすると親水基が表れるものと考えられる。
【0059】(b)は、固体表面45が親水性を取り戻
す場合を模式的に示す断面図である。固体表面45に汚
れ、特に油脂分を含む汚れ46が付着している場合は、
その表面は全体として疎水性を示す。表面からその汚れ
を除去すると本来の固体表面45の性質が表れて、親水
性を取り戻す。固体表面に、後述のプラズマ照射をする
と汚れを落とす効果があり、親水性を取り戻す場合があ
るものと考えられる。
【0060】図6を参照して、プラズマ照射につき説明
する。プラズマ照射はプラズマ照射器61を用いる。プ
ラズマ照射器としては、例えば(株)キーエンスのプラ
ズマ照射器ST−7000(商品モデル名)を用いると
よい。本機械は、大気中プラズマ方式をとる。
【0061】プラズマ照射するには、高分子炭化水素化
合物製の塗抹棒21のつまみ部25(図6に不図示)を
把持装置で把持する。そして塗抹部24が照射装置の照
射口から約6mmの位置になるように、塗抹棒21を配
置する。そして塗抹棒21を中心軸線AX回りに回転さ
せながら、プラズマ照射器61を作動させる。このよう
にして塗抹部24の回り全周にプラズマを照射する。プ
ラズマ照射時間は、約1秒程度でよい。
【0062】照射された塗抹棒21は、塗抹部24に手
等を触れないように、また紙や布で拭わないように保持
して、採検体管の容器に収納する。容器中のキャリブレ
アに突っ込んで収納する。ここで手を触れたり、紙等で
拭うと親水性が落ちてしまう。
【0063】プラズマ照射による濡れ性向上(親水性向
上)の原理は次のようなものと考えられる。プラズマ照
射では、活性化されたプラズマ粒子が「表面を洗浄・脱
脂する」「表面を粗す」「表面を活性化する」の少なく
とも1つを行う。典型的には、これら3つの作用を同時
に行うことで、対象物の表面を改質し濡れ性を高めると
考えられる。
【0064】(1)まず洗浄効果は、図5(b)を参照
して説明したように、表面に付着している有機物(汚
れ)にプラズマが結合することにより行われる。 (2)粗面効果は、プラズマ粒子により、滑らかな表面
に原子レベルの凹凸ができることにより得られる。 (3)活性効果は、図5(a)を参照して説明したよう
に、プラズマ粒子により、表面の分子結合鎖を分解する
ことにより得られる。高分子炭素化合物の表面は、安定
して液と馴染みにくい状態にある。これがプラズマ粒子
により、表面の分子結合に変化が起こる。そして液体と
馴染みやすい水酸(−OH)基などの親水基ができて、
液体との馴染みがよくなる。
【0065】活性化されたプラズマ粒子の働きで濡れ性
を向上させるので、対象物を傷つけたり、熱などによる
損傷を与えることなく、表面を改質することができる。
プラズマ照射は、親水性に欠ける材料に施して親水性を
与えることができる他、もともと親水性を有する材料に
施して親水性を高めることもできる。本発明で、「プラ
ズマ照射を行うことにより親水性を付与された」と言う
とき、上記いずれの場合も含むものとする。
【0066】以上の実施の形態では、つまみ部25、装
着部22、支持棒部23、塗抹部24は、一つの材料で
一体に形成されているものとして説明したが、これに限
らず、別々の材料で作り一体に組み合わせてもよい。こ
のとき、つまみ部25、装着部22(特に肩部25a)
を軟質の材料で作れば、塗抹棒と容器のシール性が高く
なり、支持棒部を軟質の材料で作れば、未熟練者による
作業を可能にする。
【0067】以上、検体として人間の便を用いる場合で
説明したが、これに限らず、痰や生鮮食料品(野菜、魚
介類)等であってもよい。また、支持棒部を軟質の材料
で形成したときは、肛門への直接挿入による検体の採取
にも適している。この場合、実施の形態で説明したよう
に、塗抹部が紡錘形に形成され、材料が軟質であればさ
らに好ましい。この場合も、塗抹部が親水性を有するの
で、肛門内にある便が塗抹部に一様に付着する。
【0068】塗抹部に検体を一様に付着させるには、塗
抹部を検体の塊に突っ込んで、または肛門等の検体が付
着している個所に挿入して、塗抹部を2〜3回中心軸回
りに回転させるとよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、塗抹部の
表面は親水性を有するので、塗抹部に検体が一様に付着
する塗抹棒を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の塗抹棒と本発明の実施の形態である塗抹
棒への検体の付着状態を説明する正面図である。
【図2】本発明の実施の形態で用いる塗抹棒を備える採
検体管の一部断面正面図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる培地の平面図と、
採便管の塗抹棒を使って培地に塗抹している状態を示す
側面図である。
【図4】疎水性と親水性を説明する模式的正面図であ
る。
【図5】疎水性表面が親水性表面に変わる状態を説明す
る模式的正面図である。
【図6】プラズマ照射の方法を説明する模式的正面図で
ある。
【符号の説明】
11 容器 12 開口端部 13 底部 21 塗抹棒 22 装着部 22a 突起 22b テーパ部 23 支持棒部 24 塗抹部 31 キャリブレア 32 培地 41、43 疎水面 42、44 親水面 45 面 51、52、53、54 水滴 46 汚れ 61 プラズマ照射器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 AA22 BA13 CB04 DA51 HA07 2G052 AA28 AD12 AD29 BA13 CA02 CA03 CA16 DA02 DA12 FA05 JA02 JA16 4B029 AA09 BB01 GA02 GB01 GB05 GB10 HA01 HA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体を付着させて該付着した検体を培地
    に塗抹する塗抹棒において;前記検体が付着する塗抹部
    と;前記塗抹部を一端に配置した支持棒部とを備え;前
    記塗抹部の表面は、親水性を有する;塗抹棒。
  2. 【請求項2】 前記塗抹部は、プラズマ照射を行うこと
    により親水性を付与された、請求項1に記載の塗抹棒。
  3. 【請求項3】 検体を付着させて該付着した検体を培地
    に塗抹する塗抹棒において;前記検体が付着する塗抹部
    と;前記塗抹部を一端に配置した支持棒部とを備え;前
    記塗抹部の表面には、親水基が形成された;塗抹棒。
  4. 【請求項4】 検体を付着させて該付着した検体を培地
    に塗抹する塗抹棒において;前記検体が付着する塗抹部
    と;前記塗抹部を一端に配置した支持棒部とを備え;前
    記塗抹部は、親水性樹脂により形成された;塗抹棒。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の塗抹棒と;一端が開口し他端に底部が形成されて
    閉じた円筒状の、前記塗抹棒が前記開口された一端から
    挿入され、前記塗抹部を収納する容器と;前記容器に収
    納され、前記塗抹棒が該容器に挿入されたとき、前記塗
    抹部を浸漬するキャリブレアとを備える;採検体管。
  6. 【請求項6】 検体を付着させて該付着した検体を培地
    に塗抹する塗抹棒であって、 前記検体が付着する塗抹
    部と、前記塗抹部を一端に配置した支持棒部とを有する
    塗抹棒と;一端が開口し他端に底部が形成されて閉じた
    円筒状の、前記塗抹棒が前記開口された一端から挿入さ
    れ、前記塗抹部を収納する容器と;前記容器に収納さ
    れ、前記塗抹棒が該容器に挿入されたとき、前記塗抹部
    を浸漬するキャリブレアとを備え;前記塗抹部は、前記
    キャリブレアにより親水性を付与される;採検体管。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004317239A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Toyo Kizai Kagaku Kk たわみ性を有する塗抹棒及び採検体管
JP2012021953A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Mk Medical Co Ltd 植毛ブラシ検査キット、及びこれを用いた拭き取り検査方法
JP2018091772A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 株式会社ビケンバイオミクス 採便棒及びそれを備えた採便キット
WO2019017503A1 (ko) * 2017-07-17 2019-01-24 노을 주식회사 도말 판, 도말 방법 및 도말 장치

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