JP2003240771A - 塗抹棒付き採検体管 - Google Patents

塗抹棒付き採検体管

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JP2003240771A JP2002038744A JP2002038744A JP2003240771A JP 2003240771 A JP2003240771 A JP 2003240771A JP 2002038744 A JP2002038744 A JP 2002038744A JP 2002038744 A JP2002038744 A JP 2002038744A JP 2003240771 A JP2003240771 A JP 2003240771A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗抹作業に熟練を要しない塗抹棒付き採検体
管を提供する。 【解決手段】 一端12が開口し他端に底部13が形成
されて閉じた円筒状の、検体を収納する容器11と、容
器11に挿入される塗抹棒21であって、開口12に嵌
合されて容器11を密閉する装着部22と、装着部22
から容器11の内部に向けて延伸する支持棒部23と、
支持棒部23の先端に配置され前記検体が付着する塗抹
部24とを有する塗抹棒21とを備え、装着部22、2
5aが容器11よりも硬度の低い材料で作られている採
検体管。装着部が容器よりも硬度の低い材料で作られて
いるので、装着部のシール性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗抹棒付き採検体
管に関し、特に検体を収納する容器と検体が付着する塗
抹棒を備える塗抹棒付き採検体管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の便の中に存在する菌を検査する
際、検体としての便を採取するには、従来から、図6に
示すような採便管が用いられていた。この採便管は、保
存液3を入れた容器1と、容器1を密閉する蓋部と該蓋
部から突出して形成された塗抹棒2からなっていた。塗
抹棒2は、先端が耳かき状に形成されており、これで便
を採取し付着させて、これを一担容器1内の保存液3に
突っ込んで収納する。この便の収納された採便管は検査
場に運ばれ、そこで容器1から塗抹棒2が取り出され
る。
【0003】取り出された塗抹棒2の耳掻き状の背部
が、寒天等によって固められた平板状培地に接するよう
にして、塗抹棒2を一気に所定の塗抹パターンで摺動し
つつ擦り付ける。このようにして、塗抹棒2に付いた検
体により培地の表面に塗抹パターンが描かれ、そのパタ
ーン跡に分離コロニーが形成される。
【0004】このような容器1、塗抹棒2は、硬質プラ
スチックで作られていた。容器1は採便管の輸送中のハ
ンドリングに耐えて、収納された検体を守る必要がある
からである。また塗抹棒2は、製造の便宜状、同材質の
プラスチックで作られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の採
便管によれば、塗抹棒2を培地の表面に接するようにし
て、摺動しつつ擦り付ける際、ややもすると塗抹棒2を
培地に強く押しつけてしまい、培地を傷つけてしまうこ
とがあった。そのため塗抹作業は、かなりの熟練度を要
するものであり、単純作業者にまかせることができなか
った。
【0006】また、容器と塗抹棒との間のシール性が不
完全となる場合があり、輸送中等に容器中の液が漏れ出
す可能性があった。
【0007】そこで第1の発明は、塗抹作業に熟練を要
しない塗抹棒付き採検体管を提供することを目的として
いる。
【0008】また、第2の本発明は、容器と塗抹棒との
間のシール性が高い採検体管を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による採検体管は、例えば図1
に示すように、一端12が開口し他端に底部13が形成
されて閉じた円筒状の、検体を収納する容器11と;容
器11に挿入される塗抹棒21であって、開口12に嵌
合されて容器11を密閉する装着部22と、装着部22
から容器11の内部に向けて延伸する支持棒部23と、
支持棒部23の先端に配置され前記検体が付着する塗抹
部24とを有する塗抹棒21とを備え;装着部22、2
5aが容器11よりも硬度の低い材料で作られている。
【0010】ここで、検体は典型的には人間の便である
が、これに限らず例えば痰であってもよい。容器は例え
ば硬質ポリエチレン(高密度ポリエチレン)で、装着部
はエラストマーや軟質ポリエチレン(低密度ポリエチレ
ン)で作られる。また典型的には、前記装着部、支持棒
部、塗抹部は一体に作られている。
【0011】このように構成すると、装着部が容器より
も硬度の低い材料で作られているので、装着部のシール
性が高い。
【0012】また請求項2に記載のように、また例えば
図3、図5に示すように、請求項1に記載の採検体管で
は、塗抹棒21には装着部22に対して塗抹部24の反
対側につまみ部25が形成され、塗抹部24は丸みRを
帯びており、塗抹棒21の中心軸線AXが滑らかな平面
に約45度の角度をなすようにして、つまみ部25に前
記平面に対して垂直な方向に力Fをかけ、前記丸みをお
びた塗抹部24を前記平面に押し付けたとき、前記押し
付け方向の偏位Hが2mmとなるときの前記押し付け力
が0.07〜0.8Nである柔軟性を前記支持棒部が有
しているようにしてもよい。
【0013】ここで丸みは培地を傷つけない程度に角が
とれていることをいう。球形状、半球形状であってもよ
い。
【0014】また請求項3に記載のように、請求項1又
は請求項2に記載の採検体管では、装着部22には雄ね
じが形成され、容器11の開口には前記雄ねじと噛合す
る雌ねじが形成されたものとしてもよい。
【0015】このように構成すると、装着部にねじが形
成されているので、これを締めることにより、容器に塗
抹棒を取りつけることができる。
【0016】上記目的を達成するために、請求項4に係
る発明による採検体管は、例えば図1に示すように、一
端12が開口し他端に底部13が形成されて閉じた円筒
状の、検体を収納する容器11と;容器11に挿入され
る塗抹棒21であって、開口12に嵌合されて容器11
を密閉する装着部22、25aと、装着部22、25a
から容器11の内部に向けて延伸する支持棒部23と、
支持棒部23の先端に配置され前記検体が付着する塗抹
部24とを有する塗抹棒21とを備え;前記塗抹棒には
前記装着部に対して前記塗抹部の反対側につまみ部25
が形成され、塗抹部23は丸みRを帯びており、塗抹棒
21の中心軸線AXが滑らかな平面に約45度の角度を
なすようにして、つまみ部25に前記平面に対して垂直
な方向に力Fをかけ、前記丸みをおびた塗抹部24を前
記平面に押し付けたとき、前記押し付け方向の偏位Hが
2mmとなるときの押し付け力Fが0.07〜0.8N
である柔軟性を前記支持棒部23が有している。
【0017】このように構成すると、塗抹部は丸みを帯
びており、前記塗抹棒には前記装着部に対して前記塗抹
部の反対側につまみ部25が形成され、塗抹部23は丸
みRを帯びており、塗抹棒21の中心軸線AXが滑らか
な平面に約45度の角度をなすようにして、つまみ部2
5に前記平面に対して垂直な方向に力Fをかけ、前記丸
みをおびた塗抹部24を前記平面に押し付けたとき、前
記押し付け方向の偏位Hが2mmとなるときの押し付け
力Fが0.07〜0.8Nである柔軟性を前記支持棒部
23が有しているので、前記丸みをおびた塗抹部を培地
に斜めに押しつけたとき、未熟練者であっても培地を傷
つけることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符
号を付し、重複した説明は省略する。図1は、本発明に
よる第1の実施の形態である採検体管としての採便管の
一部断面図(a)、及び部分拡大図(b)(c)、変形
例の部分拡大図(d)(e)である。
【0019】(a)は、容器を断面して示した、採便管
10の正面図である。採便管10は、容器11の底部1
3を下にして垂直方向に立てた状態で示されている。図
中、一端が開口端部12として上方に開口し、他端が底
部13が形成されて閉じた円筒状の容器11中に、塗抹
棒21が挿入されている。塗抹棒21は、装着部22と
装着部22を伸延する支持棒部23と支持棒部23の先
端に形成された塗抹部24を含んで構成されている。図
中、装着部22の上方には、つまみ部25が形成されて
いる。また本実施の形態では、つまみ部25、装着部2
2、支持棒部23、塗抹部24は、一つの材料で一体に
形成されている。
【0020】つまみ部25、装着部22、容器11の装
着状態を示すために、開口端部12近傍を拡大して
(b)に示す。(b)では、容器11の開口部の肩部1
1aが分かりやすいように、つまみ部25の一部を切り
欠いて示している。また容器11だけを断面して示して
いる。また塗抹部24の拡大図を(c)に示す。塗抹部
24の先端の丸みが分かりやすいように先端部を断面し
て示している。
【0021】つまみ部25は、塗抹棒21を操作する際
に、指でつまむ部分である。つまみ部25は、円筒形状
をしており、つまむ際に滑らないように、また操作し易
いように、周囲にローレットが切ってある。即ち、本実
施の形態では、円筒の中心軸線AXに平行な方向に細か
な溝が切ってある。
【0022】装着部22は、円筒形状をしており、容器
11の開口端部12の内側に僅かなクリアランスをもっ
てしっくりと嵌合されるように形成されている。またつ
まみ部25の開口端部12と接する箇所には、軸線AX
に直交する平面を有する肩部25aが形成されている。
また開口端部12にも、軸線AXに直交する平面を有す
る肩部11aが形成されており、両肩部25aと11a
とが密着することにより、容器11内部を外部から密閉
することができる。ここで肩部25aは、装着部22の
延長であり、本発明で言う装着部22の一部とみる。
【0023】また、装着部22には、肩部25aから軸
線AX方向に一定の距離の位置に装着部22の周囲を巻
くように突起部22aが設けられている。容器11の内
側の、突起部22aに対応する位置には、溝11bが形
成されている。肩部25aから突起部22aまでの距離
よりも、肩部11aから溝11bまでの距離の方が、僅
かに長く形成されているので、塗抹棒21がスナップ動
作により容器11に装着されたときに、突起部22aと
溝11bとが”せる”ことになる。突起部22aと溝1
1bとが”せる”ことによって、肩部25aは肩部11
aに押しつけられ、両肩部がしっかりと密着する。
【0024】なお、突起部22a、22a’は、図1
(a)(b)及び後述の(d)に示すように、装着部2
2の全周に渡って形成されているわけではなく、複数箇
所で途切れている。途切れの数は、2箇所から8箇所が
適切であるが、3箇所から6箇所、例えば4箇所とす
る。このように途切れているので、塗抹棒21を容器1
1に装着する際に、無理なく挿入することができる。こ
のように形成すると、装着部22の硬度が比較的高くて
も無理なく挿入することができる。
【0025】別の形態として、図1(e)に示すよう
に、突起部22a”は、装着部22の全周に渡って形成
されていてもよい。この構造は、装着部22の硬度が比
較的低い場合に適する。特に、装着部22と容器11と
の硬度差が大きい場合に適する。装着部22の硬度が低
いので、突起部22a”が、装着部22の全周に渡って
形成されていても、塗抹棒21を容器11に無理なく挿
入することができる。またこのような構造にすれば、装
着部22が軟らかくても、装着部22が容器11にしっ
かりと装着できる。この構造の突起部22a”は、
(b)に示す場合、(d)に示す場合のいずれについて
も、突起部22a又は突起部22a’と置きかえること
ができる。
【0026】(d)を参照して、第1の実施の形態の変
形例を説明する。これは(b)に対応する部分の部分拡
大図である。装着部22’は、円筒形状をしており、容
器11’の開口端部の内側に僅かなクリアランスをもっ
て嵌合されるように形成されている。また円筒形の装着
部22’と支持棒部23の遷位部には、軸線AXに直交
する平面を有する肩部25a’が形成されている。また
開口端部12にも、軸線AXに直交する平面を有する肩
部11a’が形成されており、両肩部25a’と11
a’とが密着することにより、容器11’内部を外部か
ら密閉することができる。ここで肩部25a’は、装着
部22の一部である。
【0027】また、装着部22’には、肩部25a’か
ら軸線AX方向に一定の距離の位置に装着部22’の周
囲を巻くように突起部22a’が設けられている。容器
11’の内側の、突起部22a’に対応する位置には、
肩部11b’が形成されている。肩部25a’から突起
部22a’までの距離よりも、肩部11a’から肩部1
1b’までの距離の方が、僅かに短く形成されているの
で、塗抹棒がスナップ動作により容器11’に装着され
たときに、突起部22a’と肩部11b’とが”せる”
ことになる。突起部22a’と肩部11b’とが”せ
る”ことによって、肩部25a’は肩部11a’に押し
つけられ、両肩部がしっかりと密着する。
【0028】但し、肩部11a’は第1の実施の形態と
同様に溝部11aとして形成しても同様の効果が得られ
る。しかしながら、(d)のように肩部として方が、塗
抹棒を容器に挿入し易い。したがって、逆に第1の実施
の形態の容器を変形例のように肩部11b’を形成した
形にしてもよい。
【0029】容器11の材料としては、比較的硬度の高
い例えば、硬質プラスチック、なかでも例えば高密度ポ
リエチレン、高密度ポリプロピレンが用いられる。容器
11に適度な固さがあるので、採便管10を輸送中でも
検体を保護することができる。
【0030】また塗抹棒21の材料としては、容器11
の材料よりも硬度の低い材料が使われる。例えば柔軟性
のあるエラストマーとする。このようにすると、硬度の
高い容器11の肩部11aに軟らかい塗抹棒21の肩部
25aがしっくりと馴染んで、高いシール性を実現でき
る。したがって、採便管10を郵送しても液漏れがなく
定型便で郵送が可能である。
【0031】エラストマーとしては、ポリスチレン系
(硬質層:ポリスチレン、軟質層:ポリブタジエン、ポ
リイソプレン、水素添加ポリブタジエン)、ポリオレフ
ィン系(硬質層:ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質
層:EPDM、ブチルゴム)、PVC系(硬質層:結晶
ポリ塩化ビニル、軟質層:NBR)、ポリエステル系
(硬質層:ポリエステル、軟質層:ポリエーテル)、ポ
リウレタン系(硬質層:ウレタン構造、軟質層:ポリエ
ステル、ポリエーテル)、ポリアミド系(硬質層:ポリ
アミド、軟質層:ポリエステル、ポリエーテル)、ふっ
素ポリマー系(硬質層:ふっ素樹脂、軟質層:ふっ素ゴ
ム)、ホモポリマー系(ポリマー構造;トランスP1)
(硬質層:トランス−1.4−ポリイソプレン、軟質
層:非結晶ポリイソプレン)、ホモポリマー系(ポリマ
ー構造;1,2−PB)(硬質層:シンジオタクチック
1,2ポリブタジエン、軟質層:非結晶ポリイソプレ
ン)、ホモポリマー系(ポリマー構造;修飾ポリマー)
(硬質層:結晶ポリエチレン、軟質層:塩素系ポリエチ
レン)、アイオノマー系(硬質層:金属カルボキシレー
トイオンクラスター、軟質層:非結晶ポリエチレン)、
アロイ系(硬質層:ポリ塩化ビニル ナイロン樹脂、軟
質層:ウレタンエラストマー、NBR)がある。このう
ち、塗抹棒の材料として特に適しているものは、ポリエ
ステル系(硬質層:ポリエステル、軟質層:ポリエーテ
ル)であるが、これに限らない。
【0032】塗抹棒21の材料としては、上記のような
エラストマーに限らず、軟質プラスチック、なかでも例
えば、低密度ポリエチレン、低密度ポリプロピレンとし
てもよい。
【0033】容器11の材料の硬度は、ショア硬度
(D)60以上とする。容器11の硬度が低すぎると、
輸送等の際に内容物を保護できない虞がある。また塗抹
棒21の硬度は、ショア硬度(D)15(JIS A 50)
〜ショア硬度(D)60とする。好ましくはショア硬度
(D)25〜55、さらに好ましくは30〜45、最も
好ましくは34〜38とする。塗抹棒21の硬度が低す
ぎると、培地を傷つける恐れは低いが、塗抹棒の腰が弱
すぎて塗抹作業がやりにくい。また硬度が高すぎると、
未熟練者による塗抹作業の際に培地を傷つける虞があ
る。
【0034】また本発明の実施の形態では、塗抹棒2
1、ひいては装着部22が容器11よりも硬度の低い材
料で作る必要がある。硬度差については、容器11と塗
抹棒21は上記硬度の範囲で、両者の硬度差をショア硬
度(D)で5以上とする。さらに好ましくは10以上と
するとよい。例えば、容器11の材料の硬度がショア硬
度(D)60のときは、塗抹棒の材料の硬度はショア硬
度(D)55以下、好ましくは50以下とする。容器1
1の材料の硬度がショア硬度(D)65のときは、塗抹
棒の材料の硬度はショア硬度(D)60以下、好ましく
は55以下とする。
【0035】塗抹棒21の装着部22と容器11との硬
度差が小さすぎると、両者間のシール性の向上を図りに
くい。前記のような硬度差をつけることにより、両者間
のシール性を改善することができる。
【0036】装着部22から支持棒部23への遷移部分
22bは、テーパ形状をしており、塗抹棒21を容器1
1に挿入する際の案内として作用し、挿入がスムーズに
行われる。
【0037】テーパ部22bから細い支持棒部23が、
軸線AXに沿って延伸している。また支持棒部23の先
端には塗抹部24が形成されている。塗抹部24は、支
持棒部23との境界である根元24cからゆるいテーパ
で広がり、中央部24bで最も太くなり再度ゆるいテー
パで今度はすぼまり、先端部24aで終わっている。先
端部24aは丸みをおびている。本実施の形態では、す
ぼまるテーパと滑らかにつながる半径Rの球形の一部
(ほぼ半球)に形成されている。半径Rは、支持棒部2
3の太さ半径よりも多少大きい半径となっている。この
ように、塗抹部24は全体として紡錘形をしている。
【0038】一実施例では、容器11の外径は約10m
m、長さ(開口端の肩部11aから低部13の先端ま
で)は約55mm、つまみ部の外径は、容器11と同じ
く約10mm、長さ(肩部25aから図中上端まで)は
約25mmである。また装着部22の外径は約7mm、
装着部22の長さは遷移部分22bも含めて約14m
m、支持棒部23の太さは約2.5mm、長さは約17
mm、塗抹部24の中央部24cの太さは約4mm、長
さは約17mmである。容器11の内径は、約7mm
で、装着部22の外径とほぼ等しいが、装着部22の外
径より僅かに大きくなっており、装着部22を容器11
に容易に装着できるようになっている。
【0039】図2を参照して、第2の実施の形態を説明
する。本実施の形態では、装着部22に雄ねじが形成さ
れ、容器11の開口には前記雄ねじと噛合する雌ねじが
形成されている。(a)に示す例では装着部には平行雄
ネジが、容器には平行雌ネジが形成されている。この場
合も、シールは肩部11a、25a(図1(b)参照)
で行われる。(b)に示す例は第2の実施の形態の変形
例であり、塗抹棒の装着部には管用雄ねじが、容器には
管用雌ねじが形成されている。この場合は、シールはね
じ自身で行われ、前記両肩部は組み立てられた状態で接
触せず、クリアランスがあいている。いずれにしても、
装着部の材料の硬度は、容器の硬度よりも低いので、よ
く馴染みシール効果が高い。
【0040】なお容器11中には、キャリブレアと呼ば
れる保護液31が、底部13から容器11の深さのほぼ
半ばまで充填されている。保護液31は、検体を保護す
るものであり、寒天をゲル状にしたもの、またはグリセ
リン等が用いられる。キャリブレア31には、栄養分は
含ませない。但し、安定剤として塩化ナトリウム、チオ
グリコール酸ナトリウム、無水燐酸等を加え、PH変動
を抑えるようにする。
【0041】図3を参照して、本実施の形態の採便管1
0の塗抹棒21を用いて培地32に検体を塗抹する方法
を説明する。塗抹部24には、便が薄く付着して、キャ
リブレア31中に突っ込まれて保護され、検査場に運ば
れてくる。検査場では、検査者は、まずつまみ部25を
指でつまんで、容器11から抜き出す。このとき第1の
実施の形態では、単につまみ部25を容器11から強く
引けば抜き出せる。第2の実施の形態では、つまみ部2
5を容器11に対して相対的に回転して、ねじを開放し
塗抹棒21を容器から抜き出す。
【0042】培地32は、検体中の微生物を選択的に繁
殖させ検出する栄養源ともいうべきものである。典型的
には、弾性を有する固形状のものであり、シャーレ中に
寒天やゼラチン等で必要な成分を固めて作る。このよう
な平板状の固形培地を、塗抹棒21である程度押しつけ
て、その表面を破損しないように摺動する。本発明の実
施の形態では、特にこの固形平板培地を用いて分離コロ
ニーを形成する場合に有効である。培養は、培地に検体
を塗抹した後24時間程度放置して行う。
【0043】培地組成(成分)は微生物の種類によって
異なるので、検体中の病原菌等の微生物が何であるかを
予知し、事前チェックしてその種類を選ぶことになる。
例えば細菌に対しては、肉汁を混入した寒天又はゼラチ
ン培地等、酵母ではポテト・グルコース寒天培地等、放
線菌ではイースト・麦芽寒天培地、オートミール寒天培
地等である。
【0044】培地では、2〜3種類の微生物が同時的に
繁殖する場合が多い。しかしこのような繁殖状況でも、
形成されるコロニーが分離乃至は単離していれば、色や
その着き方、形状等に差をもって現れるので、判断がし
やすい。
【0045】塗抹は、所定のパターンでもって、培地表
面を摺動する。摺動の圧力、回数、距離については、適
正な分離コロニーが形成されるように決定されるが、特
に圧力は、重要である。これは適正な分離コロニー形成
への影響が大きいからである。
【0046】容器11から抜き出した塗抹棒21のつま
み部25を指でつまんで、塗抹部24を培地32の表面
の塗抹スタート点に押しつける。そのときの押しつけ圧
力は、培地表面の凹みが適正な深さとなるような値とす
る。凹みの適正な深さは、0.2〜0.7mmである。
さらに好ましくは0.3〜0.5mmであり、典型的に
は約0・4mmである。この適正な深さは、培地の種類
によっても異なるが、要は塗抹部24を培地32の表面
に摺動させたときに、培地32が傷つかないで、かつ適
正な量の検体が倍地32の表面に塗抹されるに適した深
さとする。
【0047】図3(b)に示すように、支持棒部23は
軟質プラスチックで作られており、また適度な細さに形
成されているので、つまみ部25を指でつまんで、塗抹
部24を培地32の表面に押しつけると撓む。撓んだと
きのつまみ部25の中心軸線AXと塗抹部24の中心軸
線AX1とは、角度θをなす。このとき軸線AXと培地
32表面は角度αをなす。もちろん塗抹棒21が容器1
1に納められているときは、軸線AXとAX1とは一致
している。確認的に言えば、このときは、装着部22、
支持棒23、容器11の中心軸線も軸線AXと一致して
いる。
【0048】角度αは、45度程度が適している。塗抹
棒21の撓み方は、材料の固さ、支持棒部23の太さ、
長さ、塗抹部24の先端の丸み(球状であれば半径Rの
大きさ)、塗抹部24の長さによる。
【0049】塗抹棒の柔軟性は、培地32と同様な滑ら
かさを有する試験用平面に塗抹部を押し付けることによ
り評価する。試験用平面は凹まないものとする。試験で
はα=45度に設定する。そしてつまみ部25を試験用
把持器で把持し、つまみ部25の平面に対する角度45
度は変化しないようにつまみ部25を平面に垂直な方向
に押しつける。そのようにして押し付け力F(N)(ニ
ュートン)と変位H(mm)との関係を測定した結果を
図4に示す。また評価に必要な部分を拡大した図を図5
に示す。
【0050】前記のように角度θだけ撓むことにより、
つまみ部24は変位する。図中A1、A2は本発明の実
施例のデータであり、Bは比較例である。Bの塗抹棒は
柔軟性が非常に低いものである。
【0051】通常の培地は、凹みが約0.8〜1.0m
mで表面に亀裂が入る。そのような凹みを与える力は、
塗抹部の丸みが半径2〜3mm程度のとき、約0.4N
である。図5を参照すると、比較例Bでは、押し付け力
が0.4Nであるとき変位は僅かに0.8mm程度であ
り、これでは未熟練の作業者では押し付けすぎて培地を
破ってしまうおそれがある。未熟練者が培地を傷つけず
に作業できるための柔軟性は、塗抹棒が2mm程度撓む
ときの、押し付け力で評価するのがよい。
【0052】実施例A1では、塗抹棒が2mm撓むとき
の押し付け力は約0.25Nである。また実施例A2で
は、塗抹棒が2mm撓むときの押し付け力は約0.1N
である。どちらも未熟練者用の塗抹棒として使用可能で
ある。但し、軟らかすぎると、培地破損の虞は低くなる
が、作業性がかえって低下する。実施例A1の方がA2
よりも好ましい。
【0053】実測の結果、塗抹棒の柔軟性は、前記試験
の変位と押し付け力の関係で規定すれば、変位が2mm
のときに、押し付け力が0.07〜0.4Nとするのが
よい。さらに好ましくは、0.1〜0.35N、最も好
ましくは0.15〜0.3Nである。実施例A1の約
0.25Nの塗抹棒は非常に作業性がよいことが分かっ
た。
【0054】塗抹棒21、特に支持棒部23をそのよう
に形成すると、塗抹部24の先端が丸みをおびているこ
ととあいまって、塗抹部24を培地32に押しつけたと
き、培地32を傷つけないだけでなく、塗抹部24を培
地32に摺動させたときも摺動力に逆らわないように、
適度にしなうので、未熟練者が塗抹作業をしたとして
も、倍地32を傷つけることがない。
【0055】また塗抹部24を培地32に押しつける圧
力も、未熟練者が作業しても、適切な値になり、きれい
な分離コロニーを形成することができる。
【0056】以上の実施の形態では、つまみ部25、装
着部22、支持棒部23、塗抹部24は、一つの材料で
一体に形成されているものとして説明したが、これに限
らず、別々の材料で作り一体に組み合わせてもよい。こ
のとき、つまみ部25、装着部22(特に肩部25a)
を軟質の材料で作れば、塗抹棒と容器のシール性が高く
なり、支持棒部を軟質の材料で作れば、未熟練者による
作業を可能にする。
【0057】以上、検体として人間の便を用いる場合で
説明したが、これに限らず、痰や生鮮食料品(野菜、魚
介類)等であってもよい。また、支持棒部を軟質の材料
で形成したときは、肛門への直接挿入による検体の採取
にも適している。この場合、実施の形態で説明したよう
に、塗抹部が紡錘形に形成され、材料が軟質であればさ
らに好ましい。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、装着部が
容器よりも硬度の低い材料で作られているので、装着部
のシール性が高い採検体管を提供することが可能とな
る。
【0059】また、塗抹部は丸みを帯びており、前記塗
抹棒には前記装着部に対して前記塗抹部の反対側につま
み部が形成され、塗抹部は丸みを帯びており、塗抹棒の
中心軸線が滑らかな平面に約45度の角度をなすように
して、つまみ部に前記平面に対して垂直な方向に力Fを
かけ、前記丸みをおびた塗抹部を前記平面に押し付けた
とき、前記押し付け方向の偏位が2mmとなるときの押
し付け力が0.07〜0.8Nである柔軟性を前記支持
棒部が有しているときは、丸みをおびた塗抹部を培地に
斜めに押しつけたとき、未熟練者であっても培地を傷つ
けることがない採検体管を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である採便管を示す
一部断面正面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である採便管を示す
一部断面、部分正面図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる培地の平面図と、
本発明の実施の形態である採便管の塗抹棒を使って培地
に塗抹している状態を示す側面図である。
【図4】塗抹棒の押し付け力と変位との関係の実測値で
ある。
【図5】図4を部分的に拡大して示す図である。
【図6】従来の採便管を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
11 容器 12 開口端部 13 底部 21 塗抹棒 22 装着部 22a 突起 22b テーパ部 23 支持棒部 24 塗抹部 31 キャリブレア 32 培地
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C12Q 1/24 G01N 1/28 V

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口し他端に底部が形成されて閉
    じた円筒状の、検体を収納する容器と;前記容器に挿入
    される塗抹棒であって、前記開口に嵌合されて前記容器
    を密閉する装着部と、前記装着部から前記容器の内部に
    向けて延伸する支持棒部と、前記支持棒部の先端に配置
    され前記検体が付着する塗抹部とを有する塗抹棒とを備
    え;前記装着部が前記容器よりも硬度の低い材料で作ら
    れた;採検体管。
  2. 【請求項2】 前記塗抹棒には前記装着部に対して前記
    塗抹部の反対側につまみ部が形成され、前記塗抹部は丸
    みを帯びており、前記塗抹棒の中心軸線が滑らかな平面
    に約45度の角度をなすようにして、前記つまみ部に前
    記平面に対して垂直な方向に力をかけ、前記丸みをおび
    た塗抹部を前記平面に押し付けたとき、前記押し付け方
    向の偏位が2mmとなるときの前記押し付け力が0.0
    7〜0.8Nである柔軟性を前記支持棒部が有してい
    る;請求項1に記載の採検体管。
  3. 【請求項3】 前記装着部には雄ねじが形成され、前記
    容器の開口には前記雄ねじと噛合する雌ねじが形成され
    た、請求項1又は請求項2に記載の採検体管。
  4. 【請求項4】 一端が開口し他端に底部が形成されて閉
    じた円筒状の、検体を収納する容器と;前記容器に挿入
    される塗抹棒であって、前記開口に嵌合されて前記容器
    を密閉する装着部と、前記装着部から前記容器の内部に
    向けて延伸する支持棒部と、前記支持棒部の先端に配置
    され前記検体が付着する塗抹部とを有する塗抹棒とを備
    え;前記塗抹棒には前記装着部に対して前記塗抹部の反
    対側につまみ部が形成され、前記塗抹部は丸みを帯びて
    おり、前記塗抹棒の中心軸線が滑らかな平面に約45度
    の角度をなすようにして、前記つまみ部に前記平面に対
    して垂直な方向に力をかけ、前記丸みをおびた塗抹部を
    前記平面に押し付けたとき、前記押し付け方向の偏位が
    2mmとなるときの前記押し付け力が0.07〜0.8
    Nである柔軟性を前記支持棒部が有している;採検体
    管。
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